説明

遮蔽構造

【課題】低レベル放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクの上面において、放射線を遮蔽する遮蔽板を支持するための支持構造物を短時間で組み立てることができ、したがって、作業員の被曝量を低減することのできる遮蔽構造を提供する。
【解決手段】第一の遮蔽板a1及び第二の遮蔽板b1を支持する支持構造物は、貯蔵タンクT1,T2の上面中央部に載置される中央部材1と、その中央部材1に接続される第一取付棒3を有する複数の基礎部材2と、隣接する基礎部材2,2間に接続される第二取付棒5を有する複数の連結材4と、各第一取付棒3及び第二取付棒5に挿入されて立設される複数本の立設棒6と、基礎部材2と立設棒6とを連結するサポート部材7と、隣接する立設棒6の間に架け渡されて固定される複数本の横棒8とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクの近傍に布設されたパイプ等の設備を点検補修する際に用いられる遮蔽構造に関する。
【背景技術】
【0002】
原子力発電所の施設内には、低レベル放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクが設置されている。この貯蔵タンクは、床面、天井及び周囲側壁が分厚いコンクリート壁によって構成された室内に設置されていて、室外への放射線の漏出が防止されている。また、外部から放射性廃棄物等を送出して貯蔵タンクに貯留する場合、その貯蔵タンクを収容している室には、その貯蔵タンクに放射性廃棄物を供給するための配管や弁等の設備が布設されている。通常、これら配管や弁等の設備は、貯蔵タンクとの関係等から床面から所定高さの室内の側壁に沿って敷設されている。
【0003】
上記配管や弁等の設備は、定期的に点検され、必要に応じて修理や交換される。この点検補修は、係員が室内に入って行われるので、係員の被曝量を可能な限り少なくするために、点検補修に先立って被点検設備と係員との間に放射線の遮蔽効果に優れている鉛板からなる遮蔽板が設置される。この遮蔽板の設置は、貯蔵タンクの部分にも設けられる。従来の貯蔵タンク部分の遮蔽板の設置は、貯蔵タンクの上部に支持構造物を溶接し、その溶接した支持構造物に遮蔽板を支持させたり、あるいは支持構造物を貯蔵タンクの周囲に組み立て、その組み立てられた支持構造物に遮蔽板を支持させるようにしている。
【特許文献1】特開昭61−187699号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の貯蔵タンク部分の遮蔽板の設置は、溶接作業を必要としたり、あるいは、貯蔵タンクの周囲に支持構造物の組立作業を必要とするので、作業時間が長くなりやすく、被曝量が多くなるという問題点があり、より作業時間を短縮することのできる遮蔽構造の実現が待望されている。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、遮蔽板を支持するための支持構造物を短時間で効率良く組み立てることのできる遮蔽構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクの上面中央部に載置される中央部材と、中央部材から放射状に貯蔵タンクの周縁部まで伸び、かつ、互いに所定の間隔を保って貯蔵タンクの上面に載置される複数の基礎部材と、各基礎部材の貯蔵タンクの周縁部に位置する箇所に設けられ、かつ、上方に突出して設けられる第一取付棒と、隣接する第一取付棒に挿入される開孔を両端側にそれぞれ有し、かつ、中間部に互いに所定の間隔を保って上方に突出した複数本の第二取付棒を有する複数の連結材と、各第一取付棒に挿入されて立設される複数本の立設棒と、各基礎部材の中間部と各立設棒の中間部とを連結するサポート部材と、隣接する立設棒の上部間に架け渡されて固定される複数本の横棒と、上端側が横棒に係止され、下端側が貯蔵タンクの上面位置に達するように設けられる放射線を遮蔽する複数の第一の遮蔽板と、開孔を第一取付棒又は第二取付棒に挿入して上端側が支持され、下端側が貯蔵タンクの側面に沿って下方へ所定長さ垂下するように設けられる放射線を遮蔽する複数の第二の遮蔽板とを具備する、という手段を採用する。
【0007】
第2の解決手段として、上記第1の手段において、第一の遮蔽板は横棒にフックを用いて取り付けられる、という手段を採用する。
【0008】
第3の解決手段として、上記第1または第2の手段において、第一の遮蔽板は折り畳み可能に構成されている、という手段を採用する。
【0009】
第4の解決手段として、上記第1または第2の手段において、第二の遮蔽板は折り畳み可能に構成されている、という手段を採用する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第一の遮蔽板及び第二の遮蔽板を支持する支持構造物が、貯蔵タンクの上面中央部に載置される中央部材と、その中央部材に接続される第一取付棒を有する複数の基礎部材と、隣接する基礎部材間に接続される第二取付棒を有する複数の連結材と、各第一取付棒及び第二取付棒に挿入されて立設される複数本の立設棒と、基礎部材と立設棒とを連結するサポート部材と、隣接する立設棒の間に架け渡されて固定される複数本の横棒とからなるので、放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクの上面において極めて短時間で組み立てることができる。したがって、作業員の被曝量を低減することができる。
また、第一の遮蔽板にフックを設けたときは、第一の遮蔽板を横棒に容易に取り付けることができ、さらに、第一の遮蔽板及び第二の遮蔽板を折り畳み可能に構成したときは、搬入や保管が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る遮蔽構造の平面図、また図2は側面図である。なお、本遮蔽構造は、原子力発電所において低レベル放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクの放射線を遮蔽するためのものである。
【0012】
これら各図において、符号T1,T2は、低レベル放射性廃棄物を貯蔵する鋼製の貯蔵タンクであって、1mを越えるような分厚いコンクリートの壁Cによって密閉状に構築されたタンク室R内に所定の間隔を保って並設されている。また、符号Eは、出入口であって、タンク室R内に係員や作業員等の人の出入り及び後述する各部材の出し入れに利用されるもので、最小限の大きさの開口に形成されている。この出入口Eは、タンク室R内において、貯蔵タンクT1,T2と同じ高さのコンクリートによって遮られている。したがって、タンク室R外に放射線が漏出することはない。なお、図2における2点鎖線で示されるEは、図面の手前の壁Cに出入口が設けられていることを示している。
【0013】
貯蔵タンクT1,T2は、原子力発電所の水の浄化に使用された粉末イオン交換樹脂の廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクとして用いられている。これら貯蔵タンクT1,T2には、使用済みの粉末イオン交換樹脂が図示しない配管を介して水を含むスラリー状で受け入れられるように構成されている。
【0014】
したがって、これら貯蔵タンクT1,T2内では、下部部分に粉末イオン交換樹脂が沈積し、その上に水の層が形成されている。このため、貯蔵タンクT1,T2から放射される放射線は、形成された水の層が放射線を減衰させる(『遮へい』等)ため、貯蔵タンクT1,T2の上方に関しては減少する性質を有している。
なお、図示しないが、タンク室R内の側壁のうち、貯蔵タンクT1,T2の上面位置と対向する付近には、点検補修の対象となる配管や弁等の設備が配設されている。
【0015】
符号B,Bは、貯蔵タンクT1,T2の上部に設けられた足場部材、Fは、タンク室Rに設けられた枠体であり、これらは本遮蔽構造の組み立てや取り外しに利用されるとともに、パイプ等の設備を点検補修する際に利用される。これら各部材は、本遮蔽構造に直接関係しないので、これ以上の説明は省略する。
【0016】
符号aは、貯蔵タンクT1,T2の上面より上方にそれぞれ設けられる上部遮蔽部であり、符号bは、貯蔵タンクT1,T2の上面より下方にそれぞれ設けられる下部遮蔽部である。貯蔵タンクT1,T2にそれぞれ設けられる上部遮蔽部a及び下部遮蔽部bは、同一構成であるので、以下では貯蔵タンクT1に設けられる上部遮蔽部a及び下部遮蔽部bを用いて説明する。
【0017】
図3は、上記図1のA−A線拡大断面図である。また、図4(a)は第一の遮蔽板の斜視図、図4(b)は第二の遮蔽板の斜視図、さらに図5は、上記図3における左拡大側面図である。これら各図を参照して、上述した上部遮蔽部a及び下部遮蔽部bについて説明する。
【0018】
中央部材1は、ドーナツ状に形成された鋼製の扁平な板材からなり、貯蔵タンクT1の上面中央部に載置されている。この中央部材1の周辺部からは、放射状に貯蔵タンクT1の周縁部まで伸び、かつ、互いに所定の等間隔を保って貯蔵タンクT1の上面に載置される複数の基礎部材2が設けられている。基礎部材2は、長尺の鋼製の板材からなり、この基礎部材2は、貯蔵タンクT1の周縁部で直角に下方に屈曲しているとともに、中央部材1側で直角に上方に屈曲している。
【0019】
各基礎部材2の中央部材1側の端部とその中央部材1との間は、ねじ棒とそのねじ棒に螺合される手回し可能なナットとからなる間隔調節機構2aを介して接続されている。したがって、基礎部材2は、間隔調節機構2aを調節することにより、基礎部材2を貯蔵タンクT1の上面に遊動させることなく固定することができる。
【0020】
第一取付棒3は、鋼製の棒材からなり、基礎部材2の貯蔵タンクT1の周縁部に当る部分の上部、すなわち、基礎部材2の直角に下方に屈曲している部分から少し内側に入った部分の上部に、上方に所定長さ突出して設けられている。この第一取付棒3と基礎部材2との接続は、溶接により予め固定されている。
【0021】
連結材4は、隣接する第一取付棒3,3に挿入される開孔を両端側にそれぞれ有する長尺の鋼製の板材からなり、中間部に互いに所定の等間隔を保って上方に突出した複数本(図示の例では3本)の鋼製の棒材からなる第二取付棒5を有している。この連結材4と第二取付棒5との接続は、溶接により予め固定されている。
【0022】
立設棒6は、基礎部材2に設けられている第一取付棒3に容易に挿入,抜き出しができる内径を有する鋼製のパイプ材からなり、所定の長さを有している。この長さは、上部遮蔽部aの遮蔽高さによって決められている。
【0023】
サポート部材7は、基礎部材2の略中間部と立設棒6の略中間部とを連結するように設けられていて、立設棒6を略垂直状に安定して固定できるように設けられている。このサポート部材7は、鋼製の所定長さのパイプ材からなり、その両端側の内径には雌ねじが設けられている。また、基礎部材2の略中間部には、サポート部材7に設けられている雌ねじに螺合できる棒ねじを備えた連結部6aが設けられているとともに、立設棒6の略中間部には、サポート部材7に設けられている雌ねじに螺合できる棒ねじを備えた連結部2bが設けられている。したがって、これら連結部6a,2bを調節することにより立設棒6を容易に垂直状に立設することができる。
【0024】
横棒8は、鋼製のパイプ材からなり、隣接する立設棒6,6の上部間に架け渡され、U字金具9で固定されるように構成されている。したがって、各立設棒6,6…は、横棒8で互いに固定され、立設棒6,6…全体の立設状態は堅固なものとなる。
【0025】
第一の遮蔽板a1は、上部遮蔽部aを構成する部材に当り、図4(a)に示されるように、縦長の所定厚さの長方形を呈している。そして、その上部の両側にはフック10をそれぞれ有していて、これらフック10,10を横棒8に係止できるように構成されている。この第一の遮蔽板a1は、その縦の長さは、上部遮蔽部aの遮蔽高さとなるように決められ、また、その横の長さは、複数個(図示の例では4個)の第一の遮蔽板a1で隣接する立設棒6,6間に間断なく布設できるように決められている。また、この第一の遮蔽板a1は、キャンパス袋に略正方形の鉛板材を複数枚(図示の例では3枚)縦方向に並べて挿入し、各板材間で折り曲げ可能にし、保管及び運搬が容易になるように工夫されている。この第一の遮蔽板a1は、隣接する立設棒6,6間に一枚の鉛板材で構成することも可能であるが、保管及び運搬等の面から上述のように複数枚の鉛板材で構成することが好ましい。
【0026】
第二の遮蔽板b1は、下部遮蔽部bを構成する部材に当り、図4の(b)に示されるように、縦長の所定厚さの長方形を呈している。そして、その上部の中央部には所定の大きさの開孔11を有していて、この開孔11を第一取付棒3または第二取付棒5に挿入して係止できるように構成されている。
【0027】
この第二の遮蔽板b1は、その縦の長さは、下部遮蔽部bの遮蔽高さとなるように決められ、また、その横の長さは、複数個(図示の例では4個)の第二の遮蔽板b1で隣接する立設棒6,6間に間断なく布設できるように決められている。また、この第二の遮蔽板b1は、キャンパス袋に略正方形の鉛板材を複数枚(図示の例では4枚)縦方向に並べて挿入し、各板材間で折り曲げ可能にし、2枚目以下の板材が貯蔵タンクT1の壁面に沿えるように、さらに、保管及び運搬が容易になるように工夫されている。この第二の遮蔽板b1は、隣接する立設棒6,6間に上部がL字状の一枚の鉛板材で構成することも可能であるが、保管及び運搬等の面から上述のように複数枚の鉛板材で構成することが好ましい。
【0028】
上記構成からなる遮蔽構造は、先ず、貯蔵タンクT1の上面中央部に中央部材1が載置される。そして、その中央部材1に放射状に等間隔に第一取付棒3を有する複数の基礎部材2が間隔調節機構2aを介して接続される。その後、基礎部材2の略中間部と立設棒6の略中間部とがサポート部材7で連結され、立設棒6が略垂直状に調整される。
なお、この基礎部材2は、足場部材Bが設置される箇所及びマンホールが設置されていて基礎部材2を載置できない箇所は省略される。しかし、この省略箇所の立設棒6は、隣接する立設棒6に固定されている横棒8で支持されるので問題がない。
【0029】
さらに、第二取付棒5を有する連結材4は、隣接する基礎部材2,2間に接続される。各第一取付棒3及び第二取付棒5には、第二の遮蔽板b1の開孔11が挿入されて下部遮蔽部bが完成される。その後、各第一取付棒3には、立設棒6が挿入されて立設される。立設棒6が立設されたのち、隣接する立設棒6の間には、U字金具9を用いて横棒8が固定される。この固定された横棒8に第一の遮蔽板a1が係止されて上部遮蔽部aが完成される。
なお、このようにして組み立てられた遮蔽構造は、点検補修作業の後、組み立てられた順序と逆の手順で分解され、タンク室R外に搬出される。
【0030】
ここで、上述の例では、貯蔵タンクT1に貯蔵される放射性廃棄物がスラリー状の粉末イオン交換樹脂で、貯蔵タンクT1内の上層に水の層が形成され、その水の層が放射線を減衰させる(『遮へい』等)ので、貯蔵タンクT1の上面に遮蔽材の布設を必要としていないが、貯蔵タンクの上面における線量当量によって、その貯蔵タンクの上面にも遮蔽材が布設される。
また、貯蔵タンクT1に組み立てられる遮蔽構造を中心に説明したが、貯蔵タンクT2の遮蔽構造もこの貯蔵タンクT1と同様にして組み立てられる。
【0031】
このような遮蔽構造によれば、貯蔵タンクT1,T2の上面において、第一の遮蔽板a1及び第二の遮蔽板b1を支持する支持構造物を効率良く短時間で組み立てることができると共に効率良く短時間で分解することができるので、作業員の被曝量を少なくすることができる。
【0032】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)各基礎部材2は、ドーナツ状の一枚の板材からなる中央部材1を用いて固定したが、各基礎部材2の固定を吸盤を用いてもよく、あるいは、各基礎部材2を磁石を利用して固定してもよい。したがって、本発明の中央部材には、基礎部材を貯蔵タンク上面に固定する吸盤や磁石等の各種固定手段を含んでいる。
(2)上記実施形態は、原子力発電所において低レベル放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクの放射線を遮蔽する遮蔽構造に関するものであるが、本発明は、このような貯蔵タンク以外の対象物の放射線の遮蔽にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に係る遮蔽構造を適用した貯蔵タンクの平面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る遮蔽構造を適用した貯蔵タンクの側面図である。
【図3】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図4】本発明の一実施形態における第一の遮蔽板の斜視図(a)及び第二の遮蔽板の斜視図(b)である。
【図5】図3の左拡大側面図に相当する一組の支持棒部分の説明図である。
【符号の説明】
【0034】
1…中央部材、2…基礎部材、3…第一取付棒、4…連結材、5…第二取付棒、6…立設棒、7…サポート部材、8…横棒、9…U字金具、10…フック、11…開孔、
a…上部遮蔽部、a1…第一の遮蔽板、b…下部遮蔽部、b1…第二の遮蔽板、T1,T2…貯蔵タンク、R…タンク室、C…壁、E…出入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクの上面中央部に載置される中央部材と、
前記中央部材から放射状に前記貯蔵タンクの周縁部まで伸び、かつ、互いに所定の間隔を保って前記貯蔵タンクの上面に載置される複数の基礎部材と、
前記各基礎部材の前記貯蔵タンクの周縁部に位置する箇所に設けられ、かつ、上方に突出して設けられる第一取付棒と、
隣接する前記第一取付棒に挿入される開孔を両端側にそれぞれ有し、かつ、中間部に互いに所定の間隔を保って上方に突出した複数本の第二取付棒を有する複数の連結材と、
前記各第一取付棒に挿入されて立設される複数本の立設棒と、
前記各基礎部材の中間部と前記各立設棒の中間部とを連結するサポート部材と、
隣接する前記立設棒の上部間に架け渡されて固定される複数本の横棒と、
上端側が前記横棒に係止され、下端側が前記貯蔵タンクの上面位置に達するように設けられる放射線を遮蔽する複数の第一の遮蔽板と、
開孔を前記第一取付棒又は第二取付棒に挿入して上端側が支持され、下端側が前記貯蔵タンクの側面に沿って下方へ所定長さ垂下するように設けられる放射線を遮蔽する複数の第二の遮蔽板と
を具備することを特徴とする遮蔽構造。
【請求項2】
前記第一の遮蔽板は、前記横棒にフックを用いて取り付けられることを特徴とする請求項1記載の遮蔽構造。
【請求項3】
前記第一の遮蔽板は、折り畳み可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の遮蔽構造。
【請求項4】
前記第二の遮蔽板は、折り畳み可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の遮蔽構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−243989(P2009−243989A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−89025(P2008−89025)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)