説明

遊技玉払出装置

【課題】 複数枚の玉切り歯を用いて遊技玉を一定間隔で払い出す動作を高速で行うのに適した遊技玉払出装置を提案すること。
【解決手段】 遊技玉払出装置4は、水平回転軸13に同軸状態に取り付けた2枚の玉切り歯14(1)、14(2)を備え、それぞれの外周面14aには、その180°の角度範囲内に45°間隔で4個のポケット31(1)〜31(4)が形成されている。各玉切り歯14(1)、14(2)はその回転中心線13aを中心として180°オフセットした状態で一体回転して、一方の玉切り歯14(1)が180°回転する間に4個の遊技玉を一定間隔で払出し、次に他方の玉切り歯14(2)が180°回転する間に4個の遊技玉を一定間隔で払出すという動作を繰り返し行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ台などの遊技機において所定個数の景品玉や貸玉を遊技客に払い出す場合や、景品交換時などにおいて遊技客が獲得した景品玉を計数する場合に用いる遊技玉払出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ台などの遊技機では、玉貸し出し時や入賞時に、定まった個数の遊技玉の払い出し動作が行われる。遊技玉は、遊技島内に形成されている玉供給路から各遊技台の玉タンクに供給される。各遊技台の内部においては、玉タンクに貯められている遊技玉が、玉レールに沿って自重により落下して遊技玉払出装置に供給され、この遊技玉払出装置によって、玉レール上を連なった状態で滑落してくる遊技玉が一定の間隔で払い出される。払い出される遊技玉の個数がセンサによってカウントされ、払い出される遊技玉が所定の個数となるように制御される。遊技玉払出装置を介して払い出された所定個数の遊技玉は、景品玉や貸玉として遊技台前面に取り付けられている上玉皿などに払い出される。
【0003】
遊技玉払出装置には、一般に、外周面に一定角度間隔で玉受入溝が形成された形状の玉きり歯と呼ばれる回転体が用いられている。連なった状態で玉レールを落下してくる遊技玉を、その下方位置において回転している玉切り歯の玉受入溝で1個ずつ受け取る。遊技玉を保持している玉受入溝が横方を向く状態まで玉切り歯が回転すると、遊技玉が自重によって玉受入溝から落下し、その下方に開口している玉排出路を自重によって落下する。この結果、連なった状態で供給される遊技玉が一定の間隔で玉排出路を落下する。したがって、玉排出路に取り付けられているセンサによって、ここを一定の間隔で落下する遊技玉の個数をカウントできる。
【0004】
この構成の遊技玉払出装置としては、下記の特許文献に開示されているように、複数枚の玉切り歯を備え、これらによって、交互に遊技玉を玉排出路に落下させるように構成されたものが知られている。この場合、玉排出路を落下する遊技玉を確実に検出できるように、玉排出路の幅を狭くして、同時に1個の遊技玉のみを落下させる構成が採用されている。
【特許文献1】特許第3386054号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来における複数枚の玉切り歯を備えた遊技玉払出装置では、各玉切り歯から払い出される遊技玉をカウントするために、同時に複数個の遊技玉が落下しないように、玉排出路を狭くしている。このため、例えば、払出速度を上げるために玉切り歯を高速回転させた場合などにおいては、双方の玉切り歯から交互に払い出される遊技玉が、幅が狭くなった玉排出路の部分を速やかに落下できず、その部分に詰まり、払出し速度を早くできない場合がある。
【0006】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、複数の玉切り歯を用いて遊技玉の払出動作を高速で行うのに適した遊技玉払出装置を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、所定速度で回転する回転体の外周面に所定角度間隔で形成されている玉受入溝に、連なった状態で供給される遊技玉を1個ずつ受け入れて周方向に送り出して、所定間隔で各遊技玉を各玉受入溝から順次に払い出す遊技玉払出装置において、共通の回転中心線を中心として一体となって回転するように、並列配置されたn枚(nは2以上の整数)の前記回転体と、各回転体の外周面における360°/nの角度範囲の領域に、等角度間隔で形成された前記玉受入溝と、各回転体の前記玉受入溝に対して、それらの円周方向における同一位置から遊技玉を供給する玉供給路と、各回転体の前記玉受入溝から排出される遊技玉を払い出すための共通の玉排出路とを有し、一つの前記回転体に対して、残りの各回転体が順次に360°/nずつ円周方向にオフセットした状態に保持されていることを特徴としている。
【0008】
本発明の遊技玉払出装置において、各回転体(玉切り歯)を一体回転させながらそれぞれに遊技玉を供給すると、常に、一つの回転体のみが遊技玉を玉受入溝に受け入れて、玉排出路に払い出す動作を行う。各回転体が、この遊技玉の受入および払出動作を、相互に重複することなく順次に行う。したがって、常に一定間隔で遊技玉が玉排出路を落下するので、回転体の回転を上げて高速化を図った場合においても、払い出される遊技玉の個数を正確にカウントできる。また、玉排出路の幅を各回転体に対応した広幅としておけば、遊技玉を速やかに落下させることができる。
【0009】
ここで、広幅の玉排出路を落下する遊技玉をカウントするためには、透過型の光学センサを配置すればよい。
【0010】
また、回転体の回転角度位置、回転速度などを制御するためには、回転体の回転状態を検出するロータリエンコーダなどを配置する必要がある。この場合には、エンコード板を別途配置する必要を回避するために、少なくとも一つの前記回転体に、前記回転中心線を中心として円周方向に向けて一定の角度間隔で光透過部あるいは光反射部からなる被検出部を形成し、これを光学センサによって検出すればよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の遊技玉払出装置では、複数の回転体が同時に遊技玉を払い出すことがなく、常に一つの回転体のみによって遊技玉の払出動作が行われ、この払出動作が順次別の回転体に移って行く。したがって、常に一定の間隔で遊技玉を玉排出路に排出することができるので、払出動作の高速化に極めて有利である。また、玉排出路を回転体の数に対応する広幅としておけば、複数の回転体から払い出される遊技玉を狭い玉排出路を介して排出する場合とは異なり、遊技玉が玉排出路で詰まるなどの弊害も発生しない。
【0012】
さらに、本発明では、広幅の玉排出路に透過型の光センサを配置して払い出される遊技玉をカウントしているので、単一のセンサのみで払い出される遊技玉をカウントできる。よって、装置の小型・コンパクト化およびコストダウンを図ることができる。
【0013】
また、本発明では、回転体の回転状態を検出するために、回転体自体に光透過部あるいは光反射部などの被検出部を形成してあるので、エンコード板などの部材を別途配置する必要がない。これによっても装置の小型・コンパクト化およびコストダウンを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した遊技玉払出装置の実施の形態を説明する。
【0015】
(全体構成)
図1は、本発明を適用したパチンコ遊技機内部の遊技玉供給系を示す説明図である。この図に示すように、パチンコ遊技機1の内部には、その上端部分に玉タンク2が配置され、この玉タンク2には、遊技島内に配置されている玉供給路(図示せず)を介して遊技玉が供給されるように構成されている。玉タンク2からは、玉レール3に沿って遊技玉が自重により滑落して、遊技機1内の側方に配置されている遊技玉払出装置4に供給されるようになっている。遊技玉払出装置4からは遊技玉が一定の間隔で落下し、落下した遊技玉は不図示の玉払出し通路を介して、パチンコ遊技機1の前面下側部分に配置されている上玉皿に払い出される。遊技玉払出装置4の動作は、遊技機制御基盤5からの指令に基づき動作する払出制御基盤6によって制御される。
【0016】
(遊技玉払出装置の構造)
図2は遊技玉払出装置4を示す説明図であり、図3(A)および(B)は図2の3A−3A線および3B−3B線で切断した部分の横断面図であり、図4(A)および(B)は図2の4A−4A線および4B−4B線で切断した部分の縦断面図である。これらの図を参照して説明すると、本例の遊技玉払出装置4は直方体形状の装置ケース11を有しており、この装置ケース11の上面板12には2つの玉入口12a、12bが幅方向に並列配置された状態で形成されている。玉レールを滑落してきた遊技玉がこれらの玉入口12a、12bから装置ケース11の内部に落下する。装置ケース11の内部には、幅方向に水平に架け渡した水平回転軸13が配置されており、この水平回転軸13には2枚(n=2)の玉切り歯14(1)、14(2)が同軸状態に取り付けられている。装置ケース11の底面板15には広幅の玉出口16が開いており、2枚の玉切り歯14(1)、14(2)によって一定の間隔で落下する遊技玉Pが玉出口16から落下して、不図示の玉払出し通路を経由して上玉皿に払い出される。
【0017】
遊技玉払出装置4の内部構造を詳しく説明する。装置ケース11の内部は前後方向に延びる垂直仕切り板20によって左右に仕切られている。装置4の右側の区画室の上半部分は、前後方向に延びる垂直垂れ壁21によって左右に仕切られている。この垂直垂れ壁21と装置ケース11の右側面板22との間を連結している前壁部分23aおよび後壁部分23bによって、上下方向に延びる遊技玉供給路24(1)が形成されている。同様に、垂直垂れ壁21と垂直仕切り板20との間を連結している前壁部分23aおよび後壁部分23bによって、上下方向に延びる遊技玉供給路24(2)が形成されている。双方の遊技玉供給路24(1)、24(2)は同一の断面形状の通路であり、それぞれ1個の遊技玉Pのみが通過可能な通路である。各遊技玉供給路24(1)、24(2)の上端は、装置ケース11の上面板12に形成した矩形の遊技玉入口12a、12bに繋がっている。前壁部分23aの下端部分は相互に連結した状態で前方に延びて、装置ケース11の前面板26に繋がっている。後壁部分23bの下端部分も相互に連結した状態で後方に延びて、装置ケース11の背面板27に繋がっている。
【0018】
遊技玉供給路24(1)、24(2)の下端口24a、24bの下方位置には、水平回転軸13が装置ケース11の右側面板22および垂直仕切り板20の間に回転自在の状態で架け渡されている。水平回転軸13に取り付けられている玉切り歯14(1)および14(2)は下端口24a、24bの直下に位置している。玉切り歯14(1)は、一定厚さの円盤の外周面14aにおける180°(=360°/2)の角度範囲内に、45°間隔で4つの円弧状のポケット(玉受入溝)31(1)〜31(4)が形成されている。また、その中心部分には、水平回転軸13が装着された円筒状のボス14bが一体形成されている。
【0019】
他方の玉切り歯14(2)も同一構造であり、その外周面14aにおける180°の角度範囲内に、45°間隔で4つの円弧状のポケット31(1)〜31(4)が形成され、中心部分には円筒状のボス14bが一体形成されている。異なる点は、それらの回転中心線13aを中心として、玉切り歯14(1)に対して、玉切り歯14(2)が180°(=360°/2)だけオフセットした状態となるように、双方の玉切り歯14(1)、14(2)が水平回転軸13に取り付けられていることである。
【0020】
各玉切り歯14(1)、14(2)の外周面14aと、前壁部分23a、23bの下端部分との間隔は、遊技玉Pの外径寸法よりも狭く、ポケット31(1)〜31(4)に入った状態でのみ遊技玉Pが通過できるように設定されている。したがって、遊技玉Pをポケット31(1)〜31(4)に入った状態で前方に送り出すことが可能である。
【0021】
各玉切り歯14(1)、14(2)の前方には、幅方向に延びる垂直板32が右側面板と垂直仕切り板の間に架け渡されている。垂直板32は、各玉切り歯14(1)、14(2)の外周面14aに近接した位置に配置されており、その上端は回転中心線13aと略同一の高さ位置とされている。従って、ポケット31(1)〜31(4)に入った状態で前方に送り出された遊技玉Pは、遠心力あるいは自重により前方に転がり出て、垂直板32の前側に落下する。この垂直板32と装置ケース11の前面板との間には、垂直に玉排出路33が形成されており、その下端が玉出口16とされている。玉排出口33および玉出口16の幅は上下方向に同一とされており、2個の遊技玉Pが通過可能な広幅とされている。
【0022】
玉排出路33の上端部分を規定している右側面板22および垂直仕切り板20の部位には、発光素子34aおよび受光素子34bが対向配置されており、これらにより光透過型センサ34が構成されている。玉排出路33を遊技玉Pが落下すると、発光素子34aから受光素子34bに向かう検出光が遮断され、これにより、遊技玉Pが通過したことが検出でき、これに基づき、排出される遊技玉Pの個数がカウントされる。
【0023】
一方、垂直仕切り板20の左側の区画室内には、玉切り歯回転駆動用のステッピングモータ35が配置されており、このステッピングモータ35の回転軸35aが水平回転軸13に同軸状態に連結されている。ステッピングモータ35の上方位置には、モータ駆動制御用の制御基板36が配置されている。制御基板36は、装置ケース11の上面板に形成したコネクタ差込口37に差し込まれたフレキシブルプリント基板などの配線板を介して払出制御基盤の側に電気的に接続される。
【0024】
ここで、一体回転する玉切り歯14(1)、14(2)の回転角度を検出するための検出機構として、玉切り歯14(2)に一定の角度間隔、本例では45°間隔で光透過穴14cを形成し、これを、光透過型センサ38によって検出する構成を採用している。センサ38は、装置ケース11の内部において、玉切り歯14(2)の下側に配置した基板39に取り付けてある。なお、本例では、玉切り歯14(1)、14(2)の共通化を図るために、他方の玉切り歯14(1)にも光透過穴14cが形成された構成となっている。光反射型センサを用いる場合には、光透過穴14cの代わりに、光反射面を一定の角度間隔で形成しておけばよい。
【0025】
次に、本例の遊技玉払出装置4では、装置ケース11を三方から固定側の部材に固定できるように複数個の取り付け用リブを備えている。すなわち、図2から分かるように、装置ケース11の前面板41の四隅には取り付け方向が矢印Aの方向である場合に用いる取り付け用リブ41a〜41dが形成されている。また、その右側面板22の四隅には取り付け方向が矢印Bの方向である場合に用いる取り付け用リブ42a〜42dが形成されている。さらに、その背面板27の四隅には取り付け方向が矢印Cの方向である場合に用いる取り付け用リブ43a〜43dが形成されている。したがって、パチコン遊技機1の機種に応じて、それに対応できるように、遊技玉払出装置4を取り付けることができる。
【0026】
(動作説明)
初期状態において、図4(A)および(B)に示すように、それぞれの玉切り歯14(1)、14(2)の回転角度位置が定められているものとする。玉切り歯14(1)では、ポケット31(4)が真上に向いており、玉供給路24(1)において上下に連なっている遊技玉P1、P2・・・のうち最も下に位置している遊技玉P1がポケット31(4)に入っている。これに対して、他方の玉切り歯14(2)は180°周方向にオフセットした状態にあるので、ポケットが形成されている外周面14aの部分が真上に位置しており、玉供給路24(2)において最も下に位置している遊技玉P11がそこに乗った状態にある。
【0027】
この状態から、玉切り歯14(1)、14(2)を図4の矢印Dで示す方向に回転する。玉切り歯14(1)のポケット31(4)に入っている遊技玉P1は回転に伴って前方に送り出される。しかるに、玉切り歯14(1)の外周面14aには後続のポケットが無いので、後続の遊技玉P2以降は玉供給路24(1)内に保持されたままになる。これに対して、他方の玉切り歯14(2)では、回転に伴って、ポケット31(1)〜31(4)が順次に玉供給路24(2)の真下に移動して、順次に、遊技玉P11、P12、P13およびP14を受け入れて、前側の玉排出路33に落下させる。図5(A)および(B)は、玉切り歯14(1)、14(2)が図4の状態から180°回転した後の状態を示してある。このように、180°回転する毎に、4個ずつの遊技玉が連続して一方の玉切り歯14(1)、14(2)から払い出される。すなわち、1回転毎に8個ずつの遊技玉が払い出される。
【0028】
このように、連続して一つの玉切り歯14(1)あるいは14(2)から遊技玉が払い出されるので、異なる玉切り歯から交互に遊技玉が払い出される場合に比べて、各遊技玉を一定の間隔で玉排出路33から払い出すことができる。よって、玉切り歯を高速回転させて払出し動作を高速化する場合に適している。
【0029】
また、玉排出路33は広幅であり、各玉切り歯14(1)、14(2)から払い出された遊技玉が内周面に当たることなく落下する。よって、玉排出路の幅を絞って1個の遊技玉のみを落下させるように構成されている場合とは異なり、排出される遊技玉が玉排出路で詰まり、速やかな排出動作が阻害されるという弊害も発生しない。
【0030】
一方、本例では、玉切り歯14(1)、14(2)の回転角度を、当該玉切り歯14(2)に形成した光透過穴14cを利用して検出している。したがって、エンコード板などのような部材を水平回転軸13に取り付ける必要がないので、装置の小型・コンパクト化および低価格化に有利である。同様に、玉排出路33を落下する遊技玉を単一の光透過型センサ34によって検出して、払い出される遊技玉をカウントしている。各玉切り歯に対応してセンサを配置する場合に比べて、装置の小型・コンパクト化および低コスト化に有利である。
【0031】
(他の実施形態)
図6には玉切り歯14(1)、14(2)の別の構成例を示してある。この図に示す玉切り歯14A(1)、14A(2)では、その外周面14aにおける180°の角度範囲内において60°の角度間隔でそれぞれ3個のポケット31(1)〜31(3)が形成されている。したがって、1回転当り6個の遊技玉が払い出される。
【0032】
なお、玉切り歯の枚数は2枚に限定されるものではなく、3枚以上であってもよい。枚数がn枚の場合には、各玉切り歯の外周面における360°/nの角度範囲内に等角度間隔でポケットを形成すればよい。また、水平回転軸に対して、一つの玉切り歯に対して、360°/nの角度だけ順次に回転方向にオフセットした状態となるように、各玉切り歯を同軸状態に取り付ければよい。
【0033】
次に、上記の例は本発明をパチンコ遊技機に内蔵されている遊技玉払出装置に適用した例である。本発明は、例えば、遊技店のカウンタに設置されている玉計数器に組み込むことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明を適用したパチンコ遊技機の内部構成を示す説明図である。
【図2】図1の遊技玉払出装置を示す説明図である。
【図3】(A)および(B)は、それぞれ、図2の3A−3A線および3B−3B線で切断した部分の横断面図である。
【図4】(A)および(B)は、それぞれ、図2の4A−4A線および4B−4B線で切断した部分の縦断面図である。
【図5】図4(A)および(B)の状態から180°回転した後の状態を示す説明図である。
【図6】玉切り歯の別の構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0035】
1 パチンコ遊技機
4 遊技玉払出装置
11 装置ケース
12a、12b 玉入口
13 水平回転軸
13a 回転中心線
14(1)、14(2) 玉切り歯
14a 外周面
14c 光透過穴
31(1)〜31(4) ポケット
24(1)、24(2) 玉供給路
33 玉排出路
34 光透過型センサ
38 光透過型センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定速度で回転する回転体の外周面に所定角度間隔で形成されている玉受入溝に、連なった状態で供給される遊技玉を1個ずつ受け入れて周方向に送り出して、所定間隔で各遊技玉を順次に各玉受入溝から払い出す遊技玉払出装置において、
共通の回転中心線を中心として一体となって回転するように、並列配置されたn枚(nは2以上の整数)の前記回転体と、
各回転体の外周面における360°/nの角度範囲の領域に、等角度間隔で形成された前記玉受入溝と、
各回転体の前記玉受入溝に対して、それらの円周方向における同一位置から遊技玉を供給する玉供給路と、
各回転体の前記玉受入溝から排出される遊技玉を払い出すための共通の玉排出路とを有し、
一つの前記回転体に対して、残りの各回転体が順次に360°/nずつ円周方向にオフセットした状態に保持されていることを特徴とする遊技玉払出装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記玉排出路は、n個の遊技玉が同時に通過可能な幅を備えていることを特徴とする遊技玉払出装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記玉排出路を通過する前記遊技玉を検出する透過型の光学センサを有していることを特徴とする遊技玉払出装置。
【請求項4】
請求項1、2または3において、
少なくとも一つの前記回転体において、前記回転中心線を中心として円周方向に向けて一定の角度間隔で形成された光透過部あるいは光反射部からなる被検出部と、
前記被検出部を検出するための光学センサとを有していることを特徴とする遊技玉払出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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