説明

遊技機

【課題】 二重ドラム構造の可変表示装置において、各回転ドラムを個々に変動制御すると共に個々の表示結果として特定表示結果の導出を可能にすることで、二重ドラム構造の特徴が十分に発揮できる遊技機を提供することにある。
【解決手段】 二重ドラム構造をなす左・中・右の外ドラム35〜37及び内ドラム38a〜38cによって回転ドラム機構34を構成する。そして、外ドラム35〜37が表示する外飾り図柄、及び内ドラム38a〜38cが表示する内飾り図柄の各表示結果として個々に大当り対応図柄(特定表示結果)の導出を可能な構成とする。これにより、従来の二重ドラム構造のように外内のドラムに変動制限を設けることなく、個別のドラムとして設けることができ、ひいては二重ドラム構造の特徴を十分に発揮することで遊技の興趣向上が招来できる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の識別情報を可変表示すると共に該識別情報が予め定めた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生し得る可変表示装置を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、遊技機としてのパチンコ遊技機に設けられる可変表示装置は、複数列の可変表示部で図柄(識別情報)を可変表示し、その図柄組合せが予め定めた大当り図柄(特定表示結果)となったときに特定遊技状態を発生して遊技者に特定の遊技価値を付与するようになっていた。また、このような可変表示装置が回転ドラムによって構成されたものの中には、特開平3−60681号(以下、これを先行技術という)公報に開示されているように二重ドラム構造をなすものも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した二重ドラム構造の先行技術は、二重ドラム構造をなす外ドラムの図柄組合せによって特定のシンボルが表示されたときにのみ内ドラムを変動して大当りのチャンスを再度付与するようになっていた。このため、外内の各ドラムを変動するのは限られた場合のみとなり、二重ドラム構造の特徴が十分に発揮されていなかった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、二重階層構造(二重ドラム構造)の可変表示装置において、各識別情報列を個々に変動制御すると共に個々の表示結果として特定表示結果の導出を可能にすることで、二重階層構造の特徴が十分に発揮できる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】可変表示装置は、複数の識別情報を配列する第一識別情報列と、複数の識別情報を配列すると共に第一識別情報列との間で二重階層構造をなす第二識別情報列と、を備え、第一識別情報列及び第二識別情報列は、所定条件が成立すると個々に識別情報を変動制御すると共に、個々の識別情報の表示結果として特定表示結果の導出を可能にしたので、従来のような各識別情報列の変動制限を設けることなく、第一及び第二の識別情報列を個別の識別情報列として設けることができ、ひいては二重階層構造の特徴を十分に発揮することで遊技の興趣向上が可能になる。
【0005】また、前記第一識別情報列が前記識別情報の表示結果を導出する時点と第二識別情報列が識別情報の表示結果を導出する時点とを異ならせた場合には、始動入賞等の所定条件が成立する毎に第一及び第二の識別情報列の表示結果を順次導出する構成となるため、毎回2度の大当りチャンスがあるような印象を遊技者に与えることができ、結果として射幸性の向上が招来できる。
【0006】また、前記第一識別情報列又は前記第二識別情報列が前記特定表示結果を導出するとき、この特定表示結果に対応した特別表示結果を導出する第二の可変表示装置を備えた場合には、二重階層構造に起因して判別し難い虞のある当り外れの判定を第二の可変表示装置の表示結果で明瞭に報知することができ、ひいては当り外れの判定誤りによるトラブルが回避できる。
【0007】なお、図1に示す飾り可変表示装置30により、所定条件の成立(始動入賞の検出)に伴って複数の識別情報(飾り図柄)を可変表示すると共に該識別情報が予め定めた特定表示結果(大当り対応図柄)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生し得る本発明の可変表示装置の一例を構成している。
【0008】また、図3に示す左・中・右の外ドラム35〜37により、前記複数の識別情報を配列する本発明の第一識別情報列の一例を構成している。
【0009】また、図3に示す左・中・右の内ドラム38a〜38cにより、前記複数の識別情報を配列すると共に前記第一識別情報列との間で二重階層構造をなす本発明の第二識別情報列の一例を構成している。
【0010】また、図14乃至図16に示す外内の各飾り図柄の変動制御により、前記所定条件が成立すると個々に前記識別情報を変動制御する前記第一識別情報列及び前記第二識別情報列の構成の一例を示している。
【0011】また、図11に示す大当り対応図柄の設定により、個々の識別情報の表示結果として前記特定表示結果の導出を可能にした前記第一識別情報列及び前記第二識別情報列の構成の一例を示している。
【0012】また、図14乃至図16に示す外内の各飾り図柄の変動制御により、前記第一識別情報列と前記第二識別情報列とを個別に変動制御すると共に、第一識別情報列が前記識別情報の表示結果を導出する時点と第二識別情報列が識別情報の表示結果を導出する時点とを異ならせた構成の一例を示している。
【0013】また、図1に示す特別可変表示装置26により、前記第一識別情報列又は前記第二識別情報列が前記特定表示結果を導出するとき、この特定表示結果に対応した特別表示結果(大当り図柄)を導出する本発明の第二の可変表示装置の一例を構成している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。先ず、図1を参照して実施形態に係る遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す正面図である。図1において、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、左・中・右の各飾り図柄の可変表示(以下、変動ともいう)を可能にする飾り可変表示装置30が配置されている。この飾り図柄は、後述の特別可変表示装置26による特別図柄の変動動作に伴った変動を行い、その表示結果は特別図柄の表示結果に対応して設定されている。即ち、特別図柄の表示結果が大当り図柄(特別表示結果)となる場合は、飾り図柄が大当り対応図柄(特定表示結果)にて表示される一方、特定図柄の表示結果がハズレの場合は、飾り図柄が大当り対応図柄以外で表示される。なお、飾り可変表示装置30の詳細な構成については後に詳述するものである。
【0015】飾り可変表示装置30の下方には、特別図柄及び飾り図柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装置4が配置されている。この普通可変入賞球装置4は、ソレノイド5によって垂直(通常入賞口)位置と傾動(拡大入賞口)位置との間で可動制御される一対の可動翼片6a・6bを備え、いわゆるチューリップ型役物として構成され、その普通可変入賞球装置4には入賞した打玉を検出する始動玉検出器7が設けられている。なお、可動翼片6a・6bが垂直(通常入賞口)位置のときも普通可変入賞球装置4に入賞可能になっている。また、普通可変入賞球装置4への入賞に基づく特別図柄及び飾り図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、その旨が後述の特別図柄記憶表示LED61によって表示されるようになっている。
【0016】また、上記した普通可変入賞球装置4の左側方には、普通可変表示装置8が配置されている。普通可変表示装置8は、その上端に玉通過口9を備えると共に該玉通過口9の内部に備えた通過玉検出器10が通過玉を検出することで、玉通過口9の下方に備えた普通図柄表示器11での普通図柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄表示器11は、普通図柄が当り図柄となったときに、普通可変入賞球装置4の可動翼片6a・6bを所定時間が経過するまで開放制御するものであるが、後述する確率変動(大当り判定確率を通常時と異なる確率に変更した遊技状態)が生じたときには、開放時間が長くなるように設定されている。また、普通図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、その旨が普通可変表示装置8に設けられた普通図柄記憶表示LED12によって表示されるようになっている。一方、普通可変入賞球装置4の右側方には、左・中・右の各特別図柄表示部26a〜26cで個々に特別図柄を変動し得る特別可変表示装置26が配置されている。
【0017】また、遊技領域3の下方部位には、取付基板14を介して遊技盤1に取り付けられた特別可変入賞球装置13が配置されている。特別可変入賞球装置13の中央部には、特別可変入賞口15が開設されており、該特別可変入賞口15は、ソレノイド16による開閉板17の可動によって開閉制御されるようになっている。特別可変入賞口15の内部は、左右2つに区画され、そのうちの左側が特定領域とされ、右側が通常領域とされる。特定領域には、入賞玉の検出により開閉板17を再度開成させることができる特定玉検出器18が設けられている。一方、通常領域には入賞玉を検出するための入賞玉検出器19が設けられている。特別可変入賞口15の下方には、特定遊技状態の発生に伴う開閉板17の開閉サイクル数を表示する機能と、入賞玉検出器18及び特定玉検出器19によって検出された入賞玉数を表示する機能と、を合せ持つ7セグメントタイプの回数・個数表示器20が設けられている。また、取付基板14における特別可変入賞口15の左右の各側方には、それぞれ入賞口21が設けられている。なお、遊技領域3を含む遊技盤1の表面には、上記した構成以外にも、風車ランプ22、サイド飾りランプ23、アウト口24、バック玉防止部材25、等が設けられている。また、パチンコ遊技機には、特定遊技状態時あるいは特別図柄の変動時等にその旨を報知する図示しない遊技効果LED、遊技効果ランプ、及びスピーカが設けられている。
【0018】しかして、上記のように構成される特別可変入賞球装置13は、以下のように作動する。即ち、打玉が普通可変入賞球装置4に入賞して始動玉検出器7をONさせると、特別可変表示装置26が変動を開始し、所定時間後に特別図柄の表示結果が確定され、その確定された図柄の組合せが所定の大当り図柄(同一図柄のゾロ目)となったときに特定遊技状態となる。そして、この特定遊技状態においては、特別可変入賞球装置13の開閉板17が所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放する(開放サイクル)ように設定され、その開放している間遊技盤1の表面を落下する打玉を受け止めるようになっている。そして、受け止められた打玉が特定領域に入賞して特定玉検出器18をONすると、開放サイクルの終了後再度上記した開放サイクルを繰り返し、特定領域に入賞玉が入賞する毎に継続権が成立して開放サイクルを最高16回繰り返すことができるようになっている。なお、上記始動玉検出器7のON動作による特別図柄の変動制御に伴って飾り可変表示装置30での飾り図柄の変動制御が同時に行われるものである。
【0019】また、本発明の特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す■〜■の制御のうちいずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
【0020】■ 打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御■ 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在させ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御■ 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出する制御■ 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御■ 得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に対して得点を付与する制御次に、本実施形態の要部を構成する飾り可変表示装置30の構成について説明する。飾り可変表示装置30は、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板31を有し、該取付基板31には、長方形状の窓開口32a〜32cが左・中・右の3箇所に開設されたドラムカバー部材32が設けられ、さらに該ドラムカバー部材32の各窓開口32a〜32cを後方より一体で覆う透過性のドラムレンズ33が設けられている。このドラムレンズ33の後方には、図2及び図3に示す回転ドラム機構34が設けられている。該回転ドラム機構34は、円周面に飾り図柄が描かれて前記窓開口32a〜32cに個々に臨設される左・中・右の外ドラム35・36・37と、円周面に飾り図柄が描かれて外ドラム35〜37の内方に個々に配される内ドラム38a〜38cと、これら各ドラム35〜37・38a〜38cを収納して前記取付基板31の裏面側に一体的に取り付けるドラム筐体39と、各ドラム35〜37・38a〜38cを個々にドラム筐体39内に位置決め固定するドラム取付金具(図3中には、ドラム取付金具40〜43のみを図示)と、を備えている。なお、回転ドラム機構34を構成する左・中・右の各回転ドラム機構は、それぞれ同一構造をなしている。このため、以下の説明では、便宜的に中回転ドラム機構についてのみ説明を行うものである。
【0021】また、以下の説明では、上記した各ドラム35〜37・38a〜38cの円周面に描かれた図柄をそれぞれ左外図柄、中外図柄、右外図柄、左内図柄、中内図柄、右内図柄と称し、左外図柄及び左内図柄、中外図柄及び中内図柄、右外図柄及び右内図柄をそれぞれ左・中・右の各飾り図柄と称する。また、前記窓開口32a〜32cは、それぞれ左・中・右の各飾り図柄を上・中・下の3図柄分停止表示する開口形状をなしている。これにより、飾り可変表示装置30では、縦横共に3列の合計9図柄の組合せによって大当り対応図柄を決定する構成となっている。また、内ドラム38a〜38cとの間で二重ドラム構造をなす各外ドラム35〜37は、透過性の樹脂によって形成されており、これによって、外ドラム35〜37の各飾り図柄の表示部分以外では、内ドラム38a〜38cに描かれた飾り図柄が視認できるようになっている(図4参照)。
【0022】上記中回転ドラム機構用のドラム取付金具41・43には、それぞれドラム筐体39側の係止溝39aと係合してドラム筐体39との位置決めを行う係合突部41a・43aが上下の各前端部分に形成されると共に、各ドラム36・38bの駆動源となるドラムモータ44・45が取り付けられている。また、内ドラム38b用のドラム取付金具43には、窓開口32cで表示する上・中・下の3図柄を個々に照明装飾するドラムランプ46a〜46cと、該ドラムランプ46a〜46c用の配線基板47と、が取り付けられている。なお、ドラムランプ46a〜46cは、ランプハウス48を介してドラム取付金具43に取り付け固定されている。また、ドラム取付金具41・43には、上記した構成部材以外にもドラムモータ44・45乃至ドラムランプ46a〜46cをドラム筐体39側のコネクタと接続するコネクタ(図3中には、ドラム取付金具43のコネクタ49のみを図示)が取り付けられている。そして、以上のように構成されたドラム取付金具41・43は、個々に取り付けたドラムモータ44・45の駆動軸に各ドラム36・38bをビス50止め固定した状態でドラム筐体39内に収納されている。
【0023】一方、上記ドラム筐体39には、ドラム取付金具41・43側の各コネクタと接続するコネクタ(図2中には、コネクタ51のみを図示)と、該コネクタに接続されて前記ドラムモータ44・45及びドラムランプ46a〜46cと遊技制御回路(図示しない)との電気的接続の中継を行う中継基板52と、該中継基板52を遊技制御回路側に繋ぐコネクタ53と、が下面後端側に取り付けられている。なお、中継基板52の下方には、取付金具54を介してドラム筐体39に取り付け固定された基板カバー55が設けられて、中継基板52を外乱等から保護するようになっている。また、ドラム筐体39の後面上側には、筐体39内の熱を効率良く外部に放出するための放熱口56a(図3参照)を複数穿設した放熱部材56が取り付けられている。これによって、前述した各ドラム36・38bの回転動作乃至ドラムランプ46a〜46cの点灯点滅動作に伴って発生する熱を即座に筐体39の外部に放出することができ、筐体39内の各種構成部材が熱によって劣化するのを防止するようになっている。
【0024】また、上記した飾り可変表示装置30が表示する飾り図柄の種類は、図5及び図6の各一覧表図に示す通りである。左・中・右の外ドラム35〜37が表示する左外、中外、右外の各図柄は、図5に示すように、それぞれ「3」「5」「7」「9」の4種類4個の当り図柄と、「☆」の1種類16個の外れ図柄と、からなる全20図柄から構成されている。一方、左・中・右の内ドラム38a〜38cが表示する左内、中内、右内の各図柄は、図6に示すように、それぞれ「B」「L」「D」「H」の4種類4個の当り図柄と、「☆」の1種類16個の外れ図柄と、からなる全20図柄から構成されている。なお、各ドラム35〜37・38a〜38cの図柄は、それぞれ不透明な着色材によって描かれているが、これに限定するものではない。例えば、二重ドラム構造をなす外ドラム35〜37の外飾り図柄を透明感のある着色材で描いたり、あるいは中ぬき文字で描くことで、外飾り図柄を介して内ドラム38a〜38cの内飾り図柄が視認できるようにしてもよい。また、「☆」の外れ図柄をなくして当り図柄のみの構成とすることで、内飾り図柄の視認性の向上を招来してもよい。
【0025】前記取付基板31の上側部には、図2に示すように、飾りLED57と飾りランプ58とを内蔵してなる上側装飾部59が設けられ、該上側装飾部59の上端部分には、入賞口60が設けられている。一方、取付基板31の中央下側部には、特別可変表示装置26及び飾り可変表示装置30の変動未消化分を記憶する特別図柄記憶表示LED61が設けられている。なお、特別可変表示装置26及び飾り可変表示装置30の変動未消化分を記憶する最大数は4個であり、このため、特別図柄記憶表示LED61も4個設けられている。また、特別図柄記憶表示LED61の左右の各側方には、それぞれ前方に突出した下側装飾部62・63が設けられている。下側装飾部62・63の上端面は、それぞれ中央の特別図柄記憶表示LED61側に下り傾斜した玉転送路62a・63aを構成しており、該玉転送路62a・63a上に落下した打玉は、中央側に転送された後に前記普通可変入賞球装置4の上方位置で再度自然落下されることにより普通可変入賞球装置4に入賞し易くなっている。
【0026】次に、前記特別図柄及び飾り図柄の各変動動作について図7乃至図16に示すタイムチャート及び説明図等を参照して説明する。先ず、特別図柄及び飾り図柄の変動動作に用いられるランダム数を図7(A)の一覧表図に基づいて説明する。ランダム数は、図7(A)に示すように、大当り決定用のC RND1(0〜299)、左の特別図柄(以下、これを左図柄という)表示用であり且つ大当り配列用のC RND L(0〜14)、中の特別図柄(以下これを中図柄という)表示用のC RND C(0〜14)、右の特別図柄(以下、これを右図柄という)表示用のC RND R(0〜14)、大当り図柄配列用のC RNDFVR(0〜39)、リーチ・大当り動作用のC RND RCH(0〜99)、左外図柄表示用のK RND LO(0〜19)、中外図柄表示用のK RND CO(0〜19)、右外図柄表示用のK RND RO(0〜19)、左内図柄表示用のK RND LI(0〜19)、中内図柄表示用のK RND CI(0〜19)、右内図柄表示用のK RND RI(0〜19)、の12種類から構成されている。
【0027】そして、図7(B)に示すように、C RND1から抽出された値が「77」であり大当りと判定されると、C RND Lの抽出値に基づいて大当りとなる図柄及び配列が決定され、この大当り図柄が特別可変表示装置26の各特別図柄表示部26a〜26cに導出される。一方、C RND1で「77」以外の値が抽出されて外れと判定されると、C RND L・C・Rからの各抽出値に対応する外れ図柄が特別可変表示装置26の各特別図柄表示部26a〜26cに導出される。なお、C RND L・C・Rからの各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場合には、C RND Cのデータから「1」を減算して外れ図柄にして表示するものである。また、確率変動時(高確率時)には、C RND1内の「77〜82」の各値が大当り決定用のランダム数となっている。また、上記したC RND1の抽出に基づく当り外れの決定に伴い、飾り可変表示装置30にも表示結果が導出される。この場合、C RND1の抽出値によって大当りと判定されたときには、C RND FVRの抽出値に基づいて大当りとなる図柄及び配列が決定され、この大当り対応図柄が飾り可変表示装置30に導出される。一方、C RND1の抽出値によって外れと判定されたときには、K RNDLO・LIの各抽出値に基づく左の飾り図柄、K RND CO・CIの各抽出値に基づく中の飾り図柄、K RND RO・RIの各抽出値に基づく右の飾り図柄、がそれぞれ決定され、この図柄が外れ図柄として飾り可変表示装置30に導出される。
【0028】上記したC RND L・C・Rの各抽出値に対応する左・中・右の特別図柄は、図8に示すように、それぞれ「0〜9・A・L・P・H・F」の15種類から構成されている。一方、K RND LO・CO・ROの各抽出値に対応する左外・中外・右外の飾り図柄の種類は図9に示す通りであり、K RND LI・CI・RIの各抽出値に対応する左内・中内・右内の飾り図柄の種類は図10に示す通りである。また、C RND FVRの抽出値に対応する大当り対応図柄の種類は図11に示す通りである。この大当り対応図柄の組合せは、前記窓開口32a〜32cに形成される上横ライン(上)、中横ライン(中)、下横ライン(下)、右斜めライン(右下)、左斜めライン(左下)のいずれかの当りライン上に、「3」「5」「7」「9」「B」「L」「D」「H」のいずれかの同一図柄が揃った組合せである。なお、この大当り対応図柄のうち「7」又は「B」で揃った図柄(以下、これを確変図柄という)が導出された場合、言い換えればC RND FVRの抽出値が「10〜14・20〜24」のいずれかとなる場合は、前記特定遊技状態の発生に加えて確変制御の実行を決定するようになっている。
【0029】飾り図柄及び特別図柄の具体的な変動は図1414乃至図16のタイムチャートに示すようになっている。なお、図柄の変動は、図12(A)の一覧表図に示すパターンに基づいて行われる。変動パターンAは、一定の速度で変動(16.7msに1図柄変動)するパターンであり、変動パターンBは、除々に減速して停止する(3図柄変動)パターンであり、変動パターンCは、除々に減速するパターンであり、変動パターンDは、一定の速度で変動(333.3msに1図柄変動)するパターンである。また、飾り図柄のリーチ変動態様はリーチ1・2の2種類からなり、これらリーチ1・2の選択は、図13に示すように当り外れ毎のCRND RCHの抽出値と条件1〜3とに基づいて行われる。この条件1〜3は図12(B)に示す通りであり、条件1が外ドラム35〜37でのリーチ時、条件2が内ドラム38a〜38cでのリーチ時、条件3が外ドラム35〜37及び内ドラム38a〜38cでのリーチ時となっている。なお、外ドラム35〜37と内ドラム38a〜38cとが同時ポジション(同一の当りライン上)でリーチ(同一Wリーチ)となるときは、左内ドラム38aの飾り図柄(K RNDLI)に「1」を加算してリーチ以外とし、また、この同一Wリーチで内ドラム38a〜38cが大当りするときには、左外ドラム35の飾り図柄(K RNDLO)に「1」を加算してリーチ以外とする。
【0030】先ず、図14において、普通可変入賞球装置4に打玉が入賞し始動玉検出器7が始動信号を導出すると、その始動信号の立ち上がり時に、C RND1から数値を抽出してこれを格納する。その後、始動信号の立ち上がりより0.002秒後には、C RND L・C・R及びK RND LO・CO・RO・LI・CI・RIから数値を抽出すると共に、格納したC RND1の読み出し及び判定を行う。なお、このような各種ランダム数の抽出に基づいてリーチとなる場合には、これと同時にC RND RCH及びC RND FVRから数値を抽出する。そして、始動信号の立ち上がりより0.004秒後に、左外・中外・右外の飾り図柄を変動パターンAにて変動させる。その後、左外図柄は、6.260秒間変動パターンAにて変動された後、0.420秒間変動パターンCにて変動されて停止表示される。右外図柄は、6.680秒間変動パターンAにて変動された後、0.420秒間変動パターンCにて変動されて停止表示される。また、リーチ以外の中外図柄は、7.100秒間変動パターンAにて変動された後、0.850秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。
【0031】一方、上記した左外及び右外の各図柄の停止結果によって外飾り図柄がリーチとなる場合には、図1616に示すように、中外図柄に対してリーチ変動(リーチ1又はリーチ2)が行われる。なお、この外飾り図柄のリーチ1・2は、それぞれ前記図13に示す「A」の条件1(外ドラムのみがリーチ)と「C」の条件3(外ドラムと内ドラムとがリーチ)との2種類があるため、図16中には便宜的にリーチ1A・1C、リーチ2A・2Cとして記載している。先ず、リーチ1での中外図柄は、変動パターンAで7.100秒間変動された後、0.850秒間の変動パターンC及び1.600〜7.680秒間の変動パターンDにて変動されて停止表示される。リーチ2での中外図柄は、変動パターンAで7.100秒間変動された後、0.850秒間の変動パターンC及び7.680秒間の変動パターンDにて変動されて一旦停止される。そして、0.300秒間の一旦停止後に0.167〜3.340秒間変動パターンAにて変動されて停止表示される。
【0032】また、内飾り図柄については、図15に示すように、前記中外図柄の変動パターンAでの変動終了時から0.850〜11.870秒が経過した時点で左内・中内・右内の飾り図柄が変動パターンAにて変動される。その後、左内図柄は、6.260秒間変動パターンAにて変動された後、0.420秒間変動パターンCにて変動されて停止表示される。右内図柄は、6.680秒間変動パターンAにて変動された後、0.420秒間変動パターンCにて変動されて停止表示される。また、リーチ以外の中内図柄は、7.100秒間変動パターンAにて変動された後、0.850秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。
【0033】一方、上記した左内及び右内の各図柄の停止結果によって内飾り図柄がリーチとなる場合には、中内図柄に対してリーチ変動(リーチ1又はリーチ2)が行われる。なお、この内飾り図柄のリーチ1・2は、それぞれ前記図13に示す「B」の条件2(内ドラムのみがリーチ)と「C」の条件3(外ドラムと内ドラムとがリーチ)との2種類があるため、図15中には便宜的にリーチ1B・1C、リーチ2B・2Cとして記載している。先ず、リーチ1での中内図柄は、変動パターンAで7.100秒間変動された後、0.850秒間の変動パターンC及び1.600〜7.680秒間の変動パターンDにて変動されて停止表示される。リーチ2での中内図柄は、変動パターンAで7.100秒間変動された後、0.850秒間の変動パターンC及び7.680秒間の変動パターンDにて変動されて一旦停止される。そして、0.300秒間の一旦停止後に0.167〜3.340秒間変動パターンAにて変動されて停止表示される。
【0034】また、特別図柄の変動は図16に示す通りであり、前記始動玉検出器7のON動作に伴う外飾り図柄(図16中には、飾り図柄と記載)の変動開始と同時に左・中・右の各図柄を変動パターンAにて変動させる。そして、最終停止の内飾り図柄(図16中には、飾り図柄と記載)が停止する1.150秒前に変動パターンAから変動パターンBに変動を換え、その変動パターンBにて0.850秒間変動した後に一斉に停止表示させる。即ち、特別図柄は、飾り図柄の変動開始と同時に変動が開始され、飾り図柄が表示結果を導出する0.300秒前に表示結果を導出するようになっている。なお、本実施形態では、以上のようなタイミングで特別図柄及び飾り図柄の変動制御を行っているが、この構成に限定するものではない。例えば、図17のタイムチャートに示すように、始動玉検出器7(同図中には、始動入賞球検出器と記載)のON動作に伴って外飾り図柄(左外図、中外図柄、右外図柄)、内飾り図柄(左内図柄、中内図柄、右内図柄)、特別図柄(左図柄、中図柄、右図柄)を一斉に変動させ、順次、外飾り図柄、特別図柄、内飾り図柄の表示結果を導出する構成としてもよい。
【0035】次に、前記飾り図柄の表示結果に確変図柄が導出されることで実行される確変制御を図18に基づいて説明する。図18において、飾り可変表示装置30(図18中には、条件装置と記載)が「7・7・7」又は「B・B・B」の確変図柄を導出すると、その確変図柄の導出に伴って発生した特定遊技状態の終了と同時に確変制御を開始し、次の大当りが発生した時点で確変制御を終了する。なお、確率変動中に更に確変図柄で大当りした場合には、その大当り終了後、新たに次の大当りまで確変制御が行われる。また、このような確変制御は、特別図柄と同様に次に説明する普通図柄に対しても行われるものである。
【0036】次に、前記普通図柄表示器11に表示される普通図柄について説明する。普通図柄は、図19(A)(B)に示すように、「A・b・C・d・L・7」の6種類であり、これらの普通図柄に対しては、0.002秒毎に1ずつ加算される当り決定用のWC RND2(3〜13)と、0.002秒毎に1ずつ加算され且つ割り込み処理余り時間に1ずつ加算される普通図柄表示用のWC RND F(0〜5)と、が設けられている。WC RND F(0〜5)の各ランダム数は、「A・b・C・d・L・7」の各普通図柄に対応して設けられている。また、WC RND2(3〜13)からのランダム数の抽出において、図19(C)に示すように、「3」の値が抽出されて当りと判定されると、普通図柄表示器11にWC RND Fデータの「5」に対応する「7」の当り図柄を表示して普通可変入賞球装置4を所定時間開放(入賞口の拡大)する。一方、WC RND2で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、WC RND Fデータの値を抽出し、この値に対応する外れ図柄を普通図柄表示器11に表示する。なお、WC RND2で外れと判定されたにも関わらずWC RND Fで抽出された値が偶然にも当り図柄となる場合には、「A」の外れ図柄を選択してこれを普通図柄表示器11に表示するものである。また、上記WC RND2の抽出に伴う当り外れの判定は、図柄の当り確率が通常時のものであり、確率変動時(高確率時)には、WC RND2の「3〜12」の値が当り決定用の乱数となる。
【0037】次に、上記した普通図柄表示器11での普通図柄の変動動作を図20のタイムチャートに基づいて説明する。図20において、通過玉検出器10(同図中には、普通図柄始動玉検出器と記載)がONすると、これと同時にWC RND2の抽出及び格納が行われる。その後、通過玉検出器10のONから所定時間(0.002秒)が経過すると、WC RND Fの抽出を行い、その0.002秒後に普通図柄の変動を開始する。そして、通過玉検出器10のONから所定時間(28.000秒)後に変動を停止する。なお、図20に示す※の確率変動時には、普通図柄の変動時間が5.200秒に短縮される。そして、通常時において停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図21(A)に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(0.002秒)後に普通可変入賞球装置4を0.500秒間開放する。その後、通過玉検出器10への通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置4の閉鎖から0.002秒後に、WC RND Fの抽出を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。また、確率変動時において停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図21(B)に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(0.002秒)が経過すると普通可変入賞球装置4を2.200秒間開放し、3.000秒のインターバルを置いた後に再度2.200秒間開放する。その後、通過玉検出器10への通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置4の閉鎖から0.002秒後に、WC RNDFの抽出を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。
【0038】以上のように、本実施形態に係る飾り可変表示装置30は、二重ドラム構造をなす左・中・右の外ドラム35〜37及び内ドラム38a〜38cによって特定遊技状態の発生(大当り対応図柄の導出)の有無を決定するようになっている。また、この外ドラム35〜37及び内ドラム38a〜38cは、それぞれ始動入賞に伴って変動制御が行われ、個々に外内の各飾り図柄の表示結果として大当り対応図柄(特定表示結果)を導出するようになっている。このため、従来の二重ドラム構造のように外内のドラムに変動制限を設けることなく、個別のドラムとして設けることができ、ひいては二重ドラム構造の特徴を十分に発揮することで遊技の興趣向上を招来するようになっている。
【0039】また、上記した外内の各ドラム35〜37・38a〜38cは、1回の始動入賞毎に外内の各飾り図柄の表示結果を順次1回ずつ導出するため、毎回2度の大当りチャンスがあるような印象を遊技者に与えることができ、結果として射幸性の向上を招来するようになっている。また、本実施形態では、特別図柄に対する装飾的な図柄(飾り図柄)を可変表示装置30によって表示する構成とすることで、別途、特別可変表示装置26を設けて特別図柄の表示結果を導出している。このため、二重ドラム構造に起因して判別し難い虞のある当り外れの判定を特別可変表示装置26の表示結果で明瞭に報知することができ、ひいては当り外れの判定誤りによるトラブルが回避できるようになっている。
【0040】なお、上記した実施形態は、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。上記実施形態では、可変表示装置30によって飾り図柄を表示する構成としているが、この構成に限定するものではない。例えば、特別可変表示装置26を設けることなく、可変表示装置30の表示結果によってのみ特定遊技状態の発生の有無を決定する構成としてもよい。また、可変表示装置をモーターにより駆動するドラム式の表示器を例示しているが、これに限らず、CRT、LCD、VFD、LED等の画像表示装置を用いてもよい。この場合では、画像で二重階層構造を疑似的に表示することによって本発明の効果が得られるものである。また、遊技機の構成として、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると特定遊技状態が発生して可変入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第1種という)を例示しているが、特にこれに限定するものではなく、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると権利発生状態となり、この状態で特定領域に打玉が入賞すると特定遊技状態が発生する弾球遊技機(これを俗に第3種という)であっても良く、さらにはスロットマシンやコインゲーム等の遊技機であっても良い。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなように、本発明の構成においては、可変表示装置は、複数の識別情報を配列する第一識別情報列と、複数の識別情報を配列すると共に第一識別情報列との間で二重階層構造をなす第二識別情報列と、を備え、第一識別情報列及び第二識別情報列は、所定条件が成立すると個々に識別情報を変動制御すると共に、個々の識別情報の表示結果として特定表示結果の導出を可能にしたので、従来のような各識別情報列の変動制限を設けることなく、第一及び第二の識別情報列を個別の識別情報列として設けることができ、ひいては二重階層構造の特徴を十分に発揮することで遊技の興趣向上が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における遊技盤を示す正面図である。
【図2】飾り可変表示装置を示す縦断面図である。
【図3】飾り可変表示装置を示す分解斜視図である。
【図4】飾り可変表示装置の二重ドラム構造を示す斜視図である。
【図5】左外・中外・右外の各飾り図柄の種類を示す一覧表図である。
【図6】左内・中内・右内の各飾り図柄の種類を示す一覧表図である。
【図7】同図(A)は特別図柄及び飾り図柄に用いられる各種ランダム数を示す一覧表図であり、同図(B)は選択されたランダム数によって特別図柄の当り外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチャートである。
【図8】左・中・右の各特別図柄とC RND L・C・Rとの関係を示す一覧表図である。
【図9】左外・中外・右外の各飾り図柄とK RND LO・CO・ROとの関係を示す一覧表図である。
【図10】左内・中内・右内の各飾り図柄とK RND LI・CI・RIとの関係を示す一覧表図である。
【図11】飾り図柄の大当り図柄とC RND FVRとの関係を示す一覧表図である。
【図12】同図(A)は各種変動パターンを示す一覧表図であり、同図(B)は各種条件を示す一覧表図である。
【図13】リーチ種類の選択条件となる※1を示す一覧表図である。
【図14】左外及び右外の各図柄の変動動作とリーチ以外での中外図柄の変動動作を示すタイムチャートである。
【図15】左内、右内、中内の各図柄の変動動作を示すタイムチャートである。
【図16】各リーチ1・2での中外各図柄の変動動作と飾り図柄及び特別図柄の変動動作の関係とを示すタイムチャートである。
【図17】他の実施形態における飾り図柄と特別図柄との変動動作を示すタイムチャートである。
【図18】確変図柄の導出に伴って発生する確率変動の動作を示すタイムチャートである。
【図19】同図(A)は普通図柄の変動に用いられる各種ランダム数の一覧表図であり、同図(B)は普通図柄とWC RND Fとの関係を示す一覧表図であり、同図(C)は選択されたランダム数によって普通図柄の当り外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチャートである。
【図20】通過玉検出器での通過検出に伴う普通図柄の変動動作を示すタイムチャートである。
【図21】同図(A)は通常時において普通図柄が当りとなるときの普通可変入賞球装置の開放動作を示すタイムチャートであり、同図(B)は確率変動時において普通図柄が当りとなるときの普通可変入賞球装置の開放動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤
3 遊技領域
4 普通可変入賞球装置
7 始動玉検出器
8 普通可変表示装置
10 通過玉検出器
11 普通図柄表示器
12 普通図柄記憶表示LED
13 特別可変入賞球装置
18 特定玉検出器
19 入賞玉検出器
26 特別可変表示装置
26a〜26c 特別図柄表示部
30 飾り可変表示装置
34 回転ドラム機構
35〜37 外ドラム
38a〜38c 内ドラム
39 ドラム筐体
40〜43 ドラム取付金具
59 上側装飾部
61 特別図柄記憶表示LED
62・63 下側装飾部
62a・63a 玉転送路

【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定条件の成立に伴って複数の識別情報を可変表示すると共に該識別情報が予め定めた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生し得る可変表示装置を備えた遊技機において、前記可変表示装置は、前記複数の識別情報を配列する第一識別情報列と、前記複数の識別情報を配列すると共に前記第一識別情報列との間で二重階層構造をなす第二識別情報列と、を備え、前記第一識別情報列及び前記第二識別情報列は、前記所定条件が成立すると個々に前記識別情報を変動制御すると共に、個々の識別情報の表示結果として前記特定表示結果の導出を可能にしたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記第一識別情報列が前記識別情報の表示結果を導出する時点と前記第二識別情報列が識別情報の表示結果を導出する時点とを異ならせたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記第一識別情報列又は前記第二識別情報列が前記特定表示結果を導出するとき、この特定表示結果に対応した特別表示結果を導出する第二の可変表示装置を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図8】
image rotate


【図6】
image rotate


【図9】
image rotate


【図10】
image rotate


【図11】
image rotate


【図13】
image rotate


【図7】
image rotate


【図12】
image rotate


【図18】
image rotate


【図14】
image rotate


【図15】
image rotate


【図16】
image rotate


【図17】
image rotate


【図20】
image rotate


【図19】
image rotate


【図21】
image rotate


【公開番号】特開平9−253289
【公開日】平成9年(1997)9月30日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平8−90104
【出願日】平成8年(1996)3月18日
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)