説明

遊技者情報管理装置

【課題】不正な遊技を抑制することができる遊技者情報管理装置を提供する。
【解決手段】玉貸機20は、遊技者ID検出装置23で検出した遊技者IDと、玉貸ボタン26aに対応する玉貸要求情報を管理装置30に送信する。管理装置30は、玉貸要求情報に対応する玉貸要求金額が、遊技者IDに対応して記憶装置40に記憶されている預入金額以下であり、遊技者IDに対応する遊技者に貸し出した玉貸金額を合計した合計金額、あるいは、遊技者IDに対応する遊技者に貸し出した玉貸金額と玉貸要求情報に対応する玉貸要求金額を合計した合計金額が、記憶装置40に記憶されている確認金額未満である場合には、玉貸許可情報を玉貸機20に送信する。一方、玉貸金額の合計金額、あるいは、玉貸金額と玉貸要求金額の合計が確認金額以上である場合には、確認情報を玉貸機20に送信する。その後、玉貸機20から受信した遊技者IDが先に受信した遊技者IDと一致すると、玉貸許可情報を玉貸機20に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機で遊技を行う遊技者の遊技者情報を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店等の遊技店では、各遊技者の遊技者情報を管理する遊技者情報管理装置が設けられている(特許文献1参照)。
遊技者情報管理装置が設けられている遊技店では、遊技者は、遊技者カード、例えば、会員となった遊技者は、会員用の遊技者IDが記憶された会員用の遊技者カード(会員カード)、会員となっていない遊技者(ビジター)は、ビジター用の遊技者IDが記憶されたビジター用の遊技者カード(会員カード)を携帯し、遊技者カードを用いて遊技を行う。例えば、パチンコ機で遊技を行う場合には、遊技者は、パチンコ機に対応する玉貸機に設けられているカード挿入口に遊技者カードを挿入する。玉貸機に設けられている遊技者ID検出手段は、カード挿入口に挿入された遊技者カードに記憶されている遊技者IDを検出して管理装置に送信する。管理装置は、玉貸機から遊技者IDを受信することによって、受信した遊技者IDで示される遊技者が当該玉貸機に対応するパチンコ機で遊技を開始したことを判別する。そして、判別した遊技者の遊技者情報を管理する。例えば、預入金額を遊技玉に交換した交換金額(遊技玉を貸し出した貸出金額)、パチンコ機のアウト玉数(パチンコ機に投入した遊技玉の数)やセーフ玉数(パチンコ機に投入した遊技玉が入賞口に入賞したことによって遊技者に払い出された遊技玉の数)、大当たり遊技状態の発生回数等の遊技者情報を管理する。なお、管理装置は、検出した遊技者IDに基づいて遊技者を判別した場合には、異なる遊技者IDが検出されるまで、判別した遊技者が遊技を行っているものとして遊技者情報を管理している。
遊技店では、このような遊技情報管理装置で管理している各遊技者の遊技者情報を用いて、集客効果を高めるための種々の対策を講じ、また、遊技機の調整(例えば、パチンコ機の釘の調整)を行う。
なお、会員となった遊技者は、種々のサービスを受けることができる。例えば、獲得した遊技玉を貯玉として預け、預けた貯玉を用いて再プレイすることができるサービス(貯玉サービス)、獲得した遊技玉を持ち玉として預け、預けた持ち玉を用いて再プレイすることができるサービス、預入金を遊技玉と交換した回数や金額や来店回数等に応じたポイントが付与されるサービス(ポイントサービス)等を受けることができる。貯玉は、遊技者が貯えた遊技玉であり、翌日以降に引き出して再プレイをすることができる。持ち玉は、遊技者が貯えた遊技玉であり、当日内で引き出して再プレイをすることができる。このような貯玉数や持ち玉数等も遊技者情報として管理される。
【特許文献1】特開2004−105500号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の遊技者情報管理装置では、カード挿入口に挿入された遊技者カードに記憶されている遊技者IDを遊技者ID検出手段により検出するように構成されている。このため、カード挿入口に挿入した遊技者カードの抜き忘れが発生し易い。この場合、抜き忘れた遊技者カードを用いて不正な遊技が行われる虞がある。
遊技者カードの抜き忘れを防止する方法として、カード挿入口に遊技者カードを挿入することなく、遊技者カードに記憶されている遊技者IDを非接触で検出することができる技術を用いることが考えられる。例えば、RFID(Radio Frequency Identification)技術を用いることが考えられる。この場合、遊技者カードとしてRFIDタグが用いられ、遊技者ID検出手段としてRFID読取手段あるいはRFID書込/読取手段が用いられる。
しかしながら、このような遊技者IDを非接触で検出する技術を用いた場合でも、検出した遊技者IDに基づいて判別した遊技者が、異なる遊技者IDが検出されるまで、遊技機で遊技を行っているものとして遊技者情報を管理するため、不正な遊技が行われる虞がある。例えば、遊技者が携帯している遊技者カードに記憶されている遊技者IDを、遊技機に対応する玉貸機に設けられている遊技者ID検出手段が検出した後、休憩等のために遊技者が遊技機から離席した場合、他の遊技者が不正な遊技(例えば、玉貸操作や再プレイ操作)を行う虞がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、不正な遊技が行われるのを抑制することができる遊技者情報管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明は、遊技店内に設けられる遊技媒体貸出装置あるいは遊技機に対応して設けられる遊技媒体貸出装置に適用することができる。
本発明は、遊技媒体貸出装置と、管理装置と、記憶装置を備えている。
記憶装置には、各遊技者の預入金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されている。預入金額は、遊技媒体と交換可能である。遊技者は、預入金を預けておくことにより、現金の挿入等を行うことなく、玉貸ボタンを操作するのみで簡単に遊技媒体の貸し出しを受けることができる。各遊技者の預入金額や遊技者識別情報は、典型的には、遊技者情報データベースに記憶される。
また、記憶装置には、確認金額が記憶されている。確認金額は、遊技者に確認操作を実行させるタイミング(時期)を決定するための情報である。確認金額は、各遊技者に共通に設定されていてもよいし、各遊技者に対応して設定されていてもよい。確認金額を各遊技者に対応して設定する場合には、各遊技者の確認金額は、例えば、会員情報データベースに記憶される。
遊技媒体貸出装置は、遊技者が携帯している遊技者識別情報記憶手段に記憶されている遊技者識別情報を検出可能な遊技者識別情報検出手段と、遊技媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を入力可能な入力手段と、報知手段を有している。遊技者識別情報記憶手段および遊技者識別情報検出手段としては、種々の記憶手段及び検出手段を用いることができるが、遊技者識別情報記憶手段の抜け忘れを防止することができるという観点からは、RFIDタグとRFID読取装置(あるいはRFID読取/書込装置)を用いるのが好ましい。入力手段としては、例えば、ボタンやタッチ式センサ等を用いることができる。報知手段としては、表示装置やランプ等を用いることができる。なお、通常、遊技媒体貸出装置には、遊技媒体貸出装置全体の動作を制御する処理手段が設けられている。
遊技媒体貸出装置は、遊技者識別情報検出手段で検出した遊技者識別情報、入力手段から入力された貸出要求情報を管理装置に送信する。遊技者識別情報と貸出要求情報を遊技媒体貸出装置から管理装置に送信する順序はいずれが先でもよいが、遊技者識別情報を送信した後に、貸出要求情報を送信するように構成するのが好ましい。例えば、遊技者が操作を行っていない待機状態(離席判別状態)にある時には、遊技者が携帯している遊技者識別情報記憶手段に記憶されている遊技者識別情報を遊技者識別情報検出手段が検出可能な位置に遊技者識別情報記憶手段を配置する旨のメッセージを表示手段に表示し、遊技者識別情報検出手段が遊技者識別情報を検出すると、貸出要求情報を入力可能である旨のメッセージを表示手段に表示する。
管理装置は、遊技者が操作を行っていない待機状態(離席判別状態)にある時に、遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報と貸出要求情報を受信すると、受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、受信した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額以下であるか否かを判断する。貸出要求金額が預入金額以下であることを判断すると、遊技者に確認操作を実行させるタイミング(時期)であるか否かを判断する。本発明では、遊技者に貸し出した貸出金額の合計金額あるいは遊技者に貸し出した貸出金額と貸出要求金額が確認金額に達したタイミング(時点)で遊技者に確認操作を実行させる。このため、受信した遊技者識別情報に対応する遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、受信した遊技者識別情報に対応する遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額を合計した合計金額が、記憶装置に記憶されている確認金額未満であるか否かを判断する。貸出金額の合計金額としては、例えば、同日内に貸し出した貸出金額の合計金額、同じ遊技媒体貸出装置から貸し出した貸出金額の合計金額、同じ遊技者識別情報を前回受信してから貸し出した貸出金額の合計金額等を用いることができる。「合計金額が確認金額未満であるか否か」の判断は、等号を含めてもよいし含めなくてもよい。すなわち、[合計金額<確認金額]であるか否かを判断してもよいし、[合計金額≦確認金額]であるか否かを判断してもよい。合計金額と確認金額との比較は、少なくとも一方の合計金額に対して行うものであればよい。
合計金額が確認金額未満である場合には、遊技媒体の貸し出しを許可することを示す貸出許可情報を遊技媒体貸出装置に送信する。遊技媒体貸出装置は、貸出要求情報を管理装置に送信した後に貸出許可情報を管理装置から受信すると、受信した貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出する。遊技媒体は、遊技媒体に対応する遊技機に設けられている遊技媒体排出手段から排出してもよいし、遊技媒体貸出装置に設けられている遊技媒体排出手段から排出してもよい。この時、管理装置は、遊技媒体貸出装置から受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて、遊技媒体貸出装置から受信した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額を更新する。例えば、遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額から、貸出要求金額に対応する貸出要求金額を減算し、減算結果を預入金額として記憶する。
一方、合計金額が確認金額未満でない場合(確認金額以上である場合)には、確認処理を実行する。すなわち、管理装置から遊技媒体貸出装置に確認情報を送信する。遊技媒体貸出装置は、管理装置から確認情報を受信すると、報知手段を動作させ、確認操作を実行することを遊技者に報知する。例えば、表示手段に、「遊技者識別情報検出手段が遊技者識別情報を検出可能な位置に遊技者識別情報記憶手段を配置する。」旨のメッセージを表示する。遊技者は、報知手段からの報知により、例えば、遊技者識別情報が記憶されている遊技者識別情報記憶手段を指示された位置に配置する。遊技媒体貸出装置は、報知手段を動作させた後に、遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出すると、検出した遊技者識別情報を管理装置に送信する。管理装置は、確認情報を遊技媒体貸出装置に送信した後に遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信すると、受信した遊技者識別情報を、先に遊技媒体貸出装置から受信した遊技者識別情報と比較する。そして、両者が一致する場合には、同じ遊技者が遊技を行っていることを判別し、貸出許可情報を遊技媒体貸出装置に送信する。遊技媒体貸出装置は、管理装置から貸出許可情報を受信すると、貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出する。また、管理装置は、遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額を更新する。
なお、確認処理を実行した後の確認処理を実行するタイミングとしては、合計金額が確認金額を加算した金額に達するタイミングや、合計金額が確認処理を実行した時点の合計金額に確認金額を合計した金額に達するタイミング等を設定することができる。
また、管理装置は、貸出要求金額が預入金額を超えている場合や、確認情報を遊技媒体貸出装置に送信した後に遊技媒体貸出装置から受信した遊技者識別情報が先に受信した遊技者識別情報と一致しない場合には、例えば、遊技媒体の貸し出しを許可しないことを示す貸出不許可情報を遊技媒体貸出装置に送信する。
また、管理装置は、遊技者が遊技媒体貸出装置から離れたこと(離席状態)を判別するまで、遊技媒体貸出装置から受信した遊技者識別情報で示される遊技者が操作を行っているものと判断する。遊技者の離席状態を判別する方法としては、例えば、遊技媒体貸出装置から受信する遊技機情報(例えば、遊技媒体貸出装置に対応するパチンコ機のアウト玉数やセーフ玉数)の受信間隔が設定間隔より長くなったことにより判別する方法、遊技者が着席状態にあるか離席状態にあるかを検出する遊技者検出手段の検出情報に基づいて判別する方法、入力手段から離席情報が入力されたことにより判別する方法、遊技者識別情報検出手段により異なる遊技者識別情報が検出されたことにより判別する方法等を用いることができる。
また、遊技媒体の貸出数と貸出金額は比例関係にある。したがって、遊技媒体の貸出数に基づいて確認処理を実行するタイミングを設定する構成は、貸出金額に基づいて確認処理を実行するタイミングを設定する構成に包含される。
本発明では、貸出金額の合計金額、あるいは、貸出金額と貸出要求金額の合計金額が確認金額以上になると(確認処理を実行するタイミングに達すると)、遊技者に確認操作、すなわち、遊技者識別情報を検出する操作を実行させ、検出した遊技者識別情報が先に検出した遊技者識別情報と一致するか否かを判別する。そして、遊技者識別情報が一致する場合に、遊技媒体の貸し出しを許可する。これにより、不正な遊技、例えば、第3者による確認金額を超える遊技媒体の貸し出しを抑制することができる。
また、確認処理では、遊技者に確認操作を実行させるため、遊技者に遊技の止め時を考えるきっかけを与えることができる。これにより、遊技者が遊技にのめりこむのを抑制する効果も期待することができる。
【0005】
本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明では、確認処理を実行するタイミング、すなわち、遊技者に確認操作を実行させるタイミングを、同日内に同じ遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額の合計金額、あるいは、同日内に同じ遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額の合計金額と貸出要求情報に対応する貸出要求金額の合計が確認金額に達した時点に設定している。
本発明を用いれば、遊技者の同日内の貸出金額を抑制することができる。
【0006】
本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明では、確認処理を実行するタイミング、すなわち、遊技者に確認操作を実行させるタイミングを、同じ遊技媒体貸出装置から同じ遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額の合計金額、あるいは、同じ遊技媒体貸出装置から同じ遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額の合計金額と貸出要求情報の合計が確認金額に達した時点に設定している。
本発明を用いれば、同じ遊技媒体貸出装置から同じ遊技者への貸出金額を抑制することができる。
【0007】
本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明では、確認処理を実行するタイミング、すなわち、遊技者に確認操作を実行させるタイミングを、受信した遊技者識別情報と同じ遊技者識別情報を前回検出してから、受信した遊技者識別情報に対応する遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額の合計金額、あるいは、受信した遊技者識別情報と同じ遊技者識別情報を前回受信してから、受信した遊技者識別情報に対応する遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と貸出要求情報の合計金額が確認金額に達した時点に設定している。
本発明を用いれば、遊技者識別情報を前回送信した後の、遊技者識別情報に対応する遊技者への貸出金額を抑制することができる。
【0008】
本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明は、遊技店内に設けられる遊技媒体貸出装置あるいは遊技機に対応して設けられる遊技媒体貸出装置に適用することができる。
本発明は、遊技媒体貸出装置と、管理装置と、記憶装置を備えている。
記憶装置には、各遊技者の預入金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されているとともに、確認金額が記憶されている。確認金額は、各遊技者に共通に設定されていてもよいし、各遊技者に対応して設定されていてもよい。
遊技媒体貸出装置は、遊技者が携帯する遊技者識別情報記憶手段に記憶されている遊技者識別情報を検出可能な遊技者識別情報検出手段と、遊技媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を入力可能な入力手段と、報知手段を有している。遊技者識別情報記憶手段および遊技者識別情報検出手段としては、種々の記憶手段及び検出手段を用いることができるが、遊技者識別情報記憶手段の抜け忘れを防止することができるという観点からは、RFIDタグとRFID読取装置(あるいはRFID読取/書込装置)を用いるのが好ましい。
遊技媒体貸出装置は、遊技者識別情報検出手段で検出した遊技者識別情報、入力手段から入力された貸出要求情報を管理装置に送信する。
管理装置は、遊技者が操作を行っていない待機状態(離席判別状態)にある時に、遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報と貸出要求情報を受信すると、受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、受信した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額以下であるか否かを判断する。貸出要求金額が預入金額以下であることを判断すると、確認処理を実行するタイミング(時期)であるか否かを判断する。本発明では、遊技者の貸出要求金額が確認金額に達したタイミング(時点)で確認処理を実行する。このため、受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、記憶装置に記憶されている確認金額未満であるか否かを判断する。「貸出要求金額が確認金額未満であるか否か」の判断は、等号を含めてもよいし含めなくてもよい。すなわち、[貸出要求金額<確認金額]であるか否かを判断してもよいし、[貸出要求金額≦確認金額]であるか否かを判断してもよい。
貸出要求金額が確認金額未満である場合には、貸出許可情報を遊技媒体貸出装置に送信する。この時、管理装置は、貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて、遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額を更新する。
一方、貸出要求金額が確認金額未満でない場合(確認金額以上である場合)には、確認処理を実行する。すなわち、遊技媒体貸出装置に確認情報を送信し、遊技媒体貸出装置の報知手段を動作させる。そして、報知手段を動作させた後に遊技者識別情報検出手段で検出した遊技者識別情報を管理装置に送信する。管理装置は、確認情報を遊技媒体貸出装置に送信した後に遊技媒体貸出装置から受信した遊技者識別情報が、先に遊技媒体貸出装置から受信した遊技者識別情報が一致する場合に、貸出許可情報を遊技媒体貸出装置に送信する。この時、管理装置は、貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて、遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額を更新する。
なお、貸出要求情報に対応する遊技媒体の貸出数と貸出要求金額は比例関係にある。したがって、貸出要求情報に対応する遊技媒体の貸出数に基づいて確認処理を実行するタイミングを設定する構成は、貸出要求情報に対応する貸出要求金額に基づいて確認処理を実行するタイミングを設定する構成に包含される。
本発明では、貸出要求金額が確認金額に達すると(確認処理を実行するタイミングに達すると)、遊技者に確認操作を実行させ、遊技者識別情報が一致するか否かを判断する。そして、遊技者識別情報が一致する場合に、遊技媒体の貸し出しを許可する。これにより、不正な遊技が行われるのを抑制することができる。
また、確認処理では、遊技者に確認操作を実行させるため、遊技者に遊技の止め時を考えるきっかけを遊技者に与えることができる。これにより、遊技者が遊技にのめりこむのを抑制することができる。
【0009】
本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明では、記憶装置には、確認金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されている。そして、管理装置は、貸出要求金額が預入金額以下であり、且つ、合計金額あるいは貸出要求金額が、受信した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合に、貸出許可情報を遊技媒体貸出装置に送信する。また、貸出要求金額が預入金額以下であるが、合計金額あるいは貸出要求金額が、受信した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合に、確認処理を実行する。
本発明では、各遊技者に対応する確認金額に基づいて、各遊技者に確認操作を実行させるタイミングを決定している。これにより、各遊技者の貸出金額を、遊技者毎に抑制することができる。
【0010】
本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明では、遊技媒体貸出装置の入力手段は、確認金額入力モード情報と、確認金額を入力可能に構成されている。遊技媒体貸出装置は、入力手段から確認金額入力モード情報が入力されると確認金額入力モードに設定する。そして、確認金額入力モードに設定している状態で入力手段から入力された確認金額を管理装置に送信する。管理装置は、遊技媒体貸出装置から確認金額を受信すると、遊技媒体貸出装置から受信した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている確認情報を、受信した確認金額に設定する。
本発明では、遊技者は、遊技媒体貸出装置の入力手段を操作することによって、自己の確認金額を設定することができる。これにより、各遊技者の貸出金額を、各遊技者に対応した金額に抑制することができる。
【0011】
本発明の第8発明は、請求項8に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明では、遊技媒体貸出装置は、遊技機に対応して設けられている。そして、管理装置は、遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信した後、遊技媒体貸出装置に対応する遊技機で遊技を行っている遊技者が離席したことを判別した場合には、遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信するまで、貸出要求情報の入力に対する遊技媒体貸出装置からの遊技媒体の排出を停止する。
貸出要求情報の入力に対する遊技媒体貸出装置からの遊技媒体の排出を停止する方法としては、管理装置側で停止する方法と、遊技媒体貸出装置側で停止する方法を用いることができる。例えば、管理装置は、遊技者が離席したことを判別すると、離席モードに設定し、遊技媒体貸出装置から受信した貸出要求情報を受け付けないように動作する。あるいは、管理装置は、遊技者が離席したことを判別すると、遊技媒体貸出装置に離席モード情報を送信する。遊技媒体貸出装置は、管理装置から離席モード情報を受信すると、入力手段から入力される貸出要求情報を受け付けないように動作する。
本発明では、遊技媒体貸出装置の遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出した後に遊技者の離席を判別した場合には、貸出要求に対する遊技媒体貸出装置からの遊技媒体の排出を中止する。このため、遊技者が離席した場合等に、不正な遊技が行われるのを抑制することができる。
【0012】
本発明の第9発明は、請求項9に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明では、遊技媒体貸出装置は、対応する遊技機の遊技機情報を管理装置に送信する。あるいは、遊技媒体貸出装置は、対応する遊技機で遊技を行っている遊技者を検出可能な遊技者検出手段を有しており、遊技者検出手段から出力された検出情報を管理装置に送信する。あるいは、遊技媒体貸出装置の入力手段は、離席情報を入力可能に構成されており、遊技媒体貸出装置は、入力手段から入力された離席情報を管理装置に送信する。そして、管理装置は、遊技媒体貸出装置から受信した遊技機情報、あるいは、検出情報、あるいは、離席情報、あるいは、遊技者識別情報のいずれかに基づいて、遊技媒体貸出装置に対応する遊技機で遊技を行っている遊技者が離席したことを判別する。遊技機情報に基づいて遊技者が離席したことを判別する方法としては、例えば、遊技機のアウト玉数情報やセーフ玉数情報の受信間隔が設定時間以上となったことにより判別する方法を用いることができる。遊技者識別情報に基づいて遊技者が離席したことを判別する方法としては、例えば、先に検出した遊技者識別情報と異なる遊技者識別情報が検出されたことにより判別する方法を用いることができる。遊技者検出手段としては、例えば、光反射型の検出手段や、撮像手段を用いることができる。遊技者検出手段から出力された検出情報に基づいて遊技者の離席を判別する処理は、遊技媒体貸出装置で行ってもよいし、管理装置で行ってもよい。
本発明では、遊技機で遊技を行っている遊技者が離席したこを容易に判別することができる。
【0013】
本発明の第10発明は、請求項10に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明は、遊技機に対応して設けられる遊技媒体貸出装置として好適に用いることができる。本発明は、遊技媒体貸出装置に記憶されている設定金額に基づいて、確認処理を実行する。
本発明は、遊技媒体貸出装置と、管理装置と、記憶装置を備えている。
記憶装置には、各遊技者の預入金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されているとともに、確認金額が記憶されている。
遊技媒体貸出装置は、遊技機に対応して設けられており、遊技者識別情報記憶手段に記憶されている遊技者識別情報を検出可能な遊技者識別情報検出手段と、遊技媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を入力可能な入力手段と、報知手段を有している。また、遊技媒体貸出装置は、遊技媒体を貸し出すための設定金額を記憶可能である。
遊技媒体貸出装置は、遊技者識別情報検出手段で検出した遊技者識別情報を管理装置に送信する。管理装置は、待機状態(離席判別状態)にある時に、遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信すると、受信した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額が、記憶装置に記憶されている確認金額以下であるか否かを判断する。確認金額は、各遊技者に共通の確認金額を用いてもよいし、各遊技者に対応する確認金額を用いてもよい。預入金額が確認金額以上である場合には、確認金額を報知金額として遊技媒体貸出装置に送信し、預入金額が確認金額未満である場合には、預入金額を報知金額として遊技媒体貸出装置に送信する。また、管理装置は、報知金額(確認金額あるいは預入金額)を用いて、預入金額を更新する。例えば、預入金額から報知金額を減算し、減算結果を預入金額として記憶する。遊技媒体貸出装置は、管理装置から受信した報知金額を用いて、設定金額を更新する。例えば、受信した報知金額を設定金額に加算し、加算結果を設定金額として記憶する。
この状態で、入力手段から貸出要求情報が入力されると、遊技媒体貸出装置は、設定金額が入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額以上であるか否かを判断する。「設定金額が貸出要求金額以上であるか否」の判断は、等号を含めてもよいし含めなくてもよい。すなわち、[設定金額≧貸出要求金額]であるか否かを判断してもよいし、[設定金額>貸出要求金額]であるか否かを判断してもよい。設定金額が貸出要求金額以上である場合には、入力された貸出要求情報に対応する数の遊技玉を排出し、また、貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて設定金額を更新する。例えば、設定金額から貸出要求金額を減算し、減算結果を設定金額として記憶する。
一方、設定金額が貸出要求金額未満である場合には、確認処理を実行する。すなわち、遊技媒体貸出装置は、報知手段を動作させ、遊技者に確認操作を実行することを報知する。報知手段を動作させた後に遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出すると、遊技媒体貸出装置は、検出した遊技者識別情報を管理装置に送信する。管理装置は、遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信した後、さらに遊技者識別情報を受信すると、後で受信した遊技者識別情報が先に受信した遊技者識別情報と一致しているか否かを判断する。両遊技者識別情報が一致した場合には、後で受信した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額が、記憶装置に記憶されている確認金額以上であるか否かを判断する。預入金額が確認金額以上である場合には、確認金額を報知金額として遊技媒体貸出装置に送信し、預入金額が確認金額未満である場合には、預入金額を報知金額として遊技媒体貸出装置に送信する。また、管理装置は、報知金額を用いて預入金額を更新する。遊技媒体貸出装置は、管理装置から受信した報知金額を用いて設定金額を更新し、更新後の設定金額が貸出要求情報に対応する貸出要求金額以上であるか否かを判断する。更新後の設定金額が貸出要求金額以上である場合には、貸出要求情報に対応する数の遊技玉を排出し、また、貸出要求金額を用いて設定金額を更新する。
なお、遊技者の離席を判別した場合には、設定金額を用いて遊技者識別情報に対応する預入金額を更新するとともに、設定金額を「0」にリセットするのが好ましい。例えば、遊技者の離席を判別した場合には、管理装置から遊技媒体貸出装置に遊技者離籍情報を送信する。遊技媒体貸出装置は、管理装置から遊技者離籍情報を受信すると、設定金額を管理装置に送信するとともに、設定金額を「0」にリセットする。管理装置は、遊技媒体貸出装置から受信した設定金額を用いて、先に受信した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額を更新する。遊技者の離席を判別する方法としては、前述した方法を用いることができる。
また、更新後の設定金額が貸出要求金額未満である場合には、再度更新処理を実行してもよい。
また、預入金額が「0」となった場合、あるいは、預入金額が確認金額未満となった場合には、例えば、遊技媒体の貸し出しを許可しないことを示す貸出不許可情報を遊戯媒体貸出装置に送信する。
本発明では、遊技媒体貸出装置の遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報が検出されると、管理装置から遊技媒体貸出装置に確認金額(あるいは預入金額)を報知金額として送信することにより、遊技媒体貸出装置に設定金額を記憶する。そして、同じ遊技者からの貸出要求情報の入力に対し、貸出要求情報に対応する貸出要求金額が設定金額以下である場合には、遊技媒体の貸し出しと設定金額の更新を行い、設定金額を超える場合に、更新処理を行う。これにより、管理装置の処理負担を軽減しながら、不正な遊技、例えば、第3者による確認金額を超える遊技媒体の貸し出しを抑制することができる。
また、確認処理では、遊技者に確認操作を実行させるため、遊技者に遊技の止め時を考えるきっかけを与えることができる。これにより、遊技者が遊技にのめりこむのを抑制する効果も期待することができる。
【0014】
本発明の第11発明は、請求項11に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明は、遊技機に対応して設けられる遊技媒体貸出装置として好適に用いることができる。本発明は、遊技媒体貸出装置に記憶されている設定金額に基づいて、確認処理を実行する。
本発明は、遊技媒体貸出装置と、管理装置と、記憶装置を備えている。
記憶装置には、各遊技者の預入金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されているとともに、確認金額が記憶されている。
遊技媒体貸出装置は、遊技機に対応して設けられており、遊技者識別情報記憶手段に記憶されている遊技者識別情報を検出可能な遊技者識別情報検出手段と、遊技媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を入力可能な入力手段と、報知手段を有している。また、遊技媒体貸出装置は、遊技媒体を貸し出すための設定金額を記憶可能である。
遊技媒体貸出装置は、遊技者識別情報検出手段で検出した遊技者識別情報を管理装置に送信する。
また、遊技媒体貸出装置は、入力手段から貸出要求情報が入力されると、設定金額が入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額以上であるか否かを判断する。設定金額が貸出要求金額以上である場合には、入力された貸出要求情報に対応する数の遊技玉を排出し、また、貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて設定金額を更新する。
一方、設定金額が貸出要求金額未満である場合には、確認処理を実行する。すなわち、遊技媒体貸出装置は、報知手段を動作させ、遊技者に確認操作を実行することを報知する。報知手段を動作させた後に遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出すると、遊技媒体貸出装置は、検出した遊技者識別情報を管理装置に送信する。管理装置は、遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信した後、さらに遊技者識別情報を受信すると、後で受信した遊技者識別情報が先に受信した遊技者識別情報と一致しているか否かを判断する。両遊技者識別情報が一致した場合には、後で受信した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額が、記憶装置に記憶されている確認金額以上であるか否かを判断する。預入金額が確認金額以上である場合には、確認金額を報知金額として遊技媒体貸出装置に送信し、預入金額が確認金額未満である場合には、預入金額を報知金額として遊技媒体貸出装置に送信する。また、管理装置は、報知金額を用いて預入金額を更新する。遊技媒体貸出装置は、管理装置から受信した報知金額を用いて設定金額を更新し、貸出要求情報に対応する貸出要求金額が更新後の設定金額以上であるか否かを判断する。更新後の設定金額が貸出要求金額以上である場合には、貸出要求情報に対応する数の遊技玉を排出し、また、貸出要求金額を用いて設定金額を更新する。
なお、遊技者の離席を判別した場合には、設定金額を用いて遊技者識別情報に対応する預入金額を更新するとともに、設定金額を「0」にリセットするのが好ましい。
本発明は、第10発明と同様に、管理装置の処理負担を軽減しながら、不正な遊技、例えば、第3者による確認金額を超える遊技媒体の貸し出しを抑制することができる。
また、確認処理では、遊技者に確認操作を実行させるため、遊技者に遊技の止め時を考えるきっかけを与えることができる。これにより、遊技者が遊技にのめりこむのを抑制する効果も期待することができる。
【0015】
本発明の第12発明は、請求項12に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明では、遊技媒体貸出装置は、預入金投入口と、預入金投入口に投入された預入金の金額を示す預入金額を検出する預入金額検出手段を有している。そして、遊技媒体貸出装置は、遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出してから一定期間内に預入金額検出手段で検出された預入金額を管理装置に送信する。
管理装置は、遊技媒体貸出装置から預入金額を受信すると、受信した預入金額を用いて、受信した遊技者識別情報に対応させて遊技者情報データベースに記憶されている預入金額を更新する。例えば、受信した預入金額を遊技者識別情報に対応して記憶されている預入金額に加算し、加算結果を預入金額として記憶する。
本発明では、遊技媒体貸出装置を用いて預入金の預入操作を行うことができるため、遊技者の利便性が向上する。
また、遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出した後の一定期間内に投入された預入金のみを預けることができるように構成しているため、預入金を安全に預けることができる。例えば、預入金が先に投入可能である場合、預入金を投入した後、遊技者識別情報検出手段が他の遊技者の遊技者識別情報を検出すると、預入金は他の遊技者の遊技者識別情報に対応させて記憶される。
【0016】
本発明の第13発明は、請求項13に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明では、遊技媒体貸出装置は、預入金投入口と、預入金投入口に投入された預入金の金額を示す預入金額を検出する預入金額検出手段を有している。そして、遊技媒体貸出装置は、預入金額検出手段で検出した預入基金を管理装置に送信する。
管理装置は、遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信してから一定時間内に遊技媒体貸出装置から受信した預入金額を用いて、受信した遊技者識別情報に対応して記憶されている預入金額を更新する。
本発明は、第12発明と同様に、遊技媒体貸出装置を用いて預入金の預入操作を行うことができるため、遊技者の利便性が向上する。
また、遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出した後の一定期間内に投入された預入金のみを預けることができるように構成しているため、預入金を安全に預けることができる。
【0017】
本発明の第14発明は、請求項14に記載されたとおりの遊技者情報管理装置である。
本発明では、遊技媒体貸出装置が、各遊技者の遊技者情報を管理する。
本発明は、遊技媒体貸出装置と記憶装置を備えている。
記憶装置には、各遊技者の預入金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されているとともに、確認金額が記憶されている。
遊技媒体貸出装置は、遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報が検出され、入力手段から貸出要求情報が入力されると、検出した遊技者識別情報に対応して記憶装置に記憶されている預入金額が入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額以上であるか否かを判断する。預入金額が貸出要求情報以上である場合には、遊技者に貸し出した貸出金額の合計金額あるいは遊技者に貸し出した貸出金額と貸出要求金額の合計金額あるいは貸出要求金額が、記憶装置に記憶されている確認金額未満であるか否かを判断する。「一方の合計金額あるいは貸出要求金額が確認金額未満であるか否か」の判断は、等号を含めてもよいし含めなくてもよい。すなわち、[一方の合計金額<確認金額]あるいは[貸出要求金額<確認金額]であるか否かを判断してもよいし、[一方の合計金額≦確認金額]あるいは[貸出要求金額≦確認金額]であるか否かを判断してもよい。貸出金額の合計金額あるいは遊技者に貸し出した貸出金額と貸出要求金額の合計金額あるいは貸出要求金額が確認金額未満である場合には、入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出する。また、入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて、入力された遊技者識別情報に対応する預入金額を更新する。
一方、貸出金額の合計金額あるいは遊技者に貸し出した貸出金額と貸出要求金額の合計金額あるいは貸出要求金額が確認金額以上である場合には、確認処理を実行する。すなわち、報知手段を動作させて、遊技者が確認操作を行う旨の報知を行う。そして、報知手段を動作させた後に遊技者識別情報検出手段で検出した遊技者識別情報が、先に検出した遊技者識別情報と一致しているか否かを判断する。両遊技者識別情報が一致している場合には、入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出し、また、入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて、後に受信した遊技者識別情報(先に受信した遊技者識別情報でもよい)に対応して記憶装置に記憶されている預入金額を更新する。
本発明では、貸出金額の合計金額あるいは貸出金額と貸出要求金額の合計金額あるいは貸出要求金額のいずれかが確認金額以上になると(確認処理を実行するタイミングに達すると)、遊技者に確認操作、すなわち、遊技者識別情報を検出する操作を実行させる。そして、検出した遊技者識別情報が先に検出した遊技者識別情報と一致する場合に、遊技媒体の貸し出しを許可する。これにより、不正な遊技、例えば、第3者による確認金額を超える遊技媒体の貸し出しを抑制することができる。
また、確認処理では、遊技者に確認操作を実行させるため、遊技者に遊技の止め時を考えるきっかけを与えることができる。これにより、遊技者が遊技にのめりこむのを抑制する効果も期待することができる。
【発明の効果】
【0018】
請求項1〜14に記載の遊技者情報管理装置を用いれば、不正な遊技が行われるのを抑制することができる。また、遊技の止め時を考えるきっかけを遊技者に与えることができ、遊技者が遊技にのめりこむのを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明をパチンコ機で遊技を行う遊技者の遊技情報管理装置として構成した実施の形態の概略構成図を図1に示す。
本実施の形態の遊技者情報管理装置は、パチンコ機10、パチンコ機10に対応して設けられている玉貸機20、管理装置30等により構成されている。これらの装置は、通信回線80に接続されている。
なお、遊技機10が配設されている島に対応して島ユニットを設け、玉貸機20の出力情報を島ユニットを介して管理装置30に送信する構成とすることもできる。
【0020】
管理装置30は、記憶装置40の遊技者情報データベース40aや遊技機情報データベース40bを管理する。すなわち、遊技者情報データベース40aへの遊技者情報の登録や遊技者情報データベース40aに記憶されている遊技者情報の更新、遊技機情報データベース40bへの遊技機情報の登録や遊技機情報データベース40bに記憶されている遊技機情報の更新を行う。また、管理装置30は、各玉貸機20から送信される情報を受信する受信手段や、確認情報を各玉貸機20に送信する送信手段(送受信手段でもよい)を有している。各玉貸機20からは、玉貸機20に対応する遊技機10の情報(例えば、アウト球数情報、セーフ玉数情報、大当たり遊技状態情報等の遊技機情報)、玉貸機20からの情報(例えば、遊技者ID検出装置23で検出した遊技者ID、預入金額検出装置25で検出した預入金額、玉貸ボタン26a、再プレイボタン26b、離席ボタン26cから入力された玉貸要求情報、再プレイ要求情報、離席情報等)等が管理装置30に送信される。
【0021】
記憶装置20は、管理装置30がアクセス可能に設けられており、遊技者情報データベース40aと遊技機情報データベース40bが設けられている。
遊技者情報データベース40aの一例を図2に示す。図2に示す遊技者情報データベース40aには、各遊技者の遊技者情報が各遊技者の遊技者識別情報(遊技者ID)に対応して記憶されている。遊技者情報には、確認金額、預入金額、玉貸金額、貯玉数、景品玉数、持ち玉数、シンボル、遊技履歴等が含まれている。
遊技者ID(遊技者識別情報)としては、例えば、数字やアルファベット等の文字情報や記号情報等によって構成されたものが用いられる。図3では、遊技者IDとして、AB0001、AB0002、AB0003が用いられている。
確認金額は、遊技の止め時を考えるきっかけを遊技者に与えるタイミングを設定する設定情報である。確認情報としては、例えば、遊技者に貸し出した遊技玉に対応する貸出金額を合計した合計金額、遊技者に貸し出した遊技玉に対応する貸出金額と要求されている貸玉の数に対応する貸出金額(貸出要求情報に対応する貸出要求情報)を合計した合計金額、要求誦されている貸し玉の数に対応する貸出金額(貸出要求情報に対応する(貸出要求金額)に対する設定金額を用いることができる。また、遊技者に貸し出した遊技玉に対応する貸出金額の合計としては、例えば、遊技者に同日内に貸し出した貸出金額を合計した合計金額、遊技者が同じ玉貸機から貸し出した貸出金額を合計した合計金額、遊技者に対応する遊技者識別情報を前回検出してから遊技者に貸し出した貸出金額を合計した合計金額等が用いることができる。
本実施の形態では、遊技者に同日内に貸し出した貸出金額と貸出要求情報に対応する貸出要求金額を合計した合計金額に対する確認金額を設定している。この場合、遊技者に同日内に貸し出した貸出金額と貸出要求情報に対応する貸出要求金額を合計した合計金額が確認金額以上になると、遊技者に確認操作を実行させるように構成している。遊技者に実行させる確認操作としては、RFIDタグ50に記憶されている遊技者IDを遊技者ID読取装置23に読み取らせる操作(例えば、RFIDタグ50を玉貸機20に設けられている接触部23aに接触させる位置に配置する操作)が用いられている。
【0022】
預入金額は、遊技者が預けた預入金の残高を示す。遊技者は、例えば、預入金投入口23aに預入金を投入することによって預入金を預けることができる。預入金の預入操作は、遊技店内に配設されている預入装置あるいは玉貸機を用いて行うこともできる。
遊技者が預入金を預けた場合、当該遊技者の遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている預入金が更新される。また、遊技者は、預入金の範囲内で、預入金を遊技玉(遊技媒体)に交換する(玉貸しを行う)ことができる。預入金を遊技玉に交換した場合(玉貸しを行った場合)には、交換した遊技玉(貸し出した遊技玉)に対応する貸出金額(玉貸金額)を用いて預入金額が更新される。預入金を遊技玉に交換した場合(玉貸しを行った場合)には、交換した遊技玉に対応する金額(玉貸金額)が遊技者情報データベース40aに記憶される。なお、交換した遊技玉の数(貸し出した遊技玉の数)を記憶するように構成することもできる。各遊技者の預入金を遊技玉に交換した日時や、金額(玉貸金額)、貯球や持ち玉を払い出した日時や、払い出した貯球数や持ち玉数は、履歴として記憶される。
貯玉数は、遊技者が保有している貯玉の数を示している。貯玉は、遊技者が獲得した遊技玉を貯えておき、翌日以降に引き出して遊技を行う(再プレイする)ことができる遊技玉である。通常、貯玉を用いて再プレイ(貯玉再プレイ)する場合には、所定の手数料が必要である。
景品玉数は、遊技者が保有している景品玉の数を示している。景品玉は、遊技者が獲得した遊技玉で、当日中に景品と交換可能な遊技玉の数である。
持ち玉数は、遊技者が保有している持ち玉の数を示している。持ち玉は、遊技者が獲得した遊技玉を貯えておき、当日中に引き出して遊技を行う(持ち玉再プレイする)ことができる遊技玉である。なお、持ち玉再プレイを行うことができない場合には、持ち玉数は記憶されない。
【0023】
シンボルは、後述する、玉貸機20の表示装置(表示手段)22に「遊技者情報表示画面」を表示する際に、遊技者名の代わりに表示するためのものである。シンボルとしては、動物等のキャラクタ、乗り物、建物、花、図形の形状、線の種類、色の種類、点滅パターンの種類、動きのパターン等の複数の属性が用いられ、これらの複数の属性の中の一つあるいは複数を組み合わせて各遊技者IDに対応するシンボルとする。遊技者IDに対応するシンボルは、複数の属性の中からランダムに設定してもよいし、遊技者が選択したものを設定するようにしてもよい。このように複数の属性の中から選択した属性を用いてシンボルを構成することにより、同じシンボルが複数の遊技者に対して設定される確率は低くなる。したがって、例えば、玉貸機20の表示装置22の「遊技者情報表示画面」に表示されているシンボルを認識することによって、「遊技者情報表示画面」に表示されている遊技者情報が自己の遊技者情報であるか否かを容易に判断することができる。
遊技履歴は、遊技者が遊技を行った時刻、遊技機ID(例えば、台番号)、アウト玉数、セーフ玉数等が記憶される。なお、アウト玉は、遊技領域に発射された遊技玉である。セーフ玉は、遊技領域に発射された遊技玉が入賞口に入賞した場合に払い出される遊技玉である。遊技者が遊技により獲得した遊技玉の数は、例えば、[セーフ玉数−アウト玉数]により算出することができる。また、遊技者が保有している遊技玉(保有玉)は、例えば、[交換玉数(払出玉数)+(セーフ玉数−アウト玉数)]により算出することができる。
なお、図2には図示していないが、遊技者情報データベース40aには、会員となった遊技者の氏名、住所、年齢等の遊技者情報も記憶されている。
【0024】
遊技者情報データベース40aに記憶されている遊技者情報の更新は、遊技者情報が変化した時や設定期間毎に行うのが好ましい。例えば、預入金を遊技玉に交換した時に交換玉数を更新し、貯玉あるいは持ち玉を引き出した時に貯玉数あるいは持ち玉数を更新し、景品玉を景品に交換した時に景品玉数を更新する。また、遊技中における1分毎のアウト玉数やセーフ玉数を記憶する。また、遊技者情報を記憶する時には、遊技者情報が変化した時刻あるいは設定時間毎の時刻を示す時刻情報も一緒に記憶するのが好ましい。
このように、遊技者情報データベース40aに遊技者情報を時刻情報とともに順次記憶することにより、各遊技者の遊技者情報を時系列的に判別することができる。すなわち、遊技者の行動履歴を判別することができる。
あるいは、各遊技者情報が変化したタイミングに基づいて、不正が行われている可能性があることを判別することができる。例えば、前回預入金を遊技玉に交換した時点あるいは前回貯玉や持ち玉を引き出した時点から、まだ遊技者が遊技玉を保有していると判断される状態で、預入金を遊技玉に交換する操作が行われあるいは貯玉や持ち玉を引き出す操作が行われたことにより、不正が行われている可能性があることを判別する。
【0025】
遊技機情報データベース40bの一例を図3に示す。図3に示す遊技機情報データベース40bには、各遊技機の遊技機情報が各遊技機の遊技機識別情報(遊技機ID)に対応させて記憶されている。遊技機ID(遊技機識別情報)としては、例えば、遊技店内の台番号(001、002、003)が用いられる。遊技機情報としては、例えば、日時情報、遊技を行った遊技者の遊技者ID、各遊技者が遊技を行った時のアウト玉数及びセーフ玉数、大当たり発生時刻等が用いられる。
遊技機情報データベース40bには、遊技機情報が変化した時あるいは設定期間毎に遊技機情報を記憶するのが好ましい。例えば、遊技者が遊技を開始した時に遊技者IDを記憶する。また、遊技者による遊技中における1分毎のアウト玉数やセーフ玉数を記憶する。また、遊技機情報を記憶する時には、遊技機情報が変化した時刻あるいは設定時間毎の時刻を示す時刻情報も一緒に記憶するのが好ましい。
このように、遊技機情報データベース40bに時刻情報を含む遊技機情報を順次記憶することにより、各遊技機の遊技機情報を時系列的に判別することができる。すなわち、各遊技機の遊技履歴を判別することができる。
なお、遊技機情報データベース40bは、遊技者情報データベース40aに記憶されている遊技者情報を用いて作成することができる。したがって、遊技機情報データベース40bは省略することができる。この場合には、遊技機情報は、必要な時に、遊技者情報データベース40aに記憶されている遊技者情報を用いて算出する。
【0026】
玉貸機20は、一般的には、遊技機10の間に配置される。本実施の形態では、遊技者は、玉貸機20で預入操作を行うことにより、現金(預入金)を預けることができる。また、玉貸機20で玉貸操作(遊技媒体貸出操作)を行うことにより、預入金を遊技玉に交換することができる。また、玉貸機20で再プレイ操作(再遊技操作)を行うことにより、貯玉を引き出して再プレイ(貯玉再プレイ)を行い、あるいは、持ち玉を引き出して再プレイ(持ち玉再プレイ)を行うことができる。また、離席操作を行うことにより、離席モードに設定し、遊技中に離席することができる。
玉貸機20としては、これ以外にも、預入操作のみが可能な玉貸機や、玉貸操作のみが可能な玉貸機等、種々の構成の玉貸機を用いることができる。
また、玉貸機20は、対応する遊技機10の遊技機情報、例えば、アウト玉数、セーフ玉数、大当たり遊技状態が発生していることを示す大当たり遊技状態情報等を管理装置30に送信する機能も有している。このため、玉貸機20は、対応する遊技機の遊技機情報を管理装置に送信する遊技機端末装置としての機能も有している。
【0027】
玉貸機(遊技機端末装置)20は、処理装置21、表示装置22、遊技者ID記憶装置(遊技者識別情報記憶装置)に記憶されている遊技者IDを検出する遊技者ID検出装置23、預入金検出装置25、操作ボタン(玉貸ボタン26a、再プレイボタン26b、離席ボタン26c)等を有している。なお、27は、遊技者が遊技機10の椅子に座っている状態(遊技を行っている状態)や遊技者が遊技機10の椅子から立ち上がった状態(遊技を終了した状態)、遊技者の移動方向等を検出するための検出器である。検出器27については後述する。
処理装置(処理手段)21は、各装置に接続されている。また、処理装置21は、遊技者ID検出装置23で検出した遊技者ID、預入金額検出装置25で検出した預入金額、操作ボタンからの操作情報、表示装置22の表示部に設けられているタッチスイッチからの操作情報、遊技機10の遊技機情報(アウト玉数、セーフ玉数や大当たり遊技状態情報等)を管理装置30に送信する送信手段、管理装置30から送信された確認情報等を受信する受信手段(送受信手段でもよい)を有している。
表示装置22は、例えば、液晶表示装置が用いられ、種々の表示情報が表示される。
【0028】
遊技者ID記憶装置や、遊技者ID記憶装置に記憶されている遊技者IDを検出する遊技者ID検出装置としては種々の構成の記憶装置や検出装置を用いることができる。
例えば、遊技者ID記憶装置を遊技者ID検出装置の挿入口に挿入することによって、遊技者ID記憶装置に記憶されている遊技者IDを遊技者ID検出装置により検出する紀記憶装置や検出装置を用いることができる。ここで、遊技者ID記憶装置を遊技者ID検出装置の挿入口に挿入する構成の遊技者ID記憶装置と遊技者ID検出装置を用いた場合、挿入口に挿入した遊技者ID記憶装置の抜き忘れが発生し易い。
そこで、本実施の形態では、遊技者ID記憶装置に記憶されている遊技者IDを、遊技者ID記憶装置を遊技者ID検出装置の挿入口に挿入することなく、非接触で検出することができるRFID技術を用いている。例えば、図4に示すように、遊技者ID記憶装置としてRFIDタグ(「ICタグ」と呼ばれることもある)50を用い、遊技者ID検出装置23としてRFID読取装置(RFIDリーダー)あるいはRFID読取/書込装置(RFIDリーダー/ライダー)を用いている。このように、遊技者ID記憶装置に記憶されている遊技者IDを、遊技者ID記憶装置を挿入口に挿入することなく、遊技者ID検出装置ができる遊技者ID記憶装置及び遊技者ID検出装置を用いることにより、遊技者が遊技者ID記憶装置を抜き忘れる虞がない。
RFID読取装置(あるいは、RFID読取/書込装置)23は、処理手段(CPU)23c、ROMやRAM等の記憶回路(図示省略)、送受信手段23d、アンテナ23b等により構成されている。記憶回路には、処理手段23cの動作プログラムやRFIDタグから読み取った遊技者ID等が記憶される。
RFID50は、アンテナ51とICチップ52により構成されている。ICチップ52には、処理手段(CPU)、ROMやRAM等の記憶回路、送受信手段等が配設されている。記憶回路には、処理手段の動作プログラムや遊技者ID等のデータが書き込まれている(記憶されている)。
【0029】
RFID50は非常に小形であるため、一般的には、基体60と一体に形成される。基体60は、種々の形状に形成することができる。例えば、カード形状、キーホルダ形状、リストバンド形状、コイン形状、シール形状等に形成することができる。カード形状に形成した場合には、財布やカード入れに挿入した状態で携帯することができる。キーホルダ形状に形成した場合には、車のキーと一緒に携帯することができる。リストバンド形状に形成した場合には、遊技者の腕に取り付けた状態で携帯することができる。この場合、遊技者が操作ボタンを操作する毎に、RFIDタグ50に記憶されている遊技者IDをRFID読取装置23によって読み取る(検出する)ことができる。これにより、遊技者が操作ボタンを押す毎に遊技者の一致性を判別することができ、不正な遊技をより確実に防止することができる。シール形状に形成した場合には、RFIDタグを貼り付けた状態で携帯することができる。
RFIDタグ50が種々の形状の基体60と一体的に形成されている場合、「RFIDタグ」は、基体60とRFIDタグ50を含めたものを意味する。
なお、RFIDタグとして種々の形状のものを用意することにより、好みの形状のRFIDタグの携帯を目的とした会員数の増大を期待することができる。
また、基体60の上に人気のあるキャラクタ(人形)を取り付けあるいはキャラクタを交換可能に取り付けることにより、好みのキャラクタ付きのRFIDタグの携帯を目的とした会員数の増大を期待することができる。この場合、基体60は、キーホルダ形状、棒形状、リストバンド形状に形成するのが好ましい。
【0030】
RFID読取装置(あるいはRFID読取/書込装置)23によりRFIDタグ50(基体60を含む)に記憶されている遊技者IDを読み取る(検出する)方法としては、例えば、RFID読取装置23のアンテナ23bから、間欠的に呼出情報を送信する。RFIDタグ50のアンテナ51とRFID読取装置23のアンテナ23bが通信可能範囲内に位置すると、RFID読取装置23のアンテナから送信される呼出情報が、RFIDタグ50のアンテナ51を介してRFIDタグ50のチップ52内の送受信手段で受信される。これにより、チップ52内の処理手段は、記憶回路に記憶されている遊技者IDをアンテナ51から送信する。RFID読取装置23の処理手段23cは、アンテナ51から送信された遊技者IDを、アンテナ23bを介して送受信手段23dで受信する。
RFIDタグ50の電源としては、呼出情報をアンテナ51で受信することによって発生する電力あるいは内蔵の電池が用いられる。
【0031】
ここで、本実施の形態では、RFID技術を用いて遊技機10で遊技を行う遊技者の遊技者IDを検出している。この場合、遊技者ID検出装置として用いられているRFID読取装置23の通信可能範囲が広いと、複数の遊技者が携帯しているRFIDタグから、呼出情報の受信に応答して遊技者IDが送信されることがあり、遊技機10で遊技を行う遊技者の遊技者IDを正確に検出することが困難となる場合がある。このため、遊技機10で遊技を行っている遊技者の遊技者IDを正確に読み出す(検出する)ことができるようにするため(検出精度を高める)には、遊技者ID記憶装置として用いられているRFIDタグと遊技者ID検出装置として用いられているRFID読取装置23との通間の信可能範囲内を狭く(通信距離を短く)設定するのが好ましい。
【0032】
また、遊技者IDが記憶されている会員証(例えば、RFIDタグ)を用いて遊技者が遊技を行う場合、遊技機に対応する玉貸機に設けられている遊技者ID検出装置(RFID読取装置)で遊技者IDを検出すると、検出した遊技者IDで示される遊技者が、遊技者IDを検出した遊技者ID検出装置が設けられている玉貸機に対応する遊技機で遊技を開始したものと判別する。そして、遊技者が遊技機から離れたこと(離席)を判別するまで、判別した遊技者が遊技機で遊技を行っているものとして遊技者情報を管理する。離席を判別する方法としては、例えば、遊技者ID検出装置が異なる遊技者IDを検出したことにより判別する方法が用いられる。
この場合、遊技者が休憩等のために遊技機から離席した時に、他の遊技者が不正な遊技(例えば、玉貸ボタンや再プレイボタンを操作して遊技玉を不正に排出させる)を行う虞がある。そこで、本実施の形態では、遊技者が遊技を行っている間の所定のタイミングで確認処理を実行することにより、不正な遊技が行われるのを抑制している。確認処理では、遊技者が携帯している遊技者ID記憶装置に記憶されている遊技者IDを検出し、先に検出した遊技者IDとの一致性を確認する。
【0033】
また、遊技者は、遊技に熱中する結果、遊技にのめりこみ多額の金額を消費することがある。この場合、遊技者に遊技の止め時を考えさせるきっかけを与えることによって、遊技者が遊技にのめりこむのを抑制することができる。
遊技者に遊技の止め時を考えさせるきっかけを与えるタイミングとしては、遊技媒体の貸出金額に関連するタイミングを設定するのが好ましい。例えば、遊技者に遊技媒体を貸し出した貸出金額や、遊技者から遊技媒体の貸し出しを要求された貸出要求金額に基づいて設定するのが好ましい。
本実施の形態では、遊技者に貸し出した玉貸金額と遊技者から要求されている玉貸要求金額を合計した合計金額が確認金額に達したタイミングを、遊技者に遊技の止め時を考えさせるきっかけを与えるタイミングとして設定している。
遊技者に遊技の止め時を考えさせるきっかけを与える方法として、報知手段(例えば、表示手段)を用いる方法が考えられる。しかしながら、報知手段による報知を行うだけでは、遊技の止め時を考えるきっかけを遊技者に与える効果が低い。遊技者に遊技の止め時を考えさせるきっかけを与える効果を高めるためには、遊技者に何らかの操作を実行させる方法を用いるのが好ましい。
そこで、本実施の形態では、不正な遊技を抑制するための確認操作に関連させて、遊技者に遊技の止め時を考えさせるきっかけを与える方法を用いている。すなわち、遊技者に貸し出した玉貸金額と遊技者から要求されている玉貸要求金額を合計した合計金額が確認金額に達したタイミングで、遊技者に、遊技者ID記憶装置として用いられているRFICタグ50に記憶されている遊技者IDを、遊技者ID検出装置として用いられているRFID読取装置(あるいはRFID読み取り/書込装置)に読み取らせる操作を実行させる方法を用いている。
例えば、図1に示すように、玉貸機20に、遊技者ID記憶装置として用いられているRFIDタグ50(具体的には、RFIDが一体に形成されている基体60)を接触させる接触部(例えば、接触板)23aを設ける。そして、RFID読取装置23とRFIDタグ50の間の通信範囲を、遊技者が遊技機10の椅子に座っている状態(着席状態)では、RFID読取装置23と遊技者が携帯している(遊技者のポケットやかばんに挿入されている)RFIDタグ50との間での通信が困難であるが、遊技者がRFIDタグ40(RFIDタグが一体に形成されている基体50)を接触部23aの方向に接近させた状態、典型的には、RFIDタグ40(RFID40が一体に形成されている基体50)を接触部23aの近傍の位置に配置した場合に、RFID読取装置23とRFIDタグ50との間での通信が可能となるように設定している。なお、接触部23aの近傍の位置としては、例えば、接触部23aから20cm以下の範囲内に設定するのが好ましい。また、RFID読取装置23の通信方向(例えば、アンテナの方向)を、玉貸機20に対応する遊技機10の椅子に座っている遊技者の方向に向けるのが好ましい。
遊技者は、遊技を開始する場合、あるいは、後述する、確認操作を実行する場合には、携帯しているRFIDタグ50(RFIDが一体に形成されている基体60)を接触部23aの近傍に配置する。典型的には、RFIDタグ50が一体に形成されている基体60を接触部23aに接触させる。
なお、本実施の形態では、遊技者が、遊技者ID記憶装置(RFIDタグ50が一体に形成されている基体60)の配置位置を容易に理解できるように、接触部23aの位置を指示する指示部24が設けられている。また、実際には、RFID読取装置は、RFIDタグ50が接触部23aの近傍に配置された状態でRFIDタグ50に記憶されている遊技者IDを読み取る(検出する)ことができる。
【0034】
預入金額検出装置25は、預入金投入口25aに投入された現金(預入金)の金額を示す預入金額情報を検出する。預入金額検出装置25としては、公知の金額検出装置を用いることができる。
玉貸ボタン26aは、遊技者が預入金を遊技玉に交換する(預入金を用いて遊技玉の貸出を行う)時に操作される。玉貸ボタン26aが操作されると、所定金額(例えば、500円)あるいは所定個数(例えば、125個)の遊技玉の玉貸要求を示す玉貸要求情報が入力される。処理装置21は、玉貸ボタン26aから玉貸要求情報が入力されると、入力された玉貸要求情報を管理装置30に送信する。そして、管理装置30から玉貸許可情報を受信すると、入力された玉貸要求情報に対応する数(例えば、500円に対応する125個)の遊技玉を排出する。遊技玉の排出は、遊技機10に設けられている遊技玉払出装置を用いて行ってもよいし、玉貸機20に設けられている遊技玉払出装置を用いて行ってもよい。
なお、管理装置30は、玉貸機20に玉貸許可情報を出力した場合には、玉貸機20から受信した玉貸要求情報に対応する玉貸要求金額を用いて、玉貸機20から受信した遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている預入金額を更新する。例えば。遊技者情報データベース40aに記憶されている預入金額から、玉貸要求金額を減算し、減算値(減算結果)を新しい預入金額として記憶する(更新する)。
【0035】
再プレイボタン26bは、遊技者が貯玉あるいは持ち玉を用いて再プレイを行う時に操作される。再プレイボタン26bが操作されると、所定個数の遊技玉の払出要求を示す再プレイ要求情報が入力される。処理装置21は、再プレイボタン26bから再プレイ要求情報が入力されると、入力された再プレイ要求情報を管理装置30に送信する。そして、管理装置30から再プレイ許可情報を受信すると、入力された再プレイ要求情報に対応する数の遊技玉を排出する。
なお、管理装置30は、玉貸機20に再プレイ許可情報を送信した場合には、玉貸機20から受信した遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている持玉数から、玉貸機20から受信した玉貸要求情報に対応する遊技玉数と手数料に対応する遊技玉数の和を減算し、減算値を新しい持玉数として遊技者情報データベース40aに記憶する(更新する)。持玉がない場合には、遊技者情報データベース40aに記憶されている貯玉数から、玉貸機20から受信した玉貸要求情報に対応する遊技玉数と手数料に対応する遊技玉数の和を減算し、減算値を新しい貯玉数として記憶する。
【0036】
離席ボタン26cは、遊技者が離席する時に操作される。離席ボタン26cが操作されると、離席モードの設定を要求する離席情報が入力される。処理装置21は、離席情報が入力されると、離席情報を管理装置30に送信する。管理装置30は、玉貸機20から離席情報を受信すると、離席モードに設定する。離席モードでは、例えば、玉貸ボタン26aや再プレイボタン26bの操作による玉貸機20からの機遊技玉の排出を中止する。玉貸機20からの遊技玉の排出を中止する方法としては、例えば、管理装置30が、玉貸機20からの玉貸要求情報や再プレイ要求情報を受け付けないように構成する方法や、管理装置30から玉貸機20に離席モード情報を送信し、玉貸機20が、玉貸ボタン26aからの玉貸要求情報や再プレイボタン26bからの再プレイ要求情報を受け付けないように構成する方法を用いることができる。
離席モードを解除する場合には、遊技者は、RFIDタグ50が一体に形成されている基体60を接触部23aの近傍に配置あるいは接触部23aに接触させ、RFIDタグ50に記憶されている遊技者IDをRFID読取装置23に読み取らせる。玉貸機20の処理装置21は、遊技者ID検出装置23で遊技者IDを読み取った場合には、読み取った遊技者IDを管理装置30に送信する。
管理装置30は、離席モードに設定している状態で玉貸機20から遊技者IDを受信すると、先に玉貸機20から受信した遊技者IDと比較する。すなわち、離席モードに設定する前に遊技を行っていた遊技者と同一の遊技者であるか否かを判別する。両遊技者IDが一致する場合には、離席モードを解除する。例えば、離席モードに設定される前に遊技を行っていた遊技者の遊技者情報(預入金額、貯玉数、持ち玉数当)を用いて、玉貸ボタン26aや再プレイボタン26bの操作に応答して玉貸機20から機遊技玉を排出する。
なお、遊技者IDの比較は玉貸機20で行うこともできる。この場合には、両遊技者IDが一致すると、玉貸機20は、離席モード解除要求情報を管理装置30に送信する。管理装置30は、離席モードに設定している状態で、玉貸機20から離席モード解除要求情報を受信すると、離席モードを解除する。
【0037】
本実施の形態では、玉貸機20が本発明の「遊技媒体貸出装置」に対応し、遊技者ID検出装置23が本発明の「遊技者識別情報検出手段」あるいは「RFID読取手段」に対応し、表示装置22が本発明の「報知手段」に対応し、玉貸ボタン26a、再プレイボタン26b、離席ボタン26c、表示装置22の表示画面に設けられているタッチスイッチが本発明の「入力手段」に対応する。
【0038】
次に、玉貸機20の動作を図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図5において、実線で囲んだ処理は玉貸機20が実行し、破線で囲んだ処理は管理装置30が実行する。また、以下の説明では、RFIDタグ50が一体に形成されている基体60を「会員証」と表現している。また、遊技者ID記憶装置としてRFIDタグ50(会員証60)を用い、遊技者ID検出装置としてRFID読取装置43を用いている場合について説明する。
図5に示すフローチャートは、適宜の時期に開始する。
遊技者が遊技を行っていない待機時(離席判別時)には、玉貸機20の処理装置21は、表示装置22に、例えば、図6に示す「待機画面」を表示している。図6に示す「待機画面」では、玉貸機20に対応する遊技機10の遊技機識別情報(本実施の形態では「台番号10番」)と、遊技者IDを読み取るための操作を行う旨のメッセージ「会員証をタッチしてください。」というメッセージが表示されている。図6に示す待機画面では、遊技者IDを読み取るための遊技者の操作を明確にするために「会員証(RFIDタグ50が一体に形成されている基体60)を接触部23aに接触させる」旨のメッセージが表示されているが、実際には、会員証(基体60)を接触部23aの近傍に配置することによってRFID読取装置23は、RFIDタグ50に記憶されている遊技者IDを読み取ることができるように設定されている。勿論、会員証(基体60)が接触部23aに接触した時に、RFID読取装置23が、RFIDタグ50に記憶されている遊技者IDを読み取ることができるように設定されていてもよい。
遊技機10で遊技を行う遊技者は、表示装置22に表示されている「待機画面」に表示されているメッセージを確認することによって、RFIDタグ50が一体に形成されている基体60を玉貸機20の接触部23aに接触させる操作を実行する。
【0039】
図5に示すフローチャートが開始されると、処理装置21は、ステップA1で、遊技者ID検出装置23で遊技者IDが検出されたか否かを判断する。遊技者が基体60を接触部23aに接触させた場合には、遊技者ID検出装置23が遊技者IDを検出し、ステップA2に進む。遊技者IDを検出しなかった場合には処理を終了する。
ステップA2では、処理装置21は、ステップA1で読み取った遊技者IDを管理装置30に送信する。
管理装置30は、ステップA3で、玉貸機20から遊技者IDを受信すると、受信した遊技者IDに対応させて遊技者情報データベース40aに記憶されている遊技者情報を読み出し、玉貸機20に送信する。遊技者情報データベース40aから読み出して玉貸機20に送信される遊技者情報は、玉貸機20の表示装置22に表示する「遊技者情報表示画面」の形式によって決定される。また、管理装置30(具体的には、管理装置30に設けられている処理装置)は、玉貸機20から遊技者IDを受信したことによって、遊技者IDで示される遊技者が遊技機10で遊技を開始したことを判別し、遊技者情報データベース40aに履歴情報として記憶する。すなわち、受信した遊技者IDで示される遊技者が遊技機10で遊技を開始したことを記憶する。受信した遊技者IDで示される遊技者が遊技機10で遊技を行っていることは、後述する、遊技者が遊技機10から離席したことを判別するまで記憶される。
玉貸機20の処理装置21は、ステップA4で、管理装置30から遊技者情報を受信すると、表示装置22に、例えば、図7に示す「遊技者情報表示画面」を表示する。図7に示す「遊技者情報表示画面」では、ステップA1で読み取った遊技者IDに対応する遊技者名22a、預入金額22b、貯玉数22c、景品玉数22d、持ち玉数22e、確認金額22fが表示されている。
遊技者名22aとしては、前述した、遊技者IDに対応して設定されているシンボルが表示される。図7では、ヨットの絵がシンボルとして表示されている。また、確認金額として、2000円が設定されていることが表示されている。
なお、図7に示す「遊技者情報表示画面」には、確認金額を入力する際に選択される[変更]部が表示されている。確認金額の入力については後述する。
また、「遊技者情報表示画面」の表示は、離席モードに設定した時や、一定時間表示されると停止するように、例えば、通常画面が表示されるように構成するのが好ましい。これにより、「遊技者表示画面」が表示されている状態で不正が行われるのを抑制することができる。
【0040】
ステップA5では、処理装置21は、預入操作が行われたか否かを判断する。預入操作が行われたことは、例えば、預入金投入口25aに設けられたセンサが預入金投入口25aに投入された預入金(現金)を検出したことにより、あるいは、預入金額検出装置25が預入金額を検出したことにより判別することができる。預入操作が行われた場合にはステップA6に進み、預入操作が行われなかった場合にはステップA9に進む。預入操作が行われなかったことは、例えば、ステップA4で「遊技者情報表示画面」を表示装置22に表示してから一定時間経過しても預入操作が行われなかったことにより、あるいは、玉貸操作、再プレイ操作、離席操作が行われたことにより判別する。
【0041】
ステップA6では、預入金投入口25aに投入された預入金の金額を預入金額検出装置25によって検出する。いま、5000円が預入金投入口25aに投入されたものとする。
ステップA7では、処理装置21は、ステップA6で検出した預入金額を管理装置30に送信する。
管理装置30は、ステップA8で玉貸機20から預入金額を受信すると、ステップA2で玉貸機20から受信した遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている預入金額を、受信した預入金額を用いて更新する。例えば、遊技者情報データベース40aに記憶されている預入金額に、受信した預入金額を加算し、加算結果を新しい預入金額として記憶する(更新する)。また、管理装置30は、更新した遊技者情報を玉貸機20に送信する、玉貸機20の処理装置21は、管理装置20から受信した遊技者情報を用いて、表示装置22に、例えば、図8に示す「遊技者情報表示画面」を表示する。図8に示す「遊技者情報表示画面」では、預入金額が5000円に変更されている。
ステップA8の処理が終了すると、ステップA5に戻る。
【0042】
なお、預入金額の更新は、不正な預入操作を抑制する観点から、RFID読取装置23が、RFIDタグ50に記憶されている遊技者IDを読み取ってから一定時間内でのみ可能となるように構成するのが好ましい。
例えば、玉貸機20の処理装置21は、RFID読取装置23でRFIDタグ50に記憶されている遊技者IDを読み取ってから一定時間内に預入金額検出装置25で検出された預入金額のみを管理装置30に送信するように構成する。管理装置30は、玉貸機20から受信した預入金額を用いて遊技者IDに対応する預入金額を更新する。
あるいは、玉貸機20の処理装置21は、RFID読取装置23で読み取ったRFIDを管理装置30に送信し、また、預入金額検出装置25で検出した預入金額を管理装置30に送信する。管理装置30は、玉貸機20から遊技者IDを受信してから一定時間内に玉貸機20から受信した預入金額を用いて遊技者IDに対応する預入金額を更新するように構成する。
【0043】
ステップA9では、処理装置21は、玉貸操作が行われたか否かを判断する。玉貸操作が行われたことは、例えば、玉貸ボタン26aが操作されて玉貸要求情報が入力されたことによって判別する。玉貸操作が行われた場合にはステップA10に進み、玉貸操作が行われなかった場合にはステップA21に進む。玉貸操作が行われなかったことは、例えば、ステップA5で預入操作が行われなかったことを判別してから一定時間経過しても玉貸操作が行われなかったことにより、あるいは、再プレイ操作、離席操作が行われたことにより判別する。
ステップA10では、処理装置21は、玉貸ボタン26aに対応する玉貸要求金額(例えば、500円)あるいは玉貸ボタン26aに対応する玉貸要求数(例えば、125個)を示す玉貸要求情報を管理装置30に送信する。
管理装置30は、ステップA11で、玉貸機20から玉貸要求情報を受信すると、受信した玉貸要求情報に対応する玉貸要求金額が、ステップA3で受信した遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている預入金額以下であるか[玉貸要求金額≦預入金額]否かを判断する。玉貸要求金額が預入金額以下である[玉貸要求金額≦預入金額]場合にはステップA12に進み、玉貸要求金額が預入金額を越えている[玉貸要求金額>預入金額]場合にはステップA9に戻る。
ステップA9に戻る場合には、例えば、管理装置30から玉貸機20に玉貸不許可情報を送信するのが好ましい。この場合、玉貸機20の処理装置21は、表示装置22に、例えば、「預入金額が不足している」旨のメッセージを表示する。
【0044】
ステップA12では、管理装置30は、ステップA2で受信した遊技者IDに対応する遊技者に同日内に貸し出した遊技玉に対応する貸出金額と、ステップA11で受信した玉貸要求情報に対応する玉貸要求金額を合計した金額が、ステップA2で受信した遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている確認金額未満であるか否か、[(同日内に遊技者に貸し出した遊技玉に対応する貸出金額+貸出要求金額の合計金額)<確認金額]であるか否かを判断する。合計金額が確認金額未満である、[(同日内に遊技者に貸し出した遊技玉に対応する貸出金額+貸出要求金額の合計金額)<確認金額]である場合にはステップA13に進み、確認金額以上である場合、[(同日内に遊技者に貸し出した遊技玉に対応する貸出金額+貸出要求金額の合計)≧確認金額]である場合にはステップA16に進む。なお、ステップA12での合計金額が確認金額未満であるか否かの判断は、等号を含んでもよいし、含まなくてもよい。すなわち、[合計金額<確認金額]であるか否かを判断してもよいし、[合計金額≦確認金額]であるか否かを判断してもよい。
ステップA13では、管理装置30は、玉貸許可情報を玉貸機20に送信する。
この時、管理装置30は、ステップA10で玉貸機20から受信した玉貸要求情報に対応する玉貸要求金額を用いて、ステップA3で玉貸機20から受信した遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている預入金額を更新する。例えば、遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている預入金額から玉貸要求情報に対応する玉貸要求金額を減算し、減算値(減算結果)を新しい預入金額として遊技者情報データベース40aに記憶する(更新する)。また、更新した遊技者情報を玉貸機20に送信する。預入金額を更新する時期は、適宜設定することができる。
玉貸機20の処理装置21は、玉貸許可情報を管理装置30から受信すると、ステップA14で、遊技玉の排出処理を行う。すなわち、ステップA10で入力された玉貸要求情報に対応する数の遊技玉を排出する。遊技玉の排出は、玉貸機20に対応する遊技機10に設けられている遊技玉払出装置を用いて行ってもよいし、玉貸機20に遊技玉排出装置を設け、この遊技玉排出装置を用いて行ってもよい。
【0045】
また、処理装置21は、管理装置30から送信された遊技者情報を用いて表示装置21に、例えば、図9に示す「遊技者情報表示画面」を表示する。
図9に示す遊技者情報表示画面は、玉貸ボタン26aの操作によって、1500円に対応する玉貸要求金額を示す玉貸要求情報が入力された場合のものである。ここで、図8に示すように、預入金額が5000円、確認金額として2000円が設定されている。玉貸要求金額1500円は預入金額5000円以下であり(ステップa11でYES)、同日内の玉貸金額と玉貸要求金額の合計1500円は確認金額2000円未満である(ステップA12のYES)。したがって、管理装置30から玉貸機20に玉貸許可情報が送信され、玉貸機20の表示装置21に表示される「遊技者情報表示画面」には、預入金額として3500円(=5000円−1500円)が表示されている。
【0046】
ステップA15では、管理装置30は、遊技機10での遊技が終了したか否かを判断する。遊技が終了したか否かは、例えば、遊技者が遊技機から離席したことを判別したか否かによって判別する。遊技者の離席を判別する方法としては、例えば、玉貸機20から受信する遊技機10の遊技機情報(アウト玉数情報やセーフ玉数情報)の間隔が設定期間以上となったことにより判別する方法を用いることができる。なお、遊技者が離席したことを判別する方法としては、これ以外に、例えば、図1に示す、遊技者が着席しているか離席したかを検出するセンサ27(遊技者検出装置)の検出情報に基づいて判別する方法や、離席ボタン26cから離席情報が入力されたことに基づいて判別する方法を用いることができる。
遊技機10での遊技が終了していない場合(遊技者が離席していない場合)には、ステップA5に戻る。
【0047】
ステップ12で、合計金額が確認金額以上であることを判別した場合には、ステップA16に進み、不正な遊技を抑制するため及び遊技の止め時を考えるタイミングを遊技者に与えるために確認処理を実行する。
管理装置30は、ステップA16で、確認情報を玉貸機20に送信する。
玉貸機20の処理装置21は、ステップA17で管理装置30から確認情報を受信すると、表示装置21に「遊技者が確認操作を行う必要がある。」旨のメッセージを表示する。
例えば、遊技者情報が図9に示す状態にある時に、玉貸ボタン26aの操作によって、玉貸要求金額1000円を示す玉貸要求情報が入力されたものとする。この場合、玉貸要求金額1000円は預入金額2500円以下である(ステップA11のYES)が、同日内に遊技者に貸し出した玉貸金額と玉貸要求金額の合計2500円(=1500円+1000円)が確認金額2000円以上である(ステップA12のNO)ため、確認情報が管理装置30から玉貸機20に送信される。玉貸機30は、管理装置30から確認情報を受信すると、報知手段を用いて、遊技者が確認操作を行う必要がある旨を報知する。例えば、表示装置22に、図10に示す「確認画面」を表示する。図10に示す「確認画面」には、「遊技者IDに対応するシンボルと、RFID50に記憶されている遊技者IDをRFID読取装置23に読み取らせるために遊技者が確認操作を行う必要がある。」旨のメッセージが表示される。例えば、「会員証(基体60)を接触部23aに接触させる操作を行う。」旨のメッセージが表示装置22に表示される。
遊技者は、玉貸機20の表示装置22に表示されているメッセージを認識することによって、会員証(基体60)を接触部25aに接触させる操作を行う。実際には、RFIDタグ50が接触部23aの近傍に配置された状態でRFID読取装置23がRFIDタグ50に記憶されている遊技者IDを読み取ることができる場合でも、「会員証を接触部に接触させる操作を行う。」旨のメッセージが表示装置22に表示されることにより、遊技者は、遊技者IDをRFID読取装置23に読み取らせるための確認操作を容易に実行することができる。
処理装置22は、表示装置22に「確認画面」を表示した後、ステップA18で、RFID読取装置23が遊技者IDを読み取ったか(検出したか)否かを判断する。遊技者IDを読み取った場合にはステップA19に進み、遊技者IDを読み取らなかった場合にはステップA16に戻る。
ステップA19では、処理装置21は、ステップA18で読み取った遊技者IDを管理装置30に送信する。
管理装置30は、ステップA19で玉貸装置20から遊技者IDを受信すると、受信した(後で受信した)遊技者IDが、ステップA2で玉貸機20から受信した(先に受信した)遊技者IDと一致しているか否かを判断する。一致している場合にはステップA13に進み、一致しない場合には、ステップA18に戻る。
ステップA20からステップA13に進んだ場合には、管理措置30は、玉貸許可情報を球貸機20に送信する。
この場合には、処理装置21は、ステップA14で、ステップA9で入力された玉貸要求情報に対応する数の遊技玉を排出する。
また、管理装置30は、ステップA13で、ステップA2で受信した遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている預入金額から、ステップA9で入力された玉貸要求情報に対応する玉貸要求金額を減算し、減算結果を新しい預入金額として記憶する(更新する)。
【0048】
ステップA21では、処理装置21は、再プレイ操作が行われたか否かを判断する。再プレイ操作が行われたことは、例えば、再プレイボタン26bが操作されて再プレイ要求情報が入力されたことにより判別することができる。再プレイ操作が行われた場合にはステップA22に進み、再プレイ操作が行われなかった場合にはステップA24に進む。再プレイ操作が行われなかったことは、例えば、玉貸操作が行われなかったことを判別してから設定期間内に再プレイボタン26bが操作されなかったこと、あるいは、離席ボタン26cが操作されたことにより判別することができる。
処理装置21は、ステップA22で、再プレイ操作ボタンに対応する数を示す再プレイ要求情報を管理装置30に送信する。
管理装置30は、ステップA22で再プレイ要求情報を受信すると、再プレイ要求情報に対応する遊技玉の数と手数料に対応する遊技玉の数の合計が、ステップA3で受信した遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている持ち玉数以下であるか否か、[再プレイ要求玉数+手数料≦持ち玉数]であるか否かを判断する。持ち玉数以下である場合には、ステップA13に進む。一方、持ち玉数を超える場合には、再プレイ要求情報に対応する遊技玉の数と手数料に対応する遊技玉の数の合計が、ステップA3で受信した遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている貯球数以下であるか否か、[再プレイ要求玉数+手数料≦貯球数]であるか否かを判断する。貯球数以下である場合にはステップA13に進み、貯球数を超える場合にはステップA21に戻る。
ステップA23からステップA21に戻る場合には、管理装置30から玉貸機20に、再プレイ不許可情報を送信するのが好ましい。この場合、処理装置21は、再プレイ不許可情報を管理装置30から受信すると、表示装置22に、例えば、「持ち玉数及び貯球数が不足している。」旨のメッセージを表示する。
ステップA13では、管理装置30は、再プレイ許可情報を玉貸機20に送信する。また、管理装置30は、ステップA3で球貸機20から受信した遊技者IDに対応して遊技者情報データベース40aに記憶されている持ち玉数あるいは貯球数から、ステップA22で球赤式20から受信した最プレイ要求情報に対応する数と手数料に対応する数を減算し、減算結果を新しい持ち玉数あるいは貯球数として遊技者情報データベース40aに記憶する(更新する)。そして、更新した遊技者情報を玉貸機20に送信する。
ステップA14では、処理装置21は、ステップA21で入力された再プレイ要求情報に対応する数の遊技球を排出する。また、管理装置から受信した遊技者情報を、表示装置22に表示する。
【0049】
ステップA24では、処理装置21は、離席操作が行われたか否かを判断する。離席操作が行われたことは、例えば、離席ボタン26cが操作されて離席情報が入力されたことにより判別することができる。離席操作が行われた場合にはステップA25に進み、離席操作が行われなかった場合にはステップA15に進む。離席操作が行われなかったことは、例えば、再プレイ操作が行われなかったことを判別した時点から一定時間経過していることによって判別することができる。
ステップA25では、処理装置21は、離席情報を管理装置30に送信する。
管理装置30は、ステップA26で玉貸機20から離席情報を受信すると、離席モードに設定する。例えば、玉貸ボタン26aや再プレイボタン26bの操作による玉貸機20からの遊技玉の排出を中止する。
この時、処理装置21は、管理装置30から離席モード情報を受信し、信号表示装置22に、例えば、図6に示した「待機画面」を表示する。
遊技者が戻り、表示装置22の表示を確認し、会員証(基体60)を接触部23aに接触させる操作を行う。
処理装置21は、離席モードに設定されている時には、ステップA27で、RFID読取装置23がRFIDタグ40に記憶されている遊技者IDを検出したか否かを判断する。遊技者IDを検出しない場合には待機し、遊技者IDを検出した場合にはステップA28に進む。
ステップA28では、処理装置21は、RFID読取装置23で読み取った遊技者IDを管理装置30に送信する。
管理装置30は、離席モードに設定している状態で、玉貸機20から遊技者IDを受信すると、受信した遊技者IDがステップA3で玉貸機20から受信した遊技者IDと一致するか否かを判断する。すなわち、遊技機10で遊技を再開する遊技者が、離席モードに設定する前に遊技を行っていた遊技者であるか否かを判断する。両遊技者IDが一致する場合にはステップA5に進み、一致しない場合にはステップA27に戻る。ステップA29からステップa27に戻る場合には、例えば、管理装置30から玉貸機20に遊技者ID不一致情報を送信するのが好ましい。玉貸機20の処理装置21は、管理装置30から遊技者ID不一致情報を受信すると、表示装置王22に、例えば、「遊技者IDが一致していない。」旨のメッセージを表示する。
なお、ステップA24で離席操作が行われた場合には、ステップA15で遊技の終了を判別して、処理を終了するように構成してもよい。この場合には、例えば、離席モードに設定されている状態で遊技者IDを検出することにより、ステップA2からステップA29に進むように構成する。
【0050】
遊技者は、自己の確認金額を設定することができる。遊技者は、確認金額を設定する場合には、例えば、玉貸機20の表示装置22に、図11に示す「遊技者情報表示画面」が表示されている状態で、[変更]部を選択する。これにより、表示装置22から処理装置21に確認金額入力モード情報が入力される。
処理装置21は、確認金額入力モード情報が入力されると、確認金額入力モードに設定し、表示装置22に、例えば、図12に示す「確認金額入力画面」を表示する。なお、処理装置21から管理装置に確認金額入力モード情報を送信し、管理装置30から「確認金額入力画面」の表示情報を受信してもよい。図12に示す「確認金額入力画面」では、黒丸●によって、現在、確認金額として2000円が設定されていることが表示されている。なお、「ランダム」が選択されると、適当なタイミングで確認処理(遊技者IDの検出処理)が実行される。例えば、出玉率(設定アウト玉数に対するセーフ玉数の割合=セーフ玉数/アウト玉数)が低く、玉貸金額の消費が速い場合には、こまめに確認処理を実行する。あるいは、当日の貸出金額に応じて、確認金額を10000円、5000円、3000円等のように順次減少させ確認処理を実行する間隔を順次短くする。
遊技者は、表示装置に「確認金額入力画面」が表示されている状態で、任意の確認金額を選択することができる。なお、確認金額入力画面で、直接に任意の確認金額を設定可能に構成してもよい。
【0051】
遊技者の遊技が終了したこと、すなわち、遊技者が遊技機から離席したこと(離席判別)は、玉貸機20から出力される情報(例えば、玉貸機での紙幣の投入操作、貸し出した遊技玉の数を示す玉貸パルスや遊技機10のアウト玉の数を示すアウト玉パルス、セーフ玉の数を示すセーフ玉パルスの発生間隔)に基づいて判別することができる。
ここで、玉貸機での紙幣の投入操作、貸し出した遊技玉の数を示す玉貸パルスや遊技機10のアウト玉の数を示すアウト玉パルスの発生間隔に基づいて遊技者の着席や離席(遊技の開始や遊技の終了を判別する方法では、異なる遊技者が続いて遊技を行った場合等には遊技者の着席や離席を正確に判別することができない。
そこで、図1に示すように、玉貸機20にセンサ(遊技者検出手段)27を設け、センサ27の出力情報に基づいて遊技者の着席や離席(遊技の開始や遊技の終了)を判別する方法を以下に説明する。遊技者の着座や離席(遊技の開始や終了)を正確に判別することによって、玉貸機20から送信される情報(玉貸パルスやアウト玉パルスやセーフ玉パルス)を使用して各遊技者、各遊技機、各機種の遊技機等の情報を得ることができる。
センサとして距離センサを用いた実施の形態を図14に示す。
図14では、遊技者から見て遊技機の左側に配置されている玉貸機20に第1の距離センサ(第1の遊技者検出手段)27aと第2の距離センサ(第2の遊技者検出手段)27bを設けている。距離センサとしては、電磁波や音波を照射し、反射波に基づいて被検出体との間の距離を検出する公知の距離センサを用いることができる。
第1の距離センサ27aと第2の距離センサ27bは、できるだけ離れた位置に取り付け、また、それぞれの測定点もできるだけ離れた位置に設定する。図14では、第1の距離センサ27aは、遊技者が遊技機の椅子に着座している状態(着座姿勢)における遊技者の頭部の距離を検出し、第2の距離センサ27bは、遊技者が遊技機の椅子に着座している状態(着座姿勢)における遊技者の腰部の距離を検出するように設定している。
【0052】
遊技機に対する遊技者の位置に応じて第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの出力は以下のように変化する。なお、遊技機の椅子に遊技者が着座している状態(着座姿勢)における第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離の範囲を「L1」、「L1」より短い距離(距離センサに近づく方向)の範囲を「L0」、距離「L1」より長い距離(距離センサより遠ざかる方向)の範囲を「L∞」とする。また、平均的な体型の遊技者が着座している状態における遊技者の頭部の位置及び腰部の位置を基準にしている。
遊技者が遊技機の椅子に着座する場合には、椅子の左方向あるいは右方向あるいは後方から着座する。この場合、第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離は、最初は「L∞」で、着座した時点で「L1」となる。
遊技者が遊技機の椅子から離席する場合には、椅子の左方向あるいは右方向あるいは後方に離席する。この場合、第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離は、最初は「L1」で、離席した時点で「L∞」になる。
着座中では、遊技者が体や腕を動かすことによって第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離は「L0」、「L1」、「L∞」の間で変化する。
しかしながら、着座中における遊技者の通常の動きの範囲内では、第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離がともに「L∞」となることはない。
遊技機の椅子に着座している遊技者が右方向に離席しながら、次の遊技者が左方向から着席する場合には、先ず、次の遊技者によって第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離は、ともに「L0」となる。その後、次の遊技者が着席することにより、第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離は、ともに「L1」となる。
遊技機の椅子に着座している遊技者が左方向に離席しながら、次の遊技者が右方向から着席する場合には、先ず、離席した遊技者によって第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離は、ともに「L0」となる。その後、次の遊技者が着席することにより、第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離は、ともに「L1」となる。
以上により、第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離がともに「L0」となる状態が発生した場合、あるいは、第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離がともに「L∞」となる状態が発生したことにより、遊技者が離席したことを判別することができる。
また、第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの検出距離がともに「L1」となる状態が発生したことにより、遊技者が着席したことを判別することができる。
なお、第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bを意図的に遮ることによって離席を判別させないようにする不正を防止するには、第1の距離センサ27a及び第2の距離センサ27bの一方の距離センサの検出距離が「L∞」となる直前の他方の距離センサの検出距離が「L1」より短い距離であるか否かを検出し、短い距離であった場合に離席であることを判別する。
【0053】
次に、センサ(遊技者検出手段)として撮像装置(カメラ)を設けた場合の実施の形態を図15、図16に示す。
図15及び図16で、玉貸機20に撮像装置27cを設けている。撮像装置としては、CCDカメラ等の公知の撮像装置を用いることができる。
撮像装置27cによって、前後の時間関係にある画像を取得し、両者を比較する。この比較によって動きのある画像領域を遊技者として認識し、代表点の座標を取得する。そして、代表点の位置や移動方向によって遊技者が遊技機の椅子に着座したことや離席したことを判別することができる。
なお、遊技者のセンサ(遊技者検出手段)の検出情報に基づいて遊技者の着席や離席を判別する処理は、玉貸機20を行ってもよいし、管理装置30で行ってもよい。遊技者の着席や離席を玉貸機20で行う場合には、玉貸機20は、着席情報や離席情報を管理装置に送信し、遊技者の着席や離席を管理装置30が行う場合には、玉貸機20は、センサの検出情報を管理装置30に送信する。本発明では、玉貸機20から管理装置30に検出情報を送信する態様には、玉貸機20から管理装置30にセンサの検出情報を送信する態様だけでなく、玉貸機20から管理装置30に着席情報や離席情報を送信する態様も包含される。
【0054】
また、撮像装置27cによって遊技者の移動方向を判別し、判別した移動方向に基づいて遊技者に対するサービスを継続することもできる。
いま、図17に示すように、パチンコ機102で遊技者が遊技を行っているものとする。この遊技者が離席すると、玉貸機202に設けられている撮像装置17cの撮像画像を用いて遊技者の移動方向を判別する。例えば、遊技者が遊技を行っていた遊技機102より右方向あるいは左方向(x方向)に移動したか、後方向(y方向)に移動したかを判別する。そして、判別した遊技者の移動方向に存在する遊技機(例えば、遊技機101、103、112)の椅子に遊技者が着座したことが判別された場合には、遊技者が遊技機103から移動したものと判断し、当該遊技に対するサービス状態を再現する。例えば、遊技者の着席を判別した遊技機101あるいは103で遊技を行う遊技者が、遊技機102で遊技を行っていた遊技者であると判断し、遊技機102で遊技を行っていたい遊技者の遊技者情報を用いて遊技者情報を管理する。このような構成とすることにより、遊技者は、遊技機101あるいは102で会員証を操作する必要が無くなる。
【0055】
以上では、同日内に同じ遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と貸出要求情報に対応する貸出要求金額を合計した合計金額が、遊技者に対応する確認金額に達したタイミングで確認処理を実行したが、確認処理を実行するタイミングはこれに限定されない。
例えば、同日内に同じ遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、遊技者に対応する確認金額に達したタイミングで確認処理を実行するように構成することができる。
あるいは、同じ遊技媒体貸出装置から同じ遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、同じ遊技媒体貸出装置から同じ遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と貸出要求情報に対応する貸出金額を合計した合計金額、貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、遊技者に対応する確認金額に達したタイミングで確認処理を実行するように構成することができる。
あるいは、遊技者識別情報と同じ遊技者識別情報を前回受信してから同じ遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、同じ遊技媒体貸出装置から同じ遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と貸出要求情報に対応する貸出金額を合計した合計金額、貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、遊技者に対応する確認金額に達したタイミングで確認処理を実行するように構成することができる。
また、いずれかのタイミングで確認処理を実行するように構成してもよいし、遊技者が、確認処理を実行するタイミングを選択可能に構成してもよい。例えば、遊技者が入力手段からタイミング選択情報を入力すると、表示装置にタイミング選択画面を表示し、遊技者がいずれかのタイミングを選択可能に構成する。
また、遊技者に対応する確認金額を用いたが、確認金額は、各遊技者に共通の確認金額を用いることもできる。この場合、共通の確認金額は、記憶装置に記憶されていればよい。勿論、遊技者情報データベースに、共通の確認金額を各遊技者識別情報に対応させて記憶させてもよい。
また、遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額に基づいて遊技者に確認処理を実行させるタイミングを決定したが、遊技者に貸し出す遊技媒体の数に基づいて遊技者に確認処理を実行させるタイミングを決定することもできる。例えば、同日内に遊技者に貸し出した遊技媒体の数と貸出要求情報に対応する遊技媒体の数の合計が、遊技者に対応して設定されている確認数に達したタイミングで遊技者に確認処理を実行させることができる。なお、貸出金額と貸出数は比例関係にある。したがって、貸出数に基づいて遊技者に確認処理を実行させるタイミングを決定する構成は、貸出金額に基づいて遊技者に確認処理を実行させるタイミングを決定する構成の概念に含まれる。
また、遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出した後、遊技者離席を判別した場合には、遊技者識別情報検出装置が再度遊技者識別情報を検出するまで、玉貸ボタンや再プレイボタンの操作による玉貸機からの遊技媒体の排出を中止するように構成するのが好ましい。このように構成することにより、不正な遊技をより確実に抑制することができる。なお、離席ボタンの操作によって遊技者の離席を判別した場合には、その後に検出した遊技者IDが離席判別時に遊技を行っていた遊技者の遊技者IDと一致するか否かを判断する。そして、両遊技者IDが一致した場合に、離席判別時に遊技を行っていた遊技者の遊技者情報に基づいて遊技を再開する。
【0056】
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、実施の形態では、遊技機に対応して設けられている遊技媒体貸出装置について説明したが、本発明の技術は、遊技店に設けられている遊技媒体貸出装置に適用することもできる。
また、遊技媒体貸出装置と管理装置と記憶装置により遊技者情報管理装置を構成したが、遊技媒体貸出装置に管理装置の処理を実行させることにより、遊技媒体貸出装置と記憶装置により遊技者情報管理装置を構成することもできる。
確認処理を実行することを報知する報知手段としては、表示装置に限定されず、ランプやスピーカ等の種々の報知手段を用いることができる。
遊技媒体貸出装置で預入操作を行う場合には、遊技者識別情報の入力操作(RFIDタグをRFID読取装置の通信領域内に配置する操作)を行った後に、預入金投入口への預入金(現金)の投入操作を行うように構成するのが好ましい。これにより、例えば、預入金を投入した後に、遊技者識別情報検出装置が他の遊技者の遊技者識別情報を検出した場合のような誤動作が発生するのを防止することができる。また、遊技者識別情報を検出してから一定時間内でのみ預入を可能とするように構成するのが好ましい。
遊技者識別情報記憶装置としてRFIDタグを用い、RFIDタグを、遊技者の腕や指に装着可能な形状、例えば、リストバンド形状の基体と一体に形成することもできる。この場合には、遊技者が操作ボタンを操作する時に、遊技者の腕あるいは指に装着されているRFIDタグに記憶されている遊技者識別情報をRFID読取装置が読み取り可能に構成し、遊技者が操作ボタンを操作する毎に遊技者識別情報を読み取る(検出する)。そして、読み取った(検出した)遊技者IDと先に検出した遊技者IDを比較することによって、遊技者の一致性を判別する。これにより、不正な遊技をより確実に抑制することができる。
実施の形態で説明した各構成は単独で用いることもできるし、適宜選択した複数の構成を組み合わせて用いることもできる。
パチンコ機で遊技を行う遊技者の遊技者情報を管理する場合について説明したが、本発明の技術は、パチンコ機以外の種々の遊技機で遊技を行う遊技者の遊技者情報を管理する場合に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明をパチンコ機で遊技を行う遊技者の遊技者情報を管理する遊技者情報管理装置として構成した実施の形態の概略構成図である。
【図2】遊技者情報データベースの1例を示す図である。
【図3】遊技機情報データベースの1例を示す図である。
【図4】RFIDタグとRFID読取装置(RFID読取/書込装置)の1例を示す図である。
【図5】預入/玉貸/再プレイ/離席動作を説明するフローチャートである。
【図6】待機画面の1例を示す図である。
【図7】遊技者情報表示画面の1例を示す図である。
【図8】遊技者情報表示画面の1例を示す図である。
【図9】遊技者情報表示画面の1例を示す図である。
【図10】確認画面の1例を示す図である。
【図11】遊技者情報表示画面の1例を示す図である。
【図12】確認金額入力画面の1例を示す図である。
【図13】遊技者情報表示画面の1例を示す図である。
【図14】距離センサを用いて遊技者の離席を判別する方法の1例を説明する図である。
【図15】撮像装置を用いて遊技者の離席を判別する方法の1例を説明する図である。
【図16】撮像装置を用いて遊技者の離席を判別する方法を説明する図である。
【図17】遊技者の移動に伴う処理を説明する図である。
【符号の説明】
【0058】
10、101〜104、111〜114 パチンコ機(遊技機)
20、201〜204、211〜214 玉貸機(遊技媒体貸出装置)
21 処理装置
22 表示装置
23 遊技者ID検出装置(遊技者識別情報検出装置)
23a 接触部
24 指示部
25 預入金額検出装置
25a 預入金投入口
26a 玉貸ボタン
26b 再プレイボタン
26c 離席ボタン
27 センサ
27a、27b 距離センサ
27c 撮像装置
30 管理装置
40 記憶装置
40a 遊技者情報データベース
40b 遊技機情報データベース


【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体貸出装置と、管理装置と、記憶装置を備え、
前記記憶装置には、各遊技者の預入金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されているとともに、確認金額が記憶されており、
前記遊技媒体貸出装置は、遊技者が携帯している遊技者識別情報記憶手段に記憶されている遊技者識別情報を検出可能な遊技者識別情報検出手段と、遊技媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を入力可能な入力手段と、報知手段を有し、
前記遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出すると、検出した遊技者識別情報を前記管理装置に送信し、前記入力手段から貸出要求情報が入力されると、入力された貸出要求情報を前記管理装置に送信し、
前記入力された貸出要求情報を前記管理装置に送信した後に前記管理装置から貸出許可情報を受信すると、前記入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出し、
前記入力された貸出要求情報を前記管理装置に送信した後に前記管理装置から確認情報を受信すると、前記報知手段を動作させ、前記報知手段を動作させた後に前記遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出すると、検出した遊技者識別情報を前記管理装置に送信し、遊技者識別情報を前記管理装置に送信した後に前記管理装置から貸出許可情報を受信すると、前記入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出し、
前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報と貸出要求情報を受信すると、
前記受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額が前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額以下であり、且つ、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と前記受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額を合計した合計金額が、前記記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合には、貸出許可情報を前記遊技媒体貸出装置に送信し、また、前記受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新し、
前記受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額が前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額以下であるが、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と前記受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額を合計した合計金額が、前記記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合には、確認情報を前記遊技媒体貸出装置に送信し、確認情報を前記遊技媒体貸出装置に送信した後に前記遊技媒体貸出装置から受信した遊技者識別情報が前記受信した遊技者識別情報と一致していれば、貸出許可情報を前記遊技媒体貸出装置に送信し、また、前記受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技者情報管理装置であって、
前記管理装置は、
前記貸出要求金額が前記預入金額以下であり、且つ、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に同日内に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に同日内に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と前記貸出要求金額を合計した合計金額が、前記記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合に、貸出許可情報を前記遊技媒体貸出装置に送信し、
前記貸出要求金額が前記預入金額以下であるが、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に同日内に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に同日内に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と前記貸出要求金額を合計した合計金額が、前記記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合に、確認情報を前記遊技媒体貸出装置に送信する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の遊技者情報管理装置であって、
前記管理装置は、
前記貸出要求金額が前記預入金額以下であり、且つ、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に同じ遊技媒体貸出装置から貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に同じ遊技媒体貸出装置から貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と前記貸出要求金額を合計した合計金額が、前記記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合に、貸出許可情報を前記遊技媒体貸出装置に送信し、
前記貸出要求金額が前記預入金額以下であるが、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に同じ遊技媒体貸出装置から貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に同じ遊技媒体貸出装置から貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と前記貸出要求金額を合計した合計金額が、前記記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合に、確認情報を前記遊技媒体貸出装置に送信する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の遊技者情報管理装置であって、
前記管理装置は、
前記貸出要求金額が前記預入金額以下であり、且つ、前記受信した遊技者識別情報と同じ遊技者識別情報を前回受信してから、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、前記受信した遊技者識別情報と同じ遊技者識別情報を前回受信してから、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と前記貸出要求金額を合計した合計金額が、前記記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合に、貸出許可情報を前記遊技媒体貸出装置に送信し、
前記貸出要求金額が前記預入金額以下であるが、前記受信した遊技者識別情報と同じ遊技者識別情報を前回受信してから、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、前記受信した遊技者識別情報と同じ遊技者識別情報を前回受信してから、前記受信した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と前記貸出要求金額を合計した合計金額が、前記記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合に、確認情報を前記遊技媒体貸出装置に送信する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項5】
遊技媒体貸出装置と、管理装置と、記憶装置を備え、
前記記憶装置には、各遊技者の預入金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されているとともに、確認金額が記憶されており、
前記遊技媒体貸出装置は、遊技者が携帯している遊技者識別情報記憶手段に記憶されている遊技者識別情報を検出可能な遊技者識別情報検出手段と、遊技媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を入力可能な入力手段と、報知手段を有し、
前記遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出すると、検出した遊技者識別情報を前記管理装置に送信し、前記入力手段から貸出要求情報が入力されると、入力された貸出要求情報を前記管理装置に送信し、
前記入力された貸出要求情報を前記管理装置に送信した後に前記管理装置から貸出許可情報を受信すると、前記入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出し、
前記入力された貸出要求情報を前記管理装置に送信した後に前記管理装置から確認情報を受信すると、前記報知手段を動作させ、前記報知手段を動作させた後に前記遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出すると、検出した遊技者識別情報を前記管理装置に送信し、遊技者識別情報を前記管理装置に送信した後に前記管理装置から貸出許可情報を受信すると、前記入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出し、
前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報と貸出要求情報を受信すると、
前記受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額以下であり、且つ、前記記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合には、貸出許可情報を前記遊技媒体貸出装置に送信し、また、前記受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新し、
前記受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額以下であるが、前記記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合には、確認情報を前記遊技媒体貸出装置に送信し、確認情報を前記遊技媒体貸出装置に送信した後に前記遊技媒体貸出装置から受信した遊技者識別情報が前記受信した遊技者識別情報と一致していれば、貸出許可情報を前記遊技媒体貸出装置に送信し、また、前記受信した貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の遊技者情報管理装置であって、
前記記憶装置には、確認金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されており、
前記管理装置は、
前記貸出要求金額が前記預入金額以下であり、且つ、前記合計金額あるいは前記貸出要求金額が、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合に、貸出許可情報を前記遊技媒体貸出装置に送信し、
前記貸出要求金額が前記預入金額以下であるが、前記合計金額あるいは前記貸出要求金額が、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合に、確認情報を前記遊技媒体貸出装置に送信する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の遊技者情報管理装置であって、
前記遊技媒体貸出装置の入力手段は、確認金額入力モード情報と、確認金額を入力可能であり、
前記遊技媒体貸出装置は、前記入力手段から確認金額設定モード情報が入力されると、確認金額入力モードに設定し、確認金額入力モードに設定している状態で前記入力手段から確認金額が入力されると、入力された確認金額を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から確認金額を受信すると、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている確認金額を、前記受信した確認金額に設定する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の遊技者情報管理装置であって、
前記遊技媒体貸出装置は、遊技機に対応して設けられており、
前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信した後、前記遊技媒体貸出装置に対応する遊技機で遊技を行っている遊技者が離席したことを判別した場合には、前記遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信するまで、前記遊技媒体貸出装置に設けられている入力手段からの貸出要求情報の入力に対する遊技媒体の排出を中止する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の遊技者情報管理装置であって、
前記遊技媒体貸出装置は、対応する遊技機の遊技機情報を前記管理装置に送信し、あるいは、前記遊技媒体貸出装置は、対応する遊技機で遊技を行っている遊技者を検出可能な遊技者検出手段を有し、前記遊技者検出手段から出力された検出情報を前記管理装置に送信し、あるいは、前記遊技媒体貸出装置の入力手段は、離席情報を入力可能であり、前記遊技媒体貸出装置は、前記入力手段から入力された離席情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から受信した遊技機情報、あるいは、検出情報、あるいは、離席情報、あるいは、遊技者識別情報のいずれかに基づいて、前記遊技媒体貸出装置に対応する遊技機で遊技を行っている遊技者が離席したことを判別する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項10】
遊技媒体貸出装置と、管理装置と、記憶装置を備え、
前記記憶装置には、各遊技者の預入金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されているとともに、確認金額が記憶されており、
前記遊技媒体貸出装置は、遊技機に対応して設けられており、遊技者が携帯している遊技者識別情報記憶手段に記憶されている遊技者識別情報を検出可能な遊技者識別情報検出手段と、遊技媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を入力可能な入力手段と、報知手段を有するとともに、設定金額を記憶可能であり、
前記遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出すると、検出した遊技者識別情報を前記管理装置に送信し、前記管理装置から報知金額を受信すると、受信した報知金額を用いて設定金額を更新し、
前記入力手段から貸出要求情報が入力されると、
前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額が前記設定金額以下である場合には、前記入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出し、また、前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて設定金額を更新し、
前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額が前記設定金額を超える場合には、前記報知手段を動作させ、前記報知手段を動作させた後に前記遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出すると、検出した遊技者識別情報を前記管理装置に送信し、遊技者識別情報を前記管理装置に送信した後に前記管理装置から報知金額を受信すると、受信した報知金額を用いて設定金額を更新し、更新後の設定金額が前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額以上である場合には、前記入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出し、また、前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて設定金額を更新し、
前記管理装置は、
前記遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信すると、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額が前記記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合には、前記記憶装置に記憶されている確認金額を報知金額として前記遊技媒体貸出装置に送信し、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額が前記記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合には、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を報知金額として前記遊技媒体貸出装置に送信し、また、報知金額を用いて前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新し、
前記遊技媒体貸出装置に確認金額を送信した後に前記遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信すると、当該受信した遊技者識別情報が前記受信した遊技者識別情報と一致し、且つ、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額が前記記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合には、前記記憶装置に記憶されている確認金額を報知金額として前記遊技媒体貸出装置に送信し、一方、当該受信した遊技者識別情報が前記受信した遊技者識別情報と一致しているが、前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額が前記記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合には、前記記憶装置に記憶されている預入金額を報知金額として前記遊技媒体貸出装置に送信し、また、報知金額を用いて前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項11】
遊技媒体貸出装置と、管理装置と、記憶装置を備え、
前記記憶装置には、各遊技者の預入金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されているとともに、確認金額が記憶されており、
前記遊技媒体貸出装置は、遊技機に対応して設けられており、遊技者が携帯している遊技者識別情報記憶手段に記憶されている遊技者識別情報を検出可能な遊技者識別情報検出手段と、遊技媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を入力可能な入力手段と、報知手段を有するとともに、設定金額を記憶可能であり、
前記遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出すると、検出した遊技者識別情報を管理装置に送信し、
前記遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出した後に前記入力手段から貸出要求情報が入力されると、
前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額が前記記憶装置に記憶されている設定金額以下である場合には、前記入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出し、また、前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて設定金額を更新し、
前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額が前記記憶装置に記憶されている設定金額を超える場合には、前記報知手段を動作させ、前記報知手段を動作させた後に前記遊技者識別情報検出手段で検出した遊技者識別情報を前記管理装置に送信し、前記遊技者識別情報を前記管理装置に送信した後に前記管理装置から報知金額を受信すると、受信した報知金額を用いて設定金額を更新し、更新した設定金額が前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額以上である場合には、前記入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出し、また、前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて設定金額を更新し、
前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信した後に、更に遊技者識別情報を受信すると、当該受信した遊技者識別情報が先に受信した遊技者識別情報と一致し、且つ、当該受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額が前記記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合には、前記記憶装置に記憶されている確認金額を報知金額として前記遊技媒体貸出装置に送信し、一方、当該受信した遊技者識別情報が先に受信した遊技者識別情報と一致しているが、当該受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額が前記記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合には、前記記憶装置に記憶されている預入金額を報知金額として前記遊技媒体貸出装置に送信し、また、報知金額を用いて当該受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の遊技者情報管理装置であって、
前記遊技媒体貸出装置は、預入金投入口と、前記預入金投入口に投入された預入金の金額を示す預入金額を検出する預入金額検出手段を有し、前記遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出してから一定期間内に前記預入金額検出手段で検出した預入金額を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から預入金額を受信すると、受信した預入金額を用いて前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれかに記載の遊技者情報管理装置であって、
前記遊技媒体貸出装置は、預入金投入口と、前記預入金投入口に投入された預入金の金額を示す預入金額を検出する預入金額検出手段を有し、前記預入金額検出手段で検出した預入金額を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から遊技者識別情報を受信してから一定期間内に前記遊技媒体貸出装置から預入金額を受信すると、受信した預入金額を用いて前記受信した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。
【請求項14】
遊技媒体貸出装置と、記憶装置を備え、
前記記憶装置には、各遊技者の預入金額が各遊技者の遊技者識別情報に対応して記憶されているとともに、確認金額が記憶されており、
前記遊技媒体貸出装置は、遊技者が携帯している遊技者識別情報記憶手段に記憶されている遊技者識別情報を検出可能な遊技者識別情報検出手段と、遊技媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を入力可能な入力手段と、報知手段を有しており、
前記遊技媒体貸出装置は、前記遊技者識別情報検出手段で遊技者識別情報を検出し、また、前記入力手段から貸出要求情報が入力されると、
前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、前記検出した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額以下であり、且つ、前記検出した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、前記検出した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額を合計した合計金額、あるいは、前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、前記記憶装置に記憶されている確認金額未満である場合には、前記入力された貸出要求情報に対応する数の遊技媒体を排出し、また、前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて前記検出した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新し、
前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、前記検出した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額以下であるが、前記検出した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額を合計した合計金額、あるいは、前記検出した遊技者識別情報で示される遊技者に貸し出した遊技媒体に対応する貸出金額と前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額を合計した合計金額、あるいは、前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額が、前記記憶装置に記憶されている確認金額以上である場合には、前記報知手段を動作させ、前記報知手段を動作させた後に前記遊技者識別情報検出手段で検出した遊技者識別情報が前記検出した遊技者識別情報と一致していれば、前記入力された貸出要求情報に対応する遊技媒体を排出し、また、前記入力された貸出要求情報に対応する貸出要求金額を用いて、前記検出した遊技者識別情報に対応して前記記憶装置に記憶されている預入金額を更新する、
ことを特徴とする遊技者情報管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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