説明

運転支援システム及び運転支援方法

【課題】運転者が快適に車両を走行させることができるようにする。
【解決手段】車両の重量バランスを検出する重量バランス検出部45と、運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する運転支援開始条件判定処理手段と、前記運転支援開始条件が成立すると、車両の重量バランスを読み込み、重量バランスについて運転者に助言する重量バランス警告処理手段とを有する。この場合、車両の重量バランスが読み込まれ、重量バランスについて運転者に助言されるようになっているので、適正な運転の支援が行われる。したがって、運転者は快適に車両を走行させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転支援システム及び運転支援方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置においては、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)によって車両の現在の位置、すなわち、現在地が検出されるとともに、ジャイロセンサによって検出された車両の旋回角に基づいて、車両の方位、すなわち、自車方位が検出され、データ記録部から地図データが読み出され、表示部に地図画面が形成され、該地図画面に、現在地を表す自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位が表示されるようになっている。したがって、操作者である運転者は、前記地図画面に表示された自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。
【0003】
また、運転者が目的地を入力し、探索条件を設定すると、該探索条件に基づいて、経路探索処理が行われ、前記地図データに従って現在地で表される出発地から目的地までの経路が探索される。そして、探索された経路、すなわち、探索経路は前記地図画面に自車位置と共に表示され、探索経路の案内、すなわち、経路案内が行われる。したがって、運転者は表示された探索経路に沿って車両を走行させることができる。
【0004】
ところで、車両を探索経路に沿って走行させている途中に、一定時間又は一定距離を走行すると休憩を促す機能を備えたナビゲーション装置が提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2000−55688号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、車両の状態、道路の状態、運転者又は同乗者の状態等に関係なく、休憩が促されるので、適正な運転の支援が行われない。したがって、運転者は快適に車両を走行させることができない。
【0006】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、運転者が快適に車両を走行させることができる運転支援システム及び運転支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのために、本発明の運転支援システムにおいては、車両の重量バランスを検出する重量バランス検出部と、車両の運転の支援を開始する条件を表す運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する運転支援開始条件判定処理手段と、前記運転支援開始条件が成立すると、車両の重量バランスを読み込み、重量バランスについて運転者に助言する重量バランス警告処理手段とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、車両の重量バランスが読み込まれ、重量バランスについて運転者に助言されるようになっているので、適正な運転の支援が行われる。したがって、運転者は快適に車両を走行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【0011】
図において、14は情報端末、例えば、車両に搭載された車載装置としてのナビゲーション装置、43はネットワーク、51は情報提供者としての情報センタであり、前記ナビゲーション装置14、ネットワーク43、情報センタ51等によってナビゲーションシステムが構成される。
【0012】
前記ナビゲーション装置14は、現在地を検出する現在地検出部としてのGPSセンサ15、地図データのほかに各種の情報が記録された情報記録部としてのデータ記録部16、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、自車方位を検出する方位検出部としての方位センサ18、操作者である運転者が操作することによって所定の入力を行うための第1の入力部としての操作部34、図示されない画面に表示された画像によって各種の表示を行い、運転者に通知するための第1の出力部としての表示部35、音声によって所定の入力を行うための第2の入力部としての音声入力部36、音声によって各種の表示を行い、運転者に通知するための第2の出力部としての音声出力部37、及び通信端末として機能する送受信部としての通信部38を備え、前記ナビゲーション処理部17に、GPSセンサ15、データ記録部16、方位センサ18、操作部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38が接続される。また、前記ナビゲーション処理部17には、車速を検出する車速検出部としての車速センサ41、車両の各車輪に加わる重量バランスを検出する重量バランス検出部45、及び車両の電源のオン・オフを監視する電源監視部47等が接続される。
【0013】
前記重量バランス検出部45は、各車輪のサスペンションの沈み量を検出するセンサによって構成され、重量バランスは、各センサによって検出された沈み量の差によって表される。また、前記電源監視部47は、イグニッションスイッチ、アクセサリスイッチ等のオン・オフによって電源のオン・オフを検出する。また、スマートキー等の非接触式のスイッチのオン・オフによって電源のオン・オフを検出することができる。
【0014】
前記GPSセンサ15は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することによって地球上における現在地を検出し、併せて時刻を検出する。本実施の形態においては、現在地検出部としてGPSセンサ15が使用されるようになっているが、該GPSセンサ15に代えて図示されない距離センサ、ステアリングセンサ、高度計等を単独で、又は組み合わせて使用することもできる。また、前記方位センサ18としてジャイロセンサ、地磁気センサ等を使用することができる。
【0015】
前記データ記録部16は、地図データファイルから成る地図データベースを備え、該地図データベースに地図データが記録される。該地図データには、交差点に関する交差点データ、ノードに関するノードデータ、道路リンクに関する道路データ、探索用に加工された探索データ、施設に関する施設データ等が含まれる。また、前記データ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力するためのデータも記録される。
【0016】
さらに、前記データ記録部16には、統計データファイルから成る統計データベース、走行履歴データファイルから成る走行履歴データベース等が形成され、前記統計データファイルに統計データが、前記走行履歴データファイルに走行履歴データが、いずれも実績データとして記録される。
【0017】
前記統計データは、過去に提供された交通情報の実績、すなわち、履歴を表す履歴情報であり、情報提供者としてのVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の図示されない道路交通情報センタによって過去に提供された交通情報、国土交通省によって提供された道路交通センサスによる交通量を表すデータ(以下「道路交通センサス情報」という。)及び道路時刻表情報、並びに情報センタ51が複数の車両(自車又は他車)から収集した走行履歴データであるプローブデータを単独で、又は組み合わせて使用し、必要に応じて、加工し、統計処理を施すことによって作成される。なお、前記統計データにおいて、前記履歴情報に、渋滞状況を予測する渋滞予測情報等を加えることもできる。その場合、前記統計データを作成するに当たり、履歴情報に、日時、曜日、天候、各種イベント、季節、施設の情報(デパート、スーパーマーケット等の大型の施設の有無)等の詳細な条件が加えられる。
【0018】
前記統計データのデータ項目には、過去に車両が走行した経路、すなわち、各走行経路を構成する各道路リンクについてのリンク番号データ(ID)、走行方向を表す方向フラグ、情報の種類を表す情報種別、所定のタイミングごとの渋滞の度合いを表す渋滞度、前記各道路リンクを走行したときの、所定のタイミングごとの所要時間を表すリンク所要時間、該リンク所要時間の各曜日ごとの平均的なデータ(例えば、曜日平均データ)等から成る。
【0019】
また、走行履歴データは、車両の走行の実績、すなわち、走行経路における走行実績を表すデータ(走行データ)に基づいて算出され、蓄積される。そして、前記走行履歴データのデータ項目は、各道路リンクを走行したときの、所定のタイミングごとのリンク所要時間、各道路リンクを走行したときの、所定のタイミングごとの渋滞度等から成る。なお、本実施の形態において、渋滞度は、渋滞、混雑及び非渋滞の別で表される。
【0020】
前記データ記録部16は、前記各種のデータを記録するために、ハードディスク、CD、DVD、光ディスク等の図示されないディスクを備えるほかに、各種のデータを読み出したり、書き込んだりするための読出・書込ヘッド等の図示されないヘッドを備える。前記データ記録部16にメモリカード等を使用することができる。
【0021】
本実施の形態においては、前記データ記録部16に、前記地図データベース、統計データベース、走行履歴データベース等が配設されるようになっているが、情報センタ51において、前記地図データベース、統計データベース、走行履歴データベース等を配設することもできる。
【0022】
また、前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行う制御装置としての、かつ、演算装置としてのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM32、制御用のプログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路案内等を行うための各種のプログラムが記録されたROM33、各種のデータ、プログラム等を記録するために使用される図示されないフラッシュメモリを備える。
【0023】
本実施の形態においては、前記ROM33に各種のプログラムを記録し、前記データ記録部16に各種のデータを記録することができるが、プログラム、データ等をディスク等に記録することもできる。この場合、ディスク等から前記プログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリに書き込むことができる。したがって、ディスク等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。また、ナビゲーション装置14が車両に搭載された図示されない自動変速機の制御を行うための自動変速機制御装置と接続されている場合には、該自動変速機制御装置の制御用のプログラム、データ等も前記ディスク等に記録することができる。さらに、通信部38を介して前記プログラム、データ等を受信し、前記フラッシュメモリに書き込むこともできる。
【0024】
前記操作部34は、運転者が操作することによって、走行開始時の現在地を修正したり、出発地及び目的地を入力したり、通過点を入力したり、通信部38を作動させたりするためのものであり、前記操作部34として、表示部35とは独立に配設されたキーボード、マウス等を使用することができる。また、前記操作部34として、前記表示部35に形成された画面に画像で表示された各種のキー、スイッチ、ボタン等の画像操作部をタッチ又はクリックすることによって、所定の入力操作を行うことができるようにしたタッチパネルを使用することができる。
【0025】
前記表示部35としてディスプレイが使用される。そして、表示部35に形成された各種の画面に、現在地を表す自車位置、地図、探索経路、該探索経路に沿った案内情報、交通情報等を表示したり、探索経路における次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向を表示したりすることができるだけでなく、前記画像操作部、操作部34、音声入力部36等の操作案内、操作メニュー、キーの案内を表示したり、ラジオ放送の番組等を表示したりすることができる。
【0026】
また、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音声出力部37から、前記探索経路、案内情報、交通情報等が、例えば、音声合成装置によって合成された音声で出力される。
【0027】
前記通信部38は、前記道路交通情報センタから送信された現況の交通情報、一般情報等の各種の情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するためのビーコンレシーバ、ラジオ局を介してラジオ放送、例えば、FM多重放送を受信するためのラジオ受信機等を備える。なお、前記交通情報には、渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況情報等が含まれ、一般情報には、ニュース、天気予報等が含まれる。なお、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0028】
また、前記交通情報は、情報の種別を表す情報種別、所定の領域から成るメッシュを特定するためのメッシュ番号、二つの地点(例えば、交差点)間を連結する道路リンクを特定し、かつ、上り/下りの別を表すリンク番号データ、該リンク番号データに対応させて提供される情報の内容を表すリンク情報を含み、例えば、交通情報が渋滞情報である場合、前記リンク情報は、前記道路リンクの始点から渋滞の先頭までの距離を表す渋滞先頭データ、渋滞度、渋滞区間を前記渋滞の先頭から渋滞の末尾までの距離を表す渋滞長、リンク所要時間等から成る。
【0029】
そして、通信部38は、前記情報センタ51から交通情報、一般情報等の各種の情報を受信することもできる。
【0030】
そのために、前記情報センタ51は、サーバ53、該サーバ53に接続された通信部57及び情報記録部としてのデータベース(DB)58等を備え、前記サーバ53は、制御装置としての、かつ、演算装置としてのCPU54、RAM55、ROM56等を備える。また、前記データベース58に、前記データ記録部16に記録された各種のデータと同様のデータ、例えば、前記地図データ、統計データ、走行履歴データ等が記録される。さらに、情報センタ51は、複数の車両(自車又は他車)から収集した走行履歴データをリアルタイムに提供することができる。
【0031】
なお、前記ナビゲーションシステム、ナビゲーション処理部17、CPU31、54、サーバ53等は、各種のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能する。また、データ記録部16、RAM32、55、ROM33、56、データベース58、フラッシュメモリ等によって記録媒体が構成される。そして、演算装置として、CPU31、54に代えてMPU等を使用することもできる。
【0032】
次に、前記構成のナビゲーションシステムを経路案内システムとして使用したときの基本動作について説明する。
【0033】
まず、運転者によって操作部34が操作され、ナビゲーション装置14が起動されると、CPU31の図示されないナビ初期化処理手段は、ナビ初期化処理を行い、GPSセンサ15によって検出された現在地、方位センサ18によって検出された自車方位等を読み込むとともに、各種のデータを初期化する。なお、前記CPU31の図示されないマッチング処理手段は、マッチング処理を行い、読み込まれた現在地の軌跡、及び現在地の周辺の道路を構成する各道路リンクの形状、配列等に基づいて、現在地がいずれの道路リンク上に位置するかの判定を行うことによって、現在地を特定する。
【0034】
続いて、CPU31の図示されない基本情報取得処理手段は、基本情報取得処理を行い、前記地図データを、データ記録部16から読み出して取得するか、又は通信部38を介して情報センタ51等から受信して取得する。なお、地図データを情報センタ51から取得する場合、前記基本情報取得処理手段は、受信した地図データをフラッシュメモリにダウンロードする。また、地図データを通信部38を介して取得する際にプログラムを併せて取得することもできる。
【0035】
そして、前記CPU31の図示されない表示処理手段は、表示処理を行い、前記表示部35に各種の画面を形成する。例えば、表示処理手段の地図表示処理手段は、地図表示処理を行い、表示部35に地図画面を形成し、該地図画面に自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位を表示する。したがって、運転者は、前記自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。
【0036】
また、運転者が操作部34を操作して目的地を入力すると、CPU31の図示されない目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定する。なお、必要に応じて出発地を入力し、設定することもできる。また、あらかじめ所定の地点を登録しておき、登録された地点を目的地として設定することができる。続いて、運転者が操作部34を操作して探索条件を入力すると、CPU31の図示されない探索条件設定処理手段は、探索条件設定処理を行い、探索条件を設定する。
【0037】
このようにして、目的地及び探索条件が設定されると、CPU31の図示されない経路探索処理手段は、経路探索処理を行い、前記現在地、目的地、探索条件等を読み込むとともに、データ記録部16から探索データ等を読み出し、現在地、目的地及び探索データに基づいて、現在地で表される出発地から目的地までの経路を前記探索条件で探索し、探索経路を表す経路データを出力する。この場合、各道路リンクごとに付与されたリンクコストの合計が最も小さい経路が探索経路とされる。
【0038】
続いて、前記CPU31の図示されない案内処理手段は、案内処理を行い、運転者に対して経路案内を行う。そのために、前記案内処理手段の経路表示処理手段は、経路表示処理を行い、前記経路データを読み込み、該経路データに従って前記地図画面に探索経路を表示する。この場合、必要に応じて、前記案内処理手段の音声出力処理手段は、音声出力処理を行い、音声出力部37から探索経路を音声で出力して経路案内を行う。
【0039】
なお、情報センタ51において経路探索処理を行うことができる。その場合、CPU31は現在地、目的地、探索条件等を情報センタ51に送信する。該情報センタ51は、現在地、目的地、探索条件等を受信すると、CPU54の図示されない経路探索処理手段は、CPU31と同様の経路探索処理を行い、データベース58から探索データ等を読み出し、現在地、目的地及び探索データに基づいて、出発地から目的地までの経路を前記探索条件で探索し、探索経路を表す経路データを出力する。続いて、CPU54の図示されない送信処理手段は、送信処理を行い、前記経路データをナビゲーション装置14に送信する。したがって、該ナビゲーション装置14において、前記基本情報取得処理手段が情報センタ51からの経路データを受信すると、前記案内処理手段は、前述されたような経路案内を行う。
【0040】
ところで、本実施の形態においては、車両の状態に応じて適正な運転の支援を行うようになっている。
【0041】
そのために、CPU31の図示されない運転支援処理手段は、運転支援処理を行い、車両の状態に応じて運転の支援を行う。
【0042】
図2は本発明の第1の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャート、図3は本発明の第1の実施の形態における重量バランス警告処理のサブルーチンを示す図である。
【0043】
まず、前記運転支援処理手段の運転支援開始条件判定処理手段は、運転支援開始条件判定処理を行い、電源監視部47(図1)によって検出された電源のオン・オフを読み込み、電源のオフからオンへの変位、すなわち、電源オフ→オンがあったかどうかによって、運転の支援を開始する条件を表す運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する。
【0044】
電源オフ→オンがあり、運転支援開始条件が成立すると、前記運転支援処理手段の重量バランス警告処理手段は、重量バランス警告処理を行い、重量に関する車両の状態を表す重量バランスを読み込み、重量バランスについて運転の支援を行う。なお、本実施の形態においては、例えば、山岳地において、頂上及び谷間で休憩をしたり、観光をしたりした後、電源オフ→オンがあった場合に重量バランス警告処理が行われる。
【0045】
そのために、まず、重量バランス警告処理手段の重量バランス判定処理手段は、重量バランス判定処理を行い、重量バランス検出部45から重量バランスを読み込み、車両の重量バランスが前後左右で偏っているかどうかを判断する。重量バランスが偏っている場合、重量バランス警告処理手段の重量判定処理手段は、重量判定処理を行い、車両の重量が著しく重いかどうかを判断する。重量が著しく重い場合、重量バランス警告処理手段の要支援判定処理手段は、要支援判定処理を行い、目的地を読み込み、目的地が遠いかどうかによって運転の支援を行う必要性があるかどうかを判断する。なお、探索経路による経路案内が行われている場合は、目的地が設定されているが、探索経路による経路案内が行われていない場合は、目的地が設定されていないので、要支援判定処理は行われない。
【0046】
目的地が遠く、支援を行う必要性がある場合、重量バランス警告処理手段の助言処理手段は、助言処理を行い、2画面表示で重量バランスについて運転者に警告をし、助言を行う。本実施の形態において、警告及び助言は、表示部35にメッセージを表示したり、音声出力部37によってメッセージを音声で出力したりすることによって行われる。
【0047】
なお、2画面表示は、表示部35に、車両の前後の重量バランスを表す車両の側面図、及び左右の重量バランスを表す車両の正面図を隣接させることによって行われる。また、車両の前後左右の重量バランスを表す車両の平面図によって1画面表示を行うことができる。
【0048】
そして、前記警告及び助言は、車両に搭載されている荷物の置き場所、同乗者の座る位置等を変更するように行われる。
【0049】
続いて、前記助言処理手段は、重量バランスが変更されたかどうかを判断し、重量バランスが変更されなかった場合、重量バランスによる前後加速度、操舵力等の走行特性について助言する。例えば、助言処理手段は、表示部35に「アンダーステアリングが発生しやすいので、注意してください。」、「オーバーステアリングが発生しやすいので、注意してください。」、「重量バランスが悪いので、スピードに注意してください。」等のメッセージを表示したり、音声で出力したりして、登坂路、降坂路等におけるカーブを走行する際の注意事項を運転者に通知する。
【0050】
このように、荷物の置き場所、同乗者の座る位置等による重量バランスについて運転者に警告をし、助言を行うようになっているので、車両の状態に応じて適正な運転の支援が行われる。したがって、運転者は快適に車両を走行させることができる。
【0051】
また、電源オフ→オンがあると、運転者に重量バランスについて警告がされ、助言が行われるので、車両の走行を開始する前に、重量バランスを変更することができる。したがって、車両の走行を開始した後に、重量バランスを変更するために、車両を停止させる必要がないので、作業を簡素化することができる。
【0052】
なお、電源がオフである間に、重量が著しく重いことが検出されたときに、自動でナビゲーション装置14の電源をオンにし、重量バランス警告処理を開始し、重量バランスについて助言することもできる。
【0053】
次に、図2のフローチャートについて説明する。
ステップS1 電源オフ→オンがあったかどうかを判断する。電源オフ→オンがあった場合はステップS2に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS2 重量バランス警告処理を行い、処理を終了する。
【0054】
次に、図3のフローチャートについて説明する。
ステップS2−1 重量バランスを読み込む。
ステップS2−2 重量バランスが偏っているかどうかを判断する。重量バランスが偏っている場合はステップS2−3に、偏っていない場合はリターンする。
ステップS2−3 重量が著しく重いかどうかを判断する。重量が著しく重い場合はステップS2−4に、著しく重くない場合はリターンする。
ステップS2−4 目的地が遠いかどうかを判断する。目的地が遠い場合はステップS2−5に進み、遠くない場合はリターンする。
ステップS2−5 2画面表示で重量バランスについて警告及び助言を行う。
ステップS2−6 重量バランスが変更されたかどうかを判断する。重量バランスが変更された場合はリターンし、変更されなかった場合はステップS2−7に進む。
ステップS2−7 重量バランスによる走行特性について助言し、リターンする。
【0055】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0056】
図4は本発明の第2の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャートである。
【0057】
まず、前記運転支援開始条件判定処理手段は、走行中において、前方に注意区間があるかどうかによって、運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する。この場合、前記注意区間は、例えば、峠等の車両を走行させるのに注意が必要になる区間であり、道路形状、勾配、加速度の履歴等に基づいてあらかじめ設定され、データ記録部16(図1)に注意区間データとして記録される。なお、該注意区間データは、注意区間の番号、開始地点、終了地点、開始地点から終了地点までの距離等から成る。また、前記注意区間を設定するために、必要に応じて現地調査、アンケート調査等が行われる。
【0058】
したがって、データ記録部16から注意区間データを読み出し、該注意区間データに基づいて自車位置と注意区間の開始地点との間の距離が一定の値以下になったかどうかによって、前方に注意区間があるかどうかを判断することができる。また、自車位置が注意区間の開始地点を中心とする所定の範囲内にあるかどうかによって、前方に注意区間があるかどうかを判断することもできる。
【0059】
なお、探索経路に従って経路案内がされている場合には、探索データを読み出し、探索経路上に注意区間があるかどうかを判断することができる。また、高度が一定以上の山岳地を走行するかどうかによって、前方に注意区間があるかどうかを判断することができる。
【0060】
そして、前方に注意区間があり、運転支援開始条件が成立すると、前記重量バランス警告処理手段は、第1の実施の形態と同様の重量バランス警告処理を行い、重量バランスについて運転の支援を行う。
【0061】
この場合、運転者が重量バランスを変更する箇所を確保することができるように、前記助言処理手段は、データ記録部16の施設データを参照し、注意区間より手前の休憩箇所を検索し、運転者に案内する。したがって、運転者は休憩箇所において、車両を停止させ、重量バランスを変更することができる。
【0062】
このように、本実施の形態においては、前方に注意区間がある場合に、荷物の置き場所、同乗者の座る位置等による重量バランスについて運転者に警告をし、助言を行うようになっているので、車両の状態に応じて適正な運転の支援が行われる。
【0063】
次に、図4のフローチャートについて説明する。
ステップS11 前方に注意区間があるかどうかを判断する。前方に注意区間がある場合はステップS12に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS12 重量バランス警告処理を行い、処理を終了する。
【0064】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0065】
図5は本発明の第3の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャートである。
【0066】
この場合、まず、前記運転支援開始条件判定処理手段は、電源監視部47(図1)によって検出された電源のオン・オフを読み込み、電源オフ→オンがあったかどうか、及び前方に注意区間があるかどうかによって、運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する。
【0067】
そして、電源オフ→オンがあり、かつ、前方に注意区間があり、運転支援開始条件が成立すると、前記重量バランス警告処理手段は、第1の実施の形態と同様の重量バランス警告処理を行い、重量バランスについて運転の支援を行う。
【0068】
この場合、運転者が重量バランスを変更する箇所を確保することができるように、前記助言処理手段は、データ記録部16の施設データを参照し、注意区間より手前の休憩箇所を検索し、運転者に案内する。したがって、運転者は休憩箇所において、車両を停止させ、重量バランスを変更することができる。
【0069】
このように、本実施の形態においては、電源オフ→オンがあり、かつ、前方に注意区間がある場合に、荷物の置き場所、同乗者の座る位置等による重量バランスについて運転者に警告をし、助言を行うようになっているので、車両の状態に応じて適正な運転の支援が行われる。したがって、車両の走行を開始する前に、重量バランスを変更することができるので、運転者は快適に車両を走行させることができる。さらに、走行を開始した後も、重量バランスを変更することができるので、運転者は一層快適に車両を走行させることができる。
【0070】
次に、図5のフローチャートについて説明する。
ステップS21 電源オフ→オンがあったかどうかを判断する。電源オフ→オンがあった場合はステップS22に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS22 前方に注意区間があるかどうかを判断する。前方に注意区間がある場合はステップS23に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS23 重量バランス警告処理を行い、処理を終了する。
【0071】
ところで、本発明の第2の実施の形態においては、運転支援開始条件判定処理手段は、運転支援開始条件判定処理において、前方に注意区間があるかどうかを判断するようにしている。
【0072】
そこで、前方に注意区間がある場合において、道路の状態に応じて適正な運転の支援を行うようにした本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0073】
図6は本発明の第4の実施の形態における重量バランス警告処理のサブルーチンを示す図である。
【0074】
この場合、前記運転支援開始条件判定処理手段は、第2の実施の形態と同様に、走行中において、前方に注意区間があるかどうかによって、運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する。
【0075】
そして、前方に注意区間があり、運転支援開始条件が成立すると、前記重量バランス警告処理手段は、注意区間における道路の状態に応じて、重量バランスについて運転の支援を行う。そのために、まず、前記要支援判定処理手段は、注意区間が一定の距離以上あるかどうかによって運転の支援を行う必要性があるかどうかを判断する。
【0076】
注意区間が一定の距離以上あり、支援を行う必要性がある場合、前記助言処理手段は、2画面表示で重量バランスについて運転者に警告をし、助言を行う。すなわち、前記助言処理手段は、道路の状態として道路が登坂路であるかどうかを判断する。そして、道路が登坂路である場合、重量が前輪に加わるように、すなわち、重量バランスを前にするように助言し、道路が登坂路ではない場合(平坦路又は降坂路である場合)、重量が後輪に加わるように、すなわち、重量バランスを後ろにするように助言する。
【0077】
この場合、運転者が重量バランスを変更する箇所を確保することができるように、前記助言処理手段は、データ記録部16の施設データを参照し、注意区間より手前の休憩箇所を検索し、運転者に案内することができる。
【0078】
なお、道路が登坂路であるかどうかは、データ記録部16において座標に対応させて記録された勾配データを読み込むことによって判断することができる。
【0079】
続いて、助言処理手段は、重量バランスが変更されたかどうかを判断し、重量バランスが変更された場合、注意区間の終了地点が検出されるまで変更された重量バランスで車両を走行させる。そして、注意区間の終了地点が検出されると、前記助言処理手段は、重量バランスを元に戻すように助言する。
【0080】
続いて、助言処理手段は、重量バランスを変えないことが選択されたかどうかを判断し、重量バランスを変えないことが選択された場合、重量バランスによる走行特性について助言する。例えば、助言処理手段は、表示部35に「アンダーステアリングが発生しやすいので、注意してください。」、「オーバーステアリングが発生しやすいので、注意してください。」、「重量バランスが悪いので、スピードに注意してください。」等のメッセージを表示したり、音声で出力したりして、登坂路、降坂路等を走行する際の注意事項を運転者に通知する。
【0081】
このように、道路が登坂路であるか、降坂路であるかによって重量バランスについて運転者に警告をし、助言を行うようになっているので、道路の状態に応じて適正な運転の支援が行われる。したがって、運転者は快適に車両を走行させることができる。
【0082】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS12−1 注意区間が一定の距離以上あるかどうかを判断する。注意区間が一定の距離以上ある場合はステップS12−2に進み、注意区間が一定の距離より短い場合はリターンする。
ステップS12−2 登坂路であるかどうかを判断する。登坂路である場合はステップS12−3に、登坂路でない場合はステップS12−4に進む。
ステップS12−3 重量バランスを前にするように助言する。
ステップS12−4 重量バランスを後ろにするように助言する。
ステップS12−5 重量バランスが変更されたかどうかを判断する。重量バランスが変更された場合はステップS12−6に、変更されなかった場合はステップS12−8に進む。
ステップS12−6 注意区間の終了地点が検出されるのを待機する。
ステップS12−7 重量バランスを元に戻すように助言し、リターンする。
ステップS12−8 重量バランスによる走行特性について助言し、リターンする。
【0083】
ところで、本発明の第3の実施の形態においては、運転支援開始条件判定処理手段は、運転支援開始条件判定処理において、電源オフ→オンがあったかどうか、及び前方に注意区間があるかどうかを判断するようにしている。
【0084】
そこで、電源オフ→オンがあり、かつ、前方に注意区間がある場合において、道路の状態に応じて適正な運転の支援を行うようにした本発明の第5の実施の形態について説明する。
【0085】
この場合、前記運転支援開始条件判定処理手段は、第3の実施の形態と同様に、電源オフ→オンがあったかどうか、及び走行中において、前方に注意区間があるかどうかによって、運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する。
【0086】
そして、電源オフ→オンがあり、かつ、前方に注意区間があり、運転支援開始条件が成立すると、前記重量バランス警告処理手段は、第4の実施の形態と同様の重量バランス警告処理を行い、重量バランスについて運転の支援を行う。
【0087】
このように、電源オフ→オンがあると、荷物の置き場所、同乗者の座る位置等による重量バランスについて運転者に警告をし、さらに、道路が登坂路であるか、降坂路であるかによって重量バランスについて運転者に警告をし、助言を行うようになっているので、車両の状態及び道路の状態に応じて適正な運転の支援が行われる。したがって、運転者は快適に車両を走行させることができる。
【0088】
次に、電源オフ→オンがあった場合に、運転者又は同乗者の状態に応じて、適正な運転の支援を行うようにした本発明の第6の実施の形態について説明する。
【0089】
図7は本発明の第6の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャート、図8は本発明の第6の実施の形態における車酔い警告処理のサブルーチンを示す図である。
【0090】
まず、前記運転支援開始条件判定処理手段は、運転支援開始条件判定処理を行い、電源監視部47(図1)によって検出された電源のオン・オフを読み込み、電源オフ→オンがあったかどうかによって、運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する。
【0091】
電源オフ→オンがあり、運転支援開始条件が成立すると、前記運転支援処理手段の車酔い警告処理手段は、車酔い警告処理を行い、車酔いしやすい人のために運転の支援を行う。
【0092】
そのために、車酔い警告処理手段は、車酔いしやすい人のために運転者に警告し、助言する。本実施の形態においては、例えば、車酔いしやすい人が運転するように助言したり、休憩に適した箇所を検索して運転者に案内し、休憩を採るように助言したり、重量バランスを中央に寄せるように助言する。なお、重量バランスを中央に寄せると、車両が振動するのを抑制することができる。さらに、急な加減速、急な操舵等をしないように助言することができる。
【0093】
続いて、前記車酔い警告処理手段は、車両の窓が開いているかどうかを判断し、車両の窓が開いていない場合、パワーウィンドウを制御し、窓を開ける。なお、雨天の場合、窓を開けると雨が車内に侵入するので、前記車酔い警告処理手段は、ワイパーが作動させられているかどうかによって雨天であるかどうかを判断し、雨天である場合に、窓を開けるのを阻止する。また、高速で走行中においても、窓を開けると強い風が車内に侵入するので、前記車酔い警告処理手段は、車速が閾値以上であるかどうかを判断し、閾値以上で有る場合に、窓を開けるのを阻止する。なお、前記車酔い警告処理手段は、窓を開けるのに伴って、一定以上の温度が変化することがないように、窓の開度を調整することができる。
【0094】
このように、電源オフ→オンがあると、車酔いしやすい人ために助言が行われるので、運転者又は同乗者の状態に応じて適正な運転の支援が行われる。したがって、運転者は快適に車両を走行させることができ、運転者又は同乗者が車酔いするのを抑制することができる。
【0095】
次に、図7のフローチャートについて説明する。
ステップS31 電源オフ→オンがあったかどうかを判断する。電源オフ→オンがあった場合はステップS32に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS32 車酔い警告処理を行い、処理を終了する。
【0096】
次に、図8のフローチャートについて説明する。
ステップS32−1 車酔いしやすい人のために助言を行う。
ステップS32−2 窓が開いているかどうかを判断する。窓が開いている場合はリターンし、開いていない場合はステップS32−3に進む。
ステップS32−3 パワーウインドウを制御し、窓を開け、リターンする。
【0097】
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。
【0098】
図9は本発明の第7の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャートである。
【0099】
まず、前記運転支援開始条件判定処理手段は、走行中において、前方に注意区間があるかどうかによって、運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する。前記注意区間は、前述されたように、例えば、峠等の車両を走行させるのに注意が必要になる区間であり、道路形状、勾配、加速度の履歴等に基づいてあらかじめ設定され、データ記録部16に注意区間データとして記録される。この場合、前記注意区間は、道路種別、天候、舗装状態等によっても設定される。なお、前記注意区間データは、注意区間の番号、開始地点、終了地点、開始地点から終了地点までの距離等から成る。また、前記注意区間を設定するために、必要に応じて現地調査、アンケート調査等が行われる。
【0100】
したがって、データ記録部16から注意区間データを読み出し、注意区間データに基づいて自車位置と注意区間の開始地点との間の距離が一定の値以下になったかどうかによって、前方に注意区間があるかどうかを判断することができる。また、自車位置が注意区間の開始地点を中心とする所定の範囲内にあるかどうかによって、前方に注意区間があるかどうかを判断することもできる。
【0101】
なお、探索経路に従って経路案内がされている場合には、探索データを読み出し、探索経路上に注意区間があるかどうかを判断することができる。また、高度が一定以上の山岳地を走行するかどうかによって、前方に注意区間があるかどうかを判断することができる。
【0102】
そして、前方に注意区間があり、運転支援開始条件が成立すると、前記車酔い警告処理手段は、第6の実施の形態と同様の車酔い警告処理を行い、運転の支援を行う。さらに、探索経路に従って経路案内がされていて、観光等を目的としていない場合には、注意区間を避けるような経路を再び探索することができる。
【0103】
このように、前方に注意区間があると、車酔いしやすい人ために助言が行われるので、運転者又は同乗者の状態に応じて適正な運転の支援が行われる。したがって、運転者は快適に車両を走行させることができ、運転者又は同乗者が車酔いするのを抑制することができる。
【0104】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS41 前方に注意区間があるかどうかを判断する。前方に注意区間がある場合はステップS42に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS42 車酔い警告処理を行い、処理を終了する。
【0105】
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。
【0106】
図10は本発明の第8の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャートである。
【0107】
この場合、まず、前記運転支援開始条件判定処理手段は、電源監視部47(図1)によって検出された電源のオン・オフを読み込み、電源オフ→オンがあったかどうか、及び前方に注意区間があるかどうかによって、運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する。
【0108】
そして、電源オフ→オンがあり、かつ、前方に注意区間があり、運転支援開始条件が成立すると、前記重量バランス警告処理手段は、第6の実施の形態と同様の車酔い警告処理を行い、運転の支援を行う。
【0109】
次に、図10のフローチャートについて説明する。
ステップS51 電源オフ→オンがあったかどうかを判断する。電源オフ→オンがあった場合はステップS52に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS52 前方に注意区間があるかどうかを判断する。前方に注意区間がある場合はステップS53に進み、ない場合は処理を終了する。
ステップS53 車酔い警告処理を行い、処理を終了する。
【0110】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態における重量バランス警告処理のサブルーチンを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第4の実施の形態における重量バランス警告処理のサブルーチンを示す図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第6の実施の形態における車酔い警告処理のサブルーチンを示す図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第8の実施の形態における運転支援処理手段の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
14 ナビゲーション装置
31 CPU
43 ネットワーク
45 重量バランス検出部
51 情報センタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の重量バランスを検出する重量バランス検出部と、車両の運転の支援を開始する条件を表す運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する運転支援開始条件判定処理手段と、前記運転支援開始条件が成立すると、車両の重量バランスを読み込み、重量バランスについて運転者に助言する重量バランス警告処理手段とを有することを特徴とする運転支援システム。
【請求項2】
車両の運転の支援を開始する条件を表す運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する運転支援開始条件判定処理手段と、前記運転支援開始条件が成立すると、車酔いのしやすい人のために運転者に助言する車酔い警告処理手段とを有することを特徴とする運転支援システム。
【請求項3】
前記運転支援開始条件判定処理手段は、電源のオフからオンへの変位があったかどうかによって運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する請求項1又は2に記載の運転支援システム。
【請求項4】
前記運転支援開始条件判定処理手段は、前方に注意区間があるかどうかによって運転支援開始条件が成立したかどうかを判断する請求項1又は2に記載の運転支援システム。
【請求項5】
前記重量バランス警告処理手段は、重量に関する車両の状態に応じて、重量バランスについて運転者に助言する請求項1に記載の運転支援システム。
【請求項6】
前記重量バランス警告処理手段は、注意区間における道路の状態に応じて、重量バランスについて運転者に助言する請求項1に記載の運転支援システム。
【請求項7】
前記重量バランス警告処理手段は、重量バランスが変更されたかどうかを判断し、重量バランスが変更されない場合に、重量バランスによる車両の走行特性について助言する請求項1に記載の運転支援システム。
【請求項8】
前記車酔い警告処理手段は、前記運転支援開始条件が成立すると、車両の窓が開いているかどうかを判断し、車両の窓が開いていない場合、該窓を開ける請求項2に記載の運転支援システム。
【請求項9】
車両の重量バランスを検出し、車両の運転の支援を開始する条件を表す運転支援開始条件が成立したかどうかを判断し、前記運転支援開始条件が成立すると、車両の重量バランスを読み込み、重量バランスについて運転者に助言することを特徴とする運転支援方法。
【請求項10】
車両の運転の支援を開始する条件を表す運転支援開始条件が成立したかどうかを判断し、前記運転支援開始条件が成立すると、車酔いのしやすい人のために運転者に助言することを特徴とする運転支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−273232(P2006−273232A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−98378(P2005−98378)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】