説明

遊技機の球払出装置

【課題】球を適切に払い出されるようにする。
【解決手段】a図の遊技機枠21では、前扉24が閉じられた場合、前誘導樋28の出口は前扉24に設けられた前払出通路32の上部に配置され、収容部5の前部の球出口6から払い出された球が前誘導樋28および前払出通路32を経由することによって遊技機枠21の前部に誘導され、b図の遊技機枠21では、球を下方に誘導する後払出通路44が球出口6の下部に配置されかつ可動枠23の後部に固定され、球出口6から払い出された球が後払出通路44を経由することによって遊技機枠21の後部に誘導されるので、球払出装置1を交換することなくタンク2から払い出される球を遊技機枠21の前部に誘導する構造および後部に誘導する構造に共用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、球が適切に払い出される遊技機の球払出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
球を遊技媒体として使用するパチンコ遊技機などの遊技機の球払出装置は、賞球または貸球としての球を遊技機の後部から前部に払い出すものである。図10は、特許文献1で開示されたパチンコ遊技機の球払出装置の断面を示す。図10において、タンク2の底部には、球入口4および収容部5が設けられる。収容部5の底部には、球出口6が設けられる。収容部5には、螺旋構造の払出体8が収容される。タンク2の外面には、払出モータ9が固定される。払出モータ9の出力軸が払出体8に連結される。タンク2の球と接触する底面14は、球を矢印X1で示すように球入口4に向けて流下させる斜面を構成する。そして、払出体8が払出モータ9によって一方向に回転されると、球が矢印X3で示すようにタンク2から球入口4と収容部5および球出口6を経由して払い出される。しかしながら、底面14が球を球入口4に向けて流下させる方向と払出体8が球を球出口6に向けて移動させる方向とが互いに逆の向きであることから、払出体8に負担がかかり過ぎ、球詰まりを発生しやすいという欠点がある。
【特許文献1】特開平8−10415号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明が解決しようとする問題点は、球詰まりが発生しやすいという点である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る遊技機の球払出装置は、タンクには球貯蔵室が設けられ、球貯蔵室の底部には球を球貯蔵室から収容部に落下させる球入口と球入口から下方に窪む空間を形成する収容部とが設けられ、球貯蔵室の球と接触する底面は球貯蔵室に取り込まれた球を球入口に向けて左から右または右から左に流下させる斜面を構成し、収容部の前部には球出口が設けられ、払出体は直線状の丸棒により構成され払出軸と払出軸の軸心と平行な方向に球を1個ずつ分離する間隔で払出軸の外周面から径方向外側に螺旋形状に突出した螺旋体とを備え、払出体が払出軸の軸心を前後方向に延びるように向けて収容部に回転可能に配置されたことによって、収容部の内部には収容部と払出軸と螺旋体とで囲まれて球を1個ずつ取り込む隙間が形成され、タンクの後部の外側には払出体に連結された払出モータが設けられ、払出モータが払出体を払出軸の軸心を中心とする円周の一方向に回転するように駆動することによって、払出体の螺旋体が球貯蔵室から上記隙間に取り込まれた球を1個ずつ分離しながら球出口の方に移動させることを最も主要な特徴とする。払出モータがタンクの外側に設けられてもよい。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係る遊技機の球払出装置は、タンクの球を貯蔵する球貯蔵室の前後幅が払出機構の球入口に向けて絞られ、球貯蔵室の底面が球を球入口に向けて流下させる斜面を構成し、払出体が球を収容部の前部の球出口に向けて移動するように構成されたことによって、払出体が球貯蔵室の球から受ける球圧の方向と球を移動する方向とが互いに交差する方向となり、払出モータの負担が軽減し、球詰まりが発生しなくなり、球が適切に払い出されるという利点がある。払出モータがタンクの外側に設けられれば、払出モータをタンクから後方に取り外せるので、球貯蔵室の内部から球や異物を除去する保守作業が容易であるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1乃至図8は、発明を実施するための最良の形態である。図1は、遊技機枠21に取り付けられた球払出装置1の縦断面を示す。図2は、遊技機枠21に取り付けられた球払出装置1の平面を示す。図3は、球払出装置1から払い出された球を遊技機枠21の前部に誘導する構造のパチンコ遊技機を示す。図4は、図3のパチンコ遊技機の正面を示す。図5は、図3のパチンコ遊技機の縦断面を示す。図6は、球払出装置1から払い出された球を遊技機枠21の後部に誘導する構造のパチンコ遊技機を示す。図7は、図6のパチンコ遊技機の背面を示す。図8は、図6のパチンコ遊技機の縦断面を示す。本明細書において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図3または図6の状態に遊技機枠21を置いて矢印Sで示す前側から見た場合に特定される方向である。
【0007】
図1を参照し、遊技機の球払出装置1について説明する。図1のa図およびb図において、球払出装置1は、タンク2に払出機構3を備える。払出機構3は、球入口4、収容部5、球出口6、庇7、払出体8、払出モータ9、筐体10を備える。球入口4は、タンク2の底部に上下方向への貫通孔として設けられる。収容部5は、球入口4の周縁部から下方への窪みとして、タンク2の底部から下方に突出する。球出口6は、収容部5の前部における底部に上下方向への貫通孔として形成される。庇7は、球出口6の真上に位置し、球出口6を塞ぐように、タンク2の底部に設けられる。庇7の上面は、球をタンク2の前壁から球入口4に向けて流下させる斜面を構成する。
【0008】
払出体8は、収容部5に収容され、払出軸11および螺旋体12を備えた螺旋状である。払出軸11は、前後方向に直線的に延びる丸棒により構成される。螺旋体12は、払出軸11の前後方向に延びる軸心と平行な方向に球を1個ずつ分離する間隔で、払出軸11の外周面から径方向外側に螺旋形状に突出する。払出モータ9は、筐体10に収容され、筐体10は、タンク2の後壁の外面に固定される。払出モータ9のモータケースは、タンク2または筐体10に固定される。払出モータ9の出力軸には、払出体8が連結される。球出口6には、球検出器13が設けられる。
【0009】
そして、タンク2が可動枠23の後部に取り付けられ、払出機構3が停止した状態において、遊技機設置構造体の補給機構から排出されたパチンコ球と呼ばれる球がタンク2に上方から貯蔵される。球がタンク2に貯蔵された球は、タンク2から球入口4を経由して収容部5と払出体8との隙間に1個ずつ分離されて取り込まれる。その状態において、払出モータ9が払出体8を払出軸11の周方向の一方向(図2のWで示す方向参照)に回転するように駆動するのに伴い、螺旋体12が収容部5と払出体8との隙間に1個ずつ分離されて取り込まれた球を1個ずつ分離しつつ図1のa図に矢印X2で示す後から前の方に移動する。前の方に移動した球は、払出体8の駆動に伴い、庇7の下に潜り込んで球出口6から下方に払い出される。球検出器13は、球出口6から払い出される球を検出するごとに、球検出信号を主制御装置47(図7参照)に出力する。
【0010】
球出口6が収容部5の前部に設けられたので、球検出器13より下方に通過した球を、図1のa図に示すように遊技機枠21の前部に誘導する構造、または、図1のb図に示すように遊技機枠21の後部に誘導する構造に、球払出装置1を交換することなく共用することができるという利点がある。つまり、図1のa図では、球を前の方に誘導する前誘導樋28が球出口6または可動枠23に固定される。遊技機枠21において、前扉24が閉じられた場合、前誘導樋28の出口は前扉24に設けられた前払出通路32の上部に配置される。よって、球出口6から払い出された球は、前誘導樋28を経由して前払出通路32に取り込まれる。図1のb図では、球を下方に誘導する後払出通路44が球出口6の下部に配置される。後払出通路44は、可動枠23の後部に固定される。よって、球出口6から払い出された球は、後払出通路44に取り込まれる。払出モータ9を内蔵した筐体10がタンク2の外側に設けられたので、筐体10をタンク2から後方に取り外せるので、球貯蔵室の内部から球や異物を除去する保守作業が容易であるという利点がある。払出モータ9を筐体10に内蔵することなく、払出モータ9をタンク2の外側に設けても、払出モータ9をタンク2から後方に取り外せるので、球貯蔵室の内部から球や異物を除去する保守作業が容易であるという利点がある。
【0011】
図2を参照し、タンク2について説明する。タンク2は、上方に開口した箱形の球貯蔵室を内部に構成する。タンク2の球貯蔵室は、前壁から後方への寸法である広い前後幅をL1とし、払出機構3の配置される払出配置部分の前壁から後方への寸法である狭い前後幅をL2とすると、L1>L2に構成される。タンク2の底面14は、球を矢印X1で示す方向たる左から右に向けて流下させるというように、球を球入口4に向けて流下させる斜面を構成する。広い前後幅L1の部分における後壁と狭い前後幅L2の部分における後壁とが、斜壁15で互いに接続される。つまり、タンク2の球を貯蔵する球貯蔵室の前後幅が払出機構3の球入口4に向けて絞られたので、タンク2の底面14を流下する球が多量に球入口4に集中することがなく、タンク2の底面14を流下する球の量が球入口4に向けて徐々に減少し、払出体8に負担がかかり過ぎることがなく、球詰まりも発生しにくく、払出体8が球を円滑に払い出すことができるという利点がある。
【0012】
図3を参照し、球払出装置1から払い出された球を遊技機枠21の前部に誘導する構造について、パチンコ遊技機を例として説明する。パチンコ遊技機は、遊技機枠21の内部に遊技盤37(図5参照)を交換可能に取り付ける形態である。遊技機枠21は、固定枠22の前部に可動枠23を開閉可能に備え、可動枠23の前部に前扉24を開閉可能に備える。固定枠22は、遊技機設置設備に固定される。遊技機設置設備は、パチンコ遊技機を設置する遊技店の島と呼ばれる設備である。可動枠23は、遊技盤37や図外の制御装置など遊技に必要な部品を取り付ける前枠とも呼ばれ、左側に位置するヒンジ25を中心とし、固定枠22の前で前方に開かれかつ後方に閉じられるように、片開き可能であって、遊技盤37を装着するための盤設置構造体26の前面に発射機構27を備える。発射機構27は、前扉24が閉じられて可動枠23に開閉不能に支持された場合、前扉24で覆い隠される。可動枠23には、球払出装置1、前誘導樋28、図外の施錠装置が設けられる。前誘導樋28の前部は、盤設置構造体26を後から前に貫通する。
【0013】
前扉24は、左側に位置するヒンジ29を中心とし、可動枠23の前で前方に開かれかつ後方に閉じられるように、片開き可能である。前扉24には、窓30、前面パネル31、前払出通路32、受皿33、発射操作機構34、供給口35が設けられる。窓30は、前後方向への貫通孔として構成される。前面パネル31は、窓30を後から塞ぐ大きさのガラスまたは合成樹脂からなる光透過性の有る無色な板状に構成される。前扉24が閉じられて可動枠23に開閉不能に支持された場合、前誘導樋28の前部が前払出通路32の上部に配置される。
【0014】
図4を参照し、図3のパチンコ遊技機を前から見た場合について説明する。前払出通路32が、窓30よりも右に配置される。例えば、前払出通路32の前部が透明な合成樹脂により構成され、前扉24には縦長孔36が前後方向への貫通孔として形成され、前払出通路32の前部が前扉24の後から縦長孔36に配置される。または、透明な合成樹脂により構成された前払出通路32の前部が前扉24の後部に配置され、前扉24の前払出通路32の前部と対応する部分には、複数の貫通孔が縦方向に分かれて設けられる。または、透明な合成樹脂により構成された前払出通路32の前部が前扉24の後部に配置され、前扉24には縦長孔36が形成され、縦長孔36には透明な合成樹脂により構成された蓋が設けられる。これらによって、前払出通路32を上から下に通過する球が、前扉24の前から見えるようになる。
【0015】
図5を参照し、図3のパチンコ遊技機の内部について説明する。遊技盤37が可動枠23の盤設置構造体26に装着され、可動枠23が閉じられて固定枠22に開閉不能に支持され、前扉24が閉じられて可動枠23に開閉不能に支持される。前面パネル31と遊技盤37の前面との間におけるガイドレール38で囲まれた部分が、発射機構27(図3参照)から発射された球の飛び交う遊技領域39として形成される。ガイドレール38は、前扉24または前面パネル31または遊技盤37に設けられる。遊技領域39は、遊技機枠21の前から窓30および前面パネル31を通して視認可能になる。そして、パチンコ球と呼ばれる球が受皿33に入れられ、発射操作機構34が人為的に操作されると、図3に示す発射機構27が受皿33から供給口35を経由して発射機構27に取り込まれた球を発射操作機構34の操作量に応じた発射力で1個ずつ遊技領域39の上部に向けて発射する。遊技領域39の上部に到達した球が、遊技領域39を流下する過程において、遊技領域39における入賞部品に入賞すると、球払出装置1の払出機構3が遊技者への賞球としての球を払い出す。払出機構3から払い出された球は、前誘導樋28から前払出通路32を経由して受皿33に払い出される。
【0016】
図6を参照し、球払出装置1から払い出された球を遊技機枠21の後部に誘導する構造について、パチンコ遊技機を例として説明する。図6のパチンコ遊技機の遊技機枠21が、図2のパチンコ遊技機の遊技機枠21と異なる構造は、次のとおりである。図6において、前扉24が上扉41と下扉42とに分別構成される。上扉41と下扉42とが左側に位置するヒンジ29を中心として可動枠23の前で前方に開かれかつ後方に閉じられるように互いに別々に片開き可能である。上扉41および下扉42には図3の前払出通路32が設けられていない。可動枠23には前誘導樋28が設けられていない。上扉41には窓30および前面パネル31が設けられる。下扉42には受皿33と発射操作機構34と供給口35および球入口43が設けられる。可動枠23には後払出通路44および受樋45が設けられる。受樋45は、後払出通路44から排出された球を盤設置構造体26の前に排出する。下扉42が閉じられた場合、球入口43と受樋45とが互いに接続される。
【0017】
図7を参照し、図6のパチンコ遊技機を後から見た場合について説明する。後払出通路44が、中央開口46よりも右に配置されかつ盤設置構造体26に固定される。これによって、後払出通路44を上から下に通過する球が、遊技機枠21の前から見えないようになっている。中央開口46は盤設置構造体26に前後方向への貫通孔として設けられる。中央開口46には、主制御装置47が配置される。主制御装置47は、遊技盤37(図8参照)の後部に設けられる。盤設置構造体26の後面には、発射払出制御装置48が設けられる。
【0018】
図8を参照し、図6のパチンコ遊技機の内部について説明する。払出機構3から払い出された球は、後払出通路44から受樋45を経由して受皿33に払い出される。
【産業上の利用可能性】
【0019】
図2において、タンク2の底部に図外の抜取機構を設け、抜取機構の扉が人為的に開操作されると、タンク2から球を下方に抜き取れるようにしてもよい。斜壁15の部分に図外の球切検出機構を設けてもよい。この場合、斜壁15を図2に仮想線L3で示すような縦壁と横壁とに変更し、タンク2の前壁と平行する横壁に球切検出機構を設け、タンク2に貯蔵された球が少なくなった場合に、球切検出機構が貯蔵量の減少した信号としての例えば球切信号を発射払出制御装置48(図7参照)に出力するようにしてもよい。このように球切検出機構をタンク2に設ければ、タンク2の底面14を流下する球が球切検出機構で球入口4に向けて斜めに誘導されるという利点がある。発射払出制御装置48は、球切検出機構から球切信号を受信すると、球の払出を停止するような払出中断処理を実行しかつ遊技店の営業を管理する図外のホールコンピュータに球切信号を出力する。ホールコンピュータは発射払出制御装置48から球切信号を受信すると、補給機構を制御し、補給機構が例えば500個などの規定数の球をタンク2に供給する。
【0020】
図2において、球出口6は、左右に分かれることなく、互いに左右で連接された1つの孔として構成されてもよい。払出機構3がタンク2の左端部に設けられ、タンク2の底面14が球を右から左に向けて流下させるというように、球を球入口4に向けて流下させる斜面を構成してもよい。
【0021】
図5において、前扉24を図6のように上扉41と下扉42とに分別構成してもよい。この場合、図5における前払出通路32は、上扉41に固定される部分と、下扉42に固定される部分とに分けられる。
【0022】
図9は、球払出装置1から払い出された球を遊技機枠21の前部に誘導する構造のパチンコ遊技機に係る異なる形態を示す。図9において、前扉24が上扉41と下扉42とに分別構成される。上扉41の前には、前払出通路32が配置されかつ上扉41に固定される。前払出通路32の下部が、受皿33よりも上方に離れて配置される。これによって、上扉41が前に開放されても、前払出通路32が受皿33に干渉しない。前払出通路32の下端の球出口は、受皿33に球を排出するように、受皿33に向けられる。前払出通路32の上部は、上扉41を前後方向に貫通する。前払出通路32の上扉41よりも後に配置された上端部は、前誘導樋28から排出される球を受けるように、前誘導樋28の下部に配置される。これによって、上扉41が前に開放されても、前払出通路32が前誘導樋28に干渉しない。前払出通路32の内部を通過する球が前払出通路32の前から見えるように、前払出通路32は例えば光透過性を有する合成樹脂により構成される。
【0023】
遊技機はパチンコ遊技機に限定されるものではなくスロットマシンでもよい。つまり、図5の遊技盤37を図柄表示器に置換し、図3の発射操作機構34を球取込操作機構に置換し、図3の発射機構27を球取込機構に置換し、遊技開始操作機構および図柄停止操作機構を図3の前扉24または図6の下扉42または受皿33に設ければ、球払出装置1はスロットマシンにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】遊技機枠に取り付けられた球払出装置の縦断面図(最良の形態)。
【図2】遊技機枠に取り付けられた球払出装置の平面図(最良の形態)。
【図3】球払出装置から払い出された球を遊技機枠の前部に誘導する構造のパチンコ遊技機の斜視図(最良の形態)。
【図4】図3のパチンコ遊技機の正面図(最良の形態)。
【図5】図3のパチンコ遊技機の縦断面図(最良の形態)。
【図6】球払出装置から払い出された球を遊技機枠の後部に誘導する構造のパチンコ遊技機の斜視図(最良の形態)。
【図7】図6のパチンコ遊技機の背面図(最良の形態)。
【図8】図6のパチンコ遊技機の縦断面図(最良の形態)。
【図9】球払出装置から払い出された球を遊技機枠の前部に誘導する構造のパチンコ遊技機の縦断面図(異なる形態)。
【図10】a図は遊技機の球払出装置の平面図、b図はa図のB−B線断面図(従来)。
【符号の説明】
【0025】
1は球払出装置、2はタンク、3は払出機構、4は球入口、5は収容部、6は球出口、7は庇、8は払出体、9は払出モータ、10は筐体、11は払出軸、12は螺旋体、13は球検出器、14は底面、15は斜壁、16乃至20は欠番、21は遊技機枠、22は固定枠、23は可動枠、24は前扉、25はヒンジ、26は盤設置構造体、27は発射機構、28は前誘導樋、29はヒンジ、30は窓、31は前面パネル、32は前払出通路、33は受皿、34は発射操作機構、35は供給口、36は縦長孔、37は遊技盤、38はガイドレール、39は遊技領域、40は欠番、41は上扉、42は下扉、43は球入口、44は後払出通路、45は受樋、46は中央開口、47は主制御装置、48は発射払出制御装置、L1は広い前後幅、L2は狭い前後幅。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンクには球貯蔵室が設けられ、球貯蔵室の底部には球を球貯蔵室から収容部に落下させる球入口と球入口から下方に窪む空間を形成する収容部とが設けられ、球貯蔵室の球と接触する底面は球貯蔵室に取り込まれた球を球入口に向けて左から右または右から左に流下させる斜面を構成し、収容部の前部には球出口が設けられ、払出体は直線状の丸棒により構成され払出軸と払出軸の軸心と平行な方向に球を1個ずつ分離する間隔で払出軸の外周面から径方向外側に螺旋形状に突出した螺旋体とを備え、払出体が払出軸の軸心を前後方向に延びるように向けて収容部に回転可能に配置されたことによって、収容部の内部には収容部と払出軸と螺旋体とで囲まれて球を1個ずつ取り込む隙間が形成され、タンクの後部の外側には払出体に連結された払出モータが設けられ、払出モータが払出体を払出軸の軸心を中心とする円周の一方向に回転するように駆動することによって、払出体の螺旋体が球貯蔵室から上記隙間に取り込まれた球を1個ずつ分離しながら球出口の方に移動させることを特徴とする遊技機の球払出装置。
【請求項2】
払出モータがタンクの外側に設けられたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の球払出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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