説明

運行案内装置、運行案内表示方法、及びコンピュータプログラム

【課題】操作者が所望する運行案内情報を提供する運行案内装置を提供する。
【解決手段】操作者が乗車を予定する出発駅、及び、この出発駅から目的駅に至るまでに操作者が経由する経由駅の情報入力の受け付けを契機に、駅及び路線のつながり、並びに、駅毎の列車発着時刻を含む運行情報を蓄積した運行案内DBMS20にアクセスして、現在時刻を起点とした場合にそれぞれの駅において操作者が乗車可能な列車の発車時刻を検索する主制御部10を有する運行案内装置である。出発駅及び経由駅毎に、当該駅で操作者が乗車可能な、最先発から順に複数の列車の発車時刻、及び発車時刻が表示された列車のいずれか一つについて、当該列車が運行する路線上における当該列車の他の駅への発着時刻を表示する詳細運行案内画面、又は当該駅で操作者が乗車可能な最先発の列車の発車時刻を表示する簡易運行案内画面、のいずれかを表示装置7に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばコンピュータシステム及び表示装置を用いて列車の運行案内を視覚的に行う運行案内装置に関する。
【背景技術】
【0002】
書店で扱われている時刻表や各鉄道会社が発行している運行時刻表等を電子化して情報検索の自動化を図る運行案内装置がある。このような運行案内装置は、普及性を考慮して汎用のコンピュータ装置を用いて構築されるのが通常であり、一般的には、検索条件を入力する入力手段と、検索対象となる時刻表情報を格納した記憶手段と、記憶手段に格納された時刻表情報を検索する検索エンジンと、検索結果を画面表示する表示手段とから構成される。また、装置構成、特に検索エンジンの構築手法は様々であり、コンピュータ装置の起動後に直接プログラムによって組み上げられる場合もあり、コンピュータ装置が実行可能な命令群を記録した媒体を通じて該コンピュータ装置上に実現される場合もある。
【0003】
この運行案内装置を使用する場合は、操作者が、まず駅や列車名、あるいは路線名(東海道新幹線、山手線等)を検索キーとして入力手段より入力する。検索エンジンは、この検索キーを認識するとともに、認識した検索キーに関連する時刻表情報を記憶手段より索出し、これをディスプレイ等の表示手段に表示する。これにより操作者は、希望する時刻表情報を取得することができる。このような運行案内装置には、例えば特許文献1がある。
【0004】
近年は、インターネット等のネットワーク経由で上記のような運行案内を行うシステムもある。このようなネットワークを利用した運行案内システムには、例えば特許文献2がある。
【特許文献1】特開平10−78981号公報
【特許文献2】特開2001−331604号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の運行案内装置は、コンピュータ装置を用いて自動化することで、下車を予定する目的駅までの経路を迅速に知ることができる点で便利である。ところで、通勤、通学などの日常的な移動では経路がほぼ決まっており、あらためて経路を探索する必要はない。しかし、このような日常的な移動でも、路線毎に発車案内を調べて、目的駅に何時に着くことができるかを確認することがある。
【0006】
通常、鉄道の発車案内は、駅のホームに備え付けられている。このような場所は公共の場であるために、発車案内は不特定多数の操作者を想定しており、同一方向の路線であればその発車順に所定の件数を案内している。そのために、特定の人には不要となる案内も含まれる。さらに乗り換えがある場合には、乗り換えの経由駅の発車案内が必要であるが、このような表示がされないために、経由駅でどのような列車に乗車できるかがわからず出発駅で案内された列車に安心して乗れない。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑み、操作者が、自分の目的とする駅に至るまでの経由駅での運行案内情報を迅速にわかるようにする運行案内の仕組みを提供することを主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、運行案内装置、運行案内方法及びコンピュータプログラムを提供する。
本発明が提供する運行案内装置は、操作者が乗車を予定する出発駅、及び、この出発駅から下車を予定する目的駅に至るまでに前記操作者が経由する一又は複数の経由駅の情報入力を受け付ける入力受付手段と;現在時刻を取得する時刻管理手段と;駅及び路線のつながり、並びに、駅毎の列車発着時刻を含む運行情報を蓄積したデータベースにアクセスして情報検索を行う検索手段と;所定の表示装置への情報出力制御を行う制御手段と;を備えている。前記制御手段は、前記入力受付手段による前記出発駅及び前記経由駅の情報入力の受付を契機に、当該出発駅及び経由駅毎に、前記表示装置の表示画面に独立してレイアウト可能な運行案内画面を生成するとともに、前記時刻管理手段が取得した現在時刻を起点とした場合にそれぞれの駅において前記操作者が乗車可能な列車の発車時刻を前記検索手段に検索させ、これにより得られた列車の発車時刻を、直接表現又は間接表現で当該駅用の前記運行案内画面に掲示させ、以後、これらのすべての運行案内画面における掲示内容を前記時刻管理手段が取得した現在時刻の経過に従って変化させるものである。
【0009】
本発明の運行案内装置では、出発駅及び経由駅毎に、当該駅で乗車可能な列車の時刻表が、それぞれ異なる運行案内画面により表示される。そのために操作者は、出発駅及び経由駅の運行案内情報を迅速に知ることができるようになる。なお、発車時刻の直接表現とは、例えば発車時刻がそのまま表示される直接的な表現であり、間接表現とは、例えば発車時刻までの待ち時間等のように、発車時刻そのままの表示ではないが発車時刻が間接的にわかるような表現である。
【0010】
このような運行案内装置では、例えば、前記制御手段が、前記運行案内画面を前記表示装置に表示された状態で前記操作者が当該表示画面上で任意の場所に移動可能にする。このような構成では、表示画面上で操作者の好みに応じた配置が可能になる。
【0011】
また、運行案内画面には、例えば最大表示と最小表示とを用意しておき、制御手段でいずれかを選択可能としてもよい。制御装置は、最大表示が選択されたときに、当該駅における路線のつながりと各路線において最先発から順に複数の列車の発車時刻と、後続の駅毎の列車の発着時刻とを掲示可能な画面に編集し、他方、最小表示のときに、当該駅において最先発の列車の情報を直接表現又は間接表現で当該情報を表示可能な最小限の表示領域に編集する。このような構成では、操作者が必要に応じて、最大表示と最小表示とを選択できるようになる。路線のつながりと各路線は、例えば路線とその方向により特定することができる。
【0012】
前記制御手段は、例えば前記最大表示又は最小表示の運行案内画面を、それぞれ前記表示装置の任意の表示領域に表示可能にすることができるようにしてもよい。このような構成では、操作者による表示の自由度が、より大きくなる。
また、前記制御手段は、例えば前記最大表示の運行案内画面が表示されているときに、前記経由駅を当該運行案内画面上でポインティングデバイスによる指定により特定可能にすることができるにしてもよい。このような構成では、操作者による情報入力が容易になる。
【0013】
また、操作者による情報入力を更に容易にするために、前記情報入力受付手段が、前記出発駅から前記目的駅までの乗換駅案内を行う乗換案内手段が存在し且つその乗換案内手段による案内結果が所定のデータ構造で出力される場合に、当該乗換案内手段により出力されるデータを、操作者が前記表示装置に表示されているいずれかの前記運行案内画面上にドラッグ・アンド・ドロップさせることにより、当該出発駅及び前記経由駅における前記運行案内画面を生成するように、運行案内装置を構成してもよい。乗換案内手段と連動させることで、本発明の運行案内装置は使い勝手を更に良好にするとができる。
【0014】
本発明の運行案内表示方法は、操作者が乗車を予定する出発駅、及び、この出発駅から下車を予定する目的駅に至るまでに前記操作者が経由する一又は複数の経由駅の情報入力の受け付けを契機に、駅及び路線のつながり、並びに、駅毎の列車発着時刻を含む運行情報を蓄積したデータベースにアクセスして、現在時刻を起点とした場合にそれぞれの駅において前記操作者が乗車可能な列車の発車時刻を検索する手段を有する装置において実行される方法であって、前記出発駅及び前記経由駅毎に、前記検索結果に応じて、当該駅で前記操作者が乗車可能な、最先発から順に複数の列車の発車時刻を直接表現又は間接表現で表示するとともに、発車時刻が表示された列車のいずれか一つについて、当該列車が運行する路線上における当該列車の他の駅への発着時刻を表示する詳細運行案内画面;前記出発駅及び前記経由駅毎に、前記検索結果に応じて、当該駅で前記操作者が乗車可能な最先発の列車の発車時刻を直接表現又は間接表現で表示する簡易運行案内画面;のいずれかの画面を、前記出発駅及び前記経由駅毎に、所定の表示装置に表示させる運行案内表示方法である。
【0015】
本発明のコンピュータプログラムは、コンピュータを、操作者が乗車を予定する出発駅、及び、この出発駅から下車を予定する目的駅に至るまでに前記操作者が経由する一又は複数の経由駅の情報入力を受け付ける入力受付手段;現在時刻を取得する時刻管理手段;駅及び路線のつながり、並びに、駅毎の列車発着時刻を含む運行情報を蓄積したデータベースにアクセスして情報検索を行う検索手段;前記入力受付手段による前記出発駅及び前記経由駅の情報入力の受付を契機に、当該出発駅及び経由駅毎に、前記表示装置の表示画面に独立してレイアウト可能な運行案内画面を生成するとともに、前記時刻管理手段が取得した現在時刻を起点とした場合にそれぞれの駅において前記操作者が乗車可能な列車の発車時刻を前記検索手段に検索させ、これにより得られた列車の発車時刻を、直接表現又は間接表現で当該駅用の前記運行案内画面として所定の表示装置の表示画面に掲示させ、以後、これらのすべての運行案内画面における掲示内容を前記時刻管理手段が取得した現在時刻の経過に従って変化させる制御手段;として機能させる、コンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、操作者が現在又は任意の時刻を指定したときの、出発駅から目的駅に至る経由駅での列車の発着時刻や乗換路線等の情報が、それぞれ操作者が出発駅、経由駅毎にレイアウト可能な運行案内画面に表示され、しかも、表示内容が、現在時刻の経過に従って変化するので、操作者は、現在又は任意の時刻に現在地を出発したときに、目的駅に何時に到着するのかを、画面上で自分の見やすいレイアウトで、迅速かつ正確に知得できるようになる。運行案内画面を最小画面で表示画面上の空いている領域にレイアウトすれば、画面を占領することもないので、常時、表示させておくこともできる。
このような運行案内画面を通じて、例えば、ある駅からあと何分後に出発する列車に乗車すれば、あるいは、夕方何時頃に現在地を出発すれば、目的駅に何時に到着できるという情報を操作者に正確に伝えることができるので、操作者にとって非常に利便性の高い運行案内ツールとなり得るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の運行案内装置を構築することができる情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。この情報処理装置1は、例えば汎用のコンピュータ装置により実現される。この情報処理装置1は、操作者との間の情報の入出力を画像表示により支援する表示装置7及びキーボードやポインティングデバイス等の入力装置8に接続されており、入出力インタフェース2、CPU(Central Processing Unit)3、ハードディスク装置等による補助記憶装置4、RAM(Random Access Memory)5、及びROM(Read Only Memory)6を有している。
【0018】
入出力インタフェース2は、表示装置7及び入力装置8との間のインタフェース制御を行うものである。入出力インタフェース2を介して、入力装置8から指示が入力され、表示装置7へ画像表示が行えるようになっている。
【0019】
CPU3は、情報処理装置1の動作全般を制御するものである。この実施形態では、特に、RAM5、ROM6と協働して本発明のコンピュータプログラムを実行することにより、本発明の運行案内装置を実現するようになっている。
【0020】
補助記憶装置4は、大容量の記憶装置である。この実施形態では、本発明の運行案内装置を実現する際のデータベースを形成するようになっている。
【0021】
図2は、図1のような情報処理装置1により実現される本実施形態の運行案内装置の構成を示す例示図であり、本発明の実施に必要な機能ブロックとその接続関係を示すものである。
【0022】
この運行案内装置は、主制御部10と、運行案内に必要な各種情報を蓄積する運行案内データベース管理部(運行案内DBMS)20とから構成されており、表示装置7及び入力装置8が接続される。図1の情報処理装置1との関係では、主制御部10がCPU3及び入出力インタフェース2により実現されており、運行案内DBMS20がCPU3及び補助記憶装置4により実現されている。
【0023】
運行案内DBMS20には、駅情報データベース(以下、DB)21及び時刻表情報DB22が備えられており、各々共通情報によって連結されるようになっている。駅情報DB21及び時刻表情報DB22に、駅毎、路線毎の列車の発着時刻を含む運行情報が蓄積される。運行案内DBMS20は、主制御部10によりアクセスされて必要な運行情報が検索されるようになっている。
【0024】
駅情報DB21は、例えば図3に示すような構成のデータが蓄積されたデータベースであり、駅毎に、駅から移動可能な方向(運行方向)の路線の路線情報がわかるようになっている。駅名及び運行方向により、路線情報が特定されるようになっている。図3の例では、個々の駅について、乗り入れている路線についての情報(ここでは乗り入れ路線名)、列車の運行方向についての情報(ここでは運行方向を各路線の隣駅の名前で示している)、及び複数の路線が乗り入れている駅における路線の乗り換えに要する時間についての情報(ここでは乗換時間)を記憶している。
【0025】
時刻表情報DB22は、例えば図4に示すような構成のデータが蓄積されたデータベースであり、路線毎の各駅の発着時刻がわかるようになっている。路線が特定されることで、当該路線のすべての駅の発着時刻を表す時刻表情報が特定されるようになっている。図4の例では、各路線の運行方向(上り/下り)毎に時刻表情報が記憶している。
【0026】
駅情報DB21により特定される路線情報には、駅、路線、及び路線の運行方向が含まれる。そのために路線情報から時刻表情報DB22を検索して路線、運行方向の時刻表情報が特定される。また路線情報に含まれる駅により、特定した時刻表情報の当該駅における列車の発着時刻がわかるようになっている。
【0027】
なお、この実施形態では運行情報を上記データベースの形態で示しているが、これは便宜上であって、上述の情報が情報処理の際に準備できる形態であれば他の形態で格納しておいてもよい。いずれにしても、運行情報が検索可能な形態で蓄積される。
【0028】
主制御部10は、入出力制御部11、入力解析部12、時刻管理部13、時間設定部14、情報検索部15、制御部16、及び運行案内DBMS20から必要な情報を取得するための情報取得部17を含んで構成される。
【0029】
入出力制御部11は、運行案内DBMS20、表示装置7、及び入力装置8との間の情報の入出力制御を行うものである。これにより、入力装置8を用いた操作者の指示を受け付けるとともに、表示装置7に情報を掲示する画面を表示させるようになっている。
入力解析部12は、操作者が入力装置8により入力した情報を解析して、解析結果に応じて所要の処理、例えば運行案内DBMS20への情報検索依頼や検索結果の振り分け等を行う。入力装置8からは、テキスト入力の他に、表示装置7の表示画面上を操作者が指定することで、その指定した位置ないし領域の座標情報が対応する情報の入力が可能であり、入力解析部12は、このようにして入力された情報を解析する。
【0030】
時刻管理部13は、現在時刻を取得するものである。時刻管理部13は、例えば外部からの入力、或いは自身で計測することにより現在時刻を取得する。例えば、汎用のコンピュータ等で実現される情報処理装置1には、通常、OS(Operating System)が搭載されている。OSには時計の機能が付属しており、時刻管理部13は、この機能により現在時刻を取得することができる。
【0031】
時間設定部14は、操作者によって設定可能な時間を記憶するものである。例えば、操作者が駅に到着するまでに要する時間、乗り換え可能な路線がある駅において乗り換えに要する時間等の、駅で乗車に要する時間を記憶することができる。そのために、これらの時間は駅毎に設定できるようになっている。乗り換えに要する時間は、駅情報DB21にも記憶されているが、これは一般的な時間である。操作者がそれぞれ独自の乗換時間を設定する場合には、時間設定部14に記憶される。時間設定部14に記憶された値が、駅情報DB21に蓄積された値よりも優先的に用いられるようになっている。操作者が独自に乗換時間等を設定できるために、経由駅の発車案内をより正確に行うことができる。
また、時間設定部14は、乗車を予定する出発駅から下車を予定する目的駅に至るまでの経由する経由駅がある場合に、その経由駅に到着する時刻も記憶することができる。
【0032】
情報検索部15は、情報取得部17を介して運行案内DBMS20にアクセスして情報検索を行う。情報検索部15は、操作者が所望する駅が入力されると、その駅に乗り入れているすべての路線に関する情報を駅情報DB21から取得して、当該駅から移動可能なすべての方向の路線を特定する。
また、情報検索部15は、操作者が所望する出発駅、出発駅から目的駅に至るまでに経由する経由駅、出発駅からの運行方向等が入力されると、駅情報DB21において当該駅における当該運行方向の路線の路線情報を特定し、この特定した路線情報に関連付けられた路線の時刻表情報を時刻表情報DB22において特定する。そして、時刻管理部13で取得する現在時刻に基づいて、特定した時刻表情報から当該駅で乗車可能な列車の時刻表を検索する。情報検索部15は、現在時刻に基づいて動作するために、現在時刻の経過に従って検索を行う。検索結果は、出発駅、経由駅毎に得られる。
【0033】
制御部16は、主制御部10の各機能ブロックの動作を制御するものである。また制御部16は、表示装置7の表示動作を直接的に制御するものであり、例えば情報検索部15による検索結果に基づく画面(以降、「運行案内画面」という)を表示装置7に表示させるための編集も行う。情報検索部15による検索結果は、出発駅、経由駅毎に得られるために、運行案内画面も出発駅、経由駅毎に、別々に表示される。さらに制御部16は、運行案内装置の起動時に、操作者に所望する出発駅、経由駅の駅名、運行方向等の入力を促すための画面(以降、「設定画面」という)を表示装置7に表示する。
【0034】
図5は、設定画面の例示図である。この設定画面の表示は、操作者が入力装置8を用いて入力可能な入力領域31、32が設けられている。入力領域32には、チェックボックス37がチェックされているときのみ入力可能である。出発駅/経由駅の駅名は、入力領域31に入力される。目的駅の駅名は、チェックボックス37をチェック後に、入力領域32に入力される。
【0035】
入力領域31に入力後にボタン33がクリックされると、主制御部1に出発駅/経由駅が入力される。情報検索部15及び制御部16は、これにより当該駅に乗り入れているすべての路線に関する情報を駅情報DB21から取得して、当該駅から移動可能なすべての方向の路線を表示領域34に表示する。これにより表示領域34は、入力領域31に入力された駅から移動可能な方向、乗車可能な路線等の運行方向が表示される。操作者は表示領域34から、所望の運行方向を選択することができ、選択後にボタン35をクリックすることで主制御部10に所望の運行方向が入力される。
【0036】
チェックボックス37がチェックされ、入力領域31の他に入力領域32にも入力されると、主制御部1に出発駅及び停車駅(目的駅)が入力される。情報検索部15及び制御部16は、これによりこれらの駅に乗り入れている共通の路線に関する情報を駅情報DB21から取得して、これらの駅間を通る路線を表示領域34に表示する。操作者は表示領域34から、所望の運行方向を選択することができ、選択後にボタン35をクリックすることで主制御部10に所望の運行方向が入力される。
【0037】
なお、ボタン36がクリックされると、これらの設定がキャンセルされる。チェックボックス38がチェックされると、情報検索部15は検索対象に有料特急の路線も含むようになる。
【0038】
図6は、汎用の乗換案内探索ソフトにより、出発駅から目的駅までの乗換駅案内を行った探索結果の例示図である。このような出力結果をそのまま設定画面の入力とすることも可能である。探索結果は、出発駅、経由駅、目的駅、及びその間の路線についての情報を含んでおり、これらの情報をそのまま操作者の所望する駅及び運行方向として、設定画面に入力することができる。例えば、図6のような表示画像を設定画面或いは運行案内画面上にドラッグ・アンド・ドロップさせることで入力することができる。
【0039】
検索結果を表す運行案内画面は、例えば、図7〜図9に示すような3種類の運行案内画面として表示装置7に表示される。これらの運行案内画面の表示は現在時刻の経過に従って変化していき、常に乗車可能な最も乗車時刻の早い列車の出発時刻が表示される。図7〜図9のいずれの形態で運行案内画面を表示させるかは、操作者により選択可能になっている。
【0040】
図7は、最大表示となる最も詳細な運行案内画面であり、現在時刻又は到着時刻が表示される表示領域39と、出発駅として検知された駅の乗車に要する時間が表示される表示領域40と、先発から順に複数本(例えば3本)の列車の出発時刻が表示される表示領域41と、チェックボックス44がチェックされているときにのみ表示される表示領域42、43と、設定ボタン45が表示される。表示領域43には、表示領域41に表示される複数本の列車のうち所定の一つの列車が当該路線の各駅に発着する時刻が各駅名とともに表示される。表示領域42には、表示領域43に表示される列車の路線名が表示される。設定ボタン45を、選択(例えばクリック)することで設定画面を表示することができる。表示領域40の時間は、操作者により入力可能である。表示領域40に入力された時間は、時間設定部14に記憶される。
【0041】
図8は、図7の運行案内画面から表示領域42、43が取り除かれた運行案内画面である。図8は、図7のチェックボックス44がチェックされていないときの運行案内画面である。チェックボックス44がチェックされているか否かにより、図7の運行案内画面と図8の運行案内画面とを切り替えることができる。
図9は、最小表示となる簡易な運行案内画面である。図9の運行案内画面は1行で表示され、先発の列車の出発時刻を表示する。1行で表示されるために、表示に必要なメモリ量が削減でき、複数の運行案内画面を表示するときに有用である。
【0042】
図7〜図9の各運行案内画面は、発車時刻がそのまま表示される直接的な表現であるが、これとは別に、現在時刻から発車時刻までの待ち時間による間接的な表現で表してもよい。また、路線名/列車名に替えて列車の種別(普通、急行、特急等)を表示するようにしてもよい。
【0043】
なお、上述の主制御部10及び運行案内DBMS20は、通常、命令記憶手段に記憶された命令群(プログラムと必要なデータ)に従って、情報処理装置1が所要の処理を実行することによって構築されるが、上述の命令群は、必ずしも情報処理装置1と一体不可分である必要はなく、該情報処理装置1から分離した存在であっても良い。但し、この場合は、情報処理装置1により読み取られ、且つ実行可能な形態で、記録メディア上に実体化させる必要がある。
【0044】
次に、上記構成の運行案内装置の処理動作を図10を参照して具体的に説明する。図10は、操作者の操作内容を検知した場合の主制御部10の処理流れ図である。
【0045】
主制御部10は、操作者による運行案内についての要求が入力装置8からあると、図5に示すような設定画面を表示装置7に表示させる(ステップS101)。設定画面の入力領域31(必要であれば入力領域32)に駅名が入力され、ボタン33がクリックされると、主制御部10に操作者が所望する駅が入力される。これにより、当該駅の全方向の路線の探索が指示される。操作者により当該駅の全方向の路線の探索が指示されると、主制御部10の入力解析部12は、これにより出発駅及び/又は停車駅を検知する(ステップS102)。
【0046】
情報検索部15は、検知した駅名により、当該駅から移動可能な全方向の路線を駅情報DB21内で検索する。検索結果は制御部16により表示装置7に表示される(ステップS103)。出発駅及び停車駅の駅名を検知している場合には、出発駅と停車駅との両方に乗り入れているすべての路線を表示させる。移動可能な方向の路線名は、設定画面の表示領域34に表示される。図11は、このような設定画面の表示例である。ここでは出発駅「新橋」におけるすべての運行方向が表示領域34に表示されている。
【0047】
次いで、操作者が設定画面の表示領域34から所望する路線を選択して時刻表の表示を指示することで、主制御部10は、選択された路線の情報が蓄積された駅情報DB21内の領域を特定して検知する(ステップS104)。時刻表の表示の指示は、例えば操作者により設定画面のボタン35がクリックされることにより行われる。主制御部10は、検知した路線の時刻表情報が蓄積された時刻表情報DB22内の領域を特定して読み出す。次いで情報検索部15は、時刻管理部13から現在時刻を取得する。取得した現在時刻に基づいて時刻表を読み出す。例えば、現在時刻に、時間設定部14に設定された乗車に要する時間或いは駅情報DB21に記憶された乗換時間を、加算した時刻に応じて、時刻表情報から、最先発から順に出発駅を発車する複数本の列車の時刻表を読み出す。制御部16は、読み出された時刻表を編集して、編集結果による案内画像を表示装置7に表示させる(ステップS105)。現在時刻は常に変化するので、編集される時刻表は時々刻々と変化する。そのために運行案内画面は、乗車可能な最先発の列車が常に表示される。
【0048】
図12は、運行案内画面の例示図である。ここでは、「新橋」駅を発車する3本の「東京メトロ銀座線」の列車の出発時刻が表示領域41に表示されている。また先発の列車が各駅に発着する時刻が表示領域43に表示されている。また図12では、表示領域40に「5」分が設定されているために、時間設定部14に乗車に要する時間として「5分」が記憶され、現在時刻に5分を加算した時刻に基づいて乗車可能な列車の時刻が表示される。
【0049】
次いで操作者が、表示領域43からいずれかの駅を選択することで、主制御部10は経由駅を検知する(ステップS106:Y)。駅の選択は、表示領域43から経由駅となる駅名をクリックすることにより行われる。駅名のクリックに伴って、その駅に到着する時刻も主制御部10に入力される。主制御部10は、経由駅及び到着時刻を検知すると、この到着時刻を時間設定部14に記憶させるとともに、ステップS107に移り、経由駅の駅名を入力領域31に表示した新たな設定画面を表示装置7に表示させる(ステップS107)。経由駅を検出せず、操作者から探索終了を指示されると、処理が終了する(ステップS106:N、ステップS108:Y)。
時間設定部14に到着時刻が入力されると、時刻設定部13の現在時刻に変えて到着時刻に基づく時刻表を探索することになる。そのために、次のルーチンで上記のステップS105で時刻表を編集する際の時刻は、到着時刻に基づくものとなる。
【0050】
設定画面は、運行案内画面の表示に応じて表示されなくなる。運行案内画面は、複数表示される場合でも別々に表示される。つまり、出発駅及び経由駅毎に表示される運行案内画面は、それぞれ別々に表示装置7の表示画面に独立してレイアウトされる。
【0051】
図11〜図19は、このような一連の処理により表示装置7に表示される画面の例示図である。図11〜図19では、「新橋」を出発して、「渋谷」、「明大前」を経由して「聖蹟桜ヶ丘」に至るまでの設定画面、運行案内画面を例示する。「新橋」が出発駅、「渋谷」及び「明大前」が経由駅、「聖蹟桜ヶ丘」が目的駅になる。
【0052】
図11は、ステップS103で表示される設定画面の例示図である。操作者により、入力領域31に出発駅となる駅「新橋」が入力されている。また、この駅の全方向の路線が表示領域34に表示されている。この設定画面は、操作者により、「虎ノ門 方向」、「東京メトロ銀座線」、「渋谷 行」が選択されている。
【0053】
図12は、ステップS105で表示される運行案内画面の例示図である。この運行案内画面は、操作者による図11の設定画面からの駅及び運行方向の指示に応じて表示される画面である。操作者の入力、選択結果に応じて、「新橋」から「渋谷」方面への3本の列車の発車時刻が表示領域41に表示されている。また、表示領域41の中で選択された列車について、その路線名が表示領域42に表示され、各駅の停車、発車時刻が表示領域43に表示されている。表示領域39には現在時刻が表示される。現在時刻に操作者が駅「新橋」に行くまでに要する時間を加算した時刻に応じて、表示領域41に表示される3本の列車が選択される。運行案内画面の表示領域40に時間を入力することで、操作者が現在いる場所から出発駅に行くまでに要する時間を設定できる。図12では「5分」が設定されている。表示領域43に表示された各駅は選択可能になっており、操作者により選択されると、主制御部10が選択された駅を経由駅として検知する。ここでは、「渋谷」が選択される。「渋谷」が選択されると、「渋谷」の到着時刻である「15:46」が時間設定部14に記憶される。
【0054】
図13は、ステップS103で表示される設定画面の例示図である。この設定画面は、操作者による図12の運行案内画面からの指示に応じて表示される画面である。この設定画面の入力領域31には、図13の運行案内画面で選択された駅名「渋谷」が入力されている。図12とは異なり、入力領域32に駅名「明大前」が入力されている。入力領域32の駅名は、操作者により入力される。入力領域31、32にそれぞれ駅名が入力されているために、両方に乗り入れている路線が表示領域34に表示されている。この設定画面は、操作者により、「神泉 方向」、「京王井の頭線」の、「吉祥寺 行」及び「富士見ヶ丘 行」が選択されている。
【0055】
図14は、ステップS105で表示される運行案内画面の例示図である。この運行案内画面は、操作者による図13の設定画面からの指示に応じて表示される画面である。操作者の入力、選択結果に応じて、「渋谷」から「明大前」方面への3本の列車の発車時刻が表示領域41に、その路線名が表示領域42に表示されている。また、表示領域41の中で選択された列車について、各駅の停車、発車時刻が表示領域43に表示されている。表示領域39には、図12で選択された「渋谷」への到着時刻が表示される。この到着時刻に「渋谷」での乗り換えに要する時間を加算した時刻に応じて、表示領域41に表示される3本の列車が選択される。乗換に要する時間は、表示領域40に時間を入力することで設定してもよく、また駅情報DB21に蓄積されたデータから取得してもよい。表示領域43に表示された各駅は選択可能になっており、操作者により選択されると、主制御部10が選択された駅を経由駅として検知する。ここでは、「明大前」が選択される。「明大前」が選択されると、「明大前」の到着時刻である「16:05」が時間設定部14に記憶される。
【0056】
図15は、ステップS103で表示される設定画面の例示図である。この設定画面は、操作者による図14の運行案内画面からの指示に応じて表示される画面である。この設定画面の入力領域31には、図14の運行案内画面で選択された駅名「明大前」が入力されている。また、入力領域32に駅名「聖蹟桜ヶ丘」が入力されている。入力領域32の駅名は、操作者により入力される。入力領域31、32にそれぞれ駅名が入力されているために、両方に乗り入れている路線が表示領域34に表示されている。この設定画面は、操作者は、「下高井戸 方向」、「京王線」の、「京王八王子 行」、「高尾山口 行」、「高幡不動 行」、及び「多摩動物公園 行」が選択されている。
【0057】
図16、図17は、ステップS105で表示される運行案内画面の例示図である。この運行案内画面は、操作者による図15の設定画面からの指示に応じて表示される画面である。操作者の入力、選択結果に応じて、「明大前」から「聖蹟桜ヶ丘」方面への3本の列車の発車時刻が表示領域41に、その路線名が表示領域42に表示されている。また、表示領域41の中で選択された列車について、各駅の停車、発車時刻が表示領域43に表示されている。表示領域39には、図14で選択された「明大前」への到着時刻が表示される。この到着時刻に「明大前」での乗り換えに要する時間を加算した時刻に応じて、表示領域41に表示される3本の列車が選択される。乗換に要する時間は、表示領域40に時間を入力することで設定してもよく、また駅情報DB21に蓄積されたデータから取得してもよい。図16のスクロールバーを移動させることで、図17の表示画面になる。
【0058】
図18は、図16、図17の運行案内画面の別の例示図である。ここでは、表示画面41の表示から「京王線/準特急」が選択されており、準特急の停車する各駅の停車、発車時刻が表示画面43に表示される。
【0059】
これらの設定画面及び運行案内画面により、「新橋」から「渋谷」、「明大前」を経由して「聖蹟桜ヶ丘」へ至る路線の時刻表が操作者に提示される。図12、図14、及び図16の各運行案内画面は、図19に示すように、表示装置7の画面上にそれぞれ別の表示窓で表示される。
【0060】
図20は、運行案内画面の最小表示である。図12、図14、及び図16の各運行案内画面を図9のような最小の運行案内画面で表示したものである。このような表示では、図12、図14、及び図16の表示よりも表示領域を小さくできるために、他の処理を行うさいに表示装置7の画面を有効に使うことができるようになる。
【0061】
図20では、「新橋」→「渋谷」→「明大前」→「聖蹟桜ヶ丘」の経路の他に、「新橋」→「東京」→「新宿」→「聖蹟桜ヶ丘」の経路についても表示している。運行案内画面が最小表示であるために、他の経路の運行案内画面を表示しても表示装置7の表示画面を有効に用いることができる。図20では、上段の3つの運行案内画面が渋谷、明大前経由であり、下段の3つの運行案内画面が東京、新宿経由である。
【0062】
このように、出発駅から目的駅までの経路が複数ある時には、それぞれの経路についての運行案内画面を表示することができる。表示装置7の表示画面上のレイアウトは操作者の自由であるが、図20のように最小表示の運行案内画面を画面の隅に置くことでm他の作業の妨げになることはない。
【0063】
図21は、図2の運行案内装置とは別の構成の運行案内装置の構成例である。
図2の運行案内装置とは、入出力制御部11に替えてネットワークインタフェース部18が設けられることが異なる。ネットワークインタフェース部18は、ネットワークLに接続されており、ネットワークLに接続された他の携帯情報端末や汎用コンピュータ装置等の端末装置9との間のデータ送受信を行うものである。このような構成の運行案内装置では、ネットワークインタフェース部18が本願発明の指示受付手段となる。他の構成要素は、図2の運行案内装置の構成要素と同じ機能を有する。
【0064】
このような構成の運行案内装置は、インターネット等のネットワークLを介して、端末装置9の操作者に対して上記の運行案内サービスを提供することができる。端末装置9から上記の設定画面を介して、操作者が乗車する出発駅、及びこの出発駅から目的駅に至るまでに操作者が経由する経由駅の情報が入力される。その結果として、端末装置9の表示画面に、運行案内画面が表示される。携帯電話や携帯情報端末のように表示画面が狭い端末装置9には、図20のように、簡易運行案内画面が表示されることが好ましい。このような構成では、運行案内装置の運行案内DBMS20を常に最新の運行情報にしておくことで、多数の端末装置9に、最新の時刻表に基づく情報を提供することができる。
【0065】
また、図2、図21の実施形態では、主制御部10と運行案内DBMS20とを一体に構成しているが、これらを別の構成にしてもよい。例えば、運行案内DBMS20をインターネット上のWebサイトに置いておき、必要なときに主制御部10からアクセスするようにしてもよい。或いは、LAN(Local Area Network)等では、サーバに運行案内DBMS20を構築しておき、クライアントからサーバの運行案内DBMS20にアクセスするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】情報処理装置のハードウェア構成図。
【図2】運行案内装置の構成を示す例示図。
【図3】駅情報データベースの例示図。
【図4】時刻表情報データベースの例示図。
【図5】設定画面の例示図。
【図6】汎用の経路探索ソフトによる探索結果の例示図。
【図7】運行案内画面の例示図。
【図8】運行案内画面の例示図。
【図9】運行案内画面の例示図。
【図10】主制御部による運行案内処理の流れ図。
【図11】設定画面の例示図。
【図12】運行案内画面の例示図。
【図13】設定画面の例示図。
【図14】運行案内画面の例示図。
【図15】設定画面の例示図。
【図16】運行案内画面の例示図。
【図17】運行案内画面の例示図。
【図18】運行案内画面の例示図。
【図19】運行案内画面の例示図。
【図20】運行案内画面の例示図。
【図21】運行案内装置の構成を示す他の例示図。
【符号の説明】
【0067】
1 情報処理装置
2 入出力インタフェース
3 CPU
4 補助記憶装置
5 RAM
6 ROM
10 主制御部
11 入出力制御部
12 入力解析部
13 時刻管理部
14 時間設定部
15 情報検索部
16 制御部
17 情報取得部
18 ネットワークインタフェース部
20 運行案内DBMS
21 駅情報データベース
22 時刻表情報データベース
7 表示装置
8 入力装置
9 端末装置
L ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者が乗車を予定する出発駅、及び、この出発駅から下車を予定する目的駅に至るまでに前記操作者が経由する一又は複数の経由駅の情報入力を受け付ける入力受付手段と;
現在時刻を取得する時刻管理手段と;
駅及び路線のつながり、並びに、駅毎の列車発着時刻を含む運行情報を蓄積したデータベースにアクセスして情報検索を行う検索手段と;
所定の表示装置への情報出力制御を行う制御手段と;を備えており、
前記制御手段は、前記入力受付手段による前記出発駅及び前記経由駅の情報入力の受付を契機に、当該出発駅及び経由駅毎に、前記表示装置の表示画面に独立してレイアウト可能な運行案内画面を生成するとともに、前記時刻管理手段が取得した現在時刻を起点とした場合にそれぞれの駅において前記操作者が乗車可能な列車の発車時刻を前記検索手段に検索させ、これにより得られた列車の発車時刻を、直接表現又は間接表現で当該駅用の前記運行案内画面に掲示させ、以後、これらのすべての運行案内画面における掲示内容を前記時刻管理手段が取得した現在時刻の経過に従って変化させる、運行案内装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記運行案内画面を前記表示装置に表示された状態で前記操作者が当該表示画面上で任意の場所に移動可能にする、
請求項1記載の運行案内装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記出発駅及び経由駅毎に生成される運行案内画面を、最大表示と最小表示のいずれかを選択可能にし、最大表示が選択されたときは、当該駅における路線のつながりと各路線において最先発から順に複数の列車の発車時刻と、後続の駅毎の列車の発着時刻とを掲示可能な画面に編集し、他方、最小表示のときは、当該駅において最先発の列車の情報を直接表現又は間接表現で当該情報を表示可能な最小限の表示領域に編集する、請求項2記載の運行案内装置。
【請求項4】
路線のつながりと各路線は、路線とその方向により特定可能である、
請求項3記載の運行案内装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記最大表示又は最小表示の運行案内画面を、それぞれ前記表示装置の任意の表示領域に表示可能にする、
請求項3記載の運行案内装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記最大表示の運行案内画面が表示されているときに、前記経由駅を当該運行案内画面上でポインティングデバイスによる指定により特定可能にする、
請求項5記載の運行案内装置。
【請求項7】
前記情報入力受付手段は、前記出発駅から前記目的駅までの乗換駅案内を行う乗換案内手段が存在し且つその乗換案内手段による案内結果が所定のデータ構造で出力される場合に当該乗換案内手段により出力されるデータを、操作者が前記表示装置に表示されているいずれかの前記運行案内画面上にドラッグ・アンド・ドロップさせることにより、当該出発駅及び前記経由駅における前記運行案内画面を生成する、
請求項1ないし6のいずれかの項に記載の運行案内装置。
【請求項8】
操作者が乗車を予定する出発駅、及び、この出発駅から下車を予定する目的駅に至るまでに前記操作者が経由する一又は複数の経由駅の情報入力の受け付けを契機に、駅及び路線のつながり、並びに、駅毎の列車発着時刻を含む運行情報を蓄積したデータベースにアクセスして、現在時刻を起点とした場合にそれぞれの駅において前記操作者が乗車可能な列車の発車時刻を検索する手段を有する装置において実行される方法であって、
前記出発駅及び前記経由駅毎に、前記検索結果に応じて、当該駅で前記操作者が乗車可能な、最先発から順に複数の列車の発車時刻を直接表現又は間接表現で表示するとともに、発車時刻が表示された列車のいずれか一つについて、当該列車が運行する路線上における当該列車の他の駅への発着時刻を表示する詳細運行案内画面;
前記出発駅及び前記経由駅毎に、前記検索結果に応じて、当該駅で前記操作者が乗車可能な最先発の列車の発車時刻を直接表現又は間接表現で表示する簡易運行案内画面;
のいずれかの画面を、前記出発駅及び前記経由駅毎に、所定の表示装置に表示させる運行案内表示方法。
【請求項9】
コンピュータを、操作者が乗車を予定する出発駅、及び、この出発駅から下車を予定する目的駅に至るまでに前記操作者が経由する一又は複数の経由駅の情報入力を受け付ける入力受付手段;現在時刻を取得する時刻管理手段;駅及び路線のつながり、並びに、駅毎の列車発着時刻を含む運行情報を蓄積したデータベースにアクセスして情報検索を行う検索手段;前記入力受付手段による前記出発駅及び前記経由駅の情報入力の受付を契機に、当該出発駅及び経由駅毎に、前記表示装置の表示画面に独立してレイアウト可能な運行案内画面を生成するとともに、前記時刻管理手段が取得した現在時刻を起点とした場合にそれぞれの駅において前記操作者が乗車可能な列車の発車時刻を前記検索手段に検索させ、これにより得られた列車の発車時刻を、直接表現又は間接表現で当該駅用の前記運行案内画面として所定の表示装置の表示画面に掲示させ、以後、これらのすべての運行案内画面における掲示内容を前記時刻管理手段が取得した現在時刻の経過に従って変化させる制御手段;として機能させる、コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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