説明

遊技機

【課題】 制御装置において熱に弱い回路素子の過熱を防止することのできる遊技機を提供することにある。
【解決手段】 遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備え、画像表示制御基板50に、制御装置を構成する部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品522,523等を、画像表示制御基板50の下側に偏らせて配置し、発熱部品540等を画像表示制御基板50の上側に偏らせて配置して遊技機を構成する。そのため、各部品間で上下方向に所定の距離が形成され、使用温度範囲の上限の低い部品等が発熱部品からの熱にさらされることがなくなり、これにより、その部品の過熱防止が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技の状態に応じて動作する遊技動作装置を備えた遊技機に関し、例えば、電飾装置、音声出力装置、および可変表示装置を備えたパチンコ遊技機に利用することができる。
【0002】
【背景技術】近年、遊技機において、電飾装置、音声出力装置、および可変表示装置等の遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御する制御装置とを備えたものが普及している。
【0003】このような遊技機としてはパチンコ遊技機が知られ、このパチンコ遊技機は、遊技者がパチンコ玉を発射して、所定の入賞口に入賞すると、制御装置が所定の確率に設定されたくじ引き抽選を行うとともに、各遊技動作装置に制御信号を出力し、可変表示装置に表示される図柄を変動させ、電飾装置を点滅させ、音声出力装置から効果音を出力させるように構成され、パチンコ遊技における華やかさを与えている。
【0004】パチンコホール等では、一般に、多数のパチンコ遊技機が互いに背面同士を対向配置して2列毎に配列されたパチンコ島と呼ばれる集合体を、ホール内に複数並べて設置している。このようなパチンコ等の遊技機には、ランプ、可変表示装置等の遊技動作装置、入賞装置等に使用されるソレノイド等多くの発熱部品が使用されている。これらの装置は、遊技機の裏面側にあるので、パチンコ島内部の空間は、通常の室内温度に比べてかなり高温な環境となっている。
【0005】また、パチンコ遊技機に組み込まれる制御装置は、主制御装置の他、音声、画像、ランプ等の各遊技動作装置の補助制御装置を含み構成され、不正改造防止の観点から、各装置単位でケースで覆われている。また、それら制御装置内の制御回路基板にも電源回路等の発熱回路が有ることが多いため、制御装置内部は更に高温となりやすく、制御回路に使用している部品によっては、その部品の保証使用温度範囲を超えてしまい、故障や精度不良を起こす可能性が高くなる。従って、その制御装置を構成する水晶発振子、CPU等、熱に弱い回路素子に影響が出るような過熱を避ける必要がある。
【0006】このため、特許第2873137号広報に知られるように、ケース内外に連通する放熱孔を形成し、空気の流通を確保することにより、熱に弱い回路部品の過熱を防止する構造が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記のように、パチンコ島内部の空間が高温環境であるため、このような放熱孔を形成してケース内の空気の流通を確保しても、放熱孔の形成だけでは、熱に弱い回路部品の過熱を十分に防止できないという問題がある。
【0008】本発明の目的は、制御装置において熱に弱い回路部品の過熱を防止することのできる遊技機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、制御装置を構成する部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品を、制御装置の下側に偏らせて配置し、発熱部品を制御装置の上側に偏らせて配置したことを特徴とする遊技機である。
【0010】このような本発明によれば、発熱部品が制御装置の上側に、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品(熱に弱い部品)が制御装置の下側にそれぞれ偏って配置されるので、各部品間で上下方向に所定の距離が形成される。発熱部品から発熱する熱は一般に上方へ行き易いので、熱に弱い部品の周囲環境が高温になり難い。また、空気の対流により、熱せられた空気も放熱孔から逃げ易くなる。従って、熱に弱い部品に発熱部品からの熱の影響が及び難くなり、熱に弱い部品の温度上昇が抑えられるので、その部品の過熱防止が可能となる。
【0011】ここで、前記遊技動作装置としては、例えば、パチンコ遊技機であれば、遊技盤中央に設置される可変表示装置、遊技盤周囲に設けられる電飾装置、および遊技中に効果音を出力する音声出力装置等が考えられる。
【0012】また、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品としては、各種のCPUおよび水晶発振子等が挙げられる。
【0013】発熱部品としては、トランスや抵抗、電飾装置や可変表示装置のランプおよびランプの端子部、ソレノイド等が挙げられる。
【0014】請求項2に係る発明は、遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、制御装置を構成する部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品を、遊技動作装置を構成する電飾装置や可変表示装置のランプの端子部分から離間して配置したことを特徴とする遊技機である。
【0015】このような本発明によれば、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品(熱に弱い部品)が、発熱部である電飾装置や可変表示装置のランプの端子部分から離間して配置されるので、発熱部からの熱が直接熱に弱い部品等に伝わりにくくなり、その部品の温度上昇が抑えられるので、過熱防止が可能となる。
【0016】請求項3に係る発明は、遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、制御装置は、制御基板上に種々の回路部品を実装して構成され、これらの回路部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品または温度特性変化の大きい部品と発熱部品とを制御基板上の互いに異なる面に実装することを特徴とする遊技機である。
【0017】このような本発明によれば、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品(熱に弱い部品)が、発熱部品とは異なる面に実装されるので、発熱部品からの熱が制御基板により遮られて熱に弱い部品等に伝わりにくくなり、その結果、その部品の温度上昇が抑えられ、過熱防止が可能となる。
【0018】ここで、熱に弱い部品と発熱部品との異なる面での配置は、特に限定されないが、より発熱部品からの熱の影響を受けないようにするために、発熱部品を上側に、熱に弱い部品を下側に配置することが望ましい。また、この場合でも、熱に弱い部品は、電飾装置や可変表示装置のランプの端子部分から離間して配置することが望ましい。
【0019】請求項4に係る発明は、遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、制御装置を構成する部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品が、他の部分と区画するケースで囲われていることを特徴とする遊技機である。
【0020】このような本発明によれば、パチンコ島内部の空間が、高温環境であっても、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品(熱に弱い部品)がケースで囲われ、他の部分と区画されているので、発熱部品からの熱が熱に弱い部品に伝わりにくくなり、その結果、その部品の温度上昇が抑えられ、過熱防止が可能となる。
【0021】この場合、制御装置を構成する発熱部品もケースで覆われ、このケースには、排熱用の流路が形成されていることが好ましい。
【0022】このような本発明によれば、発熱部品からの熱が熱に弱い部品に、より伝わりにくくなり、また、ケース内の熱が排熱用の流路から逃がされるので、発熱部品の冷却を促進することができる。
【0023】請求項6に係る発明は、遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、制御装置は、発熱部品を含む発熱部回路と、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品を含む低温部回路とを備えた制御基板を有し、前記発熱部回路と低温部回路とが放熱パターンを介して接続されていることを特徴とする遊技機である。
【0024】このような本発明によれば、発熱部回路と低温部回路との間での熱の移動を放熱パターンで軽減することができる。
【0025】ここで、制御装置を構成する発熱部品を含む発熱部回路と、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品を含む低温部回路とが同一パターンで接続される場合、その間に放熱パターンを設けて接続するように構成するのが好ましい。
【0026】このような本発明によれば、発熱部回路と低温部回路との間での熱の移動において、熱伝導性が高い基板パターンからの熱の移動を放熱パターンで軽減することができる。
【0027】この場合、放熱パターンは、低温部回路および発熱部回路の境界部分に沿って形成されていることが好ましく、また、放熱パターンは、発熱部品と接触する高温部分と、使用温度範囲の上限の低い部品または温度特性変化の大きい部品と接触する低温部分と、前記高温部分と前記低温部分とを接続する接続部分とから構成され、その接続部分は少なくとも1箇所以上のスルーホールを介して高温部分と低温部分とを接続してなることが好ましく、放熱パターンの一部が他の部分と比較して細くなっていてもよい。
【0028】このような本発明によれば、放熱面積を多くとることができ、また、発熱部品と熱に弱い部品とが間接的に接続されているので、過熱しにくい。さらに、放熱パターンの一部が細くなっている場合、低温部分へ熱が伝わりにくくなり、低温部回路の過熱防止が可能となる。
【0029】請求項10に係る発明は、遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、制御装置は、当該制御装置を構成する発熱部品を含む回路部品が実装された制御基板と、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品が実装された制御基板とを含み構成されていることを特徴とする遊技機である。
【0030】このような本発明によれば、制御基板を、高温部と低温部と別体とすることで、両者間の基板パターンを介しての直接的な熱伝導を防止し、使用温度範囲の上限の低い部品等の過熱防止が可能となる。
【0031】また、請求項1または10の発明に係る遊技機において、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品を、遊技動作装置を構成する電飾装置や可変表示装置のランプの端子部分から離間して配置することが好ましい。この場合、制御装置は、制御基板上に種々の回路部品を実装して構成され、これらの回路部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品と発熱部品とを互いに異なる向きの面に実装してもよい。また、制御装置を構成する部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品が、他の部分と区画するケースで覆われていてもよく、発熱部品を含む発熱部回路と、温度特性変化の大きい部品を含む低温部回路とが放熱パターンを介して接続されていることが好ましい。
【0032】このような本発明によれば、いずれの場合も、使用温度範囲の上限の低い部品等が、発熱部品の熱の影響を受けないので、その部品の過熱防止が可能となる。
【0033】さらに、請求項2の発明に係る遊技機において、制御装置は、制御基板上に種々の回路部品を実装して構成され、これらの回路部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品と発熱部品とを制御基板上の互いに異なる面に実装することが好ましい。この場合、制御装置を構成する使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品が、他の部分と区画するケースで囲われていてもよく、また、発熱部品を含む発熱部回路と、温度特性変化の大きい部品を含む低温部回路とが放熱パターンを介して接続されていてもよい。
【0034】このような本発明によれば、いずれの場合も、使用温度範囲の上限の低い部品等が、発熱部品の熱の影響を受けないので、その部品の過熱防止が可能となる。
【0035】また、請求項3に係る遊技機において、制御装置を構成する発熱部品を含む発熱部回路と、温度特性変化の大きい部品を含む低温部回路とが放熱パターンを介して接続されていてもよい。
【0036】このような本発明によれば、使用温度範囲の上限の低い部品等と、発熱部品とが制御基板上の互いに異なる面に設けられていることの効果の他、放熱パターンを介して接続されているので、より、発熱部品の熱の影響を受けなくなり、その結果、その部品の過熱防止が可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】(1)遊技機の全体構成以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0038】図1および図2には、本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤2が示されている。このパチンコ遊技機の遊技盤2には、図1に示すように、盤表面の略中央位置に複数列の図柄を可変的に表示する可変表示装置11が配置され、その周囲にこの可変表示装置11の動作とともに点滅するランプ表示装置12およびLED装置13が配置されている。また、可変表示装置11の下部には、入賞口14、および大入賞口15、およびアウト口16が設けられている。尚、図1では図示を略したが、この遊技盤2の周囲には、可変表示装置11の動作とともに、効果音を発生する音声出力装置となるスピーカ、およびパチンコ玉を発射するための発射装置等が設けられている。
【0039】遊技盤2の裏面には、図2に示すように、可変表示装置11の他、主制御装置17、ランプ制御装置18、音声制御装置19が、パチンコ玉の遊技盤2に対する供給路の隙間部分に配置されている。なお、図示を略したが、この遊技盤2の裏面には、入賞口14または大入賞口15にパチンコ玉が入賞すると、賞球に相当するパチンコ玉を払い出す払出装置が設けられている。
【0040】主制御装置17は、プリント基板等の配線基盤にCPU、ROM、RAM、入出力インターフェース、ドライブ回路部品等の電気製品を実装して構成される。この主制御装置17は、上述した発射装置から発射されたパチンコ玉が遊技盤2の可変表示装置11の下に配置される入賞口14にパチンコ玉が入賞すると、払出装置から賞球として所定の数のパチンコ玉を払い出させ、くじ引き抽選を開始する。同時に、可変表示装置11、ランプ制御装置18および音声制御装置19にも制御信号を出力して、これらの装置に所定の動作をさせる。
【0041】そして、大当たり、中当たり、小当たり等のくじ引き抽選の結果に応じて、主制御装置17は、可変表示装置11、ランプ制御装置18および音声制御装置19に所定の制御信号を出力し、各装置は、この制御信号に基づいた表示動作を行う。
【0042】ランプ制御装置18は、主制御装置17からの制御信号に基づいて、上述したランプ表示装置12およびLED装置13の点滅制御を行う部分であり、図示を略したが、バラスト、インバータ、およびこれらを制御する補助CPUを含む回路基板として構成されている。また、前記音声制御装置19は、主制御装置17からの制御信号に基づいて、遊技盤2の周囲に設けられるスピーカから効果音を出力する部分であり、効果音の種類の選択、音量制御等を行うために、ランプ制御装置18と同様に、補助CPUを備えている。
【0043】(2)可変表示装置の構成前記可変表示装置11は、図3,4に示すように、画像表示部となる液晶パネルユニット30と、液晶パネルユニット30の背面光源となるバックライト装置40と、主制御装置17からの制御信号に基づいて、液晶パネルユニット30に表示される画像の制御を行う画像表示制御基板50と、これらを収納して一体化する表ケース61および裏ケース62からなる外装ケース60とを備えている。
【0044】液晶パネルユニット30は、バックライト装置40からの光束を変調する光変調装置としての液晶パネル31、この液晶パネル31の透明基板上に接続され、透明基板内部の液晶素子を駆動するためのドライバIC、液晶パネルの裏面側に設けられ、バックライト40装置からの光束をほぼ全面にわたって均一化する拡散板33、および液晶パネル31の外周部分を覆い、EMI(電磁妨害)を遮断する金属製のパネルシールド枠32を含んで構成される。
【0045】バックライト装置40は、バックライト本体45と導熱板46とを備えて構成されている。バックライト本体45は、液晶表示パネル31の背面略全面に跨るようにW字状に屈曲した発光手段としての蛍光管41(ランプ)と、この蛍光管41の背面に設置され、蛍光管41から液晶表示パネル31とは反対側に放射された光を反射させて液晶表示パネル31に向ける反射板42と、蛍光管41に電圧を印可する端子部分41Aと、この端子部分41Aに電源供給するバックライト基板43とを備えている。
【0046】導熱板46は、熱伝導率の高い金属板、たとえば、銅やアルミニウムなどの金属板の折曲加工によって形成されている。具体的には、前記反射板42の背面に密着される矩形状の伝熱部46Aと、この伝熱部46Aの下端に屈曲部46Bを介して接続された接触部46Cとを備えている。接触部46Cは、表ケース61の下片61B内面に接触されている。これにより、反射板42と液晶表示パネル31の下部とが接続され、バックライト装置40からの熱を液晶表示パネル31の下部へ供給する熱伝導路が形成されている。つまり、この熱伝導路は、導熱板46、表ケース61およびパネルシールド枠32の熱伝導部材によって形成されている。
【0047】外装ケース60は、金属製の表ケース61、および透明プラスチック製の裏ケース62を備え、表ケース61には、液晶パネルユニット30で形成された画像を遊技盤2上で表示するための開口61Aが形成されている。
【0048】画像表示制御基板50は、図5および図6に示すように、基板本体51上に種々の回路素子(回路部品)を実装することにより構成され、この基板本体51は、画像表示制御回路52およびデータ出力回路53に区分けされている。
【0049】画像表示制御回路52は、主制御装置17からの制御信号に基づいて、液晶パネルユニット30に所定の図柄を表示させるために設けられ、基板本体51上に実装されるコネクタ521、補助CPU522、画像制御IC523、リセットIC524(図5参照)、ファームROM(Read Only Memory)525、およびCGROM(Character Generator Read Only Memory)526を備えている。
【0050】コネクタ521には、主制御装置17と接続されるケーブルが接続され、主制御装置17を介して電力が供給されるとともに、主制御装置17からの制御信号が入力される。補助CPU522は、コネクタ521を介して入力される制御信号に基づいて、他の回路素子の動作制御を行う部分である。画像制御IC523は、補助CPU522からの制御信号に基づいて、CGROM526に記憶された所定の図柄を呼び出して、液晶パネルユニット30に表示出力信号を出力する部分である。尚、リセットIC524は、補助CPU522をリセットするために設けられ、ファームROM525には、補助CPU522上で展開されるプログラムが格納されている。
【0051】データ出力装置を構成するデータ出力回路53は、画像表示制御回路52で出力される信号から検査に必要な信号を取得し、取得された画像出力信号を検査データとして外部検査機器に出力する部分であり、複数の画像出力信号取得用IC531を備えている。画像出力信号取得用IC531の信号入力端子は、図5に示すように、上述した補助CPU522と画像制御IC523とを結ぶアドレスデータ信号線、データ信号線、およびイネーブル信号線の中間部分で接続され、これらの信号線を流れる信号をそのまま取得できるようになっている。そして、取得された画像出力信号は、図5では図示を略したが、データ出力回路53上に実装される画像出力信号用コネクタからケーブルを介して外部検査機器に出力される。
【0052】尚、この画像出力信号用コネクタは、図5に示すように、量産機種には通常取り付けられていない。しかし、検査時に、画像出力信号用コネクタを簡単に実装できるように、画像表示制御基板50の1辺側に、コネクタ取付用の端子取付部が形成されている。
【0053】ここで、このデータ出力回路53から出力される画像出力信号は、液晶パネルユニット30上に現れる図柄の状態、例えば図柄が変動中である旨の信号、表示する図柄の組み合わせが確定した旨の信号の他、各桁の図柄が変動中である旨の信号、各桁の図柄を表すデータおよび図柄の色データを含む多数のデータから構成されている。また、それぞれのデータは、1または複数のビットで構成される。このため、前記画像出力信号取得用IC531は、1個当たり例えば8ビットのデータを取得可能に構成され、画像出力信号のデータ数をすべて取得できる数だけ、データ出力回路53に設けられる。また、画像出力信号用コネクタは、複数の画像出力信号取得用IC531の取得データ数に応じた信号線を備えている。
【0054】このような可変表示装置11において、画像制御IC523等の各部品の配置は、図5に示すように行われている。
【0055】すなわち、発熱部品であるトランス540およびそのトランス540の近傍に設けられた抵抗(図略)等が、可変表示装置11の上側(図5中、左上方)に偏って配置されている。また、トランス540および抵抗の周囲には、それらに接続された各種の用途用のコンデンサ541,542およびIC543等が配置され、これらにより、発熱部回路547を構成する電源回路545やバックライト用インバータ回路546が構成されている。これに対して、補助CPU522、画像制御IC523および水晶発振子527等、制御装置を構成する部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品、つまり、熱に弱い部品は、可変表示装置11の下側(図5中、右下方)、かつ、蛍光管41の端子部分41Aからも最も離れた位置に偏って配置されている。 従って、トランス540等の発熱部と画像制御IC523等の熱に弱い部品とは、所定の距離をおいて配置されていることになる。そして、これら補助CPU522、画像制御IC523および水晶発振子527等により、図6に示すように、低温部回路430が形成されている。
【0056】このような発熱部回路547と、低温部回路430とは、図7に示すように、放熱パターン550を介して接続されている。
【0057】すなわち、放熱パターン550は、トランス540等の発熱部品と接触するとともに発熱部回路547の境界部分に沿った高温部分551、スルーホール552を介して画像表示制御基板50の裏面側に形成される接続部分553、およびその接続部分553からスルーホール552を介して、熱に弱い部品522等と接触するとともに低温部回路430の境界部分に沿った低温部分554とで構成されている。また、高温部分551から低温部分554へと接続される部分の間で、放熱パターンはその一部554Aが細く形成されている。
【0058】(3)第1実施形態の効果以上のような第1実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) トランス540等の発熱部品は可変表示装置11の上側に偏って配置され、補助CPU522等の熱に弱い部品は、可変表示装置11の下側に偏って配置されており、両者は、上下方向に所定の距離をおいて配置されていることになる。従って、発熱部品から発生する熱で熱せられた空気は上方へと流れるので、熱に弱い部品522等の周囲には発熱部品540等からの熱の影響が及び難くなり、熱に弱い部品の温度上昇が抑えられるので、その部品の過熱防止が可能となる。
(2) 補助CPU522等の熱に弱い部品は、発熱部品である蛍光管41の端子部分41Aからも最も離れた位置に配置されているので、その端子部分41Aからの熱の影響も及び難くなり、より一層熱に弱い部品の過熱防止が可能となる。
(3) トランス540等の発熱部品を接続する発熱部回路547と、補助CPU522等の熱に弱い部品を接続する低温部回路430とは、放熱パターン550を介して接続されているので、発熱部547からの熱が、最も熱が伝わり易い基板パターンを介して低温部回路430へと移動する際に放熱パターンで熱を逃がすことができ、熱に弱い部品の過熱防止が可能となる。
(4) 放熱パターン550は、発熱部回路547の境界部分に沿った高温部分551、スルーホール552を介して裏面側に形成される接続部分553、および熱に弱い部品522等と接触する低温部分554とで構成されているので、放熱面積を多くとることができ、また、発熱部品と低温部品とが間接的に接続されているので、過熱しにくい。
(5) 高温部分551から低温部分554へ接続する放熱パターンの途中において、その一部554Aが細く形成されているので、低温部回路430へ熱が伝わりにくくなり、低温部回路の過熱防止が可能となる。
【0059】(4)第2実施形態次に、図8,9に基づいて本発明の第2実施形態について説明する。
【0060】以下の説明では、既に説明した部分または部材と同一の部分等については、同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。
【0061】前記第1実施形態では、可変表示装置11の上側に、トランス540等の発熱部品を偏らせて配置し、可変表示装置11の下側に、画像制御IC523等の熱に弱い部品を偏らせて配置していた。
【0062】これに対して、第2実施形態では、発熱部品と熱に弱い部品とのそれぞれを、可変表示装置21の画像表示制御基板50の異なる面、つまり、表裏に設けたものである。
【0063】すなわち、図8に示すように、トランス540等の発熱部品および発熱部回路547は、画像表示制御基板50における表ケース61側の面(表面)の上側に偏って配置されている。
【0064】一方、補助CPU522、画像制御IC523および水晶発振子527等、熱に弱い部品は、図9に示すように、画像表示制御基板50における裏ケース62側の面(裏面)の、下側、かつ、バックライト基板43の端子部分41Aからも最も離れた位置に偏って配置されている。
【0065】このような第2実施形態においても、図示しないが、発熱部回路547と低温部回路430とは、前記第1実施形態のパターンと同じようなパターンで接続されている。
【0066】また、このような第2実施形態によれば、前記第1実施形態で述べた(2)〜(5)と同様の効果に加え、以下のような効果がある。
(6) トランス540等の発熱部品は可変表示装置11の画像表示制御基板50の表面に配置され、補助CPU522等の熱に弱い部品は、画像表示制御基板50の裏面に配置されているので、発熱部品と熱に弱い部品との間に画像表示制御基板50が配置されることになり、これによって熱に弱い部品等に発熱部品等からの直接的な輻射熱の影響が及ばなくなり、熱に弱い部品の温度上昇が抑えられ、その部品の過熱防止が可能となる。
(7) 発熱部回路547と低温部回路430とは、1箇所以上スルーホールを介してパターン接続されるので、発熱部品と接するパターンが熱に弱い部品と直接的に接することがなく、パターンからの熱の移動を抑えることができ、その分、熱に弱い部品の加熱が軽減される。
【0067】(5)第3実施形態次に、図10,11に基づいて本発明の第3実施形態について説明する。
【0068】前記第1実施形態では、トランス540等の発熱部品および発熱部回路547と、画像制御IC523等の熱に弱い部品とは上下に離されており、第2実施形態では、画像制御IC523等が端子部分41Aからも最も離れた位置に配置されていた。
【0069】これに対して、第3実施形態に係る可変表示装置31では、画像制御IC523等の熱に弱い部品が裏ケース62内に設けられたリブ535(ケース)で区切られた空間に配置されているものである。
【0070】すなわち、画像表示制御基板50には、前記第1実施形態と同様の配置で、トランス540等の発熱部品が配置されており、画像表示制御基板50の下側には、画像制御IC523等の熱に弱い部品が配置されている。そして、この画像制御IC523等の熱に弱い部品は、裏ケース62内に設けられたリブ535(ケース)で囲われている。このリブ535は、画像表示制御基板50のコネクター521側端部から反対方向に延び、途中から折り曲げられ、CGROM526と画像制御IC523との間を通るように形成されている。
【0071】従って、画像制御IC523等は、CGROM526およびトランス540等の他の部品と区画された別空間に配置されていることになる。
【0072】なお、リブ535は裏ケース62内部に別空間を設けられればよいので、裏ケース62に直接設けずに例えば箱型の別ケースとして裏ケース62内部に取付けてもよい。その場合、裏ケース62は必ずしもこの別ケースを囲わなくてもよく、区画されたそれぞれの回路だけを囲う2体の裏ケースとしてもよい。
【0073】裏ケース62は、上面部62Aと段差部62Bとを有し、上面部62Aの表面には、下側の側面に沿い、かつ、等間隔で多数の排熱用の流路である空気穴63が明けられている。また、図11に示すように、裏ケース62の下側の側面と対向する上側の側面には、同じように、排熱用の流路である空気穴64が明けられている。この側面の空気穴64は、上下(裏ケース62の厚み)方向に、例えば2段にわたって明けられ、上下それぞれが水平方向に半ピッチづつずれている。そして、下側から供給された空気は、下側の空気穴63から裏ケース62内に入り、内部を流通して、上側の側面の空気穴64から排出される。
【0074】このような第3実施形態においても、図示しないが、発熱部回路547と低温部回路430とは、前記第1実施形態のパターンと同じようなパターンで接続されている。
【0075】このような第3実施形態によれば、前記第1実施形態で述べた(2)〜(6) と同様の効果に加え、以下のような効果がある。
(8) 画像制御IC523等は、CGROM526およびトランス540等の他の部品と区画された別空間に配置されているので、発熱部品や周囲からの熱が熱に弱い部品に伝わりにくくなり、その結果、その部品の温度上昇が抑えられ、過熱防止が可能となる。
(9) 裏ケース62には、多数の排熱用の流路である空気穴63,64が明けられており、外部の空気は、下側の空気穴63から裏ケース62内に入り、内部を流通して、上側の側面の空気穴64から排出されるので、トランス540等の発熱部品および発熱部回路547が冷却される。その結果、発熱部品から画像制御IC523等の熱に弱い部品への熱の影響が少なくなり、結果的に、熱に弱い部品の過熱を防止することができる。
【0076】(6)第4実施形態次に、図12に基づいて本発明の第4実施形態について説明する。
【0077】前記各実施形態では、トランス540等の発熱部品および発熱部回路547と、画像制御IC523等の熱に弱い部品とは、同一の画像表示制御基板50上に、上下に配置したり、異なる面に取り付けたり、リブ535で囲ったりしていた。
【0078】これに対して、第4実施形態に係る可変表示装置71では、トランス540等の発熱部品と、画像制御IC523等の熱に弱い部品とをそれぞれ別体の基板70A,70Bに取り付けたものである。
【0079】すなわち、画像表示制御制御基板70は、蛍光管41の端子部分41A側の第1基板70Aと、端子部分41Aと反対側に配置された第2基板70Bとで構成されている。そして、これらの基板70A,70Bを突き合わせたとき、前記第1実施形態等の画像表示制御基板50と同様の四角形状の基板70が形成される。
【0080】第1基板70Aには、発熱部品であるトランス540等および発熱部回路547が上側に偏って配置されている。
【0081】これに対して、第2基板70Bには、補助CPU522、画像制御IC523および水晶発振子527等、熱に弱い部品が、下側に偏って配置されている。
【0082】このような第4実施形態によれば、前記第1実施形態で述べた(2)〜(6) と同様の効果に加え、以下のような効果がある。
(10) 画像表示制御基板70を、第1基板70Aと、第2基板70Bとの別体とし、基板間の接続をコネクタやリード線で行うようにすることで、パターンを介しての接続による両者間の熱伝導を防止し、画像制御IC523等の熱に弱い部品等の過熱防止が可能となる。
【0083】(7)実施形態の変形尚、本発明は、前述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
【0084】前記第3実施形態では、トランス540等および発熱部回路547と、リブ535で囲われた水晶発振子527等、熱に弱い部品とが、左上と右下のほぼ対角位置に配置され、排熱用の空気孔63,64が裏ケース62の下側表面と上側側面とにそれぞれ形成されていたが、リブ535、空気孔63等の配置はこれに限らない。例えば、図13(A)に示すように、上下方向をリブ535Aで仕切った状態とし、上側にトランス540等の発熱部品および発熱部回路547を、下側に水晶発振子527等、熱に弱い部品を、それぞれ配置し、上側にのみ排熱用の空気孔63,64を形成してもよい。
【0085】また、図13(B)に示すように、下側中央部に、熱に弱い部品をリブ535Bで囲って配置してもよく、図13(C)に示すように、基板の中央部に、熱に弱い部品をリブ535Cで囲って配置してもよい。
【0086】また、可変表示装置11、21、31、71は、液晶パネルユニット30を備え、この液晶パネルユニットの表示面上に所定の図柄を表示するように構成されていたが、これに限られない。すなわち、可変表示装置を、表面に複数の図柄が形成された複数のドラムから構成し、主制御装置からの制御信号に基づいて、これらのドラムを回転させることにより、所定の図柄の組み合わせを表示できるように構成してもよく、CRT(Cathode Ray Tube)、PDP(Plasma Display Panel)、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等により可変表示装置を構成してもよい。
【0087】さらに、前記各実施形態では、遊技動作装置は、可変表示装置11等であったがこれに限られない。すなわち、効果音を出力するスピーカ等を制御する音声制御装置、電飾装置を制御するランプ制御装置について、本発明を利用してもよい。
【0088】そして、前記各実施形態では、パチンコ遊技機の制御装置に利用していたが、これに限らず、スロットマシーン等の遊技機に本発明を利用してもよい。
【0089】その他、本発明を実施する際の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【0090】
【発明の効果】前述のような本発明の遊技機によれば、発熱部品と使用温度範囲の上限の低い部品等とが、上下に配置され、あるいは画像表示制御基板の表裏に設けられ、使用温度範囲の上限の低い部品等が遊技動作装置のランプの端子部分から離され、あるいはケースで囲われて設けられているので、使用温度範囲の上限の低い部品等への、発熱部品からの熱の影響を軽減することができ、使用温度範囲の上限の低い部品等の温度上昇が抑えられるので、その部品の過熱防止が可能となる。
【0091】また、本発明に係る他の遊技機によれば、発熱部回路と、使用温度範囲の上限の低い部品を含む低温部回路とが放熱パターンを介して接続されているので、両者の間での熱の移動を放熱パターンで抑制することができる。
【0092】さらに、発熱部品を含む回路部品が実装された画像表示制御基板と、使用温度範囲の上限の低い部品等が実装された画像表示制御基板とが別体となっているので、両者間の熱伝導が防止され、使用温度範囲の上限の低い部品等の過熱防止が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る遊技機の遊技盤の構造を表す立面図である。
【図2】前記実施形態における遊技盤の裏面の構造を表す立面図である。
【図3】前記実施形態における可変表示装置の構造を表す分解斜視図である。
【図4】前記実施形態における可変表示装置の構造を表す分解斜視図である。
【図5】前記実施形態における画像表示制御基板の構造を表す斜視図である。
【図6】前記実施形態における画像表示制御基板の構造を表す模式図である。
【図7】前記実施形態における放熱パターンを表す平面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る可変表示装置の構造を表す分解斜視図である。
【図9】前記実施形態における可変表示装置の構造を表す図7の別の角度から見た分解斜視図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る可変表示装置の構造を表す斜視図である。
【図11】前記実施形態の可変表示装置を表す平面図である。
【図12】本発明の第4実施形態における可変表示装置の構造を表す分解斜視図である。
【図13】本発明の変形形態を表す平面図である。
【符号の説明】
11、21、31、71 可変表示装置
43 バックライト基板
50 画像表示制御基板(制御基板)
41A 発熱部品である端子部分
522 中央演算処理装置(補助CPU)
523 表示制御集積回路
531 画像出力信号取得回路
535 リブ(ケース)
540 発熱部品であるトランス
547 発熱部回路
550 放熱パターン
551 高温部分
552 スルーホール
553 接続部分
554 低温部分
562 排熱用流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、前記制御装置を構成する部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品を、前記制御装置の下側に偏らせて配置し、発熱部品を前記制御装置の上側に偏らせて配置したことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、前記制御装置を構成する部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品を、前記遊技動作装置を構成する電飾装置や可変表示装置のランプの端子部分から離間して配置したことを特徴とする遊技機。
【請求項3】 遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、前記制御装置は、制御基板上に種々の回路部品を実装して構成され、これらの回路部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品または温度特性変化の大きい部品と、発熱部品とを前記制御基板上の互いに異なる面に実装することを特徴とする遊技機。
【請求項4】 遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、前記制御装置を構成する部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品が、他の部分と区画するケースで囲われていることを特徴とする遊技機。
【請求項5】 請求項4に記載の遊技機において、前記制御装置を構成する発熱部品もケースで覆われ、このケースには、排熱用の流路が形成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項6】 遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、前記制御装置は、発熱部品を含む発熱部回路と、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品を含む低温部回路とを備えた制御基板を有し、前記発熱部回路と低温部回路とが放熱パターンを介して接続されていることを特徴とする遊技機。
【請求項7】 請求項6に記載の遊技機において、前記放熱パターンは、低温部回路および発熱部回路の境界部分に沿って形成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項8】 請求項6または7に記載の遊技機において、前記放熱パターンは、前記発熱部品と接触する高温部分と、前記使用温度範囲の上限の低い部品または温度特性変化の大きい部品と接触する低温部分と、前記高温部分と前記低温部分とを接続する接続部分とから構成され、前記接続部分は、少なくとも1箇所以上のスルーホールを介して前記高温部分と前記低温部分とを接続してなることを特徴とする遊技機。
【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載の遊技機において、前記放熱パターンの一部が他の部分と比較して細くなっていることを特徴とする遊技機。
【請求項10】 遊技動作装置と、この遊技動作装置を制御するために、遊技機の裏面に略垂直に配置される制御装置とを備えた遊技機であって、前記制御装置は、当該制御装置を構成する発熱部品を含む回路部品が実装された第1基板と、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品が実装された第2基板とを含み構成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項11】 請求項1または10に記載の遊技機において、前記使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品を、前記遊技動作装置を構成する電飾装置や可変表示装置のランプの端子部分から離間して配置していることを特徴とする遊技機。
【請求項12】 請求項1、請求項2、請求項10および11のいずれかに記載の遊技機において、前記制御装置は、制御基板上に種々の回路部品を実装して構成され、これらの回路部品のうち、前記使用温度範囲の上限の低い部品または温度特性変化の大きい部品と、前記発熱部品とを互いに異なる向きの面に実装することを特徴とする遊技機。
【請求項13】 請求項1〜3および請求項10〜12のいずれかに記載の遊技機において、前記制御装置を構成する部品のうち、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品が、他の部分と区画するケースで囲われていることを特徴とする遊技機。
【請求項14】 請求項1〜3および請求項11〜13のいずれかに記載の遊技機において、前記制御装置は、発熱部品を含む発熱部回路と、使用温度範囲の上限の低い部品、または温度特性変化の大きい部品を含む低温部回路とを備えた制御基板を有し、前記発熱部回路と低温部回路とが放熱パターンを介して接続されていることを特徴とする遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図13】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2001−137439(P2001−137439A)
【公開日】平成13年5月22日(2001.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−328457
【出願日】平成11年11月18日(1999.11.18)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)
【Fターム(参考)】