説明

運転診断装置

【課題】例えば、1日毎にドライバの運転診断を行う場合、1日の間に運転を開始して終了するまでが完全に含まれるトリップは問題ないが、2日間に跨って運転が継続するようなトリップのデータに対して、どちらの日のデータとして管理するかといった問題が生じる。このとき、トリップを、3月3日の分と、3月4日の分との2つに分断することは、トリップが一連の運転期間であることから好ましくない。
【解決手段】記憶部13は、3月3日に運転が開始され、3月4日に終了したトリップにおける車両の走行履歴情報(トリップデータ)を、トリップが開始された3月3日のデータとして記憶する。3月3日のデータとしては、既にトリップ1、及び、トリップ2のトリップデータが記憶されているので、そのデータにトリップ3のトリップデータの情報を付加して記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載された各種センサから情報を取得し、その情報に基づいてドライバの運転を診断する運転診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
1リットルの燃料でどれだけの距離を走行できるかといった燃費情報をドライバに提示することで、ドライバは燃費を意識して運転をすることができる。燃費には、運転時におけるドライバの体調や気分、急ぎ具合等に依存するドライバの運転操作や、エンジンの調子やタイヤの空気圧といった車両状態が影響する。燃費の良い運転は、単にユーザに燃料費を節約させるだけでなく、地球の環境にとっても好ましいというメリットがある。
【0003】
そこで、近年では、ドライバが運転する車両の燃費を車室内にて表示させる機能が知られている。この燃費の表示には、走行中の瞬間における燃費を表示させる瞬間燃費の表示と、ある走行区間の燃費の平均を計算して表示させる平均燃費の表示とがあった。例えば、特許文献1には、ドライバが運転を開始してから終了するまでの運転であるトリップを一連の運転単位とし、そのトリップ毎の平均燃費の情報を表示させる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3893879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ドライバの運転操作や車両状態は、時々刻々と変化するものであり、その日のドライバの体調や、気温や天候といった気候等にも依存する。例えば、1日毎であったり、1月毎であったり、1年毎であったり、また、1トリップ毎であったりと、様々な単位毎に変化する。特許文献1の技術では、トリップ毎のドライバの運転する車両の燃費情報を表示させるが、例えば、1日毎の燃費情報をユーザが要求することもある。
【0006】
しかしながら、このとき、1日の間に、運転開始から終了までの運転時間が完全に含まれるトリップは問題ないが、2日間に渡って運転時間が継続するようなトリップのデータに対して、どのように対処するかといった問題が生じる。例えば、3月4日の0時を跨ぐ運転を行った場合である。このとき、トリップを、3月3日の分と、3月4日の分との2つに分断することは、トリップが運転が開始されてから終了されるまでを単位とする一連の運転期間であることから好ましくない。
【0007】
そこで、本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、所定期間におけるドライバの運転診断を、一連の運転期間であるトリップを分断することなく、実行する運転診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の運転診断装置は、記憶手段にて、運転が開始されてから終了されるまでをトリップとし、このトリップにおける車両の走行履歴情報を記憶し、判定手段にて、記憶手段に記憶される走行履歴情報の内、所定期間に一部が含まれるトリップにおける走行履歴情報を、所定期間における走行履歴情報として割り当てるか否かを判定し、運転診断手段にて、判定手段により所定期間における走行履歴情報として割り当てると判定された走行履歴情報を用いて、所定期間におけるドライバの運転を診断することを特徴とする。従って、例えば、運転が開始されてから終了されるまでの一連の運転期間であるトリップにおける走行履歴情報が、2つに分断されてドライバの運転診断に利用されることはない。これにより、所定期間における運転診断において、トリップにおける走行履歴情報を適切に反映して運転診断することが可能である。
【0009】
請求項2に記載の運転診断装置は、判定手段にて、所定期間内に運転された時間が、所定期間外に運転された時間より長いトリップにおける走行履歴情報を、所定期間における走行履歴情報として割り当てると判定することを特徴とする。一方、請求項3に記載の運転診断装置は、判定手段にて、所定期間内に運転された走行距離が、所定期間外に運転された走行距離より長いトリップにおける走行履歴情報を、所定期間における走行履歴情報として割り当てると判定することを特徴とする。これらにより、運転の特徴が現れる可能性が高いトリップに対しては、所定期間における走行履歴情報として反映させて運転診断することが可能である。
【0010】
請求項4に記載の運転診断装置は、判定手段にて、所定期間内に運転が開始されたトリップにおける走行履歴情報を、所定期間における走行履歴情報として割り当てると判定することを特徴とする。これにより、処理を迅速化して請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0011】
請求項5に記載の運転診断装置は、所定期間が、1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかであって、所定期間として、1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかを選択するユーザからの入力を受け付ける所定期間単位選択受け付け手段を備え、所定期間単位選択受け付け手段で受け付けた入力に応じて、所定期間として、1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかを設定することを特徴とする。
【0012】
これにより、所定期間を人間生活における時間の一般的な単位(1日、1週間、1ヶ月、1年)で区切ることで、人間生活に合わせた診断をすることができる。また、所定期間を人間生活の合わせた区切りとすることで、今日は昨日よりも良い結果を出そう、今月は先月よりも良い結果を出そうと、ユーザの診断結果に対する向上意欲を促すことができる。さらに、他人の診断結果と比較する際にも、所定期間の区切りとして人間生活における時間の一般的な単位を用いるので、より比較しやすくなる。
【0013】
請求項6に記載の運転診断装置は、車両が、ナビゲーション装置を搭載するものであって、車両がナビゲーション装置で設定された出発地を出発してからナビゲーション装置で設定された目的地に到着するまでをトリップとし、該トリップにおける走行履歴情報を記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0014】
目的地に到着後に駐車場を探したり、駐車に手間取ったりしていると、運転の診断結果が悪くなってしまう場合がある。一例としては、燃費や電費といった走行用エネルギーの消費効率の診断の場合には、駐車場を探したり、駐車に手間取ったりすることによって、低速の走行時間が増えたり、ブレーキ操作が頻繁となったりすることで走行用エネルギーの消費効率が悪くなり、診断結果が悪くなってしまう。このように、目的地に到着後の状況によって診断結果が変わってしまう場合には、同じ経路についての走行であっても、お互いの運転の正確な比較ができなくなってしまう。例えば、目的地に到着するまでの走行における運転が前回の同一経路の走行における運転よりも良い診断内容だったとしても、目的地に到着後に駐車場所を探すことで、前回の同一経路の走行における運転よりも診断結果自体は悪くなってしまい、運転の診断の趣旨に合わないことになる。
【0015】
これに対して、請求項6の構成によれば、出発地を出発してから目的地に到着するまでをトリップとするので、目的地に到着後の状況の影響を受けずに、出発地を出発してから目的地に到着するまでの運転の診断を行うことができる。
【0016】
請求項7に記載の運転診断装置は、車両のイグニッションスイッチがオンとなってからオフとなるまでをトリップとし、該トリップにおける走行履歴情報を記憶手段に記憶することを特徴とする。これにより、実際に車両のエンジンや電動機等の駆動源が作動している間を診断の対象とすることで運転内容を漏れなく診断できる。
【0017】
請求項8に記載の運転診断装置は、車両の走行用エネルギーの補給を行ってから次に該走行用エネルギーの補給を行うまでをトリップとし、該トリップにおける走行履歴情報を記憶手段に記憶することを特徴とする。給油や走行用バッテリの充電等の走行用エネルギーの補給は車両を停車するパターンのうちの1つであり、走行用エネルギーの補給時を境にして車両の運転者が変わる可能性もあることから、運転が開始されてから終了されるまでの1つの区切りとして考えられる。
【0018】
請求項9に記載の運転診断装置は、車両は、ナビゲーション装置を搭載するものであって、車両がナビゲーション装置で設定された出発地を出発してからナビゲーション装置で設定された目的地に到着するまでをトリップとする第1トリップ、車両のイグニッションスイッチがオンとなってからオフとなるまでをトリップとする第2トリップ、及び車両の走行用エネルギーの補給を行ってから次に該走行用エネルギーの補給を行うまでをトリップとする第3トリップのうちのいずれかの種類のトリップを選択するユーザからの入力を受け付けるトリップ種類選択受け付け手段を備え、運転診断手段は、トリップ種類選択受け付け手段で受け付けた入力に応じた種類のトリップにおける走行履歴情報を用いて、所定期間におけるドライバの運転を診断することを特徴とする。
【0019】
これにより、運転の診断を行うトリップの区切りをユーザが選択する幅を与えることができるので、トリップの区切りについてのユーザの幅のある要求に応えることができ、利便性が向上する。また、利便性が向上することによって、運転の診断を実施するユーザが増え、この診断結果をもとに運転が改善されれば、より良い車社会の構築につながる。
【0020】
請求項10に記載の運転診断装置は、運転診断手段は、所定期間におけるドライバの運転として、所定期間における車両の走行用エネルギーの消費効率を診断することを特徴とする。燃費や電費などの走行用エネルギーの消費効率は、最もわかりやすいエコノミー・エコロジー(エコ)運転の指標である。よって、以上の構成によれば、診断結果を環境への負荷軽減とユーザのコスト低減とに役立てることができる。
【0021】
請求項11に記載の運転診断装置は、運転診断手段は、所定期間におけるドライバの運転として、所定期間におけるドライバの運転の安全度を診断することを特徴とする。これによれば、診断結果を安全運転に役立てることができる。また、安全運転をするユーザが増えることで、車両を持たない方の支持も得られ、より良い車社会を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施例における運転診断システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例におけるトリップデータの具体例を示した説明図である。
【図3】本実施例において、3月3日(1日間)に運転されたトリップを示した説明図である。
【図4】本実施例において、3月3日に記憶されているデータ(a)に、新たにトリップデータが付加され更新された場合のデータ(b)を示した説明図である。
【図5】本実施例における運転診断結果の表示の具体例である。
【図6】本実施例における携帯電話の制御部にて実行される処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施例における運転診断装置の制御部にて実行される処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施例における変形例1の作動を示す説明図である。
【図9】運転診断内容の設定の処理のフローの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に本発明の実施例について図面を用いて説明する。本実施例では、本発明の運転診断装置を車両用の運転診断システムに適用した例について説明する。本実施例においては、本発明における所定期間を1日としてドライバの運転を診断するため、1日単位での診断結果をユーザは要求することが可能である。また、本発明は、下記の実施例に限定されることなく、本発明の技術的範囲に存在する限り、様々な形態を取り得る。
【実施例】
【0024】
図1は本実施例の運転診断システムの全体構成を示すブロック図である。本実施例の運転診断システムは、運転診断装置1と、携帯電話2とによって構成されている。
【0025】
まず、携帯電話2の構成について説明する。携帯電話2は、通信装置21と、操作スイッチ群22と、表示部23と、制御部24とから構成される。
【0026】
通信装置21は、送信装置、受信装置を含む通信機器であり、運転診断装置1との間で情報の送受信を行う。通信装置21から送信される情報としては、通信の開始、及び終了を要求する情報、ドライバの運転の診断を運転診断装置1に要求する診断要求情報、携帯電話2が保持する日時情報等がある。また、通信装置21が受信する情報としては、ドライバの運転診断結果情報等がある。なお、通信は近距離無線通信を利用して行われるものであり、具体的には、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)を利用する。
【0027】
操作スイッチ群22には、表示部23の周囲に設けられた釦スイッチ等が用いられる。ユーザは操作スイッチ群22を介して、ユーザは所望の期間における運転の診断結果を要求する入力等を行う。ユーザが所望する期間は1日を最小単位として、1週間、1ヶ月、1年といった診断期間を設定することができる。
【0028】
表示部23は、カラー表示可能な液晶ディスプレイからなる。ユーザにより操作スイッチ群22を介して入力された情報や、通信装置21を介して運転診断装置1から受信した情報等、様々な情報を表示する。
【0029】
制御部24は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして、ROM等に記憶されたプログラムに基づいて、ユーザにより入力された情報や、通信装置21を介して受信した情報等を表示部23に表示させる情報表示処理や、通信装置21において運転診断装置1とのデータの送受信を実行させる通信処理等を行う。
【0030】
次に、運転診断装置1の構成について説明する。運転診断装置1は、通信装置11と、CANトランシーバ12と、記憶部13と、カウンタ14と、制御部15とから構成される。また、CANトランシーバ12には、CAN(Controller Area Network)16から得られる情報が提供される。
【0031】
通信装置11は、送信装置、受信装置を含む通信機器であり、携帯電話2との間で情報の送受信を行う。なお、通信は近距離無線通信を利用して行われるものであり、具体的には、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)を利用する。
【0032】
CANトランシーバ12は、車両内のネットワーク通信網であるCAN16から様々な情報を取得する。CAN16においては、例えば、車両の駆動を制御するためにエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ、消費燃料を検出する消費燃料センサ、車速度を検出する速度センサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、車両の角速度を検出する角速度センサ、車輪回転数から運転距離を検出する運転距離センサ、イグニッションスイッチ等から得られる情報が通信される。イグニッションスイッチは、車両の駆動源をオン・オフさせるスイッチである。
【0033】
記憶部13は、トリップが終了した際に、ドライバが運転した車両の走行履歴情報(トリップデータ)を、トリップが開始された日のデータとして記憶する。トリップは、イグニッションスイッチがオンされてからオフされるまでを単位とする運転期間である。トリップデータは、図2に示すように、例えば、トリップにおける開始日時、終了日時、運転時間、運転距離、消費燃料や、急アクセル、急ブレーキ、急ハンドルの回数等が含まれる。運転時間は開始日時、終了日時から算出可能である。運転距離、消費燃料、急ブレーキ等の回数は、CANトランシーバ12を介して取得する情報から算出可能である。急ブレーキ、急アクセル、急ハンドルの回数は、それぞれ、車両の負の加速度、車両の正の加速度、車両の角速度が所定の閾値を越えた場合を1回として検出される。
【0034】
また、例えば、図3(a)に示すように、トリップ3の運転が開始された日に、既に他のトリップにおけるデータが記憶されている場合には、図3(b)に示すように、既に記憶されているデータに今回のトリップのトリップデータを付加して記憶する。具体的に説明すると、例えば、3月3日には既にトリップ1と、トリップ2が運転されているとする。この場合、図4(a)に示すように、3月3日のデータとしては、トリップ1のトリップデータに、トリップ2のトリップデータが付加されたデータが既に記憶されている。トリップ3の運転が終了した際に、トリップ3のトリップデータを、トリップが開始された日のデータとして記憶されるとした場合には、図4(b)に示すように、3月3日のデータにトリップ3のトリップデータが付加されたデータが新たに3月3日のデータとして記憶される。
【0035】
カウンタ14は、通信装置11を介して携帯電話2から受信した日時情報から得られた時刻を基準時刻として、時刻をカウントする。記憶部13は、その時刻に基づいて、トリップの開始日時、終了日時を記憶する。なお、基準時刻は、通信装置11を介して携帯電話2から日時情報を受信するタイミングで、その時刻に基づき補正される。
【0036】
制御部15は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして、ROM等に記憶されたプログラムに基づいて、通信装置11において携帯電話2とのデータの送受信を実行させる通信処理等を行う。また、制御部15は運転診断部151を備える。
【0037】
運転診断部151は、記憶部13に記憶される走行履歴情報に基づいて燃費や、運転の安全度合いを数値化する運転診断を実行する。運転の安全度合いは、時間当たりにおける急ブレーキや急ハンドルの回数等から算出する。例えば、急ブレーキや急ハンドルの回数を運転時間で割った値が大きい日の運転の安全度は低くなる。運転診断の結果は、通信装置11を介して携帯電話2に送信され、携帯電話2の備える表示部23にて表示される。図5は、3月1日から3月5日まで、1日毎に燃費を算出した結果を表示させた具体例を示している。なお、これは一例であり、1日を最小単位として、それ以上の期間を一単位とする運転の診断が可能である。例えば、1日毎の燃費を平均することで1週間毎の燃費を算出したり、1ヶ月毎や1年毎といった燃費を算出することも可能である。
【0038】
続いて、上述した携帯電話2における制御部24にて実行される処理を、図6のフローチャートを参照して説明する。なお、本フローチャートに示す処理は、制御部24に記憶されているコンピュータプログラムに従って実行される。
【0039】
ユーザにより操作スイッチ群22の釦スイッチが操作され、運転診断アプリケーションを開始する指示を受けると、始めに、図6におけるステップS60にて、運転診断アプリケーションを開始する。
【0040】
ステップS61では、ユーザにより操作スイッチ群22を介して、運転を診断する内容が設定される。このときユーザは、例えば、図5に示すような日毎の燃費や、一週間毎の燃費等の表示といったように、所望の運転診断内容を選択する。ステップS62では、ステップS61にて設定された内容の運転診断を要求する運転診断要求信号を運転診断装置1に通信装置21を介して送信する。
【0041】
ステップS63では、運転診断結果を受信したかどうかを判定する。運転診断装置1から送信された運転診断結果を、通信装置21を介して受信した場合は(ステップS63:YES)、ステップS64に移行する。ステップS63は、運転診断結果を受信するまで自己遷移を繰り返す。
【0042】
ステップS64では、受信した運転診断結果を表示部23にて表示させる。ステップS65では、運転診断アプリケーションが終了されるか否かを判定する。ユーザが運転診断アプリケーションを終了せず、続けて他の内容の診断を続行する場合は(ステップS65:NO)、ステップS61に戻る。ユーザにより運転診断アプリケーションを終了される場合は(ステップS65:YES)、制御部24における処理を終了する。
【0043】
続いて、上述した運転診断装置1における制御部15にて実行される処理を、図7のフローチャートを参照して説明する。なお、本フローチャートに示す処理は、制御部15に記憶されているコンピュータプログラムに従って実行される。
【0044】
初めに、イグニッションスイッチがオンされ、トリップが開始されると、図7におけるステップS70において、CAN16からCANトランシーバ12を介してドライバの運転を診断するための情報を収集する。ステップS71では、トリップが開始されてから運転中の現在までにおいて、ステップS70において収集された情報を記憶する。
【0045】
ステップS72では、携帯電話2から送信された運転診断要求信号を受信して、運転診断が要求されたどうかを判定する。通信装置11を介して運転診断要求信号を受信した場合は(ステップS72:YES)、ステップS73に移行する。運転診断要求信号を受信していない場合は(ステップS72:NO)、ステップS75に移行する。
【0046】
ステップS73では、ステップS72にて受信した運転診断要求信号に含まれる診断内容の情報に基づいて、ドライバの運転を診断する。ステップS74では、ステップS73にて診断されたドライバの運転診断結果を、通信装置11を介して携帯電話2に送信し、ステップS72に戻る。
【0047】
ステップS75では、イグニッションスイッチがオフされたかどうかを判定する。イグニッションスイッチがオフされ、トリップが終了された場合は(ステップS75:YES)、ステップS76に移行する。イグニッションスイッチがオフされていない場合は(ステップS75:NO)、ステップS70に戻る。
【0048】
ステップS76では、ステップS71にて記憶された情報を、今回のトリップデータとして確定する。トリップデータは、図2に示すように、トリップの開始日時、終了日時、及び、CAN16から取得した運転距離、消費燃料等を含むデータである。
【0049】
ステップS77では、今回のトリップが開始された日時と同日のデータが記憶されているかどうかを判定する。既に同日のデータが記憶されている場合は(ステップS77:YES)、ステップS78に移行し、同日のデータが記憶されていない場合は(ステップS77:NO)、ステップS79に移行する。
【0050】
ステップS78では、図4に示すように、既に記憶されている同日のデータに今回のトリップデータの情報を付加し、その日のデータを更新、記憶する。そして、制御部15における処理を終了する。一方、ステップS79では、今回のトリップデータを、トリップが開始された日のデータとして新たに記憶し、制御部15における処理を終了する。
【0051】
以上のように、本実施例によれば、日を跨いで2日に渡るようなトリップにおけるデータに対しても、トリップが開始された日に運転されたトリップとして記憶する。つまり、トリップにおけるデータ(走行履歴情報)をトリップが開始された日にすべて割り当てる。そのため、イグニッションスイッチがオンされてからオフされるまでを単位とする一連の運転期間であるトリップにおけるデータが、分断されて運転診断に利用されることはない。また、同じデータが2回以上重複されて利用されることもない。従って、信頼性の高いドライバの運転診断が可能となる。さらに、実際に車両のエンジンが動いている、イグニッションスイッチがオンされてからオフされるまでの間を運転診断の対象とすることにより、車両の運転内容を漏れなく診断することが可能になる。
【0052】
なお、本実施例では、内燃機関を走行駆動源として用いる内燃機関車両に本発明を適用した場合を例に挙げて説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。例えば、電動機を走行駆動源として用いる電動車両や内燃機関と電動機とを走行駆動源として用いるハイブリッド車両に本発明を適用する構成としてもよい。この場合には、運転診断装置1の運転診断部151は、記憶部13に記憶される走行履歴情報に基づいて、当該電動機で用いる電力の消費効率である電費を数値化する運転診断を行う構成としてもよい。
【0053】
また、本実施例では、車両のイグニッションスイッチがオンとなってからオフとなるまでをトリップとする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、運転が開始されてから終了されるまでといった運転の一区切りとして、車両のイグニッションスイッチがオンとなってからオフとなるまで以外の区切りをトリップとする構成としてもよい。
【0054】
一例として、車両がナビゲーション装置を搭載している場合には、車両がこのナビゲーション装置で設定された出発地を出発してからナビゲーション装置で設定された目的地に到着するまでをトリップとする構成としてもよい。
【0055】
ここで言うところのナビゲーション装置とは、前述の加速度センサ、前述の角速度センサ、前述の運転距離センサ、および人工衛星からの電波に基づいて車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機等の各種センサで得られるデータと記憶媒体に格納されている地図データとを用いて、地図上の車両の現在位置を特定する周知のナビゲーション装置であるものとする。また、ナビゲーション装置は、出発地および目的地を設定するための操作入力部を備えており、その操作入力部を操作することによって、ユーザが出発地および目的地を設定することができるものとする。なお、車両の現在位置を出発地として設定する構成としてもよい。
【0056】
この場合、車両がナビゲーション装置で設定された出発地を出発(以下、車両出発)したこと、および車両がナビゲーション装置で設定された目的地に到着(以下、目的地到着)したことの判定は、運転診断装置1とCAN接続したナビゲーション装置から、車両出発を示す信号や目的地到着を示す信号を運転診断装置1で取得し、取得した信号をもとに運転診断部151で行う構成とすればよい。なお、ナビゲーション装置での車両出発や目的地到着の検出は、ナビゲーション装置で特定した車両の現在位置と地図データとをもとにして行う構成とすればよい。
【0057】
以上の構成によれば、出発地を出発してから目的地に到着するまでをトリップとするので、目的地に到着後の状況の影響を受けずに、出発地を出発してから目的地に到着するまでの運転の診断を行うことができる。
【0058】
なお、ナビゲーション装置からBluetooth通信によって携帯電話機2に車両出発を示す信号や目的地到着を示す信号を送信し、携帯電話機2から運転診断装置1に当該車両出発を示す信号や目的地到着を示す信号を送信することによって、運転診断装置1に当該車両出発を示す信号や目的地到着を示す信号を取得させる構成としてもよい。
【0059】
また、ここでは、出発地を出発してから目的地に到着するまでをトリップとする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、車両が運転を開始してからナビゲーション装置で設定された目的地に到着するまでをトリップとする構成としてもよい。なお、この場合、車両が運転を開始したことは、車両のイグニッションスイッチがオンとなったことをもとにして運転診断部151で判定する構成とすればよい。
【0060】
さらに、一例として、車両の走行用エネルギーの補給を行ってから次に該走行用エネルギーの補給を行うまでをトリップとする構成としてもよい。なお、ここで言うところの車両の走行用エネルギーとは、内燃機関を走行駆動源として用いる内燃機関車両の場合には、内燃機関に用いるガソリン等の燃料である。また、電動機を走行駆動源として用いる電動車両の場合には、電動機に電力を供給する走行用バッテリに充電する電力である。さらに、内燃機関と電動機とを走行駆動源として用いるハイブリッド車両の場合には、上記燃料と上記電力との両方となることもある。
【0061】
燃料の補給を行ったことの判定は、例えば、車両に設けられている燃料残量センサをもとに、残量が計測誤差の範囲を越えて増加したことを検知したことをもって運転診断装置1で行う構成とすればよい。さらに、走行用バッテリに充電を行ったことの判定は、走行用バッテリのSOC(state of charge)をモニタする車両に設けられた充電監視ユニットでモニタしたSOCをもとに、走行用バッテリの残蓄電量が例えば走行中に行われる充電の割合を越えて増加したことを検知したことをもって運転診断部151で行う構成とすればよい。
【0062】
さらに、ユーザが運転の診断に用いるトリップの区切りを、前述したような複数の種類の区切りの中から選択できるようにすることが好ましい。
【0063】
この場合、車両がナビゲーション装置で設定された出発地を出発してからナビゲーション装置で設定された目的地に到着するまでをトリップとする第1トリップ、車両のイグニッションスイッチがオンとなってからオフとなるまでをトリップとする第2トリップ、及び車両の走行用エネルギーの補給を行ってから次に該走行用エネルギーの補給を行うまでをトリップとする第3トリップのうちのいずれかの種類のトリップを選択するユーザからの入力を操作スイッチ群22に行うことができるようにすればよい。
【0064】
そして、操作スイッチ群22に行われた第1トリップ、第2トリップ、および第3トリップのうちのいずれかの種類のトリップを選択するユーザからの入力を通信装置11で受け付け、通信装置11で受け付けた入力に応じた種類のトリップにおけるデータ(走行履歴情報)を記憶部13に記憶する構成とすればよい。よって、通信装置11が請求項のトリップ種類選択受け付け手段に相当する。
【0065】
また、この場合、複数種類のトリップのそれぞれのデータを記憶部13に記憶し、複数種類のトリップについての運転の診断にそれぞれ対応できるようにする構成としてもよい。
【0066】
これによれば、運転の診断を行うトリップの区切りをユーザが選択する幅を与えることができるので、トリップの区切りについてのユーザの幅のある要求に応えることができ、運転診断装置1の利便性が向上する。
【0067】
なお、ここでは、操作スイッチ群22に行われた第1トリップ、第2トリップ、第3トリップのうちのいずれかの種類のトリップを選択するユーザからの入力を通信装置11で受け付ける構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、運転診断装置1に設けられた図示しない操作入力部で直接に第1トリップ、第2トリップ、および第3トリップのうちのいずれかの種類のトリップを選択するユーザからの入力を受け付ける構成としてもよい。
【0068】
さらに、診断を行う期間(診断期間)の単位を、前述したような複数種類の単位(1日、1週間、1ヶ月、及び1年)の中から選択できるようにすることが好ましい。
【0069】
この場合、1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちから、ユーザが所望する単位を選択する入力を操作スイッチ群22に行うことができるようにすればよい。そして、操作スイッチ群22に行われた1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかの単位を選択するユーザからの入力を通信装置11で受け付け、通信装置11で受け付けた入力に応じて、診断期間として1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかを運転診断部151で設定する構成とすればよい。よって、通信装置11が請求項の所定期間単位選択受け付け手段に相当する。
【0070】
これによれば、ユーザが所望する時間の単位で所定期間を設定することが可能になる。従って、ユーザが所望する時間の単位ごとに得られる運転の診断結果をもとに、今日は昨日よりも良い結果を出そう、今月は先月よりも良い結果を出そうといった、ユーザが所望する時間の単位ごとの診断結果の向上を図ることが可能になる。
【0071】
なお、ここでは、操作スイッチ群22に行われた1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかの単位を選択するユーザからの入力を通信装置11で受け付ける構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、運転診断装置1に設けられた図示しない操作入力部で直接に1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかの単位を選択するユーザからの入力を受け付ける構成としてもよい。
【0072】
ここで、ユーザが運転の診断に用いるトリップの区切りを前述したような複数の種類の区切りの中から選択できるとともに、診断期間の単位を前述したような複数種類の単位の中から選択できるようにした場合における、前述のステップS61での運転診断内容の設定の処理について図9を用いて説明を行う。なお、図9は、運転診断内容の設定の処理のフローの一例を示すフローチャートである。
【0073】
ステップS611では、診断期間の設定が行われ、ステップS612に移る。診断期間の設定では、ユーザにより操作スイッチ群22を介して、1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかの単位を選択する入力が行われ、選択された単位が診断期間として設定される。
【0074】
ステップS612では、トリップ種類の設定が行われ、ステップS613に移る。トリップ種類の設定では、ユーザにより操作スイッチ群22を介して、第1トリップ、第2トリップ、および第3トリップのうちのいずれかの種類のトリップを選択する入力が行われ、選択された種類のトリップが設定される。
【0075】
ステップS613では、運転診断内容の設定が行われ、ステップS62に移る。運転診断内容の設定では、ユーザにより操作スイッチ群22を介して、図5に示すような日毎の燃費や、一週間毎の燃費等の表示といったように、所望の運転診断内容を選択する入力が行われ、選択された運転診断内容が設定される。
【0076】
また、この場合、ステップS62では、ステップS613にて設定された内容の運転診断を要求する運転診断要求信号を運転診断装置1に通信装置21を介して送信するとともに、ステップS611にて設定された診断期間の情報およびステップS612にて設定されたトリップ種類の情報も運転診断装置1に通信装置21を介して送信することになる。
【0077】
なお、トリップの種類によって、診断期間として用いるのに好ましい単位が異なるため、ステップS611で設定した診断期間に応じて、ステップS612で選択できるトリップの種類が決定される構成としてもよい。一例としては、第1トリップおよび第2トリップは、1日〜1年のすべての単位に適合するので、ステップS611で1日〜1年のどの単位が診断期間として設定された場合であっても、ステップS612で選択可能とする。
【0078】
一方、第3トリップは、例えば燃料の給油の場合には、1日という診断期間の単位に適合しないので、ステップS611で1日が診断期間の単位として設定された場合に、ステップS612で第3トリップを選択できなくする構成としてもよい。なお、例えば走行用バッテリの充電の場合には、第3トリップが1日〜1年のすべての単位に適合する場合があるので、1日〜1年のどの単位が診断期間として設定された場合であっても、ステップS612で第3トリップを選択可能とする構成としてもよい。
【0079】
また、ここでは、診断期間の設定が行われた後に、トリップの種類の設定が行われる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、トリップの種類の設定が行われた後に、診断期間の設定が行われる構成としてもよい。この場合、先に設定が行われたトリップの種類に応じた診断期間のみを選択可能とし、その選択可能な診断期間の中から選択される診断期間の設定が行われる構成としてもよい。
【0080】
一例としては、第1トリップおよび第2トリップは、1日〜1年のすべての単位に適合するので、先に第1トリップおよび第2トリップがトリップの種類として設定された場合には、1日〜1年のどの単位も診断期間として選択可能とする。
【0081】
一方、第3トリップは、例えば燃料の給油の場合には、1日という診断期間の単位に適合しないので、先に第3トリップがトリップの種類として設定された場合には、1日を診断期間の単位として選択できないようにする構成としてもよい。なお、例えば走行用バッテリの充電の場合には、第3トリップが1日〜1年のすべての単位に適合する場合があるので、先に第3トリップがトリップの種類として設定された場合に、1日〜1年のどの単位も診断期間として選択可能とする構成としてもよい。
【0082】
(変形例1)
次に、本実施例における変形例1を説明する。図7におけるステップS77−S79に代えて、本変形例では、トリップの開始日とトリップの終了日が異なる場合、トリップの開始日における運転時間が、トリップの終了日における運転時間よりも長い場合には、そのトリップデータを開始日のデータとして記憶する。一方、トリップの開始日における運転時間が、トリップの終了日における運転時間よりも短い場合には、そのトリップデータを終了日のデータとして記憶する。例えば、図8に示すように、トリップ4における運転時間は、3月3日から3月4日に跨いで継続している。この場合、上述の本実施例においては、トリップ4が3月3日から開始されるので、トリップ4のトリップデータは3月3日のデータとして記憶される。ところが、本変形例では、トリップ4は、3月3日よりも3月4日における運転時間が長いために、3月4日のデータとして記憶される。これにより、より実情に応じた運転診断が可能となる。
【0083】
(変形例2)
一方、本実施例における変形例2では、図7における本実施例のステップS77−S79に代えて、トリップの開始日とトリップの終了日が異なる場合、トリップの開始日の間に走行した運転距離が、トリップの終了日の間に走行した運転距離よりも長い場合には、そのトリップデータを開始日のデータとして記憶する。一方、トリップの開始日の間に走行した運転距離が、トリップの終了日の間に走行した運転距離よりも短い場合には、そのトリップデータを終了日のデータとして記憶する。これにより、より実情に応じた運転診断が可能となる。
【0084】
(変形例3)
また、本実施例における変形例3を説明する。上述の本実施例においては、運転が開始され終了された際に、そのトリップにおいて得られたトリップデータを運転が開始された日のデータとして記憶する。本変形例においては、日毎にデータを記憶するのではなく、トリップ毎のトリップデータを個別に記憶する。トリップデータは、開始日時及び終了日時を併せて記憶される。運転診断は、記憶されているトリップデータの内、ユーザにより指定された所定期間内に運転が開始されたトリップに該当するトリップデータに基づいて実行される。これによれば、所定期間は予め自機において設定されることなく、ユーザは所定期間を任意に設定することが可能となる。
【符号の説明】
【0085】
1 運転診断装置
11 通信装置
12 記憶部
13 CANトランシーバ
15 制御部
151 運転診断部
16 CAN
2 携帯電話
21 通信装置
23 表示部
24 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転が開始されてから終了されるまでをトリップとし、該トリップにおける車両の走行履歴情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶される走行履歴情報の内、所定期間に一部が含まれるトリップにおける走行履歴情報を、前記所定期間における走行履歴情報として割り当てるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記所定期間における走行履歴情報として割り当てると判定された走行履歴情報を用いて、前記所定期間におけるドライバの運転を診断する運転診断手段とを備える運転診断装置。
【請求項2】
請求項1に記載の運転診断装置において、
前記判定手段は、前記所定期間内に運転された時間が、前記所定期間外に運転された時間より長いトリップにおける走行履歴情報を、前記所定期間における走行履歴情報として割り当てると判定することを特徴とする運転診断装置。
【請求項3】
請求項1に記載の運転診断装置において、
前記判定手段は、前記所定期間内に運転された走行距離が、前記所定期間外に運転された走行距離より長いトリップにおける走行履歴情報を、前記所定期間における走行履歴情報として割り当てると判定することを特徴とする運転診断装置。
【請求項4】
請求項1に記載の運転診断装置において、
前記判定手段は、前記所定期間内に運転が開始されたトリップにおける走行履歴情報を、前記所定期間における走行履歴情報として割り当てると判定することを特徴とする運転診断装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項において、
前記所定期間は、1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかであって、
前記所定期間として、1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかを選択するユーザからの入力を受け付ける所定期間単位選択受け付け手段を備え、
前記所定期間単位選択受け付け手段で受け付けた入力に応じて、前記所定期間として、1日、1週間、1ヶ月、及び1年のうちのいずれかを設定することを特徴とする運転診断装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項において、
前記車両は、ナビゲーション装置を搭載するものであって、
前記車両が運転を開始してから前記ナビゲーション装置で設定された目的地に到着するまでを前記トリップとし、該トリップにおける前記走行履歴情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする運転診断装置。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項において、
前記車両のイグニッションスイッチがオンとなってからオフとなるまでを前記トリップとし、該トリップにおける前記走行履歴情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする運転診断装置。
【請求項8】
請求項1〜5のいずれか1項において、
前記車両の走行用エネルギーの補給を行ってから次に該走行用エネルギーの補給を行うまでを前記トリップとし、該トリップにおける前記走行履歴情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする運転診断装置。
【請求項9】
請求項1〜5のいずれか1項において、
前記車両は、ナビゲーション装置を搭載するものであって、
前記車両が前記ナビゲーション装置で設定された出発地を出発してから前記ナビゲーション装置で設定された目的地に到着するまでを前記トリップとする第1トリップ、前記車両のイグニッションスイッチがオンとなってからオフとなるまでを前記トリップとする第2トリップ、及び前記車両の走行用エネルギーの補給を行ってから次に該走行用エネルギーの補給を行うまでを前記トリップとする第3トリップのうちのいずれかの種類のトリップを選択するユーザからの入力を受け付けるトリップ種類選択受け付け手段を備え、
前記運転診断手段は、前記トリップ種類選択受け付け手段で受け付けた入力に応じた種類のトリップにおける前記走行履歴情報を用いて、所定期間におけるドライバの運転を診断することを特徴とする運転診断装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項において、
前記運転診断手段は、前記所定期間における前記ドライバの運転として、前記所定期間における前記車両の走行用エネルギーの消費効率を診断することを特徴とする運転診断装置。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか1項において、
前記運転診断手段は、前記所定期間における前記ドライバの運転として、前記所定期間における前記ドライバの運転の安全度を診断することを特徴とする運転診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−8769(P2011−8769A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99102(P2010−99102)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】