説明

遠心分離用具

結合された試料室と装着されるスライドの保持具を具備する遠心分離用具であり、それは顕微鏡スライド(26)とともに使用され、細胞を含む液体生物試料を試料室に入れた後、遠心分離機内の所定位置に装填される。該用具は、台座(14)と一体成形の本体(10)を具備し、それには顕微鏡スライド(26)が装着され、また背面板(12)をも有し、それには台座の板が一体化ヒンジ(22)を介して結合し、用具の残りと一体的に成形されたラッチ機構が配備され、背面板(12)が台座(14)に装着された顕微鏡スライド(26)の裏側からそれを覆って閉じると、スライドは台座と背面板の間に位置し、そして保持部材が破壊されて一体成形の本体部から離脱するまで背面板を閉じる位置に保持する。このようにして、用具は一回のみの使用が可能となる。台座は試料室に通じる開口を備え、そして顕微鏡スライドの面に対して開口の縁をシールする弾性体からなるガスケット(20)を装着する。ガスケット(20)の材料は、油分を含み、使用に際してはスライドが接触するガスケット部分で顕微鏡スライド上に油膜が形成され、それは水性液に対する障壁となって、ガスケットに接する領域を越えて当該液が浸出することを防ぐものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠心分離用具に関し、これは結合した試料室と装着するスライド保持具を具備し、これに顕微鏡スライドが装填され、試料室に細胞を含む液体生物試料を装填後、遠心分離機内の所定の位置に位置され、この用具はこのように配列されて遠心分離操作が行なわれると、細胞の薄層、理想的には単分子膜層がガラス顕微鏡スライド上の所定の沈積領域に液から沈積する。このような遠心分離用具をここでは、“当該特定のもの”と称する。
【0002】
当該特定の遠心分離用具には種々の形式が従来提案されている。たとえば、このような用具の例は、アメリカ特許第4391710、4696743および4874582号やヨーロッパ特許公開第0184374および0047840号公報等に開示される。いくつかの例では再使用可能なものであり、すなわち、用具が使用され初めは顕微鏡スライド上に液体試料から細胞を沈積させてスライドは除去された後に、用具は清浄化されて新たな新鮮なスライドを設置して試料室に新たな新鮮な試料を載置しそして、用具は再度、遠心分離機にセットされて、これは複数回繰り返されることが可能であり、そう意図される。このような配列では、スライドは、もちろん、ある種の再開放可能で再設置可能な留め具により保持される。当該特定の遠心分離用具のいくつかの最近のものは、すなわち、複数回の使用の間の不適切な洗浄処置に起因する汚染の問題を避けるべく、一回を超えては使用不可能かまたは都合良くは使用でき無いような設計となっている。使い捨てが必然であるという観点から、最近の用具は一般的には大概プラスチックからなり、製造コストの低減が図られている。
【0003】
一回使用型の遠心分離用具の改良をすることが本発明の目的である。
【0004】
本発明の一態様によると、ここに定義される遠心分離用具が提供され、それは顕微鏡スライドを載架する台座を有する一体成形の本体部を備え、台座の一方の面は流体試料のための室(チャンバー)が区画される構造であり、それには前記室へ液体を導入するための開口があり、前記台座は開口部を有していて台座上の顕微鏡スライド表面につき前記開口部の縁をシールするか、または液は通過するがしかし細胞の通過は抑制する手段を装着し、遠心分離用具は一体化のヒンジで台座と結合する背面板と用具の残部と一体的に形成されるラッチ機構をさらに備え、そして、背面板が台座に載架される顕微鏡スライドの後部に対して閉じられると、スライドを台座とカバープレートの間に位置するように配置し、そして、一体化成形の本体部から保持部材が破壊するまでこの閉止位置にカバープレートを保持するものである。
【0005】
留め具機構は、背面板の自由端に接して背面板に装着される止めの爪からなり、動作に際しては、用具が閉じられる位置で用具本体に装着され一体化の有効ヒンジで本体に結合する補完ラッチと連動し、留め具の機構はさらに遮蔽部材を具備し、それは使用前における用具の状態では、前記補完ラッチの一体化の有効ヒンジから所定距離で補完ラッチを覆って延びる位置に固定され、配置は、閉じられる位置では遮蔽部材は依然として付随し、背面板上の止めの爪は遮蔽部材と補完ラッチの間に保持されて、遮蔽部材は背面板止めの爪におけるテンションの結果としての補完ラッチにかかる転回モーメントを打ち消すような配置であり、一方では遮蔽部材を用具本体の相対的な位置に保持する脆い保持部材が破壊されると、遮蔽部材は前記補完ラッチから離反することができ、補完ラッチは背面板の止め爪から揺動して離れて、背面板の止め爪の開放は、背面板が用具本体から揺動して離れることを可能とし、そして顕微鏡スライドの除去ができるものとなる。
【0006】
補完ラッチは保持腕を備え、それは背面板上で止め爪の面を係止して遮蔽部材と本体部の連結部が破壊した後に止め爪の開放の間ラッチが外側と後ろ側に傾いてラッチの支持台面を通して止め爪を押すものであり、そして止め爪がラッチから確実に外れるようになる。
【0007】
本発明の一態様が以下に図面を参照して例示される:
図1は、後ろ上部から見た、本発明に従う遠心分離用具の斜視図であり、その間に挟まれた顕微鏡スライドで本体部に対し背面板が閉じられている状態を図示する;
図2は、図1の用具と顕微鏡スライドを通過する垂直断面図である;
図3は、図1に対応する斜視図であるが、しかし顕微鏡スライドがなく、本体部に関連して背面板が開いた位置にある用具を示す;
図4は、図3に対応する斜視図であるが、しかし前部の下からのものである;
図5は、用具の後ろで下から見た斜視図であり、背面板は用具の本体部に対して開いている位置にある;
図6は、水平方向の部分断面図で、拡大しており、図1から4の用具において、図1の線VI−VIに沿っており、背面板が閉じた状態の止めの機構の詳細を示している;
図7は、背面板が開いた状態にあるときの対応する部分断面図であり、そして
図8は、部分的な背面図であり、また拡大され、装着される止めのための配列の部品を示している用具の本体部の図である。
【0008】
図1から4を参照すると、本発明に従う遠心分離用具は、例えばポリプロピレンなどのような適当なプラスチック材料で互いに一体的に成形されてなる本体部10と背面板12からなり、背面板12は一体化の”有効ヒンジ”22を介して本体部10に結合している。図3から5に示すように、本体部10は、一般的に平面状の台座又はフランジ14を具備し、その前面に試料室16を一体的に具備する構造をなし、試料室は台座14から離れた端部では閉塞され、台座14の面で、好ましい態様では方形のポート18で終端する。漏斗15は試料室の入り口から上方に延び、そこから液体試料が試料室16に導入される。図2と3に示されるように、たとえば射出成形可能なエラストマーからなる弾性ガスケットが、図2と3では符号20が付されるが、これは台座14に装着される。ガスケット20は、ポート18の周りを囲み、そして台座14の後面からわずかに後方に向かって突き出ており、それはガラス顕微鏡スライド(26、図2)の接触する面をシールする。ガスケットの材料は、好ましくはEvoprene G936のような熱可塑性エラストマーであり、背面板上に成形時に同時成形され、本体10、一体化背面板12およびガスケットは2工程射出成形技術により成形されてなり、本体10と背面板は一工程で成形され、ガスケットが他の工程で成形される。ガスケットにはオイル分が配合され、それは使用に際してはガスケットがスライドと接触するスライド面にオイルの薄膜を形成する。この薄膜は生物試料の水性液体に対する障壁として機能し、このような液体が移動するのを抑制するのに資するものであり、この移動は遠心分離用具を開放して背面板を開けた後にスライド上に沈積した細胞層からガスケットの接触領域である境界を超えて液体が移動するのである。スライドと試料層の次の処理は、一般的にはスライドをアルコール・ベースの媒体に浸漬するものであり、それはオイルの薄膜をも除去する。
【0009】
台座14は、一般的には背面板12のように方形であり、有効ヒンジ22は台座14の一方の垂直な縁と背面板12の隣接する垂直な縁に沿って延びている。有効ヒンジ22から離れた方の背面板12の垂直な縁には止め爪24が装着され、それは有効ヒンジ22から離れた方の台座14の縁に接する本体に装着される部材に連動するものであり、該部材は止め爪24と共に止めのための配列機構を構成し、それにより背面板は顕微鏡スライドを保持する台座14上に閉じて固定され得て、顕微鏡スライドは図1と2において符号26として示されていて、台座14と背面板12の間に挟まれている。図1から5に示されるように、背面板12の上端は図示のように扇型か又は凹んだ型をしていて、それにより、以下に示すように遠心分離後に用具からスライドを抜き取る際に、親指と他の指との間に顕微鏡スライドの上端を容易に挟めることを可能とする。
【0010】
遠心分離用具の使用に際しては、顕微鏡スライドを背面板12と台座14の間に挟む。(図3と5は、一体化されたフック31を示し、これは、背面板12がスライドと共に台座に対して閉じるまで、背面板12の前面に嵌められた顕微鏡スライド26の下端部を支える)。図2に示すように、この状態でガスケット20は接するスライド26の面を気密に保持する。
【0011】
遠心分離用具は次いで、遠心分離機(図示しない)に装填され、背面板の側面から突き出る突起30は、遠心分離機の取付構造における補完スロットに備わるベアリングを受ける軸受けのように機能する。遠心分離機の停止のときは、用具は、スライド26が一定の角度にある位置の遠心分離機内に停止する。遠心分離機の回転速度が上がると、用具は突起30の軸を中心にして軸回転して、スライドは直立する。遠心分離機の回転に際しては、発生する遠心力によりガラス・スライド26の面に対して生物試料内の細胞をガスケット20により囲まれる領域内で急速に沈降させ、そしてこれら細胞は遠心分離機が停止後でも、スライド上に薄膜を留置する。遠心分離工程でスライドの暴露領域中において細胞を均一に分布させるために、試料室には複数のじゃま板17を装着させ、それは試料室の反対側から交互に延びて、資料室を途中まで横切り、そして一般的には試料室の底部に平行に配列される。遠心分離機が停止後、遠心分離用具を遠心分離機から取り外し、以下に示すように背面板を開けて、注意しながらスライドを取り外す。
【0012】
図6、7および8を参照すると、部分的な水平断面図を示す図6と7は、止め爪24を装着した縁に接する背面板12の部分を示し、そして本体部10の隣接部分と有効一体化ヒンジ34を介して本体部10の残余と結合するラッチ32を示す。止め爪24は比較的柔軟な腕33を介して背面板12の隣接縁に結合する頭部からなる。本体部10にはまた一体的に成形された遮蔽部材36が装着され、それは本体部10の隣接側面の壁から所定距離でもって配置され、そしてラッチ32の上を延びる一般的には平板の形状である。ラッチ32と遮蔽部材36の間にはこのように区画される狭い空間があり、そこを通って止め爪24が、背面板が閉じる状態では突き出ており、それは図6に示される。この位置では、止め爪24の支持台(アバットメント)の面は、自由端または止め爪24の鼻の向きとは反れているが、ラッチ部材32の対向する支持台面に係止し、そして、更に、遮蔽部材36の向きから反れている止め爪の鼻の面がラッチ32の対抗する面に係止され、それは延長物32Aにより供与される。背面板が図7に示される開く位置から図6に示される閉じる位置に動くと、有効ヒンジ34の本来の剛性により、ラッチ32は、初めは止め爪24の鼻により下方に向けて撓むが、図6に示すように締結位置へ再度反りかえる。この閉じる位置では、ヒンジ34が結合する本体部10の部分からそれることとなる止め爪24の撓みは、そのような撓みは止め爪24をラッチ32から離脱させるものであるが、それは止め爪24が遮蔽部材36に係止することで抑制される。
【0013】
説明したような配列の結果、遮蔽部材36の除去または移動をしないで背面板を開放することは不可能であり、それは以下に説明するように、必然的に接続部材の破壊を伴う。図8に示すように、遮蔽部材36は、都合の良いことに自由端36Aを有する梃子の形状をしており、それは一体化の有効ヒンジ40を介して本体部10からの突出し37に回動可能に結合している。自由端36Aから離れた梃子36の端は、狭く、それ故脆い接続42により本体10の側面に固定される。スライド26の取り出しのために、背面板12を開けるときは、遮蔽部材36の自由端36Aを本体部10の隣接面に向けて手で押しつけて、梃子の反対側が本体部10との接続部42から離脱して外れて、止め爪24を覆う部材36部分が止め爪から離脱することが可能となり、これによりラッチ32は後方へ遥動して本体10の隣接する側面の壁から反れることとなり、対応する止め爪の腕33のたわみにより前記側面部からそれる。足32Aは、止め爪24の対抗する面に係止しているが、ラッチ32が後方に遥動する際、止め爪を上方に向けさせる機能を有し(図6に図示されるように)、それにより止め爪24の支持台がラッチ32の対向する支持台から離脱するのを助けることとなる。もちろん、説明した態様で接続部42が破壊した後は、説明したラッチの機構は本体部に相対する完全に閉じる状態に背面板を保持するのに使用されることができないこととなり、それにより遠心分離用具は唯一回の使用の機器であることが保証される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に従う遠心分離用具の斜視図
【図2】図1の用具と顕微鏡スライドを通る垂直断面図
【図3】図1に対応する斜視図
【図4】図3に対応する斜視図
【図5】用具の後ろで下から見た斜視図であり、背面板は開いている位置にある。
【図6】水平方向の部分断面の拡大図で、背面板は閉じた状態にある。
【図7】背面板が開いた状態にあるときの対応する部分断面図
【図8】部分的な背面図で拡大図
【符号の説明】
【0015】
10 一体成形の本体
12 背面板
14 台座
20 弾性体からなるガスケット
26 顕微鏡スライド
22 一体化ヒンジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
結合された試料室と装填されるスライド保持具を具備する遠心分離用具であり、顕微鏡スライドが装着され、試料室に細胞を含む液体生物試料を入れた後に遠心分離機の所定の位置に装填して使用されるものであり、前記遠心分離用具は、顕微鏡スライドが装着される台座を構成する一体成形の本体を具備し、台座の一方の面には液体試料のための室が区画され、前記室へ液体を導入する開口を有する構造であり、台座は開口と台座を覆って載置される顕微鏡スライドの面に対して開口の縁をシールするための手段、または液体を通過させて細胞の通過には障壁となるための手段を備え、前記遠心分離用具は、更に、一体化のヒンジと用具の残りと一体的に成形されるラッチ機構を介して台座の板に結合する背面板を具備し、そしてこれらの配列により、台座に装着された顕微鏡スライドの後ろから背面板を閉じると、スライドは台座とカバープレートの間に位置して、保持部材が破壊して一体成形の本体から離脱するまでこの閉じる位置にカバープレートを保持するものである。
【請求項2】
留めの配列が、背面板の自由端に隣接する背面板に装着される背面板止め爪からなり、それは作動に際しては、用具の閉じる位置では用具の本体に装着され、一体化の有効ヒンジを介して前記本体に接合する補完ラッチと連動するものであり、前記留めの配列はさらに遮蔽部材を備え、用具の使用前では、それは前記補完ラッチの一体化有効ヒンジから所定の距離で補完ラッチを覆って延びる位置で固定され、前記配列は閉じる位置では、遮蔽部材は依然として結合しており、背面板止め爪は遮蔽部材と補完ラッチの間に保持され、そして遮蔽部材は前記背面板止め爪のテンションの結果として補完ラッチにかかる曲げモーメントを打ち消すように働く配列であり、一方、遮蔽部材を用具本体に対する位置に保持する脆い保持部材が破壊される際には、遮蔽部材は前記補完ラッチから離脱することが可能となり、補完ラッチは背面板止め爪から遥動して離れ、背面止め爪の板から開放されて背面板は用具の本体から遥動して離れることが可能となり、かくして顕微鏡スライドの取り外しがなされる、請求項1記載の遠心分離用具。
【請求項3】
前記補完ラッチは保持の腕を備え、それは背面板止め爪の面に係止してラッチの支持台面を横切って前記止め爪を突き動かし、この際、遮蔽部材が本体部に接続する接続部が破壊した後止め爪が開放される間ラッチは外方と後方へ傾き、かくして背面板止め爪がラッチから離脱することを確実とする請求項2記載の遠心分離用具。
【請求項4】
前記遮蔽部材が遠心分離用具の前記本体に回動可能に接続する梃子の形をなし、前記一体化のヒンジで区画される前記本体について背面板の回転軸に一般的に垂直で、また前記止め爪の動きの方向に一般的に垂直な軸の周りを回転し、その際、梃子は前記補完ラッチに係止するものであり、そしてここで前記脆い保持部材は通常前記梃子を回動に対してこれを保持するが、しかし、一旦破壊されると、前記梃子は回動軸の周りを回転することが可能となって、前記ラッチに隣接する前記梃子の部分をそらせる請求項1の遠心分離用具。
【請求項5】
前記梃子の前記本体への回動可能な接続が、有効一体化のヒンジにより備わる請求項4の遠心分離具。
【請求項6】
前記回動可能な接続は前記梃子の中間で反対側の端にあり、前記脆い接続は前記梃子の前記端の一つにあり、そして前記ラッチは前記脆い接続と前記回動可能な接続の間に位置しており、そして前記梃子の前記端の他方はフリーであり、これにより、前記脆い接続は前記梃子の前記二つの端の他方を前記本体部へ向って押すことにより破壊され、前記一方の端と前記一方の端と前記回動可能な接続の間の梃子の領域を揺動させて、前記ラッチからそらせる、請求項4または5記載の遠心分離具。
【請求項7】
結合された試料室と装填される試料保持具を備える遠心分離用具であり、顕微鏡スライドが装填され、遠心分離機中の所定の位置に装填され、試料室には細胞を含む液体生物試料を導入されてなるものであり、該遠心分離用具は、顕微鏡スライドを侠持する台座を攻勢する一体成形の本体を具備し、台座の一方の面には液体試料のための室が画定され、前記室へ液体を導入する開口が備わる構造をなし、台座には開口が開き、台座に装填される顕微鏡スライドの面に対して該開口の縁をシールするかまたは、液体は進入するがしかし、細胞の通過は阻止できる手段を備えるものであり、さらに遠心分離用具は一体化ヒンジと用具の残りと一体的に形成されたラッチ機構により台座板と接続する背面板を具備し、前記開口部の縁をシールする手段は、前記台座に装填される顕微鏡スライド(26)を侠持するための前記台座(14)に装着されそして前記開口(18)を囲む弾性体ガスケットからなるものである。
【請求項8】
前記弾性体が、射出成形された弾性体であり、そして成形時に本体と共にツーショット成形方法で成形され、前記本体と背面板がワン ショット成形法で成形され、ガスケットは他の成形方法で成形される請求項7の遠心分離用具。
【請求項9】
前記ガスケットの材料が油分を含み、それは、使用に際しては、ガスケットがスライドと接触する箇所で油膜を形成し、直ちにそれは、水性液に対して障壁として働き、かくして遠心分離用具を開放してスライドを取り外した後にガスケットに接触するスライドの領域を超えて該液体が漏れ出るの防止するのに資するものである請求項7または8に記載の遠心分離用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−513413(P2006−513413A)
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−566146(P2004−566146)
【出願日】平成15年8月13日(2003.8.13)
【国際出願番号】PCT/GB2003/003524
【国際公開番号】WO2004/063721
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(505269478)サーモ シャンドン リミテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】Thermo Shandon Limited
【住所又は居所原語表記】93−96 Chadwick Road, Astmoor, Runcorn, Cheshire WA7 1PR (GB)
【Fターム(参考)】