説明

遊技機および電子機器の認証方法

【課題】簡易な手段によりセキュリティ強度を向上させると共に主制御部の処理負荷を軽減する。
【解決手段】主制御部と周辺制御部を備えた遊技機であって、主制御部は、複数の変換方式(ローテート演算)で誤り検査値のビット列を変換可能な検査値生成部と、コマンドを周辺制御部へ送信する送信部を備える。検査値生成部は、メインCPUと送信部の間に設けられ、過去に生成されたコマンドの誤り検査値のビット列を変換し、現在送信するコマンドへ付加する。また、送信する制御コマンドに基づいてビット列の変換方式を変更する。変換方式はシフト量が規則的に変動する方式と不規則に変動する方式とを含む。また、検査値生成部内部での入出力制御方式は、外部との入出力制御方式とは異なる。周辺制御部は検証用の誤り検査値を生成し、受信したコマンドの正当性を検査し、検査結果に応じた処理を行う。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御コマンドを出力する主制御部と前記制御コマンドに基づく処理を行う周辺制御部とを含む遊技機であって、
前記主制御部は、
記憶部に記憶された所定の遊技情報に応じた処理を行って前記制御コマンドを生成し、生成した制御コマンドを予め取り決められた出力制御方式で出力する演算処理部と、
前記演算処理部によって出力された制御コマンドに付加され、該制御コマンドの正当性を検査するための誤り検査値を生成し、生成した誤り検査値を前記制御コマンドへ付加して出力する第1検査値生成部と、
前記誤り検査値が付加された制御コマンドを前記周辺制御部へ送信する送信部と、
を備え、
前記周辺制御部は、
前記第1検査値生成部によって生成された誤り検査値に対応する検証用の誤り検査値を生成する第2検査値生成部と、
前記送信部によって送信された誤り検査値と前記第2検査値生成部によって生成された誤り検査値とを比較して前記送信部によって送信された制御コマンドの正当性の検査を行う検査部と、
前記送信部によって送信された制御コマンドに基づく処理を行うと共に、前記検査の結果に応じた処理を行う処理部と、
を備え、
前記第1検査値生成部は、
前記演算処理部によって出力された制御コマンドを入力し、入力した制御コマンドを予め指定されたタイミングで出力するバッファ手段と、
前記バッファ手段によって出力された制御コマンドを入力し、入力した制御コマンドへ付加する誤り検査値のビット列を変換する際の変換方式、又は入力した制御コマンドより後に前記演算処理部によって出力される制御コマンドへ付加する誤り検査値のビット列を変換する際の変換方式を、入力した制御コマンドに基づいて、予め取り決められた異なる複数の変換方式のうちのいずれかに決定し、決定した変換方式を示す変換方式情報を、前記タイミングに応じて出力する決定手段と、
前記バッファ手段によって出力された制御コマンドを入力し、入力した制御コマンドより過去に前記演算処理部によって出力された制御コマンドを用いて生成された誤り検査値を、前記タイミングに応じて出力する生成手段と、
前記生成手段によって出力された誤り検査値と前記決定手段によって出力された変換方式情報とを入力し、入力した誤り検査値のビット列を、入力した変換方式情報が示す変換方式で変換し、ビット列が変換された誤り検査値を、前記タイミングに応じて出力する変換手段と、
前記バッファ手段によって出力された制御コマンドと前記変換手段によって出力された誤り検査値とを入力し、入力した該制御コマンドに、入力した該誤り検査値を付加して、該誤り検査値が付加された該制御コマンドを、前記演算処理部において予め取り決められた前記出力制御方式と同じ出力制御方式で、前記タイミングに応じて出力する付加手段と、
を有し、
前記送信部は、前記付加手段によって出力された前記誤り検査値が付加された前記制御コマンドを、前記周辺制御部へ送信する
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記複数の変換方式は、
前記ビット列を構成する各ビットをローテートする変換方式であって、該各ビットをシフトさせるビット数を示すシフト量が、前記変換手段が前記入力した誤り検査値のビット列を変換し前記付加手段へ出力する毎で規則的に変動可能な第1変換方式と、
前記ビット列を構成する各ビットをローテートする変換方式であって、該各ビットをシフトさせるビット数を示すシフト量が、前記変換手段が前記入力した誤り検査値のビット列を変換し前記付加手段へ出力する毎で不規則に変動される第2変換方式と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記決定手段は、前記バッファ手段によって出力された制御コマンドを入力すると、該制御コマンドが予め定められた条件を満たす制御コマンドであるか否かの判定を実行し、前記判定の結果が、入力した制御コマンドが前記条件を満たす制御コマンドであることを示す場合には、前記ビット列を変換する際の変換方式を、前記第2変換方式に決定すること特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記第1変換方式における前記シフト量は、前記第2変換方式でビット列が変換された誤り検査値に基づいて変動することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
前記変換手段は、前記第2変換方式でビット列が変換された誤り検査値を前記付加手段へ出力する場合には、該誤り検査値を前記付加手段へ出力した後に前記第1変換方式で前記ビット列を変換する際に用いる前記シフト量を、該誤り検査値に基づいて更新することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
【請求項6】
前記変換手段は、前記第1変換方式で前記ビット列を変換する際に用いる前記シフト量の更新を実行するタイミングを示す更新タイミングとして、互いに異なる複数の更新タイミングを保持し、前記複数の更新タイミングで前記更新を実行可能であり、
前記記憶部は、遊技機の起動の際にアクセス可能であって遊技機の初期設定情報を記憶する記憶領域を有し、前記初期設定情報は前記複数の更新タイミングのそれぞれに対応する複数の選択情報を含み、
前記演算処理部は、前記遊技機の起動の際に前記複数の選択情報のうちの特定の選択情報を前記変換手段へ設定し、
前記変換手段は、設定された前記特定の選択情報に対応する特定の前記更新タイミングを用いて前記更新を実行する
ことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
前記決定手段は、互いに異なる複数の前記条件を保持し、前記複数の条件を用いて前記判定を実行可能であり、
前記記憶部は、遊技機の起動の際にアクセス可能であって遊技機の初期設定情報を記憶する記憶領域を有し、前記初期設定情報は前記複数の条件のそれぞれに対応する複数の選択情報を含み、
前記演算処理部は、前記遊技機の起動の際に前記複数の選択情報のうちの特定の選択情報を前記決定手段へ設定し、
前記決定手段は、設定された前記特定の選択情報に対応する特定の前記条件を用いて前記判定を実行する
ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の遊技機。
【請求項8】
前記初期設定情報に含まれる前記選択情報は、前記演算処理部が前記遊技機の起動の際に設定する前記特定の選択情報であることを特徴とする請求項6又は7に記載の遊技機。
【請求項9】
前記第1検査値生成部は、前記演算処理部と前記送信部との間に設けられており、
前記演算処理部と前記第1検査値生成部とは第1バスで接続され、前記第1検査値生成部と前記送信部とは第2バスで接続され、前記第1バス及び前記第2バスは同じ規格のバスあり、
前記演算処理部は、前記生成した制御コマンドを、前記第1バスを介して前記バッファ手段へ出力し、
前記付加手段は、前記誤り検査値が付加された制御コマンドを、前記第2バスを介して前記送信部へ出力する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の遊技機。
【請求項10】
前記演算処理部において予め取り決められた前記出力制御方式は、前記規格に基づいて取り決められた出力制御方式であり、
前記バッファ手段は、入力した制御コマンドを、該出力制御方式とは異なる所定の出力制御方式で出力し、
前記決定手段は、前記変換方式情報を、前記バッファ手段が用いる前記所定の出力制御方式と同じ出力制御方式で出力し、
前記生成手段は、該生成手段が生成した誤り検査値を、前記バッファ手段が用いる前記所定の出力制御方式と同じ出力制御方式で出力し、
前記変換手段は、該変換手段がビット列を変換した誤り検査値を、前記バッファ手段が用いる前記所定の出力制御方式と同じ出力制御方式で出力する
ことを特徴とする請求項9に記載の遊技機。
【請求項11】
制御コマンドを出力する主制御部と前記制御コマンドに基づく処理を行う周辺制御部とを含む電子機器において、前記主制御部と前記周辺制御部との間で行われるデータ伝送の正当性を認証する電子機器の認証方法であって、
前記主制御部は、
記憶部に記憶された所定の遊技情報に応じた処理を行って前記制御コマンドを生成し、生成した制御コマンドを予め取り決められた出力制御方式で出力する演算処理工程と、
前記演算処理工程によって出力された制御コマンドに付加され、該制御コマンドの正当性を検査するための誤り検査値を生成し、生成した誤り検査値を前記制御コマンドへ付加して出力する第1検査値生成工程と、
前記誤り検査値が付加された制御コマンドを前記周辺制御部へ送信する送信工程と、
を実行し、
前記周辺制御部は、
前記第1検査値生成工程によって生成された誤り検査値に対応する検証用の誤り検査値を生成する第2検査値生成工程と、
前記送信工程によって送信された誤り検査値と前記第2検査値生成工程によって生成された誤り検査値とを比較して前記送信工程によって送信された制御コマンドの正当性の検査を行う検査工程と、
前記送信工程によって送信された制御コマンドに基づく処理を行うと共に、前記検査の結果に応じた処理を行う処理工程と、
を実行し、
前記第1検査値生成工程は、
前記演算処理工程によって出力された制御コマンドを入力し、入力した制御コマンドを予め指定されたタイミングで出力する第1ステップと、
前記第1ステップによって出力された制御コマンドを入力し、入力した制御コマンドへ付加する誤り検査値のビット列を変換する際の変換方式、又は入力した制御コマンドより後に前記演算処理工程によって出力される制御コマンドへ付加する誤り検査値のビット列を変換する際の変換方式を、入力した制御コマンドに基づいて、予め取り決められた異なる複数の変換方式のうちのいずれかに決定し、決定した変換方式を示す変換方式情報を、前記タイミングに応じて出力する第2ステップと、
前記第1ステップによって出力された制御コマンドを入力し、入力した制御コマンドより過去に前記演算処理工程によって出力された制御コマンドを用いて所定の生成方式で生成された誤り検査値を、前記タイミングに応じて出力する第3ステップと、
前記第3ステップによって出力された誤り検査値と前記第2ステップによって出力された変換方式情報とを入力し、入力した誤り検査値のビット列を、入力した変換方式情報が示す変換方式で変換し、ビット列が変換された誤り検査値を、前記タイミングに応じて出力する第4ステップと、
前記第1ステップによって出力された制御コマンドと前記第4ステップによって出力された誤り検査値とを入力し、入力した該制御コマンドに、入力した該誤り検査値を付加して、該誤り検査値が付加された該制御コマンドを、前記演算処理工程において予め取り決められた前記出力制御方式と同じ出力制御方式で、前記タイミングに応じて出力し前記送信工程へ移行する第5ステップと、
を有することを特徴とする電子機器の認証方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−111286(P2013−111286A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261021(P2011−261021)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】