説明

遠隔管理システム

【課題】サーバ装置が処理要求を端末装置に送信するまでの待機時間を短縮することができる遠隔管理システムを提供する。
【解決手段】複合機遠隔管理システム1000は、定期的にポーリングを送信する端末装置20aと、端末装置20aのポーリングを受信した際、端末装置20aに対する処理要求を返信するとともに、端末装置20aと通信可能に接続された端末装置20b及び20cに対する処理要求がある場合は、端末装置20aに対して他の端末装置20b及び20cに対する問い合わせの要求を返信するサーバ装置1とを有し、端末装置20aは、問い合わせの要求を受信すると、端末装置20b及び20cに対して問い合わせの要求を送信し、端末装置20b及び20cは、サーバ装置1に対してポーリングを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置からのポーリングに対して一定の待機時間の後、待機中に生成された複数の処理要求を一度に返信する情報処理装置としてのサーバ装置を含む遠隔管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、ここでポーリングとは、端末装置からサーバ装置に対して処理要求を有しているか問い合わせを行い、処理要求を有している場合には、サーバ装置から端末装置に対して処理要求の送信を行う通信及び処理方式である。
【0003】
この特許文献1の遠隔管理システムは、サーバ装置と複数の端末装置とを有し、サーバ装置と複数の端末装置とはそれぞれファイヤーウォールを介して接続されているため、端末装置の送信するポーリングをきかっけにしている場合にのみ両者の通信が可能となる。端末装置は、定期的にポーリング動作を実行する。サーバ装置は、前回ポーリング受信時から今回ポーリングを受信するまで処理要求を保持しており、従来の遠隔管理システムでは、ポーリング受信時に保持しておいた処理要求を端末装置に返信していたが、特許文献1の遠隔管理システムにおいて、サーバ装置は、ポーリングを受信してから一定の待機時間の後、待機中に生成された処理要求を返信する。待機時間を、サーバ装置において処理要求が連続で生成される時間以上に設定することで、一連の処理要求のうちの一部だけが返信されるということがなくなるため、サーバ装置から端末装置に対する処理要求送信の際の応答性が向上する。
【特許文献1】特開2002−328886号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、サーバ装置が処理要求を予定されている時刻以外に送信することができる遠隔管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の遠隔管理システムを提供する。
【0006】
[1]予め定められた条件で通信を制限する中継装置と、固定又は不定の時間間隔で前記中継装置を経由して情報処理装置に対して自装置に対する連絡事項の問い合わせを送信する端末装置と、前記中継装置を経由せずに前記端末装置と通信可能な他の端末装置と、複数の端末装置に対する連絡事項を管理し、前記端末装置の前記問い合わせを受信したとき、前記他の端末装置に対する処理要求がある場合は、該他の端末装置に対する処理要求を含んだ連絡事項を前記中継装置を経由して前記端末装置に送信する情報処理装置と、前記端末装置は、前記連絡事項を受信し、該連絡事項に含まれる前記他の端末装置に対する処理要求に応じて前記他の端末装置に対して処理要求を送信し、前記他の端末装置は、前記端末装置から送信された処理要求を受信して前記処理要求を実行する遠隔管理システム。
【0007】
[2]予め定められた条件で通信を制限する中継装置と、固定又は不定の時間間隔で前記中継装置を経由して情報処理装置に対して自装置に対する連絡事項の問い合わせを送信する端末装置と、前記中継装置を経由せずに前記端末装置と通信可能な他の端末装置と、複数の端末装置に対する連絡事項を管理し、前記端末装置の前記問い合わせを受信したとき、前記他の端末装置に対する緊急の処理要求がある場合は、該他の端末装置に対する問い合わせの要求を含んだ連絡事項を前記中継装置を経由して前記端末装置に送信する情報処理装置と、前記端末装置は、前記連絡事項を受信し、該連絡事項に含まれる前記他の端末装置に対する問い合わせの要求に応じて前記他の端末装置に対して問い合わせの要求を送信し、前記他の端末装置は、前記端末装置から送信された問い合わせの要求を受信して前記情報処理装置に対して連絡事項の問い合わせを送信する遠隔管理システム。
【0008】
[3]前記情報処理装置は、前記端末装置と前記他の端末装置とが通信可能かどうかを記述したリストを有し、前記リストに基づいて前記問い合わせの要求の存在を返信するか否かを判断する前記[2]に記載の遠隔管理システム。
【0009】
[4]前記端末装置は、前記他の端末装置と通信可能かどうかを記述したリストを有し、前記リストに基づいて前記緊急の処理要求に対する前記問い合わせの要求を送信するか否かを判断する前記[2]に記載の遠隔管理システム。
【0010】
[5]前記端末装置は、前記問い合わせの要求を受信すると前記情報処理装置に対して問い合わせを送信する前記[2]に記載の遠隔管理システム。
【0011】
[6]予め定められた条件で通信を制限する中継装置と、固定又は不定の時間間隔で前記中継装置を経由して情報処理装置に対して自装置に対する連絡事項の問い合わせを送信する端末装置と、前記中継装置を経由せずに前記端末装置と通信可能な他の端末装置と、複数の端末装置に対する連絡事項を管理し、前記端末装置の前記問い合わせを受信したとき、前記他の端末装置を含む複数の端末装置に対する同報の処理要求がある場合は、前記同報の処理要求を含んだ連絡事項を前記中継装置を経由して前記端末装置に送信する情報処理装置と、前記端末装置は、前記連絡事項を受信し、該連絡事項に含まれる前記同報の処理要求に応じて前記他の端末装置に対して処理要求を送信し、前記他の端末装置は、前記端末装置から送信された処理要求を受信して前記処理要求を実行する遠隔管理システム。
【0012】
[7]前記情報処理装置は、前記同報の処理要求を受信した端末装置及び前記他の端末装置以外の端末装置からの問い合わせに対して前記同報処理要求を返信する前記[6]に記載の遠隔管理システム。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、予定されている問い合わせの時刻以外にサーバ装置から該当する端末装置に対して処理要求に関連する情報を送信することができる。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、緊急性を有する処理要求を定期的な問い合わせの時刻以外にサーバ装置から該当する端末装置に対して送信することができ、処理要求を端末装置に送信するのに要する時間を短縮できる。また、サーバ装置と、端末装置以外のサーバ装置等を新たに設置する必要がなく、通信設定を新たに変更する必要がない。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、サーバ装置は、問い合わせ送信元の端末装置名から、その端末装置が通信可能な他の端末装置を認識することができる。
【0016】
請求項4に係る発明によれば、端末装置は、通信可能な他の端末装置を認識することができる。
【0017】
請求項5に係る発明によれば、端末装置は、定期的な問い合わせの時刻以外にサーバ装置に対して問い合わせを送信することができる。
【0018】
請求項6に係る発明によれば、通信可能に接続された複数の端末装置のうち、最も早い時間に問い合わせを送信した端末装置から他の端末装置に対して同報処理要求が送信されることとなり、同報処理要求をすべての端末装置に送信するのに要する時間を短縮できる。
【0019】
請求項7に係る発明によれば、すべての端末装置に対してサーバ装置が同報処理要求を送信する必要がなくなり、サーバ装置の負担が減少する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施の形態に係る遠隔管理システムは、定期的にポーリングを送信する端末装置と、前記端末装置の前記ポーリングを受信した際、前記端末装置に対する処理要求を返信するとともに、前記端末装置と通信可能に接続された他の端末装置に対する処理要求がある場合は、前記端末装置に対して前記他の端末装置に対する処理要求に関する第1の情報を返信する情報処理装置としてのサーバ装置とを有し、前記端末装置は、前記第1の情報を受信すると、前記他の端末装置に対して前記第1の情報に応じた第2の情報を送信するものである。なお、ここでポーリングとは、端末装置からサーバ装置に対して処理要求を有しているか問い合わせを行い、処理要求を有している場合には、サーバ装置から端末装置に対して処理要求の送信を行う通信及び処理方式である。
【0021】
上記した遠隔管理システムにおいて、サーバ装置は、ポーリングを送信した端末装置に対して、例えば、処理要求を返信するとともに、緊急の処理要求の存在を返信し、緊急の処理要求の存在を受信した端末装置は、該当する端末装置にポーリングを送信するよう通信する。
【0022】
(複合機遠隔管理システムの構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る複合機遠隔管理システムの構成例を示す概略図である。
【0023】
複合機遠隔管理システム1000は、処理要求管理サーバ装置1と、インターネット3を介して接続された複数のLAN(Local Area Network)2A〜2Cとを有する。
【0024】
LAN2Aは、端末装置としての複合機20a〜20cとを有し、各複合機20a〜20cは、ルーター21Aによって接続されてお互いに通信するとともに、インターネット3を介して処理要求管理サーバ装置1と通信する。LAN2Bは、LAN2Aと同様の構成を有し、ルーター21Bと、複合機20dと、20eとを有する。LAN2Cは、LAN2Aと同様の構成を有し、ルーター21Cと、複合機20f〜20jとを有する。
【0025】
また、ルーター21A〜21Cは、ファイヤーウォールが設定されており、LAN2A〜2Cは、それぞれの外部からのアクセスを受け付けず、それぞれの内部から外部へのデータ送信が少なくとも可能であるという条件で通信を制限している。そのため、処理要求管理サーバ装置1は、複合機20a〜20jに対して処理要求を送信するために、複合機20a〜20jからのポーリングを受信する必要がある。
【0026】
(処理要求管理サーバ装置の構成)
図2Aは、本発明の第1の実施の形態に係る処理要求管理サーバ装置の構成例を示す概略図である。
【0027】
処理要求管理サーバ装置1は、CPU(Central Processing Unit)等からなる制御部100と、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等からなる記憶部101と、外部と通信するために情報を通信プロトコルに変換する通信部102とを有する。また、サーバ装置1は、さらに図示しないメモリ、表示部、入力装置等を有する。
【0028】
制御部100は、図示しない入力装置が操作されることで動作し、操作に基づいた処理要求を生成する処理要求生成手段100aと、複合機20a〜20jと通信するさいの制御手段である遠隔管理手段100bとを有する。
【0029】
記憶部101は、処理要求生成手段100aにより生成される処理要求を格納する処理要求リスト101aを有する。
【0030】
通信部102は、例えば、イーサネット(登録商標)の規格に基づいた有線通信又はIEEE802.11bやCDMAなどの規格に基づいた無線通信である。
【0031】
図2Bは、本発明の第1の実施の形態に係る複合機の構成を示す概略図である。なお、複合機20a〜20jは、同様の構成を有しており、代表して複合機20aについて説明する。
【0032】
複合機20aは、CPU等からなる制御部200と、処理要求管理サーバ装置1によって内容書き換えの可能なRAMやEP-ROMやフラッシュメモリやハードディスクドライブ等からなる記憶部201と、外部と通信する通信部202と、複合機としての機能・動作を実行する複合機機能部203とを有する。
【0033】
制御部200は、処理要求管理サーバ装置1との通信を制御する通信制御手段200aと、処理要求管理サーバ装置1から受信した処理要求を実行する処理要求実行手段200bと、複合機機能部203を制御するための複合機機能制御手段200cとを有する。
【0034】
メモリ201は、処理要求管理サーバ装置1に対して定期的にポーリングを実行する日時設定を格納する通信設定201aと、同一のLAN内に存在する複合機のIDを格納する同一LAN複合機リスト201bとを格納する。
【0035】
通信部202は、例えば、イーサネットの規格に基づいた有線通信又はIEEE802.11bやCDMAなどの規格に基づいた無線通信である。
【0036】
複合機機能部203は、複製印刷機能を有するコピー203aと、書類の走査読取機能を有するスキャナ203bと、電話回線による情報受送信機能を有するファクシミリ203cとを有する。
【0037】
なお、メモリ201の同一LAN複合機リスト201bは、処理要求管理サーバ装置1の記憶部101に格納されていても良い。
【0038】
図3Aは、本発明の第1の実施の形態に係る処理要求リストの内容例を示す概略図である。
【0039】
処理要求リスト101aは、処理要求の送信先としての複合機識別子と、処理要求の生成順で付与される処理要求識別子と、処理要求の緊急性の有無を示す緊急と、処理要求の内容を示す内容とを有する。
【0040】
図3Bは、本発明の第1の実施の形態に係る同一LAN複合機リストの内容例を示す概略図である。
【0041】
同一LAN複合機リスト201bは、同一LANに属する他の複合機の識別子を示す複合機識別子を有する。例えば、複合機20aは、同一LAN内に複合機20b、20cを示す「B」、「C」を有する。
【0042】
図3Cは、本発明の第1の実施の形態に係る通信設定の内容例を示す概略図である。
【0043】
通信設定201aは、複合機から処理要求管理サーバ装置1に対してポーリングを送信するタイミングを示す設定時刻を有する。
【0044】
(動作)
以下に、本発明の実施の形態における遠隔管理システムの動作を各図を参照しつつ説明する。
【0045】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る複合機遠隔管理システムの動作例を示すフローチャートである。
【0046】
まず、例えば、複合機20aの通信制御手段200aは、通信設定201aを確認し、設定時刻になると処理要求管理サーバ装置1に対しポーリングを送信する(S100)。
【0047】
次に、処理要求管理サーバ装置1の遠隔管理手段100bは、処理要求リスト101aを確認し、ポーリング元の複合機20aの処理要求と、緊急が「TRUE」となっている複合機識別子を取得して複合機20aに返信する(S101)。
【0048】
複合機20aは、処理要求管理サーバ装置1から処理要求と緊急複合機識別子を受信すると、まず処理要求をその内容に基づいて実行する(S102)。処理要求の実行が完了すると処理要求管理サーバ装置1に実行結果を送信し、処理要求管理サーバ装置1は実行結果の受信確認を返信する。
【0049】
次に、複合機20aは、同一LAN複合機リスト201bに基づいて処理要求管理サーバ装置1から受信した緊急複合機が同一のLAN内に通信可能に接続されているか確認し、該当する複合機、例えば、複合機20bに緊急報告を送信する(S103)。
【0050】
次に、複合機20bは、緊急報告を受信すると通信制御手段200aを起動し、処理要求管理サーバ装置1に対してポーリングを送信する(S104)。
【0051】
次に、処理要求管理サーバ装置1の遠隔管理手段100bは、処理要求リスト101aを確認し、ポーリング元の複合機20bの緊急処理要求を取得して複合機20bに返信する(S105)。
【0052】
複合機20bは、処理要求管理サーバ装置1から緊急処理要求を受信すると、処理要求の内容に基づいて実行する(S106)。処理要求の実行が完了すると処理要求管理サーバ装置1に実行結果を送信し、処理要求管理サーバ装置1は実行結果の受信確認を返信する。
【0053】
なお、ステップS105において、処理要求管理サーバ装置1は、処理要求リスト101aに新たな緊急処理要求が登録されていたとき、ステップS101における動作と同様に緊急複合機を複合機20bに対して返信してもよい。
【0054】
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る処理要求リストの内容例を示す概略図である。
【0055】
処理要求リスト101a’は、処理要求管理サーバ装置1が管理する全ての複合機に対して送信される処理要求の内容を含むものであり、送信先が全ての複合機であることを示す「一斉同報」と記述された複合機識別子と、処理要求の生成順で付与される処理要求識別子と、処理要求の内容を示す内容とを有する。
【0056】
図6は、本発明の第2の実施の形態における複合機遠隔管理システムの動作例を示すフローチャートである。
【0057】
まず、例えば、複合機20aの通信制御手段200aは、通信設定201aを確認し、設定時刻になると処理要求管理サーバ装置1に対しポーリングを送信する(S200)。
【0058】
次に、処理要求管理サーバ装置1の遠隔管理手段100bは、処理要求リスト101a’を確認し、複合機識別子が「一斉同報」となっている同報処理要求を取得して複合機20aに返信する(S201)。
【0059】
複合機20aは、処理要求管理サーバ装置1から同報処理要求を受信すると、まず処理要求をその内容に基づいて実行する(S202)。処理要求の実行が完了すると処理要求管理サーバ装置1に実行結果を送信し、処理要求管理サーバ装置1は実行結果の受信確認を返信する。
【0060】
次に、複合機20aは、同一LAN複合機リスト201bに基づいて同一のLAN内に通信可能に接続されている複合機を確認し、該当する複合機、例えば、複合機20b(複合機20c)に同報処理要求を送信する(S203)。
【0061】
次に、複合機20b(複合機20c)は、同報処理要求を受信すると、処理要求の内容に基づいて実行する(S204)。処理要求の実行が完了すると処理要求管理サーバ装置1に実行結果を送信し、処理要求管理サーバ装置1は実行結果の受信確認を返信する。
【0062】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。例えば、各LAN内に含まれる複合機の数に基づいてポーリングの頻度を変更してもよい。LAN2Bにおいて、例えば、複合機20d及び20eは、それぞれ1日に10回のポーリングを等間隔で交互に行う。また、LAN2Cにおいて、複合機20f〜20jは、それぞれ1日に4回のポーリングを等間隔で順番に行う。このように、各複合機が通信可能に接続された複合機の数を検出して通信設定201aを自動的に設定することで、複合機の多いLANと少ないLANにおける通信頻度の差をなくすようにしてもよい。
【0063】
また、上記実施の形態で使用される処理要求生成手段100a、遠隔管理手段100b、通信制御手段200a、処理要求実行手段200b及び複合機機能制御手段200cは、CD−ROM等の記憶媒体から装置内の記憶部に読み込んでも良く、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ装置等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。また、上記実施の形態で使用される手段の一部又は全部をASIC等のハードウェアによって実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る複合機遠隔管理システムの構成例を示す概略図である。
【図2A】本発明の第1の実施の形態に係る処理要求管理サーバ装置の構成例を示す概略図である。
【図2B】本発明の第1の実施の形態に係る複合機の構成を示す概略図である。
【図3A】本発明の第1の実施の形態に係る処理要求リストの内容例を示す概略図である。
【図3B】本発明の第1の実施の形態に係る同一LAN複合機リストの内容例を示す概略図である。
【図3C】本発明の第1の実施の形態に係る通信設定の内容例を示す概略図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る複合機遠隔管理システムの動作例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る処理要求リストの内容例を示す概略図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における複合機遠隔管理システムの動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
1…処理要求管理サーバ装置、2A〜2C…LAN、3…インターネット、20a-20j…複合機、21A-21C…ルーター、100…制御部、100a…処理要求生成手段、100b…遠隔管理手段、101…記憶部、101a…処理要求リスト、102…通信部、200…制御部、200a…通信制御手段、200b…処理要求実行手段、200c…複合機機能制御手段、201…メモリ、201a…通信設定、201b…同一LAN内複合機リスト、202…通信部、203…複合機機能部、203a…コピー、203b…スキャナ、203c…ファクシミリ、1000…複合機遠隔管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた条件で通信を制限する中継装置と、
固定又は不定の時間間隔で前記中継装置を経由して情報処理装置に対して自装置に対する連絡事項の問い合わせを送信する端末装置と、
前記中継装置を経由せずに前記端末装置と通信可能な他の端末装置と、
複数の端末装置に対する連絡事項を管理し、前記端末装置の前記問い合わせを受信したとき、前記他の端末装置に対する処理要求がある場合は、該他の端末装置に対する処理要求を含んだ連絡事項を前記中継装置を経由して前記端末装置に送信する情報処理装置と、
前記端末装置は、前記連絡事項を受信し、該連絡事項に含まれる前記他の端末装置に対する処理要求に応じて前記他の端末装置に対して処理要求を送信し、前記他の端末装置は、前記端末装置から送信された処理要求を受信して前記処理要求を実行する遠隔管理システム。
【請求項2】
予め定められた条件で通信を制限する中継装置と、
固定又は不定の時間間隔で前記中継装置を経由して情報処理装置に対して自装置に対する連絡事項の問い合わせを送信する端末装置と、
前記中継装置を経由せずに前記端末装置と通信可能な他の端末装置と、
複数の端末装置に対する連絡事項を管理し、前記端末装置の前記問い合わせを受信したとき、前記他の端末装置に対する緊急の処理要求がある場合は、該他の端末装置に対する問い合わせの要求を含んだ連絡事項を前記中継装置を経由して前記端末装置に送信する情報処理装置と、
前記端末装置は、前記連絡事項を受信し、該連絡事項に含まれる前記他の端末装置に対する問い合わせの要求に応じて前記他の端末装置に対して問い合わせの要求を送信し、前記他の端末装置は、前記端末装置から送信された問い合わせの要求を受信して前記情報処理装置に対して連絡事項の問い合わせを送信する遠隔管理システム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、前記端末装置と前記他の端末装置とが通信可能かどうかを記述したリストを有し、前記リストに基づいて前記問い合わせの要求の存在を返信するか否かを判断する請求項2に記載の遠隔管理システム。
【請求項4】
前記端末装置は、前記他の端末装置と通信可能かどうかを記述したリストを有し、前記リストに基づいて前記緊急の処理要求に対する前記問い合わせの要求を送信するか否かを判断する請求項2に記載の遠隔管理システム。
【請求項5】
前記端末装置は、前記問い合わせの要求を受信すると前記情報処理装置に対して問い合わせを送信する請求項2に記載の遠隔管理システム。
【請求項6】
予め定められた条件で通信を制限する中継装置と、
固定又は不定の時間間隔で前記中継装置を経由して情報処理装置に対して自装置に対する連絡事項の問い合わせを送信する端末装置と、
前記中継装置を経由せずに前記端末装置と通信可能な他の端末装置と、
複数の端末装置に対する連絡事項を管理し、前記端末装置の前記問い合わせを受信したとき、前記他の端末装置を含む複数の端末装置に対する同報の処理要求がある場合は、前記同報の処理要求を含んだ連絡事項を前記中継装置を経由して前記端末装置に送信する情報処理装置と、
前記端末装置は、前記連絡事項を受信し、該連絡事項に含まれる前記同報の処理要求に応じて前記他の端末装置に対して処理要求を送信し、前記他の端末装置は、前記端末装置から送信された処理要求を受信して前記処理要求を実行する遠隔管理システム。
【請求項7】
前記サーバ装置は、前記同報の処理要求を受信した端末装置及び前記他の端末装置以外の端末装置からの問い合わせに対して前記同報処理要求を返信する請求項6に記載の遠隔管理システム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−72705(P2010−72705A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−236559(P2008−236559)
【出願日】平成20年9月16日(2008.9.16)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】