説明

遮水部材構築装置および遮水部材構築工法

【課題】遮水部材を構築する際のエネルギー効率を向上し、且つ作業効率を向上することができる遮水部材構築装置を提供する。
【解決手段】遮水部材構築装置10は、締固部材15を基準面に対して直交する揺動軸Xに沿って揺動し、揺動する締固部材によって粘土系土壌材40を突き、粘土系土壌材を締め固めて遮水部材を構築するものである。そのような遮水部材構築装置には、揺動させながら締固部材を水平方向に移動する場合にも、揺動軸を鉛直方向に沿う態様で締固部材を支持する支持手段20を設けてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばベントナイト等の粘土系土壌材を締め固めて遮水部材を構築する遮水部材構築装置、および遮水部材構築工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば原子力発電所から発生する放射性廃棄物は、環境に影響を与えることを防止するため、放射性廃棄物処分場に貯蔵する。
【0003】
放射性廃棄物処分場は、例えば地下にトンネルを掘り、その後、水が透過すること、すなわち水が漏れ出すことを防止する遮水部材を構築すること等によって形成してある。この遮水部材は、放射性廃棄物によって汚染された水が放射性廃棄物処分場から漏れ出すことを防止するものである。
【0004】
従来、このような遮水部材を構築する場合、2台の走行車と、それらの走行車の間に架け渡したレールと、レールに取り付け、締固空間を形成する4つのブロックと、締固空間の中にベントナイト等の粘土系土壌材を投入するバケットと、上記レールに上下方向に移動自在に取り付け、締固空間に投入した粘土系土壌材を締め固める錘とを備える遮水部材構築装置があった。
【0005】
錘は、所定高さから落下させることによって粘土系土壌材を締め固めることができる重量を有するよう形成してある。4つのブロックは、錘を落下させて粘土系土壌材を締め固める際に移動することがない重量となるように形成してある。
【0006】
この遮水部材構築装置は、4つのブロックおよび錘を、2台の走行車によって所定位置に移動した後、バケットで粘土系土壌材を締固空間の内部に投入してから、錘を落下させることによって粘土系土壌材を締め固めて遮水部を形成する。そして、形成した遮水部に連続する態様で、新たな遮水部を同様に形成することを繰り返すことによって遮水部材を構築していた(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
ところで、従来、遮水部材を構築する場合、ランマー(遮水部材構築装置)を用いることもあった。ランマーは、粘土系土壌材を突く締固部材と、締固部材を揺動軸に沿って揺動させる駆動手段とを備えている。
【0008】
そして、表面が水平となる態様で粘土系土壌材を撒いてから、粘土系土壌材の表面(基準面)にランマー載置し、駆動手段で締固部材を揺動し、揺動する締固部材によって粘土系土壌材を突き、粘土系土壌材を締め固めることで遮水部材を構築することもできた。
【0009】
【特許文献1】特開2004−12356号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、特許文献1に記載の遮水部材構築装置では、粘土系土壌材を締め固めることができる重量を有する錘、およびその錘を落下させた際に移動することがない重量のブロックを4つ備えるので、遮水部材構築装置を移動する場合に例えばガソリン等のエネルギーを消費し、エネルギー効率が悪い問題があった。
【0011】
一方、ランマーを使用して表面が平らな遮水部材を構築すべく、揺動させながら締固部材を移動させる場合には、揺動軸が基準面に対して変動しないよう操作、換言すれば揺動軸が基準面と直交する方向に沿うよう操作しながら遮水部材を構築する必要が生じることとなる。よって、上記ランマーを用いて、平らな遮水部材を構築するには、作業効率が悪い問題があった。
【0012】
なお、上述した問題は、放射性廃棄物処理場が備える遮水部材を構築する場合に限られず、例えば産業廃棄物処理場が備える遮水部材を構築する場合にも発生する。
【0013】
そこで、本発明は、上記実情に鑑みて、遮水部材を構築する際のエネルギー効率を向上し、且つ作業効率を向上することができる遮水部材構築装置および遮水部材構築工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る遮水部材構築装置は、締固部材を基準面に対して直交する揺動軸に沿って揺動し、揺動する締固部材によって粘土系土壌材を突き、前記粘土系土壌材を締め固めて遮水部材を構築する遮水部材構築装置において、揺動させながら前記締固部材を基準面に沿って移動する場合にも、前記揺動軸を基準面と直交する方向に沿う態様で前記締固部材を支持する支持手段を設けたことを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項2に係る遮水部材構築装置は、上記請求項1において、前記支持手段が、前記締固部材の周囲を覆う筒部を備えて成り、前記筒部と前記締固部材との間に、前記締固部材の揺動を案内する複数の案内ローラを設けたことを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項3に係る遮水部材構築装置は、上記請求項1または2において、前記粘土系土壌材を撒く土壌材撒出手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項4に係る遮水部材構築装置は、上記請求項3において、前記締固部材を揺動することで前記粘土系土壌材を前記土壌材撒出手段に投入する土壌材投入手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項5に係る遮水部材構築装置は、上記請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記締固部材を複数備えたことを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項6に係る遮水部材構築工法は、上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の遮水部材構築装置を用いて、遮水部材を構築することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明にかかる遮水部材構築装置によれば、揺動させながら締固部材を基準面に沿って移動する場合にも、揺動軸を基準面と直交する方向に沿う態様で締固部材を支持する支持手段を設けたので、揺動軸を変動させないように操作しつつ遮水部材を構築する必要がないから、作業効率を向上することができる。しかも、締固部材を基準面と直交する揺動軸に沿って揺動し、揺動する締固部材によって粘土系土壌材を突き、粘土系土壌材を締め固めて遮水部材を構築することができるので、粘土系土壌材を締め固める錘、およびその錘を落下させた際に移動することがない重量の4つのブロックが不要である。従って、それら錘およびブロックを移動する必要がないから、移動する際のエネルギー効率を向上して、遮水部材を構築する際のエネルギー効率を向上することができる。
【0021】
本発明の請求項4にかかる遮水部材構築装置によれば、締固部材を揺動することで粘土系土壌材を土壌材撒出手段に投入する土壌材投入手段を備えたので、締固部材の揺動によって、粘土系土壌材を土壌材撒出手段に投入することができるから、エネルギー効率を一層向上することができる。
【0022】
本発明の請求項5にかかる遮水部材構築装置によれば、締固部材を複数備えたので、一層作業効率を向上することができる。
【0023】
本発明にかかる遮水部材構築工法によれば、請求項1〜5のいずれか一つに記載の遮水部材構築装置を用いて遮水部材を構築するので、上述した効果を備える遮水部材構築工法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る遮水部材構築装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0025】
[実施の形態1]
図1〜図3は実施の形態1にかかる遮水部材構築装置10を示したものである。この遮水部材構築装置10は、締固ユニット(ランマー)11と支持手段20とを備えている。
【0026】
締固ユニット11は、締固部材15と駆動手段16とを備えている。締固部材15は、図1中、上下方向に対して直交する断面が矩形状を成す直方体状に形成してあり、揺動軸Xに沿って配置した支持軸14を介し、底部の締固面15eが揺動軸Xに対して直交するよう駆動手段16に取り付けてある。締固面15eは、矩形状で平らである。さらに、締固部材15の4つの側部15a,15b,15c,15dのうち一つの側部15aの下部は、図3に示すように、下方に行くに従い、対向する平らな側部15bに徐々に接近する態様、すなわち曲面部Rを有する態様で形成してある。
【0027】
駆動手段16は、図1〜図3に示すように、例えば円柱形状を成しており、不図示のコンプレッサから配管17を介して空気を供給することで、図中、上下方向(締固面15eに直交する方向)に揺動するもの、すなわち揺動軸Xに沿って揺動するものである。
【0028】
支持手段20は、揺動軸Xに沿って締固部材15が揺動するよう締固ユニット11を支持するものであって、筒部21と第1案内ローラ25と第2案内ローラ27とを備えている。
【0029】
筒部21は、図1〜図3に示すように、締固部材15の側部15a,15b,15c,15dを覆い、且つ駆動手段16の側部16aを覆うよう、例えば鋼を材料として角形の管状に形成してある。
【0030】
このような筒部21の4つの側部21a,21b,21c,21dのうち、3つの側部21b,21c,21dは、それぞれの下部が同一平面上に存在する態様で配置してある。よって、例えば水平な地面の上に筒部21を載置した場合には、側部21aの表面と地面とは直交し、側部21bの表面と地面とは直交し、側部21cの表面と地面とは直交し、側部21dの表面と地面とは直交することとなる。もちろん、上記3つの側部21b,21c,21dのうち、少なくとも2つの側部21が水平な地面の上に載置された場合には、側部21aの表面と地面とは直交し、側部21bの表面と地面とは直交し、側部21cの表面と地面とは直交し、側部21dの表面と地面とは直交することとなる。
【0031】
さらに、筒部21の残りの一つの側部21aは、その下部の位置が、上記3つの側部21b,21c,21dの下部の位置より高くなるよう配置してある。よって、例えば筒部21を水平な地面に配置した場合、地面と側部21aとの間に開口22が形成されることとなる。このような側部21aの下部の位置は、後述するように開口22を通して筒部21の中に、所定厚さの粘土系土壌材が入るように決定してある。
【0032】
側部21aに対向する側部21bにおいて、その側部21bの下部で、筒部21の外部には、取付部材23aを介して支持ローラ23を回転自在に取り付けてある。より詳細には、上記3つの側部21b,21c,21dの下部と、支持ローラ23の下部とが同一平面上に存在する態様で、支持ローラ23を側部21bに取り付けてある。
【0033】
そして、この遮水部材構築装置10は、地面との間に開口22を形成する側部21aと、上記締固部材15の曲面部Rを有する側部15aとが対向するよう、筒部21の内部に締固ユニット11を配置してある。
【0034】
第1案内ローラ25は、筒部21の4つの側部21a,21b,21c,21dと駆動手段16との間であって、図2〜図4に示すように、側部21a,21b,21c,21dに接触するよう取付板26a、26bを介して駆動手段16の側部16aに回転自在にそれぞれ取り付けてある。このような第1案内ローラ25を、遮水部材構築装置10は4つ備えている。
【0035】
第2案内ローラ27は、筒部21の4つの側部21a,21b,21c,21dと締固部材15との間であって、図2、図3、および図5に示すように、側部21a,21b,21c,21dに接触するよう取付板28a,28bを介して締固部材15の側部15a,15b,15c,15dに回転自在にそれぞれ取り付けてある。このような第2案内ローラ27を、遮水部材構築装置10は4つ備えている。
【0036】
上述した態様で、筒部21と駆動手段16との間に第1案内ローラ25を設け、且つ筒部21と締固部材15との間に第2案内ローラ27を設けてあるので、例えば水平な地面の表面(基準面)の上に遮水部材構築装置10を載置した場合、地面と3つの側部21b,21c,21dの底部とがそれぞれ接触し、地面と直交する方向、すなわち垂直方向に沿う態様で上記揺動軸Xが配置されることとなる。このように構成してある遮水部材構築装置10の重量は、例えば1kg〜100kgである。
【0037】
次に、この遮水部材構築装置10を用いて、例えば低レベル放射性廃棄物処分場の遮水部材を構築する場合を説明する。この説明では、図6に示すように、略円柱状のトンネル30を地下に掘り、そのトンネル30の内周に支保工31を設け、その支保工31に埋戻材32を介してコンクリート部材33を設けてあるものとする。なお、上記トンネル30は、図6中、左右方向の長さおよび上下方向の長さに比して奥行方向の長さが長くなる態様で形成してあるものとして説明する。さらに、コンクリート部材33は、奥行方向に直交する断面において、2つの側部33a,33bと一つの底部33cとがコ字状を成す態様で、且つ底部33cの表面が水平となるよう形成してあるものとして説明する。
【0038】
先ず、コンクリート部材33の底部33cの上に、ベンドナイト等の粘土系土壌材を、その表面が水平となる態様で、且つ厚さが一定となるよう撒く。粘土系土壌材を底部33cの上に撒いた後、図7に示すように、粘土系土壌材40の上に、粘土系土壌材40との間に開口22がある側部21aを移動方向の前方とし、且つ支持ローラ23を取り付けた側部21bを移動方向の後方とする態様で、上記遮水部材構築装置10を載置する。粘土系土壌材40の上に遮水部材構築装置10を載置した状態では、表面が水平な粘土系土壌材40の上に、側部21b,21c,21dおよび支持ローラ23が載置されることとなるので、揺動軸Xは垂直方向に沿って配置されることとなる。
【0039】
この状態とした後、不図示のコンプレッサから駆動手段16に空気を供給して、図8−1に示すように、支持軸14の上部を駆動手段16の内部に引き込み、第1案内ローラ25によって案内しながら駆動手段16を揺動軸Xに沿って下方に移動する。
【0040】
次に、図8−2に示すように、駆動手段16を最下位置まで移動させ、それにより締固部材15で粘土系土壌材40の表面を突く。その後、コンプレッサから供給される空気によって内部に引き込んだ支持軸14の上部を駆動手段16の外部に出して、図8−3に示すように、第1案内ローラ25によって案内しながら、駆動手段16を揺動軸Xに沿って上方に移動する。その駆動手段16の上方への移動によって、図8−4に示すように、締固部材15を第2案内ローラ27によって案内しながら揺動軸Xに沿って上方へ移動させる。その後、重力の作用により、粘土系土壌材40の上に締固部材15は落下する。この落下の際も、締固部材15は粘土系土壌材40を突く。
【0041】
このように、駆動手段16を最下位置まで移動させて粘土系土壌材40の表面を締固部材15で突き、加えて、上方へ移動させた締固部材15を重力の作用によって粘土系土壌材40の上に落下させ、締固部材15で粘土系土壌材40を突く。そして、上記動作を繰り返すことによって、図9に示すように、原位置において粘土系土壌材40を締め固めて遮水部34aを形成する。
【0042】
その後、駆動手段16および締固部材15を揺動軸Xに沿って上下方向に揺動させつつ、筒部21の3つの側部21b,21c,21dと支持ローラ23とを粘土系土壌材40にそれぞれ接触させながら、上記遮水部材構築装置10を水平方向に移動する(上下方向に揺動させながら締固部材15を基準面に沿って移動する)。
【0043】
その移動の際、上記3つの側部21b,21c,21dおよび支持ローラ23によって、締固部材15の揺動軸Xを、粘土系土壌材40の表面(基準面)と直交する方向に維持することができる。
【0044】
また、遮水部34aを形成する際、遮水部材構築装置10は、移動方向の先端側に、締固部材15の上記曲面部Rを設けてあり、移動に伴って曲面部Rで徐々に粘土系土壌材40を締め固めるから、締固部材15の揺動軸Xを、粘土系土壌材40の表面と直交する方向に沿う態様で維持することができる。
【0045】
そのような移動の後、上述と同様に締固部材15によって粘土系土壌材40を締め固め、図10に示すように、上記遮水部34aに連続して新たな遮水部34aを形成する。このように遮水部34aを連続して形成する際、筒部21の側部21c,21dが、粘土系土壌材40の表面に接触しながら移動することとなるので、揺動軸Xを、粘土系土壌材40の表面と直交する方向に沿う態様で維持することができる。このように遮水部34aを連続して形成することによって、コンクリート部材33の底部33cの上に、例えばトンネル30の奥行方向に伸びる帯状で表面が平らで且つ水平な遮水部34aを形成する。
【0046】
次に、帯状に形成した遮水部34aに隣接する態様で、粘土系土壌材40の上に遮水部材構築装置10を載置する。そして、上記と同様に遮水部材構築装置10によって、図11に示すように、帯状に形成した遮水部34aに隣接する態様で、表面が平らで且つ水平な新たな矩形状の遮水部34bを形成する。
【0047】
次いで、移動方向に対して直交する一方の側部21cの下部を粘土系土壌材40の内部に突き刺し、且つ移動方向に対して直交する他方の側部21dを、帯状に形成した遮水部34aの上に載せ、且つ移動方向の後方の側部21bおよび支持ローラ23を矩形状に形成した遮水部34bの上に載せる。この状態では、帯状に形成した遮水部34aおよび矩形状に形成した遮水部34bの表面が基準面となって、揺動軸Xを、遮水部34a,34bの表面と直交する方向に沿う態様で配置することができる。
【0048】
この状態で、上記帯状に形成した遮水部34aに沿って遮水部材構築装置10を移動し、新たな帯状の遮水部を形成する。その形成の際、上記2つの側部21b,21dおよび支持ローラ23によって、揺動軸Xを、遮水部34a,34bの表面と直交する方向に沿う態様で維持することができる。
【0049】
加えて、その形成の際、遮水部材構築装置10は、粘土系土壌材40との間に開口22がある側部21aを前方とし、且つ支持ローラ23を取り付けた側部21bを後方とするよう移動させるので、上記開口22によって、撒き出した粘土系土壌材40を所要の厚さに均すことができる。
【0050】
このように、帯状の遮水部34aを一つ形成し、その後、その遮水部34aに隣接して新たな帯状の遮水部を形成し、帯状の遮水部34aを連続して形成することによって、遮水層を形成する。
【0051】
その後、形成した遮水層の上に、粘土系土壌材40を一様に撒き、上述と同様に遮水層を形成する。そして、上記動作を繰り返すことによって、図12に示すように、コンクリート部材33の底部33cの上に、例えば厚さが10cm〜1mで、表面が平らで且つ表面が水平な遮水部材の底部34Aを構築する。
【0052】
次に、内張支保装置を用いて遮水部材の側部を構築する場合を説明する。内張支保装置50は、図13に示すように、2つのコンクリート壁51a,51bと支持手段52と移動手段53とで構成してある。
【0053】
一方のコンクリート壁51aは、上記コンクリート部材33の一方の側部33aに対して所定の間隔(例えば10cm〜1mの間隔)に配置してある。
【0054】
他方のコンクリート壁51bは、上記コンクリート部材33の他方の側部33bに対して所定の間隔(例えば10cm〜1mの間隔)に配置してある。
【0055】
支持手段52は、上記コンクリート壁51a,51bを支持するものである。移動手段53は、上記2つのコンクリート壁51a,51bと支持手段52とを移動するものである。
【0056】
先ず、コンクリート壁51aと、コンクリート部材33の側部33aとの間であって、上記遮水部材の底部34Aの上に、粘土系土壌材40を一様に撒き、且つコンクリート壁51bと、コンクリート部材33の側部33bとの間であって、上記遮水部材の底部34Aの上に、粘土系土壌材40を一様に撒く。その後、粘土系土壌材40の上に、上記遮水部材構築装置10を載置する。
【0057】
この状態とした後、上記と同様に、遮水部材構築装置10によって、帯状の遮水部34aを形成してから、その遮水部34aに隣接して帯状の遮水部を連続して形成し、遮水部材34の底部34Aの上で、且つ底部34Aの両端の上に、遮水層をそれぞれ形成する。
【0058】
その後、形成した遮水層の上に、粘土系土壌材40を一様に撒き、上述と同様に遮水層を形成する。そして、上記動作を繰り返すことによって、図14に示すように、遮水部材34の底部34Aの上で、且つ底部34Aの一方の端の上に側部34Bを構築し、遮水部材34の底部34Aの上で、且つ底部34Aの他方の端の上に側部34Cを構築し、底部34Aと側部34B,34Cとで構成する遮水部材34を構築する。このように構築した側部34B,34Cの厚さは、例えば10cm〜1mである。
【0059】
次いで、図15に示すように、モルタル等の充填材35を介して廃棄体パッケージ36を遮水部材34の底部34Aの上に載置する。なお、上記廃棄体パッケージ36は、例えば低レベル放射性廃棄物をガラスによって固化し、その固化したものを炭素鋼で直方体状に密閉したものである。
【0060】
その後、コンクリート部材33の側部33a,33bの上、遮水部材34の側部34B,34Cの上、および充填材35の上に、コンクリート部材33の天部33dを形成してから、天部33dの上に埋戻材32を形成する。
【0061】
最後に、トンネル30を、モルタル等の充填材およびベンドナイト等の遮水部材を介してコンクリート等を材料とする閉塞体で閉塞することによって、放射性廃棄物処分場を構築する。
【0062】
実施の形態1にかかる遮水部材構築装置10によれば、揺動させながら締固部材15を基準面に沿って移動する場合にも、揺動軸Xを基準面と直交する方向に沿う態様で締固部材15を支持する支持手段20を設けたので、支持軸14を変動させないように操作しつつ遮水部材34を構築する必要がないから、作業効率を向上することができる。しかも、締固部材15を基準面と直交する揺動軸Xに沿って揺動し、揺動する締固部材15によって粘土系土壌材40を突き、粘土系土壌材40を締め固めて遮水部材34を構築することができるので、粘土系土壌材40を締め固める錘、およびその錘を落下させた際に移動することがない重量の4つのブロックが不要である。従って、それら錘およびブロックを移動する必要がないから、移動する際のエネルギー効率を向上して、遮水部材34を構築する際のエネルギー効率を向上することができる。
【0063】
なお、実施の形態1には、底面が矩形状を成し、且つ上下方向に直交する断面が矩形状を成す締固部材15を備える遮水部材構築装置10を用いて説明した。しかし、この発明はそれに限られず、例えば底面が円形状を成し、且つ上下方向に直交する断面が円形状を成す締固部材15を備える遮水部材構築装置10を用いても同様の作用効果を奏することができる。
【0064】
さらに、実施の形態1には、空気によって締固部材15を揺動する駆動手段16を備える遮水部材構築装置60を用いて説明した。しかし、この発明はそれに限られず、例えば油によって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えるものでも良い。もちろん、この発明は空気または油によって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えるものに限られず、ガソリンを燃焼させることによって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えても良いし、電気を用いることによって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えても良い。
【0065】
また、実施の形態1には、低レベル放射性廃棄物処分場を構築する際に使用する遮水部材構築装置10を用いて説明した。しかし、この発明はそれに限られず、例えば高レベル放射性廃棄物処分場を構築する際に使用する遮水部材構築装置にも適用することができ、且つ産業廃棄物処分場を構築する際に使用する遮水部材構築装置にも適用することができる。
【0066】
[実施の形態2]
図16は、本発明にかかる実施の形態2の遮水部材構築装置を示したものである。図16に示す遮水部材構築装置60において、図1〜図3に示した遮水部材構築装置10と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
この遮水部材構築装置60は、締固ユニット(ランマー)11と支持手段20と土壌材撒出手段61と土壌材投入手段62とを備えている。
【0068】
上記締固ユニット11が備える締固部材15において、側部15a´は、対向する平らな側部15bに沿って形成してある。
【0069】
上記支持手段20において、側部21a´は、その下部の位置が、他の3つの側部21b,21c,21dの下部の位置と同一となるように配置してある。よって、遮水部材構築装置60を、例えば水平な地面の上に載置した場合には、側部21a´と地面との間に開口が形成されることがない。
【0070】
土壌材撒出手段61は、筒部21の外方であって、且つ図16中、筒部21の側部21a´の左側に取り付けてある。この土壌材撒出手段61は、天部61aに蓋がなく、且つ底部61bに蓋がある中空の四角錘台状に形成してある。そのような土壌材撒出手段61の底部61bは、側部21a´の下部よりも下方に突出する態様で形成してある。また、土壌材撒出手段61の下部であって、底部61bと、上記筒部21の側部21a´との間には、開口63を設けてある。
【0071】
このような土壌材撒出手段61は、土壌材投入手段62から投入された粘土系土壌材40を貯蔵し、且つ後述するように遮水部材構築装置60の移動に伴って、開口63から粘土系土壌材40を一定の厚さで撒き出すものである。この土壌材撒出手段61は、筒部21に取り付け、締固部材15の揺動による振動エネルギー、および駆動手段16の揺動による振動エネルギーを利用することによって、天部61aに投入された粘土系土壌材40を底部61bまで搬送することができる。
【0072】
土壌材投入手段62は、上記土壌材撒出手段61に粘土系土壌材40を投入するものであって、支持プレート62aと振動伝達部材62bとプレートフィーダ62cとを備えている。そのような土壌材投入手段62は、図16中、支持プレート62aの一端を土壌材撒出手段61の左上部に取り付けてある。
【0073】
支持プレート62aは、プレートフィーダ62cの上に所定量の粘土系土壌材40を載置することができるよう一定の面積を有する態様で形成してある。
【0074】
振動伝達部材62bは、筒部21、土壌材撒出手段61、および支持プレート62aを介して、締固部材15の揺動による振動エネルギー、および駆動手段16の揺動による振動エネルギーをプレートフィーダ62cに伝達するものであって、上記支持プレート62aの上部に取り付けてある。
【0075】
プレートフィーダ62cは、その上に所定量の粘土系土壌材40を載置することができるよう一定の面積を有する態様で、且つ、一端が土壌材撒出手段61の底部61bのほぼ上方まで突出する態様で形成してあり、振動伝達部材62bを介して支持プレート62aの上方に取り付けてある。
【0076】
そのようなプレートフィーダ62cの上部の縁には、粘土系土壌材40がこぼれ出ることを防止するため、土壌材撒出手段61の上方領域を除いた個所に枠62caを設けてある。
【0077】
そのようなプレートフィーダ62cは、バケットまたはベルトコンベア等の土壌材供給手段によって供給された粘土系土壌材40を、締固部材15の揺動による振動エネルギー、および駆動手段16の揺動による振動エネルギーを利用することによって土壌材撒出手段61の内部へ投入するものである。
【0078】
次に、このような構成を有する遮水部材構築装置60を用い、例えば上記と同様に、トンネル30の内部に設けたコンクリート部材33の底部33cの上に遮水部材34を構築する場合を説明する。この説明では、図17に示すように、プレートフィーダ62cの上に粘土系土壌材40を載置してあり、且つ土壌材撒出手段61の内部に粘土系土壌材40を貯蔵しているものとして説明する。
【0079】
先ず、コンクリート部材33の底部33cの上に、遮水部材構築装置60を載置する。次に、土壌材撒出手段61を取り付けた側部21a´を前方とし、且つ支持ローラ23を取り付けた側部21bを後方として、図17中、遮水部材構築装置60を左方向に移動させる。この移動の際、遮水部材構築装置60は、土壌材撒出手段61の開口63から粘土系土壌材40を一定の厚さに撒き出す。そして、一定の厚さに撒き出した粘土系土壌材40の上に、側部21a,21b,21c,21dと支持ローラ23とが載置されると、撒き出した粘土系土壌材40の表面が基準面となり、側部21a,21b,21c,21dと支持ローラ23とによって、揺動軸Xは、基準面に対して直交する方向に配置されることとなる。
【0080】
この状態とした後、不図示のコンプレッサから駆動手段16に空気を供給して、上記と同様に締固部材15で粘土系土壌材40を繰り返し突き、図18に示すように、粘土系土壌材40を締め固めて遮水部34aを形成する。
【0081】
その後、締固部材15の揺動による振動エネルギー、および駆動手段16の揺動による振動エネルギーによって、プレートフィーダ62cの上から土壌材撒出手段61の内部に粘土系土壌材40を投入しながら、遮水部材構築装置60を移動して、帯状の遮水部34aを形成する。その後、帯状の遮水部34aの形成を繰り返して、上記と同様に、遮水層を形成し、その後、遮水部材34を形成する。
【0082】
実施の形態2にかかる遮水部材構築装置60によれば、揺動させながら締固部材15を基準面に沿って移動する場合にも、揺動軸Xを基準面と直交する方向に沿う態様で締固部材15を支持する支持手段20を設けたので、揺動軸Xを変動させないように操作しつつ遮水部材34を構築する必要がないから、作業効率を向上することができる。しかも、締固部材15を基準面と直交する揺動軸Xに沿って揺動し、揺動する締固部材15によって粘土系土壌材40を突き、粘土系土壌材40を締め固めて遮水部材34を構築することができるので、粘土系土壌材40を締め固める錘、およびその錘を落下させた際に移動することがない重量の4つのブロックが不要である。従って、それら錘およびブロックを移動する必要がないから、移動する際のエネルギー効率を向上して、遮水部材34を構築する際のエネルギー効率を向上することができる。
【0083】
加えて、締固部材15および駆動手段16を揺動することで粘土系土壌材40を土壌材撒出手段61に投入する土壌材投入手段62を備えたので、エネルギー効率を一層向上することができる。
【0084】
なお、実施の形態2には、底面が矩形状を成し、且つ上下方向での断面が矩形状を成す締固部材15を備える遮水部材構築装置60を用いて説明した。しかし、この発明はそれに限られず、例えば底面が円形状を成し、且つ上下方向での断面が円形状を成す締固部材15を備える遮水部材構築装置を用いても同様の作用効果を奏することができる。
【0085】
さらに、実施の形態2には、空気によって締固部材15を揺動する駆動手段16を備える遮水部材構築装置60を用いて説明した。しかし、この発明はそれに限られず、例えば油によって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えるものでも良い。もちろん、この発明は空気または油によって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えるものに限られず、ガソリンを燃焼させることによって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えても良いし、電気を用いることによって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えても良い。
【0086】
また、実施の形態2には、締固部材15の揺動による振動エネルギー、および駆動手段16の揺動による振動エネルギーのみによって、プレートフィーダ62cの上から土壌材撒出手段61の内部に粘土系土壌材40を投入するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、土壌材撒出手段61に粘土系土壌材40を投入することを補助するため、例えば電動式のバイブレータを備えるようにしても良い。
【0087】
さらに、実施の形態2には、底部61bに蓋を備える土壌材撒出手段61を用いて説明した。しかしこの発明はそれに限られず、底部61bに蓋を備えない土壌材撒出手段を用いても粘土系土壌材40を一定の厚さに撒き出すことができる。
【0088】
[実施の形態3]
図19は、本発明にかかる実施の形態3の遮水部材構築装置70を示したものである。図19に示す遮水部材構築装置70において、図1〜図3に示した遮水部材構築装置10、または図16に示した遮水部材構築装置60と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0089】
この遮水部材構築装置70は、締固ユニット(ランマー)11と支持手段20と土壌材撒出手段61とを、複数(この例では5つずつ)備えているとともに、第2支持手段71(支持手段)と走行手段72とをひとつずつ備えている。
【0090】
第2支持手段71は、締固ユニット11および支持手段20を支持するもので、第1保持板71aと第2保持板71bと保持プレート71cとを備えている。
【0091】
第1保持板71aは、列状に配置してある支持手段20を、揺動軸Xが同一方向に沿う態様で保持するものである。
【0092】
第2保持板71bは、第1保持板71aと保持プレート71cとを連結するものである。保持プレート71cは、傾動可能な態様で走行手段72に取り付けてある。
【0093】
走行手段72は、上記複数の締固ユニット11、支持手段20、および土壌材撒出手段61を同時に移動させるものである。
【0094】
次に、このような構成を有する遮水部材構築装置70を用い、例えば上記と同様に、トンネル30の内部に設けたコンクリート部材33の底部33cの上に遮水部材34を構築する場合を説明する。
【0095】
先ず、コンクリート部材33の底部33cの上に、遮水部材構築装置70を載置する。次に、各揺動軸Xがそれぞれコンクリート部材33の底部33cの表面(基準面)に対して直交するよう第2支持手段71の保持プレート71cを傾動する。そして、保持プレート71cをその状態で維持する。
【0096】
次いで、自走式の土壌材供給手段73で粘土系土壌材40を土壌材撒出手段61に供給しながら、土壌材撒出手段61を取り付けた側部21a´を前方とし、且つ支持ローラ23を取り付けた側部21bを後方として、図20中、遮水部材構築装置70を左斜下方向に移動させる。
【0097】
遮水部材構築装置70を移動させると、筒部21の下方の開口22によって粘土系土壌材40が一定の厚さで撒き出される。
【0098】
この状態とした後、不図示のコンプレッサから各駆動手段16にそれぞれ空気を供給して、上記と同様に締固部材15で粘土系土壌材40を繰り返し突き、粘土系土壌材40を締め固めて遮水部を形成する。
【0099】
そして、締固部材15を支持軸14に沿って揺動させながら遮水部材構築装置70をコンクリート部材33の底部33cの表面に沿って移動して、帯状の遮水部を形成する。その後、帯状の遮水部の形成を繰り返して、上記と同様に、遮水層を形成し、その後、遮水部材34を形成する。
【0100】
実施の形態3にかかる遮水部材構築装置70によれば、揺動させながら締固部材15を基準面に沿って移動する場合にも、揺動軸Xを基準面と直交する方向に沿う態様で締固部材15を支持する第2支持手段71を設けたので、揺動軸Xを変動させないように操作しつつ遮水部材34を構築する必要がないから、作業効率を向上することができる。しかも、締固部材15を基準面と直交する揺動軸Xに沿って揺動し、揺動する締固部材15によって粘土系土壌材40を突き、粘土系土壌材40を締め固めて遮水部材34を構築することができるので、粘土系土壌材40を締め固める錘、およびその錘を落下させた際に移動することがない重量の4つのブロックが不要である。従って、それら錘およびブロックを移動する必要がないから、移動する際のエネルギー効率を向上して、遮水部材34を構築する際のエネルギー効率を向上することができる。
【0101】
加えて、締固部材15を複数備えているので、一度に形成できる遮水部34aの面積を広くすることができるから、一層作業効率を向上することができる。
【0102】
なお、実施の形態3には、底面が矩形状を成し、且つ上下方向での断面が矩形状を成す締固部材15を備える遮水部材構築装置70を用いて説明した。しかし、この発明はそれに限られず、例えば底面が円形状を成し、且つ上下方向での断面が円形状を成す締固部材15を備える遮水部材構築装置70を用いても同様の作用効果を奏することができる。
【0103】
さらに、実施の形態3には、空気によって締固部材15を揺動する駆動手段16を備える遮水部材構築装置70を用いて説明した。しかし、この発明はそれに限られず、例えば油によって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えるものでも良い。もちろん、この発明は空気または油によって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えるものに限られず、ガソリンを燃焼させることによって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えても良いし、電気を用いることによって締固部材15を揺動させる駆動手段を備えても良い。
【0104】
また、実施の形態3には、移動方向と直交する方向に沿って締固部材15を5つ列状に配置するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、2つ以上の複数であれば、上記効果を奏することができる。
【0105】
さらに、実施の形態3には、支持手段20を列状に配置するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、例えば支持手段20を千鳥状に配置しても良いし、支持手段20を2列に配置しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる遮水部材構築装置を示す斜視図である。
【図2】図1における矢視A−Aでの断面図である。
【図3】図1における矢視B−Bでの断面図である。
【図4】図1に示す遮水部材構築装置が備える第1案内ローラを示す斜視図である。
【図5】図1に示す遮水部材構築装置が備える第2案内ローラを示す斜視図である。
【図6】図1に示す遮水部材構築装置によって遮水部材を構築するトンネルの正面図である。
【図7】図1に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【図8−1】図1に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【図8−2】図1に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【図8−3】図1に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【図8−4】図1に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【図9】図1に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【図10】図1に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【図11】図1に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【図12】図1に示す遮水部材構築装置によって構築した遮水部材の底部を示す説明図である。
【図13】図1に示す遮水部材構築装置によって遮水部材の側部を構築する場合を示す説明図である。
【図14】図1に示す遮水部材構築装置によって構築した遮水部材の側部を示す説明図である。
【図15】図14に示す遮水部材の底部の上に廃棄体パッケージを載置した場合を示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態2にかかる遮水部材構築装置を示す断面図である。
【図17】図16に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【図18】図16に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態3にかかる遮水部材構築装置を示す斜視図である。
【図20】図19に示した遮水部材構築装置で遮水部材を構築している場合を示す説明図である。
【符号の説明】
【0107】
15 締固部材
20 支持手段
21 筒部
27 第2案内ローラ(案内ローラ)
32 埋戻材
33 コンクリート部材
33a 側部(コンクリート部材)
33b 側部(コンクリート部材)
33c 底部(コンクリート部材)
34 遮水部材
34A 底部(遮水部材)
34B 側部(遮水部材)
34C 側部(遮水部材)
40 粘土系土壌材
61 土壌材撒出手段
62 土壌材投入手段
71 第2支持手段(支持手段)
X 揺動軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
締固部材を基準面に対して直交する揺動軸に沿って揺動し、揺動する締固部材によって粘土系土壌材を突き、前記粘土系土壌材を締め固めて遮水部材を構築する遮水部材構築装置において、
揺動させながら前記締固部材を基準面に沿って移動する場合にも、前記揺動軸を基準面と直交する方向に沿う態様で前記締固部材を支持する支持手段を設けたことを特徴とする遮水部材構築装置。
【請求項2】
前記支持手段が、前記締固部材の周囲を覆う筒部を備えて成り、
前記筒部と前記締固部材との間に、前記締固部材の揺動を案内する複数の案内ローラを設けたことを特徴とする請求項1に記載の遮水部材構築装置。
【請求項3】
前記粘土系土壌材を撒く土壌材撒出手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の遮水部材構築装置。
【請求項4】
前記締固部材を揺動することで前記粘土系土壌材を前記土壌材撒出手段に投入する土壌材投入手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の遮水部材構築装置。
【請求項5】
前記締固部材を複数備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の遮水部材構築装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一つに記載の遮水部材構築装置を用いて、遮水部材を構築することを特徴とする遮水部材構築工法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図8−4】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−98284(P2007−98284A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−291576(P2005−291576)
【出願日】平成17年10月4日(2005.10.4)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【Fターム(参考)】