説明

遊技機

【課題】地震時に遊技者が遊技機から離れても、遊技機に貯留されている遊技媒体の盗難及び落下散逸が防止できるようになる遊技機の提供。
【解決手段】振動を検出する地震感知器32と、メダル受け部3Cの上方開口を閉塞するためのシャッター101 と、このシャッター101 を駆動する駆動モータ104 と、この駆動モータ104 を制御するシャッター駆動制御手段23とを設け、地震感知器32が振動を検出すると、シャッター101 が移動してメダル受け部3Cの上方開口を自動的に閉塞するようにする。これにより、メダル受け部3Cに収納されたメダルMを盗難から守るとともに、メダルMがメダル受け部3Cから飛び出すことを防止し、地震時に遊技者がスロットマシン1から離れても、スロットマシン1に貯留されているメダルMの盗難及び落下散逸が防止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者が遊技媒体を投入すると、遊技が開始可能となり、その遊技で入賞すると、所定量の遊技媒体が遊技者に払い出される遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、人々に娯楽を提供する遊技機としてスロットマシンが利用されている。スロットマシンは、複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動可能に設けられた複数の回転リールを備えたものであり、遊技者は、複数の回転リールに設けられた複数種類の図柄を所定の組合せに揃える遊技を遊技者に行わせるものとなっている。
すなわち、遊技者がメダルをスロットマシンに投入した後、スタートレバーを操作すると、複数の回転リールが一斉に回転駆動され、この後、ストップボタンを適宜押圧操作すると、ストップボタンに対応した回転リールが適宜停止するようになっている。そして、回転リールが停止した際に、リール窓内に表示された複数の図柄が特定の組合せに揃ったときに入賞となり、入賞すると、入賞した役に応じた数のメダルがスロットマシンから遊技者に払い出されることとなる。
【0003】
このようなスロットマシンは、前面に開口を有する箱状に形成された筐体と、この筐体の前面開口を塞ぐための前扉とを備え、これらの筐体及び前扉の内部に、回転リール等の遊技用機器を収納したものとなっている。そして、前扉には、遊技場の係員が所有する鍵によって解錠される錠が設けられ、関係者以外の者が筐体内部の遊技用機器に接触できないようになっている。
また、スロットマシンとしては、振動を検出する振動検知センサを内蔵し、振動を検出した振動検知センサがスロットマシンの遊技動作を中断させるようにしたものが提案されている。このようなスロットマシンによれば、筐体又は前扉に穴を開ける不正行為や、筐体と前扉との隙間に器具を差し込んで当該隙間を拡げる不正行為を行う際に発生する振動が振動検知センサによって検知されると、振動検知センサが遊技動作を中断させるので、不正行為により形成された穴や隙間を通じて内部に進入させた細長い器具で遊技用機器を不正に作動しても、メダルの不正な払い出しが未然に防止されるので、不正行為によるメダルの略奪を未然に防止することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
さらに、スロットマシンとしては、地震による振動の検出が可能な振動検知センサを内蔵し、地震の発生を検出した振動検知センサが、スロットマシンへ電力を供給する電力供給路を途中で遮断する遮断器を作動させるようにしたものが提案されている。このようなスロットマシンによれば、地震により電源側やスロットマシンの電気的絶縁が一部破壊され、これにより、漏電が生じていても、振動検知センサが遮断器を作動させて、スロットマシンを電源から電気的に切り離すので、筐体又は前扉を触って感電する等の地震に起因した漏電事故を未然に防止することができる。(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−243021号
【特許文献2】特開2007−20884号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のように、地震による振動の検出が可能な振動検知センサを遊技機に設けても、遊技者が避難のために遊技機から離れてしまうと、当該遊技機に貯留されている遊技媒体を他人が盗むことや、地震の揺れで遊技媒体が落下散逸することを防止することができない、という問題がある。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、地震時に遊技者が遊技機から離れても、遊技機に貯留されている遊技媒体の盗難及び落下散逸が防止できるようになる遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は遊技者が遊技媒体(M)を投入すると、遊技が開始可能となり、その遊技で入賞すると、所定量の遊技媒体(M)が遊技者に払い出される遊技機(1)であって、当該遊技機(1)に加えられる振動により所定の電気信号を出力することで振動の検出を行う振動検出手段(32)と、遊技者に払い出される遊技媒体(M)を貯留する容器状に形成されているとともに、上方が開口されている収納部(3C)と、この収納部(3C)の上方開口を閉塞する閉塞位置及び当該収納部(3C)の上方開口を開放する開放位置の一方から他方へ移動可能にとされた閉塞部材(101) と、前記閉塞位置及び前記開放位置の二位置間を移動させるために前記閉塞部材(101) を駆動する駆動手段(104) と、前記振動検出手段(32)が振動を検出すると、前記駆動手段(104) に前記閉塞部材(101) を前記閉塞位置まで移動させる閉塞制御手段(23)とを備えていることを特徴とする。
【0007】
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、内部に遊技媒体(M)が貯留されていることを検出するための遊技媒体検出手段(51)が前記収納部(3C)に設けられていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
【0008】
すなわち、請求項3記載の発明は、前記振動検出手段(32)が振動を検出すると、警報音を発生する警報音発生手段(33)が設けられていることを特徴とする。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、近傍に発生した熱源から熱を受けて温度が上昇すると所定の電気信号を出力することにより熱の検出を行う熱検出手段(31)が設けられ、前記閉塞制御手段(23)は、前記熱検出手段(31)が熱を検出すると、前記駆動手段(104) に前記閉塞部材(101) を前記閉塞位置まで移動させるように形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、遊技機に加えられる振動の検出を行う振動検出手段と、遊技媒体を貯留する収納部の上方開口を閉塞するための閉塞部材と、この閉塞部材を駆動する駆動手段と、この駆動手段を制御する閉塞制御手段とを設け、地震が発生すると、地震の振動を振動検出手段が検出し、閉塞制御手段が駆動手段に閉塞部材を移動させて収納部の上方開口を閉塞させるようにしたので、地震が発生して避難のために遊技者が遊技機から離れても、収納部の上方開口が閉塞部材で塞がれ、これにより、収納部に収納されている遊技媒体を盗難から守ることができ、且つ、地震の揺れで遊技媒体が収納部から飛び出さないようにすることもできる。従って、地震時に遊技者が遊技機から離れても、遊技機に貯留されている遊技媒体の盗難及び落下散逸が防止できるようになる。
【0010】
そのうえ、遊技機を叩く等の破壊的行為を遊技者が遊技機に対して行うと、当該破壊的行為によって発生する振動を振動検出手段が検出し、閉塞制御手段が駆動手段に閉塞部材を移動させて収納部の上方開口を閉塞させ、遊技者が遊技で獲得した遊技媒体を収納部から取り出せないようにするので、遊技に負けた等の憂さ晴らしに遊技者が無闇に遊技機を叩くことがなくなり、これにより、遊技者による破壊的行為を未然に防止することができる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0011】
すなわち、請求項2記載の発明によれば、内部に遊技媒体が貯留されていることを検出するための遊技媒体検出手段を収納部に設けたので、収納部に遊技媒体が貯留されていない場合には、振動検出手段が振動を検出しても、閉塞制御手段が駆動手段を作動させず、閉塞部材を開放位置に配置したままにすることができる。
このため、心ない遊技者が悪戯のために遊技場中の空きの遊技機を叩いてまわっても、収納部に遊技媒体が収納されていない、空きの遊技機については、閉塞部材で収納部が閉塞されることがなく、従って、振動の検出により収納部が閉塞されるようにしても、収納部の閉塞により遊技の行えない遊技機が発生することがなく、遊技場の健全な営業が妨げられることがない。
【0012】
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、振動検出手段が振動を検出すると、警報音を発生する警報音発生手段を設けたので、遊技者が遊技に負けて手持ちの遊技媒体をすべて使い果たしてしまった際に、遊技者が憂さ晴らしのために遊技機を叩くと、警報音発生手段が警報音を発生し、遊技者によって破壊的行為がなされたことを遊技場の係員等に報知するようになる。
【0013】
このため、遊技者が遊技機を叩いた際に、収納部が空であるために、駆動手段が閉塞部材を移動させず、収納部が開放状態のままであっても、警報音発生手段が警報音を発生するので、遊技に負けた等の憂さ晴らしに遊技者が無闇に遊技機を叩くことがなくなり、遊技者による破壊的行為を未然に防止することができる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項3に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、熱の検出を行う熱検出手段を設け、遊技機の近傍で火災が発生したことを検出できるようにし、且つ、火災が発生したことを熱検出手段が検出すると、閉塞制御手段が駆動手段に閉塞部材を移動させて、収納部を閉塞させるようにしたので、火災から避難するために遊技者が遊技機から離れても、収納部の上方開口が閉塞部材で塞がれ、収納部に収納されている遊技媒体を盗難から守ることができ、火災発生の際における火事場泥棒的な行為を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(図面の説明)
図1〜図5は、本実施形態を示すものであり、図1は、本実施形態に係るスロットマシンの全体を示す正面図、図2は、本実施形態に係るスロットマシンを示す側断面図、図3は、本実施形態の要部を示す拡大断面図、図4は、本実施形態に係る制御装置を示すブロック図、図5は、本実施形態に係るシャッター駆動制御手段を示すブロック図である。
(スロットマシン1の概要)
本実施形態に係るスロットマシン1は、複数の回転リール40の各々に記された複数種類の図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール40を停止させる遊技を行うものである。また、このスロットマシン1は、遊技動作を実行する遊技動作モード及び地震や火災等の非常時に対応した非常時動作モードの二つの動作モードが設定されたものとなっている。換言すると、スロットマシン1は、遊技時に地震や火災等が発生すると、動作モードが自動的に遊技動作モードから非常時動作モードへ移行するように形成されたものとなっている。
【0015】
このようなスロットマシン1は、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するために、正面形状が長方形となった箱状の本体キャビネット2を備えたものとなっている。
本体キャビネット2は、正面全体が開口された箱状の部材である。そして、本体キャビネット2には、その開口を塞ぐための前扉3が回動可能に設けられている。
前扉3の上下方向における中央部分は、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部4となっている。この操作部4には、次のような操作用の手段が設けられている。
すなわち、操作部4の図1中右端近傍には、前扉3の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴3Aと、遊技用メダルが投入されるメダル投入口18とが設けられている。
【0016】
操作部4の図1における中央部分には、回転リール40の回転を停止させるストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50の図1中左端上方には、メダル投入口18に投入されたメダルのうち該遊技に賭けるメダルの枚数を設定するためのベットスイッチ16が設けられている。また、ストップスイッチ50の図1中左側には、遊技動作を開始させるために操作されるとともに、操作されるとスタート信号を発信するスタートスイッチ30が設けられている。換言すると、スタートスイッチ30は、操作されると回転リール40の回転を開始させるものとなっている。このスタートスイッチ30の図1中左端上方には、貯留されているメダルを払い戻させるための精算スイッチ17が設けられている。
【0017】
このような操作部4の下方には、文字及び図の少なくとも一方からなる標章、例えば、スロットマシン1の機種名を鮮明に表示するための下パネル3Bが設けられている。この下パネル3Bの裏側には、下パネル3Bを後方から照らす図示しないバックライト装置が設けられている。さらに、下パネル3Bの下方には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け部3Cが設けられている。
なお、メダル受け部3Cの底面には、後述するメダル検出装置51を構成する構成部品である複数の電極52(図2及び図3参照)が設けられている。
また、操作部4の上方には、横方向に細長い長方形状に形成された図柄表示窓13が設けられている。図柄表示窓13は、本体キャビネット2の内部に収納された回転リール40の図柄61を遊技者に見せるための窓である。
【0018】
図柄表示窓13の上方には、動画の表示までもが可能となった液晶パネル型の表示装置66A が設けられている。
表示装置66A の図1中左側には、スロットマシン1の近傍において発生した熱を検知する熱感知器31が設けられている。
熱感知器31は、スロットマシン1の近傍において発生した熱源から熱を受けて温度が上昇すると所定の電気信号(以下、「火災信号」という。)を出力することにより熱の検出を行う熱検出手段である。
ここで、熱感知器31は、熱を検出してから、解除信号を受信する、あるいは、リセット操作がなされるまで、火災信号の出力を維持するように形成されている。なお、熱感知器31は、煙草の火程度の小さな熱源には反応しないものとなっている。
【0019】
これらの表示装置66A 及び図柄表示窓13の周囲には、表示装置66A 及び図柄表示窓13の図1中左方、上方、右方を囲むように、逆U字形に配列された装飾ランプ部66B が設けられている。
また、前扉3の上方左右の角隅近傍には、種々の音声を出力するためのスピーカ66C が設けられている。
これらの装飾ランプ部66B 及びスピーカ66C は、各遊技毎にスロットマシン1の内部で行われる当否抽選で、所定の当選役に対応した当選フラグが成立した際に行われる報知演出を行うための演出手段66となっている。
【0020】
この演出手段66は、遊技者に当選フラグが成立すると、例えば、ボーナスフラグが成立すると、装飾ランプ部66B を点灯又は点滅させる、スピーカ66C から当選音を発生させる等のいずれか一つを単独で作動させる、若しくは、これら二つ以上、又は、全部を同時に作動させることにより、遊技者に当選フラグの成立を報知する報知演出を行うようになっている。なお、ボーナスフラグ等の当選フラグが成立すると、表示装置66A も、その旨を画面に映し出された文字や映像で表示し、この表示により、遊技者に当選フラグの成立を報知する報知演出を行うようになっている。
本体キャビネット2の内部には、次のような遊技用の装置が設けられている。
【0021】
すなわち、図柄表示窓13の裏側には、前述の三個の回転リール40を回転可能に支持するとともに、各回転リール40を回転駆動する図示しないモータを備えたリールユニット60が設けられている。
また、本体キャビネット2の内部においてメダル投入口18の下方には、当該メダル投入口18に投入されたメダルの真贋を判定するメダルセレクタ15が設けられている。
下パネル3Bの裏側には、メダルセレクタが真正なものと判定したメダルを貯留するとともに、貯留しているメダルを遊技者へ払い出すことができるホッパーユニット65が設けられている。
【0022】
メダル受け部3Cの裏側には、メダル受け部3Cの上方を塞ぐために、後述するシャッターユニット100 が設けられている。
さらに、本体キャビネット2の内部において、リールユニット60の図1中上方、且つ、表示装置66A の図1中右側の位置に、震動の振動を検出する地震感知器32が設けられ、リールユニット60の図1中上方、且つ、熱感知器31の図1中左側の位置に、非常時に警報音を発する警報音発生装置33が設けられている。
下パネル3Bの裏側には、メダルセレクタが真正なものと判定したメダルを貯留するとともに、貯留しているメダルを遊技者へ払い出すことができるホッパーユニット65が設けられている。
【0023】
リールユニット60は、図示しない枠体と、この枠体に支持された前述の図示しない三個のモータと、各々のモータの出力軸に結合された三個の回転リール40とを備えたものである。そして、三個の回転リール40の各々は、その外周面に複数種類の図柄61が、例えば、合計21個記されたものとなっている。
地震感知器32は、スロットマシン1に加えられる振動により所定の電気信号(以下、「地震信号」という)を出力することで振動の検出を行う振動検出手段である。
ここで、地震感知器32は、振動の検出してから、解除信号を受信する、あるいは、リセット操作がなされるまで、地震信号の出力を維持するように形成されている。
【0024】
警報音発生装置33は、地震感知器32が振動を検出すると、あるいは、熱感知器31が熱を検知すると、警報音を発生する警報音発生手段である。
ホッパーユニット65は、内部に貯留しているメダルを入賞時に遊技者に払い出すために、メダル受け部3Cに臨むように開口された払い出し口65A を通じてメダルをメダル受け部3Cへ排出するものである。
(シャッターユニット100)
シャッターユニット100 は、地震や火災が発生した非常時に遊技者が避難のためにスロットマシン1から離れた際に、メダル受け部3Cに溜まっているメダルを盗難等から守るために、メダル受け部3Cの上方をシャッター101 で塞ぐものである。
【0025】
すなわち、メダル受け部3Cは、遊技者に払い出される遊技媒体としてのメダルMを貯留する容器状に形成されているとともに、上方が開口されている収納部である。また、メダル受け部3Cは、前扉3の下部に配置され、前扉3の前面から前方へ突出するように形成されたものである。
更に詳しく説明すると、メダル受け部3Cは、図1〜図3に示すように、上方に向かって開口する皿状に形成されたものであり、略長方形状に形成された底部3Dと、この底部3Dの四つの周縁部分から上方に立ち上がる四つの側壁部3E〜3Hとを備えている。
四つの側壁部3E〜3Hのうち、奥側に配置された側壁部3Gは、図2及び図3の如く、その前面が下パネル3Bの前面よりも後方に退いた位置となるように設置されている。
【0026】
そして、下パネル3Bの下端縁と側壁部3Gの上端縁との間には、開口(102) が形成されている。この開口(102) は、メダル受け部3Cの幅寸法の全長にわたって細長く延びたものであり、後述するシャッター101 が出入するシャッター出入口102 となっている。
また、四つの側壁部3E〜3Hのうち、左右に配置された側壁部3F, 3Hの上側の端縁は、遊技者側に向かって下り勾配となっている。そして、側壁部3F, 3Hは、下り勾配となった上側の端縁に近傍の位置に、当該端縁に沿って延びる案内溝103 をそれぞれ有するものとなっている。この案内溝103 は、上側の端部がシャッター出入口102 に達するとともに、下側の端部が側壁部3Fの上端に達するものとなっている。
【0027】
シャッターユニット100 は、図3の如く、メダル受け部3Cの上方を閉塞する前述のシャッター101 と、このシャッター101 を駆動する駆動モータ104 と、シャッター101 を巻き取るための巻取ドラム105 とを備えたものである。
シャッター101 は、メダル受け部3Cの上方開口を閉塞する閉塞位置、及び、当該メダル受け部3Cの上方開口を開放する開放位置の一方から他方へ移動可能にとされた閉塞部材である。
駆動モータ104 は、シャッター101 に閉塞位置及び開放位置の二位置間を移動させるために、当該シャッター101 を駆動する駆動手段である。
【0028】
更に詳しく説明すると、シャッター101 は、全体がメダル受け部3Cの開口に応じた面積を有する面状の部材である。このようなシャッター101 は、メダル受け部3Cの幅寸法に対応した長さに細長く形成された複数のスラット106 を、当該スラット106 の幅方向に配列するとともに、隣接する者同士を互いに回動自在に連結したものである。
巻取ドラム105 は、その回転軸108 が駆動モータ104 の図示しない出力軸に連結され、駆動モータ104 によって回転駆動されるようになっている。
駆動モータ104 は、時計方向及び反時計方向の一方向から他方向へ回転方向を切り換えて回転させることができるものとなっている。
【0029】
そして、巻取ドラム105 の回転軸108 は、図示しない減速機構を介して駆動モータ104 の出力軸に連結されている。これにより、駆動モータ104 のトルクが増力されて巻取ドラム105 の回転軸108 に伝達されるようになっている。
シャッター101 の一端に配置されているスラット106Aは、本体キャビネット2の内部に配置された巻取ドラム105 の周面に固定されている。
そして、シャッター101 の他端側の部分は、巻取ドラム105 が図3中時計方向へ回転駆動されると、巻取ドラム105 の下方に配置された案内板107 に案内されて、シャッター出入口102 から外部へ迫り出し、さらに、メダル受け部3Cの案内溝103 案内されて、メダル受け部3Cの側壁部3Eに向かって移動するようになっている。
【0030】
逆に、シャッター101 の他端側の部分は、巻取ドラム105 が図3中反時計方向へ回転駆動されると、メダル受け部3Cの案内溝103 及び案内板107 に案内されて、本体キャビネット2の内部に収納されるようになっている。
換言すると、シャッター101 は、巻取ドラム105 が時計方向へ回転駆動されることにより、シャッター101 の他端に配置されているスラット106Bがメダル受け部3Cの側壁部3Eまで到達する閉塞位置Vまで移動し、これにより、メダル受け部3Cの上方を塞ぐようになっている。逆に、シャッター101 は、巻取ドラム105 が時計方向へ回転駆動されることにより、巻取ドラム105 に巻き取られ、シャッター出入口102 の内側となる開放位置Uまで移動し、これにより、メダル受け部3Cの上方を開放するにようになっている。
【0031】
シャッター101 のスラット106Bが閉塞位置Vまで移動すると、メダル受け部3Cの開口が閉塞されるとともに、メダルを払い出すための払い出し口65A も閉塞されるようになっている。
(メダル検出装置51)
メダル受け部3Cの底部3Dの上面には、前述したようにメダル検出装置51を構成する構成部品である複数の電極52が設けられている。
メダル検出装置51は、メダル受け部3Cの内部にメダルが貯留されていることを検出するための遊技媒体検出手段である。
【0032】
すなわち、メダル検出装置51は、前述した複数の電極52を備え、図3の如く、一の電極52の上にメダルMが載り、このメダルMが隣の電極52にも接触していると、当該メダルMを通じて、これら二つの電極52の間に電流が流れ、この電流を検出することで、メダル受け部3CにメダルMが貯留されているか否かを検出するものである。
そして、メダル検出装置51は、メダル受け部3CにメダルMが貯留されていると、メダル貯留信号を出力するように形成され、且つ、メダル受け部3CからメダルMが取り除かれ、メダル受け部3Cに1枚のメダルMも存在しない状態となるまで、メダル貯留信号の出力を維持するようになっている。
【0033】
(スロットマシン1の制御装置20)
次に、スロットマシン1の制御装置20について説明する。
図4には、スロットマシン1に係る制御系統の概略構成が示されている。図4において、制御装置20は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされたものである。
ここで、制御装置20の特徴を簡単に説明すると、制御装置20は、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行い、当否抽選により所定の当選役に対応した当選フラグが成立することにより、遊技者に対して当該当選役への入賞を可能にするとともに、当該当選フラグが成立した際に、当該当選フラグが成立した旨を報知するために用意された複数種類の内定演出の中から一の内定演出を選択し、選択した一の内定演出を所定の確率で行うものとなっている。
【0034】
また、制御装置20は、熱感知器31が熱を検出する、あるいは、地震感知器32が振動を検出すると、動作モードを遊技動作モードから非常時動作モードへ切り換える機能をも有するものとなっている。
図4に戻って、制御装置20は、信号の受信や送信を行うために、図示しない信号入力部及び制御信号出力部を備えている。このうち、信号入力部には、図4に示すように、前述したメダルセレクタ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50、地震感知器32、熱感知器31、及び、メダル検出装置51等、遊技者による操作、あるいは、物理的な力の検出によって信号を出力する機器が電気的に接続されている。
【0035】
一方、制御信号出力部には、リールユニット60、ホッパーユニット65、演出手段66、表示装置66A 、シャッターユニット100 、及び、警報音発生装置33等の能動的に動作する装置が電気的に接続されている。これにより、制御装置20は、遊技者の操作や遊技の結果に対応して、リールユニット60、ホッパーユニット65、演出手段66、表示装置66A 、シャッターユニット100 、及び、警報音発生装置33等の動作制御が行えるようになっている。
このような制御装置20には、インストールされている前述のソフトウェアにより、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作に対応した回転リール40の動作制御を含んだスロットマシン1の遊技全般を制御する遊技制御装置21と、当否抽選で所定の当選フラグが成立した際に、その旨を報知する内定演出を含む演出動作全般を制御する演出制御手段22と、非常時にシャッター101 を閉塞するためのシャッター駆動制御手段23とが設けられている。
【0036】
(遊技制御装置21)
このうち、遊技制御装置21は、図4の如く、ボーナスフラグ等の当選フラグが何ら成立していない状態で行われる通常遊技における遊技動作を制御する通常遊技制御手段70と、ボーナスゲーム等に入賞すると行われる特別遊技の遊技動作を制御する特別遊技制御手段80と、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行うための当否抽選手段90とを備えたものとなっている。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、図柄61の蹴飛ばし引き込み等を含む回転リール40の起動及び停止を制御する駆動制御機能と、ボーナスフラグ等の特別当選フラグ成立の権利の持ち越しを制御する持ち越し制御機能と、フラグ成立の権利が持ち越しがなされない小役に入賞した際にメダルを払い出す払い出し制御機能とを備えている。
【0037】
通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、メダル投入口18にメダルが投入されたこと、ベットスイッチ16の操作によりメダルが投入(ベット)されたこと、及び、前遊技で「再遊技(Replay)」となった場合において前遊技から所定時間が経過したことのいずかかの条件が満たされると、スタートスイッチ30の操作を契機に、三個の回転リール40に対して一斉に回転を開始させるようになっている。
そして、通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、三個のストップスイッチ50のそれぞれが操作されると、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転を停止させるようになっている。
【0038】
これらのストップスイッチ50が三個すべて操作し終えた後に、三個の回転リール40の回転が全て停止し、図柄表示窓13の有効入賞ライン上に、予め設定された当選役である小役を構成する複数の図柄61が揃うと、通常遊技制御手段70は、払い出し制御機能により、ホッパーユニット65に対して所定枚数のメダルを払い出させる。
ここで、スロットマシン1の遊技全般における当選役としては、入賞すると、メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役入賞に対応する当選役と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞に対応する当選役と、メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」に対応する当選役とが準備されている。
【0039】
これらの当選役のうち、当否抽選手段90による当否抽選の結果がいずれかの一の当選役となった場合、通常遊技制御手段70は、その当選役に対応した当選フラグを成立させるようになっている。
また、当否抽選手段90による当否抽選の結果が特別入賞に対応する当選である場合に、特別当選フラグ、いわゆるボーナスフラグが成立し、且つ、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60に設けられた回転リール40の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の組合せである特別入賞図柄(例えば、有効入賞ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致していることを条件に入賞となり、スロットマシン1の遊技は、遊技者に有利な特別遊技に移行するようになっている。
【0040】
このように当否抽選手段90の抽選により特別当選フラグが成立したものの、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別入賞図柄と一致していない場合、当該遊技では、特別遊技に移行することはない。この場合、通常遊技制御手段70は、特別当選フラグ成立の権利を、それ以後の遊技に持ち越すように、特別当選フラグの成立状態を維持するように制御を行うようになっている。そして、それ以後の遊技で、遊技者が停止図柄の組み合わせを特別入賞図柄と一致させることができれば、特別当選フラグ成立の権利が持ち越されていることから、特別遊技に移行するようになっている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞できなかった場合、不成立の状態に戻り、当選フラグ成立の権利が次の遊技への持ち越されることはない。
【0041】
以上において、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する入賞図柄を有効入賞ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50の操作タイミングの適否によるものである。
具体的には、通常遊技制御手段70は、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40を停止させるようになっており、ストップスイッチ50を操作した後、ストップスイッチ50を操作したほぼその時点の位置だけでなく、190ms以内に停止可能となる回転リール40の円周上の引き込み可能範囲内における任意の位置にも停止させることが可能となっている。
【0042】
換言すると、通常遊技制御手段70は、停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する入賞図柄が含まれている場合には、停止するまでの時間を遅らせて、有効入賞ライン上にその入賞図柄を引き込んで回転リール40を停止させるように制御を行うようになっている。
なお、ストップスイッチ50の操作タイミングが不適切である等により、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、成立した当選フラグ対応する入賞図柄が含まれていない場合には、有効入賞ライン上に、入賞図柄を引き込んで停止することは不可能となっている。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、通常遊技とは異なる特別遊技における遊技動作を制御するものとなっている。
【0043】
すなわち、スロットマシン1には、特別遊技として、特定導入遊技(BBゲーム)、特定遊技(RBゲーム)及び特定入賞遊技(JACゲーム)が設定されている。
ここで、BBゲームは、スロットマシン1の遊技における最も大きな役であり、複数回数のRBゲームが行える特別遊技である。
RBゲームは、所定回数の入賞が達成されるまで最大回数を限度に複数回のJACゲームが行える特別遊技である。また、RBゲームは、BBゲームに移行した際にBBゲームの一環として行われる場合、及び、BBゲームの一環ではなく単独で行われる場合のいずれの状況でも行われる。
【0044】
JACゲームは、RBゲーム中に行われ、入賞するとメダルの払い出しが遊技者に対して行われる特別遊技となっている。
なお、特別遊技としては、BBゲーム、RBゲーム及びJACゲームに限定されるものではなく、さらに、表示装置66A 等を利用して指示した順番でストップスイッチ50を操作すると入賞に至るATゲーム等を追加してもよい。
このような特別遊技は、通常遊技の実行中に当否抽選手段90により特別当選フラグが成立した状態で、遊技者の操作により停止した停止図柄が前述の特別入賞図柄と一致すると、開始されるものとなっている。
【0045】
例えば、BBゲームは、通常遊技において、ビッグボーナスフラグが成立した状態で、「7」等の図柄が有効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65が所定枚数のメダルの払い出しを行うが、このメダルの払い出しとともに開始されるようになっている。
特別遊技制御手段80には、図4に示すように、BBゲームにおける遊技動作を制御する特定導入遊技制御手段81と、RBゲームにおける遊技動作を制御する特定遊技制御手段82とが設けられている。
特定導入遊技制御手段81は、BBゲームに移行した当初、小役の入賞の可能性がある通常遊技と同様の遊技動作の制御を行い、RBゲームに移行するための特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃うと、その後、RBゲームの遊技動作の制御を行うものである。
【0046】
具体的には、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって遊技を開始させ、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しを行わせるようになっている。
従って、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に、当否抽選手段90に小役を含めた抽選を毎回行わせるようになっている。
ここで、BBゲームは、通常、当該BBゲームにおいてRBゲームの実施回数が所定の最大回数(例えば、3回)に達する、或いは、当該BBゲームにおいて通常遊技と同様の遊技の実施回数が所定の最大回数(例えば、30回)に達すると、終了するようになっている。
【0047】
このため、特定導入遊技制御手段81は、BBゲームが終了するまで、複数回のRBゲームを行うように制御を行い、1回目のRBゲームが終了した後は、通常遊技と同様の遊技動作が行われるように、その遊技動作を制御するようになっている。
また、BBゲームを終了させる条件は、当該BBゲームで行われたRBゲームの回数、或いは、通常遊技と同様の遊技の回数が、予め設定された最大回数に達したことに限らず、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達したことでもよい。換言すると、BBゲームにおいて、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達したら、BBゲームを終了するようにしてもよい。
【0048】
特定遊技制御手段82は、RBゲームに移行すると、1枚のメダル投入で遊技を開始させた後、当該遊技の動作を制御するようになっている。具体的には、特定遊技制御手段82は、遊技者が1枚のメダルを投入し、回転リール40の回転駆動を開始させた後、回転リール40を停止した際に、所定の図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞とし、所定枚数のメダルをホッパーユニット65に払い出させるように遊技動作を制御するものとなっている。
ここで、RBゲームは、入賞するとメダルの払い出しがなされるJACゲームが予め定められた最大回数(例えば、12回)を越えない範囲で行われ、そのうち、予め定められた最大入賞回数(例えば、8回)の入賞が可能である。
【0049】
すなわち、RBゲームは、JACゲームの実施回数が最大回数に達した時、或いは、JACゲームの実施における入賞回数が最大入賞回数に達した時のいずれか早い時に終了するようになっている。
(当否抽選手段90)
当否抽選手段90は、予め定めた抽選確率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当否抽選手段90による抽選結果が当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞となり、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
【0050】
この当否抽選手段90には、図2に示すように、当否抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段91と、この乱数発生手段91が発生した乱数を所定の条件で抽出する乱数抽出手段92と、当否判定の際に当選領域が参照される当否判定テーブル93と、この当否判定テーブル93に基づいて当否判定を行う判定手段94とが設けられている。
乱数発生手段91は、予め設定された所定の数値領域内(例えば、十進数で0〜999の範囲内)で、当否抽選用の乱数を発生させるものである。
乱数抽出手段92は、予め設定された所定の条件が達成されたことを契機に、例えば、スタートスイッチ30が操作されたことを契機に、乱数発生手段91によって次々発生される乱数の中から一の乱数を抽出し、抽出した乱数を抽出乱数データとするものである。
【0051】
当否判定テーブル93は、乱数発生手段91がとりうる乱数の全領域における所定の箇所に、BBゲーム等の各入賞役に対応した当選役の各々を決定する当選領域がそれぞれ割り当てられたものである。当否判定テーブル93としては、各当選役の当選する確率である抽選確率データが互いに異なる複数種類のものが用意されている。
判定手段94は、各遊技に対応した抽選確率データを有する当否判定テーブル93を選択し、選択した当否判定テーブル93と、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データとに基づいて、当否の判定及び当選の場合には当選役を決定するものである。具体的には、判定手段94は、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データと、選択した当否判定テーブル93における各当選領域の当否判定領域データとを照合し、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データに一致する当否判定領域データが属する当選領域から、当否の判定及び当選役の決定を行うものである。
【0052】
(演出制御手段22)
演出制御手段22は、特別当選フラグが成立した際に、当該特別当選フラグが成立したことを報知する報知演出等を行うために、表示装置66A 、並びに、装飾ランプ部66B 及びスピーカ66C 等の演出手段66を制御するものである。
さらに説明すると、演出制御手段22は、当否抽選手段90が当否抽選によりボーナスフラグである特別当選フラグを成立させた際に、当該当否抽選手段90から出力されるボーナスフラグの状態を示すステータス信号を受信し、ステータス信号に応じて報知演出を所定の確率で行うものであり、場合によっては、報知演出を行わないように演出動作を制御するものとなっている。
【0053】
(シャッター駆動制御手段23)
シャッター駆動制御手段23は、前述したように非常時にシャッター101 を移動させて、メダル受け部3Cの上方開口を自動的に閉塞するものであり、換言すると、地震感知器22が振動を検出すると、駆動モータ104 にシャッター101 を閉塞位置Vまで移動させる閉塞制御手段である。
すなわち、シャッター駆動制御手段23は、図5に示すように、二つの入力信号の論理和を演算する論理和手段23A と、二つの入力信号の論理積を演算する論理積手段23B と、電力で動くモータを駆動するモータドライバ23C とを備えたものとなっている。
【0054】
このようなシャッター駆動制御手段23の入力端には、図5に示すように、地震感知器32、熱感知器31、及び、メダル検出装置51の各出力端が電気的に接続されている。なお、シャッター駆動制御手段23には、図5中に図示してないが、前述の解除信号が入力されるようになっている。
一方、シャッター駆動制御手段23の出力端には、シャッターユニット100 が電気的に接続され、これにより、シャッターユニット100 の駆動モータ104 の動作がシャッター駆動制御手段23によって制御されるようになっている。
ここで、論理和手段23A は、その入力端に地震感知器32及び熱感知器31の出力端が電気的に接続されており、地震感知器32による振動検出、及び、熱感知器31による熱感検出の少なくとも一方の検出がなされると、非常信号を出力するようになっている。
【0055】
論理積手段23B は、その入力端に論理和手段23A 及びメダル検出装置51の出力端が電気的に接続されており、論理和手段23A からの非常信号、及び、メダル検出装置51からのメダル貯留信号の両方を同時に受信すると、閉塞指令信号を出力するようになっている。
モータドライバ23C は、論理積手段23B からの閉塞指令信号、及び、図示しない解除信号が入力されるものとなっている。
そして、モータドライバ23C は、論理積手段23B から閉塞指令信号を受信すると、駆動モータ104 を駆動してシャッター101 を閉塞位置Vに向かって移動させ、これにより、メダル受け部3Cの上方開口を閉塞させるようになっている。
【0056】
一方、モータドライバ23C は、解除信号を受信すると、駆動モータ104 を開放位置Uに向かって駆動してシャッター101 を移動させ、これにより、メダル受け部3Cの上方開口を開放させるようになっている。
次に、本実施形態に係る制御装置20による遊技制御処理及び非常時閉塞処理について図6〜図9を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る制御装置20において、遊技制御処理及び非常時閉塞処理は、並列処理される。そこで、先に、遊技制御処理について説明した後に、非常時閉塞処理についての説明を行う。
スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理及び非常時閉塞処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、遊技制御処理は、図9の如く、ステップS1000から処理が開始される。
【0057】
すなわち、図6に示すように、ステップS1000において、メダルの投入により操作が可能となったスタートスイッチ30の操作を検知する検知処理が行われ、スタートスイッチ30が操作されて、スタートスイッチ30の内部接点が閉じると、これに対応して、遊技スタート時の音声を出力する処理を開始する等、スタートスイッチ30の操作に対応した処理も行われ、この後、次のステップS1100へ進む。
ステップS1100において、当否抽選手段90により当否抽選処理が行われる。この後、次のステップS1200に進み、このステップS1200で、回転リール40の回転駆動を開始させてから、次のステップS1300に進む。
【0058】
ステップS1300では、ストップスイッチ50の操作を検知する検知処理が行われる。すなわち、ステップS1300において、遊技者によってストップスイッチ50が操作されて、ストップスイッチ50の内部接点が閉じたことが検知されると、次のステップS1400へ進む。ステップS1400では、回転リール40の回転停止処理が行われ、これにより、回転リール40が停止し、この後、次のステップS1500へ進む。
ステップS1500では、三個の回転リール40に対応するすべてのストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50がすべて操作されたと判定された場合、次のステップS1600へ進む。
【0059】
一方、ステップS1500で、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50がすべて操作されていないと判定された場合、ステップS1300に戻る。
ステップS1600において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合には、次のステップS1700へ進み、ステップS1700で、入賞図柄に対応する枚数のメダルが払い出された後、一回分の遊技が終了する。
一方、ステップS1600で、入賞していないと判定された場合、ステップS1700をスキップして、一回分の遊技が終了する。
【0060】
次に、前述の遊技制御処理におけるステップS1100の当否抽選処理について、図7を参照しながら、さらに詳しく説明する。
まず、図7に示すように、ステップS1110において、当否抽選手段90の乱数発生手段91により発生された乱数の中から乱数抽出手段92によって乱数が抽出され、この抽出処理が完了したら、次のステップS1120へ進む。
ステップS1120において、抽出された乱数が乱数抽出手段92の内部に記憶され、この後、次のステップS1130へ進み、ステップS1130で、判定手段94により、抽出された乱数と、当否判定テーブル93の当否判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップS1140に進む。
【0061】
ステップS1140において、判定手段94により、抽出された乱数が、当否判定テーブル93のどの当選領域に含まれるかが判定され、これにより当選役についての評価が行われ、この評価が完了したら、次のステップS1150へ進む。
ステップS1150では、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。この設定が完了すると、当否抽選処理が終了する。
続いて、前述の遊技制御処理におけるステップS1400のリール回転停止処理について、図8を参照しながら、さらに詳しく説明する。
まず、図8に示すように、ステップS1410において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合には、次のステップS1420へ進み、反対に、蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合には、ステップS1440へ進む。
【0062】
ステップS1420では、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる、換言すると、図柄を1個ずつ蹴飛ばす蹴飛ばし処理を行い、この後、次のステップS1430へ進む。
ステップS1430では、ステップS1420において蹴飛ばされた最後の図柄が延べ4個目に達したか否かが判定される。このステップS1430で、ストップスイッチ50を操作した後、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達したと判定された場合には、ステップS1460へ進み、反対に、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達していないと判定された場合には、ステップS1410に戻る。
一方、ステップS1410において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定されたため、ステップS1440に進んだ場合には、ステップS1440において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。
【0063】
そして、ステップS1440で、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップS1450へ進み、反対に、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップS1460へジャンプする。
ステップS1450では、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、ステップS1450で、引き込み設定が達成されたと判定された場合には、ステップS1460へ進み、反対に、ステップS1450で、引き込み設定が達成されていないと判定された場合には、ステップS1420へ進む。
ステップS1460では、回転リール40の回転を停止させる停止処理が行われ、このステップS1460における停止処理の完了をもって、リール回転停止処理が終了する。
【0064】
次いで、本実施形態に係る制御装置20による非常時閉塞処理について図9を参照しながら説明する。
前述のように、スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理及び非常時閉塞処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、非常時閉塞処理は、図9の如く、ステップS2100から処理が開始される。
すなわち、図12に示すように、まず、ステップS2100において、地震感知器32による振動検出、及び、熱感知器31による熱感検出の少なくとも一方の検出がなされたか否か、要約すると、振動又は熱を検知したか否かが判定される。
【0065】
このステップS2100で、振動又は熱を検知したと判定されなかった場合、当該ステップS2100を以て非常時閉塞処理は完了する。一方、ステップS2100で、振動又は熱を検知した判定された場合、次のステップS2200へ進む。
ステップS2200では、メダル検出装置51によってメダルMが検出されているか否か、換言すると、メダル受け部3CにメダルMがあるか否かが判定される。このステップS2200で、メダルMがあると判定されなかった場合、ステップS2400へ進み、メダルMがあると判定された場合、次のステップS2310へ進む。
ステップS2400では、スロットマシン1の非常時の状態を解除する際に、スロットマシン1の外部から送信されてくる解除信号を受信したか否かが判定される。
【0066】
このステップS2400で、解除信号を受信したと判定されなかった場合、解除信号を受信するまでステップS2400を繰り返し行い、これにより、解除信号の発令まで待機する待機処理が行われる。
なお、このステップS2400で待機している間は、遊技制御処理を行うステップS1000〜1700へ移行できないので、スロットマシン1の遊技動作は停止し、遊技を行うことができない。
一方、ステップS2400で、解除信号を受信したと判定された場合、当該ステップS2400を以て非常時閉塞処理は完了する。
【0067】
前述のステップS2200において、メダルMがあると判定されたため、ステップS2310に進んだ場合には、ステップS2310において、駆動モータ104 を駆動してシャッター101 を閉塞位置Vに向かって移動させ、これにより、メダル受け部3Cの上方開口を閉塞させるシャッター閉塞処理を行わせるとともに、警報音発生装置33に警報音の鳴動を開始させる警報音鳴動処理を行わせ、この後、次のステップS2320へ進む。
ステップS2320では、スロットマシン1の非常時の状態を解除する際に、スロットマシン1の外部から送信されてくる解除信号を受信したか否かが判定される。
このステップS2320で、解除信号を受信したと判定されなかった場合、解除信号を受信するまでステップS2320を繰り返し行い、これにより、解除信号の発令まで待機する待機処理が行われる。
【0068】
なお、このステップS2320で待機している間は、ステップS2400での待機時と同様に、遊技制御処理を行うステップS1000〜1700へ移行できないので、スロットマシン1の遊技動作は停止し、遊技を行うことができない。
一方、ステップS2320で、解除信号を受信したと判定された場合、次のステップS2330へ進む。
ステップS2330では、駆動モータ104 を駆動してシャッター101 を開放位置Uに向かって移動させ、これにより、メダル受け部3Cの上方開口を開放させるシャッター開放処理を行わせるとともに、警報音発生装置33に警報音の鳴動を停止させる警報音鳴動停止処理を行わせ、これらの処理の終了により、一連の非常時閉塞処理が完了する。
【0069】
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、スロットマシン1に加えられる振動を検出する地震感知器32と、メダルMを貯留するメダル受け部3Cの上方開口を閉塞するためのシャッター101 と、このシャッター101 を駆動する駆動モータ104 と、この駆動モータ104 を制御するシャッター駆動制御手段23とを設け、地震が発生すると、地震の振動を地震感知器32が検出し、シャッター駆動制御手段23が駆動モータ104 にシャッター101 を移動させてメダル受け部3Cの上方開口を閉塞させるようにしたので、地震が発生して避難のために遊技者がスロットマシン1から離れても、メダル受け部3Cの上方開口がシャッター101 で塞がれ、これにより、メダル受け部3Cに収納されているメダルMを盗難から守ることができ、且つ、地震の揺れでメダルMがメダル受け部3Cから飛び出さないようにすることもできる。従って、地震時に遊技者がスロットマシン1から離れても、スロットマシン1に貯留されているメダルMの盗難及び落下散逸を防止することができる。
【0070】
そのうえ、スロットマシン1を叩く等の破壊的行為を遊技者がスロットマシン1に対して行うと、当該破壊的行為によって発生する振動を地震感知器32が検出し、シャッター駆動制御手段23が駆動モータ104 にシャッター101 を移動させてメダル受け部3Cの上方開口を閉塞させ、遊技者が遊技で獲得したメダルMをメダル受け部3Cから取り出せないようにするので、遊技に負けた等の憂さ晴らしに遊技者が無闇にスロットマシン1を叩くことがなくなり、これにより、遊技者による破壊的行為を未然に防止することができる。
また、メダル受け部3Cの内部にメダルMが貯留されていることを検出するためのメダル検出装置51に設けたので、収納部に遊技媒体が貯留されていない場合には、振動検出手段が振動を検出しても、閉塞制御手段が駆動手段を作動させず、閉塞部材を開放位置に配置したままにすることができる。
【0071】
このため、心ない遊技者が悪戯のために遊技場中の空きのスロットマシン1を叩いてまわっても、メダル受け部3CにメダルMが収納されていない、空きのスロットマシン1については、シャッター101 でメダル受け部3Cが閉塞されることがなく、従って、振動の検出によりメダル受け部3Cが閉塞されるようにしても、メダル受け部3Cの閉塞により遊技の行えないスロットマシン1が発生することがなく、遊技場の健全な営業が妨げられることがない。
さらに、地震感知器32が振動を検出すると、警報音を発生する警報音発生装置33を設けたので、遊技者が遊技に負けて手持ちのメダルMをすべて使い果たしてしまった際に、遊技者が憂さ晴らしのためにスロットマシン1を叩くと、警報音発生装置33が警報音を発生し、これにより、遊技者によって破壊的行為がなされたことを遊技場の係員等に報知するようになる。
【0072】
このため、遊技者がスロットマシン1を叩いた際に、メダル受け部3Cが空であるために、駆動モータ104 がシャッター101 を移動させず、メダル受け部3Cが開放状態のままであっても、警報音発生装置33が警報音を発生するので、遊技に負けた等の憂さ晴らしに遊技者が無闇にスロットマシン1を叩くことがなくなり、遊技者による破壊的行為を未然に防止することができる。
また、熱の検出を行う熱感知器31を設け、スロットマシン1の近傍で火災が発生したことを検出できるようにし、且つ、火災が発生したことを熱感知器31が検出すると、シャッター駆動制御手段23が駆動モータ104 にシャッター101 を移動させて、メダル受け部3Cを閉塞させるようにしたので、火災から避難するために遊技者がスロットマシン1から離れても、メダル受け部3Cの上方開口がシャッター101 で塞がれ、メダル受け部3Cに収納されているメダルを盗難から守ることができ、火災発生の際における火事場泥棒的な行為を防止することができる。
【0073】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、遊技機としては、メダルを遊技媒体として利用する回胴式遊技機であるスロットマシンに限らず、遊技球を遊技媒体として利用する回胴式遊技機であるパロット(登録商標)、あるいは、遊技球を遊技媒体として利用する弾球式遊技機である、いわゆるパチンコ遊技機でもよく、要するに、遊技媒体を収納するために容器状に形成された収納部が設けられた遊技機であれば、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの全体を示す正面図である。
【図2】前記実施形態に係るスロットマシンを示す側断面図である。
【図3】前記実施形態の要部を示す拡大断面図である。
【図4】前記実施形態に係る制御装置を示すブロック図である。
【図5】前記実施形態に係るシャッター駆動制御手段を示すブロック図である。
【図6】前記実施形態の遊技制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】前記実施形態の当否抽選処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】前記実施形態のリール回転停止処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】前記実施形態の非常時閉塞処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
1 遊技機としてのスロットマシン
3C 収納部としてのメダル受け部
23 閉塞制御手段としてのシャッター駆動制御手段
31 熱検出手段としての熱感知器
32 振動検出手段としての地震感知器
33 警報音発生手段としての警報音発生装置
51 遊技媒体検出手段としてのメダル検出装置
101 閉塞部材としてのシャッター
104 駆動手段としての駆動モータ
M 遊技媒体としてのメダル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者が遊技媒体を投入すると、遊技が開始可能となり、その遊技で入賞すると、所定量の遊技媒体が遊技者に払い出される遊技機であって、
当該遊技機に加えられる振動により所定の電気信号を出力することで振動の検出を行う振動検出手段と、
遊技者に払い出される遊技媒体を貯留する容器状に形成されているとともに、上方が開口されている収納部と、
この収納部の上方開口を閉塞する閉塞位置及び当該収納部の上方開口を開放する開放位置の一方から他方へ移動可能にされた閉塞部材と、
前記閉塞位置及び前記開放位置の二位置間を移動させるために前記閉塞部材を駆動する駆動手段と、
前記振動検出手段が振動を検出すると、前記駆動手段に前記閉塞部材を前記閉塞位置まで移動させる閉塞制御手段とを備えていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記収納部には、内部に遊技媒体が貯留されていることを検出するための遊技媒体検出手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記振動検出手段が振動を検出すると、警報音を発生する警報音発生手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
【請求項4】
近傍に発生した熱源から熱を受けて温度が上昇すると所定の電気信号を出力することにより熱の検出を行う熱検出手段が設けられ、
前記閉塞制御手段は、前記熱検出手段が熱を検出すると、前記駆動手段に前記閉塞部材を前記閉塞位置まで移動させるように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−229106(P2008−229106A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−74449(P2007−74449)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(390031772)株式会社オリンピア (2,719)
【Fターム(参考)】