説明

道路情報作成装置及びその方法、並びに道路情報を作成するためのコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体

【課題】正確にスクールゾーンを規定してその結果をナビゲーションシステムに反映させられる道路情報を自動的に作成する。
【解決手段】学校周辺の道路要素の道路情報を作成する道路情報作成装置1であって、交通規制情報を保存する交通規制情報保存部13と、交通規制情報を参照して、学校周辺の道路要素において同一の時間規制の交通規制情報が付されている第1の規制道路要素を選択する第1の規制道路要素選択部20と、第1の規制道路要素に第1の道路情報を設定する第1の道路情報設定部25と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は道路情報作成装置及びその方法に関する。更に詳しくは、学校周辺のいわゆるスクールゾーンを構成する道路や交差点へ予め注意喚起のための道路情報を付与し、ナビゲーションシステムによる経路案内に反映させようとするものである。
【背景技術】
【0002】
学校周辺の道路においては、いわゆるスクールゾーンを規定して児童生徒の登校時間帯(通常は午前7〜9時)において車両の通行を規制したり、車両に対して注意喚起を行ったりしている。
従って、ナビゲーションシステムで探索された経路がスクールゾーンにかかったときや、現在走行中の道路がスクールゾーン内に存在するときは、ナビゲーションシステムにおいても何らかの注意喚起を行うことが好ましい。
しかしながら、スクールゾーンはその設置が法的に要求されているものではなく、現状では自治体が独自にスクールゾーンを定めている。また、防犯上の理由から、自治体はスクールゾーンに関する具体的情報をオープンにしないことが多い。
従って、ナビゲーションシステムにおいてスクールゾーンに関する注意喚起を行うためには、スクールゾーンに関する情報を独自に作成する必要がある。
そこで、特許文献1には、学校を中心として所定半径円内をスクールゾーンとみなして、その円内を走行する際に注意喚起を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−250632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術では、学校を中心とする所定半径の円内で規定される領域をスクールゾーンとみなしているので、実際のスクールゾーンとの間でズレが生じることを免れ得ない。例えば、円内に含まれる限りにおいて、実際にはスクールゾーンではない道路を走行中においても注意喚起がなされてしまう。他方、円外では、実際にはスクールゾーンが設定されているにも拘わらず、注意喚起がなされなくなってしまう。
そこで本発明者らは、より正確にスクールゾーンを規定してその結果をナビゲーションシステムに反映させるべく鋭意検討を重ねてきた。
その結果、道路や交差点(以下、この明細書で「道路要素」と総称する)に設定される交通規制情報に着目した。スクールゾーンは児童生徒の登校時の安全確保のために設置されるものであるから、スクールゾーンの道路要素に設定される交通規制は児童生徒の登校時間帯に制限されることが一般的である。従って、交通規制の種別にかかわらず、学校周辺においてこのように同じ時間制限の交通規制がなされる道路をピックアップすれば、スクールゾーンをより正確に規定できるのではないかと考えて本発明に想到した。
【0005】
即ち、この発明の第1の局面は次のように規定される。
学校周辺の道路要素の道路情報を作成する道路情報作成装置であって、
交通規制情報を保存する交通規制情報保存部と、
前記交通規制情報を参照して、前記学校周辺の道路要素において同一の時間規制の交通規制情報が設定されている第1の規制道路要素を選択する第1の規制道路要素選択部と、
前記第1の規制道路要素に第1の道路情報を設定する第1の道路情報設定部と、
を備える、ことを特徴とする道路情報作成装置。
【0006】
このように規定される第1の局面の道路情報作成装置によれば、学校周辺において同一の時間規制(例えば午前7時〜9時の登校時間、以下「第1の時間規制」ということがある)が設定されている第1の規制道路要素を選択し、当該第1の規制道路要素へ第1の道路情報が設定される。
ここで同一の時間規制とは、各道路要素に設定されている規制時間が完全に一致する場合はもとより、一部重複する場合も含まれるものとする。例えば、時間規制(午前7時〜午前9時)の交通規制情報が設定されている道路要素と時間規制(午前6時〜午前9時)の交通規制情報が設定されている道路要素は、同一の時間規制の交通規制情報が設定されているものとする。
選択された第1の規制道路要素が構成する道路網はスクールゾーンに対応するものと強く推定される。従って、ナビゲーションシステムが利用するナビゲーション情報として第1の道路情報を第1の規制道路要素に関連付けて保存しておけば、ナビゲーションシステムが第1の規制道路要素にアクセスしたとき、この第1の道路情報を利用して注意喚起がなされる。
【0007】
この発明の第2の局面は次のように規定される。即ち、
第1の局面に規定の道路情報作成装置において、前記第1の規制道路要素の末端の全部がその領域内に含まれるポリゴンを作成するポリゴン作成部と、
前記ポリゴン内に存在し、かつ前記第1の規制道路要素以外の道路要素からなる第2の規制道路要素を選択する第2の規制道路要素選択部と、
前記第2の規制道路要素に第2の道路情報を設定する第2の道路情報設定部と、を更に備える。
【0008】
このように規定される第2の局面に規定の道路情報作成装置によれば、第1の規制道路要素の末端の全部がその領域内に含まれるポリゴンを作成して、そのポリゴンに含まれる第1の規制道路要素以外の道路要素を第2の規制道路要素として選択する。この第2の規制道路要素には第1の時間規制がかかっていない。しかしながら、第2の規制道路要素は第1の規制道路要素と密接に結びついている。そこで、第2の規制道路要素を第1の規制道路情報に準じて取り扱うことが安全性確保の見地から好ましい。
第2の規制道路要素に設定される第2の道路情報は、第1の規制道路要素に設定される第1の道路情報と同一であっても、異なっていてもよい。両者を異ならせるときは、第1の道路情報に基づく注意喚起を第2の道路情報に基づく注意喚起に比べて、より厳しくすることが好ましい。
【0009】
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第2の局面の道路情報作成装置において、前記第2の規制道路要素としての幹線道路と前記第1の規制道路要素としての細街路との第1の交差点を抽出する第1の交差点抽出部と、
前記第1の交差点へ第3の道路情報を設定する第3の道路情報設定部と、
を更に備える。
【0010】
このように規定される第3の局面に規定の道路情報作成装置によれば、ポリゴン内においてナビゲーション案内時に採用される確率の高い幹線道路と第1の時間規制の交通規制情報が設定された第1の規制道路との交差点(第1の交差点)へ第3の道路情報を別途設定することにより、当該第1の交差点での注意喚起に特徴を持たせられるようにする。
【0011】
この発明の第4の局面は次のように規定される。即ち、
第3の局面の道路情報作成装置において、前記幹線道路を前記細街路が横断する第2の交差点を抽出する第2の交差点抽出部と、
前記第2の交差点へ第4の道路情報を設定する第4の道路情報設定部と、
を更に備える。
【0012】
このように規定される第4の局面に規定の道路情報作成装置によれば、ポリゴン内においてナビゲーション案内時に採用される確率の高い幹線道路と第1の時間規制の交通規制情報が設定された第1の規制道路との交差点であって、第1の規制道路が幹線道路を横断するかたちの第2の交差点へ第4の道路情報を別途設定する。これにより、当該第2の交差点での注意喚起に特徴を持たせられるようにする。
【0013】
この発明の第5の局面は次のように規定される。即ち、
学校周辺の道路要素の道路情報を作成する道路情報作成方法であって、
前記学校周辺の道路要素において同一の時間規制の交通規制情報が設定されている第1の規制道路要素を選択する第1の規制道路要素選択ステップと、
前記第1の規制道路要素に第1の道路情報を設定する第1の道路情報設定ステップと、
を備える、ことを特徴とする道路情報作成方法。
このように規定される第5の局面に規定の道路情報作成方法によれば、第1の局面と同様の効果が得られる。
【0014】
この発明の第6の局面は次のように規定される。即ち、
第5の局面に規定の道路情報作成方法において、前記第1の規制道路要素の末端の全部がその領域内に含まれるポリゴンを作成するポリゴン作成ステップと、
前記ポリゴン内に存在し、かつ前記第1の規制道路要素以外の道路要素からなる第2の規制道路要素を選択する第2の規制道路要素選択ステップと、
前記第2の規制道路要素に第2の道路情報を設定する第2の道路情報設定ステップと、を更に備える。
このように規定される第6の局面に規定の道路情報作成方法によれば、第2の局面と同様の効果が得られる。
【0015】
この発明の第7の局面は次のように規定される。即ち、
第6の局面に規定の道路情報作成方法において、前記第2の規制道路要素としての幹線道路と前記第1の規制道路要素としての細街路との第1の交差点を抽出する第1の交差点抽出ステップと、
前記第1の交差点へ第3の道路情報を設定する第3の道路情報設定ステップと、を更に備える。
このように規定される第7の局面に規定の道路情報作成方法によれば、第3の局面と同様の効果が得られる。
【0016】
この発明の第8の局面は次のように規定される。即ち、
第7の局面に規定の道路情報作成方法において、前記幹線道路を前記細街路が横断する第2の交差点を抽出する第2の交差点抽出ステップと、
前記第2の交差点へ第4の道路情報を設定する第4の道路情報設定ステップと、を更に備える。
このように規定される第8の局面に規定の道路情報作成方法によれば、第4の局面と同様の効果が得られる。
【0017】
さらに、この発明の第9の局面は次のように規定される。即ち、
学校周辺の道路要素の道路情報を作成するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
前記学校周辺の道路要素において同一の時間規制の交通規制情報が設定されている第1の規制道路要素を選択する第1の規制道路要素選択手段と、
前記第1の規制道路要素に第1の道路情報を設定する第1の道路情報設定手段、
として機能させる、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
このように規定される第9の局面に規定のコンピュータプログラムによれば、第1の局面と同様の効果が得られる。
【0018】
この発明の第10の局面は次のように規定される。即ち、
第9の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
前記第1の規制道路要素の末端の全部がその領域内に含まれるポリゴンを作成するポリゴン作成手段と、
前記ポリゴン内に存在し、かつ前記第1の規制道路要素以外の道路要素からなる第2の規制道路要素を選択する第2の規制道路要素選択手段と、
前記第2の規制道路要素に第2の道路情報を設定する第2の道路情報設定手段、として機能させる。
このように規定される第10の局面に規定のコンピュータプログラムによれば、第2の局面と同様の効果が得られる。
【0019】
この発明の第11の局面は次のように規定される。即ち、
第10の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
前記第2の規制道路要素としての幹線道路と前記第1の規制道路要素としての細街路との第1の交差点を抽出する第1の交差点抽出手段と、
前記第1の交差点へ第3の道路情報を設定する第3の道路情報設定手段、として機能させる。
このように規定される第11の局面に規定のコンピュータプログラムによれば、第3の局面と同様の効果が得られる。
【0020】
この発明の第12の局面は次のように規定される。即ち、
第11の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
前記幹線道路を前記細街路が横断する第2の交差点を抽出する第2の交差点抽出手段と、
前記第2の交差点へ第4の道路情報を設定する第4の道路情報設定手段、として機能させる。
このように規定される第12の局面に規定のコンピュータプログラムによれば、第4の局面と同様の効果が得られる。
【0021】
第9〜第12の局面で規定されるコンピュータプログラムを記録する記録媒体が第13の局面として規定される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の第1の実施の形態の道路情報作成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態の道路情報作成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】実施例の道路情報作成装置の構成を示すブロック図である。
【図4】実施例の道路情報作成装置の動作を説明するフローチャートである。
【図5】ナビゲーション情報保存部の詳細構成を示すブロック図である。
【図6】第1の規制リンクの選択方法を説明するフローチャートである。
【図7】選択された第1の規制リンクの例を示す図である。
【図8】第1の規制リンクの他の選択方法を説明するフローチャートである。
【図9】ポリゴンを説明する図である。
【図10】実施例の道路情報作成装置のハードを構成するコンピュータシステムを示す。
【図11】道路情報作成装置で作成されたナビゲーション情報を利用するナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
この発明の実施の形態の道路情報作成装置を説明する。
図1に、第1の局面の発明に対応する実施の形態の道路情報作成装置1の概略構成を示す。
この道路情報作成装置1はナビゲーション情報保存部10、第1の規制道路要素選択部20及び第1の道路情報設定部25を備えている。
ナビゲーション情報保存部10は地図情報保存部11、交通規制情報保存部13及び道路情報保存部15を備える。
地図情報保存部11には地図情報が保存される。地図情報にはリンクやノードなど地図を規定するための道路要素に関する情報と地図に描画される情報等が含まれる。交通規制情報保存部13には交通規制情報が保存される。交通規制情報として、例えば財団法人日本交通管理技術協会の提供するデジタル交通規制データを用いることができる。デジタル交通規制データに挙げられる交通規制情報の全てが必要ではなく、この発明では時間制限の設定された交通規制情報のみが保存されておればよい。
【0024】
道路情報保存部15は道路や交差点など各道路要素の特性を規定する道路情報が保存される。例えば道路(リンク)の特性を規定する道路情報として道路種(幹線道路、細街路等)、走行規制(通行規制等)、道路幅及びその他がある。この発明では、推定したスクールゾーンに含まれる道路要素に対して設定された道路情報が保存される。当該設定された道路情報へ注意喚起情報を関係付けられる。
ここで、本明細書において「通行規制」とは、交通規制情報に基づいて構築される道路情報である。
【0025】
第1の規制道路要素選択部20は、地図情報保存部11に保存される地図情報を参照して学校の位置を特定する。さらに、この地図情報と交通規制情報保存部13に保存される交通規制情報とを参照し、特定した学校周辺の道路要素において同一の時間規制の交通規制情報が設定されている第1の規制道路要素を選択する。
後述の実施例では選択対象の道路要素としてリンクを採用しているが、ノードまたはリンク及びノードの両者を選択対象とすることができる。
【0026】
第1の規制道路要素選択部20で選択された第1の規制道路要素へ、第1の道路情報設定部25により、第1の道路情報が設定される。この第1の道路情報へ第1の注意喚起情報を関連付けておくことにより、ナビゲーションシステムは第1の規制道路要素へアクセスしたときに第1の注意喚起情報を出力できる。また、第1の道路情報をナビゲーションシステムにおける被探索対象の判断材料として用いることもできる。例えば、第1の道路情報の設定された第1の規制道路要素は「通行規制」扱いとし、もって経路案内された車両が第1の規制道路要素を通行しないようにする。
【0027】
図2には、他の実施形態の道路情報作成装置2を示す。この道路情報作成装置2はこの発明の第2〜4の局面に対応する。図2において、図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を部分的に省略する。
ポリゴン作成部30は、第1の規制道路要素の末端の全部がその領域内に含まれるポリゴンを作成する。ここに、道路要素の末端がリンクである場合は、そのリンクの一部へポリゴンの外縁がかかっておればよい。
かかる条件を満足すればポリゴンの形状を任意に設計可能である。例えば、末端の第1の規制道路要素を直線で結んでポリゴンの外縁を規定することができる。
その他、(1)ポリゴンの外縁の全ての頂点の内角を所定角度以上180未満とする。
(2)学校を中心とする円、楕円、又は正多角形であって、その内部に全ての第1の規制道路要素が含まれるものとする。
【0028】
第2の規制道路要素選択部31は、ポリゴン内において、第2の規制道路要素を選択する。この第2の規制道路要素はポリゴン内において第1の規制道路要素以外の道路要素を指す。
第2の道路情報設定部32は、第2の規制道路要素に第2の道路情報を設定する。この第2の道路情報へ第2の注意喚起情報を関連付けておくことにより、ナビゲーションシステムは第2の規制道路要素へアクセスしたときに第2の注意喚起情報を出力できる。また、第2の道路情報をナビゲーションシステムにおける被探索対象の判断材料として用いることもできる。例えば、第2の道路情報の設定された第2の規制道路要素も第1の規制道路要素と同様に「通行規制」扱いとし、もって経路案内された車両が第2の規制道路要素を通行しないようにする。また、第2の規制道路要素のコスト情報を大きくすることにより、経路探索時に第2の規制道路要素が排除されやすくする。
【0029】
第1の交差点抽出部34は第2の規制道路要素としてポリゴンに含まれる幹線道路と第1の規制道路要素としての細街路との交差点(第1の交差点)を抽出する。
このように抽出された第1の交差点に第3の道路情報設定部で第3の道路情報を設定する。この第3の道路情報へ第3の注意喚起情報を関連づけておくことにより、ナビゲーションシステムが第1の交差点へアクセスしたときに第3の注意喚起情報を出力できる。
【0030】
第2の交差点抽出部37は第2の規制道路要素としてポリゴンに含まれる幹線道路と第1の規制道路要素としての細街路との交差点であって、細街路が幹線道路を横断する交差点(第2の交差点)を抽出する。
このように抽出された第2の交差点に第4の道路情報設定部で第4の道路情報を設定する。この第4の道路情報へ第4の注意喚起情報を関連づけておくことにより、ナビゲーションシステムが第2の交差点へアクセスしたときに第4の注意喚起情報を出力できる。
【実施例】
【0031】
以下、この発明を実施例に基づき更に詳細に説明する。
図3は実施例の道路情報作成装置3を示すブロック図である。図1及び図2と同一の作用を奏する要素には同一の符号を付してその説明を部分的に省略する。図4にはこの道路情報作成装置3の動作に対応するフローチャートを示す。図5はナビゲーション情報保存部10の詳細を示す。
この実施例では、第1及び第2の規制道路要素としてリンクを選択対象としている。
【0032】
第1の規制道路要素選択部としての第1の規制リンク選択部40は地図情報保存部11に保存される地図情報を参照して学校の位置を特定する(ステップ1参照)。さらに、この地図情報と交通規制情報保存部13に保存される交通規制情報とを参照し、特定した学校周辺のリンク(道路)において同一の時間規制の交通規制情報が設定されている第1の規制リンクを選択する(ステップ3)。
【0033】
第1の規制リンクの選択方法を図6及び図7を参照して詳細に説明する。
図4のステップ1で特定された学校(小学校)Sの最寄りのリンクにおいて時間規制付き交通規制情報の設定されたリンク(基準規制リンクL1:図面上太線で示す)を抽出する(ステップ31)。図7の例では小学校Sを囲むリンクL1に午前7時〜9時に「車両通行止め」なる交通規制情報が設定されている。
この規制時間を装置に付属のバッファメモリへ一旦保存する(ステップ32)。基準規制リンクL1を第1の規制リンクとして登録し、同じくバッファメモリへ保存する(ステップ34)。
【0034】
次に、基準規制リンクL1と同一の規制時間を有する交通規制情報が設定されたリンク(接続規制リンクL2)が当該基準規制リンクL1に接続しているか否かを検証する(ステップ35)。
かかる接続規制リンクL2を第1の規制リンクとして登録し、バッファメモリ等へ保存する(ステップ37)。
接続規制リンクL2に対しても、同一の規制時間を有する交通規制情報が設定されたリンク(接続規制リンクL3)が当該接続規制リンクL2に接続しているか否かを検証する(ステップ38)。以下、ステップ37、38を、同一規制時間の交通規制情報が設定されないリンクまで繰り返す。
【0035】
図7に結果を示す。図7において中太線で描かれるのが接続規制リンクL2〜Ln(この例ではn=4)であり、これらは基準規制リンクL1と同様に第1の規制リンクとして登録される。
上記において、接続規制リンクLnに設定される交通規制情報として、基準規制リンクと同じ「車両通行止め」に加え、「歩行者専用」、「歩行者及び自転車専用」、「指定方向外進行禁止」等が挙げられる。
【0036】
第1の規制リンクを選択する他の方法を図8に示す。図8において図6と同じ処理を行うステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図8では、ステップ41において規制リンク抽出領域を設定する。この規制リンク抽出領域は、小学校Sを中心として所定半径(例えば300m)の円からなる領域とする。ステップ43ではこの円内に存在するリンクにおいて基準規制リンクと同じ時間規制の交通規制情報が設定されたものを抽出する。抽出されたリンクは第1の規制リンクとして保存される(ステップ44)。
【0037】
そしてステップ45において、抽出されたリンクにおいて外縁に存在するもの(小学校から最も遠いもの)が円周(規制リンク抽出領域の外縁を規定)と交差しているか否かを判定する。両者の交差が認められる場合は、円の半径を漸次拡張し(ステップ47)、外縁に存在するリンクが円周と交差しなくなるまで続ける(ステップ43,45,47)。
図8の処理を実行することにより、第1の規制リンクが選択され、当該第1の規制リンクは規制リンク抽出領域内に全て収まっている。
なお、この規制リンク抽出領域をポリゴンとして利用することができる。
【0038】
図3及び図4に戻って、上記のようにして選択された第1の規制リンクに対し、第1の道路情報設定部としての第1の通学路フラグ設定部45が第1の通学路フラグを設定する。そしてこの第1の通学路フラグを、第1の規制リンクと関係付けて、道路情報保存部15のフラグ情報保存部17へ保存する。
なお、ナビゲーション情報保存部10には、図5に示すように、その注意喚起情報保存部19に注意喚起情報が保存されている。この第1の通学路フラグには、注意喚起情報として、1.スクールゾーン表示が対応する。これにより、ナビゲーションシステムは第1の規制リンクにアクセスしたとき、注意喚起情報保存部19から注意喚起情報としてスクールゾーン表示を読み出し、ディスプレイにスクールゾーン表示を行うことができる。
第1の規制リンクには交通規制情報(規制時間付き)が設定されているので、かかる交通規制情報をナビゲーション情報として備えるナビゲーションシステムは、その規制時間帯において第1の規制リンクを経路探索対象から除外することができる。換言すれば、規制時間以外であれば、第1の規制リンクであっても経路探索対象に含まれる可能性がある。そこで、第1の通学路フラグが設定されたリンクを規制時間帯以外においても経路探索対象から除外できるように、道路情報として「通行規制(時間制限無し)」を設定することができる。登校時間以外にも児童生徒が歩行する可能性が他のリンクよりも高いからである。
【0039】
第1の規制道路要素選択部としての第1のノード抽出部46は、第1の規制リンクが接続する全てのノード(第1のノード)を抽出する(ステップ5)。そして、抽出された第1のノードに対し、第1の道路情報設定部としての第1の通学路交差点フラグ設定部47が第1の通学路交差点フラグを設定し、これを、第1のノードと関連付けて、フラグ情報保存部17へ保存する。
この第1の通学路交差点フラグが設定されたノードを規制時間以外においても経路探索対象から除外するため、道路情報として「通行規制(時間制限無し)」を設定することができる。
【0040】
ステップ7において、ポリゴン作成部50が第1の規制リンクを参照してポリゴンを作成する。
選択された第1の規制リンクにおいて、小学校からみて末端に存在するもの(以下「末端リンク」と記載することがある)の全部がその領域に含まれるようにポリゴンを設定する。第1の規制リンクは現実のスクールゾーン内のリンクに対応する蓋然性が高いので、かかるリンクを全て包含する領域を規定するポリゴンには現実のスクールゾーンの全領域が含まれると強く推定されるからである。
上記の条件を満足する限りにおいて、予め設定されたルールに従いポリゴンは自動的に設定されるものとする。
ルールに従いポリゴンを設定する際、その面積を最小とすることが好ましい。これにより、いたずらに推定スクールゾーンを拡大することを防止することができる。
なお、ポリゴンの設定如何に拘わらず、第1の通学路フラグと第1の通学路交差点フラグを設定した時点で、従来例に比べて、スクールゾーンをより正確に推定している。
【0041】
図9にポリゴンの例を示した。図9のポリゴンPでは、その外縁の内角が120度以上180度未満となるようにルールを定めるとともに、末端リンクはその中央部分より末端側においてポリゴン外縁と交差すべきとしている。そして、これら条件において面積が最小となるようにポリゴンPの外縁を定めている。
図9からわかるように、ポリゴンP内には第1の規制リンク以外のリンク(図中細線及び二重線で示す)が含まれる。
【0042】
図3、図4に戻り、ステップ8において、第2の規制道路要素選択部としての第2の規制リンク選択部60がポリゴンP内に存在するリンクにおいて第1の規制リンク以外のリンクを選択し、第2の規制リンクとして登録する。
このように選択された第2の規制リンクに対し、第2の道路情報設定部としての第2の通学路フラグ設定部61が第2の通学フラグを設定して、これをフラグ情報保存部17へ第2の規制リンクと関連付けて保存する。
この第2の通学路フラグには、注意喚起情報として、1.スクールゾーン表示が対応する。これにより、ナビゲーションシステムは第1の規制リンクにアクセスしたとき、注意喚起情報保存部19から注意喚起情報としてスクールゾーン表示を読み出し、ディスプレイにスクールゾーン表示を行うことができる。なお、第2の規制リンクには交通規制情報が設定されていないが、第1の規制リンクと同様に、第2の通学路フラグの設定された第2の規制リンクがナビゲーションシステムによる経路探索から除外されるように、道路情報として「通行規制(時間制限無し)」を設定することが好ましい。
第1の規制リンクに比べ、第2の規制リンクを児童生徒が歩行する可能性は小さいので、上記道路情報として「通行規制(時間制限:基準規制リンクの時間規制と同じ)」を設定してもよい。
【0043】
ステップ9において、第2の規制道路要素選択部としての第2のノード抽出部63が、第2の規制リンクと第2の規制リンクとの交差点を第2のノードとして抽出する。換言すれば、ポリゴンP内において、第1のノードが設定されていないノードが第2のノードに対応する(図9参照)。抽出された第2のノードに対し、第2の道路情報設定部としての第2の通学路交差点フラグ設定部64が第2の通学路交差点フラグを設定し、これを、第2のノードと関連付けて、フラグ情報保存部17へ保存する。
第2の通学路交差点フラグに対して、第1の通学路交差点フラグの場合と同様な処理がなされるようナビゲーション情報保存部の情報を関連付けることができる。
【0044】
ステップ11において、第1の交差点抽出部としての第3のノード抽出部65は第2の規制リンクとしての幹線道路と第1の規制リンクとしての細街路との交差点を第3のノードとして抽出する。
ポリゴンP内に存在する幹線道路は第2の規制リンクとなる。他方、第1の規制リンクは細街路として種別分類される。各リンクの道路種は道路情報保存部15の道路種情報保存部16に保存されている。
この第3のノードは第1のノードにおいて幹線道路が交差するノードとして規定することもできる。
【0045】
このようにして抽出された第3のノードに対し、第3の道路情報設定部としての第3の通学路交差点フラグ設定部66が第3の通学路交差点フラグを設定し、これを、第3のノードに関連付けてフラグ情報保存部17へ保存する。
この第3の通学路交差点フラグには、注意喚起情報として、2.横断児童生徒注意(画面表示)が対応する。これにより、ナビゲーションシステムは第3のノードにアクセスしたとき、注意喚起情報保存部19から注意喚起情報として2.横断児童生徒注意(画面表示)を読み出し、ディスプレイにその旨の案内を表示する。
なお、第2のノードにおいて幹線道路が交差するノードを抽出し、当該抽出した第2のノードを第3のノードと同様に取り扱うこともできる。
【0046】
ステップ12において、第2の交差点抽出部としての第4のノード抽出部67は第2の規制リンクとしての幹線道路を第1の規制リンクとしての細街路が横断する交差点を第4のノードとして抽出する。
この第4のノードは第3のノードにおいて細街路が幹線道路を横断するノードとして規定することもできる。
【0047】
このようにして抽出された第4のノードに対し、第4の道路情報設定部としての第4の通学路交差点フラグ設定部68が第4の通学路交差点フラグを設定し、これを、第4のノードに関連付けてフラグ情報保存部17へ保存する。
この第4の通学路交差点フラグには、注意喚起情報として、3.横断児童生徒注意(画面表示+音声案内)が対応する。これにより、ナビゲーションシステムは第4のノードにアクセスしたとき、注意喚起情報保存部19から注意喚起情報として3.横断児童生徒注意(画面表示+音声案内)を読み出し、ディスプレイにその旨の案内を表示するとともに音声案内を出力する。
交通規制の設定された細街路(第1の規制リンク)が幹線道路を横断する交差点(第4のノード)では、第3のノードに比べ幹線道路を横断する児童生徒の数が多いと考えられるので、第3のノードよりも強く注意喚起を呼び起こす内容とした。
【0048】
上記第3及び第4のノードに対して横断歩道、信号機等が付設されている場合、ナビゲーションシステムは注意喚起を省略することができる。
また、ナビゲーションシステムは、この実施例で設定されたフラグに対応する注意喚起につき、車両がポリゴンP内を規制時間(この例では午前7時〜午前9時)に通過するときに限り、有効に出力できるようにすることができる。
【0049】
図10は道路情報作成装置3のハード構成を示すブロック図である。
この装置3のハード構成は、一般的なコンピュータシステムと同様に中央制御装置121に対してシステムバス122を介して各種の要素が結合されたものである。
中央制御装置121は汎用的なCPU、メモリ制御装置、バス制御装置、割り込み制御装置更にはDMA(直接メモリアクセス)装置を含み、システムバス122もデータライン、アドレスライン、制御ラインを含む。システムバス122にはRAM(ランダムアクセスメモリ)123、不揮発メモリ(ROM124,CMOS−RAM125等)からなるメモリ回路が接続されている。RAM123に格納されるデータは中央制御装置121や他のハードウエア要素によって読み取られたり、書き換えられたりする。不揮発メモリのデータは読み取り専用であり、装置をオフとしたときにもそこのデータは喪失されない。このハードウエアを制御するシステムプログラムはハードディスク装置127に保存されており、また、RAM123に保存されており、ディスクドライブ制御装置126を介して適宜中央制御装置121に読みこまれて使用される。このハードディスク装置127には、汎用的な構成のコンピュータシステムを道路情報作成装置3として動作させるためのコンピュータプログラムを保存する領域が確保される。
このハードディスク装置127の所定の領域がナビゲーション情報保存部10用に割り付けられる。
ハードディスク装置127の他の領域へ選択したリンクや抽出したノード、更には規制時間を一旦保存するためのバッファメモリを割り付けることができる。
【0050】
システムバス122には、フレキシブルディスク132に対してデータの読み込み及び書き込みを行うフレキシブルドライブ制御装置131、コンパクトディスク134に対してそれからデータの読み取りを行うCD/DVD制御装置133が接続されている。この実施例ではプリンタインターフェース137にプリンタ138を接続させている。
【0051】
システムバス122にはキーボード・マウス制御装置141が接続され、キーボード142及びマウス143からのデータ入力を可能としている。モニタ145がモニタ制御装置144を介してシステムバス122に接続されている。モニタ145にはCRTタイプ、液晶タイプ、プラズマディスプレイタイプなどを利用することができる。
各種の要素(モデムなど)の増設を可能とするため空きのスロット151が準備されている。
【0052】
このコンピュータシステムからなる道路情報作成装置3を稼動させるために必要なプログラム(OSプログラム、アプリケーションプログラム(本発明のものも含む))は、各種の記録媒体を介してシステムの中にインストールされる。例えば非書き込み記録媒体(CD−ROM、ROMカード等)、書き込み可能記録媒体(FD、DVD等)、更にはネットワークNを利用して通信媒体の形式でインストールすることも可能である。勿論、不揮発メモリ124、125やハードディスク装置127に予めこれらのプログラムを書きこんでおくこともできる。
【0053】
ナビゲーション情報保存部10の情報はナビゲーションシステムによりそのまま利用できる。ナビゲーションシステムの例を図11に示す。
このナビゲーションシステム200は制御部203、メモリ部204、入力部205、出力部206、インターフェース部207、自車位置特定部208、探索部209、ナビゲーション情報保存部10を備えている。
制御部203はCPU、バッファメモリその他の装置を備えたコンピュータ装置であり、ナビゲーションシステム200を構成する他の要素を制御する。メモリ部204にはコンピュータプログラムが保存され、このコンピュータプログラムはコンピュータ装置である制御部203に読み込まれて、これを機能させる。このコンピュータプログラムはDVD等の汎用的な媒体へ保存できる。
【0054】
入力部205は目的地等を設定するため用いられる。入力部205としてディスプレイの表示内容と協働するタッチパネル式の入力装置を用いることができる。
出力部206はディスプレイを含み、ナビゲーションに必要な地図情報、その他の情報を表示する。この出力部206は音声案内装置を含むこともできる。
インターフェース部207はナビゲーションシステム200を無線ネットワーク等へ連結させる。
自車位置特定部208はGPS装置やジャイロ装置を用いて利用者端末の現在の位置を検出する。
【0055】
探索部209は指定された出発地から目的地までの経路を探索する。経路探索の際に、探索部209はナビゲーション情報保存部10に保存の情報を参照する。
制御部203は、探索した経路上の道路に第1及び第2の通学路フラグ又は第1〜第4の通学路交差点フラグが設定されていたとき、関連する注意喚起情報を注意喚起情報保存部19から読み出し、出力部206を介して出力する。また、これらフラグに対応する通行規制等の道路情報が道路要素に設定されていたときには、当該道路要素は経路検索対象から除外する。
【0056】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0057】
1,2,3,道路情報作成装置
10 ナビゲーション情報保存部
11 地図情報保存部
13 交通規制情報保存部
15 道路情報保存部
20 第1の規制道路要素選択部
25 第1の道路情報設定部
30,50 ポリゴン作成部
31 第2の規制道路要素選択部
32 第2の道路情報設定部
34 第1の交差点抽出部
35 第3の道路情報設定部
37 第2の交差点抽出部
38 第4の道路情報設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
学校周辺の道路要素の道路情報を作成する道路情報作成装置であって、
交通規制情報を保存する交通規制情報保存部と、
前記交通規制情報を参照して、前記学校周辺の道路要素において同一の時間規制の交通規制情報が設定されている第1の規制道路要素を選択する第1の規制道路要素選択部と、
前記第1の規制道路要素に第1の道路情報を設定する第1の道路情報設定部と、
を備える、ことを特徴とする道路情報作成装置。
【請求項2】
前記第1の規制道路要素の末端の全部がその領域内に含まれるポリゴンを作成するポリゴン作成部と、
前記ポリゴン内に存在し、かつ前記第1の規制道路要素以外の道路要素からなる第2の規制道路要素を選択する第2の規制道路要素選択部と、
前記第2の規制道路要素に第2の道路情報を設定する第2の道路情報設定部と、
を更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載の道路情報作成装置。
【請求項3】
前記第2の規制道路要素としての幹線道路と前記第1の規制道路要素としての細街路との第1の交差点を抽出する第1の交差点抽出部と、
前記第1の交差点へ第3の道路情報を設定する第3の道路情報設定部と、
を更に備える、ことを特徴とする請求項2に記載の道路情報作成装置。
【請求項4】
前記幹線道路を前記細街路が横断する第2の交差点を抽出する第2の交差点抽出部と、
前記第2の交差点へ第4の道路情報を設定する第4の道路情報設定部と、
を更に備える、ことを特徴とする請求項3に記載の道路情報作成装置。
【請求項5】
学校周辺の道路要素の道路情報を作成する道路情報作成方法であって、
前記学校周辺の道路要素において同一の時間規制の交通規制情報が設定されている第1の規制道路要素を選択する第1の規制道路要素選択ステップと、
前記第1の規制道路要素に第1の道路情報を設定する第1の道路情報設定ステップと、
を備える、ことを特徴とする道路情報作成方法。
【請求項6】
前記第1の規制道路要素の末端の全部がその領域内に含まれるポリゴンを作成するポリゴン作成ステップと、
前記ポリゴン内に存在し、かつ前記第1の規制道路要素以外の道路要素からなる第2の規制道路要素を選択する第2の規制道路要素選択ステップと、
前記第2の規制道路要素に第2の道路情報を設定する第2の道路情報設定ステップと、
を更に備える、ことを特徴とする請求項5に記載の道路情報作成方法。
【請求項7】
前記第2の規制道路要素としての幹線道路と前記第1の規制道路要素としての細街路との第1の交差点を抽出する第1の交差点抽出ステップと、
前記第1の交差点へ第3の道路情報を設定する第3の道路情報設定ステップと、
を更に備える、ことを特徴とする請求項6に記載の道路情報作成方法。
【請求項8】
前記幹線道路を前記細街路が横断する第2の交差点を抽出する第2の交差点抽出ステップと、
前記第2の交差点へ第4の道路情報を設定する第4の道路情報設定ステップと、
を更に備える、ことを特徴とする請求項7に記載の道路情報作成方法。
【請求項9】
学校周辺の道路要素の道路情報を作成するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
前記学校周辺の道路要素において同一の時間規制の交通規制情報が設定されている第1の規制道路要素を選択する第1の規制道路要素選択手段と、
前記第1の規制道路要素に第1の道路情報を設定する第1の道路情報設定手段、
として機能させる、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータを、更に、
前記第1の規制道路要素の末端の全部がその領域内に含まれるポリゴンを作成するポリゴン作成手段と、
前記ポリゴン内に存在し、かつ前記第1の規制道路要素以外の道路要素からなる第2の規制道路要素を選択する第2の規制道路要素選択手段と、
前記第2の規制道路要素に第2の道路情報を設定する第2の道路情報設定手段、
として機能させる、ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータを、更に、
前記第2の規制道路要素としての幹線道路と前記第1の規制道路要素としての細街路との第1の交差点を抽出する第1の交差点抽出手段と、
前記第1の交差点へ第3の道路情報を設定する第3の道路情報設定手段、
として機能させる、ことを特徴とする請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記コンピュータを、更に、
前記幹線道路を前記細街路が横断する第2の交差点を抽出する第2の交差点抽出手段と、
前記第2の交差点へ第4の道路情報を設定する第4の道路情報設定手段、
として機能させる、ことを特徴とする請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
請求項9〜請求項12のいずれかに記載のコンピュータプログラムを記録する記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−237249(P2010−237249A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−81902(P2009−81902)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(501271479)株式会社トヨタマップマスター (56)
【Fターム(参考)】