説明

道路構造

【課題】本発明は、樹木の生えた傾斜面に道路を構築する際、床板下の植生を破壊せずに道路を構築する手段を提供する。
【解決手段】谷川傾斜面に設けた基礎杭1で山側傾斜面に谷川に水平方向に設けた支持杭2を支え、梁上に透孔を設けた床板3を敷設した道路構造に構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹木の生えた傾斜面で樹木を生かし、道路を構築する技術に属する。
【背景技術】
【0002】
樹木の生えた傾斜面に道路を構築する必要性は山岳地帯ではよくあることである。樹木を伐採し傾斜面を削りあるいは盛土して道路を構築するのが一般的である。例えば、斜面に沿った道路を拡張する場合特開2004−244866にはコンクリート床板を谷川に張り出し、山側に荷重を掛け水平に保つ方法が開示されている。特開2006−28807には谷川に張り出したコンクリート床板を下から傾斜面に設けた支柱で支える方法が開示されている。
環境をできるだけ破壊せず、道路となる場所にある植生を破壊することなく道路を構築する技術が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−244866
【特許文献2】特開2006−28807
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、樹木の生えた傾斜面に道路を構築する際、植生を破壊せず道路を構築する手段の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、樹木の生えた傾斜面に構築する道路構造であって、谷川傾斜面に設けた基礎杭で山側傾斜面に谷川に水平方向に設けた支持杭を支え、梁上に透孔を設けた床板を敷設した道路構造である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、樹木の生えた傾斜面に道路を構築する際、谷川傾斜面に設けた基礎杭で山側傾斜面に谷川に水平方向に設けた支持杭を支え、梁上に透孔を設けた床板を敷設した道路構造としたため、床板下まで光と水を供給できる。そのため植生を破壊せずにすむ。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】は、本発明の道路の概念図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を図により説明する。
図1は、本発明の道路下の植生を破壊しない、道路構造を示す概念図である。
図に示すとおり、道路の谷川傾斜面にコンクリート基礎杭を立設し、道路の山側に支持杭を水平に設け基礎杭で支える。
道路面を形成する床板が支持杭で支えられている。
【0009】
床板は床板の下方に光、水が透過するよう透孔が設けられている。床板は鋼製のグレーチングが本目的のため使用される。
【0010】
本道路構造のため、傾斜面を削りあるいは盛土をすることなく水平な道路面が基礎杭と支持杭に支えられ形成される。植生は基礎杭と支持杭の設置場所のみ伐採され道路面に存在する植生は必要に応じてその長が短くされだけですむ。
【0011】
植生の成長に伴うグレーチングの透孔から突き出る枝葉は適時刈り取ることで道路面の維持が図られる。
【産業上の利用可能性】
【0012】
山中の傾斜面に設ける道路の構築に利用できる。
【符号の説明】
【0013】
1 基礎杭
2 支持杭
3 床板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹木の生えた傾斜面に構築する道路構造であって、谷川傾斜面に設けた基礎杭で山側傾斜面に谷川に水平方向に設けた支持杭を支え、支持杭上に透孔を設けた床板を敷設した道路構造。

【図1】
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