説明

遠隔操作システム、被遠隔操作装置、遠隔操作方法、遠隔操作プログラム及び記録媒体

【課題】ディスプレイ及び固有入力部を備えた複数種類の被遠隔操作装置の表示画面をリアルタイムで確認させながら、それら被遠隔操作装置に設置されたユーザインターフェースと外観が共通するGUIを介して被遠隔操作装置を遠隔操作させる遠隔操作システムを提供すること。
【解決手段】ネットワークを介して遠隔操作装置に遠隔操作される、表示部D1及び固有入力部HK1〜HK4を備えた被遠隔操作装置M1は、固有入力部HK1〜HK4の画像データと表示部D1に出力される画像データとを遠隔操作装置に送信する画像データ送信手段S1と、遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて固有入力部HK1〜HK4に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段61と、判定手段61による判定結果に基づいて被遠隔操作装置M1を制御する入力制御手段53と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作システム、その遠隔操作システムを構成する被遠隔操作装置、遠隔操作方法、遠隔操作プログラム及び記録媒体に関し、特に、ディスプレイ及び固有入力部を備えた複数種類の被遠隔操作装置のそれぞれに対応する各種専用アプリケーションプログラムを利用することなく、共通のアプリケーションプログラム上で複数種類の被遠隔操作装置を遠隔操作させる遠隔操作システム、その遠隔操作システムを構成する被遠隔操作装置、その被遠隔操作装置の遠隔操作方法、遠隔操作プログラム、及び、そのプログラムを記憶した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のリモートコントローラの赤外線信号を所定のハードキーに割り当てて記憶することによりテレビやエアコン等の各種装置のそれぞれに付属するリモートコントローラの機能を一台にまとめる学習機能付リモートコントローラが存在する。
【0003】
また、固有入力部のように形状や配置が制限されないタッチパネルを利用したソフトリモートコントローラがあり、また、リモートコントローラ上に備えられたタッチパネル付ディスプレイに様々な操作画面を表示させて各種装置の遠隔操作を実現するリモートコントロール装置も知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
さらに、ホストコンピュータからの遠隔操作を実現させるための操作画面をWWW(World Wide Web)コンテンツとして配信するウェブサーバーを備えたネットワーク機器(例えば、特許文献2参照。)や、ディスプレイを備えた操作パネルと装置本体とを分離して無線LAN(Local Area Network)で両者を接続させることにより操作パネルの配置の自由度を高めた遠隔操作システムも知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
しかし、上述のリモートコントロール装置、ネットワーク機器及び遠隔操作システムは、遠隔操作される側の装置が表示する画像を共有する手段を有さず、固有入力部及びディスプレイを備えたOA(Office Automation)機器や券売機等の各種装置の操作をそのディスプレイに表示された画像を確認しながら遠隔支援するような用途には利用できない。
【0006】
遠隔地にある装置のディスプレイに表示された画像を確認しながらその遠隔地にある装置を遠隔支援する技術としては、VNC(Virtual Network Computing)が知られている。
【0007】
図1は、VNCの動作原理を説明するための図であり、VNCを備えたシステムは、遠隔操作される側のPC(Personal Computer)(以下、「被遠隔操作PC」という。)上に画面共有サーバーSを有し、遠隔操作する側のPC(以下、「遠隔操作PC」という。)上に画面共有クライアントCを有する。
【0008】
画面の共有に関し、被遠隔操作PCの画面共有サーバーSは、画像データ取得部11及び画像データ送信部12を有し、遠隔操作PCの画面共有クライアントCは、画像データ受信部15及び画像データ表示部16を有する。
【0009】
被遠隔操作PCの画像データ取得部11は、被遠隔操作PCのディスプレイに表示される画面の画像データを取得し、画像データ送信部12は、この画像データを遠隔操作PCの画面共有クライアントCに送信する。また、遠隔操作PCの画像データ受信部15は、被遠隔操作PCから送信された画像データを受信し、画像データ表示部16は、受信した画像データを遠隔操作PCのディスプレイ上に表示する。
【0010】
このように、画面共有サーバーSの起動している被遠隔操作PCの画面を遠隔操作PC上で共有できるようにする。なお、画像データは、公知の圧縮技術を利用したり、或いは、直前の画像データとの差分データを利用したりして送受信するサイズが圧縮されてもよい。
【0011】
一方、入力操作に関し、被遠隔操作PCの画面共有サーバーSは、入力イベント実行部13及び入力イベント受信部14を有し、遠隔操作PCの画面共有クライアントCは、入力イベント送信部17及び入力イベント取得部18を有する。
【0012】
遠隔操作PCの入力イベント取得部18は、遠隔操作PCにおけるマウスやキーボードの操作入力により生成される入力イベント信号を取得し、入力イベント送信部17は、その入力イベント信号を被遠隔操作PCに送信する。また、被遠隔操作PCの入力イベント受信部14は、遠隔操作PCから送信された入力イベント信号を受信し、入力イベント実行部13は、受信した入力イベント信号に対応する入力イベントを被遠隔操作PC上で実行させる。
【0013】
このように、VNCを備えたシステムは、遠隔地にある被遠隔操作PCのディスプレイに表示された画像を遠隔操作PCのディスプレイで確認させながら被遠隔操作PCを遠隔支援させることができる。
【0014】
しかし、遠隔操作される側及び遠隔操作する側の双方にキーボードやマウスといった汎用の入力装置を有するPCとは異なり、ディスプレイ付近に固有の操作パネルを有するだけで汎用の入力装置を有さないOA機器、券売機又は施設予約機等の組み込み機器は、上述のようなVNCをそのまま利用することができず、組み込み機器のそれぞれに対応した専用の画面共有サーバー及び専用の画面共有クライアントを利用する必要がある。
【0015】
例えば、図2は、スポーツ施設等を予約する際に利用される施設予約機とその施設予約機を遠隔操作する遠隔操作PCとの間の関係を示す図であり、図3は、複数種類の施設予約機と遠隔操作PCが接続されたネットワークの一例を示す図である。
【0016】
ここで、最初に、図4及び図5を参照しながら、施設予約機の基本構成について説明する。
【0017】
図4は、施設予約機の外観の一例を示す図であり、施設予約機Mは、ソフトキー(液晶ディスプレイ上に表示されるボタンをいう。)SK1及びSK2を備えたタッチパネル付ディスプレイD、並びに、ハードキーHK1乃至HK4を有する。
【0018】
図5は、施設予約機Mが有する専用制御部Pの構成を示す機能ブロック図の例であり、専用制御部Pは、タッチパネル付ディスプレイD及びハードキーHK1乃至HK4を備えた施設予約機Mの各種処理を制御するプログラムであって、ソフトキー入力部50、ハードキー入力部51、入力処理部52、入力制御部53、画面生成部54及び画面表示部55を有する。
【0019】
ソフトキー入力部50は、タッチパネル付ディスプレイD上に表示されるソフトキーSK1又はSK2に対する入力操作を検知して入力処理部52に入力信号を出力する。ハードキー入力部51も同様に、ハードキーHK1乃至HK4の何れかに対する入力操作を検知して入力処理部52に入力信号を出力する。
【0020】
入力処理部52は、ソフトキー入力部50又はハードキー入力部51からの入力信号を受け、何れのボタン操作が行われたかを判定し、判定結果を入力制御部53に出力する。
【0021】
入力制御部53は、入力処理部52の出力に基づいて所定の処理を施設予約機Mに実行させ、例えば、処理の一つとして画面生成部54に画面生成命令を出力する。
【0022】
画面生成部54は、入力制御部53の画面生成命令に応じてディスプレイDに表示させる画像データを生成し画面表示部55にその画像データを出力する。
【0023】
画面表示部55は、画面生成部54からの画像データを受けディスプレイDに所定の画面を表示させる。
【0024】
次に、再度図2を参照すると、上述のように汎用の入力装置を有さない施設予約機Mは、画面共有サーバーS(図1参照。)に加え、複数タイプの施設予約機Mのそれぞれに対応する操作内容信号受信アプリケーションRAを備える必要がある。
【0025】
また、遠隔操作PCは、画面共有クライアントC(図1参照。)に加え、複数タイプの施設予約機Mのそれぞれに対応する操作内容信号送信アプリケーションSAを備える必要がある。
【0026】
施設予約機Mの各タイプは、ボタン数や操作方法が異なる固有の操作パネルを有するからである。
【0027】
操作内容信号送信アプリケーションSAは、例えば、画面だけを共有する遠隔操作PCでは視認できない施設予約機Mのハードキーに対応するGUI(Graphical User Interface)を生成し、マウスやキーボード等によりGUIに対する所定の入力イベントが行われると所定の操作内容信号を施設予約機Mに対して送信する。
【0028】
操作内容信号受信アプリケーションRAは、例えば、操作内容信号送信アプリケーションSAが送信した操作内容信号を受信して所定の処理を施設予約機Mに実行させる。
【0029】
そのため、図3に示すように、ネットワークに接続された3タイプの施設予約機M〜Mを遠隔操作する場合、遠隔操作PCは、施設予約機Mの各タイプに対応する操作内容信号送信アプリケーションSA1〜SA3を起動する必要があり、遠隔操作する施設予約機Mを変える度に操作内容信号送信アプリケーションSA1〜SA3を切り換える必要がある。
【特許文献1】特開2002−345057号公報
【特許文献2】特開2002−232635号公報
【特許文献3】特開2002−366287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
しかしながら、施設予約機のタイプ別に専用の操作内容信号受信アプリケーションを開発するのは、コスト、開発期間の点で非効率である。また、施設予約機のタイプ毎に複数種類の操作内容信号送信アプリケーションを遠隔操作PCで起動させ、遠隔操作しようとする施設予約機のタイプ毎にそれら複数種類の操作内容信号送信アプリケーションを切り換えるのは煩雑である。
【0031】
また、ユーザは、施設予約機を直接操作する場合と遠隔操作用PCを使って施設予約機を遠隔操作する場合とで、二通りの操作方法を学ぶ必要がある。
【0032】
上述の点に鑑み、本発明は、ディスプレイ及び固有入力部を備えた複数種類の被遠隔操作装置の表示画面をリアルタイムで確認させながら、それら被遠隔操作装置に設置されたユーザインターフェースと外観が共通するGUIを介して被遠隔操作装置を遠隔操作させる遠隔操作システム、その遠隔操作システムを構成する被遠隔操作装置、その被遠隔操作装置の遠隔操作方法、遠隔操作プログラム、及び、その遠隔操作プログラムを記録する記録媒体を提供することを目的とする。
【0033】
また、本発明は、一つの遠隔操作用ソフトで複数種類の被遠隔操作装置を遠隔操作する手段を提供することを目的とする。
【0034】
また、本発明は、被遠隔操作装置に搭載されるアプリケーションプログラムを共通化することにより、遠隔操作可能な複数種類の被遠隔操作装置の開発コストを節減することを目的とする。
【0035】
また、本発明は、被遠隔操作装置に設置されたユーザインターフェースと同じGUIをリアルタイムで遠隔操作装置に表示させながら被遠隔操作装置を遠隔操作する手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0036】
上述の目的を達成するために、第一の発明に係る遠隔操作システムは、表示部及び固有入力部を有する複数種類の被遠隔操作装置とネットワークを介して該被遠隔操作装置を遠隔操作する遠隔操作装置とを有する遠隔操作システムであって、前記被遠隔操作装置は、前記固有入力部の画像データと前記表示部に出力される画像データとを前記遠隔操作装置に送信する画像データ送信手段と、前記遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて前記被遠隔操作装置を制御する入力制御手段と、を有し、前記遠隔操作装置は、前記被遠隔操作装置が送信する画像データを受信して固有入力部画像及び被遠隔操作画面画像を表示させる画像データ表示手段と、表示された前記固有入力部画像に対する操作が行われた場合に操作の内容を示す操作内容信号を前記被遠隔操作装置に送信する操作内容信号送信手段と、を有することを特徴とする。
【0037】
また、第二の発明に係る被遠隔操作装置は、ネットワークを介して遠隔操作装置に遠隔操作される、表示部及び固有入力部を備えた被遠隔操作装置であって、前記固有入力部の画像データと前記表示部に出力される画像データとを遠隔操作装置に送信する画像データ送信手段と、前記遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて前記被遠隔操作装置を制御する入力制御手段と、を有することを特徴とする。
【0038】
また、第三の発明は、第二の発明に係る被遠隔操作装置であって、複数の被遠隔操作装置のそれぞれに固有の専用制御部及び複数の被遠隔操作装置に共通する共通制御部を有し、前記共通制御部は、前記固有入力部の画像データを生成する固有入力部画像生成手段と前記遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
【0039】
また、第四の発明は、第二の発明に係る被遠隔操作装置であって、複数の被遠隔操作装置のそれぞれに固有の専用制御部及び複数の被遠隔操作装置に共通する共通制御部を有し、前記専用制御部は、前記固有入力部の画像データを生成する固有入力部画像生成手段と前記遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
【0040】
また、第五の発明は、第二の発明に係る被遠隔操作装置であって、複数の被遠隔操作装置のそれぞれに固有の専用制御部及び複数の被遠隔操作装置に共通する共通制御部を有し、前記専用制御部は、前記固有入力部の画像データを生成する固有入力部画像生成手段、又は、前記遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする。
【0041】
また、第六の発明は、第二の発明に係る被遠隔操作装置であって、他の被遠隔操作装置が送信する画像データを受信して他の被遠隔操作装置における固有入力部画像及び他の被遠隔操作装置における被遠隔操作画面画像を前記表示部に表示させる画像データ表示手段と、前記表示部に表示された前記他の被遠隔操作装置における固有入力部画像に対する操作が行われた場合に操作内容信号を前記他の被遠隔操作装置に送信する操作内容信号送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0042】
また、第七の発明は、第二乃至第六の何れかの発明に係る被遠隔操作装置であって、前記表示部は、タッチパネル付ディスプレイであることを特徴とする。
【0043】
また、第八の発明に係る遠隔操作方法は、ネットワークを介して遠隔操作装置により遠隔操作され、表示部及び固有入力部を備えた複数種類の被遠隔操作装置の遠隔操作方法であって、前記固有入力部の画像データと前記表示部に出力される画像データとを前記被遠隔操作装置から前記遠隔操作装置へ送信させる画像データ送信ステップと、前記画像データ送信ステップにおいて送信された画像データに基づいて前記遠隔操作装置に表示された固有入力部画像に対する操作が行われた場合に前記遠隔操作装置から前記被遠隔操作装置へ送信される操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおける判定結果に基づいて前記被遠隔操作装置を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする。
【0044】
また、第九の発明に係る遠隔操作プログラムは、ネットワークを介して遠隔操作装置に遠隔操作される、表示部及び固有入力部を備えた複数種類の被遠隔操作装置の遠隔操作プログラムであって、前記固有入力部の画像データと前記表示部に出力される画像データとを前記被遠隔操作装置から前記遠隔操作装置へ送信させる画像データ送信ステップと、前記画像データ送信ステップにおいて送信された画像データに基づいて前記遠隔操作装置に表示された固有入力部画像に対する操作が行われた場合に前記遠隔操作装置から前記被遠隔操作装置へ送信される操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおける判定結果に基づいて前記被遠隔操作装置を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする遠隔操作プログラム。
【0045】
また、第十の発明は、第九の発明に係る遠隔操作プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0046】
上述の手段により、本発明は、ディスプレイ及び固有入力部を備えた複数種類の被遠隔操作装置の表示画面をリアルタイムで確認させながら、それら被遠隔操作装置に設置されたユーザインターフェースと外観が共通するGUIを介して被遠隔操作装置を遠隔操作させる遠隔操作システム、その遠隔操作システムを構成する被遠隔操作装置、その被遠隔操作装置の遠隔操作方法、遠隔操作プログラム、及び、その遠隔操作プログラムを記録する記録媒体を提供することができる。
【0047】
また、ユーザは、一つの遠隔操作用PCソフトで複数種類の被遠隔操作装置を遠隔操作できる。
【0048】
また、製造者は、被遠隔操作装置に搭載されるアプリケーションプログラムを共通化することにより、遠隔操作可能な複数種類の被遠隔操作装置の開発コストを節減することができる。
【0049】
また、ユーザは、被遠隔操作装置を直接操作するのと同じGUI及び同じ操作方法で遠隔操作用PCソフトを使って被遠隔操作装置を遠隔操作することができ、直接操作の場合と遠隔操作の場合との二通りの操作方法を学ばなくて済むようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
【実施例1】
【0051】
図6は、本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の構成例を示す図であり、被遠隔操作装置M1は、専用制御部P1、画面共有サーバーS1及び通信部Tを有し、ネットワークを介して図1に示すような遠隔操作PCに接続される。
【0052】
専用制御部P1は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)等を備えたコンピュータであり、ROMに格納されたプログラムをRAMに展開してCPUに実行させることにより、発券処理や施設予約処理等、各被遠隔操作装置に固有の処理を実行する。
【0053】
また、専用制御部P1は、図5に示す施設予約機Mの専用制御部Pと比較すると、画面生成部60及び入力処理部61において相違する。なお、他の構成要素については図5の専用制御部Pと共通するため説明を省略する。
【0054】
画面生成部60は、遠隔操作PCに送信するための画像データを取得するための手段であり、画面画像生成部600及びハードキー画像生成部601を有し、画面画像生成部600が被遠隔操作装置M1のディスプレイD1に表示される画面画像を生成し、ハードキー画像生成手段601が被遠隔操作装置M1のハードキー群の外観を表すハードキー画像を生成する。
【0055】
図7は、画面生成部60が生成する画像例を示す図であり、図7(A)が画面画像生成部600により生成される画面画像を示し、図7(B)がハードキー画像生成部601により生成されるハードキー画像を示し、図7(C)が遠隔操作PC上の単一のウィンドウ内に表示される遠隔操作用画像を示す。
【0056】
図7(A)に示す画面画像は、被遠隔操作装置M1のディスプレイD1に表示される画面画像と共通し、図7(B)に示すハードキー画像は、被遠隔操作装置M1のハードキーHK1乃至HK4の外観に共通する。
【0057】
また、図7(B)に示すハードキー画像は、ROMに予め登録されていてもよく、随時生成されてもよいが、遠隔操作PCに送信するためにのみROMから読み出され、或いは、生成されるのであって、被遠隔操作装置M1のディスプレイD1に表示されることはない。
【0058】
なお、ハードキー画像は、好適には、物理的なハードキーと同じ大きさ(相似形を含む。)、形状、配置とされるが、操作可能なハードキーのそれぞれに対応する画像が判別可能に配置されていれば、大きさ、形状、配置が異なるものであってもよい。
【0059】
例えば、被遠隔操作装置M1の電源をON・OFFするための電源ボタン(ハードキー)は、ハードキー画像に包含されなくてもよい。
【0060】
また、図7(C)に示す遠隔操作用画像は、図7(A)の画面画像と図7(B)のハードキー画像とを結合した画像である。このように、画面生成部60は、画面画像とハードキー画像とを前後又は左右等に並べて遠隔操作用画像を生成しその遠隔操作用画像を画面共有サーバーS1に出力する。
【0061】
入力処理部61は、遠隔操作PCから受信した操作内容信号に基づいて被遠隔操作装置M1に対する操作入力を擬似的に実行させるための手段であり、判定部610、ソフトキー入力生成部611及びハードキー入力生成部612を有する。
【0062】
「操作内容信号」とは、遠隔操作PCにおける操作入力の内容を含む信号であり、例えば、キーボードで入力した文字列やマウスでクリックした座標点を含む。
【0063】
判定部610は、遠隔操作PCから受信した操作内容信号に基づいて遠隔操作PCにおける操作入力が被遠隔操作装置M1のハードキー群に対するものか被遠隔操作装置M1におけるタッチパネル付ディスプレイD1のソフトキー群に対するものであるかを判定する。
【0064】
ソフトキー入力生成部611は、判定部610により遠隔操作PCにおける操作入力が被遠隔操作装置M1におけるタッチパネル付ディスプレイD1に対するものであると判定された場合に、操作内容信号が示す座標に対応するソフトキーに割り当てられた処理を実行させるための手段である。
【0065】
ソフトキー入力生成部611は、例えば、操作内容信号が示す座標を含むソフトキーを特定し、被遠隔操作装置M1におけるタッチパネル付ディスプレイD1で実際にそのソフトキーが押下された場合に生成される入力信号と同じ擬似入力信号を生成して入力制御部53に出力する。
【0066】
ハードキー入力生成部612は、判定部610により遠隔操作PCにおける操作入力が被遠隔操作装置M1のハードキーに対するものであると判定された場合に、操作内容信号が示す座標に対応するハードキーに割り当てられた処理を実行させるための手段である。
【0067】
ハードキー入力生成部612は、例えば、操作内容信号が示す座標を含むハードキーを特定し、被遠隔操作装置M1において実際にそのハードキーが押下された場合に生成される入力信号と同じ擬似入力信号を生成して入力制御部53に出力する。
【0068】
画面共有サーバーS1は、複数タイプの被遠隔操作装置で汎用的に利用されるサーバーソフトであり、例えば、図1の画面共有サーバーSであって、画面生成部60が生成した画像データを遠隔操作PC及び被遠隔操作装置M1で共有させる。
【0069】
また、画面共有サーバーS1は、遠隔操作PCの画面共有クライアントCが送信する信号を受信して専用制御部Pの入力処理部52が扱うことのできる信号に変換する。
【0070】
通信部Tは、被遠隔操作装置M1と遠隔操作PCとの間の通信を制御するためのソフトウェアであり、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)上でHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)等による通信を制御する。
【0071】
なお、専用制御部P1は、ソフトウェアで構成されてもよく、また、画面共有サーバーS1及び通信部Tは、電子回路で構成されていてもよい。
【0072】
次に、図8及び図9を参照しながら、遠隔操作PCが被遠隔操作装置M1を遠隔操作する処理の流れについて説明する。
【0073】
図8は、遠隔操作処理の流れを示すシーケンス図であり、図の上から下に時間経過を示し、左側に被遠隔操作装置M1による処理、右側に遠隔操作PCによる処理を示す。
【0074】
最初に、被遠隔操作装置M1は、遠隔操作PCから画像データを要求する信号を受信すると、画面生成部60における画面画像生成部600及びハードキー画像生成部601に画面画像及びハードキー画像をそれぞれ生成させる(ステップST1)。
【0075】
次に、被遠隔操作装置M1は、生成した画面画像及びハードキー画像から成る画像データを遠隔操作PCに送信する(ステップST2)。
【0076】
遠隔操作PCは、被遠隔操作装置M1から画像データを受信し(ステップST3)、遠隔操作PCのディスプレイに画面画像及びハードキー画像から成る遠隔操作用画像(図7(C)参照。)を表示させる(ステップST4)。
【0077】
次に、遠隔操作PCは、遠隔操作者によるマウス又はキーボード等を介した遠隔操作用画像に対する操作入力が行われるまで待機し、操作入力が行われるとその内容をキーボードで入力した文字列やマウスでクリックした座標点として取得し(ステップST5)、その内容を操作内容信号として被遠隔操作装置M1に送信する(ステップST6)。
【0078】
被遠隔操作装置M1は、遠隔操作PCから操作内容信号を受信し(ステップST7)、操作内容信号が示す操作入力の内容を判定して(ステップST8)、対応する処理を被遠隔操作装置M1に実行させる(ステップST9)。
【0079】
図9は、遠隔操作PCから受信した操作内容信号が示す操作入力の内容を判定する処理の流れを示すフローチャートである。
【0080】
最初に、被遠隔操作装置M1における入力処理部61の判定部610は、画面共有サーバーS1を介して遠隔操作PCが送信する操作内容信号を取得し、操作内容信号が示す座標に基づいて遠隔操作PCのマウスでクリックした位置座標がハードキー画像領域内にあるか否かを判定する(ステップST11)。
【0081】
「ハードキー画像領域」とは、一又は複数のハードキー画像を含む領域をいい、例えば、図7(B)で示す領域全体が含まれる。
【0082】
なお、遠隔操作PCから送信される操作内容信号は、遠隔操作用画像の四隅の座標点やハードキー画像領域の四隅の座標点(何れも遠隔操作PCにおける座標をいう。)を包含し(各種領域の左上隅の座標と高さ及び幅を示す値を包含するようにしてもよい。)、遠隔操作PCのマウスでクリックした位置と遠隔操作用画像との間の相対関係を認識できるようにする。
【0083】
マウスでクリックされた位置座標がハードキー画像領域内であると判定された場合(ステップST11のYES)、判定部610は、マウスでクリックされた位置座標にハードキー画像が存在するか否かを判定する(ステップST12)。
【0084】
マウスでクリックされた位置座標にハードキー画像が存在する場合(ステップST12のYES)、判定部610は、ハードキー入力生成部612によりそのハードキー(画像)に対応する擬似入力信号を入力制御部53に出力して所定の処理を実行させる(ステップST13)。
【0085】
また、マウスでクリックされた位置座標にハードキー画像が存在しない場合(ステップST12のNO)、判定部610は、擬似入力信号を入力制御部53に出力させることなく操作入力の内容判定処理を終了させる。
【0086】
一方、マウスでクリックされた位置座標がハードキー画像領域内でないと判定された場合(ステップST11のNO)、判定部610は、その位置座標が画面画像領域内であるとしてその位置座標にソフトキー画像が存在するか否かを判定する(ステップST14)。
「画面画像領域」とは、1又は複数のソフトキー画像を含む領域をいい、例えば、図7(A)で示す領域全体が含まれる。
【0087】
マウスでクリックされた位置座標にソフトキー画像が存在する場合(ステップST14のYES)、判定部610は、ソフトキー入力生成部611によりそのソフトキー(画像)に対応する擬似入力信号を入力制御部53に出力して所定の処理を実行させる(ステップST15)。
【0088】
また、マウスでクリックされた位置座標にソフトキー画像が存在しない場合(ステップST14のNO)、判定部610は、擬似入力信号を入力制御部53に出力させることなく操作入力の内容判定処理を終了させる。
【0089】
このように、実施例1の遠隔操作システムは、遠隔操作PCにおいてハードキー画像に対する操作入力(例えば、マウスによるクリック操作をいう。)が行われた場合、被遠隔操作装置M1におけるハードキーに対する操作入力(例えば、押下をいう。)が実際に行われたときと同じ処理を被遠隔操作装置M1に実行させることができる。
【0090】
例えば、実施例1の遠隔操作システムは、遠隔操作PCにおいてハードキー画像領域にあるリセットキーの画像(図7(B)参照。)がマウスでクリックされた場合、被遠隔操作装置M1におけるハードキーHK3(図4参照。)が押下されたときと同じリセット処理を被遠隔操作装置M1に実行させる。
【0091】
また、本発明に係る遠隔操作システムは、被遠隔操作装置M1のディスプレイD1がタッチパネルを備え、かつ、遠隔操作PCにおいて画面画像に対する操作入力(例えば、マウスによるクリック操作をいう。)が行われた場合、被遠隔操作装置M1のタッチパネル付ディスプレイD1におけるソフトキーに対する操作入力(例えば、タッチ入力をいう。)が実際に行われたときと同じ処理を被遠隔操作装置M1に実行させることができる。
【0092】
また、本発明に係る遠隔操作システムの製造者は、遠隔操作PCにおける画面共有クライアントCを複数種類の被遠隔操作装置のそれぞれに対応させて設計することなく、複数種類の被遠隔操作装置に共通するよう設計することにより、複数種類の被遠隔操作装置の開発コストを節減することができる。画面共有クライアントCの共通化は、複数種類の被遠隔操作装置のそれぞれに独自に設置されたハードキーと外観が同じ或いは近似するGUI(図7(C)参照)を表示させることにより可能となる。
【0093】
また、本発明に係る遠隔操作システムのユーザは、被遠隔操作装置に設置されたユーザインターフェースを直接操作する場合と同じ操作方法を遠隔操作PC上のGUI(図7(C)参照)を介して利用することができるので、直接操作の場合と遠隔操作の場合とで二通りの操作方法を学ぶ必要もなく、一通りの操作方法を理解するだけでよい。
【実施例2】
【0094】
次に、本発明に係る遠隔操作システムの別の実施例について説明する。
【0095】
図10は、本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の別の構成例を示す図であり、被遠隔操作装置M2は、専用制御部P2、画面共有サーバーS2及び通信部Tを有し、ネットワークを介して図1に示すような遠隔操作PCに接続される。
【0096】
また、被遠隔操作装置M2は、図6に示す被遠隔操作装置M1と比較すると、画面共有サーバーS2の画像データ取得部70が画面画像取得部700及びハードキー画像生成部701を有し、画面共有サーバーS2の入力イベント実行部71が判定部710、ソフトキー入力生成部711及びハードキー入力生成部712を有する点で相違する。なお、他の構成要素については図6の被遠隔操作装置M1と共通する。
【0097】
画像データ取得部70は、遠隔操作PCに送信するための遠隔操作用画像を取得するための手段であり、画面画像取得部700及びハードキー画像生成部701を有し、画面画像取得部700が被遠隔操作装置M2のディスプレイD2に表示される画面画像(例えば、図7(A)参照。)を被遠隔操作装置M2の画面生成部54から取得し、ハードキー画像生成部701が被遠隔操作装置M2のハードキー群の外観を表すハードキー画像を生成する。
【0098】
画面画像取得部700は、被遠隔操作装置M2の画面生成部54が画面表示部55に出力する画像データと同じ画像データを画面生成部54から取得する。
【0099】
ハードキー画像生成部701は、被遠隔操作装置M2の画面生成部54から被遠隔操作装置M2のタイプを特定するための信号(被遠隔操作装置M2のタイプを示すタイプID等をいい、画面画像の画像データに含まれていてもよい。)を受信し、ROM等に予め格納され画面共有サーバーS2によって管理される画像データベースから被遠隔操作装置M2の操作パネルにあるハードキー群に対応するハードキー画像群(例えば、図7(B)参照。)を読み出す。
【0100】
なお、被遠隔操作装置M2の操作パネルにあるハードキー群に対応するハードキー画像群は、画面共有サーバーS2が専用制御部P2に組み込まれる時点(製造時点)で予め設定されてもよい。
【0101】
このように、画像データ取得部70は、画面画像取得部700が取得した画面画像とハードキー画像生成部701が生成したハードキー画像とに基づいて遠隔操作用画像(例えば、図7(C)参照。)を取得する。
【0102】
また、複数種類の被遠隔操作装置のそれぞれが有するハードキーに対応するハードキー画像を画像データベースに予め記憶しておくことにより、画面共有サーバーS2は、複数種類の被遠隔操作装置で汎用的に利用され得る。
【0103】
入力イベント実行部71は、遠隔操作PCから送信され入力イベント受信部14が受信した操作内容信号に基づいてソフトキー入力部50又はハードキー入力部51が出力する入力信号をエミュレートするための手段であり、判定部710、ソフトキー入力生成部711及びハードキー入力生成部712を有する。
【0104】
「エミュレートする」とは、ハードキー又はソフトキーの操作入力を別の方法(例えば、マウス又はキーボードによる操作入力)により擬似的に実現することをいう。
【0105】
判定部710は、入力イベント受信部14が受信した操作内容信号を受け、遠隔操作PCにおけるマウスやキーボード等による操作入力がタッチパネル付ディスプレイD2におけるソフトキー又は操作パネルにおけるハードキーの何れに対するものであるかを判定する。
【0106】
判定部710は、操作内容信号に含まれる位置座標が画面画像領域内又はハードキー画像領域内に存在するか否かを判定し、その位置座標が画面画像領域内に存在する場合には、ソフトキー画像に対する操作入力が行われたものとし、その位置座標がハードキー画像領域内に存在する場合には、ハードキー画像に対する操作入力が行われたものとする。
【0107】
ソフトキー入力生成部711は、判定部710により画面画像領域に対する操作入力が行われたものと判定された場合、操作内容信号に含まれる位置座標に何れかのソフトキー画像が存在するか否かを判定し、その位置座標にあるソフトキー画像に対応するソフトキーの擬似入力信号を生成して専用制御部P2の入力処理部52に出力する。
【0108】
ハードキー入力生成部712は、ソフトキー入力生成部711と同様に、判定部710によりハードキー画像領域に対する操作入力が行われたものと判定された場合、操作内容信号に含まれる位置座標に何れかのハードキー画像が存在するか否かを判定し、その位置座標にあるハードキー画像に対応するハードキーの擬似入力信号を生成して専用制御部P2の入力処理部52に出力する。
【0109】
なお、ソフトキー入力生成部711及びハードキー入力生成部712は、操作内容信号に含まれる位置座標に何れのソフトキー画像又はハードキー画像も存在しないと判定した場合、擬似入力信号を生成しない。遠隔操作用画像におけるソフトキー画像又はハードキー画像が正確に操作入力(マウスでクリック)された場合に限り、ソフトキー又はハードキーの操作入力(キーの押下)をエミュレートするためである。
【0110】
この構成により、遠隔操作システムは、図5の専用制御部Pに何ら変更を加えることなく、画像データ取得部70及び入力イベント実行部71を有する画面共有サーバーS2を図5の専用制御部Pに接続するだけで、遠隔操作PCによる被遠隔操作装置M2の遠隔操作を実現させることができる。
【実施例3】
【0111】
次に、本発明に係る遠隔操作システムの更に別の実施例について説明する。
【0112】
図11は、本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の更に別の構成例を示す図であり、被遠隔操作装置M3は、専用制御部P3、画面共有サーバーS3及び通信部Tを有し、ネットワークを介して図1に示すような遠隔操作PCに接続される。
【0113】
また、被遠隔操作装置M3は、図6に示す被遠隔操作装置M1と比較すると、画面共有サーバーS3の画像データ取得部70が画面画像取得部700及びハードキー画像生成部701を有する点で相違し、図10に示す被遠隔操作装置M2と比較すると、専用制御部P3の入力処理部61が判定部610、ソフトキー入力生成部611及びハードキー入力生成部612を有する点で相違する。
【0114】
この構成により、遠隔操作システムは、図5の専用制御部Pにおける入力処理部52に変更を加えて専用制御部P3とし、かつ、画像データ取得部70を有する画面共有サーバーS3を専用制御部P3に追加するだけで、遠隔操作PCによる被遠隔操作装置M3の遠隔操作を実現させることができる。
【0115】
また、この構成は、図10の被遠隔操作装置M2(図5の専用制御部Pに何ら変更を加えていない。)に比べると専用制御部P3に対する変更度合いが大きいが、図6の被遠隔操作装置M1(図5の専用制御部Pにおける入力処理部52及び画面生成部54に変更を加えている。)に比べると専用制御部P3に対する変更度合いを抑えることができる。
【実施例4】
【0116】
次に、本発明に係る遠隔操作システムの更に別の実施例について説明する。
【0117】
図12は、本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の更に別の構成例を示す図であり、被遠隔操作装置M4は、専用制御部P4、画面共有サーバーS4及び通信部Tを有し、ネットワークを介して図1に示すような遠隔操作PCに接続される。
【0118】
また、被遠隔操作装置M4は、図6に示す被遠隔操作装置M1と比較すると、画面共有サーバーS4の入力イベント実行部71が判定部710、ソフトキー入力生成部711及びハードキー入力生成部712を有する点で相違し、図10に示す被遠隔操作装置M2と比較すると、専用制御部P4の画面生成部60が画面画像生成部600及びハードキー画像生成部601を有する点で相違する。
【0119】
この構成により、遠隔操作システムは、図5の専用制御部Pにおける画面生成部54に変更を加えて専用制御部P4とし、かつ、入力イベント実行部71を有する画面共有サーバーS4を専用制御部P4に追加するだけで、遠隔操作PCによる被遠隔操作装置M4の遠隔操作を実現させることができる。
【0120】
また、この構成は、図10の被遠隔操作装置M2(図5の専用制御部Pに何ら変更を加えていない。)に比べると専用制御部P3に対する変更度合いが大きいが、図6の被遠隔操作装置M1(図5の専用制御部Pにおける入力処理部52及び画面生成部54に変更を加えている。)に比べると専用制御部P3に対する変更度合いを抑えることができる。
【実施例5】
【0121】
次に、本発明に係る遠隔操作システムの更に別の実施例について説明する。
【0122】
図13は、本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の更に別の構成例を示す図であり、被遠隔操作装置M5は、専用制御部P5、画面共有サーバーS5及び通信部Tを有し、ネットワークを介して図1に示すような遠隔操作PCに接続される。
【0123】
また、被遠隔操作装置M5は、図6に示す被遠隔操作装置M1と比較すると、ディスプレイD5がタッチパネルを備えておらず(従って、ソフトキー入力部50(図5参照。)を有さない。)、入力処理部130が判定部1300及びハードキー入力生成部1301のみからなる点で相違する。
【0124】
この構成により、遠隔操作システムは、被遠隔操作装置M5がタッチパネルを備えていない場合であっても、タッチパネルを備えた被遠隔操作装置と同様に遠隔操作PCによる遠隔操作を実現させることができる。
【実施例6】
【0125】
次に、本発明に係る遠隔操作システムの更に別の実施例について説明する。
【0126】
図14は、本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の更に別の構成例を示す図であり、被遠隔操作装置M6は、専用制御部P6、画面共有サーバーS6及び通信部Tを有し、ネットワークを介して図1に示すような遠隔操作PCに接続される。
【0127】
また、被遠隔操作装置M6は、図6に示す被遠隔操作装置M1と比較すると、ハードキー入力部51の代りにリモートコントローラRを有する点で相違する。
【0128】
リモートコントローラRは、例えば、ハードキーを備えた赤外線リモートコントローラである。
【0129】
図15は、画面生成部60が生成する画像例を示す図であり、図15(A)が画面画像生成部600により生成される画面画像を示し、図15(B)がハードキー画像生成部601により生成されるハードキー画像を示し、図15(C)が遠隔操作PC上の単一のウィンドウ内に表示される遠隔操作用画像を示す。
【0130】
図15(A)に示す画面画像は、被遠隔操作装置M6のディスプレイD6に表示される画面画像と共通し、図15(B)に示すハードキー画像は、リモートコントローラRの外観に共通する。
【0131】
また、図15(C)に示す遠隔操作用画像は、図15(A)の画面画像と図15(B)のハードキー画像とを結合した画像である。このように、画面生成部60は、画面画像とハードキー画像とを前後又は左右等に並べて遠隔操作用画像を生成しその遠隔操作用画像を画面共有サーバーS6に出力する。
【0132】
図15(C)に示す遠隔操作用画像のハードキー画像「1」がマウスでクリックされると、入力処理部61は、画面共有サーバーS6を介して操作内容信号を取得し、判定部610によりリモートコントローラRのハードキーに対応するハードキー画像領域がクリックされたと判定し、かつ、ハードキー入力生成部612によりリモートコントローラRのハードキー「1」が擬似的に押下された旨の擬似入力信号を生成して入力制御部53に出力する。
【0133】
その後、擬似入力信号を受けた入力制御部53は、リモートコントローラRのハードキー「1」に割り当てられた処理を実行させる。
【0134】
この構成により、遠隔操作システムは、被遠隔操作装置M6が備え付けの操作パネル(ハードキーを含む。)の代りにリモートコントローラRのみを有する場合であっても、操作パネルを有する被遠隔操作装置と同様に遠隔操作PCによる遠隔操作を実現させることができる。
【0135】
また、本発明に係る遠隔操作システムの製造者は、遠隔操作PCにおける画面共有クライアントCを複数種類の被遠隔操作装置のそれぞれに対応させて設計することなく、複数種類の被遠隔操作装置に共通するよう設計することにより、複数種類の被遠隔操作装置の開発コストを節減することができる。画面共有クライアントCの共通化は、複数種類の被遠隔操作装置のそれぞれに付属するリモートコントローラと外観が同じ或いは近似するGUI(図15(C)参照)を表示させることにより可能となる。
【0136】
また、本発明に係る遠隔操作システムのユーザは、被遠隔操作装置に設置されたユーザインターフェースを直接操作する場合と同じ操作方法を遠隔操作PC上のGUI(図15(C)参照)を介して利用することができるので、直接操作の場合と遠隔操作の場合とで二通りの操作方法を学ぶ必要もなく、一通りの操作方法を理解するだけでよい。
【実施例7】
【0137】
次に、本発明に係る遠隔操作システムの更に別の実施例について説明する。
【0138】
図16は、本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の更に別の構成例を示す図であり、被遠隔操作装置M7は、専用制御部P7、画面共有サーバーS7及び通信部Tを有し、ネットワークを介して図1に示すような遠隔操作PCに接続される。
【0139】
また、被遠隔操作装置M7は、図6に示す被遠隔操作装置M1と比較すると、画面共有クライアントC7を有する点で相違する。
【0140】
被遠隔操作装置M7は、例えば、MFP(Multi Function Printer)であり、画面共有クライアントC7における画像データ受信部15により他のMFPの画面画像及びハードキー画像を受信し、画像データ表示部16により専用制御部P7の画面表示部55に画像データを出力して遠隔操作用画像をディスプレイD7上に表示させる。
【0141】
また、被遠隔操作装置M7は、ソフトキー入力部50からの入力イベント信号を画面共有クライアントC7における入力イベント取得部18に出力し、入力イベント送信部17を介して他のMFPに操作内容信号を送信して他のMFPにおけるソフトキー又はハードキーをエミュレートすることにより他のMFPを遠隔操作する。
【0142】
この構成により、被遠隔操作装置M7は、遠隔操作PCや他のMFPから遠隔操作されることが可能であると共に、他のMFPを遠隔操作することも可能となる。
【0143】
以上、複数の実施例で示された本発明に係る遠隔操作システムのそれぞれは、複数種類の被遠隔操作装置のそれぞれに対応する専用の操作内容信号送信アプリケーションを遠隔操作PCに備えることなく、VNCのような共通の画面共有クライアントを遠隔操作PCに備えるだけで、遠隔操作PCから複数種類の被遠隔操作装置を遠隔操作させることができる。
【0144】
また、複数の実施例で示された各遠隔操作システムは、被遠隔操作装置におけるソフトキー及びハードキーをソフトウェアにより遠隔操作PCでエミュレートするので、被遠隔操作装置の種類に依存しない単一の画面共有クライアントによる複数種類の被遠隔操作装置の遠隔操作を可能とする。
【0145】
また、複数の実施例で示された各遠隔操作システムは、被遠隔操作装置の表示画面に表示される画像をリアルタイムに遠隔操作者に確認させながら、被遠隔操作装置に設置された操作パネル又はリモートコントローラと外観が共通するGUIを介して被遠隔操作装置を遠隔操作させることができるので、遠隔操作者が実際の被遠隔操作装置を操作入力した経験があれば、新たな操作方法を遠隔操作者に憶えさせる必要なく被遠隔操作装置を遠隔操作させることができる。
【0146】
また、複数の実施例で示された各遠隔操作システムの製造者は、遠隔操作PCにおける画面共有クライアントCを複数種類の被遠隔操作装置のそれぞれに対応させて設計することなく、複数種類の被遠隔操作装置に共通するよう設計することにより、複数種類の被遠隔操作装置の開発コストを節減することができる。画面共有クライアントCの共通化は、複数種類の被遠隔操作装置のそれぞれに独自に設置されたハードキー又は付属するリモートコントローラと外観が同じ或いは近似するGUI(図7(C)又は図15(C)参照)を表示させることにより可能となる。
【0147】
また、複数の実施例で示された各遠隔操作システムのユーザは、被遠隔操作装置に設置されたユーザインターフェースを直接操作する場合と同じ操作方法を遠隔操作PC上のGUI(図7(C)又は図15(C)参照)を介して利用することができるので、直接操作の場合と遠隔操作の場合とで二通りの操作方法を学ぶ必要もなく、一通りの操作方法を理解するだけでよい。
【0148】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、上述のような特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更を加えることができる。
【0149】
例えば、上述の実施例では、リモートコントローラに配置されたハードキー又は操作パネルに配置されたハードキーの何れか一方のハードキー画像を遠隔操作PCに表示させながら遠隔操作を実行させるが、リモートコントローラ及び操作パネルの双方を備えた被遠隔操作装置に対し、双方のハードキー画像を遠隔操作PCに表示させながら遠隔操作を実現させるようにしてもよい。
【0150】
また、遠隔操作PCは、専用の遠隔操作端末であってもよく、汎用のデスクトップPC、ノートPC、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。
【0151】
また、本発明に係る遠隔操作システムは、被遠隔操作装置から遠隔操作PCに送信される画像データを、周知の圧縮方法により圧縮したり、周知の暗号化方法により暗号化したりしてもよく、遠隔操作PCで表示される遠隔操作用画像(図7(C)参照。)を任意のウィンドウサイズに調整させたり、画面画像及びハードキー画像の表示倍率をそれぞれ独立して設定させたりしてもよい。
【0152】
さらに、遠隔操作システムは、特定の機能が割り当てられたソフトキー又はハードキーに対する遠隔操作を禁止したり、遠隔操作者を認証してから特定の機能が割り当てられたソフトキー又はハードキーに対する遠隔操作を許可するようにしたりしてもよい。
【0153】
また、被遠隔操作装置は、MFP、プリンタ、FAX、スキャナ等のOA機器であってもよく、この場合、本発明に係る遠隔操作システムは、ユーザのトラブルに対処するトラブルサポートシステム、ユーザに機器の使い方を指導するユーザサポートシステム、ユーザが構築したシステムの保守を行う保守システムとして利用される。
【0154】
また、被遠隔操作装置は、券売機、予約機等であってもよく、この場合、本発明に係る遠隔操作システムは、病院の受診予約や体育館、テニスコート等の公共施設の利用予約を集中管理する公共施設予約管理システムとして利用される。
【0155】
また、被遠隔操作装置は、DVDレコーダーやハードディスクレコーダー等のAV(Audio Visual)機器であってもよく、この場合、本発明に係る遠隔操作システムは、テレビに表示される映像及びリモートコントローラのハードキー画像をPCや携帯電話上に表示させながらテレビを遠隔操作させるシステムとして利用され、例えば、ハードディスクの空き容量が少ない場合、録画された番組の一部を遠隔操作により削除してから新規の録画予約を行うといった操作に利用される。
【0156】
また、本発明に係る遠隔操作システムは、プロジェクタ、DVDプレーヤー等の映像装置、ステレオ、CDプレーヤー、MDプレーヤー、携帯型音楽プレーヤー等の音声装置をネットワーク経由で遠隔操作するシステムに利用されてもよい。
【0157】
また、本発明に係る遠隔操作システムは、携帯電話の故障対応や高齢者に対する操作支援を行うサポートシステムとして利用されてもよく、或いは、遠隔操作により紛失した携帯電話をロックしたり、GPS信号により紛失した携帯電話の位置情報を取得したり遠隔操作により写真撮影を実行させたりして紛失した携帯電話を見つけ出すサービスに利用されてもよい。
【0158】
また、本発明に係る遠隔操作システムは、エアコン、洗濯機、電子レンジ等の家電製品を遠隔操作する家電製品遠隔操作システムとして利用されてもよい。
【0159】
図17は、公共施設予約管理システムの構成例を示す図であり、図18は、家電製品遠隔操作システムの構成例を示す図である。
【0160】
図17に示すように、公共施設予約管理システムは、公共施設から物理的に離れた位置にある管理センターに設置された遠隔操作PCから、公共施設に設置された3タイプの施設予約機、コピー機、券売機、防犯装置、エアコン等を集中的に遠隔操作できるようにする。
【0161】
また、図18に示すように、家電製品遠隔操作システムは、会社やインターネットカフェに設置された遠隔操作PCや携帯電話から、自宅にあるDVDレコーダー、エアコン、又は、風呂の給湯等を管理する浴室管理装置を集中的に遠隔操作できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0162】
【図1】VNCの動作原理を説明するための図である。
【図2】施設予約機とその施設予約機を遠隔操作する遠隔操作PCとの間の関係を示す図である。
【図3】複数種類の施設予約機と遠隔操作PCが接続されたネットワークの一例を示す図である。
【図4】施設予約機の外観の一例を示す図である。
【図5】施設予約機が有する専用制御部の構成例を示す機能ブロック図である。
【図6】本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の構成例を示す図(その1)である。
【図7】画面生成部が生成する画像例を示す図(その1)である。
【図8】本発明に係る遠隔操作システムにおける遠隔操作処理の流れを示すシーケンス図である。
【図9】遠隔操作PCから受信した操作内容信号が示す操作入力の内容を判定する処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の構成例を示す図(その2)である。
【図11】本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の構成例を示す図(その3)である。
【図12】本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の構成例を示す図(その4)である。
【図13】本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の構成例を示す図(その5)である。
【図14】本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の構成例を示す図(その6)である。
【図15】画面生成部が生成する画像例を示す図(その2)である。
【図16】本発明に係る遠隔操作システムにおける被遠隔操作装置の構成例を示す図(その7)である。
【図17】公共施設予約管理システムの構成例を示す図である。
【図18】家電製品遠隔操作システムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0163】
11、70 画像データ取得部
12 画像データ送信部
13、71 入力イベント実行部
14 入力イベント受信部
15 画像データ受信部
16 画像データ表示部
17 入力イベント送信部
18 入力イベント取得部
50 ソフトキー入力部
51 ハードキー入力部
52、61、130 入力処理部
53 入力制御部
54、60 画面生成部
55 画面表示部
600 画面画像生成部
601、701 ハードキー画像生成部
610、710、1300 判定部
611、711 ソフトキー入力生成部
612、712、1301 ハードキー入力生成部
700 画面画像取得部
C、C7 画面共有クライアント
D、D1〜D7 ディスプレイ
HK1〜HK4 ハードキー
M、M〜M、M1〜M7 被遠隔操作装置
P、P1〜P7 専用制御部
RA 操作内容信号受信アプリケーション
S、S1〜S7 画面共有サーバー
SA、SA1〜SA3 操作内容信号送信アプリケーション
SK1、SK2 ソフトキー
T 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部及び固有入力部を有する複数種類の被遠隔操作装置とネットワークを介して該被遠隔操作装置を遠隔操作する遠隔操作装置とを有する遠隔操作システムであって、
前記被遠隔操作装置は、前記固有入力部の画像データと前記表示部に出力される画像データとを前記遠隔操作装置に送信する画像データ送信手段と、前記遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて前記被遠隔操作装置を制御する入力制御手段と、を有し、
前記遠隔操作装置は、前記被遠隔操作装置が送信する画像データを受信して固有入力部画像及び被遠隔操作画面画像を表示させる画像データ表示手段と、表示された前記固有入力部画像に対する操作が行われた場合に操作の内容を示す操作内容信号を前記被遠隔操作装置に送信する操作内容信号送信手段と、を有する、
ことを特徴とする遠隔操作システム。
【請求項2】
ネットワークを介して遠隔操作装置に遠隔操作される、表示部及び固有入力部を備えた被遠隔操作装置であって、
前記固有入力部の画像データと前記表示部に出力される画像データとを遠隔操作装置に送信する画像データ送信手段と、
前記遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて前記被遠隔操作装置を制御する入力制御手段と、
を有することを特徴とする被遠隔操作装置。
【請求項3】
複数の被遠隔操作装置のそれぞれに固有の専用制御部及び複数の被遠隔操作装置に共通する共通制御部を有し、
前記共通制御部は、前記固有入力部の画像データを生成する固有入力部画像生成手段と前記遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段とを有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の被遠隔操作装置。
【請求項4】
複数の被遠隔操作装置のそれぞれに固有の専用制御部及び複数の被遠隔操作装置に共通する共通制御部を有し、
前記専用制御部は、前記固有入力部の画像データを生成する固有入力部画像生成手段と前記遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段とを有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の被遠隔操作装置。
【請求項5】
複数の被遠隔操作装置のそれぞれに固有の専用制御部及び複数の被遠隔操作装置に共通する共通制御部を有し、
前記専用制御部は、前記固有入力部の画像データを生成する固有入力部画像生成手段、又は、前記遠隔操作装置が送信する操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定手段を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の被遠隔操作装置。
【請求項6】
他の被遠隔操作装置が送信する画像データを受信して他の被遠隔操作装置における固有入力部画像及び他の被遠隔操作装置における被遠隔操作画面画像を前記表示部に表示させる画像データ表示手段と、
前記表示部に表示された前記他の被遠隔操作装置における固有入力部画像に対する操作が行われた場合に操作内容信号を前記他の被遠隔操作装置に送信する操作内容信号送信手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の被遠隔操作装置。
【請求項7】
前記表示部は、タッチパネル付ディスプレイである、
ことを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項に記載の被遠隔操作装置。
【請求項8】
ネットワークを介して遠隔操作装置により遠隔操作され、表示部及び固有入力部を備えた複数種類の被遠隔操作装置の遠隔操作方法であって、
前記固有入力部の画像データと前記表示部に出力される画像データとを前記被遠隔操作装置から前記遠隔操作装置へ送信させる画像データ送信ステップと、
前記画像データ送信ステップにおいて送信された画像データに基づいて前記遠隔操作装置に表示された固有入力部画像に対する操作が行われた場合に前記遠隔操作装置から前記被遠隔操作装置へ送信される操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおける判定結果に基づいて前記被遠隔操作装置を制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする遠隔操作方法。
【請求項9】
ネットワークを介して遠隔操作装置に遠隔操作される、表示部及び固有入力部を備えた複数種類の被遠隔操作装置の遠隔操作プログラムであって、
前記固有入力部の画像データと前記表示部に出力される画像データとを前記被遠隔操作装置から前記遠隔操作装置へ送信させる画像データ送信ステップと、
前記画像データ送信ステップにおいて送信された画像データに基づいて前記遠隔操作装置に表示された固有入力部画像に対する操作が行われた場合に前記遠隔操作装置から前記被遠隔操作装置へ送信される操作内容信号に基づいて前記固有入力部に対する操作を擬似的に実現させるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおける判定結果に基づいて前記被遠隔操作装置を制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする遠隔操作プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−71313(P2008−71313A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−251893(P2006−251893)
【出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】