説明

遊技機

【課題】当り遊技となる期待度の違いに応じて可動体の動きを異ならせることにより、変化に富んだ演出を遊技者に提供できる遊技機を得ることを目的とする。
【解決手段】遊技盤30の前方から遊技者が表示画面51を目視可能なように設けられた演出表示装置50と、演出表示装置の表示画面の周囲の前方下部に表示画面から所定間隔隔てて設けられたステージ81aと、ステージと演出表示装置の表示画面との間に設けられた所定間隔内に配置され、表示画面の周囲の前方下部と表示画面の中央側の前方との間で移動可能に設けられた可動体32Bと、可動体を駆動する駆動装置(可動体駆動装置33B)と、遊技盤に設けられた始動口(第1始動入賞口61)への遊技媒体の入賞を契機として行われる遊技者に有利な当り遊技が得られるか否かの当り外れ抽選によって取得する演出パターンに基づいて駆動装置を制御して可動体の動きを制御する演出制御装置とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演出表示装置と、演出表示装置の表示画面の前方に設けられた可動体とを備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機の一例としてのパチンコ機において、遊技球を演出表示装置の表示画面の下部前方に誘導するステージと、このステージとこのステージの背後に位置する表示画面との間に上下方向などに移動可能な可動体を備えたパチンコ機が知られている(特許文献1参照)。
また、ステージ上に左右に回動可能な可動体を設け、ステージ左右から中央部に転動する遊技球が始動入賞口に導入される確率を可動体の向きによって変える構成のパチンコ機が知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−87992号公報
【特許文献2】特開2009−154003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、いずれも可動体が動く演出が行われるだけであり、変化に富んだ演出を提供し難いといった課題があった。
本発明は、当り遊技となる期待度の違いに応じて可動体の動きを異ならせることにより、変化に富んだ演出を遊技者に提供できる遊技機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための遊技機に係る構成として、遊技機枠に取付けられた遊技盤にこの遊技盤の前方から遊技者が表示画面を目視可能なように設けられた演出表示装置と、演出表示装置の表示画面の周囲の前方下部に表示画面から所定間隔隔てて設けられ、遊技盤から遊技媒体を移動可能に設けられたステージと、ステージと演出表示装置の表示画面との間に設けられた所定間隔内に配置され、表示画面の周囲の前方下部と表示画面の中央側の前方との間で移動可能に設けられた可動体と、可動体を駆動する駆動装置と、遊技盤に設けられた始動口への遊技媒体の入賞を契機として行われる遊技者に有利な当り遊技が得られるか否かの当り外れ抽選によって取得する演出パターンに基づいて駆動装置を制御して可動体の動きを制御する演出制御装置とを備えたので、当り遊技となる期待度の違いに応じて可動体の動きを異ならせることにより変化に富んだ演出を遊技者に提供できる。
また、演出制御装置は、当り外れ抽選の結果が当りの場合及び外れの場合にそれぞれ割り当てられる複数の演出パターンを記憶する記憶手段を備え、可動体を前記表示画面の中央により近い位置に近づけるよう駆動装置を制御する内容を有した演出パターンほど当り外れ抽選の結果が当りの場合に割り付けられる割合が大きいことを特徴としたので、可動体が表示画面の中央により近い位置に近づいて駆動演出されるほど当り遊技となる期待度が高くなるので、遊技者は、可動体が大きく駆動するほど当り遊技の期待を高くして遊技することができる。
演出制御装置は、演出表示装置を制御して表示画面に主画像と背景とを表示する画像演出を実行し、かつ、記憶手段に割り付けられている割合が高い演出パターンに基づいて行う画像演出と記憶手段に割り付けられている割合が低い演出パターンに基づいて行う画像演出とで、主画像の鮮明度及び背景の色の異なる画像演出を行うので、可動体の動きと画像演出とによる合体演出の違いによって当り遊技となる期待度が異なることになるので、変化に富んだ演出を遊技者に提供できる。
可動体は、表示画面に平行な方向に回転する回転体を有するので、回転体を回転させることで、より変化に富んだ演出を遊技者に提供できる。
【0006】
尚、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】パチンコ機の斜視図。
【図2】遊技盤ユニットを遊技盤の盤面側から見た正面図。
【図3】可動体ユニットが取付けられた可動体ユニット取付基板の正面図。
【図4】図1のA−A断面図。
【図5】可動体ユニットの正面図。
【図6】可動体ユニットの斜視図。
【図7】回転駆動装置の構成及び動作を説明するための可動体の正面図及び裏面図。
【図8】パチンコ機の制御系を示すブロック構成図。
【図9】主制御装置の詳細構成を示すブロック構成図。
【図10】合体演出の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1〜図10を参照し、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
尚、以下の説明においてパチンコ機の各部の左右方向は、そのパチンコ機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。
【0009】
図1に示すように、本実施形態に係る遊技機の一例としてのパチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2に開き戸状に開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着された遊技盤ユニット29と、本体枠3の前面に開き戸状に開閉自在に取り付けられ、中央に大きくガラス窓4aが設けられたガラス扉4と、ガラス扉4の下側において本体枠3の前面に開き戸状に開閉自在に取り付けられ、遊技球PB(所謂「パチンコ球」、以下単に「球」という)を収容する受皿6を有する前面ボード5と、本体枠3の下部に配設された発射装置7B(図8参照)と、前面ボード5に取り付けられた発射操作ハンドル7と、ガラス扉4の左右の上部にそれぞれ設けられたスピーカ8とを備える。機枠2と本体枠3とガラス扉4と前面ボード5とで遊技機枠が構成される。遊技機枠の一部である受皿6の例えば前縁には、遊技者が操作可能なように操作ボタン9が設けられている。
【0010】
パチンコ機1の背面側には、制御装置99が設けられている。制御装置99としては、図8に示すように、主制御装置100と、副制御装置を構成する演出制御装置200と、払出制御装置300とを備える。主制御装置100、演出制御装置200、払出制御装置300は何れもCPUと、コンピュータプログラム及び遊技処理,演出処理,払出処理に必要なデータを格納したROMと、CPUがROMに格納されたコンピュータプログラムに従って処理を行うための一時記憶領域であるRAMとを備えるマイクロコンピュータである。
【0011】
主制御装置100は、パチンコ機1の全体を統括して制御する。演出制御装置200は、スピーカ8、可動体32Bの可動体駆動装置33B、演出表示装置50、ランプ88A,88等の演出部品を制御して、音演出、可動体32Bを動かす可動体演出、演出表示装置50の表示画面51に画像を表示する画像演出、光演出を制御する。払出制御装置300は、図8に示すように、賞球払出装置301を制御するとともに、発射操作ハンドル7の操作に基づく発射ボリューム(可変抵抗器)7Aからの信号を入力して発射装置7Bの発射力を制御する。
【0012】
受皿6に収容された球は、発射装置7Bに1個ずつ供給される。そして、図8に示すように、払出制御装置300は、発射操作ハンドル7の回動操作量に対応して増減する発射ボリューム7Aからの入力に基づいて所定の発射力で球が発射装置7Bから発射されるように図外の発射モータを駆動制御するとともに、払出計数スイッチ302からの信号を入力して賞球払出装置301を制御する。また、払出制御装置300は、発射操作ハンドル7の周面上に設けられた発射停止スイッチ7Cや発射操作ハンドル7の内部に配設されたタッチセンサ7Dからの信号を入力して、発射停止及び発射開始を制御する。
【0013】
図2乃至図4に示すように、遊技盤ユニット29は、遊技盤30と、遊技盤30の後方に配置された可動体ユニット取付基板31と、可動体ユニット取付基板31に取付けられる可動体ユニット31Yとを備える。
可動体ユニット31Yは、可動体32Bと可動体駆動装置33Bと取付部とを備える。
【0014】
遊技盤30は、光透過性を有した矩形平板により形成された遊技基板36の前面となる盤面37に、ガイドレール38、球規制レール39、第1特別図柄表示装置40A、第2特別図柄表示装置40B、普通図柄表示装置41、第1始動入賞口(始動口)61、第2始動入賞口(始動口)62、電動チューリップ63、第1大入賞口64、アタッカ装置65、スルーチャッカ66、複数の一般入賞口67、アウト口68、複数の遊技釘75(図2では、遊技釘75を1本のみ図示して残りは図示を省略している)及び風車76、第2大入賞口77、センター飾り枠80等の遊技部品を備えた構成である。
【0015】
遊技基板36の盤面37の周縁部にガイドレール38と球規制レール39とが設けられ、これらガイドレール38と球規制レール39とによって盤面37の領域が盤面37の中央部を中心とする略円形状に囲まれて区画された遊技領域10が形成されている。当該遊技領域10内の盤面37に、上述した遊技部品が設けられる。
【0016】
可動体ユニット取付基板31は、図3,図4に示すように、略中央に遊技盤30の開口34よりも小さい大きさの開口35を備え、開口35の前開口縁35fの周囲に演出部品取付部31aを備え、演出部品取付部31aの外周縁部より前方に立ち上がる壁部31bを備え、壁部31bの前側周縁の周囲に開口35の中心を中心とした外周四角形状の取付部31cを備える。言い換えれば、可動体ユニット取付基板31は、取付部31cの内側に取付部31cよりも後方に窪むように設けられた演出部品取付部31aを備え、演出部品取付部31aの内周縁部より後方に延長する開口35を備える。そして、演出部品取付部31aには、装飾部材32A、可動体ユニット31Y、ランプ88等の演出部品、その他の装飾体89等が取付けられている。ランプ88は、装飾部材32Aの左右側にそれぞれ位置するように設けられ、下方、即ち、演出表示装置50の表示画面51に表示される画像の前方に向けて発光する光演出を行う。
【0017】
図2に示すように、センター飾り枠80は、遊技基板36を貫通するように盤面37のほぼ中央に設けられた開口34の周囲を取り囲んで盤面37より前方に突出する枠体である。センター飾り枠80は枠の外側に張り出すように設けられた取付フランジ85を備え、取付フランジ85が盤面37にねじ等で固定されることにより盤面37に取付けられる。センター飾り枠80は、下部枠にステージ部81を備えるとともに、左枠部にステージ部81への導入路82と、導入路82への入口83とを備える。
【0018】
ステージ部81は、球が左右に転がるステージ81aと、ステージ81aの後縁より立ち上がる後壁部81bと、後壁部81bの上縁より前方に延長する庇部81cと、球落下誘導口81dと、球落下誘導口81dの左右両側に設けられたサイド落下口81eと備える。ステージ81aの左端が導入路82の出口と連通する。導入路82への入口83は、センター飾り枠80の左枠部の上部の一部に形成され、センター飾り枠80の左側の盤面37と導入路82の導入口とを連通させる貫通球通路により形成される。
【0019】
遊技領域10内での盤面37上における遊技部品の配置例、及び、各遊技部品の詳細を説明する。
アウト口68は遊技領域10を左右に2等分する中心線上の最下部に設けられ、第1始動入賞口61はアウト口68とステージ部81との間の盤面37上においてアウト口68の真上に設けられる。そして、ステージ部81の球落下誘導口81dは、第1始動入賞口61の真上に位置するように設けられ、このため、球落下誘導口81dから落下した球は、第1始動入賞口61に入賞しやすくなる。
スルーチャッカ66はセンター飾り枠80よりも右側の盤面37上に設けられ、電動チューリップ63及び第2始動入賞口62はセンター飾り枠80よりも右側でかつスルーチャッカ66の下方に位置する盤面37上に設けられ、アタッカ装置65及び第1大入賞口64は電動チューリップ63の下方である遊技領域10の右下位置の盤面37上に設けられる。
【0020】
センター飾り枠80の前面とガラス窓4aとの間の隙間寸法、及び、ステージ部81の庇部81cの前端面とガラス窓4aとの間の隙間寸法は、一個の球の直径よりも小さい寸法に形成されている。従って、センター飾り枠80の周囲の遊技領域10を流下する球は、導入路82への入口83以外からはセンター飾り枠80の内側に導かれることはない。また、ステージ81aに入り込んだ球は庇部81cよりも上方に移動することはなく、球落下誘導口81d又はサイド落下口81eを介してステージ81aの下方の遊技領域10に落下する。
【0021】
前記装飾部材32A及びランプ88は、センター飾り枠80の内側に位置して前面が盤面37よりも前方に位置するように配置される。前記その他の装飾体89は、遊技盤30の後方に位置されてセンター飾り枠80の外側に位置されるので、光透過性を有した透明又は半透明の遊技盤30の前方から遊技盤30を通して目視できる。
【0022】
後述する演出制御装置200により制御されて可動体32Bを駆動させる可動体駆動装置33Bは、可動体32Bを所定の範囲で上下往復移動させるための可動体上下駆動装置330と、可動体32Bを回転駆動させるための可動体回転駆動装置360とを備える。
【0023】
図5,図6に示すように、可動体上下駆動装置330は、例えば、演出制御装置200により回転駆動制御される駆動源としてのステップモーター331と、ステップモーター331の回転力を可動体32Bを盤面37と平行な面上において垂直上下往復動させる力に変換して伝達する伝達機構332とを備える。伝達機構332は、歯車伝達機構333と、揺動アーム334と、上下伸縮リンク機構335とを備える。
歯車伝達機構333は、ステップモーター331の出力軸336に取付けられて回転する第1歯車337と、第2歯車338と、第2歯車338の歯車素材の円板面より突出する突出軸339とを備える。ステップモーター331のケーシング340が可動体ユニット取付基板31に固定され、第2歯車338は回転中心軸341を介して可動体ユニット取付基板31に回転可能に取付けられる。
上下伸縮リンク機構335は、中央部同士が交差する2つのリンク342,343と、2つのリンクの交差部を貫通するリンク回転中心軸345と、リンク回転中心軸345が固定されて可動体ユニット取付基板31に上下垂直方向に移動可能に取付けられたスライダー346とを備えて、2つのリンク342,343がリンク回転中心軸345を中心として回転可能に構成され、可動体32Bの取付部としての可動体取付ベース347に形成された水平方向に延長する互いに独立した2つの長孔348,349のうちの一方の長孔348内を一方のリンク342の上端が移動可能なように一方のリンク342の上端が可動体取付ベース347に連結され、他方の長孔349内を他方のリンク343の上端が移動可能なように他方のリンク343の上端が可動体取付ベース347に連結された構成である。尚、2つのリンク342,343の下端は、可動体ユニット取付基板31に設けられた前記一対の長孔348,349と同様の図外の一対の長孔内を移動可能なように可動体ユニット取付基板31に連結してもよいし、自由端としておいてもよい。
揺動アーム334は、一端350が可動体ユニット取付基板31に回転可能に取付けられて当該一端350を回転中心として揺動するアームであり、他端部にはリンク回転中心軸345が貫通する他端横長孔351を備え、中央部には突出軸339が貫通する中央部横長孔352を備える。
【0024】
図5(a)の状態から第1歯車337が右回りに回転するように演出制御装置200がステップモーター331を制御することによって、第2歯車338が左回りに回転して、突出軸339が中央部横長孔352の孔壁を押し上げるように左周りに旋回し、揺動アーム334が一端350を回転中心として左回りに旋回運動する。これにより、揺動アーム334の他端の他端横長孔351がリンク回転中心軸345を上方に押し上げ、リンク回転中心軸345がスライダー346とともに上垂直方向に移動することで、2つのリンク342,343が立上る方向に回転し、2つのリンク342,343の上端がそれぞれ長孔348,349内を移動し、これにより、可動体32Bが図5(b)に示すように上方に移動する。
逆に、図5(b)の状態から第1歯車337が左回りに回転するように演出制御装置200がステップモーター331を制御することによって、可動体32Bが図5(a)に示すように下方に移動する。
そして、第1歯車337が左回り及び右回りに交互に回転するように演出制御装置200がステップモーター331を制御することによって、可動体32Bが上下に移動する。
【0025】
可動体32Bは、図3,図4に示すように、可動体ユニット取付基板31の開口35を形成する内周壁35gの下壁35hに形成された孔35kを介して開口35の内側に突出可能なように、例えば揺動アーム334の一端350及び2つのリンク342,343の下端が可動体ユニット取付基板31の演出部品取付部31aに取付けられ、可動体上下駆動装置330により、表示画面51の前方において遊技盤30の盤面37と平行な面上を垂直上下方向に移動可能に構成される。例えば、可動体32Bは、図2に示す最下位置状態(通常状態)においては上端32t(図2参照)がステージ81aの庇部81cよりも若干上方に位置し、最上位置状態(特別状態)においては上端32tが遊技盤30の開口34の中心位置近くに位置するように、可動体上下駆動装置330によって駆動制御される。このように、可動体32Bは、ステージ81aと表示画面51との間、即ち、表示画面51からステージ81aまでの所定間隔内に配置され、通常状態においては表示画面51の下部の前方に設けられ、最上位置状態(特別状態)においては遊技者から見て表示画面51を遮る位置である表示画面の中央側の前方に移動可能な可動体である。つまり、可動体32Bは、表示画面51の前方において装飾部材32Aと上下方向で対向する位置にあって、表示画面51の下部の前方と表示画面51の中央側の前方との間で往復移動可能に設けられた可動体である。
【0026】
可動体32Bは、遊技盤30の盤面37と直交する別々の回転中心軸を回転中心として表示画面51に平行な方向に回転する5つの回転体370乃至374を備える。例えば、図7(a)に示すように可動体取付ベース347の上部中央側に中央大径回転体370が回転可能に設けられ、可動体取付ベース347の右側、及び、左側には、それぞれ2個の小径回転体371,372,373,374が回転可能に設けられている。
図7(a)に示すように、各回転体370乃至374は、光透過性を有した材料により形成された中空の円盤体により形成され、円盤体の内側には発光源としてのランプ88Aを備えている。ランプ88Aは、例えば、多色LEDランプ等により構成される。円盤体の前面には、凹凸模様、塗装等による装飾88Bが設けられる。
演出制御装置200により制御されるランプ88Aは、回転体の回転によって光の見える位置も回転するように回転体の回転中心から離れた位置に設けることが好ましいが、回転体が回転しても光の見える位置が変わらない位置に設けてもよい。
【0027】
可動体32Bの各回転体370乃至374を回転させる可動体回転駆動装置360は、例えば、図7(b)に示すように、演出制御装置200により回転駆動制御される駆動源としてのステップモーター380と、ステップモーター380の回転力を各回転体に伝達する歯車伝達機構381とを備える。
ステップモーター380のケーシングが可動体取付ベース347の右下部に固定される。
歯車伝達機構381は、ステップモーター380の出力軸383に設けられた原動歯車384、第1伝達歯車385、第2伝達歯車386、第1従動歯車387、第3伝達歯車388、第4伝達歯車389、第2従動歯車390、第3従動歯車391、第5伝達歯車392、第4従動歯車393、第6伝達歯車394、第5従動歯車395を備える。
【0028】
第1小径回転体371が回転中心軸401の前端部に取付けられて当該回転中心軸401の後端部に第1従動歯車387が取付けられている。よって第1従動歯車387が回転することで回転中心軸401も回転し第1小径回転体371が回転中心軸401を回転中心として回転する。
第2小径回転体372が回転中心軸402の前端部に取付けられて当該回転中心軸402の後端部に第2従動歯車390が取付けられている。よって第2従動歯車390が回転することで回転中心軸402も回転し第2小径回転体372が回転中心軸402を回転中心として回転する。
中央大径回転体370が回転中心軸403の前端部に取付けられて当該回転中心軸403の後端部に第3従動歯車391が取付けられている。よって第3従動歯車391が回転することで回転中心軸403も回転し中央大径回転体370が回転中心軸403を回転中心として回転する。
第3小径回転体373が回転中心軸404の前端部に取付けられて当該回転中心軸404の後端部に第4従動歯車393が取付けられている。よって第4従動歯車393が回転することで回転中心軸404も回転し第2小径回転体373が回転中心軸404を回転中心として回転する。
第4小径回転体374が回転中心軸405の前端部に取付けられて当該回転中心軸405の後端部に第5従動歯車395が取付けられている。よって第5従動歯車395が回転することで回転中心軸405も回転し第4小径回転体374が回転中心軸405を回転中心として回転する。
【0029】
図7(b)を参照し、歯車伝達機構381の動作を説明する。尚、図7(b)は歯車伝達機構381を各回転体370乃至374の裏側から見た図であるので以下に述べる右回り、左回り方向は、図7(b)での右回り、左回り方向とは逆になる。即ち、図7(b)を見た場合の右回りが左回り、図7(b)を見た場合の左回りが右回りとなる。
出力軸383及び原動歯車384が右回りに回転するように演出制御装置200がステップモーター380を制御することによって、第1従動歯車387が左周りに回転するので回転中心軸401及び第1小径回転体371が左回りに回転し、第2従動歯車390が右周りに回転するので回転中心軸402及び第2小径回転体372が右回りに回転し、第3従動歯車391が右周りに回転するので回転中心軸403及び中央大径回転体370が右回りに回転し、第4従動歯車393が右周りに回転するので回転中心軸404及び第3小径回転体373が右回りに回転し、第5従動歯車395が左周りに回転するので回転中心軸405及び第4小径回転体374が左回りに回転する。
【0030】
出力軸383及び原動歯車384が左回りに回転するように演出制御装置200がステップモーター380を制御することによって、各回転体は上記とは反対周りに回転する。
当該歯車伝達機構381を備えたことにより、中央大径回転体370と当該中央大径回転体370から近い位置にある左右の第2小径回転体372及び第3小径回転体373とが同じ方向に回転し、中央大径回転体370と当該中央大径回転体370から遠い位置にある左右の第1小径回転体371及び第4小径回転体374とが互いに逆の方向に回転する。
【0031】
図4に示すように、本体枠3は遊技盤ユニット29を収容するユニット収容部11を備える。ユニット収容部11は、可動体ユニット取付基板31が取り外し可能に取付けられる可動体ユニット取付基板取付部14と、遊技盤30が可動体ユニット取付基板31の前方に位置するように取り外し可能に取付けられる遊技盤取付部13と、可動体ユニット取付基板31の後方に配置されて可動体ユニット取付基板31に取付けられた装飾部材駆動装置33を収容して遊技盤ユニット29の後方を覆うカバー部15とを備える。カバー部15は、可動体ユニット取付基板取付部14に取付けられた可動体ユニット取付基板31の開口35よりも大きい開口16を備える。そして、カバー部15の開口16の中心線と可動体ユニット取付基板31の開口35の中心線と遊技盤30の開口34の中心線cとが一致するように、可動体ユニット取付基板31及び遊技盤30がユニット収容部11に取り付けられる。尚、可動体ユニット取付基板31は遊技盤30の裏面に取付けられる構成であってもよい。
【0032】
そして、演出表示装置50を備えた表示装置ユニット12が、演出表示装置50の表示画面51を前方に向けてカバー部15の開口16を後方から覆うようにカバー部15の裏面に取り付けられることにより、遊技者が、ガラス窓4a、遊技盤30の開口34、可動体ユニット取付基板31の開口35、カバー部15の開口16を介して演出表示装置50の表示画面51に表示される画像を見ることができる。即ち、演出表示装置50は、ユニット収容部11を介して遊技盤30との間に可動体ユニット31Yの収容スペースを確保した状態で遊技盤30の裏面に取付けられている。
また、表示装置ユニット12の裏面には制御装置99を構成する電子回路基板が取付けられ、制御装置99が通風排熱用の孔を備えたカバー17で覆われている。
【0033】
第1特別図柄表示装置40Aは、第1始動入賞口61への球の入賞を契機に、主制御装置100により行われる第1特別図柄に係る電子抽選(第1特別図柄抽選(当り外れ抽選))の結果を表示するための表示装置であり、第2特別図柄表示装置40Bは、第2始動入賞口62への球の入賞を契機に、主制御装置100により行われる第2特別図柄に係る電子抽選(第2特別図柄抽選(当り外れ抽選))の結果を表示するための表示装置である。
第1特別図柄表示装置40A、及び、第2特別図柄表示装置40Bは、電子抽選の結果に基づいて特別図柄(数字や絵柄)が変動した後に、抽選結果を表示する態様で所定の特別図柄を導出表示(停止表示)させるという態様で表示されるように演出制御装置200により制御されるものである。
尚、本実施形態においては、第1始動入賞口61への入賞を契機として変動する特別図柄を第1特別図柄といい、第2始動入賞口62への入賞を契機として変動する特別図柄を第2特別図柄という。
また、図2に示すように、第1特別図柄表示装置40A及び第2特別図柄表示装置40Bは、7セグメント表示器からなり、演出表示装置50を見ている遊技者の視界に同時に入らないように盤面37の右下部分に配置されている。第1特別図柄表示装置40A又は第2特別図柄表示装置40Bを構成する7セグメントの何れかが点滅している状態は、第1特別図柄又は第2特別図柄がそれぞれ変動している状態であり、その点滅が停止して点灯が維持された状態は、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が停止した状態である。また、第1特別図柄表示装置40A又は第2特別図柄表示装置40Bを構成する7セグメントの何れかが点滅している時間は、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動時間である。
【0034】
演出表示装置50は、例えば液晶表示装置(LCD(Liquid Crystal Display))により構成され、第1始動入賞口61又は第2始動入賞口62への球の入賞を契機に実行される特別図柄に係る抽選の結果に基づいて、表示画面51に所定の演出態様を表示するように演出制御装置200により制御されるものである。
また、演出表示装置50の表示画面51には、第1特別図柄抽選に対応する保留球乱数(後述)が主制御装置100のRAMに記憶された旨の表示を行う図外の第1保留表示領域が設けられ、当該第1保留表示領域とは別に、第2特別図柄抽選に対応する保留球乱数が主制御装置100のRAMに記憶された旨の表示を行う図外の第2保留表示領域が設けられる。
【0035】
スルーチャッカ66は、球が通過可能なゲート構造をなしたものであり、このスルーチャッカ66を球が通過したことを契機に、主制御装置100の普通図柄用当否抽選手段150により普通図柄に係る電子抽選(普図抽選)が行われる。普通図柄表示装置41は、普通図柄に係る電子抽選の結果(普図当り、外れ)が表示されるよう主制御装置100に設けられた普通図柄用当否抽選手段により制御されるものである。この普通図柄表示装置41は例えばLEDランプからなる。普通図柄に係る電子抽選の結果が当り(普図当り)のときにはLEDランプが所定態様で点灯し、外れのときにはLEDランプが所定態様以外の態様で点灯するようになっている。LEDランプが点滅している状態は、普通図柄が変動している状態であり、その点滅が停止して点灯が維持された状態は、普通図柄の変動が停止した状態である。また、LEDランプが点滅している時間は、普通図柄の変動時間である。
【0036】
電動チューリップ63は、第2始動入賞口62の入口に設けられ、遊技盤30の前面に直交する軸を中心に回動する1対の羽根部材と、これら1対の羽根部材を駆動する電動チューリップ駆動装置(ソレノイド)63A(図8参照)とを備え、電動チューリップ駆動装置63Aへの通電により1対の羽根部材が互いに離れる方向に回動し、第2始動入賞口62の入口を拡大するものである。尚、電動チューリップ63の上方における盤面37上には一般入賞口67が設けられており、電動チューリップ63は1対の羽根部材が閉じた状態では第2始動入賞口62への球の入賞は不可能である。電動チューリップ63は、普通図柄に係る電子抽選の結果が普図当りとなった場合に、1対の羽根部材が開くよう主制御装置100により制御される。
【0037】
第1大入賞口64は横長な長方形の開口であり、第2始動入賞口62の下方に設けられている。アタッカ装置65は、水平な軸を中心として前後方向にフラップ状に回動自在に設けられ第1大入賞口64の形状とほぼ同じ長方形の蓋部材と、この蓋部材を駆動するアタッカ駆動装置(ソレノイド)65A(図8参照)とを備え、アタッカ駆動装置65Aへの通電により蓋部材が前方向に回動して第1大入賞口64を開放するものである。アタッカ装置65が開いた状態は第1大入賞口64への球の入賞が可能な状態であり、アタッカ装置65が閉じた状態は第1大入賞口64への球の入賞が不可能な状態である。
【0038】
アタッカ装置65は、第1始動入賞口61への球の入賞を契機に行われる第1特別図柄に係る第1特別図柄抽選の結果が当り(第1特図当り)となった場合、又は、第2始動入賞口62への球の入賞を契機に行われる第2特別図柄に係る第2特別図柄抽選の結果が当り(第2特図当り)となった場合であって、当該当りが16ラウンドの大当りである場合、主制御装置100により16ラウンド開閉されるよう制御され、これによって遊技者にとって有利な当り遊技が提供される。本実施形態において、各ラウンドの間、アタッカ装置65は第1大入賞口64を球を9カウントするまで最大30秒間開閉する。
第2大入賞口77は、第1始動入賞口61の下部に設けられ、その入賞口は通常は閉じられていて、第2大入賞口77内に球が入賞できないようになっている。第2大入賞口77は、第1始動入賞口61又は第2始動入賞口62への球の入賞を契機に行われる抽選で前記第1特図当り又は第2特図当りが4ラウンドの大当り又は小当りの場合、第2大入賞口駆動装置77Aにより開放される。この第2大入賞口77の1ラウンド当りの開放時間は約0.2秒である。4ラウンドの大当りによる第2大入賞口77の4ラウンド開放の後は、第2始動入賞口62の電動チューリップ63の開放時間が拡大される。4ラウンドの小当りの場合は、第2大入賞口77の4ラウンド開放の後も電動チューリップ63の開放時間は通常モードと変わらない。
【0039】
第1始動入賞口61、第2始動入賞口62、第1大入賞口64、スルーチャッカ66、一般入賞口67、第2大入賞口77のそれぞれには、球の通過を検出する第1始動入賞口検出センサ91、第2始動入賞口検出センサ92、第1大入賞口検出センサ93、スルーチャッカ検出センサ94、一般入賞口検出センサ95、第2大入賞口検出センサ96が内蔵されている。これらの検出センサ91〜96は、球の通過に伴い球検出信号(電気信号)を出力する磁気センサであり、その球検出信号は主制御装置100に入力される。
【0040】
図8に示すように、主制御装置100は、特別図柄用当否抽選手段110、変動表示制御手段130、普通図柄用当否抽選手段150、当り遊技制御手段160、電動チューリップ制御手段170、遊技モード制御手段180とを備える。これらの各手段は、遊技に係る制御を行うためにROMに格納されたコンピュータプログラム及びデータにより設定された手段である。
【0041】
遊技者に有利な当り遊技が得られるか否かの当り外れ抽選を行う特別図柄用当否抽選手段110は、第1始動入賞口61への球の入賞を契機に第1特図当り又は外れを電子抽選(第1特別図柄抽選)により決定するとともに、第2始動入賞口62への球の入賞を契機に第2特図当り又は外れを電子抽選(第2特別図柄抽選)により決定する。
図9(a)に示すように、特別図柄用当否抽選手段110は、特図当否用乱数発生手段111、特図当否用乱数取得手段112、特図当否判定手段113、特図当否用乱数保留手段114、特図当り種類決定用乱数発生手段115、特図当り種類決定用乱数取得手段116、特図当り種類判定手段117、特図当り種類決定用乱数保留手段118を備える。
【0042】
特図当否用乱数発生手段111は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割込信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば0〜65535の整数の範囲)で1ずつ更新させることにより、ハードウェア乱数である特図当否用乱数を発生させる。
特図当否用乱数取得手段112は、第1始動入賞口検出センサ91又は第2始動入賞口検出センサ92からの球検出信号が主制御装置100に入力されたタイミングで、特図当否用乱数発生手段111から特図当否用乱数を取得(ラッチ)する。
特図当否判定手段113は、特図当否用乱数の値と特図当り外れ情報との対応関係を規定するテーブル(対応表)である特図低確時判定テーブル113A及び特図高確時判定テーブル113Bを備え、特図当否用乱数取得手段112により取得された特図当否用乱数の値が特図当りであるか外れであるかを、特図低確時判定テーブル113A又は特図高確時判定テーブル113Bを参照して判定する。特図高確時判定テーブル113Bを参照した場合の特図当りの当選確率は、特図低確時判定テーブル113Aを参照した場合の特図当りの当選確率よりも高い。
尚、特別図柄用当否抽選手段110において特図低確時判定テーブル113Aが参照されて特図当り又は外れが決定される遊技状態は、本発明における特図通常遊技状態であり、特図高確時判定テーブル113Bが参照されて特図当り又は外れが決定される遊技状態は、本発明における特図高確率遊技状態である。以下、便宜上、「特図通常遊技状態」を「特図低確」といい、「特図高確率遊技状態」を「特図高確」という。
特図当否用乱数保留手段114は、特別図柄の変動中に第1始動入賞口61又は第2始動入賞口62への球の入賞に基づき特図当否用乱数取得手段112が特図当否用乱数を取得した場合に、その特図当否用乱数の値を特別図柄に係る保留球乱数として所定の上限個数まで主制御装置100のRAMを利用して記憶する。例えば第1始動入賞口61への入賞に基づき得られる第1特図当否用乱数の値、第2始動入賞口62への入賞に基づき得られる第2特図当否用乱数の値を、それぞれ4個まで保留球乱数として記憶する。
【0043】
特図当り種類決定用乱数発生手段115は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割込信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることにより、ソフトウェア乱数である特図当り種類決定用乱数を発生させる。
特図当り種類決定用乱数取得手段116は、第1始動入賞口検出センサ91又は第2始動入賞口検出センサ92からの球検出信号が主制御装置100に入力されたタイミングで、特図当り種類決定用乱数発生手段115から特図種類決定用乱数を取得(ラッチ)する。
特図当り種類判定手段117は、第1特図当り種類テーブル117A及び第2特図当り種類テーブル117Bを備える。特図当り種類判定手段117は、特図当り種類決定用乱数取得手段116により取得された特図当り種類決定用乱数に基づき、第1特図当り種類テーブル117Aを参照して第1特別図柄の当り種類を判定する。また、特図当り種類判定手段117は、特図当り種類決定用乱数取得手段116により取得された特図当り種類決定用乱数に基づき、第2特図当り種類テーブル117Bを参照して第2特別図柄の当り種類を判定する。
第1特図当り種類テーブル117A及び第2特図当り種類テーブル117Bは、特図当り種類決定用乱数の値と特図当りの種類を示す特別図柄の種類情報との対応関係を規定するテーブルであって、例えば、4R特別図柄A、4R特別図柄B、4R特別図柄C、16R特別図柄等の特図当りの種類が予め対応付けられている。4R特別図柄、16R特別図柄という特図当りを示す特別図柄の名称に冠された「4R」及び「16R」は、「4ラウンド」及び「16ラウンド」の略であり、その特別図柄に予め対応付けられた当り遊技のラウンド数の種類である。つまり、第1特別図柄表示装置40A又は第2特別図柄表示装置40Bに停止して表示される特別図柄の種類が電子抽選により決定されることによって、当り遊技のラウンド数の種類が決定される。
例えば、第2特図当り種類テーブル117Bの方が第1特図当り種類テーブル117Aよりも遊技者に有利な当り(16R特図当り)が当選する確率が高くなっているので、第2始動入賞口62に入賞させた方が有利な当り遊技を得やすくなっている。
特図当り種類決定用乱数保留手段118は、特別図柄の変動中に第1始動入賞口61又は第2始動入賞口62への球の入賞に基づき特図当り種類決定用乱数取得手段116が特図当り種類決定用乱数を取得した場合に、その特図当り種類決定用乱数の値を所定の上限個数まで主制御装置100のRAMを利用して記憶する。例えば第1始動入賞口61への入賞に基づき得られる第1特図当り種類決定用乱数の値、第2始動入賞口62への入賞に基づき得られる第2特図当り種類決定用乱数の値を、それぞれ4個まで保留球乱数として記憶する。
【0044】
図8に示すように、変動表示制御手段130は、特別図柄の変動パターンを決定する特別図柄用変動パターン抽選手段131を備える。
図9(b)に示すように、特別図柄用変動パターン抽選手段131は、特図変動パターン用乱数発生手段132、特図変動パターン用乱数取得手段133、特図変動パターン選択手段134、特図変動パターン用乱数保留手段135を備える。
【0045】
特図変動パターン用乱数発生手段132は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割込信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることにより、ソフトウェア乱数である特図変動パターン用乱数を発生させる。
特図変動パターン用乱数取得手段133は、第1始動入賞口検出センサ91又は第2始動入賞口検出センサからの球検出信号が主制御装置100に入力されたタイミングで、特図変動パターン用乱数発生手段132から特図変動パターン用乱数を取得(ラッチ)する。
特図変動パターン選択手段134は、特図変動パターン用乱数取得手段133により取得された特図変動パターン用乱数に基づき、特図変動パターンテーブル134Aを参照して特別図柄の特図変動パターンを選択する。
特図変動パターンテーブル134Aは、特図変動パターン用乱数と特図変動パターンNoと変動時間との対応関係を規定したテーブルである。
特図変動パターンテーブル134Aは、特図当り時に参照される特図当り用変動パターンテーブルを複数種類備えるとともに、外れ時に参照される外れ用変動パターンテーブルを複数種類備える。
例えば、後述する遊技モード毎に異なる特図変動パターンテーブル134Aが参照される。つまり、特図変動パターン選択手段134は、後述するように遊技モード制御手段180で設定された遊技モードを認識して、遊技モードの種類に応じて予め決められた特図変動パターンテーブル134Aを参照する。
特図変動パターン用乱数保留手段135は、特別図柄の変動中に第1始動入賞口61又は第2始動入賞口62への球の入賞に基づき特図変動パターン用乱数取得手段133が特図変動パターン用乱数を取得した場合に、その特図変動パターン用乱数の値を所定の上限個数まで主制御装置100のRAMを利用して記憶する。例えば第1始動入賞口61への入賞に基づき得られる第1特図変動パターン用乱数の値、第2始動入賞口62への入賞に基づき得られる第2特図変動パターン用乱数の値を、それぞれ4個まで保留球乱数として記憶する。
【0046】
普通図柄用当否抽選手段150は、スルーチャッカ66を球が通過したことを契機に、普図当り又は外れを電子抽選(普図抽選)により決定するものである。この普通図柄用当否抽選手段150は、前述の特別図柄用当否抽選手段110と略同様に構成されたものであり、具体的には、図9(c)に示すように、周期的(例えば2ミリ秒侮)に入力される割込信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲で1ずつ更新させることにより、ソフトウェア乱数である普図当否用乱数を発生させる普図当否用乱数発生手段151と、スルーチャッカ検出センサ95からの球検出信号が主制御装置100に入力したタイミングで普図当否用乱数発生手段151から普図当否用乱数を取得(ラッチ)する普図当否用乱数取得手段152と、この普図当否用乱数取得手段152により取得された普図当否用乱数の値が普図当りであるか外れであるかを、普図低確時判定テーブル153A又は普図高確時判定テーブル153Bを参照して判定する普図当否判定手段153と、普通図柄の変動中に普図当否用乱数取得手段152が普図当否用乱数を取得した場合に、その普図当否用乱数の値を所定の上限個数(例えば4個)まで、普通図柄に係る保留球乱数として主制御装置100のRAMを利用して記憶する普図当否用乱数保留手段154とを備える。つまり、普通図柄用当否抽選手段150は、スルーチャッカ66を球が通過したことを契機に当否に係る普図抽選を行う手段である。
尚、以下便宜上、普通図柄用当否抽選手段150において普図低確時判定テーブルが用いられて普図当り又は外れが決定される遊技状態を「普図低確」といい、普図高確時判定テーブルが用いられて普図当り又は外れが決定される遊技状態を「普図高確」という。
【0047】
当り遊技制御手段160は、特図当り時における特図当りの種類に応じてアタッカ装置65を決められたラウンドだけ開閉させて遊技者に当り遊技を提供する。
【0048】
電動チューリップ制御手段170は、普通図柄用当否抽選手段150による電子抽選(普図抽選)で普図当りに当選した場合に、電動チューリップ63のソレノイド63Aへの通電を行い、電動チューリップ63の1対の羽根部材を開閉させるものである。この電動チューリップ制御手段170は、普図高確中において1回の普図当りに対し電動チューリップ63を例えば開放時間2.9秒で2回開放させ、普図低確中において1回の普図当りに対し電動チューリップ63を例えば開放時間0.2秒で1回開放させるようになっている。普図高確中においては、前述のように、普通図柄用当否抽選手段150による電子抽選で殆ど普図当りに当選し、その当選に基づき電動チューリップ63が2.9秒2回開放されるため、遊技者が遊技盤30の右側部に球を打ち出せば、第2始動入賞口62に球を容易に入賞させることができる。つまり、普図高確は、電動チューリップ63の開放が行われやすく、遊技者にとっては第2始動入賞口62への球の入賞が容易化(サポート)される状態(所謂、電サポ状態)である。
【0049】
遊技モード制御手段180は、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選による抽選の結果として導出される特図当りの種類に応じて、当り遊技終了後に遊技モードを設定する手段である。
遊技モード制御手段180は、特別図柄の種類と遊技モードの種類と遊技状態との対応関係を規定した図外の遊技状態設定用テーブルを備える。遊技モードは、例えば、通常モード、小チャンスモード、中チャンスモード、大チャンスモードである。遊技モード制御手段180は、遊技状態設定用テーブルを参照し、特別図柄の種類に応じて予め決められている遊技モードの遊技状態を設定する。
大チャンスモードは、例えば特図当りの種類が16R特別図柄Aである場合において当り遊技後に移行するモードである。当該モードでの遊技状態は、特図高確(次回まで)状態及び普図高確(次回まで)状態(所謂、確変遊技状態(時短付き))に設定される。
中チャンスモードは、例えば特図当りの種類が16R特別図柄Bである場合において当り遊技後に移行するモードである。当該モードでの遊技状態は、特図低確状態及び普図高確(99回)状態に設定される。
小チャンスモードは、例えば特図当りの種類が4R特別図柄A、又は、4R特別図柄Bである場合において当り遊技後に移行するモードである。当該モードでの遊技状態は、特図当りの種類が4R特別図柄Aである場合は特図高確(次回まで)状態及び普図低確状態(所謂、潜伏確変遊技状態)に、特図当りの種類が4R特別図柄Bである場合は特図低確状態及び普図低確状態(所謂、小当り遊技後の遊技状態)に設定される。
通常モードは、当り遊技後の遊技状態が特図低確状態及び普図低確状態に設定されるモードである。
尚、「次回まで」とは、当り遊技が終了した後、第1始動入賞口61又は第2始動入賞口62への球の入賞に基づく特別図柄抽選で当りを得るまで特図高確等の状態が続くことであり、「99回」とは、当り遊技が終了した後、第1始動入賞口61又は第2始動入賞口62への球の入賞に基づく特別図柄抽選が特図高確等の状態で99回行われることをいう。小当り遊技とは、アタッカ装置65を例えば、0.6秒間開く動作を2回行うが、第1大入賞口64への入賞機会が少ない遊技であって、当該遊技終了後に特図低確及び普図低確状態に設定される遊技をいう。潜伏確変遊技とは、アタッカ装置65を例えば、0.6秒間開く動作を2回行うが、第1大入賞口64への入賞機会が少ない遊技であって、当該遊技終了後に特図高確状態に設定される遊技をいう。
【0050】
主制御装置100は、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に係る特図当り又は外れと、特別図柄の種類と、特図変動パターンNoと、現在の遊技モードに関する情報を演出制御装置200に送信する。
図8に示すように、演出制御装置200は、主制御装置100から送られてきた遊技モード情報に基づいて演出表示装置50の表示画面に表示させる背景を決定する背景決定手段210を備える。背景決定手段210は、遊技モードの種類と背景画像の種類との対応関係を規定した背景用テーブル210Aを備え、この背景用テーブル210Aを参照して、演出表示装置50の表示画面51に遊技モードに対応して表示させる背景画像を決定する。
背景用テーブル210Aには、通常モードには通常背景画像、小チャンスモードには小チャンス背景画像、中チャンスモードには中チャンス背景画像、大チャンスモードには大チャンス背景画像が予め対応付けられている。これらの背景画像は区別が容易なものであり、従って遊技者は演出表示装置50の表示画面51に表示される背景画像を見て現在の遊技モードを判断することができる。
【0051】
また、演出制御装置200は、演出パターン選択手段220を備え、演出パターン選択手段220は、前述の変動表示制御手段130により決定された特図変動パターンNo.と演出パターンの種類との対応関係を規定する演出パターンテーブル221を備える。
演出パターンテーブル221は、演出制御装置200内の図示しないROMに記憶され、特図当り時に参照される特図当り用演出パターンテーブル(当り用の複数の演出パターンを記憶する記憶手段)を複数種類備えるとともに、外れ時に参照される外れ用演出パターンテーブルを複数種類備える。
演出パターンは、変動内容及び変動時間である。変動内容は、例えば、予告演出、各種リーチ演出、外れ変動演出等である。
演出パターン選択手段220では、遊技モード毎に異なる演出パターンテーブルが参照される。つまり、演出パターン選択手段220は、主制御装置100から送られてきた現在の遊技モードを認識して、遊技モードの種類に応じて予め決められた演出パターンテーブルを参照する。
【0052】
演出制御装置200は、演出パターンテーブル221より取得した演出パターンに基づいて演出を行う。例えば、演出表示装置50の表示画面51に演出パターンで決められた演出図柄を表示させ、変動時間の経過とともに特別図柄の停止時期と略同期して特別図柄抽選の結果を示す態様により停止表示する。そして、停止表示された特別図柄、及び、演出図柄の停止態様が、特図当りを示す態様である場合には、前述した当り遊技が開始されるとともに、特図当りの種類によって当り遊技後の遊技モードが移行する。
尚、演出制御装置200は、主制御装置100から送信されてくる演出図柄の表示に係る情報に基づき演出図柄の停止図柄を決定するようになっている。例えば、演出制御装置200は、何れの遊技モード中であっても特図当りの種類が16R特別図柄Aに決定された場合には、「777」又は「333」を停止図柄に決定するようになっており、電子抽選(第1特別図柄抽選、第2特別図柄抽選)の結果が外れの場合であって、演出パターンがリーチの場合には3つの数字のうちの中央の数字のみが他の2つと異なるリーチ目「121」や「454」などが演出図柄の停止図柄となるように、又は、演出パターンがリーチでない場合には3つの数字が全て異なる外れ目となるように、予め用意された複数種類の外れ用停止図柄のうちから電子抽選により決定するようになっている。
【0053】
実施形態では、演出制御装置200は、第1始動入賞口61又は第2始動入賞口62への球の入賞を契機として行われた当り外れ抽選である特別図柄抽選によって演出パターン選択手段220により演出パターンテーブル221から取得した特定の演出パターンの内容に基づいて、演出表示装置50を制御して表示画面51に画像を表示する画像演出を行わせるとともに、可動体駆動装置33Bを駆動制御して可動体32Bによる可動体演出を行わせることにより、画像演出と可動体演出とによる合体演出が遊技者に提供される。
【0054】
ここでは、特図当り用演出パターンテーブルに割り付けられている割合が高い演出パターンに基づく演出ほど大当り遊技になる可能性が高いので、特図当り用演出パターンテーブルに割り付けられている割合が高い演出パターンを期待度が高い演出パターンという。逆に、特図当り用演出パターンテーブルに割り付けられている割合が低い演出パターンに基づく演出ほど大当り遊技になる可能性が低いので、特図当り用演出パターンテーブルに割り付けられている割合が低い演出パターンを期待度が低い演出パターンという。
実施形態において、演出パターンテーブル221に記憶された演出パターンとしては、例えば、期待度が高い高期待度パターン、期待度が中程度の中期待度パターン、期待度が小さい小期待度パターン、期待度が非常に小さい微小期待度パターンがある。
【0055】
微小期待度パターンは、例えば図10(a)に示すように、可動体32Bを1段階上昇位置(最下位置よりも若干上昇した位置)まで上昇させる可動体演出と、表示画面51の背景の色を第1の色(例えば青色)に表示させるとともに鮮明度の非常に低い主画像501を表示させる画像演出とによる合体演出を演出制御装置200に指示する演出パターンである。この微小期待度パターンに基づく演出が実行された場合には、大当り遊技となる確率が例えば10%程度と非常に小さい。
小期待度パターンは、例えば図10(b)に示すように、可動体32Bを2段階上昇位置(1段階上昇位置よりも上昇した位置)まで上昇させる可動体演出と、表示画面51の背景の色を第2の色(例えば緑色)に表示させるとともに鮮明度の低い主画像502を表示させる画像演出とによる合体演出を演出制御装置200に指示する演出パターンである。この小期待度パターンに基づく演出が実行された場合には、大当り遊技となる確率が例えば25%程度である。
中期待度パターンは、例えば図10(c)に示すように、可動体32Bを3段階上昇位置(2段階上昇位置よりも上昇した位置)まで上昇させる可動体演出と、表示画面51の背景の色を第3の色(例えば赤色)に表示させるとともに鮮明度が中程度の主画像503を表示させる画像演出とによる合体演出を演出制御装置200に指示する演出パターンである。この中期待度パターンに基づく演出が実行された場合には、大当り遊技となる確率が例えば50%程度である。
大期待度パターンは、例えば図10(d)に示すように、可動体32Bを4段階上昇位置(3段階上昇位置よりも上昇した位置)まで上昇させる可動体演出と、表示画面51の背景の色を第4の色(例えば黄色)に表示させるとともに鮮明度の高い主画像504を表示させる画像演出とによる合体演出を演出制御装置200に指示する演出パターンである。この大期待度パターンに基づく演出が実行された場合には、大当り遊技となる確率が例えば80%程度である。
即ち、図10の例の場合、可動体32Bを表示画面51の中央の前方により近い位置に近づけるよう可動体駆動装置33Bを制御する内容を有した演出パターンほど特図当り用演出パターンテーブル(記憶手段)に割り付けられる割合が大きい構成とし、可動体32Bを表示画面51の中央の前方により近い位置に近づけるよう可動体駆動装置33Bを制御する内容を有した演出パターンほど当り外れ抽選の結果が当りの場合に割り付けられる割合が大きい遊技としたことで、可動体32Bを表示画面51の中央の前方に近い位置に近づけば近づくほど当り遊技となる期待度が高くなるパチンコ機1を提供できる。言い換えれば、当り遊技となる期待度の違いに応じて可動体32Bの動きを異ならせることにより変化に富んだ演出を遊技者に提供できるようになる。
また、演出制御装置200は、特図当り用演出パターンテーブルに割り付けられている割合が高い演出パターンに基づいて行う画像演出と特図当り用演出パターンテーブルに割り付けられている割合が低い演出パターンに基づいて行う画像演出とで、主画像の鮮明度及び背景の色の異なる画像演出を行うので、可動体32Bの動きと画像演出とによる合体演出の違いによって当り遊技となる期待度が異なる遊技を提供でき、変化に富んだ演出を遊技者に提供できる。
【0056】
また、可動体32Bを上動させる可動体上動演出だけではなく、可動体32Bの各回転体370乃至374を回転させる回転演出、可動体32Bの各回転体370乃至374に内蔵されたランプ88Aで各回転体370乃至374を照明する照明演出の1つ以上の演出と可動体上動演出とを組み合わせてもよい。
例えば、可動体上動演出、回転演出、照明演出のすべての演出を実行させる演出パターンと大当りとの組み合わせを多くすることにより、すべての演出が実行させる場合の大当りへの期待度が大きくなる。即ち、可動体上動演出、回転演出、照明演出の組み合わせ数の多い演出を実行させる演出パターンほど大当りと組み合わされる割合が大きくなるようにしておけば、可動体上動演出、回転演出、照明演出の組み合わせ数が多くなるほど大当りへの期待が高まるような演出を遊技者に提供できる。
この場合、可動体上動演出、回転演出、照明演出の組み合わせによってよりバリエーションが豊富でかつリアルな演出を行えるパチンコ機を得ることができる。
【0057】
尚、可動体32Bとして、表示画面51の下部の前方から表示画面51の中央側の前方に向けて上動する構成のものを例示したが、表示画面51の左部の前方から表示画面51の中央側の前方に向けて可動可能に構成された可動体、表示画面51の右部の前方から表示画面51の中央側の前方に向けて可動可能に構成された可動体、表示画面51の上部の前方から表示画面51の中央側の前方に向けて可動可能に構成された可動体等でもよい。要するに、可動体は、演出表示装置50の表示画面51の周囲の前方に設けられ表示画面51の周囲の前方と表示画面51の中央側の前方との間で往復移動可能に設けられた構成であればよい。
また、盤面37と平行な面上において往復動可能なように構成された可動体を備えた例を示したが、盤面37と交差する面上を移動可能に構成された可動体を備えた構成であってもよい。この場合、可動体を表示画面51の中央により近い位置に近づけるよう可動体駆動装置33Bを制御する内容を有した演出パターンほど当り外れ抽選の結果が当りの場合に割り付けられる割合が大きい遊技とすることができる。
【符号の説明】
【0058】
1 パチンコ機、32B 可動体、33B 可動体駆動装置(駆動装置)、
50 演出表示装置、51 表示画面、61 第1始動入賞口(始動口)、
62 第2始動入賞口(始動口)、81a ステージ、200 演出制御装置、
221 演出パターンテーブル(記憶手段)、370〜374 回転体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機枠に取付けられた遊技盤にこの遊技盤の前方から遊技者が表示画面を目視可能なように設けられた演出表示装置と、
前記演出表示装置の表示画面の周囲の前方下部に前記表示画面から所定間隔隔てて設けられ、前記遊技盤から遊技媒体を移動可能に設けられたステージと、
前記ステージと前記演出表示装置の前記表示画面との間に設けられた所定間隔内に配置され、前記表示画面の周囲の前方下部と前記表示画面の中央側の前方との間で移動可能に設けられた可動体と、
前記可動体を駆動する駆動装置と、
前記遊技盤に設けられた始動口への遊技媒体の入賞を契機として行われる遊技者に有利な当り遊技が得られるか否かの当り外れ抽選によって取得する演出パターンに基づいて前記駆動装置を制御して前記可動体の動きを制御する演出制御装置と
を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記演出制御装置は、前記当り外れ抽選の結果が当りの場合及び外れの場合にそれぞれ割り当てられる複数の演出パターンを記憶する記憶手段を備え、前記可動体を前記表示画面の中央により近い位置に近づけるよう前記駆動装置を制御する内容を有した演出パターンほど前記当り外れ抽選の結果が当りの場合に割り付けられる割合が大きいことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記演出制御装置は、前記演出表示装置を制御して前記表示画面に主画像と背景とを表示する画像演出を実行し、かつ、前記記憶手段に割り付けられている割合が高い演出パターンに基づいて行う画像演出と前記記憶手段に割り付けられている割合が低い演出パターンに基づいて行う画像演出とで、前記主画像の鮮明度及び前記背景の色の異なる画像演出を行うことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記可動体は、前記表示画面に平行な方向に回転する回転体を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−94552(P2013−94552A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242464(P2011−242464)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)
【Fターム(参考)】