遊技用装置
【目的】 遊技者が硬貨や紙幣を常備することがなく、カードを用いて種類の異なる遊技機で遊技を楽しむことができるようにして、遊技者の利便性を向上させる遊技用装置を提供する。
【構成】 遊技場に設けられるシステムとしては、パチンコ遊技機300とスロットマシン396とによる複数の遊技機が設けられており、カード販売機10で遊技者はカードを購入し、硬貨や紙幣によって払出されるパチンコ玉またはコインを用いて遊技を行なうのでなく、カードに記録された残額に応じて払出されるパチンコ玉またはコインを用いてパチンコ遊技機300またはスロットマシン396で遊技を楽しむ。
【構成】 遊技場に設けられるシステムとしては、パチンコ遊技機300とスロットマシン396とによる複数の遊技機が設けられており、カード販売機10で遊技者はカードを購入し、硬貨や紙幣によって払出されるパチンコ玉またはコインを用いて遊技を行なうのでなく、カードに記録された残額に応じて払出されるパチンコ玉またはコインを用いてパチンコ遊技機300またはスロットマシン396で遊技を楽しむ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技用装置に関し、遊技媒体を用いて遊技が行なわれるパチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊技機を含む遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機の一例の弾球遊技機で遊技を行うためには、まず、玉貸機に硬貨や紙幣を投入して遊技媒体の一例のパチンコ玉を借りてくる必要がある。そして、借りてきたパチンコ玉を弾球遊技機の供給皿に投入することで、遊技者は遊技を行なえる。遊技者が遊技を行なった場合、パチンコ玉は入賞領域が形成された遊技領域に打込まれる。打込まれた玉が入賞領域に入賞すれば、その遊技結果に応じたパチンコ玉が遊技者に払出されていた。
【0003】一方、遊技機の一例のスロットマシンにおいても、そこで遊技を行うためには硬貨や紙幣をコイン貸機に投入して遊技媒体の一例のコインを借りてくる必要があり、そのコインを投入してリール等からなる可変表示装置を可変開始させた後可変停止させ、その可変表示装置の図柄が払出条件を満たす遊技結果になれば、遊技媒体の一例のコインが払出されていた。
【0004】そして、遊技場は、弾球遊技機やスロットマシンで遊技を行うために遊技者が玉貸機やコイン貸機等の遊技媒体貸出機に投入した硬貨および紙幣を回収していた。
【0005】すなわち、遊技機で遊技を行う遊技者は硬貨や紙幣の有価価値に相当する遊技媒体を借り、その遊技媒体を用いて遊技機により遊技を行ない、遊技機の遊技結果に応じて遊技媒体が遊技者に払出され、遊技者は遊技を楽しんでいた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】しかしながら、前述したように遊技機で遊技を行うためには遊技者は硬貨や紙幣を持ち歩く必要があり、手持ちがない場合には遊技が行えないという問題が生じていた。さらに、たとえ硬貨を持ち合わせていても、遊技者は必要に応じて多数の硬貨を遊技媒体貸出機に投入しなければならず、その投入に手間取るという問題や、紙幣を投入する場合に払出される釣銭の回収に手間取るという問題があった。さらに遊技媒体を借りてきた遊技者は、それを遊技機へ投入する作業が必要となり、このように遊技機で遊技を楽しむための準備段階が多くて、遊技者にとって不便であった。また、遊技場側にも硬貨や紙幣が使用されることで、遊技媒体貸出機または遊技機そのものに溜まったお金を回収する必要があり、その回収のために機械を見回ったり、回収作業員が必要であったり、遊技場側にとって不利益が生じていた。
【0008】ゆえに本発明の目的は、遊技者および遊技場の係員の利便性を向上させることが出来るような遊技用装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体を発行する記録媒体発行手段と、異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機と、該遊技機に対応して設けられ、かつ、前記記録媒体発行手段が発行した記録媒体に記録された情報を読取って処理する記録媒体処理手段と、遊技媒体を払出し可能な遊技媒体払出手段と、貸出指令信号に基づいて、前記記録媒体処理手段が読取った記録媒体の記録情報により特定される有価価値を使用して該記録情報を読取った記録媒体処理手段に対応する前記遊技機に用いられる種類の遊技媒体を貸出用の遊技媒体として前記遊技媒体払出手段から払出し、前記各遊技機の遊技結果に応じて前記遊技媒体払出手段から遊技媒体を景品用の遊技媒体として払出す制御を行なう払出制御手段とを含むことを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明に係る遊技用装置では、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体が記録媒体発行手段によって発行され、複数の遊技機によって異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれ、遊技機に対応して設けられた記録媒体処理手段によって記録媒体発行手段が発行した記録媒体に記録された情報が読取られて処理され、遊技媒体払出手段によって遊技媒体が払出し可能となり、貸出指令信号に基づいて記録媒体処理手段が読取った記録媒体の記録情報により特定される有価価値が使用されて記録情報を読取った記録媒体処理手段に対応する遊技機に用いられる種類の遊技媒体が貸出用の遊技媒体として遊技媒体払出手段から払出されるように払出制御手段によって制御され、各遊技機の遊技結果に応じて遊技媒体払出手段から遊技媒体が景品用の遊技媒体として払出されるように払出制御手段によって制御される。
【0011】
【発明の実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は、本願発明に係る遊技用装置に含まれる遊技機の一例である弾球遊技機(パチンコ遊技機、以下具体的にするためにパチンコ遊技機とする)300を用いた遊技場管理システムの一例を示す概略構成ブロック図である。図1のブロック図は、パチンコホールを管理するためのカードを用いた管理システムを示しており、図示のように、このシステムは、少なくとも、パチンコカード22を販売するカード販売機10と、カード精算機12と、それらからのデータに基づいて管理を行うカードシステム管理装置14とを含む。さらに、カード挿入口340を有する複数個のパチンコ遊技機300および景品玉計数器20における各処理データなどのカードシステム管理装置14へ与えられ、当該カードシステム管理装置14はこれらデータに基づいてもデータ管理を行う。
【0013】遊技媒体発行手段の一例のカード販売機10は、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体の一例であって、たとえばテレホンカードのようなプリペードカードとしてのパチンコカード22を、発行するのもである。パチンコカード22には、たとえば貸出し可能な玉数データが記憶されており、当該パチンコカード22をカード挿入口340から挿入することによって、パチンコ遊技機300からパチンコ玉が貸出させるように構成されている。
【0014】カード販売機10で生じた販売データ、すなわちカード販売機10に挿入された現金額、販売されたパチンコカードの種類(額面がいくらのパチンコカードが販売されたか)、販売されたパチンコカードの枚数、返却された釣銭の額などの販売データは、カードシステム管理装置14へ送られる。
【0015】カード精算機12は、未使用のパチンコカードの払戻しや使用途中のパチンコカードの未使用分料金を精算するためのものである。カード精算機12で精算された金額やカード種類などのデータは、カードシステム管理装置14へ与えられる。
【0016】さらに、パチンコ遊技機300から貸出した貸玉数、パチンコ遊技機300における打込玉数、補給玉数、その他の玉数データ、および景品玉計数器20で景品交換された玉数などもカードシステム管理装置14へ与えらる。
【0017】カードシステム管理装置14は、上述の各装置から送られてくるデータに基づいて、遊技場の売上データ、営業の指針または参考になるデータなどの各種データの収集および分析を行うとともに、在庫データの管理などに供するためのものである。
【0018】以上がこのシステムを構成する主たる装置群である。なお、このブロック図には図示されていないが、遊技場には遊技機の一例のパチンコ遊技機だけが設けられている場合のみならず、他の遊技機、たとえばスロットマシン(いわゆるパチスロ)、アレンジ式コインゲーム機などが設けられている場合もあり、そのような場合は、後述するように、カード販売機10で販売されたパチンコカードによってコインを遊技機から貸出す。なお、カードはパチンコ遊技機にあるいはスロットマシン等に共通に使用できるものでもよいし、またパチンコ遊技機専用のもの、スロットマシン専用のものでもよい。すなわち、パチンコ遊技機、スロットマシンなどは、異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機の一例である。そして、特に、記録媒体の一例のカードがパチンコ遊技機あるいはスロットマシン等に共通に使用された場合には、遊技者はその共通カードを使用して種類の異なる遊技機で遊技を楽しむことができ、遊技者の利便性が向上する。
【0019】また、カード精算機12に代えて、景品玉交換所等にカードデータを読取るカードリーダを設け、該読取られたデータを係員が確認し、精算金額を手動で入力して管理装置へ送るようにしてもよい。
【0020】遊技場の管理にこのようなパチンコカードを用いた管理システムを導入した場合のメリットとしては、■ 遊技玉、遊技コインの貸出しに使用するパチンコカード(たとえば1000円などの比較的高額のカード)を予め販売できる(前売りできる)ので、遊技場にとっては売上が増大する。
【0021】■ パチンコ遊技機はパチンコカードの投入に基づいて玉貸処理をすればよく、紙幣や硬貨の投入に基づいて玉貸処理をする場合に比べて、パチンコカードの正否判断が容易である。つまり、紙幣や硬貨等の貨幣の正否判断は比較的複雑でかつ精密な装置が要求されるが、パチンコカードの正否判断の場合は、磁気信号を読取るヘッドなどのカードリーダなどを用いるだけでよく、多数台必要なパチンコ遊技機の製造コストを抑えることができる。また、パチンコカードの識別のための装置が簡単になればその分パチンコ遊技機を小型にすることもでき、パチンコ遊技場における遊技機の配置スペースを節約することができる。
【0022】■ パチンコカードに記憶された金額のうちの必要な金額分ずつ玉を貸出せばよく、紙幣の場合に比べて釣銭の払出しなどをする必要がなくなる。
【0023】■ 遊技者にとっては、紙幣や硬貨を投入するよりもパチンコカードを投入する方がやりやすく、操作が容易である。また、紙幣や硬貨をパチンコ玉貸出しのために多数準備する必要がなくなり、1枚のパチンコカードを所持しておけばよいので便利である。
【0024】以上のような多数のメリットがある。以下には、このシステムを構築する個々の装置、すなわち、カード販売機、パチンコカード、玉貸機能付パチンコ遊技機、カード精算機、カードシステム管理装置につき、その構成および動作などについて詳細に説明する。
【0025】カード販売機の説明図2は、このカードシステムの一実施例に係るカード販売機10の外観斜視図であり、図3は、カード販売機10の正面図である。また、図4は、カード販売機10の構成を説明するために描いたブロック図である。図2ないし図4を参照して、特に、図3および図4を参照してカード販売機10の構成と動作について説明をする。
【0026】記録媒体発行手段の一例のカード販売機10は、電源回路24から各機構部へ電源が供給されている状態において、カード販売中か否かが販売中表示器26または中止表示器28で表示される。カード販売機において、硬貨投入口30または紙幣投入口32から硬貨または紙幣が投入されると、それぞれ、硬貨選別器34または紙幣選別器36によって、投入硬貨または投入紙幣が正規の硬貨または紙幣か否かその真偽が判別され、正規の硬貨または紙幣であれば、それらは紙幣計数器38へ与えられる。紙幣計数器38は投入貨幣(硬貨および紙幣)の金額を検出して積算計算するものである。貨幣計数器38の検出計数データ(投入金額データ)は制御部40へ与えられ、投入金額記憶部42へ記憶されるとともに、表示器用ドライバ44を介して投入額表示器46で表示される。
【0027】貨幣計数器38で計数された後の投入貨幣は、一部釣銭保持,返却機構48へ補充貨幣として与えられるとともに、その他のものは金庫52へ収納され保管される。
【0028】貨幣選別器34で選別された投入貨幣または紙幣選別器36で選別された投入紙幣が不良貨幣または不良紙幣の場合は、金銭保持,返却機構48を介して釣銭返却口50から返却される。
【0029】貨幣投入後、利用者によって選択指示機構が操作される。すなわち、通常の操作では、販売カード額選択ボタン54a,54b,54c,54d,54eのいずれかが押され、販売カード枚数選択ボタン56a,56bのいずれかが押される。これらボタン操作により生じた信号は信号読取回路58で検出され、制御部40へ与えられる。制御部40ではこれら信号を表示器用ドライバ44へ与え、販売カード額表示器60および販売カード枚数表示器62に選択された販売カードの金額および枚数をそれぞれ表示させる。
【0030】利用者は、各表示器60および62の表示を確認し、該表示内容を訂正したいときはキャンセルボタン64を押し、表示額のカードを購入したい場合は販売ボタン66を押す。なお、販売カード枚数表示器62は、販売カード額選択ボタン54のいずれかが押された時点で枚数「1」を表示し、その後販売カード枚数選択ボタン56a,56bのいずれかが押されたときに、その枚数表示を変更するものである。
【0031】なお、販売カード枚数選択ボタン56を設ける変わりに、販売カード選択ボタン54の押された回数に応答して、販売カード枚数を検出し、それを表示するようにしてもよい。
【0032】販売ボタン66の信号は信号読取回路58を介して制御部40へ与えられる。制御部40ではこの信号に基づいてカード販売機構を制御し、カード用紙ストック部68からカードを取出し、データ書込部70で必要なデータをカードの磁気ストライプ部に書込み、データ印字部72でカード表面に必要なデータを印字し、発券処理部74を介してカード払出口76からカードを発行する。
【0033】また、制御部40は、釣銭保持、返却機構48を制御し、カード購入後の釣銭を釣銭返却口50から返却するとともに、釣銭金額記憶部42に返却した釣銭額などを記憶する。
【0034】上記説明では、カード発行機構においては、カード用紙ストック部68に無データのカードがストックされており、販売制御信号に基づいてストック部のカードが取出され、必要なデータが書込まれ(磁気的にデータがエンコードされ)かつ印字されて発券処理される構成である旨説明したが、これに代えて、予めデータが記憶されたカードが種類別にストックされており、それらのいずれかが選択的に払出されるものであってもよい。
【0035】カード販売機10により販売されるパチンコカードの金額は、図示のように、たとえば1,000円カード、2,000円カード、3,000円カード、5,000円カードおよび10,000円カードと、通常遊技者が貨幣によって玉を借りる場合の金額に比べて高額になっている。これは、パチンコカードによってパチンコ玉を借りる場合は、カードの額面すべてを借りるのではなく、そのうちの必要な金額分だけパチンコ玉を借りることができるので、遊技者が何度もカードを購入したりする手間を省けるように考慮したものである。
【0036】カード販売機は、以上説明したものに限らず、次の図5に示すような、貸玉機構を含んだものであってもよい。すなわち、カード販売のための操作部に加えて、貸玉処理のための貸玉中表示器78、貸玉金額選択ボタン80および玉放出口82が設けられて、硬貨投入口30または紙幣投入口32へ硬貨または紙幣を投入後、貸玉金額選択ボタン80の操作により所定個数の貸玉が玉放出口82から払出される機構を含むものでもよい。
【0037】このようなカード販売兼玉貸機とすれば、利用者は遊技開始時等において、所定個数のパチンコ玉を借りるとともに、遊技の進み具合に応じさらにパチンコ玉を借りる必要などを考えカードを合わせて購入できる便利な装置とできる。
【0038】また、パチンコホールにおいては、カード販売機と玉貸機とを並設する必要がなく、ホールの設置スペースを有利に利用できる。
【0039】さらにまた、カード販売機は、次のような簡易な構成のものにしてもよい。すなわち、貨幣投入口として所定の紙幣、たとえば1,000円紙幣だけを投入できる紙幣投入口が設けられ、かつ、カード払出口が設けられただけのものでもよい。そして、紙幣投入口から1,000円紙幣が投入され、投入された紙幣が正規の1,000円紙幣であることが判別装置によって判別されることに応答して、1,000円のパチンコカードがカード払出口から払出されるものでもよい。つまり、図3で説明したカード販売機10のように、多種類の紙幣を投入でき、かつ、購入したパチンコカードの金額を選択できるような販売機ではなく、1,000円札の投入に応じて1,000円のパチンコカードを発行するような簡易な構成のものであってもよい。
【0040】パチンコカードの説明図6は、このシステムの一実施例に用いられるパチンコカードの一例を示す図解図である。パチンコカード22は、たとえば紙券またはポリエステルベースの薄い券でできており、その正面または裏面の一部または全部に磁気コーティング部を有している。図示の実施例では、その表面の一部に磁気ストライプ84を有する。パチンコカード22の表面には、販売店名(たとえば「フィーバーI店」),使用期限(たとえば「61.8.31」)、販売日(たとえば「61.7.01」)およびカードの金額(たとえば「金額:3,000」)が印字されている。
【0041】磁気ストライプ84は、磁気的にデータの書込みが可能な領域で、書込まれたデータは機械的に読出し可能である。磁気ストライプ84には、たとえば図7R>7に図解的に示すようなデータ、すなわち、販売店名、販売日、使用期限、使用可能店コード(パチンコカード22を販売した店に限らず、業務提携などしている店であって、このパチンコカードによってパチンコ玉の借出しが可能な店のコード)、カード金額、精算の有無(カードが精算されたか否かを現わすデータ)、使用済額(カード金額3,000円のうちいくらの金額が既にパチンコ玉の貸出しに用いられたか)などのデータが記憶されている。
【0042】なお、図6および図7に示すパチンコカード22は、単なる一例であって、この実施例に使用可能なパチンコカードがこのような実施例に限定されるというものではない。パチンコカードの変形例としては、次のようなものが考えられる。
【0043】パチンコカードの金額は予め所定額、たとえば1,000円に定められており、パチンコカードには使用期限データと使用可能店名データとだけが記憶されており、該パチンコカードは1回使用することにより貸出すことのできるパチンコ玉が200円単位に定められており、5回使用できるようなカードとしてもよい。そして、1回使用するごとに、パンチ孔または切欠が1つ形成され、パンチ孔または切欠が5個形成されたときにカードが使用済みとなるようなものでもよい。ここで、パチンコ孔または切欠は、有価価値を特定可能な情報に含まれる。すなわち、パチンコ孔または切欠が1つも形成されていない場合には1,000円の有価価値を特定でき、パチンコ孔または切欠が1個形成された場合には800円の有価価値を特定できるため、このように1回使用するごとにパチンコ孔または切欠が1つ形成されるようなパチンコカードは、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体の一例である。
【0044】また、パチンコカードへの各データの記憶は、磁気的な記憶に代え、バーコードなどの光学的に検出可能な印字態様によってデータがエンコードされたものであってもよい。また、パチンコカードへのデータのエンコードは、パチンコカードに形成された小さな透孔の組合わせになってなされたものであってもよい。
【0045】さらに、カードにエンコードされるカード使用期限データは、カード販売機から予め記憶されいるものに限らず、カードが最初に使用されてパチンコ玉が初めて貸出されたときに、その時点から所定期間内はカードが使用可能なように、その時点で使用期限データが記憶されるようにしてもよい。
【0046】なお、カードに貸出し可能なパチンコ玉の数量データ(金額データ)がエンコードされている場合においては、不正にデータの再記録ができないように、既に貸出されたパチンコ玉の数量(金額)に応じて、磁気コーティング部などのデータ記録可能な部分に透孔を形成して、物理的にデータの再記録が不可能にしてもよい。
【0047】パチンコ遊技機の説明図8は、このシステムの一実施例に適用可能な遊技機の一例であるパチンコ遊技機300の正面図であり、図9は、その一部内部構造を示す全体背面図である。さらに、図10は、パチンコ遊技機300の側面図である。また、図11は、パチンコ遊技機300の構成ブロック図である。
【0048】図8ないし図11を参照して、パチンコ遊技機300の構成を説明する。パチンコ遊技機300の前面枠302には、遊技盤304が形成されており、その遊技盤304により遊技領域305が形成されている。前面板330には、打球供給皿324が設けられており、景品玉出口323から払出された遊技媒体の一例であるパチンコ玉を一時貯留するとともに、パチンコ玉を1つずつ打球発射装置372(図9参照)に送り込み、遊技者による操作ハンドル336の操作により、パチンコ玉を1つずつ前記遊技領域305に打込み得るように構成されている。また、パチンコ遊技機300の下方部分には、余剰玉受皿332が設けられており、前記打球供給皿324に貯留されているパチンコ玉が満杯になった場合に、その一部を余剰玉出口334から放出し余剰玉受皿332により貯留できるように構成されている。前記遊技盤304には、その中央部分に可変表示装置306が設けられているとともに、下方部分に可変入賞球装置310が配設されている。さらに、遊技盤304には、始動入賞口316a,316b,314が設けられており、その始動入賞口316a,316b,314へのパチンコ玉の入賞により、可変表示装置306の回転ドラム308a,308b,308cが一定時間回転して停止するように構成されている。また、図中328は停止ボタンであり、前記回転ドラム308a,308b,308cの回転中に遊技者がON操作することにより、回転ドラム308a,308b,308cの回転が停止するように構成されている。また、この回転ドラム308a,308b,308cは、常時回転させておいてもよく、パチンコ玉の始動入賞に伴って自動停止するもので構成してもよい。この回転ドラム308a,308b,308cの停止時における図柄の組合わせが所定の組合わせ(たとえば777)となった場合は、大当り状態となり、可変入賞球装置310の開閉板312を所定時間(たとえば30秒間)開成するように制御される。但し、この開成期間中に、パチンコ玉の入賞が10個となった場合は、開成時間が所定時間に達する以前に閉成するように制御される。
【0049】また、この開閉板312の開成の最中に、パチンコ玉が可変入賞球装置310内に設けられたVポケットに入賞すれば、前記可変入賞球装置310の開閉板312が閉じてから再度開成されるようになされており、この継続回数の上限は、10回と定められている。なお、この継続回数を継続回数表示器318により表示するように構成されている。
【0050】図中392は入賞玉数表示器であり、パチンコ遊技機への入賞玉数が多くて景品玉払出装置で景品玉を払出せないときの未払分の入賞玉数を表示するためのものである。また、図中326はスピーカであり、前記大当り状態のときの効果音の発生や不正行為発生時の警報音の発生などを行うものである。322はアウト玉の排出のためのアウト孔、320は可変入賞球装置310へのパチンコ玉の入賞個数を表示する入賞個数表示器である。前面枠302には、貸玉中表示器338が形成されており、玉を貸出すための装置が駆動中である旨を表示する。またその下方には、カード挿入口340が設けられており、パチンコカードを垂直方向に挿入し得るよう構成されている。さらにその下方には、金額表示器342および貸玉信号指令ボタン344が設けられている。金額表示器342は、パチンコカードに記憶された貸玉可能な金額を表示するためのものである。貸玉信号指令ボタン344は、「1,000円」「500円」「300円」「200円」「100円」の5つのボタンを含み、いずれかのボタンが押されることにより、表示金額に応じた金額分のパチンコ玉の貸出表示をするものである。そして、パチンコカードを挿入し貸玉信号指令ボタン344を操作することにより、パチンコ玉が景品玉出口323から貸出されるように構成されている。
【0051】なお、貸玉信号指令ボタンは、上記実施例に限らず、単一の金額ボタン(100円,200円など)を設け、金額ボタンの押圧毎に対応した貸玉を払出すようにしてもよい。また、貸玉指令信号ボタンをわざわざ設けずに、パチンコカードを遊技者がカード挿入口へ手動で挿入する毎に単一の金額(100円,200円など)分の貸玉を払出すようにしてもよい。
【0052】入賞領域の一例である前記始動入賞口316a,316b,314には、図9に示すように、始動入賞玉検出器364a,364b,364cが設けられており、始動入賞口316a,316b,314にパチンコ玉が入賞し、この検出器が検出することで第1の入賞状態が発生し、この検出器の検出出力により回転ドラム308を回転表示制御するように構成されている。また、この検出器の検出出力に基づいて景品玉を一定個数(たとえば7個)払出すよう制御されるのであり、この始動入賞玉検出器364a,364b,364cは入賞玉検出器に兼用構成されている。また、図中、368a,368b,368cは、機構板349に取付けられている入賞玉検出器であり、この検出器が検出することで第2の入賞状態が発生し、パチンコ玉の入賞により一定個数(たとえば13個)の景品玉を払出すためのものである。また、366a,366bも入賞玉検出器であり、この検出器が検出することで第3の入賞状態が発生し、パチンコ玉の入賞により一定個数(たとえば10個)の景品玉を払出すためのものである。これらの始動入賞玉検出器364a,364b,364c、入賞玉検出器368a,368b,368cおよび入賞玉検出器366a,366bによって、複数種類定められた入賞状態のいずれかが発生した場合にその入賞状態の種類に応じた入賞信号を発生する入賞信号発生手段が構成されている。遊技媒体を1個宛て払出し可能な遊技媒体払出手段は、玉払出手段で構成されており、これら入賞玉検出器の検出出力に基づいて、玉を払出し可能な玉払出手段の一例である景品玉払出装置352が駆動制御され、景品玉払出装置内のパチンコ玉を景品玉通路354側に送り出し、所定量の景品玉を景品玉出口323から打球供給皿324(図8参照)に所定量払出すように構成されている。景品玉通路354には、その途中箇所に切換弁358が設けられており、玉抜きソレノイド356によりこの切換弁358が切換えられ、パチンコ玉の落下径路が景品玉通路360または玉抜き通路362のどちらかに択一的に切換えられるように構成されている。この玉抜き通路362は、遊技場の終了時などにパチンコ遊技機内に残っているパチンコ玉を抜取るためのものである。
【0053】図中、372は打球発射装置であり、打球モータ374と、それによって駆動される打球杆376とで構成されており、打球供給皿324(図8参照)から1つずつ送られてきたパチンコ玉を遊技領域内に打込めるように構成されている。
【0054】図中、340はカード挿入口であり、346はカード制御ボックス、348は選択制御ボックスであり、貸玉信号指令ボタン344(図8参照)に対応しているものである。このカード挿入口340からカードを挿入し、貸玉信号指令ボタン344(図8参照)を操作することにより、後述するように、遊技媒体を払出し可能な遊技媒体払出手段の一例の景品玉払出装置352が駆動制御され、所定量のパチンコ玉が貸出されるように構成されている。
【0055】図9においては、入賞玉検出器を複数設けたパチンコ遊技機を示したが、この入賞玉検出器を単一のもので構成し、どの入賞口へ入賞しても同じ数の景品玉を払出すようにしてもよい。
【0056】また、景品玉の払出しは、入賞口に入賞するだけでなく、可変表示装置の停止時における表示態様が予め定められた図柄の組合わせとなったことにより、景品玉の払出しを行なってもよい。
【0057】前記カード制御ボックス346は、図10に示すように、カード挿入口340から挿入されたカードを検出するカード挿入検出スイッチ380と、その挿入されたカードを所定の場所に搬送するカード搬送機構382と、カードに記録されているデータを読取りまた新たなデータを書込むためのカードデータ読取書込装置384とから構成されている。カード挿入検出スイッチ380、カード搬送機構382およびカードデータ読取書込装置384によって、遊技機に対応して設けられ、かつ、記録媒体発行手段10が発行した記録媒体に記録された情報を読取って処理する記録媒体処理手段の一例が構成されている。また、パチンコ遊技機300の前面枠302には、貸玉中表示器338が設けられており、玉貸用の装置が駆動中である旨を表示し得るように構成されている。図中342は金額表示器、344は貸玉信号指令ボタン、324は打球供給皿、336は操作ハンドル、332は余剰玉受皿、349は機構板、である。
【0058】なお、パチンコ遊技機300の表面には、さらに、挿入されたパチンコカードが使用可能なカードか否かを表示するランプを設けてもよい。
【0059】前記カード挿入検出スイッチ380は、カード挿入通路の左右両側に設けられた1対の投光器と受光器からなるスイッチなどで構成する。このカード挿入検出スイッチ380は、パチンコカード22の先端部が挿入されることにより、投光器から受光器への光が妨げられてパチンコカード22の挿入を検出する。
【0060】なお、カード挿入検出スイッチ380は、投光器と受光器とからなるスイッチに代えて、アクチュータ部が軽く動くように構成されたマイクロスイッチで構成してもよい。
【0061】前記カード搬送機構382は、カード搬送用ローラおよびモータなどを含むもので構成されており、パチンコカード22の両端をローラで挟み、一方方向へ駆動することによりパチンコカード22を内部に取込み、かつ、他方方向へ駆動することによりパチンコカード22を外部へ排出するという搬送機能を有するものである。
【0062】前記記録媒体読取手段の一例のカードデータ読取書込装置384は、パチンコカード22に備えられた磁気ストライプ84(図6参照)の位置に対応して設けられており、磁気ストライプ84に磁気的に記憶されたエンコードデータを読取り、またそのデータを書き換えることのできるものである。この実施例では、これは、磁気ヘッドで構成されている。
【0063】なお、パチンコカード22の情報がたとえばバーコードでエンコードされている場合には、カードデータ読取素子は光学的にデータを読取ることのできるバーコードリーダで構成すればよい。
【0064】また、パチンコカードは、上記実施例のカード搬送機構を用いずに手動でカード挿入口に挿入し、それを検出した後にカードに記憶されているデータを読取るようにし、単一の貸玉の払出しを行ない、一度カードを引抜き再度挿入することにより貸玉の払出しを行うようにしてもよい。
【0065】前記景品玉通路354の途中の所定位置にはパチンコ玉欠乏検出器394(図9には図示せず)が設けられている。通常は景品玉通路354にはその上流端からパチンコ玉が常時補給されているのであるが、そのパチンコ玉の補給が何らかの原因で停止している場合には、景品玉通路354から供給される貸玉の数が足りなくなるおそれがある。そのような場合には、このパチンコ玉欠乏検出器394がパチンコ玉の不足を検出し、それに基づいて制御部378は表示用ドライバ390へ信号を与え、貸玉中表示器338を消灯させて、他の機構の制御動作を停止させる構成になっている。なお、パチンコ玉欠乏検出器394からの信号の有無は、制御部378が所定の時間サイクルで割込処理により検出している。パチンコ遊技機300の各機構は、図11に示すように、制御部378によって制御される。貸出指令信号ボタン344から発せられる貸出指令信号に基づいて記録媒体処理手段384(380,382)が読取った記録媒体の記録情報により特定される有価価値を使用して記録情報を読取った記録媒体処理手段384(380,382)に対応する遊技機に用いられる種類の遊技媒体を貸出用の遊技媒体として遊技媒体払出手段352から払出し、各遊技機の遊技結果に応じて遊技媒体払出手段352から遊技媒体を景品用の遊技媒体として払出す制御を行なう払出制御手段の一例の制御部378は、マイクロコンピュータによって構成されており、制御中枢とてCPU、記憶回路であるRAM、制御プログラムが記憶されたROM、入出力インターフェイスなどを含んでいる。なお、遊技媒体払出手段を構成する玉を払出し可能な玉払出手段の一例のパチンコ玉払出用モータ388のためのモータドライバ386、金額表示器342、貸玉中表示器338および入賞玉数表示器392のための表示用ドライバ390などが必要に応じて設けられている。さらに、始動入賞玉検出器346a,364b,364cや入賞玉検出器366a,366b,368a,368b,368cなどの各種検出器も制御部378に接続されている。
【0066】なお、図11に示す貸玉制御回路部と遊技を制御する遊技制御回路部は、別々に設けてもよいし、また一体的に設けてもよい。
【0067】図12は、図11の制御回路の動作を示すフローチャートである。次に、図12のフローチャートの流れに従って、パチンコ遊技機300の処理動作について説明する。
【0068】制御がスタートすると、まず、ステップS1により、入賞玉検出器がONか否かが判断され、ONでないと判断された場合は、ステップS2に進み、入賞玉記憶カウンタに記憶値があるか否かの判断がなされ、記憶値がないと判断された場合は、ステップS6に進み、挿入スイッチからの入力があるか否かの判断がなされ、入力がないと判断された場合は、再び前記ステップS1に戻るDOループが形成されている。このDOループの巡回途中で、ステップS1により、入賞玉検出器がONであると判断された場合は、ステップS3に進み、入賞玉記憶カウンタと入賞玉表示器に1インクリメントする処理がなされ、ステップS4に進み、パチンコ玉の払出制御がなされる。そして、ステップS5により、入賞玉記憶カウンタと入賞玉表示器を1ディクリメントし、制御が終わる。また、前記DOループの巡回途中で、ステップS2により、入賞玉記憶カウンタに記憶値があると判断された場合は、ステップS4に進み、以降の制御がなされる。また、前記DOループの巡回途中で、ステップS6により、挿入スイッチからの入力があると判断された場合は、ステップS7に進み、搬送機構を動かしカードの取込みを行うとともに、ステップS8により、カードデータの読取処理が行なわれ、ステップS9により金額データを表示する。さらに、ステップS10に進み、選択ボタンの入力があるか否かの判断がなされ、入力があれば、ステップS11に進み、選択額と残額の大小の判断を行ない、残額に比べ選択額の方が大きい場合、すなわち、挿入されたパチンコカードに残っている金銭等価価値よりも借出さんとしているパチンコ玉(遊技媒体)の金銭等価価値の方が大きい場合は、ステップS12に進み、エラー処理がなされる。一方、選択額の方が残額よりも小さい場合または等しい場合は、ステップS13に進み、選択金額に応じてモータドライバの制御を行ない、ステップS14により、選択金額に応じた貸玉数の出力があったと判断されるまでその制御を継続させて、パチンコ玉の貸出しを行う。次に、ステップS15に進み、残額表示を行ない、ステップS16により残額があるか否かの判断を行ない、残額がある場合は、ステップS17に進み、カードの金額データを書き換える。すなわち、残額から選択額を引いた残りの額を新たな残額に書き換えるのである。次に、ステップS18に進み、データを書き換えた後のカードを放出する。また、ステップS16により、残額がないと判断された場合は、ステップS19に進み、カードを内部へ回収する。
【0069】図13は、前記景品玉払出装置352の構成を示す拡大図であり、その内部構造を説明するために、表面のカバー部材が取り除かれた状態で描かれている。また図14は、景品玉払出装置352およびそれに関連する部分の分解斜視図である。
【0070】遊技媒体払出手段の一例の景品玉払出装置352は遊技盤304の裏面側に配設された機構板に取付けられる取付基板558と、その取付基板558に平行に配設されるカバー部材560とを備えている。取付基板558とカバー部材560との間には、たとえばパチンコ玉1個分の直径よりもやや広めの幅に構成されており、パチンコ玉1個が通過可能に構成されている。
【0071】取付基板558とカバー部材560との間には、パチンコ玉P搬送用の搬送ベルト562が備えられている。搬送ベルト562は、主回転プーリ564と従回転プーリ566との間に掛け渡されている。主回転プーリ564は駆動モータ568によって駆動され、他方、従回転プーリ566は取付基板558とカバー部材560との間に回動自在に取付けられている。
【0072】搬送ベルト562の外周面、すなわち、主回転プーリ564および従回転プーリ566の周面と当接または係合する中側面と反対側の外側面には、その長さ方向に対して等間隔に景品玉載置用凹部570が形成されていて、この凹部570によって景品玉が1個ずつ搬送可能に構成されている。
【0073】また、搬送ベルト562の内側面は、凹凸が形成されており、主回転プーリ564および従回転プーリ566の表面に形成された凹凸と係合して、搬送ベルト562が各プーリと滑り合うことなく移動されるようになっている。
【0074】なお、搬送ベルト562がゴムなどの摩擦計数の大きな材質で形成されている場合は、その内側面に凹凸部を形成せずともよく、その場合は、各プーリ周面の凹凸も不要である。
【0075】搬送ベルト562は、図13に示すように、従回転プーリ566側から主回転プーリ564側へ、その上面側が緩やかに上がり傾斜がつくように配設されていて、パチンコ玉Pが自然落下などによって主回転プーリ564側から従回転プーリ566側へ搬送ベルト562上を転がらないように構成されている。
【0076】取付基板558に形成された景品玉連絡口572から転がり出た景品玉は、搬送ベルト562の景品玉載置用凹部570へ順次1個ずつ載り、搬送ベルト562の移動に伴って主回転プーリ564側へ送られる。
【0077】主回転プーリ564近傍には景品玉検出器574が取付けられており、搬送ベルト562によって搬送されて景品玉出口576へ放出される景品玉を1個ずつ検出可能になっている。
【0078】したがって、景品玉払出開始信号に基づいて駆動モータ568の回転を開始し、この景品玉検出器574によって払出される景品玉数を計数しながら所定数になったときに駆動モータ568を停止するようにすれば、任意の数の景品玉を払出すことが可能である。
【0079】なお、貸玉指令の信号によっても、上記景品玉払出装置を駆動させて対応した貸玉を払出すようにしている。すなわち、払出制御手段378,386が、貸玉指令信号に応じて所定個数の遊技媒体を遊技媒体払出手段388(352)より払出して貸出す制御を行うようにしている。払出される景品玉は景品玉出口576を通って下方へ落下する。なお、578は、搬送ベルト562によって送られる景品玉を、1つの景品玉載置用凹部570に対して必ず1個になるように規制するための、言わば玉をならすための景品玉整流突起である。
【0080】なお、図14に示すように、景品玉出口576を落下する景品玉は、景品玉通路544へ至る。
【0081】なお、景品玉払出装置は上記実施例に限らず種々の変形例が考えられる。
カード精算機の説明図15は、このシステムの一実施例に用いられるカード精算機の一例を示す外観斜視図であり、図16はその正面図を示す。図16を主として参照して、カード精算機12は、カード精算機が精算処理可能な状態であるか、精算処理を中止状態であるかを表示するための精算中表示器140および精算中止表示器142がそれぞれ設けられている。カード投入口144は、カード使用者(遊技者)が精算したいカード22を投入するためのものであり、ここからカード22が投入されると、そのカード22の残額が検出され、残り金額表示器146に当該金額が表示される。精算金額表示器148は、精算する金額を表示するためのものである。紙幣払戻し口150および硬貨払戻し口152は、ともに、精算金額を払戻すためのものである。カード精算機12には、さらに、数値データを入力するためのテンキー154、精算処理を指令するための精算キー156およびカード回収処理を指令するための回収キー158が設けられている。
【0082】図17は、カード精算機12の構成を説明するためのブロック図である。また図18は、図17のブロック図の動作を説明するためのフローチャートである。次に、図17および図18を参照して、カード精算機12の構成と動作とについて説明する。
【0083】カード使用者が精算したいカード22をカード投入口144へ挿入することにより、カード検出スイッチ160がオンし、該カード検出スイッチ160から制御部162へ信号が与えられる。応じて制御部162はカード搬送機構164を駆動させてカード22を取り込むと同時に、カードリーダライタ166によってカード22にエンコードされているデータを読取る。カードリーダライタ166によって読取られたデータは制御部162で検出記憶され、読取られたカードデータの金額データが残額「0」でない場合には当該カード22の残額を表示用ドライバ168を介して残り金額表示器146で表示させる。
【0084】次に、使用者によってテンキー154が操作され、数値データが入力された場合は、入力された数値データを精算金額表示器148で表示させ、精算ボタン156の入力を待つ。精算ボタン156の入力があった場合、制御部162ではテンキー154によって入力された精算金額とカード22の残り金額とを比較し、入力金額が残り金額よりも小さいか等しい場合に限り、紙幣払出機構170および/または硬貨払出機構172を駆動させて、紙幣収納箱174および/または硬貨収納箱176内の紙幣および/または硬貨から、精算金額分の貨幣を紙幣払出口150および/または硬貨払出口152へ払出す。
【0085】なお、テンキーで入力された精算金額がカード22の残り金額よりも大きい場合などは、再度テンキー154で精算金額が訂正されるまで貨幣払出処理はできない。
【0086】なお、カードの残額の精算は、カード精算機にカードを挿入すれば、全残額を精算するようにしてもよい。
【0087】貨幣払出処理とともに、制御部162はカードリーダライタ166によってカード22にエンコードされている金額データを書き換える。すなわち、カード22の残り金額から入力された精算金額を減じた額がカード22に改めてエンコードされ、それがカード22の新たな残り金額となる。新たな残り金額がなくなった場合には、制御部162はカード搬送機構164を駆動させてカード回収処理を行ない、カード22をカード回収箱178へ回収する。新たな残り金額がある場合には、カード搬送機構164によってカード22は再度カード投入口144へ返却処理される。
【0088】なお、カード22の精算は、たとえば100円単位で行うものとし、それより小額の精算はできないようにして、いたずらな精算を防止するようにするのが好ましい。
【0089】最初にカード22が取込まれたときに検出されたカードデータ中の金額データに残り金額のない場合には、制御部162は残り金額表示器146にカード代金を表示させる。ここで、カード代金について簡単に説明する。
【0090】このシステムに適用されるカード22は使い捨てのカードになっている。したがって、使用者がカード22にエンコードされた残り金額がなくなったときは、該カード22を捨てる。通常、パチンコホール内にはいくつかの屑かごが設置されてはいるが、各パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機で遊技している遊技者が遊技機からパチンコ玉やコインなどの遊技媒体を借出したときにカード22の残り金額がなくなった場合は、そのカード22をわざわざ屑かごへ運ぶことなく、島台の縁などに積んでおいたりフロアへ捨てたりすることが考えられる。そして、営業時間中にそのような遊技客は多数いるであろうから、遊技場には不要になったカード22が多数乱舞し、後の清掃などが困難である。
【0091】そこで、この実施例では、不要になった使い捨てカード22をカード精算機で回収させ、残額がなくなった不要なカード22で遊技場が汚れたり、その始末の手間を省けるように構成した。すなわち、不要なカード22は、所定のカード代金、たとえば20円で買取ることにし、そのためには、不要なカード22を遊技者がカード精算機に投入すればよいようにしたものである。
【0092】図18のフローチャートに戻って、カード代金を表示して後、回収ボタン158が押されると、制御部162はカード22をカード回収箱178へ回収処理する。そして、その後、硬貨払出機構172を駆動させて、硬貨払出口152からカード代金であるたとえば20円を払出処理する。
【0093】なお、精算後のカード22の残り金額がなくなったときにおいて、カード回収処理をした後にカード代金払出処理をするようにしている。
【0094】以上の制御に加えて、カード精算機12では、次のような割込制御がなされている。すなわち、紙幣収納箱174および硬貨収納箱176内に所定額以上の紙幣および硬貨がそれぞれ収納されているか否かを判別し、収納されている場合にはさらに、装置の処理動作が正常に行なわれているか否か、つまり何らかの制御上のトラブルが生じているか否かを判別し、トラブルが生じていなければ、表示用ドライバ168を介して精算中表示器142を点灯させる。
【0095】所定額以上の貨幣がない場合または処理に異常がある場合には、精算中止処理、すなわちカード精算機12の処理動作を不能動化して処理を禁止し、精算中止表示器142を点灯させる。このような割込処理は、たとえば、0.4msごとに行なわれる。
【0096】カードシステム管理装置の説明図19は、このシステムの一実施例に用いられるカードシステム管理装置14の外観斜視図であり、図22は、操作パネル部に設けられたキー配置などを示す平面図である。
【0097】図19および図20を参照して、カードシステム管理装置14の操作パネル180上には、動作モードを切換えるためのモード切換スイッチ182、数値データを入力するためのテンキー184および各種動作を指令するための複数個のファンクションキー186ならびに内蔵プリンタのレシート排出口188が設けられている。モード切換スイッチ182は、管理装置14の電源を遮断するOFFモード、管理装置14が通常の操作をすることができるONモード、管理装置14が果たす機能のうち、特定の操作者、たとえば遊技場の管理者または遊技場の責任者などだけが確認することのできるデータだけを表示させることのできるSECRETモードおよび管理装置14の動作プログラムを変更したり書き換えたりするためのPROGRAMモードを切換えるものである。モード切換スイッチ182は、キーを差し込むことによりモードを切換えることができるようにされており、通常、一般従業員はOFFモードとONモードとを切換えることのできるキーを所持し、遊技場の責任者などはOFFモード、ONモード、SECRETモードおよびPROGRANモードを切換えることのできるキーを所持することが考えられる。
【0098】なお、モード切換スイッチ182がOFFモード以外のモードのときには、管理装置14が通電されていることを表示するための表示ランプ190が当該モード切換スイッチ182の上側に配設されている。
【0099】テンキー184は、「1」〜「9」および「0」ならびに「C(クリア)」キーの11個のキーを備えており、これらキーを用いて数値データを入力することができる。「C」キーは入力データを訂正などするときに用いるキーである。
【0100】ファンクションキー186は、次に述べる各種のキーが含まれている。すなわち、カード販売情況キー192:このキー192は、カード種類ごとにカード販売枚数、カード種類ごとの販売金額、全カード販売合計枚数、全カード販売合計金額などのデータを出力指令するためのものであり、投入貨幣情況キー194:このキー194は、貨幣種類別ごとの投入貨幣枚数、貨幣種類別ごとの投入貨幣金額、および全貨幣の合計金額に関するデータを出力指令するためのものであり、払出釣銭情況キー196:このキー196は、払出した釣銭の種類別ごとの貨幣枚数、払出した釣銭の種類別ごとの貨幣金額および払出した全釣銭の合計金額を表示指令するためのものであり、内蔵釣銭情況キー198:このキー198は、カード販売機またはカード精算機に予め内蔵された釣銭の貨幣金額を表示指令するためのものであり、内蔵釣銭設定キー200:このキー200は、カード販売機およびカード精算機に予め収納した釣銭の額を、釣銭種類別ごとにテンキーで入力設定する場合に用いるものであり、玉貸機番号指定キー202:このキー202は、各玉貸機ごとに玉貸情報を表示指令するためのものであり、全玉貸(全金額)キー204:このキー204は、玉貸合計数および玉貸合計金額などを表示指令するためのものであり、印字キー206:このキー206は、ディスプレイ画面に表示されたデータを内蔵のプリンタで印字処理指令するためのものであり、補給玉合計数キー208:このキー208は、各遊技機ごとに補給した補給玉の合計数を表示指令するためのものであり、打込玉合計数キー210:このキー210は、各パチンコ遊技機ごとに打込まれた全打込玉数を表示指令するためのものであり、貸玉数に関する出玉率キー212:このキー212は、パチンコ遊技機によって借出されたパチンコ玉数に対するパチンコ遊技機の出玉率の割合を表示指令するためのものであり、カード販売機に関する出玉率キー214:このキー214は、販売されたカードの売上金額に対する現在の遊技に基づく全パチンコ遊技機の出玉率を表示指令するためのものであり、差数キー216:このキー216は、基準数に対する被比較数の差数を表示指令するためのものであり、実売上高キー218:このキー218は、実際の売上高を演算表示させるためのものであり、実売上高・全玉貸金額比較キー220:このキー220は、全売上高と前記玉貸金額との比較表示を指令するためのものであり、カード総販売金額,全玉貸金額比較キー222:このキー222は、カードの総販売金額と全玉貸金額とを演算表示指令するためのものである。
【0101】図19を参照して、カードシステム管理装置14には、データ表示のためのCRTディスプレイ224が備えられている。当該ディスプレイ224には、操作パネル180の各キーが操作されることにより、各種データが表示される。
【0102】管理装置14の内部構成は、CPUを中心とするマイクロコンピュータによって構成されており、構成回路の一例を示せば、図21に示すとおりである。
【0103】図21を参照して、カードシステム管理装置14は、上述したような各種のキーを含む操作パネル180と、操作パネル180からの信号が与えられるCPU226と、CPU226の動作プログラムが記憶されたROM228と、各種データの書込みおよび読出しが可能なRAM230と、CRTディスプレイ224と、プリンタ232を含む構成である。図21のブロック図は簡略化されて描かれた図解図であって、実際には、CPU226からCRT224やプリンタ232へ与えられる信号径路にはインターフェイスやドライバ回路などが備えられているが、そのような技術は既に周知でありまたこの発明の実施例として重要なことではないので省略する。
【0104】CPU226には、既に述べたカード販売機、カード精算機、玉貸機、パチンコ遊技機および景品玉交換機などからの各種データが入力される。CPU226は、これら入力されるデータをRAM230に一時的に記憶し、また、操作パネル180からの指令信号に応答して、RAM230に記憶したデータに基づいて演算処理などを行ない、指示されたデータをCRTディスプレイ224に表示しまたはプリンタ232によって印字される。
【0105】RAM230には、各種データを記憶するためのエリアとして、少なくとも次のような記憶エリアが含まれている。すなわち、カード種類毎記憶エリア、貨幣種類別投入枚数記憶エリア、貨幣種類別金銭払出枚数記憶エリア、貨幣種類別内蔵釣銭枚数記憶エリア、パチンコ機別補給玉数記憶エリア、パチンコ機別打込玉数記憶エリア、カード種類別精算枚数記憶エリア、カード種類別精算払戻し額記憶エリア、カード種類別回収カード枚数記憶エリア、景品交換玉数記憶エリア、交換景品種類および数記憶エリア、計算用レジスタエリアなどである。
【0106】以上各記憶エリアのうち、より好ましくは、カード種類毎販売枚数記憶エリア、貨幣種類別投入枚数記憶エリア、貨幣種類別釣銭払出枚数記憶エリア、貨幣種類別内蔵釣銭枚数記憶エリアは、カード販売機、カード精算機別にそれぞれのデータが記憶可能なようにカード販売機、カード精算機別に記憶エリアが構成されている。
【0107】管理装置14のCPU226は、この管理装置に連結されたカード販売機、カード精算機、玉貸機、パチンコ遊技機および景品玉交換機の制御部を所定時間サイクルでアクセスし、各機械からのデータを取込んで、それらのデータをRAM230の所定エリアに記憶する。また、操作パネル180から表示指令信号などが与えられることにより、RAM230に記憶されたデータに基づいて所定の演算処理をし、その結果はCRTディスプレイ224に表示される。また、操作パネル180からプリントアウト信号が与えられたときには、CRTディスプレイ224に表示したデータなどをプリンタ232によってプリントアウトする。
【0108】なお、この実施例では、CPU226のデータ記憶手段として、RAM230を用いた場合を説明したが、RAM230の記憶容量が足りない場合などは、外部記憶装置として、たとえばフロッピーディスク、磁気テープなどを利用してもよい。
【0109】また、プリンタ232によってデータを出力するのに代えて、フロッピーディスクなどにデータを記憶させてもよい。
【0110】図22ないし図29は、図19ないし図21R>1を参照して説明したカードシステム管理装置14のCRTディスプレイ224上に表示されるデータおよびプリンタ232によってプリントアウトされるデータの一例を示す図である。これらの図には、印字データとして打出された状態の各種データ例が示されている。以下に、順を追ってカードシステム管理装置14で得られるデータについて説明する。
【0111】図22は、「投入貨幣管理データ」の一例を示す。このデータは、カード購入のためのカード販売機に投入された貨幣の種類と枚数と金額とを集計したものである。このデータは、図示のように、たとえば3時間おきに集計され、自動的に印字される。また、調べたい時間に、投入紙幣情況キー194(図20参照)が押されることにより打出される。
【0112】図23は、「販売カード管理データ」のプリントアウト例である。このデータは、全カード販売機において販売されたカードの種類別枚数および販売金額を集計したデータであり、やはり所定時間ごとにその変化がわかるようにプリントアウトされる。また、カード販売情況キー192が押されることにより、所望時間におけるカード販売情況としてもプリントアウト可能である。このデータを参照して、パチンコホール管理者は、カード売上情況などを把握することができ、それに基づいて、カード販売機内にストックさせておくカード券などの補給の時間などを知ることができる。
【0113】図24は、「釣銭管理データ」のプリントアウト例である。このデータは、全カード販売機に予め収納されている釣銭のうち、いくらの貨幣が何枚払出されたかを集計したデータである。このデータに基づいて、パチンコホールの管理者は、各カード販売機における釣銭の不足などが生じないように、常に前もって釣銭の補給等ができる。
【0114】図25は、「内蔵釣銭管理データ」であり、カード販売機に前もって収納した貨幣種類別の釣銭がいくらかを表示するものである。
【0115】図26は、「実売上高、全玉貸金額比較データ」のプリントアウト例である。このデータは、カード販売機によって販売されたカード販売合計金額からカード精算機によって精算された精算金額を減じ、或る時点におけるパチンコホールの実売上高を集計表示するものである。このデータには、玉貸機における売上金額、すなわち玉貸機で借出された貸玉金額も集計表示される。この場合において、実売上高>玉貸機売上金額の場合は、カード使用者が、販売されたカードであって、貸玉処理されておらず、かつ精算もされていないカードの残額分が実売上高と玉貸機売上金額との差額として現われる。
【0116】逆に、実売上高<玉貸機売上金額の場合は、カードによって適正な貸玉処理がされたのでないから、貸玉に関し何らかの不正があったことを推定でき、それに対する迅速な処理が可能である。
【0117】このデータにより、パチンコホールにおけるカードの販売および使用情況、貨幣による貸玉利用情況、遊技者の未使用カード所持情況などを把握することができる。
【0118】図27は、「カード販売合計金額・玉貸合計金額比較データ」のプリントアウト例である。このデータは、カード販売合計金額と玉貸合計金額とに基づいて、計算上の精算金額を演算するとともに、実精算金額を集計することにより、計算上の精算金額と実精算金額との差を検出し、未精算の残額のあるカードの所持率や所持情況を把握するための参照データとして用いられるものである。加えて、計算上の精算金額と実精算金額との差が所定以上の開きがある場合、不正のなされたことを推定または検出などをできる利点もある。
【0119】図28は、「貸玉数に関する出玉率」を表わすデータであって、合計玉貸数、補給玉合計数、打込玉合計数から出玉率を演算した結果を出力したものである。通常、パチンコホールにおける営業時間中の出玉率は、たとえば特公昭56−6306号公報に示されているように、 出玉率={貸玉合計数+(補給玉合計数−打込玉合計数)}/貸玉合計数×100または、 出玉率={貸玉合計数−(打込玉合計数−補給玉合計数)}/貸玉合計数×100で表わされる。
【0120】そこで、この実施例に係るカードシステム管理装置14は、玉貸機能付パチンコ遊技機300からのデータに基づいて、上記出玉率の計算をし、出力する。
【0121】図29は、「カード販売機に関する出玉率」のプリントアウト例を示す。この場合の出玉率の計算は、上述した図28における合計玉貸数に代えて、 合計玉貸数=カード販売合計玉貸数−カード精算合計玉貸数として計算したものであり、実際に玉貸機で借りられた玉数をもとにしておらずカード販売機で前売りされたカード金額が貸玉処理されたものとして計算した予測出玉率を表わすものであり。営業指針等としてパチンコホールは利用することができる。
【0122】図30は、実際の遊技場におけるこの発明の一実施例による遊技用装置のシステム配置例を示す図解的な平面図である。この図30は、図1に示す概略構成のシステムが、実際の遊技場において配置された一例である。図30において、10は記録媒体発行手段の一例のカード販売機、12はカード精算機、14はカードシステム管理装置、300は遊技機の一例のパチンコ遊技機、396はパチンコ遊技機で用いられる遊技媒体と異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる遊技機の一例のスロットマシン、である。また、18は玉貸機であり、前述したパチンコ遊技機300に設けられている玉の貸出機能を有する専用の機械である。また、図中18′はコイン貸出機であり、前述したスロットマシン396に設けられているコイン貸出機能を有する専用の機械である。図中に示されている矢印は、信号の流れの一部を代表的に示したものである。
【0123】このように配置されたシステムにおいて、遊技者は、記録媒体発行手段の一例のカード販売機10で発行されたカードを利用して、遊技機の一例のパチンコ遊技機300で遊技を楽しむことができ、さらに他の遊技機の一例のスロットマシン396においても遊技を楽しむことができるので、遊技者の利便性が向上する。
【0124】本実施例の玉貸機能付パチンコ遊技機300の玉貸機能部は、各パチンコ遊技機毎に一体的に設けてもよく、また、玉貸機能部をパチンコ島側に設けて、パチンコ玉交換時に共通的に使用できるようにしてもよい。
【0125】(他の実施例)本発明の遊技機は、パチンコ遊技機300に換えて図31に示すようにスロットマシン396でもよい。
【0126】たとえばパチンコ遊技機300とは異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる遊技機の一例のスロットマシン396には、遊技媒体の一例であるコインを投入するためのコイン投入口408が設けられており、このコイン投入口408にコインを投入することにより、遊技可能な状態となる。そして、遊技者が回転始動ボタン414を押すことにより、回転リール398a,398b,398cが回転し始め、次に遊技者の任意の選択により、停止ボタン415a,415b,415cを停止操作させて、前記回転リール398a,398b,398cを停止させる。そして、その停止した回転リールの表示態様が予め定める所定の図柄の組合わせ(たとえば777)となった場合に、遊技結果の一例の大当り状態となり、賞品用のコインがコイン受皿416上に払出される。この大当り状態は、回転リール398a,398b,398cにおける同一の図柄が横一列または斜め方向に揃った場合に成立するのであり、その同一の図柄が揃ったラインを表示するための当りライン表示器410a,410b,410c,410d,410eが設けられているとともに、大当りの表示を行うための大当り表示器412a,412bが設けられている。
【0127】なお、このような回転リール398a,398b,398cを含み図柄を可変表示できる可変表示装置の異なる表示結果が複数定められており、その表示結果の種類によって定められる遊技結果に応じて、異なる個数の遊技媒体の一例であるコインが遊技者に払出される。
【0128】図中、400は貸コイン中表示器であり、コインの貸出装置が駆動中である旨の表示を行うためのものである。また、402はカード挿入口、404は金額表示器、406は貸コイン信号指令ボタンである。
【0129】前記貸コイン中表示器400の表示中、図3232に示すように、カード22をカード挿入口402に挿入すると、まず、カード挿入検出スイッチ380によりカードの挿入されたことが検出され、次に、カード搬送機構382が作動し、カードを所定の位置に搬送する。さらに、カードデータ読取書込装置384により、カード22に記録されているデータを読取り、また、必要に応じてそのデータを書き換える。遊技機300に対しても説明したが、カード挿入検出スイッチ380、カード搬送機構382、およびカードデータ読取書込装置384によって、遊技機396に対応して設けられ、かつ、記録媒体発行手段10が発行した記録媒体に記録された情報を読取って処理する記録媒体処理手段が構成されている。この記録媒体処理手段の一例のカードデータ読取書込装置384は、前述と同様に、カード22の真偽判別用のデータやカード22に残されている残額(金銭等価価値)を読取るためのものである。そして、カード22の残額を、金額表示器404により表示する。また、遊技者が貸コイン信号指令ボタン406を操作することにより、遊技媒体の一例であるコインを必要な数だけ遊技媒体払出手段の一例のコイン払出装置420からコイン受皿416に払出す。なお、遊技媒体は、本実施例ではコインを用いる説明をしたが、前述したパチンコ遊技機のパチンコ玉を用いて、スロットマシンの遊技ができるような遊技機の場合は、遊技媒体とてパチンコ玉でもよい。このコインの払出しは、、コイン払出装置420の下方に設けられている払出コイン検出器424の検出出力をカウントしながらコイン払出モータ422を駆動制御することにより所定量払出し得るように構成されている。このコイン払出しのための制御機構は、前記図11に示したブロック図において、始動入賞玉検出器および入賞玉検出器を削除したものとほぼ同様なものを用いることができ、具体的な説明はここでは省略する。すなわち、このコイン払出しのための払出制御手段については説明を省略する。また、コイン払出しのための制御動作は、前記図12のフローチャートにおいて、入賞玉検出器の検出出力および入賞玉記憶カウンタの記憶値に基づく制御部分を、スロットマシンにおける大当り時の周知の制御に置き換えたものがそのまま用いいられるために、ここでは、これ以上の具体的説明を省略する。なお、図中426はコイン欠乏検出器であり、コイン払出装置420内のコインが欠乏したことを検出し、コイン補給管430からコインを補給させるためのものである。また図中428はコイン満タン検出器であり、コイン補給管430からのコインの補給に伴ってコイン払出装置420内のコインが満杯になったことを検出し、コイン補給管430からのコインの補給を停止させるためのものである。なお、コインの補給は自動に代えて手動で行なってもよい。さらに、図中398a,398b,398cは回転リールであり、各リールに対応して設けられているパルスモータ418により駆動回転される。前記コイン払出装置420だけでなく、コイン払出モータ422,コイン欠乏検出装置426,コイン満タン検出器428および払出コイン検出器424により、遊技媒体払出手段を構成している。
【0130】以上のようにこの発明によれば、硬貨および紙幣が用意されることなく、記録媒体発行手段10が発行する記録媒体の記録情報を記録媒体処理手段384(380,382)が読取り、その記録媒体処理手段384(380,382)に対応する異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機300,396に用いられるその種類の遊技媒体が貸出用の遊技媒体として遊技媒体払出手段352,420から払出され、各遊技機300,396の遊技結果に応じて遊技媒体払出手段352,420から遊技媒体が景品用の遊技媒体として払出される制御が行なわれることにより、遊技者は硬貨や紙幣を常備する必要がなく、さらに、記録媒体発行手段10が発行する記録媒体を用いて異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機300,396で遊技を楽しむことができ、また、弾球遊技機300においては貸玉機械に硬貨や紙幣を入れて借りてきたパチンコ玉を遊技機300の供給皿へ投入する必要も不要となり、遊技者の利便性が向上される。また、遊技場も硬貨や紙幣の回収を行なわなくてすみ、係員による回収作業に伴う煩わしさが軽減される。
【0131】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、記録媒体発行手段が発行した記録媒体に記録された情報を記録媒体処理手段が読取り、その読取った記録媒体の記録情報により特定される有価価値を使用して記録媒体処理手段に対応する異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機に用いられるその種類の遊技媒体が貸出用の遊技媒体として遊技媒体払出手段から払出され、各遊技機の遊技結果に応じて遊技媒体払出手段から遊技媒体が景品用の遊技媒体として払出されることで、遊技者は貨幣の持ち合わせがなくても記録媒体を持っていれば異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機のそれぞれで遊技を行なうことが可能となり、遊技者の利便性を極力向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技用装置に含まれる遊技機を使用したシステムの一実施例の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】カード販売機の一例を示す外観斜視図である。
【図3】カード販売機の正面図である。
【図4】カード販売機の構成を示すブロック図である。
【図5】カード販売機の他の例としてのカード販売・玉貸機の一例を示す正面図である。
【図6】システムに適用可能なカードの一例を示す図解図である。
【図7】カードに磁気的にエンコードされ得るデータ例を示す図解図である。
【図8】本発明に係る遊技用装置に含まれる遊技機の一例であるパチンコ遊技機を示す全体正面図である。
【図9】パチンコ遊技機300の一部内部構造を示す全体背面図である。
【図10】パチンコ遊技機300の側面図である。
【図11】パチンコ遊技機の構成を示すブロック図である。
【図12】パチンコ遊技機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】景品玉払出装置352の構成を示す拡大図である。
【図14】景品玉払出装置352の分解斜視図である。
【図15】カード精算機の一例を示す外観斜視図である。
【図16】そのカード精算機の正面図である。
【図17】カード精算機の構成を示すブロック図である。
【図18】カード精算機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】カードシステム管理装置の一例を示す外観斜視図である。
【図20】カードシステム管理装置の操作パネルに設けられた各キーなどを説明するための平面図である。
【図21】カードシステム管理装置の構成を示すブロック図であり、記憶装置に記憶される内容が図解的に示されている。
【図22】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図23】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図24】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図25】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図26】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図27】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図28】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図29】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図30】遊技場におけるこの発明に係る遊技用装置の一例のシステムを構築する各装置を遊技機との結合状態を示す図解的な平面図である。
【図31】本発明における他の実施例を示し、遊技機の一例であるスロットマシンの全体正面図である。
【図32】そのスロットマシンの縦断面図である。
【符号の説明】
Pは、遊技媒体の一例であるパチンコ玉、Cは、遊技媒体の一例であるコイン、352は遊技媒体払出手段の一例である景品玉払出装置、420は遊技媒体払出手段の一例のコイン払出装置、10は記録媒体発行手段の一例のカード販売機、384(380,382)は記録媒体処理手段の一例のカードデータ読取書込装置(カード挿入検出スイッチ,カード搬送機構)、378は払出制御手段の一例の制御部、22は貸出用記録媒体の一例のカード、300は遊技機の一例であるパチンコ遊技機、396は遊技機の一例であるスロットマシンである。
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技用装置に関し、遊技媒体を用いて遊技が行なわれるパチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊技機を含む遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機の一例の弾球遊技機で遊技を行うためには、まず、玉貸機に硬貨や紙幣を投入して遊技媒体の一例のパチンコ玉を借りてくる必要がある。そして、借りてきたパチンコ玉を弾球遊技機の供給皿に投入することで、遊技者は遊技を行なえる。遊技者が遊技を行なった場合、パチンコ玉は入賞領域が形成された遊技領域に打込まれる。打込まれた玉が入賞領域に入賞すれば、その遊技結果に応じたパチンコ玉が遊技者に払出されていた。
【0003】一方、遊技機の一例のスロットマシンにおいても、そこで遊技を行うためには硬貨や紙幣をコイン貸機に投入して遊技媒体の一例のコインを借りてくる必要があり、そのコインを投入してリール等からなる可変表示装置を可変開始させた後可変停止させ、その可変表示装置の図柄が払出条件を満たす遊技結果になれば、遊技媒体の一例のコインが払出されていた。
【0004】そして、遊技場は、弾球遊技機やスロットマシンで遊技を行うために遊技者が玉貸機やコイン貸機等の遊技媒体貸出機に投入した硬貨および紙幣を回収していた。
【0005】すなわち、遊技機で遊技を行う遊技者は硬貨や紙幣の有価価値に相当する遊技媒体を借り、その遊技媒体を用いて遊技機により遊技を行ない、遊技機の遊技結果に応じて遊技媒体が遊技者に払出され、遊技者は遊技を楽しんでいた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】しかしながら、前述したように遊技機で遊技を行うためには遊技者は硬貨や紙幣を持ち歩く必要があり、手持ちがない場合には遊技が行えないという問題が生じていた。さらに、たとえ硬貨を持ち合わせていても、遊技者は必要に応じて多数の硬貨を遊技媒体貸出機に投入しなければならず、その投入に手間取るという問題や、紙幣を投入する場合に払出される釣銭の回収に手間取るという問題があった。さらに遊技媒体を借りてきた遊技者は、それを遊技機へ投入する作業が必要となり、このように遊技機で遊技を楽しむための準備段階が多くて、遊技者にとって不便であった。また、遊技場側にも硬貨や紙幣が使用されることで、遊技媒体貸出機または遊技機そのものに溜まったお金を回収する必要があり、その回収のために機械を見回ったり、回収作業員が必要であったり、遊技場側にとって不利益が生じていた。
【0008】ゆえに本発明の目的は、遊技者および遊技場の係員の利便性を向上させることが出来るような遊技用装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体を発行する記録媒体発行手段と、異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機と、該遊技機に対応して設けられ、かつ、前記記録媒体発行手段が発行した記録媒体に記録された情報を読取って処理する記録媒体処理手段と、遊技媒体を払出し可能な遊技媒体払出手段と、貸出指令信号に基づいて、前記記録媒体処理手段が読取った記録媒体の記録情報により特定される有価価値を使用して該記録情報を読取った記録媒体処理手段に対応する前記遊技機に用いられる種類の遊技媒体を貸出用の遊技媒体として前記遊技媒体払出手段から払出し、前記各遊技機の遊技結果に応じて前記遊技媒体払出手段から遊技媒体を景品用の遊技媒体として払出す制御を行なう払出制御手段とを含むことを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明に係る遊技用装置では、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体が記録媒体発行手段によって発行され、複数の遊技機によって異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれ、遊技機に対応して設けられた記録媒体処理手段によって記録媒体発行手段が発行した記録媒体に記録された情報が読取られて処理され、遊技媒体払出手段によって遊技媒体が払出し可能となり、貸出指令信号に基づいて記録媒体処理手段が読取った記録媒体の記録情報により特定される有価価値が使用されて記録情報を読取った記録媒体処理手段に対応する遊技機に用いられる種類の遊技媒体が貸出用の遊技媒体として遊技媒体払出手段から払出されるように払出制御手段によって制御され、各遊技機の遊技結果に応じて遊技媒体払出手段から遊技媒体が景品用の遊技媒体として払出されるように払出制御手段によって制御される。
【0011】
【発明の実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は、本願発明に係る遊技用装置に含まれる遊技機の一例である弾球遊技機(パチンコ遊技機、以下具体的にするためにパチンコ遊技機とする)300を用いた遊技場管理システムの一例を示す概略構成ブロック図である。図1のブロック図は、パチンコホールを管理するためのカードを用いた管理システムを示しており、図示のように、このシステムは、少なくとも、パチンコカード22を販売するカード販売機10と、カード精算機12と、それらからのデータに基づいて管理を行うカードシステム管理装置14とを含む。さらに、カード挿入口340を有する複数個のパチンコ遊技機300および景品玉計数器20における各処理データなどのカードシステム管理装置14へ与えられ、当該カードシステム管理装置14はこれらデータに基づいてもデータ管理を行う。
【0013】遊技媒体発行手段の一例のカード販売機10は、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体の一例であって、たとえばテレホンカードのようなプリペードカードとしてのパチンコカード22を、発行するのもである。パチンコカード22には、たとえば貸出し可能な玉数データが記憶されており、当該パチンコカード22をカード挿入口340から挿入することによって、パチンコ遊技機300からパチンコ玉が貸出させるように構成されている。
【0014】カード販売機10で生じた販売データ、すなわちカード販売機10に挿入された現金額、販売されたパチンコカードの種類(額面がいくらのパチンコカードが販売されたか)、販売されたパチンコカードの枚数、返却された釣銭の額などの販売データは、カードシステム管理装置14へ送られる。
【0015】カード精算機12は、未使用のパチンコカードの払戻しや使用途中のパチンコカードの未使用分料金を精算するためのものである。カード精算機12で精算された金額やカード種類などのデータは、カードシステム管理装置14へ与えられる。
【0016】さらに、パチンコ遊技機300から貸出した貸玉数、パチンコ遊技機300における打込玉数、補給玉数、その他の玉数データ、および景品玉計数器20で景品交換された玉数などもカードシステム管理装置14へ与えらる。
【0017】カードシステム管理装置14は、上述の各装置から送られてくるデータに基づいて、遊技場の売上データ、営業の指針または参考になるデータなどの各種データの収集および分析を行うとともに、在庫データの管理などに供するためのものである。
【0018】以上がこのシステムを構成する主たる装置群である。なお、このブロック図には図示されていないが、遊技場には遊技機の一例のパチンコ遊技機だけが設けられている場合のみならず、他の遊技機、たとえばスロットマシン(いわゆるパチスロ)、アレンジ式コインゲーム機などが設けられている場合もあり、そのような場合は、後述するように、カード販売機10で販売されたパチンコカードによってコインを遊技機から貸出す。なお、カードはパチンコ遊技機にあるいはスロットマシン等に共通に使用できるものでもよいし、またパチンコ遊技機専用のもの、スロットマシン専用のものでもよい。すなわち、パチンコ遊技機、スロットマシンなどは、異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機の一例である。そして、特に、記録媒体の一例のカードがパチンコ遊技機あるいはスロットマシン等に共通に使用された場合には、遊技者はその共通カードを使用して種類の異なる遊技機で遊技を楽しむことができ、遊技者の利便性が向上する。
【0019】また、カード精算機12に代えて、景品玉交換所等にカードデータを読取るカードリーダを設け、該読取られたデータを係員が確認し、精算金額を手動で入力して管理装置へ送るようにしてもよい。
【0020】遊技場の管理にこのようなパチンコカードを用いた管理システムを導入した場合のメリットとしては、
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】以上のような多数のメリットがある。以下には、このシステムを構築する個々の装置、すなわち、カード販売機、パチンコカード、玉貸機能付パチンコ遊技機、カード精算機、カードシステム管理装置につき、その構成および動作などについて詳細に説明する。
【0025】カード販売機の説明図2は、このカードシステムの一実施例に係るカード販売機10の外観斜視図であり、図3は、カード販売機10の正面図である。また、図4は、カード販売機10の構成を説明するために描いたブロック図である。図2ないし図4を参照して、特に、図3および図4を参照してカード販売機10の構成と動作について説明をする。
【0026】記録媒体発行手段の一例のカード販売機10は、電源回路24から各機構部へ電源が供給されている状態において、カード販売中か否かが販売中表示器26または中止表示器28で表示される。カード販売機において、硬貨投入口30または紙幣投入口32から硬貨または紙幣が投入されると、それぞれ、硬貨選別器34または紙幣選別器36によって、投入硬貨または投入紙幣が正規の硬貨または紙幣か否かその真偽が判別され、正規の硬貨または紙幣であれば、それらは紙幣計数器38へ与えられる。紙幣計数器38は投入貨幣(硬貨および紙幣)の金額を検出して積算計算するものである。貨幣計数器38の検出計数データ(投入金額データ)は制御部40へ与えられ、投入金額記憶部42へ記憶されるとともに、表示器用ドライバ44を介して投入額表示器46で表示される。
【0027】貨幣計数器38で計数された後の投入貨幣は、一部釣銭保持,返却機構48へ補充貨幣として与えられるとともに、その他のものは金庫52へ収納され保管される。
【0028】貨幣選別器34で選別された投入貨幣または紙幣選別器36で選別された投入紙幣が不良貨幣または不良紙幣の場合は、金銭保持,返却機構48を介して釣銭返却口50から返却される。
【0029】貨幣投入後、利用者によって選択指示機構が操作される。すなわち、通常の操作では、販売カード額選択ボタン54a,54b,54c,54d,54eのいずれかが押され、販売カード枚数選択ボタン56a,56bのいずれかが押される。これらボタン操作により生じた信号は信号読取回路58で検出され、制御部40へ与えられる。制御部40ではこれら信号を表示器用ドライバ44へ与え、販売カード額表示器60および販売カード枚数表示器62に選択された販売カードの金額および枚数をそれぞれ表示させる。
【0030】利用者は、各表示器60および62の表示を確認し、該表示内容を訂正したいときはキャンセルボタン64を押し、表示額のカードを購入したい場合は販売ボタン66を押す。なお、販売カード枚数表示器62は、販売カード額選択ボタン54のいずれかが押された時点で枚数「1」を表示し、その後販売カード枚数選択ボタン56a,56bのいずれかが押されたときに、その枚数表示を変更するものである。
【0031】なお、販売カード枚数選択ボタン56を設ける変わりに、販売カード選択ボタン54の押された回数に応答して、販売カード枚数を検出し、それを表示するようにしてもよい。
【0032】販売ボタン66の信号は信号読取回路58を介して制御部40へ与えられる。制御部40ではこの信号に基づいてカード販売機構を制御し、カード用紙ストック部68からカードを取出し、データ書込部70で必要なデータをカードの磁気ストライプ部に書込み、データ印字部72でカード表面に必要なデータを印字し、発券処理部74を介してカード払出口76からカードを発行する。
【0033】また、制御部40は、釣銭保持、返却機構48を制御し、カード購入後の釣銭を釣銭返却口50から返却するとともに、釣銭金額記憶部42に返却した釣銭額などを記憶する。
【0034】上記説明では、カード発行機構においては、カード用紙ストック部68に無データのカードがストックされており、販売制御信号に基づいてストック部のカードが取出され、必要なデータが書込まれ(磁気的にデータがエンコードされ)かつ印字されて発券処理される構成である旨説明したが、これに代えて、予めデータが記憶されたカードが種類別にストックされており、それらのいずれかが選択的に払出されるものであってもよい。
【0035】カード販売機10により販売されるパチンコカードの金額は、図示のように、たとえば1,000円カード、2,000円カード、3,000円カード、5,000円カードおよび10,000円カードと、通常遊技者が貨幣によって玉を借りる場合の金額に比べて高額になっている。これは、パチンコカードによってパチンコ玉を借りる場合は、カードの額面すべてを借りるのではなく、そのうちの必要な金額分だけパチンコ玉を借りることができるので、遊技者が何度もカードを購入したりする手間を省けるように考慮したものである。
【0036】カード販売機は、以上説明したものに限らず、次の図5に示すような、貸玉機構を含んだものであってもよい。すなわち、カード販売のための操作部に加えて、貸玉処理のための貸玉中表示器78、貸玉金額選択ボタン80および玉放出口82が設けられて、硬貨投入口30または紙幣投入口32へ硬貨または紙幣を投入後、貸玉金額選択ボタン80の操作により所定個数の貸玉が玉放出口82から払出される機構を含むものでもよい。
【0037】このようなカード販売兼玉貸機とすれば、利用者は遊技開始時等において、所定個数のパチンコ玉を借りるとともに、遊技の進み具合に応じさらにパチンコ玉を借りる必要などを考えカードを合わせて購入できる便利な装置とできる。
【0038】また、パチンコホールにおいては、カード販売機と玉貸機とを並設する必要がなく、ホールの設置スペースを有利に利用できる。
【0039】さらにまた、カード販売機は、次のような簡易な構成のものにしてもよい。すなわち、貨幣投入口として所定の紙幣、たとえば1,000円紙幣だけを投入できる紙幣投入口が設けられ、かつ、カード払出口が設けられただけのものでもよい。そして、紙幣投入口から1,000円紙幣が投入され、投入された紙幣が正規の1,000円紙幣であることが判別装置によって判別されることに応答して、1,000円のパチンコカードがカード払出口から払出されるものでもよい。つまり、図3で説明したカード販売機10のように、多種類の紙幣を投入でき、かつ、購入したパチンコカードの金額を選択できるような販売機ではなく、1,000円札の投入に応じて1,000円のパチンコカードを発行するような簡易な構成のものであってもよい。
【0040】パチンコカードの説明図6は、このシステムの一実施例に用いられるパチンコカードの一例を示す図解図である。パチンコカード22は、たとえば紙券またはポリエステルベースの薄い券でできており、その正面または裏面の一部または全部に磁気コーティング部を有している。図示の実施例では、その表面の一部に磁気ストライプ84を有する。パチンコカード22の表面には、販売店名(たとえば「フィーバーI店」),使用期限(たとえば「61.8.31」)、販売日(たとえば「61.7.01」)およびカードの金額(たとえば「金額:3,000」)が印字されている。
【0041】磁気ストライプ84は、磁気的にデータの書込みが可能な領域で、書込まれたデータは機械的に読出し可能である。磁気ストライプ84には、たとえば図7R>7に図解的に示すようなデータ、すなわち、販売店名、販売日、使用期限、使用可能店コード(パチンコカード22を販売した店に限らず、業務提携などしている店であって、このパチンコカードによってパチンコ玉の借出しが可能な店のコード)、カード金額、精算の有無(カードが精算されたか否かを現わすデータ)、使用済額(カード金額3,000円のうちいくらの金額が既にパチンコ玉の貸出しに用いられたか)などのデータが記憶されている。
【0042】なお、図6および図7に示すパチンコカード22は、単なる一例であって、この実施例に使用可能なパチンコカードがこのような実施例に限定されるというものではない。パチンコカードの変形例としては、次のようなものが考えられる。
【0043】パチンコカードの金額は予め所定額、たとえば1,000円に定められており、パチンコカードには使用期限データと使用可能店名データとだけが記憶されており、該パチンコカードは1回使用することにより貸出すことのできるパチンコ玉が200円単位に定められており、5回使用できるようなカードとしてもよい。そして、1回使用するごとに、パンチ孔または切欠が1つ形成され、パンチ孔または切欠が5個形成されたときにカードが使用済みとなるようなものでもよい。ここで、パチンコ孔または切欠は、有価価値を特定可能な情報に含まれる。すなわち、パチンコ孔または切欠が1つも形成されていない場合には1,000円の有価価値を特定でき、パチンコ孔または切欠が1個形成された場合には800円の有価価値を特定できるため、このように1回使用するごとにパチンコ孔または切欠が1つ形成されるようなパチンコカードは、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体の一例である。
【0044】また、パチンコカードへの各データの記憶は、磁気的な記憶に代え、バーコードなどの光学的に検出可能な印字態様によってデータがエンコードされたものであってもよい。また、パチンコカードへのデータのエンコードは、パチンコカードに形成された小さな透孔の組合わせになってなされたものであってもよい。
【0045】さらに、カードにエンコードされるカード使用期限データは、カード販売機から予め記憶されいるものに限らず、カードが最初に使用されてパチンコ玉が初めて貸出されたときに、その時点から所定期間内はカードが使用可能なように、その時点で使用期限データが記憶されるようにしてもよい。
【0046】なお、カードに貸出し可能なパチンコ玉の数量データ(金額データ)がエンコードされている場合においては、不正にデータの再記録ができないように、既に貸出されたパチンコ玉の数量(金額)に応じて、磁気コーティング部などのデータ記録可能な部分に透孔を形成して、物理的にデータの再記録が不可能にしてもよい。
【0047】パチンコ遊技機の説明図8は、このシステムの一実施例に適用可能な遊技機の一例であるパチンコ遊技機300の正面図であり、図9は、その一部内部構造を示す全体背面図である。さらに、図10は、パチンコ遊技機300の側面図である。また、図11は、パチンコ遊技機300の構成ブロック図である。
【0048】図8ないし図11を参照して、パチンコ遊技機300の構成を説明する。パチンコ遊技機300の前面枠302には、遊技盤304が形成されており、その遊技盤304により遊技領域305が形成されている。前面板330には、打球供給皿324が設けられており、景品玉出口323から払出された遊技媒体の一例であるパチンコ玉を一時貯留するとともに、パチンコ玉を1つずつ打球発射装置372(図9参照)に送り込み、遊技者による操作ハンドル336の操作により、パチンコ玉を1つずつ前記遊技領域305に打込み得るように構成されている。また、パチンコ遊技機300の下方部分には、余剰玉受皿332が設けられており、前記打球供給皿324に貯留されているパチンコ玉が満杯になった場合に、その一部を余剰玉出口334から放出し余剰玉受皿332により貯留できるように構成されている。前記遊技盤304には、その中央部分に可変表示装置306が設けられているとともに、下方部分に可変入賞球装置310が配設されている。さらに、遊技盤304には、始動入賞口316a,316b,314が設けられており、その始動入賞口316a,316b,314へのパチンコ玉の入賞により、可変表示装置306の回転ドラム308a,308b,308cが一定時間回転して停止するように構成されている。また、図中328は停止ボタンであり、前記回転ドラム308a,308b,308cの回転中に遊技者がON操作することにより、回転ドラム308a,308b,308cの回転が停止するように構成されている。また、この回転ドラム308a,308b,308cは、常時回転させておいてもよく、パチンコ玉の始動入賞に伴って自動停止するもので構成してもよい。この回転ドラム308a,308b,308cの停止時における図柄の組合わせが所定の組合わせ(たとえば777)となった場合は、大当り状態となり、可変入賞球装置310の開閉板312を所定時間(たとえば30秒間)開成するように制御される。但し、この開成期間中に、パチンコ玉の入賞が10個となった場合は、開成時間が所定時間に達する以前に閉成するように制御される。
【0049】また、この開閉板312の開成の最中に、パチンコ玉が可変入賞球装置310内に設けられたVポケットに入賞すれば、前記可変入賞球装置310の開閉板312が閉じてから再度開成されるようになされており、この継続回数の上限は、10回と定められている。なお、この継続回数を継続回数表示器318により表示するように構成されている。
【0050】図中392は入賞玉数表示器であり、パチンコ遊技機への入賞玉数が多くて景品玉払出装置で景品玉を払出せないときの未払分の入賞玉数を表示するためのものである。また、図中326はスピーカであり、前記大当り状態のときの効果音の発生や不正行為発生時の警報音の発生などを行うものである。322はアウト玉の排出のためのアウト孔、320は可変入賞球装置310へのパチンコ玉の入賞個数を表示する入賞個数表示器である。前面枠302には、貸玉中表示器338が形成されており、玉を貸出すための装置が駆動中である旨を表示する。またその下方には、カード挿入口340が設けられており、パチンコカードを垂直方向に挿入し得るよう構成されている。さらにその下方には、金額表示器342および貸玉信号指令ボタン344が設けられている。金額表示器342は、パチンコカードに記憶された貸玉可能な金額を表示するためのものである。貸玉信号指令ボタン344は、「1,000円」「500円」「300円」「200円」「100円」の5つのボタンを含み、いずれかのボタンが押されることにより、表示金額に応じた金額分のパチンコ玉の貸出表示をするものである。そして、パチンコカードを挿入し貸玉信号指令ボタン344を操作することにより、パチンコ玉が景品玉出口323から貸出されるように構成されている。
【0051】なお、貸玉信号指令ボタンは、上記実施例に限らず、単一の金額ボタン(100円,200円など)を設け、金額ボタンの押圧毎に対応した貸玉を払出すようにしてもよい。また、貸玉指令信号ボタンをわざわざ設けずに、パチンコカードを遊技者がカード挿入口へ手動で挿入する毎に単一の金額(100円,200円など)分の貸玉を払出すようにしてもよい。
【0052】入賞領域の一例である前記始動入賞口316a,316b,314には、図9に示すように、始動入賞玉検出器364a,364b,364cが設けられており、始動入賞口316a,316b,314にパチンコ玉が入賞し、この検出器が検出することで第1の入賞状態が発生し、この検出器の検出出力により回転ドラム308を回転表示制御するように構成されている。また、この検出器の検出出力に基づいて景品玉を一定個数(たとえば7個)払出すよう制御されるのであり、この始動入賞玉検出器364a,364b,364cは入賞玉検出器に兼用構成されている。また、図中、368a,368b,368cは、機構板349に取付けられている入賞玉検出器であり、この検出器が検出することで第2の入賞状態が発生し、パチンコ玉の入賞により一定個数(たとえば13個)の景品玉を払出すためのものである。また、366a,366bも入賞玉検出器であり、この検出器が検出することで第3の入賞状態が発生し、パチンコ玉の入賞により一定個数(たとえば10個)の景品玉を払出すためのものである。これらの始動入賞玉検出器364a,364b,364c、入賞玉検出器368a,368b,368cおよび入賞玉検出器366a,366bによって、複数種類定められた入賞状態のいずれかが発生した場合にその入賞状態の種類に応じた入賞信号を発生する入賞信号発生手段が構成されている。遊技媒体を1個宛て払出し可能な遊技媒体払出手段は、玉払出手段で構成されており、これら入賞玉検出器の検出出力に基づいて、玉を払出し可能な玉払出手段の一例である景品玉払出装置352が駆動制御され、景品玉払出装置内のパチンコ玉を景品玉通路354側に送り出し、所定量の景品玉を景品玉出口323から打球供給皿324(図8参照)に所定量払出すように構成されている。景品玉通路354には、その途中箇所に切換弁358が設けられており、玉抜きソレノイド356によりこの切換弁358が切換えられ、パチンコ玉の落下径路が景品玉通路360または玉抜き通路362のどちらかに択一的に切換えられるように構成されている。この玉抜き通路362は、遊技場の終了時などにパチンコ遊技機内に残っているパチンコ玉を抜取るためのものである。
【0053】図中、372は打球発射装置であり、打球モータ374と、それによって駆動される打球杆376とで構成されており、打球供給皿324(図8参照)から1つずつ送られてきたパチンコ玉を遊技領域内に打込めるように構成されている。
【0054】図中、340はカード挿入口であり、346はカード制御ボックス、348は選択制御ボックスであり、貸玉信号指令ボタン344(図8参照)に対応しているものである。このカード挿入口340からカードを挿入し、貸玉信号指令ボタン344(図8参照)を操作することにより、後述するように、遊技媒体を払出し可能な遊技媒体払出手段の一例の景品玉払出装置352が駆動制御され、所定量のパチンコ玉が貸出されるように構成されている。
【0055】図9においては、入賞玉検出器を複数設けたパチンコ遊技機を示したが、この入賞玉検出器を単一のもので構成し、どの入賞口へ入賞しても同じ数の景品玉を払出すようにしてもよい。
【0056】また、景品玉の払出しは、入賞口に入賞するだけでなく、可変表示装置の停止時における表示態様が予め定められた図柄の組合わせとなったことにより、景品玉の払出しを行なってもよい。
【0057】前記カード制御ボックス346は、図10に示すように、カード挿入口340から挿入されたカードを検出するカード挿入検出スイッチ380と、その挿入されたカードを所定の場所に搬送するカード搬送機構382と、カードに記録されているデータを読取りまた新たなデータを書込むためのカードデータ読取書込装置384とから構成されている。カード挿入検出スイッチ380、カード搬送機構382およびカードデータ読取書込装置384によって、遊技機に対応して設けられ、かつ、記録媒体発行手段10が発行した記録媒体に記録された情報を読取って処理する記録媒体処理手段の一例が構成されている。また、パチンコ遊技機300の前面枠302には、貸玉中表示器338が設けられており、玉貸用の装置が駆動中である旨を表示し得るように構成されている。図中342は金額表示器、344は貸玉信号指令ボタン、324は打球供給皿、336は操作ハンドル、332は余剰玉受皿、349は機構板、である。
【0058】なお、パチンコ遊技機300の表面には、さらに、挿入されたパチンコカードが使用可能なカードか否かを表示するランプを設けてもよい。
【0059】前記カード挿入検出スイッチ380は、カード挿入通路の左右両側に設けられた1対の投光器と受光器からなるスイッチなどで構成する。このカード挿入検出スイッチ380は、パチンコカード22の先端部が挿入されることにより、投光器から受光器への光が妨げられてパチンコカード22の挿入を検出する。
【0060】なお、カード挿入検出スイッチ380は、投光器と受光器とからなるスイッチに代えて、アクチュータ部が軽く動くように構成されたマイクロスイッチで構成してもよい。
【0061】前記カード搬送機構382は、カード搬送用ローラおよびモータなどを含むもので構成されており、パチンコカード22の両端をローラで挟み、一方方向へ駆動することによりパチンコカード22を内部に取込み、かつ、他方方向へ駆動することによりパチンコカード22を外部へ排出するという搬送機能を有するものである。
【0062】前記記録媒体読取手段の一例のカードデータ読取書込装置384は、パチンコカード22に備えられた磁気ストライプ84(図6参照)の位置に対応して設けられており、磁気ストライプ84に磁気的に記憶されたエンコードデータを読取り、またそのデータを書き換えることのできるものである。この実施例では、これは、磁気ヘッドで構成されている。
【0063】なお、パチンコカード22の情報がたとえばバーコードでエンコードされている場合には、カードデータ読取素子は光学的にデータを読取ることのできるバーコードリーダで構成すればよい。
【0064】また、パチンコカードは、上記実施例のカード搬送機構を用いずに手動でカード挿入口に挿入し、それを検出した後にカードに記憶されているデータを読取るようにし、単一の貸玉の払出しを行ない、一度カードを引抜き再度挿入することにより貸玉の払出しを行うようにしてもよい。
【0065】前記景品玉通路354の途中の所定位置にはパチンコ玉欠乏検出器394(図9には図示せず)が設けられている。通常は景品玉通路354にはその上流端からパチンコ玉が常時補給されているのであるが、そのパチンコ玉の補給が何らかの原因で停止している場合には、景品玉通路354から供給される貸玉の数が足りなくなるおそれがある。そのような場合には、このパチンコ玉欠乏検出器394がパチンコ玉の不足を検出し、それに基づいて制御部378は表示用ドライバ390へ信号を与え、貸玉中表示器338を消灯させて、他の機構の制御動作を停止させる構成になっている。なお、パチンコ玉欠乏検出器394からの信号の有無は、制御部378が所定の時間サイクルで割込処理により検出している。パチンコ遊技機300の各機構は、図11に示すように、制御部378によって制御される。貸出指令信号ボタン344から発せられる貸出指令信号に基づいて記録媒体処理手段384(380,382)が読取った記録媒体の記録情報により特定される有価価値を使用して記録情報を読取った記録媒体処理手段384(380,382)に対応する遊技機に用いられる種類の遊技媒体を貸出用の遊技媒体として遊技媒体払出手段352から払出し、各遊技機の遊技結果に応じて遊技媒体払出手段352から遊技媒体を景品用の遊技媒体として払出す制御を行なう払出制御手段の一例の制御部378は、マイクロコンピュータによって構成されており、制御中枢とてCPU、記憶回路であるRAM、制御プログラムが記憶されたROM、入出力インターフェイスなどを含んでいる。なお、遊技媒体払出手段を構成する玉を払出し可能な玉払出手段の一例のパチンコ玉払出用モータ388のためのモータドライバ386、金額表示器342、貸玉中表示器338および入賞玉数表示器392のための表示用ドライバ390などが必要に応じて設けられている。さらに、始動入賞玉検出器346a,364b,364cや入賞玉検出器366a,366b,368a,368b,368cなどの各種検出器も制御部378に接続されている。
【0066】なお、図11に示す貸玉制御回路部と遊技を制御する遊技制御回路部は、別々に設けてもよいし、また一体的に設けてもよい。
【0067】図12は、図11の制御回路の動作を示すフローチャートである。次に、図12のフローチャートの流れに従って、パチンコ遊技機300の処理動作について説明する。
【0068】制御がスタートすると、まず、ステップS1により、入賞玉検出器がONか否かが判断され、ONでないと判断された場合は、ステップS2に進み、入賞玉記憶カウンタに記憶値があるか否かの判断がなされ、記憶値がないと判断された場合は、ステップS6に進み、挿入スイッチからの入力があるか否かの判断がなされ、入力がないと判断された場合は、再び前記ステップS1に戻るDOループが形成されている。このDOループの巡回途中で、ステップS1により、入賞玉検出器がONであると判断された場合は、ステップS3に進み、入賞玉記憶カウンタと入賞玉表示器に1インクリメントする処理がなされ、ステップS4に進み、パチンコ玉の払出制御がなされる。そして、ステップS5により、入賞玉記憶カウンタと入賞玉表示器を1ディクリメントし、制御が終わる。また、前記DOループの巡回途中で、ステップS2により、入賞玉記憶カウンタに記憶値があると判断された場合は、ステップS4に進み、以降の制御がなされる。また、前記DOループの巡回途中で、ステップS6により、挿入スイッチからの入力があると判断された場合は、ステップS7に進み、搬送機構を動かしカードの取込みを行うとともに、ステップS8により、カードデータの読取処理が行なわれ、ステップS9により金額データを表示する。さらに、ステップS10に進み、選択ボタンの入力があるか否かの判断がなされ、入力があれば、ステップS11に進み、選択額と残額の大小の判断を行ない、残額に比べ選択額の方が大きい場合、すなわち、挿入されたパチンコカードに残っている金銭等価価値よりも借出さんとしているパチンコ玉(遊技媒体)の金銭等価価値の方が大きい場合は、ステップS12に進み、エラー処理がなされる。一方、選択額の方が残額よりも小さい場合または等しい場合は、ステップS13に進み、選択金額に応じてモータドライバの制御を行ない、ステップS14により、選択金額に応じた貸玉数の出力があったと判断されるまでその制御を継続させて、パチンコ玉の貸出しを行う。次に、ステップS15に進み、残額表示を行ない、ステップS16により残額があるか否かの判断を行ない、残額がある場合は、ステップS17に進み、カードの金額データを書き換える。すなわち、残額から選択額を引いた残りの額を新たな残額に書き換えるのである。次に、ステップS18に進み、データを書き換えた後のカードを放出する。また、ステップS16により、残額がないと判断された場合は、ステップS19に進み、カードを内部へ回収する。
【0069】図13は、前記景品玉払出装置352の構成を示す拡大図であり、その内部構造を説明するために、表面のカバー部材が取り除かれた状態で描かれている。また図14は、景品玉払出装置352およびそれに関連する部分の分解斜視図である。
【0070】遊技媒体払出手段の一例の景品玉払出装置352は遊技盤304の裏面側に配設された機構板に取付けられる取付基板558と、その取付基板558に平行に配設されるカバー部材560とを備えている。取付基板558とカバー部材560との間には、たとえばパチンコ玉1個分の直径よりもやや広めの幅に構成されており、パチンコ玉1個が通過可能に構成されている。
【0071】取付基板558とカバー部材560との間には、パチンコ玉P搬送用の搬送ベルト562が備えられている。搬送ベルト562は、主回転プーリ564と従回転プーリ566との間に掛け渡されている。主回転プーリ564は駆動モータ568によって駆動され、他方、従回転プーリ566は取付基板558とカバー部材560との間に回動自在に取付けられている。
【0072】搬送ベルト562の外周面、すなわち、主回転プーリ564および従回転プーリ566の周面と当接または係合する中側面と反対側の外側面には、その長さ方向に対して等間隔に景品玉載置用凹部570が形成されていて、この凹部570によって景品玉が1個ずつ搬送可能に構成されている。
【0073】また、搬送ベルト562の内側面は、凹凸が形成されており、主回転プーリ564および従回転プーリ566の表面に形成された凹凸と係合して、搬送ベルト562が各プーリと滑り合うことなく移動されるようになっている。
【0074】なお、搬送ベルト562がゴムなどの摩擦計数の大きな材質で形成されている場合は、その内側面に凹凸部を形成せずともよく、その場合は、各プーリ周面の凹凸も不要である。
【0075】搬送ベルト562は、図13に示すように、従回転プーリ566側から主回転プーリ564側へ、その上面側が緩やかに上がり傾斜がつくように配設されていて、パチンコ玉Pが自然落下などによって主回転プーリ564側から従回転プーリ566側へ搬送ベルト562上を転がらないように構成されている。
【0076】取付基板558に形成された景品玉連絡口572から転がり出た景品玉は、搬送ベルト562の景品玉載置用凹部570へ順次1個ずつ載り、搬送ベルト562の移動に伴って主回転プーリ564側へ送られる。
【0077】主回転プーリ564近傍には景品玉検出器574が取付けられており、搬送ベルト562によって搬送されて景品玉出口576へ放出される景品玉を1個ずつ検出可能になっている。
【0078】したがって、景品玉払出開始信号に基づいて駆動モータ568の回転を開始し、この景品玉検出器574によって払出される景品玉数を計数しながら所定数になったときに駆動モータ568を停止するようにすれば、任意の数の景品玉を払出すことが可能である。
【0079】なお、貸玉指令の信号によっても、上記景品玉払出装置を駆動させて対応した貸玉を払出すようにしている。すなわち、払出制御手段378,386が、貸玉指令信号に応じて所定個数の遊技媒体を遊技媒体払出手段388(352)より払出して貸出す制御を行うようにしている。払出される景品玉は景品玉出口576を通って下方へ落下する。なお、578は、搬送ベルト562によって送られる景品玉を、1つの景品玉載置用凹部570に対して必ず1個になるように規制するための、言わば玉をならすための景品玉整流突起である。
【0080】なお、図14に示すように、景品玉出口576を落下する景品玉は、景品玉通路544へ至る。
【0081】なお、景品玉払出装置は上記実施例に限らず種々の変形例が考えられる。
カード精算機の説明図15は、このシステムの一実施例に用いられるカード精算機の一例を示す外観斜視図であり、図16はその正面図を示す。図16を主として参照して、カード精算機12は、カード精算機が精算処理可能な状態であるか、精算処理を中止状態であるかを表示するための精算中表示器140および精算中止表示器142がそれぞれ設けられている。カード投入口144は、カード使用者(遊技者)が精算したいカード22を投入するためのものであり、ここからカード22が投入されると、そのカード22の残額が検出され、残り金額表示器146に当該金額が表示される。精算金額表示器148は、精算する金額を表示するためのものである。紙幣払戻し口150および硬貨払戻し口152は、ともに、精算金額を払戻すためのものである。カード精算機12には、さらに、数値データを入力するためのテンキー154、精算処理を指令するための精算キー156およびカード回収処理を指令するための回収キー158が設けられている。
【0082】図17は、カード精算機12の構成を説明するためのブロック図である。また図18は、図17のブロック図の動作を説明するためのフローチャートである。次に、図17および図18を参照して、カード精算機12の構成と動作とについて説明する。
【0083】カード使用者が精算したいカード22をカード投入口144へ挿入することにより、カード検出スイッチ160がオンし、該カード検出スイッチ160から制御部162へ信号が与えられる。応じて制御部162はカード搬送機構164を駆動させてカード22を取り込むと同時に、カードリーダライタ166によってカード22にエンコードされているデータを読取る。カードリーダライタ166によって読取られたデータは制御部162で検出記憶され、読取られたカードデータの金額データが残額「0」でない場合には当該カード22の残額を表示用ドライバ168を介して残り金額表示器146で表示させる。
【0084】次に、使用者によってテンキー154が操作され、数値データが入力された場合は、入力された数値データを精算金額表示器148で表示させ、精算ボタン156の入力を待つ。精算ボタン156の入力があった場合、制御部162ではテンキー154によって入力された精算金額とカード22の残り金額とを比較し、入力金額が残り金額よりも小さいか等しい場合に限り、紙幣払出機構170および/または硬貨払出機構172を駆動させて、紙幣収納箱174および/または硬貨収納箱176内の紙幣および/または硬貨から、精算金額分の貨幣を紙幣払出口150および/または硬貨払出口152へ払出す。
【0085】なお、テンキーで入力された精算金額がカード22の残り金額よりも大きい場合などは、再度テンキー154で精算金額が訂正されるまで貨幣払出処理はできない。
【0086】なお、カードの残額の精算は、カード精算機にカードを挿入すれば、全残額を精算するようにしてもよい。
【0087】貨幣払出処理とともに、制御部162はカードリーダライタ166によってカード22にエンコードされている金額データを書き換える。すなわち、カード22の残り金額から入力された精算金額を減じた額がカード22に改めてエンコードされ、それがカード22の新たな残り金額となる。新たな残り金額がなくなった場合には、制御部162はカード搬送機構164を駆動させてカード回収処理を行ない、カード22をカード回収箱178へ回収する。新たな残り金額がある場合には、カード搬送機構164によってカード22は再度カード投入口144へ返却処理される。
【0088】なお、カード22の精算は、たとえば100円単位で行うものとし、それより小額の精算はできないようにして、いたずらな精算を防止するようにするのが好ましい。
【0089】最初にカード22が取込まれたときに検出されたカードデータ中の金額データに残り金額のない場合には、制御部162は残り金額表示器146にカード代金を表示させる。ここで、カード代金について簡単に説明する。
【0090】このシステムに適用されるカード22は使い捨てのカードになっている。したがって、使用者がカード22にエンコードされた残り金額がなくなったときは、該カード22を捨てる。通常、パチンコホール内にはいくつかの屑かごが設置されてはいるが、各パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機で遊技している遊技者が遊技機からパチンコ玉やコインなどの遊技媒体を借出したときにカード22の残り金額がなくなった場合は、そのカード22をわざわざ屑かごへ運ぶことなく、島台の縁などに積んでおいたりフロアへ捨てたりすることが考えられる。そして、営業時間中にそのような遊技客は多数いるであろうから、遊技場には不要になったカード22が多数乱舞し、後の清掃などが困難である。
【0091】そこで、この実施例では、不要になった使い捨てカード22をカード精算機で回収させ、残額がなくなった不要なカード22で遊技場が汚れたり、その始末の手間を省けるように構成した。すなわち、不要なカード22は、所定のカード代金、たとえば20円で買取ることにし、そのためには、不要なカード22を遊技者がカード精算機に投入すればよいようにしたものである。
【0092】図18のフローチャートに戻って、カード代金を表示して後、回収ボタン158が押されると、制御部162はカード22をカード回収箱178へ回収処理する。そして、その後、硬貨払出機構172を駆動させて、硬貨払出口152からカード代金であるたとえば20円を払出処理する。
【0093】なお、精算後のカード22の残り金額がなくなったときにおいて、カード回収処理をした後にカード代金払出処理をするようにしている。
【0094】以上の制御に加えて、カード精算機12では、次のような割込制御がなされている。すなわち、紙幣収納箱174および硬貨収納箱176内に所定額以上の紙幣および硬貨がそれぞれ収納されているか否かを判別し、収納されている場合にはさらに、装置の処理動作が正常に行なわれているか否か、つまり何らかの制御上のトラブルが生じているか否かを判別し、トラブルが生じていなければ、表示用ドライバ168を介して精算中表示器142を点灯させる。
【0095】所定額以上の貨幣がない場合または処理に異常がある場合には、精算中止処理、すなわちカード精算機12の処理動作を不能動化して処理を禁止し、精算中止表示器142を点灯させる。このような割込処理は、たとえば、0.4msごとに行なわれる。
【0096】カードシステム管理装置の説明図19は、このシステムの一実施例に用いられるカードシステム管理装置14の外観斜視図であり、図22は、操作パネル部に設けられたキー配置などを示す平面図である。
【0097】図19および図20を参照して、カードシステム管理装置14の操作パネル180上には、動作モードを切換えるためのモード切換スイッチ182、数値データを入力するためのテンキー184および各種動作を指令するための複数個のファンクションキー186ならびに内蔵プリンタのレシート排出口188が設けられている。モード切換スイッチ182は、管理装置14の電源を遮断するOFFモード、管理装置14が通常の操作をすることができるONモード、管理装置14が果たす機能のうち、特定の操作者、たとえば遊技場の管理者または遊技場の責任者などだけが確認することのできるデータだけを表示させることのできるSECRETモードおよび管理装置14の動作プログラムを変更したり書き換えたりするためのPROGRAMモードを切換えるものである。モード切換スイッチ182は、キーを差し込むことによりモードを切換えることができるようにされており、通常、一般従業員はOFFモードとONモードとを切換えることのできるキーを所持し、遊技場の責任者などはOFFモード、ONモード、SECRETモードおよびPROGRANモードを切換えることのできるキーを所持することが考えられる。
【0098】なお、モード切換スイッチ182がOFFモード以外のモードのときには、管理装置14が通電されていることを表示するための表示ランプ190が当該モード切換スイッチ182の上側に配設されている。
【0099】テンキー184は、「1」〜「9」および「0」ならびに「C(クリア)」キーの11個のキーを備えており、これらキーを用いて数値データを入力することができる。「C」キーは入力データを訂正などするときに用いるキーである。
【0100】ファンクションキー186は、次に述べる各種のキーが含まれている。すなわち、カード販売情況キー192:このキー192は、カード種類ごとにカード販売枚数、カード種類ごとの販売金額、全カード販売合計枚数、全カード販売合計金額などのデータを出力指令するためのものであり、投入貨幣情況キー194:このキー194は、貨幣種類別ごとの投入貨幣枚数、貨幣種類別ごとの投入貨幣金額、および全貨幣の合計金額に関するデータを出力指令するためのものであり、払出釣銭情況キー196:このキー196は、払出した釣銭の種類別ごとの貨幣枚数、払出した釣銭の種類別ごとの貨幣金額および払出した全釣銭の合計金額を表示指令するためのものであり、内蔵釣銭情況キー198:このキー198は、カード販売機またはカード精算機に予め内蔵された釣銭の貨幣金額を表示指令するためのものであり、内蔵釣銭設定キー200:このキー200は、カード販売機およびカード精算機に予め収納した釣銭の額を、釣銭種類別ごとにテンキーで入力設定する場合に用いるものであり、玉貸機番号指定キー202:このキー202は、各玉貸機ごとに玉貸情報を表示指令するためのものであり、全玉貸(全金額)キー204:このキー204は、玉貸合計数および玉貸合計金額などを表示指令するためのものであり、印字キー206:このキー206は、ディスプレイ画面に表示されたデータを内蔵のプリンタで印字処理指令するためのものであり、補給玉合計数キー208:このキー208は、各遊技機ごとに補給した補給玉の合計数を表示指令するためのものであり、打込玉合計数キー210:このキー210は、各パチンコ遊技機ごとに打込まれた全打込玉数を表示指令するためのものであり、貸玉数に関する出玉率キー212:このキー212は、パチンコ遊技機によって借出されたパチンコ玉数に対するパチンコ遊技機の出玉率の割合を表示指令するためのものであり、カード販売機に関する出玉率キー214:このキー214は、販売されたカードの売上金額に対する現在の遊技に基づく全パチンコ遊技機の出玉率を表示指令するためのものであり、差数キー216:このキー216は、基準数に対する被比較数の差数を表示指令するためのものであり、実売上高キー218:このキー218は、実際の売上高を演算表示させるためのものであり、実売上高・全玉貸金額比較キー220:このキー220は、全売上高と前記玉貸金額との比較表示を指令するためのものであり、カード総販売金額,全玉貸金額比較キー222:このキー222は、カードの総販売金額と全玉貸金額とを演算表示指令するためのものである。
【0101】図19を参照して、カードシステム管理装置14には、データ表示のためのCRTディスプレイ224が備えられている。当該ディスプレイ224には、操作パネル180の各キーが操作されることにより、各種データが表示される。
【0102】管理装置14の内部構成は、CPUを中心とするマイクロコンピュータによって構成されており、構成回路の一例を示せば、図21に示すとおりである。
【0103】図21を参照して、カードシステム管理装置14は、上述したような各種のキーを含む操作パネル180と、操作パネル180からの信号が与えられるCPU226と、CPU226の動作プログラムが記憶されたROM228と、各種データの書込みおよび読出しが可能なRAM230と、CRTディスプレイ224と、プリンタ232を含む構成である。図21のブロック図は簡略化されて描かれた図解図であって、実際には、CPU226からCRT224やプリンタ232へ与えられる信号径路にはインターフェイスやドライバ回路などが備えられているが、そのような技術は既に周知でありまたこの発明の実施例として重要なことではないので省略する。
【0104】CPU226には、既に述べたカード販売機、カード精算機、玉貸機、パチンコ遊技機および景品玉交換機などからの各種データが入力される。CPU226は、これら入力されるデータをRAM230に一時的に記憶し、また、操作パネル180からの指令信号に応答して、RAM230に記憶したデータに基づいて演算処理などを行ない、指示されたデータをCRTディスプレイ224に表示しまたはプリンタ232によって印字される。
【0105】RAM230には、各種データを記憶するためのエリアとして、少なくとも次のような記憶エリアが含まれている。すなわち、カード種類毎記憶エリア、貨幣種類別投入枚数記憶エリア、貨幣種類別金銭払出枚数記憶エリア、貨幣種類別内蔵釣銭枚数記憶エリア、パチンコ機別補給玉数記憶エリア、パチンコ機別打込玉数記憶エリア、カード種類別精算枚数記憶エリア、カード種類別精算払戻し額記憶エリア、カード種類別回収カード枚数記憶エリア、景品交換玉数記憶エリア、交換景品種類および数記憶エリア、計算用レジスタエリアなどである。
【0106】以上各記憶エリアのうち、より好ましくは、カード種類毎販売枚数記憶エリア、貨幣種類別投入枚数記憶エリア、貨幣種類別釣銭払出枚数記憶エリア、貨幣種類別内蔵釣銭枚数記憶エリアは、カード販売機、カード精算機別にそれぞれのデータが記憶可能なようにカード販売機、カード精算機別に記憶エリアが構成されている。
【0107】管理装置14のCPU226は、この管理装置に連結されたカード販売機、カード精算機、玉貸機、パチンコ遊技機および景品玉交換機の制御部を所定時間サイクルでアクセスし、各機械からのデータを取込んで、それらのデータをRAM230の所定エリアに記憶する。また、操作パネル180から表示指令信号などが与えられることにより、RAM230に記憶されたデータに基づいて所定の演算処理をし、その結果はCRTディスプレイ224に表示される。また、操作パネル180からプリントアウト信号が与えられたときには、CRTディスプレイ224に表示したデータなどをプリンタ232によってプリントアウトする。
【0108】なお、この実施例では、CPU226のデータ記憶手段として、RAM230を用いた場合を説明したが、RAM230の記憶容量が足りない場合などは、外部記憶装置として、たとえばフロッピーディスク、磁気テープなどを利用してもよい。
【0109】また、プリンタ232によってデータを出力するのに代えて、フロッピーディスクなどにデータを記憶させてもよい。
【0110】図22ないし図29は、図19ないし図21R>1を参照して説明したカードシステム管理装置14のCRTディスプレイ224上に表示されるデータおよびプリンタ232によってプリントアウトされるデータの一例を示す図である。これらの図には、印字データとして打出された状態の各種データ例が示されている。以下に、順を追ってカードシステム管理装置14で得られるデータについて説明する。
【0111】図22は、「投入貨幣管理データ」の一例を示す。このデータは、カード購入のためのカード販売機に投入された貨幣の種類と枚数と金額とを集計したものである。このデータは、図示のように、たとえば3時間おきに集計され、自動的に印字される。また、調べたい時間に、投入紙幣情況キー194(図20参照)が押されることにより打出される。
【0112】図23は、「販売カード管理データ」のプリントアウト例である。このデータは、全カード販売機において販売されたカードの種類別枚数および販売金額を集計したデータであり、やはり所定時間ごとにその変化がわかるようにプリントアウトされる。また、カード販売情況キー192が押されることにより、所望時間におけるカード販売情況としてもプリントアウト可能である。このデータを参照して、パチンコホール管理者は、カード売上情況などを把握することができ、それに基づいて、カード販売機内にストックさせておくカード券などの補給の時間などを知ることができる。
【0113】図24は、「釣銭管理データ」のプリントアウト例である。このデータは、全カード販売機に予め収納されている釣銭のうち、いくらの貨幣が何枚払出されたかを集計したデータである。このデータに基づいて、パチンコホールの管理者は、各カード販売機における釣銭の不足などが生じないように、常に前もって釣銭の補給等ができる。
【0114】図25は、「内蔵釣銭管理データ」であり、カード販売機に前もって収納した貨幣種類別の釣銭がいくらかを表示するものである。
【0115】図26は、「実売上高、全玉貸金額比較データ」のプリントアウト例である。このデータは、カード販売機によって販売されたカード販売合計金額からカード精算機によって精算された精算金額を減じ、或る時点におけるパチンコホールの実売上高を集計表示するものである。このデータには、玉貸機における売上金額、すなわち玉貸機で借出された貸玉金額も集計表示される。この場合において、実売上高>玉貸機売上金額の場合は、カード使用者が、販売されたカードであって、貸玉処理されておらず、かつ精算もされていないカードの残額分が実売上高と玉貸機売上金額との差額として現われる。
【0116】逆に、実売上高<玉貸機売上金額の場合は、カードによって適正な貸玉処理がされたのでないから、貸玉に関し何らかの不正があったことを推定でき、それに対する迅速な処理が可能である。
【0117】このデータにより、パチンコホールにおけるカードの販売および使用情況、貨幣による貸玉利用情況、遊技者の未使用カード所持情況などを把握することができる。
【0118】図27は、「カード販売合計金額・玉貸合計金額比較データ」のプリントアウト例である。このデータは、カード販売合計金額と玉貸合計金額とに基づいて、計算上の精算金額を演算するとともに、実精算金額を集計することにより、計算上の精算金額と実精算金額との差を検出し、未精算の残額のあるカードの所持率や所持情況を把握するための参照データとして用いられるものである。加えて、計算上の精算金額と実精算金額との差が所定以上の開きがある場合、不正のなされたことを推定または検出などをできる利点もある。
【0119】図28は、「貸玉数に関する出玉率」を表わすデータであって、合計玉貸数、補給玉合計数、打込玉合計数から出玉率を演算した結果を出力したものである。通常、パチンコホールにおける営業時間中の出玉率は、たとえば特公昭56−6306号公報に示されているように、 出玉率={貸玉合計数+(補給玉合計数−打込玉合計数)}/貸玉合計数×100または、 出玉率={貸玉合計数−(打込玉合計数−補給玉合計数)}/貸玉合計数×100で表わされる。
【0120】そこで、この実施例に係るカードシステム管理装置14は、玉貸機能付パチンコ遊技機300からのデータに基づいて、上記出玉率の計算をし、出力する。
【0121】図29は、「カード販売機に関する出玉率」のプリントアウト例を示す。この場合の出玉率の計算は、上述した図28における合計玉貸数に代えて、 合計玉貸数=カード販売合計玉貸数−カード精算合計玉貸数として計算したものであり、実際に玉貸機で借りられた玉数をもとにしておらずカード販売機で前売りされたカード金額が貸玉処理されたものとして計算した予測出玉率を表わすものであり。営業指針等としてパチンコホールは利用することができる。
【0122】図30は、実際の遊技場におけるこの発明の一実施例による遊技用装置のシステム配置例を示す図解的な平面図である。この図30は、図1に示す概略構成のシステムが、実際の遊技場において配置された一例である。図30において、10は記録媒体発行手段の一例のカード販売機、12はカード精算機、14はカードシステム管理装置、300は遊技機の一例のパチンコ遊技機、396はパチンコ遊技機で用いられる遊技媒体と異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる遊技機の一例のスロットマシン、である。また、18は玉貸機であり、前述したパチンコ遊技機300に設けられている玉の貸出機能を有する専用の機械である。また、図中18′はコイン貸出機であり、前述したスロットマシン396に設けられているコイン貸出機能を有する専用の機械である。図中に示されている矢印は、信号の流れの一部を代表的に示したものである。
【0123】このように配置されたシステムにおいて、遊技者は、記録媒体発行手段の一例のカード販売機10で発行されたカードを利用して、遊技機の一例のパチンコ遊技機300で遊技を楽しむことができ、さらに他の遊技機の一例のスロットマシン396においても遊技を楽しむことができるので、遊技者の利便性が向上する。
【0124】本実施例の玉貸機能付パチンコ遊技機300の玉貸機能部は、各パチンコ遊技機毎に一体的に設けてもよく、また、玉貸機能部をパチンコ島側に設けて、パチンコ玉交換時に共通的に使用できるようにしてもよい。
【0125】(他の実施例)本発明の遊技機は、パチンコ遊技機300に換えて図31に示すようにスロットマシン396でもよい。
【0126】たとえばパチンコ遊技機300とは異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる遊技機の一例のスロットマシン396には、遊技媒体の一例であるコインを投入するためのコイン投入口408が設けられており、このコイン投入口408にコインを投入することにより、遊技可能な状態となる。そして、遊技者が回転始動ボタン414を押すことにより、回転リール398a,398b,398cが回転し始め、次に遊技者の任意の選択により、停止ボタン415a,415b,415cを停止操作させて、前記回転リール398a,398b,398cを停止させる。そして、その停止した回転リールの表示態様が予め定める所定の図柄の組合わせ(たとえば777)となった場合に、遊技結果の一例の大当り状態となり、賞品用のコインがコイン受皿416上に払出される。この大当り状態は、回転リール398a,398b,398cにおける同一の図柄が横一列または斜め方向に揃った場合に成立するのであり、その同一の図柄が揃ったラインを表示するための当りライン表示器410a,410b,410c,410d,410eが設けられているとともに、大当りの表示を行うための大当り表示器412a,412bが設けられている。
【0127】なお、このような回転リール398a,398b,398cを含み図柄を可変表示できる可変表示装置の異なる表示結果が複数定められており、その表示結果の種類によって定められる遊技結果に応じて、異なる個数の遊技媒体の一例であるコインが遊技者に払出される。
【0128】図中、400は貸コイン中表示器であり、コインの貸出装置が駆動中である旨の表示を行うためのものである。また、402はカード挿入口、404は金額表示器、406は貸コイン信号指令ボタンである。
【0129】前記貸コイン中表示器400の表示中、図3232に示すように、カード22をカード挿入口402に挿入すると、まず、カード挿入検出スイッチ380によりカードの挿入されたことが検出され、次に、カード搬送機構382が作動し、カードを所定の位置に搬送する。さらに、カードデータ読取書込装置384により、カード22に記録されているデータを読取り、また、必要に応じてそのデータを書き換える。遊技機300に対しても説明したが、カード挿入検出スイッチ380、カード搬送機構382、およびカードデータ読取書込装置384によって、遊技機396に対応して設けられ、かつ、記録媒体発行手段10が発行した記録媒体に記録された情報を読取って処理する記録媒体処理手段が構成されている。この記録媒体処理手段の一例のカードデータ読取書込装置384は、前述と同様に、カード22の真偽判別用のデータやカード22に残されている残額(金銭等価価値)を読取るためのものである。そして、カード22の残額を、金額表示器404により表示する。また、遊技者が貸コイン信号指令ボタン406を操作することにより、遊技媒体の一例であるコインを必要な数だけ遊技媒体払出手段の一例のコイン払出装置420からコイン受皿416に払出す。なお、遊技媒体は、本実施例ではコインを用いる説明をしたが、前述したパチンコ遊技機のパチンコ玉を用いて、スロットマシンの遊技ができるような遊技機の場合は、遊技媒体とてパチンコ玉でもよい。このコインの払出しは、、コイン払出装置420の下方に設けられている払出コイン検出器424の検出出力をカウントしながらコイン払出モータ422を駆動制御することにより所定量払出し得るように構成されている。このコイン払出しのための制御機構は、前記図11に示したブロック図において、始動入賞玉検出器および入賞玉検出器を削除したものとほぼ同様なものを用いることができ、具体的な説明はここでは省略する。すなわち、このコイン払出しのための払出制御手段については説明を省略する。また、コイン払出しのための制御動作は、前記図12のフローチャートにおいて、入賞玉検出器の検出出力および入賞玉記憶カウンタの記憶値に基づく制御部分を、スロットマシンにおける大当り時の周知の制御に置き換えたものがそのまま用いいられるために、ここでは、これ以上の具体的説明を省略する。なお、図中426はコイン欠乏検出器であり、コイン払出装置420内のコインが欠乏したことを検出し、コイン補給管430からコインを補給させるためのものである。また図中428はコイン満タン検出器であり、コイン補給管430からのコインの補給に伴ってコイン払出装置420内のコインが満杯になったことを検出し、コイン補給管430からのコインの補給を停止させるためのものである。なお、コインの補給は自動に代えて手動で行なってもよい。さらに、図中398a,398b,398cは回転リールであり、各リールに対応して設けられているパルスモータ418により駆動回転される。前記コイン払出装置420だけでなく、コイン払出モータ422,コイン欠乏検出装置426,コイン満タン検出器428および払出コイン検出器424により、遊技媒体払出手段を構成している。
【0130】以上のようにこの発明によれば、硬貨および紙幣が用意されることなく、記録媒体発行手段10が発行する記録媒体の記録情報を記録媒体処理手段384(380,382)が読取り、その記録媒体処理手段384(380,382)に対応する異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機300,396に用いられるその種類の遊技媒体が貸出用の遊技媒体として遊技媒体払出手段352,420から払出され、各遊技機300,396の遊技結果に応じて遊技媒体払出手段352,420から遊技媒体が景品用の遊技媒体として払出される制御が行なわれることにより、遊技者は硬貨や紙幣を常備する必要がなく、さらに、記録媒体発行手段10が発行する記録媒体を用いて異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機300,396で遊技を楽しむことができ、また、弾球遊技機300においては貸玉機械に硬貨や紙幣を入れて借りてきたパチンコ玉を遊技機300の供給皿へ投入する必要も不要となり、遊技者の利便性が向上される。また、遊技場も硬貨や紙幣の回収を行なわなくてすみ、係員による回収作業に伴う煩わしさが軽減される。
【0131】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、記録媒体発行手段が発行した記録媒体に記録された情報を記録媒体処理手段が読取り、その読取った記録媒体の記録情報により特定される有価価値を使用して記録媒体処理手段に対応する異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機に用いられるその種類の遊技媒体が貸出用の遊技媒体として遊技媒体払出手段から払出され、各遊技機の遊技結果に応じて遊技媒体払出手段から遊技媒体が景品用の遊技媒体として払出されることで、遊技者は貨幣の持ち合わせがなくても記録媒体を持っていれば異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機のそれぞれで遊技を行なうことが可能となり、遊技者の利便性を極力向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技用装置に含まれる遊技機を使用したシステムの一実施例の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】カード販売機の一例を示す外観斜視図である。
【図3】カード販売機の正面図である。
【図4】カード販売機の構成を示すブロック図である。
【図5】カード販売機の他の例としてのカード販売・玉貸機の一例を示す正面図である。
【図6】システムに適用可能なカードの一例を示す図解図である。
【図7】カードに磁気的にエンコードされ得るデータ例を示す図解図である。
【図8】本発明に係る遊技用装置に含まれる遊技機の一例であるパチンコ遊技機を示す全体正面図である。
【図9】パチンコ遊技機300の一部内部構造を示す全体背面図である。
【図10】パチンコ遊技機300の側面図である。
【図11】パチンコ遊技機の構成を示すブロック図である。
【図12】パチンコ遊技機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】景品玉払出装置352の構成を示す拡大図である。
【図14】景品玉払出装置352の分解斜視図である。
【図15】カード精算機の一例を示す外観斜視図である。
【図16】そのカード精算機の正面図である。
【図17】カード精算機の構成を示すブロック図である。
【図18】カード精算機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】カードシステム管理装置の一例を示す外観斜視図である。
【図20】カードシステム管理装置の操作パネルに設けられた各キーなどを説明するための平面図である。
【図21】カードシステム管理装置の構成を示すブロック図であり、記憶装置に記憶される内容が図解的に示されている。
【図22】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図23】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図24】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図25】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図26】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図27】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図28】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図29】カードシステム管理装置によってプリントアウトされる各種データの例を示す図解図である。
【図30】遊技場におけるこの発明に係る遊技用装置の一例のシステムを構築する各装置を遊技機との結合状態を示す図解的な平面図である。
【図31】本発明における他の実施例を示し、遊技機の一例であるスロットマシンの全体正面図である。
【図32】そのスロットマシンの縦断面図である。
【符号の説明】
Pは、遊技媒体の一例であるパチンコ玉、Cは、遊技媒体の一例であるコイン、352は遊技媒体払出手段の一例である景品玉払出装置、420は遊技媒体払出手段の一例のコイン払出装置、10は記録媒体発行手段の一例のカード販売機、384(380,382)は記録媒体処理手段の一例のカードデータ読取書込装置(カード挿入検出スイッチ,カード搬送機構)、378は払出制御手段の一例の制御部、22は貸出用記録媒体の一例のカード、300は遊技機の一例であるパチンコ遊技機、396は遊技機の一例であるスロットマシンである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体を発行する記録媒体発行手段と、異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機と、該遊技機に対応して設けられ、かつ、前記記録媒体発行手段が発行した記録媒体に記録された情報を読取って処理する記録媒体処理手段と、遊技媒体を払出し可能な遊技媒体払出手段と、貸出指令信号に基づいて、前記記録媒体処理手段が読取った記録媒体の記録情報により特定される有価価値を使用して該記録情報を読取った記録媒体処理手段に対応する前記遊技機に用いられる種類の遊技媒体を貸出用の遊技媒体として前記遊技媒体払出手段から払出し、前記各遊技機の遊技結果に応じて前記遊技媒体払出手段から遊技媒体を景品用の遊技媒体として払出す制御を行なう払出制御手段とを含むことを特徴とする、遊技用装置。
【請求項1】 有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体を発行する記録媒体発行手段と、異なる種類の遊技媒体が用いられて遊技が行なわれる複数の遊技機と、該遊技機に対応して設けられ、かつ、前記記録媒体発行手段が発行した記録媒体に記録された情報を読取って処理する記録媒体処理手段と、遊技媒体を払出し可能な遊技媒体払出手段と、貸出指令信号に基づいて、前記記録媒体処理手段が読取った記録媒体の記録情報により特定される有価価値を使用して該記録情報を読取った記録媒体処理手段に対応する前記遊技機に用いられる種類の遊技媒体を貸出用の遊技媒体として前記遊技媒体払出手段から払出し、前記各遊技機の遊技結果に応じて前記遊技媒体払出手段から遊技媒体を景品用の遊技媒体として払出す制御を行なう払出制御手段とを含むことを特徴とする、遊技用装置。
【図1】
【図2】
【図6】
【図7】
【図3】
【図5】
【図8】
【図4】
【図9】
【図10】
【図11】
【図15】
【図12】
【図13】
【図14】
【図16】
【図17】
【図19】
【図18】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
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【図31】
【図26】
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【図29】
【図2】
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【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図31】
【図26】
【図27】
【図30】
【図32】
【図28】
【図29】
【公開番号】特開平7−148339
【公開日】平成7年(1995)6月13日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平6−207552
【分割の表示】特願平6−179893の分割
【出願日】昭和62年(1987)7月30日
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【公開日】平成7年(1995)6月13日
【国際特許分類】
【分割の表示】特願平6−179893の分割
【出願日】昭和62年(1987)7月30日
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
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