運転室のエアコンディショナ
【課題】運転室の空調負荷のいかんにかかわらず室内を十分に加圧状態にすることができる、運転室のエアコンディショナを提供する。
【解決手段】運転室(8)のエアコンディショナ(16)が、運転室(8)の内気および外気の取り込みが可能な吸込口(22,24)と、定格回転速度で運転するブロワー(26)と、ブロワー(26)の送風を室内に吹出すダンパ付きの複数の吹出口(38)と、この複数の吹出口(38)とは別に設けた1個以上の室内加圧用吹出口(40)を備えている。
【解決手段】運転室(8)のエアコンディショナ(16)が、運転室(8)の内気および外気の取り込みが可能な吸込口(22,24)と、定格回転速度で運転するブロワー(26)と、ブロワー(26)の送風を室内に吹出すダンパ付きの複数の吹出口(38)と、この複数の吹出口(38)とは別に設けた1個以上の室内加圧用吹出口(40)を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転室のエアコンディショナ、さらに詳しくは、塵埃の多い現場で稼動する建設機械の運転室に好適なエアコンディショナに関する。
【背景技術】
【0002】
建設機械、例えば油圧ショベル、ブルドーザなどの運転室に装備するエアコンディショナは、外気を取り込み、室内を室外よりも加圧状態にすることにより、作業現場の塵埃などがドア、窓などの隙間から室内に侵入するのを防止できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−203241号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したとおりの形態の従来の運転室のエアコンディショナには、次のとおりの解決すべき課題がある。
【0004】
エアコンディショナの室内への吹出風量は、ブロワーの回転速度が室温と設定温度の偏差である空調負荷に合わせて増減制御されるので、例えば運転室内の環境が安定し空調負荷が小さくなるとブロワーの回転速度は下がり、取り込まれる外気が少なくなり、室内を十分に加圧することができなくなる。
【0005】
また、運転室に備える複数の吹出口、例えば足元に吹出すフット吹出口、オペレータの顔面に向けて吹出すフェース吹出口、ガラス面に吹出すデフロスタ吹出口などは、オペレータによって適宜に開閉されるので、これらが閉じられた場合には室内に吹出される外気が少なくなり、室内を十分に加圧することができなくなる。
【0006】
さらに、石炭、穀物のような微細な粉粒の発生する処理物を扱う現場においては、これらが運転室内に侵入しやすいので、室内は十分に加圧される必要がある。
【0007】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、運転室の空調負荷のいかんにかかわらず室内を十分に加圧状態にすることができる、運転室のエアコンディショナを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば上記技術的課題を解決する運転室のエアコンディショナは、運転室の内気および外気の取り込みが可能な吸込口と、定格回転速度で運転するブロワーと、ブロワーの送風を室内に吹出すダンパ付きの複数の吹出口と、この複数の吹出口とは別に設けた1個以上の室内加圧用吹出口を備えている、ことを特徴としている。
【0009】
好適には、室内加圧用吹出口は、オペレータがその吹出風を体感不能な場所に備えられている。また、室内加圧用吹出口は、ダンパを備えている。
【発明の効果】
【0010】
本発明に従って構成された運転室のエアコンディショナは、運転室の内気および外気の取り込みが可能な吸込口と、定格回転速度で運転するブロワーと、ブロワーの送風を室内に吹出すダンパ付きの複数の吹出口と、この複数の吹出口とは別に設けた1個以上の室内加圧用吹出口を備えている。
【0011】
したがって、空調負荷にかかわらずブロワーは定格回転速度で運転されるので、また複数の吹出口が閉じられても室内加圧用吹出口からブロワーの送風が吹出されるので、運転室内を十分に加圧状態にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に従って構成された運転室のエアコンディショナについて、代表的な建設機械である油圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図面を参照してさらに詳細に説明する。
【0013】
番号2で示す油圧ショベルは、下部走行体4と、下部走行体4上に旋回自在に取り付けた上部旋回体6を備え、上部旋回体6には、運転室8、エンジン室10および掘削作業などのためのバケット12を有した作業腕装置14を備えている。
【0014】
図1および図2を参照して、運転室8に装備された番号16で示すエアコンディショナについて説明する。エアコンディショナ16は、本体部であるエアコンユニット18を運転室8内の後部、オペレータの座席20の後方に備えている。
【0015】
エアコンユニット18は、運転室8内に開口する内気吸込口22、運転室8外に開口する外気吸込口24、送風ファンであるブロワー26、ブロワー26の送風下流に設けられた冷却器であるエバポレータ28、エバポレータ28の下流に設けられた送風の分配器であるダンパ30、ダンパ30の下流の一側に設けられた加熱器であるヒータコア32、ならびにエバポレータ28およびヒータコア32を通った冷風および温風が集まるチャンバ34を備えている。
【0016】
内気吸込口22にはエアフィルタ22aが、外気吸込口24にはエアフィルタ24aがそれぞれ取り付けられている。内気吸込口22と外気吸込口24の間には、内気吸込口22と外気吸込口24の開度を電動モーターによって調整自在に切り換える羽根弁で形成された吸気切換ダンパ36を備えている。開度の調整はエアコンユニット18の操作スイッチ(図示していない)によって行われる。
【0017】
送風を生成するブロワー26(より詳しくはブロワーファンを回転駆動するブロワーモーター)は常に定格回転で運転される。
【0018】
チャンバ34には、ブロワー26の送風を室内に吹出す、ダンパD付きの複数(図示は4個)の吹出口38と、この複数の吹出口38とは別に設けた1個以上(図示の実施例は1個)の室内加圧用吹出口40が備えられている。
【0019】
複数の吹出口38として、例えば足元に吹出すフット吹出口38a、オペレータの顔面に向けて吹出すフェース吹出口38b、ガラス面に吹出すデフロスタ吹出口38c、室内後部の吹出口38dを備えている。図1においては、一例としてダンパDは、フット吹出口38aおよびデフロスタ吹出口38cが全閉状態で、フェース吹出口38bおよび後部の吹出口38dが全開状態で示されている。
【0020】
室内加圧用吹出口40は、エアコンユニット18のチャンバ34の、運転室8の後壁8aに面した、座席20のオペレータがその吹出風を体で感じない、体に吹出風があたらない個所に設けられている。室内加圧用吹出口40はダンパDを備えている(図1においては全開状態で示されている)。
【0021】
エアコンディショナ16の風量制御は次のように行われる。
(1)ブロワー26は定格回転速度で運転されるので、室内に吹出す風量の制御は複数の吹出口38のダンパDの開度によって行う。
(2)始動時等、空調負荷が大きくエアコン高稼働の時には、室内加圧用吹出口40のダンパDは閉じる。
(3)運転室8内の環境が安定し空調負荷が小さくなって来た場合には、複数の吹出口38の開度は小さくし、余った風量は室内加圧用吹出口40を開いて運転室8内に供給し、加圧状態を常に確保できるようにする。
【0022】
上述したとおりの運転室のエアコンディショナ16の作用効果について説明する。
【0023】
エアコンディショナ16は、運転室8の内気および外気の取り込みが可能な吸込口22、24と、定格回転速度で運転するブロワー26と、ブロワー26の送風を室内に吹出すダンパD付きの複数の吹出口38と、この複数の吹出口38とは別に設けた1個以上の室内加圧用吹出口40を備えている。したがって、空調負荷にかかわらずブロワー26は定格回転速度で運転するので、また複数の吹出口38が閉じられてもブロワー26の送風は室内加圧用吹出口40から吹出すので、運転室8内を十分に加圧状態にすることができる。
【0024】
エアコンディショナ16は、常に運転室8内を十分に加圧状態にできるので、塵埃の多い現場で稼動する建設機械に好適である。
【0025】
さらに、ブロワー26は常に定格回転で使用されるので、振動数は一定になり、制振設計が容易であり、運転室8内の騒音を抑えることができる。
【0026】
また、室内加圧用吹出口40は、座席20のオペレータがその吹出風を体感不能な場所に備えられているので、オペレータの運転操作に影響しない。また、室内加圧用吹出口40はダンパDを備えているので、始動時等、空調負荷が大きくエアコン高稼働時には閉じ、運転室8内の環境が安定し空調負荷が小さくなって来た場合には、開いて十分な風量を運転室8内に供給し、加圧状態を常に確保することができる。
【0027】
以上、本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0028】
本実施の形態においては、室内加圧用吹出口40は、エアコンユニット18のチャンバ34の、運転室8の後壁8aに面した個所に1個設けられているが、数は1個に、また設置位置はこの部分に限定されるものではない。
【0029】
本実施の形態においては、室内加圧用吹出口40は、エアコンユニット18のチャンバ34の、運転室8の後壁8aに面した個所に設けられているが、図3に示すように、エアコンユニット18のチャンバ38に連結した一対のダクト42,42を運転室8の天井裏側に設けたチャンバ43に導き、チャンバ43に1個以上の室内加圧用吹出口41(図示は2個)を設けるようにしてもよい。この場合、吹出口41の断面積は大きくし風速を抑え運転者に不快感を与えない様、考慮するとよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に従って構成された運転室のエアコンディショナの構成説明図。
【図2】図4に示す運転室の内部を後方から見てエアコンディショナ設置部分を中心に示した斜視図。
【図3】室内加圧用吹出口の他の例を示した運転室の斜視図。
【図4】本発明に従って構成された運転室のエアコンディショナを備えた油圧ショベルの側面図。
【符号の説明】
【0031】
8:運転室
16:エアコンディショナ
22:内気吸込口
24:外気吸込口
26:ブロワー
38:吹出口
40:室内加圧用吹出口
41:室内加圧用吹出口
D:ダンパ
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転室のエアコンディショナ、さらに詳しくは、塵埃の多い現場で稼動する建設機械の運転室に好適なエアコンディショナに関する。
【背景技術】
【0002】
建設機械、例えば油圧ショベル、ブルドーザなどの運転室に装備するエアコンディショナは、外気を取り込み、室内を室外よりも加圧状態にすることにより、作業現場の塵埃などがドア、窓などの隙間から室内に侵入するのを防止できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−203241号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したとおりの形態の従来の運転室のエアコンディショナには、次のとおりの解決すべき課題がある。
【0004】
エアコンディショナの室内への吹出風量は、ブロワーの回転速度が室温と設定温度の偏差である空調負荷に合わせて増減制御されるので、例えば運転室内の環境が安定し空調負荷が小さくなるとブロワーの回転速度は下がり、取り込まれる外気が少なくなり、室内を十分に加圧することができなくなる。
【0005】
また、運転室に備える複数の吹出口、例えば足元に吹出すフット吹出口、オペレータの顔面に向けて吹出すフェース吹出口、ガラス面に吹出すデフロスタ吹出口などは、オペレータによって適宜に開閉されるので、これらが閉じられた場合には室内に吹出される外気が少なくなり、室内を十分に加圧することができなくなる。
【0006】
さらに、石炭、穀物のような微細な粉粒の発生する処理物を扱う現場においては、これらが運転室内に侵入しやすいので、室内は十分に加圧される必要がある。
【0007】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、運転室の空調負荷のいかんにかかわらず室内を十分に加圧状態にすることができる、運転室のエアコンディショナを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば上記技術的課題を解決する運転室のエアコンディショナは、運転室の内気および外気の取り込みが可能な吸込口と、定格回転速度で運転するブロワーと、ブロワーの送風を室内に吹出すダンパ付きの複数の吹出口と、この複数の吹出口とは別に設けた1個以上の室内加圧用吹出口を備えている、ことを特徴としている。
【0009】
好適には、室内加圧用吹出口は、オペレータがその吹出風を体感不能な場所に備えられている。また、室内加圧用吹出口は、ダンパを備えている。
【発明の効果】
【0010】
本発明に従って構成された運転室のエアコンディショナは、運転室の内気および外気の取り込みが可能な吸込口と、定格回転速度で運転するブロワーと、ブロワーの送風を室内に吹出すダンパ付きの複数の吹出口と、この複数の吹出口とは別に設けた1個以上の室内加圧用吹出口を備えている。
【0011】
したがって、空調負荷にかかわらずブロワーは定格回転速度で運転されるので、また複数の吹出口が閉じられても室内加圧用吹出口からブロワーの送風が吹出されるので、運転室内を十分に加圧状態にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に従って構成された運転室のエアコンディショナについて、代表的な建設機械である油圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図面を参照してさらに詳細に説明する。
【0013】
番号2で示す油圧ショベルは、下部走行体4と、下部走行体4上に旋回自在に取り付けた上部旋回体6を備え、上部旋回体6には、運転室8、エンジン室10および掘削作業などのためのバケット12を有した作業腕装置14を備えている。
【0014】
図1および図2を参照して、運転室8に装備された番号16で示すエアコンディショナについて説明する。エアコンディショナ16は、本体部であるエアコンユニット18を運転室8内の後部、オペレータの座席20の後方に備えている。
【0015】
エアコンユニット18は、運転室8内に開口する内気吸込口22、運転室8外に開口する外気吸込口24、送風ファンであるブロワー26、ブロワー26の送風下流に設けられた冷却器であるエバポレータ28、エバポレータ28の下流に設けられた送風の分配器であるダンパ30、ダンパ30の下流の一側に設けられた加熱器であるヒータコア32、ならびにエバポレータ28およびヒータコア32を通った冷風および温風が集まるチャンバ34を備えている。
【0016】
内気吸込口22にはエアフィルタ22aが、外気吸込口24にはエアフィルタ24aがそれぞれ取り付けられている。内気吸込口22と外気吸込口24の間には、内気吸込口22と外気吸込口24の開度を電動モーターによって調整自在に切り換える羽根弁で形成された吸気切換ダンパ36を備えている。開度の調整はエアコンユニット18の操作スイッチ(図示していない)によって行われる。
【0017】
送風を生成するブロワー26(より詳しくはブロワーファンを回転駆動するブロワーモーター)は常に定格回転で運転される。
【0018】
チャンバ34には、ブロワー26の送風を室内に吹出す、ダンパD付きの複数(図示は4個)の吹出口38と、この複数の吹出口38とは別に設けた1個以上(図示の実施例は1個)の室内加圧用吹出口40が備えられている。
【0019】
複数の吹出口38として、例えば足元に吹出すフット吹出口38a、オペレータの顔面に向けて吹出すフェース吹出口38b、ガラス面に吹出すデフロスタ吹出口38c、室内後部の吹出口38dを備えている。図1においては、一例としてダンパDは、フット吹出口38aおよびデフロスタ吹出口38cが全閉状態で、フェース吹出口38bおよび後部の吹出口38dが全開状態で示されている。
【0020】
室内加圧用吹出口40は、エアコンユニット18のチャンバ34の、運転室8の後壁8aに面した、座席20のオペレータがその吹出風を体で感じない、体に吹出風があたらない個所に設けられている。室内加圧用吹出口40はダンパDを備えている(図1においては全開状態で示されている)。
【0021】
エアコンディショナ16の風量制御は次のように行われる。
(1)ブロワー26は定格回転速度で運転されるので、室内に吹出す風量の制御は複数の吹出口38のダンパDの開度によって行う。
(2)始動時等、空調負荷が大きくエアコン高稼働の時には、室内加圧用吹出口40のダンパDは閉じる。
(3)運転室8内の環境が安定し空調負荷が小さくなって来た場合には、複数の吹出口38の開度は小さくし、余った風量は室内加圧用吹出口40を開いて運転室8内に供給し、加圧状態を常に確保できるようにする。
【0022】
上述したとおりの運転室のエアコンディショナ16の作用効果について説明する。
【0023】
エアコンディショナ16は、運転室8の内気および外気の取り込みが可能な吸込口22、24と、定格回転速度で運転するブロワー26と、ブロワー26の送風を室内に吹出すダンパD付きの複数の吹出口38と、この複数の吹出口38とは別に設けた1個以上の室内加圧用吹出口40を備えている。したがって、空調負荷にかかわらずブロワー26は定格回転速度で運転するので、また複数の吹出口38が閉じられてもブロワー26の送風は室内加圧用吹出口40から吹出すので、運転室8内を十分に加圧状態にすることができる。
【0024】
エアコンディショナ16は、常に運転室8内を十分に加圧状態にできるので、塵埃の多い現場で稼動する建設機械に好適である。
【0025】
さらに、ブロワー26は常に定格回転で使用されるので、振動数は一定になり、制振設計が容易であり、運転室8内の騒音を抑えることができる。
【0026】
また、室内加圧用吹出口40は、座席20のオペレータがその吹出風を体感不能な場所に備えられているので、オペレータの運転操作に影響しない。また、室内加圧用吹出口40はダンパDを備えているので、始動時等、空調負荷が大きくエアコン高稼働時には閉じ、運転室8内の環境が安定し空調負荷が小さくなって来た場合には、開いて十分な風量を運転室8内に供給し、加圧状態を常に確保することができる。
【0027】
以上、本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0028】
本実施の形態においては、室内加圧用吹出口40は、エアコンユニット18のチャンバ34の、運転室8の後壁8aに面した個所に1個設けられているが、数は1個に、また設置位置はこの部分に限定されるものではない。
【0029】
本実施の形態においては、室内加圧用吹出口40は、エアコンユニット18のチャンバ34の、運転室8の後壁8aに面した個所に設けられているが、図3に示すように、エアコンユニット18のチャンバ38に連結した一対のダクト42,42を運転室8の天井裏側に設けたチャンバ43に導き、チャンバ43に1個以上の室内加圧用吹出口41(図示は2個)を設けるようにしてもよい。この場合、吹出口41の断面積は大きくし風速を抑え運転者に不快感を与えない様、考慮するとよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に従って構成された運転室のエアコンディショナの構成説明図。
【図2】図4に示す運転室の内部を後方から見てエアコンディショナ設置部分を中心に示した斜視図。
【図3】室内加圧用吹出口の他の例を示した運転室の斜視図。
【図4】本発明に従って構成された運転室のエアコンディショナを備えた油圧ショベルの側面図。
【符号の説明】
【0031】
8:運転室
16:エアコンディショナ
22:内気吸込口
24:外気吸込口
26:ブロワー
38:吹出口
40:室内加圧用吹出口
41:室内加圧用吹出口
D:ダンパ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転室に装備するエアコンディショナであって、
運転室の内気および外気の取り込みが可能な吸込口と、
定格回転速度で運転するブロワーと、
ブロワーの送風を室内に吹出すダンパ付きの複数の吹出口と、
この複数の吹出口とは別に設けた1個以上の室内加圧用吹出口と
を備えている、ことを特徴とする運転室のエアコンディショナ。
【請求項2】
室内加圧用吹出口は、
オペレータがその吹出風を体感不能な場所に備えられている、
ことを特徴とする請求項1記載の運転室のエアコンディショナ。
【請求項3】
室内加圧用吹出口は、ダンパを備えている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の運転室のエアコンディショナ。
【請求項1】
運転室に装備するエアコンディショナであって、
運転室の内気および外気の取り込みが可能な吸込口と、
定格回転速度で運転するブロワーと、
ブロワーの送風を室内に吹出すダンパ付きの複数の吹出口と、
この複数の吹出口とは別に設けた1個以上の室内加圧用吹出口と
を備えている、ことを特徴とする運転室のエアコンディショナ。
【請求項2】
室内加圧用吹出口は、
オペレータがその吹出風を体感不能な場所に備えられている、
ことを特徴とする請求項1記載の運転室のエアコンディショナ。
【請求項3】
室内加圧用吹出口は、ダンパを備えている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の運転室のエアコンディショナ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2008−44564(P2008−44564A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−224069(P2006−224069)
【出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【出願人】(000190297)新キャタピラー三菱株式会社 (1,189)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【出願人】(000190297)新キャタピラー三菱株式会社 (1,189)
【Fターム(参考)】
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