説明

遊技機管理システム

【課題】遊技場に設置される特定の遊技機を、遊技店が遊技場に設置する遊技機と明確に区別してその情報を収集し、管理することが可能な遊技機管理システムを提供する。
【解決手段】
遊技機管理システムは、第二遊技機群に含まれる特定の遊技機を第一遊技機群と区別して特定する特定情報を第二情報管理装置に登録する自動登録手段を備える。遊技機管理システムの第一情報管理装置は第一遊技機群及び第二遊技機群の遊技機およびこれに対応する遊技媒体貸出機の稼働情報を収集する。第二情報管理装置は第二遊技機群及び第二遊技機群の遊技機に対応する遊技媒体貸出機の稼働情報を第一遊技機群の遊技機およびこれに対応する遊技媒体貸出機の稼働情報と区別して収集すると共に、自装置が収集した稼働情報又はこの稼働情報から算出した稼動利益を遊技場外のシステム管理会社に設置したシステム管理装置に送信可能に構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコホールやゲームセンターなどの遊技場に設置された多数の遊技機のうち、遊技場外のシステム管理会社が遊技機メーカなどから提供を受けて遊技場に設置する特定の遊技機からその稼働状況に関する情報(稼働情報)を収集するとともに、該稼働情報を集計した結果である稼働集計情報に基づき算出した稼動利益を、前記遊技店並びに前記特定の遊技機を提供した遊技機メーカなどに対し、予め定めた分配率に応じて分配する遊技機管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技店の経営者は、遊技場(いわゆる、パチンコホールやゲームセンターなど)に設置するスロットマシン、パチンコ機、カードゲーム機及びテレビゲーム機などの遊技機を遊技機メーカなどから直接又は代理店経由で買い取り、遊技場に設置していた。しかし、遊技店は、このような高価な遊技機を導入するたびに、購入代金を一括若しくは分割で支払いをしなければならず設備投資の負担が大きかった。
【0003】
そこで、遊技店のこのような負担を軽減すべく、遊技機メーカや販売代理店などは、従来、レンタル(賃貸)契約若しくはリース契約により、遊技機を遊技店に貸与することを行っている。このように有償で貸与される遊技機の遊技機使用料(いわゆる、レンタル料又はリース料)は、月ごとに所定の料金が支払われるようになっている。
【0004】
また、遊技機の遊技機使用料は、レンタル契約などによって、貸与される遊技機の稼働状況に関する情報(稼働情報)に基づいて自動的に算出されることがある。この遊技機使用料を算出するには、稼働情報を収集する稼働情報収集システムが必要となる。たとえば、この稼働情報収集システムは、貸与される遊技機のそれぞれに設けられる稼働情報転送装置と、これらの稼働情報転送装置に稼働情報の送信要求信号を送信するポーリングコントローラと、このポーリングコントローラに送信された稼働情報を記憶する稼動情報収集サーバと、この稼動情報収集サーバから送信される稼働情報を基に遊技機使用料を決定する遊技機使用料管理サーバとを備えている。そして、稼働情報転送装置がポーリングコントローラから稼働情報の送信要求信号を受信すると、稼動情報収集サーバに稼働情報が送信され、稼動情報収集サーバは、受信した稼働情報を遊技機使用料管理サーバに送信する。そして、遊技機使用料管理サーバは、この稼働情報を基に遊技機使用料を算出するようになっている(特許文献1参照)。
【0005】
しかし、遊技機を遊技店に貸与する遊技機メーカや販売代理店などの遊技機提供会社は、遊技店に遊技機を直接貸与する以外に、上記の稼働情報収集システムを管理するシステム管理会社に遊技機を提供し、該システム管理会社に、遊技店への遊技機の貸与及び遊技機使用料の回収などを代行させることもできる。とはいえ、上記従来の稼働情報収集システムは、システム管理会社が遊技店に設置する特定の遊技機から稼働情報を収集することを想定したものではない。
【0006】
そこで、このようなシステムとして、本願出願人は、システム管理会社、遊技機提供会社、そして、遊技店の三者で構築される遊技機管理システムを先に提案している。この遊技機管理システムにおいて、システム管理会社は、遊技機提供会社から提供される特定の遊技機を遊技場に設置するとともに、特定の遊技機の稼働情報を収集・管理すべく、遊技店が遊技場に設置する第一情報管理装置とは別の第二情報管理装置を遊技場に設置する。この第二情報管理装置は、特定の遊技機にのみ有線で接続されているため、遊技店が遊技場に設置する遊技機には接続されていない。従って、第二情報管理装置は、遊技店が遊技場に設置する遊技機の稼働情報を収集することができず、設置した特定の遊技機からしか稼働情報を収集することができないようになっている。また、システム管理会社には、第二情報管理装置が集計した稼働集計情報を受信するためのシステム管理装置が設置され、システム管理装置は、この稼働集計情報を基に稼動利益を算出するようになっている。そして、この稼動利益は、システム管理会社によって、各遊技機提供会社に遊技機提供料として分配されるようになっている(特許文献2,3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−290531号公報
【特許文献2】特開2009−106347号公報
【特許文献3】特開2009−153766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、遊技機は、遊技場内のどの遊技島に設置するかにより、あるいは、遊技島内であっても、どの設置場所に設置するかによって、遊技機の売上や遊技媒体の払出数などの遊技機稼働情報に差がでることがある。したがって、遊技店側は、自己が遊技場に設置する遊技機をシステム管理会社又は遊技機提供会社が設置する特定の遊技機より有利になるような設置場所に設置することも可能である。具体的には、遊技店側が有利になる設置場所とは、遊技機の売上が比較的高額となりやすく、遊技媒体の払出数が少ない遊技島若しくは遊技島内の設置場所を意味する。そして、遊技店側は、自己が遊技場に設置する遊技機が特定の遊技機より不利になる設置場所に設置されていると、自己が遊技場に設置する遊技機と特定の遊技機とを入れ替えて、自己が遊技場に設置する遊技機が特定の遊技機より有利になる設置場所に変更することを試みられることがある。
【0009】
ところが、遊技店側がシステム管理会社に無断で、前記特定の遊技機と自己が遊技場に設置する遊技機との設置場所を入れ替えると、上記のように、特定の遊技機から遊技機稼働情報を収集する第二情報管理装置は、遊技機が遊技島内のどの設置場所に設置されているかを特定することができなくなり、よって、特定の遊技機から稼働情報をもれなく収集することができなくなる。すなわち、このことは遊技場に設置される特定の遊技機は、その設置場所が限定されることを意味し、遊技場内での遊技機の配置に制約を受ける問題があるとともに、遊技機の配置換えを行う場合には大掛かりな配線工事を行う必要がある。
【0010】
なお、遊技機から稼動情報を収集するための通信線を遊技場の全ての遊技機設置場所に張り巡らし、これを第二情報管理装置に接続することで、特定の遊技機の配置換えを可能にするシステムを構築することも可能である。しかし、実際に遊技機の配置換えを行った場合には、遊技店が遊技場に設置する遊技機と、システム管理会社又は遊技機提供会社が遊技場に設置する特定の遊技機とを区別するために第二情報管理装置に対してキーボードなどを用い、手入力により遊技機の機種などの個別情報や台番号を再登録する必要があり、入力を誤ると、特定の遊技機とは無関係な遊技機の稼動情報を収集することにもなりかねない。
【0011】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、遊技場に設置される特定の遊技機を、遊技店が遊技場に設置する遊技機と明確に区別してその情報を収集し、管理することが可能な遊技機管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る遊技機管理システムは、上記の課題を解決するためのものであり、遊技店が遊技場に設置する第一遊技機群と、遊技機提供会社が遊技場に設置する第二遊技機群と、各遊技機に対応して設置される遊技媒体貸出機と、各遊技機及び遊技媒体貸出機から稼働情報を収集すべく各遊技機及び遊技媒体貸出機に対して通信可能に接続される第一情報管理装置及び第二情報管理装置と、前記第二遊技機群に含まれる特定の遊技機を前記第一遊技機群と区別して特定する特定情報を前記第二情報管理装置に登録するための自動登録手段とを備え、第一情報管理装置は、前記第一遊技機群及び第二遊技機群の遊技機およびこれに対応する遊技媒体貸出機の稼働情報を収集するとともに、第二情報管理装置は、前記自動登録手段によって登録された特定情報にもとづき第二遊技機群及び第二遊技機群の遊技機に対応する遊技媒体貸出機の稼働情報を前記第一遊技機群の遊技機およびこれに対応する遊技媒体貸出機の稼働情報と区別して収集すると共に、自装置が収集した稼働情報又はこの稼働情報から算出した稼動利益を遊技場外のシステム管理会社に設置したシステム管理装置に送信可能に構成されることを特徴とする。
【0013】
かかる構成によれば、第二情報管理装置に自動登録手段を設けることによって、第二遊技機群に含まれる特定の遊技機の個別情報ならびに台番号などを特定するための情報を第二情報管理装置に自動登録することができ、これによって、第二遊技機群に含まれる特定の遊技機の稼動情報を、第一遊技機群に含まれる遊技機の稼動情報と明確に区別して収集し、管理することができるようになる。
【0014】
また、本発明に係る遊技機管理システムは、自動登録手段が、各遊技機に対応して設けられる情報収集端末装置の台番号情報と、第二遊技機群に含まれる遊技機に係る台識別情報とを有する特定情報を情報管理装置に送信する送信手段とを含む構成を採用できる。
【0015】
かかる構成によれば、台番号情報と送信手段を組み合わせて自動登録手段とすることによって、第二遊技機群に含まれる遊技機を第一遊技機群に含まれる遊技機と区別して特定できるとともに、第二遊技機群に含まれる特定の遊技機の遊技場内での位置(台番号)も特定できるようになる。
【0016】
また、本発明に係る遊技機管理システムは、第二遊技機群に含まれる特定の遊技機が、台識別情報を記録した被識別手段を備えており、送信手段が、該被識別手段から台識別情報を読み取って第二情報管理装置に送信すべく情報収集端末装置として機能する呼出ランプに備えられる構成を採用できる。
【0017】
かかる構成によれば、情報収集端末としての呼出ランプが被識別手段から遊技機の台識別情報を読み取って第二情報管理装置に送信することによって、第二遊技機群に含まれる特定の遊技機の稼動情報を第一遊技機群に含まれる遊技機の稼動情報と区別して収集し、管理できるようになる。
【0018】
また、本発明に係る遊技機管理システムは、被識別手段が台識別情報を記憶させたICタグであり、送信手段がICタグの読み取り手段を含む構成を採用できる。
【0019】
かかる構成によれば、読み取り手段によって第二遊技機群に含まれる遊技機の台識別情報をICタグから読み取って、第二情報管理装置に送信することで、第二遊技機群に含まれる特定の遊技機の稼動情報を第一遊技機群に含まれる遊技機の稼動情報と区別して収集し、管理できるようになる。
【0020】
また、本発明に係る遊技機管理システムは、被識別手段が台識別情報を記録したバーコードであり、送信手段がバーコードの光学的読み取り手段を含む構成を採用できる。
【0021】
かかる構成によれば、読み取り手段によって第二遊技機群に含まれる遊技機の台識別情報をバーコードから読み取って、第二遊技機群に含まれる特定の遊技機の稼動情報を第一遊技機群に含まれる遊技機の稼動情報と区別して収集し、管理できるようになる。
【0022】
また、本発明に係る遊技機管理システムは、閉店処理時に第一情報管理装置が収集した稼働情報と、第二情報管理装置が収集した稼働情報とを照合し、この照合結果が一致すると、第二情報管理装置の稼動情報または、この稼働情報に基づき算出した稼動利益を遊技場外のシステム管理装置に送信するように構成されてもよい。
【0023】
かかる構成によれば、第一情報管理装置が収集した稼働情報と、第二情報管理装置が収集した稼働情報とが一致した場合に、稼動情報又は遊技機使用料がシステム管理装置に送信されるため、稼動情報又は遊技機使用料の正確性を確保することで、システムの信頼性を高めることができる。
【0024】
また、本発明に係る遊技機管理システムは、第二情報管理装置が収集した稼働情報または稼動情報から算出される稼動利益に基づき第二遊技機群に含まれる特定の遊技機を設置した遊技機提供会社に支払うべき遊技機提供料を算出する構成を採用できる。
【0025】
かかる構成によれば、第二情報管理装置が稼動情報を収集するとともに、遊技機提供料を算出することにより、種々の情報を第二情報管理装置によって一括して管理することが可能になる。
【0026】
また、本発明に係る遊技機管理システムは、システム管理装置が、第二情報管理装置が収集した稼働情報またはこの稼動情報から算出される稼動利益に基づき第二遊技機群に含まれる特定の遊技機を設置した遊技機提供会社に支払うべき遊技機提供料を算出する構成を採用できる。
【0027】
かかる構成によれば、システム管理装置が遊技機提供料を算出することにより、情報の取り扱いを第二情報管理装置とシステム管理装置とで分担することが可能になる。
【発明の効果】
【0028】
以上の如く、本発明に係る遊技機管理システムによれば、遊技機提供会社が遊技場に設置する特定の遊技機の特定情報を第二情報管理装置に対して自動登録することにより遊技店が遊技場に設置する遊技機と明確に区別してその稼動情報を収集し、管理することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊技機管理システムの全体フロー図を示す。
【図2】同実施形態に係る遊技機管理システムの全体ブロック図を示す。
【図3】同実施形態に係るスロットマシン及びメダル貸出機の正面図を示す。
【図4】同実施形態に係るスロットマシン及びメダル貸出機の電気的構成のブロック図を示す。
【図5】同実施形態に係る特定のスロットマシンに関連する装置のブロック図を示す。
【図6】(a)は、同実施形態に係るスロットマシンの外部集中端子板の出力端子表、(b)は、同実施形態に係る呼出ランプのデータメモリ一覧表、を示す。
【図7】同実施形態に係る遊技機管理システムにおける各装置間で通信される遊技機稼働情報、遊技機稼働集計情報などの通信手順であるシーケンスチャートを示す。
【図8】同実施形態に係る遊技機管理システムにおける遊技機稼働データ(遊技機稼働情報)などの収集処理のフローチャートを示す。
【図9】同実施形態に係る遊技機管理システムにおける遊技機稼働集計情報の収集・照合処理のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、本発明の一実施形態に係る遊技機管理システムの概要について説明する。この遊技機管理システムは、スロットマシン、パチンコ、カードゲーム機、テレビゲーム機などの遊技機が設置される遊技場に、遊技機提供会社からシステム管理会社を通じて特定の遊技機を設置し、該遊技機の稼働に基づく稼動利益(収益)の一部を遊技機使用料として遊技店から回収し、更にその一部を、遊技機を提供した遊技機提供会社に遊技機提供料として、配分するシステムである。
【0031】
ここで、「遊技機提供会社」とは、遊技機管理システムを管理するシステム管理会社に対して、遊技機を提供する遊技機メーカ及び販売代理店(遊技機販売会社を含む)などである。
【0032】
この遊技機管理システムは、システム管理会社が遊技機提供会社から提供を受けて遊技場に設置した特定の遊技機(本発明の「第二遊技機群」に相当)から遊技機の稼働に基づく利益を算出するために必要な遊技機稼働情報を収集する遊技機稼働情報収集システムと、該遊技機稼働情報収集システムが収集した遊技機稼働情報から遊技店に請求する遊技機使用料を算出する遊技機使用料算出システムと、該遊技機使用料を遊技店に請求する遊技機使用料請求システムとからなる。また、遊技機稼働情報収集システムは、遊技機を稼働させるために使用する遊技媒体を貸与する遊技媒体貸出機を管理する遊技媒体貸出システムからも遊技機稼働情報を収集する。
【0033】
ここで、「遊技機稼働情報」とは、遊技機の稼働状況に関する情報であり、例えは、遊技機がスロットマシンの場合であれば、スロットマシンへの遊技媒体(メダル)の投入数(使用数)、スロットマシンから払い出される遊技媒体の払出数(賞媒体数)、ビックボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)などに入賞した入賞回数などの遊技機稼働データのことである。また、遊技機がパチンコの場合の「遊技機稼働情報」とは、パチンコへ射出した遊技媒体(パチンコ球)の射出球数(使用数)、普通入賞口、始動口、大入賞口などに入賞した遊技媒体の入賞球数、入賞に伴い払い出される払出球数(賞媒体数)、いずれの入賞口にも入賞できなかったアウト球数などの遊技機稼働データのことである。また、この「遊技機稼働情報」には、遊技媒体貸出システムによって遊技媒体貸出機から貸出された遊技媒体のうち、特定の遊技機を稼働させるために使用する遊技媒体の貸出に伴い支払われた利用金額などの遊技媒体貸出データも含まれる。
【0034】
特に、この遊技機稼働情報を遊技機及び遊技媒体貸出機から収集し、所定期間毎に集計した遊技機稼働情報を「遊技機稼働集計情報」と言う。該遊技機稼働集計情報は、稼働利益を算出する基となる情報である。この稼働利益は、たとえば、1台の遊技機における、遊技媒体貸出データに含まれる利用金額M1、遊技媒体の貸出単価M2、遊技機稼働データに含まれる、遊技媒体の使用数M3及び遊技媒体の賞媒体数M4と、遊技場における賞媒体の賞媒体単価M5から、下記の式に基づいて算出することができる。
【数1】

【0035】
また、ここで遊技機稼働情報を「収集する」とは、複数のスロットマシン及びメダル貸出機から発生した遊技機稼働情報を取得することを言い、この遊技機稼働情報を所定期間毎に集計した遊技機稼働集計情報を取得することも含む。
【0036】
次に、この遊技機管理システムについて、図1を参酌しつつ、説明する。なお、図1は、この遊技機管理システムにおける遊技機提供会社と、システム管理会社と、遊技店との関係を図示したフロー図である。まず、遊技機提供会社は、システム管理会社に遊技機(本発明の「第二遊技機群」に相当)を提供する(S1)。このとき、システム管理会社に遊技機を提供する遊技機提供会社は、1社に限定されるものではなく、複数社であってもよい。
【0037】
遊技機を提供されたシステム管理会社は、遊技機管理システムを導入している遊技店にこの提供された遊技機を設置する(S2)。このとき、遊技店は、特定の遊技機を遊技場のすべての遊技島に設置してもよいし、一部の遊技島のみに集めて設置してもよい。また、遊技店は、特定の遊技機を複数の遊技場に設置してもよい。この遊技機の設置と合わせて、システム管理会社は、特定の遊技機を対象に、遊技機稼働情報を収集するための遊技機稼働情報収集システムを構築する。
【0038】
この遊技機稼働情報収集システムによって、遊技場に設置した特定の遊技機は、遊技機稼働情報をシステム管理会社のシステム管理装置に送信する(S3)。このシステム管理装置は、遊技機使用料算出システムによって、この遊技機稼働情報から所定期間毎の遊技機の稼働に基づく利益(稼働利益)を算出する。システム管理会社は、この稼動利益から遊技機使用料を算出し、遊技機使用料を遊技店に請求する(S4)。この遊技機使用料の請求を受けて、遊技店は、システム管理会社に遊技機使用料を支払う(S5)。
【0039】
システム管理会社は、遊技店から回収した遊技機使用料の一部を遊技機提供料として遊技機提供会社に予め決められた分配率に応じて配分する(S6)。なお、システム管理会社は、遊技機提供会社に配分した残りの遊技機使用料をシステム管理料として配分を受ける。
【0040】
次に、本発明に係る遊技機管理システムの一実施形態について説明する。まず、この一実施形態に係る遊技機管理システムの装置構成について、図2を参酌しつつ、説明する。図2は、遊技機管理システムの全体ブロック図である。まず、遊技場には、複数台のスロットマシン1a,1d,1c,1d(本発明の「遊技機」に相当)が横に配列された遊技島PS1,PS2,PS3と、それぞれのスロットマシン1a〜1dに隣接して配列され、スロットマシン1a〜1dに対応するメダル貸出機2(本発明の「遊技媒体貸出機」に相当)とが備えられている。
【0041】
遊技島PS1,PS2は、遊技機提供会社からシステム管理会社を通じて遊技場に導入されるスロットマシン1a〜1cを設置する遊技島である。遊技島PS3は、遊技店が有償買取などで遊技場に設置するスロットマシン1d(本発明の「第一遊技機群」に相当)を設置する遊技島である。具体的には、スロットマシン1aは、遊技機メーカAが遊技場に設置するスロットマシンである。スロットマシン1bは、遊技機メーカBが設置するスロットマシンである。スロットマシン1cは、遊技機メーカCが設置するスロットマシンである。一方、スロットマシン1dは、遊技店が購入して遊技場に設置するスロットマシンである。
【0042】
また、各スロットマシン1a〜1dには、それぞれに対応して情報収集端末装置としての機能を有する呼出ランプ3が備えられている。そして、この呼出ランプ3は、対応するスロットマシン1でトラブル(遊技続行の障害となる不具合や、補給用メダルの不足など)が発生した場合に遊技店の店員を呼び出すことができるほか、決められた期間ごとの遊技履歴を表示することができる。
【0043】
また、遊技店は、これらのスロットマシン1a〜1d及びメダル貸出機2から遊技機稼働情報を収集すべく各スロットマシン1a〜1d及びメダル貸出機2に対して通信可能に接続されるホールコンピュータ4(本発明の「第一情報管理装置」に相当)を有している。このホールコンピュータ4は、遊技場内に備えられるすべてのスロットマシン1a〜1dの遊技機稼働データを、中継装置5a、呼出ランプ3を介して、各スロットマシン1a〜1dの外部端子盤から収集可能になっている。そして、ホールコンピュータ4は、受信した遊技機稼働データを集計し、遊技機稼働集計データとして記憶する。
【0044】
また、ホールコンピュータ4は、遊技場内に備えられるすべてのメダル貸出機2のメダル貸出データを、中継装置5a、呼出ランプ3を介して、各メダル貸出機2,…から収集可能になっている。そして、ホールコンピュータ4は、受信したメダル貸出データを集計し、メダル貸出集計データとして記憶する。
【0045】
システム管理会社は、これらのスロットマシン1a〜1d及びメダル貸出機2から遊技機稼働情報を収集すべく各スロットマシン1a〜1d及びメダル貸出機2に対して通信可能な接続される情報管理装置6(本発明の「第二情報管理装置」に相当)を有している。この情報管理装置6は、遊技場内に備えられるすべてのスロットマシン1a〜1dの遊技機稼働データを、中継装置5b、呼出ランプ3を介して、各スロットマシン1a〜1dから収集可能になっている。更に、情報管理装置6は、後述する自動登録手段によって、特定のスロットマシン1a〜1cを認識する特定情報が入力されることで、特定のスロットマシン1a〜1cの遊技機稼働データ群を呼出ランプ3から収集するようになっている。情報管理装置6は、受信した遊技機稼働データ群を集計し、遊技機稼働集計データとして記憶する。なお、ここで「遊技機稼働データ群」とは、呼出ランプ3がスロットマシン1a〜1dから所定期間、送信された遊技機稼働データを時系列順に集めた数列である。
【0046】
また、この情報管理装置6は、遊技場内に備えられるすべてのメダル貸出機2のメダル貸出データを、中継装置5b、呼出ランプ3を介して、各メダル貸出機2から収集可能になっている。そして、情報管理装置6は、後述する自動登録手段によって、特定のスロットマシン1a〜1cを認識するための特定情報が入力されることで、特定のスロットマシン1a〜1cに対応するメダル貸出機2のメダル貸出データ群を呼出ランプ3から収集するようになっている。情報管理装置6は、受信したメダル貸出データ群を集計し、メダル貸出集計データとして記憶する。なお、ここで「メダル貸出データ群」とは、呼出ランプ3がスロットマシン1a〜1dに対応するメダル貸出機2から所定期間、送信されたメダル貸出データを時系列順に集めた数列である。
【0047】
ホールコンピュータ4と情報管理装置6とは、通信回線、具体的には、LANで接続されている。よって、情報管理装置6は、遊技機提供会社が遊技場に設置した特定のスロットマシン1a〜1cの遊技機稼働集計データをホールコンピュータ4に送信する。そして、ホールコンピュータ4は、情報管理装置6から送信された遊技機稼働集計データと、独自に収集した遊技機稼働データ群を集計した遊技機稼働集計データとを照合する。
【0048】
情報管理装置6は、システム管理会社のシステム管理装置8と通信回線、具体的には、インターネット網を介して接続されている。よって、情報管理装置6は、この通信回線を用いて、照合結果と遊技機稼働集計データとメダル貸出集計データとをシステム管理装置8に送信することができる。システム管理装置8は、同じく、インターネット網などで、スロットマシン1a〜1cを提供した遊技機メーカA,B,Cの遊技機提供料表示装置9a,9b,9cに接続されている。なお、遊技機提供料表示装置9a,9b,9cは、遊技機提供料以外にも、遊技機稼働情報及び遊技機稼働集計情報を表示するものであってもよい。また、遊技機提供料表示装置9a,9b,9cは、専用装置である必要はなく、システム管理装置8にアクセスすることで、遊技機提供料などを表示することができるソフトウェアを一般的なパソコンなどにインストールしたものであってもよい。
【0049】
システム管理装置8は、このインターフェイスIFを制御するとともに所定の演算を行う制御部(CPU)81と、該制御部81が処理するデータ等を記憶するRAM82と、所定の制御プログラムを記憶するROM83と、情報管理装置6との間でデータを送受信するためのインターフェイスIF84と、遊技機提供料表示装置9a,9b,9cとの間でデータを送受信するためのインターフェイス85とを備えている(図5参照)。
【0050】
システム管理装置8は、遊技機稼働集計データ及びメダル貸出集計データから算出される遊技機提供料をそれぞれの遊技機メーカA,B,Cの遊技機提供料表示装置9a,9b,9cに通知する。たとえば、遊技機メーカAに通知される遊技機提供料は、遊技機メーカAが提供した複数のスロットマシン1a,1a,1a,1aの遊技機稼働データ及びメダル貸出データを基に算出され遊技機提供料表示装置9aに表示される。
【0051】
次に、遊技機提供会社が設置する特定のスロットマシン1(1a〜1c)及び該スロットマシン1に対応するメダル貸出機2について、図3を参酌しつつ、詳細に説明する。図3は、特定のスロットマシン1及び該スロットマシン1に対応するメダル貸出機2の正面図である。該スロットマシン1に対応するスロットマシン1は、ボックス状の筐体101内に、周面に複数の図柄がそれぞれ表示された3個のリール102,…を備えており、各リール102に対応させて、筐体101の前面には、前記リール102,…の図柄を整列状態で停止表示可能な図柄表示窓103が形成されると共に、図柄表示窓103,…を横切る上、中、下、斜めの5本の停止ラインL,…が表示されている。
【0052】
また、図柄表示窓103,…の下方位置には、始動レバー104、各リール102,…の停止操作を行う3つのストップボタン105,…、BETボタン106、メダル投入口107、メダル精算ボタン108、メダル貸出ボタン109、カード返却ボタン110、カード残高表示器111、貯留メダル枚数表示器112が設けられている。
【0053】
これらの構成を備えたスロットマシン1は、メダル投入口107より、ゲームの都度、メダルを投入してゲームを行うというゲーム制御方式(メダル投入方式)を実施するほか、予め筐体101内に複数枚のメダルを貯留しておき、この貯留メダルを用いてゲームを行うゲーム制御方式(クレジット方式)を実施することが可能である。
【0054】
このメダルの貯留処理は、メダル投入口107から筐体101内に所定枚数のメダルを投入することや、有効化された停止ラインL上に特定の当たり図柄配列が並んで報償として所定枚数のメダルが払い出されることにより行われるほか、隣接するメダル貸出機2にプリペイドカードを投入して、そのプリペイドカードに記録された有価価値(一般的には100円が1度数で表されるカード度数)を使用することにより行われる。
【0055】
BETボタン106は、クレジット方式を実行する際に、1ゲームに対する貯留メダルの使用枚数を選択してゲームを開始させるためのもので、BETボタン106の押釦操作により3枚のメダルが使用されて、5本の停止ラインL,…が有効化される。なお、図示はしないが、2枚掛け用のBETボタン及び1枚掛け用のBETボタンも用意されており、前者の押釦操作の場合、2枚のメダルが使用されて、上、中、下の3本の停止ラインL,…が有効化され、後者の押釦操作の場合、1枚のメダルが使用されて、中央の停止ラインLのみが有効化される。
【0056】
これらBETボタン106が押釦され、ついで始動レバー104が操作されると、各リール102,…が始動し、以下、ストップボタン105,…が任意の順序で押釦操作されると、それぞれ対応するリール102,…が順次停止するようになっている。なお、メダル精算ボタン108は、貯留されているメダルを精算して、受け皿113に払い出しさせるためのものである。
【0057】
メダル貸出ボタン109は、メダル貸出機2に投入されたカードから所定度数を引き落とすためのもので、遊技者がメダル貸出ボタン109を押釦操作すると、メダル貸出機2からスロットマシン1側にメダル貸出を指示する制御信号が送信され、スロットマシン1の制御部は、この指示に応じて、筐体101内の貯留メダル数を所定数分だけ加算させると同時に、メダル貸出機2の制御部は、投入されたカードの保有度数を貯留されたメダル数の相当分だけ消費するようになっている。なお、カード返却ボタン110は、メダル貸出機2に投入されたカードを外に排出させるためのものである。
【0058】
カード残高表示器111及び貯留メダル枚数表示器112は、7個の発光セグメントからなるディジタル表示器であって、カード残高表示器111には、メダル貸出機2に投入中のカードの残り度数が表示され、貯留メダル枚数表示器112には、現在の貯留メダルの総枚数が表示される。
【0059】
また、遊技機メーカからシステム管理会社を通じて遊技場に設置した特定のスロットマシン1には、遊技機メーカによって筐体101内に貼付された第一ICタグと、システム管理会社によって筐体101内に貼付された第二ICタグとが備えられている。第二ICタグ(本発明の「ICタグ」に相当)は、特定のスロットマシン1の設置にかかる台識別ID(本発明の「台識別情報」に相当)が記憶されている。そして、第一ICタグ及び第二ICタグは、それぞれが公知のIC内蔵型封印シールと同様に一旦スロットマシン1に貼りつけたものを無理に剥がすとIC自体やそのアンテナが切断され、読み取りが不能になるようになっており、不正にICタグが貼りかえられないようになっている。
【0060】
スロットマシン1に対応するメダル貸出機2は、カードの発行機能を有するもので、紙幣の投入により、ボックス状の機体201内に収容された磁気カードを搬出し、このカードにカード番号や有価価値などの情報を記録してカード挿排口202まで搬出する。
【0061】
また、メダル貸出機2は、自機又は他のメダル貸出機2やカード発券機で発行されたカードを受け付け可能なもので、カード挿排口202より投入されたカードからそのカードに記録された度数を含む記録情報を読み取ることができる。
【0062】
メダル貸出機2の機体201の前面には、表示ランプ203、紙幣投入口204、紙幣返却口205、数個の金額選択ボタン206,…、カード投入ボタン207、カード挿排口202及び表示部208が、それぞれ設けられている。
【0063】
表示ランプ203は、メダル貸出機2の動作状態を報知するためのもので、通常時は消灯しており、機体201内に異常が発生した時に点滅又は点灯する。紙幣投入口204は、所定金種の紙幣(千円札、五千円札、一万円札など)が投入される部分であり、紙幣返却口205は、最低額金種の紙幣(千円札)が排出される部分であり、この紙幣投入口204及び紙幣返却口205の内側には、投入された紙幣の真偽を判定してストックすると共に、投入された紙幣からカードの発行額を差し引いた金額の紙幣を釣りとして返却するための紙幣処理部(図示しない)が配置されている。カードの発行額は、数個の金額選択ボタン206,…の何れかを選択することで、たとえば千円分のカード、二千円分のカード、三千円分のカード、五千円分のカード、一万円分のカードに分けて購入することができる。
【0064】
カード挿排口202は、紙幣投入口204への紙幣の投入及び一の金額選択ボタン206の押釦に応じてカードの発行を行うと共に、この発行されたカードや、他のメダル貸出機2又はカード発券機で発行されたカードが投入される部分であり、このカード挿排口202の内側には、カードの収容、発行処理並びに受け付け処理を行うためのカード処理部(図示しない)が設けられている。
【0065】
カード投入ボタン207は、カード挿排口202から発行されたカードを機体201内に投入させる際に使用されるもので、このカード投入ボタン207の押釦操作により、カード挿排口202より発行されたカードが自動的にカード処理部内に取り込まれるようになっている。
【0066】
表示部208は、通常は紙幣投入口204に投入された紙幣の金額やこの装置におけるカードの総売上などの情報を表示するほか、投入されたカードの照合結果が不適正であった場合などに、所定のエラーメッセージを表示する。なお、このメダル貸出機2の底部には、上記各構成に電源を供給するための電源部(図示せず)が収納されている。
【0067】
次に、特定のスロットマシン1及び該スロットマシン1に対応するメダル貸出機2の電気的構成を、図4を参酌しつつ、説明する。図4は、特定のスロットマシン1及び該スロットマシン1に対応するメダル貸出機2の電気的構成を示すブロック図である。特定のスロットマシン1は、制御、演算の主体であるCPU、遊技制御プログラムが記憶されるROM、データの読み書きに用いられるRAM及び乱数発生器を有する制御部151を備えている。
【0068】
また、制御部151のCPUには、バスを介して各種の入出力部が接続されている。入力部としては、始動レバー104、3つのストップボタン105,…、BETボタン106、メダル精算ボタン108、及びメダル投入口107から投入されたメダルの枚数を検知するメダル投入センサ152などが接続され、これらの信号がCPUに入力されるようになっている。出力部としては、3つのリール102,…の回転始動・停止・引き込みを実行するリール駆動部153、入賞の種類に応じたメダルの払い出しを行うメダル払出部154、そして、貯留メダル枚数表示器112などが接続され、入力信号に基づいて各種の出力部が制御される。
【0069】
また、入出力部としては、メダル貸出機2の制御部251との間で各種制御信号などをやり取りするためのインターフェイス回路156が接続されている。メダル貸出ボタン109、カード返却ボタン110、メダル貸出ボタン109が有効となり得る状態を示す貸出可表示ランプ157及びカード残高表示器111は、中継基板158を介してメダル貸出機2の制御部251に接続され、メダル貸出機2の制御下に置かれている。また、インターフェイス回路156から呼出ランプ3に遊技機稼働データを出力する外部集中端子板159が備えられている。なお、外部集中端子板159については、後で詳細に説明する。
【0070】
また、特定のスロットマシン1には、前記第一ICタグ114及び第二ICタグ115(本発明の「被識別手段」に相当)が制御部151と電気的に独立して備えられている。特に、第二ICタグ115は、呼出ランプ3からの台識別IDの送信要求信号を受信すると、台識別IDを無線データ通信可能に構成されている。
【0071】
前記スロットマシン1に対応するメダル貸出機2の制御部251は、制御、演算の主体であるCPUと、プログラムが記憶されるROMと、データの読み書きに用いられるRAMとを備え、CPUには、バスを介して各種の入出力部が接続されている。
【0072】
入力部としては、紙幣投入口204から投入された紙幣を検知する紙幣投入センサ252、投入された紙幣の金種を識別する紙幣識別センサ253、金額選択ボタン206,…、カード投入ボタン207などが接続され、出力部としては、表示ランプ203、表示部208、カード処理部におけるカードの搬送を行うカード搬送部254が接続され、入出力部としては、他のメダル貸出機2、カード発券機、カード精算機、呼出ランプ3と通信回路L1を介して通信を実施するためのインターフェイス回路255、紙幣処理部における紙幣の搬送を行う紙幣搬送部256、内蔵の磁気ヘッドによりカード処理部のカードに対してカード情報の読み書きを行うカードリードライタ257などが接続されている。
【0073】
次に、呼出ランプ3について、図5を参酌しつつ、詳細に説明する。図5は、図2に図示した、遊技機提供会社が遊技場に設置する特定のスロットマシン1(1a,1a,1a)の遊技島PS1を構成する装置を更に詳細に図示したブロック図である。
【0074】
呼出ランプ3は、遊技機稼働データD1及びメダル貸出データd1(以下、「遊技機稼働情報」と記す)などを送受信するインターフェイスIFと、これらのインターフェイスIFなどを制御する制御部(CPU)31と、収集された遊技機稼働情報D1,d1を記憶するRAM32と、制御部31の制御プログラムを記憶するROM33と、スロットマシン1に貼付されている第一ICタグ114及び第二ICタグ115と無線通信するICタグリーダ36(本発明の「読み取り手段」に相当)と、店員を呼び出すために備えられるランプやスピーカなどの報知部37と、遊技履歴を表示する表示部38とを備えている。
【0075】
制御部31、RAM32及びROM33は、該遊技機稼働情報D1,d1を収集するデータ収集基板に組み込まれている。また、呼出ランプ3には、稼動利益を算出するための遊技機稼働情報D1,d1を収集すべく、特定のスロットマシン1a〜1cを特定する特定情報を入力する自動登録手段が備えられている。該自動登録手段は、特定情報を情報管理装置6に送信する送信手段である。ここで、「特定情報」とは、各スロットマシン1に対応して設けられる呼出ランプ3の台番号ID(本発明の「台番号情報」に相当)と、特定のスロットマシン1a〜1cの設置に係る台識別IDとを有する。送信手段は、第二ICタグ115から台識別IDを読み取って情報管理装置6に送信すべく、呼出ランプ3の制御部31、RAM32、ROM33及びインターフェイスIFから構成される。
【0076】
呼出ランプ3はインターフェイスIFとして、特定のスロットマシン1及びメダル貸出機2から遊技機稼働情報D1,d1を受信する遊技機稼働情報受信手段34と、情報管理装置6との第一送信要求信号C1、遊技機稼働データ群D4及びメダル貸出データ群d4(以下、遊技機稼働データ群及びメダル貸出データ群を総称して、「遊技機稼働情報群」と記す)を送受信する遊技機稼働情報送受信手段35とを備えている。
【0077】
ここで、「第一送信要求信号C1」とは、情報管理装置6が呼出ランプ3に遊技機稼働情報群D4,d4を送信させるために送信する制御信号である。第一送信要求信号C1は、少なくとも、遊技機稼働情報群D4,d4を送信要求する呼出ランプ3の台番号IDを含んでいる。
【0078】
遊技機稼働情報受信手段34は、制御部31と接続されている。遊技機稼働情報受信手段34は、遊技機稼働データD1又はメダル貸出データd1を受信すると、受信した該遊技機稼働データD1又はメダル貸出データd1を制御部31に入力する。制御部31は、入力された遊技機稼働データD1又はメダル貸出データd1をRAM32に記憶させる。RAM32は、複数の記憶領域を有しており、制御部31から入力された遊技機稼働データD1又はメダル貸出データd1は、遊技機稼働データD1又はメダル貸出データd1毎に異なる記憶領域に記憶される。また、制御部31は、記憶領域に遊技機稼働データD1又はメダル貸出データd1が記憶されると、未送信フラグをONにする。
【0079】
遊技機稼働情報送受信手段35は、情報管理装置6から受信した第一送信要求信号C1に含まれている台番号IDと、受信した呼出ランプ3の台番号IDとを照合し、一致していれば、制御部31に入力する。制御部31は、この第一送信要求信号C1が入力されたときに未送信フラグがONであれば、RAM32に記憶された遊技機稼働情報群D4,d4を情報管理装置6に送信する。そして、制御部31は、遊技機稼働情報群D4,d4が情報管理装置6にすべて送信されると、未送信フラグをOFFにする。また、制御部31は、この第一送信要求信号C1が入力されたときに未送信フラグがOFFであれば、送信済み信号を情報管理装置6に送信する。なお、情報管理装置6と各呼出ランプ3との間は、高性能なポーリング/セレクティング方式で通信される。
【0080】
また、ICタグリーダ36は、制御部31と接続されている。そして、ICタグリーダ36は、スロットマシン1a〜1cに貼付された第二ICタグ115から台識別IDを読み取ることができる。特に、ICタグリーダ36は、台識別IDを送信させる第一ID送信要求信号C4が制御部31から入力されると、第二ICタグ115と無線通信することにより、台識別IDを読み取るようになっている識別情報読み取り手段である。台識別IDは、第二ICタグ115からICタグリーダ36を介して、制御部31に入力される。制御部31は、ICタグリーダ36が第二ICタグ115から台識別IDを読み取ると、該台識別IDを、遊技機稼働情報送受信手段35を介して情報管理装置6に送信する。
【0081】
なお、本発明に係る被識別手段として、第一ICタグ、第二ICタグの他に、同様の情報を記憶するバーコード(例えば二次元バーコード)を用いてもよい。この場合には、読み取り手段(光学的読み取り手段)として、手動又は自動で操作されるバーコードリーダを使用してその情報を読み取るとともに、送信手段を介して情報管理装置6に送信するようにしてもよい。
【0082】
次に、スロットマシン1の外部集中端子板159から送信される遊技機稼働データD1の内容について、図6を参酌しつつ、説明する。図6(a)は、スロットマシン1の外部集中端子板159の出力端子表であり、同図(b)は、呼出ランプ3のデータメモリの内容を示す。まず、スロットマシン1の外部集中端子板159の出力端子には、同図(a)に示すように、遊技メダル投入信号出力端子と、遊技メダル払出信号出力端子と、第一種特別役物信号出力端子と、第一種特別役物に係る役物連続作動装置信号出力端子と、第二種特別役物信号出力端子と、リレーコモンと、第二種特別役物に係る役物連続作動装置信号出力端子と、セキュリティ信号出力端子と、状態信号出力端子と、エラー信号出力端子とが備えられている。
【0083】
そして、遊技メダル投入信号出力端子は、BETボタン106の押釦操作又はメダル投入口107からの投入操作(図3参照)によってスロットマシン1に投入されたメダル投入枚数をリアルタイムに出力する。遊技メダル払出信号出力端子は、スロットマシン1から払い戻されるメダル払出枚数をリアルタイムに出力する。第一種特別役物信号出力端子と、第一種特別役物に係る役物連続作動装置信号出力端子と、第二種特別役物信号出力端子と、第二種特別役物に係る役物連続作動装置信号出力端子とは、各特別役物の当選ごとにリアルタイムに出力する。
【0084】
そして、この外部集中端子板159に接続される呼出ランプ3は、各信号出力端子から遊技機稼働データD1を受信すると、RAM32に記憶させる。このRAM32は、図6(b)に示すように、外部集中端子板159の信号出力端子に対応して、シーケンス識別用処理番号S0と、メダル投入枚数データS1及びメダル払出枚数データS2からなるメダルIN・OUT稼働情報、4種類の遊技履歴データS3,S4,S5,S6の遊技履歴情報(第一種特別役物信号、第一種特別役物に係る役物連続作動装置信号、第二種特別役物信号、第二種特別役物に係る役物連続作動装置信号など)と、セキュリティ信号S7と、状態信号S8と、エラー信号S9とが記憶される。
【0085】
メダル投入枚数データS1は、それぞれのスロットマシン1の外部集中端子板159からリアルタイム出力されたメダル投入信号をRAM32に記憶した投入メダルデータである。メダル払出枚数データS2は、メダル払出信号をRAM32に記憶した払出メダルデータである。遊技履歴データS3,S4,S5,S6は、外部集中端子板159から逐次出力された特別役物作動中信号をRAM32に記憶した特別役物種別ごとの発生履歴総数データである。この特別役物種別ごとの発生履歴総数データは、ビックボーナスゲーム(以下、「BB」と記す)、レギュラーボーナスゲーム(以下、「RB」と記す)、チャレンジボーナスゲーム(以下、「CB」と記す)、チャレンジタイムゲーム(以下、「CT」と記す)の発生回数に対応する。BBゲームとRBゲームの違いは、ボーナスゲームにより獲得できる獲得枚数が異なる点である。CBゲームは、パチスロに関する規則「風俗営業などの規則及び業務の適正化などに関する法律で定められている第二種特別役物である。CTゲームは、同規則の第二種特別役物に係る役物連続作動装置である。これらの特別役物などに関する遊技履歴情報の出力の有無は、各スロットマシンの搭載ゲームの内容によって決まっており、たとえば、BBゲームだけが選択された機種であれば、BBゲーム以外の特別役物についての履歴情報は発生せず、出力されない。
【0086】
セキュリティ信号S7は、スロットマシンの扉開放、確率設定変更処理などが生じたときにセキュリティ情報として発生する。状態信号S8は、遊技機の特定の遊技状態、たとえば、BB,RB,CB,CTゲーム中に発生する。エラー信号S9は、メダル投入エラーや賞メダル払出エラーにより発生する。
【0087】
次に、ホールコンピュータ4について、図5を参酌しつつ、詳細に説明する。このホールコンピュータ4は、呼出ランプ3及び情報管理装置6との遊技機稼働情報D1,d1及び該遊技機稼働情報D1,d1を集計した遊技機稼働集計情報D5,d5(図示せず)などを送受信するインターフェイスIFと、主に、該インターフェイスIFを制御して収集した遊技機稼働情報D1,d1を集計する制御部(CPU)41と、該制御部41が集計した遊技機稼働集計情報を記憶するRAM42と、制御プログラムを記憶するROM43とを備えている。
【0088】
制御部41は、インターフェイスIFを制御して、呼出ランプ3を介してスロットマシン1a〜1d及び該スロットマシン1a〜1dに対応するメダル貸出機2から収集した遊技機稼働情報D1,d1を集計して、RAM42に遊技機稼働集計データD5(図示せず)及びメダル貸出集計データd5(図示せず)として記憶する。
【0089】
また、制御部41は、後述する情報管理装置6から収集した遊技機稼働集計データD6及びメダル貸出集計データd6(以下、「遊技機稼働集計情報」と記す)と、独自に収集した遊技機稼働集計データD5及びメダル貸出集計データd5(以下、「遊技機稼働集計情報」と記す)とを照合する照合手段でもある。すなわち、制御部41は、第一の経路を介して取得した遊技機稼働集計情報と、第二の経路を介して取得した遊技機稼働集計情報とを照合する照合手段である。ここでいう「第一の経路」とは、情報管理装置6を経由する経路であり、第二の経路とは、情報管理装置6を経由しない経路である。
【0090】
制御部41は、この照合した結果が一致している場合、照合結果が一致している旨の照合結果一致信号を出力する。一方、制御部41は、この照合結果が一致しなかった場合は、照合結果が一致していない旨の照合結果不一致信号を出力する。なお、この照合結果一致信号と照合結果不一致信号とを合わせて照合結果信号C3と称する。
【0091】
RAM42は、制御部41が集計した遊技機稼働集計情報D5,d5を複数ある記憶領域に記憶するとともに、制御部41が情報管理装置6から受信した遊技機稼働集計情報D6,d6を他の記憶領域に記憶する。また、RAM42は、制御部41が照合した照合結果を別の記憶領域に記憶する。
【0092】
制御部41は、ホールコンピュータ4が収集し、集計した遊技機稼働集計データ及びメダル貸出集計データのうち、特定のスロットマシン1a〜1c及び該スロットマシン1a〜1cに対応するメダル貸出機2の遊技機稼働集計情報D5,d5と、情報管理装置6が独自に収集し、集計した遊技機稼働集計情報D6,d6とを照合する。この照合結果は、RAM62に記憶するとともに、遊技機稼働情報送受信手段45によって、情報管理装置6に送信される。このとき、ホールコンピュータ4は、情報管理装置6に対して、遊技機稼働集計情報D5,d5を送信しない。
【0093】
インターフェイスIFは、中継装置5a,呼出ランプ3を介してスロットマシン1及びメダル貸出機2から収集する遊技機稼働情報D1,d1を受信する遊技機稼働情報受信手段44と、情報管理装置6及びホールコンピュータ4の制御部41の間の第二送信要求信号C2と遊技機稼働集計情報との送受信を行う遊技機稼働情報送受信手段45とを備えている。
【0094】
ここで、ホールコンピュータ4が管理する「遊技機稼働情報」とは、遊技場に設置されたすべてのスロットマシン1(1a〜1d)から送信される遊技機稼働データD1と、遊技場に設置されたすべてのメダル貸出機2から送信されるメダル貸出データd1とである。また、ホールコンピュータ4が情報管理装置6に送信する「遊技機稼働集計情報」とは、特定のスロットマシン1a〜1cから所定期間に収集した遊技機稼働データD1を集計した遊技機稼働集計データD5、及び、特定のスロットマシン1a〜1cに対応するメダル貸出機2から所定期間に収集したメダル貸出データd1を集計したメダル貸出集計データd5である。
【0095】
遊技機稼働情報送受信手段45が情報管理装置6から受信した第二送信要求信号C2を制御部41に入力すると、制御部41は、RAM42に記憶している遊技機稼働集計データ及びメダル貸出集計データから情報管理装置6が集計した遊技場に設置した特定のスロットマシン1a〜1cに関連する遊技機稼働集計情報D5,d5を抽出し、情報管理装置6に送信する。
【0096】
次に、情報管理装置6について、図5を参酌しつつ、詳細に説明する。この情報管理装置6は、呼出ランプ3、ホールコンピュータ4及びシステム管理装置8との遊技機稼働情報群D4,d4及び遊技機稼働集計情報D6,d6などを送受信するインターフェイスIFと、このインターフェイスIFを制御し、特定のスロットマシン1a〜1cに対応する遊技機稼働情報D1,d1を収集し、集計する制御部(CPU)61と、該制御部61が集計した遊技機稼働集計情報D6,d6などを記憶するRAM62と、制御プログラムを記憶するROM63と、特定情報を入力可能なキーボード(KB)67を補助的に備えている。
【0097】
制御部61は、インターフェイスIFを制御して、特定のスロットマシン1a〜1cから直接、ホールコンピュータ4を介することなく収集した遊技機稼働情報D1,d1を集計して、RAM62に遊技機稼働集計情報D6,d6として記憶する。RAM62は、制御部61が集計した遊技機稼働集計情報D6,d6を複数ある記憶領域に記憶する。
【0098】
また、RAM62は、自動登録手段によって情報管理装置6に入力される特定情報(第二遊技機群に含まれる遊技機を第一遊技機群に含まれる遊技機と区別して特定するための情報)を記憶することができる。これによって、情報管理装置6は、第二遊技機群に含まれる特定の遊技機について特定情報を自動登録することができる。このように、遊技機管理システムは、少なくとも送信手段及びRAM62によって、前記特定情報を情報管理装置6に入力する自動登録手段を有する。
【0099】
前記情報管理装置6はインターフェイスIFとして、呼出ランプ3との遊技機稼働情報群D4,d4及び第一送信要求信号C1などを送受信する第一遊技機稼働情報送受信手段64と、ホールコンピュータ4との遊技機稼働集計情報D6,d6及び第二送信要求信号C2などを送受信する第二遊技機稼働情報送受信手段65と、システム管理装置8との遊技機稼働集計情報D6,d6及び照合結果信号C3などを送受信する第三遊技機稼働情報送受信手段66とを備えている。
【0100】
第一遊技機稼働情報送受信手段64は、特定のスロットマシン1a〜1cに取り付けられる呼出ランプ3に対して遊技機稼働情報群D4,d4を送信させるための第一送信要求信号(ポーリング信号)C1を送信する。第一送信要求信号C1を受信した呼出ランプ3の遊技機稼働情報送受信手段35は、情報管理装置6に未送信の遊技機稼働情報群D4,d4を送信する。そして、第一遊技機稼働情報送受信手段64は、遊技機稼働情報群D4,d4を受信し、制御部61に入力する。情報管理装置6の制御部61は、入力された遊技機稼働情報群D4,d4を集計し、遊技機稼働集計情報D6,d6として、RAM62に記憶させる。このようにして、情報管理装置6は、ホールコンピュータ4を介することなく、直接、遊技機稼働情報群D4,d4を収集するようになっている。
【0101】
第二遊技機稼働情報送受信手段65は、ホールコンピュータ4から第二送信要求信号C2を受信すると、制御部61に第二送信要求信号C2を入力し、RAM62に記憶されている遊技機稼働集計情報D6,d6を制御部61から入力される。そして、第二遊技機稼働情報送受信手段65は、ホールコンピュータ4に遊技機稼働集計情報D6,d6を送信する。そして、ホールコンピュータ4は、前述のとおり、ホールコンピュータ4における遊技機稼働集計情報D5,d5と情報管理装置6における遊技機稼働集計情報D6,d6とを照合して、その照合結果を照合結果信号C3として、情報管理装置6の第二遊技機稼働情報送受信手段65に送信する。このようにして、情報管理装置6は、ホールコンピュータ4から遊技機稼働集計情報D6,d6の送信を受けずに、遊技機稼働集計情報D5,d5と照合結果を確認することができる。
【0102】
また、キーボード67は、特定のスロットマシン1a〜1cを設置した設置場所に対応した呼出ランプ3の台番号IDを入力するための補助的手段である。このキーボード67に台番号IDや遊技機の個別情報を入力すると、情報管理装置6の制御部61に入力され、RAM62に特定のスロットマシン1a〜1cが接続された呼出ランプ3として特定される。
【0103】
次に、遊技機管理システムにおける呼出ランプ3がスロットマシン1から遊技機稼働情報D1,d1を収集する収集処理について、図7及び図8を参酌しつつ、説明する。図7は、遊技機管理システムにおける各装置間の遊技機稼働情報D1,d1及び制御信号(第一送信要求信号C1、照合結果信号C3など)の通信手順を示すシーケンスチャートである。ここでは、遊技店が開店してから、閉店し、次の日の開店までの一連の通信手順を示す。また、図8は、呼出ランプ3の遊技機稼働データD1の収集処理のフローチャートを示す。なお、メダル貸出データd1の収集処理も、遊技機稼働データD1の収集処理と同じであるため、説明を省略する。
【0104】
まず、遊技店が開店すると、特定のスロットマシン1(1a〜1c)は、メダル投入口にメダルが投入される度に、呼出ランプ3から遊技機稼働データD1を呼出ランプ3に送信する。呼出ランプ3は、対応する特定のスロットマシン1から遊技機稼働データD1を受信したか否かを判断可能な状態にある(S10)。この状態にある呼出ランプ3が特定のスロットマシン1から遊技機稼働データD1を受信すると(S10でYES)、未送信フラグをONにする(S11)。そして、RAM32に記憶されている遊技機稼働データ群D4を制御部31に読み出し、該遊技機稼働データ群D4に、受信した遊技機稼働データD1を加える(S12)。呼出ランプ3は、受信した遊技機稼働データD1を加えた遊技機稼働データ群D4をRAM32に記憶させて(S13)、RAM32に記憶される遊技機稼働データ群D4を更新する。
【0105】
また、呼出ランプ3は、情報管理装置6からのポーリング交信によって、遊技機稼働データ群D4の第一送信要求信号C1を受信したか否かを判断可能な状態にある(S14)。この状態にある呼出ランプ3は、情報管理装置6から第一送信要求信号C1を受信すると(S14でYES)、未送信フラグがONか否かを確認する(S15)。未送信フラグがONであれば、RAM32に記憶させていた遊技機稼働データ群D4を制御部31に読み出し、情報管理装置6に送信する(S17)。情報管理装置6は、遊技機稼働データ群D4を受信すると、この遊技機稼働集計データ群D4をRAM62に記憶する。そして、情報管理装置6は、受信確認信号を呼出ランプ3に返信する。呼出ランプ3が情報管理装置6から該受信確認信号を受信すると(S18でYES)、呼出ランプ3は、未送信フラグをOFFにする(S19)。一方、未送信フラグがOFFであれば(S15でNO)、情報管理装置6に送信済み信号を送信し(S16)、再び、遊技機稼働データを受信したか否かを判断する状態に戻る。
【0106】
遊技機稼働データ群D4を送信した後の呼出ランプ3は、再び、特定のスロットマシン1からの遊技機稼働データD1を受信したか否か(S10)、また、情報管理装置6から第一送信要求信号C1を受信したか否かを判断可能な状態になる(S14)。
【0107】
次に、遊技機管理システムにおける情報管理装置6が特定のスロットマシン1a〜1cを認識するための遊技機特定処理(以下、「特定処理」と略す)について、説明する。まず、情報管理装置6は、遊技店が閉店した後、呼出ランプ3にスロットマシン1の台識別IDの送信を要求する第一ID送信要求信号C4を送信して、ポーリング交信を開始する。この第一ID送信要求信号C4を受信した呼出ランプ3の制御部31は、スロットマシン1に貼付された第二ICタグ115から台識別IDの送信を要求する第二ID送信要求信号C5を、ICタグリーダ36を介して第二ICタグ115に向けて送信する。
【0108】
この呼出ランプ3に接続されているスロットマシン1が特定のスロットマシン1a〜1cであれば、特定のスロットマシン1a〜1cには、筐体に第二ICタグ115が貼付されている。この第二ICタグ115は、呼出ランプ3から送信される第二ID送信要求信号C5に応じて、台識別IDをICタグリーダ36に送信する。
【0109】
この台識別IDを受信した情報管理装置6は、第一ID送信要求信号C4を送信した呼出ランプ3の台番号IDに対応させて情報管理装置6のRAM62に記憶する。そして、情報管理装置6は、台識別IDを収集していない他の呼出ランプ3が残っておれば、第一ID送信要求信号C4をその呼出ランプ3に送信し、接続されたすべての呼出ランプ3から台識別IDを収集するまで、呼出ランプ3に第一ID送信要求信号C4を送信し続ける。そして、情報管理装置6は、すべての呼出ランプ3から台識別IDを収集すると、これらの台識別IDから特定のスロットマシン1がどの呼出ランプ3に接続されているかをスロットマシン1毎に個別に特定することができる。
【0110】
次に、遊技機稼働情報収集システムにおける、情報管理装置6が収集・集計した遊技機稼働集計情報D6,d6と、ホールコンピュータ4が収集・集計した遊技機稼働集計情報D5,d5との収集及び照合処理について、図7及び図9を参酌しつつ、説明する。図9は、ホールコンピュータ4が閉店処理を開始してから、照合結果信号C3を情報管理装置6に送信するまでのホールコンピュータ4のフローチャートである。
【0111】
まず、ホールコンピュータ4が閉店処理を開始する(S50)と、ホールコンピュータ4は、情報管理装置6に遊技機稼働集計情報D6,d6の第二送信要求信号C2を送信する(S51)。そして、ホールコンピュータ4は、情報管理装置6から遊技機稼働集計情報D6,d6を受信したか否かを判断する状態になる(S52)。一方、情報管理装置6は、第二送信要求信号C2を受信すると、遊技機稼働集計情報D6,d6を送信する。そして、ホールコンピュータ4は、情報管理装置6から遊技機稼働集計情報D6,d6を受信する(S52でYES)と、情報管理装置6から受信した遊技機稼働集計情報D6,d6をRAM42に記憶する(S53)。そして、ホールコンピュータ4は、情報管理装置6に対して、遊技機稼働集計情報D6,d6の受信確認信号を送信する(S54)。
【0112】
遊技機稼働集計情報D6,d6の受信確認信号の送信後に、ホールコンピュータ4は、情報管理装置6が遊技機提供会社ごとに収集し、集計した特定のスロットマシン1の遊技機稼働集計情報D6,d6と、ホールコンピュータ4が遊技機提供会社ごとに収集し、集計した特定のスロットマシン1の遊技機稼働集計情報D5,d5とを制御部41に読み出して、照合する(S55)。ホールコンピュータ4は、この照合結果に不一致が含まれるかを判断する(S56)。
【0113】
制御部41は、この照合結果が一致するとき(S56でNO)、遊技機稼働集計情報D6,d6と、遊技機稼働集計情報D5,d5とが一致する旨の照合結果一致信号を情報管理装置6に送信する(S58)。一方、制御部41は、この照合結果が一致しないとき(S56でYES)、遊技機稼働集計情報D6,d6と、遊技機稼働集計情報D5,d5とが一致しない旨の照合結果不一致信号を情報管理装置6に送信する(S57)。
【0114】
そして、情報管理装置6は、ホールコンピュータ4から照合結果不一致信号及び照合結果一致信号を受信したか否かを判断する。情報管理装置6は、ホールコンピュータ4から照合結果一致信号を受信すると、遊技機稼働集計情報D6,d6をシステム管理装置8に送信する。情報管理装置6は、遊技機稼動集計情報D6,d6に代えて、又は遊技機稼動集計情報D6,d6とともに遊技機稼働情報D1,d1をシステム管理装置8に送信することも可能である。
【0115】
システム管理装置8は、情報管理装置8が遊技機提供会社ごとに集計した特定のスロットマシン1の遊技機稼働集計情報D6,d6から算出される稼動利益に所定の分配率(たとえば、稼働利益の60%相当の値)を掛けて、遊技機使用料を算出し、算出された遊技機使用料を遊技店に請求する。そして、遊技機使用料を回収すると、システム管理装置8は、所定の分配率(たとえば、稼働利益の40%相当の値)を掛けて、遊技機提供料を算出し、これに基づいてシステム管理会社が遊技機提供会社に遊技機提供料を支払う。なお、システム管理装置8は、遊技店と遊技機提供会社に分配した残りの稼働利益をシステム管理料として、システム管理会社に分配する。
【0116】
このように、本実施形態に係る遊技機管理システムは、例えば、遊技店の閉店後に、特定情報が自動登録手段によって入力されることで、これらのスロットマシン1の中から特定のスロットマシン1a〜1c及び該スロットマシン1a〜1cに対応するメダル貸出機2の台番号や設置位置を更新登録することができる。よって、情報管理装置6は、特定のスロットマシン1a〜1cが遊技島内のどの設置場所に設置されても、特定情報が自動登録手段によって入力されることで、この特定情報に基づいて、遊技店が遊技場に設置したスロットマシン1dと明確に区別して、特定のスロットマシン1a〜1c及び該スロットマシン1a〜1cに対応するメダル貸出機2を特定し、その稼働情報を収集することができる。
【0117】
そして、自動登録手段として、前記送信手段を用いる場合であれば、情報管理装置6は、特定情報が送信手段によって送信されると、台番号ID及び台識別IDにより、特定のスロットマシン1a〜1cの設置場所を特定することができる。このとき、呼出ランプ3は、読み取り手段を介して、特定のスロットマシン1a〜1cに備えられた第二ICタグ115から台識別IDを読み取るとともに、読み取った台識別IDを送信手段によって情報管理装置6に送信する。このようにして、情報管理装置6は、呼出ランプ3から台識別IDが入力されることで、特定のスロットマシン1a〜1cが設置された設置場所と遊技店が遊技場に設置するスロットマシン1が設置された設置場所とが入れ替えられても、送信手段から入力される特定情報により、特定のスロットマシン1a〜1c及び該スロットマシン1a〜1cに対応するメダル貸出機2が遊技島のどの設置場所に設置されているかを特定することができる。
なお、上記の実施例においては、遊技店の閉店後に特定情報が情報管理装置に入力される場合について説明したが、特定情報の取得タイミングは別段、この実施例に限られるものではなく、例えば、閉店後以外に営業開始前に行うことも可能であり、また、営業時間中に随時行うことも可能であり、更には、これらを組み合わせて実行させることも可能である。
【0118】
そして、ホールコンピュータ4及び情報管理装置6は、特定のスロットマシン1a〜1cの遊技機稼働情報D1,d1を収集して遊技機稼働集計情報D5,D6,d5,d6として集計する。これらの遊技機稼働集計情報D5,D6,d5,d6が制御部41(照合手段)によって、ホールコンピュータ4が集計した遊技機稼働集計情報D5,d5と、情報管理装置6が集計した遊技機稼働集計情報D6,d6とを照合した結果、情報管理装置6は、システム管理装置8に遊技機稼働集計情報D6,d6を送信する。よって、ホールコンピュータ4が集計した遊技機稼働集計情報D5,d5と、情報管理装置6が集計した遊技機稼働集計情報D6,d6とが一致した遊技機稼働集計情報D6,d6だけがシステム管理装置8に送信されるため、信頼性を高めることができる。
【0119】
また、ホールコンピュータ4に備えられた制御部41(照合手段)にて照合処理を行うため、遊技機稼働集計情報D5,D6,d5,d6は、情報管理装置6からホールコンピュータ4に集められ、ホールコンピュータ4が集計した遊技機稼働集計情報D5,d5を情報管理装置6に送信されることはない。よって、ホールコンピュータ4における遊技機稼働集計情報D5,d5をシステム管理会社に開示する必要がなく、機密性を確保することができる。
【0120】
そして、システム管理装置8は、上記のように、情報管理装置6から送信される信頼性の高い遊技機稼働集計情報D6,d6を基に遊技機使用料を算出することができる。
【0121】
なお、本発明に係る遊技機管理システムは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0122】
たとえば、上記実施形態に係る遊技機管理システムにおいては、遊技機提供会社が遊技場に設置する特定の遊技機及び遊技店が遊技場に設置する遊技機がスロットマシン1である例を説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、特定の遊技機及び遊技店が遊技場に設置する遊技機は、スロットマシンに加え、パチンコ機、カードゲーム機、テレビゲーム機などであってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0123】
また、上記実施形態に係る遊技機管理システムにおいては、補助的な登録手段としてのキーボード67を情報管理装置6に接続する例を説明したが、キーボードは、第一情報管理装置、第二情報管理装置、システム管理装置の少なくとも1つ以上に接続するようにしてもよい。
【0124】
上記実施形態に係る遊技機管理システムにおいては、特定情報に台識別IDと台番号IDとを有する例を説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、特定情報は、少なくとも台識別情報が含まれておればよく、第二情報管理装置は、その台識別情報から遊技機提供会社又はシステム管理会社が遊技店に設置した第二遊技機群と遊技店が設置した第一遊技機群との中から、第二遊技機群に含まれる遊技機を第一遊技機群と区別することができる。
【0125】
なお、特定情報としての台識別IDを遊技機毎に異なるものとし、各遊技機の台識別IDに関連付けて遊技機提供会社名や販売代理店名あるいは各社の分配比率等を情報管理装置もしくはシステム管理装置に登録しておけば、遊技機提供料等を配分する場合に、分配先毎の分配率に応じて正確に算出することができる。
【0126】
また、上記実施形態に係る遊技機管理システムにおいては、呼出ランプ3がスロットマシン1に貼付された第二ICタグ115から台識別IDを読み取る例を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、データ収集基板が呼出ランプから分離しており、該データ収集基板に識別情報読み取り手段が取り付けられ、該識別情報読み取り手段がICタグから台識別情報を読み取るようにしてもよい。
【0127】
また、上記実施形態に係る遊技機管理システムにおいては、ホールコンピュータ4の照合手段で遊技機稼働集計情報D5,d5と遊技機稼働集計情報D6,d6とを照合する例を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、第一情報管理装置又は第二情報管理装置のいずれかに照合手段が備えられ、遊技機稼働集計情報D5,d5と遊技機稼働集計情報D6,d6とを照合するようにしてもよい。
【0128】
また、上記実施形態に係る遊技機管理システムにおいては、遊技機稼働集計情報が遊技店の開店から閉店までの間の所定期間に特定のスロットマシン1a〜1c及び該スロットマシン1a〜1cに対応するメダル貸出機から送信される遊技機稼働情報D1,d1の集計である例を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、遊技機稼働集計情報が1週間又は1ヶ月などの所定期間に特定の遊技機及び該遊技機に対応する遊技媒体貸出機から送信される遊技機稼働情報の集計であってもよい。
【0129】
また、上記実施形態に係る遊技機管理システムにおいては、ホールコンピュータ4の制御部41が照合手段として機能するとともに、該照合手段による照合の結果が一致した場合のみ、システム管理装置8に遊技機稼働集計情報及び/又は遊技機稼働情報を送信する例を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、第二情報管理装置は、自己(自装置)が収集して、集計した遊技機稼働集計情報及び/又は遊技機稼働情報を、第一情報管理装置が収集して集計した遊技機稼働集計情報と照合することなく、第二情報管理装置における遊技機稼働集計情報をシステム管理装置に送信するようにしてもよい。
【0130】
また、上記実施形態では、遊技場外のシステム管理装置8によって第二遊技機群に含まれる遊技機の稼動利益、遊技機使用料、遊技機提供料を算出する例を示したが、情報管理装置6によって、これらを計算するように遊技機管理システムを構成してもよい。これらの情報は、照合手段による照合結果が一致したときに、情報管理装置6からシステム管理装置8に送信されてもよい。
【符号の説明】
【0131】
1,1a,1b,1c、1d…スロットマシン(遊技機)、101…筐体、102…リール、103…図柄表示窓、104…始動レバー、105…ストップボタン、106…BETボタン、107…メダル投入口、108…メダル精算ボタン、109…メダル貸出ボタン、110…カード返却ボタン、111…カード残高表示器、112…貯留メダル枚数表示器、113…受け皿、114…第一ICタグ、115…第二ICタグ(台識別情報、ICタグ)、151…制御部、152…メダル投入センサ、153…リール駆動部、154…メダル払出部、156…インターフェイス回路、157…貸出可表示ランプ、158…中継基板、159…外部集中端子板、2…メダル貸出機(遊技媒体貸出機)、201…機体、202…カード挿排口、203…表示ランプ、204…紙幣投入口、205…紙幣返却口、206…金額選択ボタン、207…カード投入ボタン、208…表示部、251…制御部、252…紙幣投入センサ、253…紙幣識別センサ、254…カード搬送部、255…インターフェイス回路、256…紙幣搬送部、257…カードリードライタ、3…呼出ランプ、31…制御部(CPU)、32…RAM、33…ROM、34…遊技機稼働情報受信手段、35…遊技機稼働情報送受信手段、36…ICタグリーダ、37…報知部、38…表示部、4…ホールコンピュータ(第一情報管理装置)、41…制御部(CPU)、42…RAM、43…ROM、44…遊技機稼働情報受信手段、45…遊技機稼働情報送受信手段、5a,5b…中継装置、6…情報管理装置(第二情報管理装置)、61…制御部(CPU)、62…RAM、63…ROM、64…第一遊技機稼働情報送受信手段、65…第二遊技機稼働情報送受信手段、66…第三遊技機稼働情報送受信手段、67…入力手段(キーボード)、8…システム管理装置、81…制御部、82…RAM、83…ROM、84…インターフェイス、85…インターフェイス、9a,9b,9c…遊技機提供料表示装置、L…停止ライン、PS1,PS2,PS3…遊技島、D1…遊技機稼働データ(遊技機稼働情報)、D4…遊技機稼働データ群、D5,D6…遊技機稼働集計データ(遊技機稼働集計情報)、d1…メダル貸出データ(遊技機稼働情報)、d4…メダル貸出データ群、d5,d6…メダル貸出集計データ(遊技機稼働集計情報)、C1…第一送信要求信号、C2…第二送信要求信号、C3…照合結果信号、C4…第一ID送信要求信号、C5…第二ID送信要求信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技店が遊技場に設置する第一遊技機群と、遊技機提供会社が遊技場に設置する第二遊技機群と、各遊技機に対応して設置される遊技媒体貸出機と、各遊技機及び遊技媒体貸出機から稼働情報を収集すべく各遊技機及び遊技媒体貸出機に対して通信可能に接続される第一情報管理装置及び第二情報管理装置と、前記第二遊技機群に含まれる特定の遊技機を前記第一遊技機群と区別して特定する特定情報を前記第二情報管理装置に登録するための自動登録手段とを備え、
第一情報管理装置は、前記第一遊技機群及び第二遊技機群の遊技機およびこれに対応する遊技媒体貸出機の稼働情報を収集するとともに、
第二情報管理装置は、前記自動登録手段によって登録された特定情報にもとづき第二遊技機群及び第二遊技機群の遊技機に対応する遊技媒体貸出機の稼働情報を前記第一遊技機群の遊技機およびこれに対応する遊技媒体貸出機の稼働情報と区別して収集すると共に、自装置が収集した稼働情報又はこの稼働情報から算出した稼動利益を遊技場外のシステム管理会社に設置したシステム管理装置に送信可能に構成される
ことを特徴とする遊技機管理システム。
【請求項2】
自動登録手段は、各遊技機に対応して設けられる情報収集端末装置の台番号情報と、第二遊技機群に含まれる特定の遊技機に係る台識別情報とを有する特定情報を情報管理装置に送信する送信手段とを含んで構成される請求項1に記載の遊技機管理システム。
【請求項3】
第二遊技機群に含まれる特定の遊技機は、台識別情報を記録した被識別手段を備えており、送信手段は、該被識別手段から台識別情報を読み取って第二情報管理装置に送信すべく情報収集端末装置として機能する呼出ランプに備えられる請求項2に記載の遊技機管理システム。
【請求項4】
被識別手段が台識別情報を記憶させたICタグであり、送信手段がICタグの読み取り手段を含む請求項3に記載の遊技機管理システム。
【請求項5】
被識別手段が台識別情報を記録したバーコードであり、送信手段がバーコードの光学的読み取り手段を含む請求項3に記載の遊技機管理システム。
【請求項6】
第一情報管理装置は、閉店処理時に自装置が収集した稼働情報と、第二情報管理装置が収集した稼働情報とを照合し、この照合結果が一致すると、第二情報管理装置は、自装置が収集した稼動情報または、この稼働情報に基づき算出した稼動利益を遊技場外のシステム管理装置に送信するように構成されてなる請求項1から5のいずれか1項に記載の遊技機管理システム。
【請求項7】
第二情報管理装置は、自装置が収集した稼働情報または収集した稼動情報から算出される稼動利益に基づき第二遊技機群に含まれる特定の遊技機を設置した遊技機提供会社に支払うべき遊技機提供料を算出する請求項1から6のいずれか1項に記載の遊技機管理システム。
【請求項8】
システム管理装置は、第二情報管理装置が収集した稼働情報または収集した稼動情報から算出される稼動利益に基づき第二遊技機群に含まれる特定の遊技機を設置した遊技機提供会社に支払うべき遊技機提供料を算出する請求項1から6のいずれか1項に記載の遊技機管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−67361(P2011−67361A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−220532(P2009−220532)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000169477)高砂電器産業株式会社 (294)
【Fターム(参考)】