説明

運行状況記憶装置

【課題】二輪車の運転者の操作状況を得ることが可能な運行状況記憶装置を提供することである。
【解決手段】二輪車Bに設置されるカメラ1と、二輪車Bの前後加速度Gxおよび横加速度Gyを検出する加速度検出手段2と、検出した前後加速度Gxの絶対値が前後加速度閾値αを超えることおよび検出した横加速度Gyの絶対値が横加速度閾値βを超えることのいずれか一方を満たすことを条件として上記カメラ1が上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを記憶する記憶手段34とを備えた運行状況記憶装置において、カメラ1は二輪車後方を撮影するとともに、カメラ1は二輪車Bの運転者hと運転者hの操作状況を撮影可能に設置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪車の運行状況を記憶する運行状況記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種運行状況記憶装置にあっては、たとえば、四輪自動車に設置されるカメラと、四輪自動車の加速度を検出する加速度センサと、カメラが撮影した画像を常時記憶する第1の記憶手段と、加速度データが閾値を一定時間以上継続して超える場合にこれを条件(トリガ)とし、第1の記憶手段に記憶していた画像を読み込んでトリガ検出前後の画像を記憶する第2の記憶手段を備えて構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記した従来の運行状況記憶装置では、RAM等の記憶装置に常時画像データ等を蓄積しておき、加速度センサで検出する加速度が閾値を超える場合にこれをトリガとしてRAM等の記憶装置に記憶させていた画像データを他のメモリに記憶させる方式を採用し、自動車事故発生時の画像データおよび加速度データを運行履歴データとして記憶することができる。
【0004】
また、自動車事故を未然に防ぐことを目的として、自動車事故に至らずともし自動車事故を招く恐れのある運転状況を把握したい要望があり、特に、運行履歴データをタクシーや鉄道等の事業用車両等の運行管理に役立てたいといったニーズもあるので、上記閾値を自動車事故時に見込まれる加速度の値より低い値とし、上記運行履歴は、自動車事故発生時のみ取得されるのではなく、四輪自動車が事故に遭遇するか否かに関わらず、多数の運行履歴が記憶装置内に記憶されることになる。
【0005】
したがって、この運行状況記憶装置は、自動車事故発生時の運行履歴データ、すなわち、画像や衝撃等のデータ以外にも、旋回時のスピードの出しすぎや事故に到らないまでも急ブレーキをしたときに検出される加速度も上記閾値を超えるようにしておいて、運転中にヒヤッとしたりハッとしたりする運転状況、いわゆるヒヤリハットの画像データも記憶装置内に記憶するようにし、自動車事故の当事者や目撃者の証言に加えて事故発生当時の画像や衝撃等のデータから客観的に事故原因を究明といった本来の目的に加えて運行管理に役立つようにしている。
【特許文献1】特開2005−165805号公報(段落番号0020〜0033,図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の運行状況記憶装置は、二輪車に適用して二輪車の運行状況を記憶することが可能であるが、上記の運行履歴データからは、運転者の二輪車操作に関する情報を得ることができない。
【0007】
つまり、記憶装置に保存される運行履歴データは、事故発生時やヒヤリハット時における画像群と加速度データで構成されているが、これらデータには、運転者の二輪車操作に関する情報が含まれていないので、事故原因を検証する際、検証者は事故当事者に操作状況を聞くなどして操作状況を推定するしかなく、操作状況が不確かであるため事故原因の究明は困難となってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、二輪車の運転者の操作状況を得ることが可能な運行状況記憶装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の課題解決手段における運行状況記憶装置は、二輪車に設置されるカメラと、二輪車の前後加速度および横加速度を検出する加速度検出手段と、検出した前後加速度の絶対値が前後加速度閾値を超えることおよび検出した横加速度の絶対値が横加速度閾値を超えることのいずれか一方を満たすことを条件として上記カメラが上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを記憶する記憶手段とを備えた運行状況記憶装置において、カメラは二輪車の運転者と運転者の操作状況を撮影可能に設置される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の運行状況記憶装置によれば、二輪車の前方のみならず二輪車の運転者および運転者の操作状況を撮影することができるようになっているので、運転者の左右確認動作、旋回に伴う体重移動、その他の動きに加えて、運転者のハンドル操作、ウインカ作動操作、アクセルブレーキ操作といった種々の操作状況といった事故原因の究明に役に立つ可能な重要な画像データを記憶装置に確実に保存することができる。
【0011】
したがって、事故発生時における運行履歴データ中の画像データを確認すれば、事故検証者は、上記画像データから二輪車Bの前方の状況のみならず運転者hの動作と二輪車Bの操作状況を正確に把握することができ、事故原因の究明作業を簡単におこなうことができ、事故原因の特定を正確に行うことができるようになるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1は、一実施の形態における運行状況記憶装置を搭載した二輪車の側面図である。図2は、一実施の形態における運行状況記憶装置のカメラを設置した二輪車の平面図である。図3は、一実施の形態における運行状況記憶装置のシステム構成を示す図である。図4は、一実施の形態における運行状況記憶装置のハードウェア資源の構成を示す図である。
【0013】
図1に示すように、一実施の形態における運行状況記憶装置は、二輪車Bに設置されるカメラ1と、二輪車Bに作用する加速度を検出する加速度検出手段2と、記憶手段を備えた制御部3とを備えて構成されている。
【0014】
以下、詳細に説明すると、カメラ1は、CCD(電荷結合素子、図示せず)とレンズ(図示せず)を備えており、CCDカメラとして構成され、図1および図2に示すように、運転者hの後ろ斜め上方に二輪車の前方を撮影範囲とするように設置されている。そして、当該カメラ1は、このように設置されることで二輪車Bの運転者hおよび運転者hの手元を撮影範囲内に収めており、運転者hのみならず、運転者hのハンドルWの操作やウインカ作動操作等の操作状況を撮影することができるようになっている。このようにカメラ1は、二輪車Bの前方のみならず運転者hおよび運転者hの操作状況をも撮影することができるようになっている。
【0015】
そして、具体的には、このカメラ1は、二輪車BのリヤフェンダRに固定されて上方へ延びるロッド5の先端に取付けられて、運転者hの後ろ斜め上方に設置されるようになっている。なお、ロッド5にカメラ1と取付ける際には、カメラ1の撮影アングルを上下左右に調節可能なブラケット等を介して設置するようにしてもよい。また、ロッド5は、カメラ1を上記の如くの位置に設置する事が可能である限り、リヤフェンダR以外に取付けてもよく、また、リヤフェンダRの上方に荷台や荷箱等を備えている二輪車Bであれば、荷台等にロッド5を設けるようにしてもよく、さらには、荷箱にカメラ1を直接取付けるようにしてもよい。
【0016】
続いて、カメラ1は、上記した撮影範囲を常時撮影し続け、この撮影した画像を電気信号に変換して制御部3へ出力するようになっている。なお、画像については広義に解釈しており、画像には、静止画像の他、動画も含まれる。また、カメラ1はCCDカメラとして構成される以外にもCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を利用したカメラを使用することが可能である。
【0017】
この実施の形態の運行状況記憶装置では、二輪車Bの運転者hの後方に設置されるカメラ1を備えているが、これとは別に二輪車Bの後方や側方を撮影するカメラを追加して設けて常時撮影した画像を制御部3へ出力させるようにしてもよい。
【0018】
また、加速度検出手段2は、具体的には加速度センサとされており、基本的には、二輪車Bの前後左右の2軸の加速度Gx,Gyを検知することができるものであればよく、より多くの運行情報を得たい場合には、二輪車Bの上下方向の加速度を検知できる3軸の加速度センサを用いるようにしてもよい。また、加速度検出手段2には、具体的には、たとえば、圧電式、半導体ピアゾ抵抗式、静電容量式、その他の種々の加速度センサを用いることが可能である。
【0019】
そして、この加速度検出手段2は、所定のサンプリング周期、たとえば、10ms(ミリ秒)の周期で二輪車Bの前後左右の2軸の加速度Gx,Gyを検出して、アナログの電圧信号である加速度信号を出力し、この加速度信号はデジタル信号に変換されて制御部3へ入力される。
【0020】
さらに、この実施の形態では、二輪車Bの速度vを検出する速度検出手段4が設けられており、この速度検出手段4は、具体的には、速度センサとされている。この速度センサは、ロータリエンコーダ等とされ、速度vに応じたパルス信号(車速パルス)を制御部3に出力するようになっている。なお、速度検出手段4としては、車速パルスから演算して速度vを得る以外にも、GPS(Global Positioning System)受信装置を備えている場合には、これを速度検出手段4として、このGPS受信装置から得られる位置データから速度vを得るようにしてもよい。
【0021】
そして、制御部3は、図3に示すように、カメラ1が撮影した画像を処理する画像処理部31と、画像処理部31が出力する画像データと加速度検出手段2が検出する二輪車Bの前後方向の前後加速度データおよび二輪車Bの横方向の横方向加速度データ、さらには、速度検出手段4が検出する速度データを常時記憶する副記憶手段32と、加速度検出手段2が検出した前後加速度データと横加速度データを処理して画像データを記憶手段34に記憶させるか否かを判断する判断部33と、副記憶手段32内に蓄積された画像データから所定の画像データを抽出して記憶する記憶手段34を備えて構成されている。
【0022】
画像処理部31は、常時作動のカメラ1が撮影した画像を動画として取り込み、この動画から所定のフレームレートで静止画像を切り取り、この静止画像を所定の圧縮形式、たとえば、JPEGやGIF等の圧縮形式の画像データを生成する。なお、フレームレートを大きくしすぎると、1秒間に生成される画像データの容量が大きくなりすぎて、大容量の記憶装置が必要となることから、二輪車事故時の検証に画像データが不足することにならない程度、具体的にはたとえば、5〜10フレーム毎秒程度に設定されている。
【0023】
つづいて、副記憶手段32は、画像処理部31が出力する画像データと、同画像データが得られた時刻における加速度データと速度データとを記憶するが、記憶する際には、画像データと、画像データが得られた時点の加速度データおよび速度データとが対応可能なように関連付けを行って記憶する。
【0024】
具体的には、この画像データ、加速度データおよび速度データは、副記憶手段32に記憶される際に、それぞれ日付と時刻に関連付けられて記憶される。なお、副記憶手段32に記憶される上記画像データ、前後加速度および横加速度のデータおよび速度データは、一定量蓄積されると古いデータから順に削除されるか一括して削除されて、新しいデータに更新されるようになっている。
【0025】
そして、判断部33は、加速度検出手段2が検出した前後加速度Gxおよび横加速度Gyを取り込み、前後加速度Gxの絶対値が前後加速度閾値αを超えることおよび横加速度Gyの絶対値が横加速度閾値βを超えることのいずれか一方を満たすことを条件として、この条件を満たしているか否かを判断し、条件を満たしている場合には、副記憶手段32が記憶している画像データのうちカメラ1が上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを抽出してこれを一纏まりの運行履歴データとして記憶手段34に記憶させ、逆に、満たしていない場合には、記憶手段34に画像データを記憶させない。
【0026】
すなわち、判断部33は、前後加速度Gxの絶対値が前後加速度閾値αを超えても、横加速度Gyの絶対値が横加速度閾値βを超えても、記憶手段34にカメラ1が上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データである運行履歴データを記憶させることになる。
【0027】
したがって、上記した条件を満たすか否かの判断においては、二輪車Bの前後方向の前後加速度Gxの絶対値と前後加速度閾値αの比較と、二輪車Bの横方向の横加速度Gyの絶対値と横加速度閾値βの比較を行うことになる。
【0028】
そして、上記判断に必要となる前後加速度閾値αおよび横加速度閾値βは、互いに独立した値であり、基本的には、旋回時のスピードの出しすぎや事故に到らないまでも急発進、急停車、急旋回や横滑り等の二輪車事故を招く恐れがある運転状況と判断されうる状況で二輪車Bに作用すると想定される加速度の絶対値、すなわち、運転中にヒヤッとしたりハッとしたりする運転状況にある場合に二輪車Bに作用すると想定される加速度の絶対値に設定される。
【0029】
戻って、上記記憶手段34に記憶される画像データは、上記条件を満足した時刻を含んで所定範囲の時間内に撮影された画像データとされ、さらには、記憶手段34は、記憶すべき画像データに関連付けられる該所定範囲の時間内に検出された前後加速度Gxおよび横加速度Gyのデータ、および、速度データとともに、これらを一つの運行履歴データとして記憶するようになっている。すなわち、記憶手段34には、上記した条件を満足した時刻の画像データのみならず、その時刻の前後の画像データを記憶しておくことができ、事故時やヒヤリハット時の状況の一部始終を記憶しておくことができる。
【0030】
なお、所定範囲の時間は、具体的にはたとえば、条件満足時刻の前20秒と後10秒の合計で30秒程度とされており、この程度の運行履歴データを記憶しておくことによって、事故時やヒヤリハット時の状況の一部始終を記憶しておくことができる。
【0031】
さらに、上記したところでは、二輪車Bの前後および横方向の加速度Gx,Gyについて、上記判断を行うようにしているが、加速度検出手段2が上下方向の加速度Gzをも検出する場合、3つの加速度Gz,Gx,Gyに対して上記判断を行うようにしても記憶手段34に画像データを記憶させるようにしてもよい。
【0032】
そして、さらに、カメラ1とは別に二輪車Bの前方を撮影するカメラを追加して設けている場合には、カメラ1で撮影した画像データに加えて二輪車前方の画像データをも記憶手段34に記憶させるようにしてもよい。
【0033】
また、運行履歴データには、前後加速度Gxあるいは横加速度Gyが条件を満たした時刻を含む所定範囲の時間内に検出された画像データが含まれるので、各加速度Gx,Gyの絶対値がそれぞれ対応する各閾値α,βを超える状況に至る前と至った後を確認することができ、車両事故や乱暴運転等の原因の究明が容易となり、また、前後加速度Gxおよび横加速度Gyのデータが含まれるので、二輪車Bの制動や操舵状況をも把握することができ、さらに、速度データが含まれるので、より精緻に二輪車事故や乱暴運転等の原因を究明することが可能となり、また、すべてのデータから正確な運行状況を把握することが可能である。
【0034】
そして、カメラ1は、二輪車の前方のみならず二輪車Bの運転者hおよび運転者hの操作状況を撮影することができるようになっているので、運転者hの左右確認動作、旋回に伴う体重移動、その他の動きに加えて、運転者hのハンドル操作、ウインカ作動操作、アクセルブレーキ操作といった種々の操作状況といった事故原因の究明に役に立つ可能な重要な画像データを記憶装置34に確実に保存することができる。
【0035】
したがって、事故発生時における運行履歴データ中の画像データを確認すれば、事故検証者は、上記画像データから二輪車Bの前方の状況のみならず運転者hの動作と二輪車Bの操作状況を正確に把握することができ、事故原因の究明作業を簡単におこなうことができ、事故原因の特定を正確に行うことができるようになるのである。
【0036】
なお、カメラ1は、上述したところでは、運転車hの後方に設置されているが、カメラ1が画角の大きいレンズ、具体的には、画角が大きく180°程度となるプリズムや半球状のレンズ6を備えている場合には、図4に示すように、ハンドルWと運転者hとの間にカメラ1を二輪車Bの上方を向けて設置するようにしてもよく、この場合にも、カメラ1を運転者hの後方に設置したのと同様に、二輪車Bの前方を撮影範囲に収めつつ運転者hと運転者hの手元を同時に撮影することが可能となり、上記と同様の作用効果を奏することができる。
【0037】
つづき、本実施の形態における運行状況記憶装置のハードウェア資源の構成について説明すると、この運行状況記憶装置は、図5に示すように、ハードウェアとしてはカメラ1、加速度検出手段2および速度検出手段4以外に、カメラ1の画像データをデコードするビデオデコーダ20と、加速度検出手段2が出力するアナログの電圧でなる加速度信号をデジタル信号に変換するA/D変換器21と、速度検出手段4が出力するアナログのパルス信号をデジタル信号に変換するA/D変換器22と、ビデオデコーダ20および各A/D変換器21,22を介して画像信号、加速度信号および速度信号を取り込み、上記した制御部3の処理を実行するCPU(Central Prossesing Unit)23と、上記CPU23に記憶領域を提供するSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)24と、運行履歴データが記憶されるフラッシュメモリ25と、制御部3の処理を行うためCPUが実行するアプリケーションやオペレーティングシステム等のプログラムを格納するROM(Read Only Memory)26と、を備えて構成されており、制御部3の各部における構成は、CPU23が制御部3の処理を行うためアプリケーションプログラムを実行することで実現することができる。
【0038】
なお、具体的には、画像処理部31は、画像データを取り込んだCPU23が画像データを圧縮することで実現され、判断部33は、前後横の各加速度Gx,Gyのデータを取り込んだCPU23がSDRAM24から記憶領域の提供を受けつつ各加速度Gx,Gyの絶対値がそれぞれに対応する各閾値を超えるか否かの判断する演算を行うことで実現され、副記憶手段32は、圧縮された画像データ、加速度データおよび速度データをSDRAM24に書き込んでSDRAM24にこれらデータを記憶させることで実現され、記憶手段34は、CPU23がSDRAM24から上記条件成就時前後の所定範囲の時間内の画像データ、加速度データおよび速度データを抽出して読み込んで、該画像データを含む運行履歴データファイルを生成してフラッシュメモリ25内に記憶させることで実現されることになる。
【0039】
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】一実施の形態における運行状況記憶装置を搭載した二輪車の側面図である。
【図2】一実施の形態における運行状況記憶装置のカメラを設置した二輪車の平面図である。
【図3】一実施の形態における運行状況記憶装置のシステム構成を示す図である。
【図4】他の実施の形態における運行状況記憶装置を搭載した二輪車の側面図である。
【図5】一実施の形態における運行状況記憶装置のハードウェア資源の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1 カメラ
2 加速度検出手段
3 制御部
4 速度検出手段
5 ロッド
6 レンズ
20 ビデオデコーダ
21,22 A/D変換器
23 CPU
24 SDRAM
25 フラッシュメモリ
26 ROM
31 画像処理部
32 副記憶手段
33 判断部
34 記憶手段
B 二輪車
h 運転者
R リヤフェンダ
W ハンドル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二輪車に設置されるカメラと、二輪車の前後加速度および横加速度を検出する加速度検出手段と、検出した前後加速度の絶対値が前後加速度閾値を超えることおよび検出した横加速度の絶対値が横加速度閾値を超えることのいずれか一方を満たすことを条件として上記カメラが上記条件を満たした時刻に撮影した画像データを含む画像データを記憶する記憶手段とを備えた運行状況記憶装置において、カメラは二輪車の運転者と運転者の操作状況を撮影可能に設置されることを特徴とする運行状況記憶装置。
【請求項2】
カメラは、運転者の後方に二輪車の前方を撮影範囲とするように設置されることを特徴とする請求項1に記載の運行状況記憶装置。
【請求項3】
カメラは、ハンドルと運転者との間に設置されるとともに、運転者の操作状況と運転者を撮影範囲内とすることを可能とするレンズを備えてなることを特徴とする請求項1に記載の運行状況記憶装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−225977(P2008−225977A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−64791(P2007−64791)
【出願日】平成19年3月14日(2007.3.14)
【出願人】(000000929)カヤバ工業株式会社 (2,151)
【Fターム(参考)】