説明

遊技機

【課題】 単調になりがちな特賞状態後の遊技において、より変化のある遊技を楽しむことを可能とする。
【解決手段】 第1抽選または第2抽選に当選すると、遊技演出テーブルが選択される(ステップS212、S232)。続いて、選択された遊技演出テーブルに基づき、大当後回転数に応じてテーブル情報が読み出される(ステップS208、S214、S228、S234)。そして、読み出されたテーブル情報が示す変動時間決定テーブルに基づき、特別図柄表示装置107aで特別図柄Z5の変動表示が行われる場合の変動時間と特別図柄表示装置107bで特別図柄Z6の変動表示行われる場合の変動時間とが決定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機としては、例えば、特許文献1に記載の従来技術がある。
この従来技術では、始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選を実行する。続いて、抽選を実行した場合に、演出図柄の変動表示を行った後に抽選結果に対応する態様で演出図柄の停止表示を行う。続いて、抽選に当選した場合には、大入賞口を所定条件が満たされるまで開放する。また、特賞状態が終了した場合には、演出図柄の変動時間が短縮されて抽選結果の表示が行われる頻度を増加させる時短状態が生起される。これにより、多くの賞球を獲得可能となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−5099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、特賞状態の終了後、時短状態が終了すると、獲得賞球数の期待値が一定となる。それゆえ、遊技者にとって、特賞状態の終了後の遊技が単調なものとなる可能性があった。
本発明は、単調になりがちな特賞状態後の遊技において、より変化のある遊技を楽しむことを可能とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、
遊技球が入賞可能な第1始動入賞口と、前記第1始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選である第1抽選を実行する第1抽選手段と、前記第1抽選を実行した場合に、識別情報の変動表示を行った後に、前記第1抽選の結果に対応する態様で識別情報の停止表示を行う第1表示手段と、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口と、前記第2始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、前記第1抽選に当選した場合に生起される特賞状態である第1特賞状態よりも大きな利益を獲得可能な特賞状態である第2特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選である第2抽選を実行する第2抽選手段と、前記第2抽選を実行した場合に、識別情報の変動表示を行った後に、前記第2抽選の結果に対応する態様で識別情報の停止表示を行う第2表示手段と、前記第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間および前記第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間を決定するためのテーブルである変動時間決定テーブルに基づいてそれら変動時間を決定する変動時間決定手段と、前記第1特賞状態の終了時点または前記第2特賞状態の終了時点から前記第1表示手段によって識別情報の変動表示が行われた回数と前記第2表示手段によって識別情報の変動表示が行われた回数との合計値である大当後回転数に対応付けて前記変動時間決定テーブルを示す情報であるテーブル情報を登録した複数の遊技演出テーブルとを備え、前記第1表示手段による識別情報の変動表示と前記第2表示手段による識別情報の変動表示とは、互いに並行して行うことが可能となっており、前記変動時間決定手段は、前記第1抽選または前記第2抽選に当選した場合に前記複数の遊技演出テーブルから遊技演出テーブルを選択する遊技演出テーブル選択手段と、前記遊技演出テーブル選択手段が選択した前記遊技演出テーブルから前記大当後回転数に対応した前記テーブル情報を読み出す変動時間決定テーブル読出手段と、前記変動時間決定テーブル読出手段が読み出した前記テーブル情報が示す前記変動時間決定テーブルに基づいて、前記第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間および前記第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間を決定する変動時間決定実行手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、第1抽選または第2抽選に当選すると、遊技演出テーブルが選択される。続いて、選択された遊技演出テーブルに基づき、大当後回転数に応じてテーブル情報が読み出される。そして、読み出されたテーブル情報が示す変動時間決定テーブルに基づき、第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間と第2表示手段で識別情報の変動表示行われる場合の変動時間とが決定される。これにより、遊技演出テーブルの種類および大当後回転数に応じて、第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間と第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間とを決定できる。それゆえ、単位時間当たりに第1表示手段による識別情報の変動回数と第2表示手段による識別情報の変動回数とを変更できる。そのため、第2抽選に当選する可能性を変更でき、遊技者による利益の獲得し易さを増減できる。その結果、遊技者は、単調になりがちな特賞状態後の遊技において、より変化のある遊技を楽しむことができる。
【0007】
本発明の他の態様は、
前記複数の遊技演出テーブルのそれぞれは、前記第1表示手段および前記第2表示手段で停止表示される識別情報の態様のいずれかに対応付けられており、前記変動時間決定テーブル読出手段は、前記第1抽選の当選時に前記第1表示手段で停止表示される識別情報の態様、または前記第2抽選の当選時に前記第2表示手段で停止表示される識別情報の態様に対応した前記遊技演出テーブルを選択することを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、第1抽選の当選時に第1表示手段で停止表示される識別情報の態様、または第2抽選の当選時に第2表示手段で停止表示される識別情報の態様に応じて、第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間と第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間とが決定される。これにより、遊技者は、遊技に熟練することで、停止表示された識別情報の態様をもとに遊技演出テーブルを推測可能となる。その結果、遊技者は、より遊技を楽しむことができる。
【0009】
本発明の他の態様は、
前記変動時間決定テーブルとして、前記第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の平均変動時間を前記第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の平均変動時間と比較して短くする第1変動時間決定テーブルと、前記第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の平均変動時間を前記第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の平均変動時間と比較して長くする第2変動時間決定テーブルとを有し、前記変動時間決定テーブル読出手段は、前記第1抽選に当選した場合には、前記第2抽選に当選した場合に比較して、前記大当後回転数の予め設定した初期値から設定数までの設定範囲に対応付けて前記第1変動時間決定テーブルを示す前記テーブル情報が登録されている前記遊技演出テーブルが読み出される確率を大きくし、前記第2抽選に当選した場合には、前記大当後回転数の予め設定した初期値から設定数までの設定範囲に対応付けて前記第2変動時間決定テーブルを示す前記テーブル情報が登録されている前記遊技演出テーブルが読み出される確率を大きくすることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、例えば、第2の抽選に当選した場合には、第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間として、第2表示手段で識別情報の変動表示行われる場合の変動時間と比較し、長いものが選択されやすくなる。これにより、第2表示手段による識別情報の単位時間当たりの変動回数を第1表示手段による識別情報の単位時間当たりの変動回数よりも多くすることができる。それゆえ、第2抽選に当選する可能性を増大でき、遊技者が大きな利益を獲得し易くすることができる。一方、例えば、第1の抽選に当選した場合には、第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間として、第2表示手段で識別情報の変動表示行われる場合の変動時間と比較し、短いものが選択されやすくなる。これにより、第2表示手段による識別情報の単位時間当たりの変動回数を第1表示手段による識別情報の単位時間当たりの変動回数よりも少なくすることができる。それゆえ、第2抽選に当選する可能性を低減でき、遊技者が大きな利益を獲得し難くすることができる。その結果、遊技者は、単調になりがちな特賞状態後の遊技において、より変化のある遊技を楽しむことができる。
【0011】
本発明の他の態様は、
前記複数の遊技演出テーブルのそれぞれは、前記大当後回転数の予め設定した設定範囲に対応付けて同一の前記変動時間決定テーブルが登録されていることを特徴とする。
このような構成によれば、複数の遊技演出テーブルのうちいずれの遊技演出テーブルが選択されているのか判別することを困難とすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、単調になりがちな特賞状態後の遊技において、より変化のある遊技を楽しむことを可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】パチンコ機1の遊技盤面10を表す図である。
【図2】パチンコ機1の制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】当たりの種別を表す図である。
【図4】主制御装置から出力される制御コマンドを表す図である。
【図5】遊技制御処理を示すフローチャートである。
【図6】当たり判定処理を示すフローチャートである。
【図7】遊技モードの特性を表す図である。
【図8】変動時間決定テーブルの特性を表す図である。
【図9】特図1長時間変動の選択されやすさを表す図である。
【図10】第1遊技モード決定テーブルおよび第2遊技モード決定テーブルを示す図である。
【図11】遊技モードそれぞれが選択される確率を表す図である。
【図12】演出制御処理を示すフローチャートである。
【図13】状態指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
【図14】変動時間指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本実施形態は、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用したものである。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面10の構成を説明する。
図1は、パチンコ機1の遊技盤面10の正面部を表す図である。図1では、特に説明に必要な部分を模式的に示している。
図1に示すように、遊技盤面10には、遊技球の発射路20を構成する外レール21および内レール22が配設されている。遊技盤面10では、外レール21および内レール22によって囲まれた円形状の領域が、遊技球を転動させる遊技領域30となっている。
【0015】
遊技領域30の中央部には、演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が配設されている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成されている。
演出図柄表示装置104は、演出図柄Z1〜Z4の変動表示および停止表示を互いに独立して行うことが可能な8つの表示領域R1〜R8を有している。
【0016】
表示領域R1、R2、R3のそれぞれは、数字や図柄等からなる演出図柄Z1の変動表示および停止表示を行うことが可能となっている。演出図柄Z1の変動表示とは、表示領域R1、R2、R3のそれぞれにおいて、複数種類の演出図柄Z1をスクロールさせた状態の表示である。また、演出図柄Z1の停止表示とは、表示領域R1、R2、R3のそれぞれにおいて、演出図柄Z1を停止させた状態の表示である。表示領域R4は、カラーバーからなる演出図柄Z2の変動表示および停止表示を行うことが可能となっている。演出図柄Z2の変動表示とは、表示領域R4において、カラーバーが表す色を順次変化させた状態の表示である。また、演出図柄Z2の停止表示とは、表示領域R4において、カラーバーが所定の色を表している状態の表示である。そして、演出図柄表示装置104では、表示領域R1、R2、R3、R4で停止表示された演出図柄Z1、Z2の組み合わせによって、当たり抽選(以下、第1抽選とも呼ぶ)の抽選結果に応じた演出を行う。当たり抽選とは遊技者に有利な遊技状態である特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選である。特賞状態とは、賞球を払い出す等、遊技者に所定の遊技価値を付与する有利な遊技状態をいう。
【0017】
また、表示領域R5、R6、R7のそれぞれは、数字や図柄等からなる演出図柄Z3の変動表示および停止表示を行うことが可能となっている。演出図柄Z3の変動表示とは、表示領域R5、R6、R7のそれぞれにおいて、複数種類の演出図柄Z3をスクロールさせた状態の表示である。また、演出図柄Z3の停止表示とは、表示領域R5、R6、R7のそれぞれにおいて、演出図柄Z3を停止させた状態の表示である。表示領域R8は、カラーバーからなる演出図柄Z4の変動表示および停止表示を行うことが可能となっている。演出図柄Z4の変動表示とは、表示領域R8において、カラーバーが表す色を順次変化させた状態の表示である。また、演出図柄Z4の停止表示とは、表示領域R8において、カラーバーが所定の色を表している状態の表示である。そして、演出図柄表示装置104では、表示領域R5、R6、R7、R8で停止表示された演出図柄Z3、Z4の組み合わせによって、当たり抽選(以下、第2抽選とも呼ぶ)の抽選結果に応じた演出を行う。
【0018】
表示領域R1、R2、R3、R4による演出図柄Z1、Z2の変動表示および停止表示と、表示領域R5、R6、R7、R8による演出図柄Z3、Z4の変動表示および停止表示とは、互いに並行して行うことが可能となっている。ただし、表示領域R1、R2、R3、R4と表示領域R5、R6、R7、R8とのいずれか一方の表示領域で演出図柄が当たり抽選の当選組合せとなって特賞状態が生起される際に、他方の表示領域が演出図柄を変動表示中であった場合には、他方の表示領域は当該特賞状態が終了するまで変動時間の計測を中断し、演出図柄を停止表示させることなく変動表示を継続することが可能となっている。また、特賞状態の生起中は、他方の表示領域による新たな変動表示の開始を禁止することが可能となっている。
【0019】
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が配設されている。普通図柄始動ゲート122は、上向きに開口したゲートであり、遊技盤面10を流下する遊技球が常時通過可能な状態となっている。普通図柄始動ゲート122の内部には、始動ゲートスイッチ133(図2参照)が配設されている。始動ゲートスイッチ133は、遊技球が普通図柄始動ゲート122を通過したことを検出すると、遊技球が通過したことを示す検出信号を主制御装置210に出力する。これにより、主制御装置210は、始動ゲートスイッチ133から検出信号が出力されたことに応じて普通図柄抽選を実行する。普通図柄抽選とは、第2始動入賞口111cを開放状態にするか否かを決定する抽選である。
【0020】
演出図柄表示装置104の下方には、始動入賞装置111が配設されている。
始動入賞装置111は、第1始動入賞口111aと、第1始動入賞口111aの下側に配設された普通電動役物111bとを有している。
第1始動入賞口111aは、上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)であり、遊技盤面10を流下する遊技球が常時入賞可能な状態となっている。第1始動入賞口111aの内部には、第1始動入賞口スイッチ131a(図2参照)が配設されている。第1始動入賞口スイッチ131aは、遊技球が第1始動入賞口111aに入賞したことを検出すると、遊技球が入賞したことを示す検出信号を主制御装置210(図2参照)に出力する。これにより、主制御装置210は、第1始動入賞口スイッチ131aから検出信号が出力されたことに応じて、当たり抽選(第1抽選)を実行する。
【0021】
普通電動役物111bは、上向きに開口した第2始動入賞口111cと、第2始動入賞口111cを開閉可能な開閉部材111dとを有する可変入賞装置(いわゆる電動チューリップ)となっている。開閉部材111dは、始動入賞口ソレノイド158(図2参照)によって開閉される。そして、普通電動役物111bは、普通図柄抽選に当選していない場合(通常時)には、第2始動入賞口111cが開閉部材111dで閉止状態とされ、遊技球が第2始動入賞口111cに入賞不可能な状態とされる。一方、普通電動役物111bは、普通図柄抽選に当選した場合には、第2始動入賞口111cが開閉部材111dで所定パターンで開放状態とされ、遊技球が第2始動入賞口111cに入賞可能な状態とされる。第2始動入賞口111cの内部には、第2始動入賞口スイッチ131b(図2参照)が配設されている。第2始動入賞口スイッチ131bは、遊技球が第2始動入賞口111cに入賞したことを検出すると、遊技球が入賞したことを示す検出信号を主制御装置210(図2参照)に出力する。これにより、主制御装置210は、第2始動入賞口スイッチ131bから検出信号が出力されたことに応じて当たり抽選(第2抽選)を実行する。
【0022】
第1始動入賞口111aと第2始動入賞口111cとは、普通図柄抽選の当選確率、普通図柄抽選に当選した場合の第2始動入賞口111cの開放時間、および後述する釘の配置等を予め調整しておくことにより、遊技状態が時短状態である場合を除き、互いに等しい頻度で遊技球を入賞可能となっている。時短状態とは、演出図柄Z1、Z2および後述する特別図柄Z5の変動時間が短縮する遊技状態である。時短状態では、普通図柄抽選の当選確率が通常時の当選確率と比較して高確率(例えば10倍)になるとともに、第2始動入賞口111cの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。これにより、遊技者は、第1始動入賞口111aと第2始動入賞口111cとのいずれか一方を狙って遊技球を入賞させることが困難となっている。それゆえ、パチンコ機1では、時短状態を除き、表示領域R1、R2、R3、R4における演出図柄Z1、Z2の変動時間が表示領域R5、R6、R7、R8における演出図柄Z3、Z4の変動時間より短くなるほど、演出図柄Z1、Z2の単位時間当たりの変動回数が演出図柄Z3、Z4の単位時間当たりの変動回数より多くなる。そのため、第1抽選に当選する可能性が第2抽選に当選する可能性より大きくなる。また、パチンコ機1では、時短状態を除き、表示領域R1、R2、R3、R4における演出図柄Z1、Z2の変動時間が表示領域R5、R6、R7、R8における演出図柄Z3、Z4の変動時間より長くなるほど、演出図柄Z3、Z4の単位時間当たりの変動回数が演出図柄Z1、Z2の単位時間当たりの変動回数より多くなる。そのため、第2抽選に当選する可能性が第1抽選に当選する可能性より大きくなる。
【0023】
始動入賞装置111の右側には、2つの特別図柄表示装置107a、107bが配設されている。特別図柄表示装置107a、107bそれぞれは、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
特別図柄表示装置107aは、数字や図柄等からなる特別図柄Z5の変動表示および停止表示を行うことが可能となっている。特別図柄Z5の変動表示とは、複数種類の特別図柄Z5を順次切り替えた状態の表示である。また、特別図柄Z5の停止表示とは、特別図柄Z5を停止させた状態の表示である。そして、特別図柄表示装置107aは、停止表示された特別図柄Z5によって、当たり抽選(第1抽選)の抽選結果を表示する。また、特別図柄表示装置107aにおける特別図柄Z5の変動時間と表示領域R1、R2、R3における演出図柄Z1の変動時間とは、互いに等しくなっている。
【0024】
特別図柄表示装置107bは、数字や図柄等からなる特別図柄Z6の変動表示および停止表示を行うことが可能となっている。特別図柄Z6の変動表示とは、複数種類の特別図柄Z6を順次切り替えた状態の表示である。また、特別図柄Z6の停止表示とは、特別図柄Z6を停止させた状態の表示である。そして、特別図柄表示装置107bは、停止表示された特別図柄Z6によって、当たり抽選(第2抽選)の抽選結果を表示する。また、特別図柄表示装置107bにおける特別図柄Z6の変動時間と表示領域R5、R6、R7における演出図柄Z3の変動時間とは、互いに等しくなっている。
【0025】
特別図柄表示装置107aによる特別図柄Z5の変動表示および停止表示と、特別図柄表示装置107bによる特別図柄Z6の変動表示および停止表示とは、互いに並行して行うことが可能となっている。ただし、特別図柄表示装置107aと特別図柄表示装置107bとのいずれか一方の特別図柄表示装置で特別図柄が当たり抽選に当選したことを表す態様となって特賞状態が生起される際に、他方の特別図柄表示装置が特別図柄を変動表示中であった場合には、他方の表示領域は当該特賞状態が終了するまで変動時間の計測を中断し、特別図柄を停止表示させることなく変動表示を継続することが可能となっている。また、特賞状態の生起中は、他方の特別図柄表示装置による新たな変動表示の開始を禁止することが可能となっている。
【0026】
特別図柄表示装置107a、107bの右側には、普通図柄表示装置106が配設されている。普通図柄表示装置106は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。普通図柄表示装置106は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示および停止表示を行うことが可能となっている。そして、普通図柄表示装置106は、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果を表示する。
特別図柄表示装置107a、107bの上側には、遊技状態表示装置109が配設されている。遊技状態表示装置109は、LED等によって構成されている。遊技状態表示装置109には、連続して特別図柄Z5、Z6の変動表示を行うことが可能な回数(以下、始動情報記憶数とも呼ぶ)、当たり(特賞状態)のラウンド回数等が表示される。
【0027】
始動入賞装置111の下方には、特別電動役物240が配設されている。
特別電動役物240は、上向きに開口した大入賞口115と、大入賞口115を開閉可能な開閉部材242とを有する可変入賞装置(いわゆるアタッカー)となっている。開閉部材242は、大入賞口ソレノイド159(図2参照)によって開閉される。そして、特別電動役物240は、特賞状態が生起されていない場合(通常時)には、大入賞口115が開閉部材242で閉止状態とされ、遊技球が大入賞口115に入賞不可能な状態とされる。一方、特別電動役物240は、特賞状態が生起された場合には、大入賞口115が開閉部材242で所定パターンで開放状態とされ、遊技球が大入賞口115に入賞可能な状態とされる。大入賞口115の開放動作は、特賞状態の生起後所定時間(例えば、30[s])経過するか、大入賞口115に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞するまで(1ラウンド)継続される。また、大入賞口115の開放動作は、特賞状態の種別に応じて設定されたラウンド回数(例えば、2ラウンド、15ラウンド)繰り返し行われる。
【0028】
大入賞口115の内部には、大入賞口スイッチ132(図2参照)が配設されている。大入賞口スイッチ132は、遊技球が大入賞口115に入賞したことを検出すると、遊技球が入賞したことを示す検出信号を主制御装置210(図2参照)に出力する。これにより、主制御装置210が、大入賞口スイッチ132から検出信号が入力されたことに応じて、入賞した遊技球数に応じて設定された賞球を払い出すための処理を実行する。
【0029】
大入賞口115の下方であって遊技領域30の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が配設されている。
さらに、演出図柄表示装置104の上方には、電動役物130が配設されている。電動役物130は、作動状態となった際、モータ(図示せず)により所定パターンで揺動するとともに、ランプ(図示せず)により所定パターンで発光する。
なお、遊技盤面10においては、各入賞口等111a、111c、115、122に遊技球を導くように、複数の釘(図示せず)が配置されている。
【0030】
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機1の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、制御部として、主制御装置210と、演出制御装置150と、表示制御装置151と、ランプ制御装置152と、効果音制御装置153と、電動役物130の作動を制御する役物制御装置157と、を備えている。主制御装置210と演出制御装置150とは、不正行為防止等のため、それぞれ別々の基板に実装される。また、主制御装置210と演出制御装置150とは、不正行為防止等のため、主制御装置210から演出制御装置150への一方向にのみデータを送信可能となっている。
【0031】
主制御装置210は、主として、第1始動入賞口111aおよび第2始動入賞口111cへの遊技球の入賞の検出に応じて各種の乱数値を取得(抽選)する。そして、主制御装置210は、取得した各種乱数値に基づいて、制御コマンドの送信および遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、特別図柄表示装置107a、107b、普通図柄表示装置106、遊技状態表示装置109、賞球払出制御装置156、始動入賞口ソレノイド158、大入賞口ソレノイド159等を直接制御(ポート出力制御)する。また、主制御装置210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。
【0032】
具体的には、主制御装置210は、CPU(Central Processing Unit)220と、ROM(Read Only Memory)230と、RAM(Random Access Memory)240と、入力ポート250と、出力ポート255とを備える。
入力ポート250は、各スイッチ131a、131b、132、133から入力された検出信号をCPU220に出力する。
【0033】
出力ポート255は、演出制御装置150、特別図柄表示装置107a、107b、普通図柄表示装置106、遊技状態表示装置109、賞球払出制御装置156、始動入賞口ソレノイド158および大入賞口ソレノイド159のそれぞれに制御コマンドや制御信号を出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の遊技情報や異常信号を遊技場に設置されたホールコンピュータ500および各パチンコ機1の上方に設置された情報表示装置600のそれぞれに出力する。これにより、ホールコンピュータ500および情報表示装置600は、パチンコ機1の遊技情報や異常信号を報知する。遊技情報としては、例えば、特賞状態が終了した時点から特別図柄表示装置107aによって特別図柄Z5の変動表示を行った回数および特別図柄表示装置107bによって特別図柄Z6の変動表示を行った回数の合計値である大当後回転数等がある。なお、大当後回転数としては、例えば、特賞状態が終了した時点から表示領域R1、R2、R3、R4によって演出図柄Z1、Z2の変動表示を行った回数および表示領域R5、R6、R7、R8によって演出図柄Z3、Z4の変動表示を行った回数の合計値を採用することもできる。
【0034】
ROM230は、主制御装置210で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、および遊技制御用のデータ等を記憶している。遊技制御用のデータとは、演出制御装置150を制御するための各種制御コマンド(例えば、後述する状態指定コマンド、変動時間指定コマンド、図柄停止指定コマンド、演出開始指定コマンド)、および各種テーブル(例えば、後述する当たり決定テーブル、複数の遊技演出テーブル、変動時間決定テーブル、第1特別図柄決定テーブル、第2特別図柄決定テーブル、第1遊技モード決定テーブル、第2遊技モード決定テーブル)等である。
【0035】
RAM240は、主制御装置210の入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、および抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。また、RAM240は、始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報(以下、第1始動情報とも呼ぶ)、および始動入賞口111cへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報(以下、第2始動情報とも呼ぶ)を記憶する。第1始動情報とは、始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として取得された各種乱数の値等の情報(例えば、後述する当たり決定乱数値、当たり種別決定乱数、リーチ決定乱数、変動時間決定乱数)である。また、第2始動情報とは、始動入賞口111cへの遊技球の入賞を契機として取得された各種乱数の値等の情報である。
【0036】
演出制御装置150は、主制御装置210から送信される制御コマンドを受信し、受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出を決定する。そして、演出制御装置150は、決定した演出に応じた演出制御コマンドを生成し、生成した演出制御コマンドを送信する。これにより、演出制御装置150は、表示制御装置151、ランプ制御装置152、効果音制御装置153および役物制御装置157のそれぞれを制御する。
【0037】
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPUと、ROMと、RAMと、入力ポートと、出力ポートとを備える。
演出制御装置150のROMは、演出制御装置150で実行される演出を制御するためのプログラム、および演出制御用のデータ等を記憶している。演出制御用のデータとは、表示制御装置151、ランプ制御装置152、効果音制御装置153、および役物制御装置157を制御するための各種制御コマンド、および各種テーブル(例えば、後述する第1停止図柄決定テーブル、第2停止図柄決定テーブル、第1変動パターン決定テーブル、第2変動パターン決定テーブル、第1予告演出実行抽選テーブル、第2予告演出実行抽選テーブル)等である。
【0038】
演出制御装置150のRAMは、主制御装置210から送信された制御コマンド、および演算処理のためのデータ等を一時的に記憶する。
演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行する。これにより、CPUは、表示制御装置151、ランプ制御装置152、効果音制御装置153および役物制御装置157のそれぞれを制御する。
【0039】
表示制御装置151は、CPUと、ROMと、RAMと、画像処理用VDP(Video Display Processor)と、入力ポートと、出力ポートとを備えている。
表示制御装置151のROMは、演出図柄表示装置104で実行される演出表示を行うためのプログラム、および演出表示用の画像データ等を記憶している。
表示制御装置151のRAMは、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータを一時的に記憶し、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
【0040】
表示制御装置151のCPUは、演出制御装置150から送信される演出制御コマンド(以下、表示制御コマンドとも呼ぶ)を受信し、受信した表示制御コマンドに基づいて、ROMが記憶しているプログラムに従って処理を実行する。そして、表示制御装置151のCPUは、表示制御コマンドが指定する画像データをROMから読み出し、読み出した画像データを画像処理用VDPに出力する。
【0041】
表示制御装置151の画像処理用VDPは、CPUからの出力指定に従って、出力ポートを介して演出図柄表示装置104に画像データを出力する。これにより、演出図柄表示装置104は、表示制御コマンドが指定する画像データを表示し、演出表示を行う。
ランプ制御装置152は、ランプ154の点灯、点滅等を制御する。ランプ制御装置152は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて、演出制御コマンドが指定するランプ演出に対応する制御データをROMから読み出し、読み出した制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
【0042】
効果音制御装置153は、スピーカ155からの効果音の出力を制御する。効果音制御装置153は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて、演出制御コマンドが指定する効果音演出に対応する音響データをROMから読み出し、読み出した音響データに基づいてスピーカ155に出力する。
役物制御装置157は、電動役物130の動作を制御する。役物制御装置157は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて、役物制御コマンドが指定する電動役物130の作動パターンに対応する制御データをROMから読み出し、読み出した制御データに基づいて電動役物130を作動させる。
【0043】
(当たり抽選について)
次に、パチンコ機1における当たり抽選について説明する。
図3は、当たりの種別を示す図である。
図3に示すように、パチンコ機1では、当たり(特賞状態)の種別としては、第1大当たり、および第2大当たりがある。
第1大当たりは、第1抽選に当選した場合に生起される当たり(特賞状態)である。パチンコ機1は、第1大当たりに当選した場合には、特別図柄表示装置107aにおいて特別図柄Z5を「通常当たり図柄」で停止表示させ、演出図柄表示装置104の表示領域R1、R2、R3、R4において演出図柄Z1、Z2を「通常当たり図柄」で停止表示させるように制御する。パチンコ機1は、演出図柄表示装置104において「通常当たり図柄」を停止表示させる場合、例えば、表示領域R1、R2、R3において「2、2、2」等の同一の数字等が揃う組み合わせで演出図柄Z1を停止表示させ、表示領域R4において「青色」等の当たりの種別に応じた色で演出図柄Z2を停止表示させる。
【0044】
また、パチンコ機1は、第1大当たりに当選した場合には、当たり時におけるラウンド回数が2回となり、当たり後において時短状態が生起されない。これにより、第1大当たりが生起された場合には、獲得賞球数の期待値が低く、利益の獲得が困難となる。
第2大当たりは、第2抽選に当選した場合に生起される当たり(特賞状態)である。パチンコ機1は、第2大当たりに当選した場合には、特別図柄表示装置107bにおいて特別図柄Z6を「通常当たり図柄」で停止表示させ、演出図柄表示装置104の表示領域R5、R6、R7、R8において演出図柄Z3、Z4を「通常当たり図柄」で停止表示させるように制御する。パチンコ機1は、演出図柄表示装置104において「通常当たり図柄」を停止表示させる場合、例えば、表示領域R5、R6、R7において、「2、2、2」等の同一の数字が揃う組み合わせで演出図柄Z3を停止表示させ、表示領域R8において、「青色」等の当たりの種別に応じた色で演出図柄Z4を停止表示させる。
【0045】
また、パチンコ機1は、第2大当たりに当選した場合には、当たり時におけるラウンド回数が15回となり、当たり後の100回の第1抽選および第2抽選(演出図柄Z1、Z2、Z3、Z4の変動表示、特別図柄Z5、Z6の変動表示)において時短状態が生起される。これにより、パチンコ機1は、第2大当たりが生起された場合には、第1大当たりが生起された場合よりも大きな利益を獲得可能とする。それゆえ、パチンコ機1では、遊技者は、第2大当たりの生起を目指すことになる。
【0046】
また、本実施形態では、はずれの種別としては、第1はずれ、および第2はずれがある。
第1はずれは、第1抽選にはずれた状態である。パチンコ機1は、第1はずれとなった場合には、特別図柄表示装置107aにおいて特別図柄Z5を「はずれ図柄」で停止表示させ、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1、Z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。パチンコ機1は、演出図柄表示装置104において「はずれ図柄」を停止表示させる場合、例えば、表示領域R1、R2、R3において、「1、1、2」等の規則性のない不揃いの組み合わせで演出図柄Z1を停止表示させ、表示領域R4において、「黒色」「白色」等のはずれの種別に応じた色で演出図柄Z2を停止表示させる。
【0047】
第2はずれは、第2抽選にはずれた状態である。パチンコ機1は、第2はずれとなった場合には、特別図柄表示装置107bにおいて特別図柄Z6を「はずれ図柄」で停止表示させ、演出図柄表示装置104において演出図柄Z3、Z4を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。パチンコ機1は、演出図柄表示装置104において「はずれ図柄」を停止表示させる場合、例えば、表示領域R5、R6、R7において、「1、1、2」等の規則性のない不揃いの組み合わせで演出図柄Z3を停止表示させ、表示領域R8において、「黒色」「白色」等のはずれの種別に応じた色で演出図柄Z4を停止表示させる。
【0048】
(制御コマンドについて)
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドについて説明する。
図4は、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドの構成を示す図である。
図4に示すように、制御コマンドは、制御コマンドの分類を識別するための識別子であるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示すディジタルデータであるイベント(EVENT)とから構成されている。モードおよびイベントのそれぞれは、1バイト長のディジタルデータで構成される。
【0049】
主制御装置210は、制御コマンドを送信する際に、ストローブ信号(DUSTB)を演出制御装置150に送信する。そして、主制御装置210は、ストローブ信号の1つ目の立ち上がりを契機として、モードを送信し、ストローブ信号の2つ目の立ち上がりを契機として、イベントを送信する。また、演出制御装置150は、ストローブ信号の受信に応じて割込処理を発生させ、割込処理によって制御コマンドをRAMに格納する。
【0050】
主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドの種類としては、例えば、状態指定コマンド、変動時間指定コマンド、図柄停止指定コマンド、特賞状態開始指定コマンド、および特賞状態終了指定コマンド等がある。
状態指定コマンドは、当たり抽選の結果を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、当たり抽選の結果が当たり(当選)である場合には当たり種別を指定し、当たり抽選の結果がはずれである場合にははずれ種別を指定する。具体的には、第1大当たり、第2大当たり、第1はずれ、および第2はずれのいずれかを指定する。
【0051】
変動時間指定コマンドは、演出図柄Z1、Z2の変動時間、または演出図柄Z3、Z4の変動時間を指定するコマンドである。変動時間としては、n種類(n=68)の変動時間(例えば、2[s]、30[s]、…、300[s]等)が設定されている。それゆえ、変動時間指定コマンドは、n種類の変動時間のうちいずれかの変動時間を指定する。
状態指定コマンドおよび変動時間指定コマンドは、演出図柄Z1、Z2の変動表示の開始時、または演出図柄Z3、Z4の変動表示の開始時に送信される。その際、まず、状態指定コマンドが送信され、続いて、変動時間指定コマンドが送信される。ここで、演出図柄Z1、Z2の変動表示の開始時は、特別図柄表示装置107aにおける特別図柄Z5の変動表示の開始時と一致している。また、演出図柄Z3、Z4の変動表示の開始時は、特別図柄表示装置107bにおける特別図柄Z6の変動表示の開始時と一致している。
【0052】
図柄停止指定コマンドは、演出図柄Z1、Z2の停止表示、または演出図柄Z3、Z4の停止表示を指定するためのコマンドである。図柄停止指定コマンドは、演出図柄Z1、Z2の停止表示時、および演出図柄Z3、Z4の停止表示時に送信される。ここで、演出図柄Z1、Z2の停止表示時は、特別図柄表示装置107aにおける特別図柄Z5の停止表示時と一致している。また、演出図柄Z3、Z4の停止表示時は、特別図柄表示装置107bにおける特別図柄Z6の停止表示時と一致している。
【0053】
特賞状態開始指定コマンドは、特賞状態の開始を指定するためのコマンドである。具体的には、第1大当たりの開始を指定する「第1大当たり開始指定コマンド」、および第2大当たりの開始を指定する「第1大当たり開始指定コマンド」がある。特賞状態開始指定コマンドは、特賞状態の開始時に出力される。
特賞状態終了指定コマンドは、特賞状態の終了を指定するためのコマンドである。特賞状態終了指定コマンドは、特賞状態の終了時に出力される。
【0054】
(遊技制御処理)
次に、主制御装置210が実行する処理(以下、遊技制御処理とも呼ぶ)を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等から構成される。そして、CPU220は、ROM230の所定領域に記憶されている遊技制御プログラムを読み出し、読み出した遊技制御プログラムを繰り返し実行する。遊技制御処理は、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルが実行される。
図5は、主制御装置210が実行する遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220によって実行されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行する。
【0055】
前記ステップS100では、CPU220は、遊技者の利益に直接影響する出玉の決定等に関する各種乱数値を更新する当たり決定乱数値更新処理を実行する。出玉の決定等に直接関する各種乱数値としては、当たりを生起させるか否かを決定する抽選である当たり抽選に用いる当たり決定乱数値、特別図柄Z5、Z6の抽選に用いる当たり図柄乱数等がある。なお、当たり決定乱数値更新処理では、当たり決定乱数値が一巡するたびに当たり決定乱数値を生成するための初期値を変化させる。これにより、遊技者が当たり決定乱数値を容易に予測できないようにしている。
【0056】
次にステップS102に移行して、CPU220は、演出に関する各種乱数値を更新する演出制御用乱数更新処理を実行する。演出に関する各種乱数値としては、演出図柄Z1、Z2、Z3、Z4の変動時間の抽選に用いる変動時間決定乱数等がある。
次にステップS104に移行して、CPU220は、入力ポート250を介してスイッチ131a、131b、132、133からの検出信号を入力する入力処理を実行する。
具体的には、入力処理では、CPU220は、スイッチ131a、131b、132、133から検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、CPU220は、スイッチ131a、131b、132、133から検出信号が入力されたと判定した場合には、当該検出信号を示す情報をRAM240に記憶させる。
【0057】
次にステップS106に移行して、CPU220は、RAM140に記憶されている第1始動情報および第2始動情報の更新を行う始動情報更新処理を実行する。
具体的には、始動情報更新処理では、CPU220は、前記ステップS104の入力処理の処理結果に基づき第1始動入賞口スイッチ131aから検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、CPU220は、第1始動入賞口スイッチ131aから検出信号が入力されたと判定した場合には、RAM240に記憶されている第1始動情報を更新する第1始動情報の記憶更新処理を実行する。第1始動情報の記憶更新処理では、CPU220は、RAM240に記憶されている第1始動情報の記憶数(始動情報記憶数)が予め設定した最大数(例えば、4)以上であるか否かを判定する。そして、CPU220は、第1始動情報の始動情報記憶数が最大数以上ではないと判定した場合には、当たり決定乱数値、変動時間決定乱数値、当たり図柄乱数値等、前記ステップS100、S102で更新された各種乱数の値を対応の乱数カウンタから取得し、取得した各種乱数の値をRAM240に第1始動情報として記憶させる。続いて、CPU220は、前記ステップS104の入力処理の処理結果に基づき第2始動入賞口スイッチ131bから検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、CPU220は、第2始動入賞口スイッチ131bから検出信号が入力されたと判定した場合には、RAM240に記憶されている第2始動情報を更新する第2始動情報の記憶更新処理を実行する。第2始動情報の記憶更新処理では、CPU220は、RAM240に記憶されている第2始動情報の記憶数(始動情報記憶数)が最大数(例えば、4)以上であるか否かを判定する。そして、CPU220は、第2始動情報の始動情報記憶数が最大数以上ではないと判定した場合には、当たり決定乱数値、変動時間決定乱数値等、前記ステップS100、S102で更新された各種乱数の値を対応の乱数カウンタから取得し、取得した各種乱数の値をRAM240に第2始動情報として記憶させる。
【0058】
次にステップS108に移行して、CPU220は、第1抽選および第2抽選を行う当たり判定処理を実行する。当たり判定処理の詳細については、後述する。
次にステップS110に移行して、CPU220は、大入賞口115を所定パターンで開放させる当たり処理を実行する。
具体的には、当たり処理では、CPU220は、大入賞口115が所定パターンで開放されるように、大入賞口ソレノイド159に制御信号を送信する。また、CPU220は、特賞状態の開始を指定する特賞状態開始指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、後述するステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、特賞状態開始指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
【0059】
次にステップS112に移行して、CPU220は、賞球払出制御装置156に賞球の払い出し動作を行わせる賞球払出管理処理を実行する。
具体的には、賞球払出管理処理では、CPU220は、前記ステップS104の入力処理の処理結果に基づき、入賞口スイッチ131a、131b、132から検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、CPU220は、入賞口スイッチ131a、131b、132から検出信号が入力されたと判定した場合には、賞球払出制御装置156に賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドを賞球払出制御装置156に送信する。
【0060】
次にステップS114に移行して、CPU220は、遊技制御に関する信号(以下、外部情報信号とも呼ぶ)をホールコンピュータ500および情報表示装置600に出力する外部情報出力処理を実行する。外部情報信号としては、遊技情報や異常信号等がある。
次にステップS116に移行して、CPU220は、出力ポート255を介して、RAM240に記憶されている制御コマンドを演出制御装置150に出力するポート出力処理を実行した後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
【0061】
具体的には、ポート出力処理では、CPU220は、RAM240に制御コマンドが記憶されているか否かを判定する。そして、CPU220は、RAM240に制御コマンドが記憶されていると判定した場合には、当該制御コマンドを演出制御装置150に出力する。その際、まず、ストローブ信号が出力され、続いて、モードとイベントとを含む制御コマンドが出力される。また、CPU220は、普通図柄表示装置106、特別図柄表示装置107a、107b、遊技状態表示装置109、賞球払出制御装置156、始動入賞口ソレノイド158、大入賞口ソレノイド159等に制御信号を出力する。
【0062】
次に、ステップS108の当たり判定処理を説明する。
図6は、当たり判定処理を示すフローチャートである。
当たり判定処理は、ステップS108において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS200に移行する。
前記ステップS200では、CPU220は、演出図柄表示装置104の表示領域R1、R2、R3、R4で演出図柄Z1、Z2の変動表示が行われているか否かを判定する。そして、CPU220は、演出図柄Z1、Z2の変動表示が行われていないと判定した場合(No)にはステップS202に移行する。一方、CPU220は、演出図柄Z1、Z2の変動表示が行われていると判定した場合(Yes)にはステップS216に移行する。
【0063】
前記ステップS202では、CPU220は、RAM240に記憶されている第1始動情報の記憶数(始動情報記憶数)が「1」以上で且つ大当たり(特賞状態)が非生起中であるか否かを判定する。そして、CPU220は、第1始動情報の始動情報記憶数が「1」以上で且つ大当たり(特賞状態)が非生起中であると判定した場合(Yes)にはステップS204に移行する。一方、CPU220は、第1始動情報の始動情報記憶数が「0」または大当たりが生起中であると判定した場合(No)にはステップS220に移行する。これにより、特賞状態の生起中は、表示領域R1、R2、R3、R4による演出図柄Z1、Z2の新たな変動表示の開始を禁止することが可能となっている。
前記ステップS204では、CPU220は、RAM240から、RAM240に記憶されている第1始動情報のうち最も古い第1始動情報(当たり決定乱数値、変動時間決定乱数値、当たり図柄乱数値)を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した第1始動情報をRAM240の記憶領域から消去する。
【0064】
次にステップS206に移行して、CPU220は、当たり(特賞状態)を生起させるか否かを判定する。具体的には、CPU220は、ROM230から、当たり値を登録した当たり決定テーブルを読み出す。続いて、CPU220は、前記ステップS204で読み出した当たり決定乱数値が当たり決定テーブルに登録されている当たり値と一致しているか否かを判定する。そして、CPU220は、当たり決定乱数値が当たり値と一致していると判定した場合(Yes)には、当たり(特賞状態)を生起させると判定し、ステップS208に移行する。一方、CPU220は、当たり決定乱数値が当たり値と一致していないと判定した場合(No)には、当たりを生起させない(はずれ)と判定し、ステップS214に移行する。これにより、CPU220は、第1始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として、当たり(特賞状態)を生起させるか否かを決定する抽選を実行する。
【0065】
また、CPU220は、当たり決定乱数値が当たり値と一致していないと判定した場合(No)には、第1はずれに対応する状態指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、第1はずれに対応する状態指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
前記ステップS208では、CPU220は、当たりの種別を決定する当たり種別決定処理を実行する。
具体的には、当たり種別決定処理では、CPU220は、第1大当たりを示す当たり種別番号に対応する状態指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、第1大当たりに対応する状態指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
【0066】
次にステップS210に移行して、CPU220は、演出図柄Z1、Z2の変動時間および特別図柄Z5の変動時間を決定する当たり時変動時間決定処理を実行する。
具体的には、当たり時変動時間決定処理では、CPU220は、RAM240から現在の遊技モードを読み出す。遊技モードとしては、モード1、モード2、モード3、およびモード4がある。遊技モードは、モード4、モード3、モード2、およびモード1の順に上位のモードとなっている(モード4が最上位)。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に現在の遊技モードが記憶されていない場合には、遊技モードとしてモード1を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、ROM240に記憶されている複数の遊技演出テーブルのうちから、現在の遊技モードに対応する遊技演出テーブルを読み出す。遊技演出テーブルとは、図7に示すように、大当後回転数と変動時間決定テーブルを示すテーブル番号(テーブル情報)との対応を登録したテーブルである。つまり、大当後回転数に対応付けて変動テーブルを示すテーブル番号を登録したテーブルである。遊技演出テーブルは、遊技モードごとに設定されている。変動時間決定テーブルとは、変動時間決定乱数値と、演出図柄Z1、Z2および特別図柄Z5の変動時間(以下、特図1変動時間とも呼ぶ)を示す変動時間番号および演出図柄Z3、Z4および特別図柄Z6の変動時間(以下、特図2変動時間とも呼ぶ)を示す変動時間番号との対応を登録したテーブルである。
【0067】
ここで、変動時間決定テーブルとしては、図8および図9に示すように、テーブルA、テーブルB、テーブルC、およびテーブルDがある。変動時間決定テーブルは、テーブルD、テーブルC、テーブルB、およびテーブルAの順に上位のテーブルとなっている(テーブルDが最上位)。テーブルAは、特図1平均変動時間が1.1[s]、特図2平均変動時間が10[s]に設定されているテーブルであり、当該テーブルに登録されている変動時間決定乱数値の0%を最大の特図1変動時間(以下、特図1長時間変動とも呼ぶ。300[s])に対応付けている。特図1平均変動時間とは、変動時間決定テーブルに登録されている変動時間番号に対応する特図1変動時間それぞれに当該変動時間番号が選択される確率(選択率)を乗算し、乗算結果を合計したものである。特図2平均変動時間とは、変動時間決定テーブルに登録されている変動時間番号に対応する特図2変動時間それぞれに当該変動時間番号が選択される確率(選択率)を乗算し、乗算結果を合計したものである。同様に、テーブルBは、特図1平均変動時間が10[s]、特図2平均変動時間が10[s]に設定されているテーブルであり、当該テーブルに登録されている変動時間決定乱数値の30%を特図1長時間変動(300[s])に対応付けている。テーブルCは、特図1平均変動時間が20[s]、特図2平均変動時間が10[s]に設定されているテーブルであり、当該テーブルに登録されている変動時間決定乱数値の60%を特図1長時間変動(300[s])に対応付けている。テーブルDは、特図1平均変動時間が30[s]、特図2平均変動時間が10[s]に設定されているテーブルであり、当該テーブルに登録されている変動時間決定乱数値の100%を特図1長時間変動(300[s])に対応付けている。
【0068】
このように、テーブルAでは、特図1平均変動時間が、特図2平均変動時間と比較して1/9の長さに設定されている。それゆえ、CPU220は、テーブルAに基づいて演出図柄Z1、Z2、Z3、Z4および特別図柄Z5、Z6の変動時間(特図1変動時間、特図2変動時間)を設定した場合、演出図柄Z3、Z4および特別図柄Z6の変動表示が1回行われている間に、演出図柄Z1、Z2および特別図柄Z5の変動表示を9回行うことができる。すなわち、CPU220は、第2抽選の抽選結果の表示を1回行っている間に、第1抽選の抽選結果の表示を9回行うことができる。それゆえ、CPU220は、第1大当たりよりも第2大当たりが生起される期待値を1/9に低減することができる。
【0069】
また、テーブルBでは、特図1平均変動時間が、特図2平均変動時間と等しい長さに設定されている。それゆえ、CPU220は、テーブルBに基づいて演出図柄Z1、Z2、Z3、Z4および特別図柄Z5、Z6の変動時間(特図1変動時間、特図2変動時間)を設定した場合、単位時間当たりの、演出図柄Z1、Z2および特別図柄Z5の変動表示の実行回数と、演出図柄Z3、Z4および特別図柄Z6の変動表示の実行回数とを等しくすることができる。すなわち、CPU220は、単位時間当たりの、第1抽選の抽選結果の表示回数と、第2抽選の抽選結果の表示回数とを等しくすることができる。それゆえ、CPU220は、第1大当たりが生起される可能性と、第2大当たりが生起される可能性とを等しくすることができる。
【0070】
さらに、テーブルCでは、特図1平均変動時間が、特図2平均変動時間と比較して、2倍の長さに設定されている。それゆえ、CPU220は、テーブルCに基づいて演出図柄Z1、Z2、Z3、Z4および特別図柄Z5、Z6の変動時間(特図1変動時間、特図2変動時間)を設定した場合、演出図柄Z1、Z2および特別図柄Z5の変動表示が1回行われている間に、演出図柄Z3、Z4および特別図柄Z6の変動表示を2回行うことができる。すなわち、CPU220は、第1抽選の抽選結果の表示を1回行っている間に、第2抽選の抽選結果の表示を2回行うことができる。それゆえ、CPU220は、第1大当たりよりも、第2大当たりが生起される可能性を2倍に増大することができる。同様に、テーブルDでは、特図1平均変動時間が、特図2平均変動時間と比較して、3倍の長さに設定されている。それゆえ、CPU220は、テーブルDに基づいて演出図柄Z1、Z2、Z3、Z4および特別図柄Z5、Z6の変動時間を設定した場合、第2大当たりよりも、第1大当たりが生起される期待値を3倍に増大することができる。
【0071】
また、図7に示すように、モード1に対応する遊技演出テーブルは、大当後回転数の0〜899回の範囲に対応付けてテーブルAが登録され、大当後回転数の900回以上の範囲に対応付けてテーブルDが登録されているテーブルである。同様に、モード2に対応する遊技演出テーブルは、大当後回転数の0〜99回の範囲に対応付けてテーブルC登録され、大当後回転数の100〜299回の範囲に対応付けてテーブルA登録され、大当後回転数の300〜399回の範囲に対応付けてテーブルB登録され、大当後回転数の400〜699回の範囲に対応付けてテーブルA登録され、大当後回転数の700〜799回の範囲に対応付けてテーブルB登録され、大当後回転数の800〜899回の範囲に対応付けてテーブルA登録され、大当後回転数の900回以上の場合にテーブルDが登録されているテーブルである。モード3に対応する遊技演出テーブルは、大当後回転数の0〜99回の範囲に対応付けてテーブルC登録され、大当後回転数の100〜199回の範囲に対応付けてテーブルB登録され、大当後回転数の200〜499回の範囲に対応付けてテーブルA登録され、大当後回転数の500〜599回の範囲に対応付けてテーブルB登録され、大当後回転数の600〜899回の範囲に対応付けてテーブルA登録され、大当後回転数の900回以上の場合にテーブルDが登録されているテーブルである。モード4に対応する遊技演出テーブルは、大当後回転数の0〜199回の範囲に対応付けてテーブルC登録され、大当後回転数の200〜299回の範囲に対応付けてテーブルA登録され、大当後回転数の300〜399回の範囲に対応付けてテーブルB登録され、大当後回転数の400〜499回の範囲に対応付けてテーブルA登録され、大当後回転数の500〜599回の範囲に対応付けてテーブルA登録され、大当後回転数の600〜699回の範囲に対応付けてテーブルA登録され、大当後回転数の700〜799回の範囲に対応付けてテーブルB登録され、大当後回転数の800〜899回の範囲に対応付けてテーブルA登録され、大当後回転数の900回以上の場合にテーブルDが登録されているテーブルである。これにより、CPU220は、大当後回転数が0〜99回の範囲内にある場合、モード1である場合にはテーブルAを読み出し、モード2、モード3、およびモード4である場合にはテーブルCを読み出す。つまり、CPU220は、遊技モードが上位モード(モード2、モード3、およびモード4)であるほど、少ない大当後回転数で上位テーブル(テーブルC)を読み出す。また、CPU220は、大当後回転数が100〜199回の範囲内にある場合、モード1およびモード2である場合にはテーブルAを読み出し、モード3である場合にはテーブルBを読み出し、モード4である場合にはテーブルCを読み出す。つまり、遊技モードが下位モード(モード1、モード2)であるほど、少ない大当後回転数で下位テーブル(テーブルA)を読み出す。ここで、モード1、モード2、モード3、およびモード4に対応する遊技演出テーブルは、大当後回転数の予め設定した設定範囲200〜299回、400〜499回、600〜699回、および800〜899回に対応付けて、同一の変動時間決定テーブル(テーブルA)が登録されている。
【0072】
続いて、CPU220は、RAM240から大当後回転数を読み出す。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に大当後回転数が記憶されていない場合には、大当後回転数として「0」を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、読み出した遊技演出テーブルから、大当後回転数に対応した変動時間決定テーブル(テーブルA、テーブルB、テーブルC、テーブルD)を示すテーブル番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出したテーブル番号が示す変動時間決定テーブルから、前記ステップS204で読み出した変動時間決定乱数値に対応する変動時間番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンド(以下、特図1変動時間指定コマンドとも呼ぶ)をRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、変動時間番号に対応する特図1変動時間指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
【0073】
このように、CPU220は、複数の遊技演出テーブルのうちから1つのテーブル番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出したテーブル番号が示す遊技演出テーブルから、大当後回転数に対応した変動時間決定テーブルを順次読み出す。そして、CPU220は、変動時間決定テーブルを、読み出した変動時間決定テーブルに順次切り替える。
【0074】
続いて、CPU220は、第1変動時間タイマ(図示なし)において、決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示装置107aにおいて特別図柄Z5の変動表示を開始するとともに、設定した第1変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。ここで、表示領域R1、R2、R3、R4が演出図柄Z1、Z2を変動表示中に、第2抽選に当選したことを表す態様で演出図柄Z3、Z4および特別図柄Z6が停止表示され、特賞状態(第2大当たり)が生起された場合、当該特賞状態が終了するまで第1変動時間タイマによる変動時間の計測を中断する。これにより、演出図柄表示装置104は、演出図柄Z1、Z2および特別図柄Z5を停止表示させることなく変動表示を継続する。
【0075】
続いて、CPU220は、ROM230から、第1特別図柄決定テーブルを読み出す。第1特別図柄決定テーブルとは、当たり図柄乱数値と、停止表示させる特別図柄Z5との対応を登録したテーブルである。ここで、第1特別図柄決定テーブルは、当たり図柄乱数値を、第1抽選に当選したことを表す態様に対応付けている。第1抽選に当選したことを表す態様としては、数字や図柄などからなる100種類の図柄(以下、特別図柄1〜特別図柄100とも呼ぶ)がある。続いて、CPU220は、読み出した第1特別図柄決定テーブルから、前記ステップS204で読み出した当たり図柄乱数値に対応する特別図柄Z5を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した特別図柄Z5に対応する第1特別図柄番号をRAM240に記憶させる。
【0076】
次にステップS212に移行して、CPU220は、当たり(第1大当たり)の終了後に移行する遊技モードを決定する遊技モード決定処理を実行する。
具体的には、遊技モード決定処理では、CPU220は、ROM230から第1遊技モード決定テーブルを読み出す。第1遊技モード決定テーブルとは、特別図柄Z5(特別図柄1〜特別図柄100)と、遊技モードとの対応を登録したテーブルである。続いて、CPU220は、第1遊技モード決定テーブルから、前記ステップS210で読み出した特別図柄Z5(特別図柄1〜特別図柄100)に対応する遊技モードを読み出す。これにより、CPU220は、当たり(第1大当たり)の終了後に移行する遊技モードを決定し、RAM240に現在の遊技モードとして記憶させる。
【0077】
ここで、第1遊技モード決定テーブルは、図10(a)に示すように、特別図柄1〜特別図柄75をモード1(モード1に対応する遊技演出テーブル)に対応づけ、特別図柄76〜特別図柄85をモード2(モード2に対応する遊技演出テーブル)に対応づけ、特別図柄86〜特別図柄95をモード3(モード3に対応する遊技演出テーブル)に対応づけ、特別図柄96〜特別図柄100をモード4(モード4に対応する遊技演出テーブル)に対応付けている。これにより、ステップS210の当たり変動時間決定処理および後述するステップS214のはずれ時変動決定処理では、第1抽選の当選時に特別図柄表示装置107aで停止表示される特別図柄Z5に対応した遊技演出テーブルを選択する。それゆえ、遊技者は、遊技に熟練することで、停止表示された特別図柄Z5をもとに遊技演出テーブルを推測可能となる。その結果、遊技者は、より遊技を楽しむことができる。
【0078】
また、このように特別図柄Z5(特別図柄1〜特別図柄100)と遊技モードとが対応られていることにより、第1遊技モード決定テーブルでは、特別図柄Z5の75%がモード1に対応付けられ、特別図柄Z5の10%がモード2に対応付けられ、特別図柄Z5の10%がモード3に対応付けられ、特別図柄Z5の5%がモード4に対応付けられている。それゆえ、図11に示すように、第1抽選の抽選結果が当たり(第1大当たり)である場合には、当たりの終了後に、75%の割合でモード1に移行し、10%の割合でモード2に移行し、10%の割合でモード3に移行し、5%の割合でモード4に移行する。
【0079】
このように、CPU220は、第1抽選に当選した場合には、75%の確率でモード1を選択する。また、CPU220は、モード1を選択した場合には、まず、テーブルAを選択する。これにより、CPU220は、第1抽選に当選した場合には、演出図柄Z1、Z2の変動表示および特別図柄Z5の変動表示が行われる場合の平均変動時間を演出図柄Z3、Z4の変動表示および特別図柄Z6の変動表示が行われる場合の平均変動時間と比較して短くするテーブル(テーブルA)が選択される確率を大きくする。
続いて、CPU220は、大当後回転数として「0」をRAM240に記憶させる。これにより、大当後回転数を「0」(初期値)に初期化する。
【0080】
一方、前記ステップS214では、CPU220は、演出図柄Z1、Z2の変動時間および特別図柄Z5の変動時間を決定するはずれ時変動時間決定処理を実行した後、前記ステップS220に移行する。
具体的には、はずれ時変動時間決定処理では、CPU220は、RAM240から、現在の遊技モードを読み出す。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に現在の遊技モードが記憶されていない場合には、遊技モードとしてモード1を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、ROM230から、読み出した現在の遊技モードに対応する遊技演出テーブルを読み出す。続いて、CPU220は、RAM240から大当後回転数を読み出す。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に大当後回転数が記憶されていない場合には、大当後回転数として「0」を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、読み出した遊技演出テーブルから、大当後回転数に対応する変動時間決定テーブル(テーブルA、テーブルB、テーブルC、テーブルD)を示すテーブル番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出したテーブル番号が示す変動時間決定テーブルから、前記ステップS204で読み出した変動時間決定乱数値に対応する変動時間番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した変動時間番号に対応する特図1変動時間指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、変動時間番号に対応する特図1変動時間指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
【0081】
続いて、CPU220は、第1変動時間タイマにおいて、決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示装置107aにおいて特別図柄Z5の変動表示を開始するとともに、設定した第1変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
続いて、CPU220は、読み出した大当後回転数に「1」を加算し、加算結果を大当後回転数としてRAM240に記憶させる。また、CPU220は、第1抽選にはずれたことを表す特別図柄Z5に対応する第1特別図柄番号をRAM240に記憶させる。
【0082】
一方、前記ステップS216では、CPU220は、演出図柄Z1、Z2の変動表示および特別図柄Z5の変動表示が開始されてから前記ステップS210またはS214で決定した演出図柄Z1、Z2の変動時間および特別図柄Z5の変動時間が経過したか否かを判定する。具体的には、CPU220は、第1変動時間タイマの計測結果が当該変動時間以上であるか否かを判定する。そして、CPU220は、第1変動時間タイマの計測結果が当該変動時間以上であると判定した場合(Yes)には、演出図柄Z1、Z2の変動時間および特別図柄Z5の変動時間が経過したと判定し、ステップS218に移行する。一方、CPU220は、第1変動時間タイマの計測結果が当該変動時間未満であると判定した場合(No)には、演出図柄Z1、Z2の変動時間および特別図柄Z5の変動時間が経過していないと判定し、前記ステップS220に移行する。
【0083】
前記ステップS218では、CPU220は、演出図柄表示装置104の表示領域R1、R2、R3、R4で変動表示されている演出図柄Z1、Z2を停止表示させる図柄停止指定コマンド(以下、演出図柄Z1、Z2の図柄停止指定コマンドとも呼ぶ)をRAM240に記憶させる図柄停止処理を実行した後、前記ステップS220に移行する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、演出図柄Z1、Z2の図柄停止指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
【0084】
続いて、CPU220は、RAM240から、第1特別図柄番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した第1特別図柄番号に対応する特別図柄Z5を特別図柄表示装置107aに表示させる制御コマンドをRAM240に記憶させる図柄停止処理を実行する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、制御コマンドを特別図柄表示装置107aに送信する。
これにより、パチンコ機1は、特別図柄表示装置107aにおいて、第1抽選の結果に対応する態様で特別図柄Z5の停止表示を行う。
【0085】
前記ステップS220では、CPU220は、演出図柄表示装置104の表示領域R5、R6、R7、R8で演出図柄Z3、Z4の変動表示が行われているか否かを判定する。そして、CPU220は、演出図柄Z3、Z4の変動表示が行われていないと判定した場合(No)にはステップS222に移行する。一方、CPU220は、演出図柄Z3、Z4の変動表示が行われていると判定した場合(Yes)にはステップS236に移行する。
【0086】
前記ステップS222では、CPU220は、RAM240に記憶されている第2始動情報の記憶数(始動情報記憶数)が「1」以上で且つ大当たり(特賞状態)が非生起中であるか否かを判定する。そして、CPU220は、第1始動情報の始動情報記憶数が「1」以上で且つ大当たり(特賞状態)が非生起中であると判定した場合(Yes)にはステップS224に移行する。一方、CPU220は、第2始動情報の始動情報記憶数が「0」または大当たりが生起中であると判定した場合(No)には一連の処理を終了して元の処理に復帰する。これにより、特賞状態の生起中は表示領域R5、R6、R7、R8による演出図柄Z3、Z4の新たな変動表示の開始を禁止することが可能となっている。
前記ステップS224では、CPU220は、RAM240から、RAM240に記憶されている第2始動情報のうち最も古い第2始動情報(当たり決定乱数値、変動時間決定乱数値、当たり図柄乱数値)を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した第2始動情報をRAM240の記憶領域から消去する。
【0087】
次にステップS226に移行して、CPU220は、当たり(特賞状態)を生起させるか否かを判定する。具体的には、CPU220は、ROM230から、当たり値を登録した当たり決定テーブルを読み出す。続いて、CPU220は、前記ステップS224で読み出した当たり決定乱数値が当たり決定テーブルに登録されている当たり値と一致しているか否かを判定する。そして、CPU220は、当たり決定乱数値が当たり値と一致していると判定した場合(Yes)には、当たり(特賞状態)を生起させると判定し、ステップS228に移行する。一方、CPU220は、当たり決定乱数値が当たり値と一致していないと判定した場合(No)には、当たりを生起させない(はずれ)と判定し、ステップS234に移行する。これにより、CPU220は、第2始動入賞口111cへの遊技球の入賞を契機として、当たり(特賞状態)を生起させるか否かを決定する抽選を実行する。
【0088】
また、CPU220は、当たり決定乱数値が当たり値と一致していないと判定した場合(No)には、第2はずれに対応する状態指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、第2はずれに対応する状態指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
前記ステップS228では、CPU220は、当たりの種別を決定する当たり種別決定処理を実行する。
具体的には、当たり種別決定処理では、CPU220は、第2大当たりを示す当たり種別番号に対応する状態指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、第2大当たりに対応する状態指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
【0089】
次にステップS230に移行して、CPU220は、演出図柄Z3、Z4の変動時間および特別図柄Z6の変動時間を決定する当たり時変動時間決定処理を実行する。
具体的には、当たり時変動時間決定処理では、CPU220は、RAM240から現在の遊技モードを読み出す。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に現在の遊技モードが記憶されていない場合には、遊技モードとしてモード1を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、ROM240から、読み出した現在の遊技モードに対応する遊技演出テーブルを読み出す。続いて、CPU220は、RAM240から大当後回転数を読み出す。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に大当後回転数が記憶されていない場合には、大当後回転数として「0」を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、読み出した遊技演出テーブルから、大当後回転数に対応する変動時間決定テーブル(テーブルA、テーブルB、テーブルC、テーブルD)を示すテーブル番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出したテーブル番号が示す変動時間決定テーブルから、前記ステップS204で読み出した変動時間決定乱数値に対応する変動時間番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンド(以下、特図2変動時間指定コマンドとも呼ぶ)をRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動時間番号に対応する特図2変動時間指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
【0090】
続いて、CPU220は、第2変動時間タイマ(図示なし)において、決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示装置107bにおいて特別図柄Z6の変動表示を開始するとともに、設定した第2変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。ここで、表示領域R5、R6、R7、R8が演出図柄Z3、Z4を変動表示中に、第1抽選に当選したことを表す態様で演出図柄Z1、Z2および特別図柄Z5が停止表示され、特賞状態(第1大当たり)が生起された場合、当該特賞状態が終了するまで第2変動時間タイマによる変動時間の計測を中断する。これにより、演出図柄表示装置104は、演出図柄Z3、Z4および特別図柄Z6を停止表示させることなく変動表示を継続する。
【0091】
続いて、CPU220は、ROM230から、第2特別図柄決定テーブルを読み出す。第2特別図柄決定テーブルとは、当たり図柄乱数値と、停止表示させる特別図柄Z6との対応を登録したテーブルである。ここで、第2特別図柄決定テーブルは、当たり図柄乱数値を、第2抽選に当選したことを表す態様に対応付けている。第2抽選に当選したことを表す態様としては、第1抽選に当選したことを表す態様と同様に、特別図柄1〜特別図柄100がある。続いて、CPU220は、読み出した第2特別図柄決定テーブルから、前記ステップS224で読み出した当たり図柄乱数値に対応する特別図柄Z6を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した特別図柄Z6に対応する第2特別図柄番号をRAM240に記憶させる。
【0092】
次にステップS232に移行して、CPU220は、当たり(第2大当たり)の終了後に移行する遊技モードを決定する遊技モード決定処理を実行する。
具体的には、遊技モード決定処理では、CPU220は、ROM230から第2遊技モード決定テーブルを読み出す。第2遊技モード決定テーブルとは、特別図柄Z6(特別図柄1〜特別図柄100)乱数値と、遊技モードとの対応を登録したテーブルである。続いて、CPU220は、第2遊技モード決定テーブルから、前記ステップS224で読み出した特別図柄Z6(特別図柄1〜特別図柄100)に対応する遊技モードを読み出す。これにより、CPU220は、当たり(第2大当たり)の終了後に移行する遊技モードを決定し、RAM240に現在の遊技モードとして記憶させる。
【0093】
ここで、第2遊技モード決定テーブルは、図10(b)に示すように、特別図柄1〜特別図柄75をモード1(モード1に対応する遊技演出テーブル)に対応づけ、特別図柄76〜特別図柄85をモード2(モード2に対応する遊技演出テーブル)に対応づけ、特別図柄86〜特別図柄95をモード3(モード3に対応する遊技演出テーブル)に対応づけ、特別図柄96〜特別図柄100をモード4(モード4に対応する遊技演出テーブル)に対応付けている。これにより、ステップS230の当たり変動時間決定処理および後述するステップS234のはずれ時変動決定処理では、第2抽選の当選時に特別図柄表示装置107bで停止表示される特別図柄Z6に対応した遊技演出テーブルを選択する。それゆえ、遊技者は、遊技に熟練することで、停止表示された特別図柄Z5をもとに遊技演出テーブルを推測可能となる。その結果、遊技者は、より遊技を楽しむことができる。
【0094】
また、このように特別図柄Z6(特別図柄1〜特別図柄100)と遊技モードとが対応られていることにより、第2遊技モード決定テーブルは、特別図柄Z6の10%がモード1に対応付けられ、特別図柄Z6の20%がモード2に対応付けられ、特別図柄Z6の20%がモード3に対応付けられ、特別図柄Z6の50%がモード4に対応付けられている。それゆえ、図11に示すように、第2抽選の抽選結果が当たり(第1大当たり)である場合には、当たりの終了後に、10%の割合でモード1に移行し、20%の割合でモード2に移行し、20%の割合でモード3に移行し、50%の割合でモード4に移行する。
【0095】
このように、CPU220は、第2抽選に当選した場合には、90%の確率でモード2、モード3、モード4のいずれかを選択する。また、CPU220は、モード2、モード3、モード4のいずれかを選択した場合には、まず、テーブルCを選択する。これにより、CPU220は、第2抽選に当選した場合には、演出図柄Z1、Z2の変動表示および特別図柄Z6の変動表示が行われる場合の平均変動時間を演出図柄Z3、Z4の変動表示および特別図柄Z6の変動表示が行われる場合の平均変動時間と比較して長くするテーブル(テーブルC)が選択される確率を大きくする。
続いて、CPU220は、大当後回転数として「0」をRAM240に記憶させる。これにより、大当後回転数を「0」(初期値)に初期化する。
【0096】
一方、前記ステップS234では、CPU220は、演出図柄Z3、Z4の変動時間および特別図柄Z6の変動時間を決定するはずれ時変動時間決定処理を実行した後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
具体的には、はずれ時変動時間決定処理では、CPU220は、RAM240から、現在の遊技モードを読み出す。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に現在の遊技モードが記憶されていない場合には、遊技モードとしてモード1を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、ROM230から、読み出した現在の遊技モードに対応する遊技演出テーブルを読み出す。続いて、CPU220は、RAM240から大当後回転数を読み出す。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に大当後回転数が記憶されていない場合には、大当後回転数として「0」を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、読み出した遊技演出テーブルから、大当後回転数に対応する変動時間決定テーブル(テーブルA、テーブルB、テーブルC、テーブルD)を示すテーブル番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出したテーブル番号が示す変動時間決定テーブルから、前記ステップS204で読み出した変動時間決定乱数値に対応する変動時間番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した変動時間番号に対応する特図2変動時間指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、変動時間番号に対応する特図2変動時間指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
【0097】
続いて、CPU220は、第2変動時間タイマにおいて、決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示装置107bにおいて特別図柄Z6の変動表示を開始するとともに、設定した第1変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
続いて、CPU220は、読み出した大当後回転数に「1」を加算し、加算結果を大当後回転数としてRAM240に記憶させる。また、CPU220は、第2抽選にはずれたことを表す特別図柄Z6に対応する第2特別図柄番号をRAM240に記憶させる。
【0098】
一方、前記ステップS236では、CPU220は、演出図柄Z3、Z4の変動表示および特別図柄Z6の変動表示が開始されてから前記ステップS230またはS234で決定した演出図柄Z3、Z4の変動時間および特別図柄Z6の変動時間が経過したか否かを判定する。具体的には、CPU220は、第2変動時間タイマの計測結果が当該変動時間以上であるか否かを判定する。そして、CPU220は、第2変動時間タイマの計測結果が当該変動時間以上であると判定した場合(Yes)には、演出図柄Z3、Z4の変動時間および特別図柄Z6の変動時間が経過したと判定し、ステップS238に移行する。一方、CPU220は、第1変動時間タイマの計測結果が当該変動時間未満であると判定した場合(No)には、演出図柄Z1、Z2の変動時間および特別図柄Z6の変動時間が経過していないと判定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
【0099】
前記ステップS238では、CPU220は、演出図柄表示装置104の表示領域R5、R6、R7、R8で変動表示されている演出図柄Z3、Z4を停止表示させる図柄停止指定コマンド(以下、演出図柄Z3、Z4の図柄停止指定コマンドとも呼ぶ)をRAM240に記憶させる図柄停止処理を実行した後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、演出図柄Z3、Z4の図柄停止指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
【0100】
続いて、CPU220は、RAM240から、第2特別図柄番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した第2特別図柄番号に対応する特別図柄Z6を特別図柄表示装置107aに表示させる制御コマンドをRAM240に記憶させる図柄停止処理を実行する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、制御コマンドを特別図柄表示装置107bに送信する。
【0101】
(演出制御処理)
次に、演出制御装置150が実行する処理(以下演出制御処理とも呼ぶ)を説明する。
演出制御装置150のCPUは、マイクロプロセッシングユニット等から構成される。そして、CPU220は、ROM230の所定領域に記憶されている制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムを繰り返し実行する。制御プログラムは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])での1サイクルが実行される。
【0102】
図12は、演出制御装置150が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図12に示すように、まず、ステップS300に移行する。
前記ステップS300では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から状態指定コマンドを受信する状態指定コマンド受信処理を実行する。状態指定コマンド受信処理の詳細については、後述する。
【0103】
次にステップS302に移行して、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から変動時間指定コマンドを受信する変動時間指定コマンド受信処理を実行する。変動時間指定コマンド受信処理の詳細については、後述する。
次にステップS304に移行して、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から図柄停止指定コマンドを受信する図柄停止指定コマンド受信処理を実行する。
【0104】
具体的には、図柄停止指定コマンド受信処理では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から演出図柄Z1、Z2の図柄停止指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150は、演出図柄Z1、Z2の停止表示を指定する図柄停止指定コマンドを受信したと判定した場合には、演出図柄Z1、Z2の停止表示を指定する表示制御コマンド(以下、図柄停止指定表示制御コマンドとも呼ぶ)を、表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、図柄停止指定表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104の表示領域R1、R2、R3、R4において、演出図柄Z1、Z2の停止表示を行う。その際、表示制御装置151は、後述する停止図柄指定表示制御コマンドで指定される組み合わせで演出図柄Z1、Z2の停止表示を行う。
【0105】
続いて、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から演出図柄Z3、Z4の図柄停止指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150は、演出図柄Z3、Z4の停止表示を指定する図柄停止指定コマンドを受信したと判定した場合には、演出図柄Z3、Z4の停止表示を指定する図柄停止指定表示制御コマンドを、表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、図柄停止指定表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104の表示領域R5、R6、R7、R8において演出図柄Z3、Z4の停止表示を行う。その際、表示制御装置151は、停止図柄指定表示制御コマンドで指定される組み合わせで、演出図柄Z3、Z4の停止表示を行う。
【0106】
次にステップS306に移行して、演出制御装置150のCPUは主制御装置210から特賞状態開始指定コマンドを受信する特賞状態開始指定コマンド受信処理を実行する。
具体的には、特賞状態開始指定コマンド受信処理では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から特賞状態開始指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150は、特賞状態開始指定コマンドを受信したと判定した場合には、実行する特賞状態演出を決定する。例えば、第1大当たり開始指定コマンドを受信した場合には、第1大当たり演出の実行を決定し、第2大当たり開始指定コマンドを受信した場合には、第1大当たり演出の実行を決定する。続いて、演出制御装置150は、決定した特賞状態演出に対応する表示制御コマンド(以下、特賞状態演出指定表示制御コマンドとも呼ぶ)を、表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、特賞状態演出指定表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、受信した特賞状態演出指定表示制御コマンドが指定する特賞状態演出を開始する。
【0107】
次にステップS308に移行して、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から特賞状態終了指定コマンドを受信する特賞状態終了指定コマンド受信処理を実行した後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
具体的には、特賞状態終了指定コマンド受信処理では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から特賞状態終了指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150のCPUは、特賞状態終了指定コマンドを受信したと判定した場合には、特賞状態演出の停止を指定する表示制御コマンド(以下、特賞状態演出停止指定表示制御コマンドとも呼ぶ)を、表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151のCPUは、特賞状態演出停止指定表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において表示している特賞状態演出を停止する。
【0108】
次に、ステップS300の状態指定コマンド受信処理を説明する。
図13は、演出制御装置150が実行する状態指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
状態指定コマンド受信処理は、ステップS300において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS400に移行する。
前記ステップS400では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150のCPUは、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS402に移行する。一方、演出制御装置150のCPUは、状態指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
【0109】
前記ステップS402では、演出制御装置150のCPUは、当たり抽選の結果を示す状態指定フラグを設定する状態指定フラグ設定処理を実行する。
具体的には、状態指定フラグ設定処理では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から受信した状態指定コマンドが指定する抽選結果に対応する状態指定フラグを演出制御装置150のRAMに記憶させる。状態指定コマンドが指定する抽選結果としては、第1大当たり、第2大当たり、第1はずれ、および第2はずれがある。なお、状態指定フラグは、新たに状態指定フラグが設定されるまで維持される。
【0110】
次にステップS404に移行して、演出制御装置150のCPUは、停止表示させる演出図柄Z1、Z2の組合せまたは演出図柄Z3、Z4の組み合わせを決定する停止図柄決定処理を実行した後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
具体的には、停止図柄決定処理では、演出制御装置150のCPUは、前記ステップS402で設定した状態指定コマンドが示す抽選結果が第1大当たりまたは第1はずれであるか否かを判定する。そして、演出制御装置150のCPUは、抽選結果が第1大当たりまたは第1はずれであると判定した場合には、停止図柄決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、状態指定フラグが示す抽選結果に対応する第1停止図柄決定テーブルを読み出す。第1停止図柄決定テーブルとは、停止図柄決定乱数値と、停止表示させる演出図柄Z1、Z2の組み合わせを示す停止図柄番号との対応を登録したテーブルである。第1停止図柄決定テーブルは、当たり抽選の結果(第1大当たり、第1はずれ)ごとに設定されている。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した第1停止図柄決定テーブルから、取得した停止図柄決定乱数値に対応する停止図柄番号を読み出す。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した停止図柄番号に対応する表示制御コマンド(以下、停止図柄指定表示制御コマンドとも呼ぶ)を、表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、停止図柄指定表示制御コマンドを受信すると、受信した停止図柄指定表示制御コマンドが指定する演出図柄Z1、Z2の組合せを、停止表示させる演出図柄Z1、Z2の組み合わせとして設定する。
【0111】
一方、演出制御装置150のCPUは、抽選結果が第2大当たりまたは第2はずれであると判定した場合には、停止図柄決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、状態指定フラグが示す抽選結果に対応する第2停止図柄決定テーブルを読み出す。第2停止図柄決定テーブルとは、停止図柄決定乱数値と、停止表示させる演出図柄Z3、Z4の組み合わせを示す停止図柄番号との対応を登録したテーブルである。第2停止図柄決定テーブルは、当たり抽選の結果(第2大当たり、第2はずれ)ごとに設定されている。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した第2停止図柄決定テーブルから、取得した停止図柄決定乱数値に対応する停止図柄番号を読み出す。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した停止図柄番号に対応する停止図柄指定表示制御コマンドを、表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、停止図柄指定表示制御コマンドを受信すると、受信した停止図柄指定表示制御コマンドが指定する演出図柄Z3、Z4の組合せを、停止表示させる演出図柄Z3、Z4の組み合わせとして設定する。
【0112】
次に、ステップS302の変動時間指定コマンド受信処理を説明する。
図14は、演出制御装置150が実行する変動時間指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動時間指定コマンド受信処理は、ステップS310において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS500に移行する。
前記ステップS500では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から特図1変動時間指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150のCPUは、特図1変動時間指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS502に移行する。一方、演出制御装置150のCPUは、特図1変動時間指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS506に移行する。
【0113】
次にステップS502に移行して、演出制御装置150のCPUは、演出図柄Z1、Z2の変動パターンを決定する変動パターン決定処理を実行する。
具体的には、変動パターン決定処理では、演出制御装置150のCPUは、変動パターン決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、前記ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果(第1大当たり、第1はずれ)、および主制御装置210から受信した特図1変動時間指定コマンドが指定する演出図柄Z1、Z2の変動時間の組み合わせに対応する第1変動パターン決定テーブルを読み出す。第1変動パターン決定テーブルは、演出図柄Z1、Z2の変動パターンを決定するための変動パターン決定乱数値と変動パターンを特定するための変動パターン番号との対応が登録されている。第1変動パターン決定テーブルは、当たり抽選の結果、および変動時間の組み合わせごとに設定されている。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した第1変動パターン決定テーブルから、取得した変動パターン決定乱数値に対応する変動パターン番号を読み出す。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した変動パターン番号に対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン指定表示制御コマンドとも呼ぶ)を表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、変動パターン指定表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、該変動パターン指定表示制御コマンドが指定する変動パターンによる演出図柄Z1、Z2の変動表示を開始する。
【0114】
次にステップS504に移行して、演出制御装置150のCPUは、第1予告演出を実行するか否かを決定する予告演出決定処理を実行した後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。第1予告演出とは、演出図柄Z1、Z2の変動表示に対応して行われる、当該変動表示に係る当たり抽選の結果を予告する演出である。
具体的には、予告演出決定処理では、演出制御装置150のCPUは、予告演出決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、前記ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果、および前記ステップS502の変動パターン決定処理で決定した変動パターンの組み合わせに対応する第1予告演出実行抽選テーブルを読み出す。第1予告演出実行抽選テーブルとは、予告演出決定乱数値と予告演出抽選の当たり値との対応が登録されているテーブルである。第1予告演出実行抽選テーブルは、当たり抽選の結果、および変動パターン等の組み合わせごとに設定されている。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した予告演出実行抽選テーブルおよび予告演出決定乱数値に基づいて第1予告演出を実行するか否かを判定する。続いて、演出制御装置150のCPUは、第1予告演出を実行すると判定した場合には、実行する第1予告演出を決定する。
【0115】
前記ステップS506では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から特図1変動時間指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150のCPUは、特図1変動時間指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)にはステップS508に移行する。一方、演出制御装置150のCPUは、特図1変動時間指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
【0116】
次にステップS508に移行して、演出制御装置150のCPUは、演出図柄Z3、Z4の変動パターンを決定する変動パターン決定処理を実行する。
具体的には、変動パターン決定処理では、演出制御装置150のCPUは、変動パターン決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、前記ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果(第2大当たり、第2はずれ)、および主制御装置210から受信した特図1変動時間指定コマンドが指定する演出図柄Z3、Z4の変動時間の組み合わせに対応する第2変動パターン決定テーブルを読み出す。第2変動パターン決定テーブルは、演出図柄Z3、Z4の変動パターンを決定するための変動パターン決定乱数値と変動パターンを特定するための変動パターン番号との対応が登録されている。第2変動パターン決定テーブルは、当たり抽選の結果、および変動時間の組み合わせごとに設定されている。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した第2変動パターン決定テーブルから、取得した変動パターン決定乱数値に対応する変動パターン番号を読み出す。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した変動パターン番号に対応する変動パターン指定表示制御コマンドを表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、変動パターン指定表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、該変動パターン指定表示制御コマンドが指定する変動パターンによる演出図柄Z3、Z4の変動表示を開始する。
【0117】
次にステップS510に移行して、演出制御装置150のCPUは、第2予告演出を実行するか否かを決定する予告演出決定処理を実行した後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。第2予告演出とは、演出図柄Z3、Z4の変動表示に対応して行われる、当該変動表示に係る当たり抽選の結果を予告する演出である。
具体的には、予告演出決定処理では、演出制御装置150のCPUは、予告演出決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、前記ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果、および前記ステップS508の変動パターン決定処理で決定した変動パターンの組み合わせに対応する第2予告演出実行抽選テーブルを読み出す。第2予告演出実行抽選テーブルとは、予告演出決定乱数値と予告演出抽選の当たり値との対応が登録されているテーブルである。第2予告演出実行抽選テーブルは、当たり抽選の結果、および変動パターン等の組み合わせごとに設定されている。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した予告演出実行抽選テーブルおよび予告演出決定乱数値に基づいて第2予告演出を実行するか否かを判定する。続いて、演出制御装置150のCPUは、第2予告演出を実行すると判定した場合には、実行する第2予告演出を決定する。
【0118】
本実施形態では、図1の第1始動入賞口111aが第1始動入賞口を構成する。以下同様に、図2の主制御装置210、および図6のステップS206が第1抽選手段を構成する。また、図1の特別図柄Z5、Z6が識別情報を構成する。さらに、図1の特別図柄表示装置107aが第1表示手段を構成する。また、第2始動入賞口111cが第2始動入賞口を構成する。さらに、図3の第1大当たりが第1特賞状態を構成する。また、図3の第2大当たりが第2特賞状態を構成する。さらに、図1の主制御装置210、および図6のステップS226が第2抽選手段を構成する。さらに、図1の特別図柄表示装置107bが第2表示手段を構成する。また、図2の主制御装置210、および図6のステップS210、S212、S214、S230、S232、S234が変動時間決定手段を構成する。また、図2の主制御装置210、および図6のステップS212、S232が遊技演出テーブル選択手段を構成する。さらに、図2の主制御装置210、および図6のステップS210、S230が変動時間決定テーブル読出手段および変動時間決定実行手段を構成する。
【0119】
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
まず、遊技球が、第1始動入賞口111aに入賞したとする。すると、パチンコ機1が、当たり抽選(第1抽選)を実行する。そして、パチンコ機1が、当たり抽選(第1抽選)を実行すると、演出図柄Z1、Z2の変動表示および特別図柄Z5の変動表示を行った後、当たり抽選の結果に応じた態様によって演出図柄Z1、Z2の停止表示および特別図柄Z5の停止表示を行う。その際、当たり抽選(第1抽選)に当選した場合には、パチンコ機1が、当たり(第1大当たり)に当選したことを表す態様で演出図柄Z1、Z2の停止表示および特別図柄Z5の停止表示を行った後に、特賞状態(第1大当たり)を生起する。第1大当たりでは、図3に示すように、当たり時におけるラウンド回数が2回となり、当たり後において時短状態が生起されない。それゆえ、第1大当たりが生起された場合には、獲得賞球数の期待値が低く、大きな利益の獲得が困難となる。
【0120】
ここで、図11に示すように、パチンコ機1では、第1抽選に当選した場合、75%の確率でモード1に対応する遊技演出テーブルが読み出される。また、パチンコ機1では、モード1に対応する遊技演出テーブルに基づき、大当後回転数「0」に応じて変動時間決定テーブル(テーブルA)を示すテーブル情報が読み出される。そして、読み出されたテーブル情報が示すテーブルAが読み出される。これにより、パチンコ機1では、第1抽選に当選した場合には、演出図柄Z1、Z2の変動表示および特別図柄Z5の変動表示が行われる場合の平均変動時間を演出図柄Z3、Z4の変動表示および特別図柄Z6の変動表示が行われる場合の平均変動時間と比較して短くするテーブル(テーブルA)が選択される確率が大きくなる。それゆえ、パチンコ機1では、例えば、第1の抽選に当選した場合には、特賞状態(第1大当たり)の終了後に、演出図柄Z1、Z2の変動時間および特別図柄Z5の変動時間(特図1変動時間)として、演出図柄Z3、Z4の変動時間および特別図柄Z6の変動時間(特図2変動時間)と比較し、短いものが選択されやすくなる。これにより、パチンコ機1では、演出図柄Z1、Z2の単位時間当たりの変動回数が演出図柄Z3、Z4の単位時間当たりの変動回数より多くなる。それゆえ、パチンコ機1では、第1抽選(第1大当たり)に当選する可能性が第2抽選(第2大当たり)に当選する可能性より大きくなる。そのため、パチンコ機1では、再度第1抽選に当選し、モード1が選択されることで、上記フローが繰り返される可能性が高くなる。これにより、パチンコ機1では、第2大当たりが生起され難く、大きな利益の獲得が困難となる。
【0121】
一方、遊技球が、第2始動入賞口111cに入賞したとする。すると、パチンコ機1が、当たり抽選(第2抽選)を実行する。そして、パチンコ機1が、当たり抽選(第2抽選)を実行すると、演出図柄Z3、Z4の変動表示および特別図柄Z6の変動表示を行った後、当たり抽選の結果に応じた態様によって演出図柄Z3、Z4の停止表示および特別図柄Z6の変動表示を行う。その際、当たり抽選(第2抽選)に当選した場合には、パチンコ機1が、当たり(第2大当たり)に当選したことを表す態様で演出図柄Z3、Z4の停止表示および特別図柄Z6の停止表示を行った後に、特賞状態(第2大当たり)を生起する。第2大当たりでは、図3に示すように、当たり時におけるラウンド回数が15回となり、当たり後において時短状態が生起される。それゆえ、第2大当たりが生起された場合には、第1大当たりが生起された場合よりも大きな利益を獲得できる。
【0122】
ここで、パチンコ機1では、第2抽選に当選した場合、90%の確率でモード2、モード3、モード4のいずれかに対応する遊技演出テーブルが読み出される。また、パチンコ機1では、モード2、モード3、モード4のいずれかに対応する遊技演出テーブルに基づき、大当後回転数「0」に応じて変動時間決定テーブル(テーブルC)を示すテーブル情報が読み出される。そして、読み出されたテーブル情報が示すテーブルCが読み出される。これにより、パチンコ機1では、第2抽選に当選した場合には、演出図柄Z1、Z2の変動表示および特別図柄Z5の変動表示が行われる場合の平均変動時間を演出図柄Z3、Z4の変動表示および特別図柄Z6の変動表示が行われる場合の平均変動時間と比較して長くするテーブル(テーブルC)が選択される確率が大きくなる。それゆえ、パチンコ機1では、例えば、第2の抽選に当選した場合には、特賞状態(第2大当たり)の終了後に、演出図柄Z1、Z2の変動時間および特別図柄Z5の変動時間(特図1変動時間)として、演出図柄Z3、Z4の変動時間および特別図柄Z6の変動時間(特図2変動時間)と比較し、長いものが選択されやすくなる。これにより、パチンコ機1では、演出図柄Z3、Z4および特別図柄Z6の単位時間当たりの変動回数が演出図柄Z1、Z2および特別図柄Z5の単位時間当たりの変動回数よりも多くなる。それゆえ、パチンコ機1では、第2抽選(第2大当たり)に当選する可能性が第1抽選(第1大当たり)に当選する可能性より大きくなる。そのため、パチンコ機1では、再度第2抽選に当選し、モード2、モード3、モード4のいずれかが選択されることで、上記フローが繰り返される可能性が高くなる。これにより、パチンコ機1では、大きな利益が獲得されやすくなる。
【0123】
また、第2抽選に当選し、モード2、モード3、モード4のいずれかに対応する遊技演出テーブルが読み出される、上記フローが繰り返されるうちに、第1大当たりが生起されたとする。すると、パチンコ機1では、特賞状態(第1大当たり)の終了後に、75%の確率でモード1に対応する遊技演出テーブルが読み出される(モード1が選択される)。また、パチンコ機1では、モード1が選択された場合には、まず、テーブルAが選択される。これにより、大きな利益が獲得されやすい遊技状態が終了する。それゆえ、パチンコ機1では、遊技者は、第1抽選に当選しないことを願うことになる。
【0124】
なお、パチンコ機1では、第1大当たりが生起された場合にも、モード1よりも上位のモード(モード2、モード3、モード4)が選択される可能性がある。それゆえ、パチンコ機1では、遊技者は、第1抽選に当選した場合にも、モード1が選択されず、モード2、モード3、モードのいずれかが選択されることを願うことになる。また、パチンコ機1では、第2大当たりが生起された場合にも、モード1が選択される可能性がある。それゆえ、パチンコ機1では、遊技者は、第2抽選に当選した場合にも、モード1が選択されず、モード2、モード3、モード4のいずれかが選択されることを願うことになる。
このように、パチンコ機1では、獲得賞球数の期待値を増減できる。それゆえ、単調になりがちな特賞状態後の遊技において、より変化のある遊技を楽しむことができる。
【0125】
ここで、モード1に対応する遊技演出テーブルが読み出されたが、当たり抽選に当選せず、大当後回転数が増大したとする。すると、パチンコ機1が、大当後回転数が900回に到達した場合に変動時間決定テーブルをテーブルD(最上位のテーブル)に切り替える。つまり、演出図柄Z1、Z2の変動表示および特別図柄Z5の変動表示が行われる場合の平均変動時間を演出図柄Z3、Z4の変動表示および特別図柄Z6の変動表示が行われる場合の平均変動時間と比較して長くするテーブルに切り替える。それゆえ、パチンコ機1では、第2抽選(第2大当たり)に当選する可能性が第1抽選(第1大当たり)に当選する可能性より大きくなる。そのため、パチンコ機1では、第2抽選に当選し、モード2、モード3、モード4のいずれかに対応する遊技演出テーブルが読み出される、上記フローが繰り返される可能性が高くなる。これにより、パチンコ機1では、遊技者は、当たり抽選に当選しない状態が続いた場合にも、遊技演出テーブルおよび大当後回転数に応じて、第2大当たりが生起され、大きな利益を獲得できる可能性を楽しむことができる。
【0126】
また、遊技モードとしてモード2に対応する遊技演出テーブルが読み出されたが、当たり抽選にすぐに当選せず、大当後回転数が増大したとする。すると、パチンコ機1が、大当後回転数が100回、300回、400回、700回、800回、900回に到達するたびに変動時間決定テーブルをテーブルA、テーブルB、テーブルA、テーブルB、テーブルA、テーブルDの順に切り替える。また、遊技モードとしてモード3が選択されたが、当たり抽選にすぐに当選せず、大当後回転数が増大したとする。すると、パチンコ機1が、大当後回転数が100回、200回、500回、600回、900回に到達した場合に変動時間決定テーブルをテーブルC、テーブルB、テーブルA、テーブルB、テーブルA、テーブルDに順次切り替える。さらに、遊技モードとしてモード4が選択されたが、当たり抽選に当選せず、大当後回転数が増大したとする。すると、パチンコ機1が、大当後回転数が200回、300回、400回、500回、600回、700回、800回、900回に到達した場合に変動時間決定テーブルをテーブルA、テーブルB、テーブルA、テーブルB、テーブルA、テーブルB、テーブルA、テーブルDに順次切り替える。それゆえ、遊技者は、当たり抽選に当選しない状態が続いた場合にも、遊技演出テーブルおよび大当後回転数に応じて、変化のある遊技を楽しむことができる。
【0127】
さらに、遊技場において、遊技者が、遊技を行うパチンコ機1を選択していたときに、大当後回転数が150回のパチンコ機1があったとする。ここで、図7に示すように、大当後回転数が150回の範囲内にある場合には、演出モードがモード1、モード2である場合に変動時間決定テーブルとしてテーブルAが選択され、演出モードがモード3である場合に変動時間決定テーブルとしてテーブルBが選択され、演出モードがモード4である場合に変動時間決定テーブルとしてテーブルCが選択される。それゆえ、テーブルAよりも上位のテーブル(テーブルB、テーブルC)が選択されている確率は1/2である。そのため、遊技場に図7に示すような情報を貼り出す等、遊技者に予め大当たり後回転数と変動時間決定テーブルとの関係を表す情報を提示することで、遊技者が当該パチンコ機1を選択する可能性が高くなる。その結果、一般に、大当後回転数が大きいパチンコ機1は遊技者によって選択され難いところ、当該パチンコ機1が選択されやすくなる。
【0128】
また、大当後回転数が設定範囲200〜299回、400〜499回、600〜699回、800〜899回になるたびに、パチンコ機1が、テーブルA、つまり、同一の変動時間決定テーブルを選択する。それゆえ、遊技者が、複数の遊技モード(モード1、モード2、モード3、およびモード4)のうちいずれの遊技モードが選択されているのか判別することを困難とすることができる。そのため、熟練者を楽しませることができる。
【符号の説明】
【0129】
104 演出図柄表示装置
107a 特別図柄表示装置(第1表示手段)
107b 特別図柄表示装置(第2表示手段)
106 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞装置
111a 第1始動入賞口(第1始動入賞口)
111c 第2始動入賞口(第2始動入賞口)
115 第1大入賞口
116 第2大入賞口
130 電動役物
131a 第1始動入賞口スイッチ
131c 第2始動入賞口スイッチ
132 大入賞口スイッチ
150 演出制御装置
151 表示制御装置
152 ランプ制御装置
153 効果音制御装置
154 ランプ
155 スピーカ
210 主制御装置(第1抽選手段、第2抽選手段、変動時間決定手段、遊技演出テーブル選択手段、変動時間決定テーブル読出手段、変動時間決定実行手段)
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Z5 特別図柄(識別情報)
Z6 特別図柄(識別情報)
ステップS206、S226(第1抽選手段)
ステップS210、S212、S214、S230、S232、S234(変動時間決定手段)
ステップS212、S232(遊技演出テーブル選択手段)
ステップS210、S230(変動時間決定テーブル読出手段、変動時間決定実行手段)
第1大当たり(第1特賞状態)
第2大当たり(第2特賞状態)



【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が入賞可能な第1始動入賞口と、
前記第1始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選である第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記第1抽選を実行した場合に、識別情報の変動表示を行った後に、前記第1抽選の結果に対応する態様で識別情報の停止表示を行う第1表示手段と、
遊技球が入賞可能な第2始動入賞口と、
前記第2始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、前記第1抽選に当選した場合に生起される特賞状態である第1特賞状態よりも大きな利益を獲得可能な特賞状態である第2特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選である第2抽選を実行する第2抽選手段と、
前記第2抽選を実行した場合に、識別情報の変動表示を行った後に、前記第2抽選の結果に対応する態様で識別情報の停止表示を行う第2表示手段と、
前記第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間および前記第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間を決定するためのテーブルである変動時間決定テーブルに基づいてそれら変動時間を決定する変動時間決定手段と、
前記第1特賞状態の終了時点または前記第2特賞状態の終了時点から前記第1表示手段によって識別情報の変動表示が行われた回数と前記第2表示手段によって識別情報の変動表示が行われた回数との合計値である大当後回転数に対応付けて前記変動時間決定テーブルを示す情報であるテーブル情報を登録した複数の遊技演出テーブルとを備え、
前記第1表示手段による識別情報の変動表示と前記第2表示手段による識別情報の変動表示とは、互いに並行して行うことが可能となっており、
前記変動時間決定手段は、
前記第1抽選または前記第2抽選に当選した場合に前記複数の遊技演出テーブルから遊技演出テーブルを選択する遊技演出テーブル選択手段と、
前記遊技演出テーブル選択手段が選択した前記遊技演出テーブルから前記大当後回転数に対応した前記テーブル情報を読み出す変動時間決定テーブル読出手段と、
前記変動時間決定テーブル読出手段が読み出した前記テーブル情報が示す前記変動時間決定テーブルに基づいて、前記第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間および前記第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間を決定する変動時間決定実行手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記複数の遊技演出テーブルのそれぞれは、前記第1表示手段および前記第2表示手段で停止表示される識別情報の態様のいずれかに対応付けられており、
前記変動時間決定テーブル読出手段は、前記第1抽選の当選時に前記第1表示手段で停止表示される識別情報の態様、または前記第2抽選の当選時に前記第2表示手段で停止表示される識別情報の態様に対応した前記遊技演出テーブルを選択することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記変動時間決定テーブルとして、前記第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の平均変動時間を前記第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の平均変動時間と比較して短くする第1変動時間決定テーブルと、前記第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の平均変動時間を前記第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の平均変動時間と比較して長くする第2変動時間決定テーブルとを有し、
前記変動時間決定テーブル読出手段は、前記第1抽選に当選した場合には、前記第2抽選に当選した場合に比較して、前記大当後回転数の予め設定した初期値から設定数までの設定範囲に対応付けて前記第1変動時間決定テーブルを示す前記テーブル情報が登録されている前記遊技演出テーブルが読み出される確率を大きくし、前記第2抽選に当選した場合には、前記大当後回転数の予め設定した初期値から設定数までの設定範囲に対応付けて前記第2変動時間決定テーブルを示す前記テーブル情報が登録されている前記遊技演出テーブルが読み出される確率を大きくすることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記複数の遊技演出テーブルのそれぞれは、前記大当後回転数の予め設定した設定範囲に対応付けて同一の前記変動時間決定テーブルが登録されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の遊技機。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−102854(P2013−102854A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247395(P2011−247395)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)
【Fターム(参考)】