説明

運転支援装置、運転支援方法及びコンピュータプログラム

【課題】ユーザの待ち時間を発生させること無く後方画像を表示装置に表示させることを可能とした運転支援装置、運転支援方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】車両の後方画像を表示するBGMモードを含む複数のモードが設定可能に構成され、車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合には、車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、BGMモードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する(S5)ように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転を支援する運転支援装置、運転支援方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ナビゲーションシステムの普及にともなって、車両の周辺の状況を車室内の表示装置に表示する周辺監視機能を搭載する車両が増加している。
【0003】
ここで、特に前記周辺監視機能の中には、車両の後方環境を撮像したカメラ画像(以下、後方画像という)を表示して、特にバックにより駐車場の駐車スペースへの進入又は退出を行う車両に対する運転者の運転を支援する運転支援機能がある。また、このような運転支援機能は、走行中の車両において常に機能させるのではなく、所定の条件(例えば、シフト位置がR(リバース)にある状態)を満たした場合にのみ機能し、後方画像を表示するように構成されている(例えば特開2008−24077号公報参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−24077号公報(第6−8頁、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、運転支援機能を車両において機能させるためには、所定の起動プログラムをナビゲーション装置等の車載器で実行する必要があり、所定の条件を満たしてから運転支援機能が実行され、後方画像が表示されるまで一定の時間が必要であった。従って、駐車場の駐車スペースへの進入又は退出を行う場合に、ユーザの待ち時間が生じていた。
【0006】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、前向き駐車を行った車両が駐車スペースからバックにより退出する場合において、ユーザの待ち時間を発生させること無く後方画像を表示装置に表示させることを可能とした運転支援装置、運転支援方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る運転支援装置(1)は、車両の後方画像(61)を前記車両に搭載された表示装置(15)に表示する後方画像表示モードを含む複数のモードの内からモードを切り替えて設定するモード設定手段(13)と、前記モード設定手段によって設定されたモードを機能させることによって前記車両の運転支援を行う運転支援手段(13)と、前記車両が前向き駐車を行ったことを検出する駐車検出手段(13)と、前記駐車検出手段によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記駐車検出手段によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する優先設定手段(13)と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る運転支援装置は、請求項1に記載の運転支援装置において、前記優先設定手段(13)は、前記駐車検出手段(13)によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記駐車検出手段によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、電源がONされた場合における前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムの起動順位を高い順位に変更することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る運転支援装置は、請求項1に記載の運転支援装置において、前記優先設定手段(13)は、前記駐車検出手段(13)によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記モード設定手段(13)によって前記後方画像表示モードが設定される前に、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムを実行するように設定することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る運転支援装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の運転支援装置において、前記車両のシフト位置を検出するシフト位置検出手段(13)と、前記モード設定手段(13)は、前記シフト位置検出手段によって前記車両のシフト位置がリバースとなったことが検出された場合に、前記後方画像表示モードを設定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る運転支援装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の運転支援装置において、ユーザの操作に基づいて地点を登録する地点登録手段(13)と、前記駐車検出手段(13)によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記車両が駐車を行った地点を取得する駐車地点取得手段(13)と、を有し、前記優先設定手段(13)は、前記駐車地点取得手段により取得された地点が前記地点登録手段により登録された地点である場合に、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6に係る運転支援装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の運転支援装置において、前記駐車検出手段(13)によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記車両が駐車を行った地点を取得する駐車地点取得手段(13)を有し、前記優先設定手段(13)は、前記駐車地点取得手段により取得された地点が駐車場である場合に、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に係る運転支援方法は、車両の後方画像(61)を前記車両に搭載された表示装置(15)に表示する後方画像表示モードを含む複数のモードの内からモードを切り替えて設定するモード設定ステップと、前記モード設定ステップによって設定されたモードを機能させることによって前記車両の運転支援を行う運転支援ステップと、前記車両が前向き駐車を行ったことを検出する駐車検出ステップと、前記駐車検出ステップによって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記駐車検出ステップによって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する優先設定ステップと、を有することを特徴とする。
【0014】
更に、請求項8に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに搭載され、車両の後方画像(61)を前記車両に搭載された表示装置(15)に表示する後方画像表示モードを含む複数のモードの内からモードを切り替えて設定するモード設定機能と、前記モード設定機能によって設定されたモードを機能させることによって前記車両の運転支援を行う運転支援機能と、前記車両が前向き駐車を行ったことを検出する駐車検出機能と、前記駐車検出機能によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記駐車検出機能によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する優先設定機能と、をプロセッサ(41)に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
前記構成を有する請求項1に記載の運転支援装置によれば、車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定するので、前向き駐車を行った車両がバックにより駐車スペースから退出する場合において、ユーザの待ち時間を発生させること無く後方画像を表示装置に表示させることが可能となる。
【0016】
また、請求項2に記載の運転支援装置によれば、後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する手段として、電源がONされた場合における後方画像表示モードを機能させる為のプログラムの起動順位を高い順位に変更するので、電源がONされてから後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが起動されるまでの時間を短縮することが可能となる。従って、電源がONされた直後にモード設定手段によって後方画像表示モードが設定された場合において、後方画像が表示装置に表示されるまでの所要時間を短縮させることが可能となる。
【0017】
また、請求項3に記載の運転支援装置によれば、後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する手段として、モード設定手段によって後方画像表示モードが設定される前に、後方画像表示モードを機能させる為のプログラムを実行するように設定するので、モード設定手段によって後方画像表示モードが設定される前に予め後方画像表示モードを機能させた状態とすることが可能となる。従って、その後にモード設定手段によって後方画像表示モードが設定された場合において、後方画像が表示装置に表示されるまでの所要時間を短縮させることが可能となる。
【0018】
また、請求項4に記載の運転支援装置によれば、モード設定手段は車両のシフト位置がリバースとなったことが検出された場合に、後方画像表示モードを設定するので、ACCがオンされた後に車両のシフト位置がリバースに変更された場合において、車両のシフト位置がリバースに変更されてから後方画像が表示装置に表示されるまでの所要時間を短縮させることが可能となる。
【0019】
また、請求項5に記載の運転支援装置によれば、車両が前向き駐車を行ったことが検出された地点が予め登録された地点である場合において、駐車後に後方画像表示モードが設定される可能性が高いと予測し、後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することが可能となる。従って、必要な状況において適切に後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することが可能となる。
【0020】
また、請求項6に記載の運転支援装置によれば、車両が前向き駐車を行ったことが検出された地点が駐車場である場合において、駐車後に後方画像表示モードが設定される可能性が高いと予測し、後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することが可能となる。従って、必要な状況において適切に後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することが可能となる。
【0021】
また、請求項7に記載の運転支援方法によれば、車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定するので、前向き駐車を行った車両がバックにより駐車スペースから退出する場合において、ユーザの待ち時間を発生させること無く後方画像を表示装置に表示させることが可能となる。
【0022】
更に、請求項8に記載のコンピュータプログラムによれば、車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定させるので、前向き駐車を行った車両がバックにより駐車スペースから退出する場合において、ユーザの待ち時間を発生させること無く後方画像を表示装置に表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図2】本実施形態に係るナビゲーション装置において設定されるモードについて説明した図である。
【図3】ナビゲーション装置においてナビモードが設定されている状態で、液晶ディスプレイに表示される走行案内画面を示した図である。
【図4】ナビゲーション装置においてBGMモードが設定されている状態で、液晶ディスプレイに表示されるBGM画面を示した図である。
【図5】ナビゲーション装置においてTVモードが設定されている状態で、液晶ディスプレイに表示されるTV画面を示した図である。
【図6】本実施形態に係るモード優先設定処理プログラムのフローチャートである。
【図7】プログラムの起動順位の設定変更例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係る運転支援装置についてナビゲーション装置に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
【0025】
図1に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、車両の現在位置を検出する現在位置検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU13と、ユーザからの操作を受け付ける操作部14と、ユーザに対して地図や目的地までの案内経路を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17と、プローブセンタやVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール18と、放送電波を受信する為のチューナ装置19とから構成されている。また、ナビゲーション装置1には後方カメラ20が接続されている。
【0026】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部11は、GPS21、車速センサ22、ステアリングセンサ23、ジャイロセンサ24等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ22は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU13に出力する。そして、ナビゲーションECU13は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
【0027】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB31や登録地点DB32やナビゲーション装置1で実行される各種アプリケーションプログラム33等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部12をハードディスクの代わりにメモリカードやCDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
【0028】
ここで、地図情報DB31は、経路案内、交通情報案内及び地図表示に用いられる地図データが記録された記憶手段である。
また、地図データは、具体的には、道路(リンク)形状に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、施設等の地点に関する情報であるPOIデータ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ、地図、道路、交通情報等の画像を液晶ディスプレイ15に描画するための画像描画データ等から構成されている。
尚、地図情報DB31は、地図配信センタ等から配信される更新データや記憶媒体(例えば、DVDやメモリーカード)を介して提供される更新データに基づいて更新される。
【0029】
また、登録地点DB32は、自宅やユーザにより選択された任意の地点や施設等が記憶された記憶手段である。具体的には、ユーザが所定の地点登録操作を行うことにより、車両が現在位置する地点や地図画像上で指定された任意の地点や検索された施設等が登録される。そして、登録された地点の名称や位置座標が登録地点DB32に記憶される。
尚、ユーザは目的地を設定する際において、登録地点DB32に記憶された地点や施設については、施設の検索操作を必要とせず、容易な操作で目的地に設定することが可能となる。
【0030】
また、アプリケーションプログラム33は、ナビゲーション装置1で実行されることによりナビゲーション装置1で各種機能を実行させるためのプログラムである。ここで、本実施形態に係るナビゲーション装置1は、以下に示す(A)〜(C)の3種類のモードのいずれかが設定され、設定されたモードに基づいて各種制御が実行され、車両の運転支援が行われる。また、設定されるモードはユーザの操作や車両の状態に基づいて、ナビゲーションECU13により切り替えられる。
(A)ナビモード
車両周辺の地図画像の液晶ディスプレイ15への表示、目的地への推奨経路の探索、案内経路に基づく走行案内等を行うモード。
(B)BGMモード(後方画像表示モード)
後方カメラ20によって撮像した車両の後方環境の画像(後方画像)に車両の予測軌跡を重畳して描画した画像(以下、BGM画像という)を液晶ディスプレイ15に表示するモード。
(C)TVモード
地上デジタル放送やワンセグ放送等のテレビ放送を受像するモード。
従って、アプリケーションプログラム33には、ナビゲーション装置1において(A)ナビモードを機能させるために実行されるアプリケーションプログラム34と、ナビゲーション装置1において(B)BGMモードを機能させるために実行されるアプリケーションプログラム35と、(C)TVモードを機能させるために実行されるアプリケーションプログラム36が含まれる。尚、ナビゲーション装置1には、上記(A)〜(C)以外のモードを設定可能に構成しても良い。
【0031】
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述のモード優先設定処理プログラム(図6参照)等が記録されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU13は、処理アルゴリズムとしての各種手段を構成する。例えば、経路探索手段は、出発地(例えば自車の現在位置)から目的地へと至る案内経路を探索する。モード設定手段は、車両の後方画像を液晶ディスプレイ15に表示するBGMモードを含む複数のモードの内からモードを切り替えて設定する。運転支援手段は、モード設定手段によって設定されたモードを機能させることによって車両の運転支援を行う。駐車検出手段は、車両が前向き駐車を行ったことを検出する。優先設定手段は、車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、BGMモードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する。シフト位置検出手段は、車両のシフト位置を検出する。地点登録手段は、ユーザの操作に基づいて地点を登録する。駐車地点取得手段は、車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、車両が駐車を行った地点を取得する。
【0032】
操作部14は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際、ナビゲーション装置1に設定されているモードを切り替える際、地点を登録する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14は液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。また、マイクと音声認識装置によって構成することもできる。
【0033】
また、液晶ディスプレイ15には、道路を含む地図画像、BGM画像、テレビ画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの案内経路、案内経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
【0034】
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU13からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内、テレビ音声等を出力する。
【0035】
また、DVDドライブ17は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB31の更新等が行われる。
【0036】
また、通信モジュール18は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
【0037】
また、チューナ装置19は、ナビゲーション装置1と一体又は別体に設けられ、電波塔から発せられる放送電波を受信し、予め選択された物理チャンネル(周波数帯域)の信号を映像信号や音声信号に変換して出力する装置である。
【0038】
また、後方カメラ20は、例えばCCD等の固体撮像素子を用いたものであり、車両の後方に装着されたナンバープレートの上中央付近に取り付けられ、視線方向を水平よりやや下方に向けて設置される。そして、BGMモードがナビゲーション装置1に設定されている状態では、車両の進行方向となる車両後方を撮像する。そして、後方カメラ20により撮像した画像は、液晶ディスプレイ15に表示される。
【0039】
また、ナビゲーションECU13は、CAN(コントローラエリアネットワーク)を介して、車両を制御する各種制御ECUと相互通信可能に接続される。更に、ナビゲーションECU13は、CANを介して各種制御ECUから取得した各パラメータに基づいて、車両のシフト位置が「P(パーキング)」、「N(ニュートラル)」、「R(リバース)」、「D(ドライブ)」、「2(2速)」、「L(ロー)」のいずれの位置となっているかを検出する。
【0040】
次に、ナビゲーション装置1に設定される上記(A)〜(C)のモードについてより詳細に説明する。図2は、ナビゲーション装置1に設定される各モードの一覧と、各モードがナビゲーション装置1に設定される条件を示した図である。
【0041】
図2に示すように、“(A)ナビモード”は、他のモードが設定されている間を除いて、車両のACCがオン(ナビゲーション装置1の電源がオン)されてから、車両のACCがオフ(ナビゲーション装置1の電源がオフ)されるまでの間において設定される。そして、ナビゲーションECU13は、“(A)ナビモード”に設定が切り替えられると、“(A)ナビモード”を機能させる為のアプリケーションプログラム34を実行する。その結果、図3に示す走行案内画面51が液晶ディスプレイ15に表示される。
【0042】
図3に示すように液晶ディスプレイ15に表示される走行案内画面51には、車両の現在位置周辺の地図画像52と、地図上にマッチングされた車両の現在位置を示す自車位置マーク53と、地図の表示エリアの中央位置を特定する中央カーソル54と、ナビゲーション装置1に設定されている案内経路(案内経路が設定されている場合にのみ表示される)55と、施設(駐車場、ガソリンスタンド、レストラン、コンビニエンスストア等)の位置やジャンルを示すPOIアイコン56とが表示される。そして、ユーザは走行案内画面51を参照することによって、現在の車両周辺の施設情報や道路形状(案内経路が設定されている場合には案内経路を含む)等を把握することが可能となる。また、“(A)ナビモード”が設定されている状態では、経路探索やナビゲーション装置1に設定されている案内経路に沿った車両の走行案内等の運転支援も行われる。
【0043】
また、図2に示すように、“(B)BGMモード”は、車両のシフト位置がリバースとなっている間において設定される。そして、ナビゲーションECU13は、“(B)BGMモード”に設定が切り替えられると、“(B)BGMモード”を機能させる為のアプリケーションプログラム35を実行する。但し、後述のように車両が前向き駐車を行ったことが検出された状態では、車両のシフト位置がリバースとなる前にアプリケーションプログラム35を実行する場合がある。その結果、図4に示すBGM画面61が液晶ディスプレイ15に表示される。
【0044】
図4に示すように液晶ディスプレイ15に表示されるBGM画面61には、車両の後方環境を後方カメラ20によって撮像した後方画像62と、後方画像62に重畳された今後の車両の予測軌跡63とが表示される。尚、予測軌跡63は、車速センサ22やステアリングセンサ23等の各種センサの検出結果に基づいて、ナビゲーションECU13により算出される。そして、ユーザはBGM画面61を参照することによって、後退時における車両の後方状況の把握が容易となり、車両が駐車スペースに対してどのような角度で進入するのか、或いは駐車スペースからどのような角度で退出するのかを認識することができる。それによって、車両の運転操作を容易に行うことが可能となる。
【0045】
また、図2に示すように、“(C)TVモード”は、操作部14においてTVモードを開始する為のユーザの所定の操作を受け付けた時点から、その後にTVモードを終了する為のユーザの所定の操作を受け付けるまでの間において設定される。そして、ナビゲーションECU13は、“(C)TVモード”に設定が切り替えられると、“(C)TVモード”を機能させる為のアプリケーションプログラム36を実行する。その結果、図5に示すTV画面71やチャンネルリスト等が液晶ディスプレイ15に表示される。
【0046】
図5に示すように液晶ディスプレイ15に表示されるTV画面71には、ユーザにより選択されたチャンネルの放送局の放送画像72が液晶ディスプレイ15に表示され、また、チャンネル名と放送局を示す『2Ch A県テレビ』の文字が放送画像72の右上に表示される。それによって、ユーザはTV放送を視聴可能になるとともに、現在視聴している放送の放送局や現在選択されているチャンネル番号を把握することが可能となる。
【0047】
続いて、前記構成を有するナビゲーション装置1において実行するモード優先設定処理プログラムについて図6に基づき説明する。図6は本実施形態に係るモード優先設定処理プログラムのフローチャートである。ここで、モード優先設定処理プログラムは車両のACCがONされた後に実行され、車両が前向き駐車を行ったことを検出した場合に、ナビゲーション装置1において“BGMモード” を機能させる為のアプリケーションプログラム35が優先的に実行されるように設定するプログラムである。尚、以下の図6にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーションECU13が備えているRAM42、ROM43等に記憶されており、CPU41により実行される。
【0048】
モード優先設定処理プログラムでは、先ずステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU41は、ナビゲーション装置1の搭載された車両に関する車両情報を取得する。具体的に前記S1でCPU41は、車両情報として車両の現在位置やシフト位置等を取得する。尚、車両の現在位置を取得する際には、地図上に車両の現在位置をマッチングさせるマップマッチング処理についても行う。
【0049】
次に、S2においてCPU41は、車両が駐車されたか否かを判定する。具体的にCPU41は、前記S1で取得した車両の現在位置が道路上にマッチングされていない状態でシフト位置がパーキングに変更された場合に、車両が駐車されたと判定する。尚、車両の現在位置が駐車場に位置する状態でシフト位置がパーキングに変更された場合に、車両が駐車されたと判定しても良い。
【0050】
そして、車両が駐車したことが検出された場合(S2:YES)には、S3へと移行する。それに対して、車両が駐車したことが検出されなかった場合(S2:NO)には、当該モード優先設定処理プログラムを終了する。
【0051】
S3においてCPU41は、車両が前向き駐車を行うことによって駐車をしたか否かを判定する。尚、車両が前向き駐車を行うことによって駐車をしたか否かは例えば以下の(a)〜(d)の方法により判定する。
(a)ステアリングセンサ23やジャイロセンサ24によって駐車時の車両の方位を検出し、車両の後方に道路が有る場合に、車両が前向き駐車を行うことによって駐車をしたと判定する。
(b)車両の前方に設置されたカメラで撮像した車両の前方環境の画像に対して画像認識処理を行い、駐車された車両の前方に壁や他車両等の障害物が位置する場合に、車両が前向き駐車を行うことによって駐車をしたと判定する。
(c)車両の後方に設置された後方カメラ20で撮像した車両の後方環境の画像に対して画像認識処理を行い、駐車された車両の後方に壁や他車両等の障害物が存在しない場合に、車両が前向き駐車を行うことによって駐車をしたと判定する。
(d)車両の駐車直前のシフト位置の変更履歴を検出し、ドライブからパーキングへと変更された場合、或いはリバースに変更された期間が存在してもその期間が所定走行距離以内(例えば5m以内)の場合に、車両が前向き駐車を行うことによって駐車をしたと判定する。
尚、上記(a)〜(d)の方法を複合的に用いることにより判定しても良い。
【0052】
そして、車両が前向き駐車を行うことによって駐車をしたと判定された場合(S3:YES)には、S4へと移行する。それに対して、車両が前向き駐車を行うことによって駐車をしていないと判定された場合(S3:NO)には、当該モード優先設定処理プログラムを終了する。
【0053】
S4においてCPU41は、車両が駐車された駐車位置がナビゲーション装置1で登録された登録地点であるか否かを判定する。具体的には、登録地点DB32に登録された地点の座標と車両の現在位置の座標とを比較し、一致する場合に車両が駐車された駐車位置がナビゲーション装置1で登録された登録地点であると判定する。尚、登録地点は、前記したようにユーザの操作に基づいて登録され、例えば、自宅、勤務地、ユーザが頻繁に利用する店舗等が該当する。
【0054】
そして、車両が駐車された駐車位置がナビゲーション装置1で登録された登録地点であると判定された場合(S4:YES)には、S5へと移行する。それに対して、車両が駐車された駐車位置がナビゲーション装置1で登録された登録地点でないと判定された場合(S4:NO)には、当該モード優先設定処理プログラムを終了する。
【0055】
S5においてCPU41は、通常時(即ち、前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合や、登録地点で駐車が行われなかった場合)よりもBGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35が優先的に実行されるように設定する。
【0056】
BGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35が優先的に実行されるように設定する手段としては、例えば以下の(1)又は(2)の方法がある。
【0057】
(1)ナビゲーション装置1において電源がONされた場合におけるプログラムの起動順位を変更し、BGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35の起動順位を通常時より高い順位に変更する。
ここで、図7はナビゲーション装置1において電源がONされた場合におけるプログラムの起動順位を設定したテーブルを示した図である。図7に示すように、通常時のプログラムの起動順位は、先ずブートプログラムが実行され、OS(Operating System)の起動プログラムが実行され、その後にナビモードを機能させる為のアプリケーションプログラム34が実行される。更に、複数のプログラムが起動された後に、BGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35が実行される。しかし、前記S5においてBGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35が優先的に実行されるように設定されると、BGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35が実行される順位がより高い順位に変更される。その結果、ナビゲーション装置1において電源がONされてからBGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35が起動されるまでの時間が短縮される。従って、ACCがオンされた直後に車両のシフト位置がリバースに変更された場合において、BGM画面61(図4参照)が表示されるまでの所要時間を短縮させることが可能となる。
【0058】
(2)ナビゲーションECU13によってBGMモードが設定される前(即ち、車両のシフト位置がリバースに変更される前)に、BGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35を実行するように設定する。
ここで、ナビゲーション装置1は複数種類(例えば2種類)のモードを同時に機能させることが可能である。但し、液晶ディスプレイ15やスピーカ16によって出力対象とすることができるのは一種類のモードのみである。そこで、車両のACCがオンされた際に、ナビモードを機能させる為のアプリケーションプログラム34に加えてBGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35についても実行し、ナビモードとBGMモードを同時に機能させた状態とする。そして、車両のシフト位置がリバースに変更されるまでは、ナビモードに基づく走行案内画面51(図3参照)を液晶ディスプレイ15やスピーカ16によって出力対象とし、BGMモードに基づくBGM画面61(図4参照)は裏画面として描画した状態とする。その後、車両のシフト位置がリバースに変更された場合に、裏画面として描画されていたBGM画面61を液晶ディスプレイ15に表示する。それによって、短時間で走行案内画面51からBGM画面61への表示の切り替えが可能となる。
尚、上記(1)、(2)の方法を複合的に用いることにより設定しても良い。
【0059】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1、ナビゲーション装置1を用いた運転支援方法及びナビゲーション装置1で実行されるコンピュータプログラムによれば、車両の後方画像を表示するBGMモードを含む複数のモードが設定可能に構成され、車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、BGMモードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する(S5)ので、前向き駐車を行った車両がバックにより駐車スペースから退出する場合において、ユーザの待ち時間を発生させること無くBGM画面61を液晶ディスプレイ15に表示させることが可能となる。
また、ナビゲーション装置1の電源がONされた場合におけるBGMモードを機能させる為のプログラムの起動順位を高い順位に変更することにより、BGMモードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定するので、電源がONされてからBGMモードを機能させる為のプログラムが起動されるまでの時間を短縮することが可能となる。従って、電源がONされた直後にナビゲーション装置においてBGMモードが設定された場合において、BGM画面61が液晶ディスプレイ15に表示されるまでの所要時間を短縮させることが可能となる。
また、ナビゲーション装置1においてBGMモードが設定される前に、BGMモードを機能させる為のプログラムを実行するように設定することにより、BGMモードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定するので、ナビゲーション装置1においてBGMモードが設定される前に予めBGMモードを機能させた状態とすることが可能となる。従って、その後にナビゲーション装置1においてBGMモードが設定された場合において、BGM画面61が液晶ディスプレイ15に表示されるまでの所要時間を短縮させることが可能となる。
また、ナビゲーションECU13は車両のシフト位置がリバースとなったことを検出した場合に、BGM示モードをナビゲーション装置1に設定するので、ACCがオンされた後に車両のシフト位置がリバースに変更された場合において、車両のシフト位置がリバースに変更されてからBGM画面61が液晶ディスプレイ15に表示されるまでの所要時間を短縮させることが可能となる。
また、車両が前向き駐車を行ったことが検出された地点がナビゲーション装置1に登録された地点である場合において、駐車後にBGMモードが設定される可能性が高いと予測し、BGMモードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定するので、必要な状況において適切にBGMモードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することが可能となる。
【0060】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、前記S4の処理で車両が前向き駐車を行ったことが検出された地点がナビゲーション装置1に登録された地点であるか否かを判定しているが、車両が前向き駐車を行ったことが検出された地点が駐車場であるか否かを判定しても良い。その際には、車両が前向き駐車を行ったことが検出された地点が駐車場であると判定された場合において、駐車後にBGMモードが設定される可能性が高いと予測し、BGMモードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することが可能となる。従って、必要な状況において適切にBGMモードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することが可能となる。
【0061】
また、本実施形態ではナビゲーション装置1においてBGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35が優先的に実行されるように設定する手段として、上述した(1)又は(2)の方法について例を挙げて説明しているが、上述した(1)又は(2)以外の方法によりBGMモードを機能させる為のアプリケーションプログラム35が優先的に実行されるように設定しても良い。
【0062】
また、本発明はナビゲーション装置以外に、BGM画面を表示する機能を備えた車載器に対して適用することが可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 ナビゲーション装置
13 ナビゲーションECU
15 液晶ディスプレイ
41 CPU
42 ROM
43 RAM
51 走行案内画面
61 BGM画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の後方画像を前記車両に搭載された表示装置に表示する後方画像表示モードを含む複数のモードの内からモードを切り替えて設定するモード設定手段と、
前記モード設定手段によって設定されたモードを機能させることによって前記車両の運転支援を行う運転支援手段と、
前記車両が前向き駐車を行ったことを検出する駐車検出手段と、
前記駐車検出手段によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記駐車検出手段によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する優先設定手段と、を有することを特徴とする運転支援装置。
【請求項2】
前記優先設定手段は、前記駐車検出手段によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記駐車検出手段によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、電源がONされた場合における前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムの起動順位を高い順位に変更することを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項3】
前記優先設定手段は、前記駐車検出手段によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記モード設定手段によって前記後方画像表示モードが設定される前に、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムを実行するように設定することを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項4】
前記車両のシフト位置を検出するシフト位置検出手段と、
前記モード設定手段は、前記シフト位置検出手段によって前記車両のシフト位置がリバースとなったことが検出された場合に、前記後方画像表示モードを設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の運転支援装置。
【請求項5】
ユーザの操作に基づいて地点を登録する地点登録手段と、
前記駐車検出手段によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記車両が駐車を行った地点を取得する駐車地点取得手段と、を有し、
前記優先設定手段は、前記駐車地点取得手段により取得された地点が前記地点登録手段により登録された地点である場合に、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の運転支援装置。
【請求項6】
前記駐車検出手段によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記車両が駐車を行った地点を取得する駐車地点取得手段を有し、
前記優先設定手段は、前記駐車地点取得手段により取得された地点が駐車場である場合に、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の運転支援装置。
【請求項7】
車両の後方画像を前記車両に搭載された表示装置に表示する後方画像表示モードを含む複数のモードの内からモードを切り替えて設定するモード設定ステップと、
前記モード設定ステップによって設定されたモードを機能させることによって前記車両の運転支援を行う運転支援ステップと、
前記車両が前向き駐車を行ったことを検出する駐車検出ステップと、
前記駐車検出ステップによって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記駐車検出ステップによって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する優先設定ステップと、を有することを特徴とする運転支援方法。
【請求項8】
コンピュータに搭載され、
車両の後方画像を前記車両に搭載された表示装置に表示する後方画像表示モードを含む複数のモードの内からモードを切り替えて設定するモード設定機能と、
前記モード設定機能によって設定されたモードを機能させることによって前記車両の運転支援を行う運転支援機能と、
前記車両が前向き駐車を行ったことを検出する駐車検出機能と、
前記駐車検出機能によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出された場合に、前記駐車検出機能によって前記車両が前向き駐車を行ったことが検出されなかった場合よりも、前記後方画像表示モードを機能させる為のプログラムが優先的に実行されるように設定する優先設定機能と、
をプロセッサに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−162130(P2012−162130A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22767(P2011−22767)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】