説明

遠隔制御システムと、それに使用する遠隔制御システム用のリモコン装置

【課題】対象機器の更新変動に伴うメンテナンス作業を簡単化する。
【解決手段】インターネットNを介して接続する端末1、サーバ2、親機3と、親機3と双方向に無線通信可能な子機4とを設け、子機4には、特定の機器5に対する特定の操作内容の赤外線信号コードを記憶させる。端末は、機器を遠隔操作するチャネルボタンを子機単位の画面上に表示し、チャネルボタンを押すと、サーバ、親機を介し、チャネルボタンを特定して操作要求を子機に送出し、子機は、チャネルボタンに対応させて特定の機器に対する特定の操作内容の赤外線信号コードを記憶しており、親機からの操作要求を受信すると、操作要求により特定されるチャネルボタンに対応の赤外線信号コードに基づく赤外線信号を外部に発信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、インターネットに接続する端末を介して各種の機器を遠隔操作することができる遠隔制御システムと、それに使用する遠隔制御システム用のリモコン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットに接続する携帯電話などの通信端末を介し、ユーザの宅内に設置されている各種の機器を遠隔操作するための遠隔制御システムが提案されている(特許文献1)。なお、宅内の機器には、赤外線信号によるリモコンを介して制御するエアコンやテレビなどが含まれている。
【0003】
従来の遠隔制御システムは、インターネットに接続するユーザの通信端末、共通のセンタ装置と、各ユーザの宅内に設置するルータ、管理サーバ、親機、子機とを組み合わせている。センタ装置は、通信端末を保有するユーザの認証の他、データ通信の中継機能を有し、宅内のルータ、管理サーバ、親機は、LANケーブルを介して接続され、親機、子機間は、双方向に無線通信可能である。なお、子機には、制御対象機器の操作用の赤外線信号を発信するとともに、制御対象機器に付属するリモコンからの赤外線信号を受信する双方向の赤外線通信部が搭載され、必要なメモリ部が内蔵されている。
【0004】
通信端末から宅内の機器を遠隔操作するときは、通信端末に表示されるウェブページにおいて、ハイパーリンクを介して宅内の制御対象機器を選択し、操作内容を指示する。すなわち、宅内の管理サーバ、親機には、それぞれ宅内の機器をグループ別に表示するウェブページのトップページ、2ページ目以降が記憶されており、ユーザは、ウェブページの各ページにおいて、たとえば制御対象機器の設置場所を確認した上、各機器を選択し、操作内容を選択して指定することができる。
【0005】
なお、このようにしてウェブページ上で指定された操作内容の情報は、インターネット上のセンタ装置を介してユーザの宅内のルータに伝送され、管理サーバ、親機を介して子機にまで到達するから、子機は、その情報に対応する赤外線信号を外部に発信し、所定の機器を所定の状態に操作することができる。また、子機は、ユーザの宅内の機器の更新変動に伴い、新しい機器に付属のリモコンからの赤外線信号を受信して学習することができ、管理サーバ、親機内のウェブページの内容を併せて更新することにより、通信端末からの制御対象を更新することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−206916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
かかる従来技術によるときは、各ユーザ個有の機器内容を示すウェブページを作成して各ユーザの宅内の管理サーバ、親機に記憶させる必要がある上、宅内の機器の更新変動の都度、専門保守員により管理サーバや親機内のウェブページを更新しなければならず、システムの構築コストやメンテナンスコストが過大になりがちであるという問題があった。また、ウェブページを利用する各機器の操作手順は、ウェブページの複数ページの閲覧を要し、煩雑であるという問題もあった。
【0008】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、機器を遠隔操作するチャネルボタンを子機単位に端末の画面上に表示することにより、ウェブページを利用することなく、対象機器の更新変動に伴うメンテナンス作業がユーザにより簡単に実行可能であり、構築コストやメンテナンスコストを低く抑えることができる遠隔制御システムと、それに使用する遠隔制御システム用のリモコン装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するためのこの出願に係る第1発明(請求項1に係る発明をいう、以下同じ)の構成は、インターネットを介して接続する端末、サーバ、親機と、親機と双方向に無線通信可能な子機とを備えてなり、端末は、機器を遠隔操作するチャネルボタンを子機単位の画面上に表示し、チャネルボタンを押すと、サーバ、親機を介し、チャネルボタンを特定して操作要求を子機に送出し、子機は、チャネルボタンに対応させて特定の機器に対する特定の操作内容の赤外線信号コードを記憶しており、親機からの操作要求を受信すると、操作要求により特定されるチャネルボタンに対応の赤外線信号コードに基づく赤外線信号を外部に発信することをその要旨とする。
【0010】
なお、子機は、親機、サーバを介し、操作要求に対する操作結果を端末に送出することができる。
【0011】
また、端末は、サーバ、親機を介し、チャネルボタンを特定して学習要求を子機に送出し、子機は、外部のリモコンからの赤外線信号を受信すると、学習要求により特定されるチャネルボタンに対応の赤外線信号コードに変換して記憶してもよく、子機は、赤外線信号コードを記憶すると、親機を介し、記憶した赤外線信号コードを含む学習結果をサーバに送出してもよく、サーバは、親機からの学習結果を受信すると、データベースを検索して、赤外線信号コードに対応するボタン名の候補を検索情報として端末に送出し、端末は、サーバからの検索情報を利用してチャネルボタンのボタン名を確定させてもよい。
【0012】
なお、端末は、チャネルボタンを特定してダウンロード要求をサーバに送出し、サーバは、各機器ごとの操作内容、赤外線信号コードを含むデータベース情報をダウンロード情報として端末に送出し、端末は、サーバ、親機を介し、チャネルボタンを特定して所定の機器の所定の操作内容に対応の赤外線信号コードを含む登録要求を子機に送出し、子機は、親機からの登録要求に基づき、チャネルボタンに対応させて赤外線信号コードを記憶することができ、子機は、親機、サーバを介し、登録要求に対する登録結果を端末に送出することができる。
【0013】
第2発明(請求項8に係る発明をいう、以下同じ)の構成は、インターネットを介して端末と接続する親機と双方向に無線通信可能な子機として作動する遠隔制御システム用のリモコン装置であって、無線ネットワーク通信部を介して親機と無線通信する制御部と、制御部に個別に接続する赤外線コード記憶部、赤外線送信部とを備え、赤外線コード記憶部は、端末の画面上のチャネルボタンに対応させて特定の機器に対する特定の操作内容の赤外線信号コードを記憶し、制御部は、親機からの操作要求により特定されるチャネルボタンに対応の赤外線信号コードを赤外線コード記憶部から読み出し、赤外線信号コードに基づく赤外線信号を赤外線送信部から外部に発信させることをその要旨とする。
【0014】
なお、外部のリモコンからの赤外線信号を受信する学習用の赤外線受信部を制御部に接続することができ、A/D変換部を介して温度センサ、湿度センサ、照度センサの少なくともいずれかを制御部に接続することができる。
【発明の効果】
【0015】
かかる第1発明の構成によるときは、端末と親機とは、サーバを中継サーバとして、インターネットを介して双方向に通信可能である。ただし、端末、サーバには、通信の開始に先き立って、たとえば親機の製造番号を共通に登録して端末、親機間の通信可能範囲を同一ユーザ間に限定し、全体システムの安全性を向上させることができる。
【0016】
端末は、たとえばiPhoneなどのスマートフォンや、iPadなどのタブレット端末を含む携帯情報端末であって、各ユーザが保有して携帯する一方、サーバは、各ユーザに共通である。親機は、子機とともに各ユーザの宅内に設置し、子機と双方向に無線通信可能であれば、インターネットに接続するためのルータ機能を一体に保持していてもよく、別体に組み合わせていてもよい。子機は、たとえばIEEE802.15.4規格によるZigBeeプロトコルにより親機と無線通信可能であり、1台の親機に対し、1台以上の子機を組み合わせることができ、子機間相互の通信により親機との通信距離を拡大することができる。また、各子機には、1台以上の機器を操作対象として割り当てることができる。
【0017】
端末から遠隔操作する操作対象の機器と、当該機器に対する操作内容は、端末の表示部に子機単位に表示される画面上において、チャネルボタンの1個を押し操作することにより指定され、このときの端末は、押し操作されたチャネルボタンを特定して操作要求を子機に送出する。ただし、チャネルボタンを特定して操作要求を送出するには、たとえばチャネルボタンを特定するチャネル番号を操作要求に含ませればよい。また、端末上の画面は、子機単位であるから、端末は、ユーザにより特定の画面が選択されたことにより画面に個有の子機を特定することができる。そこで、端末は、チャネルボタンが押し操作された画面に対応する子機の特定情報、たとえば子機のMACアドレスを操作要求に含ませるものとし、親機は、操作要求に含まれる子機のMACアドレスを利用して、操作要求を伝送すべき子機を特定することができる。
【0018】
なお、親機は、このようにして特定された子機に対し、チャネル番号のみを含む操作要求を送信すれば十分である。子機は、チャネルボタンに対応させて特定の機器に対する特定の操作内容の赤外線信号コードをあらかじめ記憶しているから、親機からの操作要求のチャネル番号によってチャネルボタンを特定し、特定されたチャネルボタンに対応する赤外線信号コードを読み出し、それに基づく赤外線信号を外部に発信することにより、端末の画面上において押し操作されたチャネルボタンに対応する機器の遠隔操作を実行することができる。ただし、各機器は、子機から発信される赤外線信号を受信可能な位置に設置するものとする。
【0019】
したがって、第1発明によれば、端末の画面上のチャネルボタンを押し操作して機器の遠隔操作を実現することができ、このとき、ウェブページを使用しないから、各ユーザの宅内に管理サーバを設置したり、親機にウェブページを記憶したりする必要がなく、機器の更新変動に際しても、ユーザにより、子機の学習と、端末の画面上のボタン名(チャネルボタンの表示名称をいう、以下同じ)の更新変更とを実行するだけでメンテナンス作業を完了することができ、システムの構築コストやメンテナンスコストを十分低く抑えることができる。なお、端末は、操作要求にユーザ認証用のユーザID、パスワードを併せて含ませることができ、親機は、ユーザID、パスワードの認証成立を条件として操作要求を子機に送出することにより、全体システムの安全性を一層向上させることができる。
【0020】
子機は、操作要求に対する操作結果を端末に送出することにより、端末の画面を介して特定の機器の遠隔操作を指示したユーザに対し、その指示が適切に実行されたか否かを通知することができる。
【0021】
ユーザは、端末の画面上のチャネルボタンの1個を選択して学習要求を子機に送出させることにより、新しい機器の操作内容をチャネルボタンに対応する赤外線信号コードとして子機に記憶させて学習させることができる。すなわち、ユーザは、たとえば子機単位に表示される画面上の特定のチャネルボタンを長押しして学習ボタンを表示させ、学習ボタンを押すことにより、チャネルボタンを特定して学習要求を端末から子機に送出させる。このときの子機は、たとえば表示部を点滅させて学習要求の受信をユーザに報知するから、ユーザは、新しい機器に付属のリモコンから所定の操作内容の赤外線信号を発信させて子機に受信させ、子機は、受信した赤外線信号を赤外線信号コードに変換して、チャネルボタンに対応させて記憶することができる。
【0022】
一方、子機は、赤外線信号コードを記憶すると、赤外線信号コードを含む学習結果をサーバに送出することができる。そこで、サーバは、赤外線信号コードをキーとしてデータベースを検索し、ボタン名の候補を検索情報として端末に送出することができる。ただし、サーバ内のデータベースには、操作対象となり得る各メーカ製の各種の機器について、付属のリモコンの操作内容ごとの赤外線信号に対応する赤外線信号コードが、その操作内容を示すチャネルボタンのボタン名の候補とともに、データベース情報として集積されているものとする。また、このようにしてサーバによって見出されるボタン名の候補は、赤外線信号コードが重複することがあり得るため、複数個になる可能性がある。
【0023】
そこで、端末は、サーバからの検索情報を受信すると、たとえば検索情報に含まれるボタン名の候補を一覧表示するボタン設定画面を表示し、ユーザに選択させることにより、対応のチャネルボタンのボタン名を設定して確定させることができる。なお、ボタン設定画面において、ユーザは、サーバからのボタン名の候補にないボタン名を手動入力することもできるものとし、たとえばサーバのデータベースに未集積の機器のリモコンから赤外線信号を子機に学習させた場合や、サーバからのボタン名の候補が気に入らない場合などに利用することができる。
【0024】
ユーザは、サーバに集積されているデータベース情報を端末にダウンロードした上、チャネルボタンを特定して赤外線信号コードを含む登録要求を端末から子機に送出させることにより、サーバ内のデータベース情報を利用して、所定の赤外線信号コードを子機に登録して学習させることができる。このときの子機は、登録要求に含まれるチャネル番号、赤外線信号コードを対応させることにより、チャネルボタンに対応させて赤外線信号コードを記憶する。機器に付属のリモコンからの赤外線信号を子機に受信させて学習させるよりも、作業手順を簡便化することができる。なお、登録後の子機は、登録要求に対する登録結果を端末に送出し、端末は、子機に対する登録が適切に実行されたことを表示することができる。
【0025】
第2発明の構成によるときは、無線ネットワーク通信部は、親機との双方向の無線通信が可能であり、赤外線コード記憶部は、チャネルボタンに対応させて特定の機器に対する特定の操作内容の赤外線信号コードを記憶している。そこで、制御部は、親機からの操作要求があると、たとえば操作要求に含まれるチャネル番号によって特定されるチャネルボタンに対応の赤外線信号コードを赤外線コード記憶部から読み出し、それに基づく赤外線信号を赤外線送信部から外部に発信することにより、端末の画面上のチャネルボタンによって指定される所定の機器を所定の操作内容に遠隔操作することができる。
【0026】
学習用の赤外線受信部を制御部に接続すれば、制御部は、機器に付属のリモコンからの赤外線信号が赤外線受信部に受信されると、赤外線信号コードにコード化した上で赤外線コード記憶部に記憶させて学習することができる。
【0027】
A/D変換部を介して温度センサ、湿度センサ、照度センサの一部または全部を制御部に接続すれば、制御部は、これらのセンサの検出値をたとえば定期的に親機に伝送する。そこで、親機は、これらの検出値を端末に定期的に送出し、端末の画面に表示させることにより、ユーザに対し、ユーザの宅内の環境情報を報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】全体構成模式ブロック系統図
【図2】要部詳細ブロック系統説明図
【図3】動作画面説明図(1)
【図4】動作フローチャート(1)
【図5】動作フローチャート(2)
【図6】動作画面説明図(2)
【図7】動作フローチャート(3)
【図8】動作画面説明図(3)
【図9】動作フローチャート(4)
【図10】動作フローチャート(5)
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0030】
遠隔制御システムは、各ユーザが保有するスマートフォンなどの端末1と、各ユーザに共通のインターネットN上のサーバ2と、各ユーザの宅内に設置する親機3、子機4とを備えてなる(図1)。ただし、子機4は、1台であってもよく、2台以上の複数台であってもよい。子機4は、遠隔制御システム用のリモコン装置として作動する。
【0031】
端末1、サーバ2、親機3は、インターネットNを介して接続されている。親機3は、宅内のネットワークN1 を介してインターネットNに接続されており、子機4との間に双方向に無線通信可能である。子機4は、赤外線信号R、R…を介して、テレビ、エアコン、DVDプレーヤなどの機器5、5…を個別に操作することができる。すなわち、各機器5には、赤外線式のリモコン5aが付属しており、子機4は、必要に応じて、各機器5のリモコン5aからの赤外線信号Ra と同等の赤外線信号Rを外部に発信することができる。
【0032】
サーバ2は、インターネットNに接続するネットワーク接続部2aと、制御部2b、データベース2cとを備えている(図1、図2(A))。制御部2bは、ネットワーク接続部2aを介し、インターネットNから配信される情報をデータベース2cに集積することができ、データベース2cから読み出したデータベース情報をインターネットNに送出することができる。なお、データベース2cには、子機4の操作対象になり得る各種の機器5、5…について、そのメーカ、機種、型番別に、リモコン5aからの操作内容ごとの赤外線信号Ra に対応する赤外線信号コードがデータベース情報として集積されている。また、サーバ2は、端末1、親機3の間の中継サーバとしても動作する。
【0033】
親機3は、宅内のネットワークN1 を介してインターネットNに接続するネットワーク接続部3aと、制御部3b、メモリ3cと、子機4と無線通信するための無線ネットワーク通信部3dとを備えている(図1、図2(B))。制御部3bは、ネットワーク接続部3aを介し、インターネットNに対して情報を双方向に配信することができ、無線ネットワーク通信部3dを介し、子機4との間に双方向に無線通信することができる。また、制御部3bは、必要な情報をメモリ3cに書き込み、メモリ3cから読み出すことができる。
【0034】
子機4は、親機3と無線通信するための無線ネットワーク通信部4aと、制御部4b、表示部4c、赤外線コード記憶部4dと、機器5、5…に対して赤外線信号Rを発信する赤外線送信部4eと、各機器5のリモコン5aからの赤外線信号Ra を受信する学習用の赤外線受信部4fとを備えている(図1、図2(C))。なお、制御部4bには、A/D変換部4hを介し、温度センサ4g1 、湿度センサ4g2 、照度センサ4g3 が接続されている。
【0035】
制御部4bは、無線ネットワーク通信部4aを介し、親機3と双方向に無線通信する。また、制御部4bは、赤外線受信部4fを介して各機器5のリモコン5aからの赤外線信号Ra を受信し、赤外線信号コードに変換して赤外線コード記憶部4dに記憶させ、赤外線コード記憶部4dから赤外線信号コードを読み出し、それに基づく赤外線信号Rを赤外線送信部4eから外部の機器5、5…に発信することができる。なお、赤外線コード記憶部4dは、各機器5の操作内容を指定する端末1の画面上のチャネルボタンに対応させて赤外線信号コードを記憶するものとする。制御部4bは、必要に応じて表示部4cのLEDを点灯、点滅、消灯させ、A/D変換部4hを介して温度センサ4g1 、湿度センサ4g2 、照度センサ4g3 の各検出値(以下、一括してセンサ値という)を読み取り、無線ネットワーク通信部4aを介して外部に送信する。
【0036】
なお、端末1、サーバ2、親機3は、たとえば親機3の製造番号をサーバ2、端末1にあらかじめ登録することにより、サーバ2を中継サーバとする端末1、親機3の相互の通信可能範囲を同一ユーザ間に限定する。また、端末1には、サーバ2を介して親機3、子機4に対してアクセスするために、あらかじめ親機3、子機4の各MACアドレスを登録することができる。さらに、端末1は、ユーザID、パスワードを設定することができ、親機3は、端末1からのユーザID、パスワードの認証成立を条件として、端末1からの指示情報を子機4に伝送することができる。なお、親機3、子機4の間には、共通の無線ID、無線CHが設定され、親機3、子機4のMACアドレスを利用して、双方向の暗号無線通信が実行される。
【0037】
かかる遠隔制御システムの作動は、たとえば次のとおりである。
【0038】
端末1において、ユーザにより遠隔制御システム用のアプリケーションプログラムが起動されると、端末1の表示部には、図3(A)の選択画面が表示される。ただし、図3(A)において、ヘッダ部分には、親機3の設置場所を示すメッセージ11が表示され、中間部には、複数の子機4、4…の設置場所を示すメッセージ付きの選択ボタン12、12…が一覧表示され、フッタ部分には、切替ボタン13が表示されている。そこで、図3(A)において、選択ボタン12、12…の1個を選択操作すると、特定の子機4に対応する子機単位の画面が表示される(図3(B))。
【0039】
図3(B)の画面の中央部には、子機4の設置場所を示すメッセージ21が表示され、フッタ部分を除く画面の下半部には、子機4の操作対象となっている機器5、5…を遠隔操作するためのチャネルボタン22、22…が縦横に配列されている。各チャネルボタン22には、機器5と、その操作内容とを示すボタン名が表示されており、単なる数字のボタン名は、そのチャネルボタン22が特定の機器5の操作内容に割り付けられていないことを示す。また、子機4の設置場所のメッセージ21の上方には、子機4に内蔵の温度センサ4g1 、湿度センサ4g2 、照度センサ4g3 の各検出値を個別に表示するデータ表示部23が設けられており、チャネルボタン22、22…の下方のフッタ部分の切替ボタン13を押すと、次の子機4に対応する図3(B)相当の画面に移行することができる。
【0040】
図3(B)において、1個のチャネルボタン22を押すと、そのチャネルボタン22に対応する機器5を遠隔操作することができる(図4)。すなわち、端末1に図3(B)の画面が表示されているとき(図4のステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、チャネルボタン22を押すことにより(図4の条件(G1)、以下、単に(G1)のように記す)、端末1は、サーバ2に対して操作要求を送信する(図4の操作要求(F1)、以下、単に(F1)のように記す)。ただし、このときの操作要求には、図3(B)の画面に対応する子機4を特定するために、たとえば子機4のMACアドレスのような子機情報と、条件(G1)において押し操作されたチャネルボタン22を特定するためのチャネル番号とが少なくとも含まれている。
【0041】
サーバ2は、端末1からの操作要求を親機3に中継して転送する(F2)。そこで、親機3は、サーバ2からの操作要求を受信すると、サーバ2からの操作要求によって特定される子機4に対して操作要求を送出する(F3)。なお、親機3からの操作要求には、チャネル番号だけが含まれている。
【0042】
子機4は、親機3からの操作要求を受信すると、図4のステップ(2)を実行する。すなわち、子機4は、操作要求に含まれるチャネル番号に対応するチャネルボタン22を特定し、チャネルボタン22に対応する赤外線信号コードを赤外線コード記憶部4dから読み出した上、必要なフォーマット変換を加え、赤外線信号コードに基づく赤外線信号Rを赤外線送信部4eから外部に発信する。そこで、子機4からの赤外線信号Rが機器5に到達することにより、機器5を端末1から遠隔操作することができる。その後、子機4は、表示部4cのLEDを数回点滅させてステップ(2)の一連の動作完了を表示する。
【0043】
ステップ(2)を完了すると、子機4は、親機3に対して操作完了を示す操作結果を送信し(F4)、親機3は、サーバ2を介して端末1に操作結果を転送する((F5)、(F6))。そこで、端末1は、たとえば条件(G1)において押し操作したチャネルボタン22を数回点滅させ、所定の機器5の遠隔操作の成功をユーザに通知することができる(3)。
【0044】
なお、子機4は、図4のステップ(2)を実行するに当り、安全上のチェック動作を併せ実行してもよい。たとえば、親機3からの操作要求に含まれるチャネル番号が図3(B)の画面上のチャネルボタン22、22…に付される番号範囲を逸脱していたり、操作要求内のチャネル番号に相当のチャネルボタン22に対応する赤外線信号コードが赤外線コード記憶部4dに記憶されていないなどの事態が検知されると、子機4は、ステップ(2)の実行を中断し、親機3からの操作要求の実行に失敗したと判断する。そこで、このときの子機4は、親機3、サーバ2を介して端末1に遠隔操作に失敗した旨の操作結果を送出し((F4)〜(F6))、端末1は、たとえば図3(C)の失敗画面にエラーメッセージ24を表示する(3)。
【0045】
子機4の赤外線コード記憶部4dには、端末1の画面上のチャネルボタン22に対応させて、特定の機器5のリモコン5aからの赤外線信号Ra に相当する赤外線信号コードを学習させて記憶させることができる(図5)。
【0046】
端末1に図3(B)の画面が表示されているとき(図5のステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、1個のチャネルボタン22を選択して長押しすると(図5の条件(G1)、以下、単に(G1)のように記す)、長押しされたチャネルボタン22を指示するようにしてポップメニュー25が表示される(図3(D))。そこで、ポップメニュー25内の学習ボタン25aを押し操作すると(G1)、端末1は、サーバ2に対して学習要求を送信する(図5の学習要求(F1)、以下、単に(F1)のように記す)。なお、端末1からの学習要求には、図4の端末1からの操作要求と同様に、子機4を特定する子機情報と、長押しされたチャネルボタン22を特定するチャネル番号とが含まれている。
【0047】
サーバ2は、端末1からの学習要求を親機3に転送し(F2)、親機3は、所定の子機4に対し、チャネル番号を含む学習要求を送出する(F3)。そこで、子機4は、図5のステップ(2)を実行する。すなわち、子機4は、表示部4cのLEDを点滅させるから、ユーザは、所定の機器5に付属のリモコン5aを操作して所定の操作内容の赤外線信号Ra を発信させて子機4の赤外線受信部4fに受信させる。子機4に受信された赤外線信号Ra は、制御部4bにより赤外線信号コードにフォーマット変換してコード化され、親機3からの学習要求に含まれるチャネル番号相当のチャネルボタン22に対応させて赤外線コード記憶部4dに記憶される。子機4は、以上の動作を完了すると、表示部4cのLEDを消灯させてステップ(2)の動作を完了する。
【0048】
その後、子機4は、親機3を介して学習完了を示す学習結果をサーバ2に送出する((F4)、(F5))。ただし、子機4からの学習結果には、ステップ(2)において子機4に記憶された赤外線信号コードが含まれている。そこで、サーバ2は、子機4からの学習結果に含まれている赤外線信号コードをキーとしてデータベース2cを検索し(3)、学習結果の赤外線信号コードに一致する1または2以上のデータベース情報が見出されたときは、各データベース情報に付随するボタン名の候補を検索情報として端末1に送出し(F6)、赤外線信号コードに一致するデータベース情報が見出せなかったときは、「その他」のデータを端末1に送出する(F6)。なお、サーバ2のデータベース2cに集積されている各赤外線信号コードには、それに対応する機器5の操作内容に適合するボタン名の候補が付随して記憶されている。
【0049】
サーバ2からの検索情報が到達すると(F6)、端末1は、図6のボタン設定画面を表示する(4)。ただし、図6のボタン設定画面は、上から順に、ヘッダ部分の画面名称のメッセージ31、任意の文字列を手動入力可能な文字入力欄32、複数のボタン名の一覧を表示する上下にスクロール可能な表示欄33、33…、フッタ部分の確認ボタン34a、キャンセルボタン34bを含んでいる。端末1は、サーバ2からの検索情報内のボタン名の候補が1個であるときは、表示欄33、33…のトップにそれを表示し、検索情報内のボタン名の候補が2個以上であるときは、表示欄33、33…にその全部を順に表示する。したがって、ユーザが、表示欄33、33…のボタン名の候補の最も適切な1個を選択して確認ボタン34aを押すと(G2)、端末1は、ステップ(1)の図3(B)の画面において、先きに長押しされたチャネルボタン22のボタン名を今回選択設定されたボタン名の候補に変更して画面表示し(5)、一連の動作を完了する。
【0050】
なお、ユーザは、図6のボタン設定画面の表示欄33、33…に表示されるボタン名の候補を選択するに代えて、文字入力欄32に任意のボタン名を文字入力し、確認ボタン34aを押して設定してもよい。また、端末1は、サーバ2からの検索情報が「その他」であると、図6の表示欄33、33…に何も表示しない。そこで、このときも、ユーザは、文字入力欄32にボタン名を入力して設定するものとする。
【0051】
また、たとえば機器5の電源操作用の赤外線信号Ra が電源オンと電源オフとに共通であり、共通の赤外線信号コードが採用されていることがある。この場合、チャネルボタン22のボタン名として、たとえば「エアコンon/off」、「照明on/off」などが用意される。そこで、このようなボタン名のチャネルボタン22を介して機器5を遠隔操作するとき、ユーザは、たとえば図3(B)の画面のデータ表示部23に表示される温度センサ4g1 、湿度センサ4g2 、照度センサ4g3 の各検出値に基づいて機器5の動作状態を推測し、チャネルボタン22の操作の要否を決定することができる。
【0052】
子機4は、図5のステップ(2)を適切に完了できなかったときは、学習に失敗した旨の学習結果をサーバ2に送出する((F4)、(F5))。たとえば、親機3からの学習要求に含まれるチャネル番号が不適切であるとき、表示部4cのLEDの所定の点滅時間内に外部のリモコン5aからの赤外線信号Ra が赤外線受信部4fに正しく受信されなかったときなどが、それに該当する。そこで、このときのサーバ2は、ステップ(3)の検索動作を実行することなく、学習に失敗した旨の検索情報を端末1に送出し(F6)、端末1は、ステップ(4)の実行、条件(G2)のチェックをすることなく、図3(C)の失敗画面を表示する(5)。ただし、このとき、図3(C)のエラーメッセージ24内の「操作に失敗」の文字は、たとえば「学習に失敗」に変更する。
【0053】
子機4には、サーバ2のデータベース2cに集積されているデータベース情報を利用して、端末1の画面上のチャネルボタン22に対応させて特定の機器5の特定の操作内容の赤外線信号コードを登録して記憶させることができる(図7)。
【0054】
端末1に図3(B)の画面が表示されているとき(図7のステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、1個のチャネルボタン22を長押しし(図7の条件(G1)、以下、単に(G1)のように記す)、ポップメニュー25を表示させる(図3(D))。そこで、ポップメニュー25内のダウンロードボタン25bを押すと(G1)、端末1は、サーバ2に対してダウンロード要求を送信する(図7のDL要求(F1)、以下、単に(F1)のように記す)。
【0055】
その後、サーバ2は、データベース2cに集積されているデータベース情報をダウンロード情報として端末1に送出する(F2)。ただし、このときのダウンロード情報には、子機4の操作対象となり得る各種の機器5について、メーカ、機種、型番の他、その操作内容ごとのボタン名、赤外線信号コードなどが含まれている。そこで、端末1は、図8(A)の登録画面を表示し(3)、ユーザに対し、登録画面を介してユーザの宅内の機器5に関する詳細仕様と操作内容とを具体的に特定させる。
【0056】
図8(A)の登録画面は、上から順に、ヘッダ部分の画面名称のメッセージ41、機器5のメーカ、機種、型番を個別に設定する設定欄42a、42b…、機器5の操作内容に相当のチャネルボタン22のボタン名を設定する設定欄42d、フッタ部分の登録ボタン43a、キャンセルボタン43bを含んでいる。そこで、登録画面のメーカの設定欄42aを選択すると、端末1の画面は、図8(B)のメーカ設定画面に切り換わり、機種の設定欄42bを選択すると、図8(C)の機種設定画面に切り換わり、型番の設定欄42cを選択すると、図8(D)の型番設定画面に切り換わる。また、登録画面のボタン名の設定欄42dを選択すると、端末1の画面は、図6のボタン設定画面に切り換わる。
【0057】
なお、図8(B)のメーカ設定画面は、上から順に、ヘッダ部分の画面名称のメッセージ51、機器5のメーカ名の一覧を表示する上下にスクロール可能な表示欄52、52…、フッタ部分の確認ボタン53a、キャンセルボタン53bを含んでいる。同様に、図8(C)の機種設定画面、図8(D)の型番設定画面は、それぞれ同様のメッセージ61、71、機種、型番の表示欄62、62…、72、72…、確認ボタン63a、73a、キャンセルボタン63b、73bを含んでいる。
【0058】
そこで、ユーザは、図8(A)の登録画面において、メーカの設定欄42aを選択して図8(B)のメーカ設定画面を表示させ、表示欄52、52…の中から機器5のメーカを選択して確認ボタン53aを押すと、図8(A)の登録画面に戻ってメーカの設定欄42aに選択したメーカが表示される。つづいて、図8(A)の登録画面の機種の設定欄42bを介して図8(C)の機種設定画面を表示させ、機器5の機種を表示欄62、62…から選択し、登録画面の機種の設定欄42bに表示させる。以下同様にして、図8(A)の登録画面と、図8(D)の型番設定画面、図6のボタン設定画面とを利用して登録画面の設定欄42c、42dにそれぞれ機器5の型番、チャネルボタン22のボタン名を表示させる。ただし、このときのボタン設定画面には、既に設定済みの機器5のメーカ、機種、型番に適用される操作内容相当のボタン名の候補だけを表示するとよい。
【0059】
なお、図8(A)の登録画面において、機器5のメーカを設定欄42aに設定表示させるときは、サーバ2のデータベース2c内のデータベース情報のうち、メーカに関する情報だけをサーバ2から端末1にダウンロードしてもよい(F2)。また、以下同様にして、機器5の機種、型番、チャネルボタン22のボタン名を順に設定欄42b、42c、42dに設定表示させる都度、データベース2c内の当該項目に関するデータベース情報だけを項目別に端末1にダウンロードしてもよい(F2)。
【0060】
その後、登録画面の登録ボタン43aを押すと(G2)、端末1は、サーバ2、親機3を介して子機4に登録要求を送出する((F3)〜(F5))。なお、親機3を介して子機4に到達する登録要求には、条件(G1)で長押しされたチャネルボタン22のチャネル番号と、サーバ2のデータベース情報から得られた赤外線信号コードとが含まれている。また、このときの赤外線信号コードは、登録画面の設定欄42a、42b…を介して登録された所定の機器5の所定の操作内容に対応している。
【0061】
そこで、子機4は、表示部4cのLEDを点滅させながら(4)、チャネル番号に相当するチャネルボタン22に対応させて赤外線信号コードを赤外線コード記憶部4dに記憶させ、LEDを消灯させて一連の登録動作を完了する。その後、子機4は、登録が完了した旨の登録結果を、親機3、サーバ2を介して端末1に送出し((F6)〜(F8))、端末1は、ステップ(1)の図3(B)の画面において、条件(G1)で長押ししたチャネルボタン22のボタン名をステップ(3)で登録画面の設定欄42dに設定して登録したボタン名に変更し、変更画面として表示する(5)。
【0062】
なお、子機4は、ステップ(4)において、一連の登録動作に失敗すると、その旨の登録結果を端末1に送出する((F6)〜(F8))。そこで、このときの端末1は、ステップ(5)において、たとえば図3(C)の画面のエラーメッセージ24の「操作に失敗」の文字を「登録に失敗」に変更して表示する。
【0063】
図3(B)の画面のデータ表示部23には、子機4に内蔵の温度センサ4g1 、湿度センサ4g2 、照度センサ4g3 の各検出値、すなわち子機4の設置場所のリアルタイムの環境情報が表示される。そこで、温度センサ4g1 、湿度センサ4g2 、照度センサ4g3 の各検出値は、親機3、子機4の電源が投入されていると、常時定期的に親機3のメモリ3cに更新記憶され(図9)、端末1、サーバ2、親機3の通信が確立していると、親機3から端末1に常時定期的に更新記憶されている(図10)。
【0064】
図9において、親機3は、子機4に対して、たとえば1分以下の短時間ごとに定期的に情報要求を送出する(図9の情報要求(F1)、以下、単に(F1)のように記す)。そこで、子機4は、親機3からの情報要求に応じて温度センサ4g1 、湿度センサ4g2 、照度センサ4g3 の各検出値、すなわちセンサ値を読み込み(図9のステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、回答情報として親機3に送出するから(F2)、親機3は、子機4からのセンサ値をメモリ3cに更新記憶する(2)。なお、1台の親機3に対して複数の子機4があるとき、親機3は、各子機4に対して図9の動作を定期的に繰り返し、ステップ(2)において、子機4ごとのセンサ値を個別に更新記憶する。
【0065】
一方、端末1は、サーバ2を介し、親機3に対して状態要求を定期的に送出する(図10の状態要求((F1)、(F2))、以下、単に(F1)などのように記す)。そこで、親機3は、メモリ3cに更新記憶されているセンサ値を読み出し(図10のステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、子機4を特定するための子機情報とともに、回答情報として端末1に送出し((F3)、(F4))、端末1は、親機3からのセンサ値を更新記憶するとともに、図3(B)〜(D)の各画面上のデータ表示部23に最新のセンサ値を更新して表示することができる(2)。なお、親機3は、複数の子機4があるとき、回答情報(F3)としてすべての子機4、4…に関するセンサ値を一括して送出するものとし、端末1は、図3(B)〜(D)の子機4ごとの各画面に対応する子機4相当のセンサ値を抽出し、各画面のデータ表示部23に表示するものとする。
【0066】
以上の説明において、端末1に対し、2以上の複数の親機3を組み合わせてもよい。このときの端末1は、親機3ごとに図3(A)の選択画面を用意し、親機3ごとに切り換えて使用するものとする。なお、図3(A)において、親機3の設置場所を示すメッセージ11の内容、子機4、4…の設置場所を示す選択ボタン12、12…のメッセージ内容などは、端末1において、ユーザが任意に修正変更可能である。
【0067】
また、子機4に内蔵する温度センサ4g1 、湿度センサ4g2 、照度センサ4g3 は、これらの一部だけを実装してもよく、さらに、たとえばテレビなどの音響を検知する騒音センサや、人、動物などの存在を検知する赤外線式の人感センサなどを加えてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
この発明は、規模の大小や、親機3、子機4の数や設置場所を問わず、広範囲の用途に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0069】
R、Ra …赤外線信号
N…インターネット
1…端末
2…サーバ
3…親機
4…子機
4a…無線ネットワーク通信部
4b…制御部
4d…赤外線コード記憶部
4e…赤外線送信部
4f…赤外線受信部
4g1 …温度センサ
4g2 …湿度センサ
4g3 …照度センサ
4h…A/D変換部
5…機器
22…チャネルボタン

特許出願人 株式会社 キャダック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットを介して接続する端末、サーバ、親機と、該親機と双方向に無線通信可能な子機とを備えてなり、前記端末は、機器を遠隔操作するチャネルボタンを前記子機単位の画面上に表示し、チャネルボタンを押すと、前記サーバ、親機を介し、チャネルボタンを特定して操作要求を前記子機に送出し、前記子機は、チャネルボタンに対応させて特定の機器に対する特定の操作内容の赤外線信号コードを記憶しており、前記親機からの操作要求を受信すると、操作要求により特定されるチャネルボタンに対応の赤外線信号コードに基づく赤外線信号を外部に発信することを特徴とする遠隔制御システム。
【請求項2】
前記子機は、前記親機、サーバを介し、操作要求に対する操作結果を前記端末に送出することを特徴とする請求項1記載の遠隔制御システム。
【請求項3】
前記端末は、前記サーバ、親機を介し、チャネルボタンを特定して学習要求を前記子機に送出し、前記子機は、外部のリモコンからの赤外線信号を受信すると、学習要求により特定されるチャネルボタンに対応の赤外線信号コードに変換して記憶することを特徴とする請求項1または請求項2記載の遠隔制御システム。
【請求項4】
前記子機は、赤外線信号コードを記憶すると、前記親機を介し、記憶した赤外線信号コードを含む学習結果を前記サーバに送出することを特徴とする請求項3記載の遠隔制御システム。
【請求項5】
前記サーバは、前記親機からの学習結果を受信すると、データベースを検索して、赤外線信号コードに対応するボタン名の候補を検索情報として前記端末に送出し、前記端末は、前記サーバからの検索情報を利用してチャネルボタンのボタン名を確定させることを特徴とする請求項4記載の遠隔制御システム。
【請求項6】
前記端末は、チャネルボタンを特定してダウンロード要求を前記サーバに送出し、前記サーバは、各機器ごとの操作内容、赤外線信号コードを含むデータベース情報をダウンロード情報として前記端末に送出し、前記端末は、前記サーバ、親機を介し、チャネルボタンを特定して所定の機器の所定の操作内容に対応の赤外線信号コードを含む登録要求を前記子機に送出し、前記子機は、前記親機からの登録要求に基づき、チャネルボタンに対応させて赤外線信号コードを記憶することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか記載の遠隔制御システム。
【請求項7】
前記子機は、前記親機、サーバを介し、登録要求に対する登録結果を前記端末に送出することを特徴とする請求項6記載の遠隔制御システム。
【請求項8】
インターネットを介して端末と接続する親機と双方向に無線通信可能な子機として作動する遠隔制御システム用のリモコン装置であって、無線ネットワーク通信部を介して親機と無線通信する制御部と、該制御部に個別に接続する赤外線コード記憶部、赤外線送信部とを備え、前記赤外線コード記憶部は、端末の画面上のチャネルボタンに対応させて特定の機器に対する特定の操作内容の赤外線信号コードを記憶し、前記制御部は、親機からの操作要求により特定されるチャネルボタンに対応の赤外線信号コードを前記赤外線コード記憶部から読み出し、赤外線信号コードに基づく赤外線信号を前記赤外線送信部から外部に発信させることを特徴とする遠隔制御システム用のリモコン装置。
【請求項9】
外部のリモコンからの赤外線信号を受信する学習用の赤外線受信部を前記制御部に接続することを特徴とする請求項8記載の遠隔制御システム用のリモコン装置。
【請求項10】
A/D変換部を介して温度センサ、湿度センサ、照度センサの少なくともいずれかを前記制御部に接続することを特徴とする請求項8または請求項9記載の遠隔制御システム用のリモコン装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図3】
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【図6】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−98821(P2013−98821A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240881(P2011−240881)
【出願日】平成23年11月2日(2011.11.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(398069447)株式会社キャダック (14)
【Fターム(参考)】