説明

遊技機

【課題】所定の払出条件が成立したときに払い出される価値媒体とは異なる擬似価値媒体を演出にて排出することにより、演出における臨場感を向上させることの可能な遊技機を提供する。
【解決手段】所定の払出条件が成立した時に、遊技者に対して払い出される価値媒体と異なる擬似価値媒体を貯留する貯留手段28と、所定の払出条件が成立すると、擬似価値媒体を排出する排出手段32と、排出手段32から排出された擬似価値媒体が流下する流下通路35と、流下通路35を流下する擬似価値媒体を回収する回収手段36と、回収された擬似価値媒体を貯留手段28へと搬送する搬送手段39とを備えた擬似価値媒体循環ユニット27を遊技機に組み込み、そして前記流下通路35を流下する擬似価値媒体を遊技者から視認可能とする窓部43を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、スロットマシン(スロット機)などの遊技機であって、遊技状態に応じて通常払い出される価値媒体とは異なる擬似価値媒体を所定の条件成立のもとで排出することを可能とする遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば弾球遊技機(いわゆるパチンコ機)では、遊技球を遊技盤の遊技領域に打ち出すことにより、該遊技領域に備えた多数の遊技釘や風車などの遊技部材により遊技球が転動しつつ流下し、所望な入賞装置に遊技球が入賞することで所望な演出がなされ、かつ賞球を得ることにより遊技を楽しむものである。
このように遊技機では、遊技者の興趣を高めるため、様々な演出を講じており、遊技機における演出効果は、遊技者の遊技機選択における重要な要素の一つであるともいえる。そこで、昨今この種の遊技機にあっては、さまざまな演出が講じられており、演出効果により遊技の興趣を向上させている。
例えば、特許文献1に開示のように、弾球遊技機(いわゆるパチンコ機)において、遊技者が操作可能な図柄停止ボタンと連動する図柄表示手段を備え、スロットマシンのように遊技者の操作に応じて各列の図柄を停止させることで、パチンコ遊技中において模擬的にスロットマシンの遊技を演出させる遊技機が提供されている。
【特許文献1】特開2003−340049号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のこの種の遊技機では、単に演出としてのスロットマシンの遊技を模擬的に演出するのみであったため、遊技者にとっては今ひとつ臨場感に欠けるものであり興趣の向上を図ることが成し得なかった。
【0004】
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的とするところは、所定の払出条件が成立したときに払い出される価値媒体とは異なる擬似価値媒体を演出にて排出することにより、演出における臨場感を向上させることの可能な遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような目的を達成するために、第1の発明は、所定の払出条件が成立した時に、遊技者に対して払い出される価値媒体と異なる擬似価値媒体を貯留する貯留手段28と、所定の払出条件が成立すると、擬似価値媒体を排出する排出手段32と、排出手段32から排出された擬似価値媒体が流下する流下通路35と、流下通路35を流下する擬似価値媒体を視認可能にする窓部43とを設けたことを特徴とする遊技機としたことである。
【0006】
本発明によれば、実物の価値媒体が払い出されているような演出を行うことができるため、演出における臨場感が増し、演出効果が飛躍的に向上する。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、流下通路35を流下する擬似価値媒体を回収する回収手段36と、回収された擬似価値媒体を貯留手段28へと搬送する搬送手段39とを備えたことを特徴とする遊技機としたことである。
【0008】
本発明によれば、演出用の擬似価値媒体を繰り返し使用できるため、コストを抑えることができる。
【0009】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、価値媒体と擬似価値媒体は、形態が異なることを特徴とする遊技機としたことである。
【0010】
本発明によれば、例えばパチンコ機においてスロット演出を行う場合に、実物のメダルが払い出されるかの如く演出が可能、またスロット機においてパチンコ演出を行う場合に、実物の遊技球が払い出されるかの如く演出が可能であるため、演出の多様化が可能となり、演出効果が飛躍的に向上する。
【0011】
第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、擬似価値媒体は、遊技者によって触接不能に構成されていることを特徴とする遊技機としたことである。
【0012】
本発明によれば、直接遊技者が払い出された擬似価値媒体に触れないため、擬似価値媒体が汚れにくく製品(擬似価値媒体)の劣化を抑制できる。
【0013】
第5の発明は、発射装置62によって遊技盤6に設けられた遊技領域へ打ち出された遊技球が、所定の入賞口へ入賞することによって価値媒体の払い出しが行われる遊技機であって、所定の可変表示開始条件が成立すると、複数の図柄表示領域のそれぞれにおいて、複数種類の図柄(装飾図柄19)が可変表示する図柄表示手段18と、図柄表示手段18の装飾図柄19の停止が、遊技者により操作可能な操作手段20と、操作手段20による操作に応じて停止した複数の図柄表示領域における装飾図柄19の組み合わせの表示結果に応じ、擬似価値媒体の排出数を決定する排出数決定手段(サブCPU65)とを備え、排出手段32又は、前記排出数決定手段に(サブCPU65)よって決定した数量の擬似価値媒体を排出することを特徴とする第1乃至第4のいずれかに記載の遊技機としたことである。
【0014】
本発明によれば、遊技盤6の遊技領域に打ち出された遊技球によって遊技を行うパチンコ機で、遊技者が操作可能なスロットマシンの図柄表示手段18を備え、その図柄表示手段18の所定の表示結果に応じ、価値媒体としての遊技球とは異なる擬似価値媒体としてのメダルの払出を演出の一つとして擬似的に行うことにより、実物の価値媒体が払い出されているような演出を行うことができるため、スロットマシンの演出をより臨場感を持たせて行うことができ、演出効果を飛躍的に向上させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、所定の払出条件が成立したときに払い出される価値媒体とは異なる擬似価値媒体を演出にて排出することにより、演出における臨場感を向上させることの可能な遊技機を提供できた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の遊技機の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は本発明遊技機の一例にすぎずなんらこれに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。なお、本実施例では、本発明遊技機の一例として、発射装置62によって遊技盤6に設けられた遊技領域へ打ち出された遊技球が、所定の入賞口へ入賞することによって価値媒体(遊技球)の払い出しが行われる弾球遊技機を挙げて説明するが、いわゆるパチスロ機や封入球式遊技機などその他の遊技機も対象である。
【実施例1】
【0017】
図1は弾球遊技機の一例を示す概略正面図、図2は一部切欠いて示す概略正面図、図3は開閉扉2を開放した状態を示す概略斜視図、図4は開閉扉2を取り外した状態の概略正面図、図5は概略背面図、図6及び図7は擬似価値媒体循環ユニット27の概略図である。
【0018】
弾球遊技機は、遊技場の島設備に配設される本体枠1を含み、該本体枠1に遊技盤6が装着されている。
遊技盤6は、図1に示すように、透光性部材からなる遊技盤ベース7に、後述する特別図柄変動表示装置13の変動表示を起動すると共に、遊技状態を大当りとするか否かの抽選処理を起動する始動領域としての第一始動入賞口8及び第二始動入賞口9、その第二始動入賞口9を拡開するためのチューリップ式の普通電動役物10、大当り遊技時に開放するアタッカと称する特別電動役物を構成する大入賞口11、後述する普通図柄変動表示装置14を作動させるゲート12、遊技球の流下に変化を与える図示しない多数の遊技釘などの種々の遊技部材を備えて遊技領域を構成している。
【0019】
遊技盤ベース7は、例えば本実施例では、その遊技盤ベース7全体を透光性部材(透明部材)で形成して裏側が視認可能な透明な遊技盤ベース7とする。また、遊技盤ベース7は、透光性部材で形成した領域を少なくとも一部に有するもので、該透光性部材で形成した領域を介して裏側の上方領域に配設される後述の特別図柄変動表示装置13と図柄表示手段(液晶表示装置)18が臨む。
【0020】
遊技盤ベース7を形成する透光性部材は、例えば、遊技部材を固定でき、かつ、容易に変形しない(曲がらない)又は変質しない程度の硬度・強度等を有し、かつ透明な材質のものを選択する。例えば、透明性の高い硬質の合成樹脂材が一例として挙げられ、さらに具体的には、無色透明のアクリル樹脂材、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂などが任意に選択される。また、樹脂以外の材質、例えばガラスなどを採用することも本発明の範囲内であり設計変更可能である。
遊技盤ベース7の全体を構成する透光性部材は無色透明とするが、有色透明部材を採用することも可能である。また仕様によっては遊技盤ベース7を無色透明部材と有色透明部材とで構成したり、遊技盤ベース7に色彩・模様を施したりすることも可能であり、前記特別図柄変動表示装置13や図柄表示手段(液晶表示装置)18の表示に悪影響を及ぼさない範囲内で設計変更可能である。この場合、模様は無色透明の線図が好ましいが、遊技盤ベース7の裏面側に配設される図柄表示手段(液晶表示装置)18や特別図柄変動表示装置13の構成によっては有色模様を施すことも可能である。
【0021】
遊技盤6の背面側には、図1乃至図4に示すように、本体枠1内にて前記遊技盤6を介して視認可能に配設され、前記第一始動入賞口8又は第二始動入賞口9への遊技球の入賞を契機に、大当り判定手段によって遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行させるか否かの抽選を行ない、その結果に基づいて、特別図柄の変動表示の後に表示結果を表示する特別図柄変動表示装置13と、その他、普通図柄変動表示装置14、特別図柄保留記憶数表示装置15、普通図柄保留記憶数表示装置16、ラウンド数表示装置17、及び、所定の可変表示開始条件が成立すると、複数の図柄表示領域のそれぞれにおいて、複数種類の図柄が可変表示する図柄表示手段(例えば液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)など)18が配設されている。
【0022】
特別図柄変動表示装置13は、例えば本実施例では、特別図柄の変動表示手段として7セグメントLED13aを備え、抽選の結果が大当りの場合には該LED13aに大当りの数字「0」「1」「2」…「7」「8」「9」を表示し、抽選の結果が非大当りの場合には該LED13aに「−」を表示する。さらに、抽選結果が大当りの場合には、遊技機は、遊技者に有利な大当り遊技状態へと移行制御される。
なお、前記大当り判定手段は後述する遊技機の主制御回路21のメインCPU44で実行され、そのメインCPU44が大当り判定手段として機能する。
【0023】
普通図柄変動表示装置14は、ゲート12を遊技球が通過することにより、抽選を行ない、その結果を表示する。例えば、普通図柄変動表示装置14は、普通図柄の変動表示手段として2色のLED14a,14bを備え、抽選の結果が当りの場合には当りのLED14aを点灯表示し、抽選の結果がハズレの場合にはハズレのLED14bを点灯表示する。さらに、抽選結果が当りの場合には、遊技機は、普通電動役物の作動によって、第二始動入賞口9に備えられた羽根部材10a,10aを開放状態にする。
【0024】
特別図柄保留記憶数表示装置15は、第一始動入賞口8又は第二始動入賞口9に遊技球が入賞して前記特別図柄変動表示装置13に特別図柄の変動表示を実行する条件が成立したが、先に第一始動入賞口8又は第二始動入賞口9への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動表示中等によって特別図柄の変動表示が開始できない場合に、当該変動表示の実行を保留記憶して、その保留記憶された保留記憶数を表示する。例えば、特別図柄保留記憶数表示装置15は、独立した4つの大型の発光装置15a,15b,15c,15dを備え、保留記憶数の数に応じた数の発光装置15a,15b,15c,15dを発光表示する。なお、保留記憶数には上限が定められており、その上限を超える数の保留記憶が行われる条件が成立した場合には、保留を行わず、通常の賞球を払い出す。
【0025】
普通図柄保留記憶数表示装置16は、ゲート12へ遊技球が通過して、前記普通図柄変動表示装置14に普通図柄の変動表示を実行する条件が成立したが、先にゲート12への遊技球の通過に基づく普通図柄の変動表示中等によって普通図柄の変動表示が開始できない場合に、当該変動表示の実行を保留記憶して、その保留記憶された保留記憶数を表示する。例えば、独立した4つのLED16a,16b,16c,16dを備え、保留記憶数の数に応じた数のLEDを発光表示する。なお、保留記憶数には上限が定められており、その上限を超える数の保留記憶が行われる条件が成立した場合には保留を行わない。
【0026】
ラウンド数表示装置17は、前記大当り遊技状態において、大入賞口11の特別電動役物であるアタッカが、所定の開閉動作を所定時間内に実行するラウンド遊技が何回行なわれるのかをドットマトリックスLEDによって数字で表示する。
【0027】
図柄表示手段(液晶表示装置)18は、所定の可変表示開始条件が成立、例えば第一始動入賞口8又は第二始動入賞口9に遊技球が入賞し、特別図柄変動表示装置13の変動表示が開始することを開始条件として複数種類の装飾図柄19が変動表示を開始するスロットマシンのリールの如く装飾図柄による演出表示領域を少なくとも有していればよい。
ただし、本発明の範囲内でその他の演出画像、例えば遊技状態に対応したアニメーションやその他の報知情報などによる演出表示領域を備えることも可能である。
また、装飾図柄19の表示領域の大小及び形状は特に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。表示領域全体の大小及び形状も任意で、本実施例のように遊技盤6全体が透明な部材からなる場合には、遊技盤6全体の大きさに対応した大きい領域にわたる大きな表示領域とすることができる。
【0028】
図柄表示手段(液晶表示装置)18に表示される装飾図柄19は、例えばスロット機のリールのように左右に3列(左列装飾図柄19a、中列装飾図柄19b、右列装飾図柄19c)に並んで区別され、それぞれが図8に示す矢印のように上から下に向かって回転するように変動表示されているリール画像で、各装飾図柄19の列毎に複数の装飾図柄19が変動表示される。
【0029】
表示される装飾図柄19は、特別図柄とは異なる図柄(例えば、図8に本実施例の装飾図柄19(リール画像)の一例を示す。)であって、上述の通り、特別図柄の変動開始に応じて変動が開始され、特別図柄の表示結果が導出されるまでの間に、後述する操作手段20を遊技者が操作することによって停止表示がなされる。なお、特別図柄の表示結果が導出される時期になっても未だに変動中の装飾図柄19(左列装飾図柄19a、中列装飾図柄19b、右列装飾図柄19cのいずれか)があれば自動的に停止表示されるように制御する。
また、装飾図柄19は、3つの図柄でなくてもよく、また変動表示の態様も上下方向に限られるものではなく、横方向あるいは前後方向などでもよい。
また、本実施例では、3つの列のそれぞれの停止表示が、それぞれ1つずつ表示される実施の形態であるが、一つの列に複数、例えば3つずつ停止表示される形態などであってもよい。
【0030】
そして特別図柄変動表示装置13の変動表示が大当りであって遊技機が大当り遊技状態に移行制御される場合には、図柄表示手段(液晶表示装置)18に停止表示された装飾図柄19の表示結果が特定の停止表示態様、例えば、「7」「7」「7」、「V」「V」「V」、「BAR」「BAR」「BAR」の3つ揃いとなる。これら「7」「V」「BAR」をボーナス図柄という。この場合、操作手段20を操作したときにおいて、表示領域に表示されている領域から4コマの範囲内にボーナス図柄がない場合には、装飾図柄19の表示位置を差し替え、ボーナス図柄が表示領域内に表示されるように表示制御される。
また、特別図柄変動表示装置13の変動表示が大当り以外の表示の場合、すなわち非大当り表示態様となるときには、図柄表示手段(液晶表示装置)18に停止表示された図柄の表示結果が特定の停止表示態様、例えば、「スイカ」「スイカ」「スイカ」、「ベルの図」「ベルの図」「ベルの図」などの3つ揃い、又は、左図柄に「チェリー」が停止、又は前記何れの組合せにもならないハズレの何れかの態様で停止表示される。これら「スイカ」「ベルの図」などを小役という。
図柄表示手段(液晶表示装置)18に表示される液晶表示は図柄表示制御手段によって制御される。前記図柄表示制御手段は、後述する遊技機の副制御回路22のサブCPU65で実行され、サブCPU65が図柄表示制御手段として機能する。
【0031】
本体枠1の前面側には、透光性を有する合成樹脂板やガラス板などを組み込んで前記遊技盤6を視認可能にして開閉可能に配設される開閉扉2と、該開閉扉2の前面側に一体に備えられる上皿3と、該開閉扉2の下方にて本体枠1の前面側に配設される下皿4およびハンドル5が備えられている。
上皿3の前面側には、前記図柄表示手段に変動表示される図柄の変動を、遊技者により停止操作可能な操作手段(図柄停止ボタン)20が備えられている。
【0032】
本実施例におけるハンドル5は、図1に示すように、遊技者側から見た状態で下皿4の左側(図1にて左側)に備えられており、ハンドル5の回動操作により内蔵されている遊技球発射機構(例えば発射ソレノイドなど)を操作し、遊技球を遊技盤6の遊技領域へ打ち出すものである。なお、ハンドル5は、遊技球を発射操作する場合に、遊技者側から見て時計方向に回転させる形態と、反時計方向に回転させる形態のいずれであってもよい。
このようにハンドル5を遊技機の左側に備えたことにより、この操作手段(図柄停止ボタン)20の操作が右手で行え、ボタン操作がし易い。
また、特に左利きの遊技者にとってハンドル操作がし易くなる。
なお、ハンドル5は、遊技者側から見た状態で右側に備えられる形態であってもよく特に限定解釈されるものではない。
【0033】
操作手段20は、本実施例では、三列で変動表示する図柄表示手段の各図柄列(左列装飾図柄19a、中列装飾図柄19b、右列装飾図柄19c)に応じて三箇所のボタン(左図停止ボタン20a,中図停止ボタン20b,右図停止ボタン20c)が、図1及び図2に示すように、上述した上皿3の前面に横並びで備えられている。
この操作手段20の配設個所、配設個数若しくは形状などは特に限定されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
この操作手段20は、後述するサブCPU65に電気的に接続されている。そして、左図停止ボタン20aが押下されると左図停止信号が、中図停止ボタン20bが押下されると中図停止信号が、右図停止ボタン20cが押下されると右図停止信号がそれぞれサブCPU65に入力されるようになっている。すなわち、それぞれの停止信号は、それぞれが対応する図柄を停止表示させるための信号であり、これら信号を受信したサブCPU65により、図柄表示手段(液晶表示装置)18に変動表示中の対応図柄列の図柄を停止表示させるための制御が行われる。つまり、左図停止ボタン20a、中図停止ボタン20b、右図停止ボタン20cは、変動表示される各装飾図柄19(左列装飾図柄19a、中列装飾図柄19b、右列装飾図柄19c)を停止させる機能を有している。
ただし、本発明において、特別図柄が大当り図柄である場合は、常に上述のボーナス図柄のいずれかで停止表示されるようにサブCPU65によって制御されている。また、特別図柄が非大当り図柄である場合には、たとえ遊技者が各停止ボタン20a…の押下作動をしたとしても、常に上述のボーナス図柄では停止表示されないようにサブCPU65によって制御されているため、ボーナス図柄での停止表示態様はされない。
【0034】
そして、この本体枠1内の所定箇所には、図2乃至図7に示すように、前記図柄表示手段に停止表示された図柄が所定の組合せである場合に、後述する排出数決定手段によって決定した数量の擬似価値媒体(メダル)を排出し、かつ循環させる擬似価値媒体循環ユニット27が組み込まれている。
【0035】
また、本実施例では、図5に示すように、本体枠1内で図柄表示手段の背面には、遊技の進行を制御する主制御基板(主制御回路21)や、該主制御基板(主制御回路21)からの信号に従って各演出装置(液晶表示装置18,スピーカ24,ランプ26、擬似価値媒体循環ユニット27を構成するホッパ29及び各種コンベア37,38,40,41,42など)を制御する副制御基板(副制御回路22)などの制御装置を配した基板ベース23が装着されている。本実施例では、この副制御基板(副制御回路22)が、前記操作手段20による操作に応じて停止した複数の図柄表示領域における図柄の組み合わせの表示結果に応じ、擬似価値媒体の排出数を決定する排出数決定手段として機能する。
また、本実施例では、前記開閉扉2が配設される本体枠1の前面側上部に、該本体枠1上部に備えられる左右のスピーカ24を覆うように任意形状のカバー部材25が配設されている。
【0036】
擬似価値媒体循環ユニット27は、図2乃至図7に示すように、所定の払出条件が成立した時に、遊技者に対して払い出される価値媒体と異なる擬似価値媒体を貯留する貯留手段28と、所定の払出条件が成立すると、擬似価値媒体を排出する排出手段32と、排出手段32から排出された擬似価値媒体が流下する流下通路35と、流下通路35を流下する擬似価値媒体を回収する回収手段36と、回収された擬似価値媒体を貯留手段28へと搬送する搬送手段39とで構成されている。
そして、本実施例では、擬似価値媒体循環ユニット27を構成するこれら各構成が、本体枠1内の図柄表示手段の下方左隅に形成した設置空間に配設され、図1及び図3に示すように、前記流下通路35の前面に対向する開閉扉2の下方左隅位置に、流下通路35を流下する擬似価値媒体を視認可能にする窓部43を備えている。
【0037】
貯留手段28は、本実施例では、図2乃至図7に示すように、上部を開口してメダル投入口30を形成した周知構造のホッパが採用されており、このホッパ29内には、擬似価値媒体としての所定数量のメダルを貯留する貯留部31と、該貯留部31に貯留されるメダルを順次排出する排出手段32を備えている。
【0038】
排出手段32は、図2乃至図7に示すように、ホッパ29内にて貯留部31と連通して組み込まれ、所定のメダル保持部を複数個備えるとともに、回転可能に構成されている図示しない周知の回転ディスクと、ホッパ29の前面に開口して備えられ、該回転ディスクから排出されるメダルをホッパ29外方へと払出すメダル排出口33とで構成されている。また、本実施例では、このメダル排出口33の近傍には、排出されるメダルの数量を検出する払出数検出センサが備えられている。なお、本実施例ではこの検出センサとして、周知の非接触式の検出センサが採用される。この検出センサはサブCPU65によって制御される。
【0039】
流下通路35は、図2乃至図7に示すように、上下部分を開放して上部受入口35aと下部排出口35bを備えた箱形状に透光性部材をもって形成され、前記ホッパ29の前方に近接させて配設されている。
そして、メダル排出口33を備えたホッパ29の前面から下り傾斜状に延設した誘導板34の先端(遊端)34aを、流下通路35の上部受入口35aに臨ませ、メダル排出口33から排出されたメダルを流下通路35内へと誘導案内している。
この流下通路35は、その全体が透光性部材からなり、前記窓部43を介して遊技者側から視認可能に構成されているものであれば特にその材質(透明な合成樹脂、ガラスなど)、形状などに限定されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
【0040】
回収手段36は、図2乃至図7に示すように、前記流下通路35の下部排出口35bの下方に備えられ、その下部排出口35bの排出領域全域よりも幅広の第一の回収コンベア37と、該第一の回収コンベア37の下流排出側37aと直交するように、第一の回収コンベア37の下流排出側37a下方で、遊技機内方に向けて備えられている第二の回収コンベア38とで構成されている。
【0041】
この第一の回収コンベア37は、図2乃至図7に示すように、流下通路35の下部排出口35bから排出されたメダルを、図示しないモータによって遊技者側から見て向かって右方向に搬送するように駆動させている。
第二の回収コンベア38は、図2乃至図7に示すように、第一の回収コンベア37によって下流排出側37aに搬送され、該下流排出側37aから落下したメダルを遊技機内方に向けて搬送するように駆動させている。
これら各モータの駆動は、副制御回路22のサブCPU65に接続されている擬似価値媒体循環ユニット制御回路75によって制御されている。
【0042】
搬送手段39は、図2乃至図7に示すように、前記第二の回収コンベア38の下流排出側38aの下方にその上流側領域を位置させるとともに、遊技機の裏側方向へと緩やかな昇り傾斜をもって延設され、その一部(下流排出側40a領域)を遊技機の裏側に突出させて配される第一の搬送コンベア40と、遊技機の裏側にて、該第一の搬送コンベア40の下流排出側40aの前方にその上流側41b領域を位置させるとともに、遊技者側から見て向かって左方向に延設される第二の搬送コンベア41と、該第二の搬送コンベア41の下流排出側41aの下方にその上流側42b領域を位置させるとともに、下流排出側42aをホッパ29のメダル投入口30方向へと向けて延設される第三の搬送コンベア42とで構成されている。
【0043】
この第一の搬送コンベア40は、図2乃至図7に示すように、第二の回収コンベア38の下流排出側38aから排出されたメダルを、図示しないモータによって遊技者側から見て遊技機の裏側方向に搬送するように駆動させている。
第二の搬送コンベア41は、図2乃至図7に示すように、第一の搬送コンベア40によって下流排出側40aに搬送され、該下流排出側40aから落下したメダルを、図示しないモータによって、第三の搬送コンベア42方向、すなわち遊技者側から見て向かって左方向へと搬送するように駆動させている。
第三の搬送コンベア42は、図2乃至図7に示すように、第二の搬送コンベア41によって下流排出側41aに搬送され、該下流排出側41aから落下したメダルを、図示しないモータによってホッパ29の投入口方向(遊技者方向)へと搬送するように駆動させている。
これら各モータの駆動は、副制御回路22のサブCPU65に接続されているモータ制御回路によって制御されている。
【0044】
上述した回収手段36のコンベアと、搬送手段39を構成する各コンベアは、遊技機内の設置空間及び遊技機裏側の空間の大小によってその幅や長さなどが設計変更可能である。
また、本実施例では、回収手段36としてのコンベアを第一の回収コンベア37と第二の回収コンベア38とで構成し、搬送手段39としてのコンベアを第一の搬送コンベア40と第二の搬送コンベア41と第三の搬送コンベア42とで構成するものとしているが、設置空間によって、それぞれのコンベア数を増減させることも可能であり、本発明の範囲内で設計変更可能である。
例えば、回収手段36としてのコンベアを第一の回収コンベアのみとするとともに、搬送手段39としてのコンベアを、第一の回収コンベアからホッパ29のメダル投入口30まで第一の搬送コンベア40と第二の搬送コンベア41で構成し、第二の搬送コンベア41の上流排出側を直接ホッパ29のメダル投入口30に臨ませる構成として採用することも可能である。
【0045】
窓部は、本実施例では、図1及び図3に示すように、前記流下通路35の前面に対向する開閉扉2の下方左隅位置に設けた開口に、正面視矩形状に形成した透光性を有する合成樹脂材やガラス材からなる板部材を嵌め込み配設して構成している。前記流下通路35を流下するメダルを遊技者側から視認可能な構成であれば全て本発明の範囲内であり、その材質や形状、配設位置などは実施形態に応じて設計変更可能である。
【0046】
すなわち、上述した通り、始動入賞口への遊技球の入賞を契機として特別図柄変動表示装置13が変動表示を開始すると、その開始を条件として図柄表示手段としての図柄表示手段(液晶表示装置)18の3列の装飾図柄19(リール画像)が変動表示を開始する。
そして、遊技者が、左図柄停止ボタン20a、中図柄停止ボタン20b、右図柄停止ボタン20cをそれぞれ押下すると、それぞれのボタンの押下作動によってそれぞれの停止信号がサブCPU65に送られ、それぞれの装飾図柄19が停止表示される。
装飾図柄19の表示結果が「7」「7」「7」などのボーナス図柄、あるいは「スイカ」「スイカ」「スイカ」などの小役が揃うと、それに応じた枚数のメダルがホッパ29より排出される。
本実施例における配当表の一例を図10に示す。非大当たり表示態様、「チェリー」入賞役の場合には2枚、「ベルの図」入賞役の場合には8枚、「スイカ」入賞役の場合には15枚、また、大当り表示態様、例えば8ラウンド大当たり態様の場合で「BAR」入賞役の場合には15枚、15ラウンド大当り態様の場合で「7」入賞役の場合には15枚、15ラウンド大当り態様の場合で「V」入賞役の場合には15枚としている。なお、この配当表は一例であって、特に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
ただし、本発明において、特別図柄が大当り図柄である場合、常に上述のボーナス図柄のいずれかで停止表示されるようにサブCPU65によって制御されている。また、特別図柄が非大当り図柄である場合には、たとえ遊技者が各停止ボタン20a…の押下作動をしたとしても、常に上述のボーナス図柄では停止表示されず、ボーナス図柄以外のいずれかの図柄の組合せで停止表示されるようにサブCPU65によって制御されているため、ボーナス図柄での停止表示態様はされない。
【0047】
そして、排出されたメダルは、流下通路35を落下して、その直下の第一の回収コンベア37上面で受けられる。そして、第一の回収コンベア37によって遊技者側から見て向かって右方向に送られ、第二の回収コンベア38上面に落下する。そして、第二の回収コンベア38によって遊技機の奥行き方向へとメダルは送られ、第一の搬送コンベア40の上面に落下する。
そして、第一の搬送コンベア40に落下したメダルは、第一の搬送コンベア40によって遊技機の裏側へと揚送される。そして、遊技機の裏側へと揚送されたメダルは、第二の搬送コンベア41の上面に落下し、第二の搬送コンベア41によって、遊技者側から見て向かって左方向へと揚送され、第三の搬送コンベア42の上面に落下する。そして、第三の搬送コンベア42によって、ホッパ29のメダル投入口30方向へと送られて、ホッパ29内の貯留部31へと落下回収される。
【0048】
本実施例によれば、遊技盤6の遊技領域に打ち出された遊技球によって遊技を行うパチンコ機で、遊技者が操作可能なスロットマシンの図柄表示手段を備え、その図柄表示手段の所定の表示結果に応じ、価値媒体としての遊技球とは異なる擬似価値媒体としてのメダルの払出を演出の一つとして擬似的に行うことにより、実物の価値媒体が払い出されているような演出を行うことができるため、スロットマシンの演出をより臨場感を持たせて行うことができ、演出効果を飛躍的に向上させることができる。
【0049】
本実施例のように演出用として用いられる擬似価値媒体としてのメダルを遊技者に直接触れさせることなく、かつ第一の回収コンベア37、第二の回収コンベア38及び第一の搬送コンベア40乃至第三の搬送コンベア42を介して常に循環可能に構成したことにより、演出用の擬似価値媒体を繰り返し使用でき、擬似価値媒体が汚れにくく製品(擬似価値媒体)の劣化を抑制できるとともに、コストを抑えることができる。
【0050】
本実施例によれば、価値媒体と擬似価値媒体は形態が異なる。すなわち本実施例では、パチンコ機においてスロット演出を行う形態であるため、価値媒体として払い出される遊技球とは形態が異なる実物のメダルが擬似価値媒体として採用されており、この実物のメダルがあたかも払い出されるかの如く演出が可能であるため、演出の多様化が可能となり、演出効果が飛躍的に向上する。
【0051】
(ブロック図)
図9は、本実施例による遊技機の制御系のブロック図である。
遊技制御手段としての主制御回路21は、制御手段であるメインCPU44、メインROM(読み出し専用メモリ)45、メインRAM(読み書き可能メモリ)46及びI/O47を備えている。この主制御回路21は、遊技の進行の制御を行う。
メインCPU44には、メインROM45、メインRAM46等が接続されており、このメインROM45に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU44には、後述する各種の手段として機能することとなる。メインROM45には、メインCPU44により遊技機の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当り判定をする際に参照される大当り判定テーブルや、大当り判定手段(メインCPU44)の判定結果によって所定の変動パターンを決定する際に参照される変動パターンテーブル等の各種テーブルが記憶されている。
【0052】
なお、本実施例では、プログラム,テーブル等を記憶する媒体としてメインROM45を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジなどの記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードしてメインRAM46等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。また、本実施例においては、メインCPU44、メインROM45及びメインRAM46を別々に設けたが、これらが一体となっているワンチップマイコンを使用しても良い。
【0053】
メインRAM46は、メインCPU44の一時記憶領域として種々のフラグ、カウンタ、タイマ、データの値を記憶する機能を有する。
【0054】
また、この主制御回路21は、後述する副制御回路22に対してコマンドを供給するためのコマンド出力ポート48を備えている。また、コマンド出力ポート48は、メインCPU44に接続されている。なお、このコマンド出力ポート48は、各種のコマンドを副制御回路22(副制御回路22に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
【0055】
また、主制御回路21には、I/O47を有しており、I/O47には各種の装置が接続されている。例えば、カウントスイッチ49、一般入賞口スイッチ50、ゲートスイッチ51、第一始動入賞口スイッチ52、第二始動入賞口スイッチ53、第二始動入賞口ソレノイド54、大入賞口ソレノイド55、バックアップクリアスイッチ56が接続されている。
【0056】
カウントスイッチ49は、大入賞口11における一般領域に設けられている。このカウントスイッチ49は、大入賞口11における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路21に供給する。
【0057】
一般入賞口スイッチ50は、遊技盤ベース7上に備えられた一般入賞口(図示省略)に設けられている。この一般入賞口スイッチ50は、各一般入賞口を遊技球が通過した場合に所定の検知信号を主制御回路21に供給する。
【0058】
ゲートスイッチ51は、遊技盤ベース7上に備えられたゲート12,12に設けられている。このゲートスイッチ51は、ゲート12,12を遊技球が通過した場合に所定の検知信号を主制御回路21に供給する。
【0059】
第一始動入賞口スイッチ52は、遊技盤ベース7上に備えられた第一始動入賞口8に設けられている。この第一始動入賞口スイッチ52は、第一始動入賞口8に遊技球が入賞した場合に所定の検知信号を主制御回路21に供給する。
【0060】
第二始動入賞口スイッチ53は、遊技盤ベース7上に備えられた第二始動入賞口9に設けられている。この第二始動入賞口スイッチ53は、第二始動入賞口9に遊技球が入賞した場合に所定の検知信号を主制御回路21に供給する。
【0061】
第二始動入賞口ソレノイド54は、リンク部材を介して第二始動入賞口9に設けられた羽根部材10a,10aに接続されており、メインCPU44から供給される駆動信号に応じて、羽根部材10a,10aを駆動させ、第二始動入賞口9の入賞領域を広狭調整する。
【0062】
大入賞口ソレノイド55は、シャッタ(扉)に接続されており、メインCPU44から供給される駆動信号に応じて、シャッタを駆動させ、大入賞口11を開放状態又は閉鎖状態とする。
【0063】
バックアップクリアスイッチ56は、遊技機の後面側に備えられるとともに、I/O47を介してメインCPU44に接続されるとともに、後述する払出・発射制御回路61に接続されており、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。
【0064】
また、主制御回路21には、ランプ制御回路74を有しており、ランプ制御回路74には特別図柄変動表示装置13、普通図柄変動表示装置14、特別図柄保留記憶数表示装置15、普通図柄保留記憶数表示装置16、ラウンド数表示装置17の各装置が接続されている。
【0065】
特別図柄変動表示装置13は、前記第一又は第二始動入賞口スイッチ52,53からの第一始動入賞口8又は第二始動入賞口9に遊技球が入賞したことを示す検知信号によりメインCPU44で抽選を行ない、その抽選の結果に基づいて特別図柄を変動表示する。
【0066】
普通図柄変動表示装置14は、前記ゲートスイッチ51からのゲート12を遊技球が通過したことを示す検知信号によりメインCPU44で抽選を行ない、その抽選の結果を表示する。
【0067】
特別図柄保留記憶数表示装置15は、第一始動入賞口8又は第二始動入賞口9へ遊技球が入賞することによって前記特別図柄変動表示装置13に特別図柄の変動表示を実行する条件が成立したが、先に第一又は第二始動入賞口8,9への入賞に基づく特別図柄の変動表示中等によって特別図柄の変動表示が開始できない場合に、当該変動表示の実行を保留記憶して、その保留記憶された保留記憶数を表示する。
【0068】
普通図柄保留記憶数表示装置16は、ゲート12へ遊技球が通過したことによって、前記普通図柄変動表示装置14に普通図柄の変動表示を実行する条件が成立したが、先にゲート12への遊技球の通過に基づく普通図柄の変動表示中等によって普通図柄の変動表示が開始できない場合に、当該変動表示の実行を保留記憶して、その保留記憶された保留記憶数を表示する。
【0069】
ラウンド数表示装置17は、大当り遊技において実行されるラウンド数を表示する。
【0070】
なお、本実施の形態において、特別図柄変動表示装置13、特別図柄保留記憶数表示装置15、普通図柄変動表示装置14および普通図柄保留記憶数表示装置16を主制御回路21によって直接制御を行っているので、他の制御回路へコマンド送信等して、他の制御回路にて表示制御を行うものに比して、コマンドの取りこぼし等により発生する誤作動等のおそれがなく、正確に表示できるため好ましいが、他の制御回路によって前記各表示装置の表示制御を行っても良い。
【0071】
主制御回路21には、払出制御回路58と発射制御回路61が接続されている。
この払出制御回路58には、遊技球の払出を行う払出装置63が接続され、発射制御回路61には、遊技球の発射を行う発射装置62とハンドル5が接続されている。また、払出制御回路58は、カードユニット59と接続されており、払出制御回路58とカードユニット59は、カードユニット59に挿入されたCRカードに係るデータを送受信し、球貸し操作パネル60の操作によって遊技球を貸し出す。
【0072】
この払出制御回路58は、主制御回路21から供給される賞球制御コマンドを受け取り、払出装置63に対して所定の信号を送信することにより、払出装置63に遊技球を払い出させる。また、発射制御回路61は、発射装置62に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行う。なお、払出装置63は、発射(投入)された遊技球が所定の領域を通過することにより賞球を払い出す払出手段の一例として採用されている。
【0073】
また、発射装置62には、上述した発射ソレノイド、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル5が遊技者によって握持され、かつ時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿3に貯留された遊技球が発射ソレノイドにより遊技盤6に順次発射される。なお、このような発射装置62は、遊技者の操作に応じて遊技球を発射(投入)する発射手段の一例として採用されている。
【0074】
さらに、コマンド出力ポート48には、副制御回路22が接続されている。
【0075】
副制御回路22には、図柄表示手段(液晶表示装置)18、スピーカ24、ランプ・LED26、操作手段20(左図柄停止ボタン20a、中図柄停止ボタン20b、右図柄停止ボタン20c)、コンベア37等、ホッパ29が接続され、副制御回路22は、主制御回路21から供給される各種のコマンドに応じて、図柄表示手段(液晶表示装置)18における表示制御、スピーカ24から発生させる音声に関する制御、装飾ランプ26の制御、操作手段20(左図柄停止ボタン20a,中図柄停止ボタン20b,右図柄停止ボタン20c)の制御、擬似価値媒体循環ユニット27を構成するコンベア37等及びホッパ29の駆動制御等を行う。
【0076】
なお、本実施例においては、主制御回路21から副制御回路22に対してコマンドを供給すると共に、副制御回路22から主制御回路21に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路22から主制御回路21に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
【0077】
制御手段としての副制御回路22は、表示制御手段、音制御手段、発光制御手段、コンベア37等及びホッパ29制御手段としてのサブCPU65、記憶手段としてのプログラムROM66、ワークRAM67、図柄表示手段(液晶表示装置)18における表示制御を行うための表示制御回路72、スピーカ24から発生させる音に関する制御を行う音声制御回路73、装飾ランプ・LEDを含むランプ26の制御を行うランプ制御回路74、コンベア37等やホッパ29のモータを駆動制御する擬似価値媒体循環ユニット制御回路75、主制御回路21のコマンド出力ポート48からの信号を入力するためのコマンド入力ポート64から構成されている。
副制御回路22は、主制御回路21からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
【0078】
表示制御回路72は、可変表示制御手段として画像データプロセッサ(以下、VDPと称する。)69、図柄表示手段(液晶表示装置)18に表示される装飾図柄19(左列装飾図柄19a、中列装飾図柄19b、右列装飾図柄19c)などの各種の画像データを記憶する画像データROM68、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ70、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路71から構成されている。
上述したVDP69は、サブCPU65、画像データが記憶されている画像データROM68、画像データを画像信号に変換するD/Aコンバータ70、初期リセット回路71と接続されている。
【0079】
サブCPU65は、プログラムROM66、ワークRAM67等が接続されている。サブCPU65は、このプログラムROM66に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU65は、主制御回路21から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路22の制御を行う。サブCPU65は、各種の手段として機能することとなる。
【0080】
プログラムROM66には、サブCPU65により遊技機の遊技演出を制御するための各種プログラムが記憶されており、その他には、演出に関する決定を行うためのテーブル等の各種のテーブルも記憶されている。
また、プログラムROM66には、演出パターン等が複数種類記憶されている。この演出パターンは、演出表示の進行に関するものである。演出表示は、図柄の変動表示に応じて実行されるものである。
【0081】
なお、本実施例においては、プログラムや所定の装飾図柄19、テーブル等を記憶する記憶手段としてプログラムROM66を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えばハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記憶されていても良い。もちろん、記憶手段としてメインROM45を用いても良い。また、これらのプログラムや所定の装飾図柄19、テーブル等は、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムや所定の装飾図柄19、テーブル等をダウンロードし、ワークRAM67等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムや所定の装飾図柄19、テーブル等の夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。
【0082】
また、本実施例において、メインCPU44及びメインROM45を含む主制御回路21と、サブCPU65及びプログラムROM66を含む副制御回路22とを別々に構成したが、これに限らず、メインCPU44及びメインROM45を含む主制御回路21のみで構成してもよく、この場合には、上述したプログラムROM66に記憶されているプログラムをメインROM45に記憶させ、メインCPU44により実行されるように構成してもよい。もちろん、サブCPU65及びプログラムROM66を含む副制御回路22のみで構成するようにしてもよく、この場合には、上述したメインROM45に記憶されているプログラムをプログラムROM66に記憶させ、サブCPU65により実行されるように構成してもよい。
【0083】
ワークRAM67は、サブCPU65の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等各種の変数等が位置付けられている。
【0084】
(遊技機の動作)
次に、本発明による遊技機の一実施形態の動作について、主制御回路21の動作と副制御回路22の動作とに分けて説明する。
【0085】
〔主制御回路の動作〕
以下において、本発明の一実施形態に係る主制御回路21のメインCPU44の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0086】
[主制御回路21メイン処理]
図11は、本発明の一実施例に係るメインCPU44の動作の一部であるメイン処理を示すフロー図である。
ステップ10(S10)において、メインCPU44は、メインRAM46に記憶された各種設定を前回電源断となったときの設定に復帰する(又は、メインRAM46に記憶された各種設定を初期化する)。
【0087】
ステップ20(S20)において、メインCPU44は、後述するシステム割込処理の実行を許可する状態にセットする。
【0088】
ステップ30(S30)において、メインCPU44は、特別図柄制御処理を行う。具体的には、メインCPU44は、遊技状態を大当り状態に移行させるか否かの判定(大当り判定)、変動パターン及び変動表示時間の管理、大当り状態におけるラウンド制御等を行う。なお、特別図柄制御処理の詳細については後述する。
【0089】
ステップ40(S40)において、メインCPU44は、遊技盤6のゲート12を遊技球が通過した場合に行なわれる普通図柄制御処理を行う。具体的には、メインCPU44は、第二始動入賞口9を開放状態とするか否かの判定(普通図柄当り判定)、第二始動入賞口9に設けられた1対の羽根部材10a,10aを駆動するための制御等を行う。
【0090】
ステップ50(S50)において、メインCPU44は、後述するシステム割込処理の実行を禁止する状態にセットする。
【0091】
ステップ60(S60)において、メインCPU44は、変動表示パターンを決定するために用いられる変動表示パターン選択用乱数等を更新する。
【0092】
ステップ70(S70)において、メインCPU44は、後述するシステム割込処理の実行を許可する状態にセットする。
【0093】
なお、メインCPU44は、上述のステップ30からステップ70までの処理を繰り返すものとする。
【0094】
[システムタイマ割込処理]
図12は、本発明の一実施例に係るメインCPU44の動作の一部であるシステムタイマ割込処理を示すフロー図である。システムタイマ割込処理は、メイン処理の実行中において、所定時間毎に割り込んで実行される処理である。
ステップ100(S100)において、メインCPU44は、レジスタに格納されている情報を退避させる。
【0095】
ステップ110(S110)において、メインCPU44は、大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数などの値を更新する。
【0096】
ステップ120(S120)において、メインCPU44は、始動入賞口検出時処理(ゲート通過検出時処理)と、各スイッチ(第一始動入賞口スイッチ52、第二始動入賞口スイッチ53、ゲートスイッチ51、一般入賞口スイッチ50、カウントスイッチ49)からの信号がI/O47に入力されたか否か判定する。また、メインCPU44は、I/O47に入力された信号がある場合には、入力された信号に応じた処理を行う。
【0097】
ステップ130(S130)において、メインCPU44は、待ち時間タイマ、大入賞口開放時間タイマ等の値を更新する。
【0098】
なお、待ち時間タイマとは、特別図柄制御処理の各処理において、メインCPU44が次の処理に移るまでの待ち時間がセットされるタイマである。また、大入賞口開放時間タイマとは、1ラウンド内において、大入賞口11が開放状態とされる最大時間(大入賞口開放時間)がセットされるタイマである。
【0099】
なお、本実施形態では、上述した各タイマは、該タイマにセットされた時間をカウントダウンするように構成されているものとするが、これに限定されるものではなく、時間をカウントアップするように構成されていてもよい。
【0100】
ステップ140(S140)において、メインCPU44は、賞球として払い出された遊技球の数、遊技状態が大当り状態となっていることなどの遊技情報を、遊技場に設置されているホールコンピュータに出力する。
【0101】
ステップ150(S150)において、メインCPU44は、第二始動入賞口9に設けられた1対の羽根部材10a,10aを駆動するように第二始動入賞口ソレノイド54を制御するための信号、及び、大入賞口11のシャッタを駆動するように大入賞口ソレノイド55を制御するための信号を出力する。
【0102】
ステップ160(S160)において、メインCPU44は、セットされた各種のコマンドを副制御回路22に出力する。これら各種のコマンドとしては、具体的には、デモ表示コマンド、導出表示される特別図柄の種類を示す導出図柄指定コマンド、特別図柄の変動表示パターンを示す変動パターン指定コマンドなどが含まれる。この処理が終了した場合には、ステップ170(S170)に処理を移す。
【0103】
ステップ170(S170)において、メインCPU44は、遊技球が入球した入賞口の種類(第一始動入賞口8、第二始動入賞口9、大入賞口11及び図示しない一般入賞口)に応じて、所定数の遊技球を賞球として払い出すことを指示する賞球制御コマンドを払出制御回路58に出力する。
【0104】
ステップ180(S180)において、メインCPU44は、ステップ100で退避した情報をレジスタに復帰させる。
【0105】
ステップ190(S190)において、システムタイマ割込処理の実行を許可する状態にセットする。
【0106】
システムタイマ割込処理は、以上のステップを処理した後に、割り込み発生前のアドレスに復帰させる。
【0107】
[特別図柄制御処理]
以下に、上述したメイン処理のステップ30(S30)(図11参照)において実行される特別図柄制御処理について説明する。
特別図柄制御処理は、図13に示すように、ステップ30-1(S30-1)において、メインCPU44は、制御状態フラグをロードする処理を実行する。なお、制御状態フラグとは、特別図柄ゲームにおける遊技の状態を示すフラグであり、メインCPU44は、この制御状態フラグに基づいて、ステップ30-2(S30-2)〜ステップ30-10(S30-10)における各処理を実行するか否か判別する。
【0108】
ステップ30-2(S30-2)において、メインCPU44は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)であり、特別図柄保留記憶数データの数が"1"以上である場合に、大当り判定用乱数値が大当り判定値と一致するか否か判定する(大当り判定)。また、メインCPU44は、大当り判定用乱数値が大当り判定値と一致する場合には、大当り図柄決定用乱数値に基づいて、特別図柄の停止図柄(大当り図柄)を決定するとともに、変動表示パターン選択用乱数値に基づいて、変動表示パターンを決定する。
一方、メインCPU44は、大当り判定用乱数値が大当り判定値と一致しない場合には、特別図柄のハズレ図柄(非大当り図柄)を決定するとともに、変動表示パターン選択用乱数値に基づいて、変動表示パターンを決定する。
【0109】
また、メインCPU44は、特別図柄変動時間管理処理を示す値(01)を制御状態フラグにセットするとともに、決定した変動表示パターンに対応する変動表示時間を待ち時間タイマにセットする。
【0110】
ステップ30-3(S30-3)において、メインCPU44は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理処理を示す値(01)であり、変動表示時間がセットされた待ち時間タイマの値が"0"である場合に、特別図柄表示時間管理処理を示す値(02)を制御状態フラグにセットするとともに、確定後待ち時間タイマにセットする。
【0111】
ステップ30-4(S30-4)において、メインCPU44は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02)であり、確定後待ち時間がセットされた待ち時間タイマの値が"0"である場合に、以下の処理を行う。
【0112】
すなわち、メインCPU44は、大当り判定において大当り判定用乱数値が大当り判定値と一致すると判定された場合には、大当り開始インターバル管理処理を示す値(03)を制御状態フラグにセットするとともに、大当り開始インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。
【0113】
一方、メインCPU44は、大当り判定において大当り判定用乱数値が大当り判定値と一致しないと判定された場合には、特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。
【0114】
ステップ30-5(S30-5)において、メインCPU44は、制御状態フラグが大当り開始インターバル管理処理を示す値(03)であり、大当り開始インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマの値が"0"である場合には、大入賞口11を開放状態とするように大入賞口ソレノイド55を制御する。また、メインCPU44は、大入賞口開放中処理を示す値(05)を制御状態フラグにセットするとともに、1ラウンド内において大入賞口11が開放状態とされる最大時間(大入賞口開放時間)を大入賞口開放時間タイマにセットする。
【0115】
ステップ30-6(S30-6)において、メインCPU44は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(04)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマの値が"0"である場合には、大入賞口開放回数カウンタの値に"1"を加算する。また、メインCPU44は、大入賞口開放中処理を示す値(05)を制御状態フラグにセットするとともに、大入賞口開放時間を大入賞口開放時間タイマにセットする。
【0116】
ステップ30-7(S30-7)において、メインCPU44は、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(05)である場合に、大入賞口開放時間がセットされた大入賞口開放時間タイマの値が"0"であるという条件、又は、大入賞口カウンタの値が所定値(例えば、"10"以上)となったという条件のうち、いずれかの条件が成立しているか否か判定する。
【0117】
また、メインCPU44は、上述した条件のうち、いずれかの条件が成立している場合には、大入賞口11を閉鎖状態とするように大入賞口ソレノイド55を制御する。さらに、メインCPU44は、大入賞口内残留球監視処理を示す値(06)を制御状態フラグにセットするとともに、大入賞口内残留球監視時間を待ち時間タイマにセットする。
【0118】
ステップ30-8(S30-8)において、メインCPU44は、制御状態フラグが大入賞口内残留球監視処理を示す値(06)であり、大入賞口内残留球監視時間がセットされた待ち時間タイマの値が"0"である場合には、大入賞口開放回数カウンタの値が所定値(例えば"15"以上)であるという条件(ラウンド数が最終ラウンドであるという条件)が成立しているか否か判定する。なお、大入賞口開放回数カウンタとは、大当り状態におけるラウンド数をカウントするためのカウンタである。
【0119】
メインCPU44は、上述した条件が成立している場合には、大当り終了インターバル管理処理を示す値(07)を制御状態フラグにセットするとともに、大当り終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。一方、メインCPU44は、上述した条件が成立していない場合には、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、ラウンドインターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。
【0120】
ステップ30-9(S30-9)において、メインCPU44は、制御状態フラグが大当り終了インターバル管理処理を示す値(07)であり、大当り終了インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマの値が"0"である場合には、特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。
【0121】
ステップ30-10(S30-10)において、メインCPU44は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)である場合に、特別図柄保留記憶数データから1を減算するとともに、特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)を制御状態フラグにセットする。
【0122】
[特別図柄記憶チェック処理]
以下に、上述した特別図柄制御処理のステップ30-2(S30-2)において実行される特別図柄記憶チェック処理について説明する。
特別図柄記憶チェック処理は、図14に示すように、ステップ30-2-1(S30-2-1)において、メインCPU44は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)であるか否か判定する。また、メインCPU44は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)である場合には、ステップ30-2-2(S30-2-2)の処理に移り、制御状態フラグが特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)でない場合には、特別図柄記憶チェック処理を終了する。
【0123】
ステップ30-2-2(S30-2-2)において、メインCPU44は、メインRAM46に記憶されている特別図柄保留記憶数データの値が"0"であるか否かを判定する。
また、メインCPU44は、特別図柄保留記憶数データの値が"0"である場合には、ステップ30-2-3(S30-2-3)の処理に移り、特別図柄保留記憶数データの値が"1"以上である場合には、ステップ30-2-4(S30-2-4)の処理に移る。
【0124】
ステップ30-2-3(S30-2-3)において、メインCPU44は、所定のデモンストレーションを図柄表示手段(液晶表示装置)18に表示するように指示するコマンド(デモ表示コマンド)をセットする。なお、所定のデモンストレーションとは、図柄表示手段(液晶表示装置)18に装飾図柄19が変動表示されていないときに、遊技者を飽きさせないようにするための動作である。
【0125】
ステップ30-2-4(S30-2-4)において、メインCPU44は、特別図柄変動時間管理処理を示す値(01)を制御状態フラグにセットする。
【0126】
ステップ30-2-5(S30-2-5)において、メインCPU44は、特別図柄の変動表示が実行された後に、遊技状態を大当り状態に移行させるか否か判定する(大当り判定)。
具体的には、メインCPU44は、大当り判定テーブルを参照し、大当り判定テーブルに記憶されている大当り判定値と、始動記憶データに含まれる大当り判定用乱数値とが一致するか否か判定する。
【0127】
ステップ30-2-6(S30-2-6)において、メインCPU44は、大当り判定を行った結果、遊技状態を大当り状態に移行させると判定したか否か確認する。また、メインCPU44は、遊技状態を大当り状態に移行させると判定した場合には、ステップ30-2-7(S30-2-7)の処理に移り、遊技状態を大当り状態に移行させないと判定した場合には、ステップ30-2-8(S30-2-8)の処理に移る。
【0128】
ステップ30-2-7(S30-2-7)において、メインCPU44は、始動記憶データに含まれる大当り図柄決定用乱数値を抽出し、その大当り図柄乱数値に基づいて、所定の大当り図柄を特別図柄に決定し、その特別図柄を示すデータをメインRAM46の所定領域に記憶する。このように記憶された特別図柄を示すデータは、ランプ制御回路74に供給される。これによって、ランプ制御回路74は、特別図柄変動表示装置13に、特別図柄が導出表示されることとなる。
また、このように記憶された特別図柄を示すデータは、主制御回路21のメインCPU44から副制御回路22のサブCPU65に導出図柄指定コマンドとして供給される。これによって、副制御回路22において、特別図柄に対応する装飾図柄19、すなわち「7」「V」「BAR」のいずれかの装飾図柄19で図柄表示手段(液晶表示装置)18に停止表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップ30-2-9(S30-2-9)に処理を移す。
【0129】
ステップ30-2-8(S30-2-8)において、メインCPU44は、ハズレ図柄(非大当り図柄)を特別図柄に決定し、その特別図柄を示すデータをメインRAM46の所定領域に記憶する。このように記憶された特別図柄を示すデータは、ランプ制御回路74に供給される。これによって、ランプ制御回路74は、特別図柄変動表示装置13に、特別図柄が導出表示されることとなる。また、このように記憶された特別図柄を示すデータは、主制御回路21のメインCPU44から副制御回路22のサブCPU65に導出図柄指定コマンドとして供給される。これによって、副制御回路22において、特別図柄に対応する装飾図柄19、すなわち「7」「V」「BAR」以外の装飾図柄19で図柄表示手段(液晶表示装置)18に停止表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップ30-2-9(S30-2-9)に処理を移す。
【0130】
ステップ30-2-9(S30-2-9)において、メインCPU44は変動パターン決定処理を実行する。この処理において、メインCPU44は、演出条件選択用乱数値を抽出する。メインCPU44は、ステップ30-2-7(S30-2-7)及びステップ30-2-8(S30-2-8)により決定された特別図柄に基づいて、変動パターンを決定するための変動パターン振分テーブルを選択する。そして、メインCPU44は、演出条件選択用乱数カウンタから抽出した演出条件選択用乱数値と選択した変動パターン振分テーブルとに基づいて、変動パターンを決定し、メインRAM46の所定領域に記憶する。メインCPU44は、このような変動パターンを示すデータに基づいて、特別図柄の変動表示態様(特に、変動表示時間)を決定することとなる。このように記憶された変動パターンを示すデータは、特別図柄変動表示装置13に供給される。これによって、特別図柄変動表示装置13に、特別図柄が決定した変動パターンで変動表示することとなる。また、このように記憶された変動パターンを示すデータは、主制御回路21のメインCPU44から副制御回路22のサブCPU65に変動パターン指定コマンドとして供給される。副制御回路22のサブCPU65は、受信した変動パターン指定コマンドに応じた演出表示を実行することとなる。
【0131】
ステップ30-2-10(S30-2-10)において、メインCPU44は、選択した変動パターンに対応する変動表示時間を待ち時間タイマにセットする。
【0132】
ステップ30-2-11(S30-2-11)において、メインCPU44は、今回の変動に用いられた記憶領域をクリアする。
【0133】
〔副制御回路の動作〕
以下において、本実施例に係る副制御回路22におけるサブCPU65の動作(メイン処理)について、図面を参照しながら説明する。図15は、本実施例に係るサブCPU65の動作(メイン処理)を示すフロー図である。
【0134】
[副制御回路メイン処理]
ステップ200(S200)において、サブCPU65は、ワークRAM67に記憶された各種設定を前回電源断となったときの設定に復帰する。(又は、ワークRAM67に記憶された各種設定を初期化する。)
【0135】
ステップ210(S210)において、サブCPU65は、演出の選択で使用する乱数の値を更新する。
【0136】
ステップ220(S220)において、サブCPU65は、メインCPU44から受信したコマンドを解析し、その解析したコマンドに応じた処理を実行する。
すなわち、例えば変動パターン指定コマンド、導出図柄指定コマンドなどを受信したか否かを判別し、そのコマンドに応じた演出制御データをワークRAM67の所定領域にセットする。
そして、サブCPU65は、それぞれのデータに応じた演出決定処理を実行する。
例えば、サブCPU65は、それぞれのコマンドに基づいて、演出表示装置に変動表示する装飾図柄19(左列装飾図柄19a、中列装飾図柄19b、右列装飾図柄19c)を停止表示させるための制御データ、及び停止表示態様の結果、擬似価値媒体循環ユニット27を駆動させて所定枚数のメダルを払い出すための制御データなどを、ワークRAM67の所定領域にセットすることとなる。
【0137】
ステップ230(S230)において、サブCPU65は、コマンド解析処理でセットした演出制御データに応じて、表示制御回路72を制御する。
例えば、サブCPU65は、表示制御回路72を制御することによって、少なくとも大当り、非大当りといった特別図柄の変動表示の結果に基づいて、図柄表示手段(液晶表示装置)18上にて装飾図柄19の変動表示制御を行うこととなる。
すなわち、大当りの場合に図柄表示手段(液晶表示装置)18上にてどのような装飾図柄19を停止表示させるか、非大当りの場合に図柄表示手段(液晶表示装置)18上にてどのような装飾図柄19を停止表示させるかの制御を行うこととなる。
具体的には、例えば、特別図柄の変動表示の結果が大当りの場合、装飾図柄19の各図柄列を、「7」「7」「7」又は「V」「V」「V」又は「BAR」「BAR」「BAR」のボーナス図柄の3つ揃いで停止表示する演出処理を行う。
また、特別図柄の変動表示の結果が非大当りの場合、装飾図柄19の各図柄列を、「スイカ」「スイカ」「スイカ」、「ベル」「ベル」「ベル」などの小役の3つ揃いで停止表示、左図柄列を「チェリー」で停止表示、あるいはそれ以外のハズレ図柄で停止表示する演出処理を行う。
【0138】
ステップ240(S240)において、サブCPU65は、コマンド解析処理でセットした演出制御データに応じて、音声制御回路73を制御する。具体的には、サブCPU65は、音声制御回路73を制御することによってスピーカ24から効果音や音声等を出力する。
【0139】
ステップ250(S250)において、サブCPU65は、コマンド解析処理でセットした演出制御データに応じて、ランプ制御回路74を制御する。具体的には、サブCPU65は、ランプ制御回路74を制御することによって、ランプ26を所定のパターンで点灯・消灯する。
【0140】
ステップ260(S260)において、サブCPU65は、コマンド解析処理でセットした演出制御データに基づいて、擬似価値媒体循環ユニット27を構成するホッパ29及び各コンベアに接続されているモータを駆動させる擬似価値媒体循環ユニット制御回路75を制御する。
具体的には、サブCPU65は、ホッパ29及び各コンベアに接続されているモータを駆動させる擬似価値媒体循環ユニット27を制御することによって、所定枚数のメダルが払い出される演出処理を行う。
例えば、装飾図柄19の各図柄列が「7」「7」「7」又は「V」「V」「V」または「BAR」「BAR」「BAR」で停止する大当りの場合及び、「スイカ」「スイカ」「スイカ」で停止する場合には15枚のメダルがホッパ29から払い出される演出処理を行い、「ベル」「ベル」「ベル」で停止する場合には8枚のコインが払い出される演出処理を行い、左図柄が「チェリー」で停止する場合には2枚のコインがホッパ29から払い出される演出処理を行う。なお、ハズレ図柄で停止表示される態様の場合には擬似価値媒体循環ユニット27によるメダル払出演出処理は実行されない。
【0141】
なお、サブCPU65は、上述のステップ210からステップ250までの処理を繰り返すものとする。
【0142】
[コマンド割込処理]
副制御回路22では、所定のタイミング(例えば、コマンドを受信したタイミングなど)によりコマンド割込処理を実行することとなる。
図に示すように、サブCPU65は、レジスタの退避ステップ300(S300)を行い、主制御回路21から受信した各種の受信コマンドを、ワークRAM67の所定領域に位置付けられたコマンドバッファに格納するステップ310(S310)。そして、サブCPU65は、ステップにおいて退避させたレジスタを復帰させるステップ320(S320)。この処理が終了した場合には、本サブルーチンは終了する。
【0143】
[VDP割込処理]
副制御回路22では、所定のタイミング(例えば表示装置における垂直同期のタイミング(1/60s)など、一定の周期毎など)によりVDP割込処理を実行することとなる。図に示すように、サブCPU65は、レジスタの退避ステップ400(S400)を行い、ワークRAM67の所定領域に位置付けられたVDPカウンタを“1”増加させて記憶するステップ410(S410)。このVDPカウンタは、画像を表示させるためのカウンタであり、画像を表示させるタイミングをカウントする。具体的には、垂直同期のタイミング毎に呼び出される本処理を実行する度に、VDPカウンタが“1”増加することとなる。これによって、表示制御処理において、サブCPU65は、VDPカウンタが“2”増加する毎に、表示制御を行うためのデータを表示制御回路72に供給することとなる。つまり、本処理を実行するサブCPU65は、画像を表示するタイミングをカウントしている。そして、サブCPU65は、ステップにおいて退避させたレジスタを復帰させるステップ420(S420)。この処理が終了した場合には、本サブルーチンは終了する。
【0144】
[タイマ割込処理]
副制御回路22では、所定のタイミング(例えば、2msなど、一定の周期毎など)によりタイマ割込処理を実行することとなる。
図に示すように、サブCPU65は、レジスタの退避ステップ500(S500)を行い、各種タイマの更新処理を実行するステップ510(S510)。そして、サブCPU65は、スイッチ入力処理を実行するステップ520(S520)。この処理において、サブCPU65は、遊技者の操作に応じた各種の処理を実行することとなる。特に、サブCPU65は、左図柄停止ボタン20a、中図柄停止ボタン20b、右図柄停止ボタン20cからの操作信号を検知することとなる。
そして、サブCPU65は、装飾図柄19の停止(リール停止)制御処理を実行するステップ530(S530)。
サブCPU65は、左図柄停止ボタン20a、中図柄停止ボタン20b、右図柄停止ボタン20cの操作等に応じて、装飾図柄19の停止表示の表示制御を行う。
サブCPU65は、遊技者が左図柄停止ボタン20a、中図柄停止ボタン20b、右図柄停止ボタン20cを押下操作して装飾図柄19の停止(リールの停止)を行おうとしたときにおいて、特別図柄の表示態様が大当り態様に決定していた場合には、たとえ、表示領域に表示されている領域から4コマの範囲内にボーナス図柄がない場合でも、装飾図柄19の表示位置を差し替え、ボーナス図柄が表示領域内に表示されるように表示制御する。すなわち、ボーナス図柄が3つ揃いとなるようにリール停止制御を行う。
そして、サブCPU65は、ステップにおいて退避させたレジスタを復帰させるステップ540(S540)。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
(変形例1)
【0145】
本実施例では、パチンコ機においてスロット演出を行う形態であって、擬似価値媒体としてメダルを採用した場合について説明したが、スロット機においてパチンコ演出を行う形態の場合には、価値媒体として払い出されるメダルとは形態が異なる実物の遊技球が擬似価値媒体として採用され、この実物の遊技球があたかも払い出されるかの如く演出が可能である。すなわち、例えば、スロット機の液晶表示装置にて、パチンコ演出を画像で行い、画面上の遊技球がいずれかの入賞口に入賞したことを契機として実物の遊技球が払い出される態様をスロット機の前面の所定箇所に備えた透明な窓部を介して視認できるものとする。この場合において、擬似価値媒体としての遊技球は回収して循環使用させることの可能な擬似価値媒体循環ユニットを採用する。例えば、所定数の遊技球を貯留可能な貯留手段と遊技球を払出可能な機構を備えた排出手段と、排出手段から払出される擬似価値媒体としての遊技球を保持可能な構成を備えた回収手段及び搬送手段から構成された擬似価値媒体循環ユニットとする。
(変形例2)
【0146】
本実施例では、価値媒体と擬似価値媒体の形態が異なる場合について説明したが、価値媒体と擬似価値媒体とが同一の形態である場合も本発明の範囲内である。すなわち、パチンコ機において、スロット演出の表示結果に応じて擬似的に払い出される擬似価値媒体として実物の遊技球を採用することも可能である。また、スロット機において、擬似価値媒体として実物のメダルを採用することも可能である。
(変形例3)
【0147】
また、封入球式遊技機においても同様で、入賞に応じて得点が加算されるとともに、付加される得点に対応する数の遊技球が払出される態様を窓部を介して視認可能とすることができる。また、封入球式遊技機の場合、擬似的に払出された遊技球を球検出センサで検出・計数し、得点に加算させるように処理することも可能である。
(変形例4)
【0148】
本実施例では、遊技機の左下隅に擬似価値媒体循環ユニット27を設置した実施の一形態について説明したが、なんらこれに限定解釈されるものではなく本発明の範囲内でその設置箇所を設計変更可能である。例えば、その設置箇所は、設置空間を確保可能であれば、遊技機の右下隅であっても、あるいは左上隅や右上隅などであってもよい。また、遊技盤6の裏側任意箇所に、擬似価値媒体循環ユニットの設置可能な空間を確保できる場合には、遊技盤6の遊技領域を構成する遊技盤ベース7の所定箇所、例えばリール画像を表示する表示領域の直下位置付近に透明部分を設け、その透明部分の裏側に擬似価値媒体循環ユニットの流下通路を配設する形態も採用可能である。このような構成を採用すれば、遊技領域を流下する遊技球の流れとともに、擬似価値媒体としてのメダルの流下も同一の流下領域で視認でき、遊技の興趣が向上する。
(変形例5)
【0149】
本実施例では、第一の回収コンベア37、第二の回収コンベア38及び第一乃至第三の搬送コンベア40,41,42によって、ホッパ29から払い出されたメダルを循環させる機構としているが、循環機構としてこれに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。例えば、第一の回収コンベア37あるいは第二の回収コンベア38によって送られたメダルを、ホッパ29のメダル投入口30方向へと揚送する単一若しくは複数の揚送機構をもって回収・循環させることも可能である。
(変形例6)
【0150】
本実施例では、擬似価値媒体を回収して循環させる擬似価値媒体循環ユニット27を遊技機内に設置してなる実施の一形態について説明したが、貯留手段28と排出手段32と流下通路35のみで構成されており、上述の回収手段36と搬送手段39を備えない形態であっても本発明の範囲内である。すなわち、流下通路35を通過する擬似価値媒体をそのまま遊技機外に搬送・回収し、別途遊技機外に配設した図示しない回収循環システムを利用して貯留手段28に戻すものとすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0151】
【図1】本発明遊技機の一実施例を示す概略正面図である。
【図2】本発明遊技機の一実施例を一部切欠いて示す概略正面図である。
【図3】本発明遊技機の開閉扉を開放した状態を示す概略斜視図である。
【図4】本発明遊技機の開閉扉を取り外した状態を示す概略正面図である。
【図5】本発明遊技機の概略背面図である。
【図6】本発明遊技機に組み込まれる擬似価値媒体循環ユニットの一実施例を示す概略斜視図である。
【図7】本発明遊技機に組み込まれる擬似価値媒体循環ユニットの一実施例を一部切欠いて示す概略側面図である。
【図8】本発明遊技機の一実施例における装飾図柄を示す説明図である。
【図9】本発明遊技機の一実施例において構成される主制御回路及び副制御回路を示すブロック図である。
【図10】本発明遊技機の一実施例における配当表を示す説明図である。
【図11】本発明遊技機の一実施例において実行される制御処理を示すフローチャートである(主制御回路メイン処理)。
【図12】本発明遊技機の一実施例において実行される制御処理を示すフローチャートである(システムタイマ割り込み処理)。
【図13】本発明遊技機の一実施例において実行される制御処理を示すフローチャートである(特別図柄制御処理)。
【図14】本発明遊技機の一実施例において実行される制御処理を示すフローチャートである(特別図柄記憶チェック処理)。
【図15】本発明遊技機の一実施例において実行される制御処理を示すフローチャートである(副制御回路メイン処理)。
【図16】本発明遊技機の一実施例において実行される制御処理を示すフローチャートである(コマンド割込処理)。
【図17】本発明遊技機の一実施例において実行される制御処理を示すフローチャートである(VDP割込処理)。
【図18】本発明遊技機の一実施例において実行される制御処理を示すフローチャートである(タイマ割込処理)。
【符号の説明】
【0152】
28 貯留手段
32 排出手段
35 流下通路
43 窓部
36 回収手段
39 搬送手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の払出条件が成立した時に、遊技者に対して払い出される価値媒体と異なる擬似価値媒体を貯留する貯留手段と、
所定の払出条件が成立すると、擬似価値媒体を排出する排出手段と、
排出手段から排出された擬似価値媒体が流下する流下通路と、
流下通路を流下する擬似価値媒体を視認可能にする窓部とを設けた
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
流下通路を流下する擬似価値媒体を回収する回収手段と、
回収された擬似価値媒体を貯留手段へと搬送する搬送手段とを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
価値媒体と擬似価値媒体は、形態が異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【請求項4】
擬似価値媒体は、遊技者によって触接不能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
【請求項5】
発射装置によって遊技盤に設けられた遊技領域へ打ち出された遊技球が、所定の入賞口へ入賞することによって価値媒体の払い出しが行われる遊技機であって、
所定の可変表示開始条件が成立すると、複数の図柄表示領域のそれぞれにおいて、複数種類の図柄が可変表示する図柄表示手段と、
図柄表示手段の図柄の停止が、遊技者により操作可能な操作手段と、
操作手段による操作に応じて停止した複数の図柄表示領域における図柄の組み合わせの表示結果に応じ、擬似価値媒体の排出数を決定する排出数決定手段とを備え、
排出手段又は、前記排出数決定手段によって決定した数量の擬似価値媒体を排出する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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