説明

道路の融雪方法およびその方法に使用する作業車両

【課題】 高速道路等の道路上に描かれている白線等のラインを速やかに露呈させることが可能な、道路の融雪方法および該方法の実施に使用する作業車両を提供することを目的とする。
【解決手段】 融雪設備を備えた作業車両1が道路上を走行することによって路面に描かれたライン上の雪を融雪することによって該ラインを露呈させる道路の融雪方法であり、前記ライン50,51にマーカーを付すとともに、該作業車両1に、該マーカーを検出するマーカー検知装置(検知センサー27等)を配置するとともに、該作業車両1に前記マーカー検知装置からの信号に基づいてマーカーの位置を検知し、その検知した位置に対して所定位置に前記融雪設備の噴射ノズル23を移動又は対向させるよう制御する制御装置26を配置して、該マーカーにより導かれる前記ライン50を、作業車両1の噴射ノズル23から噴射する融雪液により融雪する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速道路等の道路上に描かれている白線等のラインが積雪により見えなくなった際に、該ライン上の積雪を融雪する道路の融雪方法および該融雪方法を実施するのに使用する作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
積雪地域の道路、特に、高速道路では、該高速道路上にライン、例えば、走行ラインや路肩を示すラインが積雪により見えなくなると、法律あるいは規則に従って、道路が閉鎖されてしまう。
【0003】
このため、該高速道路を管理する道路公団等では、積雪があると除雪用プラウを備えた除雪車等の作業車両を使用して、積雪したライン上の雪を道路の路肩へ排除し(特許文献1参照)、前記走行ラインや路肩を示すラインを露呈させようとする。
【0004】
しかしながら、道路の雰囲気温度が低い場合には、前記ライン上に雪が所謂「こびり付いた」状態となり、プラウで積雪表面を掻き取っても、ラインは露呈しない。従って、このような場合、前記除雪プラウを備えた作業車両で除雪した後に、清掃用に使用している回転ブラシを具備した作業車両で、ライン上にこびり付いた雪を、除去しているが現状である。
【0005】
前記回転ブラシ装置を備えた作業車両は、ゆっくりした走行速度(具体的には2〜10km/h程度)で走行することから、高い効率を期待することが難しい。
【特許文献1】特開2003−293341号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みて行われたもので、高速道路等の道路上に描かれている白線等のラインを、簡単に且つ速やかに露呈させることが可能な、道路の融雪方法および該方法の実施に使用する作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記本発明の目的は、以下の構成からなる融雪方法と作業車両によって解決することができる。
【0008】
本第1の発明にかかる融雪方法は、融雪設備を備えた作業車両が道路上を走行することによって路面に描かれたライン上の雪を融雪することにより該ラインを露呈させる道路の融雪方法であって、
前記ラインにマーカーを付すとともに、
前記作業車両に、該マーカーを検出するマーカー検知装置を配置するとともに、該作業車両に前記マーカー検知装置からの信号に基づいてマーカーの位置を検知し、その検知した位置に対して所定位置に前記融雪設備の噴射ノズルを移動又は対向させるよう制御する制御装置を配置して、
該マーカーにより導かれる前記ラインを、前記作業車両の噴射ノズルから噴射する融雪液により融雪することを特徴とする。
【0009】
また、本第2の発明にかかる作業車両は、融雪設備を備えた作業車両が道路上を走行することによって路面に描かれたライン上の雪を融雪することにより該ラインを露呈させる道路の融雪方法に使用する作業車両であって、
該作業車両が、
車両の幅方向へ移動自在になったアームと、
このアームに配設され、車載された融雪液貯留タンクから供給される融雪液を先端の噴射ノズルから噴射する融雪手段と、
前記アームを車両の幅方向へ移動させるためのアクチュエータと、
道路上に付設されたマーカーを検知するマーカー検知装置と、
前記マーカー検知装置からの信号により、前記噴射ノズルが配設されているアームを、前記アクチュエータで車両の幅方向へ移動させて、該噴射ノズルがマーカーに対して所定位置に位置するよう制御する制御装置と、
を具備していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
前述のような構成からなる本第1の発明にかかる融雪方法によれば、積雪によってラインが隠れていても、該ラインに付されている前記マーカーが、作業車両のマーカー検知装置によって確実に検知できるため、このマーカーの位置に基づいて作業車両の噴射ノズルを移動させて、雪の下に隠れているラインに対して噴射ノズルから融雪液を噴射すれば、ライン上の雪を融雪することが可能となる。
【0011】
また、前述のような構成からなる本第2の発明にかかる作業車両によれば、マーカー検知装置が、積雪している道路に付設されているマーカーの位置を検知し、この検知した位置に関する情報を制御装置に伝達すれば、制御装置は、この位置に関する情報に基づいてアクチュエータを作動させて、アーム上に配置されている噴射ノズルをマーカーに対して所定位置に位置せしめ(或いは対向せしめ)、この噴射ノズルから融雪液を噴射すれば、ライン上の雪を容易に且つ速やかに融雪することができる。かかる場合、作業車両の運転者は、アームの移動範囲内で前記ラインに沿って適当に作業車両を走行させれば、制御装置がアクチュエータを作動させてアーム上の噴射ノズルをマーカーに対して所定位置に位置せしめ(或いは対向せしめ)るため、積雪で隠れているライン上の雪を容易に且つ正確に融雪することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
また、前記融雪方法において、前記マーカーが、磁気センサーあるいは金属センサーに反応する物質であり、前記検出装置が磁気検知装置あるいは金属検知装置であると、積雪した雪に影響されることなく、その位置を検出することができる構成を実現することができる。
【0013】
そして、前記マーカーが、ラインを描く塗料中に、混入した磁性体あるいは金属粉であると、通常ラインを描く際にその塗料中にマーカーを混入しておけば、容易にラインにマーカーを付すことができる点で、好ましい実施形態となる。
【0014】
また、前記磁性体が、磁気テープの切断片であると、容易に入手可能な市販品で実施することが可能となる。しかし、磁気テープに限定されるものでなく、アルミ粉、ステンレススチール粉、鉄粉等の金属粉であってもよい。
【0015】
また、前記融雪方法において、前記融雪液が、塩水であれば、氷点が低いため、融雪のために使用した融雪液が、凍結するようなことはない。
【0016】
また、前記作業車両において、前記噴射ノズルが、道路の側方へ向けて傾斜して配設され、前記マーカーに対して道路側方へ向けて融雪液を噴射するよう構成されていると、噴射ノズルから噴射される融雪液によって、ライン上の雪および融雪液は、路肩方向へ飛散することになり、ラインが明確に露呈することになる。
【0017】
また、前記作業車両において、前記制御装置が記憶装置を具備し、この記憶装置内に、除雪しようとする道路のデータが記憶されており、このデータと前記マーカーの位置とを照合することによって、該制御装置が、前記噴射ノズルがマーカーに対して噴射するように、アクチュエータを操作するよう構成されていると、より正確にライン上の雪を融雪することが可能で、且つ作業車両を運転する作業者もより容易に作業することができる。
【実施例1】
【0018】
以下、本願発明の実施例にかかる高速道路のラインが露呈するように融雪する融雪方法と該融雪方法を実施することが可能な作業車両を、図面を参照しながら、以下、具体的に説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施例にかかる作業車両と高速道路上のラインを露呈する作業状況を示す全体の概略斜視図である。
【0020】
図1において、1は作業車両(作業トラック)で、この作業車両1上には、融雪設備を構成する、融雪液(この実施例の場合には塩水)を所定圧力で噴射させるための放水ポンプ装置20と、融雪液を貯えるための貯留タンク21が配設されている。また、この作業車両1は、高速道路上を、法定最低走行速度以上(高速、例えば、高速道路の場合50km/h以上)の速度で走行する能力を有する。
そして、前記放水ポンプ装置20は、配管を介して複数の噴射ノズル23と接続されている。この実施例の場合、前記複数の前記噴射ノズル23は、作業車両1の先端に配設された車体内に収納可能なアーム(アーム部材)1Aの先端に配置されるととも、該作業車両1の側面部位(この実施例では左側の前輪1Fの後方部位)にも複数配設されている。この図1では、見えないが、車両の右側面部位にも配置されていることが望ましい。これら、先端に配置された噴射ノズル23と、左側面部位に配置された噴射ノズル23(あるいは、右側面部位に配置された噴射ノズル23)は、噴射する液の流路中に配置された電磁弁等の開閉によって自在に噴射でき又噴射を停止するようことができるように構成されている。
前記アーム1Aの先端に配置された複数の噴射ノズル23を前部噴射ノズル群23Aと呼び、側面部位に配置された複数の噴射ノズル23を側部噴射ノズル群23Bと呼ぶ。
【0021】
前記アーム1Aは、該アーム1Aと作業車両1のフレームとの間に配設されたアクチュエータ24によって、該アーム1Aが図1の矢印Rに示す方向に揺動(旋回)可能になっている。つまり、作業しない場合には、作業車両1の下方に収納することができるよう構成されている。
【0022】
また、前記作業車両1の前記側部噴射ノズル群23Bは、全体が1つのベース部材状に載置されてユニット状になり、このユニットが一体になって該噴射ノズル23の先端側で上下方向に向きが変更可能になっており、この上下方向の向きの変更は、アクチュエータ25(図2参照)によって、おこなうことができるよう構成されている。
【0023】
そして、前記アクチュエータ24,25は、制御装置26と、制御線L1,L2を介して、接続されており、この制御装置26からの制御によって、操作可能になっている。
【0024】
また、この作業車両1には、前記アーム1Aの先端に、検知センサー(マーカー検知装置の検知センサー)27が配設されており、この検知センサー27は、制御線L3を介して、前記制御装置26と接続されている。また、この実施例では、前記検知センサー27として、磁気検知センサーが使用されている。しかし、検知センサーの種類については、前記磁気検知センサーに限定されるものでなく、他の形式のもの、例えば、金属検知センサー等であってもよい。なお、この実施例では「マーカー検知装置」は、前記検知センサー27と前記制御装置26の一部の機能によって構成されている。
【0025】
そして、前記制御装置26は、記憶装置26Mを具備しており、この記憶装置26Mには、融雪作業をおこなおうとする道路の電子マップがデータとして記憶されている。
【0026】
一方、融雪作業をおこなう道路60の路肩を示すライン50あるいはセンターライン51を表示するラインを描く塗料中には、マーカーとして磁気テープを微細に切断したものが混入されており、これらのライン50,51からは微小磁力の磁気が発生するよう構成されている。
【0027】
しかして、このように構成された本実施例にかかる作業車両1は、以下のように融雪作業を実施することができる。以下、本発明の実施例にかかるラインの融雪方法と、前記作業車両1に搭載された制御装置26の制御内容(作用)について説明する。
【0028】
道路上のライン、例えば路肩を示すライン50を融雪しようとする場合には、作業車両1のオペレータ(運転者)は、作業車両1を該ライン50に沿うようそのセンターライン51側の位置に位置させ、この状態で作業開始操作スイッチをONにする。この操作により、前記制御装置26が、前記アクチュエータ24を伸長させて、前記アーム1Aを、その長手方向が走行方向と一致(あるいは略一致)するように揺動させる。この状態で、前記検知センサー27がライン50内の磁気を検知して、その検知したデータに基づいて前記制御装置26が前記アクチュエータ24を動作させることによって、図1に図示するような状態になる。
つまり、この状態において、前記アーム1A先端の前部噴射ノズル群23Aが、融雪しようとするライン50を横断して跨ぐようになる。また、前記制御装置26は、アクチュエータ25を操作して、側部噴射ノズル群23Bの噴射口が、ライン50に対向するように操作する。
【0029】
そして、このような状態において、運転者がこの作業車両1を前記ライン50に沿って走行させると、前記検知センサー27が、積雪下に存在するライン50に対して所定の位置を保つように、つまり、前部噴射ノズル群23Aがライン50に対して、所定の位置状態を保てるように、且つ側部噴射ノズル群23Bの各噴射ノズル23の噴射口がライン50に向くように、制御装置26は該検知センサー27からの検知データに基づいて、前記アクチュエータ24,25を操作する。従って、作業車両1がライン50に対して、相対的な位置が所定範囲内において多少蛇行状態で走行したとしても、前記アクチュエータ24がアーム1Aの先端の位置がライン50上に位置するように、前記制御装置26によって制御される。また、アクチュエータ25が、側部噴射ノズル群23Bがライン50の方向を向くように、前記制御装置26によって制御される。
従って、前記同様に、相対的な位置が所定範囲内において多少ずれたり戻ったりしながら走行したとしても、前記前部噴射ノズル群23Aおよび側部噴射ノズル群23Bの各噴射ノズル23から噴射される融雪液(塩水)はライン50上に積雪している雪に当たることになる。
【0030】
この結果、前記各噴射ノズル23から融雪液を噴射させた状態にして、作業車両1を上述のように走行させれば、前記各噴射ノズル23から噴射される融雪液が常にライン50上に積雪した雪に当たって融雪し、道路上のライン50を露呈させる。
【0031】
そして、前記制御装置26は、前記アクチュエータ24,25を制御する際に、前記記憶装置26M内に記憶されている電子マップのデータと前記検知センサー27からのデータとを照合しながらおこなうと、より正確な制御をおこなうことができる。かかる場合には、電子マップのデータと検知センサー27からのデータとの一致点を適宜間隔であるいは常時得るように構成することが望ましい。つまり、例えば、ライン50上に特定の位置を適宜間隔でマーキングし、このマーキング位置を電子マップと対応させるようにすると好ましい構成を実現できる。また、これに代えて、所謂「GPS(グローバル・ポジショニング・システム)」を使用して、電子マップと実際の位置とを対応させるように構成することも望ましい構成となる。
【0032】
また、前記制御装置26が、作業車両1のステアリング操作のデータを得て、このデータを前記検知センサー27等からのデータに追加される参照データとして、前記した制御をおこなうように構成しても、車両の動きに対応して前記前部噴射ノズル群23Aや側部噴射ノズル群23Bの方向を変えることができる点で、好ましい実施形態となる。
【0033】
また、前記実施例では、前記アクチュエータ24として、アーム1Aの揺動のために、油圧式のシリンダを用い、前記アクチュエータ25として、油圧式のシリンダを用いているが、このような形式のものに限定されるものでなく、種々のアクチュエータ、例えば電動モータ、油圧モータ、油圧・電動ユニット等を用いることができる。
【0034】
なお、図2において、アクチュエータ24,25と、アーム1Aあるいは噴射ノズル23のユニットとの間の二重線は、機械的(機構的)接続を表している。
【0035】
ところで、前記実施例では、マーカとして、磁気テープを細かく切断してものを用いているが、磁性体の粉を用いてもよく、あるいはマーカー検知装置として金属検知装置を用いる場合には、マーカーとして金属粉(例えば、アルミニュームの粉末あるいはその裁断片、またはステンレススチールの粉末等)を用いてもよい。
【0036】
また、前記放水ポンプ装置20の吐出圧力としては、通常の融雪の際には、3kg/cm2 〜10kg/cm2 が好ましいが、これらの数値に限定されるものではなく、例えば、「こびり付いた」状態の積雪した雪を積極的に吹き飛ばそうとする場合には、より高い吐出圧力、例えば、10kg/cm2 以上の圧力、具体的には、100kg/cm2 〜700kg/cm2 であることが望ましい。
【0037】
そして、前記前部噴射ノズル群23Aの各噴射ノズル23を、やや路肩方の側方へ向けて傾けて配置すると、ライン50上の雪等を路肩方へ吹き飛ばすことができる点で、好ましい構成となる。
【0038】
また、前記前部噴射ノズル群23Aの噴射ノズル23は、やや前方を向けて配置することが、走行による慣性を利用して、融雪することができる点で、より効果的な構成となる。
【0039】
また、センターライン51上に積雪した雪を融雪する場合には、作業車両1の前部噴射噴射ノズル群23Aと、図1では見えない、作業車両1の右側面部位に配置されている側部噴射ノズル群からの各融雪液の噴射によって、融雪することが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本願発明にかかる融雪方法および該方法を実施する作業車両は、積雪により隠れている道路上のライン等を融雪することにより露呈させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施例にかかる作業車両と高速道路上のラインを露呈する作業状況を示す全体の概略斜視図である。
【図2】図1に示す作業車両の融雪に際しその動作制御をおこなうための構成を概念的に示した概念図である。
【符号の説明】
【0042】
1…作業車両
1A…アーム
23…噴射ノズル
26…制御装置
27…検知センサー
50…ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
融雪設備を備えた作業車両が道路上を走行することによって路面に描かれたライン上の雪を融雪することにより該ラインを露呈させる道路の融雪方法であって、
前記ラインにマーカーを付すとともに、
前記作業車両に、該マーカーを検出するマーカー検知装置を配置するとともに、該作業車両に前記マーカー検知装置からの信号に基づいてマーカーの位置を検知し、その検知した位置に対して所定位置に前記融雪設備の噴射ノズルを移動又は対向させるよう制御する制御装置を配置して、
該マーカーにより導かれる前記ラインを、前記作業車両の噴射ノズルから噴射する融雪液により融雪することを特徴とする道路の融雪方法。
【請求項2】
前記マーカーが、磁気センサーあるいは金属センサーに反応する物質であり、前記マーカー検知装置が磁気検知装置あるいは金属検知装置であることを特徴とする請求項1記載の道路の融雪方法。
【請求項3】
前記マーカーが、ラインを描く塗料中に、混入した磁性体あるいは金属粉であることを特徴とする請求項1又は2記載の道路の融雪方法。
【請求項4】
前記磁性体が、磁気テープの切断片であることを特徴とする請求項3記載の道路の融雪方法。
【請求項5】
前記融雪液が、塩水であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の項に記載の道路の融雪方法。
【請求項6】
融雪設備を備えた作業車両が道路上を走行することによって路面に描かれたライン上の雪を融雪することにより該ラインを露呈させる道路の融雪方法に使用する作業車両であって、
該作業車両が、
車両の幅方向へ移動自在になったアームと、
このアームに配設され、車載された融雪液貯留タンクから供給される融雪液を先端の噴射ノズルから噴射する融雪手段と、
前記アームを車両の幅方向へ移動させるためのアクチュエータと、
道路上に付設されたマーカーを検知するマーカー検知装置と、
前記マーカー検知装置からの信号により、前記噴射ノズルが配設されているアームを、前記アクチュエータで車両の幅方向へ移動させて、該噴射ノズルがマーカーに対して所定位置に位置するよう制御する制御装置と、
を具備していることを特徴とする作業車両。
【請求項7】
前記噴射ノズルが、道路の側方へ向けて傾斜して配設され、前記マーカーに対して道路側方へ向けて融雪液を噴射するよう構成されていることを特徴とする請求項6記載の作業車両。
【請求項8】
前記制御装置が記憶装置を具備し、この記憶装置内に、融雪しようとする道路のデータが記憶されており、このデータと前記マーカーの位置とを照合することによって、該制御装置が、前記噴射ノズルがマーカーに対して所定位置に位置するよう、前記アクチュエータを操作して前記アームを作動させるよう構成されていることを特徴とする請求項6又は7記載の作業車両。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−336303(P2006−336303A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−162483(P2005−162483)
【出願日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【出願人】(505206945)
【出願人】(500280102)株式会社ワラテック (2)
【Fターム(参考)】