説明

遊技者救済方法および遊技者救済システム

【課題】のめり込み現象に遭遇した遊技者を救済でき、適正な遊技ルールの下での遊技を保証できるようにした遊技者救済方法および遊技者救済システムを提案すること。
【解決手段】遊技管理システム1では、各遊技店2の台間機9において、遊技者が当日内連続した一連の遊技を行い、その消費金額が所定金額以上消費した場合には遊技台8にのめり込み現象が発生したとみなす。のめり込み現象とみなした場合、当該遊技台8の動作が強制終了し、台間機9において、当該遊技者の会員カード12aのプリペイド額を所定金額分だけ加算して、会員カード12aを遊技者に返却する。または、所定額の現金の支払い、所定額の金券の発行または所定額の商品券の発行或いは所定額のプリペイドカードを発行する。一方、偶発的に発生するのめり込み現象に起因する遊技者22の損害を保険会社21と保険契約するカード管理会社4を介して損害保険金が遊技店2に支払われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技台、コイン遊技台、スロットマシンなどの遊技台で遊技する遊技者の救済方法および救済システムに関する。さらに詳しくは、通常遊技状態から遊技者に有利な特定遊技状態へ変化しない状態が長期間継続し、これによって遊技者が遊技代金を過剰に消費してしまった場合に、その救済を事後的に行うことのできる遊技者救済方法および遊技者救済システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技台、コイン遊技台、スロットマシンなどの遊技台には、表示図柄などがサイクリックに切り替わる液晶表示器、リールなどの可変表示部が配置されている。遊技中に表示図柄が特定の配列状態に揃う等の特定条件が満たされると、遊技台は通常遊技状態から遊技者に有利な特定遊技状態(大当たり状態)に一時的に変化するように構成されている。例えば、パチンコ遊技台では、通常遊技状態から特定遊技状態に切り替わると、遊技盤面に配置されている可変式の入賞口が開き、入賞口に入る打玉の確率が高くなり、多量の景品玉を獲得可能な状態になる。このように状態が変化する遊技台は、例えば、特許文献1〜3に開示されている。
【特許文献1】特開2004−154307号公報
【特許文献2】特開2005−304726号公報
【特許文献3】特開2006−212071号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、遊技台の性能特性として、予め定められた基準値の範囲で設計された確率で特定遊技状態(大当たり)が発生し、それに応じた回数(連チャン)と出玉が発生する。また、特定遊技状態の発生回数はそのピークが過ぎると、所定の終息カーブをたどって減少し、一定の終息値を迎えると、今度は所定の上昇カーブをたどって増加し、再びピークを迎えることとなる。このような発生確率の日々の繰り返しをプロットすると、周期的な波線を描く。図1には、大当たりの発生確率の度合いを、「0」を標準としてプロットした例を示すグラフである。
【0004】
ここで、発生確率は、予め定められた基準値の範囲、例えば図1においては、+6から−6の範囲内で変化するように設計されている。しかしながら、発生確率が同一の範囲内となるように設計されている遊技台において、発生確率が最も低くなる終息時に、稀なケースではあるが、発生確率が設計範囲を下回る状態になり、いつまでたっても大当たりが発生せず、遊技者に遊技代金を過剰に消費させてしまうことがある。この現象は、「のめり込み現象」と呼ばれ、特に遊技者の間などにおいては「ハマリ現象」とも呼ばれている。例えば図1のグラフにおける4日目および10日目のような波の状態がこれに該当する。のめり込み現象に遭遇すると、遊技者に必要以上の遊技代金を消費させてしまう場合がある。
【0005】
このようなのめり込み現象の発生原因は明らかになっておらず、遊技状態を制御管理するソフトウエアによって事前に発生確率の範囲を設定してあるにもかかわらず、偶発的に発生する。遊技台がのめり込み状態に陥ると、遊技者にいたずらに遊技代金を消費させることになり、遊技者にとっても、また、健全な遊技を提供する必要のある遊技店側にとっても好ましくない。
【0006】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、のめり込み現象に遭遇した遊技者を救済でき、適正な遊技ルールの下での遊技を保証できるようにした遊技者救済方法および遊技者救済システムを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の遊技者救済方法は、
同一の遊技台において同一の遊技者による当日内の遊技消費金額が所定金額を超過したか否かを監視し、
前記遊技消費金額が所定金額を超過したことが検出された場合には、前記遊技台が所定の確率で通常遊技状態から遊技者に有利な特定遊技状態に一時的に変化する特定遊技状態に変化しないのめり込み現象が発生したものとみなし、
前記遊技者に対して、予め定めたのめり込み現象に対する救済措置を講ずることを特徴としている。
【0008】
また、本発明の遊技者救済方法は、
所定の確率で通常遊技状態から遊技者に有利な特定遊技状態に一時的に変化する遊技台が特定遊技状態に変化したか否かを監視し、
同一遊技台において同一の遊技者による連続した一連の遊技における遊技消費金額を監視し、
前記遊技者による前記遊技消費金額が予め定めた金額を超えても前記遊技台が前記通常遊技状態から前記特定遊技状態に変化しないのめり込み現象が検出された場合には、当該遊技者に対して、予め定めたのめり込み現象に対する救済措置を講ずることを特徴としている。
【0009】
ここで、当日内とは、遊技者が連続して遊技した1日(24時間)以内のことを示しているが、遊技がその日の当日と翌日との連続した一連の時間的継続状態の場合、例えば、遊技者がその日(8月10日)午後11時30分から翌日(8月11日)午前12時30分に亘って遊技した場合には、一連の継続した時間とみなし、当日内の概念に含まれるものとする。
【0010】
また、救済対象の遊技者は、会員カード使用者、現金使用者あるいはビジターカード使用者のいずれであってもよい。
【0011】
会員カード使用者の場合には、遊技者に予め遊技者識別情報が担持されたプリペイド式の遊技用会員カードが発行されているので、当該遊技用会員カードを用いた前記遊技台での前記のめり込み現象に対して前記救済措置を講ずればよい。また、ビジターカード使用者の場合には、遊技者にプリペイド式の遊技用カード(ビジターカード)が発行されるので、当該遊技用カードを用いた前記遊技台での前記のめり込み現象に対して前記救済措置を講ずればよい。
【0012】
次に、前記のめり込み現象に対する救済措置としては、前記のめり込み現象に遭遇した前記遊技者に対する所定額の現金の支払い、所定額の金券の発行、所定額の商品券の発行、および、所定額のプリペイドカードの発行のうちのいずれか一つ、あるいは、これらの組み合わせとすることができる。
【0013】
また、前記救済措置としての前記金券、商品券、プリペイドカードを発行するための発行機を配置し、当該発行機から、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して、前記金券、商品券、プリペイドカードを発行することができる。
【0014】
ここで、前記のめり込み現象が検出された場合には、前記遊技台における前記遊技者による遊技を禁止することが望ましい。
【0015】
一般に、遊技店では磁気カード、ICカードなどを用いたカードシステムが採用されており、前記遊技者に予め遊技者識別情報が担持されたプリペイド式の遊技用カードが発行され、前記遊技用カードを用いて前記遊技台での遊技に必要な遊技媒体の貸し出し処理を行う台間機が配置されている。この場合には、前記遊技台において前記のめり込み現象が検出された場合には、前記プリペイドカードの発行に代えて、前記遊技者の前記遊技用カードのプリペイド額に予め定めた額を加算する処理を実行すればよい。なお、上述の台間機の機能が遊技台自体に備わっていてもよい。
【0016】
また、前記のめり込み現象が検出された場合には、前記遊技台および/または前記台間機によってその旨を前記遊技者に知らせ、前記遊技台での遊技を強制終了させ、前記遊技台または前記台間機から、前記加算処理後の前記遊技用カードを前記遊技者に返却すればよい。
【0017】
さらに、前記遊技台および前記台間機を管理するための遊技店管理サーバにおいて、前記遊技台に前記のめり込み現象が発生したか否かを監視し、当該遊技店管理サーバからの指示に基づき、前記遊技台での遊技の強制終了を行うようにすればよい。なお、遊技店管理サーバには、遊技用カードの管理用のサーバと遊技の実状態を管理するサーバが含まれる。
【0018】
さらには、前記遊技用カードを管理するカード管理サーバに対して、前記遊技店管理サーバを介して、前記のめり込み現象が発生した前記遊技台を識別するための遊技台識別情報、および、前記遊技者を識別するための遊技者識別情報を送信し、当該カード管理サーバにおいて、前記のめり込み現象が検出された前記遊技台および前記遊技者についての情報を管理することが望ましい。
【0019】
一方、本発明は上記の遊技者救済方法によりのめり込み現象に陥った遊技者の救済を行う遊技者救済システムであって、
前記のめり込み現象に対する救済手段を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社と、
前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済手段を講ずる遊技店と、
前記遊技店の遊技管理システムなどを管理するシステム会社とを有し、
前記システム会社は、前記のめり込み救済保険制度に加入し、当該のめり込み救済保険の加入料の支払いを行い、
前記遊技店は、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講じ、
前記システム会社は、前記のめり込み現象が発生すると、前記保険会社にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求し、前記遊技店に対しては、当該遊技店が講じた前記救済措置に対して所定額の補填を与えることを特徴としている。
【0020】
ここで、一般的には、前記システム会社は、前記遊技店における前記遊技台で遊技するための遊技用カードの発行管理および当該遊技用カードの利用状況の管理を行うカード管理会社である。
【0021】
また、前記遊技店管理サーバ現象に対する救済措置として、前記のめり込み現象に遭遇した前記遊技者に対する所定額の現金の支払い、所定額の金券の発行、所定額の商品券の発行、および、所定額のプリペイドカードの発行のうちのいずれか一つ、あるいは、これらの組み合わせとすることができる。
【0022】
また、所定の場所に交換所を配置しておき、ここにおいて、前記遊技店により発行された前記救済措置として発行された金券、商品券あるいはプリペイドカードを現金化する処理を行うようにしてもよい。
【0023】
次に、各遊技店が直接に保険加入者となることも可能である。この場合の遊技者救済システムは、前記のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社と、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講ずる遊技店とを有し、前記遊技店は、前記のめり込み救済保険制度に加入して当該のめり込み救済保険の加入料を支払い、前記のめり込み現象が発生すると、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講ずると共に、前記保険会社にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求する。
【0024】
また、遊技者を救済することを目的とした遊技者救済団体を設立し、この遊技者救済団体が保険加入者となってもよい。この場合の遊技者救済システムは、前記のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社と、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済手段を講ずる遊技店と、前記遊技台の製造会社により設立された遊技者救済団体とを有し、前記遊技者救済団体は、前記のめり込み救済保険制度に加入し、当該のめり込み救済保険の加入料の支払いを行い、前記遊技店は、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講じ、前記遊技者救済団体は、前記のめり込み現象が発生すると、前記保険会社にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求し、前記遊技店に対しては、当該遊技店が講じた前記救済措置に対して所定額の補填を与える。
【0025】
さらに、遊技者を救済することを目的とした遊技者救済団体を設立し、この遊技者救済団体が前記システム会社に前記のめり込み救済保険の運用のための運用料を支払い、このシステム会社が保険加入者となってもよい。この場合の遊技者救済システムは、前記のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社と、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済手段を講ずる遊技店と、前記遊技店の遊技管理システムなどを管理するシステム会社と、前記遊技台の遊技者を救済することを目的として設立された遊技者救済団体とを有し、この遊技者救済団体は、前記システム会社にのめり込み救済保険の運用のための運用料を支払い、前記システム会社は、前記のめり込み救済保険制度に加入し、当該のめり込み救済保険の加入料の支払いを行い、前記遊技店は、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講じ、前記システム会社は、前記のめり込み現象が発生すると、前記保険会社にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求し、前記遊技店に対しては、当該遊技店が講じた前記救済措置に対して所定額の補填を与える。
【0026】
次に、本発明は上記の遊技者救済方法によりのめり込み現象に陥った遊技者の救済を行う遊技者救済システムであって、
前記のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社と、
前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講ずる遊技店と、
前記遊技店の遊技管理システムなどを管理するシステム会社と、
前記遊技者を救済することを目的として設立された遊技者救済団体とを有し、
前記保険会社は、
前記遊技店、前記システム会社、および前記遊技者救済団体のうちの少なくとも一社との間で前記のめり込み救済保険に対する加入契約を結び、
加入契約を結んだ当該のめり込み救済保険の加入会社から保険加入料を徴収し、
当該加入会社から、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講じた旨の申請を受け付け、
当該申請を受け付けると、前記加入会社に対して所定の保険料の支払いを行うことを特徴としている。
【0027】
ここで、遊技者救済団体は、遊技店に設置された遊技台および/または台間機の製造業者、あるいは、のめり込み救済保険制度に協賛する者たちのいずれであってもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明の遊技者救済方法では、同一の遊技台において同一の遊技者が遊技で所定金額以上消費した場合には当該遊技台にのめり込み現象が発生したとみなしている。あるいは、遊技台にのめり込み現象が発生したか否かを当該遊技台を直接に監視することにより検出している。のめり込み現象が検出されると、所定額の現金の支払い、所定額の金券の発行、所定額の商品券の発行又は所定額の現金又は所定額のプリペイドカードの発行、又は、遊技用カードのプリペイド額を増額するという形態で、のめり込み現象に遭遇した遊技者に金銭的な救済を行うようにしている。かかる救済を行うことにより、偶発的に発生するのめり込み現象に遭遇した遊技者を保護でき、これによって、一定の範囲で大当たりの発生確率が変化するというルールの下での健全な遊技を遊技者に提供することを保証できる。
【0029】
また、本発明の遊技者救済システムでは、のめり込み現象に遭遇した遊技者を保護するための救済システムとして、遊技用カードを発行し、当該カード利用の遊技店のシステム等を管理するシステム会社と、のめり込み現象による所定額の金券又は所定額の現金又は所定額のプリペイドカードの負担料金を補填する保険会社とが補填契約を締結し、システム会社が遊技店に補填負担金を支払い、さらに、遊技店がのめり込み現象に遭遇した遊技者に直接金銭的な救済を行うようにしている。かかる救済管理システムを行うことにより、偶発的に発生するのめり込み現象に遭遇した遊技者を保護でき、また、遊技店にも負担なく、これによって、一定の範囲で大当たりの発生確率が変化するというルールの下での健全な遊技を遊技者に提供することを保証できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下に、図面を参照して本発明を適用した遊技者救済方法および遊技者救済システムの実施の形態を説明する。
【0031】
(遊技管理システム)
図2は、本発明の遊技者救済方法を採用している遊技管理システムの実施の形態を示す概略構成図である。遊技管理システム1は、各遊技店2に設置されている遊技店管理サーバ3と、カード管理会社4に設置されているカード管理サーバ5とを有しており、カード管理サーバ5と各遊技店2の遊技店管理サーバ3との間はインターネットなどの一般通信回線6で接続されている。
【0032】
遊技店2には、複数の遊技島7が配置されており、各遊技島7は、パチンコ遊技台などの遊技台8と、当該遊技台8での遊技に必要な遊技媒体の貸し出しを行う台間機9とが交互に多数組配列された構成となっている。各遊技島7の台間機9は、島中継ハブ10およびLAN11を介して、遊技店管理サーバ3に接続されている。カード管理サーバ5は、各遊技店2で使用される遊技用カードを一括管理している。遊技用カードとしては、会員カード12aであってもよく、カード発行機13から発行されるビジターカード12bであってもよい。
【0033】
遊技店2に設置されている遊技台8は例えばパチンコ遊技台であり、隣接配置されている台間機9はカードリーダライタ9aを備えている。会員カード12aは例えばICカードからなり、会員カード12aには遊技者識別情報および遊技用のプリペイド金額情報が記憶保持されている。ビジターカード12bはプリペイドカードであり、遊技可能なプリペイド金額情報が記憶保持されている。遊技用カードを台間機9に挿入することにより、内蔵のカードリーダライタ9aによってカード情報が読み取られ、遊技店管理サーバ3に供給される。また、台間機9は、遊技店管理サーバ3は各遊技台8の遊技状態が通常遊技状態であるか、遊技者に有利な特定遊技状態(大当たり状態)であるのかを監視している。さらに、同一の遊技者による遊技が継続して行われている状態において、遊技台8が特定遊技状態に変化することなく通常遊技状態のまま継続し、その間に、遊技者による遊技消費金額が所定の金額、例えば5万円を超えた場合には、当該遊技台8にのめり込み現象が発生したとの検出を行う。
【0034】
のめり込み現象の検出動作の代わりに、同一遊技台での同一遊技者による当日内の一連の継続した遊技の遊技消費金額が所定の金額を超過した場合に、当該遊技台にのめり込み現象が発生したものとみなすこともできる。
【0035】
遊技店管理サーバ3は、供給された遊技者識別情報と、当該情報の供給元の台間機9に隣接配置されている遊技台8の識別情報とに基づき、各遊技台8で遊技している遊技者を識別する。また、台間機9からのめり込み現象が発生した旨の通知を受け取ると、当該台間機9にのめり込み対応指令を送る。台間機9は、こののめり込み対応指令を受け取ると、当該台間機9の表示部あるいは遊技台8の表示部を介して、遊技者に対して、当該遊技台8における遊技を強制終了する旨を表示し、遊技台8の使用をできないようにし、当該遊技台8自体もその使用を一時的にできないようにする。
【0036】
さらに、台間機9に挿入されている遊技用カード(12a、12b)のプリペイド金額を、一定額の増加分を加算した額を加算した額に更新し、当該遊技用カード12a、12bを遊技者に返却する。
【0037】
かかる一連ののめり込み処理を行った後は、遊技店管理サーバ3からカード管理サーバ5に、のめり込み処理の日時、のめり込み現象が発生した遊技台識別情報、遊技者識別情報、プリペイド額を加算した旨の情報などを含む情報を送る。カード管理サーバ5は、これらの情報を一括管理する。ビジターカード12bによる遊技の場合、現金を用いた遊技の場合には、上述の遊技者識別情報を作成し、カード管理サーバ5に送信してこれらの情報を一括管理するようにすればよい。
【0038】
ここで、のめり込み現象が発生した遊技台8の遊技停止状態は一定期間経過後に解除すればよい。この場合において、のめり込み現象に遭遇した遊技者については、同一の遊技台8での遊技を禁止することが望ましい。
【0039】
なお、台間機9においてのめり込み現象を監視する代わりに、遊技店管理サーバ3において各遊技台8ののめり込み現象の発生の有無を監視してもよい。
【0040】
また、会員以外の一般遊技者、すなわち、遊技用カード12aを所有していない一般遊技者がのめり込み現象に遭遇した場合の救済措置としては、例えば、所定額の金券あるいは所定額の現金を当該遊技者に渡すようにすればよい。または、カード発行機13から救済額である所定額のプリペイド額が記憶された救済用プリペイドカードを発行して、当該遊技者に渡すようにしてもよい。この場合には、当該カード発行機13からのめり込み救済措置が講じられた旨の情報および補填金額などの情報を遊技店管理サーバ3を介して、カード管理サーバ5に転送すればよい。また、遊技店の店員によって、遊技店管理サーバ3を介して、カード管理サーバ5にのめり込み救済措置を講じた旨の情報を送信すればよい。
【0041】
以上説明したように、遊技管理システム1においては、各遊技店2の遊技台8に遊技者が当日内に連続した一連の遊技を行い、その消費金額が所定額以上消費し、遊技台8にのめり込み現象が発生したとみなしたとき、または、のめり込み現象が発生したか否かを監視し、のめり込み現象が発生したことが検出された場合には、遊技者に対して、所定額の現金の支払い、所定額の金券の発行、所定額の商品券の発行又は所定額のプリペイドカードの発行又は遊技用カードのプリペイド額を増額するというのめり込み救済措置を施すようにしている。よって、偶発的に発生するのめり込み現象に起因する遊技者の損害を補填でき、これによって、適正な遊技ルールの下での遊技の提供を保証することが可能になる。
【0042】
(遊技者救済システム)
次に、図3は、上記ののめり込み救済措置を実施するための遊技者救済システムの構成例を示す模式図である。図に示す遊技者救済システム20は、のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社21と、のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して救済措置を講ずる各遊技店2と、各遊技店の遊技管理システム(図2参照)を管理するカード管理会社4から構成されている。
【0043】
カード管理会社4は、のめり込み救済保険制度に加入し(矢印a)、当該のめり込み救済保険の加入料の支払いを行う(矢印b)。各遊技店2は図2を参照して説明したようにハマリ現象に遭遇した遊技者22に対して救済措置を講じ(矢印c)、当該情報をカード管理会社4に通知する(矢印d)。カード管理会社4は、のめり込み現象が発生すると、保険会社21にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求する(矢印e)。保険会社21からは保険金の支払いがカード管理会社4に対して実行される(矢印f)。カード管理会社4は、のめり込み現象が発生した遊技店2に対しては、当該遊技店2が講じた救済措置に対して所定額の補填を与える(矢印g)。
【0044】
ここで、各遊技店2の外に交換所23を配置しておき、当該交換所23において、遊技店2から救済措置として発行された金券、商品券あるいはプリペイドカードを現金化する処理を行うことを可能にしてもよい(矢印h)。
【0045】
また、各遊技店2が直接に保険加入者となることも可能である。この場合の遊技者救済システムは、のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社21と、のめり込み現象に遭遇した遊技者22に対して救済措置を講ずる各遊技店2とを有し、各遊技店2は、のめり込み救済保険制度に加入して当該のめり込み救済保険の加入料を支払い、のめり込み現象が発生すると、のめり込み現象に遭遇した遊技者22に対して救済措置を講ずると共に、保険会社21にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求する。
【0046】
次に、図4は、のめり込み救済措置を実施するための遊技者救済システムの他の構成例を示す模式図である。図に示す遊技者救済システム20は、遊技店2に設置された遊技台8および/または台間機9の製造業者、さらには、のめり込み救済保険制度に協賛する者によって遊技者救済団体24を設立し、この遊技者救済団体24が遊技店2の遊技管理システム1などを管理するカード管理会社4にのめり込み救済保険の運用のための運用料(矢印i)を支払い、このカード管理会社4が保険加入者となっている。図4に記載の符号・構成と図3に記載の符号・構成と同一のものは、図3の各同一符号・構成と同一の作用効果を有する。
【0047】
詳細に説明すると、図4に示す遊技者救済システム20は、のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社21と、のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して救済措置を講ずる各遊技店2と、各遊技店の遊技管理システム(図2参照)を管理するカード管理会社4から構成されている。
【0048】
カード管理会社4は、のめり込み救済保険制度に加入し(矢印a)、当該のめり込み救済保険の加入料の支払いを行う(矢印b)。各遊技店2は図2を参照して説明したようにハマリ現象に遭遇した遊技者22に対して救済措置を講じ(矢印c)、当該情報をカード管理会社4に通知する(矢印d)。カード管理会社4は、のめり込み現象が発生すると、保険会社21にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求する(矢印e)。保険会社21からは保険金の支払いがカード管理会社4に対して実行される(矢印f)。カード管理会社4は、のめり込み現象が発生した遊技店2に対しては、当該遊技店2が講じた救済措置に対して所定額の補填を与える(矢印g)。ここで、各遊技店2の外に交換所23を配置しておき、当該交換所23において、遊技店2から救済措置として発行された金券、商品券あるいはプリペイドカードを現金化する処理を行うことを可能にしてもよい(矢印h)。
【0049】
この場合の遊技者救済システムは、のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社21と、のめり込み現象に遭遇した遊技者22に対して救済手段を講ずる遊技店2と、遊技店2の遊技管理システム1などを管理するカード管理会社4と、遊技店2に設置された遊技台8および/または台間機9の製造業者、さらには、のめり込み救済保険制度に協賛する者により設立された遊技者救済団体24とを有し、この遊技者救済団体24は、カード管理会社4にのめり込み救済保険の運用のための運用料(矢印i)を支払い、カード管理会社4は、のめり込み救済保険制度に加入し、当該のめり込み救済保険の加入料の支払いを行い、遊技店8は、のめり込み現象に遭遇した遊技者22に対して救済措置を講じ、カード管理会社4は、のめり込み現象が発生すると、保険会社21にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求し、遊技店2に対しては、当該遊技店2が講じた救済措置に対して所定額の補填を与える。
【0050】
また、遊技店2に設置された遊技台8および/または台間機9の製造業者、さらには、のめり込み救済保険制度に協賛する者によって遊技者救済団体24を設立し、この遊技者救済団体24が保険加入者となってもよい。この場合の遊技者救済システムは、のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社21と、のめり込み現象に遭遇した遊技者22に対して救済手段を講ずる各遊技店2と、遊技店2に設置された遊技台8および/または台間機9の製造業者、さらには、のめり込み救済保険制度に協賛する者により設立された遊技者救済団体24とを有し、遊技者救済団体24は、のめり込み救済保険制度に加入し、当該のめり込み救済保険の加入料の支払いを行い、遊技店2は、のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して救済措置を講じ、遊技者救済団体は、のめり込み現象が発生すると、保険会社21にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求し、遊技店2に対しては、当該遊技店2が講じた救済措置に対して所定額の補填を与える。
【0051】
一方、上記の遊技者救済システムは、保険会社21を中心に説明すると次のようになる。すなわち、のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社21と、のめり込み現象に遭遇した遊技者22に対して救済措置を講ずる各遊技店2と、各遊技店の遊技管理システム(図2参照)などを管理するカード管理会社4などのシステム会社と、各遊技店2に設置されている遊技台8および/または台間機9の製造業者、さらには、のめり込み救済保険制度に協賛する者により設立された遊技者救済団体24とを有し、保険会社21は、遊技店2、システム会社(4)、および遊技者救済団体24のうちの少なくとも一社との間でのめり込み救済保険に対する加入契約を結び、加入契約を結んだ当該のめり込み救済保険の加入会社から保険加入料を徴収し、当該加入会社から、のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講じた旨の申請を受け付け、当該申請を受け付けると、加入会社に対して所定の保険料の支払いを行う。
【0052】
以上説明したように、遊技者救済システムによれば、保険会社21の運用するのめり込み救済保険制度を採用することにより、各遊技店2の負担増を招くことなく、偶発的に発生するのめり込み現象に起因する遊技者の損害を補填でき、これによって、適正な遊技ルールの下での遊技の提供を保証することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】遊技台の確率変動状態の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の遊技者救済方法を採用している遊技管理システムの概略構成図である。
【図3】本発明の遊技者救済システムの一例を示す概略構成図である。
【図4】本発明の遊技者救済システムの他の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0054】
1 遊技管理システム
2 遊技店
3 遊技店管理サーバ
4 カード管理会社
5 カード管理サーバ
6 一般通信回線
7 遊技島
8 遊技台
9 台間機
9a カードリーダライタ
10 島中継ハブ
11 LAN
12a 会員カード
12b ビジターカード
13 カード発行機
20 遊技者救済システム
21 保険会社
22 遊技者
23 交換所
24 遊技者救済団体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一の遊技台において同一の遊技者による当日内の遊技消費金額が所定金額を超過したか否かを監視し、
前記遊技消費金額が所定金額を超過したことが検出された場合には、前記遊技台が所定の確率で通常遊技状態から遊技者に有利な特定遊技状態に一時的に変化する特定遊技状態に変化しないのめり込み現象が発生したものとみなし、
前記遊技者に対して、予め定めたのめり込み現象に対する救済措置を講ずることを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項2】
所定の確率で通常遊技状態から遊技者に有利な特定遊技状態に一時的に変化する遊技台が特定遊技状態に変化したか否かを監視し、
同一遊技台において同一の遊技者による連続した一連の遊技における遊技消費金額を監視し、
前記遊技者による前記遊技消費金額が予め定めた金額を超えても前記遊技台が前記通常遊技状態から前記特定遊技状態に変化しないのめり込み現象が検出された場合には、当該遊技者に対して、予め定めたのめり込み現象に対する救済措置を講ずることを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の遊技者救済方法において、
遊技者に予め遊技者識別情報が担持されたプリペイド式の遊技用会員カードを発行し、
当該遊技用会員カードを用いた前記遊技台での前記のめり込み現象に対して前記救済措置を講ずることを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の遊技者救済方法において、
現金を用いた前記遊技台での前記のめり込み現象に対して前記救済措置を講ずることを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載の遊技者救済方法において、
遊技者にプリペイド式の遊技用ビジターカードを発行し、
当該遊技用ビジターカードを用いた前記遊技台での前記のめり込み現象に対して前記救済措置を講ずることを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項6】
請求項1または2に記載の遊技者救済方法において、
前記のめり込み現象に対する救済措置は、前記のめり込み現象に遭遇した前記遊技者に対する所定額の現金の支払い、所定額の金券の発行、所定額の商品券の発行、および、所定額のプリペイドカードの発行のうちの少なくとも一つであることを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項7】
請求項6に記載の遊技者救済方法において、
前記救済措置としての前記金券、商品券、プリペイドカードを発行するための発行機を配置し、
当該発行機から、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して、前記金券、商品券、プリペイドカードを発行することを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項8】
請求項1または2に記載の遊技者救済方法において、
前記のめり込み現象が検出された場合には、前記遊技台における前記遊技者による遊技を禁止することを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項9】
請求項1または2に記載の遊技者救済方法において、
前記のめり込み現象が検出された場合には、前記遊技台における遊技を一時的に禁止することを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項10】
請求項1、2、3、4、5、8または9に記載の遊技者救済方法において、
前記遊技者に予め遊技者識別情報が担持されたプリペイド式の遊技用カードを発行し、
前記遊技用カードを用いて前記遊技台での遊技に必要な遊技媒体の貸し出し処理を行う台間機を配置し、
前記遊技用カードを用いて前記遊技台において遊技を行わせ、
前記遊技台において前記のめり込み現象が検出された場合には、前記救済措置として、前記遊技者の前記遊技用カードのプリペイド額に予め定めた額を加算する処理を実行することを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項11】
請求項10に記載の遊技者救済方法において、
前記のめり込み現象が検出された場合には、前記遊技台および/または前記台間機によってその旨を前記遊技者に知らせ、
前記遊技台での遊技を強制終了させ、
前記遊技台または前記台間機から、前記加算処理後の前記遊技用カードを前記遊技者に返却することを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項12】
請求項11に記載の遊技者救済方法において、
前記遊技台および前記台間機を管理するための遊技店管理サーバを配置し、
当該遊技店管理サーバにより前記遊技台に前記のめり込み現象が発生したか否かを監視し、
当該遊技店管理サーバからの指示に基づき、前記遊技台での遊技の強制終了を行うことを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項13】
請求項12に記載の遊技者救済方法において、
前記遊技用カードを管理するカード管理サーバを配置し、
前記遊技店管理サーバを介して、前記のめり込み現象が発生した前記遊技台を識別するための遊技台識別情報、および、前記遊技者を識別するための遊技者識別情報を、前記カード管理サーバに送信し、
当該カード管理サーバにおいて、前記のめり込み現象が検出された前記遊技台および前記遊技者についての情報を記憶保持することを特徴とする遊技者救済方法。
【請求項14】
請求項1または2に記載の遊技者救済方法により遊技者を救済する遊技者救済システムであって、
前記のめり込み現象に対する救済手段を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社と、
前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済手段を講ずる遊技店と、
前記遊技店の遊技管理システムなどを管理するシステム会社とを有し、
前記システム会社は、前記のめり込み救済保険制度に加入し、当該のめり込み救済保険
の加入料の支払いを行い、
前記遊技店は、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講じ、
前記システム会社は、前記のめり込み現象が発生すると、前記保険会社にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求し、前記遊技店に対しては、当該遊技店が講じた前記救済措置に対して所定額の補填を与えることを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項15】
請求項14に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記システム会社は、前記遊技店における前記遊技台で遊技するための遊技用カードの発行管理および当該遊技用カードの利用状況の管理を行うカード管理会社であることを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項16】
請求項15に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記のめり込み現象に対する救済措置は、前記のめり込み現象に遭遇した前記遊技者に対する所定額の現金の支払い、所定額の金券の発行、所定額の商品券の発行、および、所定額のプリペイドカードの発行のうちの少なくとも一つであることを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項17】
請求項16に記載の遊技者救済システムにおいて、
所定の場所に配置した交換所を有し、
当該交換所において、前記遊技店により発行された前記救済措置として発行された金券、商品券あるいはプリペイドカードを現金化する処理を行うことを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項18】
請求項1または2に記載の遊技者救済管理方法により遊技者を救済する遊技者救済システムであって、
前記のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社と、
前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講ずる遊技店とを有し、
前記遊技店は、前記のめり込み救済保険制度に加入して当該のめり込み救済保険の加入料を支払い、前記のめり込み現象が発生すると、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講ずると共に、前記保険会社にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求することを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項19】
請求項18に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記のめり込み現象に対する救済措置は、前記のめり込み現象に遭遇した前記遊技者に
対する所定額の現金の支払い、所定額の金券の発行、所定額の商品券の発行、および、所
定額のプリペイドカードの発行のうちの少なくとも一つであることを特徴とする遊技者救
済システム。
【請求項20】
請求項19に記載の遊技者救済システムにおいて、
所定の場所に配置した交換所を有し、
当該交換所において、前記遊技店から前記救済措置として発行された金券、商品券あるいはプリペイドカードを現金化する処理を行うことを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項21】
請求項1または2に記載の遊技者救済管理方法により遊技者を救済する遊技者救済システムであって、
前記のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社と、
前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済手段を講ずる遊技店と、
前記遊技者を救済することを目的として設立された遊技者救済団体とを有し、
前記遊技者救済団体は、前記のめり込み救済保険制度に加入し、当該のめり込み救済保険の加入料の支払いを行い、
前記遊技店は、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講じ、
前記遊技者救済団体は、前記のめり込み現象が発生すると、前記保険会社にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求し、前記遊技店に対しては、当該遊技店が講じた前記救
済措置に対して所定額の補填を与えることを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項22】
請求項1または2に記載の遊技者救済管理方法により遊技者を救済する遊技者救済システムであって、
前記のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社と、
前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済手段を講ずる遊技店と、
前記遊技店の遊技管理システムなどを管理するシステム会社と、
前記遊技者を救済することを目的として設立された遊技者救済団体とを有し、
前記遊技者救済団体は、前記システム会社にのめり込み救済保険の運用のための運用料を支払い、
前記システム会社は、前記のめり込み救済保険制度に加入し、当該のめり込み救済保険の加入料の支払いを行い、
前記遊技店は、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講じ、
前記システム会社は、前記のめり込み現象が発生すると、前記保険会社にのめり込み救済保険の保険金の支払いを請求し、前記遊技店に対しては、当該遊技店が講じた前記救済措置に対して所定額の補填を与えることを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項23】
請求項22に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記システム会社は、前記遊技店における前記遊技台で遊技するための遊技用カードの
発行管理および当該遊技用カードの利用状況の管理を行うカード管理会社であることを特
徴とする遊技者救済システム。
【請求項24】
請求項21または22に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記遊技者救済団体は、前記遊技店に設立された前記遊技台および/または前記台間機の製造業者であることを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項25】
請求項21または22に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記遊技者救済団体は、前記のめり込み救済保険制度に協賛する者たちで構成されていることを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項26】
請求項21または22に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記のめり込み現象に対する救済措置は、前記のめり込み現象に遭遇した前記遊技者に対する所定額の現金の支払い、所定額の金券の発行、所定額の商品券の発行、および、所定額のプリペイドカードの発行のうちのいずれか一つ、あるいは複数であることを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項27】
請求項24に記載の遊技者救済システムにおいて、
所定の場所に配置した交換所を有し、
当該交換所において、前記遊技店から前記救済措置として発行された金券、商品券あるいはプリペイドカードを現金化する処理を行うことを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項28】
請求項1または2に記載の遊技者救済方法により遊技者を救済する遊技者救済システムであって、
前記のめり込み現象に対する救済措置を講ずるための所定額の費用を補填するのめり込み救済保険制度を運用する保険会社と、
前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講ずる遊技店と、
前記遊技店の遊技管理システムなどを管理するシステム会社と、
前記遊技者を救済することを目的として設立された遊技者救済団体とを有し、
前記保険会社は、前記遊技店、前記システム会社、および前記遊技者救済団体のうちの少なくとも一社との間で前記のめり込み救済保険に対する加入契約を結び、加入契約を結んだ当該のめり込み救済保険の加入会社から保険加入料を徴収し、
当該加入会社から、前記のめり込み現象に遭遇した遊技者に対して前記救済措置を講じ
た旨の申請を受け付け、
当該申請を受け付けると、前記加入会社に対して所定の保険料の支払いを行うことを特
徴とする遊技者救済システム。
【請求項29】
請求項26に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記システム会社は、前記遊技店における前記遊技台で遊技するための遊技用カードの発行管理および当該遊技用カードの利用状況の管理を行うカード管理会社であることを特
徴とする遊技者救済システム。
【請求項30】
請求項26に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記遊技者救済団体は、前記遊技店に設立された前記遊技台および/または前記台間機の製造業者であることを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項31】
請求項26に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記遊技者救済団体は、前記のめり込み救済保険制度に協賛する者たちで構成されていることを特徴とする遊技者救済システム。
【請求項32】
請求項26に記載の遊技者救済システムにおいて、
前記遊技者救済団体は、前記のめり込み救済保険制度に協賛する者たちで構成されていることを特徴とする遊技者救済システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−39459(P2009−39459A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−210559(P2007−210559)
【出願日】平成19年8月11日(2007.8.11)
【出願人】(596047171)コスモ・イーシー株式会社 (12)
【出願人】(000128946)マミヤ・オーピー株式会社 (122)
【Fターム(参考)】