遠隔医療診断システム及び方法
遠隔医療診断システム及びこれを用いる遠隔医療診断方法を提供する。サンプルを取り込んで生物学的、化学的または生化学的反応を行い、バーコードまたはRFICを有するバイオディスクまたはバイオチップ;バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備え、サーバーの連結有無によらずにバイオディスクまたはバイオチップを認証したり測定データをRFICに記録するバイオ分析装置;ユーザ端末機上にソフトウェア形態で常駐してバイオ分析装置の使用方法を案内したり指示し、ユーザとの相談サービスを提供する仮想医師;医療専門家または仮想医師との相談サービスを提供するユーザ端末機;ユーザとの相談サービスを提供する医療専門家端末機;及び、相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結し、ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間を経過した場合、ユーザと仮想医師との相談サービス連結を遮断する遠隔診断サーバーを具備する遠隔医療診断システム、及びこれを用いる遠隔医療診断方法を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔医療診断システム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本特許出願は、先出願された韓国特許出願“バイオディスク及びバイオドライバ装置並びに該装置を用いる分析方法”(2005.04.30、第10-2005-0036983);“デジタルバイオディスクとデジタルバイオディスクドライブ装置及び方法”(2005.05.06、第10-2005-0038765);“バイオDVD(Bio-DVD)ドライブ装置及びこれを用いる分析方法”(2005.06.28、第10-2005-0057513);“バイオメモリディスク及びバイオメモリディスクドライブ装置及びこれを用いる分析方法”(2005.12.21、第10-2005-0128469);“薄膜化学分析装置及びこれを用いる分析方法”(2006.08.02、第10-2006-0073597)のシリーズである。
【0003】
これら先出願された発明は、ラボチップ(Lab-On-a-Chip)工程システムに必須の流体の流れを制御するための超小型バルブ;バイオ物質を分析するための分析方法;各種装置がディスク上に集積されたバイオディスク及びこれを駆動制御するためのバイオドライブ装置を提供することを目的とする。
【0004】
また、上記先出願発明は、分析装置(分析サイト)上の反応結果を光学、電気化学、蛍光測定装置、インピーダンス測定装置またはイメージセンサー装置を含む変換器と結合された探知機により測定及び読み取り、読み取られた情報がコンピュータソフトウェア形態でデジタル情報化されて、インターネットなどの既存の通信網を介して送受信されることによって、医師及び患者の両者に便利さを提供できる遠隔医療診断装置を提供することを目的とする。
【0005】
また、上記先出願発明では、基質表面に流体が流れうる流路(channel)、バッファ溶液を貯蔵できるチャンバ、流路を連結させる流孔、及びバイオ物質がアレイ(array)された分析サイト(assay site)を含む固体基質(または、固体基板または固体担体);流孔を開閉するためのバルブ(valve);血から血清またはDNAサンプルを準備するための少なくとも一つの準備チャンバ(Preparation chamber);該準備されたDNAサンプルを増幅するための増幅チャンバ;関連する各種酵素の作用;チャンバの構成が例示されている。
【0006】
また、上記先出願発明では、バイオディスク上にバイオディスクのモデルまたはバイオディスクのバージョン(version)を表す製品ID(identification)をバーコード(barcode)パターン(pattern)によって表す方法が例示されている。
【0007】
また、上記先出願発明では、ラボチップ(Lab-On-a-Chip)のためのプロトコル、分析アルゴリズム、読み取りのための標準制御値及び分析サイトに関する位置情報、生物情報学(bioinformatics)情報、自己診断(self diagnosis)に関連する情報、バイオディスクドライブの装置ドライブソフトウェア及び臨床分析のための患者教育情報、診断結果に基づいて専門医師及び病院と連結可能なウェブサイトと各種リンク、個人暗号化情報、履歴管理項目の詳細内訳などが格納されうる、バイオディスクに埋め込まれたメモリ内蔵型無線RFIC(または電子タグ)を提供する。
【0008】
このRFICは、RFID(Radio Frequency Identification)のための半導体チップであり、バーコードを代替する情報記憶装置である。このRFICは、アンテナと半導体チップとから構成されている。
【0009】
ここに生産年度、製品ID等の製品情報を書き込んだ上で該当の製品に付着すると、RFID読み取り機を通じて無線で製品情報を認識することができる。
【0010】
動物RFIDは、動物の体内に注入したり体外に付着することができ、一匹の動物ごとに与えられる固有識別番号を格納している。このようなRFID及びRFICは、国際標準ISO 11784及びISO 11785の規定に従うか、これら規定を一部補完修正したものが好ましい。これらの国際標準は当業者には公知の事項である。
【0011】
RFICは、個人暗号化情報及びバイオディスクのID(identification)を格納し、他人が不正に使用することを防止することができる。
【0012】
また、動物RFIDは、家畜と野生動物などに、動物の種、年齢、原産地などを記録したタグ(tag)を付着し、無線周波数を用いて該当の情報をRFID読み取り機が無線で認識できる技術である。
【0013】
動物RFID(Radio Frequency Identification)は、狂牛病、口蹄疫、鳥インフルエンザなどの家畜疾病の発生時に履歴追跡を可能にし、速い時間内に効果的な防疫などの措置を取ることができる。さらに、飼育された家畜のRFID情報を屠蓄、肉類の加工、流通段階につなぐことができ、消費者に食べ物に関する正確な情報を提供することもできる。
【0014】
この動物RFIDは農畜産物にも適用され、流通段階と関連して消費者に食べ物に関する正確な情報を提供する履歴追跡システムにも使用可能である。
【0015】
また、RFICは、バイオディスクバージョン(version)によるバイオディスクが診断できる疾病の種類に関する情報が格納されることができる。
【0016】
これらRFICに格納された情報は、無線通信によってバイオドライブ装置に伝達される。
【0017】
また、上記の先出願発明では、バイオディスクの分析サイトは、基準ライン(または、基準スポット(reference spot))と複数個のテストライン(または、テストスポット(test spot))とで構成され、これらライン間の相対的な反応強度の差(difference)によって分析物の濃度をバイオセンサーで定量的に測定できる。
【0018】
遠隔地の医師が通信網を用いて人の疾病を診断するための遠隔医療診断システムは従来より知られてきた。例えば、遠隔医療診断システムでは、患者の血圧、脈拍及び医療映像情報などをデジタル信号に変換して遠隔地の医師に伝送し、遠隔診断サービスを行ってきた。
【0019】
患者の血圧または脈拍を測定してその結果を記憶装置に格納し、通信手段を用いて遠隔地で上記結果をモニタリングできる遠隔医療診断システムは、米国特許“Portable automated blood pressure monitoring apparatus and method”(US 4,889,132; DECEMBER 26,1989)及び“Outpatient monitoring systems”(US 4,712,562; December 15,1987)に開示されている。
【0020】
患者のCAT(Computerized Axial Tomography)またはMRI(Magnetic Resonance Imaging)による映像情報を、遠隔地で通信手段を用いて医師が受け取って診断する遠隔医療診断システムが、米国特許“System and method for remote presentation of diagnostic image information”(US 4,764,870; August 16,1988)と日本特許“MEDICAL IMAGE INFORMATION TRANSMISSION SYSTEM”(JP 02-218336; 1990-08-31)に開示されている。
【0021】
X-RAY映像をFM変調して遠隔地に伝送する遠隔診断システムが、日本特許“X-RAY PICTURE TRANSMITTER”(JP 59-047872; 1984-03-17)に開示されている。
【0022】
Home health careシステムを用いて患者の健康状態を毎日監視し、その測定結果を、通信ネットワークを通じて遠隔地にある記憶装置または医師に通知するシステムが、ヨーロッパ特許“APPARATUS FOR MONITORING AND SIGNALLING SYSTEM”(CA 1153441;1983-09-06)に開示されている。
【0023】
患者の体温、血圧、脈拍などを測定して格納したり遠隔地に伝送したりする遠隔医療診断システムが、日本特許“HEALTH METER”(JP 57-008418;1982.01.16)に開示されている。
【0024】
患者の生体信号を遠隔地の医師に伝送する遠隔医療システムが、日本特許“SYSTEM FOR TRANSMITTING SIGNALS FROM ALIVING BODY”(JP 52-020050;1977.02.15)に開示されている。
【0025】
また、家で患者が電子聴診器を用いて遠隔の医師から聴診してもらう遠隔診断システムが、日本特許“REMOTE STETHOSCOPY SYSTEM”(JP 54-114008;05.09.1979)”に開示されている。
【0026】
健康管理測定装置を使用し、患者のID入力過程と一連の健康測定過程を通じて血圧、脈拍、体重、心電図などを検査してこの測定データを通信ネットワークを通じて遠隔の健康管理測定装置に伝送し、それに対する診断及び判定結果を通報してもらう遠隔医療診断システムが、日本特許“健康管理測定装置”(JP 63-21870;1988.02.03)に開示されている。
【0027】
このような従来の遠隔医療診断システムでは、インターネットを含む通信ネットワークを通じて医師が患者に文字、音声、画像の医療相談サービスを提供する、医師が患者に診療装置の使用方法を遠隔で指示すると同時に、医師が実時間で診療装置のデータを測定及び分析して遠隔診断する、または、遠隔で診療装置により測定された診療データを病院サーバーに格納し、以降、医師がそれを読んで分析してから診断結果を患者に通知することによって遠隔診断を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
しかしながら、従来の遠隔医療診断システムには、下記のような問題点があった。
【0029】
第一に、血液検体を用いる検査の場合、そのための分析機器は高価であるだけでなく、中央集中実験室と病院しかこれらを購買できない他、専門家しか使用できない。この場合は、サンプルを実験室と病院に搬送しなければならず、至急のサンプルを迅速に分析できない場合が生じうる。このため、血液検体を使用する大部分の検査は、患者が直接病院を訪問して医師に直接診療を受け、家で血液検査に対する結果のみを遠隔で医師から通知してもらう“消極的方式”の遠隔医療診断システムとなっていた。
【0030】
第二に、既存の遠隔医療診断システムは、患者が上記の診療装置を具備していても、待ち患者が多い場合は、待ち患者の診療が終わるまで待った後、医師の実時間指示によって診療装置を使用し、その測定データが医師に実時間で伝送されることで遠隔診療がなされ、したがって、患者が医師の時間に合わせる“実時間診療装置方式”の遠隔医療診断システムとなっていた。
【0031】
第三に、既存の遠隔医療診断システムは、患者が上記の診療装置とバイオ分析装置を具備していても、診療装置とバイオ分析装置の測定結果を遠隔の医療専門家に伝送し、それに関する医師の診断結果を待つ“受動的方式”の遠隔医療診断システムとなっていた。これは実際状況では極めて不便である。日常的な検査や簡単な検査さえも医師に全て頼り、その都度利用料金を支払い、答えを長時間待つとすれば、患者にとっては遠隔医療診断システムの使用に負担を感じざるを得ない。
【0032】
第四に、既存の遠隔医療診断システムでは、患者が医療専門家(医師、病院、薬局または薬剤師)に対する選択権がなかった。すなわち、遠隔診断をする病院に加入することが全部で、医師や薬剤師に対する選択権はなかった。患者には立派な医師や薬剤師から良質の医療サービスを受ける権利かあることが当然であろう。
【0033】
第五に、既存の遠隔医療診断システムは、主に患者と医師間の遠隔診断が大部分である。しかし、実際には風邪や頭痛などの軽い病気については、薬剤師との簡単な話し合いを通じて処方及び薬を受ける方が好ましい。すなわち、遠隔医療診断システムは、病院だけでなく、薬局にも連結されて医療相談サービスが行われることが好ましい。また、バイオ分析装置によって分析された患者の体質に関する情報を薬局または病院に伝送し、患者の体質に基づく薬の処方と購買が可能でなければならない。すなわち、ユーザベース医療のための遠隔医療診断システムが切実に要求されている。
【0034】
第六に、既存の遠隔医療診断システムは、ユーザ端末機を通じて患者の加入による暗号が与えられ、一連の規約に同意する手順後に遠隔診断サービスを受けるようになっていた。しかし、この場合、複雑な加入手順及び認証手順、暗号の乱用及び漏れによる医療事故のような不具合がありうる。また、主に医療診断を受ける患者は老弱者であり、複雑な加入手順及び認証手順に適応し難い他、暗号を頻繁に忘れるから、使い勝手上非常に不便だった。
【課題を解決するための手段】
【0035】
上記の点に鑑みて、本発明は、
サンプルを取り込んで生物学的、化学的または生化学的反応を行い、バーコードまたはRFICを具備するバイオディスクまたはバイオチップ;
該バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備え、遠隔診断サーバーとの連結有無によらずにバイオディスクまたはバイオチップを認証したり測定データをRFICに記録したりするバイオ分析装置;
ユーザ端末機上にソフトウェア形態で常駐して、バイオ分析装置の使用方法を案内または指示し、ユーザとの相談サービスを提供する仮想医師;
医療専門家または仮想医師との相談サービスを提供するユーザ端末機;
ユーザとの相談サービスを提供する医療専門家端末機;及び
相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結し、ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間が経過した場合は、ユーザと仮想医師との相談サービス連結を遮断する遠隔診断サーバーを具備する遠隔医療診断システム、及びこれを用いる遠隔医療診断方法を提供する。
【発明の効果】
【0036】
本発明の遠隔医療診断システム及び方法によれば、患者が病院を訪問することなく血液検体を含む大部分の種類の検体を検査でき、かつ、診療装置の使用方法を自動で案内または指示することができる。
【0037】
また、本発明の遠隔医療診断システム及び方法によれば、医師だけでなく、必要時には仮想医師により自動で患者を検診でき、場合によって医師による検診と自動的な検診が選択されることができ、患者が希望の医師や薬剤師を選択することができる。
【0038】
また、本発明の遠隔医療診断システム及び方法によれば、病院の他に薬局にも連結されており、患者の検査結果や体質に基づいてユーザベース診断を提供でき、かつ、サービス加入手順及び認証手順が非常に容易である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態によるインターネットを用いた遠隔医療診断システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図3】ユーザが診療装置として聴診器を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図4】ユーザが診療装置としてカメラ一体型拡大鏡を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図5】ユーザが診療装置としてカプセル内視鏡を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図6】ユーザが診療装置として心電図計を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図7】ユーザがバイオ分析装置として簡易検査キット読み取り機を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図8】ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオディスクに採血された血を注入する過程と状況を、遠隔地の医療専門家に実時間で提供する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図9】ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオドライブにバイオディスクをローディングする状況を遠隔地の医療専門家に実時間で提供する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図10】ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオ分析装置から得られた測定データを医療サービスウィンドウに表示することによってユーザ及び医療専門家に測定データを見せる過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図11】ユーザが病院を訪問して撮った胸部X線写真を、医療専門家がユーザの端末機に伝送して医療サービスウィンドウに表示した上で診療結果をユーザに遠隔説明する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図12】環境汚染検査用バイオ分析装置及び診療装置により遠隔診断サービスがなされる遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図13】聴診器にマーカーを付着し、カメラによるビデオ追跡、動き追跡(motion tracking)、捕捉及び基準座標設定、診療装置認識を容易にする一実施形態を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態による仮想現実道具を使用した遠隔医療診断システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明は、上述した目的を達成するための遠隔医療診断システム及び方法を提供する。
【0041】
本明細書において、“バイオディスク”は、各種診断分析装置、核酸混成分析装置、バイオ物質分析装置、ユーザベース医療のための患者の体質分析装置、尿分析装置、血液分析装置、環境汚染(大気汚染、水質汚染、食中毒菌)分析装置、生化学分析装置または免疫学的分析装置に用いられうるラボチップ(lab-on-a-chip)の諸般工程が集積化されたバイオディスク、デジタルバイオディスク、薄膜化学分析装置またはバイオメモリディスクを具備する。
【0042】
水質汚染分析は、水(water)中の重金属汚染、大腸菌濃度などを測定することが好ましい。重金属汚染は、有機水銀、シアン化合物、有機リン、カドミウム、ヒ素、フェノール、銅、鉛、クロムによる汚染を分析することが好ましい。大気汚染分析は、空気中の亜硫酸ガス(SO2)、浮遊粒子(TSP)、一酸化炭素(CO)、二酸化窒素(NO2)、炭化水素(HC)、オゾン(O3)、鉛(Pb)などの含有量を分析することが好ましい。
【0043】
本明細書において、“バイオドライブ”は、バイオディスクのローディング、挿入、搭載、着脱または一体化を許容することによってバイオディスクを駆動制御し、反応結果を測定及び読み取りするバイオセンサーが一体化した機器のことをいう。
【0044】
本明細書において、“バイオチップ”は、DNAチップ、ラボチップ、たんぱく質チップ、簡易検査キット(Rapid test Kit)または検査片(Test strip)を具備する。
【0045】
本明細書において、“医療専門家”は、医師、病院、薬剤師、薬局または医療相談士を含む。
【0046】
本明細書において、“環境専門家”は、環境汚染(大気汚染、水質汚染)を監視及び統制する人を指す。
【0047】
本明細書において、“診断専門家”は、医療専門家及び環境専門家を含む。
【0048】
本明細書において、“ユーザ”は、“患者”、及び環境汚染候補対象物質を採集してバイオ分析装置に注入できる“バイオロボット”を含む。
【0049】
バイオロボットは、環境汚染または空気汚染による自然の状態を測定するために周期的に水、空気、周辺温度または木の葉の色などを採集してバイオ分析装置に自動でローディングした後、遠隔医療診断システムにより環境に対する遠隔診断サービスを受けることができ、このようなバイオロボットは全国に分散して設置されることができ、また、太陽エネルギーにより駆動されることが好ましい。
【0050】
本明細書において、“バイオチップ分析装置”は、バイオチップのローディング、挿入、搭載、着脱または一体化を許容することによってバイオチップの反応結果を測定及び読み取りするバイオセンサーが一体化した機器を指す。
【0051】
バイオチップは、ユーザの検体を使用して疾病診断をしたり、免疫学的検査をしたり、遺伝的疾病を診断したり、バイオ物質を分析したり、ユーザベース医療のための体質を分析したりすることが好ましい。
【0052】
本明細書において、“バイオ分析装置”は、上記のバイオドライブ及びバイオチップ分析装置を具備し、バイオセンサーにより反応結果に対する測定データを得る。
【0053】
本明細書において、“医療データ”は、診断結果、診断内訳、診療データ(例:X-RAY写真、CAT写真、MRI写真などの診療装置により得られた測定データ及びバイオ分析装置により得られた測定データ)、問診表、課金内訳、過去病歴、過去薬処方記録及び過去診療記録に関する情報を含む。
【0054】
本明細書において、‘診療装置’は、医療診療に使用できる体温計、血圧計、カメラ、聴診器、体脂肪測定機、動脈硬化診断機、超音波映像診断機、尿検査装置、脈拍計、採血装置、心電図計、X−Ray装置、酸素飽和度検査装置、痴呆検査装置、CAT(Computerized Axial Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、カプセル内視鏡、拡大鏡、カメラ一体型拡大鏡、医療計測機器、生体信号感知装置、及び生体信号(糖尿、肥満、血圧、脈拍、心電図、体温など)を測定できる機能を持つバイオシャツを含む。
【0055】
カプセル内視鏡は、患者がカプセル内視鏡を飲み込むと、カプセル内視鏡を通じて患者の体内を観察する。カプセル内視鏡は体内を回りながら外部に体内映像を伝送し、医療専門家が患者の体内を観察できるようにする。
【0056】
カプセル内視鏡については、米国特許“Capsule for photographic use in a walled organ of the living body”(US 4,217,045; August 12,1980)と“Capsule endoscope”(US 6,855,111; February 15,2005)”に詳細に例示されている。
【0057】
バイオシャツは、‘ウェアラブルコンピュータ'の一種で、シャツに様々なセンサーが付着されており、着用者の心臓搏動数、呼吸数、運動量などを病院に伝達し、健康を実時間で点検できるもので、米国特許“Wearable life support apparatus and method”(US 6,985,078、January 10,2006)に例示されている。
【0058】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0059】
本発明の一実施形態は、サンプルを取り込んで生物学的、化学的または生化学的反応を行い、バーコードまたはRFICを有するバイオディスクまたはバイオチップ;
バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備え、バイオディスクまたはバイオチップを認証したり測定データをRFICに記録したりするバイオ分析装置;
通信ネットワークを通じてバイオ分析装置からの測定データとバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに送信する送信部、及び医療専門家との相談サービスを提供する第1相談サービス部を備えるユーザ端末機;
ユーザ端末機上にソフトウェア形態で常駐して、バイオ分析装置の使用方法を案内または指示する案内部、及び測定データに基づいて数学的計算により自体分析して診断結果を出力する診断部を備える仮想医師;
通信ネットワークを通じて送信部からの測定データを受信する受信部、及びユーザとの相談サービスを提供する第2相談サービス部を備える医療専門家端末機;及び
バイオ分析装置の製品IDを認証し、認証されたバイオ分析装置の製品IDを登録保存するID登録部、相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結する相談専門家選択部、ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間を経過した場合、ユーザと仮想医師との連結を遮断する連結遮断部、及び定期検診期間以前であっても優先連結要請信号を受信する場合、優先してユーザを医療専門家に連結する優先連結部を備える遠隔診断サーバーを具備する遠隔医療診断システムを提供する。
【0060】
このバイオ分析装置は、バイオディスクまたはバイオチップを認証するための認証部、測定データをRFICに記録するための記録部を備える。
【0061】
本発明において、好ましくは、RFICに、測定当時に使用したバイオ分析装置の製品IDをさらに格納することを特徴とする。
【0062】
本発明において、優先連結要請信号は、仮想医師の判断により測定データに対する異常兆候発見時に仮想医師により生成されることが好ましい。
【0063】
異常兆候は、測定データの数値または増加速度が、医療専門家により仮想医師にあらかじめ設定しておいたカットオフ(cutoff)値以上である場合に発生することが好ましい。
【0064】
本発明の他の実施形態は、ユーザ端末機に連結されたバイオ分析装置または診療装置の動作状態及び進行状態を実時間モニタリングしたり、ユーザ端末機に連結されたバイオ分析装置または診療装置の動作のオン/オフ(On/Off)を制御したり、バイオ分析装置の進行率を表示したり、バイオ分析装置の測定データを受信して数値またはグラフ形式で表示したり、
ユーザ認識手段により会員認証後にインターネットを通じて医療相談サービスを要請し、医療専門家から医療相談を受けたり、
付加的にDVD、TV、DMBまたはマルチメディアを視聴するためのウィンドウ(window)、またはインターネットサーフィン(surfing)または文書作業をするためのウィンドウ(window)を提供したり、電話通話手段を提供したり、
通信ネットワークを通じて医療専門家及び遠隔診断サーバーと医療データを送受信したり、仮想医師(virtual doctor)による診断サービスを提供したり、仮想現実医師(VR Doctor)により遠隔診断サービスが提供されたり、環境汚染物質を遠隔で分析したり、ホッピング(hopping)医療診断サービスを提供したり、
医療専門家の診療結果による薬処方せん(medical prescription)に基づいて薬(medicine)の購買が自動でなされたり、遠隔診断サービスによる利用料金を電子貨幣、クレジットカード(credit card)、現金カードまたは電子医療カードを用いて決済できるようにしたり、ユーザ端末機で遠隔診断中におきる事項を格納したり、バイオ分析装置及び診療装置の測定データ、問診表、課金内訳、医療データなどに対するファイル資料を日付別、種類別及びディレクトリ別に管理したり、診断結果をバイオディスクのRFIC、動物RFIDまたはバイオチップのRFIC(または電子タグ)に記録するグラフィックユーザインターフェース(GUI);及び
選択的にカード(card)を読むためのカードリーダー(card reader)を具備する遠隔医療診断システム及び方法を提供する。
【0065】
カードは、銀行の現金カード、直払いカード、電子医療保険カード、クレジットカード、及び携帯電話番号による現金払いの中から選択されたいずれか一つとすることができる。
【0066】
カードは、非接触式カードまたは接触式カードとすることができる。
【0067】
カードリーダーは、ユーザ端末機のモニタの縁部やキーボードの縁部に埋め込まれて一体として設けることが好ましい。
【0068】
本発明において、RFICには、医療専門家及び仮想医師により提供される診断結果及び該当の医療専門家のIDが格納されることができる。
【0069】
該当の医療専門家のIDがRFICに格納されることによって、バイオディスクまたはバイオチップの診断が誰により行われたかがわかる。
【0070】
本発明において、仮想医師による診断結果は、GUIを通じて遠隔診断サーバーに自動格納されることが好ましい。
【0071】
本発明において、好ましくは、仮想医師あるいは医療専門家により以前に行われた過去診断結果を遠隔診断サーバーから受信し、RFICに累積格納することが好ましい。
【0072】
本発明において、会員加入及び認証過程で使用されるパスワード(個人ID及び個人暗号)がRFICに格納され、バイオディスク及びバイオチップが個人暗号化されることが好ましい。
【0073】
また、パスワード(個人ID及び個人暗号)は遠隔診断サーバーに伝送されて格納、管理され、GUIを通じた遠隔診断サーバー接続時に使用されることが好ましい。
【0074】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、バイオ分析装置は、ユーザ端末機に連結されて駆動するバイオディスクあるいはバイオチップを分析し、バイオチップ上のバーコードまたはバイオディスク上のバーコードを読むためのバーコート読み取り機;または、動物RFIDチップ、バイオチップ上のRFICまたはバイオディスク上のRFICの内容を読むためのRFID読み取り機を内蔵することが好ましい。
【0075】
本発明において、グラフィックユーザインターフェース(GUI)は、RFID読み取り機あるいはバーコート読み取り機により読み取られた製品IDを遠隔診断サーバーに提供することによって、動物の認証、診療装置の認証、または、バイオ分析装置、バイオディスクまたはバイオチップの認証を行うことが好ましい。
【0076】
本発明において、他の実施形態として、グラフィックユーザインターフェース(GUI)は、診療装置またはバイオ分析装置の製品IDをメモリまたはRFICから読み取って遠隔診断サーバーに提供することによって、診療装置またはバイオ分析装置に対する製品認証を行うことが好ましい。
【0077】
本発明において、製品認証に成功できなかった場合、GUIが不活性化される、または、診療装置またはバイオ分析装置の動作が行われないことが好ましい。
【0078】
GUIは、製品認証に失敗した製品は正品でないと判断する。
【0079】
製品IDは、製品のシリアル番号とすることが好ましく、製品認証に失敗した診療装置あるいはバイオ分析装置は、遠隔診断サーバーから駆動ソフトウェアをダウンロードできず、動作しないことが好ましい。
【0080】
本発明において、ユーザ端末機は、遠隔通信のためのローカルサーバー(local server)、ホームネットワークシステム(home network system)または家電機器と連動するホームネットワークシステムに連結されたり、それらを追加的に具備したりすることができる。
【0081】
また、バイオ分析装置を携帯電話とUSBケーブルを介して連結することによって、遠隔通信のためのユーザ端末機を構成することができる。
【0082】
ホームヘルスケアシステムのためのホームネットワークシステムが、米国特許“Apparatus for monitoring and signaling system”(US 4,259,548; March 31,1981)と“Monitoring and signaling system including apparatus for processing binary signals having multiple messages”(US 4,281,394; July 28、1981)に開示されている。
【0083】
本発明において、ユーザ端末機は、インターネット連結されたコンピュータ、インターネット連結されたTV、インターネット連結された家電機器または携帯用通信機器とすることが好ましい。
【0084】
本発明において、バイオ分析装置は、各種血液及び尿の検体及びバイオ物質を定性及び定量分析して、各種癌(cancer)、血糖、血液型検査、体脂肪、肥満、血の粘度(Viscosity)、血圧、心血管疾患、血中酸素飽和度検査、ユーザベース医療のための体質検査、アルツハイマーまたは痴呆検査、肝疾患、心血管疾患、心筋硬塞検査、エイズ検査、環境汚染検査、性病検査、妊娠テスト検査、遺伝子検査、コレステロールはもとより、GOT、GPTなどを含む各種疾病に関する検査を行うことが好ましい。
【0085】
尿の検体について、バイオ分析装置は、Leucocyte、Blood、Protein、Nitrite、pH、Specific gravity、Glucose、Ketone、Ascorbic acid、Urobilinogen、bilirubinの分析、体脂肪分析、血圧分析を行うことが好ましい。
【0086】
本発明において、バイオ分析装置は、ELISA分析方法が応用されたラボチップ(Lab-On-a-Chip)、簡易検査(Rapid test)方法が応用されたラボチップ(Lab-On-a-Chip)、または、食中毒菌検査、残留抗生剤検査、残留農薬検査、遺伝子組換え食品検査、空気汚染検査、水の汚染検査、食品アレルギー検査、実子確認、肉の種類及び原産地識別検査の中から選択されたいずれかの検査のためのラボチップ(Lab-On-a-Chip);及び、流体中の少量のバイオ物質または化学物質を診断及び探知する小型または薄膜分析装置を具備する。
【0087】
本発明において、バイオ物質は、DNA、オリゴヌクレオシド、RNA、PNA、ligand、receptor、抗原、抗体、牛乳、尿、唾液(saliva)、髪の毛、農作物サンプル、植物サンプル、環境検査のためのサンプル(例:汚水、空気)、肉類サンプル、魚類サンプル、鳥類サンプル、家畜サンプル、食品サンプル、口腔細胞、組織サンプル、精液、たんぱく質(Protein)及び生体物質の中から選択される一つ以上であることを特徴とする。
【0088】
本発明の更に他の実施形態は、バイオ分析装置が、給食所あるいは食堂の食中毒菌を検査し、食中毒菌に対する測定データを遠隔診断サーバーに伝送することが好ましい。
【0089】
本発明のバイオ分析装置は、食中毒菌に対する測定データに基づいて遠隔診断サーバーに連結された環境専門家あるいは食中毒分析ソフトウェアにより評価された食堂及び食品の衛生点数を表示するための衛生点数表示装置をさらに備えることが好ましい。
【0090】
衛生点数は、良好、普通、不良のような等級で表示したり数字で表示したりすることができる。
【0091】
衛生点数表示装置は、給食所あるいは食堂の出入り口の上段に設置され、顧客に衛生点数を公開することが好ましい。
【0092】
本発明で、バイオ分析装置は、ユーザ端末機の入出力装置を通じて有線または無線方式により接続されたり、ユーザ端末機と一体化したり、ユーザ端末機に着脱自在に設けられたりすることが好ましい。
【0093】
また、ユーザ端末機は、有線または無線インターネットにより遠隔診断サーバー(server)を通じて遠隔地の医師、病院または薬局の端末機に接続されることが好ましい。この遠隔診断サーバーは、ユーザに料金を請求し、決済し、認証するために、課金サーバー、銀行サーバー、カード社のサーバー、薬局サーバー及び医療保険社のサーバーと互いに連結される、または、課金事項及び遠隔診療内訳をユーザに無線メッセージで伝送するための無線通信サーバーと互いに連結されることが好ましい。
【0094】
本発明で、診療装置は、ユーザ端末機の入出力装置を通じて有線または無線方式で接続されたり、ユーザ端末機と一体化したり、ユーザ端末機に着脱自在に設けられたりすることが好ましい。
【0095】
本発明において、遠隔診断サーバーに格納された患者に関する医療データ(診断結果、診断内訳及び診療データ)が医療専門家たちに共有されることを特徴とする。
【0096】
したがって、患者のオフライン診療時に、医療専門家は、医療専門家端末機により病院を訪問した患者の過去医療データを遠隔診断サーバーから読み取ることができる。また、医療専門家は、オフラインでの診断結果及び診断内訳を遠隔診断サーバーにさらに格納することができる。
【0097】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置のプロトコル、分析アルゴリズム、読み取りのための標準制御値または分析サイト(site)に関する位置情報、医療情報、生物情報学情報、自己診断(self diagnosis)に関連する情報、装置ドライバーソフトウェア及び患者教育情報、バイオ分析装置及び診療装置の使用方法、診断結果による専門医師及び病院と遠隔で連結されうるウェブサイト及び各種リンク情報の中から選択された一つ以上の情報を、ユーザ、バイオ分析装置または診療装置に提供することを特徴とする。
【0098】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置を制御するための“分析開始(Start)”ボタン、“分析停止(Stop)”ボタン、“電源オン・オフ(On/off)”ボタン、“取出(eject、unloading)”ボタン、“遠隔伝送”ボタン、“遠隔受信”ボタン、“診断結果確認”ボタン、“診断及び診療記録確認”ボタン、仮想現実ツールによる仮想現実遠隔診断モードを設定するための“VR ON/OFF”ボタン、“問診表”ボタン、“Q&A”ボタン、“課金内訳確認”ボタン、“決済承認”ボタン、“カメラ環境設定”ボタンのうち一つ以上の機能選択ボタンを備えることを特徴とする。
【0099】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、表示部を設けて、バイオ分析装置の進行率を表示する進行率表示ウィンドウ;
バイオ分析装置を選択するためのバイオ分析装置種類選択ボタン;
使用する診療装置を選択するための診療装置種類選択ボタン;
文字でチャットするための文字チャットウィンドウ;
バイオ分析装置の測定結果を数値、グラフまたは上・中・下の形式で表示したり、診療装置の測定結果を数値、グラフまたは上・中・下の形式で表示したり、バイオ分析装置または診療装置による診断結果を表示したり、問診表を表示したり、質問と答えを表示したり、ユーザのバイオ分析装置や診療装置の使用状況を実時間で表示したり、医療専門家により提供されるバイオ分析装置または診療装置の使用方法を表示したり、課金内訳を表示したり、バイオロボットを制御したり、医療専門家からの医療データまたは薬処方せんを表示したり、DVDまたはTVの再生画面、インターネットサーフィン(surfing)または文書作業のためのウィンドウ(window)を提供したり、インターネット電話通話時に電話ボタン及び相手側の画像画面を提供したり、遠隔診断サービス及びGUIに関連する情報入力及び付加メッセージをユーザに通知したり、メッセンジャー伝達手段による通知内容をユーザに表示するための医療サービスウィンドウ;
医療専門家を選択するための医療専門家選択ウィンドウ;
病院と薬局を選択するための病院選択ボタン及び薬局選択ボタン;及び
GUIの“遠隔制御権”を、選択された医療専門家に譲渡するための“制御権移譲”ボタンを備えることを特徴とする。
【0100】
取出ボタンにより、バイオ分析装置にローディング(lading)されたバイオディスクまたはバイオチップが取出(unloading)される。
【0101】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、遠隔診断サーバーから提供される少なくとも一つの医療専門家をユーザに提示し、ユーザにより医療専門家が選択された後、該当の医療専門家との医療相談サービスを提供することを特徴とする。
【0102】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置または診療装置による分析完了時に“遠隔伝送”ボタンをクリック(click)することによって、選択された医療専門家に、医療データまたはユーザにより作成された医療関連質問が伝送されることを特徴とする。
【0103】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、電子医療保険カードがカードリーダーに挿入され、ユーザの医療保険関連情報がGUIにより読み出された時にのみ活性化されることを特徴とする。
【0104】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置へのバイオディスクまたはバイオチップのローディング時に自動でユーザ端末機のモニタ上に活性化されて表示されることを特徴とする。
【0105】
医療専門家端末機は、医療専門家により薬処方せんを生成する処方せん生成部を具備することができる。
【0106】
また、遠隔診断サーバーは、生成された処方せんを受信し、薬剤師に処方せんに基づく薬の調剤及び送達を要請する調剤要請部、及び薬の調剤及び送達に対してユーザから該当の金額を電子貨幣またはカードで決済してもらう代金決済部を具備することができる。
【0107】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、遠隔診断サービスによる課金において、カードリーダーに挿入されたカードからユーザのカード情報がGUIに読み出され、ユーザが“決済承認”ボタンをクリックするとユーザのカード情報が課金サーバーに伝送され、以降、ユーザに課金内訳(課金の算出根拠、診断結果及び診療内訳、診断及び診療時間など)及び課金完了を知らせることを特徴とする。
【0108】
この課金及び課金内訳には薬代も含まれることが好ましい。
【0109】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置の入出力装置との有線または無線連結を通じてバイオ分析装置の動作状態及び進行状態を実時間モニタリングしたり、バイオ分析装置の分析結果(測定データ)を受信したり、バイオ分析装置の動作を制御するための命令を伝送することを特徴とする。
【0110】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオディスクまたはバイオチップにサンプルが注入されていないままバイオ分析装置にローディングされた場合は、自動取出(eject、unloading)命令をバイオ分析装置に伝送したり、警告メッセージをユーザに送ることを特徴とする。
【0111】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオドライブに、認識不可能なバイオディスク、使用済みのバイオディスク、または有効期間の経過したバイオディスクがローディングされる時、自動取出(eject、unloading)命令をバイオ分析装置に伝送したり、警告メッセージをユーザに通知する有効期間点検部をさらに具備することを特徴とする。
【0112】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオチップ分析装置に、認識不可能なバイオチップ、使用済みのバイオディスク、または有効期間の経過したバイオチップがローディングされる時、自動取出(eject、unloading)命令をバイオ分析装置に伝送したり、警告メッセージをユーザに通知する有効期間点検部をさらに具備することを特徴とする。
【0113】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオディスクまたはバイオチップによるサンプル分析中に、ユーザによる分析中断または取出(un-loading)要求があると、これを無視して分析を継続して進行したり、警告メッセージ(warning message)をユーザに知らせたり、分析中断のためのパスワード(個人ID及び個人暗号)を要求する分析中断処理部をさらに具備することを特徴とする。
【0114】
すなわち、GUIは、バイオディスクまたはバイオチップによるサンプル分析中に、ユーザによる分析中断または取出(un-loading)要求があると、パスワードが合う場合、ユーザの取出(un-loading)または中断要求を受け入れるために取出(eject、unloading)命令をバイオ分析装置に伝送する。
【0115】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、パスワードが一致してバイオディスクまたはバイオチップの分析が中断された場合、その事実を履歴管理項目に含めてRFICに格納したり、遠隔診断サーバーに格納することが好ましい。
【0116】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置にローディングされたバイオディスクまたはバイオチップの種類、バージョン(version)、製造日、有効期間、疾病診断種目、使用上注意事項、履歴管理項目の詳細内訳、医療データ、最適の次回検診時期の中から選択された情報をRFICから読み取ってユーザに提供するRFIC読み取り部をさらに具備することを特徴とする。ここで、履歴管理項目の詳細内訳は、過去検診結果を含む。
【0117】
すなわち、GUIは、既に使用されたバイオディスクまたは既に使用されたバイオチップのローディング時に、RFICから医療データ、履歴管理項目の詳細内訳及び最適の次回検診時期に関する情報を読み取ってオンライン連結有無によらずにユーザに提供する。
【0118】
GUIは、バイオ分析装置への使用済みのバイオディスクまたは使用済みのバイオチップのローディング時に、医療データ、履歴管理項目の詳細内訳及び最適の次回検診時期に対する情報アクセス(access)は、RFIC内に格納されたパスワードによるパスワード認証手順をさらに含むことが好ましい。
【0119】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、他の側面として、GUIは、バイオ分析装置にローディングされたバイオディスクまたはバイオチップのRFICから製品IDあるいは製品シリアル番号を読み取って遠隔診断サーバーに送出し、製品IDあるいは製品シリアル番号に該当する製品種類、バージョン、製造日、有効期間、疾病診断種目、使用上注意事項、履歴管理項目の詳細内訳、医療データ、最適の次回検診時期の中から選択された情報を遠隔診断サーバーから受信してユーザに提供する情報アクセス部をさらに具備することを特徴とする。
【0120】
すなわち、GUIは、使用済みのバイオディスクまたはバイオチップのローディング時に、遠隔診断サーバーから医療データ、履歴管理項目の詳細内訳及び最適の次回検診時期をオンライン(on-line)でユーザに提供する。
【0121】
GUIは、バイオ分析装置への使用済みのバイオディスクまたは使用済みのバイオチップのローディング時に、履歴管理項目の詳細内訳及び最適の次回検診時期に対する情報アクセス(access)は、遠隔診断サーバーに格納されたパスワードによるパスワード認証手順をさらに含むことが好ましい。
【0122】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置から提供された分析サイト(assay site)に対する映像情報を強化(enhancement)させて、基準ライン/スポット(spot)とテストライン/スポットとの相対的な反応強度(reaction strength)の差(difference)を数値化し、その数値を測定データとして遠隔で送信する、強化された(enhanced)映像情報を測定データとして遠隔で送信する、または、元来の映像情報を測定データとして遠隔で送信する。
【0123】
強化(enhancement)された映像情報は、映像処理に用いられるヒストグラムイコライゼーション(Histogram Equalization)またはコントラスト(contrast)の調節、映像強化(Image enhancement)技術またはノイズ除去技術を含むことができ、これは、“Digital Image Processing, 2nd edition, Rafael C. Gonzalez and Ricahrd E. Woods, Prentice Hall, 2002”に詳細に開示されている。
【0124】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置の製品IDに対応するバイオ分析装置のプロトコルと分析アルゴリズム、読み取りのための標準制御値または分析サイト(site)に対する位置情報によってバイオ分析装置を駆動及び制御することを特徴とする。
【0125】
本発明において、上記の診療装置は、診療装置のためのプロトコル、分析アルゴリズム、読み取りのための標準制御値及び自己診断(self diagnosis)に関連する情報、診療装置の装置ドライブソフトウェア及び臨床分析のための患者教育情報、診療装置のモデル及びバージョン(version)、メーカ、製造年月日、専門医師及び病院と連結されうるウェブサイトと各種リンク、個人暗号化情報などが格納されるメモリあるいはRFIC(または電子タグ)が診療装置に埋め込まれ、ユーザ端末機との有無線通信を通じてそれらの情報が伝達されることが好ましい。
【0126】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置及び診療装置の製品IDに対応するバイオ分析装置及び診療装置のプロトコルと分析アルゴリズム、読み取りのための標準制御値または分析サイト(site)に対する位置情報が使用中のGUIに含まれていない場合、インターネット上で駆動ソフトウェアを自動ダウンロードしてアップグレードすることを特徴とする。
【0127】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置及び診療装置の使用時に、ユーザの個人ID及び暗号、バイオ分析装置及び診療装置の製品シリアル番号(製品ID)、バイオディスクまたはバイオチップの製品シリアル番号(製品ID)及び使用年月日を履歴(history)管理項目としてユーザ端末機あるいはRFICに記録したり、通信ネットワークを通じて該当の製品販売処のアフターサービス(After Service)関連サーバーまたは遠隔診断サーバーに、上記の履歴管理項目の詳細内訳を遠隔伝送することを特徴とする。
【0128】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、有効期間が経過したバイオディスクまたはバイオチップを使用する場合、ユーザにこのような事実を警告メッセージとして通知する、または、その事実を履歴(history)管理項目としてその詳細内訳をRFICに格納する、または、該当の時間情報及び該当製品のシリアル番号(製品ID)と一緒に通信ネットワークを通じてバイオ分析装置の該当の販売処のアフターサービス(After Service)関連サーバーまたは遠隔診断サーバーに上記の履歴管理項目の詳細内訳を遠隔伝送する。
【0129】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、湿気感知チャンバのイメージを分析し、バイオディスクが過去に許容値以上の湿気に露出されたことがあったと判断される場合、ユーザにこのような事実を警告メッセージとして通知する、この事実を履歴(history)管理項目としてその詳細内訳をRFICに格納する、該当の時間情報及び該当製品のシリアル番号(製品ID)と一緒に通信ネットワークを通じてバイオ分析装置の該当の販売処のアフターサービス関連サーバーまたは遠隔診断サーバーに上記の履歴管理項目の詳細内訳を遠隔伝送する湿気点検部をさらに具備することを特徴とする。
【0130】
GUIは、湿気感知チャンバのイメージ及び有効期間情報をバイオ分析装置から受け取る。湿気感知チャンバには、湿気指示カード(humidity indicator card)681が内蔵される。湿気指示カードは、閉じている空間またはシールされた製品容器内で湿気が許容値レベルにあるか否かを直ちに示すことができる。一例として、青色からピンク色に変色する場合、湿気に露出されたことがある、または、液体に濡れたことがあるということを示す。
【0131】
バイオ分析装置は、バイオディスク及びバイオチップ上のRFIC(電子タグ)に格納された製造年月日関連情報を読み取って有効期間を確認することができる。
【0132】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、RFICには湿気露出履歴、有効期間超過使用履歴またはパスワード入力による分析中断履歴に対する詳細内訳が格納されることが好ましい。
【0133】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置の主要工程(準備工程、増幅(またはPCR)工程、混成化工程及び抗原−抗体反応)及び段階による進行率を、パーセント(%)、棒グラフ(bar graph)またはパイグラフ(pie graph)の形式で表示したり、残った時間を表示したりすることを特徴とする。
【0134】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、遠隔診断サーバーからバイオ分析装置及び診療装置による健康検診時期、病院訪問時期または薬服用時期を受信し、メッセージ伝達手段を通じてそれをユーザに通知する自動通知部をさらに具備することを特徴とする。
【0135】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置及び診療装置による健康検診時期、病院訪問時期または薬服用時期を自動生成し、メッセージ伝達手段を通じてそれをユーザに通知する自動通知部をさらに具備することを特徴とする。
【0136】
本発明において、メッセージ伝達手段は、通信ネットワークによる電子メール、文字/音声/動映像メッセージ、メッセンジャー(Messenger)や医療サービスウィンドウを通じた文字/音声/動映像メッセージの中から選択されたメッセージの伝達手段であることを特徴とする。
【0137】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、電話通話手段を提供するテンキー(TenKey)が設けられた電話パネルボタンまたは相手側の画像画面を提供することを特徴とする。
【0138】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、電話パネルは緊急(emergency)通話短縮ボタンと個人電話部をさらに具備することを特徴とする。
【0139】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、問診表を医療専門家から通信ネットワークを通じて受け取ったり、作成済みの問診表を医療専門家に再伝送したりすることを特徴とする。
【0140】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、指紋認識ソフトウェア、音声認識ソフトウェア、顔認識ソフトウェア、唇認識ソフトウェアまたは瞳孔(pupil)認識ソフトウェアをさらに備え、ユーザの身分認証が自動でできるようにすることを特徴とする。
【0141】
このためには、指紋認識装置、カメラまたはマイクがユーザの端末機と連結されていなければならないし、指紋認識装置はマウス(mouse)一体型とすることが好ましい。
【0142】
本発明の遠隔医療診断システムで、好ましくは、GUIは、医療専門家の診断結果による薬処方せん(medical prescription)に基づいて薬(medicine)購買が自動でできるように薬処方せんを薬局に伝送し、選択事項として、薬の配送が自動でできるように該当の薬局にユーザの住所が自動伝送されることを特徴とする。
【0143】
薬局は、ユーザの選択によって決定されることが好ましく、例えば、遠隔診断サーバーから提供されるユーザの居住地近くの薬局を、GUIを通じてユーザに提示することによって選択されることができる。
【0144】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、医療専門家の診療結果による薬処方せんに基づいて薬の購買が自動でできるようにした該当の薬局に薬の到着予想時間を要求したり、それを受信してメッセージ伝達手段によりユーザに通知することを特徴とする。
【0145】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオディスク、バイオチップまたは診療装置の測定データに基づいて数学的計算により自体分析し、その診断結果を、(i)数値形式、グラフ(graph)形式、上・中・下に区分した階段形式または推奨事項を危険数値(cutoff値)と対比して医療サービスウィンドウに表示する、()ユーザにメッセージ伝達手段により通知する、(iii)RFICに記録する、または、(iv)遠隔診断サーバーに伝送して格納する仮想医師を備えることを特徴とする。
【0146】
本発明において、この仮想医師は、ユーザ端末機にソフトウェア形態で常駐するもので、ユーザが診療装置またはバイオ分析装置の使用中にその状況をモニタリングするための少なくとも1つのカメラ、ユーザの音声を取り込むためのマイク、カメラにより撮影されたユーザに対する映像を分析して診療装置及びバイオ分析装置に対するユーザの誤りを発見し、その訂正を要求したり、使用案内及び指示をするためのスピーカー及びグラフ手段;及び、これらを処理するためのアルゴリズムを具備するソフトウェアで構成されることが好ましい。
【0147】
また、仮想医師のソフトウェアは、ユーザの音声を認識できる音声認識のためのソフトウェアをさらに具備することができる。
【0148】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、疾病履歴を管理する統計ソフトウェアを具備し、バイオ分析装置または診療装置による自体診断結果を履歴管理したり、推移変化を追跡管理したり、定期的に遠隔診断サーバーに通報することを特徴とする。
【0149】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置に必要な血液の採取及び注入に対する案内を仮想医師または医療専門家が実時間で患者に提供することを特徴とする。
【0150】
仮想医師または医療専門家が実時間で患者に血液の採取及び注入に対する案内を提供するためには、ユーザの血液採取及び注入過程を実時間でモニタリングしなければならない。
【0151】
これは、GUIと連結されたカメラあるいはバイオ分析装置が準備チャンバに対するサンプル注入に関する情報を、医療専門家に伝送するモニタリング部をさらに備えることによってなる。
【0152】
準備チャンバへのサンプル注入に対する判別方法は、先出願された特許“デジタルバイオディスクとデジタルバイオディスクドライブ装置及び方法”(KR 10-2005-0038765;2005.5.6)に詳細に例示されている。すなわち、準備チャンバへのサンプル注入有無の判別のために、準備チャンバ内にインピーダンス測定装置、イメージセンサーまたは光透過率測定装置が設けられる。
【0153】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、バイオディスクの準備チャンバに注入された血液が遠心分離または血清(血しょう)分離手段により分離された血清(血しょう)状態を点検して正常に血清(血しょう)が分離されたかを判別し、正常な血清(血しょう)分離ができなかった場合、警告メッセージ(warning message)をユーザに発したり、その事実を履歴管理項目に含めて格納することを特徴とする。
【0154】
血清(血しょう)が正しく分離されなかった場合は、不良血液であるか、血液採取と注入が正しく行われなかったことを意味し、この時の分析結果は信頼できない。
【0155】
一般に、遠心分離により血球成分は自重で沈むが、この時、上に浮かぶ淡黄色(straw color)の液体を血清(血しょう)という。
【0156】
正常に血清(血しょう)分離ができた場合、全体血液の約1/3が血清(血しょう)であるとともにその色は淡黄色をしており、これに関する情報は、GUIと連結されたバイオ分析装置の光透過率測定装置またはイメージ測定装置から提供される。
【0157】
一例において、バイオ分析装置内の光透過率測定装置は、血清は血球に比べて透過率が高いことに着目し、準備チャンバ内にレーザービームを投射し、反対側に光センサー設置して、準備チャンバ中の物質に対する透過率を測定することによって血清の分離程度及び分離された量を計測して得ることができ、この情報はGUIに伝達される。
【0158】
他の例では、血清と血球の正常分離有無に関する情報は、バイオ分析装置内のイメージ測定装置が準備チャンバを認識して血清の分離程度及び分離された量を映像計測することによって得ることができ、この情報はGUIに伝達される。
【0159】
光透過率測定装置またはイメージ測定装置により測定された準備チャンバの血清の分離程度と量は、遠隔診断サーバーに伝送されることが好ましい。
【0160】
血清の量は、定量分析において非常に重要である。反応強度を血清の量を考慮して算出することによって定量分析において測定データの正確度を向上させることができる。
【0161】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、定期的検査のみを義務として医療専門家との遠隔診断を通じて行うようにし、定期的検査期間を除けば、仮想医師が直接バイオ分析装置または診療装置から得た測定データを自体分析し、その診断結果を患者または遠隔診断サーバーに通報するホッピング(hopping)医療診断サービスを具備することを特徴とする。
【0162】
本発明において、仮想医師による診断結果は、GUIを通じて遠隔診断サーバーに自動格納されることが好ましい。
【0163】
本発明において、仮想医師による過去の診断結果を遠隔診断サーバーから受信してRFICに格納することが好ましい。
【0164】
すなわち、最近使用したバイオディスク上のRFICの内容を読み取ることによって患者の過去病歴及び測定履歴がわかる。
【0165】
定期検査期間は、1ケ月、6ケ月または1年の間隔とすることが好ましい。
【0166】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、定期的検査期間でなくても、ユーザが希望する場合、仮想医師により異常兆候がとらえられた場合、仮想医師による診断サービス回数が一定回数以上である場合、または、最後に医師から遠隔診断サービスを受けて以来一定期間(例:6ケ月)が経過した場合は、義務として医師との遠隔診断が行われるようにするホッピング医療診断サービスを具備することを特徴とする。
【0167】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、RFIC(電子タグ)またはバーコードにより認識された製品IDによって該当のバイオディスクまたはバイオチップが環境汚染検査用の製品であるか判断することを特徴とする。
【0168】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、製品IDによって該当のバイオ分析装置または診療装置が環境汚染検査用製品であるか判断することを特徴とする。
【0169】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、製品IDによって該当のバイオ分析装置または診療装置が環境汚染検査用製品と判断された場合、医療専門家選択ウィンドウには医師の代わりに環境専門家が提示される。
【0170】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、環境汚染検査用バイオ分析装置に対してGUIまたはバイオ分析装置の遠隔制御権が環境専門家により環境専門家に譲渡されたり解除されることを特徴とする。
【0171】
環境専門家がGUIまたはバイオ分析装置に対して遠隔制御権を確保するためには、まず、該当のバイオ分析装置及び診療装置が連結された端末機に接続しなければならない。この場合、環境専門家は、遠隔診断サーバーまたは環境監視サーバーを通じて接続しようとする端末機のアドレス(address)を提示することによって接続することができる。
【0172】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、環境汚染検査用バイオ分析装置に対するGPS(Global Positioning System)による位置情報を遠隔診断サーバーまたは環境監視サーバーに提供することを特徴とする。
【0173】
GPS(Global Positioning System)による位置情報は、バイオ分析装置に位置情報受信部をさらに備え、バイオ分析装置に携帯電話を連結することによってGUIに提供されることが好ましい。
【0174】
環境専門家にGUIまたはバイオ分析装置の制御権が譲渡された場合は、環境専門家は、GUI上の全ての機能選択ボタンを遠隔で制御したりバイオロボットの動きを遠隔で制御することができる。
【0175】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、環境監視サーバーは、全国に分布しているユーザ端末機別に環境汚染実態に関する情報を格納することを特徴とする。したがって、環境監視サーバーから全国における環境汚染実態を把握できる。上記バイオロボットは、環境汚染または空気汚染による自然の状態を測定するために周期的に水または空気などを採集し、バイオ分析装置に自動でローディングするための採集手段及びローディング手段を備え、遠隔医療診断システムにより環境に対する遠隔診断サービスを受けることができる。このようなバイオロボットは、全国に分散して設置されることができ、太陽エネルギーにより駆動することが好ましい。バイオロボットは、周辺温度または木の葉の色などを感知するための温度センサー、イメージセンサーまたは光センサーをさらに備えることが好ましい。
【0176】
バイオロボットは、センサーにより感知された信号をバイオ分析装置に無線通信手段によって伝達することが好ましい。
【0177】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、汚染履歴を管理する統計ソフトウェアを備え、バイオ分析装置または診療装置による自体診断結果を履歴管理したり、推移変化を追跡管理したり、定期的に環境監視サーバーまたは遠隔診断サーバーに通報及び格納したり、異常兆候発見時に環境専門家にメッセージ伝達手段により通報することを特徴とする。
【0178】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置に必要な環境汚染候補対象物質の採取及び注入に対する案内を仮想医師または環境専門家のユーザに提供することを特徴とする。
【0179】
本発明の他の目的を達成するために、本発明は、遠隔診断サービスを提供する該当のウェブサイトからGUIプログラムをユーザの端末機に設置する段階;GUIプログラムを実行させた後、会員加入のためにカードリーダーにカードを挿入する段階;ユーザのカード情報がGUIにより読み出されて遠隔診断サーバーに伝送される会員加入段階または会員認証段階;ホッピング(hopping)医療診断サービスの詳細内訳設定段階;以降、会員加入内訳と加入完了をユーザに通報する通知段階を具備する、本発明による遠隔医療診断システムを用いる遠隔医療診断方法を提供する。
【0180】
ホッピング医療診断サービスの詳細内訳(義務定期検査(定期検診)期間間隔、仮想医師による連続診断サービスの制限回数、カットオフ(cutoff)値などのパラメータ)は、患者の過去病歴、患者の現在病歴、医師の所見、性別、年齢、疾病によって変わることが好ましく、医療専門家の判断により決定されることが最も好ましい。
【0181】
初期会員加入時にはホッピング医療診断サービスの詳細内訳が初期値(default)に設定されることが好ましく、遠隔診断サービス終了ごとに医療専門家が診断結果内容に基づいて変更することができる。
【0182】
本発明において、ホッピング医療診断サービスの詳細内訳のうち義務定期検査(定期検診)期間間隔は6ケ月、仮想医師による連続診断サービスの制限回数は10回〜30回と、初期値が設定されることが好ましい。
【0183】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、会員加入段階は、個人IDと個人暗号設定段階をさらに具備することを特徴とする。
【0184】
本発明の他の目的を達成するために、本発明は、バーコードまたはRFICを備えるバイオディスクまたはバイオチップにサンプルを注入し、生物学的、化学的または生化学的反応を行う段階;
バイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに伝送してバイオ分析装置の製品認証を行い、認証されたバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに登録するバイオ分析装置の製品認証及び登録段階;
バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備えたバイオ分析装置によりバイオディスクまたはバイオチップを認証する段階;
バイオ分析装置を用してバイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、測定データを得る段階;
RFICに測定データ及びバイオ分析装置の製品IDを記録する段階;
通信ネットワークを通じてバイオ分析装置からの測定データを遠隔診断サーバーに送信する段階;
相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想専門家をユーザに連結することにより、医療専門家または仮想専門家がユーザに相談サービスを提供する段階;
ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間が経過した場合、ユーザと仮想専門家との相談サービス連結を遮断する段階;及び
定期検診期間以前であっても、優先連結要請信号を受信すれば優先してユーザを医療専門家に連結する段階を具備する遠隔診断方法を提供する。
【0185】
本発明において、バイオ分析装置の製品認証は、遠隔診断サーバーを通じて行われるのに対し、バイオディスクまたはバイオチップの認証は、バーコードまたはRFICを読む読み取り機を内蔵しているバイオ分析装置により行われる。この場合、遠隔診断サーバーとの連結ができない地域でバイオディスク及びバイオチップの製品認証が可能となり、ポータブル(portable)バイオ分析装置に特に有効である。すなわち、バイオディスクまたはバイオチップの製品認証は、遠隔診断サーバーとの連結なしにも、バーコードまたはRFICを読む読み取り機を通じてバイオ分析装置が直接行うことができる。
【0186】
遠隔診断サーバーとの連結ができない地域で測定されたバイオディスクまたはバイオチップの測定データと該当のバイオ分析装置の製品IDは、RFICに格納され、以降、遠隔診断サーバーと連結されたバイオ分析装置にバイオディスクまたはバイオチップをローディングすると、RFICに格納された測定データと測定当時に使用されたバイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーに伝送される。
【0187】
もし、測定当時に使用したバイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーのID登録部に既に登録されていないと、測定データは遠隔診断サーバーにより無効と判定され、仮想医師あるいは医療専門家から遠隔診断サービスを受けることができない。
【0188】
測定当時に使用されたバイオ分析装置の製品IDがRFIC内に格納される、または、RFIC内に格納された測定当時のバイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーに伝送されることによって、次のような利点が得られる。第一に、有効期間の過ぎたバイオ分析装置または廃棄されたバイオ分析装置によりバイオディスク及びバイオチップが分析されたか否かを遠隔診断サーバーで把握できる。すなわち、バイオ分析装置の追跡管理が容易なため、遠隔診断時に発生しうる医療事故を予防することができる。第二に、バイオ分析装置無しで、RFIC読み取り機の内蔵された携帯電話あるいはRFIC読み取り機により過去に分析し終えたバイオディスク及びバイオチップの測定データを読み取る時、測定当時に使用されたバイオ分析装置を容易に把握できる。
【0189】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、遠隔診断サーバーと連結されたバイオ分析装置にバイオディスクまたはバイオチップをローディングすると、RFICに格納された測定データと測定当時に使用されたバイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーに伝送される段階;及び、バイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーのID登録部に登録されているか判別する段階をさらに具備することを特徴とする。
【0190】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、定期検診期間以前に仮想医師により処理された過去の累積された医療データが、定期検診期間に、医療専門家に一括提供される段階をさらに具備することを特徴とする。
【0191】
また、本発明は、バイオディスクまたはバイオチップがバイオ分析装置にローディング(loading)されたか否かをチェックする待機段階;待機段階間中にバイオディスクまたはバイオチップがローディングされると、ユーザのモニタにGUIが自動または手動で活性化されて表示されるGUI活性化段階;バイオ分析装置を駆動するための制御命令を時間帯別に順に発生してバイオ分析装置に送出する自動分析段階;自動分析完了時に、分析サイトに対する測定データをバイオ分析装置から受信する段階;及び、測定データを遠隔診断サーバーに送出する段階を具備する、本発明による遠隔医療診断システムを用いる遠隔医療診断方法を提供する。
【0192】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、バイオ分析装置に必要な血液の採取及び注入に対する案内と指示を、仮想医師または遠隔地の療専門家が実時間で患者に提供する血液の採取及び注入監視段階をさらに具備することを特徴とする。
【0193】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、バイオ分析装置による血液の遠心分離または血清(血しょう)分離手段により分離された血清(血しょう)状態を点検して正常に血清(血しょう)が分離された否かを判別し、正常に血清(血しょう)分離ができなかった場合、警告メッセージ(warning message)をユーザに知らせるとともに、このような事実を履歴項目に記録する血清(血しょう)分離監視段階をさらに具備することを特徴とする。
【0194】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、バイオディスク、バイオチップ、バイオ分析装置または診療装置の製品IDを読み取るための製品ID読み取り段階をさらに具備することを特徴とする。
【0195】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、バイオディスク、バイオチップまたは診療装置の製品IDに対応する駆動ソフトウェアがGUIに具備されていない場合、遠隔診断サーバーに該当の製品IDを送出し、インターネット上で駆動ソフトウェアを新しくダウンロードしてアップグレードする段階をさらに具備することを特徴とする。
【0196】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、自動分析段階は、検体からDNAサンプルを準備するための準備(Preparation)工程;DNAを分析サイト内の捕獲プローブ(capture probe)と混成化する混成化(hybridization)工程;及び、分析サイト中の反応結果を分析する分析工程を行うようにバイオ分析装置に制御命令を上記の工程別に送出する段階を具備することを特徴とする。
【0197】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、自動分析段階は、準備工程段階の後にDNAサンプルを増幅するためのDNA増幅工程を行うように、バイオ分析装置に制御命令を送出する段階をさらに具備することを特徴とする。
【0198】
本発明の遠隔医療診断方法において、他の側面として、自動分析段階は、検体から血清または抗原を分離する準備工程;抗原とラベル(label)間に“ラベル−抗原の結合体”を形成するラベリング工程;“ラベル−抗原の結合体”と捕獲プローブ(免疫プローブ)間に抗原−抗体結合反応を起こさせる免疫反応工程;分析サイトを洗浄または乾燥する洗浄工程を行うように、バイオ分析装置に制御命令を上記の工程別に送出する段階を具備することを特徴とする。
【0199】
本発明の遠隔医療診断方法において、更に他の側面として、自動分析段階は、検体から血清または抗原を分離する準備工程;抗原と捕獲プローブ(免疫プローブ)間に抗原−抗体結合反応を起こさせる免疫反応工程;分析サイトを洗浄または乾燥する洗浄工程を行うように、バイオ分析装置に制御命令を上記の工程別に送出する段階を具備することを特徴とする。
【0200】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、自動分析段階は、バイオディスクの回転及び停止とバルブの開閉動作を行うように、バイオ分析装置に制御命令を送出する段階をさらに具備することを特徴とする。
【0201】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、医療専門家を選択する段階、問診表を医療専門家から受信する段階、作成された問診表を医療専門家に伝送する段階、診療装置を使用した医療専門家または仮想医師による診療段階、薬処方せんに基づいて薬購買がなされる段階、診断結果及び医療データを遠隔診断サーバーに伝送する段階、バイオ分析装置の履歴管理内容を遠隔診断サーバーに伝送する段階、Q&Aを行う段階、及びカードによる決済を承認する段階から選択された一つ以上の段階をさらに具備することを特徴とする。
【0202】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、医療専門家選択ウィンドウで仮想医師を選択すると、バイオ分析装置及び診療装置の使用の間に、仮想医師がその使用法を案内したりモニタリングし、使用上誤りがある場合、該誤りを訂正するように仮想医師がユーザに要求する、仮想医師による診療段階をさらに具備することを特徴とする。
【0203】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、医療専門家選択ウィンドウで医師を選択すると、バイオ分析装置及び診療装置の使用の間に、医師がその使用法を案内したりモニタリングし、使用上誤りがある場合、該誤りを訂正するように医師がユーザに要求する段階をさらに具備することを特徴とする。
【0204】
GUIは、ユーザが遠隔診療サービスを提供する遠隔診断サーバーに加入した後、ユーザ端末機にバイオ分析装置が連結される場合にのみ、“分析開始”ボタンが活性化されることを特徴とする。
【0205】
あるいは、加入しないまま“分析開始”ボタンを押し、“加入してください”という文字メッセージまたは音声メッセージを出させることもできる。
【0206】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、仮想医師による診療段階は、ユーザの身体をカメラで認識し、2次元または3次元アニメーションツール(animation tool)または仮想現実ツール(Virtual Reality tool)を用いたグラフィック処理により、ユーザ身体を実時間で摸写(mimesis)した摸写グラフィックを医療サービスウィンドウに表示する段階;診療装置の使用方法を使用段階別及び診療機器別に順に音声命令として発生させ、スピーカーを通じてユーザに指示する段階;実時間摸写グラフィック上に記号(symbol)を重ねて表現し、診療装置の使用方法をユーザに指示する段階;診療装置に対するユーザの使用状況をカメラによりモニタリングしながらユーザの行動をグラフィック上に実時間で表現または摸写する段階;カメラにより診療装置に対するユーザの使用状況をモニタリングしながらユーザの行動をグラフィック上に実時間で表現または摸写しながら誤りの訂正を要求する段階;実時間摸写グラフィック上に診療装置の標準診療位置情報と現在の診療装置の位置情報をそれぞれ異なる記号を用いて重ねて表現することによって、ユーザが標準診療位置から逸脱した度合を自覚できるようにする情報を実時間で提供する診療位置情報提供段階;診療装置により計測された測定データを格納したり遠隔診断サーバーに伝送する段階;診療装置により計測された測定データを“診療ソフトウェア"により自体分析し、ユーザに診断結果を通報する段階の中から選択された一つ以上の段階を具備することを特徴とする。
【0207】
ここで、記号は、付加的な文字説明、指示線、カーソル(cursor)、矢印、数字、特殊記号及び文字、及びこれらの点滅(blinking)動作による標識とすることが好ましい。
【0208】
カメラは、左側に1台、右側に1台とするか、上側に1台、下側に1台とすると好ましい。
【0209】
カメラを1台のみ使用すると、物体の遠近感に関する情報が得難い。カメラを左右または上下に配置すると、事物を3次元的に撮影でき、ユーザの診療装置の使用状況及び行動を立体的にモニタリングすることができる。この場合、主に3角測量法(triangulation)のような手法を用いることができ、これは当業者には公知のものである。
【0210】
カメラは、可視光線、赤外線、紫外線または蛍光カメラのいずれかとすることが好ましい。
【0211】
また、カメラは、1次元または2次元アレイ(array)カメラとすることが好ましい。また、アレイカメラは見る角度(angle)がそれぞれ異なると好ましい。
【0212】
診療装置は、診療装置の少なくとも1箇所に特殊マーカー(marker)が付着またはペインティング(painting)されているものが好ましい。
【0213】
特殊マーカーはカメラによく感知されるもので、ビデオ追跡(video tracking)、動き追跡(motion tracking)、捕捉及び基準座標設定、診療装置認識(recognition)、セグメンテーション(Segmentation)に有利である。
【0214】
診療装置認識は、物体認識(object recognition)手法を利用することができ、物体認識及びセグメンテーションは当業者には公知の技術で、文献“Digital Image Processing, 2nd edition, Rafael C. Gonzalez and Ricahrd E.Woods, Prentice Hall, 2002”によく開示されている。
【0215】
特殊マーカーは、反射ペイント、夜光ペイント、蛍光ペイントのようなペイント類、または、少なくとも1個で構成されたLED(Light emitting Diode)とすることができる。
【0216】
この特殊マーカーにより診療装置の3次元空間における位置及び配向(orientation)を把握することができ、マーカーの位置を時間的に累積追跡することによってユーザの診療装置の使用状況を実時間で追跡したりモニタリングしたりすることができる。
【0217】
診療装置の電源は、電磁気誘導により供給される、太陽電池により供給される、または、充電式バッテリーにより供給されることが好ましい。充電式バッテリーは、ユーザ端末機のUSBまたは入出力ポートに連結されて充電されることが好ましい。
【0218】
アニメーションツール(animation tool)は、OPENGL、3D Studio MAXのようなグラフィック道具で、これはアニメーション専門家には広く知られており、その使用方法は当業者には公知である。
【0219】
診療ソフトウェアは、体温計、血圧計、カメラ、聴診器、体脂肪測定機、動脈硬化診断機、超音波映像診断機、尿検査装置、脈拍計、採血装置、心電図計、X-Ray装置、酸素飽和度検査装置、痴呆検査装置、CAT(Computerized Axial Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、カプセル内視鏡、拡大鏡、カメラ一体型拡大鏡、医療計測機器、生体信号感知装置、生体信号(糖尿、肥満、血圧、脈拍、心電図、体温など)を測定できる機能を有するバイオシャツの中から選択された医療装備により計測された信号を分析して診断結果を算出するための医療専門家らのノウハウ(Know how)及び知識が総体的に反映されたソフトウェアである。
【0220】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、診療装置に対応する診療装置のプロトコルと分析アルゴリズムを含む“診療ソフトウェア”を含む駆動ソフトウェアがGUIに含まれていない場合、インターネット上で該当の駆動ソフトウェアを新しくダウンロードしてアップグレードする段階をさらに具備することを特徴とする。
【0221】
仮想現実ツール(VR tool)は、仮想帽子(VR cap)及び仮想手袋(VR gloves)をさらに具備し、ユーザの3次元的な位置、配向(orientation)情報、診療装置の3次元空間の使用状況に関する情報をユーザ端末機または医療専門家に提供することを特徴とする。
【0222】
仮想現実ツール(VR tool)は、仮想眼鏡(VR glasses)をさらに具備し、VR医師を提供することを特徴とする。
【0223】
仮想眼鏡は、仮想医師または医療専門家があたかも3次元空間上でユーザの傍で話し合っているかのように、診療装置の使用法または診断法を指示するVR医師(Virtual Reality Doctor)を視覚的に提供することを特徴とする。
【0224】
ユーザは、仮想眼鏡を通して仮想医師または医療専門家の指示や命令を見ることによって円滑に意思疎通ができる。
【0225】
VR眼鏡、VR帽子、VR手袋、診療装置及びバイオ分析装置は、ユーザ端末機と有線または無線で連結されることが好ましい。
【0226】
無線連結は、赤外線通信、ブルートゥース(bluetooth)通信またはRF通信によってなることを特徴とする。
【0227】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、医療専門家による診療段階は、ユーザの身体をカメラで認識してそれを医療専門家に実時間伝送したり、医療サービスウィンドウに表示したりする段階;診療装置の使用方法を使用段階別に順に遠隔医師が音声命令として発生し、スピーカーを通じてユーザに指示する段階;医療専門家から提供されるカーソル(cursor)または矢印(arrow)表示または指示線を医療サービスウィンドウに重ねて診療装置の使用方法をユーザに指示する段階;カメラにより診療装置に対するユーザの使用状況を医療専門家がモニタリングしながら誤りの訂正を要求する段階;診療装置により計測された測定データを格納したり遠隔診断サーバー及び医療専門家に伝送したりする段階;診療装置により計測された測定データを医療専門家により分析し、その診断結果を、メッセージ伝達手段を通じてユーザに通報する段階を具備することを特徴とする。
【0228】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、ユーザによる診療段階は、診療装置に対するユーザの使用状況をカメラで認識してそれを録画する使用状況記録段階;診療装置により計測された測定データ及び使用状況記録内容を遠隔診断サーバー及び医師に伝送する段階;計測された測定データ及び使用状況記録内容を医師が分析した後、その診断結果を、メッセージ伝達手段を通じてユーザに通報する段階を具備することを特徴とする。
【0229】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、仮想医師、医療専門家またはユーザによる診療段階は、カメラの位置合わせをするためにユーザとカメラ間の位置合わせ要求をユーザに指示する段階;ユーザとカメラ間の位置合わせ、焦点及び倍率などが実時間で自動調節されたり、医療専門家により遠隔調節されたり、“カメラ環境設定”ボタンをユーザがクリックすることによって調節されるカメラトラッキング(tracking)段階;及び、“診療装置種類選択”ボタンにより診療装置を選択する段階の中から選択された一つ以上の段階をさらに具備することを特徴とする。
【0230】
カメラトラッキング段階では、カメラに連結されたステップモーター(step motor)及びこれに連結されたギア(gear)の正逆回転によって2次元空間または3次元空間上で自由にカメラが整列されることが好ましい。
【0231】
カメラの焦点及び倍率の自動調節は、当業者には公知の技術である。
【0232】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。図面中、同一の構成要素には同一の参照符号を付する。
【0233】
図1は、本発明の一実施形態によるインターネットを用いた遠隔医療診断システムの構成を示すブロック図である。
【0234】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による遠隔医療診断システムは、遠隔診断サービスを提供する遠隔診断サーバー30aと、インターネット20を介して連結され、遠隔診断サーバー30aを通じて互いに通信する複数のユーザ端末機10a及び複数の医療専門家端末機10bとを具備してなる。
【0235】
遠隔診断サーバー30aは、インターネット20を通じて遠隔診断を要請するユーザ端末機10aと、この要請に応じて遠隔診断サービスを提供する医療専門家端末機10bとが実時間通信できるように連結する構成要素で、ユーザDB50a、医療専門家DB50b、課金DB50c、診断内訳及び履歴管理内容を格納している履歴(history)DB50dを具備し、また、ユーザに遠隔診断サービス及び薬購買に対する利用料金を徴収・決済・認証するための課金サーバー30b、医療保険社のサーバー40a、カード会社のサーバー40b、銀行サーバー40c、薬局サーバー40d、課金事項及び遠隔診療内訳をユーザに無線で伝送したり、無線通信網を通じてユーザの無線端末機(携帯電話、無線PDA等)と医療専門家の端末機10bとを連結させたりするための無線通信サーバー40eに連結される。
【0236】
医療専門家が医療専門家端末機10bを用いて遠隔診断サーバー30aを通じて遠隔診断サービスを提供するためには、まず、医療専門家は、医療専門家端末機10bを用いて遠隔診断サーバー30aに接続して会員加入または登録を行わなければならない。会員加入または登録のためには、医療専門家のID、パスワード、名前、年齢、職業、専門分野、所属会社、写真、学歴、経歴、資格などの情報が必要であり、これら医療専門家の情報は上記加入または登録手順を経て遠隔診断サーバー30aの医療専門家DB50bに格納されて管理される。したがって、当該医療専門家が医療専門家端末機10bを用いて遠隔診断サーバー30aに接続すると、遠隔診断サーバー30aは、医療専門家DB50bを用いて会員認証した上で医療専門家のための医療相談ウィンドウを開設し、この医療専門家は、開設された医療相談ウィンドウを通じて実時間でユーザに遠隔診断サービスを提供できる。
【0237】
医療専門家の場合と同様に、遠隔診断サービスを要請するユーザも、ユーザ端末機10aで遠隔診断サーバー30aを通じて遠隔診断サービスを受けるためには、ユーザ端末機10aを用いて遠隔診断サーバー30aに接続し、下記2つの方法のいずれかを選択して会員加入または登録をしなければならない。
【0238】
一つの方法は、ユーザが会員として加入または登録するためには、ユーザの個人ID、パスワード、名前、国籍、住民登録番号、電子メール、職業、専門職種、住所、電話、携帯電話、生年月日、性別、過去病歴、家族病歴などの情報が必要とされ、これらのユーザ情報は会員加入または登録手順を経て遠隔診断サーバー30aのユーザDB50aに格納されて管理される。
【0239】
また、ユーザの会員登録時に、ユーザの取引銀行名、預金主、口座番号、クレジットカード番号などの情報がさらに要請され、これら要請された情報も課金DB50cに格納されて管理される。
【0240】
もう一つの方法は、カードリーダー99にカード(card)を挿入し、すると、遠隔診断サーバー30aはカードリーダー99により読み出された個人の情報を受信し、ユーザDB50aに格納して管理する。この時、遠隔診断サーバー30aは、カードが銀行の現金及び直払いカードである場合は、銀行サーバー40cにカードの有効性を照会し、クレジットカードの場合は、カード会社サーバー40bにカードの有効性を確認し、電子医療保険カードの場合は、医療保険サーバー40aにカードの有効性を確認する。その後、ユーザは個人ID、パスワードを設定し、それを付与してもらう。
【0241】
また、ユーザの会員登録時に、カード情報が課金DB50cに格納されて管理されるようにする。
【0242】
カードリーダー99は、ユーザ端末機のモニタの縁部に埋め込まれて一体化することが好ましい。
【0243】
ユーザがユーザ端末機10aを用いて遠隔診断サーバー30aに接続すると、遠隔診断サーバー30aは、ユーザDB50aを用いて会員認証し、ユーザは、遠隔診断サーバー30aにより提供された医療専門家のうち一人を選択し、その医療専門家から遠隔診断サービスまたは医療相談サービスを受けることができる。
【0244】
課金DB50cは、ユーザ端末機10aと医療専門家端末機10bが遠隔診断サーバー30aに接続して遠隔診断サービスを利用する時間をモニタリングし、サービス利用時間及び医療専門家により既に設定された遠隔診断サービス費用に基づいてユーザ別課金内訳をユーザ端末機10aに伝送し、この課金内訳を受信したユーザが利用料金を決済承認すると、連係された医療保険サーバー40a、銀行サーバー40c、カード会社サーバー40bなどに決済認証を要請し、ユーザにサービス利用料金を支払わせる。
【0245】
この時、利用料金支払は、カードリーダー(card reader)99にカードを挿入したり電子貨幣によって行われることができる。
【0246】
ユーザ端末機10aは、インターネット20で連結されて双方向通信可能なコンピュータなどの有無線IT情報端末機で、遠隔診断サーバー30aに接続して通信ネットワークを通じて医療専門家端末機10bから遠隔診断サービスを受け、画像、音声及び文字チャットを可能にするためにカメラ15、ヘッドセットまたはマイク14などを備えることが好ましい。
【0247】
医療専門家端末機10bは、インターネットで連結されて双方向通信可能なコンピュータなどの有無線IT情報端末機で、遠隔診断サーバー30aに接続して通信ネットワークを通じてユーザ端末機10aから要請された遠隔診断サービスを提供し、ユーザ端末機10aと同様に、画像、音声及び文字チャットを可能にするためにカメラ15、ヘッドセットまたはマイク14などを備えることが好ましい。参照符号11はマウス、参照符号100はバイオ分析装置、101は診療装置を表す。
【0248】
本発明において、ユーザがバイオ分析装置及び診療装置を用いて医療診断を受ける方法には、大きく三つのものがある。
【0249】
第一の医療診断方法は、一括的に医師から医療診断を受けることである。すなわち、最初から、遠隔診断サービスを要請し、バイオ分析装置及び診療装置の使用方法などに対する医師の指示命令に従ってこれら装置から測定データを得た後、この測定データに対する診断を医師に要請する方法である。
【0250】
第二の医療診断方法は、ユーザはGUIから提供する仮想医師の指示命令に従ってバイオ分析装置及び診療装置から測定データを得て、以降、この測定データに対する診断を医師に依頼するために遠隔診断サービスを要請する方法である。
【0251】
第三の医療診断方法は、一括的に仮想医師から医療診断を受けることである。すなわち、バイオ分析装置及び診療装置に対してGUIから提供する仮想医師の指示命令に従ってこれらの装置から測定データを得て、以降、この測定データに対する診断を仮想医師に依頼する方法である。
【0252】
第一の医療診断方法は、バイオ分析装置及び診療装置の使用法がよくわからないユーザに有利であるが、利用料金が高いという短所がある。一方、第二の医療診断方法は、利用料金が非常に安価ではあるが、誤診の危険がある。
【0253】
そこで、本発明の遠隔医療診断システム及び方法においては、費用問題と誤診の問題を克服するために、上述の3つの医療診断方法を下記のように組み合わせることが好ましい。
【0254】
すなわち、本発明は、定期的検査(例:1ケ月に1回)に対してのみ義務として第一または第二の医療診断方法により遠隔診断サービスを受け、定期的検査(定期検診)期間以外の場合に対しては、第三の医療診断方法、すなわち、仮想医師の案内に従ってバイオ分析装置または診断装置から測定データを得て、仮想医師が直接この測定データを分析して診断結果を患者に通報する遠隔医療診断システム及び方法を提供することができる。
【0255】
また、本発明は、定期的検査期間でなくても、ユーザが希望する場合、仮想医師により異常兆候がとらえられた場合、仮想医師による診断サービス回数が一定回数以上である場合、または、最後に医師から遠隔診断サービスを受けて以来一定期間(例:6ケ月)が経過した場合は、義務として第一の医療診断方法により医療サービスを受ける遠隔医療診断システム及び方法を提供することを特徴とする。
【0256】
以下では、前述した医療診断方法の組み合わせによる医療サービスを“ホッピング(hopping)医療診断サービス”と呼ぶ。
【0257】
本発明は、検査時点ごとに遠隔地の療専門家の指示命令に従ってバイオ分析装置及び診療装置から測定データを得て、以降、その測定データに対する診断及び評価を医師に要請する定期検診段階と、この定期検査時点以外は、仮想医師の指示命令に従ってバイオ分析装置及び診療装置から測定データを得て、以降、その測定データに対する診断及び評価を仮想医師に依頼する非定期検診段階とを組み合わせることによって、定期検査は、上記の定期検診段階によって医師から遠隔診断サービスを受け、定期検査以外の場合は、上記の不定期検診段階によって仮想医師から医療診断サービスを受けるホッピング医療診断サービスを具備することを特徴とする遠隔医療診断方法を提供する。
【0258】
本発明において、ホッピング医療診断サービスは、上記の定期検診がされていないか定期検診期間が超過した場合は、不定期検診のためのGUIが活性化されない、または、不定期検診段階が行えないことが好ましい。
【0259】
すなわち、仮想医師による不定期検診を受けるためには、必ず患者は医師との定期検診を義務として履行しなければならない。
【0260】
また、本発明の仮想医師は、乳癌自己診断法、前立腺炎自己診断法、憂鬱症自己診断法のような自己診断療法をユーザに提供することを特徴とする。
【0261】
図1を参照して、本発明による遠隔医療診断システムを通じてユーザがユーザ端末機10aで遠隔診断サーバー30aに接続し、医療専門家から遠隔診断サービスを受ける方法について説明する。
【0262】
ここで、ユーザが遠隔診断サービスを要請する前に、医療専門家は、あらかじめ医療専門家端末機10bを用いて遠隔診断サーバー30aに接続し、遠隔診断サーバー30aの医療専門家DB50bに格納された医療専門家情報の確認を通じて会員認証を受けた後、遠隔診断サービスを提供するための医療相談ウィンドウを開設していると仮定する。
【0263】
まず、ユーザがユーザ端末機10aを通じて遠隔診断サーバー30aに接続すると、遠隔診断サーバー30aは、ユーザの個人ID及びパスワードを要請する。この時、ユーザが個人ID及びパスワード(個人暗号)を入力するか、カードリーダー99にカードを挿入すると、遠隔診断サーバー30aは、ユーザDB50aに格納されたユーザ情報に基づいてユーザの会員登録有無を確認し、ユーザ認証を行う。
【0264】
ユーザ認証の後に、遠隔診断サーバー30aは、現在医療相談ウィンドウを開設している医療専門家をユーザに提示し、ユーザは、所望の医療専門家をクリックして選択する。
【0265】
選択された医療専門家が仮想医師でない場合、遠隔診断サーバー30aは、ユーザ端末機10aに医療相談ウィンドウを駆動させ、遠隔診断サービスを要請したユーザ端末機10aと選択された医療専門家端末機10bとを連結させ、インターネットを通じて実時間で遠隔診断サービスが行われるようにする。
【0266】
一方、選択された医療専門家が仮想医師である場合は、GUI上の仮想医師を通じて遠隔診断サービスが行われるようにする。
【0267】
本発明において、定期検診期間中には医療専門家のみを選択でき、この期間中には仮想医師による診断サービスを受けることができない。
【0268】
遠隔診断サービスが終了すると、ユーザ端末機10aと医療専門家端末機10bは駆動された医療相談ウィンドウを終了し、遠隔診断サーバー30aは、遠隔診断サービスの開始時間及び終了時間、すなわち、サービス利用時間をチェックして課金DB50bに格納及び管理されるようにする。
【0269】
遠隔診断サーバー30aは、課金DB50bに格納されたサービス利用時間及び医療専門家により既に設定された相談費用に基づいてユーザ別課金内訳をユーザ端末機10aに伝送し、この課金内訳を受信したユーザが利用料金を決済承認すると、連係された銀行サーバー40c、カード会社サーバー40b、医療保険サーバー40aなどに決済認証を要請し、ユーザにサービス利用料金を支払わせる。
【0270】
図2は、本発明の一実施形態による遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【0271】
図2を参照すると、GUI200は、ユーザに遠隔医療診断システムへの便利な接近性を提供するために様々なボタンとウィンドウ(window)を具備する。
【0272】
参照符号301は、機能選択ボタンが備えられたボタンパネルであり、303はバイオ分析装置の進行率を表示するための進行率表示ウィンドウである。
【0273】
参照符号302aは、使用するバイオ分析装置を選択するためのボタンが並んでいるパネル(pannel)であり、302bは、使用する診療装置を選択するためのボタンが並んでいるパネルである。また、参照符号304は、文字でチャットするための文字チャットウィンドウである。
【0274】
GUI200は、ユーザ端末機10aとバイオ分析装置100間の有線または無線連結した通信手段により、ユーザ端末機10aに連結したバイオ分析装置100の動作状態及び進行状態を実時間モニタリングしたり、バイオ分析装置100に制御命令を送出してバイオ分析装置100の動作を制御する。すなわち、GUI200は、ユーザ端末機10aにバイオ分析装置100の連結有無を確認し、バイオ分析装置にバイオディスクまたはバイオチップがローディングされたか否かを確認した後、“分析開始”ボタン301aがクリックされると、GUI200は、バイオ分析装置を駆動するための制御命令を該当のプロトコル(protocol)にしたがって時間帯別に順に発生させてバイオ分析装置100に送出する。また、GUI200は、バイオ分析装置100により分析が完了すると、バイオ分析装置100から測定データを受信する。
【0275】
参照符号300は、バイオ分析装置100の測定データを数値、グラフまたは上・中・下の階段形式で表示したり、診療装置101の測定データを数値、グラフまたは上・中・下の階段形式で表示したり、バイオ分析装置100または診療装置101による診断結果を表示したり、問診表及びQ&Aを表示したり、バイオ分析装置100や診療装置101の使用状況を実時間摸写グラフィックでディスプレイしたり、医療専門家によるバイオ分析装置100または診療装置101の使用方法を表示したり、課金内訳を表示したり、医療専門家から受けた医療データまたは薬処方せんを表示したり、DVD、TV、DMBまたはマルチメディアを視聴するためのウィンドウを提供したり、インターネットサーフィンまたは文書作業をするためのウィンドウを提供したり、電話通話時に電話機テンキー(tenkey)ボタン及び相手側の画像画面を提供したり、遠隔診断サービス及びGUIに関連した情報入力及び付加文字メッセージをユーザに通知したり、メッセンジャー伝達手段による通知内容をユーザに表示したりするための医療サービスウィンドウである。
【0276】
また、GUI200は、バイオ分析装置100の測定データ、問診表、Q&A、遠隔診断中の診断内訳情報または医療データを遠隔診断サーバー30aに格納したり、医療専門家に送信するための“遠隔伝送”ボタン403;医療専門家または遠隔診断サーバー30aから診断結果、薬処方せん、問診表、Q&A、医療データまたは課金内訳を受信するための“遠隔受信”ボタン404;課金内訳を確認するための“課金内訳確認”ボタン402;電子貨幣、カードまたは携帯電話番号を用いて遠隔診断サービス利用金額に対する決済を承認するための“決済承認”ボタン405;問診表を編集したり見たりするための“問診表”ボタン400;Q&Aを作成したり見たりするための“Q&A”ボタン404;仮想現実道具による仮想現実遠隔診断モードを設定するための“VRON/OFF”ボタン501;医療専門家を選択するための医療専門家選択ウィンドウ600a,600b;病院と薬局を選択するための病院選択ボタン500a及び薬局選択ボタン500b;GUIの“遠隔制御権”を選択された医療専門家に譲渡するための“制御権移譲”ボタン502を具備する。
【0277】
GUI200の“遠隔制御権”を選択された医療専門家に譲渡した場合、医療専門家は、ユーザ端末機10aのGUI200を遠隔制御できる。従って、この時、ユーザはGUI200の使用法を知らなくても、遠隔制御権を所有している医療専門家によりバイオ分析装置100及び診療装置101による遠隔診断サービスを容易に受けることができる。この時、遠隔制御権は医療専門家に委譲されても“決済承認”権はユーザに残っている。
【0278】
図3乃至図6は、診療装置101により遠隔診断サービスがなされるGUI200の様々な実施形態を示す図である。
【0279】
図3は、ユーザが診療装置として聴診器を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す。
【0280】
例えば、本発明では、(1)患者の身体をカメラ15で撮影し、聴診器を当てるべき標準診療位置(部位)に対して、患者の身体の映像に記号(symbol)を重ね合わせて医療サービスウィンドウ300を通じてユーザに知らせる、(2)摸写グラフィック上に聴診器を当てるべき標準診療位置(部位)に対して記号を重ね合わせ、医療サービスウィンドウ300を通じてユーザに知らせる、または、(3)患者の身体をカメラ15で撮影し、聴診器を当てるべき標準診療位置(部位)に対して、遠隔医師から実時間で伝達された記号を患者の身体の映像に重ね合わせ、医療サービスウィンドウ300を通じてユーザに診療装置の使用方法を知らせたり指示することを特徴とする。
【0281】
本発明において、上記記号は、付加的な文字説明、指示線、カーソル、矢印、数字、特殊記号、文字及びこれらに対する点滅動作とすることが好ましい。図3の例では、数字1、2、3、4、5、6により標準診療位置(部位)と診療順序を、医療サービスウィンドウ300を通じてユーザに知らせている。
【0282】
GUI200は、医療サービスウィンドウ300によりユーザに診療装置101の使用方法を見せる間に、アニメーション映像(摸写グラフィック)と同期(synchronization)した音声説明または医師から実時間で伝達される音声説明により使用方法がユーザに映像と音声を通じて同時に伝達されることが好ましい。
【0283】
本発明において、GUI200の医療サービスウィンドウ300は、医師も医療専門家端末機10bを通じて実時間で同時に見ることができることを特徴とする。
【0284】
図4は、ユーザが診療装置としてカメラ一体型拡大鏡を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す。図4を参照すると、医療サービスウィンドウ300には拡大鏡によりユーザの口の中が観察されている。
【0285】
図5は、ユーザが診療装置としてカプセル内視鏡72を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す。図5を参照すると、医療サービスウィンドウ300にはユーザの体内と現在のカプセル内視鏡72の位置が共に表示されている。カプセル内視鏡72は、体内を回りながら体内を撮影した映像を、無線通信手段を通じてユーザ端末機10aに伝達し、これを医師が実時間で観察する。
【0286】
図6は、ユーザが診療装置として心電図計を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す。図6を参照すると、医療サービスウィンドウ300には心電図計の標準診療位置(部位)と現在の心電図計で計測された信号が表示されている。
【0287】
図7乃至図10は、バイオ分析装置100により遠隔診断サービスがなされるGUI200の様々な実施形態を示す図である。
【0288】
図7は、ユーザがバイオ分析装置として簡易検査キット読み取り機(Rapid Test Kit Reader)を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す。図7を参照すると、医療サービスウィンドウ300には簡易検査キット(Rapid test Kit)73に対する測定データと過去に測定された累積データが、グラフ形式でcutoff値と共に表示される。過去に測定された累積データは、疾病に対する推移観察及び追跡管理を可能にし、疾病の早期発見と誤診率減少に大きく寄与する。
【0289】
図8乃至図10は、バイオ分析装置100としてバイオドライブが選択されて遠隔診断サービスが行われるGUI200の例を示す。
【0290】
図8は、ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオディスクに採られた血液を注入する過程及び状況を遠隔地の療専門家に実時間で提供する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す。
【0291】
図9は、ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオドライブにバイオディスクをローディングする状況を遠隔地の療専門家に実時間で提供する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す。
【0292】
図10は、ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオ分析装置から得られた測定データを医療サービスウィンドウに表示することによって、ユーザ及び医療専門家に測定データを示す過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIである。
【0293】
図11は、ユーザが病院を訪問して撮った胸部X線写真を、医療専門家がユーザの端末機に伝送して医療サービスウィンドウに表示し、診療結果をユーザに遠隔説明する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す。
【0294】
図12は、環境汚染検査用バイオ分析装置及び診療装置により遠隔診断サービスが行われる遠隔医療診断システムのGUIを示す。この場合、医療専門家の代わりに環境専門家600cが遠隔診断サービスを行う。
【0295】
図13は、聴診器22にマーカー24を取り付け、カメラ15によりビデオ追跡、動き追跡、捕捉及び基準座標設定、診療装置認識を容易にさせる一実施形態を示す。
【0296】
マーカー24により診療装置の3次元空間上における位置及び配向(orientation)を把握でき、マーカー24の位置を時間的に累積追跡することによってユーザの診療装置の使用状況を実時間でモニタリングすることができる。
【0297】
診療装置101及びバイオ分析装置100は、ユーザ端末機と有線または無線で連結されることが好ましい。
【0298】
参照符号26aは、聴診器のマーカー(例:LED)のオン・オフを制御したり、動作を制御するための無線命令を聴診器22に送出したり、聴診器で得られた信号を受信するための無線送受信装置である。参照符号26bは、ユーザ端末機10aから飛んできた無線命令を受信したり、聴診器から得られた信号をユーザ端末機10aに送出するための無線送受信装置である。
【0299】
図14は、本発明の一実施形態による仮想現実道具を使用した遠隔医療診断システムの構成を示す図である。本発明において、ユーザまたはユーザと医療専門家は、仮想現実(Virtual Reality)道具を使用することが好ましい。
【0300】
ユーザ端末機10a及び医療専門家端末機10bは、仮想現実医師(Virtual Reality Doctor)インターフェースを可能にするために、仮想手袋(VR glove)81a、仮想眼鏡(VR glasses)81b、仮想帽子81c等、VR道具などをさらに備えることが好ましい。
【符号の説明】
【0301】
300・・・医療サービスウィンドウ
600a・・医療専門家選択ウィンドウ
400・・・問診表
600b・・仮想医師選択ウィンドウ
401・・・遠隔受信
402・・・遠隔伝送
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔医療診断システム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本特許出願は、先出願された韓国特許出願“バイオディスク及びバイオドライバ装置並びに該装置を用いる分析方法”(2005.04.30、第10-2005-0036983);“デジタルバイオディスクとデジタルバイオディスクドライブ装置及び方法”(2005.05.06、第10-2005-0038765);“バイオDVD(Bio-DVD)ドライブ装置及びこれを用いる分析方法”(2005.06.28、第10-2005-0057513);“バイオメモリディスク及びバイオメモリディスクドライブ装置及びこれを用いる分析方法”(2005.12.21、第10-2005-0128469);“薄膜化学分析装置及びこれを用いる分析方法”(2006.08.02、第10-2006-0073597)のシリーズである。
【0003】
これら先出願された発明は、ラボチップ(Lab-On-a-Chip)工程システムに必須の流体の流れを制御するための超小型バルブ;バイオ物質を分析するための分析方法;各種装置がディスク上に集積されたバイオディスク及びこれを駆動制御するためのバイオドライブ装置を提供することを目的とする。
【0004】
また、上記先出願発明は、分析装置(分析サイト)上の反応結果を光学、電気化学、蛍光測定装置、インピーダンス測定装置またはイメージセンサー装置を含む変換器と結合された探知機により測定及び読み取り、読み取られた情報がコンピュータソフトウェア形態でデジタル情報化されて、インターネットなどの既存の通信網を介して送受信されることによって、医師及び患者の両者に便利さを提供できる遠隔医療診断装置を提供することを目的とする。
【0005】
また、上記先出願発明では、基質表面に流体が流れうる流路(channel)、バッファ溶液を貯蔵できるチャンバ、流路を連結させる流孔、及びバイオ物質がアレイ(array)された分析サイト(assay site)を含む固体基質(または、固体基板または固体担体);流孔を開閉するためのバルブ(valve);血から血清またはDNAサンプルを準備するための少なくとも一つの準備チャンバ(Preparation chamber);該準備されたDNAサンプルを増幅するための増幅チャンバ;関連する各種酵素の作用;チャンバの構成が例示されている。
【0006】
また、上記先出願発明では、バイオディスク上にバイオディスクのモデルまたはバイオディスクのバージョン(version)を表す製品ID(identification)をバーコード(barcode)パターン(pattern)によって表す方法が例示されている。
【0007】
また、上記先出願発明では、ラボチップ(Lab-On-a-Chip)のためのプロトコル、分析アルゴリズム、読み取りのための標準制御値及び分析サイトに関する位置情報、生物情報学(bioinformatics)情報、自己診断(self diagnosis)に関連する情報、バイオディスクドライブの装置ドライブソフトウェア及び臨床分析のための患者教育情報、診断結果に基づいて専門医師及び病院と連結可能なウェブサイトと各種リンク、個人暗号化情報、履歴管理項目の詳細内訳などが格納されうる、バイオディスクに埋め込まれたメモリ内蔵型無線RFIC(または電子タグ)を提供する。
【0008】
このRFICは、RFID(Radio Frequency Identification)のための半導体チップであり、バーコードを代替する情報記憶装置である。このRFICは、アンテナと半導体チップとから構成されている。
【0009】
ここに生産年度、製品ID等の製品情報を書き込んだ上で該当の製品に付着すると、RFID読み取り機を通じて無線で製品情報を認識することができる。
【0010】
動物RFIDは、動物の体内に注入したり体外に付着することができ、一匹の動物ごとに与えられる固有識別番号を格納している。このようなRFID及びRFICは、国際標準ISO 11784及びISO 11785の規定に従うか、これら規定を一部補完修正したものが好ましい。これらの国際標準は当業者には公知の事項である。
【0011】
RFICは、個人暗号化情報及びバイオディスクのID(identification)を格納し、他人が不正に使用することを防止することができる。
【0012】
また、動物RFIDは、家畜と野生動物などに、動物の種、年齢、原産地などを記録したタグ(tag)を付着し、無線周波数を用いて該当の情報をRFID読み取り機が無線で認識できる技術である。
【0013】
動物RFID(Radio Frequency Identification)は、狂牛病、口蹄疫、鳥インフルエンザなどの家畜疾病の発生時に履歴追跡を可能にし、速い時間内に効果的な防疫などの措置を取ることができる。さらに、飼育された家畜のRFID情報を屠蓄、肉類の加工、流通段階につなぐことができ、消費者に食べ物に関する正確な情報を提供することもできる。
【0014】
この動物RFIDは農畜産物にも適用され、流通段階と関連して消費者に食べ物に関する正確な情報を提供する履歴追跡システムにも使用可能である。
【0015】
また、RFICは、バイオディスクバージョン(version)によるバイオディスクが診断できる疾病の種類に関する情報が格納されることができる。
【0016】
これらRFICに格納された情報は、無線通信によってバイオドライブ装置に伝達される。
【0017】
また、上記の先出願発明では、バイオディスクの分析サイトは、基準ライン(または、基準スポット(reference spot))と複数個のテストライン(または、テストスポット(test spot))とで構成され、これらライン間の相対的な反応強度の差(difference)によって分析物の濃度をバイオセンサーで定量的に測定できる。
【0018】
遠隔地の医師が通信網を用いて人の疾病を診断するための遠隔医療診断システムは従来より知られてきた。例えば、遠隔医療診断システムでは、患者の血圧、脈拍及び医療映像情報などをデジタル信号に変換して遠隔地の医師に伝送し、遠隔診断サービスを行ってきた。
【0019】
患者の血圧または脈拍を測定してその結果を記憶装置に格納し、通信手段を用いて遠隔地で上記結果をモニタリングできる遠隔医療診断システムは、米国特許“Portable automated blood pressure monitoring apparatus and method”(US 4,889,132; DECEMBER 26,1989)及び“Outpatient monitoring systems”(US 4,712,562; December 15,1987)に開示されている。
【0020】
患者のCAT(Computerized Axial Tomography)またはMRI(Magnetic Resonance Imaging)による映像情報を、遠隔地で通信手段を用いて医師が受け取って診断する遠隔医療診断システムが、米国特許“System and method for remote presentation of diagnostic image information”(US 4,764,870; August 16,1988)と日本特許“MEDICAL IMAGE INFORMATION TRANSMISSION SYSTEM”(JP 02-218336; 1990-08-31)に開示されている。
【0021】
X-RAY映像をFM変調して遠隔地に伝送する遠隔診断システムが、日本特許“X-RAY PICTURE TRANSMITTER”(JP 59-047872; 1984-03-17)に開示されている。
【0022】
Home health careシステムを用いて患者の健康状態を毎日監視し、その測定結果を、通信ネットワークを通じて遠隔地にある記憶装置または医師に通知するシステムが、ヨーロッパ特許“APPARATUS FOR MONITORING AND SIGNALLING SYSTEM”(CA 1153441;1983-09-06)に開示されている。
【0023】
患者の体温、血圧、脈拍などを測定して格納したり遠隔地に伝送したりする遠隔医療診断システムが、日本特許“HEALTH METER”(JP 57-008418;1982.01.16)に開示されている。
【0024】
患者の生体信号を遠隔地の医師に伝送する遠隔医療システムが、日本特許“SYSTEM FOR TRANSMITTING SIGNALS FROM ALIVING BODY”(JP 52-020050;1977.02.15)に開示されている。
【0025】
また、家で患者が電子聴診器を用いて遠隔の医師から聴診してもらう遠隔診断システムが、日本特許“REMOTE STETHOSCOPY SYSTEM”(JP 54-114008;05.09.1979)”に開示されている。
【0026】
健康管理測定装置を使用し、患者のID入力過程と一連の健康測定過程を通じて血圧、脈拍、体重、心電図などを検査してこの測定データを通信ネットワークを通じて遠隔の健康管理測定装置に伝送し、それに対する診断及び判定結果を通報してもらう遠隔医療診断システムが、日本特許“健康管理測定装置”(JP 63-21870;1988.02.03)に開示されている。
【0027】
このような従来の遠隔医療診断システムでは、インターネットを含む通信ネットワークを通じて医師が患者に文字、音声、画像の医療相談サービスを提供する、医師が患者に診療装置の使用方法を遠隔で指示すると同時に、医師が実時間で診療装置のデータを測定及び分析して遠隔診断する、または、遠隔で診療装置により測定された診療データを病院サーバーに格納し、以降、医師がそれを読んで分析してから診断結果を患者に通知することによって遠隔診断を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
しかしながら、従来の遠隔医療診断システムには、下記のような問題点があった。
【0029】
第一に、血液検体を用いる検査の場合、そのための分析機器は高価であるだけでなく、中央集中実験室と病院しかこれらを購買できない他、専門家しか使用できない。この場合は、サンプルを実験室と病院に搬送しなければならず、至急のサンプルを迅速に分析できない場合が生じうる。このため、血液検体を使用する大部分の検査は、患者が直接病院を訪問して医師に直接診療を受け、家で血液検査に対する結果のみを遠隔で医師から通知してもらう“消極的方式”の遠隔医療診断システムとなっていた。
【0030】
第二に、既存の遠隔医療診断システムは、患者が上記の診療装置を具備していても、待ち患者が多い場合は、待ち患者の診療が終わるまで待った後、医師の実時間指示によって診療装置を使用し、その測定データが医師に実時間で伝送されることで遠隔診療がなされ、したがって、患者が医師の時間に合わせる“実時間診療装置方式”の遠隔医療診断システムとなっていた。
【0031】
第三に、既存の遠隔医療診断システムは、患者が上記の診療装置とバイオ分析装置を具備していても、診療装置とバイオ分析装置の測定結果を遠隔の医療専門家に伝送し、それに関する医師の診断結果を待つ“受動的方式”の遠隔医療診断システムとなっていた。これは実際状況では極めて不便である。日常的な検査や簡単な検査さえも医師に全て頼り、その都度利用料金を支払い、答えを長時間待つとすれば、患者にとっては遠隔医療診断システムの使用に負担を感じざるを得ない。
【0032】
第四に、既存の遠隔医療診断システムでは、患者が医療専門家(医師、病院、薬局または薬剤師)に対する選択権がなかった。すなわち、遠隔診断をする病院に加入することが全部で、医師や薬剤師に対する選択権はなかった。患者には立派な医師や薬剤師から良質の医療サービスを受ける権利かあることが当然であろう。
【0033】
第五に、既存の遠隔医療診断システムは、主に患者と医師間の遠隔診断が大部分である。しかし、実際には風邪や頭痛などの軽い病気については、薬剤師との簡単な話し合いを通じて処方及び薬を受ける方が好ましい。すなわち、遠隔医療診断システムは、病院だけでなく、薬局にも連結されて医療相談サービスが行われることが好ましい。また、バイオ分析装置によって分析された患者の体質に関する情報を薬局または病院に伝送し、患者の体質に基づく薬の処方と購買が可能でなければならない。すなわち、ユーザベース医療のための遠隔医療診断システムが切実に要求されている。
【0034】
第六に、既存の遠隔医療診断システムは、ユーザ端末機を通じて患者の加入による暗号が与えられ、一連の規約に同意する手順後に遠隔診断サービスを受けるようになっていた。しかし、この場合、複雑な加入手順及び認証手順、暗号の乱用及び漏れによる医療事故のような不具合がありうる。また、主に医療診断を受ける患者は老弱者であり、複雑な加入手順及び認証手順に適応し難い他、暗号を頻繁に忘れるから、使い勝手上非常に不便だった。
【課題を解決するための手段】
【0035】
上記の点に鑑みて、本発明は、
サンプルを取り込んで生物学的、化学的または生化学的反応を行い、バーコードまたはRFICを具備するバイオディスクまたはバイオチップ;
該バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備え、遠隔診断サーバーとの連結有無によらずにバイオディスクまたはバイオチップを認証したり測定データをRFICに記録したりするバイオ分析装置;
ユーザ端末機上にソフトウェア形態で常駐して、バイオ分析装置の使用方法を案内または指示し、ユーザとの相談サービスを提供する仮想医師;
医療専門家または仮想医師との相談サービスを提供するユーザ端末機;
ユーザとの相談サービスを提供する医療専門家端末機;及び
相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結し、ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間が経過した場合は、ユーザと仮想医師との相談サービス連結を遮断する遠隔診断サーバーを具備する遠隔医療診断システム、及びこれを用いる遠隔医療診断方法を提供する。
【発明の効果】
【0036】
本発明の遠隔医療診断システム及び方法によれば、患者が病院を訪問することなく血液検体を含む大部分の種類の検体を検査でき、かつ、診療装置の使用方法を自動で案内または指示することができる。
【0037】
また、本発明の遠隔医療診断システム及び方法によれば、医師だけでなく、必要時には仮想医師により自動で患者を検診でき、場合によって医師による検診と自動的な検診が選択されることができ、患者が希望の医師や薬剤師を選択することができる。
【0038】
また、本発明の遠隔医療診断システム及び方法によれば、病院の他に薬局にも連結されており、患者の検査結果や体質に基づいてユーザベース診断を提供でき、かつ、サービス加入手順及び認証手順が非常に容易である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態によるインターネットを用いた遠隔医療診断システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図3】ユーザが診療装置として聴診器を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図4】ユーザが診療装置としてカメラ一体型拡大鏡を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図5】ユーザが診療装置としてカプセル内視鏡を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図6】ユーザが診療装置として心電図計を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図7】ユーザがバイオ分析装置として簡易検査キット読み取り機を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図8】ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオディスクに採血された血を注入する過程と状況を、遠隔地の医療専門家に実時間で提供する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図9】ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオドライブにバイオディスクをローディングする状況を遠隔地の医療専門家に実時間で提供する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図10】ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオ分析装置から得られた測定データを医療サービスウィンドウに表示することによってユーザ及び医療専門家に測定データを見せる過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図11】ユーザが病院を訪問して撮った胸部X線写真を、医療専門家がユーザの端末機に伝送して医療サービスウィンドウに表示した上で診療結果をユーザに遠隔説明する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図12】環境汚染検査用バイオ分析装置及び診療装置により遠隔診断サービスがなされる遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【図13】聴診器にマーカーを付着し、カメラによるビデオ追跡、動き追跡(motion tracking)、捕捉及び基準座標設定、診療装置認識を容易にする一実施形態を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態による仮想現実道具を使用した遠隔医療診断システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明は、上述した目的を達成するための遠隔医療診断システム及び方法を提供する。
【0041】
本明細書において、“バイオディスク”は、各種診断分析装置、核酸混成分析装置、バイオ物質分析装置、ユーザベース医療のための患者の体質分析装置、尿分析装置、血液分析装置、環境汚染(大気汚染、水質汚染、食中毒菌)分析装置、生化学分析装置または免疫学的分析装置に用いられうるラボチップ(lab-on-a-chip)の諸般工程が集積化されたバイオディスク、デジタルバイオディスク、薄膜化学分析装置またはバイオメモリディスクを具備する。
【0042】
水質汚染分析は、水(water)中の重金属汚染、大腸菌濃度などを測定することが好ましい。重金属汚染は、有機水銀、シアン化合物、有機リン、カドミウム、ヒ素、フェノール、銅、鉛、クロムによる汚染を分析することが好ましい。大気汚染分析は、空気中の亜硫酸ガス(SO2)、浮遊粒子(TSP)、一酸化炭素(CO)、二酸化窒素(NO2)、炭化水素(HC)、オゾン(O3)、鉛(Pb)などの含有量を分析することが好ましい。
【0043】
本明細書において、“バイオドライブ”は、バイオディスクのローディング、挿入、搭載、着脱または一体化を許容することによってバイオディスクを駆動制御し、反応結果を測定及び読み取りするバイオセンサーが一体化した機器のことをいう。
【0044】
本明細書において、“バイオチップ”は、DNAチップ、ラボチップ、たんぱく質チップ、簡易検査キット(Rapid test Kit)または検査片(Test strip)を具備する。
【0045】
本明細書において、“医療専門家”は、医師、病院、薬剤師、薬局または医療相談士を含む。
【0046】
本明細書において、“環境専門家”は、環境汚染(大気汚染、水質汚染)を監視及び統制する人を指す。
【0047】
本明細書において、“診断専門家”は、医療専門家及び環境専門家を含む。
【0048】
本明細書において、“ユーザ”は、“患者”、及び環境汚染候補対象物質を採集してバイオ分析装置に注入できる“バイオロボット”を含む。
【0049】
バイオロボットは、環境汚染または空気汚染による自然の状態を測定するために周期的に水、空気、周辺温度または木の葉の色などを採集してバイオ分析装置に自動でローディングした後、遠隔医療診断システムにより環境に対する遠隔診断サービスを受けることができ、このようなバイオロボットは全国に分散して設置されることができ、また、太陽エネルギーにより駆動されることが好ましい。
【0050】
本明細書において、“バイオチップ分析装置”は、バイオチップのローディング、挿入、搭載、着脱または一体化を許容することによってバイオチップの反応結果を測定及び読み取りするバイオセンサーが一体化した機器を指す。
【0051】
バイオチップは、ユーザの検体を使用して疾病診断をしたり、免疫学的検査をしたり、遺伝的疾病を診断したり、バイオ物質を分析したり、ユーザベース医療のための体質を分析したりすることが好ましい。
【0052】
本明細書において、“バイオ分析装置”は、上記のバイオドライブ及びバイオチップ分析装置を具備し、バイオセンサーにより反応結果に対する測定データを得る。
【0053】
本明細書において、“医療データ”は、診断結果、診断内訳、診療データ(例:X-RAY写真、CAT写真、MRI写真などの診療装置により得られた測定データ及びバイオ分析装置により得られた測定データ)、問診表、課金内訳、過去病歴、過去薬処方記録及び過去診療記録に関する情報を含む。
【0054】
本明細書において、‘診療装置’は、医療診療に使用できる体温計、血圧計、カメラ、聴診器、体脂肪測定機、動脈硬化診断機、超音波映像診断機、尿検査装置、脈拍計、採血装置、心電図計、X−Ray装置、酸素飽和度検査装置、痴呆検査装置、CAT(Computerized Axial Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、カプセル内視鏡、拡大鏡、カメラ一体型拡大鏡、医療計測機器、生体信号感知装置、及び生体信号(糖尿、肥満、血圧、脈拍、心電図、体温など)を測定できる機能を持つバイオシャツを含む。
【0055】
カプセル内視鏡は、患者がカプセル内視鏡を飲み込むと、カプセル内視鏡を通じて患者の体内を観察する。カプセル内視鏡は体内を回りながら外部に体内映像を伝送し、医療専門家が患者の体内を観察できるようにする。
【0056】
カプセル内視鏡については、米国特許“Capsule for photographic use in a walled organ of the living body”(US 4,217,045; August 12,1980)と“Capsule endoscope”(US 6,855,111; February 15,2005)”に詳細に例示されている。
【0057】
バイオシャツは、‘ウェアラブルコンピュータ'の一種で、シャツに様々なセンサーが付着されており、着用者の心臓搏動数、呼吸数、運動量などを病院に伝達し、健康を実時間で点検できるもので、米国特許“Wearable life support apparatus and method”(US 6,985,078、January 10,2006)に例示されている。
【0058】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0059】
本発明の一実施形態は、サンプルを取り込んで生物学的、化学的または生化学的反応を行い、バーコードまたはRFICを有するバイオディスクまたはバイオチップ;
バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備え、バイオディスクまたはバイオチップを認証したり測定データをRFICに記録したりするバイオ分析装置;
通信ネットワークを通じてバイオ分析装置からの測定データとバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに送信する送信部、及び医療専門家との相談サービスを提供する第1相談サービス部を備えるユーザ端末機;
ユーザ端末機上にソフトウェア形態で常駐して、バイオ分析装置の使用方法を案内または指示する案内部、及び測定データに基づいて数学的計算により自体分析して診断結果を出力する診断部を備える仮想医師;
通信ネットワークを通じて送信部からの測定データを受信する受信部、及びユーザとの相談サービスを提供する第2相談サービス部を備える医療専門家端末機;及び
バイオ分析装置の製品IDを認証し、認証されたバイオ分析装置の製品IDを登録保存するID登録部、相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結する相談専門家選択部、ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間を経過した場合、ユーザと仮想医師との連結を遮断する連結遮断部、及び定期検診期間以前であっても優先連結要請信号を受信する場合、優先してユーザを医療専門家に連結する優先連結部を備える遠隔診断サーバーを具備する遠隔医療診断システムを提供する。
【0060】
このバイオ分析装置は、バイオディスクまたはバイオチップを認証するための認証部、測定データをRFICに記録するための記録部を備える。
【0061】
本発明において、好ましくは、RFICに、測定当時に使用したバイオ分析装置の製品IDをさらに格納することを特徴とする。
【0062】
本発明において、優先連結要請信号は、仮想医師の判断により測定データに対する異常兆候発見時に仮想医師により生成されることが好ましい。
【0063】
異常兆候は、測定データの数値または増加速度が、医療専門家により仮想医師にあらかじめ設定しておいたカットオフ(cutoff)値以上である場合に発生することが好ましい。
【0064】
本発明の他の実施形態は、ユーザ端末機に連結されたバイオ分析装置または診療装置の動作状態及び進行状態を実時間モニタリングしたり、ユーザ端末機に連結されたバイオ分析装置または診療装置の動作のオン/オフ(On/Off)を制御したり、バイオ分析装置の進行率を表示したり、バイオ分析装置の測定データを受信して数値またはグラフ形式で表示したり、
ユーザ認識手段により会員認証後にインターネットを通じて医療相談サービスを要請し、医療専門家から医療相談を受けたり、
付加的にDVD、TV、DMBまたはマルチメディアを視聴するためのウィンドウ(window)、またはインターネットサーフィン(surfing)または文書作業をするためのウィンドウ(window)を提供したり、電話通話手段を提供したり、
通信ネットワークを通じて医療専門家及び遠隔診断サーバーと医療データを送受信したり、仮想医師(virtual doctor)による診断サービスを提供したり、仮想現実医師(VR Doctor)により遠隔診断サービスが提供されたり、環境汚染物質を遠隔で分析したり、ホッピング(hopping)医療診断サービスを提供したり、
医療専門家の診療結果による薬処方せん(medical prescription)に基づいて薬(medicine)の購買が自動でなされたり、遠隔診断サービスによる利用料金を電子貨幣、クレジットカード(credit card)、現金カードまたは電子医療カードを用いて決済できるようにしたり、ユーザ端末機で遠隔診断中におきる事項を格納したり、バイオ分析装置及び診療装置の測定データ、問診表、課金内訳、医療データなどに対するファイル資料を日付別、種類別及びディレクトリ別に管理したり、診断結果をバイオディスクのRFIC、動物RFIDまたはバイオチップのRFIC(または電子タグ)に記録するグラフィックユーザインターフェース(GUI);及び
選択的にカード(card)を読むためのカードリーダー(card reader)を具備する遠隔医療診断システム及び方法を提供する。
【0065】
カードは、銀行の現金カード、直払いカード、電子医療保険カード、クレジットカード、及び携帯電話番号による現金払いの中から選択されたいずれか一つとすることができる。
【0066】
カードは、非接触式カードまたは接触式カードとすることができる。
【0067】
カードリーダーは、ユーザ端末機のモニタの縁部やキーボードの縁部に埋め込まれて一体として設けることが好ましい。
【0068】
本発明において、RFICには、医療専門家及び仮想医師により提供される診断結果及び該当の医療専門家のIDが格納されることができる。
【0069】
該当の医療専門家のIDがRFICに格納されることによって、バイオディスクまたはバイオチップの診断が誰により行われたかがわかる。
【0070】
本発明において、仮想医師による診断結果は、GUIを通じて遠隔診断サーバーに自動格納されることが好ましい。
【0071】
本発明において、好ましくは、仮想医師あるいは医療専門家により以前に行われた過去診断結果を遠隔診断サーバーから受信し、RFICに累積格納することが好ましい。
【0072】
本発明において、会員加入及び認証過程で使用されるパスワード(個人ID及び個人暗号)がRFICに格納され、バイオディスク及びバイオチップが個人暗号化されることが好ましい。
【0073】
また、パスワード(個人ID及び個人暗号)は遠隔診断サーバーに伝送されて格納、管理され、GUIを通じた遠隔診断サーバー接続時に使用されることが好ましい。
【0074】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、バイオ分析装置は、ユーザ端末機に連結されて駆動するバイオディスクあるいはバイオチップを分析し、バイオチップ上のバーコードまたはバイオディスク上のバーコードを読むためのバーコート読み取り機;または、動物RFIDチップ、バイオチップ上のRFICまたはバイオディスク上のRFICの内容を読むためのRFID読み取り機を内蔵することが好ましい。
【0075】
本発明において、グラフィックユーザインターフェース(GUI)は、RFID読み取り機あるいはバーコート読み取り機により読み取られた製品IDを遠隔診断サーバーに提供することによって、動物の認証、診療装置の認証、または、バイオ分析装置、バイオディスクまたはバイオチップの認証を行うことが好ましい。
【0076】
本発明において、他の実施形態として、グラフィックユーザインターフェース(GUI)は、診療装置またはバイオ分析装置の製品IDをメモリまたはRFICから読み取って遠隔診断サーバーに提供することによって、診療装置またはバイオ分析装置に対する製品認証を行うことが好ましい。
【0077】
本発明において、製品認証に成功できなかった場合、GUIが不活性化される、または、診療装置またはバイオ分析装置の動作が行われないことが好ましい。
【0078】
GUIは、製品認証に失敗した製品は正品でないと判断する。
【0079】
製品IDは、製品のシリアル番号とすることが好ましく、製品認証に失敗した診療装置あるいはバイオ分析装置は、遠隔診断サーバーから駆動ソフトウェアをダウンロードできず、動作しないことが好ましい。
【0080】
本発明において、ユーザ端末機は、遠隔通信のためのローカルサーバー(local server)、ホームネットワークシステム(home network system)または家電機器と連動するホームネットワークシステムに連結されたり、それらを追加的に具備したりすることができる。
【0081】
また、バイオ分析装置を携帯電話とUSBケーブルを介して連結することによって、遠隔通信のためのユーザ端末機を構成することができる。
【0082】
ホームヘルスケアシステムのためのホームネットワークシステムが、米国特許“Apparatus for monitoring and signaling system”(US 4,259,548; March 31,1981)と“Monitoring and signaling system including apparatus for processing binary signals having multiple messages”(US 4,281,394; July 28、1981)に開示されている。
【0083】
本発明において、ユーザ端末機は、インターネット連結されたコンピュータ、インターネット連結されたTV、インターネット連結された家電機器または携帯用通信機器とすることが好ましい。
【0084】
本発明において、バイオ分析装置は、各種血液及び尿の検体及びバイオ物質を定性及び定量分析して、各種癌(cancer)、血糖、血液型検査、体脂肪、肥満、血の粘度(Viscosity)、血圧、心血管疾患、血中酸素飽和度検査、ユーザベース医療のための体質検査、アルツハイマーまたは痴呆検査、肝疾患、心血管疾患、心筋硬塞検査、エイズ検査、環境汚染検査、性病検査、妊娠テスト検査、遺伝子検査、コレステロールはもとより、GOT、GPTなどを含む各種疾病に関する検査を行うことが好ましい。
【0085】
尿の検体について、バイオ分析装置は、Leucocyte、Blood、Protein、Nitrite、pH、Specific gravity、Glucose、Ketone、Ascorbic acid、Urobilinogen、bilirubinの分析、体脂肪分析、血圧分析を行うことが好ましい。
【0086】
本発明において、バイオ分析装置は、ELISA分析方法が応用されたラボチップ(Lab-On-a-Chip)、簡易検査(Rapid test)方法が応用されたラボチップ(Lab-On-a-Chip)、または、食中毒菌検査、残留抗生剤検査、残留農薬検査、遺伝子組換え食品検査、空気汚染検査、水の汚染検査、食品アレルギー検査、実子確認、肉の種類及び原産地識別検査の中から選択されたいずれかの検査のためのラボチップ(Lab-On-a-Chip);及び、流体中の少量のバイオ物質または化学物質を診断及び探知する小型または薄膜分析装置を具備する。
【0087】
本発明において、バイオ物質は、DNA、オリゴヌクレオシド、RNA、PNA、ligand、receptor、抗原、抗体、牛乳、尿、唾液(saliva)、髪の毛、農作物サンプル、植物サンプル、環境検査のためのサンプル(例:汚水、空気)、肉類サンプル、魚類サンプル、鳥類サンプル、家畜サンプル、食品サンプル、口腔細胞、組織サンプル、精液、たんぱく質(Protein)及び生体物質の中から選択される一つ以上であることを特徴とする。
【0088】
本発明の更に他の実施形態は、バイオ分析装置が、給食所あるいは食堂の食中毒菌を検査し、食中毒菌に対する測定データを遠隔診断サーバーに伝送することが好ましい。
【0089】
本発明のバイオ分析装置は、食中毒菌に対する測定データに基づいて遠隔診断サーバーに連結された環境専門家あるいは食中毒分析ソフトウェアにより評価された食堂及び食品の衛生点数を表示するための衛生点数表示装置をさらに備えることが好ましい。
【0090】
衛生点数は、良好、普通、不良のような等級で表示したり数字で表示したりすることができる。
【0091】
衛生点数表示装置は、給食所あるいは食堂の出入り口の上段に設置され、顧客に衛生点数を公開することが好ましい。
【0092】
本発明で、バイオ分析装置は、ユーザ端末機の入出力装置を通じて有線または無線方式により接続されたり、ユーザ端末機と一体化したり、ユーザ端末機に着脱自在に設けられたりすることが好ましい。
【0093】
また、ユーザ端末機は、有線または無線インターネットにより遠隔診断サーバー(server)を通じて遠隔地の医師、病院または薬局の端末機に接続されることが好ましい。この遠隔診断サーバーは、ユーザに料金を請求し、決済し、認証するために、課金サーバー、銀行サーバー、カード社のサーバー、薬局サーバー及び医療保険社のサーバーと互いに連結される、または、課金事項及び遠隔診療内訳をユーザに無線メッセージで伝送するための無線通信サーバーと互いに連結されることが好ましい。
【0094】
本発明で、診療装置は、ユーザ端末機の入出力装置を通じて有線または無線方式で接続されたり、ユーザ端末機と一体化したり、ユーザ端末機に着脱自在に設けられたりすることが好ましい。
【0095】
本発明において、遠隔診断サーバーに格納された患者に関する医療データ(診断結果、診断内訳及び診療データ)が医療専門家たちに共有されることを特徴とする。
【0096】
したがって、患者のオフライン診療時に、医療専門家は、医療専門家端末機により病院を訪問した患者の過去医療データを遠隔診断サーバーから読み取ることができる。また、医療専門家は、オフラインでの診断結果及び診断内訳を遠隔診断サーバーにさらに格納することができる。
【0097】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置のプロトコル、分析アルゴリズム、読み取りのための標準制御値または分析サイト(site)に関する位置情報、医療情報、生物情報学情報、自己診断(self diagnosis)に関連する情報、装置ドライバーソフトウェア及び患者教育情報、バイオ分析装置及び診療装置の使用方法、診断結果による専門医師及び病院と遠隔で連結されうるウェブサイト及び各種リンク情報の中から選択された一つ以上の情報を、ユーザ、バイオ分析装置または診療装置に提供することを特徴とする。
【0098】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置を制御するための“分析開始(Start)”ボタン、“分析停止(Stop)”ボタン、“電源オン・オフ(On/off)”ボタン、“取出(eject、unloading)”ボタン、“遠隔伝送”ボタン、“遠隔受信”ボタン、“診断結果確認”ボタン、“診断及び診療記録確認”ボタン、仮想現実ツールによる仮想現実遠隔診断モードを設定するための“VR ON/OFF”ボタン、“問診表”ボタン、“Q&A”ボタン、“課金内訳確認”ボタン、“決済承認”ボタン、“カメラ環境設定”ボタンのうち一つ以上の機能選択ボタンを備えることを特徴とする。
【0099】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、表示部を設けて、バイオ分析装置の進行率を表示する進行率表示ウィンドウ;
バイオ分析装置を選択するためのバイオ分析装置種類選択ボタン;
使用する診療装置を選択するための診療装置種類選択ボタン;
文字でチャットするための文字チャットウィンドウ;
バイオ分析装置の測定結果を数値、グラフまたは上・中・下の形式で表示したり、診療装置の測定結果を数値、グラフまたは上・中・下の形式で表示したり、バイオ分析装置または診療装置による診断結果を表示したり、問診表を表示したり、質問と答えを表示したり、ユーザのバイオ分析装置や診療装置の使用状況を実時間で表示したり、医療専門家により提供されるバイオ分析装置または診療装置の使用方法を表示したり、課金内訳を表示したり、バイオロボットを制御したり、医療専門家からの医療データまたは薬処方せんを表示したり、DVDまたはTVの再生画面、インターネットサーフィン(surfing)または文書作業のためのウィンドウ(window)を提供したり、インターネット電話通話時に電話ボタン及び相手側の画像画面を提供したり、遠隔診断サービス及びGUIに関連する情報入力及び付加メッセージをユーザに通知したり、メッセンジャー伝達手段による通知内容をユーザに表示するための医療サービスウィンドウ;
医療専門家を選択するための医療専門家選択ウィンドウ;
病院と薬局を選択するための病院選択ボタン及び薬局選択ボタン;及び
GUIの“遠隔制御権”を、選択された医療専門家に譲渡するための“制御権移譲”ボタンを備えることを特徴とする。
【0100】
取出ボタンにより、バイオ分析装置にローディング(lading)されたバイオディスクまたはバイオチップが取出(unloading)される。
【0101】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、遠隔診断サーバーから提供される少なくとも一つの医療専門家をユーザに提示し、ユーザにより医療専門家が選択された後、該当の医療専門家との医療相談サービスを提供することを特徴とする。
【0102】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置または診療装置による分析完了時に“遠隔伝送”ボタンをクリック(click)することによって、選択された医療専門家に、医療データまたはユーザにより作成された医療関連質問が伝送されることを特徴とする。
【0103】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、電子医療保険カードがカードリーダーに挿入され、ユーザの医療保険関連情報がGUIにより読み出された時にのみ活性化されることを特徴とする。
【0104】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置へのバイオディスクまたはバイオチップのローディング時に自動でユーザ端末機のモニタ上に活性化されて表示されることを特徴とする。
【0105】
医療専門家端末機は、医療専門家により薬処方せんを生成する処方せん生成部を具備することができる。
【0106】
また、遠隔診断サーバーは、生成された処方せんを受信し、薬剤師に処方せんに基づく薬の調剤及び送達を要請する調剤要請部、及び薬の調剤及び送達に対してユーザから該当の金額を電子貨幣またはカードで決済してもらう代金決済部を具備することができる。
【0107】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、遠隔診断サービスによる課金において、カードリーダーに挿入されたカードからユーザのカード情報がGUIに読み出され、ユーザが“決済承認”ボタンをクリックするとユーザのカード情報が課金サーバーに伝送され、以降、ユーザに課金内訳(課金の算出根拠、診断結果及び診療内訳、診断及び診療時間など)及び課金完了を知らせることを特徴とする。
【0108】
この課金及び課金内訳には薬代も含まれることが好ましい。
【0109】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置の入出力装置との有線または無線連結を通じてバイオ分析装置の動作状態及び進行状態を実時間モニタリングしたり、バイオ分析装置の分析結果(測定データ)を受信したり、バイオ分析装置の動作を制御するための命令を伝送することを特徴とする。
【0110】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオディスクまたはバイオチップにサンプルが注入されていないままバイオ分析装置にローディングされた場合は、自動取出(eject、unloading)命令をバイオ分析装置に伝送したり、警告メッセージをユーザに送ることを特徴とする。
【0111】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオドライブに、認識不可能なバイオディスク、使用済みのバイオディスク、または有効期間の経過したバイオディスクがローディングされる時、自動取出(eject、unloading)命令をバイオ分析装置に伝送したり、警告メッセージをユーザに通知する有効期間点検部をさらに具備することを特徴とする。
【0112】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオチップ分析装置に、認識不可能なバイオチップ、使用済みのバイオディスク、または有効期間の経過したバイオチップがローディングされる時、自動取出(eject、unloading)命令をバイオ分析装置に伝送したり、警告メッセージをユーザに通知する有効期間点検部をさらに具備することを特徴とする。
【0113】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオディスクまたはバイオチップによるサンプル分析中に、ユーザによる分析中断または取出(un-loading)要求があると、これを無視して分析を継続して進行したり、警告メッセージ(warning message)をユーザに知らせたり、分析中断のためのパスワード(個人ID及び個人暗号)を要求する分析中断処理部をさらに具備することを特徴とする。
【0114】
すなわち、GUIは、バイオディスクまたはバイオチップによるサンプル分析中に、ユーザによる分析中断または取出(un-loading)要求があると、パスワードが合う場合、ユーザの取出(un-loading)または中断要求を受け入れるために取出(eject、unloading)命令をバイオ分析装置に伝送する。
【0115】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、パスワードが一致してバイオディスクまたはバイオチップの分析が中断された場合、その事実を履歴管理項目に含めてRFICに格納したり、遠隔診断サーバーに格納することが好ましい。
【0116】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置にローディングされたバイオディスクまたはバイオチップの種類、バージョン(version)、製造日、有効期間、疾病診断種目、使用上注意事項、履歴管理項目の詳細内訳、医療データ、最適の次回検診時期の中から選択された情報をRFICから読み取ってユーザに提供するRFIC読み取り部をさらに具備することを特徴とする。ここで、履歴管理項目の詳細内訳は、過去検診結果を含む。
【0117】
すなわち、GUIは、既に使用されたバイオディスクまたは既に使用されたバイオチップのローディング時に、RFICから医療データ、履歴管理項目の詳細内訳及び最適の次回検診時期に関する情報を読み取ってオンライン連結有無によらずにユーザに提供する。
【0118】
GUIは、バイオ分析装置への使用済みのバイオディスクまたは使用済みのバイオチップのローディング時に、医療データ、履歴管理項目の詳細内訳及び最適の次回検診時期に対する情報アクセス(access)は、RFIC内に格納されたパスワードによるパスワード認証手順をさらに含むことが好ましい。
【0119】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、他の側面として、GUIは、バイオ分析装置にローディングされたバイオディスクまたはバイオチップのRFICから製品IDあるいは製品シリアル番号を読み取って遠隔診断サーバーに送出し、製品IDあるいは製品シリアル番号に該当する製品種類、バージョン、製造日、有効期間、疾病診断種目、使用上注意事項、履歴管理項目の詳細内訳、医療データ、最適の次回検診時期の中から選択された情報を遠隔診断サーバーから受信してユーザに提供する情報アクセス部をさらに具備することを特徴とする。
【0120】
すなわち、GUIは、使用済みのバイオディスクまたはバイオチップのローディング時に、遠隔診断サーバーから医療データ、履歴管理項目の詳細内訳及び最適の次回検診時期をオンライン(on-line)でユーザに提供する。
【0121】
GUIは、バイオ分析装置への使用済みのバイオディスクまたは使用済みのバイオチップのローディング時に、履歴管理項目の詳細内訳及び最適の次回検診時期に対する情報アクセス(access)は、遠隔診断サーバーに格納されたパスワードによるパスワード認証手順をさらに含むことが好ましい。
【0122】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置から提供された分析サイト(assay site)に対する映像情報を強化(enhancement)させて、基準ライン/スポット(spot)とテストライン/スポットとの相対的な反応強度(reaction strength)の差(difference)を数値化し、その数値を測定データとして遠隔で送信する、強化された(enhanced)映像情報を測定データとして遠隔で送信する、または、元来の映像情報を測定データとして遠隔で送信する。
【0123】
強化(enhancement)された映像情報は、映像処理に用いられるヒストグラムイコライゼーション(Histogram Equalization)またはコントラスト(contrast)の調節、映像強化(Image enhancement)技術またはノイズ除去技術を含むことができ、これは、“Digital Image Processing, 2nd edition, Rafael C. Gonzalez and Ricahrd E. Woods, Prentice Hall, 2002”に詳細に開示されている。
【0124】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置の製品IDに対応するバイオ分析装置のプロトコルと分析アルゴリズム、読み取りのための標準制御値または分析サイト(site)に対する位置情報によってバイオ分析装置を駆動及び制御することを特徴とする。
【0125】
本発明において、上記の診療装置は、診療装置のためのプロトコル、分析アルゴリズム、読み取りのための標準制御値及び自己診断(self diagnosis)に関連する情報、診療装置の装置ドライブソフトウェア及び臨床分析のための患者教育情報、診療装置のモデル及びバージョン(version)、メーカ、製造年月日、専門医師及び病院と連結されうるウェブサイトと各種リンク、個人暗号化情報などが格納されるメモリあるいはRFIC(または電子タグ)が診療装置に埋め込まれ、ユーザ端末機との有無線通信を通じてそれらの情報が伝達されることが好ましい。
【0126】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置及び診療装置の製品IDに対応するバイオ分析装置及び診療装置のプロトコルと分析アルゴリズム、読み取りのための標準制御値または分析サイト(site)に対する位置情報が使用中のGUIに含まれていない場合、インターネット上で駆動ソフトウェアを自動ダウンロードしてアップグレードすることを特徴とする。
【0127】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置及び診療装置の使用時に、ユーザの個人ID及び暗号、バイオ分析装置及び診療装置の製品シリアル番号(製品ID)、バイオディスクまたはバイオチップの製品シリアル番号(製品ID)及び使用年月日を履歴(history)管理項目としてユーザ端末機あるいはRFICに記録したり、通信ネットワークを通じて該当の製品販売処のアフターサービス(After Service)関連サーバーまたは遠隔診断サーバーに、上記の履歴管理項目の詳細内訳を遠隔伝送することを特徴とする。
【0128】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、有効期間が経過したバイオディスクまたはバイオチップを使用する場合、ユーザにこのような事実を警告メッセージとして通知する、または、その事実を履歴(history)管理項目としてその詳細内訳をRFICに格納する、または、該当の時間情報及び該当製品のシリアル番号(製品ID)と一緒に通信ネットワークを通じてバイオ分析装置の該当の販売処のアフターサービス(After Service)関連サーバーまたは遠隔診断サーバーに上記の履歴管理項目の詳細内訳を遠隔伝送する。
【0129】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、湿気感知チャンバのイメージを分析し、バイオディスクが過去に許容値以上の湿気に露出されたことがあったと判断される場合、ユーザにこのような事実を警告メッセージとして通知する、この事実を履歴(history)管理項目としてその詳細内訳をRFICに格納する、該当の時間情報及び該当製品のシリアル番号(製品ID)と一緒に通信ネットワークを通じてバイオ分析装置の該当の販売処のアフターサービス関連サーバーまたは遠隔診断サーバーに上記の履歴管理項目の詳細内訳を遠隔伝送する湿気点検部をさらに具備することを特徴とする。
【0130】
GUIは、湿気感知チャンバのイメージ及び有効期間情報をバイオ分析装置から受け取る。湿気感知チャンバには、湿気指示カード(humidity indicator card)681が内蔵される。湿気指示カードは、閉じている空間またはシールされた製品容器内で湿気が許容値レベルにあるか否かを直ちに示すことができる。一例として、青色からピンク色に変色する場合、湿気に露出されたことがある、または、液体に濡れたことがあるということを示す。
【0131】
バイオ分析装置は、バイオディスク及びバイオチップ上のRFIC(電子タグ)に格納された製造年月日関連情報を読み取って有効期間を確認することができる。
【0132】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、RFICには湿気露出履歴、有効期間超過使用履歴またはパスワード入力による分析中断履歴に対する詳細内訳が格納されることが好ましい。
【0133】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置の主要工程(準備工程、増幅(またはPCR)工程、混成化工程及び抗原−抗体反応)及び段階による進行率を、パーセント(%)、棒グラフ(bar graph)またはパイグラフ(pie graph)の形式で表示したり、残った時間を表示したりすることを特徴とする。
【0134】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、遠隔診断サーバーからバイオ分析装置及び診療装置による健康検診時期、病院訪問時期または薬服用時期を受信し、メッセージ伝達手段を通じてそれをユーザに通知する自動通知部をさらに具備することを特徴とする。
【0135】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置及び診療装置による健康検診時期、病院訪問時期または薬服用時期を自動生成し、メッセージ伝達手段を通じてそれをユーザに通知する自動通知部をさらに具備することを特徴とする。
【0136】
本発明において、メッセージ伝達手段は、通信ネットワークによる電子メール、文字/音声/動映像メッセージ、メッセンジャー(Messenger)や医療サービスウィンドウを通じた文字/音声/動映像メッセージの中から選択されたメッセージの伝達手段であることを特徴とする。
【0137】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、電話通話手段を提供するテンキー(TenKey)が設けられた電話パネルボタンまたは相手側の画像画面を提供することを特徴とする。
【0138】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、電話パネルは緊急(emergency)通話短縮ボタンと個人電話部をさらに具備することを特徴とする。
【0139】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、問診表を医療専門家から通信ネットワークを通じて受け取ったり、作成済みの問診表を医療専門家に再伝送したりすることを特徴とする。
【0140】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、指紋認識ソフトウェア、音声認識ソフトウェア、顔認識ソフトウェア、唇認識ソフトウェアまたは瞳孔(pupil)認識ソフトウェアをさらに備え、ユーザの身分認証が自動でできるようにすることを特徴とする。
【0141】
このためには、指紋認識装置、カメラまたはマイクがユーザの端末機と連結されていなければならないし、指紋認識装置はマウス(mouse)一体型とすることが好ましい。
【0142】
本発明の遠隔医療診断システムで、好ましくは、GUIは、医療専門家の診断結果による薬処方せん(medical prescription)に基づいて薬(medicine)購買が自動でできるように薬処方せんを薬局に伝送し、選択事項として、薬の配送が自動でできるように該当の薬局にユーザの住所が自動伝送されることを特徴とする。
【0143】
薬局は、ユーザの選択によって決定されることが好ましく、例えば、遠隔診断サーバーから提供されるユーザの居住地近くの薬局を、GUIを通じてユーザに提示することによって選択されることができる。
【0144】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、医療専門家の診療結果による薬処方せんに基づいて薬の購買が自動でできるようにした該当の薬局に薬の到着予想時間を要求したり、それを受信してメッセージ伝達手段によりユーザに通知することを特徴とする。
【0145】
本発明の遠隔医療診断システムにおいて、好ましくは、GUIは、バイオディスク、バイオチップまたは診療装置の測定データに基づいて数学的計算により自体分析し、その診断結果を、(i)数値形式、グラフ(graph)形式、上・中・下に区分した階段形式または推奨事項を危険数値(cutoff値)と対比して医療サービスウィンドウに表示する、()ユーザにメッセージ伝達手段により通知する、(iii)RFICに記録する、または、(iv)遠隔診断サーバーに伝送して格納する仮想医師を備えることを特徴とする。
【0146】
本発明において、この仮想医師は、ユーザ端末機にソフトウェア形態で常駐するもので、ユーザが診療装置またはバイオ分析装置の使用中にその状況をモニタリングするための少なくとも1つのカメラ、ユーザの音声を取り込むためのマイク、カメラにより撮影されたユーザに対する映像を分析して診療装置及びバイオ分析装置に対するユーザの誤りを発見し、その訂正を要求したり、使用案内及び指示をするためのスピーカー及びグラフ手段;及び、これらを処理するためのアルゴリズムを具備するソフトウェアで構成されることが好ましい。
【0147】
また、仮想医師のソフトウェアは、ユーザの音声を認識できる音声認識のためのソフトウェアをさらに具備することができる。
【0148】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、疾病履歴を管理する統計ソフトウェアを具備し、バイオ分析装置または診療装置による自体診断結果を履歴管理したり、推移変化を追跡管理したり、定期的に遠隔診断サーバーに通報することを特徴とする。
【0149】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置に必要な血液の採取及び注入に対する案内を仮想医師または医療専門家が実時間で患者に提供することを特徴とする。
【0150】
仮想医師または医療専門家が実時間で患者に血液の採取及び注入に対する案内を提供するためには、ユーザの血液採取及び注入過程を実時間でモニタリングしなければならない。
【0151】
これは、GUIと連結されたカメラあるいはバイオ分析装置が準備チャンバに対するサンプル注入に関する情報を、医療専門家に伝送するモニタリング部をさらに備えることによってなる。
【0152】
準備チャンバへのサンプル注入に対する判別方法は、先出願された特許“デジタルバイオディスクとデジタルバイオディスクドライブ装置及び方法”(KR 10-2005-0038765;2005.5.6)に詳細に例示されている。すなわち、準備チャンバへのサンプル注入有無の判別のために、準備チャンバ内にインピーダンス測定装置、イメージセンサーまたは光透過率測定装置が設けられる。
【0153】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、バイオディスクの準備チャンバに注入された血液が遠心分離または血清(血しょう)分離手段により分離された血清(血しょう)状態を点検して正常に血清(血しょう)が分離されたかを判別し、正常な血清(血しょう)分離ができなかった場合、警告メッセージ(warning message)をユーザに発したり、その事実を履歴管理項目に含めて格納することを特徴とする。
【0154】
血清(血しょう)が正しく分離されなかった場合は、不良血液であるか、血液採取と注入が正しく行われなかったことを意味し、この時の分析結果は信頼できない。
【0155】
一般に、遠心分離により血球成分は自重で沈むが、この時、上に浮かぶ淡黄色(straw color)の液体を血清(血しょう)という。
【0156】
正常に血清(血しょう)分離ができた場合、全体血液の約1/3が血清(血しょう)であるとともにその色は淡黄色をしており、これに関する情報は、GUIと連結されたバイオ分析装置の光透過率測定装置またはイメージ測定装置から提供される。
【0157】
一例において、バイオ分析装置内の光透過率測定装置は、血清は血球に比べて透過率が高いことに着目し、準備チャンバ内にレーザービームを投射し、反対側に光センサー設置して、準備チャンバ中の物質に対する透過率を測定することによって血清の分離程度及び分離された量を計測して得ることができ、この情報はGUIに伝達される。
【0158】
他の例では、血清と血球の正常分離有無に関する情報は、バイオ分析装置内のイメージ測定装置が準備チャンバを認識して血清の分離程度及び分離された量を映像計測することによって得ることができ、この情報はGUIに伝達される。
【0159】
光透過率測定装置またはイメージ測定装置により測定された準備チャンバの血清の分離程度と量は、遠隔診断サーバーに伝送されることが好ましい。
【0160】
血清の量は、定量分析において非常に重要である。反応強度を血清の量を考慮して算出することによって定量分析において測定データの正確度を向上させることができる。
【0161】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、定期的検査のみを義務として医療専門家との遠隔診断を通じて行うようにし、定期的検査期間を除けば、仮想医師が直接バイオ分析装置または診療装置から得た測定データを自体分析し、その診断結果を患者または遠隔診断サーバーに通報するホッピング(hopping)医療診断サービスを具備することを特徴とする。
【0162】
本発明において、仮想医師による診断結果は、GUIを通じて遠隔診断サーバーに自動格納されることが好ましい。
【0163】
本発明において、仮想医師による過去の診断結果を遠隔診断サーバーから受信してRFICに格納することが好ましい。
【0164】
すなわち、最近使用したバイオディスク上のRFICの内容を読み取ることによって患者の過去病歴及び測定履歴がわかる。
【0165】
定期検査期間は、1ケ月、6ケ月または1年の間隔とすることが好ましい。
【0166】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、定期的検査期間でなくても、ユーザが希望する場合、仮想医師により異常兆候がとらえられた場合、仮想医師による診断サービス回数が一定回数以上である場合、または、最後に医師から遠隔診断サービスを受けて以来一定期間(例:6ケ月)が経過した場合は、義務として医師との遠隔診断が行われるようにするホッピング医療診断サービスを具備することを特徴とする。
【0167】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、RFIC(電子タグ)またはバーコードにより認識された製品IDによって該当のバイオディスクまたはバイオチップが環境汚染検査用の製品であるか判断することを特徴とする。
【0168】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、製品IDによって該当のバイオ分析装置または診療装置が環境汚染検査用製品であるか判断することを特徴とする。
【0169】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、製品IDによって該当のバイオ分析装置または診療装置が環境汚染検査用製品と判断された場合、医療専門家選択ウィンドウには医師の代わりに環境専門家が提示される。
【0170】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、環境汚染検査用バイオ分析装置に対してGUIまたはバイオ分析装置の遠隔制御権が環境専門家により環境専門家に譲渡されたり解除されることを特徴とする。
【0171】
環境専門家がGUIまたはバイオ分析装置に対して遠隔制御権を確保するためには、まず、該当のバイオ分析装置及び診療装置が連結された端末機に接続しなければならない。この場合、環境専門家は、遠隔診断サーバーまたは環境監視サーバーを通じて接続しようとする端末機のアドレス(address)を提示することによって接続することができる。
【0172】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、環境汚染検査用バイオ分析装置に対するGPS(Global Positioning System)による位置情報を遠隔診断サーバーまたは環境監視サーバーに提供することを特徴とする。
【0173】
GPS(Global Positioning System)による位置情報は、バイオ分析装置に位置情報受信部をさらに備え、バイオ分析装置に携帯電話を連結することによってGUIに提供されることが好ましい。
【0174】
環境専門家にGUIまたはバイオ分析装置の制御権が譲渡された場合は、環境専門家は、GUI上の全ての機能選択ボタンを遠隔で制御したりバイオロボットの動きを遠隔で制御することができる。
【0175】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、環境監視サーバーは、全国に分布しているユーザ端末機別に環境汚染実態に関する情報を格納することを特徴とする。したがって、環境監視サーバーから全国における環境汚染実態を把握できる。上記バイオロボットは、環境汚染または空気汚染による自然の状態を測定するために周期的に水または空気などを採集し、バイオ分析装置に自動でローディングするための採集手段及びローディング手段を備え、遠隔医療診断システムにより環境に対する遠隔診断サービスを受けることができる。このようなバイオロボットは、全国に分散して設置されることができ、太陽エネルギーにより駆動することが好ましい。バイオロボットは、周辺温度または木の葉の色などを感知するための温度センサー、イメージセンサーまたは光センサーをさらに備えることが好ましい。
【0176】
バイオロボットは、センサーにより感知された信号をバイオ分析装置に無線通信手段によって伝達することが好ましい。
【0177】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、汚染履歴を管理する統計ソフトウェアを備え、バイオ分析装置または診療装置による自体診断結果を履歴管理したり、推移変化を追跡管理したり、定期的に環境監視サーバーまたは遠隔診断サーバーに通報及び格納したり、異常兆候発見時に環境専門家にメッセージ伝達手段により通報することを特徴とする。
【0178】
本発明の遠隔医療診断システムでは、好ましくは、GUIは、バイオ分析装置に必要な環境汚染候補対象物質の採取及び注入に対する案内を仮想医師または環境専門家のユーザに提供することを特徴とする。
【0179】
本発明の他の目的を達成するために、本発明は、遠隔診断サービスを提供する該当のウェブサイトからGUIプログラムをユーザの端末機に設置する段階;GUIプログラムを実行させた後、会員加入のためにカードリーダーにカードを挿入する段階;ユーザのカード情報がGUIにより読み出されて遠隔診断サーバーに伝送される会員加入段階または会員認証段階;ホッピング(hopping)医療診断サービスの詳細内訳設定段階;以降、会員加入内訳と加入完了をユーザに通報する通知段階を具備する、本発明による遠隔医療診断システムを用いる遠隔医療診断方法を提供する。
【0180】
ホッピング医療診断サービスの詳細内訳(義務定期検査(定期検診)期間間隔、仮想医師による連続診断サービスの制限回数、カットオフ(cutoff)値などのパラメータ)は、患者の過去病歴、患者の現在病歴、医師の所見、性別、年齢、疾病によって変わることが好ましく、医療専門家の判断により決定されることが最も好ましい。
【0181】
初期会員加入時にはホッピング医療診断サービスの詳細内訳が初期値(default)に設定されることが好ましく、遠隔診断サービス終了ごとに医療専門家が診断結果内容に基づいて変更することができる。
【0182】
本発明において、ホッピング医療診断サービスの詳細内訳のうち義務定期検査(定期検診)期間間隔は6ケ月、仮想医師による連続診断サービスの制限回数は10回〜30回と、初期値が設定されることが好ましい。
【0183】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、会員加入段階は、個人IDと個人暗号設定段階をさらに具備することを特徴とする。
【0184】
本発明の他の目的を達成するために、本発明は、バーコードまたはRFICを備えるバイオディスクまたはバイオチップにサンプルを注入し、生物学的、化学的または生化学的反応を行う段階;
バイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに伝送してバイオ分析装置の製品認証を行い、認証されたバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに登録するバイオ分析装置の製品認証及び登録段階;
バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備えたバイオ分析装置によりバイオディスクまたはバイオチップを認証する段階;
バイオ分析装置を用してバイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、測定データを得る段階;
RFICに測定データ及びバイオ分析装置の製品IDを記録する段階;
通信ネットワークを通じてバイオ分析装置からの測定データを遠隔診断サーバーに送信する段階;
相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想専門家をユーザに連結することにより、医療専門家または仮想専門家がユーザに相談サービスを提供する段階;
ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間が経過した場合、ユーザと仮想専門家との相談サービス連結を遮断する段階;及び
定期検診期間以前であっても、優先連結要請信号を受信すれば優先してユーザを医療専門家に連結する段階を具備する遠隔診断方法を提供する。
【0185】
本発明において、バイオ分析装置の製品認証は、遠隔診断サーバーを通じて行われるのに対し、バイオディスクまたはバイオチップの認証は、バーコードまたはRFICを読む読み取り機を内蔵しているバイオ分析装置により行われる。この場合、遠隔診断サーバーとの連結ができない地域でバイオディスク及びバイオチップの製品認証が可能となり、ポータブル(portable)バイオ分析装置に特に有効である。すなわち、バイオディスクまたはバイオチップの製品認証は、遠隔診断サーバーとの連結なしにも、バーコードまたはRFICを読む読み取り機を通じてバイオ分析装置が直接行うことができる。
【0186】
遠隔診断サーバーとの連結ができない地域で測定されたバイオディスクまたはバイオチップの測定データと該当のバイオ分析装置の製品IDは、RFICに格納され、以降、遠隔診断サーバーと連結されたバイオ分析装置にバイオディスクまたはバイオチップをローディングすると、RFICに格納された測定データと測定当時に使用されたバイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーに伝送される。
【0187】
もし、測定当時に使用したバイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーのID登録部に既に登録されていないと、測定データは遠隔診断サーバーにより無効と判定され、仮想医師あるいは医療専門家から遠隔診断サービスを受けることができない。
【0188】
測定当時に使用されたバイオ分析装置の製品IDがRFIC内に格納される、または、RFIC内に格納された測定当時のバイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーに伝送されることによって、次のような利点が得られる。第一に、有効期間の過ぎたバイオ分析装置または廃棄されたバイオ分析装置によりバイオディスク及びバイオチップが分析されたか否かを遠隔診断サーバーで把握できる。すなわち、バイオ分析装置の追跡管理が容易なため、遠隔診断時に発生しうる医療事故を予防することができる。第二に、バイオ分析装置無しで、RFIC読み取り機の内蔵された携帯電話あるいはRFIC読み取り機により過去に分析し終えたバイオディスク及びバイオチップの測定データを読み取る時、測定当時に使用されたバイオ分析装置を容易に把握できる。
【0189】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、遠隔診断サーバーと連結されたバイオ分析装置にバイオディスクまたはバイオチップをローディングすると、RFICに格納された測定データと測定当時に使用されたバイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーに伝送される段階;及び、バイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーのID登録部に登録されているか判別する段階をさらに具備することを特徴とする。
【0190】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、定期検診期間以前に仮想医師により処理された過去の累積された医療データが、定期検診期間に、医療専門家に一括提供される段階をさらに具備することを特徴とする。
【0191】
また、本発明は、バイオディスクまたはバイオチップがバイオ分析装置にローディング(loading)されたか否かをチェックする待機段階;待機段階間中にバイオディスクまたはバイオチップがローディングされると、ユーザのモニタにGUIが自動または手動で活性化されて表示されるGUI活性化段階;バイオ分析装置を駆動するための制御命令を時間帯別に順に発生してバイオ分析装置に送出する自動分析段階;自動分析完了時に、分析サイトに対する測定データをバイオ分析装置から受信する段階;及び、測定データを遠隔診断サーバーに送出する段階を具備する、本発明による遠隔医療診断システムを用いる遠隔医療診断方法を提供する。
【0192】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、バイオ分析装置に必要な血液の採取及び注入に対する案内と指示を、仮想医師または遠隔地の療専門家が実時間で患者に提供する血液の採取及び注入監視段階をさらに具備することを特徴とする。
【0193】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、バイオ分析装置による血液の遠心分離または血清(血しょう)分離手段により分離された血清(血しょう)状態を点検して正常に血清(血しょう)が分離された否かを判別し、正常に血清(血しょう)分離ができなかった場合、警告メッセージ(warning message)をユーザに知らせるとともに、このような事実を履歴項目に記録する血清(血しょう)分離監視段階をさらに具備することを特徴とする。
【0194】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、バイオディスク、バイオチップ、バイオ分析装置または診療装置の製品IDを読み取るための製品ID読み取り段階をさらに具備することを特徴とする。
【0195】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、バイオディスク、バイオチップまたは診療装置の製品IDに対応する駆動ソフトウェアがGUIに具備されていない場合、遠隔診断サーバーに該当の製品IDを送出し、インターネット上で駆動ソフトウェアを新しくダウンロードしてアップグレードする段階をさらに具備することを特徴とする。
【0196】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、自動分析段階は、検体からDNAサンプルを準備するための準備(Preparation)工程;DNAを分析サイト内の捕獲プローブ(capture probe)と混成化する混成化(hybridization)工程;及び、分析サイト中の反応結果を分析する分析工程を行うようにバイオ分析装置に制御命令を上記の工程別に送出する段階を具備することを特徴とする。
【0197】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、自動分析段階は、準備工程段階の後にDNAサンプルを増幅するためのDNA増幅工程を行うように、バイオ分析装置に制御命令を送出する段階をさらに具備することを特徴とする。
【0198】
本発明の遠隔医療診断方法において、他の側面として、自動分析段階は、検体から血清または抗原を分離する準備工程;抗原とラベル(label)間に“ラベル−抗原の結合体”を形成するラベリング工程;“ラベル−抗原の結合体”と捕獲プローブ(免疫プローブ)間に抗原−抗体結合反応を起こさせる免疫反応工程;分析サイトを洗浄または乾燥する洗浄工程を行うように、バイオ分析装置に制御命令を上記の工程別に送出する段階を具備することを特徴とする。
【0199】
本発明の遠隔医療診断方法において、更に他の側面として、自動分析段階は、検体から血清または抗原を分離する準備工程;抗原と捕獲プローブ(免疫プローブ)間に抗原−抗体結合反応を起こさせる免疫反応工程;分析サイトを洗浄または乾燥する洗浄工程を行うように、バイオ分析装置に制御命令を上記の工程別に送出する段階を具備することを特徴とする。
【0200】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、自動分析段階は、バイオディスクの回転及び停止とバルブの開閉動作を行うように、バイオ分析装置に制御命令を送出する段階をさらに具備することを特徴とする。
【0201】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、医療専門家を選択する段階、問診表を医療専門家から受信する段階、作成された問診表を医療専門家に伝送する段階、診療装置を使用した医療専門家または仮想医師による診療段階、薬処方せんに基づいて薬購買がなされる段階、診断結果及び医療データを遠隔診断サーバーに伝送する段階、バイオ分析装置の履歴管理内容を遠隔診断サーバーに伝送する段階、Q&Aを行う段階、及びカードによる決済を承認する段階から選択された一つ以上の段階をさらに具備することを特徴とする。
【0202】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、医療専門家選択ウィンドウで仮想医師を選択すると、バイオ分析装置及び診療装置の使用の間に、仮想医師がその使用法を案内したりモニタリングし、使用上誤りがある場合、該誤りを訂正するように仮想医師がユーザに要求する、仮想医師による診療段階をさらに具備することを特徴とする。
【0203】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、医療専門家選択ウィンドウで医師を選択すると、バイオ分析装置及び診療装置の使用の間に、医師がその使用法を案内したりモニタリングし、使用上誤りがある場合、該誤りを訂正するように医師がユーザに要求する段階をさらに具備することを特徴とする。
【0204】
GUIは、ユーザが遠隔診療サービスを提供する遠隔診断サーバーに加入した後、ユーザ端末機にバイオ分析装置が連結される場合にのみ、“分析開始”ボタンが活性化されることを特徴とする。
【0205】
あるいは、加入しないまま“分析開始”ボタンを押し、“加入してください”という文字メッセージまたは音声メッセージを出させることもできる。
【0206】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、仮想医師による診療段階は、ユーザの身体をカメラで認識し、2次元または3次元アニメーションツール(animation tool)または仮想現実ツール(Virtual Reality tool)を用いたグラフィック処理により、ユーザ身体を実時間で摸写(mimesis)した摸写グラフィックを医療サービスウィンドウに表示する段階;診療装置の使用方法を使用段階別及び診療機器別に順に音声命令として発生させ、スピーカーを通じてユーザに指示する段階;実時間摸写グラフィック上に記号(symbol)を重ねて表現し、診療装置の使用方法をユーザに指示する段階;診療装置に対するユーザの使用状況をカメラによりモニタリングしながらユーザの行動をグラフィック上に実時間で表現または摸写する段階;カメラにより診療装置に対するユーザの使用状況をモニタリングしながらユーザの行動をグラフィック上に実時間で表現または摸写しながら誤りの訂正を要求する段階;実時間摸写グラフィック上に診療装置の標準診療位置情報と現在の診療装置の位置情報をそれぞれ異なる記号を用いて重ねて表現することによって、ユーザが標準診療位置から逸脱した度合を自覚できるようにする情報を実時間で提供する診療位置情報提供段階;診療装置により計測された測定データを格納したり遠隔診断サーバーに伝送する段階;診療装置により計測された測定データを“診療ソフトウェア"により自体分析し、ユーザに診断結果を通報する段階の中から選択された一つ以上の段階を具備することを特徴とする。
【0207】
ここで、記号は、付加的な文字説明、指示線、カーソル(cursor)、矢印、数字、特殊記号及び文字、及びこれらの点滅(blinking)動作による標識とすることが好ましい。
【0208】
カメラは、左側に1台、右側に1台とするか、上側に1台、下側に1台とすると好ましい。
【0209】
カメラを1台のみ使用すると、物体の遠近感に関する情報が得難い。カメラを左右または上下に配置すると、事物を3次元的に撮影でき、ユーザの診療装置の使用状況及び行動を立体的にモニタリングすることができる。この場合、主に3角測量法(triangulation)のような手法を用いることができ、これは当業者には公知のものである。
【0210】
カメラは、可視光線、赤外線、紫外線または蛍光カメラのいずれかとすることが好ましい。
【0211】
また、カメラは、1次元または2次元アレイ(array)カメラとすることが好ましい。また、アレイカメラは見る角度(angle)がそれぞれ異なると好ましい。
【0212】
診療装置は、診療装置の少なくとも1箇所に特殊マーカー(marker)が付着またはペインティング(painting)されているものが好ましい。
【0213】
特殊マーカーはカメラによく感知されるもので、ビデオ追跡(video tracking)、動き追跡(motion tracking)、捕捉及び基準座標設定、診療装置認識(recognition)、セグメンテーション(Segmentation)に有利である。
【0214】
診療装置認識は、物体認識(object recognition)手法を利用することができ、物体認識及びセグメンテーションは当業者には公知の技術で、文献“Digital Image Processing, 2nd edition, Rafael C. Gonzalez and Ricahrd E.Woods, Prentice Hall, 2002”によく開示されている。
【0215】
特殊マーカーは、反射ペイント、夜光ペイント、蛍光ペイントのようなペイント類、または、少なくとも1個で構成されたLED(Light emitting Diode)とすることができる。
【0216】
この特殊マーカーにより診療装置の3次元空間における位置及び配向(orientation)を把握することができ、マーカーの位置を時間的に累積追跡することによってユーザの診療装置の使用状況を実時間で追跡したりモニタリングしたりすることができる。
【0217】
診療装置の電源は、電磁気誘導により供給される、太陽電池により供給される、または、充電式バッテリーにより供給されることが好ましい。充電式バッテリーは、ユーザ端末機のUSBまたは入出力ポートに連結されて充電されることが好ましい。
【0218】
アニメーションツール(animation tool)は、OPENGL、3D Studio MAXのようなグラフィック道具で、これはアニメーション専門家には広く知られており、その使用方法は当業者には公知である。
【0219】
診療ソフトウェアは、体温計、血圧計、カメラ、聴診器、体脂肪測定機、動脈硬化診断機、超音波映像診断機、尿検査装置、脈拍計、採血装置、心電図計、X-Ray装置、酸素飽和度検査装置、痴呆検査装置、CAT(Computerized Axial Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、カプセル内視鏡、拡大鏡、カメラ一体型拡大鏡、医療計測機器、生体信号感知装置、生体信号(糖尿、肥満、血圧、脈拍、心電図、体温など)を測定できる機能を有するバイオシャツの中から選択された医療装備により計測された信号を分析して診断結果を算出するための医療専門家らのノウハウ(Know how)及び知識が総体的に反映されたソフトウェアである。
【0220】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、診療装置に対応する診療装置のプロトコルと分析アルゴリズムを含む“診療ソフトウェア”を含む駆動ソフトウェアがGUIに含まれていない場合、インターネット上で該当の駆動ソフトウェアを新しくダウンロードしてアップグレードする段階をさらに具備することを特徴とする。
【0221】
仮想現実ツール(VR tool)は、仮想帽子(VR cap)及び仮想手袋(VR gloves)をさらに具備し、ユーザの3次元的な位置、配向(orientation)情報、診療装置の3次元空間の使用状況に関する情報をユーザ端末機または医療専門家に提供することを特徴とする。
【0222】
仮想現実ツール(VR tool)は、仮想眼鏡(VR glasses)をさらに具備し、VR医師を提供することを特徴とする。
【0223】
仮想眼鏡は、仮想医師または医療専門家があたかも3次元空間上でユーザの傍で話し合っているかのように、診療装置の使用法または診断法を指示するVR医師(Virtual Reality Doctor)を視覚的に提供することを特徴とする。
【0224】
ユーザは、仮想眼鏡を通して仮想医師または医療専門家の指示や命令を見ることによって円滑に意思疎通ができる。
【0225】
VR眼鏡、VR帽子、VR手袋、診療装置及びバイオ分析装置は、ユーザ端末機と有線または無線で連結されることが好ましい。
【0226】
無線連結は、赤外線通信、ブルートゥース(bluetooth)通信またはRF通信によってなることを特徴とする。
【0227】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、医療専門家による診療段階は、ユーザの身体をカメラで認識してそれを医療専門家に実時間伝送したり、医療サービスウィンドウに表示したりする段階;診療装置の使用方法を使用段階別に順に遠隔医師が音声命令として発生し、スピーカーを通じてユーザに指示する段階;医療専門家から提供されるカーソル(cursor)または矢印(arrow)表示または指示線を医療サービスウィンドウに重ねて診療装置の使用方法をユーザに指示する段階;カメラにより診療装置に対するユーザの使用状況を医療専門家がモニタリングしながら誤りの訂正を要求する段階;診療装置により計測された測定データを格納したり遠隔診断サーバー及び医療専門家に伝送したりする段階;診療装置により計測された測定データを医療専門家により分析し、その診断結果を、メッセージ伝達手段を通じてユーザに通報する段階を具備することを特徴とする。
【0228】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、ユーザによる診療段階は、診療装置に対するユーザの使用状況をカメラで認識してそれを録画する使用状況記録段階;診療装置により計測された測定データ及び使用状況記録内容を遠隔診断サーバー及び医師に伝送する段階;計測された測定データ及び使用状況記録内容を医師が分析した後、その診断結果を、メッセージ伝達手段を通じてユーザに通報する段階を具備することを特徴とする。
【0229】
本発明の遠隔医療診断方法において、好ましくは、仮想医師、医療専門家またはユーザによる診療段階は、カメラの位置合わせをするためにユーザとカメラ間の位置合わせ要求をユーザに指示する段階;ユーザとカメラ間の位置合わせ、焦点及び倍率などが実時間で自動調節されたり、医療専門家により遠隔調節されたり、“カメラ環境設定”ボタンをユーザがクリックすることによって調節されるカメラトラッキング(tracking)段階;及び、“診療装置種類選択”ボタンにより診療装置を選択する段階の中から選択された一つ以上の段階をさらに具備することを特徴とする。
【0230】
カメラトラッキング段階では、カメラに連結されたステップモーター(step motor)及びこれに連結されたギア(gear)の正逆回転によって2次元空間または3次元空間上で自由にカメラが整列されることが好ましい。
【0231】
カメラの焦点及び倍率の自動調節は、当業者には公知の技術である。
【0232】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。図面中、同一の構成要素には同一の参照符号を付する。
【0233】
図1は、本発明の一実施形態によるインターネットを用いた遠隔医療診断システムの構成を示すブロック図である。
【0234】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による遠隔医療診断システムは、遠隔診断サービスを提供する遠隔診断サーバー30aと、インターネット20を介して連結され、遠隔診断サーバー30aを通じて互いに通信する複数のユーザ端末機10a及び複数の医療専門家端末機10bとを具備してなる。
【0235】
遠隔診断サーバー30aは、インターネット20を通じて遠隔診断を要請するユーザ端末機10aと、この要請に応じて遠隔診断サービスを提供する医療専門家端末機10bとが実時間通信できるように連結する構成要素で、ユーザDB50a、医療専門家DB50b、課金DB50c、診断内訳及び履歴管理内容を格納している履歴(history)DB50dを具備し、また、ユーザに遠隔診断サービス及び薬購買に対する利用料金を徴収・決済・認証するための課金サーバー30b、医療保険社のサーバー40a、カード会社のサーバー40b、銀行サーバー40c、薬局サーバー40d、課金事項及び遠隔診療内訳をユーザに無線で伝送したり、無線通信網を通じてユーザの無線端末機(携帯電話、無線PDA等)と医療専門家の端末機10bとを連結させたりするための無線通信サーバー40eに連結される。
【0236】
医療専門家が医療専門家端末機10bを用いて遠隔診断サーバー30aを通じて遠隔診断サービスを提供するためには、まず、医療専門家は、医療専門家端末機10bを用いて遠隔診断サーバー30aに接続して会員加入または登録を行わなければならない。会員加入または登録のためには、医療専門家のID、パスワード、名前、年齢、職業、専門分野、所属会社、写真、学歴、経歴、資格などの情報が必要であり、これら医療専門家の情報は上記加入または登録手順を経て遠隔診断サーバー30aの医療専門家DB50bに格納されて管理される。したがって、当該医療専門家が医療専門家端末機10bを用いて遠隔診断サーバー30aに接続すると、遠隔診断サーバー30aは、医療専門家DB50bを用いて会員認証した上で医療専門家のための医療相談ウィンドウを開設し、この医療専門家は、開設された医療相談ウィンドウを通じて実時間でユーザに遠隔診断サービスを提供できる。
【0237】
医療専門家の場合と同様に、遠隔診断サービスを要請するユーザも、ユーザ端末機10aで遠隔診断サーバー30aを通じて遠隔診断サービスを受けるためには、ユーザ端末機10aを用いて遠隔診断サーバー30aに接続し、下記2つの方法のいずれかを選択して会員加入または登録をしなければならない。
【0238】
一つの方法は、ユーザが会員として加入または登録するためには、ユーザの個人ID、パスワード、名前、国籍、住民登録番号、電子メール、職業、専門職種、住所、電話、携帯電話、生年月日、性別、過去病歴、家族病歴などの情報が必要とされ、これらのユーザ情報は会員加入または登録手順を経て遠隔診断サーバー30aのユーザDB50aに格納されて管理される。
【0239】
また、ユーザの会員登録時に、ユーザの取引銀行名、預金主、口座番号、クレジットカード番号などの情報がさらに要請され、これら要請された情報も課金DB50cに格納されて管理される。
【0240】
もう一つの方法は、カードリーダー99にカード(card)を挿入し、すると、遠隔診断サーバー30aはカードリーダー99により読み出された個人の情報を受信し、ユーザDB50aに格納して管理する。この時、遠隔診断サーバー30aは、カードが銀行の現金及び直払いカードである場合は、銀行サーバー40cにカードの有効性を照会し、クレジットカードの場合は、カード会社サーバー40bにカードの有効性を確認し、電子医療保険カードの場合は、医療保険サーバー40aにカードの有効性を確認する。その後、ユーザは個人ID、パスワードを設定し、それを付与してもらう。
【0241】
また、ユーザの会員登録時に、カード情報が課金DB50cに格納されて管理されるようにする。
【0242】
カードリーダー99は、ユーザ端末機のモニタの縁部に埋め込まれて一体化することが好ましい。
【0243】
ユーザがユーザ端末機10aを用いて遠隔診断サーバー30aに接続すると、遠隔診断サーバー30aは、ユーザDB50aを用いて会員認証し、ユーザは、遠隔診断サーバー30aにより提供された医療専門家のうち一人を選択し、その医療専門家から遠隔診断サービスまたは医療相談サービスを受けることができる。
【0244】
課金DB50cは、ユーザ端末機10aと医療専門家端末機10bが遠隔診断サーバー30aに接続して遠隔診断サービスを利用する時間をモニタリングし、サービス利用時間及び医療専門家により既に設定された遠隔診断サービス費用に基づいてユーザ別課金内訳をユーザ端末機10aに伝送し、この課金内訳を受信したユーザが利用料金を決済承認すると、連係された医療保険サーバー40a、銀行サーバー40c、カード会社サーバー40bなどに決済認証を要請し、ユーザにサービス利用料金を支払わせる。
【0245】
この時、利用料金支払は、カードリーダー(card reader)99にカードを挿入したり電子貨幣によって行われることができる。
【0246】
ユーザ端末機10aは、インターネット20で連結されて双方向通信可能なコンピュータなどの有無線IT情報端末機で、遠隔診断サーバー30aに接続して通信ネットワークを通じて医療専門家端末機10bから遠隔診断サービスを受け、画像、音声及び文字チャットを可能にするためにカメラ15、ヘッドセットまたはマイク14などを備えることが好ましい。
【0247】
医療専門家端末機10bは、インターネットで連結されて双方向通信可能なコンピュータなどの有無線IT情報端末機で、遠隔診断サーバー30aに接続して通信ネットワークを通じてユーザ端末機10aから要請された遠隔診断サービスを提供し、ユーザ端末機10aと同様に、画像、音声及び文字チャットを可能にするためにカメラ15、ヘッドセットまたはマイク14などを備えることが好ましい。参照符号11はマウス、参照符号100はバイオ分析装置、101は診療装置を表す。
【0248】
本発明において、ユーザがバイオ分析装置及び診療装置を用いて医療診断を受ける方法には、大きく三つのものがある。
【0249】
第一の医療診断方法は、一括的に医師から医療診断を受けることである。すなわち、最初から、遠隔診断サービスを要請し、バイオ分析装置及び診療装置の使用方法などに対する医師の指示命令に従ってこれら装置から測定データを得た後、この測定データに対する診断を医師に要請する方法である。
【0250】
第二の医療診断方法は、ユーザはGUIから提供する仮想医師の指示命令に従ってバイオ分析装置及び診療装置から測定データを得て、以降、この測定データに対する診断を医師に依頼するために遠隔診断サービスを要請する方法である。
【0251】
第三の医療診断方法は、一括的に仮想医師から医療診断を受けることである。すなわち、バイオ分析装置及び診療装置に対してGUIから提供する仮想医師の指示命令に従ってこれらの装置から測定データを得て、以降、この測定データに対する診断を仮想医師に依頼する方法である。
【0252】
第一の医療診断方法は、バイオ分析装置及び診療装置の使用法がよくわからないユーザに有利であるが、利用料金が高いという短所がある。一方、第二の医療診断方法は、利用料金が非常に安価ではあるが、誤診の危険がある。
【0253】
そこで、本発明の遠隔医療診断システム及び方法においては、費用問題と誤診の問題を克服するために、上述の3つの医療診断方法を下記のように組み合わせることが好ましい。
【0254】
すなわち、本発明は、定期的検査(例:1ケ月に1回)に対してのみ義務として第一または第二の医療診断方法により遠隔診断サービスを受け、定期的検査(定期検診)期間以外の場合に対しては、第三の医療診断方法、すなわち、仮想医師の案内に従ってバイオ分析装置または診断装置から測定データを得て、仮想医師が直接この測定データを分析して診断結果を患者に通報する遠隔医療診断システム及び方法を提供することができる。
【0255】
また、本発明は、定期的検査期間でなくても、ユーザが希望する場合、仮想医師により異常兆候がとらえられた場合、仮想医師による診断サービス回数が一定回数以上である場合、または、最後に医師から遠隔診断サービスを受けて以来一定期間(例:6ケ月)が経過した場合は、義務として第一の医療診断方法により医療サービスを受ける遠隔医療診断システム及び方法を提供することを特徴とする。
【0256】
以下では、前述した医療診断方法の組み合わせによる医療サービスを“ホッピング(hopping)医療診断サービス”と呼ぶ。
【0257】
本発明は、検査時点ごとに遠隔地の療専門家の指示命令に従ってバイオ分析装置及び診療装置から測定データを得て、以降、その測定データに対する診断及び評価を医師に要請する定期検診段階と、この定期検査時点以外は、仮想医師の指示命令に従ってバイオ分析装置及び診療装置から測定データを得て、以降、その測定データに対する診断及び評価を仮想医師に依頼する非定期検診段階とを組み合わせることによって、定期検査は、上記の定期検診段階によって医師から遠隔診断サービスを受け、定期検査以外の場合は、上記の不定期検診段階によって仮想医師から医療診断サービスを受けるホッピング医療診断サービスを具備することを特徴とする遠隔医療診断方法を提供する。
【0258】
本発明において、ホッピング医療診断サービスは、上記の定期検診がされていないか定期検診期間が超過した場合は、不定期検診のためのGUIが活性化されない、または、不定期検診段階が行えないことが好ましい。
【0259】
すなわち、仮想医師による不定期検診を受けるためには、必ず患者は医師との定期検診を義務として履行しなければならない。
【0260】
また、本発明の仮想医師は、乳癌自己診断法、前立腺炎自己診断法、憂鬱症自己診断法のような自己診断療法をユーザに提供することを特徴とする。
【0261】
図1を参照して、本発明による遠隔医療診断システムを通じてユーザがユーザ端末機10aで遠隔診断サーバー30aに接続し、医療専門家から遠隔診断サービスを受ける方法について説明する。
【0262】
ここで、ユーザが遠隔診断サービスを要請する前に、医療専門家は、あらかじめ医療専門家端末機10bを用いて遠隔診断サーバー30aに接続し、遠隔診断サーバー30aの医療専門家DB50bに格納された医療専門家情報の確認を通じて会員認証を受けた後、遠隔診断サービスを提供するための医療相談ウィンドウを開設していると仮定する。
【0263】
まず、ユーザがユーザ端末機10aを通じて遠隔診断サーバー30aに接続すると、遠隔診断サーバー30aは、ユーザの個人ID及びパスワードを要請する。この時、ユーザが個人ID及びパスワード(個人暗号)を入力するか、カードリーダー99にカードを挿入すると、遠隔診断サーバー30aは、ユーザDB50aに格納されたユーザ情報に基づいてユーザの会員登録有無を確認し、ユーザ認証を行う。
【0264】
ユーザ認証の後に、遠隔診断サーバー30aは、現在医療相談ウィンドウを開設している医療専門家をユーザに提示し、ユーザは、所望の医療専門家をクリックして選択する。
【0265】
選択された医療専門家が仮想医師でない場合、遠隔診断サーバー30aは、ユーザ端末機10aに医療相談ウィンドウを駆動させ、遠隔診断サービスを要請したユーザ端末機10aと選択された医療専門家端末機10bとを連結させ、インターネットを通じて実時間で遠隔診断サービスが行われるようにする。
【0266】
一方、選択された医療専門家が仮想医師である場合は、GUI上の仮想医師を通じて遠隔診断サービスが行われるようにする。
【0267】
本発明において、定期検診期間中には医療専門家のみを選択でき、この期間中には仮想医師による診断サービスを受けることができない。
【0268】
遠隔診断サービスが終了すると、ユーザ端末機10aと医療専門家端末機10bは駆動された医療相談ウィンドウを終了し、遠隔診断サーバー30aは、遠隔診断サービスの開始時間及び終了時間、すなわち、サービス利用時間をチェックして課金DB50bに格納及び管理されるようにする。
【0269】
遠隔診断サーバー30aは、課金DB50bに格納されたサービス利用時間及び医療専門家により既に設定された相談費用に基づいてユーザ別課金内訳をユーザ端末機10aに伝送し、この課金内訳を受信したユーザが利用料金を決済承認すると、連係された銀行サーバー40c、カード会社サーバー40b、医療保険サーバー40aなどに決済認証を要請し、ユーザにサービス利用料金を支払わせる。
【0270】
図2は、本発明の一実施形態による遠隔医療診断システムのGUIを示す図である。
【0271】
図2を参照すると、GUI200は、ユーザに遠隔医療診断システムへの便利な接近性を提供するために様々なボタンとウィンドウ(window)を具備する。
【0272】
参照符号301は、機能選択ボタンが備えられたボタンパネルであり、303はバイオ分析装置の進行率を表示するための進行率表示ウィンドウである。
【0273】
参照符号302aは、使用するバイオ分析装置を選択するためのボタンが並んでいるパネル(pannel)であり、302bは、使用する診療装置を選択するためのボタンが並んでいるパネルである。また、参照符号304は、文字でチャットするための文字チャットウィンドウである。
【0274】
GUI200は、ユーザ端末機10aとバイオ分析装置100間の有線または無線連結した通信手段により、ユーザ端末機10aに連結したバイオ分析装置100の動作状態及び進行状態を実時間モニタリングしたり、バイオ分析装置100に制御命令を送出してバイオ分析装置100の動作を制御する。すなわち、GUI200は、ユーザ端末機10aにバイオ分析装置100の連結有無を確認し、バイオ分析装置にバイオディスクまたはバイオチップがローディングされたか否かを確認した後、“分析開始”ボタン301aがクリックされると、GUI200は、バイオ分析装置を駆動するための制御命令を該当のプロトコル(protocol)にしたがって時間帯別に順に発生させてバイオ分析装置100に送出する。また、GUI200は、バイオ分析装置100により分析が完了すると、バイオ分析装置100から測定データを受信する。
【0275】
参照符号300は、バイオ分析装置100の測定データを数値、グラフまたは上・中・下の階段形式で表示したり、診療装置101の測定データを数値、グラフまたは上・中・下の階段形式で表示したり、バイオ分析装置100または診療装置101による診断結果を表示したり、問診表及びQ&Aを表示したり、バイオ分析装置100や診療装置101の使用状況を実時間摸写グラフィックでディスプレイしたり、医療専門家によるバイオ分析装置100または診療装置101の使用方法を表示したり、課金内訳を表示したり、医療専門家から受けた医療データまたは薬処方せんを表示したり、DVD、TV、DMBまたはマルチメディアを視聴するためのウィンドウを提供したり、インターネットサーフィンまたは文書作業をするためのウィンドウを提供したり、電話通話時に電話機テンキー(tenkey)ボタン及び相手側の画像画面を提供したり、遠隔診断サービス及びGUIに関連した情報入力及び付加文字メッセージをユーザに通知したり、メッセンジャー伝達手段による通知内容をユーザに表示したりするための医療サービスウィンドウである。
【0276】
また、GUI200は、バイオ分析装置100の測定データ、問診表、Q&A、遠隔診断中の診断内訳情報または医療データを遠隔診断サーバー30aに格納したり、医療専門家に送信するための“遠隔伝送”ボタン403;医療専門家または遠隔診断サーバー30aから診断結果、薬処方せん、問診表、Q&A、医療データまたは課金内訳を受信するための“遠隔受信”ボタン404;課金内訳を確認するための“課金内訳確認”ボタン402;電子貨幣、カードまたは携帯電話番号を用いて遠隔診断サービス利用金額に対する決済を承認するための“決済承認”ボタン405;問診表を編集したり見たりするための“問診表”ボタン400;Q&Aを作成したり見たりするための“Q&A”ボタン404;仮想現実道具による仮想現実遠隔診断モードを設定するための“VRON/OFF”ボタン501;医療専門家を選択するための医療専門家選択ウィンドウ600a,600b;病院と薬局を選択するための病院選択ボタン500a及び薬局選択ボタン500b;GUIの“遠隔制御権”を選択された医療専門家に譲渡するための“制御権移譲”ボタン502を具備する。
【0277】
GUI200の“遠隔制御権”を選択された医療専門家に譲渡した場合、医療専門家は、ユーザ端末機10aのGUI200を遠隔制御できる。従って、この時、ユーザはGUI200の使用法を知らなくても、遠隔制御権を所有している医療専門家によりバイオ分析装置100及び診療装置101による遠隔診断サービスを容易に受けることができる。この時、遠隔制御権は医療専門家に委譲されても“決済承認”権はユーザに残っている。
【0278】
図3乃至図6は、診療装置101により遠隔診断サービスがなされるGUI200の様々な実施形態を示す図である。
【0279】
図3は、ユーザが診療装置として聴診器を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す。
【0280】
例えば、本発明では、(1)患者の身体をカメラ15で撮影し、聴診器を当てるべき標準診療位置(部位)に対して、患者の身体の映像に記号(symbol)を重ね合わせて医療サービスウィンドウ300を通じてユーザに知らせる、(2)摸写グラフィック上に聴診器を当てるべき標準診療位置(部位)に対して記号を重ね合わせ、医療サービスウィンドウ300を通じてユーザに知らせる、または、(3)患者の身体をカメラ15で撮影し、聴診器を当てるべき標準診療位置(部位)に対して、遠隔医師から実時間で伝達された記号を患者の身体の映像に重ね合わせ、医療サービスウィンドウ300を通じてユーザに診療装置の使用方法を知らせたり指示することを特徴とする。
【0281】
本発明において、上記記号は、付加的な文字説明、指示線、カーソル、矢印、数字、特殊記号、文字及びこれらに対する点滅動作とすることが好ましい。図3の例では、数字1、2、3、4、5、6により標準診療位置(部位)と診療順序を、医療サービスウィンドウ300を通じてユーザに知らせている。
【0282】
GUI200は、医療サービスウィンドウ300によりユーザに診療装置101の使用方法を見せる間に、アニメーション映像(摸写グラフィック)と同期(synchronization)した音声説明または医師から実時間で伝達される音声説明により使用方法がユーザに映像と音声を通じて同時に伝達されることが好ましい。
【0283】
本発明において、GUI200の医療サービスウィンドウ300は、医師も医療専門家端末機10bを通じて実時間で同時に見ることができることを特徴とする。
【0284】
図4は、ユーザが診療装置としてカメラ一体型拡大鏡を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す。図4を参照すると、医療サービスウィンドウ300には拡大鏡によりユーザの口の中が観察されている。
【0285】
図5は、ユーザが診療装置としてカプセル内視鏡72を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す。図5を参照すると、医療サービスウィンドウ300にはユーザの体内と現在のカプセル内視鏡72の位置が共に表示されている。カプセル内視鏡72は、体内を回りながら体内を撮影した映像を、無線通信手段を通じてユーザ端末機10aに伝達し、これを医師が実時間で観察する。
【0286】
図6は、ユーザが診療装置として心電図計を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す。図6を参照すると、医療サービスウィンドウ300には心電図計の標準診療位置(部位)と現在の心電図計で計測された信号が表示されている。
【0287】
図7乃至図10は、バイオ分析装置100により遠隔診断サービスがなされるGUI200の様々な実施形態を示す図である。
【0288】
図7は、ユーザがバイオ分析装置として簡易検査キット読み取り機(Rapid Test Kit Reader)を選択して遠隔診断サービスを受ける場合の遠隔医療診断システムのGUIを示す。図7を参照すると、医療サービスウィンドウ300には簡易検査キット(Rapid test Kit)73に対する測定データと過去に測定された累積データが、グラフ形式でcutoff値と共に表示される。過去に測定された累積データは、疾病に対する推移観察及び追跡管理を可能にし、疾病の早期発見と誤診率減少に大きく寄与する。
【0289】
図8乃至図10は、バイオ分析装置100としてバイオドライブが選択されて遠隔診断サービスが行われるGUI200の例を示す。
【0290】
図8は、ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオディスクに採られた血液を注入する過程及び状況を遠隔地の療専門家に実時間で提供する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す。
【0291】
図9は、ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオドライブにバイオディスクをローディングする状況を遠隔地の療専門家に実時間で提供する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す。
【0292】
図10は、ユーザがバイオ分析装置としてバイオドライブを選択して遠隔診断サービスを受ける場合において、バイオ分析装置から得られた測定データを医療サービスウィンドウに表示することによって、ユーザ及び医療専門家に測定データを示す過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIである。
【0293】
図11は、ユーザが病院を訪問して撮った胸部X線写真を、医療専門家がユーザの端末機に伝送して医療サービスウィンドウに表示し、診療結果をユーザに遠隔説明する過程を具備する遠隔医療診断システムのGUIを示す。
【0294】
図12は、環境汚染検査用バイオ分析装置及び診療装置により遠隔診断サービスが行われる遠隔医療診断システムのGUIを示す。この場合、医療専門家の代わりに環境専門家600cが遠隔診断サービスを行う。
【0295】
図13は、聴診器22にマーカー24を取り付け、カメラ15によりビデオ追跡、動き追跡、捕捉及び基準座標設定、診療装置認識を容易にさせる一実施形態を示す。
【0296】
マーカー24により診療装置の3次元空間上における位置及び配向(orientation)を把握でき、マーカー24の位置を時間的に累積追跡することによってユーザの診療装置の使用状況を実時間でモニタリングすることができる。
【0297】
診療装置101及びバイオ分析装置100は、ユーザ端末機と有線または無線で連結されることが好ましい。
【0298】
参照符号26aは、聴診器のマーカー(例:LED)のオン・オフを制御したり、動作を制御するための無線命令を聴診器22に送出したり、聴診器で得られた信号を受信するための無線送受信装置である。参照符号26bは、ユーザ端末機10aから飛んできた無線命令を受信したり、聴診器から得られた信号をユーザ端末機10aに送出するための無線送受信装置である。
【0299】
図14は、本発明の一実施形態による仮想現実道具を使用した遠隔医療診断システムの構成を示す図である。本発明において、ユーザまたはユーザと医療専門家は、仮想現実(Virtual Reality)道具を使用することが好ましい。
【0300】
ユーザ端末機10a及び医療専門家端末機10bは、仮想現実医師(Virtual Reality Doctor)インターフェースを可能にするために、仮想手袋(VR glove)81a、仮想眼鏡(VR glasses)81b、仮想帽子81c等、VR道具などをさらに備えることが好ましい。
【符号の説明】
【0301】
300・・・医療サービスウィンドウ
600a・・医療専門家選択ウィンドウ
400・・・問診表
600b・・仮想医師選択ウィンドウ
401・・・遠隔受信
402・・・遠隔伝送
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンプルを取り込んで生物学的、化学的または生化学的反応を行い、バーコードまたはRFICを有するバイオディスクまたはバイオチップ;
前記バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、前記バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備え、前記バイオディスクまたはバイオチップの製品IDを認証する第1認証部、及び反応結果に対する測定データをRFICに記録する記録部を備えたバイオ分析装置;
通信ネットワークを通じて前記測定データとバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに送信する送信部、及び医療専門家との相談サービスを提供する第1相談サービス部を備えたユーザ端末機;
前記ユーザ端末機上にソフトウェア形態で常駐して前記バイオ分析装置の使用方法を案内したり指示する案内部、及び前記測定データに基づいた数学的計算により自体分析して診断結果を出力する診断部を備えた仮想医師;
通信ネットワークを通じて前記測定データを受信する受信部、及びユーザとの相談サービスを提供する第2相談サービス部を備える医療専門家端末機;及び
前記バイオ分析装置の製品IDを認証する第2認証部、前記第2認証部により認証されたバイオ分析装置の製品IDを登録及び格納するID登録部、相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結する相談専門家選択部、ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間を経過した場合、ユーザと仮想医師との連結を遮断する連結遮断部、及び定期検診期間以前であっても優先連結要請信号を受信する場合は、優先してユーザを医療専門家に連結する優先連結部を備える遠隔診断サーバー
を具備する遠隔医療診断システム。
【請求項2】
前記記録部は、前記RFICに測定当時に使用したバイオ分析装置の製品IDを格納したり、前記仮想医師あるいは医療専門家により過去に行われたユーザの過去診断結果を前記遠隔診断サーバーから受信して前記RFICに累積格納したり、前記医療専門家及び仮想医師により提供される診断結果及び医療専門家のIDを前記RFICに格納したり、前記遠隔診断サーバーへの会員加入及び認証過程で用いられた個人IDと個人暗号を前記RFICに格納することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項3】
前記優先連結要請信号は、ユーザからの要請信号、仮想医師からの測定データに対する異常兆候捕捉信号、または仮想医師による相談サービス回数超過信号であることを特徴とする、請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項4】
前記ユーザ端末機は、バイオ分析装置の動作及び進行状態を実時間で表示したり、バイオ分析装置の進行率を表示したり、前記測定データを数値、グラフまたは上・中・下の階段形式で表示する表示部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項5】
前記ユーザ端末機は、遠隔制御権を前記医療専門家に譲渡するための制御権移譲ボタンをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項6】
前記ユーザ端末機に連結された一つ以上の診療装置をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項7】
前記バイオディスクまたはバイオチップによるサンプル分析中に、ユーザによる分析中断要求がある時、分析中断のための個人ID及び個人暗号をユーザに要求し、該個人ID及び個人暗号が一致してバイオディスクまたはバイオチップの分析が中断された場合、その事実を上記のRFICに記録したり遠隔診断サーバーに伝送する分析中断処理部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項8】
前記医療専門家端末機は、医療専門家により薬処方せんを生成する処方せん生成部をさらに具備するとともに、
前記遠隔診断サーバーは、前記生成された処方せんを受信して薬剤師に処方せんに基づく薬の調剤及び送達を要請する調剤要請部、及び前記薬の調剤及び送達に対してユーザから該当の金額を電子貨幣またはカードで決済してもらう代金決済部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項9】
前記ユーザ端末機または遠隔診断サーバーは、バイオ分析装置による健康検診時期、病院訪問時期または薬服用時期に関する情報をユーザに通知する自動通知部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項10】
前記ユーザ端末機または遠隔診断サーバーは、前記バイオ分析装置に必要な血液の採取及び注入過程を実時間モニタリングしたり、前記バイオディスクに注入された血液に対する血清分離状態をモニタリングするためのモニタリング部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項11】
前記ユーザ端末機は、有効期間の過ぎたバイオディスクまたはバイオチップを使用する場合、その事実をユーザに警告メッセージとして通知する、または、その事実を履歴(history)管理項目としてその詳細内訳を前記RFICに格納したり遠隔診断サーバーに伝送するための有効期間点検部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項12】
前記ユーザ端末機は、前記バイオディスクまたはバイオチップが過去に許容値以上の湿気に露出されたことがあると判断された場合、ユーザにその事実を警告メッセージとして通知する、または、その事実を履歴管理項目としてその詳細内訳をRFICに格納したり遠隔診断サーバーに伝送するための湿気点検部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項13】
前記ユーザ端末機は、RFIC内に格納されたパスワードによるパスワード認証手順後に、バイオ分析装置にローディングされたバイオディスクまたはバイオチップの種類、バージョン(version)、製造日、有効期間、疾病診断種目、使用上注意事項、履歴管理項目の詳細内訳、医療データ、最適の次回検診時期の中から選択された情報をRFICから読み取ってユーザに提供するRFIC読み取り部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項14】
前記ユーザ端末機は、遠隔診断サーバーに格納されたパスワードによるパスワード認証手順後に、
バイオ分析装置にローディングされたバイオディスクまたはバイオチップのRFICから製品IDを読み取って遠隔診断サーバーに送出し、前記製品IDに該当する製品種類、バージョン、製造日、有効期間、疾病診断種目、使用上注意事項、履歴管理項目の詳細内訳、医療データ、最適の次回検診時期の中から選択された情報を遠隔診断サーバーから受信してユーザに提供する情報アクセス部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項15】
サンプルを取り込んで環境及び食品衛生検査を行い、バーコードまたはRFICを有するバイオディスクまたはバイオチップ;
前記バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、前記バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備えて前記バイオディスクまたはバイオチップの製品IDを認証する第1認証部、及び反応結果に対する測定データをRFICに記録する記録部を備えたバイオ分析装置;
通信ネットワークを通じて前記測定データとバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに送信する送信部、及び環境専門家との相談サービスを提供する第1相談サービス部を備えたユーザ端末機;
前記ユーザ端末機上にソフトウェア形態で常駐し、前記測定データに基づく数学的計算により自体分析して診断結果を出力する診断部を備えた仮想医師;
通信ネットワークを通じて前記測定データを受信する受信部、及びユーザとの相談サービスを提供する第2相談サービス部を備える環境専門家端末機;及び
前記バイオ分析装置の製品IDを認証する第2認証部、前記第2認証部により認証されたバイオ分析装置の製品IDを登録及び格納するID登録部、相談専門家として定期検診期間中には環境専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結する相談専門家選択部、ユーザが環境専門家と相談すべき定期検診期間を経過した場合、ユーザと仮想医師との連結を遮断する連結遮断部、及び定期検診期間以前であっても優先連結要請信号を受信する場合、優先してユーザを環境専門家に連結する優先連結部を備える遠隔診断サーバー
を具備する遠隔医療診断システム。
【請求項16】
前記バイオ分析装置は、給食所あるいは食堂の食中毒菌を検査し、食中毒菌に対する測定データを遠隔診断サーバーに伝送し、
前記食中毒菌に対する測定データに基づいて遠隔診断サーバーに連結された環境専門家あるいは食中毒分析ソフトウェアにより評価された食品の衛生点数を表示するための衛生点数表示装置をさらに具備することを特徴とする請求項15に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項17】
前記バイオ分析装置は、バイオ分析装置のGPS(Global Positioning System)による位置情報を、前記バイオ分析装置に携帯電話を連結することによって受信する位置情報受信部をさらに具備することを特徴とする請求項15に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項18】
バーコードまたはRFICを有するバイオディスクまたはバイオチップにサンプルを注入し、生物学的、化学的または生化学的反応を行う段階;
前記バイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに伝送してバイオ分析装置の製品認証を行い、認証されたバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに登録するバイオ分析装置の製品認証及び登録段階;
前記バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備えたバイオ分析装置を用いて前記バイオディスクまたはバイオチップを認証する段階;
前記バイオ分析装置を用いて前記バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応結果を分析して測定データを得る段階;
前記RFICに前記測定データ及びバイオ分析装置の製品IDを記録する段階;
通信ネットワークを通じて前記測定データ及びバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに送信する段階;
相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結することで、医療専門家または仮想医師がユーザに相談サービスを提供する段階;
ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間が経過した場合、ユーザと仮想医師との相談サービス連結を遮断する段階;及び
定期検診期間以前であっても優先連結要請信号を受信する場合、優先してユーザを医療専門家に連結する段階
を具備する遠隔医療診断方法。
【請求項19】
前記バイオ分析装置に使用されたバイオディスクまたはバイオチップをローディングすると、前記RFICに格納された測定データと測定当時に使用されたバイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーに伝送される段階;及び
前記測定当時に使用したバイオ分析装置の製品IDが前記遠隔診断サーバーに登録されていない場合、前記測定データを遠隔診断サーバーにより無効と判定する段階;
をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項20】
前記定期検診期間以前に仮想医師により処理された過去の累積された医療データが、前記定期検診期間に医療専門家に一括提供される段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項21】
前記バイオ分析装置に必要な血液の採取及び注入に対する案内と指示を仮想医師または医療専門家が実時間で患者に提供する、血液の採取及び注入監視段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項22】
前記バイオ分析装置による血液の遠心分離または血清分離手段により分離された血清状態を点検して正常に血清が分離されたか否かを判別し、正常な血清分離ができなかった場合、警告メッセージ(warning message)をユーザに知らせたり、その事実を履歴項目に記録する血清分離監視段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項23】
前記バイオ分析装置の動作及び進行状態を実時間でモニタリングする段階、バイオ分析装置の進行率を表示する段階、及びバイオ分析装置の測定データを受信して数値、グラフまたは上・中・下の階段形式で表示する段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項24】
医療専門家により薬処方せんを生成する段階;
前記生成された処方せんを受信し、薬剤師に前記処方せんに基づく薬の調剤及び送達を要請する段階;及び
前記薬の調剤及び送達に対してユーザから該当の金額を電子貨幣またはカードで決済してもらう段階
をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項25】
ユーザの医療保険関連情報を確認してユーザを認証する段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項26】
バイオ分析装置による健康検診時期、病院訪問時期または薬服用時期に関する情報をユーザに通知する段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項1】
サンプルを取り込んで生物学的、化学的または生化学的反応を行い、バーコードまたはRFICを有するバイオディスクまたはバイオチップ;
前記バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、前記バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備え、前記バイオディスクまたはバイオチップの製品IDを認証する第1認証部、及び反応結果に対する測定データをRFICに記録する記録部を備えたバイオ分析装置;
通信ネットワークを通じて前記測定データとバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに送信する送信部、及び医療専門家との相談サービスを提供する第1相談サービス部を備えたユーザ端末機;
前記ユーザ端末機上にソフトウェア形態で常駐して前記バイオ分析装置の使用方法を案内したり指示する案内部、及び前記測定データに基づいた数学的計算により自体分析して診断結果を出力する診断部を備えた仮想医師;
通信ネットワークを通じて前記測定データを受信する受信部、及びユーザとの相談サービスを提供する第2相談サービス部を備える医療専門家端末機;及び
前記バイオ分析装置の製品IDを認証する第2認証部、前記第2認証部により認証されたバイオ分析装置の製品IDを登録及び格納するID登録部、相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結する相談専門家選択部、ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間を経過した場合、ユーザと仮想医師との連結を遮断する連結遮断部、及び定期検診期間以前であっても優先連結要請信号を受信する場合は、優先してユーザを医療専門家に連結する優先連結部を備える遠隔診断サーバー
を具備する遠隔医療診断システム。
【請求項2】
前記記録部は、前記RFICに測定当時に使用したバイオ分析装置の製品IDを格納したり、前記仮想医師あるいは医療専門家により過去に行われたユーザの過去診断結果を前記遠隔診断サーバーから受信して前記RFICに累積格納したり、前記医療専門家及び仮想医師により提供される診断結果及び医療専門家のIDを前記RFICに格納したり、前記遠隔診断サーバーへの会員加入及び認証過程で用いられた個人IDと個人暗号を前記RFICに格納することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項3】
前記優先連結要請信号は、ユーザからの要請信号、仮想医師からの測定データに対する異常兆候捕捉信号、または仮想医師による相談サービス回数超過信号であることを特徴とする、請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項4】
前記ユーザ端末機は、バイオ分析装置の動作及び進行状態を実時間で表示したり、バイオ分析装置の進行率を表示したり、前記測定データを数値、グラフまたは上・中・下の階段形式で表示する表示部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項5】
前記ユーザ端末機は、遠隔制御権を前記医療専門家に譲渡するための制御権移譲ボタンをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項6】
前記ユーザ端末機に連結された一つ以上の診療装置をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項7】
前記バイオディスクまたはバイオチップによるサンプル分析中に、ユーザによる分析中断要求がある時、分析中断のための個人ID及び個人暗号をユーザに要求し、該個人ID及び個人暗号が一致してバイオディスクまたはバイオチップの分析が中断された場合、その事実を上記のRFICに記録したり遠隔診断サーバーに伝送する分析中断処理部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項8】
前記医療専門家端末機は、医療専門家により薬処方せんを生成する処方せん生成部をさらに具備するとともに、
前記遠隔診断サーバーは、前記生成された処方せんを受信して薬剤師に処方せんに基づく薬の調剤及び送達を要請する調剤要請部、及び前記薬の調剤及び送達に対してユーザから該当の金額を電子貨幣またはカードで決済してもらう代金決済部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項9】
前記ユーザ端末機または遠隔診断サーバーは、バイオ分析装置による健康検診時期、病院訪問時期または薬服用時期に関する情報をユーザに通知する自動通知部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項10】
前記ユーザ端末機または遠隔診断サーバーは、前記バイオ分析装置に必要な血液の採取及び注入過程を実時間モニタリングしたり、前記バイオディスクに注入された血液に対する血清分離状態をモニタリングするためのモニタリング部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項11】
前記ユーザ端末機は、有効期間の過ぎたバイオディスクまたはバイオチップを使用する場合、その事実をユーザに警告メッセージとして通知する、または、その事実を履歴(history)管理項目としてその詳細内訳を前記RFICに格納したり遠隔診断サーバーに伝送するための有効期間点検部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項12】
前記ユーザ端末機は、前記バイオディスクまたはバイオチップが過去に許容値以上の湿気に露出されたことがあると判断された場合、ユーザにその事実を警告メッセージとして通知する、または、その事実を履歴管理項目としてその詳細内訳をRFICに格納したり遠隔診断サーバーに伝送するための湿気点検部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項13】
前記ユーザ端末機は、RFIC内に格納されたパスワードによるパスワード認証手順後に、バイオ分析装置にローディングされたバイオディスクまたはバイオチップの種類、バージョン(version)、製造日、有効期間、疾病診断種目、使用上注意事項、履歴管理項目の詳細内訳、医療データ、最適の次回検診時期の中から選択された情報をRFICから読み取ってユーザに提供するRFIC読み取り部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項14】
前記ユーザ端末機は、遠隔診断サーバーに格納されたパスワードによるパスワード認証手順後に、
バイオ分析装置にローディングされたバイオディスクまたはバイオチップのRFICから製品IDを読み取って遠隔診断サーバーに送出し、前記製品IDに該当する製品種類、バージョン、製造日、有効期間、疾病診断種目、使用上注意事項、履歴管理項目の詳細内訳、医療データ、最適の次回検診時期の中から選択された情報を遠隔診断サーバーから受信してユーザに提供する情報アクセス部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項15】
サンプルを取り込んで環境及び食品衛生検査を行い、バーコードまたはRFICを有するバイオディスクまたはバイオチップ;
前記バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応を分析し、前記バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備えて前記バイオディスクまたはバイオチップの製品IDを認証する第1認証部、及び反応結果に対する測定データをRFICに記録する記録部を備えたバイオ分析装置;
通信ネットワークを通じて前記測定データとバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに送信する送信部、及び環境専門家との相談サービスを提供する第1相談サービス部を備えたユーザ端末機;
前記ユーザ端末機上にソフトウェア形態で常駐し、前記測定データに基づく数学的計算により自体分析して診断結果を出力する診断部を備えた仮想医師;
通信ネットワークを通じて前記測定データを受信する受信部、及びユーザとの相談サービスを提供する第2相談サービス部を備える環境専門家端末機;及び
前記バイオ分析装置の製品IDを認証する第2認証部、前記第2認証部により認証されたバイオ分析装置の製品IDを登録及び格納するID登録部、相談専門家として定期検診期間中には環境専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結する相談専門家選択部、ユーザが環境専門家と相談すべき定期検診期間を経過した場合、ユーザと仮想医師との連結を遮断する連結遮断部、及び定期検診期間以前であっても優先連結要請信号を受信する場合、優先してユーザを環境専門家に連結する優先連結部を備える遠隔診断サーバー
を具備する遠隔医療診断システム。
【請求項16】
前記バイオ分析装置は、給食所あるいは食堂の食中毒菌を検査し、食中毒菌に対する測定データを遠隔診断サーバーに伝送し、
前記食中毒菌に対する測定データに基づいて遠隔診断サーバーに連結された環境専門家あるいは食中毒分析ソフトウェアにより評価された食品の衛生点数を表示するための衛生点数表示装置をさらに具備することを特徴とする請求項15に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項17】
前記バイオ分析装置は、バイオ分析装置のGPS(Global Positioning System)による位置情報を、前記バイオ分析装置に携帯電話を連結することによって受信する位置情報受信部をさらに具備することを特徴とする請求項15に記載の遠隔医療診断システム。
【請求項18】
バーコードまたはRFICを有するバイオディスクまたはバイオチップにサンプルを注入し、生物学的、化学的または生化学的反応を行う段階;
前記バイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに伝送してバイオ分析装置の製品認証を行い、認証されたバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに登録するバイオ分析装置の製品認証及び登録段階;
前記バーコードまたはRFICを読む読み取り機を備えたバイオ分析装置を用いて前記バイオディスクまたはバイオチップを認証する段階;
前記バイオ分析装置を用いて前記バイオディスクまたはバイオチップで行われた反応結果を分析して測定データを得る段階;
前記RFICに前記測定データ及びバイオ分析装置の製品IDを記録する段階;
通信ネットワークを通じて前記測定データ及びバイオ分析装置の製品IDを遠隔診断サーバーに送信する段階;
相談専門家として定期検診期間中には医療専門家をユーザに連結し、その他の期間中には仮想医師をユーザに連結することで、医療専門家または仮想医師がユーザに相談サービスを提供する段階;
ユーザが医療専門家と相談すべき定期検診期間が経過した場合、ユーザと仮想医師との相談サービス連結を遮断する段階;及び
定期検診期間以前であっても優先連結要請信号を受信する場合、優先してユーザを医療専門家に連結する段階
を具備する遠隔医療診断方法。
【請求項19】
前記バイオ分析装置に使用されたバイオディスクまたはバイオチップをローディングすると、前記RFICに格納された測定データと測定当時に使用されたバイオ分析装置の製品IDが遠隔診断サーバーに伝送される段階;及び
前記測定当時に使用したバイオ分析装置の製品IDが前記遠隔診断サーバーに登録されていない場合、前記測定データを遠隔診断サーバーにより無効と判定する段階;
をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項20】
前記定期検診期間以前に仮想医師により処理された過去の累積された医療データが、前記定期検診期間に医療専門家に一括提供される段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項21】
前記バイオ分析装置に必要な血液の採取及び注入に対する案内と指示を仮想医師または医療専門家が実時間で患者に提供する、血液の採取及び注入監視段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項22】
前記バイオ分析装置による血液の遠心分離または血清分離手段により分離された血清状態を点検して正常に血清が分離されたか否かを判別し、正常な血清分離ができなかった場合、警告メッセージ(warning message)をユーザに知らせたり、その事実を履歴項目に記録する血清分離監視段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項23】
前記バイオ分析装置の動作及び進行状態を実時間でモニタリングする段階、バイオ分析装置の進行率を表示する段階、及びバイオ分析装置の測定データを受信して数値、グラフまたは上・中・下の階段形式で表示する段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項24】
医療専門家により薬処方せんを生成する段階;
前記生成された処方せんを受信し、薬剤師に前記処方せんに基づく薬の調剤及び送達を要請する段階;及び
前記薬の調剤及び送達に対してユーザから該当の金額を電子貨幣またはカードで決済してもらう段階
をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項25】
ユーザの医療保険関連情報を確認してユーザを認証する段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【請求項26】
バイオ分析装置による健康検診時期、病院訪問時期または薬服用時期に関する情報をユーザに通知する段階をさらに具備することを特徴とする請求項18に記載の遠隔医療診断方法。
【図13】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【公表番号】特表2010−525363(P2010−525363A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506042(P2010−506042)
【出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【国際出願番号】PCT/KR2008/002262
【国際公開番号】WO2008/130178
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【国際出願番号】PCT/KR2008/002262
【国際公開番号】WO2008/130178
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
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