説明

遠隔診断システム、データ送信方法、データ受信方法、及びそれらに用いられる通信端末装置、データ解析装置、並びにプログラム、記憶媒体

【課題】遠隔診断を行う際、患者の健康状態の他、患者が現在いる遠隔地の地域情報を取得し、その地域特有の病気及びその地域で現在流行している病気を考慮した、ネットワークを介した遠隔診断システムを提供する。
【解決手段】通信端末装置と、サーバ装置と、医療機関端末と、がネットワークを介して接続する診断システムであって、前記通信端末装置は、操作部によって操作された問診内容に対する回答内容を含む問診データと、前記通信端末装置所持者の身体の病変部分を撮影した画像データと、当該通信端末装置の現在位置に関する情報を含む位置データとを含むデータ群を、前記ネットワークを介して前記サーバへ送信する送信手段を備え、前記サーバ装置は、受信したデータ群に対し所定の処理を行う手段と、問診データ及び画像データ並びに、前記所定の処理の結果作成されたデータを、前記ネットワークを介して前記医療機関端末へ送信する送信手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔診断技術に関し、より詳細には、携帯電話やスマートフォンなどの通信端末装置から発せられた画像・問診データ及び、位置データから、身体の状態を評価し、結果を医師等に送信することで遠隔診断を支援するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介した遠隔医療においては、患者の自宅にあるPC等の端末をネットワークへ接続することにより、病院等医療機関へ出向く必要がなく、遠隔地で医師と対面して診断を受けるということが一般的である。そのような遠隔医療の中には、肌の状態など比較的軽微な診断においては、カメラ等撮像装置で皮膚を撮影し、画像データをサーバへ送信することにより、サーバ側が自動で診断を行い、患者へフィードバックするという技術も存在する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−85278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、その遠隔地特有の症状を考慮しておらず、例えば、海外にいるときに身体に異常が見られた場合に、その地域特有の病気及びその地域で現在流行している病気を考慮した診断ができておらず、その判断は医師の判断に任せるのみであった。
【0005】
本発明は、遠隔診断を行う際、患者の健康状態の他、患者が現在いる遠隔地の地域情報を取得し、その地域特有の病気及びその地域で現在流行している病気を考慮した、ネットワークを介した遠隔診断システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、医師が診断に用いるデータと共に、遠隔地の地域情報及び地域特有の症状データを考慮することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、患者の現在地及びその地域特有の症状を考慮するため、遠隔地の患者の状態を適切に認識し、診断することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施の形態による遠隔診断システムの一構成例を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による遠隔診断システムの通信端末装置のハードウェア構成例を示すブロック図と、通信端末装置にプログラムをインストールする処理例を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態による遠隔診断システムの通信端末装置の一構成例を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態による遠隔診断システムのサーバの一構成例を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態における遠隔診断システムの処理の流れの例を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の一実施の形態における遠隔診断システムにおける撮影部分の選択画面例を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態における遠隔診断システムにおける撮影画面の例を示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態における遠隔診断システムにおける問診画面の例を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態における遠隔診断システムにおける現在位置取得画面の例を示す図である。
【図10】本発明の一実施の形態における遠隔診断システムにおける症状データベースの例を示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態における遠隔診断システムにおける症例データベースの例を示す図である。
【図12】本発明の一実施の形態における遠隔診断システムにおける症例データ作成のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態による遠隔診断システムについて、図面を参照しながら説明を行う。
【0010】
《遠隔診断システムの構成》
図1は、本発明の実施の形態による遠隔診断システムの一構成例を示す機能ブロック図である。この遠隔診断システムAは、ユーザの通信端末装置100及び、サーバ装置101、症状を記憶した症状データベース102、地域ごとの症例を記憶した症例データベース103、医療機関端末104を含み、これらは、インターネットなどのネットワーク105を介して接続されている。また通信端末装置100の位置データは、GPS衛星106を利用して得ることができ、これらによって遠隔診断システムAは構成されている。各々の役割については下記で説明する。
【0011】
《通信端末装置の構成》
通信端末装置100は、例えば携帯電話やスマートフォンなど、カメラを搭載した小型の通信端末により構成することができる。
【0012】
図2に示すように、通信端末装置100は、ハードディスクドライブまたはフラッシュメモリ等の記憶媒体201を備えている。この記憶媒体201に、あらかじめ本実施の形態による通信端末装置100用のプログラムをインストールさせておくことで、通信端末装置100は、遠隔診断を実施するための機能並びに、送信装置に相当する機能を有するものとなる。CPU200は、各要素を制御する制御部である。プログラムをインストールする方法としては、例えば、メモリカード206等外部の記憶媒体201にプログラムを記憶させておき、通信端末装置100のメモリカードスロット202等を用いて、通信端末装置100へ接続しプログラムをインストールする方法や、ケーブルをケーブルコネクタ203へ接続し、無線回線やケーブルを介してプログラムをPC205等から通信端末装置100へインストールする方法などがある。さらに、ネットワーク105を介してサーバ101から送受信部204を通じて通信端末装置100にインストールする方法等を実施しても良い。
【0013】
図3は、通信端末装置100の機能を示すブロック図である。通信端末装置100は、表示部(ディスプレイ)を含む表示管理部300、撮影部(カメラ)を含む画像撮影管理部301、操作部(キーボード)を含む入力管理部302、アンテナを含む送受信部303、位置情報を取得するためのGPS受信部304、全体を制御する制御部305を含み、これら機能によって構成されている。
【0014】
表示管理部300は、撮影画像、問診内容、医療機関端末104から受信した遠隔診断結果を表示するため、文字情報や画像等によって表現される表示データを作成し、通信端末装置100内蔵のディスプレイに表示させるものである。また、通信端末装置100内蔵のディスプレイに表示させるだけでなく、ケーブルを介して外部のディスプレイ等に表示データを表示させるようにしても良い。
【0015】
画像撮影管理部301は、通信端末装置100内蔵のカメラよって身体の病変部分を撮影し作成された画像データを受け付けるものである。ここで、画像撮影管理部301は、通信端末装置100内蔵のカメラで撮影した画像データだけでなく、メモリカード206等の外部の記憶媒体201からあらかじめ撮影し作成された画像データを受け付けても良い。
【0016】
入力管理部302は、通信端末装置100内蔵のタッチパネルやキー等からの入力を受け付け、入力結果から問診データを作成する。問診データとは、症状や体調など、ユーザに対する問診によって得られた情報である。また、問診データは通信端末装置100内蔵のタッチパネルやキー等からの入力によって作成されたものを受け付けるだけでなく、メモリカード206等の外部の記憶媒体201からあらかじめ入力された問診データを受け付けるものでも良い。
【0017】
送受信部303は、送信手段に相当するものであり、通信端末装置100及びサーバ101並びに医療機関端末104との間でデータをやり取りするためのものである。送受信部303はネットワーク105を介してサーバ101へ画像データ及び、問診データ及び、位置データを送信する。また送受信部303は、ネットワーク105を介して医師からの遠隔診断結果を受信する。遠隔診断結果とは、医師が最終的に診断した結果の情報を医療機関端末104が送信するものであり、文字、及び、画像等を含むものである。
【0018】
GPS受信部304は、GPS衛星106から時刻データを受信する。GPS受信部304は、時刻データを受信後、この時刻データより、通信端末装置100の現在位置情報である位置データを作成する。ここで、位置データとは、緯度及び経度を含む(文字)情報である。
【0019】
制御部305は、上記の表示管理部300、画像撮影管理部301、入力管理部302、送受信部303及び、GPS受信部304の管理を行う。
【0020】
《サーバの構成》
サーバ101は、通信端末装置100と同様の方法で、サーバ101で実行するサーバ101用プログラムがインストールされているものとする。もしくはCD及びDVD等を用いてプログラムをインストールする方法を用いても良い。サーバ101用プログラムをインストールさせておくことで、サーバ101は本発明を実施するための機能並びに、本発明における送信装置及び受信装置に相当する機能を有するものとなる。
【0021】
図4は、サーバ101の機能を示すブロック図である。サーバ101は、画像処理部400、解析部401、地域特定部402、症例データ検索部403、送受信部404を含み、これら機能によって構成されている。
【0022】
画像処理部400は、画像処理手段に相当するものであり、通信端末装置100から受信した画像データに対して画像処理を行い、処理結果データを作成する。処理結果データとは、画像処理を行った結果出力された画像データである。
【0023】
解析部401は、解析手段に相当するものであり、処理結果データを基に、撮影された病変部分がどのような状態であるかを解析し、症状データベース102から解析結果に合致する症状を取得し、解析データを作成する。解析データとは、発疹、肌荒れなど、画像から判断できる症状に関するデータを含むものである。
【0024】
地域特定部402は、地域特定手段に相当するものであり、通信端末装置100から受信した位置データに含まれる緯度及び経度を基に、その位置データに対応する地域の住所を特定し(逆ジオコーディング)、地域データを作成する。地域データとは、国名や都市名、住所等、現在地のデータを含むものである。可能であれば、この機能は、あらかじめ通信端末装置100側に搭載し、位置データに地域データを含む、もしくは位置データの代わりに地域データをサーバ101へ送信するようにする。
【0025】
症例データ検索部403は、症例検索手段に相当するものであり、解析データ、地域データ、通信端末装置100から受信した問診データを基に、症例データベース103からそれらデータに合致する症例データを検索する。症例データには、病名のほか、その病気の具体的な症状に関するデータを含むものとする。症例データベース103には、国名やその国で発生する病気、その病気の症状などの情報が記憶されている。症例データベース103は、国ごとにデータベースを作成し、複数に分散させても良いし、一つのデータベースとしてまとめられていても良い。国ごとに分散させられている場合は、地域データの国名を基に、どの国の症例データベース103に接続するか選択する。また、その時その地域で流行している病気も症例データベース103に記載することにより、通年発生している病気だけでなく、その時に流行している病気も参照できる。
【0026】
送受信部404は、送信手段及び受信手段に相当するものであり、ネットワーク105を介して、通信端末装置100から画像データ及び位置データ及び問診データの受信を行う。また、症状データベース102及び症例データベース103から、症状及び症例データの参照を行う。さらに、医療機関端末104へ画像データ及び地域データ及び問診データ及び解析データ及び症例データの送信を行う。
【0027】
《実施例》
以下に、本発明のより具体的な実施例を説明する。図5は処理の流れを示すフローチャート図である。ユーザの通信端末装置100には、あらかじめ個人情報を登録しておくことにより、ユーザの通信端末装置100に固有のユーザID及びアクセスのためのパスワード等が割り振られている。まず、ステップS1で、通信端末装置100のタッチパネル又はキー等の入力デバイスを通じて、ログイン画面で、ユーザID及びパスワードを入力管理部302に入力する。設定により、一度でもユーザIDを入力したことがある場合、次回からログイン画面のユーザIDのみ表示されている状態にしても良い。また、通信端末装置100を複数ユーザにより使用する場合は、複数ユーザ分のユーザIDをリストボックス等で表示させ、自身のユーザIDを選択するという方法をとっても良い。
【0028】
ユーザID及びパスワードを入力し、ログインすることにより、あらかじめ登録された個人情報が読み込まれる。読み込まれる個人情報は、ユーザの氏名、生年月日、年齢、身長、体重、病歴、連絡先等の個人情報を含むものである。これらの個人情報は、ログインした後に変更することもできる。これら個人情報は、通信端末装置100がローカルに保持するようにしても良いし、サーバ101側で保持し、ログイン時にネットワーク105を介して個人情報をサーバ101から取得する方法をとっても良い。
【0029】
ログイン後の画面には、撮影する身体の部分を選択するボタンと、ユーザ登録内容つまり個人情報を変更するボタンと、が表示される。診断を進めるには、ステップS2で、ある身体の部分を選択するボタンを選択し、ユーザは身体のどの部分を撮影するかを入力する。入力方法としては、文字による自由入力や選択肢を選択する方法があるが、タッチパネルを搭載した通信端末装置100の場合は、表示管理部300を介してディスプレイに身体の画像を表示させ、カテゴリの第一段階として撮影する身体の大まかな場所をタッチして選択し、第二段階として、第一段階で選択した部分の詳細の場所を表示し、選択するという方法がとれる。
【0030】
図6を例に、右足の太腿に病変がある場合にその病変部分を撮影する場合について説明する。身体の部分を選択する撮影部分選択画面601では、ディスプレイに身体全体が表示されている。1)「撮影を行う場所を選択して下さい」とのアナウンスに伴い、第一段階として、身体Hの右足の部分P1をポインタなどによりタッチし、右足を選択する。この画面には、終了ボタン611と戻るボタン613が設けられている。ここで、右足が選択されると、次の撮影部分選択画面では、選択した右足部分Lのみがディスプレイに表示されるので(603)、2)「詳細な場所を選択して下さい。」というアナウンスに応じて、太腿の部分P2をタッチし、太腿を選択する。この画面にも、終了ボタン615と戻るボタン617が設けられている。このような方法により、身体のどの部分を撮影するかを選択することができる。身体の部分によっては、カテゴリを第一段階だけにしても良く、また第三段階以上に増やすようにしても良い。
【0031】
ステップS3で、通信端末装置100内蔵のカメラを起動し、ステップS2の選択した身体の部分の撮影を行い、画像撮影管理部301で画像データを作成する。撮影し作成した画像データは、一つだけでなく、必要に応じて複数作成しても良い。図7を例にして、画像データについて説明する。問診後に撮影画面へ進み、図7の左のような撮影画面701が表示される。このとき、プログラムは、通信端末装置100搭載のカメラを自動で起動し、撮影する部分にフォーカスが合わされ、撮影ボタン713が押されると撮影される。撮影に失敗した場合は、撮影した画像を破棄し、撮影しなおすこともできる。また、撮影画面701には、終了ボタン715と、戻るボタン717とが設けられている。
【0032】
画像撮影後に、ステップS4として、確認画面702が表示され、「続けて撮影する」718ボタン、「画像選択画面へ」のボタン719が表示される。さらに撮影する場合は、「続けて撮影する」ボタン718を、現在まで撮影した画像を選択し診断に使用する場合は「画像選択画面へ」ボタン719を選択する。「続けて撮影する」場合は、それを選択するたびにステップS2の身体の部分を選択する画面601へと進み、再び身体の部分を選択し、撮影を行う。「画像選択画面へ」ボタン719を選択すると、図7の右のような画像選択画面へと進む。画像選択画面へと進むと、その画面では現在まで撮影した画像が表示されている(703)。撮影した画像の数が多い場合は、スクロールバー722等ですべての画像を閲覧できるようにする。また、画像選択画面703には、終了ボタン731と、戻るボタン733が設けられている。診断に使用する画像をチェックし、決定ボタン723で次のステップへと進む。また、作成した画像データには、ステップ2で選択したどの部分を撮影したかの情報を付加する。
【0033】
ステップS5として、問診処理を行う。問診処理としては、例えば、「腫れている」、「熱を持っている」、「湿疹ができている」、「痛みがある」、「赤くなっている」等の撮影した場所に関する質問や、「発熱」、「頭痛」、「嘔吐」など、体調に関する質問等を行う。ステップS4で診断に使用するものとして、複数の画像データを選択した場合は、まずは撮影した身体の部分とは関係ない共通の問診を行う。その後、撮影した部分ごとの問診として、撮影した画像データを一つずつ表示させ、現在表示されている画像データに対して問診を行う。ユーザはこれらの質問に対し、例えば、はい、いいえ、わからない、またはチェックボックス等によって選択肢を選ぶことにより、問診に対する回答を行う。
この処理について、図8を例にして説明する。身体の部分を選択した後に、図8のような問診画面へと進む。図8の左図の問診2では、「痛みはありますか?」という問診内容を表示し、回答として「はい」、「いいえ」の二択のラジオボタンを表示し、それらのどちらかをユーザに選択させる。選択操作後に、次へのボタン813を選択することにより、次の問診へと進むことができる。また、前の問診へ戻って入力するには、画面右下の戻るボタン817を選択することにより、前の問診へ戻ることができる。途中で問診を終了させる場合は、画面左下にある終了するボタン815を選択する。図8右の問診21画面803では、現在のユーザの体調について質問する。「発熱」、「頭痛」等の内容を表示し、チェックボックスによって例えば複数選択することにより、回答を入力する。また、「発熱」を選択した場合、次の問診内容で何度の発熱があるかを質問する表示を行う等、回答した内容に関する問診を続ける。また、選択肢以外にも、ユーザによる自由入力により、入力の受け付けを実施しても良い。これら入力したデータに基づき、入力管理部302は、問診データを作成する。
【0034】
ステップS6として、ユーザにより撮影、問診が行われた後、GPS受信部304は、GPS衛星106より時刻データを取得し、通信端末装置100の現在位置である位置データを作成する。この処理について、図9を例にして説明する。画像撮影後、現在地取得画面901へと進む。この時、自動的に、GPS衛星106より時刻データを受信し、現在地の緯度経度911を割り出し、それら現在地の緯度経度911と、その位置に対応する地図913を画面に表示させる。表示させたものが図9左である。ユーザは画面を確認し、表示された位置であっているならば、次へボタン917を、再取得する場合は再取得ボタン915を選択する。また、この画面901には、終了ボタン921と、戻るボタン927とが設けられている。また、この時、可能であるならば、サーバ101側で行う地域特定をこの段階で行い、図右の表示931ように、国名、都市名等の住所を表示させても良い。この表示以外は、表示901,903は、同じである。
【0035】
すべての問診に対する入力が完了すると、入力完了の確認画面が表示される。ここで、通信端末装置100において了承されると、ステップS7として、画像データ及び問診データ及び位置データは、制御部305を介して送受信部303へ送られ、送受信部303は、これらデータをサーバ101へ送信する。また、ユーザの個人情報を通信端末装置100側で保持している場合には、この時点で各種データとともに個人情報を送信する。サーバ101側で個人情報を保持している場合は、ユーザIDを送信することで、ユーザIDを基にサーバ101に保持してある個人情報を参照することができる。以上が通信端末装置100側での処理内容である。
【0036】
次に、サーバ101側での処理内容について説明する。サーバ101は、ネットワーク105を介して通信端末装置100から送信された画像データ及び問診データ及び位置データを、サーバ101の送受信部404によって受信する。データを受信後、まず画像データが画像処理部400へと送られる。
【0037】
ステップS8として、画像処理部400では、受け取った画像データに対して、各種の画像処理を行う。画像処理は、明るさや色の補正、画像のグレースケール化や、設定された閾値によって画像を二値化する、エッジ検出及びハフ変換、色検出の処理等を行う。例えば、撮影された画像データに、皮膚が赤くただれている状態が写っていた場合には、赤色の検出により皮膚が赤くなっていることが認識できる。画像データには身体のどの部分を撮影したかの情報が付加されているため、その部分に対応した処理を行うようにしても良い。例えば、目を撮影した画像データの場合、明るさの補正等の前処理を行った後に、瞳の検出を行うことにより、目が画像のどの位置にあるかを検出する。以上のような方法で、画像データから画像処理後の画像データである処理結果データを作成する。
【0038】
上記の結果として作成された処理結果データは、次にステップS9として解析部401へと送られる。解析部401では、まず受け取った処理結果データがどのような状態であるかを解析する。ここで、どのような状態であるかとは、例えば目が充血している画像の処理結果データであれば、白目の部分に赤い色がある等のことである。上記ステップS8の画像処理により、処理結果データには目の検出結果、白色の検出結果、赤色の検出結果のデータがあるとする。目の検出結果及び白色の検出結果を比較することで、白目の部分がわかり、さらに白目の部分と赤色の検出結果とを比較することで、目が充血しているかどうかがわかる。これら解析した状態を基に、症状データベース102からその解析した状態に合致する症状を取得し、解析データを作成する。
【0039】
図10の症状データテーブル1001を例に説明すると、赤色、白目周辺部に現れる、「目やに」がある、という状態で症状データベース102を検索すると、それら状態が全て当てはまる結膜充血1003が抽出される。もしくは、症状の状態ごとに重みづけをすることにより、全ての状態に当てはまっていなくとも、当てはまる状態のうち、それらに重みづけされた値の和があらかじめ設定された閾値以上であれば、解析された状態に当てはまるものは、その症状の可能性があるとして、その症状を抽出するということを行っても良い。その場合は、特にその症状にとって重要である状態の項目については大きな重みづけをする。 図10でいうと、赤色、白目周辺部に現れる、という2つの項目だけで検索、もしくは、赤色、白目周辺部に現れる、「目やに」がない、という1つ異なった状態で検索をしても、赤色、白目周辺部に現れるという状態の重みが大きく、設定した閾地よりも重みの和が大きい場合は、結膜充血が抽出される、ということである。この症状データベース102は、処理結果データの解析結果から適切な症状を選択できるものであれば、どのようなものでも良い。
【0040】
次に、ステップS10へと進む。ステップS10 として、地域特定部402では位置データに含まれる緯度及び経度を基に、その位置に合致する地域、住所を特定し、地域データを作成する。位置データから地域を特定する方法としては、既存の技術である逆ジオコーディング等によって実現する。
【0041】
上記の結果作成された解析データ及び地域データ、並びに通信端末装置100より受信した問診データは、症例データ検索部403へと送られる。ステップS11として、症例データ検索部403では、受け取った解析データ、問診データ、地域データに基づき、症例データベース103より、解析した症状、問診結果、地域に合致した症例を検索する。症例データベース103は、例えば国ごとに発生する病気や、その時にその国で流行している病気を記憶した症例テーブルを持ち、さらに病気ごとの症状を記録した病気テーブルを持つものとする。また、その症例に対し効果がある薬等、その症例に関する他の情報を記憶しておいても良い。例として、図11の症例データベース103及び図12のフローチャート図の例を基に説明する。ステップS21として、まずはサーバ101から受信した問診データ、及び、ステップS9で作成した解析データ及び、ステップS10で作成した地域データを、症例データ検索部403が受け取る。ステップS22として、地域データに含まれる国名を参照し、国がM国であった場合、症例データベース103の症例テーブルのうち、M国のテーブルを参照する。
【0042】
このテーブルには、M国で発生、流行している病気が記憶されている。参照後、ステップS23として、M国のテーブルの症例を抽出する。ステップS24として病気テーブルを参照し、ステップS25として、ステップS23で抽出したM国の症例を基に、病気テーブルからM国の症例、かつ、問診データ及び解析データに含まれる症状にあてはまる症例のみを抽出する。例えば、ステップS23でM国の症例としてマラリア、デング熱が抽出され、解析データに結膜充血、問診データに発熱、頭痛、というデータがあった場合、ステップS25では解析データ及び問診データに当てはまる症例としてマラリアが抽出される。このような方法によって抽出された症例が、現在のユーザがかかっている可能性がある病気とし、ステップS26としてそれら症例を症例データとして作成する。国がJ国である場合には、図11(a)のJ国のデータを参照する。
【0043】
ステップS12として、作成された症例データ及び解析データ及び地域データ並びに、画像データ及び問診データ並びに、ユーザの個人情報を、送受信部404を介して遠隔地の医療機関端末104へと送信する。個人情報に関しては医療機関端末104へは送信せず、サーバ101で保持しておき、医療機関端末104へはユーザIDを送信することで、医療機関端末104は、ユーザIDを使ってユーザの個人情報を参照できるようにしても良い。さらに、医療機関端末104へデータを送るのと同時に、通信端末装置100にもデータを送ることにより、サーバ101がどのような判断をしたかを通信端末装置100に知らせるということを行っても良い。この場合、医療機関端末104による診断結果がでるまでの時間を待つ必要がなく、サーバ101の診断ではあるが迅速に診断結果を知ることができる。また、サーバ101上にデータを保持しておくことにより、通信端末装置100を所持するユーザ以外の人物、例えば家族が通信端末を用いて、サーバ101にアクセスすることで、通信端末装置100を所持するユーザが現在どの場所におり、どのような状態でいるかを知ることができる。あらかじめ家族のアドレスを登録しておくことにより、家族の通信端末に、通信端末装置100を所持するユーザの状態を直接知らせても良い。
【0044】
ステップS13として、医療機関端末104は、受信したデータを参考に最終的な診断を行う。撮影した画像データにより、医療機関端末104は、撮影した部分がどのような状態にあるかを見て判断することができる。また地域データにより、現在、通信端末装置100を所持するユーザがどの地域にいるかを認識することができ、解析データ及び症例データにより、通信端末装置100を所持するユーザの撮影した部分の状態かつそれに当てはまる症例を客観的かつ定量的に認識できる。さらに問診データにより、通信端末装置100を所持するユーザの撮影した部分を通信端末装置100を所持するユーザがどのように感じているか、通信端末装置100を所持するユーザの体調にどのような影響があるかを認識できる。このように、サーバ101からの各種データにより、医療機関端末104を操作する医師は通信端末装置100を所持するユーザが遠隔地にいても、その状況を認識することができる。
【0045】
ステップS14として、医療機関端末104は、遠隔診断結果をユーザの通信端末装置100へと送信することにより、医療機関端末104の判断を遠隔地にいながら通信端末装置100へ知らせることができる。また診断の結果、緊急性がある場合は、通信端末装置100を所持するユーザの個人情報を参照し、通信端末装置100を所持するユーザへ直接電話等で迅速に連絡し、通信端末装置100を所持するユーザに行動を起こさせるように促すようにしても良い。この場合、個人情報を扱うため、あらかじめ、通信端末装置100を所持するユーザに緊急時の個人情報の閲覧、使用を許可してもらう必要がある。また、通信端末装置100を所持するユーザの症状に対応する薬の情報も合わせて通信端末装置100を所持するユーザへ送信することで、通信端末装置100を所持するユーザはその薬を購入し、症状に対処できるようにしても良い。さらに、サーバ101上に診断結果を送信し、保持しておくことにより、通信端末装置100を所持するユーザ以外の人物、例えば家族は、サーバ101にアクセスすることで、医療機関端末104によるユーザの診断結果を知ることができる。あらかじめ家族の連絡先を登録しておくことにより、家族に直接ユーザの診断結果を知らせても良い。
【0046】
上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。医療機関端末は、医療機関に設置されているPCや、医師が所持しているPC、携帯端末等であっても良い。
【0047】
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0048】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0049】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、遠隔診断システムに利用可能である。
【符号の説明】
【0051】
100…通信端末装置
101…サーバ
102…症状データベース
103…症例データベース
104…医療機関端末
105…ネットワーク
106…GPS衛星
200…CPU
201…記憶媒体
202…メモリカードスロット
203…ケーブルコネクタ
204…送受信部
205…PC
206…メモリカード
300…表示管理部
301…画像撮影管理部
302…入力管理部
303…送受信部
304…GPS受信部
305…制御部
400…画像処理部
401…解析部
402…地域特定部
403…症例データ検索部
404…送受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末装置と、サーバ装置と、医療機関端末と、がネットワークを介して接続可能とされている診断システムであって、
前記通信端末装置は、当該通信端末装置の操作部によって操作された問診内容に対する回答内容を含む問診データと、前記通信端末装置所持者の身体の病変部分を撮影した画像データと、当該通信端末装置の現在位置に関する情報を含む位置データとを含むデータ群を、前記ネットワークを介して前記サーバへ送信する送信手段を備え、
前記サーバ装置は、前記通信端末装置からのデータ群を受信する受信手段と、受信したデータ群に対し所定の処理を行う手段と、問診データ及び画像データ並びに、前記所定の処理の結果作成されたデータを、前記ネットワークを介して前記医療機関端末へ送信する送信手段を備えていることを特徴とする、診断システム。
【請求項2】
前記所定の処理を行う手段は、前記データ群のうち、
前記画像データに対して処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段の結果として得られた症状の画像と、症状の特徴とそれに対応する症状とを対応付けた症状データベースとを基に症状を解析し、特定された解析データを作成する解析手段と、
前記位置データを基に、住所を特定し地域データを作成する地域特定手段と、特定した地域に基づいて、地域と当該地域の近辺で発生している病気とを対応付けた症例データベースを検索して得られた症例を取得する症例検索手段と、を含んで構成されている、請求項1記載の診断システム。
【請求項3】
ネットワークを介して受信したデータ群に対して所定の処理を行う手段と、前記問診データ及び画像データ並びに、前記所定の処理の結果作成されたデータを、前記ネットワークを介して医療機関端末へ送信する送信手段と、を備えていることを特徴とするサーバ装置に対し、前記ネットワークを介して接続可能とされている通信端末装置であって、
データを送受信する送受信部と、前記送受信部が受信した問診内容を表示する表示部と、前記表示部に表示された前記問診内容への回答内容を入力する操作部と、身体部分を撮影して画像データを取得する画像撮影部と、現在地に関する情報を含む位置データを取得する位置データ取得部と、を有し、前記送受信部は、前記問診内容と前記回答内容と含んだ問診データと、前記位置データとを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信することを特徴とする、通信端末装置。
【請求項4】
前記位置データは、前記通信端末装置の現在地に関する情報として、少なくとも緯度及び経度とが含まれる、請求項3に記載の通信端末装置。
【請求項5】
操作部と、撮影部と、位置データ取得部と、送受信部とを備えた通信端末装置であって、前記操作部によって操作された問診内容に対する回答内容を含む問診データと、前記通信端末装置所持者の身体の病変部分を前記撮影部で撮影した画像データと、前記位置データ取得部により取得された現在位置に関する情報を含む位置データとを含むデータ群を、前記送受信部からネットワークを介して送信する通信端末装置に対し、ネットワークを介して接続可能なサーバ装置であって、
前記通信端末装置から前記データ群を受信する受信手段と、受信した前記データ群に対し所定の処理を行う手段と、前記問診データ及び前記画像データ並びに、前記所定の処理を行う手段の結果作成されたデータとを、前記ネットワークを介して医療機関端末へ送信する送信手段を備えていることを特徴とする、サーバ装置。
【請求項6】
前記所定の処理を行う手段は、前記データ群のうち、
前記画像データに対して処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段の結果として得られた症状の画像と、症状の特徴とそれに対応する症状とを対応付けた症状データベースとを基に症状を解析し、特定された解析データを作成する解析手段と、
前記位置データを基に、住所を特定し地域データを作成する地域特定手段と、特定した地域に基づいて、地域と当該地域の近辺で発生している病気とを対応付けた症例データベースを検索して得られた症例を取得する症例検索手段と、を含んで構成されている、請求項5記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記地域データには、少なくとも国名が含まれる請求項6記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記症例検索手段は、
前記解析データ及び前記地域特データ及び前記問診データを、世界各国の病気及び症状を記憶した症例データベースと比較することにより、特定した住所近辺で発生する病気を検索し症例データを作成する手段を含んで構成されている、請求項6に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記症例データベースには、少なくとも国名、並びに、その国で発生する病気及びその病気に対応する症状に関する情報が含まれる、請求項8に記載のサーバ装置。
【請求項10】
通信端末装置と、サーバ装置と、医療機関端末と、がネットワークを介して接続可能とされている診断システムにおける診断方法であって、
前記通信端末装置が、当該通信端末装置の操作部によって操作された問診内容に対する回答内容を含む問診データと、前記通信端末装置所持者の身体の病変部分を撮影した画像データと、当該通信端末装置の現在位置に関する情報を含む位置データとを含むデータ群を、前記ネットワークを介して前記サーバへ送信するステップと、
前記サーバ装置が、前記通信端末装置からのデータ群を受信するステップと、
受信したデータ群に対し所定の処理を行うステップと、
問診データ及び画像データ並びに、前記所定の処理の結果作成されたデータを、前記ネットワークを介して前記医療機関端末へ送信する送信ステップと、を備えていることを特徴とする、診断方法。
【請求項11】
前記所定の処理を行うステップは、
前記データ群のうち、
前記画像データに対して処理を行う画像処理ステップと、前記画像処理ステップの結果として得られた症状の画像と、症状の特徴とそれに対応する症状とを対応付けた症状データベースとを基に症状を解析し、特定された解析データを作成する解析ステップと、前記位置データを基に、住所を特定し地域データを作成する地域特定ステップと、特定した地域に基づいて、地域と当該地域の近辺で発生している病気とを対応付けた症例データベースを検索して得られた症例を取得する症例検索ステップと、を含んでいることを特徴とする請求項10記載の診断方法。
【請求項12】
ネットワークを介して受信したデータ群に対して所定の処理を行う手段と、前記問診データ及び画像データ並びに、前記所定の処理の結果作成されたデータを、前記ネットワークを介して医療機関端末へ送信する送信手段と、を備えていることを特徴とするサーバ装置に対し、前記ネットワークを介して接続可能とされている通信端末装置における通信方法であって、
データを送受信する送受信ステップと、前記送受信ステップが受信した問診内容を表示する表示ステップと、前記表示ステップにおいて表示された前記問診内容への回答内容を入力する操作ステップと、身体部分を撮影して画像データを取得する画像撮影ステップと、現在地に関する情報を含む位置データを取得する位置データ取得ステップと、を有し、前記送受信ステップは、前記問診内容と前記回答内容と含んだ問診データと、前記位置データとを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信するステップを有することを特徴とする通信方法。
【請求項13】
前記位置データは、前記通信端末装置の現在地に関する情報として、少なくとも緯度及び経度とが含まれる、請求項12に記載の通信方法。
【請求項14】
操作部と、撮影部と、位置データ取得部と、送受信部とを備えた通信端末装置であって、前記操作部によって操作された問診内容に対する回答内容を含む問診データと、前記通信端末装置所持者の身体の病変部分を前記撮影部で撮影した画像データと、前記位置データ取得部により取得された現在位置に関する情報を含む位置データとを含むデータ群を、前記送受信部からネットワークを介して送信する通信端末装置に対し、ネットワークを介して接続可能なサーバ装置における通信方法であって、
前記通信端末装置から前記データ群を受信する受信ステップと、受信した前記データ群に対し所定の処理を行うステップと、前記問診データ及び前記画像データ並びに、前記所定の処理を行うステップの結果作成されたデータとを、前記ネットワークを介して医療機関端末へ送信する送信ステップを備えていることを特徴とする、サーバ装置における通信方法。
【請求項15】
前記所定の処理を行うステップは、前記データ群のうち、
前記画像データに対して処理を行う画像処理ステップと、前記画像処理ステップの結果として得られた症状の画像と、症状の特徴とそれに対応する症状とを対応付けた症状データベースとを基に症状を解析し、特定された解析データを作成する解析ステップと、
前記位置データを基に、住所を特定し地域データを作成する地域特定ステップと、特定した地域に基づいて、地域と当該地域の近辺で発生している病気とを対応付けた症例データベースを検索して得られた症例を取得する症例検索ステップと、を含んで構成されている、請求項14に記載のサーバ装置における通信方法。
【請求項16】
前記地域データには、少なくとも国名が含まれる請求項15に記載のサーバ装置における通信方法。
【請求項17】
前記症例検索ステップは、
前記解析データ及び前記地域特データ及び前記問診データを、世界各国の病気及び症状を記憶した症例データベースと比較することにより、特定した住所近辺で発生する病気を検索し症例データを作成するステップを含んで構成されている、請求項16に記載のサーバ装置における通信方法。
【請求項18】
前記症例データベースには、少なくとも国名、並びに、その国で発生する病気及びその病気に対応する症状に関する情報が含まれる、請求項17に記載のサーバ装置における通信方法。
【請求項19】
請求項10から18までのいずれか1項に記載の方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項20】
請求項19に記載のプログラムを記録するコンピュータ読みとり可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−221447(P2012−221447A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−89851(P2011−89851)
【出願日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】