説明

運転支援システム、サーバ装置、運転支援装置、および情報処理方法

【課題】利用する車両が変わっても、ユーザに対して操作履歴に合った運転支援を行う運転支援システムを提供する。
【解決手段】装備に関する情報である学習前定義情報および車両識別子が予め登録され、ユーザの操作による学習前定義情報の変更部分を示す情報である学習結果差分情報およびユーザ識別子を記憶する記憶部と、ユーザ識別子および車両識別子を含む定義情報要求信号をネットワークを介して受信すると、ユーザ識別子に対応する学習結果差分情報および車両識別子に対応する学習前定義情報を含む学習後定義情報を運転支援装置に送信する制御部とを含むサーバと、車両に搭載され、ユーザによる車両の利用を認識すると、ユーザ識別子と車両識別子を含む定義情報要求信号をサーバにネットワークを介して送信し、サーバから受信する学習後定義情報を記憶部に格納し、学習後定義情報にしたがって車両を制御する制御部を含む運転支援装置と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライバの運転中における操作負担を軽減するための運転支援システム、サーバ装置、運転支援装置、および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載された装備を状況に応じて制御し、ドライバを支援する装置がいくつか知られている。
【0003】
特許文献1には、車両に搭載された各種装置を、ドライバを煩わせることなく効果的に活用することを目的とした車両エージェントシステムが開示されている。この文献に開示されたシステムは、状況の変化に適した対応をドライバに提示し、ドライバが選択した対応に基づいて装置の制御を行う。提示された対応をドライバが変更した場合、その変更の情報がドライバの履歴情報に記録され、次回の対応提示の際、ドライバによる変更を反映した対応が提示されるため、ドライバの操作負担を削減できる。
【0004】
また、ドライバからの指示や状況の変化をより反映した支援を行う装置の一例として、学習の機会および幅を増やした車両機器制御装置が特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−252130号公報
【特許文献2】特開2007−230422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1および特許文献2に開示された発明では、ドライバの履歴情報が車両に記録されるため、車両を買い替えてしまうと、ドライバを支援する装置が再学習するまで時間がかかるだけでなく、ドライバにも負担がかかるという問題がある。
【0007】
また、レンタカーサービスやカーシェアリングサービスを利用する際、空いている車両がユーザに手配されるので、ユーザ自身が車種を指定できたとしても、車両そのものまでを指定することはできない。そのため、これらのサービスを過去に利用したユーザの履歴情報が車両に記録されたとしても、ユーザは、次にサービスを利用する際、過去に利用した車両を利用できるとは限らず、上述の問題が起こりうる。
【0008】
本発明は上述したような技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、利用する車両が変わっても、ユーザに対して操作履歴に合った運転支援を行う運転支援システム、サーバ装置、運転支援装置、および情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の運転支援システムは、
車両毎に異なる識別情報である車両識別子とともに該車両の装備を状況に応じてどのように制御するかを示す情報である学習前定義情報が予め登録され、ユーザ毎に異なる識別情報であるユーザ識別子とともに該ユーザの前記装備に対する操作による前記学習前定義情報の変更部分を示す情報である学習結果差分情報を記憶する記憶部と、前記ユーザ識別子および前記車両識別子を含む定義情報要求信号をネットワークを介して受信すると、該ユーザ識別子に対応する前記学習結果差分情報および該車両識別子に対応する前記学習前定義情報を含む学習後定義情報を該定義情報要求信号の送信元に送信する制御部とを含むサーバと、
車両に搭載され、前記学習後定義情報を保存するための記憶部と、ユーザによる該車両の利用を認識すると、該ユーザのユーザ識別子と該車両の車両識別子を含む前記定義情報要求信号を前記サーバに前記ネットワークを介して送信し、前記学習後定義情報を前記サーバから受信すると、該学習後定義情報を自装置の記憶部に格納し、該学習後定義情報にしたがって該車両を制御する制御部とを含む運転支援装置と、
を有する構成である。
【0010】
また、本発明のサーバ装置は、
車両毎に異なる識別情報である車両識別子とともに該車両の装備を状況に応じてどのように制御するかを示す情報である学習前定義情報が予め登録され、ユーザ毎に異なる識別情報であるユーザ識別子とともに該ユーザの前記装備に対する操作による前記学習前定義情報の変更部分を示す情報である学習結果差分情報を記憶する記憶部と、
車両に搭載された運転支援装置からネットワークを介して、前記ユーザ識別子および前記車両識別子を含む定義情報要求信号を受信すると、該ユーザ識別子に対応する前記学習結果差分情報および該車両識別子に対応する前記学習前定義情報を含む学習後定義情報を該運転支援装置に送信する制御部と、
を有する構成である。
【0011】
また、本発明の運転支援装置は、車両に搭載された運転支援装置であって、
前記車両に対応する識別情報である車両識別子が格納された記憶部と、
ユーザによる前記車両の利用を認識すると、該ユーザに対応する識別情報であるユーザ識別子と前記車両識別子を含む定義情報要求信号をネットワークを介してサーバに送信し、該車両の装備を状況に応じてどのように制御するかを示す情報である学習前定義情報および該ユーザの前記装備に対する操作による前記学習前定義情報の変更部分を示す情報である学習結果差分情報を含む学習後定義情報を前記サーバから受信すると、該学習後定義情報を前記記憶部に格納し、該学習後定義情報にしたがって該車両を制御する制御部と、
を有する構成である。
【0012】
さらに、本発明の情報処理方法は、コンピュータによる情報処理方法であって、
車両毎に異なる識別情報である車両識別子とともに該車両の装備を状況に応じてどのように制御するかを示す情報である学習前定義情報と、ユーザ毎に異なる識別情報であるユーザ識別子とともに該ユーザの前記装備に対する操作による前記学習前定義情報の変更部分を示す情報である学習結果差分情報とを記憶部に記憶し、
車両に搭載された運転支援装置からネットワークを介して、前記ユーザ識別子および前記車両識別子を含む定義情報要求信号を受信すると、該ユーザ識別子に対応する前記学習結果差分情報および該車両識別子に対応する前記学習前定義情報を含む学習後定義情報を該運転支援装置に送信するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、利用する車両が変わっても、ユーザは自分の操作履歴に合った運転支援を受けることができ、運転中の負担が軽減する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施形態の運転支援システムの一構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した運転支援装置の一構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示したサーバの一構成例を示すブロック図である。
【図4】装備変換情報を説明するための図である。
【図5】第1の実施形態の運転支援システムにおいて、ユーザが車両を利用する際の動作手順を示すシーケンス図である。
【図6】図5に示した手順の一部を詳細に説明するためのシーケンス図である。
【図7】第1の実施形態の運転支援システムにおいて、ユーザが車両の利用を終了した際の動作手順を示すシーケンス図である。
【図8】第1の実施形態の運転支援システムにおいて、車両の装備に関連する情報を更新する際の動作手順を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態の運転支援システムにおける運転支援装置の一構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1の実施形態)
本実施形態の運転支援システムの構成を説明する。図1は本実施形態の運転支援システムの一構成例を示すブロック図である。
【0016】
本実施形態の運転支援システムは、ユーザの運転操作に関する情報を記憶するサーバ10と、車両の装備に対するユーザの操作履歴に応じて運転を支援する運転支援装置50a、50bとを有する。図1では、運転支援装置50aは車両60に搭載され、運転支援装置50bは車両61に搭載されている。運転支援装置50a、50bのそれぞれは、無線通信で基地局20と接続され、基地局20およびネットワーク30を介してサーバ10と接続される。本実施形態では、説明を簡単にするために、運転支援装置の搭載された車両が2台の場合で説明するが、車両は3台以上であってもよい。
【0017】
また、本実施形態では、運転支援システムのユーザが車両60を利用した後に、車両61を利用する場合とする。ユーザが利用する車両が車両60から車両61に変更される理由として、車の買い替え、レンタカー、またはカーシェアリングなどが考えられるが、その他の場合であってもよい。
【0018】
車両60と車両61のそれぞれは、これら2つの車両に共通する装備である標準装備が搭載されている。ここでは、ワイパー、エアーコンディショナー(以下では、エアコンと称する)およびナビゲーションシステムが標準装備に含まれているものとする。また、車両60および車両61のそれぞれには、車両毎に選択可能な装備としてオプション装備が設けられている。オプション装備として、雨滴センサが車両60に設けられ、携帯電話用アダプタが車両61に設けられているものとする。
【0019】
また、ネットワーク30はIP(Internet Protocol)ネットワークであり、運転支援装置50a、50bのそれぞれとサーバ10とのデータのやり取りは、IPに基づいたパケット通信で行われる。パケットのヘッダには、送信元を特定するための識別子と送信先を特定するための識別子が含まれている。運転支援装置50a、50bおよびサーバ10のそれぞれにはお互いの識別子が予め登録されているものとする。以下では、IPに基づくパケット通信についての詳細な説明を省略する。また、本実施形態では、IPによるパケット通信の場合とするが、他の通信プロトコルであってもよい。
【0020】
次に、図1に示した運転支援装置50a、50bの構成を説明する。図2は運転支援装置の一構成例を示すブロック図である。
【0021】
運転支援装置50a、50bのそれぞれは同様な構成であるため、ここでは、構成が共通な運転支援装置50として説明する。また、以下では、運転支援装置50a、50bおよび各装置の内部構成を区別して説明する際、符号の数字に「a」または「b」のローマ字を付けて区別する。
【0022】
図2に示すように、運転支援装置50は、ネットワーク30を介してサーバ10と通信するデータ送受信部53と、記憶部51と、制御部52とを有する。制御部52は、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)と、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)(不図示)とを有する。
【0023】
制御部52は、状況認識部521と、動作判断部522と、動作実行部523と、定義情報学習部524とを有する。図2は機能ブロック図であるため、制御部52のCPU(不図示)がプログラムを実行することで、状況認識部521、動作判断部522、動作実行部523および定義情報学習部524が運転支援装置50に仮想的に構成される。
【0024】
記憶部51には、車両毎に異なる識別情報である車両識別子が予め登録されている。また、車両の装備に対する動作指示の情報である動作指示情報と動作指示の原因となる条件を示す情報である条件情報を含む定義情報が記憶部51に格納される。
【0025】
条件情報とは、ユーザの運転を支援するきっかけとなるものであり、状況に応じてユーザによって入力される指示信号および状況の変化を検出するセンサによる検出信号を含む物理イベント情報である。例えば、降雨および降雪の際にユーザがワイパーのスイッチをオンにしたときのオン信号、雨滴センサによる検出信号などである。動作指示情報とは、ユーザの運転を支援するために、条件情報に対応して、どの装備にどのような動作を実行させるかを示す情報である。
【0026】
定義情報は、予め準備された、車両毎の学習前定義情報と、車両に搭載された装備に対するユーザの操作履歴を学習前定義情報に反映させた学習後定義情報との2種類がある。ユーザの操作を反映した条件情報を追加条件情報と称し、ユーザの操作を反映した動作指示情報を追加動作指示情報と称する。学習前定義情報は、例えば、車両メーカによって予め準備された、車両毎に異なる標準装備に対応する定義情報である。学習前定義情報は、その車両の装備でメーカが推奨したい、万人向けの定義情報であってもよい。学習後定義情報511は、図2に示すように、学習前定義情報の他に、追加条件情報および追加動作指示情報を含む構成である。
【0027】
なお、図2は記憶部51に学習後定義情報511が格納されている構成を示しているが、ユーザが車両を利用する前の段階では、記憶部51には追加条件情報および追加動作指示情報は記録されておらず、学習前定義情報が格納されているか、または、いずれの定義情報も格納されていない状態である。条件情報、動作指示情報、および定義情報については、後で詳細に説明する。
【0028】
状況認識部521は、ユーザ毎に異なる識別情報であるユーザ識別子を認識すると、ユーザ識別子を記憶部51に登録する。ユーザ識別子は、例えば、運転免許証の免許証番号である。運転支援装置50に操作部(不図示)が設けられ、ユーザが車両を利用する際に操作部を介して免許証番号を入力すると、入力された免許証番号を操作部から状況認識部521が受信し、状況認識部521は、ユーザの免許証番号を認識する。操作部(不図示)は必ずしも運転支援装置50に設けられていなくてもよい。例えば、車両にカーナビゲーションシステムが搭載され、カーナビゲーションシステムと運転支援装置50とを通信線で予め接続しておけば、カーナビゲーションシステムの操作部を介して運転支援装置50に対してユーザが指示を入力することが可能となる。
【0029】
運転免許証が非接触ICカードであれば、別の認識方法として、運転支援装置50に非接触ICカードリーダ(不図示)が設けられ、ユーザが車両を利用する際に運転免許証を非接触ICカードリーダにかざすと、非接触ICカードリーダが運転免許証のICに登録された免許証番号を読み出して状況認識部521に通知するようにしてもよい。
【0030】
なお、ユーザ識別子は免許証番号に限らず、目の光彩、手のひらの静脈模様、音声、指紋などの人体固有の情報をユーザ識別子としてもよい。本実施形態では、これらの人体固有の情報を検出する方法についての詳細な説明を省略する。
【0031】
また、状況認識部521は、ユーザによる車両の利用を認識すると、定義情報を要求する旨、ユーザ識別子、および車両識別子の情報を含む定義情報要求信号をデータ送受信部53を介してサーバ10に送信する。状況認識部521は、サーバ10から定義情報を受信すると、定義情報を記憶部51に格納する。
【0032】
動作判断部522は、一定時間毎に、記憶部51に登録された定義情報の条件情報に一致する状況が発生するか否かを判定する。そして、動作判断部522は、条件情報に一致する状況が発生すると、その条件情報に対応する動作指示情報を記憶部51から読み出して動作実行部523に通知する。動作実行部523は、動作判断部522から動作指示情報を受け取ると、動作指示情報にしたがって装備を動作させる制御を行う。
【0033】
定義情報学習部524は、車両の装備に対してユーザからの動作の指示があると、そのときの条件を示す情報を追加条件情報とし、装備に対する動作指示の情報を追加動作指示情報として記憶部51に登録する。また、定義情報学習部524は、ユーザにより、車両の利用を終了する旨の指示が操作部(不図示)を介して入力されると、学習後定義情報を更新する旨、ユーザ識別子、車両識別子および学習後定義情報を含む定義情報更新要求信号をデータ送受信部53を介してサーバ10に送信する。
【0034】
次に、図1に示したサーバ10の構成を説明する。図3はサーバの一構成例を示すブロック図である。
【0035】
サーバ10は、定義情報を記憶する記憶部11と、ユーザ毎に定義情報を管理する制御部12とを有する。制御部12は、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)と、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)とを有する。
【0036】
制御部12は、ユーザの操作履歴を反映した情報を作成する定義情報引継ぎ部125と、装備の異なる車両の設定を変換するための情報を生成する装備変換情報管理部126とを有する。定義情報引継ぎ部125は、定義情報に関してユーザによって変更された部分を抽出する学習差分抽出部121と、ユーザの操作履歴を反映させた定義情報を作成する装備情報変換部122と、作成された定義情報をユーザが新たに使用する車両の運転支援装置50に通知する学習反映部123とを有する。図2は機能ブロック図であるため、制御部12のCPU(不図示)がプログラムを実行することで、学習差分抽出部121、装備情報変換部122、学習反映部123および装備変換情報管理部126がサーバ10に仮想的に構成される。
【0037】
記憶部11には、車両毎の学習前定義情報が予め格納されている。ここでは、車両60の学習前定義情報600と車両61の学習前定義情報610が予め記憶部11に格納されている。また、記憶部11には、ユーザの装備に対する操作による学習前定義情報の変更部分である学習結果差分情報がユーザ毎に格納される。学習結果差分情報はユーザ識別子とともに記憶部11に保存される。学習結果差分情報は、追加条件情報および追加動作指示情報を含む構成である。
【0038】
学習差分抽出部121は、運転支援装置50から定義情報更新要求信号を受信すると、定義情報更新要求信号に含まれている車両識別子で車両を特定し、その車両に対応する学習前定義情報を記憶部11から読み出す。そして、学習差分抽出部121は、定義情報更新要求信号に含まれる学習後定義情報と学習前定義情報とを比較し、少なくとも追加または修正された部分を含む変更部分を抽出した学習結果差分情報111を作成する。続いて、学習差分抽出121は、定義情報更新要求信号に含まれているユーザ識別子とともに学習結果差分情報111を記憶部11に格納する。このようにして、サーバ10は、ユーザ識別子をキーとして学習結果差分情報111を記憶部11に保持して管理する。
【0039】
装備情報変換部122は、運転支援装置50から定義情報要求信号を受信すると、定義情報要求信号に含まれているユーザ識別子を読み出し、ユーザ識別子とともに学習結果差分情報が記憶部11に格納されているか否かを調べる。そのユーザの学習結果差分情報が記憶部11に格納されている場合、装備情報変換部122は、装備変換情報を要求する旨、ユーザ識別子および車両識別子の情報を含む装備変換情報要求信号を装備変換情報管理部126に渡す。そして、装備情報変換部122は、装備変換情報管理部126から装備変換情報を受け取ると、装備変換情報を参照して、そのユーザの学習結果差分情報をその車両識別子で特定される車両の装備に対応した学習結果差分情報を作成する。さらに、装備情報変換部122は、作成した学習結果差分情報と車両識別子の情報を含む更新情報を学習反映部123に渡す。
【0040】
一方、ユーザの学習結果差分情報が記憶部11に格納されていない場合、装備情報変換部122は、学習結果差分情報が格納されていない旨と車両識別子の情報を含む更新情報を学習反映部123に通知する。
【0041】
学習反映部123は、装備情報変換部122から更新情報を受け取り、更新情報に学習結果差分情報が含まれていると、車両識別子に対応する学習前定義情報を記憶部11から読み出し、読み出した学習前定義情報に、受け取った学習結果差分情報を反映させた学習後定義情報を作成し、定義情報要求元の運転支援装置50に学習後定義情報を送信する。また、学習反映部123は、装備情報変換部122から受け取った更新情報に学習結果差分情報が含まれていなければ、車両識別子に対応する学習前定義情報を記憶部11から読み出し、定義情報要求元の運転支援装置50に学習前定義情報を送信する。
【0042】
装備変換情報管理部126は、装備変換情報要求信号を装備情報変換部122から受け取ると、ユーザ識別子とともに格納された学習結果差分情報と車両識別子に対応する学習前定義情報を記憶部11から読み出す。そして、装備変換情報管理部126は、学習結果差分情報と学習前定義情報とを比較して相違点および互換性を調べる。比較の結果、学習結果差分情報に含まれる条件情報および動作指示情報のうち少なくともいずれかの情報が学習前定義情報に登録されていなければ、装備変換情報管理部126は、学習前定義情報に未登録の条件情報または動作指示情報を、新たな車両向けに互換性のある他の情報に変換する指示を含む装備変換情報を作成する。さらに、装備変換情報管理部126は、作成した装備変換情報を、その要求元の装備情報変換部122に渡す。
【0043】
なお、同一車種でオプション装備の選択が異なる場合には、それぞれ別の車両として学習前定義情報が登録されているものとする。この場合、ユーザが過去に利用した車両と車種が同一であるが、選択されたオプション装備が過去に利用した車両とは異なる車両をユーザが初めて利用するとき、装備変換情報管理部126により、装備の違いに基づいた装置構成情報が作成される。
【0044】
ここで、装備変換情報管理部126が作成する装備変換情報について、具体例を用いて説明する。説明を簡単にするために、ユーザが過去に使用したことのある車両が車両60だけであり、ユーザがこれから使用する車両が車両61とする。
【0045】
図4は装備変換情報を説明するための図である。2つの車両について、図4(a)は装備の違いを示す図であり、図4(b)は条件情報の違いを示す図であり、図4(c)は動作指示情報の違いを示す図である。図4(a)は装備の一部を示すものとし、この図に挙げたもの以外の装備があってもよい。
【0046】
図4(a)に示すように、車両60と車両61は、ワイパー、ナビゲーションシステムおよびエアコンが共通の装備である。オーディオの装備に関しては、車両60のオーディオシステムはCDおよびDVDの再生機能とラジオの機能を備えた機器であり、車両61にはラジオの機能しかないものとする。オプション装備として、車両60には雨滴センサが設けられ、車両61には、携帯電話用アダプタが設けられている。
【0047】
雨という条件に対して、図4(b)に示すように、車両60の場合にはワイパースイッチと雨滴センサのいずれが条件情報であってもよいが、車両61ではワイパースイッチが条件情報となる。動作指示情報には、例えば、エアコンの温度「25℃」、エア導入モード「車内循環」、および窓の開閉「全て閉」などの情報がある。
【0048】
電車の踏切を横断する前の確認という条件に対して、図4(c)に示すように、車両60および車両61のいずれの場合も、車が踏切の前に位置したときの、ナビゲーションシステムによる位置検出、および、踏切前で車が一時停止したときの、速度メータによる車速「0」の検出の条件情報がある。動作指示情報には、例えば、オーディオシステムの音量「0」、および、ナビゲーションシステムの音声案内の音量「最小」などの情報がある。
【0049】
装備変換情報管理部126は、車両61の車両識別子を含む装備変換情報要求信号を装備情報変換部122から受け取り、ユーザの学習結果差分情報の条件「雨」に対する条件情報に「雨滴センサ」が登録されていると、条件「雨」に対する条件情報を「ワイパースイッチ」に変更する旨の装備変換情報を作成する。また、ユーザの学習結果差分情報の条件「電車の踏切を横断する前の確認」に対する動作指示情報に、オーディオシステムの音量「0」が登録されていると、「オーディオシステム」を「ラジオ」に変更する旨の装備変換情報を作成する。
【0050】
同じオーディオ系の装備でも、搭載されている装備がオーディオシステムとラジオのように異なっていても、音量をゼロにする動作指示情報の対象をオーディオシステムからラジオに変換することで、ユーザの操作支援に関する情報が引き継がれることになる。
【0051】
なお、ユーザが車両60を利用する前に利用した車両に携帯用アダプタの装備が設けられていると、その車両の利用を終了した際に、携帯電話ハンズフリー通話機能を「保留モード」に設定する旨の動作指示情報が学習結果差分情報に登録される。この場合、装備変換情報管理部126は、車両61の車両識別子を含む装備変換情報要求信号の応答として、条件「電車の踏切を横断する前の確認」に対する動作指示情報に、携帯電話ハンズフリー通話機能を「保留モード」に設定する旨の装備変換情報を作成する。
【0052】
携帯電話用アダプタが車両61には搭載されているが、ユーザが過去に利用した車両に携帯電話用アダプタが搭載され、携帯電話ハンズフリー機能に対応した動作指示情報が学習結果差分情報に登録されていれば、ユーザが車両60の利用時にその動作指示情報が無効になっていても、ユーザが車両61を利用する際にその動作指示情報が有効になる。その結果、一度無効になった、動作指示情報が他の車両に引き継がれることになり、運転支援装置50が携帯電話ハンズフリー機能についてユーザの操作を改めて学習し直す必要がない。
【0053】
また、図4(b)では、動作指示情報について個別に具体例を示したが、条件「雨」に対応する動作指示情報として、エアコン、送風モードおよび窓などの設定内容を含む雨天換気調整支援アプリケーションプログラムが予め登録されていてもよい。図4(c)についても同様に、条件「電車の踏切を横断する前の確認」に対応する場合の動作指示情報として、オーディオ、ナビゲーションシステムおよび携帯電話などの設定内容を含む踏切確認支援アプリケーションプログラムが予め登録されていてもよい。これらのアプリケーションプログラムは、車両の制御のために搭載された搭載アプリケーションプログラムである。それぞれの設定内容を示す動作指示情報は、搭載アプリケーションプログラムのインタフェース情報に相当する。この場合、装備変換情報管理部126は、搭載アプリケーションプログラムのインタフェース情報の違いをアプリケーションの互換性に基づいて変換するための装備変換情報を作成する。
【0054】
このようにして、装備変換情報管理部126は、学習結果差分情報の条件情報または動作指示情報に対して、変更、無効化、または有効化にする変換規則に基づいて、車両61向けの条件情報または動作指示情報に変換するための装備変換情報を作成する。作成された装備変換情報に基づいて、ユーザの操作を反映した定義情報が別の車両の装備に対応した定義情報に変換される。過去に蓄積された情報が引き継がれることで、学習結果が無効になるか、または、学習結果が廃棄されていたために必要だった再学習が不要となる。
【0055】
次に、上述の運転支援システムにおいて、ユーザが車両を利用する際の動作を説明する。ここでは、ユーザが初めて車両61を利用する場合とする。図5および図6は、本実施形態の運転支援システムにおいて、ユーザが車両を利用する際の動作手順を示すシーケンス図である。図6は、図5における処理「A」の内容を詳細に示すシーケンス図である。
【0056】
ユーザが車両61に乗り、運転支援装置50bの状況認識部521がユーザを認識すると、図5に示すように、運転支援装置50bは、定義情報要求信号をデータ送受信部53を介してサーバ10宛に送信する(ステップ101)。
【0057】
サーバ10が運転支援装置50bから定義情報要求信号を受信すると、装備情報変換部122は、定義情報要求信号に含まれるユーザ識別子で特定されるユーザに関して、学習結果差分情報が記憶部11に格納されているか否かを調べる(ステップ102)。学習結果差分情報が記憶部11に格納されていない場合、装備情報変換部122は、学習結果差分情報が格納されていない旨と車両識別子の情報を含む更新情報を学習反映部123に通知する(ステップ103)。学習反映部123は、装備情報変換部122から更新情報を受け取ると、車両識別子で特定される車両61に関する学習前定義情報を記憶部11より取得し(ステップ104)、学習前定義情報を運転支援装置50bに送信する(ステップ105)。運転支援装置50bは、データ送受信部53を介してサーバ10から学習前定義情報を受信すると、学習前定義情報を記憶部51に格納し(ステップ106)、学習前定義情報による動作を開始する(ステップ107)。
【0058】
一方、ステップ102の判定の結果、学習結果差分情報が記憶部11に格納されている場合、装備情報変換部122は、装備変換情報を装備変換情報管理部126に要求するために、装備変換情報要求信号を装備変換情報管理部126に渡す(ステップ108)。
【0059】
図6に示すように、装備変換情報管理部126は、装備情報変換部122から装備変換情報の要求を受けると、ユーザの学習結果差分情報と車両61の学習前定義情報の条件情報および動作指示情報を比較する(ステップ109)。そして、装備変換情報管理部126は、相違点を抽出し、相違点に対応する学習結果差分情報の条件情報または動作指示情報を車両61向けに互換性のある情報に変換する内容を示す装備変換情報を作成し(ステップ110)、作成した装備変換情報を装備情報変換部122に渡す(ステップ111)。
【0060】
装備情報変換部122は、装備変換情報管理部126から装備変換情報を受け取ると、そのユーザの学習結果差分情報を記憶部11から取得し(ステップ112)、装備変換情報を参照して、学習結果差分情報を車両61の装備に対応した学習結果差分情報を作成する(ステップ113)。さらに、装備情報変換部122は、作成した学習結果差分情報と車両識別子の情報を含む更新情報を学習反映部123に渡す(ステップ114)。
【0061】
学習反映部123は、装備情報変換部122から更新情報を受け取ると、車両61の学習前定義情報を記憶部11から取得し(ステップ115)、学習前定義情報に学習結果差分情報を反映させた学習後定義情報を作成し(ステップ116)、運転支援装置50bに学習後定義情報を送信する(ステップ117)。
【0062】
図5に示すように、運転支援装置50bは、データ送受信部53を介してサーバ10から学習後定義情報を受信すると、学習後定義情報を記憶部51に格納し(ステップ106)、学習後定義情報による動作を開始する(ステップ107)。
【0063】
なお、図6に示す手順では、ステップ109で学習前定義情報と学習結果差分情報とを比較して、装備が異なっているために条件情報または動作指示情報が異なっている場合の処理を示しているが、ユーザが過去に利用した車両と新たに使用する車両とで装備がほぼ同じ場合もある。この場合、装備変換情報管理部126は、条件情報または動作指示情報を変換するための装備変換情報を作成する必要はないので、ステップ110、111の代わりに、その旨を装備情報変換部122に通知する。装備情報変換部122は、ステップ112で取得した学習結果差分情報を、ステップ113で、そのまま学習反映部123に送信すればよい。ユーザが過去に利用した車両と装備が同じ別の車両にも、ユーザの操作履歴が操作支援に反映される。
【0064】
次に、ユーザが車両61の利用を終了した際の運転支援システムの動作を説明する。図7は、本実施形態の運転支援システムにおいて、ユーザが車両の利用を終了した際の動作手順を示すシーケンス図である。
【0065】
運転支援装置50bは、ユーザにより、車両61の利用を終了する旨の指示が操作部(不図示)を介して入力されると、ユーザ識別子、車両識別子および学習後定義情報を含む定義情報更新要求信号をデータ送受信部53を介してサーバ10に送信する(ステップ120)。
【0066】
サーバ10が運転支援装置50bから定義情報更新要求信号を受信すると、学習差分抽出部121は、車両61の学習前定義情報を記憶部11から取得し(ステップ121)、学習後定義情報と学習前定義情報とを比較し、変更部分となる学習結果差分情報を抽出する(ステップ122)。ステップ121で取得する学習前定義情報は、ステップ115で取得した学習前定義情報と同様のものとする。ここで、学習差分抽出部121は、学習前定義情報が更新されているか否かを判定し(ステップ123)、学習前定義情報が更新されている場合には、更新前と更新後の学習前定義情報の差分を抽出し(ステップ124)、その差分を、ステップ122で作成した学習結果差分情報に反映させる(ステップ125)。そして、学習結果差分情報をユーザ識別子とともに記憶部11に格納する(ステップ126)。一方、ステップ123で学習前定義情報が更新されていない場合、学習差分抽出部121は、ステップ126の処理に進む。
【0067】
学習差分抽出部121は、作成した学習差分情報を記憶部11に格納すると、学習後定義情報を格納した旨を通知するための更新終了信号を運転支援装置50bに送信する(ステップ127)。運転支援装置50bは、サーバ10から更新終了信号を受信すると、運手支援の動作を終了する(ステップ128)。
【0068】
次に、サーバ10に登録した学習前定義情報を更新する場合の動作について説明する。図8は、本実施形態の運転支援システムにおいて、車両の装備に関連する情報を更新する際の動作手順を示すフローチャートである。ここでは、学習前定義情報を単に更新するだけでなく、学習前定義情報の変更点をユーザの学習結果差分情報に反映させる方法の一例を説明する。
【0069】
サーバ10の記憶部11に登録されている学習前定義情報の車両識別子、学習前定義情報を更新する旨の指示、および、新たな学習前定義情報がサーバ10に入力されると、定義情報引継ぎ部125の学習差分抽出部121は、入力された学習前定義情報を記憶部11に格納する(ステップ130)。続いて、学習差分抽出部121は、学習前定義情報に関連する学習結果差分情報を記憶部11内で検索する(ステップ131)。関連するかしないかの判定は、例えば、新たな学習前定義情報と古い学習前定義情報とを比較し、変更のあった条件情報または動作指示情報を含む学習結果差分情報を関連のあるものとして判定する。
【0070】
ステップ131の結果(ステップ132)、関連する学習結果差分情報がない場合、学習差分抽出部121は、ステップ136に進む。一方、ステップ131の結果(ステップ132)、関連する学習結果差分情報がある場合、学習差分抽出部121は、既に登録されている、古い学習前定義情報を記憶部11から取得し(ステップ133)、学習結果差分情報の抽出方法と同様にして、新たな学習前定義情報と古い学習前定義情報との差分を抽出する(ステップ134)。そして、学習差分抽出部121は、学習前定義情報の差分の情報を基に、関連する学習結果差分情報に新たな学習前定義情報の変更点を反映させて学習結果差分情報を変更する(ステップ135)。その後、学習差分抽出部121は、古い学習前定義情報を記憶部11から消去する(ステップ136)。
【0071】
上述の更新方法の具体例を説明する。新たな学習前定義情報の条件情報に「雨滴センサ」が登録されている場合、学習結果差分情報の追加条件情報に「ワイパースイッチ」が登録されているものがあれば、その「ワイパースイッチ」を「雨滴センサ」に変更する。これにより、学習前定義情報の変更点が学習結果差分情報に反映されることになる。
【0072】
なお、上述の更新方法では、学習前定義情報に関連する学習結果差分情報を検索したが、更新内容を反映させるユーザを指定してもよい。この場合、更新対象の学習前定義情報を指定するための車両識別子と、新たな学習前定義情報と、学習前定義情報を更新する旨の指示と、ユーザ識別子とをサーバ10に入力する。サーバ10の学習差分抽出部121は、図8のステップ131において、入力されたユーザ識別子に一致するユーザ識別子とともに格納された学習結果差分情報を、関連する学習結果差分情報として記憶部11内を検索する。例えば、ユーザの所属する会社が社員に対して、ガソリンの消費量を抑制するエコロジー運転を推奨する際、エコロジー運転に対応した学習前定義情報を準備し、ユーザを指定した更新方法を行えばよい。
【0073】
また、上述の会社の例で、社員の使用する車両が決まっていれば、ユーザ識別子でユーザを指定しなくても、図8で説明した更新方法で、車両を指定して学習前定義情報を更新してもよい。
【0074】
また、図8では、既に登録されている学習前定義情報を更新する場合について説明したが、新規に学習前定義情報をサーバ10に登録する場合についても、単にサーバ10に登録するだけでなく、図8に示す手順をサーバ10に実行させ、新規に登録する学習前定義情報を学習結果差分情報に反映させてもよい。
【0075】
本実施形態によれば、利用する車両が変わっても、ユーザは自分の操作履歴に合った運転支援を受けることができ、運転中の負担が軽減する。
【0076】
また、ユーザが過去に利用した車両と装備の異なる車両を利用することになっても、車両間の装備の差異について互換性を考慮して定義情報が作成される。そのため、操作履歴の情報が無効になったり、廃棄されたりせず、新たに使用される車両に最適化された操作支援の定義情報が引き継がれる。そのため、車両の乗り替えやオプション装備の交換の場合に限らず、レンタカーサービスやカーシェアリングを利用する場合でも、ドライバに適した操作支援が可能となる。
【0077】
また、新たに利用する車両に設けられていない装備に関する学習結果を削除せず、無効化させて保存している。そのため、その装備が搭載された車両を利用する際、一旦無効化して保存していた学習結果を復活させた定義情報を作成することができる。
【0078】
また、車両の制御のためにアプリケーションプログラムが運転支援装置に搭載されていれば、アプリケーションプログラムのインタフェース情報の違いをアプリケーションの互換性に基づいて変換することも可能である。
【0079】
また、ドライバと車両のそれぞれの識別情報とともに定義情報を保持し、ドライバまたは車両を特定して定義情報を新しいものに変換することができる。そのため、ドライバの年齢や性別などの傾向に基づいた推奨定義情報や、ドライバが所属するグループ単位で推奨すべき運転を記述した推奨定義情報(例えば、エコロジーな運転操作を支援する定義)を、初期状態の学習前定義情報として、いつでもサーバに登録または更新できる。その結果、各ドライバに対して、どの車両に乗車しても推奨定義情報を徹底できる。
【0080】
さらに、推奨定義情報から逸脱した学習結果差分情報が記録されても、管理者がサーバを操作することで、推奨定義情報から逸脱した学習結果差分情報を許容範囲内に補正することができる。この場合、推奨定義情報の許容範囲を予めサーバ10に登録し、学習結果差分情報が推奨定義情報の許容範囲を逸脱したとき、サーバ10の制御部12に対して、その学習結果差分情報を許容範囲に補正させるようにしてもよい。
【0081】
(第2の実施形態)
第1の実施形態はサーバ10に定義情報引継ぎ部125が設けられていたが、定義情報引継ぎ部125がサーバ10の代わりに車両側の運転支援装置50に設けられていてもよい。本実施形態は、定義情報引継ぎ部125が車両側の運転支援装置50に設けられた構成である。以下に、本実施形態の運転支援システムの構成を説明する。
【0082】
図9は本実施形態の運転支援システムにおける運転支援装置の一構成例を示すブロック図である。図9に示すように、運転支援装置50の制御部55には、第1の実施形態で説明した定義情報引継ぎ部125が設けられている。制御部55に設けられたCPU(不図示)がプログラムを実行することで、定義情報引継ぎ部125が運転支援装置50に仮想的に構成される。定義情報引継ぎ部125の構成および動作については、第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
【0083】
状況認識部521は、ユーザによる車両の利用を認識すると、定義情報要求信号をサーバ10に送信する。そして、状況認識部521は、サーバ10から学習前定義情報を受信すると、学習前定義情報を記憶部51に格納し、サーバ10から学習前定義情報と学習結果差分情報を受信すると、これらの情報を1つにした学習後定義情報511を作成して記憶部51に格納する。
【0084】
このようにして、学習前定義情報または学習後定義情報511が記憶部51に格納されるが、状況認識部521は、学習後定義情報511を格納する場合、学習後定義情報511内に条件情報、追加条件情報、動作指示情報および追加動作指示情報を区別できるように、どの情報をどの記憶領域に格納したかを記録して格納する。これにより、定義情報引継ぎ部125は、学習後定義情報と学習前定義情報の差分となる学習結果差分情報を抽出することが可能となる。
【0085】
定義情報学習部524は、車両の装備に対してユーザからの動作の指示があると、そのときの条件を示す情報を追加条件情報とし、装備に対する動作指示の情報を追加動作指示情報とする学習結果差分情報を記憶部51に登録する。そして、定義情報学習部524は、ユーザにより、車両の利用を終了する旨の指示が入力されると、学習結果差分情報を更新する旨、ユーザ識別子、および学習結果差分情報を含む差分情報更新要求信号をサーバ10に送信する。
【0086】
また、定義情報引継ぎ部125は、サーバ10から受信した学習前定義情報と学習結果差分情報とを比較し、車両識別子で特定される車両に設けられていない装備に関する条件情報または動作指示情報が学習結果差分情報に含まれていると、装備変換情報を要求する旨、ユーザ識別子および車両識別子の情報を含む装備変換情報要求信号に学習結果差分情報を含めてサーバ10に送信する。
【0087】
なお、図9では、学習後定義情報511が記憶部51に格納されている状態を示しているが、上述したように、学習後定義情報の代わりに学習前定義情報が格納される場合もある。
【0088】
本実施形態のサーバ10は、図3に示したブロック図で、定義情報引継ぎ部125が設けられていない構成である。サーバ10の制御部12は、定義情報要求信号を運転支援装置50から受信すると、定義情報要求信号に含まれる車両識別子に対応する学習前定義情報を運転支援装置50に送信する。また、定義情報要求信号に含まれるユーザ識別子に対応する学習結果差分情報が記憶部11に保存されていれば、学習結果差分情報も運転支援装置50に送信する。また、制御部12は、運転支援装置50から差分情報更新要求信号を受信すると、その信号に含まれるユーザ識別子とともに格納された学習結果差分情報を、その信号に含まれた学習結果差分情報に更新する。
【0089】
さらに、装備変換情報管理部126は、学習結果差分情報を含む装備変換情報要求信号を運転支援装置50から受信すると、これらの情報を記憶部11に格納する。そして、装備変換情報管理部126は、第1の実施形態と同様にして、装備変換情報を作成して運転支援装置50に送信する。また、記憶部11に格納された学習前定義情報が更新されると、制御部12は、新たな学習前定義情報を運転支援装置50に送信する。
【0090】
本実施形態の運転支援システムにおける動作手順は、定義情報引継ぎ部125の処理が運転支援装置側で実行されること以外は、第1の実施形態と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
【0091】
本実施形態では、ユーザの操作履歴を反映した学習結果差分情報がサーバ10に保管されるため、第1の実施形態と同様な効果が得られるだけでなく、サーバの負荷を軽減することが可能となる。
【0092】
上述した第1および第2の実施形態のいずれにおいても、ドライバは、過去に運転したことのある車両とは別の車両を運転しても、過去に運転したときと同様な操作支援を受けられる。それは、ユーザの操作履歴を反映した情報がサーバに保管され、ユーザが初めて利用する車両の運転支援装置に、サーバに保管された情報がダウンロードされるためである。
【0093】
また、ドライバは、過去に運転したことがあるが、オプション装備の異なる車両を運転する際にも、過去に運転したときと同様な操作支援を受けられる。その理由は、異なる装備間の互換性を考慮して、かつ、ドライバの操作履歴に応じて修正された定義情報が、新たに利用される車両に引き継がれるからである。
【0094】
また、ドライバ個人単位だけでなく、ドライバの属するグループ単位に推奨すべき操作支援を徹底できる。その理由は、万人向けの推奨すべき操作支援の定義情報だけでなく、ドライバの特徴傾向やドライバ所属グループに応じた推奨定義情報をいつでもサーバに登録または更新することにより、登録または更新された定義情報が速やかに各ドライバの学習結果に反映されるためである。
【0095】
なお、第1および第2の実施形態において、運転支援装置50が通信手段に相当するデータ送受信部53を備える構成としたが、データ送受信部53を設ける代わりにユーザの携帯電話機(不図示)を運転支援装置に接続し、運転支援装置が携帯電話機を介して基地局20と接続するようにしてもよい。
【0096】
本発明を次のような用途に適用することができる。
【0097】
本発明を、ドライバが一時的に他人の車両を運転しても、ドライバの乗り慣れた車両に近い運転支援をドライバに対して行うことを可能にするといった用途に適用できる。また、ドライバが新車に乗り替えるときや、オーディオやカーナビゲーションシステムといったオプション装備を交換するとき、これらの変更前に近い操作支援をドライバに対して行うことを可能にするといった用途にも適用可能である。さらに、ドライバ自身が個人で車を所有しないレンタカーサービスやカーシェアリングサービスにおいても、サーバに保持された、ドライバに適した操作支援の情報を、ドライバがどの車に乗っても提供することができるといった用途にも適用可能である。
【0098】
また、企業が所有する車両を社員が利用する場合、企業が社員全員に推奨する運転操作に対応した定義情報を運転支援システムに予め推奨定義情報として登録することにより、社員全員に対して低燃費なエコロジー走行の徹底を図るといった利用も可能である。
【符号の説明】
【0099】
10 サーバ
30 ネットワーク
50、50a、50b 運転支援装置
11、51 記憶部
12、52 制御部
53 データ送受信部
125 定義情報引継ぎ部
126 装備変換情報管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両毎に異なる識別情報である車両識別子とともに該車両の装備を状況に応じてどのように制御するかを示す情報である学習前定義情報が予め登録され、ユーザ毎に異なる識別情報であるユーザ識別子とともに該ユーザの前記装備に対する操作による前記学習前定義情報の変更部分を示す情報である学習結果差分情報を記憶する記憶部と、前記ユーザ識別子および前記車両識別子を含む定義情報要求信号をネットワークを介して受信すると、該ユーザ識別子に対応する前記学習結果差分情報および該車両識別子に対応する前記学習前定義情報を含む学習後定義情報を該定義情報要求信号の送信元に送信する制御部とを含むサーバと、
車両に搭載され、前記学習後定義情報を保存するための記憶部と、ユーザによる該車両の利用を認識すると、該ユーザのユーザ識別子と該車両の車両識別子を含む前記定義情報要求信号を前記サーバに前記ネットワークを介して送信し、前記学習後定義情報を前記サーバから受信すると、該学習後定義情報を自装置の記憶部に格納し、該学習後定義情報にしたがって該車両を制御する制御部とを含む運転支援装置と、
を有する運転支援システム。
【請求項2】
前記運転支援装置の制御部は、
前記装備に対してユーザからの動作の指示が入力されると、該動作の指示のきっかけとなる条件を示す情報と該装備に対する動作指示の情報とを自装置の前記記憶部に格納された前記学習後定義情報に追加し、ユーザから前記車両の利用を終了する旨の指示が入力されると、ユーザ識別子、車両識別子、該学習後定義情報、および学習後定義情報の更新を要求する旨の情報を含む定義情報更新要求信号を前記サーバに送信する、請求項1記載の運転支援システム。
【請求項3】
前記サーバの制御部は、
前記運転支援装置から前記定義情報更新要求信号を受信すると、該定義情報更新要求信号に含まれる車両識別子およびユーザ識別子を読み出し、該車両識別子に対応する学習前定義情報を自装置の記憶部から取得し、該定義情報更新要求信号に含まれる学習後定義情報と該学習前定義情報との差分を抽出し、該差分を前記学習結果差分情報として該ユーザ識別子とともに該記憶部に格納する、請求項2記載の運転支援システム。
【請求項4】
前記サーバの制御部は、
前記運転支援装置から前記定義情報要求信号を受信すると、該定義情報要求信号に含まれるユーザ識別子に対応する学習結果差分情報と該定義情報要求信号に含まれる車両識別子に対応する学習前定義情報を自装置の前記記憶部から読み出し、該車両識別子で特定される車両に設けられていない装備に関して、該装備を動作させるきっかけとなる条件の情報である条件情報または該装備に対する動作指示の情報である動作指示情報が該学習結果差分情報に含まれていると、該条件情報または該動作指示情報を、該車両向けに互換性のある他の情報に変換した前記学習後定義情報を作成して前記運転支援装置に送信する、請求項1記載の運転支援システム。
【請求項5】
前記サーバの制御部は、
自装置の前記記憶部に登録された学習前定義情報を新たな学習前定義情報に変更する旨の指示と新たな学習前定義情報とが入力されると、該学習前定義情報に関連する学習結果差分情報を抽出し、前記新たな学習前定義情報と前記記憶部に登録された学習前定義情報との差分を求め、求めた差分を前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報に反映させる、請求項1記載の運転支援システム。
【請求項6】
前記サーバの制御部は、
前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報を抽出する際、前記新たな学習前定義情報と予め登録された学習前定義情報とを比較して変更部分を抽出し、該変更部分の情報を含む学習結果差分情報を前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報と判定する、請求項5記載の運転支援システム。
【請求項7】
前記サーバの制御部は、
前記記憶部に登録された学習前定義情報を新たな学習前定義情報に変更する旨の指示と前記新たな学習前定義情報とともに、ユーザ識別子が入力されると、該ユーザ識別子に対応する前記学習結果差分情報を前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報と判定する、請求項5記載の運転支援システム。
【請求項8】
車両毎に異なる識別情報である車両識別子とともに該車両の装備を状況に応じてどのように制御するかを示す情報である学習前定義情報が予め登録され、ユーザ毎に異なる識別情報であるユーザ識別子とともに該ユーザの前記装備に対する操作による前記学習前定義情報の変更部分を示す情報である学習結果差分情報を記憶する記憶部と、
車両に搭載された運転支援装置からネットワークを介して、前記ユーザ識別子および前記車両識別子を含む定義情報要求信号を受信すると、該ユーザ識別子に対応する前記学習結果差分情報および該車両識別子に対応する前記学習前定義情報を含む学習後定義情報を該運転支援装置に送信する制御部と、
を有するサーバ装置。
【請求項9】
前記制御部は、
ユーザ識別子、車両識別子、前記学習後定義情報、および学習後定義情報の更新を要求する旨の情報を含む定義情報更新要求信号を前記運転支援装置から受信すると、該定義情報更新要求信号に含まれる車両識別子およびユーザ識別子を読み出し、該車両識別子に対応する学習前定義情報を前記記憶部から取得し、該定義情報更新要求信号に含まれる学習後定義情報と該学習前定義情報との差分を抽出し、該差分を前記学習結果差分情報として該ユーザ識別子とともに該記憶部に格納する、請求項8記載のサーバ装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記運転支援装置から前記定義情報要求信号を受信すると、該定義情報要求信号に含まれるユーザ識別子に対応する学習結果差分情報と該定義情報要求信号に含まれる車両識別子に対応する学習前定義情報を前記記憶部から読み出し、該車両識別子で特定される車両に設けられていない装備に関して、該装備を動作させるきっかけとなる条件の情報である条件情報または該装備に対する動作指示の情報である動作指示情報が該学習結果差分情報に含まれていると、該条件情報または該動作指示情報を、該車両向けに互換性のある他の情報に変換した前記学習後定義情報を作成して前記運転支援装置に送信する、請求項8記載のサーバ装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記記憶部に登録された学習前定義情報を新たな学習前定義情報に変更する旨の指示と新たな学習前定義情報とが入力されると、該学習前定義情報に関連する学習結果差分情報を抽出し、前記新たな学習前定義情報と前記記憶部に登録された学習前定義情報との差分を求め、求めた差分を前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報に反映させる、請求項8記載のサーバ装置。
【請求項12】
前記制御部は、
前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報を抽出する際、前記新たな学習前定義情報と予め登録された学習前定義情報とを比較して変更部分を抽出し、該変更部分の情報を含む学習結果差分情報を前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報と判定する、請求項11記載のサーバ装置。
【請求項13】
前記制御部は、
前記記憶部に登録された学習前定義情報を新たな学習前定義情報に変更する旨の指示と前記新たな学習前定義情報とともに、ユーザ識別子が入力されると、該ユーザ識別子に対応する前記学習結果差分情報を前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報と判定する、請求項11記載のサーバ装置。
【請求項14】
車両に搭載された運転支援装置であって、
前記車両に対応する識別情報である車両識別子が格納された記憶部と、
ユーザによる前記車両の利用を認識すると、該ユーザに対応する識別情報であるユーザ識別子と前記車両識別子を含む定義情報要求信号をネットワークを介してサーバに送信し、該車両の装備を状況に応じてどのように制御するかを示す情報である学習前定義情報および該ユーザの前記装備に対する操作による前記学習前定義情報の変更部分を示す情報である学習結果差分情報を含む学習後定義情報を前記サーバから受信すると、該学習後定義情報を前記記憶部に格納し、該学習後定義情報にしたがって該車両を制御する制御部と、
を有する運転支援装置。
【請求項15】
前記制御部は、
前記装備に対してユーザからの動作の指示が入力されると、該動作の指示のきっかけとなる条件を示す情報と該装備に対する動作指示の情報とを前記記憶部に格納された前記学習後定義情報に追加し、ユーザから前記車両の利用を終了する旨の指示が入力されると、ユーザ識別子、車両識別子、該学習後定義情報、および学習後定義情報の更新を要求する旨の情報を含む定義情報更新要求信号を前記サーバに送信する、請求項14記載の運転支援装置。
【請求項16】
車両に搭載された運転支援装置であって、
前記車両に対応する識別情報である車両識別子が格納された記憶部と、
ユーザによる前記車両の利用を認識すると、該ユーザに対応する識別情報であるユーザ識別子と前記車両識別子を含む定義情報要求信号をネットワークを介してサーバに送信し、該車両の装備を状況に応じてどのように制御するかを示す情報である学習前定義情報および該ユーザの前記装備に対する操作による前記学習前定義情報の変更部分を示す情報である学習結果差分情報を前記サーバから受信すると、該学習前定義情報および該学習結果差分情報を含む学習後定義情報を生成して前記記憶部に格納し、該学習後定義情報にしたがって該車両を制御する制御部と、
を有する運転支援装置。
【請求項17】
前記制御部は、
前記装備に対してユーザからの動作の指示が入力されると、該動作の指示のきっかけとなる条件を示す情報と該装備に対する動作指示の情報とを前記記憶部に格納された前記学習結果差分情報に追加し、ユーザから前記車両の利用を終了する旨の指示が入力されると、ユーザ識別子、該学習結果差分情報、および学習結果差分情報の更新を要求する旨の情報を前記サーバに送信する、請求項16記載の運転支援装置。
【請求項18】
コンピュータによる情報処理方法であって、
車両毎に異なる識別情報である車両識別子とともに該車両の装備を状況に応じてどのように制御するかを示す情報である学習前定義情報と、ユーザ毎に異なる識別情報であるユーザ識別子とともに該ユーザの前記装備に対する操作による前記学習前定義情報の変更部分を示す情報である学習結果差分情報とを記憶部に記憶し、
車両に搭載された運転支援装置からネットワークを介して、前記ユーザ識別子および前記車両識別子を含む定義情報要求信号を受信すると、該ユーザ識別子に対応する前記学習結果差分情報および該車両識別子に対応する前記学習前定義情報を含む学習後定義情報を該運転支援装置に送信する、情報処理方法。
【請求項19】
ユーザ識別子、車両識別子、前記学習後定義情報、および学習後定義情報の更新を要求する旨の情報を含む定義情報更新要求信号を前記運転支援装置から受信すると、該定義情報更新要求信号に含まれる車両識別子およびユーザ識別子を読み出し、
読み出した車両識別子に対応する学習前定義情報を前記記憶部から取得し、
前記定義情報更新要求信号に含まれる学習後定義情報と取得した学習前定義情報との差分を抽出し、
抽出した差分を前記学習結果差分情報として前記ユーザ識別子とともに前記記憶部に格納する、請求項18記載の情報処理方法。
【請求項20】
前記運転支援装置から前記定義情報要求信号を受信すると、該定義情報要求信号に含まれるユーザ識別子に対応する学習結果差分情報と該定義情報要求信号に含まれる車両識別子に対応する学習前定義情報を前記記憶部から読み出し、
前記車両識別子で特定される車両に設けられていない装備に関して、該装備を動作させるきっかけとなる条件の情報である条件情報または該装備に対する動作指示の情報である動作指示情報が前記学習結果差分情報に含まれていると、該条件情報または該動作指示情報を、該車両向けに互換性のある他の情報に変換した前記学習後定義情報を作成して前記運転支援装置に送信する、請求項18記載の情報処理方法。
【請求項21】
前記記憶部に登録された学習前定義情報を新たな学習前定義情報に変更する旨の指示と新たな学習前定義情報とが入力されると、該学習前定義情報に関連する学習結果差分情報を抽出し、
前記新たな学習前定義情報と前記記憶部に登録された学習前定義情報との差分を求め、求めた差分を前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報に反映させる、請求項18記載の情報処理方法。
【請求項22】
前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報を抽出する際、前記新たな学習前定義情報と予め登録された学習前定義情報とを比較して変更部分を抽出し、該変更部分の情報を含む学習結果差分情報を前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報と判定する、請求項21記載の情報処理方法。
【請求項23】
前記記憶部に登録された学習前定義情報を新たな学習前定義情報に変更する旨の指示と前記新たな学習前定義情報とともに、ユーザ識別子が入力されると、該ユーザ識別子に対応する前記学習結果差分情報を前記学習前定義情報に関連する学習結果差分情報と判定する、請求項21記載の情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−73565(P2011−73565A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−226880(P2009−226880)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000213301)中部日本電気ソフトウェア株式会社 (56)
【Fターム(参考)】