説明

遮光性包装材及びこれを用いた包装体

【課題】 遮光性に優れ、電子レンジの使用が可能であって、しかも安価である遮光性包装材及びこれを用いた包装体を提供する。
【解決手段】 本発明の遮光性包装材は、内層1、遮光性接着剤を含む遮光性接着剤層2及び表層3がこの順で積層されている。前記表層1の両側の面のうち少なくとも一方の面には印刷層が設けられていてもよい。また、本発明の遮光性包装材は、前記内層1と表層3との間に、2以上の遮光性接着剤層が各遮光性接着剤層間に中間層を介して設けられており、且つ表層3に隣接する最外遮光性接着剤層よりも濃色の遮光性接着剤層が前記最外遮光性接着剤層よりも内層1側に少なくとも一層設けられていてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮光性を有する包装材及びこれを用いた包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
冷凍食品やレトルト食品などの加工食品は、店頭で陳列される間、蛍光灯に長時間さらされるため、光による食品の劣化を防いで品質を保持しうる手段が施された包装材が用いられている。このような包装材として、例えば、アルミ箔やアルミ等の金属蒸着層を設けることにより遮光性が付与された包装材が多用されている。一方、個食の普及や調理の手軽さから、食品を包装材ごと電子レンジで加熱できる形態の食品包装が増加しているが、アルミなどの金属が用いられた包装材は電子レンジを使用することができない。このため、アルミを使用することなく遮光性を付与できる包装材が検討されている。
【0003】
このような方法として、例えば、遮光性着色剤を含むインキを印刷する方法が挙げられる。この方法では、形成される印刷層が薄く、一度の印刷によっては十分な遮光性が得られないため、所望の遮光性が得られるまで重ねて印刷が施される。このため、溶剤を多量に使用するため乾燥に時間がかかり、環境上も不利である。
【0004】
特開2004−195757号公報には、アルミを使用しない遮光性包装材として、黒色の中心層と白色の表裏層で構成される乳白フィルムが開示されている。しかし、アルミと比べて遮光性能が充分でない場合があり、高い遮光性を得るために厚みを増すことも考えられるが、コストが高くなるという問題があった。そこで、より高い遮光性を得るために、乳白フィルムにさらに遮光性着色剤を含むインキを印刷をする方法もあるが、余分に一つの印刷ユニットを必要とするため、その分印刷できる色相が減り、加飾性に劣った。
【0005】
【特許文献1】特開2004−195757号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、遮光性に優れ、電子レンジの使用が可能であって、しかも安価である遮光性包装材及びこれを用いた包装体を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記特性に加えて、印刷表示が鮮明であって、優れた外観を呈する遮光性包装材及びこれを用いた包装体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上記特性に加えて、機械的強度に優れ、高度な遮光性を有する遮光性包装材及びこれを用いた包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、プラスチックフィルム等からなる表層及び内層の少なくとも2以上の層を有する包装体においては、接着剤で積層する方法がよく用いられることに着目し、それらの層間に遮光性着色剤を含む接着剤層を設けることにより、遮光性及び加飾性に優れた包装材を低コストで得られることを見いだし、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、内層、遮光性接着剤を含む遮光性接着剤層及び表層がこの順で積層されている遮光性包装材を提供する。前記表層の両側の面のうち少なくとも一方の面には印刷層が設けられていてもよい。本発明の遮光性包装材は、前記内層と表層との間に、2以上の遮光性接着剤層が各遮光性接着剤層間に中間層を介して設けられており、且つ表層に隣接する最外遮光性接着剤層よりも濃色の遮光性接着剤層が前記最外遮光性接着剤層よりも内層側に少なくとも一層設けられていてもよい。
【0009】
また、本発明は、少なくとも一部が上記本発明の遮光性包装材で構成されている包装体を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、接着層が遮光性を有するため、遮光のために余分な印刷をすることなく遮光性を向上できる。また、遮光性フィルムなどと組み合わせることで、遮光性に優れ、電磁波を透過可能である遮光性包装材を、低コストで製造することができる。特に遮光性着色剤層が白色や乳白色を呈する場合には、デザイン等の印刷表示が鮮明となり、良好な外観が得られる。このため、該遮光性包装材を用いた包装体は、食品等の内容物の品質を長期間保持することができ、しかも電子レンジにより加熱可能な包装体として広く利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の遮光性包装材の一例を示す概略断面図である。図1に示される遮光性包装材は、内層1の片面に表層3が遮光性接着剤層2を介して積層されている。前記遮光性接着剤層2は、遮光性着色剤を含む接着剤(遮光性接着剤)で構成されているため、包装材に高い遮光性が付与されている。
【0012】
前記内層1は、熱可塑性樹脂で構成でき、熱溶着層(ヒートシール層)として利用することもできる。熱可塑性樹脂としては、特に限定されず広い範囲の熱可塑性樹脂を使用できる。代表的な熱可塑性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体、ポリメチルペンテン−1、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−(メタ)アクリレート共重合体、アイオノマーなどのオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル等が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は、単独で又は2種以上混合して用いてもよい。内層1は、一軸又は二軸延伸フィルム及び無延伸フィルムの何れであってもよいが、無延伸フィルムが好ましい。内層1は、単層又は2層以上の積層体であってもよい。なかでも、熱溶着が可能なLDPE、LLDPE、ポリプロピレン(CPP)、EVA等が好ましい。
【0013】
内層1は、上記熱可塑性樹脂の他に、抗菌剤や吸水剤などの機能性材料を含有する場合には、包装材に新たな機能を付与することができる。内層1が、例えば、酸化亜鉛系化合物等の抗菌剤を含む場合には抗菌性を、硫酸マグネシウムなどの吸湿剤を含む場合には吸湿性を付与して、食品等の内容物の品質保持効果を向上することができる。
【0014】
内層1は、必要に応じて添加剤を含んでいてもよい。このような添加剤として、例えば、石油樹脂等の粘着付与樹脂、滑剤、充填剤、熱安定剤、酸化防止剤、難燃剤などが挙げられる。
【0015】
内層1の厚みは、取扱性などを損なわない範囲で適宜選択できるが、例えば5〜100μm程度、好ましくは8〜60μm程度である。内層1がヒートシール層の場合、厚みが5μm未満ではヒートシール強度が不十分であり、100μmを超える場合にはコストや取扱性に劣り好ましくない。
【0016】
遮光性接着剤層2は、遮光性接着剤で形成されている。遮光性接着剤は、少なくとも遮光性着色剤と接着剤で構成されている。本発明では、内層1と表層3とを積層させる際に使用される接着剤として遮光性接着剤を用いるため、生産効率よく遮光性が付与された包装材を得ることができる。
【0017】
前記接着剤としては、特に限定されないが、ドライラミネート加工に慣用される接着剤を好ましく使用できる。このような接着剤としては、例えば、ポリエーテル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられる。また、接着剤は、一液硬化型、二液硬化型のいずれであってもよく、水系、溶剤系のいずれであってもよい。本発明では、包装材の用途に応じた性能を有する接着剤を適宜選択して用いることができる。例えば、二液硬化型ポリエーテル系接着剤は、耐加水分解性に優れ、ガラス転移温度(Tg)を低く設定可能なため良好な低温接着性を発揮しうることから、低温で保管される冷凍食品等の包装材用途として好適である。一方、ポリエステル系接着剤やポリウレタン系接着剤(ポリエーテル系ポリウレタン接着剤、ポリエステル系ポリウレタン接着剤等)は、耐熱性の点でポリエーテル系接着剤より優れるため、加熱によりを要する加工食品等の包装材用途として特に好ましい。これらの接着剤は単独で又は2種以上を組み合わせて使用しても良い。
【0018】
遮光性着色剤の色相は、内容物の変色や変質を起こしやすい波長帯域の光の透過を抑制可能であればよく、特に限定されず、例えば、藍、青、緑、黄、橙、赤などのいずれの有彩色であってもよく、白、グレー、黒などの無彩色でもよい。このような遮光性着色剤としては、例えば、380〜500nmの波長帯域の光の透過を抑制する有彩色着色剤、白色着色剤及び黒色着色剤が挙げられる。本発明では、遮光性着色剤として白色着色剤を単独で使用した場合にも、形成される遮光性接着剤層2の厚みが白色インキを印刷して形成される層より厚いため、十分な遮光性を付与することができる。なかでも、黄系顔料、赤系顔料、茶系顔料、白色着色剤、黒色着色剤及びこれらの組み合わせが好適である。すなわち、遮光性接着剤層2は、前記黒色着色剤に白色着色剤を添加して得られるグレー系の色であってもよい。特に、遮光性包装材が印刷層を有する場合には、印刷された文字やデザイン等の表示の鮮明さを保ちつつ遮光性を向上できる点で、遮光性接着剤層2の色相が白色(乳白色を含む)又はグレー系の色であることが好ましい。
【0019】
黄系顔料としては、例えば、イエローオーカー、オーレオリン、カドミウムイエロー、カドミウムオレンジ、クロムイエロー、ジンクイエロー、ネイプルスイエロー、ニッケルイエローなどの無機顔料;アゾ系顔料、グリニッシュイエローなどの有機顔料が例示される。赤系顔料としては、例えば、カドミウムレッド、カドモポンレッド、クロムレッド、バーミリオン、ベンガラなどの無機顔料;アゾ系顔料、アリザリンレーキ、キナクリドン、コチニールレーキペリレンなどの有機顔料が挙げられる。茶系顔料としては、例えば、アンバー、ローアンバー、バーントアンバー、イエローオーカー、ヴァンダイクブラウン、シェンナ、ローシェンナ、バーントシェンナ、ベンガラなどの無機顔料;セピアなどの有機顔料が例示される。これらの有彩色着色剤は単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0020】
白色着色剤としては、特に限定されず、例えば、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛、亜鉛華などの白色顔料を使用できる。これらの中でも、酸化チタンが好ましい。白色着色剤として酸化チタンを用いる場合には、分散性に優れる点で、結晶形はルチル型であり、平均粒子径は0.2〜0.3μm程度、粒子にはアルミナ処理、アルミナ・シリカ処理等の表面処理が施されているものが好適である。
【0021】
黒色着色剤としては、特に限定されず、公知の黒色顔料等の何れも使用できるが、それらの中でもカーボンブラックが特に好ましい。黒色着色剤を用いた場合には、紫外領域及び可視領域における光線透過率を極めて小さくできる。例えば、波長200〜400nmの領域における光線透過率は、通常3%以下、好ましくは1%以下である。また、波長400〜600nmの領域における光線透過率は、通常5%以下であり、3%以下とすることも可能である。この光線透過率は遮光性接着剤層2に含まれる黒色着色剤の量や遮光性接着剤層2の厚み等により調整できる。なお、黒色着色剤は、上記のように極めて高い遮光性を付与することができるが、表面側に印刷を施す場合に文字やデザイン等の表示を不鮮明にする場合があるため、包装材の用途に応じて適宜選択して使用される。
【0022】
遮光性着色剤の平均粒子径は、着色剤の種類に応じて、分散性を損なわない範囲で適宜選択される。有彩色着色剤及び白色着色剤は、通常0.01〜1μm程度である。平均粒子径が1μmより大きいと十分な遮光性が得られにくくなり、0.01μm未満では分散性が低下しやすく、均一な遮光性が得られにくい。特に好ましい平均粒子径は、着色剤の種類に応じて、例えば、黄系顔料の場合は0.3〜0.6μm、茶系顔料の場合は0.4〜0.7μm、白色着色剤の場合は0.1〜0.5μm程度である。黒色着色剤の平均粒子径は、例えば0.005〜100μm程度である。黒色着色剤がカーボンブラックである場合の平均粒子径は、例えば5〜100nm、好ましくは10〜30nm程度である。平均粒子径が小さすぎると分散性が低下しやすく、均一な遮光性が得られにくく、平均粒子径が大きすぎると十分な遮光性が得られにくくなる。
【0023】
遮光性着色剤の使用量は、色相及び着色剤の種類に応じて、接着性、遮光性、コスト等を考慮して適宜選択できるが、通常、遮光性接着剤層2の固形分総量に対して0.1〜60重量%程度である。例えば、白色着色剤が酸化チタン等の白色顔料である場合の使用量は、遮光性接着剤層2の固形分総量に対して15〜60重量%、好ましくは25〜35重量%程度である。酸化チタンを上記範囲で含む層は乳白色を呈し、内容物の変色や変質を起こしやすい波長帯域の光の透過を効果的に抑制することができる。黒色着色剤がカーボンブラック等の黒色顔料である場合の使用量は、遮光性接着剤層2の固形分総量に対して0.01重量%以上(例えば、0.01〜10重量%程度)であるのが好ましい。なお、グレー系の色相を呈する遮光性接着剤層には、上記白色着色剤に加えて、黒色着色剤が、遮光性接着剤層2の固形分総量に対して例えば0.01〜3重量%(好ましくは0.05〜1重量%程度)使用されている場合が多い。有彩色着色剤の使用量は、遮光性接着剤層2の固形分総量に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%程度である。黒色着色剤及び有彩色着色剤の使用量が多すぎると、くすみが外観されて印刷を施した場合に表示等が不鮮明となりやすく好ましくない。
【0024】
遮光性接着剤層2の厚みは、接着性及び遮光性等を考慮して適宜設定できるが、一般には1〜30μm、好ましくは3〜20μm程度である。遮光性接着剤層2の厚みが1μm未満では、接着力及び遮光性が不足する傾向にあり、30μmを超えると取扱性、外観性が損なわれる場合がある。
【0025】
表層3は、支持性を有する表基材、各種バリア層などで構成することができる。前記表基材としては、プラスチックフィルム(シートを含む)、紙、合成紙、不織布又はこれらの積層体等が挙げられる。プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂等を単独で又は複数を組み合わせて用いた一軸若しくは二軸延伸フィルム又は無延伸フィルムが挙げられる。好ましくは透明な二軸延伸フィルムが用いられる。好ましい表基材には、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ナイロン(ONY)フィルム、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム等のプラスチックフィルムが含まれる。
【0026】
バリア層には、食品の鮮度を低下させやすいガス(酸素、エチレン等)を透過させない機能を有するガスバリア層、食品を腐敗させやすい水蒸気を透過させない機能を有する水蒸気バリア層などが含まれる。酸素を遮断する層としては、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド系樹脂[例えば、ポリアミド6、ポリアミド6,6、ポリアミド6/6,6共重合体、メタキシリレンアジパミド(MXD6)など]、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコールなどの酸素バリア性樹脂からなるフィルム、前記酸素バリア性樹脂コーティングを有するプラスチックフィルム層、シリカ等を上述のプラスチックフィルムに蒸着した蒸着フィルム層等が挙げられる。水蒸気バリア層としては、例えば、ポリ塩化ビニリデンコーティングされたプラスチックフィルム層、高密度ポリエチレン(HDPE)フィルム層、ポリプロピレン(PP)、環状オレフィン系重合体などのオレフィン系フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)フィルム、二軸延伸ポリアミド(O−Ny)フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム又はこれらのシートなどを用いることができる。なお、アルミ箔やアルミ等の金属蒸着層は、バリア層として慣用されているが、電子レンジによる加熱に利用できないため本発明ではこれらの層をバリア層として用いることは避けられる。
【0027】
表層3の厚みは、包装体の形態、表層の構成材料の種類に応じて適宜選択され、例えば5〜300μm程度である。より詳細には、表層3がプラスチックフィルムで構成される場合の厚みは5〜100μm、プラスチックフィルムと紙、合成紙、不織布等との積層体で構成される場合は30〜300μm程度である。
【0028】
表層3の表面には、接着性や印刷性を向上させるため、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処理などの慣用の表面処理が施されていてもよい。
【0029】
本発明の遮光性包装材は、他の層を有していてもよい。他の層としては、例えば、包装体としたときの表層3の外面側にオーバーコート層、印刷層、バリア層、表基材などを、各層の間にアンカーコート層、プライマーコート層、樹脂フィルム層、接着剤層(遮光性接着剤層を含む)、接着性樹脂層、印刷層などを設けることができる。これらの層は、慣用のコーティング法(印刷法)、ラミネート法等により形成できる。遮光性包装材の総厚みは、特に限定されず、利用形態(包装体の形態)に応じて適宜選択できる。
【0030】
また、本発明の遮光性包装材は、遮光性を向上させるため、遮光性を有する他の層を含んでいてもよい。例えば、白、グレー、黒、又は有彩色からなる印刷層や、少なくとも1つの層が、黒色、グレー又は有彩色の中心層を挟んで2つの白色の外層が積層されている3層構造からなり、乳白色の外観を呈する乳白フィルムを含んで構成されていてもよい。例えば、内層1及び/又は表層3が乳白フィルムであってもよく、他の層として乳白フィルムを積層した形態であってもよい。前記乳白フィルムは、中心層が黒色又は有彩色であるため高い遮光性を得ることができ、また、包装材の表層3側に位置する外層が白色であるため、該層上にデザイン等を印刷した場合にも鮮明に表示することができる。さらに、内層1が乳白フィルムである場合には、包装材の内面側に位置する外層が白色であるため、包装体とした際、開封時に内側が濃色である場合に生じやすい内容物の品質誤認等を回避できる。乳白フィルムは、美粧性、取扱性等を損なわない範囲で、前記中心層及び外層以外の層(透明な樹脂層、他の着色樹脂層、層間の接着性を向上させるための樹脂層など)を有していてもよい。
【0031】
乳白フィルムを構成する中心層及び2つの外層(表層、裏層)は、それぞれ、熱可塑性樹脂、ガスバリア性樹脂、水蒸気バリア性樹脂等からなるフィルム層、印刷層(又はコーティング層)で構成することができる。例えば、表層、裏層は、白色着色剤を含むインキを用いて、グラビア印刷等の公知の印刷法で、中心層となる黒色又は有彩色のフィルム層に印刷を施すことにより形成できる。また、同じくグラビア印刷等の公知の印刷法で、表層となる白色のフィルム層に、中心層として黒色又は有彩色着色剤を含むインキを印刷し、さらにその上に裏層として白色着色剤を含むインキを印刷することにより形成できる。有彩色着色剤、白色着色剤及び黒色着色剤は、上記遮光性着色剤として例示のものを利用することができる。白色着色剤としては、酸化チタンなどの白色顔料が好ましく用いられる。
【0032】
乳白フィルムの代表的な層構成として、(1)白色のフィルム層(外層)/黒色、グレー、又は有彩色のフィルム層(中心層)/白色のフィルム層(外層)、(2)白色のフィルム層(外層)/黒色、グレー、又は有彩色のフィルム層(中心層)/白色の印刷層(外層)、(3)白色の印刷層(外層)/黒色、グレー、又は有彩色のフィルム層(中心層)/白色の印刷層(外層)、(4)白色のフィルム層(外層)/黒色、グレー、又は有彩色の印刷層(中心層)/白色の印刷層(外層)などが挙げられる。
【0033】
なお、本発明における乳白フィルムは、グレーの中心層を有する場合には、2つの外層のうち一方が白色の層(白色接着剤を含む層)であり、他方が透明の層(着色剤を含まない層)が積層されている構成であってもよい。このような乳白フィルムの代表的な層構成としては、(5)白色のフィルム層(外層)/グレーのフィルム層(中心層)/透明のフィルム層(外層)、(6)白色の印刷層(外層)/グレーのフィルム層(中心層)/透明のフィルム層(外層)、(7)白色の印刷層(外層)/グレーの印刷層(中心層)/透明のフィルム層(外層)などが挙げられる。
【0034】
乳白フィルムは、積層フィルムを製造する際の慣用の方法、例えば、共押出し法、ラミネート法等により製造できる。より具体的には、例えば、前記(1)の層構成を有する乳白フィルムは、樹脂及び白色着色剤を含む樹脂組成物(A)と、樹脂及び黒色、グレー、又は有彩色着色剤を含む樹脂組成物(B)と、樹脂及び白色着色剤を含む樹脂組成物(C)とを、Tダイ又は環状ダイを備えた押出機を用いて溶融共押出し成形し、冷却ロールにより冷却した後、必要に応じて延伸処理することにより製造できる。延伸はテンター方式、チューブ方式の何れの方式で行うこともできる。延伸は一軸延伸であっても二軸延伸であってもよい。延伸倍率は所望する熱収縮率に応じて適宜設定できる。
【0035】
本発明の遮光性包装材は、積層フィルムを製造する際の慣用の方法、例えば、共押出し法、ラミネート法、コーティング法、蒸着法等により製造できる。好ましくは、内層1及び表層3の各層を別々の工程でフィルム成形し、各々のフィルムに対し、必要に応じて延伸処理をした後、これらを遮光性接着剤を用いたドライラミネート法により積層して製造される。
【0036】
本発明の遮光性包装材は、上記構成を有するため、紫外領域及び可視領域における光線透過率を低減することができる。具体的には、例えば、内層、遮光性接着剤を含まない接着剤層、外層がこの順で積層されている非遮光性包装材は、波長200〜800nmの領域における光線透過率の最大値が80%程度である場合に、本発明の遮光性包装材によれば、前記波長領域における光線透過率の最大値を通常70%以下、好ましくは65%以下、より好ましくは60%以下に低減することができる。この光線透過率は遮光性接着剤層2に含まれる遮光性着色剤の量や遮光性接着剤層2の厚み等により調整できる。
【0037】
本発明の遮光性包装材によれば、接着層が遮光性を有するため、遮光のために余分な印刷をすることなく、遮光性を向上できる。また、遮光性フィルムなどと組み合わせることで、高い遮光性を発揮して食品等の内容物の品質劣化を抑制することができ、しかも食品等を包装したままで電子レンジにより加熱可能な包装体の材料として利用できる。本発明では、内層1と表層3との積層の際に使用が予定されている接着剤を利用するため、溶剤使用量を増加させることなく、安価に、高い遮光性を付与することができる。さらに、白色着色剤を含む遮光性接着剤層の表層側に印刷層を積層した場合には、文字やデザイン等をくすみがなく鮮明に表示できるため、加飾性を向上することができる。
【0038】
図2は、本発明の遮光性包装材の他の例を示す概略断面図である。図2に示される遮光性包装材は、内層1の片面に、遮光性接着剤層2、印刷層4、表層3がこの順で積層されている。
【0039】
内層1、遮光性接着剤層2、表層3はそれぞれ上記と同様の構成である。印刷層4は、所望の文字やデザインが設けられた層であって、該印刷層4を構成する色料としては、所望する色相に応じて種々の顔料又は染料を使用できる。色相は、特に限定されず、例えば、藍、青、緑、黄、橙、赤などの何れであってもよく、白、黒、灰色であってもよい。
【0040】
一般に、印刷された文字やデザイン等を鮮明に表示する目的で、印刷層4の背面側(包装材の内面側)に白色インキによるベタ塗り印刷層(白色インキ層)が設けられている。具体的には、図2の例では、遮光性接着剤層2と印刷層4との層間に白色インキ層を形成する方法により良好な外観を得ることができる。本発明では、遮光性接着剤層2が白色や乳白色を呈する場合には、遮光性接着剤層2自体が背景となって印刷層4を鮮明に表示可能となるため、別途白色インキ層を設けることなく優れた外観を呈する。
【0041】
印刷層4は、上記色料を少なくとも含む印刷インキを用いて、通常の印刷法(例えば、凸版印刷、平版印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷など)又はコーティング法により形成できる。印刷インキは、通常、前記色料のほか、油、樹脂、溶剤、可塑剤等からなるビヒクル、その他の添加剤とを含んでいる。
【0042】
印刷層4の厚みは、例えば0.1〜10μm、好ましくは0.5〜5μm程度の範囲から選択することができる。なお、印刷層4は、図2の例では表層3の内面側に設けられているが、外面側に設けられてもよい。
【0043】
また、印刷層4の表層3側、すなわち、印刷層4と表層3との層間、又は表層3の外面側に、印刷層4を保護したり光沢を出すためのオーバーコート層を設けてもよい。オーバーコート層は、無色透明な紫外線硬化型ニス、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、必要に応じて滑剤を添加したシリコーン樹脂等で形成してもよいが、シリカ等の微粉末を含有したマットインキで形成してもよい。オーバーコート層の厚みは、例えば0.5〜2μm程度である。
【0044】
なお、印刷層4の表層3に対する接着性を高めるため、前記2層の間にプライマーコート層を設けてもよい。前記プライマーコート層は、公知のプライマー、例えば、ポリエステル系プライマー、イソシアネート系プライマー(二液混合型プライマー等)などで形成できる。プライマーコート層の厚みは、取扱性等を損なわない範囲で適宜選択でき、例えば0.3〜1.5μm程度である。
【0045】
本発明の遮光性包装材は、内層1と表層3との間に、2以上の遮光性接着剤層が各遮光性接着剤層間に中間層を介して設けられた形態であってもよい。
【0046】
図3は、本発明の遮光性包装材のさらに他の例を示す概略断面図である。図3に示される遮光性包装材は、内層1の片面に、遮光性接着剤層2a、中間層5、遮光性接着剤層2b、印刷層4、表層3がこの順で積層されている。すなわち、内層1と表層3の間に、遮光性接着剤層2aと遮光性接着剤層2bとが各遮光性接着剤層間に中間層5を介して設けられている。
【0047】
中間層5は、表層3と同様の構成のものを利用でき、また、乳白フィルムで構成されていてもよい。中間層5を設けることにより、包装材全体の機械的強度を向上させることができ、また、バリア性などの各種機能を付与することも可能となる。
【0048】
遮光性接着剤層2a及び遮光性接着剤層2bは、同一又は異なる遮光性接着剤で構成される。これらの遮光性接着剤は、上記に例示のものを使用できる。図3の遮光性包装材は、遮光性接着剤層2bよりも濃色の遮光性接着剤層2aが設けられている。より詳細には、両層が無彩色を呈する場合には、遮光性接着剤層2aの明度が遮光性接着剤層2bより低く、2つの層のうち少なくとも一方が有彩色を呈する場合には、遮光性接着剤層2aの彩度及び明度がともに遮光性接着剤層2bより低い。
【0049】
図3の遮光性包装材は、上記構成を有するため、印刷色数や接着剤層の数を増加することなく、濃色の遮光性接着剤層2aにより高い遮光性を発揮することができると同時に、淡色の遮光性接着剤層2bの表層3側に設けられた印刷層4における文字やデザイン等の表示を鮮明にすることができる。なお、印刷層4の表示にくすみを生じさせないためには、濃色の遮光性接着剤層2aは黒色以外の色相を呈する層であることが好ましい。
【0050】
遮光性接着剤層2aと遮光性接着剤層2bとの代表的な色相の組み合わせ(遮光性接着剤層2a/遮光性接着剤層2b)としては、例えば、(有彩色/白)、(グレー/白)、(濃いグレー/薄いグレー)、(濃い有彩色/薄い有彩色)、(濃い有彩色/薄いグレー)等が例示できる。例えば、(濃いグレー/薄いグレー)の組み合わせは、各層に含まれる黒色着色剤の量が異なっており、具体的には、黒色着色剤の含有量が、遮光性接着剤層2aは該層2aの固形分総量に対して1重量%以上、3重量%未満程度であり、遮光性接着剤層2bは該層2bの固形分総量に対して0.01重量%以上、1重量%未満程度である。なかでも、印刷層4のデザイン等を鮮明に表示可能な点で、遮光性接着剤層2bが白色(乳白色を含む)であり、遮光性接着剤層2aがグレーであることが好ましい。
【0051】
本発明の遮光性包装材は、図3の層構成に限定されず、内層1と表層3との間に、さらに一又は複数の遮光性接着剤層が各遮光性接着剤層間に中間層を介して設けられた形態であってもよい。この場合には、表層3に隣接する最外遮光性接着剤層よりも濃色の遮光性接着剤層が前記最外遮光性接着剤層よりも内層1側に少なくとも一層設けられていればよい。前記表層3に隣接する最外遮光性接着剤層とは、表層3に直接接触している遮光性接着剤層に限定されず、遮光性包装材を構成する全ての遮光性接着剤層のなかで、表層に最も近接した位置に設けられている遮光性接着剤層を意味しており、表層3と接触していないが印刷層等を介して表層3の最も近傍に形成されている遮光性接着剤層であってもよい。
【0052】
本発明の包装体は、少なくとも一部が上記本発明の遮光性包装材で構成されていればよい。このような包装材は、遮光性包装材及びその他のフィルム又はシートを加工した各種形態を有することができ、例えば、2枚の包装フィルムを合わせて四方をシールした包装形態(四方シール形態)のパウチ類、底部又は側部にガゼット部を有するパウチ類(スタンディングパウチ類など)などの周縁部にシール層を有する包装袋;蓋付きカップなどの蓋材を有する包装容器などが挙げられる。一部が遮光性包装材で構成された包装体としては、本発明の遮光性包装材で形成された蓋材と、別の遮光性包装材で形成された容器本体からなる包装容器などが例示される。これらの包装体は、公知乃至慣用の方法を利用して製造することができる。
【実施例】
【0053】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0054】
実施例1
ポリエーテル系接着剤[ロックペイント社製、商品名「RU−3600」]に、酸化チタン(TiO2;ルチル型、平均粒子径0.23μm)を固形分総量に対して40重量%添加した白色接着剤組成物を、厚み40μmの透明な線状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPEフィルム;商品名「スズロン」、アイセロ化学社製)の片面に塗布し、乾燥した後、LLDPEフィルムの白色接着剤組成物塗布面側を、厚み12μmの無色透明な二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム;商品名「エスペット」、東洋紡績社製)に重ねることによりドライラミネーションを施して、遮光性包装材を作製した。
【0055】
実施例2
実施例1において、PETフィルムの代わりに、グラビア印刷により、各種表示デザインを印刷した印刷層(厚み約3μm)、及び白色インキによるべた塗り印刷層(白ベタ印刷層)をこの順で形成したPETフィルム(商品名「エスペット」、東洋紡績社製)[白ベタ印刷層/デザイン印刷層/PET]を用い、該フィルムの白ベタ印刷層が白色接着剤組成物塗布面側となるように重ねた点以外は実施例1と同様の操作により、遮光性包装材を作製した。
実施例3
ポリエーテル系接着剤[ロックペイント社製、商品名「RU−3600」]に、酸化チタン(TiO2;ルチル型、平均粒子径0.23μm)を固形分総量に対して30重量%、及びカーボンブラック(平均粒子径24nm)を固形分総量に対して0.1重量%添加したグレー系の色の接着剤組成物を、厚み40μmのLLDPEフィルム(商品名「スズロン」、アイセロ化学社製)の片面に塗布し、乾燥することにより、LLDPE/グレー系接着剤層からなる層構成を有する積層体Aを得た。
また、ポリエーテル系接着剤(同上)に、酸化チタン(同上)を固形分総量に対して40重量%添加した接着剤組成物を、片面に各種表示デザインをグラビア印刷により印刷して印刷層(厚み約3μm)を形成したPETフィルム(商品名「エスペット」、東洋紡績社製)の印刷層形成面側に塗布し、乾燥することにより、白色接着剤層/印刷層/PETからなる層構成を有する積層体Bを得た。
得られた積層体A、積層体B及びPETフィルム(同上)を、LLDPE/グレー系接着剤層/PET/白色接着剤層/PETの順に重ね、ドライラミネーションにより遮光性包装材を作製した。
【0056】
実施例4
ポリエーテル系接着剤[ロックペイント社製、商品名「RU−3600」]に、酸化チタン(TiO2;ルチル型、平均粒子径0.23μm)を固形分総量に対して40重量%添加した白色接着剤組成物を、厚み12μmのPETフィルム(商品名「エスペット」、東洋紡績社製)の片面に塗布し、乾燥することにより、PET/白色接着剤層からなる層構成を有する積層体Cを得た。
また、ポリエーテル系接着剤(同上)に、酸化チタン(同上)を固形分総量に対して30重量%、及びカーボンブラック(平均粒子径24nm)を固形分総量に対して0.1重量%添加したグレー系の色の接着剤組成物を、厚さ12μmのPETフィルム(同上)の片面に塗布し、乾燥することにより、PET/グレー系接着剤層からなる層構成を有する積層体Dを得た。
遮光性シーラント層として、白色のLLDPEフィルム/グレー系のLLDPEフィルム/着色剤を含まないLLDPEフィルム(透明LLDPEフィルム)からなる層構成を有する熱溶着可能な乳白フィルム(厚み50μm;商品名「ユニクレスト」、出光ユニテック社製)を用いた。
上記積層体C、積層体D、及び遮光性シーラント層を、PET/白色接着剤層/PET/グレー系接着剤層/遮光性シーラント層(白/グレー/透明)の順に重ね、ドライラミネーションにより遮光性包装材を作製した。
【0057】
比較例1
厚み40μmのLLDPEフィルム(商品名「スズロン」、アイセロ化学社製)の片面に、ポリエーテル系接着剤[ロックペイント社製、商品名「RU−3600」]を、塗布し、乾燥することにより、LLDPE/無着色接着剤層からなる層を形成し、さらにに、厚み12μmの無色透明な二軸延伸PETフィルム(商品名「エスペット」、東洋紡績社製)を重ね、ドライラミネーションを施すことによりLLDPE/無着色接着剤層/PETの層構成を有する遮光性包装材を作製した。
【0058】
(遮光性)
実施例及び比較例で得られた各熱収縮性フィルムにつき、波長200〜800nmの範囲の光線透過率を、近赤外、紫外、可視分光光度計[商品名「UV−3101PC」、(株)島津製作所製]により測定し、波長200〜800nmの範囲の光線透過率の最大値により遮光性を評価した。これらの結果を表1に示す。遮光性接着剤を用いていない比較例1と比べて、遮光性接着剤を用いた実施例1〜3は遮光性が向上しており、さらに遮光性シーラント層を組み合わせた実施例4は極めて優れた遮光性が得られた。
【0059】
(外観性)
実施例で得られた各熱収縮性フィルムの外観について目視観察を行い、外観に優れていた場合を「◎」、少しくすみはあるものの良好な外観であった場合を「○」として評価した。これらの結果を表1に示す。なお、表中、「−」は評価を行わなかったことを示す。
【0060】
【表1】

【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の遮光性包装材の一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の遮光性包装材の他の例を示す概略断面図である。
【図3】本発明の遮光性包装材のさらに他の例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0062】
1 内層
2,2a,2b 遮光性接着剤層
3 表層
4 印刷層
5 中間層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内層、遮光性接着剤を含む遮光性接着剤層及び表層がこの順で積層されている遮光性包装材。
【請求項2】
表層の両側の面のうち少なくとも一方の面に印刷層が設けられている請求項1記載の遮光性包装材。
【請求項3】
内層と表層との間に、2以上の遮光性接着剤層が各遮光性接着剤層間に中間層を介して設けられており、且つ表層に隣接する最外遮光性接着剤層よりも濃色の遮光性接着剤層が前記最外遮光性接着剤層よりも内層側に少なくとも一層設けられている請求項1又は2記載の遮光性包装材。
【請求項4】
少なくとも一部が請求項1〜3の何れかの項に記載の遮光性包装材で構成されている包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−137486(P2006−137486A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−331119(P2004−331119)
【出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】