説明

遊技機用ヒンジ装置

【課題】可動部材が取り付けられる枠体の補強を効果的に行って、枠体の曲げ変形による隙間の発生を防止することができる遊技機用ヒンジ装置を提供する。
【解決手段】可動部材2は取付枠部21の上端部に上軸保持部23を水平方向に突設し、取付枠部21の下端部に下軸受部22を水平方向に突設する。固定部材1は取付枠部11の上端部に上軸受部13を水平方向に突設し、取付枠部11の下端部に下軸保持部12を水平方向に突設する。固定部材の上軸受部13には軸受孔15が穿設され、固定部材の下端部の下軸保持部12には軸ピン1が上向きに突設される。可動部材2の上軸保持部23には軸ピン24が上向きに突設され、可動部材の下軸受部22には軸受孔25が穿設される。固定部材の取付枠部は横断面を略コ字状に形成されて内側に嵌入凹部11aを有し、可動部材の取付枠部はその嵌入凹部11aに嵌入される正面折曲縁部21aを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機のガラス枠などを開閉可能に支持するヒンジとして好適な着脱式の遊技機用ヒンジ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、パチンコ遊技機のガラス枠を開閉可能に支持するヒンジ装置は、通常、パチンコ遊技機の表枠の左側端部の上部と下部に、軸孔を設けたヒンジ支持板を水平に突設し、ガラス枠の対応する上部と下部に、ヒンジピンが水平固定部の下面に下向き鉛直方向に突設され、その上下のヒンジピンを表枠側のヒンジ支持板の軸孔に嵌入し、ガラス枠はヒンジピンを軸に開閉可能に取り付けられるように構成されている。このような着脱式の遊技機用ヒンジ装置は、例えば下記の特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2002−219253号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、近年、パチンコ遊技機のガラス枠は、合成樹脂で成形されると共に大型化する傾向にあり、合成樹脂製の枠体の内側開口部に板ガラスを嵌め込み、略表枠と同様な大きさのガラス枠が、表枠の正面側にヒンジ装置を介して開閉可能に装着される。このようなガラス枠は、合成樹脂製のため、強度を付与するために、補強用金属枠をその裏面に固定することも行なわれている。
【0004】
しかしながら、従来のパチンコ遊技機の表枠に使用される補強用金属枠は単純なI型断面或いはL型断面の金属板を単純に加工した構造であり、さらに、補強用金属枠とヒンジ装置は別個に成形され、ヒンジ装置の上部ヒンジと下部ヒンジは、表枠とガラス枠の左側端部に補強用金属枠とは関わりのない状態で固定される。このため、遊技者がガラス枠の上皿などを持って強く引き、或いは押した場合、ガラス枠に曲げが発生しやすく、特に施錠具のないヒンジ側の左辺部が前方に曲げられた場合、左辺部に隙間が生じやすい。
【0005】
このようなガラス枠と表枠との間の隙間は、左辺部のヒンジ側の隙間であっても、その隙間から針金や薄板などの不正器具が差し込まれる場合があり、不正器具が遊技盤上の障害釘や役物などに達すると、不正に遊技球の入賞などが発生し、遊技球の不正払い出しが行なわれやすいという課題があった。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、可動部材が取り付けられる枠体の補強を効果的に行って、枠体の曲げ変形による隙間の発生を防止することができる遊技機用ヒンジ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る遊技機用ヒンジ装置は、枠体に固定される可動部材と被固定枠に固定される固定部材とを、軸ピンを有した軸保持部と該軸ピンが嵌合する軸受孔を有した軸受部とを介して着脱可能に組み付け、遊技機の該枠体を被固定枠に対し該軸ピンを中心に開閉可能に支持する遊技機用ヒンジ装置であって、該可動部材は長尺の取付枠部の上端部に上軸保持部を水平方向に突設すると共に、該取付枠部の下端部に下軸受部を水平方向に突設して形成され、該固定部材は長尺の取付枠部の上端部に上軸受部を水平方向に突設すると共に、該取付枠部の下端部に下軸保持部を水平方向に突設して形成され、該固定部材の上軸受部には軸受孔が穿設される一方、該固定部材の下端部の下軸保持部には軸ピンが上向きに突設され、該可動部材の上軸保持部には軸ピンが上向きに突設される一方、該可動部材の下軸受部には軸受孔が穿設され、該固定部材の取付枠部は横断面を略コ字状に形成されて内側に嵌入凹部を有し、該可動部材の取付枠部は横断面の一部を略L字状とするL字状部を有して形成され、該固定部材の取付枠部は横断面略コ字状の開口部を側方に向けて該被固定枠に固定され、該枠体の閉鎖時には該可動部材の取付枠部の該L字状部が該固定部材の略コ字状断面の取付枠部の内側に嵌入することを特徴とする。
【0008】
ここで、上記枠体はパチンコ遊技機のガラス枠であり、上記被固定枠は該ガラス枠が取り付けられる表枠であって、上記可動部材は該ガラス枠の内側縁部に固定されると共に、上記固定部材は該表枠の内側縁部に固定されるように構成することができる。
【0009】
また、上記可動部材の上軸保持部が上記固定部材の上軸受部の下側に重なるように位置すると共に、該可動部材の下軸受部が該固定部材の下軸保持部の上側に重なるように位置し、該固定部材の取付枠部における上軸受部の真下に、該ガラス枠の閉鎖時に上記可動部材の上軸保持部を進入させるための開口部を形成することができる。
【発明の効果】
【0010】
上記構成の遊技機用ヒンジ装置は、その可動部材の取付枠部がパチンコ遊技機の例えばガラス枠の内側縁部に固定され、固定部材の取付枠部はパチンコ遊技機の表枠の内側縁部に固定される。そして、可動部材の上軸保持部が固定部材の上軸受部の下側に重なるように、上軸保持部の軸ピンが上軸受部の軸受孔に嵌入され、可動部材の下軸受部が固定部材の下軸保持部の上側に重なるように、下軸受部の軸受孔が下軸保持部の軸ピンに嵌入されて、組み付けられる。
【0011】
可動部材の取付枠部は横断面の一部を略L字状とするL字状部を有して形成され、それがガラス枠の内側縁部に固定されるため、ガラス枠の縁部の強度を良好に補強することができる。また、可動部材の上軸保持部と下軸受部は取付枠部と一体に形成され、ガラス枠の重量荷重は上軸保持部と下軸受部を介して取付枠部に分散するため、ガラス枠の重量が増大した場合でも、ガラス枠に変形荷重を生じさせずに、円滑に開閉可能な状態とすることができる。
【0012】
ガラス枠の開閉操作時、可動部材は上軸保持部の軸ピンと下軸保持部の軸ピンを中心に回動し、開閉動作するが、ガラス枠を閉鎖した場合、ガラス枠側の可動部材の取付枠部のL字状部は、固定部材の略コ字状断面の取付枠部の嵌入凹部内に嵌入した状態となる。
【0013】
このため、遊技者がガラス枠の下部に設けた上皿などを持って強く押し或いは引いた場合でも、その荷重は、嵌合したガラス枠側の可動部材の取付枠部のL字状部と固定部材の略コ字状断面の取付枠部との間で保持される。したがって、取付枠部に変形は発生せず、このような引張荷重或いは押圧荷重の印加によって、ガラス枠のヒンジ部近傍で隙間が生じることはない。
【0014】
よって、ガラス枠の良好な閉鎖性は確実に保持され、ヒンジ側のガラス枠と表枠間の隙間は生じないから、針金や薄板などの不正器具を使用した不正行為を防止することができる。また、仮に、ヒンジ側のガラス枠と表枠間の接合部から、無理やり薄板状の不正器具を差し込もうとしても、その接合部の内側に可動部材と固定部材の取付枠部が縦方向に連続して位置し、これが壁となって不正器具を差し込むことができず、不正行為を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はパチンコ遊技機のガラス枠32に使用されるヒンジ装置の可動部材2を閉じた状態の正面図を、図2は同状態の右側面図を示し、図3は可動部材2を開いた状態の正面図を、図4は同状態の右側面図を示している。
【0016】
本ヒンジ装置は、概略的には、枠体としてのガラス枠32に固定される可動部材2と、被固定枠としての表枠31に固定される固定部材1とを、上部ヒンジ部と下部ヒンジ部を介して開閉可能に組付けて構成される。下部ヒンジ部は、軸ピン14を有した下軸保持部12と軸ピン14が嵌合する軸受孔25を有した下軸受部22とを介して着脱可能に組み付けてなり、上部ヒンジ部は、軸ピン24を有した上軸保持部23と軸ピン24が嵌合する軸受孔15を有した上軸受部13とを介して着脱可能に組み付けて構成され、本ヒンジ装置は、パチンコ遊技機のガラス枠32と表枠31間に取り付けられ、ガラス枠32を表枠31に対し、下部の軸ピン14と上部の軸ピン24を中心に開閉可能に支持する。
【0017】
図7〜図9に示すように、固定部材1は、長尺の取付枠部11の上端部に、板状の上軸受部13を前方に水平に突設すると共に、取付枠部11の下端部に板状の下軸保持部12を前方に水平に突設して形成される。固定部材1の上軸受部13の先端近傍に軸受孔15が穿設され、固定部材1の下端部の下軸保持部12の先端近傍に軸ピン14が上向きに突設される。軸受孔15の軸心位置と軸ピン14の軸心位置は1本の軸線上に配置され、軸線は取付枠部11の長手方向に平行に設定される。
【0018】
固定部材1の取付枠部11はその横断面が略コ字状に、略チャンネル材状に形成され、その内側に嵌入凹部11aが取付枠部11の長手方向に沿って、その略全長にわたり形成されている。コ字状断面の取付枠部つまり嵌入凹部11aの開口部は、正面(上軸受部13、下軸保持部12が突出する方向)に対し右側方向を向くように形成されている。つまり、固定部材1をその上軸受部13、下軸保持部12が前方に突出する姿勢で、取付枠部11の嵌入凹部11aの底面は右方向を向き、嵌入凹部11aの側壁11bは正面側を向くように形成される。
【0019】
また、取付枠部11の取付面が嵌入凹部11aの背面壁11cとして形成され、図7に示すように、この背面壁11cに複数の固定孔17が形成される。さらに、背面壁11cには複数の係止フック部16が背面側に突設される。また、固定部材1の取付枠部11における上軸受部13の真下に、ガラス枠32の閉鎖時、可動部材2の上軸保持部23を進入させるための開口部18が側壁11bを削除する形態で形成されている。固定部材1を表枠31の内側に固定する場合、この背面壁11cの係止フック部16を表枠31のスリットに差し込むと共に、背面壁11cを表枠31の内側に当て、固定孔17に固定ねじをねじ込み、固定する。
【0020】
可動部材2は、図10〜図12に示すように、長尺の取付枠部21の上端部に上軸保持部23を水平方向に突設すると共に、取付枠部21の下端部に下軸受部22を水平方向に突設して形成される。可動部材2の上軸保持部23には軸ピン24が上向きに突設され、可動部材2の下軸受部22には軸受孔25が穿設される。
【0021】
可動部材2の取付枠部21は、長尺の帯板の縁部を折り曲げて形成される。取付枠部の左側縁部は長手方向に沿って正面側に折り曲げて正面折曲縁部21aとなり、且つ帯板の右側縁部は背面側に折り曲げて背面折曲縁部21bとしている。そして、この取付枠部21は、その正面側と背面側の両部分における横断面形状が、略L字状となっている。可動部材2の取付枠部21の正面は、図12に示すように、上軸保持部23の先端部が突出する方向であり、背面は正面の反対方向である。
【0022】
このように、その正面折曲縁部21aを含む横断面は正面側の一部が略L字状とされ、その背面折曲縁部21bを含む背面側の横断面の一部も略L字状に形成され、これによって、長尺の取付枠部21の長手方向の曲げ強度を大きく補強している。また、可動部材2の取付枠部21の正面折曲縁部21aを含むL字状断面部は、ガラス枠32の閉鎖時に、図5に示すように、固定部材1における略コ字状断面の取付枠部11の内側つまり嵌入凹部11aに嵌入するように形成されている。
【0023】
固定部材1は、図14、図18に示すように、表枠31の正面側の左側縁部に縦に取り付けられる。取付は、その取付枠部11の背面壁11cを表枠31の正面に当て、上軸受部13と下軸保持部12の先端を正面に突き出すようにして、そこに穿設された複数の固定孔17に固定ねじをねじ込み固定する。表枠31は図18のように、遊技機の本体枠30の前面にヒンジ装置33を介して開閉可能に装着されている。
【0024】
一方、可動部材2は、図13、図18、図19などに示すように、ガラス枠32の背面の左側縁部にその取付枠部21の取付面つまりその内側面を当て、そこに形成された固定孔27に固定ねじをねじ込み、固定する。このとき、可動部材2の上軸保持部23は、図19に示すように、ガラス枠32の左側縁部の上部に設けたスリットに挿通されて、その先端部近傍の軸ピン24が正面側に突き出し、下軸受部22もガラス枠32の下端部から正面側に突き出し、その先端部近傍の軸受孔25が正面側に突出する状態となる。
【0025】
このように可動部材2を固定したガラス枠32を、表枠31の正面側に装着する場合、ガラス枠32を開いた状態で持ち、可動部材2を固定部材1に近づけ、先ず、その上部の上軸保持部23の軸ピン24を、固定部材1の上軸受部13の軸受孔15に下側から挿入し、次に、その下部の下軸受部22の軸受孔25を、固定部材1の下軸保持部12の軸ピン14の真上に位置させ、そのまま可動部材2を少し下げるようにして、軸受孔25を軸ピン14に嵌め込む。このとき、上部の上軸保持部23の軸ピン24と上軸受部13の嵌合はそのまま保持され、図1、図2のように、上下の軸ピン24,14は上下の軸受孔15,25に嵌った状態となり、ヒンジ装置は組み付けられ、ガラス枠32は表枠31に対し開閉可能に取り付けられる。
【0026】
一方、ガラス枠32の可動部材2を表枠31の固定部材1から外す場合、表枠31に対しガラス枠32を少し持ち上げると、可動部材2の下軸受部22が下軸保持部12の軸ピン14から外れ、次に可動部材2を少し斜めにしてその位置を下げれば、上軸保持部23の軸ピン24が上軸受部13から外れ、ガラス枠32の可動部材2を外すことができる。
【0027】
可動部材2の取付枠部21は正面折曲縁部21aと背面折曲縁部21bを有して横断面を略L字状とし、それがガラス枠32の内側縁部に固定されるため、ガラス枠32の縁部の強度を良好に補強することができる。また、可動部材2の上軸保持部23と下軸受部22は取付枠部21と一体に形成され、ガラス枠32の重量荷重は上軸保持部23と下軸受部22を介して取付枠部21に分散するため、ガラス枠21に変形荷重を生じさせずに、円滑に開閉可能な状態で装着することができる。
【0028】
そして、ガラス枠32の開閉時、それを開いた場合、図18のように、可動部材2の取付枠部21は固定部材1の取付枠部11から離れるが、ガラス枠32を表枠31に対し閉じた場合、図15に示すように、可動部材2の取付枠部21が固定部材1の取付枠部11の嵌入凹部11a内に嵌入した状態となる。つまり、取付枠部21の略L字状断面に正面折曲縁部21aが、側壁11bと背面壁11cで囲まれた嵌入凹部11a内に嵌入する。
【0029】
このため、パチンコ遊技機のガラス枠32が上皿などを持って強く引っ張られ、ガラス枠32のヒンジ側の左辺部が変形荷重を受けた場合、可動部材2の取付枠部21の正面折曲縁部21aが固定部材1の取付枠部11の側壁11bに当接して、ガラス枠32の変形を阻止する。したがって、ガラス枠32が正面側に強く引っ張られた場合などに、ガラス枠32のヒンジ側に生じやすい隙間の発生を防止することができる。
【0030】
また、仮に、ヒンジ側のガラス枠32と表枠31間の接合部から、無理やり薄板状の不正器具を差し込もうとしても、その接合部の内側に可動部材2と固定部材1の取付枠部11,21が縦方向に連続して位置し、これが壁となって不正器具を差し込むことができず、不正行為を防止することができる。
【0031】
なお、上記実施形態では、ヒンジ装置の固定部材1を表枠31に固定し、可動部材2をガラス枠32に固定したが、固定部材をパチンコ遊技機の本体枠に固定し、可動部材をその表枠に固定し、表枠のヒンジ装置として使用することもできる。また、スロットマシンの前枠をキャビネットに対し開閉可能に取り付けるヒンジ装置として、本発明を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態を示すヒンジ装置の正面図である。
【図2】同ヒンジ装置の右側面図である。
【図3】開放時のヒンジ装置の正面図である。
【図4】開放時のヒンジ装置の右側面図である。
【図5】閉鎖時のヒンジ装置の拡大平面図である。
【図6】開放時のヒンジ装置の拡大平面図である。
【図7】固定部材の正面図である。
【図8】同固定部材の右側面図である。
【図9】固定部材の拡大平面図である。
【図10】可動部材の正面図である。
【図11】可動部材の右側面図である。
【図12】可動部材の拡大平面図である。
【図13】ガラス枠に取り付けた状態の可動部材の平面図である。
【図14】表枠に取り付けた状態の固定部材の平面図である。
【図15】ガラス枠を閉鎖した状態のヒンジ装置の平面図である。
【図16】ガラス枠を開放した状態のヒンジ装置の平面図である。
【図17】ガラス枠を開放した状態のヒンジ装置上部の斜視図である。
【図18】ガラス枠を開放した状態のヒンジ装置上部の斜視図である。
【図19】ガラス枠を閉じる際のヒンジ装置上部の斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1 固定部材
2 可動部材
11 取付枠部
11a 嵌入凹部
11b 側壁
11c 背面壁
12 下軸保持部
13 上軸受部
14 軸ピン
15 軸受孔
16 係止フック部
17 固定孔
18 開口部
21 取付枠部
21a 正面折曲縁部
21b 背面折曲縁部
22 下軸受部
23 上軸保持部
24 軸ピン
25 軸受孔
27 固定孔
31 表枠
32 ガラス枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠体に固定される可動部材と被固定枠に固定される固定部材とを、軸ピンを有した軸保持部と該軸ピンが嵌合する軸受孔を有した軸受部とを介して着脱可能に組み付け、遊技機の該枠体を被固定枠に対し該軸ピンを中心に開閉可能に支持する遊技機用ヒンジ装置であって、
該可動部材は長尺の取付枠部の上端部に上軸保持部を水平方向に突設すると共に、該取付枠部の下端部に下軸受部を水平方向に突設して形成され、該固定部材は長尺の取付枠部の上端部に上軸受部を水平方向に突設すると共に、該取付枠部の下端部に下軸保持部を水平方向に突設して形成され、該固定部材の上軸受部には軸受孔が穿設される一方、該固定部材の下端部の下軸保持部には軸ピンが上向きに突設され、該可動部材の上軸保持部には軸ピンが上向きに突設される一方、該可動部材の下軸受部には軸受孔が穿設され、該固定部材の取付枠部は横断面を略コ字状に形成されて内側に嵌入凹部を有し、該可動部材の取付枠部は横断面の一部を略L字状とするL字状部を有して形成され、該固定部材の取付枠部は横断面略コ字状の開口部を側方に向けて該被固定枠に固定され、該枠体の閉鎖時、該可動部材の取付枠部の該L字状部が該固定部材の略コ字状断面の取付枠部の嵌入凹部内に嵌入することを特徴とする遊技機用ヒンジ装置。
【請求項2】
前記枠体はパチンコ遊技機のガラス枠であり、前記被固定枠は該ガラス枠が取り付けられる表枠であって、前記可動部材は該ガラス枠の内側縁部に固定されると共に、前記固定部材は該表枠の内側縁部に固定されることを特徴とする請求項1記載の遊技機用ヒンジ装置。
【請求項3】
前記可動部材の上軸保持部が前記固定部材の上軸受部の下側に重なるように位置すると共に、該可動部材の下軸受部が該固定部材の下軸保持部の上側に重なるように位置し、該固定部材の取付枠部における上軸受部の真下には、該ガラス枠の閉鎖時に該可動部材の上軸保持部を進入させるための開口部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機用ヒンジ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−23190(P2008−23190A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−201011(P2006−201011)
【出願日】平成18年7月24日(2006.7.24)
【出願人】(000182122)守山工業株式会社 (22)
【Fターム(参考)】