運動障害を処置するためのPDE7インヒビターの使用
PDE7阻害剤の治療有効量を投与することにより、パーキンソン病または不穏下肢症候群などの神経系運動障害の病態と関連している運動異常を処置する方法。本発明の一態様は、レボドパなどのドーパミンアゴニストまたは前駆体と併せたPDE&阻害剤の投与を提供する。本発明の別の態様において、PDE7阻害剤は、(i)パーキンソン病の病態に関与していることがわかっているか、または(ii)パーキンソン病を処置するのに治療上有効である他の薬物(1種類もしくは複数種)が作用する他の分子標的と比べてPDE7に対して選択的であり得る。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
神経系障害の病態と関連している運動異常を処置する方法であって、その処置を必要とする患者に、PDE7インヒビターである化学物質化合物の治療有効量を投与することを含み、該化学物質化合物が、以下の式:29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43A、43B、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、6A、6B、6C、6D、6E、6F、6G、6Hおよび16Aからなる群より選択される、方法。
【請求項2】
前記神経系運動障害が、ドーパミン受容体アゴニストまたはドーパミン受容体アゴニストの前駆体で処置可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記神経系運動障害が、パーキンソン病、脳炎後パーキンソニズム、ドーパミン反応性ジストニア、シャイ−ドレーガー症候群、周期性四肢運動障害(PLMD)、睡眠時周期性四肢運動(PLMS)、ツレット症候群、および不穏下肢症候群(RLS)からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記神経系運動障害がパーキンソン病である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
運動異常が、安静時振戦、硬直、運動緩徐、または姿勢反射障害のうちの少なくとも1つである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記神経系運動障害が不穏下肢症候群(RLS)である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記神経系運動障害が睡眠時周期性四肢運動(PLMS)である、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記PDE7阻害剤が、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約1μM未満のIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記PDE7阻害剤が、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約100nM未満のIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の5倍より大きいPDE1B活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の5倍より大きいPDE10活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きいPDE3活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きいPDE3およびPDE4活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きいPDE4およびPDE8活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
PDE7薬剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きいPDE1、PDE2、PDE3、PDE4、PDE8、PDE10およびPDE11の活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方が、PDE1〜6およびPDE8〜11酵素ファミリーからの任意の他のPDE酵素の活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の10分の1より小さい、選択的PDE7インヒビターである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方が、PDE1〜6およびPDE8〜11酵素ファミリーからの任意の他のPDE酵素の活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の50分の1より小さい、高度に選択的PDE7インヒビターである、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方が、(i)選択された神経系運動障害の病態に関与していることがわかっているか、または(ii)該障害を処置するのに治療上有効である他の薬物(1種類もしくは複数種)が作用する他の分子標的における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さいPDE7阻害剤である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項19】
PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方が、(i)パーキンソン病の病態に関与していることがわかっているか、または(ii)パーキンソン病を処置するのに治療上有効である他の薬物(1種類もしくは複数種)が作用する他の分子標的における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さいPDE7阻害剤である、請求項4に記載の方法。
【請求項20】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方が、ドーパミンシグナル伝達経路と関連していることがわかっている他の分子標的における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さいPDE7阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記PDE7阻害剤が約450g未満/モルの分子量を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記PDE7阻害剤が、ドーパミン作動剤またはドーパミン作動剤の前駆体と併用して投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記ドーパミン作動剤がレボドパ(L−ドパ)である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記PDE7阻害剤が、ドーパミンD1受容体を活性化および/または黒質線条体系の神経末端内および/または黒質線条体系のシナプス間隙内のドーパミンの濃度を増大させる治療用薬剤または該治療用薬剤の前駆体と併用して投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記PDE7阻害剤が血液脳関門を通過できるものである、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
神経系運動障害の病態と関連している運動異常を、その処置を必要とする哺乳動物被験体において処置するのに有用なPDE7活性を阻害する薬剤を同定するための方法であって、該薬剤は、以下の式:29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43A、43B、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、6A、6B、6C、6D、6E、6F、6G、6Hおよび16Aからなる群より選択され、該方法は:
(a)複数の薬剤の各々について、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関するIC50を測定すること;
(b)該複数の薬剤から、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約1μM未満のIC50を有する薬剤(1種類または複数種)を選択すること;
(c)PDE7活性の阻害に関して約1μM未満のIC50を有する薬剤(1種類または複数種)のPDE4活性の阻害に関するIC50を測定すること;
(d)PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きい、PDE4活性の阻害に関するIC50を有する化合物を選択することにより、運動障害の処置に有用な薬剤(1種類または複数種)を同定すること;ならびに
(e)同定された化合物(1種類または複数種)の活性を、神経系運動障害モデルアッセイにおいて評価することであって、ここで、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約1μM未満のIC50、ならびにPDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きいPDE4活性の阻害に関するIC50を有し、モデルアッセイにおいて少なくとも1つの運動異常を処置するのに有効であると判定された薬剤は、哺乳動物被験体における神経系運動障害の病態と関連している運動異常を処置するのに有用なPDE7阻害剤であることを示すこと
を含む、方法。
【請求項27】
前記神経系運動障害が、ドーパミン受容体アゴニストまたはドーパミン受容体アゴニストの前駆体で処置可能である、請求項30に記載の方法。
【請求項28】
前記神経系運動障害が、パーキンソン病、脳炎後パーキンソニズム、ドーパミン反応性ジストニア、シャイ−ドレーガー症候群、周期性四肢運動障害(PLMD)、睡眠時周期性四肢運動(PLMS)、ツレット症候群、および不穏下肢症候群(RLS)からなる群より選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項29】
前記神経系運動障害がパーキンソン病である、請求項32に記載の方法。
【請求項30】
前記神経系運動障害が不穏下肢症候群(RLS)である、請求項32に記載の方法。
【請求項31】
前記神経系運動障害が睡眠時周期性四肢運動(PLMS)である、請求項32に記載の方法。
【請求項32】
工程(e)が、さらに、神経系運動障害モデルアッセイにおいてPDE7阻害剤を、ドーパミンD1受容体を活性化および/または黒質線条体系の神経末端内および/または黒質線条体系のシナプス間隙内のドーパミンの濃度を増大させる治療用薬剤または該治療用薬剤の前駆体と併用して投与すること、ならびにドーパミン受容体アゴニストと併用して投与した場合、少なくとも1つの運動異常に対して相加効果より大きな効果をもたらすPDE7阻害剤を同定することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
さらに、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約1μM未満のIC50を有する薬剤(1種類または複数種)のPDE3の阻害に関するIC50を測定すること、ならびにPDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE3活性の阻害に関するIC50を有する化合物(1種類または複数種)を選択することにより、運動障害の処置に有用な薬剤(1種類または複数種)を同定することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
さらに、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方が約1μM未満である薬剤(1種類または複数種)のPDE5の阻害に関するIC50を測定すること、ならびにPDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE5活性の阻害に関するIC50を有する化合物(1種類または複数種)を選択することにより、運動障害の処置に有用な薬剤(1種類または複数種)を同定することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
神経系運動障害の病態と関連している運動異常を処置する方法であって、その処置を必要とする患者に、PDE7インヒビターである化学物質化合物の治療有効量を投与することを含み、該化学物質化合物が、
(i)PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約1μM未満のIC50を有すること;ならびに
(ii)PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE3の阻害に関するIC50を有すること
を特徴とする方法。
【請求項36】
前記神経系運動障害が、ドーパミン受容体アゴニストまたはドーパミン受容体アゴニストの前駆体で処置可能である、請求項39に記載の方法。
【請求項37】
前記神経系運動障害が、パーキンソン病、脳炎後パーキンソニズム、ドーパミン反応性ジストニア、シャイ−ドレーガー症候群、周期性四肢運動障害(PLMD)、睡眠時周期性四肢運動(PLMS)、ツレット症候群、および不穏下肢症候群(RLS)からなる群より選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項38】
前記神経系運動障害が、パーキンソン病である、請求項41に記載の方法。
【請求項39】
運動異常が、安静時振戦、硬直、運動緩徐、または姿勢反射障害のうちの少なくとも1つである、請求項42に記載の方法。
【請求項40】
前記神経系運動障害が不穏下肢症候群(RLS)である、請求項41に記載の方法。
【請求項41】
前記神経系運動障害が睡眠時周期性四肢運動(PLMS)である、請求項41に記載の方法。
【請求項42】
該化学物質化合物が、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約100nM未満のIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の5倍より大きいPDE1B活性の阻害に関するIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項44】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の5倍より大きいPDE10活性の阻害に関するIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項45】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE4活性の阻害に関するIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項46】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE8活性の阻害に関するIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項47】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE1、PDE2、PDE3、PDE4、PDE8およびPDE11の活性の阻害に関するIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項48】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方が、PDE1〜6およびPDE8〜11酵素ファミリーからの任意の他のPDE酵素の活性の阻害に関して該化合物が有するIC50の10分の1より小さい化学物質化合物である、請求項39に記載の方法。
【請求項49】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方が、PDE1〜6およびPDE8〜11酵素ファミリーからの任意の他のPDE酵素の活性の阻害に関して該化合物が有するIC50の50分の1より小さい化学物質化合物である、請求項39に記載の方法。
【請求項50】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方が、選択された神経系運動障害の病態に関与していることがわかっているか、または該障害を処置するのに治療上有効である他の薬物(1種類もしくは複数種)が作用する他の分子標的(1種類もしくは複数種)における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さい化学物質化合物である、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
該化学物質化合物が、パーキンソン病の病態に関与していることがわかっているか、またはパーキンソン病を処置するのに治療上有効である他の薬物(1種類もしくは複数種)が作用する他の分子標的における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さいPDE7活性の阻害に関するIC50を有する、請求項42に記載の方法。
【請求項52】
該化学物質化合物が、PDE7Aの阻害に関するIC50とPDE7Bの阻害に関するIC50の小さい方が、 ドーパミンシグナル伝達経路と関連していることがわかっている他の分子標的(1種類もしくは複数種)における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さい化学物質化合物である、請求項39に記載の方法。
【請求項53】
該化学物質化合物が、ドーパミン作動剤またはドーパミン作動剤の前駆体と併用して投与される、請求項39に記載の方法。
【請求項54】
ドーパミン作動剤がレボドパ(L−ドパ)である、請求項57に記載の方法。
【請求項55】
該化学物質化合物が、ドーパミンD1受容体を活性化および/または黒質線条体系の神経末端内および/または黒質線条体系のシナプス間隙内のドーパミンの濃度を増大させる治療用薬剤または該治療用薬剤の前駆体と併用して投与される、請求項39に記載の方法。
【請求項56】
該化学物質化合物が、約450g未満/モルの分子量を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項57】
該化学物質化合物が血液脳関門を通過できる、請求項39に記載の方法。
【請求項58】
神経系の障害の病態と関連している運動異常を処置する方法であって、その処置を必要とする患者に、PDE7の酵素活性を阻害するのに有効な量のPDE7阻害剤を投与することを含み、該PDE7酵素活性のかかる阻害が、該運動異常の処置におけるPDE7インヒビターの主要な治療作用様式である方法。
【請求項1】
神経系障害の病態と関連している運動異常を処置する方法であって、その処置を必要とする患者に、PDE7インヒビターである化学物質化合物の治療有効量を投与することを含み、該化学物質化合物が、以下の式:29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43A、43B、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、6A、6B、6C、6D、6E、6F、6G、6Hおよび16Aからなる群より選択される、方法。
【請求項2】
前記神経系運動障害が、ドーパミン受容体アゴニストまたはドーパミン受容体アゴニストの前駆体で処置可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記神経系運動障害が、パーキンソン病、脳炎後パーキンソニズム、ドーパミン反応性ジストニア、シャイ−ドレーガー症候群、周期性四肢運動障害(PLMD)、睡眠時周期性四肢運動(PLMS)、ツレット症候群、および不穏下肢症候群(RLS)からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記神経系運動障害がパーキンソン病である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
運動異常が、安静時振戦、硬直、運動緩徐、または姿勢反射障害のうちの少なくとも1つである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記神経系運動障害が不穏下肢症候群(RLS)である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記神経系運動障害が睡眠時周期性四肢運動(PLMS)である、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記PDE7阻害剤が、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約1μM未満のIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記PDE7阻害剤が、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約100nM未満のIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の5倍より大きいPDE1B活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の5倍より大きいPDE10活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きいPDE3活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きいPDE3およびPDE4活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きいPDE4およびPDE8活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
PDE7薬剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きいPDE1、PDE2、PDE3、PDE4、PDE8、PDE10およびPDE11の活性の阻害に関するIC50を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方が、PDE1〜6およびPDE8〜11酵素ファミリーからの任意の他のPDE酵素の活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の10分の1より小さい、選択的PDE7インヒビターである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方が、PDE1〜6およびPDE8〜11酵素ファミリーからの任意の他のPDE酵素の活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の50分の1より小さい、高度に選択的PDE7インヒビターである、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方が、(i)選択された神経系運動障害の病態に関与していることがわかっているか、または(ii)該障害を処置するのに治療上有効である他の薬物(1種類もしくは複数種)が作用する他の分子標的における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さいPDE7阻害剤である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項19】
PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方が、(i)パーキンソン病の病態に関与していることがわかっているか、または(ii)パーキンソン病を処置するのに治療上有効である他の薬物(1種類もしくは複数種)が作用する他の分子標的における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さいPDE7阻害剤である、請求項4に記載の方法。
【請求項20】
前記PDE7阻害剤が、PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方が、ドーパミンシグナル伝達経路と関連していることがわかっている他の分子標的における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さいPDE7阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記PDE7阻害剤が約450g未満/モルの分子量を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記PDE7阻害剤が、ドーパミン作動剤またはドーパミン作動剤の前駆体と併用して投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記ドーパミン作動剤がレボドパ(L−ドパ)である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記PDE7阻害剤が、ドーパミンD1受容体を活性化および/または黒質線条体系の神経末端内および/または黒質線条体系のシナプス間隙内のドーパミンの濃度を増大させる治療用薬剤または該治療用薬剤の前駆体と併用して投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記PDE7阻害剤が血液脳関門を通過できるものである、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
神経系運動障害の病態と関連している運動異常を、その処置を必要とする哺乳動物被験体において処置するのに有用なPDE7活性を阻害する薬剤を同定するための方法であって、該薬剤は、以下の式:29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43A、43B、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、6A、6B、6C、6D、6E、6F、6G、6Hおよび16Aからなる群より選択され、該方法は:
(a)複数の薬剤の各々について、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関するIC50を測定すること;
(b)該複数の薬剤から、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約1μM未満のIC50を有する薬剤(1種類または複数種)を選択すること;
(c)PDE7活性の阻害に関して約1μM未満のIC50を有する薬剤(1種類または複数種)のPDE4活性の阻害に関するIC50を測定すること;
(d)PDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きい、PDE4活性の阻害に関するIC50を有する化合物を選択することにより、運動障害の処置に有用な薬剤(1種類または複数種)を同定すること;ならびに
(e)同定された化合物(1種類または複数種)の活性を、神経系運動障害モデルアッセイにおいて評価することであって、ここで、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約1μM未満のIC50、ならびにPDE7A活性の阻害に関するIC50およびPDE7B活性の阻害に関するIC50のうちの小さい方の10倍より大きいPDE4活性の阻害に関するIC50を有し、モデルアッセイにおいて少なくとも1つの運動異常を処置するのに有効であると判定された薬剤は、哺乳動物被験体における神経系運動障害の病態と関連している運動異常を処置するのに有用なPDE7阻害剤であることを示すこと
を含む、方法。
【請求項27】
前記神経系運動障害が、ドーパミン受容体アゴニストまたはドーパミン受容体アゴニストの前駆体で処置可能である、請求項30に記載の方法。
【請求項28】
前記神経系運動障害が、パーキンソン病、脳炎後パーキンソニズム、ドーパミン反応性ジストニア、シャイ−ドレーガー症候群、周期性四肢運動障害(PLMD)、睡眠時周期性四肢運動(PLMS)、ツレット症候群、および不穏下肢症候群(RLS)からなる群より選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項29】
前記神経系運動障害がパーキンソン病である、請求項32に記載の方法。
【請求項30】
前記神経系運動障害が不穏下肢症候群(RLS)である、請求項32に記載の方法。
【請求項31】
前記神経系運動障害が睡眠時周期性四肢運動(PLMS)である、請求項32に記載の方法。
【請求項32】
工程(e)が、さらに、神経系運動障害モデルアッセイにおいてPDE7阻害剤を、ドーパミンD1受容体を活性化および/または黒質線条体系の神経末端内および/または黒質線条体系のシナプス間隙内のドーパミンの濃度を増大させる治療用薬剤または該治療用薬剤の前駆体と併用して投与すること、ならびにドーパミン受容体アゴニストと併用して投与した場合、少なくとも1つの運動異常に対して相加効果より大きな効果をもたらすPDE7阻害剤を同定することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
さらに、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約1μM未満のIC50を有する薬剤(1種類または複数種)のPDE3の阻害に関するIC50を測定すること、ならびにPDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE3活性の阻害に関するIC50を有する化合物(1種類または複数種)を選択することにより、運動障害の処置に有用な薬剤(1種類または複数種)を同定することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
さらに、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方が約1μM未満である薬剤(1種類または複数種)のPDE5の阻害に関するIC50を測定すること、ならびにPDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE5活性の阻害に関するIC50を有する化合物(1種類または複数種)を選択することにより、運動障害の処置に有用な薬剤(1種類または複数種)を同定することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
神経系運動障害の病態と関連している運動異常を処置する方法であって、その処置を必要とする患者に、PDE7インヒビターである化学物質化合物の治療有効量を投与することを含み、該化学物質化合物が、
(i)PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約1μM未満のIC50を有すること;ならびに
(ii)PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE3の阻害に関するIC50を有すること
を特徴とする方法。
【請求項36】
前記神経系運動障害が、ドーパミン受容体アゴニストまたはドーパミン受容体アゴニストの前駆体で処置可能である、請求項39に記載の方法。
【請求項37】
前記神経系運動障害が、パーキンソン病、脳炎後パーキンソニズム、ドーパミン反応性ジストニア、シャイ−ドレーガー症候群、周期性四肢運動障害(PLMD)、睡眠時周期性四肢運動(PLMS)、ツレット症候群、および不穏下肢症候群(RLS)からなる群より選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項38】
前記神経系運動障害が、パーキンソン病である、請求項41に記載の方法。
【請求項39】
運動異常が、安静時振戦、硬直、運動緩徐、または姿勢反射障害のうちの少なくとも1つである、請求項42に記載の方法。
【請求項40】
前記神経系運動障害が不穏下肢症候群(RLS)である、請求項41に記載の方法。
【請求項41】
前記神経系運動障害が睡眠時周期性四肢運動(PLMS)である、請求項41に記載の方法。
【請求項42】
該化学物質化合物が、PDE7Aおよび/またはPDE7B活性の阻害に関して約100nM未満のIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の5倍より大きいPDE1B活性の阻害に関するIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項44】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の5倍より大きいPDE10活性の阻害に関するIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項45】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE4活性の阻害に関するIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項46】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE8活性の阻害に関するIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項47】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方の10倍より大きいPDE1、PDE2、PDE3、PDE4、PDE8およびPDE11の活性の阻害に関するIC50を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項48】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方が、PDE1〜6およびPDE8〜11酵素ファミリーからの任意の他のPDE酵素の活性の阻害に関して該化合物が有するIC50の10分の1より小さい化学物質化合物である、請求項39に記載の方法。
【請求項49】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方が、PDE1〜6およびPDE8〜11酵素ファミリーからの任意の他のPDE酵素の活性の阻害に関して該化合物が有するIC50の50分の1より小さい化学物質化合物である、請求項39に記載の方法。
【請求項50】
該化学物質化合物が、PDE7A活性の阻害に関するIC50とPDE7B活性の阻害に関するIC50の小さい方が、選択された神経系運動障害の病態に関与していることがわかっているか、または該障害を処置するのに治療上有効である他の薬物(1種類もしくは複数種)が作用する他の分子標的(1種類もしくは複数種)における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さい化学物質化合物である、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
該化学物質化合物が、パーキンソン病の病態に関与していることがわかっているか、またはパーキンソン病を処置するのに治療上有効である他の薬物(1種類もしくは複数種)が作用する他の分子標的における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さいPDE7活性の阻害に関するIC50を有する、請求項42に記載の方法。
【請求項52】
該化学物質化合物が、PDE7Aの阻害に関するIC50とPDE7Bの阻害に関するIC50の小さい方が、 ドーパミンシグナル伝達経路と関連していることがわかっている他の分子標的(1種類もしくは複数種)における活性の阻害に関して該薬剤が有するIC50の2分の1より小さい化学物質化合物である、請求項39に記載の方法。
【請求項53】
該化学物質化合物が、ドーパミン作動剤またはドーパミン作動剤の前駆体と併用して投与される、請求項39に記載の方法。
【請求項54】
ドーパミン作動剤がレボドパ(L−ドパ)である、請求項57に記載の方法。
【請求項55】
該化学物質化合物が、ドーパミンD1受容体を活性化および/または黒質線条体系の神経末端内および/または黒質線条体系のシナプス間隙内のドーパミンの濃度を増大させる治療用薬剤または該治療用薬剤の前駆体と併用して投与される、請求項39に記載の方法。
【請求項56】
該化学物質化合物が、約450g未満/モルの分子量を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項57】
該化学物質化合物が血液脳関門を通過できる、請求項39に記載の方法。
【請求項58】
神経系の障害の病態と関連している運動異常を処置する方法であって、その処置を必要とする患者に、PDE7の酵素活性を阻害するのに有効な量のPDE7阻害剤を投与することを含み、該PDE7酵素活性のかかる阻害が、該運動異常の処置におけるPDE7インヒビターの主要な治療作用様式である方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2012−526111(P2012−526111A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509788(P2012−509788)
【出願日】平成22年5月3日(2010.5.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/001305
【国際公開番号】WO2010/129036
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(501472607)オメロス コーポレーション (9)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月3日(2010.5.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/001305
【国際公開番号】WO2010/129036
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(501472607)オメロス コーポレーション (9)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]