説明

遊技機器用コイン識別機のコインセンサ

【課題】コイン通路を通過するコインが、その表裏がいずれの向きで通過しても、精度良く、通過するコインの材質に基づきコインを識別可能なコインセンサを提案すること。
【解決手段】遊技機器用コイン識別機のコインセンサ1は、コイン通路2を挟み対向配置した第1発振側コイル11および第1受信側コイル31からなる第1コイン材質検出部3と、コイン通路2を挟み対向配置した第2発振側コイル14および第2受信側コイル34からなる第2コイン材質検出部6を備えている。これら第1および第2コイン材質検出部3、6は、コイン通路2を挟み受発信の関係が逆向きとなっているので、これらの検出出力に基づき、コイン通路2を通過するコインCの材質を精度良く検出できる。よって、コインの真偽、種類の判別を精度良く行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技店に設置されているパチンコ玉、ゲーム用コインなどの遊技媒体の貸し出しを行う遊技媒体貸出機に搭載されている硬貨識別機、または、遊技機に搭載されているゲーム用コインを識別するためのコイン識別機に用いられるコインセンサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技店においては、パチンコ玉の貸し出しを行うための玉貸機に搭載されている硬貨識別機では、投入された硬貨が通過するコイン通路にコイン材質センサ、コイン厚みセンサ、コイン外径センサなどのコインセンサが配置されている。これらのコインセンサによって検出された材質、厚みおよび外径に基づき、投入された硬貨の真偽、種類が識別される。また、遊技媒体としてコインを用いて遊技を行う遊技機においても、投入されたコインを識別するために、同様なコインセンサが取り付けられている。
【0003】
特許文献1には、コイン通路を挟み、発振側コイルと受信側コイルを対向配置し、発振側コイルに所定周波数の交流電流を流して発振させ、これによって誘起されるコイン通過時の受信側コイルの出力信号の変化に基づき、通過するコインの材質を検出するコインセンサが開示されている。
【特許文献1】特開2004−46572号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、一般にコインには表裏の別があり、それぞれ異なる模様、文字などが形成された非対称な凹凸面となっている。また、異なる材質の金属を積層した構造のクラッドコインでは、表裏では材質が異なっているものがある。このため、コイン通路に投入されたコインが、その表裏が、発振側コイルおよび受信側コイルに対していずれの向きで通過するのかに応じて、受信側コイルの出力変化が相違する。コイン通路に投入されたコインの表裏の向きが相違しても、材質の検出を行うことができるように、材質の判別基準を低く設定すると、材質に基づくコインの真偽の判別精度が低下してしまう。
【0005】
本発明の課題は、この点に鑑みて、コイン通路に投入されたコインの表裏の向きに影響されることなく精度良く投入コインの材質を検出可能な遊技機器用コイン識別機のコインセンサを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の遊技機器用コイン識別機のコインセンサは、コイン通路の一方の側に配置した第1発振側コイルを備えた第1発振回路と、前記コイン通路を挟み前記第1発振側コイルに対峙させた第1受信側コイルと、前記コイン通路の他方の側に配置した第2発振側コイルを備えた第2発振回路と、前記コイン通路を挟み前記第2発振側コイルに対峙させた第2受信側コイルと、コイン通過時の前記第1受信側コイルおよび前記第2受信側コイルの各出力信号の変化に基づき、コインの材質を検出する材質検出回路とを有することを特徴としている。
【0007】
本発明では、コイン通路を挟み受発信の方向を反対にして、第1発振側コイルおよび第1受信側コイルからなる第1コイン材質検出部と、第2発振側コイルおよび第2受信側コイルからなる第2コイン材質検出部とを配置した構成を採用している。したがって、コインの表が発振側コイルを向いた状態で通過する場合の受信側コイルの出力信号の変化と、その裏面が発振側コイルを向いた状態で通過する場合の受信側コイルの出力信号の変化の双方を検出できる。
【0008】
したがって、例えば、真正コインについて得られるこれら2種類の出力信号の変化を、実際に検出された2種類の出力信号の変化と照合することにより、コイン材質を精度良く検出でき、これに基づき、コインの種類、真偽の判別を精度良く行うことが可能になる。
【0009】
ここで、本発明の遊技機器用コイン識別機のコインセンサでは、コイン通過時の前記第1受信側コイルの出力の変化、および前記第2受信側コイルの出力の変化に基づき、コインの外径を検出する外径検出回路を有していることを特徴としている。
【0010】
例えば、第1発振側コイルおよび第1受信側コイルからなる第1コイン材質検出部と、第2発振側コイルおよび第2受信側コイルからなる第2コイン材質検出部とを、所定の間隔でコイン通過方向に配置しておくことにより、コイン通過に伴って発生する第1受信側コイルおよび第2受信側コイルの出力信号波形に位相差が生ずる。したがって、例えば、双方の出力信号波形の交差点電圧に基づき、通過コインの外径を検出できる。よって、コイン外径を検出するための発振側コイルおよび受信側コイルを、コイン通路に追加する必要が無いので、その分、コインセンサの小型化、低コスト化を達成できる。
【0011】
次に、本発明の遊技機器用コイン識別機のコインセンサでは、コイン通過時の前記第1発振側コイルおよび前記第2発振側コイルのうち、少なくとも一方の発振周波数の変化に基づき、コインの厚みを検出する厚み検出回路を有していることを特徴としている。
【0012】
コイン通路を通過するコインと第1発振側コイルの距離に応じて、第1発振側コイルの発振周波数が変化する。この変化に基づき、通過するコインと第1発振側コインの距離を検出できる。同様に、コイン通路を通過するコインと第2発振側コイルの距離に応じて、第2発振側コイルの発振周波数が変化し、この変化に基づき、通過するコインと第2発振側コイルの距離を検出できる。コイン通路幅は既知であるので、これらの発振周波数の変化に基づき通過したコインの厚みを検出できる。
【0013】
また、コイン通路の一方の側面に沿ってコインが通過するように設定されている場合には、第1発振側コイルおよび第2発振側コイルのうち、一方の発振周波数の変化に基づきコインの厚みを検出できる。
【0014】
本発明によれば、コイン厚み検出用の発振側コイルおよび受信側コイルを、コイン通路に追加する必要が無いので、その分、コインセンサの小型化、低コスト化を達成できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の遊技機器用コイン識別機のコインセンサでは、コイン通路を挟み受発信の向きを反対にして、第1発振側コイルおよび第1受信側コイルと、第2発振側コイルおよび第2受信側コイルとをコイン通路に配置してある。よって、コインが表面を発振側コイルに向けて通過した場合と、コインが裏面を発振側コイルに向けて通過した場合の双方について、受信側コイルの出力の変化を得ることができる。したがって、コインが表裏いずれの向きでコイン通路を通過しても、双方の受信側コイルの出力の変化に基づき、コインの材質を精度良く検出でき、これに基づき、通過したコインの真偽、種類の判定を精度良く行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した遊技機器用コイン識別機のコインセンサを説明する。
【0017】
図1は、本発明を適用した遊技機器用コイン識別機のコインセンサの一例を示す概略ブロック図である。本例のコインセンサ1は、コイン識別機のコイン通路2に取り付けられており、コイン通路2に沿ってコイン通過方向に沿って配置された第1コイン材質検出部3、コイン厚み検出部4、コイン外径検出部5、および第2コイン材質検出部6を有している。
【0018】
第1コイン材質検出部3は、第1発振側コイル11を備えた第1発振回路21と、コイン通路2を挟み第1発振側コイル11に対向配置した第1受信側コイル31とを備えている。コイン厚み検出部4は、発振側コイル12を備えた発振回路22と、コイン通路2を挟み発振側コイル12に対向配置した受信側コイル32とを備えている。コイン外径検出部5は、発振側コイル13を備えた発振回路23と、コイン通路2を挟み発振側コイル13に対向配置した受信側コイル33を備えている。第2コイン材質検出部6は、第2発振側コイル14を備えた第2発振回路24と、コイン通路2を挟み第2発振側コイル14に対向配置した第2受信側コイル34とを備えている。
【0019】
ここで、第1コイン材質検出部3の第1発振側コイル11および第1受信側コイル31と、第2コイン材質検出部6の第2発振側コイル14および第2受信側コイル34とは、コイン通路2を挟みそれらの受発信の方向が逆の関係となるように配置されている。すなわち、第1発振側コイル11は、コイン通路2を規定している一方の側板2aの背面に取り付けられており、第2発振側コイル14は他方の側板2bの背面に取り付けられている。したがって、第1受信側コイル31はコイン通路2の側板2bの背面に取り付けられ、第2受信側コイル34はコイン通路2の側板2aの背面に取り付けられている。
【0020】
第1コイン材質検出部3の第1受信側コイル31の出力側には、第1受信側コイル出力検出回路41が接続されている。第1受信側コイル出力検出回路41は、半波整流回路41a、平滑回路41bなどから構成されており、第1受信側コイル31の出力に対応した出力電圧V31を生成する。同様に、第2コイン材質検出部6においても、その第2受信側コイル34の出力側には、第2受信側コイル出力検出回路44が接続されている。第2受信側コイル出力検出回路44は、半波整流回路44a、平滑回路44bなどから構成されており、第2受信側コイル34の出力に対応した出力電圧V34を生成する。
【0021】
第1発振回路21の第1発振側コイル11は低周波数(例えば28kHz)で発振するように設定されている。第1発振側コイル11が発振すると、それに応じてコイン通路2の磁束が変化し、この磁束の変化に応じて第1受信側コイル31に誘起電流が発生する。コイン通路2をコインCが通過すると、当該コインCに渦電流が発生し、第1受信側コイル31に鎖交する磁束密度が減少し、当該第1受信側コイル31の誘起電流が減少する。コインCの材質に応じて、第1受信側コイル31に流れる電流の減衰率が異なるので、第1受信側コイル出力検出回路41を介して得られる出力電圧V31はコイン材質に応じて変化する。同様に、第2発振回路24の第2発振側コイル14も低周波数(例えば28kHz)で発振し、コインCの材質に応じて、第2受信側コイル出力検出回路44を介して得られる出力電圧V34もコイン材質に応じて変化する。
【0022】
次に、コイン厚み検出部4の受信側コイル32の出力は受信側コイル出力検出回路42によって検出され、通過コインの厚みを検出するための出力電圧V32として出力される。また、コイン外径検出部5の受信側コイル33の出力は受信側コイル出力検出回路43によって検出され、通過コインの外径を検出するための出力電圧V33として出力される。
【0023】
各出力電圧V31〜V34はコイン識別回路45に供給される。コイン識別回路45は、これらに基づき、通過コインCの材質、厚み、および外径を検出する検出回路として機能すると共に、検出結果に基づき、通過コインCの真偽および種類を判定する判定回路として機能する。
【0024】
ここで、コイン厚み検出用の受信側コイル32の出力は、当該受信側コイル32と、通過するコインCとの距離に応じて変化する。本例では、コイン通路2の側板2aに沿ってコインCが通過するように設定されているので、受信側コイル32の出力は、通過するコインCとの距離に対応している。コイン通路2の幅は一定であるので、通過するコインCの厚みに応じて受信側コイル32の出力が変動する。よって、コイン識別回路45では、出力電圧V33に基づき、通過コインCの厚みを検出できる。また、コイン外径検出用の受信側コイル33から得られる出力電圧V33の波形を一定の閾値と比較することにより、通過コインCの外径を検出できる。
【0025】
また、コイン識別回路45では、コイン材質検出用の二種類の出力電圧V31およびV34に基づきコイン材質を検出するようにしている。出力電圧V31を得るための第1発振側コイル11および第1受信側コイル31と、出力電圧V34を得るための第2発振側コイル14および第2受信側コイル34とでは、コイン通路2を挟みその受発信の関係が逆向きとなっている。したがって、コインCの表面が第1発振側コイル11に面する状態で通過した場合には、コインCの裏面が第2発振側コイル14に面する状態で通過し、逆に、コインCの裏面が第1発振側コイル11に面する状態で通過した場合には、コインCの表面が第2発振側コイル14に面する状態で通過する。
【0026】
コインCの表裏の凹凸状態、材質などが相違している場合には、コイン材質を表す出力電圧は、コインCがその表面が発振側コイルに対峙した状態で通過した場合と、その裏面が発振側コイルに対峙した状態で通過した場合とは相違したものとなる。コイン識別回路45では、第1受信側コイル31および第2受信側コイル34から、これら二種類の出力電圧を常に受け取ることができ、これらに基づき、通過したコインCの材質を検出している。よって、コインCがいずれの向きで通過した場合においても、精度良く、コインの材質を検出でき、これに基づき、精度良く通過したコインの真偽、種類を判別できる。
【0027】
図2(a)および(b)には、真正コイン、例えば500円硬貨がその表面を第1発振側コイル11に向けた状態で通過した場合(換言すると、その裏面を第2発振側コイル14に向けた状態で通過した場合)に得られる出力電圧V31およびV34の波形例を示してある。この場合、偽造コインを、その表面を第1発振側コイル11に向けた状態で通過させた場合に、図2(c)および(d)に示すようなほぼ同一波形の出力電圧V31aおよびV34aが得られ、これらの検出領域における波形レベルが真正コインの出力電圧V34の波形レベルと実質的に同一であると仮定する。
【0028】
従来の材質検出では、一組の発振側コイルおよび受信側コイルを用いているので、真正コインがその表面を発振側コイルに向けた状態で通過した場合および、裏面を発振側コイルに向けた状態で通過した場合にそれぞれ得られる図2(a)、(b)のいずれかと実質的に同一の波形が得られる場合には、通過したコインを真正コインであると判定している。この判定方法では、発振側コイルに対して表面が向いた状態の場合に図2(c)の波形が得られ、裏面が向いた状態の場合にも図2(d)に示す同様な波形が得られる偽造コインの場合には、これらの波形が真正コインの図2(b)の波形と実質的に同一であるので真正コインであると判定されてしまう。
【0029】
しかしながら、本例のコイン識別回路45では、二種類の出力電圧波形の一方が図2(a)となり、他方が図(b)となる場合にのみ真正コインであると判定することができる。よって、従来においては識別できなかった図2(c)、(d)に示す出力波形が得られるような偽造コインを偽造ものであるとして識別することが可能となり、コインの識別精度が向上する。
【0030】
(その他の実施の形態)
図3は本発明を適用した遊技機器用コイン識別機のコインセンサの別の例を示す概略ブロック図である。本例のコインセンサ50では、コイン材質検出用の第1発振側コイル11および第1受信側コイル31と、第2発振側コイル14および第2受信側コイル34とを用いて、コインの外径も検出するように構成したものである。これら二組のコイン材質検出部3、6を、例えば、コイン通路2のコイン通過方向に沿って適切な間隔となるように配置することにより、第1受信側コイル31および第2受信側コイル34から得られる出力電圧V31、V34の波形における交差位置に基づき、通過するコインCの外径を検出できる。この構成によれば、図1に示すコイン外径検出部5を省略することができるので、その分、コインセンサの小型化、低コスト化を達成できる。
【0031】
次に、図4は本発明を適用した遊技機器用コイン識別機のコインセンサの更に別の例を示す概略ブロック図である。本例のコインセンサ60では、図3のコインセンサ50からコイン厚み検出部4を省略し、第1コイン材質検出部3と、第2コイン材質検出部6のみを用いて、コインの材質、厚み、および外径を検出し、これに基づきコインを識別するようになっている。
【0032】
そのために、本例のコインセンサ60では、厚み検出のために、第1発振側コイル11および第2発振側コイル14に発振周波数検出回路61、62をそれぞれ接続し、これらにおいて測定された発振周波数f11、f14を、コイン識別回路45に供給している。コイン識別回路45では、これらの発振周波数f11、f14に基づきコイン厚みを判別する。そして、出力電圧V31、V34と、発振周波数f11、f14とに基づき、通過したコインCの材質、厚み、および外径を検出して、当該コインの真偽、種類を判別している。
【0033】
すなわち、第1発振側コイル11が発振している状態で、コイン通路2をコインCが通過すると、第1発振側コイル11とコインCの距離に応じて、発振周波数f11が変化する。同様に、第2発振側コイル14が発振している状態で、コイン通路をコインCが通過すると、第2発振側コイル14とコインCの距離に応じて、発振周波数f14が変化する。コイン通路2の幅は一定であるので、これら発振周波数f11、f14の変化に基づき、通過するコインCの厚みを検出できる。
【0034】
なお、コインCを例えば第1受信側コイル31の側板2bに沿って常に通過させるようにすれば、第1発振側コイル11とコインCの距離は通過するコインCの厚みに応じて変化する。すなわち、厚いコインCが通過する際には距離が狭くなり、薄いコインCが通過する際には距離が広くなる。この場合には、発振周波数f11のみに基づきコイン厚みを検出可能である。
【0035】
本例のコインセンサ60によれば、コイン通路2に、第1コイン材質検出部3および第2コイン材質検出部6のみを設けるだけでよいので、コインセンサの小型化、低コスト化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明を適用したコインセンサの主要部を示す概略構成図である。
【図2】図1のコインセンサの出力電圧波形を示すグラフである。
【図3】本発明を適用したコインセンサの別の例を示す概略構成図である。
【図4】本発明を適用したコインセンサの更に別の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0037】
1、50、60 コインセンサ
2 コイン通路
2a、2b 側板
3 第1コイン材質検出部
4 コイン厚み検出部
5 コイン外径検出部
6 第2コイン材質検出部
11 第1発振側コイル
12、13 発振側コイル
14 第2発振側コイル
21 第1発振回路
22、23 発振回路
24 第2発振回路
31 第1受信側コイル
32、33 受信側コイル
34 第2受信側コイル
41 第1受信側コイル出力検出回路
42、43 受信側コイル出力検出回路
44 第2受信側コイル出力検出回路
45 コイン識別回路
61、62 周波数検出回路
C コイン
V31、V34 出力電圧
f11、f14 発振周波数

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイン通路の一方の側に配置した第1発振側コイルを備えた第1発振回路と、
前記コイン通路を挟み前記第1発振側コイルに対峙させた第1受信側コイルと、
前記コイン通路の他方の側に配置した第2発振側コイルを備えた第2発振回路と、
前記コイン通路を挟み前記第2発振側コイルに対峙させた第2受信側コイルと、
コイン通過時の前記第1受信側コイルの出力の変化、および前記第2受信側コイルの出力の変化に基づき、コインの材質を検出する材質検出回路とを有することを特徴とする遊技機器用コイン識別機のコインセンサ。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機器用コイン識別機のコインセンサにおいて、
コイン通過時における、前記第1受信側コイルの出力の変化および前記第2受信側コイルの出力の変化に基づき、コインの外径を検出する外径検出回路を有していることを特徴とする遊技機器用コイン識別機のコインセンサ。
【請求項3】
請求項2に記載の遊技機器用コイン識別機のコインセンサにおいて、
前記第1発振側コイルおよび前記第1受信側コイルと、前記第2発振側コイルおよび前記第2受信側コイルとは、前記コイン通路のコイン通過方向に沿って所定の間隔で配置されていることを特徴とする遊技機器用コイン識別機のコインセンサ。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載の遊技機器用コイン識別機のコインセンサにおいて、
コイン通過時の前記第1発振側コイルおよび前記第2発振側コイルのうち、少なくとも一方の発振周波数の変化に基づき、コインの厚みを検出する厚み検出回路を有していることを特徴とする遊技機器用コイン識別機のコインセンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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