説明

遊技機

【課題】遊技盤に貼られたシール部材を剥がす作業を容易に行うことが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技盤本体60の底面64に、接着剤付きのシール部材90を貼り付けるための場所として用いられるシール貼付部81が形成されている。シール貼付部81は、遊技盤本体60の底面64に凹形状に形成されており、底面64において周囲よりも窪ませている。シール貼付部81の貼付面81aは、略平たんであり、底面64と略平行になるように形成されている。貼付面81aは、貼付面81aに貼り付けられるシール部材90に対応する領域である貼付領域81bと、貼付領域81b以外の領域である非貼付領域81cと、に分けられる。シール貼付部81の貼付面81aには、貼付領域81bから非貼付領域81cまで延びている溝部82が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技球の入賞によって大当たりの抽選を行う遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機等の遊技機では、遊技球が始動口等の役物に入賞することにより大当たりの抽選が行われる。そして、大当たりに当選した場合には、遊技機は、大入賞口が開放されて、多くの賞球を獲得し得る大当たり遊技状態となる。したがって、遊技機が設置されたホールでは、遊技者は、遊技機を大当たり遊技状態にすべく、遊技球を打つことで入賞による大当たりの抽選が行われるように遊技を行う。また、遊技機では、遊技者による遊技球の遊技に伴って、画像表示部での表示や各種のランプの点灯、スピーカによる音響等の各種の演出が行われる。
【0003】
製造工程の簡素化や資源の有効利用等の観点から用いられる合成樹脂材の遊技盤は、比較的肉厚の平板状に成形されていることから、成形後に反りが発生することがあり、これによって遊技盤面を流下するパチンコ球の流下状態が不安定になるほか、釘調整も難しくなるという事情に鑑みた構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−149836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、遊技くぎや風車、入賞口および液晶表示器等が配置される樹脂製の遊技盤には、各種のシールが貼り付けられる。このような各種のシール部材は剥がれないことが求められるが、リサイクルの際にはシール部材を遊技盤から剥がす必要があることから、剥がそうとする際にはシール部材を剥がし易いことも求められる。かかる事情は、ベニヤ製の遊技盤にも同じことが言える。
本発明は、遊技盤に貼られたシール部材を剥がす作業を容易に行うことが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明が適用される遊技機は、遊技球による遊技を行うための遊技領域111を有する遊技盤110と、当該遊技盤110を保持する遊技盤保持枠22と、を備える遊技機100であって、前記遊技盤110を構成する遊技盤本体60は、前記遊技盤保持枠22に保持される状態で当該遊技盤110が当該遊技盤保持枠22または他の部材と接する可能性がある当該遊技盤本体60の部分64を周囲よりも窪ませたくぼみ形状部81を備え、前記遊技盤本体60の前記くぼみ形状部81により形成された空間を利用して当該くぼみ形状部81の面81aにシール部材90を貼る場所を形成し、前記遊技盤本体60は、前記くぼみ形状部81の前記面81aに貼られた前記シール部材90に対応する当該面81aの領域である貼付領域81bから当該貼付領域81b以外の当該面81aの領域である非貼付領域81cまで延びる溝部82,83,85を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記遊技盤本体60は樹脂製であり、前記くぼみ形状部81の前記貼付領域81bに、当該貼付領域81bに貼られる前記シール部材90と接触する面積を減少させるための、前記溝部90を除く接触面積減少部84が形成されていることを特徴とすることができる。また、前記遊技盤本体60の前記部分64は、当該遊技盤本体60の略平たんな外周面であり、前記くぼみ形状部81の前記面81aは、前記遊技盤本体60の前記部分64に対して傾斜していることを特徴とすることができる。
【0007】
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、遊技盤に貼られたシール部材を剥がす作業を容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。
【図2】本実施の形態のパチンコ遊技機の部分平面拡大図である。
【図3】本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
【図4】枠部材の構成を説明する斜視図である。
【図5】遊技盤の遊技盤保持枠への取り付けについて説明する斜視図である。
【図6】遊技盤の遊技盤保持枠への取り付けについて説明する斜視図である。
【図7】遊技盤本体の構成を説明する図である。
【図8】遊技盤本体の構成を説明する図である。
【図9】遊技盤本体のシール貼付部を説明する図である。
【図10】シール貼付部の第1の変形例を示す図である。
【図11】シール貼付部の第2の変形例を示す図である。
【図12】シール貼付部の第3の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
【0011】
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
【0012】
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
【0013】
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器を作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
【0014】
なお、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選において大当たりに当選する大当たり確率が変動する場合(低確状態(例えば300分の1)から高確状態(例えば30分の1)への変動)がある。また、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップ123の羽根の開時間が延長されたり、電動チューリップ123の羽根が開く回数が増えたりする場合がある。
【0015】
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
【0016】
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで不図示の発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、不図示の供給装置が不図示の発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく上皿153(図2参照)と、を備えている。この上皿153には、例えば払い出しユニット560(図4参照)による払出球が払い出される。
また、枠部材150は、上皿153が遊技球でいっぱいになったときに、あふれた遊技球を一時的に溜めておくことが可能な下皿160を備えている。下皿160は上皿153よりも下側に位置する。本実施の形態では、上皿153と下皿160とを分離する構成を採用しており、上下皿一体とする構成を採用していない。このため、賞球としての遊技球をより多く溜めることが可能になる。
なお、不図示の発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
【0017】
また、枠部材150は、不図示の発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、上皿153に溜まっている遊技球を下皿160に落下させるための上球抜きボタン163と、下皿160に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための下球抜きボタン164と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
枠部材150は、枠ランプ157とは別の枠ランプ171,172,173と、光源を内蔵して駆動力により収納および展開が相互に切り替え可能な枠駆動演出部180と、を備えている。枠ランプ171,172,173は、連続的に配置されている。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板159を備えている。透明板159は、遊技盤110の盤面を覆っている。
【0018】
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、(a)は、遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
【0019】
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
【0020】
ここで、保留について説明する。特別図柄や普通図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
【0021】
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2の(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された押しボタンである4つのキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。演出ボタン161は、上皿153の近傍に位置し、また、演出キー162は、演出ボタン161と上皿153との間に位置する。遊技者は、4つのキーを操作することにより、例えば画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを選ぶことが可能である。
【0022】
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
【0023】
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
【0024】
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
【0025】
遊技制御部200には、図2に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
【0026】
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
【0027】
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
【0028】
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
【0029】
〔演出制御部の構成・機能〕
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。その際、演出ボタン等を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
【0030】
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
【0031】
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
また、ランプ制御部320は、枠ランプ171,172,173および枠駆動演出部180の制御を行う。
【0032】
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
【0033】
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される下皿160が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
【0034】
〔枠部材150の構成〕
次に、パチンコ遊技機100の枠部材150の構成について説明する。
図4は、枠部材150の構成を説明する斜視図である。
同図に示すように、枠部材150は、縦長の所謂フレーム構造である枠部材本体としての外枠10と、外枠10に開閉自在に装着される前面枠(内枠)20と、を備えている。
【0035】
外枠10は、4つの金属製の枠部材である右縦枠部材11、左縦枠部材12、上横枠部材13および下横枠部材14と、外枠10の四隅に位置し、隣り合う枠部材を相互に連結する角部材15とを有する。
外枠10の前面下部には、下横枠部材14と同じ方向(横方向、左右方向)に延びる幕板16が取り付けられている。なお、幕板16の上端の縦方向の位置は、下横枠部材14の上端の縦方向の位置と略同一である。また、幕板16の前面(遊技者側の面)には、例えば社名やロゴ等を付すことで意匠的な装飾を施すことが可能である。
また、外枠10は、前面枠20が開閉する際に前面枠20と摺動する樹脂製の摺動部17を有する。より具体的には、この摺動部17は、下横枠部材14に取り付けられている。また、摺動部17は、下横枠部材14の上面に位置し、かつ、前面枠20の回転軸が位置する側とは反対側(同図での右側)に片寄って位置している。そして、摺動部17は、前面枠20の遊技盤保持枠22が閉じている状態で遊技盤保持枠22の下面と当接して前面枠20を保持する。このため、前面枠20が閉じている状態には、前面枠20と幕板16との間に、隙間が形成されることになる。
【0036】
前面枠20は、上下方向に回転軸が延びるように一側部(図1での左側部)が外枠10に取り付けられている。付言すると、前面枠20は、透明板159(図1または図5参照)を所定位置に保持する透明板保持枠21と、遊技盤110を所定位置に保持する遊技盤保持枠22と、を備えている。そして、図4に示すように、閉めた状態の透明板保持枠21および遊技盤保持枠22を一体で外枠10に対して回転させて開けることが可能である。また、後述するように、透明板保持枠21および遊技盤保持枠22を閉めた状態において、遊技盤保持枠22を単独で外枠10および遊技盤保持枠22に対して回転させて開けることが可能である(図4参照)。
なお、前面枠20の遊技盤保持枠22には、外枠10の右縦枠部材11と係合して前面枠20が開かないように施錠するための施錠部材23,24,25が設けられている。この施錠部材23,24,25は、パチンコ遊技機100の正面側に配設されている鍵穴158(図1参照)に不図示の鍵を差し込んで所定の方向に回転することで、連動して施錠動作および開錠動作を行う。
【0037】
なお、遊技盤110の後面には、各種の基板等が取り付けられ、また、これら各種の基板等は、内部が視認可能な透明のカバー510によって覆われている。この各種の基板等について付言すると、遊技盤110の後面には、メイン基板およびサブ基板が配設されている。すなわち、遊技盤110の後面には、メイン基板として、内部抽選および当選の判定等を行う遊技制御部が構成された遊技制御基板520が配設されている。この遊技制御基板520は、開封することにより痕跡が残るように透明部材で構成されたメイン基板ケース540に密封されている。
【0038】
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する演出制御部が構成された演出制御基板530、画像および音による演出を制御する画像/音響制御部が構成された画像制御基板(不図示)、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御するランプ制御部が構成されたランプ制御基板(不図示)等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源550が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う払出制御部が構成された払出制御基板(不図示)と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット560と、が枠部材150の前面枠20に配設されている。
【0039】
〔遊技盤110の遊技盤保持枠22への取り付け〕
図5および図6は、遊技盤110の遊技盤保持枠22への取り付けについて説明する斜視図である。図5の(a),(b)および図6の(a),(b)は、取り付けの作業手順を時系列的に示すものである。なお、図5〜図7での説明に際し「左」および「右」という文言を用いるが、遊技盤110ないし遊技盤保持枠22の正面視で左側を「左」ないし「左側」といい、遊技盤110ないし遊技盤保持枠22の正面視で右側を「右」ないし「右側」というものとする。
図5の(a)に示すように、遊技盤保持枠22は、遊技盤110を載置する載置部51と、載置部51に載置される遊技盤110を部分的に受け入れる受け入れ部52と、受け入れ部52に受け入れられた遊技盤110を遊技盤保持枠22に固定する固定部53と、を備えている。
この載置部51は、遊技盤保持枠22の幅方向Wに延びて形成されている。載置部51は、載置された遊技盤110の荷重が直接加わる部分であり、遊技盤110が有する遊技盤本体60の底面64(図7または図8参照)と接触する。
【0040】
受け入れ部52は、載置部51よりも上方に位置し、遊技盤保持枠22の左側に位置する。受け入れ部52は、上下方向の高さが互いに異なる位置に2つ取り付けられており、遊技盤保持枠22に固定されている。受け入れ部52は、平面視でコ字状に形成されており、載置部51に載置された遊技盤110の左側部分110aを受け入れ可能である。すなわち、受け入れ部52の前側にて遊技盤110の遊技盤本体60の前面60a(図7または図8参照)を受け、受け入れ部52の後ろ側にて遊技盤本体60の後面60b(図7または図8参照)を受ける。
受け入れ部52は、受け入れた遊技盤110の遊技盤保持枠22に対する位置を規正する。言い換えると、受け入れ部52は、遊技盤110の遊技盤保持枠22に対する位置合わせを行う。
【0041】
固定部53は、載置部51よりも上方に位置する2つの止め金具により構成されている。遊技盤110は、遊技盤110の左側部分110aが受け入れ部52により位置合わせされた状態で、遊技盤110の右側部分110bが上側と下側の合計2個所で固定部53により遊技盤保持枠22に固定される(図6の(b)参照)。
【0042】
遊技盤110を遊技盤保持枠22に取り付ける際には、図5の(b)に示すように、作業者は、まず遊技盤110の左側部分110aを遊技盤保持枠22の載置部51に置く。なお、この場合には、遊技盤110は、載置部51の長手方向に対して斜めに置かれている。すなわち、遊技盤110の右側部分は載置部51に置かれておらず、遊技盤保持枠22から飛び出ている状態であることから、遊技盤110を作業者が手で支えている必要がある。
【0043】
そして、図6の(a)に示すように、作業者は、遊技盤110を左奥に移動させて遊技盤110の左側部分110aを受け入れ部52に受け入れさせる。続けて、作業者は、遊技盤110の右側部分110bを遊技盤保持枠22の奥方向に押し込む。すなわち、遊技盤保持枠22の受け入れ部52を中心にして遊技盤110を回転させる。受け入れ部52が遊技盤110の左側部分110aを受け入れている状態のまま遊技盤110を載置部51にて回転させる。
これにより、図6の(b)に示すように、遊技盤110の右側部分110bが載置台に載置され、かつ、遊技盤110は、固定部53により固定可能な位置に設置される。その後に、作業者は、固定部53により遊技盤110を固定する。
【0044】
なお、透明板保持枠21を遊技盤保持枠22に対して回転させて開けた状態では、透明板保持枠21に取り付けられた球送り装置30と、遊技盤保持枠22に取り付けられた発射装置40と、が露出する。付言すると、透明板保持枠21を開けた状態では(図5または図6参照)、球送り装置30が発射装置40から離れて位置する一方で、透明板保持枠21を閉めた状態では(図4参照)、球送り装置30が発射装置40に隣接して位置する。
球送り装置30および発射装置40は、遊技者がハンドル151(図1参照)に触れてレバー152(同図参照)を操作したことを検知するとレバー152の操作角度に対応する打球力で上皿153(図2の(b)参照)の遊技球を発射する等の機能を果たす発射ユニットを構成する。
【0045】
〔遊技盤110が有する遊技盤本体60について〕
本実施の形態に係る遊技盤110は、遊技盤本体60を有する。この本実施の形態に係る遊技盤本体60は、光を透過する樹脂製の板状部材(透明遊技板)である。より詳しくは、遊技盤本体60は、凹凸形状や切欠き形状を成形により一体形成されるものであり、ポリカーボネート(PC)製である。すなわち、本実施の形態に係る遊技盤本体60は、凹凸形状や切欠き形状を切削する工程を省略することが可能であり、このために、凹凸形状や切欠き形状の端面が磨りガラス状に形成されない。
【0046】
本実施の形態に係る遊技盤本体60を、素材としてのアクリル製の板材を切削加工により凹凸形状や切欠き形状を形成する場合にも適用することが考えられる。この場合には、凹凸形状や切欠き形状の端面が磨りガラス状に形成される。
また、本実施の形態に係る遊技盤本体60を、樹脂製部材を接着剤で互いに貼り合わせることで構成する場合にも適用することが考えられる。
また、本実施の形態に係る遊技盤本体60をベニヤ(合板、木)製とすることも考えられる。すなわち、本実施の形態をベニヤ製に適用することも考えられる。
【0047】
ここで、遊技盤本体60がベニヤ製の場合に比べてアクリル製の方が優れている点としては、まず役物構成の自由度が向上することが挙げられる。すなわち、アクリル製の場合は、ゲージ部分の裏側にも役物や電飾を配置して見せることが可能になり、遊技盤の更なる作り込みが可能になる。また、見た目のインパクトや高級感に優れていること等も挙げられる。
付言すると、アクリル製を採用するときにベニヤ製の場合に比べて懸念される事項としては、コスト高、量産性の低下、遊技くぎの破損、剛性の低下が挙げられる。剛性の低下について補足説明すると、アクリル製の場合は厚さが10mmであり、厚さ19mmとなるベニヤ製の場合よりも薄くなり、たわみ易い。
【0048】
また、遊技盤本体60がアクリル製の場合に比べてポリカーボネート製の方が優れている点としては、まずコストが安いことが挙げられる。より具体的には、成形法の違いによるNC加工工数の違いや、成形後の管理の違い、材料自体の単価とその使用量の違いを起因とするコスト削減である。
すなわち、アクリル製の場合には、押出成形による素材としての板材を、外形加工、大径穴小径穴の加工、ルーター加工、遊技くぎの下穴加工および外形面取りの順でNC加工を行う。その一方で、ポリカーボネート製の場合には、射出成形で成形した後に、小径穴の加工、ゲートカット処理および遊技くぎの下穴加工の順でNC加工を行う。このため、成形法の違いによるNC加工工数の違いが顕著である。
また、アクリルは吸水することで変形が起こるために外気の温度や湿度の管理を必要とするものである。その一方で、ポリカーボネートは、成形後の変形がほとんどなく、外気の温度や湿度の管理をアクリルの場合よりも厳密に行う必要がない。このため、成形後の管理の違いが顕著である。
また、アクリル製の場合は、アクリルにゴム成分が入った高価な押し出し材料であり、ルーター加工分の無駄な材料費の削減が困難である。その一方で、ポリカーボネート製の場合には、アクリル製の場合に比べて材料が安価であり、射出成形後のNC加工が少ないことから、無駄な材料費がほとんど発生しない。このため、材料自体の単価とその使用量の違いが顕著である。
【0049】
また、他の優れている点としては、環境に良いこと、遊技盤自体に形状が設けられること、量産性に優れていること、遊技くぎが折れ難いこと、管理がし易いこと、重量が軽くなること等も挙げられる。
付言すると、ポリカーボネート製を採用するときにアクリル製の場合に比べて懸念される事項としては、耐薬品性が弱くなること、形状の変更が困難であること、耐傷性が弱くなること等が挙げられる。
【0050】
次に、遊技盤本体60の構成について説明する。
図7および図8は、遊技盤本体60の構成を説明する図である。図7の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は底面図である。図8の(a)は背面図であり、(b)は、(a)の線X−Xによる断面図である。
図7および図8に示すように、樹脂製の遊技盤本体60は、各種役物等を取り付けるための切欠き形状を有する。例えば、遊技盤本体60には、センター飾り(不図示)取り付け用の開口部61や、第1始動口121および第2始動口122取り付け用の開口部62、大入賞口125取り付け用の開口部63等が形成されている。これらの開口部61,62,63は、遊技盤本体60の前面60aから後面60bへ貫通している。なお、開口部61は、ゲート124取り付け用の領域61aを有する。
また、遊技盤本体60の底面64には、後述するシール部材90を貼り付けるために凹形状に形成されたシール貼付部81が形成されている。
【0051】
遊技盤本体60の前面60aは、遊技盤110の遊技領域111を形成するものであり、略平たんに形成されている(図7参照)。その一方で、遊技盤本体60の後面60bは、凹凸形状に形成されている(図8参照)。
さらに説明すると、遊技盤本体60は、縁部に沿って全周にわたって延びる縁リブ71を備えている。この縁リブ71は、前面60aから後方に向けて立設して形成されている。言い換えると、縁リブ71は、遊技盤本体60の厚さ方向に突出している。このような縁リブ71を備える構造を採用することで、遊技盤本体60に各種役物等の部品を取り付ける際に縁リブ71を利用することで作業性を向上させることが可能になる。また、遊技盤110を遊技盤保持枠22に取り付ける際に作業者が縁リブ71に指をかけて行うことにより作業性を向上させることが可能になる。
【0052】
図8の(a)に示すように、遊技盤本体60は、縁リブ71に連続するように形成された2つの特定領域72を備えている。一方の特定領域72は、遊技盤本体60の上側に配設され、他方の特定領域72は、下側に配設されている。これら2つの特定領域72は、遊技盤保持枠22に保持されるのに縁リブ71と共に用いられる領域である。2つの特定領域72の位置は、遊技盤本体60が遊技盤保持枠22に保持される際の受け入れ部52(図5または図6参照)の位置に対応している。
特定領域72は、縁リブ71により囲まれた場所に位置する。より具体的には、特定領域72は、遊技盤110の左側部分110aに位置している。すなわち、特定領域72は、前面枠20(図4参照)の回転軸が位置する側と同じ側に形成されている。
【0053】
特定領域72は、縁リブ71が延びる方向と交差する方向に延びる3つのリブ構造部72a,72b,72cを含んで構成されている。リブ構造部72a〜72cは、縁リブ71と同じく、前面60aから後方に向けて立設するように形成されている。すなわち、リブ構造部72a〜72cは、遊技盤本体60の厚さ方向に突出している。このように、本実施の形態に係る遊技盤本体60は、縁リブ71のみならず、リブ構造部72a,72b,72cを含んで構成される特定領域72も備えているので、縁リブ71だけを備える場合に比べて、強度が向上する。さらには、本実施の形態では、組み立ての際に縁リブ71が破損してしまうことを防止でき、また、そのような組み立ての際に縁リブ71の破損に注意して作業を行わなくても済むので、組み立て作業性を向上させることが可能である。
【0054】
リブ構造部72a,72b,72cは、互いに離間すると共に、互いに略平行に配設されている。なお、本実施の形態は、3つのリブ構造部72a〜72cで特定領域72を構成しているが、これに限られず、2つまたは4つ以上の数をもって構成することも考えられる。
【0055】
図8の(b)に示すように、特定領域72において、リブ構造部72a,72b,72cが縁リブ71と接続する部分の各々に切欠き部72dが形成されている。本実施の形態では、切欠き部72dを形成することにより、リブ構造部72a,72b,72cの端面側が変形し易くなり、また、リブ構造部72a〜72cが縁リブ71に対して変位し易くなる。なお、切欠き部72dは、製造時の成形を考慮したものでもある。
【0056】
付言すると、遊技盤本体60の上側に配設された特定領域72に近接して、ボス73,74が形成されている。このボス73は、遊技盤本体60の後面60bから取り付けられる不図示のカバー部材を取り付けるための穴(凹部)73aを有する。また、ボス74は、遊技盤本体60の前面60aから取り付けられる不図示のレールガイド部材を取り付けるための貫通穴74aを有する。ボス73,74は、縁リブ71と同じく、前面60aから後方に向けて立設するように形成されている。
なお、特定領域72を、3つのリブ構造部72a,72b,72cのみならずボス73,74を含めて構成することも考えられる。
【0057】
このように、樹脂製の遊技盤本体60が形成されることで、遊技盤本体60の厚さTが確保される。ここにいう厚さTは、遊技盤本体60の前面60aと後面60bとの間の離間距離をいう。より詳しくは、遊技盤本体60の後面60bは、上述の縁リブ71の端面や、リブ構造部72a,72b,72cの端面、ボス73,74の端面により画定される。言い換えると、縁リブ71の端面や、リブ構造部72a〜72cの端面、ボス73,74の端面は互いに、ほぼ面一に形成されている。
また、樹脂製の遊技盤本体60の厚さTは、ベニヤ製の遊技盤の厚さと同じであり、19mmである。このため、本実施の形態では、枠部材150、より具体的には遊技盤保持枠22の共用化を図ることが可能である。
【0058】
また、樹脂製の遊技盤本体60では、後面60b側をくり抜いた形にすることにより、遊技領域111(図1参照)に対応する後面60bの部分65を板厚t1とし、それ以外の後面60bの部分を板厚t2としている(t2<t1<T)。すなわち、遊技盤本体60の縁部に縁リブ71を形成し、かつ、縁リブ71で囲まれた部分の後面60b側をへこますことにより縁リブ71で囲まれた部分の板厚を薄くしている。このため、本実施の形態では、遊技盤本体60の必要な強度を確保しつつ、遊技盤本体60の軽量化を図ることが可能である。
また、板厚t1に形成された遊技盤本体60の部分65を設けることにより、遊技盤本体60に取り付けられる各種役物等がなるべく前面60a寄りに位置することになる。このため、遊技盤本体60の後面60bのスペースをより広く確保することが可能になり、各種の機構部品等の設計条件を緩和することが可能になる。
なお、後面60bの部分65は、遊技くぎを取り付けるために必要な厚さを確保すべく、それ以外の後面60bの部分の板厚t2よりも厚い板厚t1を採用している。
【0059】
遊技盤110を遊技盤保持枠22に取り付ける際の手順について既に説明しているが(図5および図6参照)、遊技盤本体60の構成(図7および図8参照)を踏まえてさらに説明する。
遊技盤110を、遊技盤110の左側部分110aが遊技盤保持枠22の載置部51に置かれる一方で遊技盤110の右側部分110bが載置部51に置かれていないように、載置部51の長手方向に対して斜めに載置する。そして、遊技盤本体60の特定領域72が遊技盤保持枠22の受け入れ部52に受け入れられるように、遊技盤110を載置部51に滑らせる。特定領域72が受け入れ部52に受け入れられると、特定領域72に隣接する縁リブ71の部分もまた受け入れ部52に受け入れられる。
【0060】
その後、遊技盤110が載置部51の長手方向と略平行になるように、遊技盤110の左側部分110aを中心にして回転させる。これにより、遊技盤110の右側部分110bも載置部51に置かれるようになる。
このような遊技盤110の回転動作の際には、遊技盤保持枠22の受け入れ部52に受け入れられている遊技盤本体60の部分は、受け入れ部52からねじられる荷重(ねじり荷重)が入力される。より具体的には、かかる荷重は、遊技盤本体60の縁リブ71のみならず、特定領域72にも入力される。このため、本実施の形態では、かかる荷重によって樹脂製の遊技盤本体60が破損することを防止することが可能である。さらには、上述したように、リブ構造部72a,72b,72cが切欠き部72dにより縁リブ71に対して変形し易くなっていることから、樹脂製の遊技盤本体60が破損することをより確実に防止することが可能である。
【0061】
〔遊技盤本体60のシール貼付部81について〕
図9は、遊技盤本体60のシール貼付部81を説明する図である。同図の(a)は、遊技盤本体60の下部を部分的に示す正面図であり、(b)は、その底面図である。
同図に示すように、遊技盤本体60の底面64にシール貼付部81が形成されている。このシール貼付部81は、上述したように、接着剤付きのシール部材90を貼り付けるための場所として用いられるものである。
【0062】
付言すると、遊技盤本体60の底面64は、上述したように、遊技盤保持枠22に保持される状態で遊技盤110が遊技盤保持枠22と接触する可能性のある部分である。底面64は、遊技盤本体60の略平たんな外周面の一例である。
本実施の形態では、シール貼付部81を遊技盤本体60の底面64に設けているが、遊技盤保持枠22に保持される状態で遊技盤110が他の部材と接する可能性がある遊技盤本体60の部分に設けることも考えられる。ここにいう他の部材としては、例えば透明板保持枠21に取り付けられている部品を挙げることができ、その場合における遊技盤本体60の部分としては、例えば遊技盤110の遊技領域111以外の部分(不図示の証紙台板)を挙げることができる。
【0063】
遊技盤本体60のシール貼付部81は、遊技盤本体60の底面64に凹形状に形成されており、底面64において周囲よりも窪ませている。シール貼付部81は、遊技盤本体60の前面60aおよび後面60bを切り欠くことで形成されている(図9の(a)参照)。
シール貼付部81の貼付面81aは、略平たんであり、底面64と略平行になるように形成されている。貼付面81aには、模様としての凹凸を付けるシボ加工が施されている。このようなシボ加工は、遊技盤本体60が樹脂製である場合には、ベニヤ(合板)製の場合よりも強固に接着されることから、貼付面81aに貼ったシール部材90を剥がす作業を容易に行うことに寄与する。
【0064】
そして、シール貼付部81により形成された空間を利用してシール貼付部81の貼付面81aにシール部材90を貼る場所を形成している。すなわち、シール貼付部81は、貼付面81aにシール部材90を貼り付けてもシール部材90が底面64の位置から出っ張らないように形成されている。
このため、遊技盤110を遊技盤保持枠22に取り付ける段階で、遊技盤保持枠22の載置部51にて遊技盤110をスライドしても、遊技盤本体60の底面64から引っ込んで位置するシール貼付部81のシール部材90が載置部51と擦れて剥がれてしまうという事態を回避することが可能である。また、遊技盤110を遊技盤保持枠22に取り付ける作業以外の段階でも、遊技盤本体60のシール貼付部81にシール部材90を取り付けた後に不注意でシール部材90が剥がれてしまうという事態を防止することが可能である。
【0065】
図9の(b)に示すように、シール貼付部81の貼付面81aは、シール部材90を貼り付けられる大きさに形成されている。そして、貼付面81aは、貼付面81aに貼り付けられるシール部材90に対応する領域である貼付領域81b(図9の(b)にて二点鎖線で囲まれた領域)と、貼付領域81b以外の領域である非貼付領域81cと、に分けられる。
【0066】
ここにいうシール部材90としては、例えば、パチンコ遊技機100の各々に対して発給される証紙を挙げることができる。この証紙は、検定を受けていることを証するものであり、例えば製造会社名や製造年月等を特定する表示が記載されている。証紙は、ホール店に設置されるためには必要なものである。付言すると、例えばホール店から撤去されてリサイクルされる際には、証紙としてのシール部材90がパチンコ遊技機100から剥がされる。
また、シール部材90としては、例えば、意匠的なシールや意匠的なシール以外のシールを挙げることができる。
【0067】
さらに説明すると、シール貼付部81には、遊技盤本体60の厚さ方向に延びる溝部82が形成されている。この溝部82は、遊技盤本体60の前面60aから後面60bに貫通して延びており、貼付面81aの略中央に位置する。言い換えると、溝部82は、シール貼付部81の貼付面81aにおいて、貼付領域81bから非貼付領域81cまで延びている。
シール貼付部81の貼付面81aにシール部材90が接着剤にて貼り付けられていても、溝部82に対応するシール部材90の部分では貼り付けられておらず、接着剤の効果がない。このため、本実施の形態では、いったん貼り付けたシール部材90を剥がす作業を行う際は、作業者が指を溝部82に入れることでシール部材90を容易に剥がすことが可能である。
この意味において、溝部82は、貼付面81aに貼り付けられたシール部材90と接触する貼付面81aの面積を減少させるためのものということができる。
【0068】
シール貼付部81に貼り付けられたシール部材90が不用意に剥がれないようにするためには、シール貼付部81を底面64からより深くへこませると共に貼付面81aの面積をなるべく小さくすることが望ましい。しかしながら、シール貼付部81をそのように形成すると、シール部材90を剥がし難くなってしまう。本実施の形態のように、シール貼付部81に溝部82を設けることで、剥がす作業の作業性を向上させることが可能になる。また、貼付面81aにシボ加工を施すことで、シール部材90を剥がし易くしている。このようなシボ加工は、より強力に接着される樹脂製の場合に効果的である。
シール貼付部81はくぼみ形状部の一例であり、遊技盤本体60の底面64は、遊技盤本体の部分の一例であり、シール貼付部81の貼付面81aは、窪み形状部の面の一例である。また、貼付面81aにおいてシボ加工された部分は、接触面積減少部の一例である。
【0069】
図10は、シール貼付部81の第1の変形例を示す図であり、また、図11は、シール貼付部81の第2の変形例を示す図である。各図の(a)は、遊技盤本体60の下部を部分的に示す正面図であり、各図の(b)は、その底面図である。シール貼付部81の基本的な構成は、上述した本実施の形態と共通する内容が含まれることから、その説明を省略することがある。なお、一変形例および他の変形例での貼付面81aは、シボ加工が施されていないが、シボ加工を施してもよい。
【0070】
図10に示す第1の変形例では、シール貼付部81の貼付面81aに、遊技盤本体60の厚さ方向に延びる1つの溝部83と、矩形形状の複数の穴部84と、が形成されている。
溝部83は、遊技盤本体60の後面60bから前面60aに向けて延びるように形成されている。溝部83は、前面60aまでは延びておらず、途中で止まっている。なお、溝部83を、遊技盤本体60の前面60aから後面60bに向けて延びるように形成することも考えられる。
複数の穴部84は、溝部83が形成されていない場所に形成されている。本実施の形態では、16個の穴部84が整列して形成されている。さらに説明すると、複数の穴部84は、シール部材90の四隅に対応する貼付面81aの場所には形成されていないので、シール部材90が不用意に剥がれてしまうことを防ぐことが可能である。
複数の穴部84は、接触面積減少部の一例である。
【0071】
図11に示す第2の変形例では、シール貼付部81の貼付面81aに、遊技盤本体60の厚さ方向に延びる幅が狭い複数の溝部85が形成されている。この溝部85は、遊技盤本体60の前面60aから後面60bに貫通して延びており、互いに平行になるように複数本が所定間隔で形成されている。本実施の形態では、7本の溝部85が形成されている。
このため、作業員がシール貼付部81のシール部材を剥がそうとする際に、指をいずれの場所に置いても容易に剥がすことが可能になる。
【0072】
付言すると、本実施の形態、一変形例および他の変形例では、シール貼付部81を遊技盤本体60の端面の一つである底面64に形成しているが、底面64以外の遊技盤本体60の他の端面に形成することが考えられる。また、遊技盤本体60の端面ではなく、遊技盤本体60の表面のうち遊技領域111以外の場所にシール貼付部81を形成することも考えられる。
【0073】
図12は、シール貼付部81の第3の変形例を示す図である。同図の(a)は、遊技盤本体60の下部を部分的に示す正面図であり、(b)は、(a)の線Y−Yによる断面図である。
同図に示す第3の変形例では、シール貼付部81の貼付面81aが遊技盤本体60の底面64に対して斜めになるようにシール貼付部81を形成している。このような貼付面81aの傾斜構造は、例えば、シール部材90の大きさが比較的大きい場合に適用することが好ましい。すなわち、貼付面81aを遊技盤本体60の底面64と略平行にしたのではシール部材90が貼付面81aからはみ出てしまう場合である。貼付面81aを底面64に対して傾斜させることで、遊技盤本体60の厚さ方向における貼付面81aの長さを長く確保することが可能である。また、遊技盤110の組み立て工程において、遊技盤本体60の底面64に形成された貼付面81aにシール部材90が貼り付けられているか否かを容易に確認することが可能になる。
なお、第3の変形例では、シール貼付部81の貼付面81aが遊技盤本体60の後面60b側に傾斜しているが、前面60a側に傾斜する構成も考えられる。また、シール貼付部81の貼付面81aが遊技盤110の左側部分110a側に傾斜する構成や、遊技盤110の右側部分110b側に傾斜する構成も考えられる。
【0074】
以上説明したように、本実施の形態および変形例では、凹形状に形成されたシール貼付部81の貼付面81aが溝部82,83,85を備えるので、遊技盤110に貼られたシール部材90が不注意で剥がれることを防ぐと共に、シール部材90を剥がす作業を容易に行うことが可能になる。
【符号の説明】
【0075】
22…遊技盤保持枠、81…シール貼付部、81a…貼付面、81b…貼付領域、81c…非貼付領域、82,83,85…溝部、84…穴部、90…シール部材、100…パチンコ遊技機、110…遊技盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球による遊技を行うための遊技領域を有する遊技盤と、当該遊技盤を保持する遊技盤保持枠と、を備える遊技機であって、
前記遊技盤を構成する遊技盤本体は、前記遊技盤保持枠に保持される状態で当該遊技盤が当該遊技盤保持枠または他の部材と接する可能性がある当該遊技盤本体の部分を周囲よりも窪ませたくぼみ形状部を備え、
前記遊技盤本体の前記くぼみ形状部により形成された空間を利用して当該くぼみ形状部の面にシール部材を貼る場所を形成し、
前記遊技盤本体は、前記くぼみ形状部の前記面に貼られた前記シール部材に対応する当該面の領域である貼付領域から当該貼付領域以外の当該面の領域である非貼付領域まで延びる溝部を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記遊技盤本体は樹脂製であり、
前記くぼみ形状部の前記貼付領域に、当該貼付領域に貼られる前記シール部材と接触する面積を減少させるための、前記溝部を除く接触面積減少部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記遊技盤本体の前記部分は、当該遊技盤本体の略平たんな外周面であり、
前記くぼみ形状部の前記面は、前記遊技盤本体の前記部分に対して傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−85734(P2013−85734A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229411(P2011−229411)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】