説明

遠隔の切断スイッチ組立体

【課題】公共サービスからの価格信号に適合させることにより、消費者に何らかの負の影響を与えることなく、ピーク時間のエネルギー使用を回避し、かつ最高の価格付けを回避する。
【解決手段】遠隔の切断スイッチ組立体は、作動子と、作動子により動作可能に移動するシャトルと、シャトルが移動することにより開閉する1つまたは複数の切断スイッチと、1つまたは複数のセンサと、通信インターフェースと、プロセッサとを備え、プロセッサが、作動子、1つまたは複数のセンサ、および通信インターフェースと動作可能に接続され、またプロセッサが、通信インターフェースを使用し、ネットワークを介して1つまたは複数の他のコンピューティング装置と通信し、1つまたは複数のセンサから信号を受信し、かつ作動子を、1つまたは複数のセンサから受信した信号に、または1つまたは複数の他のコンピューティング装置との通信に従って、動作させるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、公共サービス装置に関し、また詳細には、遠隔の切断スイッチ組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー、およびエネルギー生産に対する有限の資源の使用に対して高まる需要により、エネルギーをより効率的に、かつ賢明に生産し、配給し、使用するように、エネルギーの生産、送出、配給、および消費に関して多くの技術を使用するようになってきた。そのために、公共サービスの供給者は、このようなシステムのより効率的な監視、および運用を可能にするために、そのエネルギー生産、送出、配給、および計量システムと統合させた情報技術システムを使用し始めている。同時に、販売者および製造者はまた、製品において、また機器(例えば、冷蔵庫、洗濯機と乾燥機、皿洗い機、HVAC(冷暖房空調設備)システム、照明装置、レンジ、給湯器など)、および電子装置(例えば、テレビジョン、ステレオ、コンピュータなど)などの電気を消費する装置において、同様の技術を使用し始めている。これらの取組みは、概して、スマートグリッド、スマートメータ、およびスマート機器もしくはスマート装置技術として分類されることが多い。
【0003】
スマートグリッドは、情報技術を現在の電気的な基盤と融合させるものである。スマートグリッドは、本質的に、実時間でエネルギー情報および知識を送達する「エネルギーインターネット」であり、より賢明にエネルギーを選択できるようにする。スマートグリッドに関する役割は、さらなる(風および太陽などの)再生可能エネルギーの統合および最適化を可能にすること、電気ネットワークの効率性を大幅に増加させること、および消費者に、その生活スタイルを下げることなく自分のエネルギー使用量を管理し、かつお金を節約できるようにすることを含む。
【0004】
スマートグリッド技術は、公共サービスおよび消費者に、エネルギー、資源、お金、および環境を節約できるようにする実時間の知識、および意思決定ツールを提供する。スマートグリッドは、単一の製品ではなく、現在の配電網をより知的にするために共に動作するハードウェアとソフトウェアの集合体である。インターネットがバラバラなコンピュータの集合体をより強力なツールへと変えた方法と類似しているが、スマートグリッド技術を現在の電力基盤に重畳することは、インターネットをコンピュータに接続することと同様のものであり、すでに有用な機械をさらに優れたものにし、かつ人々に知的な判断を行うための情報を提供する。同様に、スマートグリッド、または「エネルギーインターネット」は、消費者、事業体、および公共サービスに、より賢明なエネルギー選択を行うことができるようにする。
【0005】
スマートグリッドの構成要素は、送出および配給グリッドを制御する自動化ソフトウェアおよび知的な電子ハードウェアシステムを含む。エネルギー管理システム、および配給管理システムなどのスマートグリッド自動化技術は、配給および送出グリッドに対する実時間の知識および制御を提供するのを助ける。送出側では、EMS(Energy Management Systems:エネルギー管理システム)は、グリッドの状態に関する実時間情報を提供し、公共サービスが様々なグリッド機能を遠隔で自動化するのを助ける。この自動化技術は、公共サービスが、最良の、最も入手しやすい電源構成(経済給電として知られている)を選択して、消費者および事業体にとってコストを低く維持し、電力の送達における損失および浪費を低減してより効率的なシステムを推進し、かつシステムの信頼性を維持して、消費者への電力の安定供給を保証するのを助ける。DMS(Distribution Management System:配電管理システム)は、配給網に関する実時間情報を公共サービスに提供し、公共サービスがグリッド中のスイッチを遠隔で制御することを可能にするスマートグリッド自動化技術を含む。DMSは、より賢明な配給グリッドの中心をなすものであり、公共サービスが、配給される再生可能な生成を管理し、グリッドの効率技術をサポートし、かつ供給停止の隔離と回復を制御できるようにする。DMSがない場合、公共サービスが得る供給グリッドに関する実時間情報は、非常にわずかなものに過ぎず、より賢明なグリッドの便益の多くを実現することができない。
【0006】
さらに、スマートグリッド技術は、配電網を超えて拡張することができる。スマートメータ、スマートエネルギーパネル、およびスマート機器などの家庭におけるスマートグリッド技術の場合、消費者は、電気の価格に関してより正確なデータおよび知識にアクセスすることができ、消費者がお金を節約し、その環境フットプリントを下げるのに役立つ。
【0007】
現在、大部分の電力会社は、生産するのに費用がいくらかかろうとも、1日の電気に対して1つの定価を提供している。多くの消費者は、通常、午後2時と午後7時の間であるが、1日のピーク時間中にエネルギーを生産するのに、他のどの時間よりもはるかに多くのコストがかかっていることを知らない。スマートメータは、スマート家庭エネルギーパネル、または他の表示装置により、使用する時間の価格を伝えることができ、消費者が、1日を通して、より賢明なエネルギー選択を行うのを助ける。消費者は、電気の価格が安価なオフピーク時の価格期間中に、高い消費量の装置を使用する可能性がさらに高くなる。スマートメータを用いると、電気を購入することは、他の消費財を購入することと同様であり、価格が購入判断に影響を与えることになる。例えば、消費者は、家に着く前に自分の家を事前に冷却させることを選択できるが、消費者の快適さレベルに影響を与えることなく、費用のかかるピーク価格時間中は、確実に空調システムが電源オフであるようにすることができる。消費者はまた、ピーク価格を避けてそのエネルギー請求を下げるように、水を事前に加熱させることもできる。1年にわたる米国エネルギー省による研究は、スマートメータにより提供された実時間の価格情報は、消費者が、平均で、電気のコストを10%下げ、またそのピーク消費量を15%下げるのに役立ったことを示した。
【0008】
スマートメータはまた、消費者が自分の電気の請求を前払いすることを可能にし、また公共サービスが、供給停止を良好に検出し、かつ管理するのを助けることもできる。AMI(advanced metering infrastructure:高度メータ基盤)と結合されたスマートメータは、グリッド上の問題を正確に指摘するのに役に立ち、公共サービスに、どの消費者が電力を失っているかを正確に決定できるようにする。多くの公共サービスが、なお、供給停止を知らせる消費者の電話を待っている現状とこれを比較されたい。
【0009】
スマート機器は、公共サービスからの価格信号に適合させることにより、消費者に何らかの負の影響を与えることなく、ピーク時間のエネルギー使用を回避し、かつ最高の価格付けを回避するために、スマートメータおよびスマートグリッドと協力して動作することができる。例えば、乾燥機は、自宅の所有者が仕事中であっても、電気が、一定のキロワット時当たりの料金になった場合、高い加熱から「fluff(フラフ:ふわっとさせるモード)」へと自動的に切り替わることができる。あるいは、冷蔵庫の自動的な霜取りは、低下した電気料金の時間まで遅らせることができる。冷凍室が、ピークエネルギー時間後まで、その霜取りサイクルを遅らせた場合、消費者は、同じ量のエネルギーに対して支払いは少なくなる。スマート機器を、例えば、スマートグリッドおよびスマートメータ基盤を用いて、スマート機器のソフトウェア、またはファームウェアを更新することを含めて、スマートメータおよび使用時間の価格情報と結合させたとき、エネルギーを保存し、お金を節約する方法は無数に存在する。スマートグリッド、スマートメータ、およびスマート機器技術は、公共サービスが、家庭のスマート機器と通信する(二重化させて)ことを可能にする。この能力は、エネルギー管理の機能を超える機会を生成する。
【発明の概要】
【0010】
これらのスマート技術を実施するために、公共サービスは、スイッチに組み込まれた処理機能および感知機能を有し、かつ他のスマート装置と通信する能力を有する切断スイッチなどのスマート構成要素が必要となる。
【0011】
一態様によれば、遠隔の切断スイッチ組立体が述べられる。一実施形態では、遠隔の切断スイッチ組立体は、作動子と、作動子により動作可能に移動するシャトルと、シャトルが移動することにより開閉する1つまたは複数の切断スイッチと、1つまたは複数のセンサと、通信インターフェースと、プロセッサとを備え、プロセッサが、作動子、1つまたは複数のセンサ、および通信インターフェースと動作可能に接続され、またプロセッサが、通信インターフェースを使用し、ネットワークを介して1つまたは複数の他のコンピューティング装置と通信し、1つまたは複数のセンサから信号を受信し、かつ作動子を、1つまたは複数のセンサから受信した信号に、または1つまたは複数の他のコンピューティング装置との通信に従って、動作させるように構成される。
【0012】
他の態様によれば、遠隔の切断スイッチ組立体が述べられる。一実施形態では、遠隔の切断スイッチ組立体は、筐体と、作動子と、作動子により動作可能に移動するシャトルと、シャトルが移動することにより開閉する1つまたは複数の切断スイッチと、1つまたは複数のセンサと、通信インターフェースと、プロセッサとを備え、プロセッサが、作動子、1つまたは複数のセンサ、および通信インターフェースと動作可能に接続され、またプロセッサが、通信インターフェースを使用し、ネットワークを介して1つまたは複数の他のコンピューティング装置と通信し、1つまたは複数のセンサからの信号を受信し、かつ作動子を、1つまたは複数のセンサから受信した信号に、または1つまたは複数の他のコンピューティング装置との通信に従って、動作させるように構成され、作動子、シャトル、1つまたは複数の切断スイッチ、1つまたは複数のセンサ、通信インターフェース、およびプロセッサは、実質的に筐体内に位置している。
【0013】
さらなる利点は、以下の記述でその一部を説明するが、実施することにより学ぶこともできる。その利点は、添付の特許請求の範囲で特に示された要素および組合せにより実現され、かつ達成されよう。前述の概略的な記述、および以下の詳細な記述は共に、例示的なものであって、説明のために過ぎず、特許請求される限定的なものではないことを理解されたい。
【0014】
本明細書に組み込まれ、かつその一部を構成する添付図面は、諸実施形態を示しており、その記述と併せて、本方法およびシステムの原理を説明するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】遠隔の切断スイッチ組立体の実施形態を示す図である。
【図2】遠隔の切断スイッチ組立体の他の実施形態を示す図である。
【図3】遠隔の切断スイッチ組立体のさらに他の実施形態を示す図である。
【図4】遠隔の切断スイッチ組立体のさらに他の実施形態を示す図である。
【図5】遠隔の切断スイッチ組立体のさらに他の実施形態を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態によるメータ電子装置として動作できるエンティティのブロック図である。
【図7】開示された本発明の諸態様を実施するための例示的な動作環境を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本方法およびシステムを開示し、説明する前に、本方法およびシステムは、特定の総合的方法(synthetic methods)、特定の構成要素、または特定の構成に限定されないことを理解されたい。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、限定することを意図していないことも理解されたい。
【0017】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈がその他の形で明確に指定しない限り、複数の指示対象も含む。本明細書では、範囲は、「約」1つの特定の値から、かつ/または「約」他の特定の値までとして表すことができる。このような範囲が示されたとき、他の実施形態は、1つの特定の値から、かつ/または他の特定の値までを含む。同様に、先行詞「約」を使用することにより値が近似値として表されたとき、特定の値が他の実施形態を形成することが理解されよう。範囲のそれぞれの端点は、他の端点との関係で、また他の端点とは独立して、共に有意であることもさらに理解されよう。
【0018】
「適宜の」または「適宜に」は、その後に述べられるイベントもしくは状況が、生ずることも生じないこともあること、およびその記述が、前記イベントもしくは状況が生じた例、および生じない例を含むことを意味する。
【0019】
本明細書の記述および特許請求の範囲の全体を通して、用語「含む/備える(comprise)」、ならびに「含む/備える(comprising)」、および「含む/備える(comprises)」などのその用語の変化形は、「含むがそれに限定されない」ことを意味しており、例えば、他の付加物、構成要素、整数、またはステップなどを除外することは意図されていない。「例示的な」は、「〜の例」であることを意味し、好ましい、または理想的な実施形態であることを示すようには意図していない。「など」は、限定的な意味で使用されず、説明目的で使用される。
【0020】
開示される方法およびシステムを実施するために使用できる構成要素が開示される。これらの、かつ他の構成要素が本明細書で開示されているが、これらの構成要素の組合せ、サブセット、相互作用、グループなどが開示されたとき、これらの様々な個々の、かつ集合的な組合せ、およびその置換えの特定の参照が明示的に開示されていないかもしれないが、そのそれぞれが、すべての方法およびシステムに関して、本明細書で具体的に企図され、述べられているものと理解されたい。このことは、これだけに限らないが、開示される方法におけるステップを含む本出願のすべての態様に適用される。したがって、実施することのできる様々なさらなるステップがある場合、これらのさらなるステップのそれぞれは、開示された方法の任意の特定の実施形態で、または実施形態の組合せで実施できることを理解されたい。
【0021】
本方法およびシステムは、好ましい実施形態、およびそれに含まれる例の以下の詳細な記述を参照することにより、また諸図、およびそれに関する前および後の記述を参照することにより、さらに容易に理解することができる。
【0022】
図1は、遠隔の切断スイッチ組立体100の実施形態を示している。図1で示す実施形態は、2つの切断スイッチ102から構成されるが、さらに多くの、または少ない切断スイッチ102も、本発明の実施形態の範囲に含まれることが企図される。切断スイッチ102の各実施形態は、ソース側104、負荷側106、およびブリッジ部108から構成される。ブリッジ部108上の接点110は、スイッチ102が閉じたとき、ソース104および負荷106部分の接点110と接触する。同様に、接点110は、スイッチ102が開いたとき離れる。一態様では、作動子112は、1つまたは複数のスイッチ102を開閉するために使用される。一態様では、作動子112は、電気的なソレノイドを含むが、液圧式または空気圧式の作動子など他のタイプの作動子も、本発明の実施形態の範囲で企図される。一態様では、図1で示すように、作動子112は、プランジャ114を介してブリッジ部108の1つに接続される。プランジャ114が移動すると、プランジャ114に接続されたブリッジ部108を備える切断スイッチ102を開閉する。さらに、ブリッジ部108には、シャトル116が接続されている。例えば、一態様で、シャトル116は、ソレノイドのほぼ中心内に存在するプランジャ114を有するソレノイドなど、作動子112を保持する容器である。ソレノイドが一方に、または他方に付勢されると、プランジャ114は延びる、または後退する。プランジャ114の一端は、ソレノイド内に存在し、プランジャ114の他端がブリッジ部108に取り付けられる。したがって、プランジャ114が後退する/延びると、シャトル116は、移動して切断スイッチ102の接点110を開閉する。シャトル116は、1つまたは複数の他の切断スイッチ102の1つまたは複数の他のブリッジ部108に接続することができ、それにより、プランジャ114の動きと協動して他の切断スイッチ102を開閉させる。図1では、1つだけの他の切断スイッチ102が示されているが、2、3、4などの他のスイッチ102とすることができることも理解されたい。作動子112は、プロセッサ118の制御下で動作する。概して、プロセッサ118は、作動子112として働くソレノイドのコイルを作動するように駆動する駆動回路(図示せず)を、FET(電界効果トランジスタ)などのスイッチが電子的に作動させるにより、作動子112を動作させる。一態様では、FETは、所望に応じて、プランジャ114を延ばす、または後退させるために、コイルを通る電流の方向を切り替えるために使用することができる。一態様では、プロセッサ118は、米国テキサス州ダラスのテキサスインスツルメンツ社から市販されているMSP430(商標)マイクロコントローラを含むが、他のプロセッサも、本発明の実施形態の範囲に含まれるように企図される。
【0023】
図1で示す遠隔の切断スイッチ組立体100の実施形態がさらに備えるのは、1つまたは複数のセンサ120、および通信インターフェース122である。1つまたは複数のセンサ120は、例えば、1つまたは複数の加速度計、温度センサ、磁気センサ、リミットスイッチ、湿度センサ、および同様のものなどとすることができる。一態様では、1つまたは複数のセンサ120は、1つまたは複数の切断スイッチ102のそれぞれの現在の状態(すなわち、開閉状態)を検出し、この状態情報をプロセッサ118に提供するために使用することができる。通信インターフェース122は、プロセッサ118が、ネットワーク(図示せず)を介して他の装置と通信できるようにする。ネットワークは、有線(光ファイバを含む)、無線、または有線と無線の組合せとすることができる。一態様では、通信インターフェース122は、たとえばIEEE規格802.11n(WiFi)、ZigBee(商標)、BlueTooth(商標)、または他の無線プロトコルを用いる無線送受信装置とすることができる。一態様では、ネットワーク(図示せず)は、例えば、本明細書で前述したAMI(高度メータ基盤)ネットワークとすることができるが、他のネットワークを、本発明の実施形態の範囲に含めることも企図される。
【0024】
プロセッサ118は、作動子112、1つまたは複数のセンサ120、および通信インターフェース122と動作可能に接続される。概して、これらの装置は、有線のバスにより相互接続されるが、無線通信も考えられる。一態様では、プロセッサ118は、通信インターフェース122を使用し、ネットワークを介して1つまたは複数の他のコンピューティング装置と通信し、1つまたは複数のセンサ120から信号を受信し、かつ作動子112を、1つまたは複数のセンサ120から受信した信号に、または1つまたは複数の他のコンピューティング装置との通信に従って、動作させるように構成される。
【0025】
図2は、図1の遠隔の切断スイッチ組立体100の実施形態から構成され、さらにメモリ202を備える遠隔の切断スイッチ組立体200の実施形態の図である。一態様では、メモリ202は、揮発性のメモリとすることができる。他の態様では、メモリ202は、不揮発性のメモリとすることができる。一態様では、メモリ202は、プロセッサ118に動作可能に接続することができ、遠隔の切断スイッチ組立体200に関する情報が、メモリ202に記憶される。一態様では、メモリ202に記憶された遠隔の切断スイッチ組立体200に関する情報は、1つまたは複数の切断スイッチ102の1つまたは複数の実際の状態(すなわち、開閉状態)、温度情報、振動情報、湿度情報、改ざん検出情報、1つまたは複数の切断スイッチ102に関する作動情報、作動子112に関する情報、動作統計、パスワード、認証情報、および同様のものを含む。一態様では、メモリ202に記憶された情報は、1つまたは複数の切断スイッチ102の1つまたは複数の望ましい状態(すなわち、開閉状態)を含む。一態様では、1つまたは複数のセンサ120からの信号を受け取り、かつ1つまたは複数のセンサ120から受け取った信号に従って作動子112を動作させるプロセッサ118は、プロセッサ118が、1つまたは複数のセンサ120からの、またはメモリ202に記憶された1つまたは複数の切断スイッチ102の実際の状態に関する情報を受信し、メモリ202に記憶された、1つまたは複数の切断スイッチ102の望ましい状態と、実際の状態を比較し、かつ1つまたは複数の切断スイッチ102の実際の状態が、望ましい状態とは異なる場合、望ましい状態に従って1つまたは複数の切断スイッチ102を開閉させることを含む。一態様では、メモリ202に記憶された情報は、プロセッサ118がメモリから読み取ることができ、通信インターフェース122を用いて他の装置に送信することができる。他の態様では、情報は、通信インターフェース122を用いてプロセッサ118で受信することができ、かつメモリ202に記憶することもできる。
【0026】
図3は、スタンドアロンの遠隔の切断スイッチ組立体300の図であり、作動子112、シャトル116、1つまたは複数の切断スイッチ102、1つまたは複数のセンサ120、通信インターフェース122、およびプロセッサ118は、実質的に筐体302内に配置される。筐体302は、1つまたは複数の金属、プラスチック、ガラス繊維、または任意の他の適切な材料から完全に、または部分的に構成することができる。筐体302は、風雨を防ぐように、または乾燥した場所に設置するように作ることもできる。筐体は、実質的に筐体302内に位置する遠隔の切断スイッチ組立体を備える構成要素の電気的な定格で、またはそれを超える電気的な定格を有するように構成することができる。図3で示すスタンドアロンの遠隔の切断スイッチ組立体300の実施形態は、メモリ202を示していないが、メモリ202は、本発明のこの実施形態に含めることも、含めないこともできることを理解されたい。
【0027】
図4は、遠隔の切断スイッチ組立体400の実施形態を示しており、作動子112、シャトル116、1つまたは複数の切断スイッチ102、1つまたは複数のセンサ120、通信インターフェース122、およびプロセッサ118が、公共サービス収入メータ402の実質的に底部内に位置している。一態様では、公共サービス収入メータ402は、電気的な公共サービス収入メータを含む。一態様では、公共サービス収入メータ402は、スマートメータを含む。スマートメータは、スマートグリッド展開の基本的な構成ブロックの中にある。スマートメータは、時々刻々とエネルギー使用量を追跡し、かつ報告して、公共サービスが、オフピーク時に使用された電気に対してより少なく請求できるようにする。その結果、消費者は、多量のエネルギーを必要とする活動を、エネルギーコストを節約するために、料金の低い時間へとシフトすることを選ぶことができる。一般に、スマート装置は、スマートメータと通信するように構成することができ、またスマートメータは、スマートグリッドと通信するように構成される。概して、これらの通信は二重化されている。スマートメータの非限定的な一例は、ゼネラルエレクトリック社(米国ニューヨーク州スケネクタディ)から市販されているGE I210+cメータである。
【0028】
図5は、遠隔の切断スイッチ組立体500の例示的な図であり、作動子112、シャトル116、1つまたは複数の切断スイッチ102、1つまたは複数のセンサ120、通信インターフェース122、およびプロセッサ118が、スマートメータ502の実質的に底部内に位置している。さらにスマートメータ502には、メータ電子装置504が備えられている。一態様では、メータ電子装置504は、メータ502が扱う負荷と第2のネットワーク508を介して通信するように構成されうる。一態様では、メータ502は、例えば、HAN(home area network:ホームエリアネットワーク)などのネットワークを用いて、負荷と無線で通信するように構成することができる。一態様では、負荷は、当業者には知られたスマート機器などの装置とすることができる。スマート機器は、例えば、特にゼネラルエレクトリック社、ワールプール社(米国ミシガン州ベントンハーバー)、米国LG電子社(米国ニュージャージー州エングルウッドクリフス)など、販売者または製造者から販売されている。いくつかの例では、公共サービスの供給者は、負荷に対する公共サービスの接続解除または接続をスケジューリングすること、AMR(automatic meter reading:自動検針)、負荷制限および負荷制御、自動配給およびスマートグリッド利用、供給停止の報告、インターネット、ビデオ、およびオーディオなどのさらなるサービスを提供することなどを含む数多くの目的のために、メータ502と電子的に通信することを望んでいる。これらの例の多くにおいて、メータ502は、当業者には知られているように、有線、無線、または有線および無線の組合せとすることのできる通信ネットワーク506を介して1つまたは複数のコンピューティング装置と通信するように構成することができる。一態様では、通信ネットワーク506は、スマートグリッドネットワークの少なくとも一部を含むことができる。図5で示すように、この通信ネットワーク506はまた、メータ電子装置504を介して、遠隔の切断スイッチ組立体のプロセッサ118と通信するために使用することもできる。
【0029】
図6を次に参照すると、メータ電子装置504として動作できるエンティティのブロック図が、本発明の一実施形態により示されている。メータ電子装置504として動作できるエンティティは、本明細書でより具体的に示され、かつ述べられるものを含む、本発明の実施形態に従って1つまたは複数の機能を実施するための様々な手段を含む。しかし、1つまたは複数のエンティティは、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、1つまたは複数の機能を実施するための代替手段を含みうることを理解されたい。図示のように、メータ電子装置504として動作できるエンティティは、概して、そのエンティティの様々な機能を実施する、または制御するための1つまたは複数のプロセッサ604などの手段を含むことができる。図6で示すように、一実施形態では、メータ電子装置504は、メータ入力およびフィルタリング構成要素602を備えることができる。一態様では、メータ入力およびフィルタリング構成要素602は、例えば、電圧および電流入力、1つまたは複数のADC、およびフィルタリング構成要素を備えることができる。さらにメータ電子装置504のこの実施形態は、プロセッサ604およびメモリ606を備える。一実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ604は、コンテンツ、データ、または同様のものを記憶する揮発性および/または不揮発性のメモリなど、メモリ606と通信する、またはメモリ606を含む。例えば、メモリ606は、エンティティから送信された、かつ/またはエンティティにより受信されたコンテンツを記憶することができる。さらに、例えば、メモリ606は、プロセッサ604が、本発明の実施形態によるエンティティの動作と関連する諸ステップを実施するためのソフトウェアアプリケーション、命令、または同様のものを記憶することができる。
【0030】
メモリ606に加えて、1つまたは複数のプロセッサ604はまた、データ、コンテンツ、または同様のものを表示し、送信し、かつ/または受信するための少なくとも1つのインターフェース、または他の手段に接続することができる。この点に関して、インターフェース(複数可)は、データ、コンテンツ、または同様のものを送信し、かつ/または受信するための少なくとも1つの通信インターフェース608、または他の手段、ならびにディスプレイ610、および/またはユーザ入力インターフェース612を含むことのできる少なくとも1つのユーザインターフェースを含むことができる。ユーザ入力インターフェース612は、次いで、キーパッド、タッチ式ディスプレイ、ジョイスティック、または他の入力装置など、エンティティがユーザからデータを受け取ることのできるいくつかの装置のいずれかを備えることができる。
【0031】
上記の諸実施形態は、ユニットから構成されるものとして上記で述べられてきた。当業者であれば、これは機能的な説明であること、またソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組合せが、各機能を実施できることを理解されよう。スマート機器もしくは装置、スマートメータ、スマートグリッド、公共サービスコンピューティング装置、販売者もしくは製造者のコンピューティング装置などのユニットは、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組合せとすることもできる。ユニットは、図7で示され、以下で述べるように、1つまたは複数の遠隔の切断スイッチ組立体と通信するために使用されるソフトウェア706を含むことができる。例示的な一態様では、ユニットは、図7で示され、以下で述べられるように、コンピューティング装置701を備えることができる。
【0032】
図7は、開示された本発明の諸態様を実施するための例示的な動作環境を示すブロック図である。この例示的な動作環境は、動作環境の一例に過ぎず、動作環境アーキテクチャの用途または機能の範囲に関して何らかの限定を示唆することを意図していない。その動作環境は、例示的な動作環境で示された構成要素の任意の1つもしくは組合せに関して、何らかの依存性、または要件を有するものとして解釈されるべきではない。
【0033】
本方法およびシステムは、数多くの他の汎用、または専用のコンピューティングシステム環境または構成と動作可能にすることができる。本システムおよび方法で使用するのに適しているよく知られたコンピューティングシステム、環境、および/または構成の例は、これだけに限らないが、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ラップトップ装置、およびマルチプロセッサシステムを含む。さらなる例は、セットトップボックス、プログラム可能な家庭用電子装置、ネットワークPC、ミニコンピュータ、大型汎用コンピュータ、スマートメータ、スマートグリッド構成要素、上記システムもしくは装置のいずれかを備える分散コンピューティング環境、および同様のものを含む。
【0034】
開示された方法およびシステムの処理は、ソフトウェアコンポーネントにより実施することができる。開示されたシステムおよび方法は、1つまたは複数のコンピュータまたは他の装置により実行される、プログラムモジュールなど、コンピュータで実行可能な命令の一般的なコンテキストで記述することができる。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施する、または特定の抽象データ型を実装するコンピュータコード、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。開示された方法はまた、グリッドベースの、分散コンピューティング環境で実施することができ、その環境では、タスクは、通信ネットワークを介してリンクされた遠隔処理装置により実施される。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカルおよび遠隔の両方の、メモリ記憶装置を含むコンピュータ記憶媒体に位置することができる。
【0035】
さらに、当業者であれば、本明細書で開示されたシステムおよび方法は、コンピュータ701の形の汎用コンピューティング装置により実装できることが理解されよう。コンピュータ701の構成要素は、これだけに限らないが、1つまたは複数のプロセッサもしくは処理ユニット703と、システムメモリ712と、プロセッサ703を含む様々なシステム構成要素をシステムメモリ712に結合するシステムバス713とを含むことができる。複数の処理ユニット703の場合、システムは、並列コンピューティングを利用することができる。
【0036】
システムバス713は、メモリバスもしくはメモリコントローラ、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィックスポート、および様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するプロセッサもしくはローカルバスを含む、いくつかの可能なタイプのバス構造のうちの1つまたは複数のものを表す。例として、このようなアーキテクチャは、ISA(Industry Standard Architecture)バス、MCA(Micro Channel Architecture)バス、EISA(Enhanced ISA)バス、VESA(Video Electronics Standards Association)ローカルバス、AGP(Accelerated Graphics Port:アクセラレーテッドグラフィックスポート)バス、およびPCI(周辺コンポーネント相互接続)、PCI−Expressバス、PCMCIA(Personal Computer Memory Card Industry Association)、USB(Universal Serial Bus)、および同様のものを含むことができる。バス713、およびこの記述で指定されたすべてのバスはまた、有線または無線ネットワーク接続を介して実施することができ、プロセッサ703、大容量記憶装置704、オペレーティングシステム705、ソフトウェア706、データ707、ネットワークアダプタ708、システムメモリ712、入出力インターフェース710、表示アダプタ709、表示装置711、およびヒューマンマシンインターフェース702を含む各サブシステムは、この形のバスを介して接続される物理的に別の場所に存在する1つまたは複数の遠隔コンピューティング装置もしくはクライアント内に含むことができ、実際に、完全に分散されたシステム、または分散アーキテクチャが実施される。
【0037】
コンピュータ701は、通常、様々なコンピュータ可読媒体を備える。例示的な可読媒体は、非一時的な、コンピュータ701によりアクセス可能な任意の利用可能な媒体とすることができ、また例えば、限定することを意味していないが、揮発性媒体および不揮発性媒体の両方、取外し可能媒体および取外し不能媒体を共に含む。システムメモリ712は、RAM(ランダムアクセスメモリ)などの揮発性メモリ、および/またはROM(読出し専用メモリ)などの不揮発性メモリの形のコンピュータ可読媒体を含む。システムメモリ712は、通常、メータ通信データ707などのデータ、および/または直ちにアクセス可能な、かつ/または処理ユニット703により現在動作されているオペレーティングシステム705およびソフトウェア706などのプログラムモジュールを含む。
【0038】
他の態様では、コンピュータ701はまた、他の非一時的な、取外し可能/取外し不能、揮発性/不揮発性のコンピュータ記憶媒体を備えることもできる。例として、図7は、コンピュータコード、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、およびコンピュータ701に対する他のデータの不揮発性の記憶を提供することのできる大容量記憶装置704を示している。例えば、限定することを意味していないが、大容量記憶装置704は、ハードディスク、取外し可能な磁気ディスク、取外し可能な光ディスク、磁気カセットもしくは他の磁気記憶装置、フラッシュメモリカード、CD−ROM、DVD(digital versatile disks)、または他の光ストレージ、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読出し専用メモリ)、EEPROM(電気的に消去可能なPROM)、および同様のものとすることができる。
【0039】
適宜に、任意の数のプログラムモジュールは、例として、オペレーティングシステム705、およびソフトウェア706を含めて、大容量記憶装置704に記憶することができる。オペレーティングシステム705およびソフトウェア706のそれぞれ(またはそれらの何らかの組合せ)は、プログラミングおよびソフトウェア706の要素を含むことができる。データ707はまた、大容量記憶装置704に記憶することができる。データ707は、当技術分野で知られた1つまたは複数のデータベースのいずれかに記憶することができる。このようなデータベースの例は、DB2(登録商標)(IBM社、米国ニューヨーク州アーモンク)、Microsoft(登録商標)Access、Microsoft(登録商標)SQL Server(マイクロソフト社、米国ワシントン州ベルビュー)、Oracle(登録商標)(オラクル社、米国カリフォルニア州レッドウッドショアーズ)、mySQL、PostgreSQL、および同様のものを含む。データベースは、集中化させることができるが、複数のシステムにわたって分散させることもできる。
【0040】
他の態様では、ユーザは、入力装置(図示せず)を介してコマンドおよび情報をコンピュータ701に入力することができる。このような入力装置の例は、これだけに限らないが、キーボード、ポンティング装置(例えば、「マウス」)、マイクロフォン、ジョイスティック、スキャナ、手袋および他の体を覆う物などの触覚入力装置、ならびに同様のものを含む。これらの、および他の入力装置は、システムバス713に結合されたヒューマンマシンインターフェース702により、処理ユニット703に接続することができるが、パラレルポート、ゲームポート、IEEE1394ポート(ファイアワイヤポートとしても知られている)、シリアルポート、またはUSB(universal serial bus)などの他のインターフェースおよびバス構造により接続することもできる。
【0041】
さらに他の態様では、表示装置711はまた、表示アダプタ709などのインターフェースを介して、システムバス713に接続することもできる。コンピュータ701は、複数の表示アダプタ709を有することができ、かつコンピュータ701は、複数の表示装置711を有することができることも企図される。例えば、表示装置は、モニタ、LCD(液晶表示装置)、またはプロジェクタとすることができる。表示装置711に加えて、他の出力周辺装置は、スピーカ(図示せず)、およびプリンタ(図示せず)などの構成要素を含むことができ、それらは、入出力インターフェース710を介してコンピュータ701に接続することができる。方法のどのステップおよび/または結果も、任意の形で出力装置に出力することができる。このような出力は、これだけに限らないが。テキスト形式、グラフィック、アニメーション、オーディオ、触覚、および同様のものを含む任意の形の視覚的表現とすることができる。
【0042】
コンピュータ701は、1つまたは複数の遠隔コンピューティング装置もしくはクライアント、および遠隔の切断スイッチ組立体714a、b、cへの論理接続を用いて、ネットワーク化された環境中で動作することができる。例として、遠隔コンピューティング装置は、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークコンピュータ、スマートメータ、販売者または製造者のコンピューティング装置、遠隔の切断スイッチ組立体、スマートグリッド構成要素、同位装置または他の共通のネットワークノードなどとすることができる。コンピュータ701と、遠隔コンピューティング装置もしくはクライアント、および遠隔の切断スイッチ組立体714a、b、cとの間の論理接続は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、および一般的なWAN(広域ネットワーク)を介して行うことができる。このようなネットワーク接続は、ネットワークアダプタ708を介して行うことができる。ネットワークアダプタ708は、有線環境と無線環境で共に実施することができる。このようなネットワーク化環境は、職場で、企業規模のコンピュータネットワークで、イントラネットで、かつインターネットまたはAMIネットワークなどの他のネットワーク715で従来からある、普通のものである。
【0043】
説明のために、オペレーティングシステム705などのアプリケーションプログラムおよび他の実行可能なプログラムコンポーネントは、ここでは別個のブロックとして示されているが、このようなプログラムおよびコンポーネントは、様々な時間にコンピューティング装置701の異なる記憶構成要素に存在しており、またコンピュータのデータプロセッサ(複数可)により実行されることを理解されたい。ソフトウェア706の実装は、何らかの形のコンピュータ可読媒体に記憶される、またはそれを介して送信されうる。開示された方法のいずれも、コンピュータ可読媒体上で具体化されたコンピュータ可読命令で実施することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによりアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。例としてであり、限定することを意味していないが、コンピュータ可読媒体は、「コンピュータ記憶媒体」および「通信媒体」を含むことができる。「コンピュータ記憶媒体」は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実施された揮発性および不揮発性、取外し可能および取外し不能な媒体を含む。例示的なコンピュータ記憶媒体は、これだけに限らないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、または他の記憶技術、CD−ROM、DVD(digital versatile disks)、または他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、または他の磁気記憶装置、あるいは望ましい情報を記憶するために使用でき、かつコンピュータによりアクセスできる任意の他の媒体を含む。
【0044】
本方法およびシステムは、機械学習および反復学習などの人工知能技法を使用することができる。このような技法の例は、これだけに限らないが、エキスパートシステム、事例ベースの推論、ベイジアンネットワーク、挙動ベースのAI、ニューラルネットワーク、ファジーシステム、進化的計算(遺伝子アルゴリズム)、群知能(例えば、蟻アルゴリズム)、およびハイブリッド知的システム(例えば、ニューラルネットワークにより生成されたエキスパート推論規則、または統計的学習からの生成規則)を含む。
【0045】
上記で述べたように、また当業者であれば理解されるように、本発明の実施形態は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として構成することができる。したがって、本発明の実施形態は、すべてがハードウェアのもの、すべてがソフトウェアのもの、またはソフトウェアとハードウェアの何らかの組合せを含む様々な手段から構成することができる。さらに、本発明の実施形態は、コンピュータ可読プログラム命令(例えば、コンピュータソフトウェア)を記憶媒体で具体化したコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形をとることができる。任意の適切な非一時的コンピュータ可読の記憶媒体は、ハードディスク、CD−ROM、光記憶装置、または磁気記憶装置を含めて使用することができる。
【0046】
本発明の諸実施形態は、方法、装置(すなわち、システム)、およびコンピュータプログラム製品のブロック図、および流れ図を参照して上記で述べてきた。ブロック図および流れ図の各ブロック、ならびにブロック図および流れ図のブロックの組合せは、それぞれ、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段により実施できることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または図1〜5を参照して論じたプロセッサ118など、他のプログラム可能なデータ処理装置にロードしてマシンを生成し、したがって、コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置上で実行される命令が、流れ図の1つまたは複数のブロックで指定された機能を実施するための手段を作成する。
【0047】
コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置(例えば、図1〜5を参照して上記で論じたプロセッサ118など)に、特定の方法で機能するように指示することができるこれらのコンピュータプログラム命令はさらに、非一時的なコンピュータ可読メモリに記憶することができ、したがって、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、流れ図の1つまたは複数のブロックで指定された機能を実施するためのコンピュータ可読命令を含む製品を生成する。コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードすることができ、一連のオペレーションステップをコンピュータまたは他のプログラム可能な装置で実施させて、コンピュータで実施されるプロセスを生成し、したがって、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置で実行される命令は、流れ図の1つまたは複数のブロックで指定された機能を実施するためのステップを提供する。
【0048】
したがって、ブロック図および流れ図のブロックは、指定された機能を実施するための手段の組合せ、指定された機能を実施するためのステップの組合せ、および指定された機能を実施するためのプログラム命令手段をサポートする。ブロック図および流れ図の各ブロック、ならびにブロック図および流れ図のブロックの組合せは、指定された機能またはステップを実施する専用のハードウェアベースのコンピュータシステムにより、または専用のハードウェアとコンピュータ命令の組合せにより実施できることも理解されよう。
【0049】
その他の形で明確に述べられていない限り、本明細書に記載されているいずれの方法も、そのステップが特定の順序で実施されるよう要求していると解釈されることを決して意図していない。したがって、方法の請求項が、ステップがその後に続く順序を実際に列挙していない場合、またはステップが特定の順序に限定されることを、特許請求の範囲または記述でその他の形で具体的に述べていない場合、いかなる点においても、ある順序が推定されることを決して意図していない。このことは、ステップまたはオペレーションの流れの構成に関する論理の問題、文法的な編成または句読法から導かれる単純な意味、本明細書で述べられた実施形態の数もしくはタイプを含む、可能な任意の明示されない解釈基準に対しても同様にあてはまる。
【0050】
本出願を通して、様々な刊行物を参照することができる。これらの刊行物の開示は、本方法およびシステムが属する技術水準をより完全に記述するために、その全体が本出願に参照により組み込まれる。
【0051】
本明細書に記載の本発明の多くの変更形態、および他の実施形態は、前述の記述および関連する図面で示された教示の利益を有する、本発明のこれらの実施形態が属する当業者であれば考えつくであろう。したがって、本発明の実施形態は、開示された特定の実施形態に限定されないこと、および変更形態および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に含まれるように意図されることを理解されたい。さらに、前述の記述、および関連する図面は、要素および/または機能のいくつかの例示的な組合せに即して例示的な実施形態を述べているが、要素および/または機能の異なる組合せを、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、代替の実施形態により提供できることも理解されたい。これに関して、例えば、上記で明示的に述べたものとは異なる要素および/または機能の組み合わせもまた、添付の特許請求の範囲のいくつかで記述されうることも企図される。本明細書で特定の用語が使用されているが、それらは、限定するためではなく、総称的および記述的意味で使用されるに過ぎない。
【符号の説明】
【0052】
100 遠隔の切断スイッチ組立体
102 切断スイッチ
104 ソース
106 負荷
108 ブリッジ部
110 接点
112 作動子
114 プランジャ
116 シャトル
118 プロセッサ
120 センサ
122 通信インターフェース
200 遠隔の切断スイッチ組立体
202 メモリ
300 遠隔の切断スイッチ組立体
302 筐体
400 遠隔の切断スイッチ組立体
402 公共サービス収入メータ
500 遠隔の切断スイッチ組立体
502 スマートメータ
504 メータ電子装置
506 通信ネットワーク
508 第2のネットワーク
602 メータ入力およびフィルタリング構成要素
604 プロセッサ
606 メモリ
608 通信インターフェース
610 ディスプレイ
612 ユーザ入力インターフェース
701 コンピューティング装置、コンピュータ
702 ヒューマンマシンインターフェース
703 プロセッサ、処理ユニット
704 大容量記憶装置
705 オペレーティングシステム
706 ソフトウェア
707 データ
708 ネットワークアダプタ
709 表示アダプタ
710 入出力インターフェース
711 表示装置
712 システムメモリ
713 システムバス
714a 遠隔の切断スイッチ組立体
714b 遠隔の切断スイッチ組立体
714c 遠隔の切断スイッチ組立体
715 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動子と、
前記作動子により動作可能に移動するシャトルと、
前記シャトルが移動することにより開閉する1つまたは複数の切断スイッチと、
1つまたは複数のセンサと、
通信インターフェースと
プロセッサとを備え、前記プロセッサが、前記作動子、前記1つまたは複数のセンサ、および前記通信インターフェースと動作可能に接続され、また前記プロセッサが、
前記通信インターフェースを使用し、ネットワークを介して1つまたは複数の他のコンピューティング装置と通信し、
前記1つまたは複数のセンサから信号を受信し、かつ
前記作動子を、前記1つまたは複数のセンサから受信した前記信号に、または前記1つまたは複数の他のコンピューティング装置との通信に従って、動作させるように構成される、遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項2】
前記1つまたは複数のセンサが、加速度計、温度センサ、磁気センサ、リミットスイッチ、および湿度センサのうちの1つまたは複数のものを含む、請求項1記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項3】
前記通信インターフェースが、無線通信インターフェースを含む、請求項1記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項4】
前記プロセッサが、MSP430(商標)マイクロコントローラを含む、請求項1記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項5】
前記プロセッサと動作可能に接続されるメモリをさらに備え、前記遠隔の切断スイッチ組立体に関する情報が前記メモリに記憶される、請求項1記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項6】
前記メモリに記憶された前記遠隔の切断スイッチ組立体に関する前記情報が、前記1つまたは複数の切断スイッチの状態、温度情報、振動情報、湿度情報、改ざん検出情報、および前記1つまたは複数の切断スイッチに関する作動情報のうちの1つまたは複数のものを含む、請求項5記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項7】
前記1つまたは複数のセンサから信号を受信し、かつ前記1つまたは複数のセンサから受信した前記信号に従って前記作動子を動作させるように構成された前記プロセッサは、前記プロセッサが、前記1つまたは複数のセンサから、前記1つまたは複数の切断スイッチの少なくとも1つの実際の状態に関する情報を受信し、前記実際の状態を、前記メモリに記憶された、前記1つまたは複数の切断スイッチの前記少なくとも1つの望ましい状態と比較し、かつ前記1つまたは複数の切断スイッチの前記少なくとも1つの前記実際の状態が、前記望ましい状態とは異なる場合、前記望ましい状態に従って、前記1つまたは複数の切断スイッチの前記少なくとも1つを開閉させることを含む、請求項5記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項8】
公共サービス収入メータをさらに備え、前記遠隔の切断スイッチ組立体が、前記公共サービス収入メータに統合される、請求項1記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項9】
前記公共サービス収入メータが、電気の公共サービス収入メータである、請求項1記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項10】
筐体をさらに備え、前記作動子、シャトル、1つまたは複数の切断スイッチ、1つまたは複数のセンサ、通信インターフェース、およびプロセッサが、実質的に前記筐体内に位置する、請求項1記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項11】
筐体と、
作動子と、
前記作動子により動作可能に移動するシャトルと、
前記シャトルが移動することにより開閉する1つまたは複数の切断スイッチと、
1つまたは複数のセンサと、
通信インターフェースと
メモリと、
プロセッサとを備え、前記プロセッサが、前記作動子、前記1つまたは複数のセンサ、前記メモリ、および前記通信インターフェースと動作可能に接続され、また前記プロセッサが、
前記通信インターフェースを使用し、ネットワークを介して1つまたは複数の他のコンピューティング装置と通信し、
前記1つまたは複数のセンサから信号を受信し、かつ
前記作動子を、前記1つまたは複数のセンサから受信した前記信号に、または前記1つまたは複数の他のコンピューティング装置との通信に従って、動作させるように構成され、
前記作動子、シャトル、1つまたは複数の切断スイッチ、1つまたは複数のセンサ、通信インターフェース、およびプロセッサが、実質的に前記筐体内に位置する、遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項12】
前記1つまたは複数のセンサが、加速度計、温度センサ、磁気センサ、リミットスイッチ、および湿度センサのうちの1つまたは複数のものを含む、請求項11記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項13】
前記通信インターフェースが、無線通信インターフェースを含む、請求項11記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項14】
前記プロセッサが、MSP430(商標)マイクロコントローラを含む、請求項11記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項15】
前記遠隔の切断スイッチ組立体に関する情報が、前記メモリに記憶される、請求項11記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項16】
前記メモリに記憶された前記遠隔の切断スイッチ組立体に関する前記情報が、前記1つまたは複数の切断スイッチの状態、温度情報、振動情報、湿度情報、改ざん検出情報、および前記1つまたは複数の切断スイッチに関する作動情報のうちの1つまたは複数のものを含む、請求項15記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項17】
前記1つまたは複数のセンサから信号を受信し、かつ前記1つまたは複数のセンサから受信した前記信号に従って前記作動子を動作させるように構成された前記プロセッサは、前記プロセッサが、前記1つまたは複数のセンサから、前記1つまたは複数の切断スイッチの少なくとも1つの実際の状態に関する情報を受信し、前記実際の状態を、前記メモリに記憶された、前記1つまたは複数の切断スイッチの前記少なくとも1つの望ましい状態と比較し、かつ前記1つまたは複数の切断スイッチの前記少なくとも1つの前記実際の状態が、前記望ましい状態とは異なる場合、前記望ましい状態に従って、前記1つまたは複数の切断スイッチの前記少なくとも1つを開閉させることを含む、請求項11記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項18】
前記筐体が、公共サービス収入メータの底部を備え、また前記遠隔の切断スイッチ組立体が、前記公共サービス収入メータの前記底部中に統合される、請求項11記載の遠隔の切断スイッチ組立体。
【請求項19】
前記公共サービス収入メータが、電気の公共サービス収入メータである、請求項18記載の遠隔の切断スイッチ組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−85240(P2013−85240A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−220937(P2012−220937)
【出願日】平成24年10月3日(2012.10.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】