説明

運動用エア踏板

運動用エア踏板を開示する。この運動用エア踏板は、本体の上面に上板が設けられ、前記本体の下面角部に本体を安定的に支持する緩衝脚が備えられる。前記本体は、上面に上板が装着されて固定される装着部が形成され、この装着部に、本体の軽量化及び十分な剛性を図るように、補強リブが形成されるように、合成樹脂材で射出成形される。前記本体の一辺には、前記本体を容易に把持して移動するために、取っ手が設けられる。したがって、上面に補強リブを持つ本体を射出成形することにより、本体の耐久性向上及び大量生産を可能にし組立作業を容易にする。また、補強リブと上板との間に補強板材を構成して反復的な着地及び跳躍運動による反復衝撃を確実に支えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は跳躍及び着地を繰り返し行う運動の際に発生する衝撃を空気圧で吸収して緩衝する運動用エア踏板に関する。より詳しくは、本発明は、本体を合成樹脂で射出成形し、内側に互いに交差する補強リブを形成することで補強と軽量化を図り、前記補強リブに緩衝素材でなる上板を溶着することにより、作業を容易にし、上板が本体から除去されることを防止するとともに、緩衝脚の上端の通気孔に、多孔性部材をケースで包んだ通気部材ユニットを挿入して結合固定することにより、緩衝脚の急激な圧縮による内部のエア排出の際、通気部材ユニットの離脱及び騷音の発生を防止することができる運動用エア踏板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、運動用エア踏板は居間や床面に置き、その上で使用者が垂直飛びまたは跳躍及び着地を繰り返し実施しながら使用する運動器具であり、その構成は、平板でなる本体と、前記本体の上面または外側表面全体を包んでいるシート部材と、前記本体の下側角部に設置され、本体を床面から離隔させるとともに、着地の際に発生する衝撃騷音を減らすための緩衝脚とから構成されている。
【0003】
このような運動用エア踏板のように跳躍及び着地を繰り返し行う運動器具が多様に案出されたことがある。
【0004】
大韓民国実用新案登録第20−298847号の運動用エア踏板は、板状の本体の底面角部に緩衝脚を備えて、外部からの衝撃を緩衝しながら支持し、前記緩衝脚は上側に開放され、上面に通気孔が形成された脚本体の上側にはフランジ部が一定間隔で形成された空気調節部材を結合し、その上側に円盤状のカバーを付着させた構成である。
【0005】
大韓民国実用新案登録第20−385431号の運動用エア踏板は、長方形に形成された本体の底面角部に緩衝脚を設置し、前記緩衝脚は、一体に形成された脚本体の内部にコイルスプリングを埋設するか、別に成形した固定本体と可動本体を結合し、その内部にコイルスプリングを弾力的に設置したもので、これは、本体で跳躍運動を実施すれば、脚本体とともにコイルスプリングが圧縮及び伸縮しながら衝撃を吸収するか、可動本体が固定本体に対して動きながらコイルスプリングを伸縮させて衝撃を吸収するものである。
【0006】
大韓民国実用新案登録第20−421118号のエア踏板用緩衝脚は、本体の底面に設置され、本体に加わる荷重を緩衝支持するエア踏板用緩衝脚において、前記エア踏板用緩衝脚は上部が開放され、底面中央に空気排出孔が開けられたクッション部材を本体底面に一体型に備え、前記クッション部材は中央に空気排出孔と連通するように垂直通路を形成し、底面には垂直通路と連通するように多数の水平通路を形成したもので、これは、本体に衝撃が加われば脚本体が圧縮されながら内部のエアが空気排出孔と垂直通路及び水平通路を通じて外部に排出されながら衝撃を緩衝するものである。
【0007】
大韓民国特許第10−446588号の運動用エア踏板及びその緩衝脚は、エア踏板の底面角部にボルトを形成し、緩衝脚の上面にはスクリューホールを形成し、これらをネジで結合させ、前記緩衝脚は底面が開放した脚本体の内部に開閉部と遮蔽部でなる緩衝手段を多層に形成し、前記遮蔽部には多数の空気排出孔を開けて形成したものであり、これは、衝撃が加われば脚本体が圧縮されながら内部の空気を遮蔽部の空気排出孔を通じて外部に排出させるものである。
【0008】
大韓民国特許第10−574199号の運動用メモリフォーム緩衝踏板は、長方形に形成された本体の底面角部に緩衝脚を付着し、前記緩衝脚は下側が開放するように形成された脚本体の内壁にコイルスプリングを埋設し、外周と下端には溝及び通気孔を形成し、脚本体の内部にスポンジを満たしたものであり、これは、本体に加わる衝撃によって脚本体が圧縮されるとき、コイルスプリングとスポンジがともに圧縮されながら衝撃を緩衝するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】大韓民国特許第10−446588号
【特許文献2】大韓民国特許第10−574199号
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献2】大韓民国実用新案登録第20−298847号
【非特許文献2】大韓民国実用新案登録第20−385431号
【非特許文献3】大韓民国実用新案登録第20−421118号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
このように構成された従来の運動用エア踏板は、いずれもエア踏板を成す本体が合板などの木材でなっており、このように木材でなった本体は水分によって変形または破損しやすいのはもちろんのこと、使用中に繰り返し加わる衝撃を本体がまともに支えることができなくて本体が折れたりするなどの問題点があった。
【0012】
また、前記本体を水分から保護するために、本体の外部をシート部材で被せる。このシート部材は合成樹脂材、ゴムなどのシートで形成し、本体の表面に接着剤を塗布し、確かな接着のために、一定時間加圧したままで維持しなければならないので、その付着作業が大変難しく、さらに本体にシート部材を接着剤で付着しても使用中に剥離されて除去されやすいという問題点があった。
【0013】
そして、前記緩衝脚に空気排出孔と垂直通路が単純に穿孔されたものであるので、使用者が本体上で跳躍及び着地を繰り返すと騷音が発生し、よって持続的な運動ができなく、運動を忌避することになるという問題点があった。
【0014】
特に、実用新案登録第20−298847号は、緩衝脚の本体の上端開放部全体に空気量調節部材が結合され、この空気量調節部材を含む前記脚本体の上端全体をカバーで被せたものであるので、構成が複雑で多くの資材が消費されて資材費用が増大するという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0015】
したがって、本発明は前記のような従来の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、上面に補強リブを持つ本体を射出成形することにより、本体の耐久性向上と大量生産が可能であるだけでなく組立作業性が容易になり、また補強リブと上板との間に補強板材を構成することで、反復的な着地及び跳躍運動による衝撃を確かに支えるようにした運動用エア踏板を提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、本体の上面に上板をワンタッチ方式で単純に結合して組み立て、所定部位ごとに溶着または付着して固定することにより、運動中に上板が離脱するか破損されるなどの現象を防止することができ、本体の各辺に取っ手を形成してより簡便にエア踏板を把持することができるようにし、これにより移動性を向上させるようにした運動用エア踏板を提供することにある。
【0017】
本発明のさらに他の目的は、緩衝脚の上端の通気孔に、多孔性部材をケースで包んでなる通気部材ユニットを結合して固定することにより、緩衝脚の急激な圧縮による内部のエア排出の際、通気部材ユニットの離脱を防止し、騷音発生を防止するようにした運動用エア踏板を提供することにある。
【0018】
本発明のさらに他の目的は、本体の脚締結溝部と緩衝脚の締結突起に、互いに対応してかかる形状に係止突起と係止孔を設けることで、本体の脚締結溝部に緩衝脚を差し込んで結合すると、使用中に緩衝脚のロックが解けるおそれがなく、これによって緩衝脚の離脱なしに安定的に長期間使用するようにした運動用エア踏板を提供することにある。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、運動用エア踏板は、上面に補強リブを持つ本体を射出成形することにより、本体の耐久性向上と大量生産が可能であるだけでなく組立作業が容易になり、また補強リブと上板との間に補強板材を構成して、反復的な着地及び跳躍運動による反復衝撃を確実に支えることができるものである。
【0020】
さらに、本体の各辺に取っ手を形成してより簡便にエア踏板を把持することができるので、移動性を向上させることができ、緩衝脚の上端の通気孔に、多孔性部材をケースで包んでなる通気部材ユニットを結合することにより、緩衝脚の急激な圧縮による内部のエア排出の際、通気部材ユニットの離脱及び騷音発生を防止することができるものである。
【0021】
そして、本体の脚締結溝部と緩衝脚の締結突起に、互いに対応してかかる形状に係止突起と係止孔を設けることにより、本体の脚締結溝部に緩衝脚を結合すると、使用中に緩衝脚のロック状態が解けるおそれがなく、これにより緩衝脚の抜出なしに安定的に長期間使用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による運動用エア踏板を示す斜視図である。
【図2】図1の本体底面の緩衝脚を分離して示す斜視図である。
【図3】本発明の運動用エア踏板から上板を除去した本体の平面図である。
【図4】図2の緩衝脚を抜粹して示す分解斜視図である。
【図5】本発明の運動用エア踏板の本体に緩衝脚が締結された部分の縦断面図である。
【図6】本発明の運動用エア踏板の他の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の運動用エア踏板の他の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の運動用エア踏板の通気部材ユニットの他の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
前記目的を達成するために、本発明は、本体の上面に上板が設けられ、前記本体の下面角部に本体を安定的に支持する緩衝脚が備えられた運動用エア踏板において、前記本体は、上面に上板が装着されて固定される装着部が形成され、この装着部に、本体の軽量化及び十分な剛性を図る補強リブが形成されるように、合成樹脂材で射出成形される。
【0024】
本発明の運動用エア踏板において、少なくとも前記本体の一辺には、エア踏板を容易に把持して移動できるようにする取っ手が形成される。
【0025】
また、本発明の運動用エア踏板において、前記本体の補強リブと前記上板の間には本体の十分な補強のための補強板材が設けられる。
【0026】
前記補強リブの上端には固定突起が突設され、前記上板の下面または補強板材には前記固定突起が結合されて固定されるように結合孔が形成される。
【0027】
そして、本発明の運動用エア踏板において、前記緩衝脚には、圧縮及び伸長によって緩衝脚の内外部にエアが流通するように、上端に少なくとも一つ以上の通気孔が設けられ、この通気孔には、これを通じて緩衝脚の内外部にエアが流通するときに騷音発生を防止するための多孔性部材と、前記緩衝脚の内外部のエアが通気孔及び多孔性部材を通過するように通孔が形成され、通気孔を通過する流速によって通気孔から多孔性部材が離脱することを防止するように包むケースでなる通気部材ユニットがさらに設置される。
【0028】
前記通気部材ユニットのケースは多孔性部材を包む“U”字形の金属または合成樹脂で作られる。特に、合成樹脂で作られる場合、底面と両側面が折り目を持って広がれたシート状に形成され、一側面には結合ピンが突出され、他側面には結合ピンが結合固定される結合ピンホールが形成され、折り目に沿って折り畳めば“U”字形に組み立てられる。
【0029】
また、前記緩衝脚の通気孔から通気部材ユニットが離脱することを防止するために、少なくとも通気孔の上端内面には離脱防止段が形成されるか、これとともに通気部材ユニットのケースには係止突起が形成される。
【0030】
そして、本発明の運動用エア踏板において、本体の脚締結溝に緩衝脚の締結突起をワンタッチ方式で結合したとき、使用者の連続的で反復的な跳躍運動または垂直飛びを行う中に緩衝脚が分離されることを防止するための分離防止手段が設けられ、前記分離防止手段は、緩衝脚の締結突起の底面と触れ合う本体の脚締結溝部には係止突起が形成され、前記緩衝脚の締結突起底面には脚締結溝部の係止突起と互いに対応する形状の係止孔が形成される。
【0031】
以下、本発明の運動用エア踏板について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
図1は本発明による運動用エア踏板を示す斜視図、図2は図1の本体底面の緩衝脚を分離して示す斜視図、図3は本発明の運動用エア踏板から上板を除去した本体の平面図、図4は図2の緩衝脚を抜粹して示す分解斜視図、図5は本発明の運動用エア踏板の本体に緩衝脚が締結された部分の縦断面図である。
【0033】
これら図に示すように、本発明の運動用エア踏板は、角部がラウンド処理された四角形の本体10と、この本体10の上面に付着もしくは装着される上板20と、前記本体10の四角部下面にそれぞれ装着されて衝撃を吸収する緩衝脚30とを含んで構成される。
【0034】
前記本体10は、上面に上板20が装着されて固定される装着部12が形成され、この装着部12には、本体10の素材である合成樹脂を節減するとともに軽量化及び十分な剛性を図るように、補強リブ11が形成され、4角部に緩衝脚30を装着するための脚締結溝13がそれぞれ形成されている。
【0035】
前記補強リブ11は、円形、放射状、四角形、またはこれらの混合形のいずれの形状にしてもかまわない。また、前記補強リブ11は前記本体10の上面に互いに交差して形成されたものとして図示して説明したが、これに限定されるものではなく、前記本体10の下面に互いに交差して形成することができる。
【0036】
また、前記本体10には少なくとも一辺の縁部に、前記本体10を容易に把持して移動するために、取っ手14が形成され、前記本体10は合成樹脂材から射出成形されるが、前記本体10の補強リブ11、脚締結溝13、及び取っ手14を成形するとき、一つの射出金型で本体10と一体的に成形することが好ましい。
【0037】
前記本体10の脚締結溝13は、緩衝脚30と対応してワンタッチ方式で結合される構造であれば十分である。これは、下面から見て、一端が広い弧形のL字形の溝が同一円周上に対向して形成されている。
【0038】
前記緩衝脚30は中が中空の皺管型のもので、上端が開放され、前記本体10の下面の脚締結溝13と対応する位置の上端に二つの弧形締結突起31が設けられ、前記締結突起31は脚締結溝13の広幅部に差し込んでから回転させれば係止されるようにアングル形の断面に形成されている。
【0039】
前記本体10の脚締結溝13に緩衝脚30の締結突起31をワンタッチ方式で差し込んで結合したとき、使用者の連続的で反復的な跳躍運動または垂直飛びを行う間に緩衝脚30の離脱を防止するための手段が設けられる。前記緩衝脚の分離防止手段は。緩衝脚30の締結突起31の底面と触れ合う本体の脚締結溝13の部位には係止突起13aが形成され、前記緩衝脚30の締結突起31の底面には脚締結溝13の係止突起13aと対応して係止される形状の係止孔32が形成されている。
【0040】
そして、前記緩衝脚30の上端または下端には、緩衝脚30の圧縮及び伸長によって緩衝脚の内外部にエアが流通するように、上端に少なくとも一つ以上の通気孔33が設けられる。この通気孔33には、騷音発生の防止、エアの流通、及び離脱防止のために、通気部材ユニット35が挿設されている。
【0041】
前記通気部材ユニット35は、これを通じて緩衝脚30の内外部に流通するときに騷音発生を防止するための多孔性部材36と、前記緩衝脚30の内外部のエアが通気孔33及び多孔性部材36を通過するように通孔38が形成され、通気孔33を通過する流速によって通気孔33から多孔性部材36が離脱することを防止するように包むケース37とからなる。
【0042】
前記緩衝脚30の通気孔33には、通気部材ユニット35を挿入したとき、通気部材ユニット35の離脱を防止するために、通気孔33の上端内面に離脱防止段34が形成されている。また、前記通気孔33の上端内面に離脱防止段34を形成してケース37の両端がかかるようにするか、あるいは前記離脱防止段34とともにこれと対応する形状の係止突起39を通気部材ユニット35のケース37に形成してかかるようにすることもできる。
【0043】
前記のように構成された本発明による運動用エア踏板は、前記本体10の上面補強リブ11とこの補強リブ11上に装着される上板20の底を接着剤で所定部位ごとに接着するか溶着するとともに上板20の縁部を本体10の装着部12に結合して固定することにより、従来のように単純に接着剤を利用して本体に緩衝踏板全体を付着することに比べ、生産性が大きく向上し、さらに使用中に上板が本体から分離されるなどのことが発生しない。
【0044】
また、前記本体10は上面に互いに交差するように形成された補強リブ11が形成されているので、本体10が十分な強度を持ち、材料節減と軽量化を確保することができ、これにより上板20が固く支持されるので、上板20上で跳躍及び着地を繰り返すときに発生する反復荷重に対する耐久性が大きく向上するものである。前記上板20は、本体10と同一素材、あるいはどのくらいの緩衝ができるように軟質の素材で構成することができる。
【0045】
図6は本発明による運動用エア踏板の他の実施例を示す構成図である。ここで、前記本体10の上面補強リブ11と前記本体10の装着部12に装着される上板20との間に補強板材15を付け加えたことを除き、本発明の構成と同様である。前記補強板材15は、本体10の上面補強リブ11にスクリュー、接着剤などを利用して固定することができるが、補強板材15と補強リブ11の表面をとかして付着する超音波溶着が好ましい。
【0046】
前記のように構成された他の実施例の運動用エア踏板は、本体10と上板20の間に補強板材15が付加されているので、使用者の跳躍及び着地の際に発生する衝撃荷重が前記上板20によって1次に緩衝されて補強リブ11に間接的に伝達され、これにより前記上板20の衝撃及び反復荷重が間接的に伝達されながら減少して、より確かな本体10の補強効果を得ることができるものである。
【0047】
図7は本発明による運動用エア踏板のさらに他の実施例を示す構成図である。これは、前記本体10の下面中央に、使用者が本体10の上で跳躍してから着地するときの荷重によって緩衝脚30が収縮すれば接する程度の補強突部16がさらに突設されたものである。前記補強突部16は、本体10が射出成形されるとき、本体10の材料と同一または相違なる材料で一体的に射出成形される。
【0048】
したがって、前記本体10は下面の補強突部16によって補強されるとともに、使用者が前記本体10の上面に設けられた上板20上で跳躍してから着地する動作を繰り返すことによる反復荷重に対する本体10の耐久性が一層向上することになる。
【0049】
言い替えれば、跳躍動作を繰り返し行うにつれて本体10に加わる使用者の衝撃荷重によって緩衝脚30が収縮するとともに本体10が弾性変形するとき、エア踏板の設置床面と本体10の下面の補強突部16が触れ合う。このように本体10の中央を補強突部16が支持すれば、衝撃荷重を減らし、究極本体の強度が増大することにより、跳躍動作による反復荷重に対しても能動的に対処して本体10の耐久性と堅固性が一層向上するものである。
【0050】
図8は本発明の運動用エア踏板の通気部材ユニットのケースの他の実施例を示す図である。これは、前記ケース370が合成樹脂で製作される場合、底面37aと両側面37b、37cが折り目37dを介して広がれたシート状に形成され、一側面37bには結合ピン37eが突出され、他側面37cには結合ピン37eが結合固定される結合ピンホール37fが形成される。したがって、折り目に沿って折り畳めば“U”字形に組み立てられるものである。前記ケース370の側面37b、37cには、図4の実施例と同様に、多数の通孔38が形成されなければならない。
【0051】
したがって、本発明の運動用エア踏板を製作するとき、通気部材ユニット35のケース37、370をケースの形状のどおり金属または合成樹脂で製作するか、あるいはこれを広げたシート状に用意した後、これを折って組み立てるなどの多様な方法で製作することができる。
【0052】
以上、本発明による運動用エア踏板を例示の目的で開示したが、当業者であれば添付の特許請求範囲に開示された本発明の範囲及び精神から逸脱しない範囲内で多様な、変形、付加及び置換が可能であろう。
【産業上の利用可能性】
【0053】
以上説明したように、本発明は、室内で振動または作動騷音なしに跳躍、着地及び足踏み運動を繰り返し行えるようにする運動用エア踏板を提供する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の上面に上板が設けられ、前記本体の下面角部に本体を安定的に支持する緩衝脚が備えられた運動用エア踏板において、
前記本体は、上面に上板が装着されて固定される装着部が形成され、この装着部に本体の軽量化及び十分な剛性を図るように補強リブが形成されるように、合成樹脂材で射出成形されることを特徴とする、運動用エア踏板。
【請求項2】
前記本体には、少なくとも一辺に、エア踏板を容易に把持して移動するために、取っ手が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の運動用エア踏板。
【請求項3】
前記本体の補強リブと前記上板の間には、本体の十分な補強のための補強板材が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の運動用エア踏板。
【請求項4】
前記本体の下面中央には、使用者の反復荷重に対する耐久性を向上させるための補強突部が突設されることを特徴とする、請求項1に記載の運動用エア踏板。
【請求項5】
本体の上面に上板が設けられ、前記本体の下面角部に本体を安定的に支持する緩衝脚が備えられた運動用エア踏板において、
前記緩衝脚は、圧縮及び伸長によって緩衝脚の内外部にエアが流通するように上端に少なくとも一つ以上の通気孔が設けられ、この通気孔には、これを通じてエアが緩衝脚の内外部に流通するときの騷音発生を防止するための多孔性部材と、前記緩衝脚の内外部のエアが通気孔及び多孔性部材を通過するように通孔が形成さ、通気孔を通過する流速によって通気孔から多孔性部材が離脱することを防止するように包むケースとからなる通気部材ユニットがさらに設置されることを特徴とする、運動用エア踏板。
【請求項6】
前記通気部材ユニットのケースは、多孔性部材を包むU字形の金属または合成樹脂でなることを特徴とする、請求項5に記載の運動用エア踏板。
【請求項7】
前記ケースが合成樹脂でなる場合、底面と両側面が折り目を介して広がったシート状に形成され、一側面には結合ピンが突出され、他側面には前記結合ピンが結合固定される結合ピンホールが形成され、折り目に沿って折り畳めばU字形に組み立てられることを特徴とする、請求項6に記載の運動用エア踏板。
【請求項8】
前記緩衝脚の通気孔の上端内面には、通気部材ユニットを挿入したとき、通気部材ユニットが離脱することを防止するための離脱防止段が形成されることを特徴とする、請求項5に記載の運動用エア踏板。
【請求項9】
前記通気孔の上端内面の離脱防止段に係止されるように、通気部材ユニットのケースに係止突起が形成されることを特徴とする、請求項8に記載の運動用エア踏板。
【請求項10】
前記緩衝脚の締結突起の底面と触れ合う本体の脚締結溝の部位には係止突起が形成され、前記緩衝脚の締結突起の底面には脚締結溝部位の係止突起と対応してかかる形状の係止孔が形成されることを特徴とする、請求項5に記載の運動用エア踏板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−515525(P2010−515525A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545496(P2009−545496)
【出願日】平成20年1月14日(2008.1.14)
【国際出願番号】PCT/KR2008/000223
【国際公開番号】WO2008/088153
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(509198837)