説明

遮音構造躯体

【課題】女性や子供などの声である高音域の空気伝搬音の振動エネルギーによる中空スラブの共振現象、際根太の振動および側路伝搬音を防ぐとともに、この振動エネルギーを吸収する床下地材を設置することにより遮音性能を高める遮音構造躯体を提供することである。
【解決手段】遮音構造躯体1は、鉄筋コンクリート構造物における中空スラブ4の上面に発泡樹脂製の床下地材5が連続的に設置され、これらの床下地材5の上面に仕上げ板26が敷設されてなり、前記中空スラブ4内には、上下に貫通した平面直線状の貫通孔18を形成するように複数の分割片19が連結材20で連結された軽量埋込材3が埋設されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は遮音構造躯体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄筋コンクリート造の集合住宅における二重床は、図15に示すように、下面に空隙部48が形成された軽量埋込材49が埋設された中空スラブ50の上面に置き床、すなわち際根太51を基準レベルとした床板52を支持脚53で支持したものとなっている。この床構造54は、支持脚53が防振ゴム55を介して中空スラブ50の上面に設置されて床衝撃音を低減している。また、その他の床構造としては、例えば特開平10−331401号公報の発明が知られている。
【特許文献1】特開平10−331401号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記の床構造は、女性や子供などの声である高音域の空気伝搬音の振動エネルギーが支持脚の防振ゴムでは吸収されずに、床板と中空スラブとの間に形成された空間および中空スラブを振動させる、いわゆる太鼓現象が発生するため遮音性能が悪いという問題があった。また床板の基準レベルである際根太も高音域の空気伝搬音の振動エネルギーで振動してしまうという問題があった。また壁やその他を通じて伝わる側路伝搬音も上記の床構造では防ぐことができないという問題があった。さらに中空スラブの共振現象を防ぐために、壁際の軽量埋込材を抜いて、この部分には設置しない施工をしているため施工が非常に煩雑であった。
【0004】
本願発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、女性や子供などの声である高音域の空気伝搬音の振動エネルギーによる中空スラブの共振現象、際根太の振動および側路伝搬音を防ぐとともに、この振動エネルギーを吸収する床下地材を設置することにより遮音性能を高める遮音構造躯体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するための遮音構造躯体は、鉄筋コンクリート構造物における中空スラブの上面に発泡樹脂製の床下地材が連続的に設置され、これらの床下地材の上面に仕上げ板が敷設されてなり、前記中空スラブ内には、上下に貫通した平面直線状の貫通孔を形成するように複数の分割片が連結材で連結された軽量埋込材が埋設されたことを特徴とする。また壁際に設置された床下地材の壁側における桟木は、端部または端部から僅かに離れた位置に設置されたことを含む。また床下地材の桟木と直交方向の壁際には、床下地材との間に補強用床下地材が壁に沿って設置され、該補強用床下地材の上面には桟木が壁に沿って設置されたことを含む。また床下地材は不陸調整材、増打モルタルまたは接着剤によって中空スラブの上面に設置されたことを含む。また床下地材は上部が低発泡の高密度部と、下部が高発泡の低密度部とからなることを含む。また仕上げ板は面密度が9kg/m以上の制振面材を介して設置されたことを含む。また壁の内面と中空スラブ下面との少なくとも一方に発泡樹脂製の断熱板が貼り付けられたことを含むものである。
【発明の効果】
【0006】
軽量埋込材における連結材で連結された分割片間にコンクリートが打設されて上部シェルと下部シェルとが接合されるので、これらが高音域の空気伝搬音の振動エネルギーによって共振する太鼓現象を防ぐことができるとともに、この振動エネルギーも床下地材によって吸収することができるので遮音性能を高めることができる。また床下地材の壁側における桟木は、端部または端部から僅かに離れた位置に設置されたことにより、床下地材の壁際における端部の強度を増すことができ、際根太の代わりになる。また床下地材の桟木と直交方向の壁際には、床下地材との間に補強用床下地材が壁に沿って設置され、該補強用床下地材の上面には桟木が壁に沿って設置されたことにより、床下地材の桟木と直交方向の壁際における床下地材の端部を補強することができる。また床下地材は不陸調整材、増打モルタルまたは接着剤によって床レベルを均一にすることができる。また低発泡の高密度部と高発泡の低密度部とからなる床下地材は高音域の空気伝搬音の振動エネルギーの吸収率が高い。また高音域の空気伝搬音の振動エネルギーを制振面材で吸収して中空スラブに伝えないので遮音性能を高めることができる。また壁の内面に貼り付けた発泡樹脂製の断熱板により高音域の側路伝搬音の振動エネルギーを吸収するので、壁から床へ伝わる伝搬音を防ぐこともできる。また中空スラブの下面に貼り付けた発泡樹脂製の断熱板により高音域の空気伝搬音の振動エネルギーによる中空スラブの共振を防ぐことができる。また壁際における軽量埋込材を抜く必要がないため施工性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本願発明の遮音構造躯体(以下躯体という)の実施の形態について説明する。各実施の形態において同じ構成は同じ符号を付して説明するが、異なった構成は異なった符号を付して説明する。
【0008】
この躯体は、鉄筋コンクリート造の集合住宅の各住戸における中空スラブの上面に発泡樹脂製の床下地材が設置された床構成であり、この中空スラブに埋設された軽量埋込材によって高音域の空気伝搬音の振動エネルギーによる中空スラブの共振を防ぐとともに、床下地材によって上記の振動エネルギーを吸収して遮音性能を高めるものである。
【0009】
図1〜図4は第1の実施の形態の躯体1であり、この躯体1は床構造2が軽量埋込材3を埋設した中空スラブ4の上面に床下地材5が密接状に設置されて構成されている。この中空スラブ4は、長尺梁6と短尺梁7との間にプレキャストコンクリート板(以下PC板という)8を敷設してなる下床9上に、スラブ上端筋10が配筋され、かつトップコンクリート11が打設されて構築されている。
【0010】
このPC板8にはコンクリート板12の上面に長辺方向に沿ったトラス筋13が適宜間隔をもって配筋され、該トラス筋13の下部がコンクリート板12に埋設され、このコンクリート板12の上面から突出したトラス筋13の上部間に軽量埋込材3が設置されている。このトラス筋13は、三角形状に配置された一本の上弦筋14と二本の下弦筋15とが波形のラチス筋16で接合されたものであり、下弦筋15がコンクリート板12内の曲げ補強筋17に接合されている。
【0011】
軽量埋込材3は、図3および図4に示すように、ポリスチレン系樹脂やポリオレフイン系樹脂などの発泡樹脂体であり、上下に貫通した平面十字形の貫通孔18が形成されるように4つの分割片19、すなわち長辺と短辺に沿って分割した平面長方形の分割片19が連結材20で接続されて形成されている。これは1個の軽量埋込材3で、4つの分割片19をトラス筋13の上部間に設置できるものであり、各分割片19があたかも独立した軽量埋込材としてスラブ内に配設されているようなものである。また連結材20は断面菱形に形成されて、貫通孔18にトップコンクリート11が打設されやすいようになっている。
【0012】
この貫通孔18には、図2および図3に示すように、トップコンクリート11が打設されて上部シェル21と下部シェル22とを繋ぐ接合部23が形成され、この接合部23で一体となった上部シェル21と下部シェル22とが高音域の空気伝搬音の振動エネルギーで共振しなくなる。よって、軽量埋込材3は壁際にも設置することができるので施工性を高めることができる(従来のように壁際に軽量埋込材3を設置しないという施工ではなくなる)。
【0013】
また上記の軽量埋込材3は、一つの軽量埋込材が4分割されているが、これ以上またはこれ以下の分割数であってもよく、また連結材20の数や断面形状も上記のものに限定されない。
【0014】
また中空スラブ4の上面に不陸調整材24を介して密接状に設置された床下地材5は平面長方形に形成された熱可塑性発泡樹脂複合体であり、密度が8〜40g/lの高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、スチレン・ポリエチレン共重合体などのポリスチレン系樹脂やポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂からなっている。また床下地材5の上面には硬質熱可塑性発泡樹脂の桟木25が埋設され、これに仕上げ板26が釘打ちされている。
【0015】
この不陸調整材24はモルタルであり、適宜間隔ごとに多数設置された団子状のものが床下地材5で扁平に押し潰されて中空スラブ4との間を密実にしている。
【0016】
また床下地材5は際根太による振動を避けるため、際根太を設けずに設置されており、壁際の床下地材5を壁の内面27に突き当てずに少し離して、壁の内面27との間に僅かな間隙部28をもって設置されている。また床下地材上面の仕上げ板26の端部も壁の内面27に突き当てずに僅かに離して敷設され、これらの間隙部28が幅木29の軟質気密片30で塞がれている。また壁際における床下地材5の桟木25が長辺方向の端部から僅かに離れた位置、すなわち端部の近くに設置されて端部を補強している。この桟木25は床下地材5の長辺方向の端縁に沿って設けることもできる。また長辺方向の端縁および端部の近くに設けた桟木25は他の桟木よりも幅広に形成することによって床下地材5の端部を補強することもできる。
【0017】
また図5は第2の実施の形態の躯体31である。この躯体31は床下地材5が増打モルタル32を介して中空スラブ4上に設置されたものであり、これ以外は上記の第1の実施の形態の躯体1と同じ構成である。これは増打モルタル32が中空スラブ4の上面全面に打設され、床下地材5下面との間を密実にして空隙部を形成しないようにしているため、高音域の空気伝搬音の振動エネルギーが吸収されて遮音性をさらに高めている。
【0018】
また図6は第3の実施の形態の躯体33である。この躯体33は床下地材5が接着剤34を介して中空スラブ4上に設置されたものであり、これ以外は上記の第1の実施の形態の躯体1と同じ構成である。これは床下地材5が接着剤34によって中空スラブ4の上面に設置されたので二重床の構築が簡単にできる。
【0019】
また図7は第4の実施の形態の躯体35である。この躯体35は、上部がポリスチレン系樹脂やポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂などからなる低発泡の高密度部36と、下部がエラスティックな独立気泡の熱可塑性発泡樹脂からなる高発泡の低密度部37とからなる床下地材5で構成されたものであり、これ以外は上記の第1の実施の形態の躯体1と同じ構成である。このように床下地材5の上部を低発泡の高密度部36に、また下部を高発泡の低密度部37に形成したことにより、高音域の空気伝搬音の振動エネルギーが高い値で吸収できるので遮音性能をさらに高くすることができる。この上部が低発泡の高密度部36と、下部が高発泡の低密度部37とからなる軽量埋込材3は、上記の第2および第3の実施の形態の躯体31、33における床構造2にも適用することができる。
【0020】
また図8は第5の実施の形態の躯体38である。この躯体38は床下地材5の上面に制振面材39を介して仕上げ板26が設置されたものであり、これ以外は上記の第1の実施の形態の躯体1と同じ構成である。この制振面材39には面密度が9kg/m以上のアスファルトシートやゴムシートなどの他、振動を吸収する吸収材が使用され、密接状に設置された床下地材5の上面全面に敷設される。この制振面材39によっても高音域の空気伝搬音の振動エネルギーが吸収されて、中空スラブ4に伝搬しないため遮音性能をさらに高めることができる。この制振面材39を敷き詰める構成は、上記の第2〜第4の実施の形態の躯体31、33、35の床構造2にも適用することができる。
【0021】
また図9は第6の実施の形態の躯体40である。この躯体40は壁の内面27に発泡樹脂製の断熱板41が貼り付けられたものであり、これ以外は上記の第1の実施の形態の躯体1と同じ構成である。この断熱板41はビーズ発泡法ポリスチレンからなり、上面に石膏ボードなどの仕上げ板26が接着されている。この断熱板41は高音域の側路伝搬音の振動エネルギーを吸収し、これが壁42から中空スラブ4へ伝わるのを防ぐものである。この壁の内面27に発泡樹脂製の断熱板41を貼り付ける構成は、第1〜第5の実施の形態の躯体1、31、33、35、38にも適用することができる。
【0022】
また図10は第7の実施の形態の躯体43である。この躯体43は中空スラブ4の下面44、すなわち下階の天井面に発泡樹脂製の断熱板41が貼り付けられたものであり、これ以外は上記の第1の実施の形態の躯体1と同じ構成である。この断熱板41も上記と同じポリスチレン系樹脂やポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂などの発泡樹脂であり、上面には石膏ボードなどの仕上げ板26が接着されている。この断熱板41も高音域の空気伝搬音の振動エネルギーを吸収することにより中空スラブ4の共振現象を防ぐことができる。この中空スラブ4の下面に発泡樹脂製の断熱板41を貼り付ける構成は、第1〜第6の実施の形態の躯体1、31、33、35、38、40にも適用することができる。
【0023】
また、この断熱板41は第1の実施の形態の躯体1において、壁の内面27および中空スラブの下面44にも設けることができる。これにより高音域の側路伝搬音の振動エネルギーを吸収するとともに、高音域の空気伝搬音の振動エネルギーによる中空スラブ4の共振現象を防ぐこともできる。
【0024】
なお、上記の第1〜第7の実施の形態の躯体1、31、33、35、38、40、43は際根太のない構成であったが、これらは際根太を設ける構成にしても良い。
【0025】
また図11は第8の実施の形態の躯体45である。この躯体45は床構造2が、床下地材5の短片側の壁際(床下地材の桟木25と直交方向の壁際)に、上面に桟木47が設置された補強用床下地材46が壁に沿って設置されて構成されたものであり、これ以外は上記の第1の実施の形態の躯体1と同じ構成である。これは補強用床下地材46の桟木47で床下地材5の短辺側端部を補強する。すなわち長辺側端部が、床下地材の壁面に沿った桟木25で補強される一方、短辺側端部が補強用床下地材の桟木47で補強されるため、床下地材5で形成された下床9の端部周辺が補強されたことになる。この補強用床下地材の桟木47も他の床下地材5の桟木25と同じ幅、またはそれ以上の幅であり、大きな幅にすることにより下床9の端部周辺がさらに補強される。
【0026】
このように床下地材の短片側の壁際に補強用床下地材46を設置する構成は、上記の第1〜第7の実施の形態の躯体1、31、33、35、38、40、43にも適用することができる。
【0027】
また図12の(1)はスラブの音響透過損失を測定したグラフ図であり、図中aは軽量埋込材が埋設されていないスラブ、同じくbは図15における軽量埋込材49が埋設された中空スラブ、同じくcは図1における軽量埋込材3が埋設された本願発明の中空スラブ4である。これによるとcの中空スラブ4において高音域の音響透過損失が大きいため、本願発明の上記の効果を確認することができた。
【0028】
また図13の(1)は床構造の音響透過損失を測定したグラフ図であり、図中dは軽量埋込材が埋設されていないスラブからなる床構造、同じくeは図1の床構造2である。これによるとeの床構造2において高音域の音響透過損失が大きいため本願発明の上記の効果を確認することができた。
【0029】
また図14の(1)は床構造の音響透過損失を測定したグラフ図であり、図中dは図12と同じ軽量埋込材が埋設されていないスラブからなる床構造、同じくfは図7の床構造2である。これによるとfの床構造2において高音域の音響透過損失が大きいため本願発明の上記の効果を確認することができた。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第1の実施の形態の躯体における中空スラブの一部切欠断面図である。
【図2】第1の実施の形態の躯体であり、(1)は断面図、(2)は(1)の水平断面図である。
【図3】軽量埋込材を設置したPC板の平面図である。
【図4】軽量埋込材であり、(1)は平面図、(2)は(1)のA−A線断面図、(3)は同B−B線断面図である。
【図5】第2の実施の形態の躯体の断面図である。
【図6】第3の実施の形態の躯体の断面図である。
【図7】第4の実施の形態の躯体の断面図である。
【図8】第5の実施の形態の躯体の断面図である。
【図9】第6の実施の形態の躯体の断面図である。
【図10】第7の実施の形態の躯体の断面図である。
【図11】第8の実施の形態の躯体の断面図であり、(1)は断面図、(2)は(1)の水平断面図である。
【図12】(1)は音響透過損失を表したグラフ図、(2)は音響透過損失を測定した数値である。
【図13】(1)は音響透過損失を表したグラフ図、(2)は音響透過損失を測定した数値である。
【図14】(1)は音響透過損失を表したグラフ図、(2)は音響透過損失を測定した数値である。
【図15】従来の躯体の断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1、31、33、35、38、40、43、45 躯体
2、54 床構造
3、49 軽量埋込材
4、50 中空スラブ
5 床下地材
6 長尺梁
7 短尺梁
8 PC板
9 下床
10 スラブ上端筋
11 トップコンクリート
12 コンクリート板
13 トラス筋
14 上弦筋
15 下弦筋
16 ラチス筋
17 曲げ補強筋
18 貫通孔
19 分割片
20 連結材
21 上部シェル
22 下部シェル
23 接合部
24 不陸調整材
25 桟木
26 仕上げ板
27 壁の内面
28 間隙部
29 幅木
30 軟質気密片
32 増打モルタル
34 接着剤
36 高密度部
37 低密度部
39 制振面材
41 断熱板
42 壁
44 中空スラブの下面
46 補強用床下地材
47 桟木
48 空隙部
51 際根太
52 床板
53 支持脚
55 防振ゴム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄筋コンクリート構造物における中空スラブの上面に発泡樹脂製の床下地材が連続的に設置され、これらの床下地材の上面に仕上げ板が敷設されてなり、前記中空スラブ内には、上下に貫通した平面直線状の貫通孔を形成するように複数の分割片が連結材で連結された軽量埋込材が埋設されたことを特徴とする遮音構造躯体。
【請求項2】
壁際に設置された床下地材の壁側における桟木は、端部または端部から僅かに離れた位置に設置されたことを特徴とする請求項1に記載の遮音構造躯体。
【請求項3】
床下地材の桟木と直交方向の壁際には、床下地材との間に補強用床下地材が壁に沿って設置され、該補強用床下地材の上面には桟木が壁に沿って設置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の遮音構造躯体。
【請求項4】
床下地材は不陸調整材、増打モルタルまたは接着剤によって中空スラブの上面に設置されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遮音構造躯体。
【請求項5】
床下地材は上部が低発泡の高密度部と、下部が高発泡の低密度部とからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遮音構造躯体。
【請求項6】
仕上げ板は面密度が9kg/m以上の制振面材を介して設置されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遮音構造躯体。
【請求項7】
壁の内面と中空スラブ下面との少なくとも一方にビーズ発泡法ポリスチレン製の断熱板が貼り付けられたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の遮音構造躯体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−95389(P2008−95389A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−278618(P2006−278618)
【出願日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(303059990)油化三昌建材株式会社 (29)
【Fターム(参考)】