運転支援装置
【課題】
車両運転者に優良運転の継続による利益、また不良運転継続による損失を車両運転者に伝達し、車両運行技術の向上を促進させることができる運転支援装置を提供する。
【解決手段】
車両情報取得手段10は車両情報を取得し、運行指標生成手段21は車両情報より車両の運行状態を示す運行指標Dを生成し、運行評価生成手段22は車両情報より車両の運行状態を複数段階の評価レベルE1で評価し、車両情報積算値生成手段23は車両の状態が所定の評価レベルE1内に入ってから他の評価レベルE1に移行するまでの間の車両情報に関連する車両情報積算値Fを生成する。
車両運転者に優良運転の継続による利益、また不良運転継続による損失を車両運転者に伝達し、車両運行技術の向上を促進させることができる運転支援装置を提供する。
【解決手段】
車両情報取得手段10は車両情報を取得し、運行指標生成手段21は車両情報より車両の運行状態を示す運行指標Dを生成し、運行評価生成手段22は車両情報より車両の運行状態を複数段階の評価レベルE1で評価し、車両情報積算値生成手段23は車両の状態が所定の評価レベルE1内に入ってから他の評価レベルE1に移行するまでの間の車両情報に関連する車両情報積算値Fを生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などに搭載され、車両の運行状態を評価し、アドバイスを表示する運転支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の運転支援装置は、例えば、特許文献1に開示されているようなものがあり、このような運転支援装置は、特定の燃費を悪化させる運転が行われたことにより過剰に消費された燃料量と、特定の燃費を悪化させる運転に応じた警告と、を表示部に表示させることにより、車両運転者は燃費を悪化させた原因と悪化した程度を知ることができ、運転者の運転技術の改善を促すものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−362185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のような運転支援装置は、良い運行を継続した場合の効果や悪い運行を継続した場合の損失がどの程度かが認識出来ず、良い運行の継続をすることに飽きてしまったり、悪い運行を継続することに慣れてしまうという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、前述の問題点に着目し、車両運転者に優良運転の継続による利益、また不良運転継続による損失を車両運転者に伝達し、車両運行技術の向上を促進させることができる運転支援装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち本発明は、前述した課題を解決するため、第1の発明は、車両情報を取得する車両情報取得手段と、前記車両情報より車両の運行状態を示す運行指標を生成する運行指標生成手段と、前記車両情報より、前記車両の運行状態を複数段階の評価レベルで評価する運行評価生成手段と、前記車両の状態が所定の前記評価レベル内に入ってから他の前記評価レベルに移行するまでの間の前記車両情報に関連する車両情報積算値を生成する車両情報積算値生成手段と、前記運行指標と前記車両情報積算値とを表示する表示部と、前記評価レベルが異なる前記評価レベルに切り替わる前に、前記表示部を介して通知する切替前通知手段と、を備えるものであり、このように、車両の状態が所定の評価レベル内に入ってから他の評価レベルに移行するまでの間に車両情報積算値を積算することにより、所定の評価レベルの継続を認識することができ、良い運行をさらに持続させ、悪い運行を改善させるように意識付けすることができる。
【0007】
また、第2の発明では、前記車両情報積算値生成手段は、前記車両の状態が所定の前記評価レベル内に入ってから他の前記評価レベルに移行するまでの間の、走行距離の積算値である継続走行距離と、燃料消費量の積算値である継続燃料消費量と、さらに、少なくとも前記継続走行距離を走行するのに必要な所定の基準消費燃料量と前記継続燃料消費量との差である燃料消費量差損益値または、前記継続燃料消費量で走行可能な所定の基準走行距離と前記継続走行距離との差である走行距離差損益値のいずれか、を生成するものであり、このように、車両の状態が所定の評価レベル内に入ってから他の評価レベルに移行するまでの間の積算差損益燃料量または積算差損益走行距離を認識することにより、よりエコ運転に対する継続もしくは運行改善を意識付けることができる。
【0008】
また、第3の発明では、前記表示部は、前記運行指標と前記車両情報積算値とを同一画面上に表示し、前記切替前通知手段は、前記運行指標の表示画像を、前記運行指標の値に応じて輝度、色彩を変更させるまたは点滅させるものであり、このように運行指標と車両情報積算値とを同一表示画面上に表示することにより、車両情報積算値の増減を見ながら運行指標の改善をさらに意識付けることができる。
【0009】
また、第4の発明では、前記運行指標は、正負の数値情報であり、前記複数段階の評価レベルの切り替え境界の少なくとも1つが、前記運行指標のゼロ地点であるものであり、このように評価レベルの境界と運行指標のゼロ地点が一致することにより、評価レベルの切り替え地点を運行指標の数値から容易に認識することができる。
【0010】
また、第5の発明では、前記評価レベルの切り替り後に、前記評価レベルの切り替りを通知する切替後通知情報を生成する切替後通知情報生成手段をさらに備えるものであり、斯かる構成により、評価レベルの切り替えを容易に認識でき、新たな車両情報積算値が積算され始めたことを認識することで、良い運行を持続させようとする意欲を向上させ、悪い運行は早く改善させるように意識付けすることができる。
【0011】
また、第6の発明では、前記切替後通知情報は、前記評価レベルの切り替え前までの前記車両情報積算値生成手段を具備するものであり、このように、車両の状態が所定の評価レベル内に入ってから他の評価レベルに移行するまでの間の車両情報積算値生成手段(積算差損益燃料量や積算差損益走行距離など)を認識することにより、よりエコ運転に対する継続もしくは運行改善を意識付けることができる。
【0012】
また、第7の発明では、前記車両情報取得手段が取得する前記車両情報は、複数項目であり、前記車両情報毎のそれぞれに評価点をつけ、前記評価点より総合点を求める総合評価生成手段とをさらに備えるものであり、斯かる構成により、複数の評価項目からなる車両全体としての評価を認識しやすくすることができる。
【発明の効果】
【0013】
車両運転者に優良運転の継続による利益、また不良運転継続による損失を車両運転者に伝達し、車両運行技術の向上を促進させることができる運転支援装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態における運転支援装置の構成図である。
【図2】上記発明の一実施形態における通常表示画像Xを表す図である。
【図3】上記発明の一実施形態における評価項目αと出力指標βの具体例を表した表である。
【図4】上記発明の一実施形態における評価テーブルを表す図である。
【図5】上記発明の一実施形態における総合評価の生成工程を説明する説明図である。
【図6】上記発明の一実施形態における切替後通知画像Yを表す図である。
【図7】上記発明の一実施形態におけるアドバイス表示画像Zの表示例を表す図であり、(A)は表示例であり、(B)はアドバイス表示画像Zの組成を説明する図である。
【図8】上記発明の一実施形態における運転装置の動作フロー図である。
【図9】上記発明の一実施形態における運行指標生成処理のフロー図である。
【図10】上記発明の一実施形態における運行評価生成処理のフロー図である。
【図11】上記発明の一実施形態における車両情報積算値生成処理のフロー図である。
【図12】上記発明の一実施形態における総合評価生成処理のフロー図である。
【図13】上記発明の一実施形態におけるアドバイス生成処理のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の運転支援装置1の実施形態を図を用いて説明する。本実施例において、評価する項目である評価項目αを、図3に示すように、エコ走行(加速時)a、エコ走行(巡航時)b、シートベルト脱着c、タイヤ圧dとして説明するが、評価項目αはこれらの限りではなく、エコ走行(減速時)、エコ走行(停車時)、ライト点消灯を評価項目としてもよい。
【0016】
図1は、本実施形態における運転支援装置1の構成図である。本発明の運転支援装置1は、センサー部(車両情報取得手段)10と、制御回路20と、表示制御部30と、表示部40と、から構成され、センサー部10から入力した情報から運行状況を評価して、図2に示すように、表示部40に評価結果を表示するものである。
【0017】
センサー部10は、走行距離センサー、車速センサー、加速度センサー、アクセルセンサー、ブレーキセンサー、燃料センサー、シートベルト脱着センサー、照度センサー、ライト点消灯センサー、タイヤ圧力センサーなどであり、それぞれの検出結果を車両ECU(図示しない)を介して後述する制御回路20へ出力する。また、各種センサーは車両ECUを介さずに、制御回路20に直接信号を出力するように接続されてもよい。
【0018】
制御回路20は、運行指標生成手段21と、運行評価生成手段22と、車両情報積算値生成手段23と、総合評価生成手段24と、アドバイス生成手段25と、記憶手段26と、制御手段27と、切替前通知手段(図示しない)と、切替後通知手段(図示しない)と、を備えるものであり、アナログ/デジタル変換するA/D変換器,プログラム等を記憶するROM,ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM,ROMのプログラムにしたがって制御動作を行なうCPU,外部との信号の入出力を行うI/Oポート,およびこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成される電子制御装置(Electlic Control Unit)である。CPUは、上記の運行指標生成手段21と、運行評価生成手段22と、車両情報積算値生成手段23と、総合評価生成手段24と、制御手段27と、切替前通知手段と、切替後通知手段と、を有し、ROM,RAMは、記憶手段26である。
【0019】
運行指標生成手段21は、センサー部10から車両情報(走行距離情報、車速情報、加速度情報、アクセル開度情報、ブレーキ踏込み量情報、燃料消費量情報、シートベルト脱着情報、外部照度情報、ライト点消灯情報、タイヤ圧情報)を入力し、リアルタイムもしくは所定時間おきに運行指標Dを生成するものである。運行指標Dは、実際の車両運行状態を示す車両情報実測値Aと、車両運行状態の基準となる車両情報基準値Bとを比較し、これらの差として求められる車両情報差損益値Cである。
【0020】
運行指標Dは、例えば図3に示すように、上記車両情報の走行距離情報と燃料消費量情報とから算出される実際の車両運行における巡航時瞬間燃費(車両情報実測値A)と、車両運行状態の基準となる巡航時基準燃費(車両情報基準値B)と、の差である巡航時瞬間燃費差損益値(車両情報差損益値C)などである。
この運行指標Dは、車両情報実測値Aと車両情報基準値Bとの差の値であり、正負の値で表されるが、評価項目αがシートベルト脱着cである場合、車両情報差損益値Cは、走行時にシートベルトを装着しているかしていないかの2値判定となり、必ずしも車両情報差損益値Cは正負の値で表されるものではない。
また、運行指標Dは、車両情報差損益値Cではなく、車両情報実測値Aとしてもよい。
また、車両情報基準値Bは、予めROM(記憶部26)に記憶された値であるが、車両運転者が自身で設定する値でもよい。さらに、車両運転者の車両評価レベルに応じて適宜設定される値でもよい。
【0021】
運行評価手段22は、運行指標Dより、運行評価E(評価レベルE1と評価スコアE2)を求める。評価レベルE1は、例えば瞬間燃費を例にすると図4に示すのように、予め定められた境界値により区切られた評価テーブルに基づき運行指標Dに応じ、各評価レベル(不良モード、標準モード、良モード、優秀モード)に振り分けられる。また、評価スコアE2も図4に示すように、評価テーブルに基づき例えば、0〜100点のスコアとして算出される。
【0022】
運行評価手段22は、運行指標Dに応じて評価レベルE1を振り分けられるが、運行指標Dが、境界値付近に達した際に、車両運転者に評価レベルE1が切り替りそうであることを事前に通知してもよい(切替前通知手段)。
切替前通知手段は、運行指標Dが境界値付近に達した際に、表示部40に表示される運行指標Dの表示画像の輝度、色彩を変更させるまたは点滅させることにより報知する。
また、切替前報知手段は、運行指標Dが境界値付近に達した際に、警告表示をおこなってもよい。斯かる構成により、評価レベルE1が切り替わりそうなことを報知し、これまで継続してきた車両情報積算値Fがクリアになってしまう危機感を感じさせ、車両運転者に運行状態の改善を促すことができる。
【0023】
また、運行指標Dは、正負の数値情報であり、評価レベルE1の切り替えの境界値の少なくとも1つが、運行指標Dのゼロ地点とする。このように評価レベルE1の境界値と運行指標Dのゼロ地点が一致することにより、評価レベルE1の切り替え地点を運行指標Dの数値から容易に認識することができ、運行指標Dのゼロ地点付近になると、これまで継続してきた車両情報積算値Fがクリアになってしまう危機感を感じさせ、車両運転者に運行状態の改善を促すことができる。
【0024】
また、評価レベルE1の切り替えは運行指標Dが境界値に達した直後ではなく、一定期間境界値を超えた場合に、評価レベルE1の切り替えを行ってもよい。斯かる構成により、運行指標Dが境界値付近で揺らいでいる際に、評価レベルE1が頻繁に切り替わってしまうことを防止することができる。
【0025】
車両情報積算値生成手段23は、ある評価レベルE1(例えば標準モード)内に入ってから他の評価レベルE1(例えば良モード)に移行するまでの間に所定の車両情報を積算した車両情報積算値Fを生成するものである。
車両情報積算値Fは、例えば、燃料消費量差損益値(車両情報差損益値C)を積算したもので、燃料消費量基準値(車両情報基準値B)に比べて燃料をどれだけ損したか、または得をしたかを示す燃料消費量差損益積算値である。
この他にも、車両情報積算値Fは、どれだけ燃費基準値に比べて燃費向上に寄与したかを示す燃費差損益積算値(km/l)、どれだけ航続可能距離基準値に比べて航続距離を伸ばせたかを示す航続可能距離差損益積算値(km)、どれだけの距離を同じ評価レベルを継続して走行しているかを示す継続走行距離(km)、どれだけタイヤ圧基準値で運行した場合に比べてタイヤが損失をしたかを示すタイヤ損失度(%)、などがある。
【0026】
車両情報積算値Fの算出方法を具体的に説明すると、燃料消費量差損益積算値は、例えば式1により求められる。
【数1】
また、瞬間燃費差損益積算値は、例えば式2により求められる。
【数2】
また、航続可能距離差損益積算値は、例えば式3により求められる。
【数3】
【0027】
車両情報積算値生成手段23は、ある評価レベルE1(例えば標準モード)内に入ってから他の評価レベルE1(例えば良モード)に移行するまでの間に所定の車両情報を積算した車両情報積算値Fを生成するものであるので、評価レベルE1が移行した際は、それまでの車両情報積算値Fを記憶部26に記憶し、新たな評価レベルE1における車両情報積算値Fを数値ゼロから積算し始める。
【0028】
総合評価生成手段24は、図5に示すように、総合評価G(第1総合評価G1、第2総合評価G2、第3総合評価G3)を生成する。
第1総合評価G1は、各評価項目α毎の各評価レベルE1における車両情報積算値Fを合算したものである。図5のエコ走行(加速時)を参照すると、車両情報積算値Fである燃料消費量差損益積算値である+0.1Lと−0.1Lを加算したものなので、第1総合評価G1において燃料消費量差損益積算値は±0Lとなる。
【0029】
また、第2総合評価G2は、異なる評価項目αにおいて、評価単位が同じものを合算したものであり、例えば、エコ走行(加速時)aとエコ走行(巡航時)bとタイヤ圧cの第1総合評価G1における燃料消費量差損益積算値を合算したものである。図5を参照すると、エコ走行(加速時)aの±0Lとエコ走行(巡航時)bの+0.5Lとタイヤ圧cの−0.1Lを合算したもので、第2総合評価G2において燃料消費量差損益積算値は±0.4Lとなる。また、予め定められた総合評価テーブルに基づき、第2総合評価に応じて第2総合評価点を0から100までの値で評点する。
【0030】
また、第3総合評価G3は、異なる評価単位のものを含め、車両運行全体の評価を行うものであり、各第2総合評価点毎に予め定められた比例定数を乗算して合算する。図5において、第2総合評価点がそれぞれ燃料消費量差損益積算値を80点、タイヤ圧不良率を20点、シートベルト装着率を30点とすると、各評点に比例定数を、燃料消費量差損益積算値は1.0、タイヤ圧不良率は0.8、シートベルト装着率は1.5として、それぞれの評点に乗算すると141点となり、これを満点230点(100×(1+0.8+1.5))で除算すると、第3総合評価点61点が算出される。
【0031】
アドバイス生成手段25は、所定の条件に基づき、記憶部26に記憶された表示情報と、運行指標Dや運行評価Eや車両情報積算値Fや総合評価Gなどを組み合わせてアドバイスHを生成するものであり、図2に示すような通常表示画像Xや、図6に示すような切替後通知画像Yや、図7に示すようなアドバイス画像Zを生成するものである。
【0032】
通常表示画像Xは、通常運行時(IGN−ONからIGN−OFFまで)に表示部40に表示される画像であり、各評価項目α毎に運行指標D、運行評価E、車両情報積算値Fなどを表示する項目別画像領域X1と、総合評価Gが表示される総合評価表示画像領域X2とに分類され、複数の評価項目αの運行状態を表示するものである。
【0033】
切替後通知画像Yは、評価レベルE1が切り替わった後に、評価レベルE1が切り替わった事を通知する画像であり、評価レベルE1が上がったことまたは下がったことを通知する評価レベル切替通知画像領域Y1と、評価レベル切替後アドバイス領域Y2と、評価レベルE1が切り替わる前の車両情報積算値Fを表示する前評価レベル成果表示領域Y3とを有し、評価レベルE1の切替と前評価レベルE1における成果を認識できるものである。
【0034】
アドバイス画像Zは、IGN−ON直後やIGN/ACC−OFF時やシフトポジションがパーキングのときに表示される画像であり、評価スコアE2が一番低い評価項目αに対し、運行状態の改善を促し、記憶部26に記憶されたアドバイス定型表示Z1に、運行指標Dや運行評価Eや車両情報積算値Fなどを組み合わせることにより生成されるものであり、継続による成果や次の評価レベルE2までどれくらいの改善が必要かなどの情報を表示するものである。
【0035】
記憶手段26は、運行指標Dを生成するプログラムと、運行指標Dより運行状態を各評価レベルEに振り分けるプログラムと、車両情報積算値Fを生成するプログラムと、総合評価Gを生成するプログラムと、アドバイスHを生成するプログラムと、を予め記憶するものである。また、運転支援装置1の動作に応じ、車両情報実測値A、車両情報基準値B、車両情報差損益値C、車両情報積算値Fや後述する総合評価Gを一時的に格納するものである。
【0036】
制御手段27は、運行指標生成手段21と、運行評価生成手段22と、車両情報積算値生成手段23と、総合評価生成手段24と、アドバイス生成手段25と、記憶手段26と、を総合的に制御するものであり、後述する表示制御部30を介し表示部40に、所望の情報(運行指標D、評価レベルE、車両情報積算値F、総合評価G、アドバイスH)を表示させるものである。
【0037】
表示制御部30は、GDC回路および不揮発性メモリ(ROM,RAM)からなり、制御回路20からの画像データ及び命令信号を受け取り、これらに対応した画像データを生成し、表示部40へ出力するものである。
【0038】
表示部40は、例えばドットマトリクス式の液晶パネルや有機ELパネルなど画像表示可能な表示パネルからなり、表示制御部30や配線を介して制御回路20と接続され、表示制御部30からの画像データ及び命令信号に基づいて、運行指標D、評価レベルE、車両情報積算値F、アドバイスG、総合評価H等の画像表示する。
【0039】
以上が本実施形態における運転支援装置1の構成であるが、これより図を用いて、運転支援装置1の動作説明を行う。図8は運転支援装置1の動作フロー図であり、図9は運行指標生成処理のフロー図であり、図10は運行評価生成処理のフロー図であり、図4は運行評価を生成する際の評価テーブルであり、図11は車両情報積算値生成処理のフロー図であり、図12は総合評価生成処理のフロー図であり、図13はアドバイス生成処理のフロー図である。
【0040】
まず、IGN−ONにより運転支援装置1の動作がスタートされ、アドバイス生成手段24はアドバイス表示処理S10を開始し、アドバイスGを表示部40表示するが、アドバイス表示処理S10のフローについては後述する。
ステップS10において、制御回路20は、車両センサー10から車両情報を入力する。
【0041】
(運行指標生成処理)
ステップS20において、運行指標生成手段21は、運行指標生成処理を開始する。
ステップS21において、車両センサー10から入力した車両情報より車両情報実測値Aを算出する(例えば、瞬間燃費、単位距離あたりの燃料消費量、単位燃料量あたりの航続可能距離、シートベルト脱着、ライト点消灯、タイヤ圧など)。
ステップS22において、運行指標生成手段21は、記憶部25から車両情報基準値Bを入力し、ステップS23において、車両情報実測値Aと車両情報基準値Bとを比較し、その差である車両情報差損益値Cを算出する。
ステップS24において、運行指標生成手段21は、運行指標Dを車両情報実測値Aまたは車両情報差損益値Cに設定する。
ステップS25において、運行指標生成手段21は、運行指標Dを出力する。
【0042】
(運行評価生成処理)
ステップS30において、運行評価生成手段22は、運行評価生成処理を開始する。
ステップS31において、運行指標生成処理S20で生成された運行指標Dを図4に示すような評価テーブルより、評価レベルE1と評価スコアE2を算出する。
ステップS32において、ステップS31で算出された評価スコアE2が過去最低の値であるかを記憶部25に記憶されたこれまでの過去最低値と比較する。ステップS31で算出された評価スコアE2が過去最低の値であれば、ステップS33において、記憶部25にその時の運行指標Dと評価スコアE2を新たな過去最低値として記憶する。
ステップS34において、運行評価算出手段21は、算出された評価レベルE1と評価スコアE2とを出力する。
【0043】
(車両情報積算値生成処理)
ステップS40において、車両情報積算値生成手段23は、車両情報積算値生成処理を開始する。
ステップS41において、運行評価処理S30で出力された評価レベルE1が、前回の評価レベルと同じであるかを判定する。
評価レベルE1が前回の評価レベルと同じ場合は、ステップS44において、車両情報積算値生成手段23は、車両情報積算値F(瞬間燃費差損益積算値(km/l)、燃料消費量差損益積算値(L)、航続可能距離差損益積算値(km)、継続走行距離(km)、継続消費燃料量(L))を積算し、ステップS45において、車両情報積算値Fを出力する。
評価レベルE1が前回の評価レベルと異なる場合は、ステップS42において、車両情報積算値生成手段23は、それまでの車両情報積算値Fを記憶手段25に記憶し、ステップS43において、それまでの車両情報積算値Fをクリアし、ステップS44において、車両情報積算値生成手段23は、車両情報積算値F(瞬間燃費差損益積算値(km/l)、燃料消費量差損益積算値(L)、航続可能距離差損益積算値(km)、継続走行距離(km)、継続消費燃料量(L))を積算し、ステップS45において、車両情報積算値Fを出力する。
【0044】
(総合評価生成処理)
ステップS50において、総合評価生成手段25は、総合評価生成処理を開始する。
ステップS51において、総合評価生成手段25は、第1総合評価G1の算出を行う。第1総合評価G1は、図5に示すように、過去の各評価項目毎の各車両情報積算値Fを合算した値である。
ステップS52において、総合評価生成手段25は、第2総合評価G2の算出を行う。第2総合評価G2は、各評価項目毎の第1総合評価G1において、同じ指標のものを合算する処理であり、具体的に例えば、図5に示すように、エコ走行(加速時)の燃料消費量差損益積算値と、エコ走行(巡航時)の燃料消費量差損益積算値と、タイヤ圧に起因するの燃料消費量差損益積算値と、を合算する処理である。
また、第2総合評価G2である車両情報積算値Fの合算値を、予め定められた評価テーブルによりスコア化することで、それぞれの第2総合評価点を求めることができる。
ステップS53において、総合評価生成手段25は、第3総合評価G3の算出を行う。第3総合評価G3は、第2総合評価G2にて求められた各評価指標毎の第2総合評価点に、予め定められた比例定数を乗じて第3総合評価点を求める処理である。
【0045】
(アドバイス生成処理)
ステップS60において、アドバイス生成手段24は、総合評価生成処理を開始する。
ステップS61において、前回の記憶された運行評価Eが存在するかを判定し、記憶された運行評価Eが存在する場合のみアドバイス画像Zの生成を行う。
ステップS62において、車両指標生成処理S20により出力された運行指標D、運行評価生成処理S30において出力された運行評価E、車両情報積算値生成処理S40により出力された車両情報積算値F、総合処理生成処理S50により出力された総合評価G、及び記憶手段26に予め記憶されたアドバイス定型表示Z1を組み合わせて、アドバイス画像Zを生成し、表示制御部30へ出力する。
表示制御部30は、このアドバイス情報を入力し、これらに対応した画像データを生成し、表示部40へ出力することで、表示部40にアドバイス画像Zが表示される。
アドバイス画像Zは、IGN−ONした際または、IGN/ACC−OFFまたは、シフトポジションがパーキングであるときに表示される。
【0046】
以上の構成のように、車両の状態が所定の評価レベル内に入ってから他の評価レベルに移行するまでの間に車両情報積算値を積算することにより、所定の評価レベルの継続を認識することができ、良い運行をさらに持続させ、悪い運行を改善させるように意識付けすることができる。
【符号の説明】
【0047】
1 運転支援装置
10 センサー部(車両情報取得手段)
20 制御回路
21 運行指標生成手段
22 運行評価生成手段
23 車両情報積算値生成手段
24 アドバイス生成手段
25 総合評価算出手段
26 記憶手段
27 制御手段
30 表示制御部
40 表示部
A 車両情報実測値
B 車両情報基準値
C 車両情報差損益値
D 運行指標
E 運行評価
E1 評価レベル
E2 評価スコア
F 車両情報積算値
G 総合評価
G1 第1総合評価
G2 第2総合評価
G3 第3総合評価
H アドバイス
α 評価項目
β 出力指標
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などに搭載され、車両の運行状態を評価し、アドバイスを表示する運転支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の運転支援装置は、例えば、特許文献1に開示されているようなものがあり、このような運転支援装置は、特定の燃費を悪化させる運転が行われたことにより過剰に消費された燃料量と、特定の燃費を悪化させる運転に応じた警告と、を表示部に表示させることにより、車両運転者は燃費を悪化させた原因と悪化した程度を知ることができ、運転者の運転技術の改善を促すものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−362185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のような運転支援装置は、良い運行を継続した場合の効果や悪い運行を継続した場合の損失がどの程度かが認識出来ず、良い運行の継続をすることに飽きてしまったり、悪い運行を継続することに慣れてしまうという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、前述の問題点に着目し、車両運転者に優良運転の継続による利益、また不良運転継続による損失を車両運転者に伝達し、車両運行技術の向上を促進させることができる運転支援装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち本発明は、前述した課題を解決するため、第1の発明は、車両情報を取得する車両情報取得手段と、前記車両情報より車両の運行状態を示す運行指標を生成する運行指標生成手段と、前記車両情報より、前記車両の運行状態を複数段階の評価レベルで評価する運行評価生成手段と、前記車両の状態が所定の前記評価レベル内に入ってから他の前記評価レベルに移行するまでの間の前記車両情報に関連する車両情報積算値を生成する車両情報積算値生成手段と、前記運行指標と前記車両情報積算値とを表示する表示部と、前記評価レベルが異なる前記評価レベルに切り替わる前に、前記表示部を介して通知する切替前通知手段と、を備えるものであり、このように、車両の状態が所定の評価レベル内に入ってから他の評価レベルに移行するまでの間に車両情報積算値を積算することにより、所定の評価レベルの継続を認識することができ、良い運行をさらに持続させ、悪い運行を改善させるように意識付けすることができる。
【0007】
また、第2の発明では、前記車両情報積算値生成手段は、前記車両の状態が所定の前記評価レベル内に入ってから他の前記評価レベルに移行するまでの間の、走行距離の積算値である継続走行距離と、燃料消費量の積算値である継続燃料消費量と、さらに、少なくとも前記継続走行距離を走行するのに必要な所定の基準消費燃料量と前記継続燃料消費量との差である燃料消費量差損益値または、前記継続燃料消費量で走行可能な所定の基準走行距離と前記継続走行距離との差である走行距離差損益値のいずれか、を生成するものであり、このように、車両の状態が所定の評価レベル内に入ってから他の評価レベルに移行するまでの間の積算差損益燃料量または積算差損益走行距離を認識することにより、よりエコ運転に対する継続もしくは運行改善を意識付けることができる。
【0008】
また、第3の発明では、前記表示部は、前記運行指標と前記車両情報積算値とを同一画面上に表示し、前記切替前通知手段は、前記運行指標の表示画像を、前記運行指標の値に応じて輝度、色彩を変更させるまたは点滅させるものであり、このように運行指標と車両情報積算値とを同一表示画面上に表示することにより、車両情報積算値の増減を見ながら運行指標の改善をさらに意識付けることができる。
【0009】
また、第4の発明では、前記運行指標は、正負の数値情報であり、前記複数段階の評価レベルの切り替え境界の少なくとも1つが、前記運行指標のゼロ地点であるものであり、このように評価レベルの境界と運行指標のゼロ地点が一致することにより、評価レベルの切り替え地点を運行指標の数値から容易に認識することができる。
【0010】
また、第5の発明では、前記評価レベルの切り替り後に、前記評価レベルの切り替りを通知する切替後通知情報を生成する切替後通知情報生成手段をさらに備えるものであり、斯かる構成により、評価レベルの切り替えを容易に認識でき、新たな車両情報積算値が積算され始めたことを認識することで、良い運行を持続させようとする意欲を向上させ、悪い運行は早く改善させるように意識付けすることができる。
【0011】
また、第6の発明では、前記切替後通知情報は、前記評価レベルの切り替え前までの前記車両情報積算値生成手段を具備するものであり、このように、車両の状態が所定の評価レベル内に入ってから他の評価レベルに移行するまでの間の車両情報積算値生成手段(積算差損益燃料量や積算差損益走行距離など)を認識することにより、よりエコ運転に対する継続もしくは運行改善を意識付けることができる。
【0012】
また、第7の発明では、前記車両情報取得手段が取得する前記車両情報は、複数項目であり、前記車両情報毎のそれぞれに評価点をつけ、前記評価点より総合点を求める総合評価生成手段とをさらに備えるものであり、斯かる構成により、複数の評価項目からなる車両全体としての評価を認識しやすくすることができる。
【発明の効果】
【0013】
車両運転者に優良運転の継続による利益、また不良運転継続による損失を車両運転者に伝達し、車両運行技術の向上を促進させることができる運転支援装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態における運転支援装置の構成図である。
【図2】上記発明の一実施形態における通常表示画像Xを表す図である。
【図3】上記発明の一実施形態における評価項目αと出力指標βの具体例を表した表である。
【図4】上記発明の一実施形態における評価テーブルを表す図である。
【図5】上記発明の一実施形態における総合評価の生成工程を説明する説明図である。
【図6】上記発明の一実施形態における切替後通知画像Yを表す図である。
【図7】上記発明の一実施形態におけるアドバイス表示画像Zの表示例を表す図であり、(A)は表示例であり、(B)はアドバイス表示画像Zの組成を説明する図である。
【図8】上記発明の一実施形態における運転装置の動作フロー図である。
【図9】上記発明の一実施形態における運行指標生成処理のフロー図である。
【図10】上記発明の一実施形態における運行評価生成処理のフロー図である。
【図11】上記発明の一実施形態における車両情報積算値生成処理のフロー図である。
【図12】上記発明の一実施形態における総合評価生成処理のフロー図である。
【図13】上記発明の一実施形態におけるアドバイス生成処理のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の運転支援装置1の実施形態を図を用いて説明する。本実施例において、評価する項目である評価項目αを、図3に示すように、エコ走行(加速時)a、エコ走行(巡航時)b、シートベルト脱着c、タイヤ圧dとして説明するが、評価項目αはこれらの限りではなく、エコ走行(減速時)、エコ走行(停車時)、ライト点消灯を評価項目としてもよい。
【0016】
図1は、本実施形態における運転支援装置1の構成図である。本発明の運転支援装置1は、センサー部(車両情報取得手段)10と、制御回路20と、表示制御部30と、表示部40と、から構成され、センサー部10から入力した情報から運行状況を評価して、図2に示すように、表示部40に評価結果を表示するものである。
【0017】
センサー部10は、走行距離センサー、車速センサー、加速度センサー、アクセルセンサー、ブレーキセンサー、燃料センサー、シートベルト脱着センサー、照度センサー、ライト点消灯センサー、タイヤ圧力センサーなどであり、それぞれの検出結果を車両ECU(図示しない)を介して後述する制御回路20へ出力する。また、各種センサーは車両ECUを介さずに、制御回路20に直接信号を出力するように接続されてもよい。
【0018】
制御回路20は、運行指標生成手段21と、運行評価生成手段22と、車両情報積算値生成手段23と、総合評価生成手段24と、アドバイス生成手段25と、記憶手段26と、制御手段27と、切替前通知手段(図示しない)と、切替後通知手段(図示しない)と、を備えるものであり、アナログ/デジタル変換するA/D変換器,プログラム等を記憶するROM,ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM,ROMのプログラムにしたがって制御動作を行なうCPU,外部との信号の入出力を行うI/Oポート,およびこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成される電子制御装置(Electlic Control Unit)である。CPUは、上記の運行指標生成手段21と、運行評価生成手段22と、車両情報積算値生成手段23と、総合評価生成手段24と、制御手段27と、切替前通知手段と、切替後通知手段と、を有し、ROM,RAMは、記憶手段26である。
【0019】
運行指標生成手段21は、センサー部10から車両情報(走行距離情報、車速情報、加速度情報、アクセル開度情報、ブレーキ踏込み量情報、燃料消費量情報、シートベルト脱着情報、外部照度情報、ライト点消灯情報、タイヤ圧情報)を入力し、リアルタイムもしくは所定時間おきに運行指標Dを生成するものである。運行指標Dは、実際の車両運行状態を示す車両情報実測値Aと、車両運行状態の基準となる車両情報基準値Bとを比較し、これらの差として求められる車両情報差損益値Cである。
【0020】
運行指標Dは、例えば図3に示すように、上記車両情報の走行距離情報と燃料消費量情報とから算出される実際の車両運行における巡航時瞬間燃費(車両情報実測値A)と、車両運行状態の基準となる巡航時基準燃費(車両情報基準値B)と、の差である巡航時瞬間燃費差損益値(車両情報差損益値C)などである。
この運行指標Dは、車両情報実測値Aと車両情報基準値Bとの差の値であり、正負の値で表されるが、評価項目αがシートベルト脱着cである場合、車両情報差損益値Cは、走行時にシートベルトを装着しているかしていないかの2値判定となり、必ずしも車両情報差損益値Cは正負の値で表されるものではない。
また、運行指標Dは、車両情報差損益値Cではなく、車両情報実測値Aとしてもよい。
また、車両情報基準値Bは、予めROM(記憶部26)に記憶された値であるが、車両運転者が自身で設定する値でもよい。さらに、車両運転者の車両評価レベルに応じて適宜設定される値でもよい。
【0021】
運行評価手段22は、運行指標Dより、運行評価E(評価レベルE1と評価スコアE2)を求める。評価レベルE1は、例えば瞬間燃費を例にすると図4に示すのように、予め定められた境界値により区切られた評価テーブルに基づき運行指標Dに応じ、各評価レベル(不良モード、標準モード、良モード、優秀モード)に振り分けられる。また、評価スコアE2も図4に示すように、評価テーブルに基づき例えば、0〜100点のスコアとして算出される。
【0022】
運行評価手段22は、運行指標Dに応じて評価レベルE1を振り分けられるが、運行指標Dが、境界値付近に達した際に、車両運転者に評価レベルE1が切り替りそうであることを事前に通知してもよい(切替前通知手段)。
切替前通知手段は、運行指標Dが境界値付近に達した際に、表示部40に表示される運行指標Dの表示画像の輝度、色彩を変更させるまたは点滅させることにより報知する。
また、切替前報知手段は、運行指標Dが境界値付近に達した際に、警告表示をおこなってもよい。斯かる構成により、評価レベルE1が切り替わりそうなことを報知し、これまで継続してきた車両情報積算値Fがクリアになってしまう危機感を感じさせ、車両運転者に運行状態の改善を促すことができる。
【0023】
また、運行指標Dは、正負の数値情報であり、評価レベルE1の切り替えの境界値の少なくとも1つが、運行指標Dのゼロ地点とする。このように評価レベルE1の境界値と運行指標Dのゼロ地点が一致することにより、評価レベルE1の切り替え地点を運行指標Dの数値から容易に認識することができ、運行指標Dのゼロ地点付近になると、これまで継続してきた車両情報積算値Fがクリアになってしまう危機感を感じさせ、車両運転者に運行状態の改善を促すことができる。
【0024】
また、評価レベルE1の切り替えは運行指標Dが境界値に達した直後ではなく、一定期間境界値を超えた場合に、評価レベルE1の切り替えを行ってもよい。斯かる構成により、運行指標Dが境界値付近で揺らいでいる際に、評価レベルE1が頻繁に切り替わってしまうことを防止することができる。
【0025】
車両情報積算値生成手段23は、ある評価レベルE1(例えば標準モード)内に入ってから他の評価レベルE1(例えば良モード)に移行するまでの間に所定の車両情報を積算した車両情報積算値Fを生成するものである。
車両情報積算値Fは、例えば、燃料消費量差損益値(車両情報差損益値C)を積算したもので、燃料消費量基準値(車両情報基準値B)に比べて燃料をどれだけ損したか、または得をしたかを示す燃料消費量差損益積算値である。
この他にも、車両情報積算値Fは、どれだけ燃費基準値に比べて燃費向上に寄与したかを示す燃費差損益積算値(km/l)、どれだけ航続可能距離基準値に比べて航続距離を伸ばせたかを示す航続可能距離差損益積算値(km)、どれだけの距離を同じ評価レベルを継続して走行しているかを示す継続走行距離(km)、どれだけタイヤ圧基準値で運行した場合に比べてタイヤが損失をしたかを示すタイヤ損失度(%)、などがある。
【0026】
車両情報積算値Fの算出方法を具体的に説明すると、燃料消費量差損益積算値は、例えば式1により求められる。
【数1】
また、瞬間燃費差損益積算値は、例えば式2により求められる。
【数2】
また、航続可能距離差損益積算値は、例えば式3により求められる。
【数3】
【0027】
車両情報積算値生成手段23は、ある評価レベルE1(例えば標準モード)内に入ってから他の評価レベルE1(例えば良モード)に移行するまでの間に所定の車両情報を積算した車両情報積算値Fを生成するものであるので、評価レベルE1が移行した際は、それまでの車両情報積算値Fを記憶部26に記憶し、新たな評価レベルE1における車両情報積算値Fを数値ゼロから積算し始める。
【0028】
総合評価生成手段24は、図5に示すように、総合評価G(第1総合評価G1、第2総合評価G2、第3総合評価G3)を生成する。
第1総合評価G1は、各評価項目α毎の各評価レベルE1における車両情報積算値Fを合算したものである。図5のエコ走行(加速時)を参照すると、車両情報積算値Fである燃料消費量差損益積算値である+0.1Lと−0.1Lを加算したものなので、第1総合評価G1において燃料消費量差損益積算値は±0Lとなる。
【0029】
また、第2総合評価G2は、異なる評価項目αにおいて、評価単位が同じものを合算したものであり、例えば、エコ走行(加速時)aとエコ走行(巡航時)bとタイヤ圧cの第1総合評価G1における燃料消費量差損益積算値を合算したものである。図5を参照すると、エコ走行(加速時)aの±0Lとエコ走行(巡航時)bの+0.5Lとタイヤ圧cの−0.1Lを合算したもので、第2総合評価G2において燃料消費量差損益積算値は±0.4Lとなる。また、予め定められた総合評価テーブルに基づき、第2総合評価に応じて第2総合評価点を0から100までの値で評点する。
【0030】
また、第3総合評価G3は、異なる評価単位のものを含め、車両運行全体の評価を行うものであり、各第2総合評価点毎に予め定められた比例定数を乗算して合算する。図5において、第2総合評価点がそれぞれ燃料消費量差損益積算値を80点、タイヤ圧不良率を20点、シートベルト装着率を30点とすると、各評点に比例定数を、燃料消費量差損益積算値は1.0、タイヤ圧不良率は0.8、シートベルト装着率は1.5として、それぞれの評点に乗算すると141点となり、これを満点230点(100×(1+0.8+1.5))で除算すると、第3総合評価点61点が算出される。
【0031】
アドバイス生成手段25は、所定の条件に基づき、記憶部26に記憶された表示情報と、運行指標Dや運行評価Eや車両情報積算値Fや総合評価Gなどを組み合わせてアドバイスHを生成するものであり、図2に示すような通常表示画像Xや、図6に示すような切替後通知画像Yや、図7に示すようなアドバイス画像Zを生成するものである。
【0032】
通常表示画像Xは、通常運行時(IGN−ONからIGN−OFFまで)に表示部40に表示される画像であり、各評価項目α毎に運行指標D、運行評価E、車両情報積算値Fなどを表示する項目別画像領域X1と、総合評価Gが表示される総合評価表示画像領域X2とに分類され、複数の評価項目αの運行状態を表示するものである。
【0033】
切替後通知画像Yは、評価レベルE1が切り替わった後に、評価レベルE1が切り替わった事を通知する画像であり、評価レベルE1が上がったことまたは下がったことを通知する評価レベル切替通知画像領域Y1と、評価レベル切替後アドバイス領域Y2と、評価レベルE1が切り替わる前の車両情報積算値Fを表示する前評価レベル成果表示領域Y3とを有し、評価レベルE1の切替と前評価レベルE1における成果を認識できるものである。
【0034】
アドバイス画像Zは、IGN−ON直後やIGN/ACC−OFF時やシフトポジションがパーキングのときに表示される画像であり、評価スコアE2が一番低い評価項目αに対し、運行状態の改善を促し、記憶部26に記憶されたアドバイス定型表示Z1に、運行指標Dや運行評価Eや車両情報積算値Fなどを組み合わせることにより生成されるものであり、継続による成果や次の評価レベルE2までどれくらいの改善が必要かなどの情報を表示するものである。
【0035】
記憶手段26は、運行指標Dを生成するプログラムと、運行指標Dより運行状態を各評価レベルEに振り分けるプログラムと、車両情報積算値Fを生成するプログラムと、総合評価Gを生成するプログラムと、アドバイスHを生成するプログラムと、を予め記憶するものである。また、運転支援装置1の動作に応じ、車両情報実測値A、車両情報基準値B、車両情報差損益値C、車両情報積算値Fや後述する総合評価Gを一時的に格納するものである。
【0036】
制御手段27は、運行指標生成手段21と、運行評価生成手段22と、車両情報積算値生成手段23と、総合評価生成手段24と、アドバイス生成手段25と、記憶手段26と、を総合的に制御するものであり、後述する表示制御部30を介し表示部40に、所望の情報(運行指標D、評価レベルE、車両情報積算値F、総合評価G、アドバイスH)を表示させるものである。
【0037】
表示制御部30は、GDC回路および不揮発性メモリ(ROM,RAM)からなり、制御回路20からの画像データ及び命令信号を受け取り、これらに対応した画像データを生成し、表示部40へ出力するものである。
【0038】
表示部40は、例えばドットマトリクス式の液晶パネルや有機ELパネルなど画像表示可能な表示パネルからなり、表示制御部30や配線を介して制御回路20と接続され、表示制御部30からの画像データ及び命令信号に基づいて、運行指標D、評価レベルE、車両情報積算値F、アドバイスG、総合評価H等の画像表示する。
【0039】
以上が本実施形態における運転支援装置1の構成であるが、これより図を用いて、運転支援装置1の動作説明を行う。図8は運転支援装置1の動作フロー図であり、図9は運行指標生成処理のフロー図であり、図10は運行評価生成処理のフロー図であり、図4は運行評価を生成する際の評価テーブルであり、図11は車両情報積算値生成処理のフロー図であり、図12は総合評価生成処理のフロー図であり、図13はアドバイス生成処理のフロー図である。
【0040】
まず、IGN−ONにより運転支援装置1の動作がスタートされ、アドバイス生成手段24はアドバイス表示処理S10を開始し、アドバイスGを表示部40表示するが、アドバイス表示処理S10のフローについては後述する。
ステップS10において、制御回路20は、車両センサー10から車両情報を入力する。
【0041】
(運行指標生成処理)
ステップS20において、運行指標生成手段21は、運行指標生成処理を開始する。
ステップS21において、車両センサー10から入力した車両情報より車両情報実測値Aを算出する(例えば、瞬間燃費、単位距離あたりの燃料消費量、単位燃料量あたりの航続可能距離、シートベルト脱着、ライト点消灯、タイヤ圧など)。
ステップS22において、運行指標生成手段21は、記憶部25から車両情報基準値Bを入力し、ステップS23において、車両情報実測値Aと車両情報基準値Bとを比較し、その差である車両情報差損益値Cを算出する。
ステップS24において、運行指標生成手段21は、運行指標Dを車両情報実測値Aまたは車両情報差損益値Cに設定する。
ステップS25において、運行指標生成手段21は、運行指標Dを出力する。
【0042】
(運行評価生成処理)
ステップS30において、運行評価生成手段22は、運行評価生成処理を開始する。
ステップS31において、運行指標生成処理S20で生成された運行指標Dを図4に示すような評価テーブルより、評価レベルE1と評価スコアE2を算出する。
ステップS32において、ステップS31で算出された評価スコアE2が過去最低の値であるかを記憶部25に記憶されたこれまでの過去最低値と比較する。ステップS31で算出された評価スコアE2が過去最低の値であれば、ステップS33において、記憶部25にその時の運行指標Dと評価スコアE2を新たな過去最低値として記憶する。
ステップS34において、運行評価算出手段21は、算出された評価レベルE1と評価スコアE2とを出力する。
【0043】
(車両情報積算値生成処理)
ステップS40において、車両情報積算値生成手段23は、車両情報積算値生成処理を開始する。
ステップS41において、運行評価処理S30で出力された評価レベルE1が、前回の評価レベルと同じであるかを判定する。
評価レベルE1が前回の評価レベルと同じ場合は、ステップS44において、車両情報積算値生成手段23は、車両情報積算値F(瞬間燃費差損益積算値(km/l)、燃料消費量差損益積算値(L)、航続可能距離差損益積算値(km)、継続走行距離(km)、継続消費燃料量(L))を積算し、ステップS45において、車両情報積算値Fを出力する。
評価レベルE1が前回の評価レベルと異なる場合は、ステップS42において、車両情報積算値生成手段23は、それまでの車両情報積算値Fを記憶手段25に記憶し、ステップS43において、それまでの車両情報積算値Fをクリアし、ステップS44において、車両情報積算値生成手段23は、車両情報積算値F(瞬間燃費差損益積算値(km/l)、燃料消費量差損益積算値(L)、航続可能距離差損益積算値(km)、継続走行距離(km)、継続消費燃料量(L))を積算し、ステップS45において、車両情報積算値Fを出力する。
【0044】
(総合評価生成処理)
ステップS50において、総合評価生成手段25は、総合評価生成処理を開始する。
ステップS51において、総合評価生成手段25は、第1総合評価G1の算出を行う。第1総合評価G1は、図5に示すように、過去の各評価項目毎の各車両情報積算値Fを合算した値である。
ステップS52において、総合評価生成手段25は、第2総合評価G2の算出を行う。第2総合評価G2は、各評価項目毎の第1総合評価G1において、同じ指標のものを合算する処理であり、具体的に例えば、図5に示すように、エコ走行(加速時)の燃料消費量差損益積算値と、エコ走行(巡航時)の燃料消費量差損益積算値と、タイヤ圧に起因するの燃料消費量差損益積算値と、を合算する処理である。
また、第2総合評価G2である車両情報積算値Fの合算値を、予め定められた評価テーブルによりスコア化することで、それぞれの第2総合評価点を求めることができる。
ステップS53において、総合評価生成手段25は、第3総合評価G3の算出を行う。第3総合評価G3は、第2総合評価G2にて求められた各評価指標毎の第2総合評価点に、予め定められた比例定数を乗じて第3総合評価点を求める処理である。
【0045】
(アドバイス生成処理)
ステップS60において、アドバイス生成手段24は、総合評価生成処理を開始する。
ステップS61において、前回の記憶された運行評価Eが存在するかを判定し、記憶された運行評価Eが存在する場合のみアドバイス画像Zの生成を行う。
ステップS62において、車両指標生成処理S20により出力された運行指標D、運行評価生成処理S30において出力された運行評価E、車両情報積算値生成処理S40により出力された車両情報積算値F、総合処理生成処理S50により出力された総合評価G、及び記憶手段26に予め記憶されたアドバイス定型表示Z1を組み合わせて、アドバイス画像Zを生成し、表示制御部30へ出力する。
表示制御部30は、このアドバイス情報を入力し、これらに対応した画像データを生成し、表示部40へ出力することで、表示部40にアドバイス画像Zが表示される。
アドバイス画像Zは、IGN−ONした際または、IGN/ACC−OFFまたは、シフトポジションがパーキングであるときに表示される。
【0046】
以上の構成のように、車両の状態が所定の評価レベル内に入ってから他の評価レベルに移行するまでの間に車両情報積算値を積算することにより、所定の評価レベルの継続を認識することができ、良い運行をさらに持続させ、悪い運行を改善させるように意識付けすることができる。
【符号の説明】
【0047】
1 運転支援装置
10 センサー部(車両情報取得手段)
20 制御回路
21 運行指標生成手段
22 運行評価生成手段
23 車両情報積算値生成手段
24 アドバイス生成手段
25 総合評価算出手段
26 記憶手段
27 制御手段
30 表示制御部
40 表示部
A 車両情報実測値
B 車両情報基準値
C 車両情報差損益値
D 運行指標
E 運行評価
E1 評価レベル
E2 評価スコア
F 車両情報積算値
G 総合評価
G1 第1総合評価
G2 第2総合評価
G3 第3総合評価
H アドバイス
α 評価項目
β 出力指標
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両情報を取得する車両情報取得手段と、
前記車両情報より、車両の運行状態を示す運行指標を生成する運行指標生成手段と、
前記車両情報より、前記車両の運行状態を複数段階の評価レベルで評価する運行評価生成手段と、
前記車両の状態が所定の前記評価レベル内に入ってから他の前記評価レベルに移行するまでの間の前記車両情報に関連する車両情報積算値を生成する車両情報積算値生成手段と、
前記運行指標と前記車両情報積算値とを表示する表示部と、
前記評価レベルが異なる前記評価レベルに切り替わる前に、前記表示部を介して通知する切替前通知手段と、を備えることを特徴とする運転支援装置。
【請求項2】
前記車両情報積算値生成手段は、前記車両の状態が所定の前記評価レベル内に入ってから他の前記評価レベルに移行するまでの間の、走行距離の積算値である継続走行距離と、燃料消費量の積算値である継続燃料消費量と、
さらに、少なくとも前記継続走行距離を走行するのに必要な所定の基準消費燃料量と前記継続燃料消費量との差である燃料消費量差損益値または、前記継続燃料消費量で走行可能な所定の基準走行距離と前記継続走行距離との差である走行距離差損益値のいずれか、を生成すること、を特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記運行指標と前記車両情報積算値とを同一画面上に表示し、
前記切替前通知手段は、前記運行指標の表示画像を、前記運行指標の値に応じて輝度、色彩を変更させるまたは点滅させること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の運転支援装置。
【請求項4】
前記運行指標は、正負の数値情報であり、前記複数段階の評価レベルの切り替え境界の少なくとも1つが、前記運行指標のゼロ地点であること、を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の運転支援装置。
【請求項5】
前記評価レベルの切り替り後に、前記評価レベルの切り替りを通知する切替後通知情報を生成する切替後通知情報生成手段をさらに備えること、を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の運転支援装置。
【請求項6】
前記切替後通知情報は、前記評価レベルの切り替え前までの前記車両情報積算値生成手段を具備すること、を特徴とする請求項5に記載の運転支援装置。
【請求項7】
前記車両情報取得手段が取得する前記車両情報は、複数項目であり、前記車両情報毎のそれぞれに評価点をつけ、前記評価点より総合点を求める総合評価生成手段とをさらに備えること、を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の運転支援装置。
【請求項1】
車両情報を取得する車両情報取得手段と、
前記車両情報より、車両の運行状態を示す運行指標を生成する運行指標生成手段と、
前記車両情報より、前記車両の運行状態を複数段階の評価レベルで評価する運行評価生成手段と、
前記車両の状態が所定の前記評価レベル内に入ってから他の前記評価レベルに移行するまでの間の前記車両情報に関連する車両情報積算値を生成する車両情報積算値生成手段と、
前記運行指標と前記車両情報積算値とを表示する表示部と、
前記評価レベルが異なる前記評価レベルに切り替わる前に、前記表示部を介して通知する切替前通知手段と、を備えることを特徴とする運転支援装置。
【請求項2】
前記車両情報積算値生成手段は、前記車両の状態が所定の前記評価レベル内に入ってから他の前記評価レベルに移行するまでの間の、走行距離の積算値である継続走行距離と、燃料消費量の積算値である継続燃料消費量と、
さらに、少なくとも前記継続走行距離を走行するのに必要な所定の基準消費燃料量と前記継続燃料消費量との差である燃料消費量差損益値または、前記継続燃料消費量で走行可能な所定の基準走行距離と前記継続走行距離との差である走行距離差損益値のいずれか、を生成すること、を特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記運行指標と前記車両情報積算値とを同一画面上に表示し、
前記切替前通知手段は、前記運行指標の表示画像を、前記運行指標の値に応じて輝度、色彩を変更させるまたは点滅させること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の運転支援装置。
【請求項4】
前記運行指標は、正負の数値情報であり、前記複数段階の評価レベルの切り替え境界の少なくとも1つが、前記運行指標のゼロ地点であること、を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の運転支援装置。
【請求項5】
前記評価レベルの切り替り後に、前記評価レベルの切り替りを通知する切替後通知情報を生成する切替後通知情報生成手段をさらに備えること、を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の運転支援装置。
【請求項6】
前記切替後通知情報は、前記評価レベルの切り替え前までの前記車両情報積算値生成手段を具備すること、を特徴とする請求項5に記載の運転支援装置。
【請求項7】
前記車両情報取得手段が取得する前記車両情報は、複数項目であり、前記車両情報毎のそれぞれに評価点をつけ、前記評価点より総合点を求める総合評価生成手段とをさらに備えること、を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の運転支援装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−103666(P2013−103666A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250214(P2011−250214)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】
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