説明

遠隔読影支援システム及び制御プログラム

【課題】読影依頼先医療施設において行なわれた画像データの読影結果を正確に把握する。
【解決手段】遠隔読影支援システム100は、読影依頼元医療施設の読影依頼用端末装置3から供給された画像データを読影する読影依頼先医療施設の読影用端末装置5と、前記読影依頼先医療施設において得られた前記画像データの読影結果を確認する確認医療施設の確認用端末装置4と、前記読影結果及びこの読影結果に対する前記読影用端末装置5及び前記確認用端末装置4の入力情報に基づいて検査レポートを作成する検査レポート作成部2を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、読影依頼先施設の読影結果に対する質問やコメントを容易に行なうことが可能な遠隔読影支援システム及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医用画像診断は、コンピュータ技術の発展に伴って実用化されたX線CT装置やMRI装置等により急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。特に、近年のX線CT装置やMRI装置では、生体情報検出ユニットや演算処理ユニットの高速化及び高性能化に伴ってボリュームデータの収集やこのボリュームデータを用いた3次元画像データ及びMPR(Multi Planar Reconstruction)画像データの生成を短時間で行なうことが可能となった。このような医用画像診断装置の実用化は、悪性腫瘍等の早期発見を可能とし、治療方針や治療方法の決定に大きく貢献している。
【0003】
高い性能を有した上述の医用画像診断装置は、特に、我が国をはじめとする医療先進国において広く普及しつつあるが、近年の医師不足の影響等で、これらの医用画像診断装置によって収集された各種の画像データを読影できる専門医を十分確保することができないという深刻な問題が発生している。このため、上述の医用画像診断装置によって収集された画像データを、ネットワーク等を介して接続された外部の読影依頼先医療施設に送付し、この読影依頼先医療施設に所属する読影担当医に対して画像データの読影を依頼する、所謂、遠隔医用画像読影法が行なわれつつある。
【0004】
又、読影依頼先医療施設の読影担当医による前記画像データの読影結果を受信した読影依頼元医療施設の読影依頼担当医は、この読影結果に対する評価を上述の読影依頼先医療施設へ送信することにより読影担当医の読影技術を向上させることが可能な読影支援システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−253437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
医用画像診断装置によって収集された画像データの読影を、海外を含む外部の読影依頼先医療施設に対して依頼する遠隔医用画像読影法では、読影依頼先医療施設から供給された読影結果(所見テキスト)に基づく検査レポートの質を常に高いレベルに維持することが重要となるが、読影依頼元医療施設に所属する読影依頼担当医の能力不足等により、読影依頼先医療施設から供給された所見テキストの内容が十分理解されない場合があり、このため、当該被検体に対して高い精度を有した診断を行なうことが困難になるという問題点を有していた。
【0007】
本開示は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、医用画像診断装置によって収集された画像データの読影を、ネットワーク等を介して接続された読影依頼先医療施設に対して依頼する際、前記読影依頼先医療施設と読影依頼元医療施設あるいはこれらの医療施設から読影結果の確認を委託された確認医療施設との間で送受信される検査レポートの前記画像データに対する読影結果(所見テキスト)に、前記所見テキストに対する質問テキスト及び前記質問テキストに対する回答テキスト等を順次付加することにより所見テキストの内容を正確に把握することが可能な遠隔読影支援システム及び制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示の遠隔読影支援システムは、読影依頼元医療施設の読影依頼用端末装置から供給された画像データを読影する読影依頼先医療施設の読影用端末装置と、前記読影依頼先医療施設において得られた前記画像データの読影結果を確認する確認医療施設の確認用端末装置と、前記読影結果及びこの読影結果に対する前記読影用端末装置及び前記確認用端末装置の入力情報に基づいて検査レポートを作成する検査レポート作成手段とを備えたことを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態における遠隔読影支援システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態の遠隔読影支援システムが備えるデータ登録部によって生成された所見データ及びコメントデータの具体例を示す図。
【図3】本実施形態の遠隔読影支援システムが備える検査レポート作成部によって作成された第1の検査レポート乃至第3の検査レポートの具体例を示す図。
【図4】本実施形態における第1の検査レポート乃至第3の検査レポートの作成手順を示すフローチャート。
【図5】本実施形態の変形例における遠隔読影支援システムの全体構成を示すブロック図。
【図6】本実施形態の変形例におけるデータ登録部によって生成された所見データ、更新データ及びコメントデータの具体例を示す図。
【図7】本実施形態の変形例における検査レポート作成部によって作成された第4の検査レポートの具体例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本開示の実施形態を説明する。
【0011】
医用画像診断装置によって収集された画像データの読影に際し、本実施形態の遠隔読影支援システムが備える検査レポート作成部は、先ず、読影用端末装置の読影担当医によって入力された前記画像データに対する所見テキストに基づいて第1の検査レポートを作成する。次いで、所見テキストの確認を行なう確認用端末装置の確認担当医によって入力された第1の検査レポートの所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストを第1の検査レポートに追加して第2の検査レポートを作成し、更に、上述の読影担当医によって入力された第2の検査レポートの質問テキストに対する回答テキスト及び第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストを第2の検査レポートに追加して第3の検査レポートを作成する。そして、第3の検査レポートに示された質問テキスト及び第1のコメントテキストや回答テキスト及び第2のコメントテキストによる所見テキストの内容確認が確認担当医によって行なわれたならば、得られた第3の検査レポートを最終検査レポートとして読影依頼用端末装置の読影依頼担当医に対して供給する。
【0012】
尚、以下に示す実施形態では、X線CT装置やMRI装置等の医用画像診断装置によって収集された当該被検体の画像データに対する読影を、ネットワーク等を介して接続された読影依頼先施設の読影担当医に対して依頼する場合について述べるが、生体信号計測装置によって計測された心電波形や脳波形、更には、血液等の検体に対する分析結果等を参照した読影を読影担当医に対して依頼する場合であっても構わない。
【0013】
又、本実施形態の遠隔読影支援システムが備える検査レポート作成部は、所見テキストに基づく第1の検査レポートと、前記所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストが第1の検査レポートに追加された第2の検査レポートと、前記質問テキストに対する回答テキスト及び前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストが第2の検査レポートに追加された第3の検査レポートを順次作成し、第3の検査レポートを最終検査レポートとして読影依頼担当医に対して供給する場合について述べるが、質問テキスト及び第1のコメントテキストや回答テキスト及び第2のコメントテキストの入力を更に繰り返すことによって作成された検査レポートの何れかを最終検査レポートとして読影依頼担当医へ供給しても構わない。
【0014】
(システムの構成)
本開示の実施形態における遠隔読影支援システムの構成と機能につき図1乃至図3を用いて説明する。尚、図1は、本実施形態における遠隔読影支援システムの全体構成を示すブロック図である。
【0015】
遠隔読影支援システム100は、図1に示すように、データ保管部1、検査レポート作成部2、読影依頼用端末装置3、確認用端末装置4及び読影用端末装置5を備え、これらのユニットはネットワーク6を介して互いに接続されている。
【0016】
即ち、遠隔読影支援システム100は、例えば、上述のネットワーク6を介して接続されるX線CT装置やMRI装置等の医用画像診断装置によって予め収集された画像データを保存し、更に、読影用端末装置5において入力された当該被検体の画像データに対する読影結果(以下では、所見テキストと呼ぶ)、確認用端末装置4において入力された前記所見テキストに対する質問テキストや第1のコメントテキスト、読影用端末装置5において入力された前記質問テキストに対する回答テキストや前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストを所見データ及びコメントデータとして保存するデータ保管部1と、上述の画像データ、所見データ及びコメントデータに基づいて各種の検査レポートを作成する検査レポート作成部2を備えている。
【0017】
更に、遠隔読影支援システム100は、読影依頼元医療施設に設けられ、読影依頼先医療施設が有する上述の読影用端末装置5に対し当該被検体から収集された画像データの読影(即ち、画像データの観察により異常部位の有無やグレード判定)を依頼する読影依頼用端末装置3と、確認医療施設に設けられ、読影用端末装置5において入力された所見テキストに基づいて検査レポート作成部2が作成した第1の検査レポートに対する質問テキストや第1のコメントテキストを入力する確認用端末装置4と、読影依頼先医療施設に設けられ、読影依頼用端末装置3から供給された読影依頼情報に基づいてデータ保管部1の画像データ記憶部12から読み出した当該被検体の画像データに対する読影結果(所見テキスト)の入力や確認用端末装置4から供給された上述の質問テキスト及び第1のコメントテキスト等に基づいて検査レポート作成部2が作成した第2の検査レポートに対する回答テキストや第2のコメントテキストの入力を行なう読影用端末装置5を備えている。
【0018】
尚、読影依頼用端末装置3は、読影依頼元医療施設の読影依頼担当医によって操作され、確認用端末装置4は、後述する読影担当医の読影結果に基づいて作成された検査レポート(第1の検査レポート)の内容確認を読影依頼元医療施設あるいは読影依頼先医療施設から委託された確認医療施設の医療従事者(以下では、確認担当医と呼ぶ。)によって操作される。又、読影用端末装置5は、上述の読影依頼用端末装置3から供給された読影依頼情報に基づいて当該被検体の画像データを読影する読影依頼先医療施設の読影担当医によって操作される。
【0019】
この場合、上述の確認医療施設は、読影依頼先医療施設に含まれる場合が多いが、これに限定されるものではなく、例えば、読影依頼元医療施設の一部であってもよく、読影依頼元医療施設や読影依頼先医療施設と独立した他の医療施設であってもよい。同様にして、上述のデータ保管部1及び検査レポート作成部2は、読影依頼元医療施設あるいは読影依頼先医療施設に設けられていてもよいが他の医療施設に設けられていても構わない。
【0020】
このような読影依頼システム100が備える各ユニットの構成と機能について更に詳しく説明する。
【0021】
データ保管部1は、図1に示すように、データ登録部11、画像データ記憶部12、所見データ記憶部13及びコメントデータ記憶部14を備え、図示しない医用画像診断装置において収集された画像データや読影用端末装置5にて入力された所見テキストに基づく所見データ、更には、確認用端末装置4にて入力された質問テキスト及び第1のコメントテキストや読影用端末装置5にて入力された回答テキスト及び第2のコメントテキストに基づくコメントデータを保存する機能を有している。
【0022】
即ち、データ登録部11は、別途設置された医用画像診断装置からネットワーク6を介して供給された当該被検体の画像データをその付帯情報と共に画像データ12へ保存する。この場合の付帯情報として、被検体ID等の「被検体情報」や検査モダリティ名(医用画像診断装置名)、検査対象部位、検査年月日、検査担当医名等の「検査情報」が含まれている。
【0023】
又、データ登録部11は、読影依頼先医療施設の読影用端末装置5から供給された当該被検体の所見テキスト及びこの所見テキストに対応した画像データを受信し、これらの画像データに付加されていた「被検体情報」及び「検査情報」、上述の所見テキストを作成した読影担当医のID(「作成者ID」)、読影依頼元医療施設の読影依頼用端末装置3から供給された読影依頼情報に含まれている「読影依頼ID」、更には、新たに発生させた「検査レポートID」や「バージョン情報」等を上述の所見テキスト及び画像データに付加して所見データを生成する。そして、得られた所見データは、所見データ記憶部13に保存される。
【0024】
更に、データ登録部11は、確認用端末装置4において入力された上述の所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストや読影用端末装置5において入力された前記質問テキストに対する回答テキスト及び前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストを受信する。
【0025】
次いで、上述の所見データが有する「検査レポートID」及び「バージョン情報」、質問テキストや第1のコメントテキストの対象となった所見テキストの位置情報(以下では、「対象所見位置情報」と呼ぶ。)、質問テキスト及び第1のコメントテキストを入力した読影担当医のID(「作成者ID」)、新たに発生させた「コメントID」等を上述の質問テキスト及び第1のコメントテキストに付加して第1のコメントデータを生成し、「コメントID」に対応した「元コメントID」、回答テキスト及び第2のコメントテキストを入力した読影担当医のID(「作成者ID」)、新たに発生させた「コメントID」等を上述の回答テキスト及び第2のコメントテキストに付加して第2のコメントデータを生成する。そして得られた第1のコメントデータ及び第2のコメントデータは、コメントデータ記憶部14に保存される。
【0026】
次に、データ保管部1のデータ登録部11において生成される所見データとコメントデータの具体例につき図2を用いて説明する。図2(a)は、読影担当医が読影用端末装置5において入力した所見テキストに基づいてデータ登録部11が生成した所見データを示したものであり、この所見データは、読影用端末装置5において入力された所見テキスト及びこの所見テキストに対応した画像データに読影依頼用端末装置3から供給された読影依頼ID、画像データに付加されていた「被検体ID」等の被検体情報及び「検査モダリティ名」等の検査情報、データ登録部11が新たに発生させた検査レポートID「レポート1」及びバージョン情報「バージョン1」、更には、所見テキストの作成者ID「読影担当医ID」等が付加されている。
【0027】
一方、図2(b)及び図2(c)は、上述の所見データに基づいて検査レポート作成部2が作成した第1の検査レポートを受信した確認担当医が、前記所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストを確認用端末装置4において入力した場合、これらの質問テキストや第1のコメントテキストに基づいてデータ登録部11が生成した第1のコメントデータを示したものであり、図2(b)に示す第1のコメントデータは、第1の検査レポートに記載された所見テキストに対して確認用端末装置4から供給された質問テキストにデータ登録部11が新たに発生したコメントID「質問1」、上述の所見データに対応した検査レポートID「レポート1」及びバージョン情報「バージョン1」、質問テキストの対象となった所見テキストの位置情報(「対象所見位置情報」)、質問テキストの作成者ID「確認担当医ID」等が付加されている。
【0028】
又、図2(c)に示す第1のコメントデータは、第1の検査レポートに記載された所見テキストに対して確認用端末装置4から供給された第1のコメントテキストにデータ登録部11が新たに発生したコメントID「コメント1」、上述の所見データに対応した検査レポートID「レポート1」及びバージョン情報「バージョン1」、第1のコメントテキストの対象となった所見テキストの「対象所見位置情報」、第1のコメントテキストの作成者ID「確認担当医ID」等が付加されている。
【0029】
更に、図2(d)及び図2(e)は、上述の質問テキスト及び第1のコメントテキストを有する第1のコメントデータに基づいて検査レポート作成部2が作成した第2の検査レポートを受信した読影担当医が、上述の質問テキストに対する回答テキスト及び第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストを読影用端末装置5において入力した場合、これらの回答テキストや第2のコメントテキストに基づいてデータ登録部11が生成した第2のコメントデータを示したものであり、図2(d)に示す第2のコメントデータは、第1の検査レポートに記載された質問テキストに対して読影用端末装置5から供給される回答テキストにデータ登録部11が新たに発生したコメントID「回答1」、第1のコメントデータのコメントIDに対応した元コメントID「質問1」、回答テキストの作成者ID「読影担当医ID」等が付加されている。
【0030】
又、図2(e)に示す第2のコメントデータは、第1の検査レポートに記載された第1のコメントテキストに対して読影用端末装置5から供給される第2のコメントテキストにデータ登録部11が新たに発生したコメントID「コメント2」、第1のコメントデータのコメントIDに対応した元コメントID「コメント1」、第2のコメントテキストの作成者ID「読影担当医ID」等が付加されている。
【0031】
図1へ戻って、検査レポート作成部2は、上述の所見テキスト及び画像データに基づいた所見データや所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストに基づいた第1のコメントデータ、更には、質問テキストに対する回答テキスト及び第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストに基づいた第2のコメントデータを用いて第1の検査レポート乃至第3の検査レポートを作成する機能を有している。
【0032】
図3は、検査レポート作成部2によって作成された第1の検査レポート乃至第3の検査レポートの具体例を示したものであり、図3(a)は、読影用端末装置5から供給された当該被検体の画像データに対する所見テキスト及びこの所見テキストに対応した画像データを用いてデータ保管部1のデータ登録部11が生成した所見データ(図2(a)参照)に基づいて検査レポート作成部2が作成した第1の検査レポート、図3(b)は、第1の検査レポートに示された所見テキストに対して確認用端末装置4から供給された質問テキスト及び第1のコメントテキストを用いて上述のデータ登録部11が生成した第1のコメントデータ(図2(b)及び図2(c)参照)に基づいて検査レポート作成部2が作成した第2の検査レポート、図3(c)は、第2の検査レポートに示された質問テキストあるいは第1のコメントテキストに対して読影用端末装置5から供給された回答テキスト及び第2のコメントテキストを用いてデータ登録部11が生成した第2のコメントデータ(図2(d)及び図2(e)参照)に基づいて検査レポート作成部2が作成した第3の検査レポートを夫々示している。
【0033】
即ち、当該被検体の画像データに対する読影結果が所見テキストとして読影用端末装置5の読影担当医によって入力された場合、データ保管部1のデータ登録部11は、読影用端末装置5から供給された所見テキスト及び上述の画像データの中から抽出した前記所見テキストに対応する1つあるいは複数の画像データとこれらの画像データに付加されている「被検体ID」等の被検体情報及び「検査モダリティ名」等の検査情報に基づいて図2(a)に示すような所見データを生成し、得られた所見データを所見データ記憶部13に保存する。
【0034】
一方、検査レポート作成部2は、データ保管部1の所見データ記憶部13から直接あるいはデータ登録部11を介して読み出した上述の所見データに基づいて、例えば、所見テキスト及びこの所見テキストに対応した画像データに読影依頼ID、検査レポートID「レポート1」、バージョン情報「バージョン1」、被検体情報「被検体ID」、検査情報「CT/頭部」、所見テキストの作成者ID「読影担当医ID」等を付加して図3(a)に示すような第1の検査レポートを作成し、得られた第1の検査レポートを、ネットワーク6を介して確認用端末装置4へ供給する。
【0035】
次に、確認用端末装置4に表示された第1の検査レポートの所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストが確認担当医によって入力された場合、データ保管部1のデータ登録部11は、上述の所見データに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストや質問テキスト及び第1のコメントテキストの対象となった所見テキストの位置情報(「対象所見位置情報」)を確認用端末装置4から受信する。そして、上述の所見データの検査レポートID「レポート1」及びバージョン情報「バージョン1」、質問テキスト及び第1のコメントテキストの作成者ID「確認担当医ID」、新たに発生させたコメントID「質問1」及び「コメント1」、更には、上述の「対象所見位置情報」等を確認用端末装置4から供給された質問テキスト及び第1のコメントテキストに付加して図2(b)あるいは図2(c)に示す第1のコメントデータを生成し、得られた第1のコメントデータをコメントデータ記憶部14に保存する。
【0036】
一方、検査レポート作成部2は、データ保管部1のコメントデータ記憶部14から直接あるいはデータ登録部11を介して読み出した第1のコメントデータに基づいて、例えば、コメントIDとしての「質問1」及び「コメント1」、作成者ID「確認担当医ID」、「対象所見位置情報」にリンクした所見テキストを強調表示させるための対象所見表示用アイコンが付加された質問テキスト及び第1のコメントテキストを上述の第1の検査レポートに追加することにより図3(b)に示すような第2の検査レポートを作成し、得られた第2の検査レポートを、ネットワーク6を介して読影用端末装置5へ供給する。
【0037】
尚、上述の第2の検査レポートに示された対象所見表示用アイコンを選択あるいは押下することにより、この対象所見表示用アイコンにリンクした領域の所見テキストが強調表示される。具体的な強調表示方法として、例えば、当該所見テキストを異なる色調、線幅、大きさ等によって表示する方法や異なる背景色や枠を付加する方法等があるが、これらの方法に限定されない。
【0038】
又、読影用端末装置5に表示された第2の検査レポートの質問テキストに対する回答テキスト及び第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストが読影担当医によって入力された場合、データ保管部1のデータ登録部11は、上述の回答テキスト及び第2のコメントテキストを読影用端末装置5から受信する。そして、第1のコメントデータのコメントIDに対応する元コメントID「コメント1」、回答テキスト及び第2のコメントテキストの作成者ID「読影担当医ID」、新たに発生させたコメントIDとしての「回答1」及び「コメント2」等を上述の回答テキスト及び第2のコメントテキストに付加して図2(d)及び図2(e)に示す第2のコメントデータを生成し、得られた第2のコメントデータをコメントデータ記憶部14に保存する。
【0039】
一方、検査レポート作成部2は、データ保管部1のコメントデータ記憶部14から直接あるいはデータ登録部11を介して読み出した第2のコメントデータに基づいて、例えば、コメントIDとしての「回答1」及び「コメント2」、元コメントIDとしての「質問1」及び「コメント1」、作成者ID「読影担当医ID」等が付加された回答テキスト及び第2のコメントテキストを上述の第2の検査レポートに追加することにより図3(c)に示すような第3の検査レポートを作成し、得られた第3の検査レポートを、ネットワーク6を介して確認用端末装置4へ供給する。
【0040】
尚、読影用端末装置5において入力された所見テキストに基づく第1の検査レポートと回答テキスト及び第2のコメントテキストに基づく第3の検査レポートを確認用端末装置4に対して供給し、確認用端末装置4において入力された質問テキスト及び第1のコメントテキストに基づく第2の検査レポートを読影用端末装置5に対して供給する場合について述べたが、上述の方法によって作成された第1の検査レポート乃至第3の検査レポートを読影依頼用端末装置3に対して供給することも可能である。
【0041】
又、データ保管部1は、第1の検査レポート乃至第3の検査レポートを保存する図示しない検査レポート記憶部を更に備え、データ登録部11は、読影依頼用端末装置3、確認用端末装置4及び読影用端末装置5の何れかから供給される検査レポート選択情報及び検査レポート供給指示信号に基づいて上述の検査レポート記憶部から読み出した所望の検査レポートを検査レポート供給指示信号が入力された端末装置へ供給してもよい。
【0042】
次に、図1に示した読影依頼用端末装置3は、当該被検体から収集された画像データの読影を読影用端末装置5の読影担当医に対して依頼するための読影依頼情報を入力する入力部31と、入力部31において入力された読影依頼情報や検査レポート作成部2において作成され確認用端末装置4の確認担当医により所見テキストの内容が確認された最終検査レポート(例えば、図3(c)に示した第3の検査レポート)を表示する表示部32と、読影依頼情報の入力に有効な入力シート等のソフトウエアプログラムや入力部31において入力された読影依頼情報等を保存する記憶部33と、読影用端末装置5に対する読影依頼情報の送信や検査レポート作成部2から供給される最終検査レポートの受信等を行なう図示しないネットワークインターフェースを有した通信部34と、入力部31及び表示部32による入出力を制御する制御部35を備えている。
【0043】
図1の確認用端末装置4は、入力部41、表示部42、記憶部43、通信部44及び制御部45を備えている。
【0044】
確認用端末装置4の入力部41は、検査レポート作成部2によって作成され表示部42において表示された第1の検査レポートの所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストの入力モードを選択する入力モード選択機能と、前記第1の検査レポートに示された所見テキストの中から質問テキスト及び第1のコメントテキストの対象となる1つあるいは複数の所見テキストを指定し、その位置情報(対象所見位置情報)を検出する機能と、指定した所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストを入力する機能を有している。
【0045】
表示部42は、検査レポート作成部2が、上述の所見テキストに基づいて作成した第1の検査レポートや前記所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストを第1の検査レポートに追加して作成した第2の検査レポート、更には、前記質問テキストに対する回答テキスト及び前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストを第2の検査レポートに追加して作成した第3の検査レポートを表示する。
【0046】
記憶部43は、上述の質問テキスト及び第1のコメントテキストの入力に有効な入力シートのソフトウエアプログラムが予め保管されているプログラム保管部、入力部41によって指定された質問テキスト及び第1のコメントテキストの対象となる所見テキストの位置情報(対象所見位置情報)を保存する位置情報記憶部、更には、入力部41において入力された質問テキストや第1のコメントテキストを保存するテキストデータ記憶部(何れも図示せず)を備えている。
【0047】
通信部44は、図示しないネットワークインターフェースを有し、データ保管部1に対する質問テキスト及び第1のコメントテキストの送信や検査レポート作成部2から供給された第1の検査レポート乃至第3の検査レポートの受信を、ネットワーク6を介して行なう。そして、制御部45は、入力部41による質問テキスト及び第1のコメントテキストの入力や表示部42による第1の検査レポート乃至第3の検査レポートの表示を制御する。
【0048】
図1の読影用端末装置5は、入力部51、表示部52、記憶部53、通信部54及び制御部55を備えている。
【0049】
読影用端末装置5の入力部51は、当該被検体の画像データに対する所見テキストの入力モードや検査レポート作成部2によって作成され表示部52において表示された第2の検査レポートの質問テキストに対する回答テキスト及び第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストの入力モードを選択する入力モード選択機能と、前記所見テキスト、前記回答テキスト及び前記第2のコメントテキストを入力する機能を有している。
【0050】
表示部52は、読影依頼用端末装置3から供給された読影依頼情報や検査レポート作成部2が作成した第1の検査レポート乃至第3の検査レポート等を表示し、記憶部53は、上述の回答テキスト及び第2のコメントテキストの入力に有効な入力シートのソフトウエアプログラムが予め保管されているプログラム保管部や入力部51において入力された回答テキスト及び第2のコメントテキストを保存するテキストデータ記憶部(何れも図示せず)を備えている。
【0051】
通信部54は、図示しないネットワークインターフェースを有し、データ保管部1に対する回答テキスト及び第2のコメントテキストの送信や検査レポート作成部2から供給された第1の検査レポート乃至第3の検査レポートの受信を、ネットワーク6を介して行なう。そして、制御部55は、入力部51による回答テキスト及び第2のコメントテキストの入力や表示部52による第1の検査レポート乃至第3の検査レポートの表示を制御する。
【0052】
(検査レポートの作成手順)
次に、本実施形態における検査レポートの作成手順につき図4のフローチャートを用いて説明する。尚、以下に示す手順においても検査レポート作成部2によって作成された第3の検査レポートを最終検査レポートとして読影依頼用端末装置3の読影依頼担当医に対して供給する場合について述べる。
【0053】
検査レポートの作成に先立ち、医用画像診断装置によって収集された当該被検体の画像データは、「被検体ID」等の被検体情報及び「検査モダリティ名」等の検査情報を付帯情報として遠隔読影支援システム100が備えるデータ保管部1の画像データ記憶部12に予め保存される(図4のステップS1)。
【0054】
次いで、データ保管部1に画像データが保存されていることを確認した読影依頼担当医は、当該画像データの読影を読影用端末装置5の読影担当医に対して依頼するための読影依頼情報を読影依頼用端末装置3の入力部31において入力する。そして、入力された読影依頼情報は、読影依頼用端末装置3の通信部34、ネットワーク6及び読影用端末装置5の通信部54を介して表示部52に表示される(図4のステップS2)。
【0055】
尚、以下では、説明を簡単にするために、読影依頼情報、各種テキストデータ及び各種検査レポートの送受信における通信部34、通信部44、通信部54及びネットワーク6の記述は省略する。
【0056】
読影用端末装置5の読影担当医は、表示部52に表示された読影依頼情報に対応する当該被検体の画像データをデータ保管部1の画像データ記憶部12から読み出し、表示部52に順次表示することにより読影を行なう。そして、得られた読影結果を示す所見テキストを所見テキスト入力モードの選択に伴って表示部52に表示された入力シートに入力する(図4のステップS3)。
【0057】
次いで、データ保管部1のデータ登録部11は、読影用端末装置5から供給された所見テキスト及び上述の画像データの中から抽出した前記所見テキストに対応する1つあるいは複数の画像データとこれらの画像データに付加されている「被検体ID」等の被検体情報及び「検査モダリティ名」等の検査情報に基づいて図2(a)に示すような所見データを生成し、所見データ記憶部13に保存する。
【0058】
一方、検査レポート作成部2は、データ保管部1の所見データ記憶部13から読み出した上述の所見データの所見データ及び画像データに読影依頼ID、検査レポートID「レポート1」、バージョン情報「バージョン1」、被検体情報「被検体ID」、検査情報「CT/頭部」、所見テキストの作成者ID「読影担当医ID」等を付加して図3(a)に示すような第1の検査レポートを作成し、確認用端末装置4の確認担当医へ供給する(図4のステップS4)。
【0059】
確認用端末装置4の表示部42に表示された第1の検査レポートを観察した確認担当医は、第1の検査レポートに示された所見テキストの中から質問テキスト及び第1のコメントテキストの対象となる所見テキストを指定した後入力部41において質問テキスト入力モード及びコメントテキスト入力モードを選択し、これらの入力モードの選択に伴って表示部52に表示された入力シートにおいて、指定された上述の所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストを入力する(図4のステップS5)。
【0060】
このとき、データ保管部1のデータ登録部11は、上述の質問テキスト及び第1のコメントテキストやこれらのテキストの対象となった所見テキストの位置情報(「対象所見位置情報」)を確認用端末装置4から受信する。そして、所見データの検査レポートID「レポート1」及びバージョン情報「バージョン1」、質問テキスト及び第1のコメントテキストの作成者ID「確認担当医ID」、新たに発生させたコメントID「質問1」及び「コメント1」、更には、上述の「対象所見位置情報」等を確認用端末装置4から供給された質問テキスト及び第1のコメントテキストに付加して図2(b)及び図2(c)に示す第1のコメントデータを生成し、コメントデータ記憶部14に保存する。
【0061】
一方、検査レポート作成部2は、データ保管部1のコメントデータ記憶部14から読み出した第1のコメントデータに基づいて、例えば、コメントIDとしての「質問1」及び「コメント1」、作成者ID「確認担当医ID」、「対象所見位置情報」にリンクした所見テキストを強調表示させるための「対象所見表示用アイコン」等が付加された「質問テキスト」及び「第1のコメントテキスト」を上述の第1の検査レポートに追加することによって図3(b)に示すような第2の検査レポートを作成し、ネットワーク6を介して読影用端末装置5の読影担当医へ供給する(図4のステップS6)。
【0062】
読影用端末装置5の表示部52に表示された第2の検査レポートを観察した読影担当医は、入力部51において回答テキスト入力モード及びコメントテキスト入力モードを選択し、これらの入力モードの選択に伴って表示部52に表示された入力シートにおいて前記質問テキストに対する回答テキスト及び前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストを入力する(図4のステップS7)。
【0063】
次いで、データ保管部1のデータ登録部11は、上述の回答テキストや第2のコメントテキストを読影用端末装置5から受信する。そして、第1のコメントデータのコメントIDに対応する元コメントID「コメント1」、回答テキスト及び第2のコメントテキストの作成者ID「読影担当医ID」、新たに発生させたコメントIDとしての「回答1」及び「コメント2」等を読影用端末装置5から供給された回答テキスト及び第2のコメントテキストに付加して図2(d)及び図2(e)に示す第2のコメントデータを生成し、コメントデータ記憶部14に保存する。
【0064】
一方、検査レポート作成部2は、データ保管部1のコメントデータ記憶部14から読み出した第2のコメントデータに基づいて、例えば、コメントIDとしての「回答1」及び「コメント2」、元コメントIDとしての「質問1」及び「コメント1」、作成者ID「読影担当医ID」等が付加された回答テキスト及び第2のコメントテキストを上述の第2の検査レポートに追加することによって図3(c)に示すような第3の検査レポートを作成し、ネットワーク6を介して確認用端末装置4の確認担当医へ供給する(図4のステップS8)。
【0065】
そして、上述の第3の検査レポートに示された回答テキスト及び第2のコメントテキストにより所見テキストの内容が確認担当医によって確認された場合、確認用端末装置4から読影用端末装置5及び検査レポート作成部2へ確認信号が供給され、この確認信号を受信した検査レポート作成部2は、上述のステップS8において作成した第3の検査レポートを最終検査レポートとして読影依頼用端末装置3の読影依頼担当医へ供給する(図4のステップS9)。
【0066】
(変形例)
次に、本実施形態の変形例につき図5乃至図7を用いて説明する。図5は、本変形例における遠隔読影支援システム200の全体構成を示すブロック図であり、図1に示した上述の実施形態における遠隔読影支援システム100との差異は、読影担当医によって検査レポートの所見テキストが更新された場合、更新前の所見テキストと更新後の所見テキストとの差異が示された更新情報を保存する更新データ記憶部15がデータ保管部1aにおいて新たに備えられていることにある。尚、図5において、図1に示した遠隔読影支援システム100のユニットと同様の構成及び機能を有するユニットは同一の符号を付加し詳細な説明は省略する。
【0067】
又、本変形例では、上述の実施形態において作成された第3の検査レポートにおける所見テキストの一部が読影用端末装置5aにおいて更新された場合、更新後の所見テキストに基づいた第4の検査レポートが作成され、更に、確認用端末装置4aにおいて入力された前記更新後の所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストに基づいた第5の検査レポートや読影用端末装置5aにおいて入力された前記質問テキストに対する回答テキスト及び前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストに基づいた第6の検査レポートが必要に応じて作成される場合について述べるが、所見テキストの更新回数や質問テキストや回答テキスト等の入力回数は上述に限定されない。
【0068】
本変形例の遠隔読影支援システム200は、図5に示すように、データ保管部1a、検査レポート作成部2a、読影依頼用端末装置3、確認用端末装置4a及び読影用端末装置5aを備え、これらのユニットはネットワーク6を介して互いに接続されている。
【0069】
即ち、遠隔読影支援システム200は、例えば、上述のネットワーク6を介して接続されるX線CT装置やMRI装置等の医用画像診断装置によって予め収集された画像データを保存し、更に、読影用端末装置5aにおいて入力あるいは更新された当該被検体の画像データに対する読影結果(所見テキスト)、更新前の所見テキストと更新後の所見テキストとの差異が示された更新情報、確認用端末装置4aにおいて入力された更新前及び更新後の所見テキストに対する質問テキストや第1のコメントテキスト、読影用端末装置5aにおいて入力された前記質問テキストに対する回答テキストや前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストを所見データ、更新データ及びコメントデータとして保存するデータ保管部1aと、上述の画像データ、所見データ、更新データ及びコメントデータに基づいて各種の検査レポートを作成する検査レポート作成部2aを備えている。
【0070】
更に、遠隔読影支援システム200は、当該被検体から収集された画像データの読影を読影用端末装置5aの読影担当医に対して依頼する読影依頼用端末装置3と、読影用端末装置5aにおいて入力あるいは更新された所見テキストに基づいて検査レポート作成部2aが作成した第1の検査レポート及び第4の検査レポートに対する質問テキストや第1のコメントテキストを入力する確認用端末装置4aと、読影依頼用端末装置3から供給された読影依頼情報に基づいてデータ保管部1aの画像データ記憶部12から読み出した当該被検体の画像データに対する読影結果(所見テキスト)の入力あるいは更新や、確認用端末装置4aから供給された上述の質問テキスト及び第1のコメントテキスト等に基づいて検査レポート作成部2aが作成した第2の検査レポート及び第5の検査レポートに対する回答テキストや第2のコメントテキストを入力する読影用端末装置5aを備えている。
【0071】
データ保管部1aは、図5に示すように、データ登録部11a、画像データ記憶部12、所見データ記憶部13、コメントデータ記憶部14及び更新データ記憶部15を備え、医用画像診断装置において収集された画像データ、読影用端末装置5aにおいて入力された所見テキストに基づく所見データ、確認用端末装置4aにおいて入力された質問テキスト及び第1のコメントテキストに基づく第1のコメントデータや読影用端末装置5aにおいて入力された回答テキスト及び第2のコメントテキストに基づく第2のコメントデータ、更には、更新前の所見テキストと更新後の所見テキストの差異を示す更新データを保存する機能を有している。
【0072】
次に、上述の実施形態において作成された第3の検査レポート(図3(c)参照)を構成する所見テキストの一部が読影担当医によって更新された場合、確認用端末装置4aから供給された更新後の所見テキストに対する第1のコメントテキスト及び読影用端末装置5aから供給された前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストに基づいてデータ保管部1aのデータ登録部11aが生成する第1のコメントデータ及び第2のコメントデータの具体例につき図6を用いて説明する。
【0073】
図6は、本変形例のデータ登録部11aが、読影用端末装置5aから供給された更新後の所見テキストに基づいて生成する所見データ(更新後の所見データ)(図6(a))と、更新前の所見テキストと更新後の所見テキストとの差異に基づいて生成する更新データ(図6(b))と、更新後の所見テキストに対して確認用端末装置4aから供給された第1のコメントテキストに基づいて生成する第1のコメントデータ(図6(c))と、第1のコメントテキストに対して読影用端末装置5aから供給された第2のコメントテキストに基づいて生成する第2のコメントデータ(図6(d))を示している。
【0074】
即ち、データ登録部11aは、読影依頼先医療施設の読影用端末装置5aから新たに供給された所見テキスト及びこの所見テキストに関連した画像データに基づき、所見データ記憶部13において既に保存されている所見データの一部を更新することにより図6(a)に示すような所見データ(更新後の所見データ)を生成する。このとき、更新前の所見データ(図2(a)参照)に記載されていたバージョン情報「バージョン1」は「バージョン2」に更新される。そして、更新後の所見データは、所見データ記憶部13に保存される。
【0075】
又、データ登録部11aは、更新前及び更新後の所見データに示された所見テキストの差異を示す更新情報及びこの更新情報に対応した画像データに更新データID「更新データ1」、検査レポートID「レポート1」、バージョン情報「バージョン1」、更新された所見テキストの作成者ID「読影担当医ID」等を付加することにより図6(b)に示すような更新データを生成し、更新データ記憶部15に保存する。
【0076】
更に、データ登録部11aは、確認用端末装置4aにおいて入力された更新後の所見テキストに対する第1のコメントテキストや読影用端末装置5aにおいて入力された前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストを受信する。そして、更新データID「更新データ1」、バージョン情報「バージョン1」、第1のコメントテキストの対象となった所見テキストの位置情報(対象所見位置情報)、第1のコメントテキストの作成者ID「確認担当医ID」、新たに発生させたコメントID「コメント3」等を上述の第1のコメントテキストに付加して図6(c)に示すような第1のコメントデータを生成し、更に、第1のコメントデータのコメントIDに対応した元コメントID「コメント3」、第2のコメントテキストの作成者ID「読影担当医ID」、新たに発生させたコメントID「コメント4」を上述の第2のコメントテキストに付加して図6(d)に示すような第2のコメントデータを生成する。そして、更新後の所見テキストに対して生成された第1のコメントデータ及び第2のコメントデータは、コメントデータ記憶部14に保存される。
【0077】
尚、図6(e)及び図6(f)は、読影担当医による更新が行なわれなかった所見テキストに対する質問テキストに基づいて生成された第1のコメントデータ及び前記質問テキストに対する回答テキストに基づいて生成された第2のコメントデータを示しており、上述の第1のコメントデータは、更新前の所見テキストに基づいて既に生成された第1のコメントデータ(図2(b)参照)のバージョン情報を「バージョン1」から「バージョン2」へ変更することによって生成される。
【0078】
次に、上述の実施形態にて作成された第3の検査レポート(図3(c)参照)を構成する所見テキストの一部が読影担当医によって更新された場合、検査レポート作成部2aが読影用端末装置5aから供給される更新後の所見テキストに基づいて作成した第4の検査レポートの具体例につき図7を用いて説明する。
【0079】
即ち、既に作成された第3の検査レポートを構成する所見テキストの一部が読影用端末装置5aの読影担当医によって更新された場合、検査レポート作成部2aは、所見データ記憶部13及び更新データ記憶部15から読み出した図6(a)の所見データ及び図6(b)の更新データに基づいて所見テキストを更新することにより第4の検査レポートを新たに作成し、得られた第4の検査レポートを確認用端末装置4aへ供給する。
【0080】
図7(a)は、図6(a)に示した更新後の所見データ及び図6(b)に示した更新データに基づいて検査レポート作成部2aが作成した第4の検査レポートの具体例を示したものであり、検査レポート作成部2aは、例えば、データ保管部1aの所見データ記憶部13及び更新データ記憶部15から直接あるいはデータ登録部11aを介して読み出した更新後の所見データ及び更新データに基づき、既に作成された第3の検査レポート(図3(c)参照)の所見テキスト及び画像データの一部を更新することにより図7(a)に示すような第4の検査レポートを作成する。
【0081】
尚、第4の検査レポートの所見テキスト欄における実線枠は、更新が行なわれなかった質問テキストに対応する所見テキストの領域を、又、破線枠は、更新された所見テキストの領域を示しており、図7(a)に示した第4の検査レポートは、更新されていない所見テキストと更新された所見テキストを有している。
【0082】
一方、図7(b)は、確認用端末装置4aの表示部42に表示された第4の検査レポート(図7(a))における「コメント1」の対象所見表示用アイコンが選択(押下)された場合、表示部42に新たに表示される検査レポートを示している。この場合、確認用端末装置4aの入力部41aから対象所見表示用アイコンの選択信号を受信した検査レポート作成部2aは、対象所見表示用アイコンに対応した更新前の所見データ(即ち、第1のコメントテキストに対応した所見データ)をデータ保管部1aの所見データ記憶部13から読み出す。そして、得られた所見データに基づいて第4の検査レポートにおける所見テキストを更新することによって図3(c)と同様な第3の検査レポートを再度作成し、更に、対象所見表示用アイコンが有する対象所見位置情報に基づいて第1のコメントテキストの対象となった所見テキストを強調表示する。
【0083】
以上述べた本開示の実施形態によれば、医用画像診断装置によって収集された画像データの読影を、ネットワーク等を介して接続された読影依頼先医療施設に対して依頼する際、この読影依頼先医療施設の読影担当医によって入力された所見テキストに、前記所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストや前記質問テキストに対する回答テキスト及び前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキスト等を順次付加して生成した各種の検査レポートを、読影依頼先医療施設と確認医療施設との間で送受信することにより所見テキストの内容を正確に把握することができる。
【0084】
従って、所見テキストの内容が十分確認された最終検査レポートが読影依頼先医療施設あるいは確認医療施設から供給された読影依頼元医療施設の読影依頼担当医は、上述の最終検査レポートに基づいて当該被検体に対する診断を高い精度で行なうことができる。
【0085】
又、検査レポートの質問テキスト及び第1のコメントテキストに隣接して設定された対象所見表示用アイコンを選択(押下)することにより、質問テキスト及び第1のコメントテキストの対象となった検査レポートの所見テキストを強調表示することができる。このため、質問テキスト及び第1のコメントテキストと所見テキストとの関連づけを容易に行なうことが可能となる。
【0086】
一方、本実施形態の変形例によれば、読影依頼先医療施設の読影担当医によって予め入力された所見テキストは、上述の質問テキストや第1のコメントテキスト等に基づいて更新することができるため、高レベルの所見テキストを有した最終検査レポートを作成することができ、従って、読影依頼担当医による診断の精度を更に向上させることが可能となる。
【0087】
又、検査レポートに示された更新前の所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストに隣接した対象所見表示用アイコンを選択(押下)することにより、更新前の検査レポートが再表示され、更に、この検査レポートに示された上述の質問テキスト及び第1のコメントテキストの対象となった所見テキストを強調表示することができる。このため、質問テキスト及び第1のコメントテキストと更新前及び更新後の所見テキストとの関連づけを容易に行なうことができる。
【0088】
以上、本開示の実施形態及びその変形例について述べてきたが、本開示は、上述の実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、更に変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施形態及びその変形例では、X線CT装置やMRI装置等の医用画像診断装置によって収集された当該被検体の画像データに対する読影を、ネットワーク等を介して接続された読影依頼先施設の読影担当医に対して依頼する場合について述べたが、生体信号計測装置によって計測された心電波形や脳波形、更には、血液等の検体に対する分析結果等を参照した読影を読影担当医に対して依頼する場合であっても構わない。
【0089】
又、本実施形態の遠隔読影支援システム100が備える検査レポート作成部2は、所見テキストに基づく第1の検査レポートと、前記所見テキストに対する質問テキスト及び第1のコメントテキストが第1の検査レポートに追加された第2の検査レポートと、前記質問テキストに対する回答テキスト及び前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストが第2の検査レポートに追加された第3の検査レポートを順次作成し、第3の検査レポートを最終検査レポートとして読影依頼用端末装置3の読影依頼担当医に対して供給する場合について述べたが、質問テキスト及び第1のコメントテキストや回答テキスト及び第2のコメントテキストの入力を更に繰り返すことによって作成される検査レポートの何れかを最終検査レポートとして読影依頼担当医へ供給してもよい。
【0090】
更に、上述の実施形態及びその変形例における確認用端末装置4(4a)は、第1の検査レポートに示された所見テキストに対して質問テキストと第1のコメントテキストを入力する場合について述べたが、質問テキストあるいは第1のコメントテキストの何れか一方を入力してもよい。この場合、読影用端末装置5(5a)では、通常、質問テキストに対する回答テキストあるいは第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストが入力されるが、質問テキストに対する第2のコメントテキストであっても構わない。
【0091】
又、上述の実施形態及びその変形例では、検査レポート作成部2(2a)によって作成された第1の検査レポート及び第3の検査レポートを確認用端末装置4(4a)の表示部42に表示し、第2の検査レポートを読影用端末装置5(5a)の表示部52に表示する場合について述べたが、第1の検査レポート乃至第3の検査レポートは必要に応じて表示部32、表示部42及び表示部52において表示することも可能である。
【0092】
例えば、データ保管部1(1a)は、第1の検査レポート乃至第3の検査レポートを保存する図示しない検査レポート記憶部を更に備え、データ登録部11(11a)は、読影依頼用端末装置3、確認用端末装置4(4a)及び読影用端末装置5(5a)の何れかから供給される検査レポート選択情報及び検査レポート供給指示信号に基づいて上述の検査レポート記憶部から読み出した所望の検査レポートを検査レポート供給指示信号が入力された端末装置へ供給してもよい。
【0093】
一方、上述の実施形態及びその変形例における確認医療施設は、読影依頼先医療施設あるいは読影依頼元医療施設の一部であってもよく、読影依頼元医療施設や読影依頼先医療施設と独立した他の医療施設であってもよい。又、データ保管部1(1a)及び検査レポート作成部2(2a)は、読影依頼元医療施設あるいは読影依頼先医療施設に設けられていてもよいが他の医療施設に設けられていても構わない。
【0094】
尚、本実施形態及びその変形例に係る遠隔読影支援システム100(200)の一部は、例えば、コンピュータをハードウェアとして用いることでも実現することができる。例えば、検査レポート作成部2(2a)は、上述のコンピュータに搭載されたCPU等のプロセッサに所定の制御プログラムを実行させることにより各種機能を実現することができる。この場合、これらのユニットは、上述の制御プログラムをコンピュータに予めインストールしてもよく、又、コンピュータ読み取りが可能な記憶媒体への保存あるいはネットワークを介して配布された制御プログラムのコンピュータへのインストールであっても構わない。
【0095】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0096】
1、1a…データ保管部
11、11a…データ登録部
12…画像データ記憶部
13…所見データ記憶部
14…コメントデータ記憶部
15…更新データ記憶部
2、2a…検査レポート作成部
3…読影依頼用端末装置
31…入力部
32…表示部
33…記憶部
34…通信部
35…制御部
4、4a…確認用端末装置
41、41a…入力部
42…表示部
43…記憶部
44…通信部
45…制御部
5、5a…読影用端末装置
51、51a…入力部
52…表示部
53…記憶部
54…通信部
55…制御部
6…ネットワーク
100、200…遠隔読影支援システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
読影依頼元医療施設の読影依頼用端末装置から供給された画像データを読影する読影依頼先医療施設の読影用端末装置と、
前記読影依頼先医療施設において得られた前記画像データの読影結果を確認する確認医療施設の確認用端末装置と、
前記読影結果及びこの読影結果に対する前記読影用端末装置及び前記確認用端末装置の入力情報に基づいて検査レポートを作成する検査レポート作成手段とを
備えたことを特徴とする遠隔読影支援システム。
【請求項2】
前記検査レポート作成手段は、前記読影用端末装置から供給された前記画像データの読影結果を示す所見テキストに基づいて第1の検査レポートを作成し、前記確認用端末装置から供給された前記所見テキストに対する質問テキストあるいは第1のコメントテキストの少なくとも何れかを前記第1の検査レポートに追加して第2の検査レポートを作成し、前記読影用端末装置から供給された前記質問テキストに対する回答テキストあるいは前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストの少なくとも何れかを前記第2の検査レポートに追加して第3の検査レポートを作成することを特徴とする請求項1記載の遠隔読影支援システム。
【請求項3】
前記検査レポート作成手段は、前記質問テキストあるいは前記第1のコメントテキストにこれらの対象となった所見テキストを強調表示するための対象所見表示用アイコンを付加して前記第2の検査レポートを作成することを特徴とする請求項2記載の遠隔読影支援システム。
【請求項4】
前記検査レポート作成手段は、作成した前記第1の検査レポート及び第3の検査レポートを少なくとも前記確認用端末装置に対して供給し、前記第2の検査レポートを少なくとも前記読影用端末装置に対して供給することを特徴とする請求項2記載の遠隔読影支援システム。
【請求項5】
前記読影用端末装置において前記所見テキストの全てあるいはその一部が更新された場合、前記検査レポート作成手段は、前記第3の検査レポートに記載された更新前の所見テキストを更新後の所見テキストへ変更することにより第4の検査レポートを作成することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載した遠隔読影支援システム。
【請求項6】
前記第4の検査レポートに示された前記対象所見表示用アイコンの中から更新前の所見テキストに対応した対象所見表示用アイコンが前記読影用端末装置あるいは前記確認用端末装置において選択された場合、前記検査レポート作成手段は、更新前の所見テキストが記載された前記第3の検査レポートを再度作成することを特徴とする請求項5記載の遠隔読影支援システム。
【請求項7】
前記読影用端末装置あるいは前記確認用端末装置は、選択した前記対象所見表示用アイコンに対応する前記所見テキストを異なる色調、線幅、大きさ、背景色の何れかによって強調表示することを特徴とする請求項3又は請求項6に記載した遠隔読影支援システム。
【請求項8】
前記読影依頼用端末装置、前記読影用端末装置及び前記確認用端末装置は、ネットワークを介して接続されていることを特徴とする請求項1記載の遠隔読影支援システム。
【請求項9】
前記読影依頼用端末装置から供給された画像データ、前記読影用端末装置から供給された所見テキスト、回答テキスト及び前記第2のコメントテキスト、前記確認用端末装置から供給された前記質問テキスト及び前記第1のコメントテキストを各種付帯情報と共に保存する保管手段を更に備えたことを特徴とする請求項2記載の遠隔読影支援システム。
【請求項10】
読影依頼元医療施設から供給された画像データを読影する読影依頼先医療施設の読影用端末装置と、前記画像データの読影結果を確認する確認医療施設の確認用端末装置と、前記読影用端末装置及び前記確認用端末装置の入力情報に基づいて各種の検査レポートを作成する検査レポート作成手段とを備えた遠隔読影支援システムであって、
前記読影用端末装置は、
前記画像データに対する所見テキストと、前記確認用端末装置において入力された前記所見テキストの質問テキストに対する回答テキストあるいは第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストの少なくとも何れかを入力する入力手段と、
前記所見テキストと、前記質問テキストあるいは前記第1のコメントテキストの少なくとも何れかに基づいて前記検査レポート作成手段が作成した第2の検査レポートを表示する表示手段を有し、
前記確認用端末装置は、
前記読影用端末装置において入力された前記所見テキストに対して前記質問テキストあるいは前記第1のコメントテキストの少なくとも何れかを入力する入力手段と、
前記検査レポート作成手段が、前記所見テキストに基づいて作成した第1の検査レポートと、前記所見テキスト、前記質問テキスト及びこの質問テキストに対する回答テキストあるいは前記第1のコメントテキスト及びこの第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストに基づいて作成した第3の検査レポートを表示する表示手段を
有することを特徴とする遠隔読影支援システム。
【請求項11】
ネットワーク等を介して接続された読影用端末装置及び確認用端末装置から供給されるテキスト情報に基づいて検査レポートを作成する検査レポート作成手段に対し、
前記読影用端末装置から供給された前記画像データの所見テキストに基づいて第1の検査レポートを作成する機能と、
前記確認用端末装置から供給された前記所見テキストに対する質問テキストあるいは第1のコメントテキストの少なくとも何れかを前記第1の検査レポートに追加して第2の検査レポートを作成する機能と、
前記読影用端末装置から供給された前記質問テキストに対する回答テキストあるいは前記第1のコメントテキストに対する第2のコメントテキストを前記第2の検査レポートに追加して第3の検査レポートを作成する機能を
実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項12】
前記読影用端末装置において前記所見テキストの全てあるいはその一部が更新された場合、前記第3の検査レポートに記載された更新前の所見テキストを更新後の所見テキストへ変更することにより第4の検査レポートを作成する機能を更に実行させることを特徴とする請求項11記載の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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