遷移金属錯体、該遷移金属錯体の製造方法、三量化用触媒、１−ヘキセンの製造方法、置換シクロペンタジエン化合物、及び、該置換シクロペンタジエン化合物の製造方法
【課題】本発明が解決しようとする課題は、エチレンの三量化反応により１−ヘキセンを効率的に、選択性よく製造することが可能な触媒成分となる新規なケイ素架橋Ｃｐ−Ａｒ遷移金属錯体を提供すること。
【解決手段】下記一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【解決手段】下記一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、遷移金属錯体、該遷移金属錯体の製造方法、三量化用触媒、１−ヘキセンの製造方法、置換シクロペンタジエン化合物、及び、該置換シクロペンタジエン化合物の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
α−オレフィンは金属触媒によるエチレンのオリゴマー化により製造される工業的に重要な原料モノマーである。しかしながら、エチレンのオリゴマー化は通常Ｓｃｈｕｌｚ−Ｆｌｏｒｙ分布に従いα−オレフィンの混合物を与えるため、選択的なα−オレフィンを製造しうる触媒系の開発は産業的に非常に重要である。
【０００３】
例えば、特許文献１には、式（Ｃｐ−Ｂ（Ｒ）ｎＡｒ）ＴｉＲ１３で示されるハーフメタロセンチタン錯体が、活性化助触媒成分の存在下、選択的なエチレンの三量化用触媒成分として働くことが報告されている。
これらの選択的エチレン三量化用触媒の中で、［１−（１−メチル−１−（３，５−ジメチルフェニル）エチル）−３−トリメチルシリルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライドなどの炭素原子でシクロペンタジエンと置換アリール基が結合されたハーフメタロセンチタン錯体（炭素架橋Ｃｐ−Ａｒ錯体）が、活性化助触媒成分としてＭＡＯ（メチルアルミノキサン）を使用し、３０℃の条件で効率的なエチレン三量化用触媒成分として働くことが報告されている（例えば非特許文献１参照）。一方で、ケイ素原子でシクロペンタジエンと置換アリール基が結合されたハーフメタロセンチタン錯体（ケイ素架橋Ｃｐ−Ａｒ錯体）の一つである［ジメチルフェニルシリルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライドは、同じ条件下においてエチレン三量化反応の触媒活性は低く、１−ヘキセン選択性も低いことが報告されている（非特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特表２００４−５２４９５９
【非特許文献】
【０００５】
【非特許文献１】Ｏｒｇａｎｏｍｅｔａｌｌｉｃｓ ２００２，２１，５１２２−５１３５．
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
かかる状況のもと、本発明が解決しようとする課題は、エチレンの三量化反応により１−ヘキセンを効率的に、選択性よく製造することが可能な触媒成分となる新規なケイ素架橋Ｃｐ−Ａｒ遷移金属錯体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
すなわち、本発明の第１は、一般式（１）で表される遷移金属錯体にかかるものである。
（式中、Ｍは元素の周期律表の第４族の遷移金属原子を表し、
Ｘ１、Ｘ２、Ｘ３、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、
Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち少なくとも一つは、該アルコキシ基、該アリールオキシ基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該２置換アミノ基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよい。）
【０００８】
また、本発明の第２は、前記遷移金属錯体と活性化助触媒成分とを接触させて得られる三量化用触媒にかかるものである。
【０００９】
さらに、本発明の第３は、三量化用触媒の存在下、エチレンを三量化させる１−ヘキセンの製造方法にかかるものである。
【００１０】
また、本発明の第４は、前記一般式（１）で表される遷移金属錯体の製造方法にかかるものである。
【００１１】
さらに、本発明の第５は、一般式（２）で示される置換シクロペンタジエン化合物にかかるものである。
（式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、
Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち少なくとも一つは、該アルコキシ基、該アリールオキシ基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該２置換アミノ基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、
【００１２】
また、本発明の第６は、前記一般式（２）で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法にかかるものである。
【発明の効果】
【００１３】
本発明により、高温条件においてもエチレンの三量化反応により１−ヘキセンを効率的に、選択性よく製造することが可能な触媒成分に好適な遷移金属錯体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
本発明において「置換基」という語は、化合物や基を構成するハロゲン原子を包含したものである。
さらに、本発明において、一般式（２）及び（４）で表される置換シクロペンタジエン化合物には、各シクロペンタジエン環の二重結合位置がそれぞれ異なる異性体が存在するが、本発明においては、該置換シクロペンタジエン化合物は、それらのうちのいずれか、またはそれらの混合物を表わす。
【００１５】
＜遷移金属錯体（１）（三量化用触媒成分）＞
以下、一般式（１）で表される遷移金属錯体（以下、「遷移金属錯体（１）」と略す）について詳述する。
遷移金属錯体（１）において、Ｍは元素周期律表の第４族元素を示し、例えばチタン原子、ジルコニウム原子及びハフニウム原子等が挙げられる。これらの中でも、チタン原子が好ましい。
【００１６】
前記遷移金属錯体（１）において、置換基Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｘ１、Ｘ２及びＸ３は上述のとおりの定義であり、その具体例を以下に示す。
【００１７】
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、好ましくは塩素原子である。
【００１８】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基の「炭素原子数１〜２０のアルキル基」の具体例としては、メチル基、エチル基、ｎ−プロピル基、イソプロピル基、ｎ−ブチル基、ｓｅｃ−ブチル基、ｔｅｒｔ−ブチル基、ｎ−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基、ｎ−ヘキシル基、ヘプチル基、ｎ−オクチル基、ｎ−ノニル基、ｎ−デシル基、ｎ−ドデシル基、ｎ−トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基及びｎ−エイコシル基などが挙げられる。これらのうち好ましいアルキル基としては、炭素原子数１〜１０のアルキル基であり、さらに好ましくはメチル基、エチル基、イソプロピル基、ｔｅｒｔ−ブチル基及びアミル基等を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアルキル基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アルキル基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数１〜２０の範囲であると好ましく、炭素原子数１〜１０の範囲がさらに好ましい。好適なハロゲン原子を置換基として有するアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、ブロモメチル基、ジブロモメチル基、トリブロモメチル基、フルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基等を挙げることができる。
【００１９】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基の「炭素原子数６〜２０のアリール基」の具体例としては、フェニル基、２−トリル基、３−トリル基、４−トリル基、２，３−キシリル基、２，４−キシリル基、２，５−キシリル基、２，６−キシリル基、３，４−キシリル基、３，５−キシリル基、２，３，４−トリメチルフェニル基、２，３，５−トリメチルフェニル基、２，３，６−トリメチルフェニル基、２，４，６−トリメチルフェニル基、３，４，５−トリメチルフェニル基、２，３，４，５−テトラメチルフェニル基、２，３，４，６−テトラメチルフェニル基、２，３，５，６−テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、エチルフェニル基、ｎ−プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、ｎ−ブチルフェニル基、ｓｅｃ−ブチルフェニル基、ｔｅｒｔ−ブチルフェニル基、ｎ−ペンチルフェニル基、ネオペンチルフェニル基、ｎ−ヘキシルフェニル基、ｎ−オクチルフェニル基、ｎ−デシルフェニル基、ｎ−ドデシルフェニル基、ｎ−テトラデシルフェニル基、ナフチル基及びアントラセニル基などが挙げられる。これらのうち好ましいアリール基としては、炭素原子数６〜１０のアリール基であり、さらに好ましはフェニル基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアリール基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アリール基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数は６〜２０の範囲であると好ましく、６〜１０の範囲がさらに好ましい。具体的に好適な、ハロゲン原子を置換基として有するアリール基は、フルオロフェニル基、ジフルオロフェニル基、トリフルオロフェニル基、テトラフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、ヨードフェニル基等を挙げることができる。
【００２０】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基の「炭素原子数７〜２０のアラルキル基」の具体例としては、ベンジル基、（２−メチルフェニル）メチル基、（３−メチルフェニル）メチル基、（４−メチルフェニル）メチル基、（２，３−ジメチルフェニル）メチル基、(２，４−ジメチルフェニル)メチル基、(２，５−ジメチルフェニル)メチル基、(２，６−ジメチルフェニル)メチル基、(３，４−ジメチルフェニル)メチル基、(３，５−ジメチルフェニル)メチル基、(２，３，４−トリメチルフェニル)メチル基、(２，３，５−トリメチルフェニル)メチル基、(２，３，６−トリメチルフェニル)メチル基、(３，４，５−トリメチルフェニル)メチル基、(２，４，６−トリメチルフェニル)メチル基、(２，３，４，５−テトラメチルフェニル)メチル基、(２，３，４，６−テトラメチルフェニル)メチル基、(２，３，５，６−テトラメチルフェニル)メチル基、(ペンタメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニル)メチル基、(ｎ−プロピルフェニル)メチル基、(イソプロピルフェニル)メチル基、(ｎ−ブチルフェニル)メチル基、(ｓｅｃ−ブチルフェニル)メチル基、(ｔｅｒｔ−ブチルフェニル)メチル基、(ｎ−ペンチルフェニル)メチル基、(ネオペンチルフェニル)メチル基、(ｎ−ヘキシルフェニル)メチル基、(ｎ−オクチルフェニル)メチル基、(ｎ−デシルフェニル)メチル基、(ｎ−ドデシルフェニル)メチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基などが挙げられる。これらのうち好ましいアラルキル基としては、炭素原子数７〜１０のアラルキル基であり、さらに好ましくはベンジル基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアラルキル基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アラルキル基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数は７〜２０の範囲であると好ましく、７〜１０の範囲がさらに好ましい。
【００２１】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基の「炭素原子数１〜２０のアルコキシ基」の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、ｎ−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ｎ−ブトキシ基、ｓｅｃ−ブトキシ基、ｔｅｒｔ−ブトキシ基、ｎ−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、ｎ−ヘキシルオキシ基、ｎ−オクチルオキシ基、ｎ−ノニルオキシ基、ｎ−デシルオキシ基、ｎ−ウンデシルオキシ基、ｎ−ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ｎ−ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、ノナデシルオキシ基、ｎ−エイコシルオキシ基などが挙げられる。これらのうち好ましいアルコキシ基としては、炭素原子数１〜１０のアルコキシ基であり、さらに好ましくはメトキシ基、エトキシ基及びｔｅｒｔ−ブトキシ基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアルコキシ基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アルコキシ基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数１〜２０の範囲であると好ましく、１〜１０の範囲がさらに好ましい。
【００２２】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数２〜２０のアルコキシ基の「炭素原子数２〜２０のアルコキシ基」の具体例としては、エトキシ基、ｎ−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ｎ−ブトキシ基、ｓｅｃ−ブトキシ基、ｔｅｒｔ−ブトキシ基、ｎ−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、ｎ−ヘキシルオキシ基、ｎ−オクチルオキシ基、ｎ−ノニルオキシ基、ｎ−デシルオキシ基、ｎ−ウンデシルオキシ基、ｎ−ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ｎ−ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、ノナデシルオキシ基、ｎ−エイコシルオキシ基などが挙げられる。これらのうち好ましいアルコキシ基としては、炭素原子数２〜１０のアルコキシ基であり、さらに好ましくはエトキシ基及びｔｅｒｔ−ブトキシ基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアルコキシ基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アルコキシ基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数２〜２０の範囲であると好ましく、２〜１０の範囲がさらに好ましい。
【００２３】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基の「炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基」の具体例としては、フェノキシ基、２−メチルフェノキシ基、３−メチルフェノキシ基、４−メチルフェノキシ基、２，３−ジメチルフェノキシ基、２，４−ジメチルフェノキシ基、２，５−ジメチルフェノキシ基、２，６−ジメチルフェノキシ基、３，４−ジメチルフェノキシ基、３，５−ジメチルフェノキシ基、２，３，４−トリメチルフェノキシ基、２，３，５−トリメチルフェノキシ基、２，３，６−トリメチルフェノキシ基、２，４，５−トリメチルフェノキシ基、２，４，６−トリメチルフェノキシ基、３，４，５−トリメチルフェノキシ基、２，３，４，５−テトラメチルフェノキシ基、２，３，４，６−テトラメチルフェノキシ基、２，３，５，６−テトラメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、ｎ−プロピルフェノキシ基、イソプロピルフェノキシ基、ｎ−ブチルフェノキシ基、ｓｅｃ−ブチルフェノキシ基、ｔｅｒｔ−ブチルフェノキシ基、ｎ−ヘキシルフェノキシ基、ｎ−オクチルフェノキシ基、ｎ−デシルフェノキシ基、ｎ−テトラデシルフェノキシ基、ナフトキシ基及びアントラセノキシ基などが挙げられる。これらのうち好ましいアリールオキシ基としては、炭素原子数６〜１０のアリールオキシ基であり、さらに好ましくはフェノキシ基、２−メチルフェノキシ基、３−メチルフェノキシ基、４−メチルフェノキシ基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアリールオキシ基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アリールオキシ基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数は６〜２０の範囲であると好ましく、６〜１０の範囲がさらに好ましい。
【００２４】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基の「炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基」の具体例としては、ベンジルオキシ基、(２−メチルフェニル)メトキシ基、(３−メチルフェニル)メトキシ基、(４−メチルフェニル)メトキシ基、(２，３−ジメチルフェニル)メトキシ基、(２，４−ジメチルフェニル)メトキシ基、(２，５−ジメチルフェニル)メトキシ基、(２，６−ジメチルフェニル)メトキシ基、(３，４−ジメチルフェニル)メトキシ基、(３，５−ジメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，４−トリメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，５−トリメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，６−トリメチルフェニル)メトキシ基、(２，４，５−トリメチルフェニル)メトキシ基、(２，４，６−トリメチルフェニル)メトキシ基、(３，４，５−トリメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，４，５−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，４，６−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，５，６−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ基、(エチルフェニル)メトキシ基、(ｎ−プロピルフェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキシ基、(ｎ−ブチルフェニル)メトキシ基、(ｓｅｃ−ブチルフェニル)メトキシ基、(ｔｅｒｔ−ブチルフェニル)メトキシ基、(ｎ−ヘキシルフェニル)メトキシ基、(ｎ−オクチルフェニル)メトキシ基、(ｎ−デシルフェニル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基などが挙げられる。これらのうち好ましいアラルキルオキシ基としては、炭素原子数７〜１０のアラルキルオキシ基であり、さらに好ましくはベンジルオキシ基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアラルキルオキシ基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アラルキルオキシ基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数は７〜２０の範囲であると好ましく、７〜１０の範囲がさらに好ましい。
【００２５】
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基又はハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基において、Ｒ１０はそれぞれ独立に、水素原子；炭素原子数１〜１０のアルキル基（メチル基、エチル基、ｎ−プロピル基、イソプロピル基、ｎ−ブチル基、ｓｅｃ−ブチル基、ｔｅｒｔ−ブチル基、イソブチル基、ｎ−ペンチル基、ｎ−ヘキシル基、シクロヘキシル基、ｎ−ヘプチル基、ｎ−オクチル基、ｎ−ノニル基、ｎ−デシル基など）、アリール基（フェニル基など）などのハイドロカルビル基；ハイドロカルビル基にある水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わったハロゲン化ハイドロカルビル基であり、３つのＲ１０部分の炭素原子数の合計が１〜２０の範囲である。この３つのＲ１０部分の炭素原子数の合計は３〜１８の範囲が好ましい。該置換シリル基の具体例としては、メチルシリル基、エチルシリル基、フェニルシリル基、これらの基においてハイドロカルビル基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基などのハイドロカルビル基又はハロゲン化ハイドロカルビル基を１つ有する１置換シリル基；ジメチルシリル基、ジエチルシリル基、ジフェニルシリル基、これらの基においてハイドロカルビル基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基などのハイドロカルビル基及び／又はハロゲン化ハイドロカルビル基を２つ有する２置換シリル基；トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリ−ｎ−プロピルシリル基、トリイソプロピルシリル基、トリ−ｎ−ブチルシリル基、トリ−ｓｅｃ−ブチルシリル基、トリ−ｔｅｒｔ−ブチルシリル基、トリ−イソブチルシリル基、ｔｅｒｔ−ブチル−ジメチルシリル基、トリ−ｎ−ペンチルシリル基、トリ−ｎ−ヘキシルシリル基、トリシクロヘキシルシリル基、トリフェニルシリル基、これらの基においてハイドロカルビル基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基などのハイドロカルビル基及び／又はハロゲン化ハイドロカルビル基を３つ有する３置換シリル基などが挙げられる。これらのうち好ましくは３置換シリル基であり、さらに好ましくはトリメチルシリル基、ｔｅｒｔ−ブチルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基、これらの基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基である。
【００２６】
−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基又はハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基において、Ｒ１１はそれぞれ独立に、ハイドロカルビル基又はハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分の炭素原子数の合計が２〜２０の範囲であり、２〜１０の範囲がさらに好ましい。かかるハイドロカルビル基およびハロゲン化ハイドロカルビル基は、前記置換シリル基のハイドロカルビル基およびハロゲン化ハイドロカルビル基として説明したものと同じである。また、この２つのＲ１１部分は互いに結合して、これらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成していてもよい。かかる２置換アミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−ｎ−プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−ｎ−ブチルアミノ基、ジ−ｓｅｃ−ブチルアミノ基、ジ−ｔｅｒｔ−ブチルアミノ基、ジ−イソブチルアミノ基、ｔｅｒｔ−ブチルイソプロピルアミノ基、ジ−ｎ−ヘキシルアミノ基、ジ−ｎ−オクチルアミノ基、ジ−ｎ−デシルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ビストリメチルシリルアミノ基、ビス−ｔｅｒｔ−ブチルジメチルシリルアミノ基、ピロリル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、カルバゾリル基、ジヒドロインドリル基、ジヒドロイソインドリル基、これらの基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基などが挙げられる。これらのうち、好ましくはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、これらの基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基である。
【００２７】
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する基同士は結合して、それらが結合している炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する基同士は結合して、それらが結合している炭素原子と一緒になって環を形成していてもよい。ここでいう環とは、炭素原子数１〜２０のハイドロカルビル基で置換された、飽和もしくは不飽和のハイドロカルビル環などである。その具体例としては、シクロプロパン環、シクロプロペン環、シクロブタン環、シクロブテン環、シクロペンタン環、シクロペンテン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、シクロヘプタン環、シクロヘプテン環、シクロオクタン環、シクロオクテン環、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環である。
【００２８】
前記遷移金属錯体（１）においてＲ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基であり、好ましくは、−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基である。
【００２９】
前記遷移金属錯体（１）において、Ｘ１、Ｘ２及びＸ３は、それぞれ独立に、好ましくは、ハロゲン原子、炭素原子数１〜２０のアルキル基、炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、または炭素原子数７〜２０のアラルキル基であり、より好ましくはハロゲン原子、炭素原子数１〜２０のアルキル基である。
【００３０】
前記一般式（１）において、Ｒ６は、好ましくは、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基である。
また、前記一般式（１）において、Ｒ６およびＲ８は、好ましくは、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基である。
さらに、前記一般式（１）において、Ｒ６が、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基であって、Ｒ８が
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基
である遷移金属錯体も好ましい。
【００３１】
前記遷移金属錯体（１）において、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４は、それぞれ独立に、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数１〜２０のアルキル基、炭素原子数６〜２０のアリール基、または炭素原子数７〜２０のアラルキル基であり、より好ましくは炭素原子数１〜２０のアルキル基であり、さらに好ましくはメチル基である。
【００３２】
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４の具体例としては、その部分構造式（６）
（式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４は前記と同じ意味を表す。）
において、例えば、次のような部分構造を挙げることができる。
【００３３】
シクロペンタジエニル、メチルシクロペンタジエニル、エチルシクロペンタジエニル、ｎ−プロピルシクロペンタジエニル、イソプロピルシクロペンタジエニル、ｎ−ブチルシクロペンタジエニル、ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエニル、ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエニル、ジメチルシクロペンタジエニル、トリメチルシクロペンタジエニル、テトラメチルシクロペンタジエニル、フェニルシクロペンタジエニル、ベンジルシクロペンタジエニル、インデニル、フルオレニル、テトラヒドロインデニル、メチルテトラヒドロインデニル、ジメチルテトラヒドロインデニル、オクタヒドロフルオレニル。
【００３４】
ここに例示したシクロペンタジエニル部分構造のうち、好ましいシクロペンタジエニル部分構造はテトラメチルシクロペンタジエニルなどである。
【００３５】
Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９の好ましい組み合わせとしては、その部分構造式（７）
（式中、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は前記と同じ意味を表す。）
において、例えば、次のような部分構造を挙げることができる。
【００３６】
トリメチルシリルフェニル、メチル（トリメチルシリル）フェニル、ジメチル（トリメチルシリル）フェニル、トリメチル（トリメチルシリル）フェニル、テトラメチル（トリメチルシリル）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチル（トリメチルシリル）フェニル、ジ−ｔｅｒｔ−ブチル（トリメチルシリル）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチルメチル（トリメチルシリル）フェニル、ジ（ｔｅｒｔ−ブチル）メチル（トリメチルシリル）フェニル、クロロ（トリメチルシリル）フェニル、ジクロロ（トリメチルシリル）フェニル、フルオロ（トリメチルシリル）フェニル、ビス（トリフルオロメチル）（トリメチルシリル）フェニル、メトキシ（トリメチルシリル）フェニル、ビス（トリメチルシリル）フェニル、トリス（トリメチルシリル）フェニル。
【００３７】
メトキシフェニル、メトキシ（メチル）フェニル、メトキシ（ジメチル）フェニル、メトキシ（トリメチル）フェニル、メトキシ（テトラメチル）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチル（メトキシ）フェニル、ジ−ｔｅｒｔ−ブチル（メトキシ）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチルメチル（メトキシ）フェニル、ジ（ｔｅｒｔ−ブチル）メチル（メトキシ）フェニル、クロロ（メトキシ）フェニル、ジクロロ（メトキシ）フェニル、フルオロ（メトキシ）フェニル、ビス（トリフルオロメチル）（メトキシ）フェニル、ジメトキシフェニル、トリメトキシフェニル。
【００３８】
ジメチルアミノフェニル、メチル（ジメチルアミノ）フェニル、ジメチル（ジメチルアミノ）フェニル、トリメチル（ジメチルアミノ）フェニル、テトラメチル（ジメチルアミノ）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチル（ジメチルアミノ）フェニル、ジ−ｔｅｒｔ−ブチル（ジメチルアミノ）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチルメチル（ジメチルアミノ）フェニル、ジ（ｔｅｒｔ−ブチル）メチル（ジメチルアミノ）フェニル、クロロ（ジメチルアミノ）フェニル、ジクロロ（ジメチルアミノ）フェニル、フルオロ（ジメチルアミノ）フェニル、ビス（トリフルオロメチル）（ジメチルアミノ）フェニル、ビス（ジメチルアミノ）フェニル、トリス（ジメチルアミノ）フェニル。
【００３９】
ここに例示した部分構造のうち、好ましい部分構造はトリメチルシリルフェニル、ビス（トリメチルシリル）フェニル、メチル（トリメチルシリル）フェニル、ジメチル（トリメチルシリル）フェニル、などである。
【００４０】
遷移金属錯体（１）を具体的に例示すると、次のような錯体を挙げることができる。
【００４１】
［１−トリス（２−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４２】
［１−トリス（２−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４３】
［１−トリス（３−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４４】
［１−トリス（４−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４５】
［１−トリス（２，３−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４６】
［１−トリス（２，４−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４７】
［１−トリス（２，５−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４８】
［１−トリス（２，６−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，６−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４９】
［１−トリス（３，４−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５０】
［１−トリス（３，５−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５１】
［１−トリス（２−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５２】
［１−トリス（２−メチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５３】
［１−トリス（３−メチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５４】
［１−トリス（４−メチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−メチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５５】
［１−トリス（２，３−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５６】
［１−トリス（２，４−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５７】
［１−トリス（２，５−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５８】
［１−トリス（２，６−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，６−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ジメトキシ−−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５９】
［１−トリス（３，４−ジメチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６０】
［１−トリス（３，５−ジメチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，５−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６１】
［１−トリス（２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６２】
［１−トリス（２−メチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６３】
［１−トリス（３−メチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６４】
［１−トリス（４−メチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−メチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６５】
［１−トリス（２，３−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６６】
［１−トリス（２，４−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６７】
［１−トリス（２，５−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６８】
［１−トリス（２，６−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，６−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６９】
［１−トリス（３，４−ジメチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００７０】
［１−トリス（３，５−ジメチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，５−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライドなどの塩素化チタン錯体が挙げられる。
【００７１】
また、ここに例示する塩素化チタン錯体において「２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル」を「シクロペンタジエニル」、「２−メチルシクロペンタジエニル」、「３−メチルシクロペンタジエニル」、「２，３−ジメチルシクロペンタジエニル」、「２，４−ジメチルシクロペンタジエニル」、「２，５−ジメチルシクロペンタジエニル」、「２，３，５−トリメチルシクロペンタジエニル」、「２−エチルシクロペンタジエニル」、「３−エチルシクロペンタジエニル」、「２−ｎ−プロピルシクロペンタジエニル」、「３−ｎ−プロピルシクロペンタジエニル」、「２−イソプロピルシクロペンタジエニル」、「３−イソプロピルシクロペンタジエニル」、「２−ｎ−ブチルシクロペンタジエニル」、「３−ｎ−ブチルシクロペンタジエニル」、「２−ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエニル」、「３−ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエニル」、「２−ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエニル」、「３−ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエニル」、「２−フェニルシクロペンタジエニル」、「３−フェニルシクロペンタジエニル」、「２−ベンジルシクロペンタジエニル」、「３−ベンジルシクロペンタジエニル」、「インデニル」、「２−メチルインデニル」、「フルオレニル」、「テトラヒドロインデニル」、「２−メチルテトラヒドロインデニル」、「オクタヒドロフルオレニル」に置き換えた、塩素化チタン錯体も同様に遷移金属錯体（１）として例示される。
【００７２】
さらに、ここに例示する錯体において、「チタニウム」を「ジルコニウム」に置き換えた塩素化ジルコニウム錯体、又は「ハフニウム」に置き換えた塩素化ハフニウム錯体などの塩素化遷移金属錯体、「クロライド」を「フルオリド」に置き換えたフッ素化チタン錯体、「ブロマイド」に置き換えた臭素化チタン錯体、「アイオダイド」に置き換えたヨウ素化チタン錯体などのハロゲン化チタン錯体、「ハイドライド」に置き換えた水素化チタン錯体、「メチル」に置き換えたメチル化チタン錯体などのアルキル化チタン錯体、「フェニル」に置き換えたフェニル化チタン錯体などのアリール化チタン錯体、「ベンジル」に置き換えたベンジル化チタン錯体などのアラルキル化チタン錯体、「メトキシド」に置き換えたメトキシ化チタン錯体、「ｎ−ブトキシド」に置き換えたｎ−ブトキシ化チタン錯体、「イソプロポキシド」に置き換えたイソプロポキシ化チタン錯体などのアルコキシ化チタン錯体、「フェノキシド」に置き換えたフェノキシ化チタン錯体などのアリールオキシ化チタン錯体、「ベンジロキシド」に置き換えたベンジロキシ化チタン錯体などのアラルキルオキシ化チタン錯体、「ジメチルアミド」に置き換えたジメチルアミド化チタン錯体、「ジエチルアミド」に置き換えたジエチルアミド化チタン錯体などのアミド化チタン錯体も同様に遷移金属錯体（１）として例示される。
【００７３】
式（１）の遷移金属錯体として、好ましくは、［１−トリス（２−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，５−ジメチル−４−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（５−メチル−３−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，５−ジメチル−４−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメトキシフェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−ジメチルアミノフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライドなどが挙げられる。
【００７４】
＜遷移金属錯体（１）の製造方法＞
遷移金属錯体（１）は例えば、式（２）
［式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は前記と同義である。］
で示される置換シクロペンタジエン化合物（以下、「置換シクロペンタジエン化合物（２）」という。）と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程；
前記置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基との反応物に、
以下の一般式（３）
（式中、Ｍ、Ｘ１、Ｘ２及びＸ３は前記と同義であり、Ｘ４は、水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
又は−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、ｍは０または１を表す。）
で示される遷移金属化合物（以下、「遷移金属化合物（３）」という。）を反応させる工程を有する製造方法により製造することができる。以下、前記置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程を「第１反応工程」、前記置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基との反応物に、遷移金属化合物（３）を反応させる工程を「第２反応工程」ということがある。
【００７５】
前記置換シクロペンタジエン化合物（２）において、そのシクロペンタジエン環の二重結合の位置が異なる異性体は以下の構造異性体のことである。
置換シクロペンタジエン化合物（２）には、各シクロペンタジエン環の二重結合位置がそれぞれ異なる異性体が存在するが、本発明においてはそれらのうちのいずれか、またはそれらの混合物を表わす。
【００７６】
前記遷移金属化合物（３）において、置換基Ｘ４は上述のとおりの定義であり、その具体例としてはＸ１、Ｘ２及びＸ３で挙げたものと同様のものを挙げることができる。
【００７７】
前記遷移金属化合物（３）としては、例えば、四塩化チタン、三塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタンなどのハロゲン化チタン；テトラキス（ジメチルアミノ）チタン、ジクロロビス（ジメチルアミノ）チタン、トリクロロ（ジメチルアミノ）チタン、テトラキス（ジエチルアミノ）チタンなどのアミドチタン；テトライソプロポキシチタン、テトラ−ｎ−ブトキシチタン、ジクロロジイソプロポキシチタン、トリクロロイソプロポキシチタンなどのアルコキシチタンなどが挙げられる。また、これらの各化合物の「チタン」を「ジルコニウム」又は「ハフニウム」に置き換えた化合物などが挙げられる。これらのうち、好ましい遷移金属化合物（３）は四塩化チタンである。
【００７８】
前記第１反応工程において、置換シクロペンタジエン化合物（２）と反応させる塩基としては、例えば、メチルリチウム、エチルリチウム、ｎ−ブチルリチウム、ｓｅｃ−ブチルリチウム、ｔｅｒｔ−ブチルリチウム、リチウムトリメチルシリルアセチリド、リチウムアセチリド、トリメチルシリルメチルリチウム、ビニルリチウム、フェニルリチウム及びアリルリチウムなどの有機リチウム化合物に代表される有機アルカリ金属化合物などが挙げられる。
【００７９】
塩基の使用量は、置換シクロペンタジエン化合物（２）１モルあたり、０．５〜５モルの範囲であればよい。
【００８０】
前記第１反応工程における置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基との反応においては、アミン化合物が用いられる。かかるアミン化合物としては、例えば、メチルアミン、エチルアミン、ｎ−プロピルアミン、イソプロピルアミン、ｎ−ブチルアミン、ｔｅｒｔ−ブチルアミン、ｎ−オクチルアミン、ｎ−デシルアミン、アニリン、エチレンジアミンなどの第１級アミン化合物；ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−ｎ−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−ｎ−ブチルアミン、ジ−ｔｅｒｔ−ブチルアミン、ジ−ｎ−オクチルアミン、ジ−ｎ−デシルアミン、ピロリジン、ヘキサメチルジシラザン、ジフェニルアミンなどの第２級アミン化合物；トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−ｎ−プロピルアミン、トリ−ｎ−ブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ−ｎ−オクチルアミン、トリ−ｎ−デシルアミン、トリフェニルアミン、Ｎ，Ｎ−ジメチルアニリン、Ｎ，Ｎ，Ｎ’，Ｎ’−テトラメチルエチレンジアミン、Ｎ−メチルピロリジン、４−ジメチルアミノピリジンなどの第３級アミン化合物；が挙げられる。かかるアミン化合物の使用量は、塩基１モルあたりに、１０モル以下であると好ましく、０．５〜１０モルの範囲であるとより好ましく、１〜５モルの範囲であるとさらに好ましい。
【００８１】
前記第１反応工程において、置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基とを反応させる際には溶媒の存在下で反応させることが好ましい。また、溶媒を用いるときには、該溶媒中で置換シクロペンタジエン化合物（２）及び塩基を反応させた後、この反応混合物中に遷移金属化合物（３）を加えることにより、置換シクロペンタジエン化合物（２）及び塩基の反応物に、遷移金属化合物（３）をさらに反応させることができる。なお、置換シクロペンタジエン化合物（２）及び塩基を反応させた反応混合物には固体が析出することがあるが、この場合には、析出した固体が溶解するまで溶媒を追加したり、析出した固体をろ過等により、一旦分離してもよく、分離した固体に溶媒を加えて溶解させたり、懸濁させた後で、遷移金属化合物（３）を加えてもよい。また、溶媒を用いる場合、該溶媒に置換シクロペンタジエン化合物（２）、塩基、アミン化合物及び遷移金属化合物（３）を同時に加えることにより、第１反応工程と第２反応工程とを略同時に実施することもできる。
【００８２】
第１反応工程又は、第１反応工程及び第２反応工程に用いる溶媒は、これらの工程に係る反応の進行を著しく妨げない不活性な溶媒が用いられる。かかる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエンなどの芳香族ハイドロカルビル系溶媒；ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族ハイドロカルビル系溶媒；ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、１，４−ジオキサンなどのエーテル系溶媒；ヘキサメチルホスホリックアミド、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶媒；アセトニトリル、プロピオニトリル、アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどの極性溶媒；ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン系溶媒といった非プロトン性溶媒などが例示される。かかる溶媒は単独もしくは２種以上を混合して用いることができ、その使用量は、置換シクロペンタジエン化合物（２）１重量部にあたり、１〜２００重量部が好ましく、３〜５０重量部がさらに好ましい。
【００８３】
遷移金属化合物（３）の使用量は、置換シクロペンタジエン化合物（２）１モルあたり、０．５〜３モルの範囲が好ましく、０．７〜１．５モルの範囲がさらに好ましい。
【００８４】
第１反応工程及び第２反応工程における反応温度は、−１００℃以上、溶媒の沸点以下であればよく、好ましくは−８０〜１００℃の範囲である。
【００８５】
かくして第１反応工程及び第２反応工程を経て得られた反応混合物からは各種公知の精製方法により、生成した遷移金属錯体（１）を取り出すことができる。例えば、第１反応工程及び第２反応工程の後に、生成した沈殿を濾別後、濾液を濃縮して遷移金属錯体を析出させた後、これを濾取する方法などによって目的の遷移金属錯体（１）を得ることができる。
【００８６】
また、遷移金属錯体（１）のＸ１、Ｘ２及びＸ３のいずれかが、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
またはハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基である化合物は、遷移金属錯体（１）のＸ１、Ｘ２及びＸ３がハロゲン原子である化合物と、対応するアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基をもつリチウム化合物、ナトリウム化合物、カリウム化合物またはマグネシクム化合物との反応によっても得ることができる。
【００８７】
＜置換シクロペンタジエン化合物（２）＞
【００８８】
前記置換シクロペンタジエン化合物（２）において、置換基Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は上述のとおりの定義である。
【００８９】
前記置換シクロペンタジエン化合物（２）としては、例えば、次のような化合物を挙げることができる。
【００９０】
１−トリス（２−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９１】
１−トリス（２−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９２】
１−トリス（３−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９３】
１−トリス（４−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９４】
１−トリス（２，３−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９５】
１−トリス（２，４−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９６】
１−トリス（２，５−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９７】
１−トリス（２，６−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，６−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９８】
１−トリス（３，４−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９９】
１−トリス（３，５−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１００】
１−トリス（２−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０１】
１−トリス（２−メチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０２】
１−トリス（３−メチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０３】
１−トリス（４−メチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−メチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０４】
１−トリス（２，３−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０５】
１−トリス（２，４−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０６】
１−トリス（２，５−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０７】
１−トリス（２，６−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，６−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０８】
１−トリス（３，４−ジメチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０９】
１−トリス（３，５−ジメチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，５−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１０】
１−トリス（２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１１】
１−トリス（２−メチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１２】
１−トリス（３−メチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１３】
１−トリス（４−メチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−メチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１４】
１−トリス（２，３−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１５】
１−トリス（２，４−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１６】
１−トリス（２，５−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１７】
１−トリス（２，６−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，６−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１８】
１−トリス（３，４−ジメチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１９】
１−トリス（３，５−ジメチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，５−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンなどの置換シクロペンタジエン化合物が挙げられる。
【０１２０】
また、ここに例示する置換シクロペンタジエン化合物において「２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン」を「シクロペンタジエン」、「２−メチルシクロペンタジエン」、「３−メチルシクロペンタジエン」、「２，３−ジメチルシクロペンタジエン」、「２，４−ジメチルシクロペンタジエン」、「２，５−ジメチルシクロペンタジエン」、「２，３，５−トリメチルシクロペンタジエン」、「２−エチルシクロペンタジエン」、「３−エチルシクロペンタジエン」、「２−ｎ−プロピルシクロペンタジエン」、「３−ｎ−プロピルシクロペンタジエン」、「２−イソプロピルシクロペンタジエン」、「３−イソプロピルシクロペンタジエン」、「２−ｎ−ブチルシクロペンタジエン」、「３−ｎ−ブチルシクロペンタジエン」、「２−ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエン」、「３−ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエン」、「２−ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエン」、「３−ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエン」、「２−フェニルシクロペンタジエン」、「３−フェニルシクロペンタジエン」、「２−ベンジルシクロペンタジエン」、「３−ベンジルシクロペンタジエン」、「インデン」、「２−メチルインデン」、「フルオレン」、「テトラヒドロインデン」、「２−メチルテトラヒドロインデン」、「オクタヒドロフルオレン」に置き換えた、置換シクロペンタジエン化合物も同様に置換シクロペンタジエン化合物（２）として例示される。
【０１２１】
ここに例示する置換シクロペンタジエン化合物において、シクロペンタジエン環の二重結合の位置が異なる異性体が存在する場合、これらの異性体混合物であってもよい。
【０１２２】
＜置換シクロペンタジエン化合物（２）の製造方法＞
一般式（２）で示される置換シクロペンタジエン化合物は、例えば一般式（４）で示される置換シクロペンタジエン化合物（以下「置換シクロペンタジエン化合物（４）」と略す）と、塩基とを反応させる工程；
前記置換シクロペンタジエン化合物（４）と塩基との反応物に、一般式（５）で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程により製造することができる。
【０１２３】
一般式（４）で示される置換シクロペンタジエン化合物は、下記のとおりである。
［式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４は前記と同義であり
【０１２４】
前記置換シクロペンタジエン化合物（４）としては、例えば、次のような化合物を挙げることができる。
【０１２５】
シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン、１，２−ジメチルシクロペンタジエン、１，３−ジメチルシクロペンタジエン、１，２，３−トリメチルシクロペンタジエン、１，３，４−トリメチルシクロペンタジエン、１，２，３，４−テトラメチルシクロペンタジエン、エチルシクロペンタジエン、１，２−ジエチルシクロペンタジエン、１，３−ジエチルシクロペンタジエン、１，２，３−トリエチルシクロペンタジエン、１，３，４−トリエチルシクロペンタジエン、１，２，３，４−テトラエチルシクロペンタジエン、ｎ−プロピルシクロペンタジエン、イソプロピルシクロペンタジエン、ｎ−ブチルシクロペンタジエン、ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエン、ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエン、ｎ−ペンチルシクロペンタジエン、ネオペンチルシクロペンタジエン、ｎ−ヘキシルシクロペンタジエン、ｎ−オクチルシクロペンタジエン、フェニルシクロペンタジエン、ナフチルシクロペンタジエン、トリメチルシリルシクロペンタジエン、トリエチルシリルシクロペンタジエン、ｔｅｒｔ−ブチルジメチルシリルシクロペンタジエン、インデン、２−メチルインデン、テトラヒドロインデン、２−メチルテトラヒドロインデン、３−メチルテトラヒドロインデン、２，３−ジメチルテトラヒドロインデン、２−エチルテトラヒドロインデン、２−ｎ−プロピルテトラヒドロインデン、２−イソプロピルテトラヒドロインデン、２−ｎ−ブチルテトラヒドロインデン、２−ｓｅｃ−ブチルテトラヒドロインデン、２−ｔｅｒｔ−ブチルテトラヒドロインデン、２−ｎ−ペンチルテトラヒドロインデン、２−ネオペンチルテトラヒドロインデン、２−アミルテトラヒドロインデン、２−ｎ−ヘキシルテトラヒドロインデン、２−シクロヘキシルテトラヒドロインデン、２−ｎ−オクチルテトラヒドロインデン、２−ｎ−デシルテトラヒドロインデン、２−フェニルテトラヒドロインデン、２−ベンジルテトラヒドロインデン、２−ナフチルテトラヒドロインデン、２−メトキシテトラヒドロインデン、２−フェノキシテトラヒドロインデン、２−ベンジルオキシテトラヒドロインデン、２−ジメチルアミノテトラヒドロインデン、２−トリメチルシリルテトラヒドロインデン、フルオレン、オクタヒドロフルオレンなどの置換シクロペンタジエン化合物が挙げられる。
【０１２６】
ここに例示する置換シクロペンタジエン化合物（４）において、シクロペンタジエン環の二重結合の位置が異なる異性体が存在する場合、これらの異性体混合物であってもよい。
【０１２７】
一般式（５）で示されるハロゲン化ケイ素化合物（以下「ハロゲン化ケイ素化合物（５）」と略す）は、下記の通りである。
［式中、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は前記と同義であり、Ｘ５はハロゲン原子である。］
【０１２８】
ハロゲン化ケイ素化合物（５）としては、例えば、次のような化合物を挙げることができる。
【０１２９】
クロロトリス（２−トリメチルシリルフェニル）シラン、クロロトリス（３−トリメチルシリルフェニル）シラン、クロロトリス（４−トリメチルシリルフェニル）シラン、クロロトリス｛２，３−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン
【０１３０】
クロロトリス（２−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、
【０１３１】
クロロトリス（３−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン
【０１３２】
クロロトリス（４−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（４−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン
【０１３３】
クロロトリス（２，３−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，３−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，３−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛２，３−ジメチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３４】
クロロトリス（２，４−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛２，４−ジメチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ジメチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ジメチル−２，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３５】
クロロトリス（２，５−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，５−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛２，５−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ジメチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３６】
クロロトリス（２，６−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，６−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛２，６−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，６−ジメチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３７】
クロロトリス（３，４−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛３，４−ジメチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ジメチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３８】
クロロトリス（３，５−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛３，５−ジメチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３９】
クロロトリス（２−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（３−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（４−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス｛２，３−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５−テトラメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，６−テトラメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５，６−ペンタメトキシフェニル｝シラン
【０１４０】
クロロトリス（２−メチル−３−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−４−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−５−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−６−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−５，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラメトキシフェニル｝シラン、
【０１４１】
クロロトリス（３−メチル−２−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−４−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−５−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−６−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−５，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラメトキシフェニル｝シラン
【０１４２】
クロロトリス（４−メチル−２−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（４−メチル−３−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−３，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラメトキシフェニル｝シラン
【０１４３】
クロロトリス（２−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（３−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（４−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス｛２，３−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン
【０１４４】
クロロトリス（２−メチル−３−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−４−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−５−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−６−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、
【０１４５】
クロロトリス（３−メチル−２−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−４−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−５−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−６−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン
【０１４６】
クロロトリス（４−メチル−２−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（４−メチル−３−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シランなどのハロゲン化ケイ素化合物が挙げられる。
【０１４７】
ここに例示する化合物において、「クロロ」を「フルオロ」、「ブロモ」、「ヨード」に置き換えたものも同様にハロゲン化ケイ素化合物（５）として例示される。
【０１４８】
置換シクロペンタジエン化合物（４）と反応させる塩基としては、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのアルカリ金属水素化物、水素化カルシウムなどのアルカリ土類金属水素化物、メチルリチウム、エチルリチウム、ｎ−ブチルリチウム、ｓｅｃ−ブチルリチウム、ｔｅｒｔ−ブチルリチウム、リチウムトリメチルシリルアセチリド、リチウムアセチリド、トリメチルシリルメチルリチウム、ビニルリチウム、フェニルリチウム及びアリルリチウムなどの有機リチウム化合物に代表される有機アルカリ金属化合物などが挙げられ、その使用量は置換シクロペンタジエン化合物（４）に対して通常０．５〜３モル倍、好ましくは０．９〜２モル倍の範囲である。水素化ナトリウム、水素化カリウムについては、通常市販されているミネラルオイル含有品をそのまま使用できるが、もちろんヘキサン等のハイドロカルビル系溶媒でミネラルオイルを洗浄除去後使用してもよい。
【０１４９】
置換シクロペンタジエン化合物（４）と、塩基とを反応させる工程においては、アミン化合物を用いてもよい。かかるアミン化合物としては、例えば、アニリン、クロロアニリン、ブロモアニリン、フルオロアニリン、ジクロロアニリン、ジブロモアニリン、ジフルオロアニリン、トリクロロアニリン、トリブロモアニリン、トリフルオロアニリン、テトラクロロアニリン、テトラブロモアニリン、テトラフルオロアニリン、ペンタクロロアニリン、ペンタフルオロアニリン、ニトロアニリン、ジニトロアニリン、ヒドロキシアニリン、フェニレンジアミン、アニシジン、ジメトキシアニリン、トリメトキシアニリン、エトキシアニリン、ジエトキシアニリン、トリエトキシアニリン、ｎ−プロポキシアニリン、イソプロポキシアニリン、ｎ−ブトキシアニリン、ｓｅｃ−ブトキシアニリン、イソブトキシアニリン、ｔ−ブトキシアニリン、フェノキシアニリン、メチルアニリン、エチルアニリン、ｎ−プロピルアニリン、イソプロピルアニリン、ｎ−ブチルアニリン、ｓｅｃ−ブチルアニリン、イソブチルアニリン、ｔ−ブチルアニリン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、ジ−ｎ−プロピルアニリン、ジイソプロピルアニリン、ジ−ｎ−ブチルアニリン、ジ−ｓｅｃ−ブチルアニリン、ジイソブチルアニリン、ジ−ｔ−ブチルアニリン、トリメチルアニリン、トリエチルアニリン、ジイソプロピルアニリン、フェニルアニリン、ベンジルアニリン、アミノ安息香酸、アミノ安息香酸メチルエステル、アミノ安息香酸エチルエステル、アミノ安息香酸ｎ−プロピルエステル、アミノ安息香酸イソプロピルエステル、アミノ安息香酸ｎ−ブチルエステル、アミノ安息香酸イソブチルエステル、アミノ安息香酸ｓｅｃ−ブチルエステル、アミノ安息香酸ｔ−ブチルエステル等の１級アニリン類、さらにナフチルアミン、ナフチルメチルアミン、ベンジルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、２−アミノピリジン、３−アミノピリジン、４−アミノピリジン等も含む１級アミン、
【０１５０】
Ｎ−メチルアニリン、Ｎ−エチルアニリン、ジフェニルアミン、Ｎ−メチルクロロアニリン、Ｎ−メチルブロモアニリン、Ｎ−メチルフルオロアニリン、Ｎ−メチルアニシジン、Ｎ−メチルメチルアニリン、Ｎ−メチルエチルアニリン、Ｎ−メチル−ｎ−プロピルアニリン、Ｎ−メチルイソプロピルアニリン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、モルホリン、ピペリジン、２，２，６，６−テトラメチルピペリジン、ピロリジン、２−メチルアミノピリジン、３−メチルアミノピリジン、４−メチルアミノピリジン、等の２級アミン、
【０１５１】
Ｎ，Ｎ−ジメチルアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチルクロロアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチルブロモアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチルフルオロアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチルアニシジン、Ｎ，Ｎ−ジメチルエチルアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチル−ｎ−プロピルアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチルイソプロピルアニリン、１、４−ジアザビシクロ［２．２．２］オクタン、１、５−ジアザビシクロ［４．３．０］ノナ−５−エン、１、８−ジアザビシクロ［５．４．０］ウンデカ−７−エン、２−ジメチルアミノピリジン、３−ジメチルアミノピリジン、４−ジメチルアミノピリジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−ｎ−プロピルアミン、トリ−ｎ−ブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ−ｎ−オクチルアミン、トリ−ｎ−デシルアミン、トリフェニルアミン等の３級アミンが挙げられ、好ましくは１級アミンまたは２級アミン、より好ましくは１級アニリン類が使用される。
【０１５２】
かかるアミン化合物の使用量は塩基に対して通常０．００１〜２モル倍、好ましくは０．０１〜０．５モル倍の範囲である。反応は通常、反応に対して不活性な溶媒中で行われる。かかる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族ハイドロカルビル系溶媒、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族ハイドロカルビル系溶媒、ジエチルエーテル、メチルｔ−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、１，４−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ヘキサメチルホスホリックアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、Ｎ−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン系溶媒といった非プロトン性溶媒が挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独もしくは２種以上を混合して用いられ、その使用量はシクロペンタジエン類に対して通常１〜２００重量倍、好ましくは３〜３０重量倍の範囲である。
【０１５３】
反応に際しては、例えば溶媒中で置換シクロペンタジエン化合物（４）、塩基、アミン化合物を同時に混合してもよいし、予め塩基とアミン化合物を混合した後に置換シクロペンタジエン化合物（４）を添加してもよい。反応温度は特に制限はないが、低温設備を必要としない温度領域が工業的には良く、例えば０〜７０℃、好ましくは１０〜６０℃の範囲である。かかる反応によって置換シクロペンタジエン化合物（４）の金属塩が効率よく生成する。かくして得られた置換シクロペンタジエン化合物（４）の金属塩は、反応混合物のまま用いてもよいし、該反応混合物から取り出して用いてもよいが、通常前者で充分である。
【０１５４】
置換シクロペンタジエン化合物（２）を得る反応は通常、反応に対して不活性な溶媒中で行われる。かかる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族ハイドロカルビル系溶媒、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族ハイドロカルビル系溶媒、ジエチルエーテル、メチルｔ−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、１，４−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ヘキサメチルホスホリックアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、Ｎ−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン系溶媒といった非プロトン性溶媒が挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独もしくは２種以上を混合して用いられ、その使用量は置換シクロペンタジエン化合物（４）に対して通常１〜２００重量倍、好ましくは３〜３０重量倍の範囲である。本反応は、例えば溶媒中で塩基、アミン化合物および置換シクロペンタジエン化合物（４）を混合した後、ハロゲン化ケイ素化合物（５）を添加することによって行われるのが通常であるが、一度に混合する方法を採用しても目的の置換シクロペンタジエン化合物（２）は生成する。反応温度は特に制限はないが、低温設備を必要としない温度領域が工業的には有利であり、例えば０〜７０℃、好ましくは１０〜６０℃の範囲である。
【０１５５】
置換シクロペンタジエン類（４）の使用量はハロゲン化ケイ素化合物（５）に対して通常０．５〜５モル倍、好ましくは０．８〜３モル倍の範囲である。
【０１５６】
反応終了後、得られた反応混合物に水、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、塩化アンモニウム水溶液、または塩酸などの水溶液などを加えたのち、有機層と水層とに分液し、有機層として置換シクロペンタジエン化合物（２）の溶液が得られる。反応において水と相溶性の溶媒を用いた場合や反応における溶媒の使用量が少ないために有機層と水層とを容易に分液できない場合には、必要により該反応混合物にトルエン、酢酸エチル、クロロベンゼンなどの水に不溶の有機溶媒を加えた後に分液すればよい。得られた有機層を濃縮すれば置換シクロペンタジエン化合物（２）が得られるが、必要により、蒸留、カラムクロマトグラフ処理などの方法によって精製してもよい。
【０１５７】
＜活性化助触媒成分＞
活性化助触媒成分としては、次の化合物（Ａ）及び化合物（Ｂ）を挙げることができる。化合物（Ａ）と化合物（Ｂ）を併用してもよい。
化合物（Ａ）：下記化合物（Ａ１）、（Ａ２）および（Ａ３）からなる化合物群から選ばれる１種以上のアルミニウム化合物
（Ａ１）：一般式 （Ｅ１）ａＡｌ（Ｇ）３−ａで表される有機アルミニウム化合物
（Ａ２）：一般式 ｛−Ａｌ（Ｅ２）−Ｏ−｝ｂで表される構造を有する環状のアルミノキサン
（Ａ３）：一般式 Ｅ３｛−Ａｌ（Ｅ３）−Ｏ−｝ｃＡｌ（Ｅ３）２で表される構造を有する線状のアルミノキサン
（式中、Ｅ１、Ｅ２およびＥ３は、炭素原子数１〜８のハイドロカルビル基を表し、Ｇは、水素原子またはハロゲン原子を表し、ａは１〜３の整数を表し、ｂは２以上の整数を表し、ｃは１以上の整数を表す。Ｅ１が複数ある場合、複数のＥ１部分は互いに同じであっても異なっていてもよい。Ｇが複数ある場合、複数のＧは互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のＥ２は互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のＥ３は互いに同じであっても異なっていてもよい。）
化合物（Ｂ）：下記化合物（Ｂ１）、（Ｂ２）および（Ｂ３）からなる化合物群から選ばれる１種以上のホウ素化合物
（Ｂ１）：一般式 ＢＱ１Ｑ２Ｑ３で表されるホウ素化合物
（Ｂ２）：一般式Ｔ＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物
（Ｂ３）：一般式（Ｌ−Ｈ）＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物
（式中、Ｂは３価の原子価状態のホウ素原子を表し、Ｑ１、Ｑ２、Ｑ３およびＱ４は、それぞれ同一または相異なり、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数１〜２０のハイドロカルビル基、炭素原子数１〜２０のハイドロカルビルシリル基、炭素原子数１〜２０のアルコキシ基または炭素原子数２〜２０のジハイドロカルビルアミノ基を表し、Ｔ＋は無機または有機のカチオンを表し、（Ｌ−Ｈ）＋はブレンステッド酸を表す。）
【０１５８】
化合物（Ａ１）〜（Ａ３）において、Ｅ１、Ｅ２およびＥ３における炭素原子数１〜８のハイドロカルビル基としては、例えば、炭素原子数１〜８のアルキルなどが挙げられ、炭素原子数１〜８のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ノルマルペンチル基、ネオペンチル基などが挙げられる。
【０１５９】
一般式 （Ｅ１）ａＡｌ（Ｇ）３−ａで表される有機アルミニウム化合物（Ａ１）としては、例えば、トリアルキルアルミニウム、ジアルキルアルミニウムクロライド、アルキルアルミニウムジクロライド、ジアルキルアルミニウムハイドライドなどが挙げられ、トリアルキルアルミニウムとしては、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウムなどが挙げられ、ジアルキルアルミニウムクロライドとしては、例えば、ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、ジプロピルアルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムクロライド、ジヘキシルアルミニウムクロライドなどが挙げられ、アルキルアルミニウムジクロライドとしては、例えば、メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、プロピルアルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライド、ヘキシルアルミニウムジクロライドなどが挙げられ、ジアルキルアルミニウムハイドライドとしては、例えば、ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジプロピルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジヘキシルアルミニウムハイドライドなどが挙げられる。
【０１６０】
（Ａ２）：式｛−Ａｌ（Ｅ２）−Ｏ−｝ｂで表される構造を有する環状のアルミノキサン又は（Ａ３）式Ｅ３｛−Ａｌ（Ｅ３）−Ｏ−｝ｃＡｌ（Ｅ３）２で表される構造を有する線状のアルミノキサンにおけるＥ２及びＥ３としては、例えば、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ノルマルペンチル基及びネオペンチル基等のアルキル基があげられる。ｂは２以上の整数であり、ｃは１以上の整数である。好ましくは、Ｅ２及びＥ３はそれぞれ独立にメチル基又はイソブチル基であり、ｂは２〜４０であり、ｃは１〜４０である。
【０１６１】
上記のアルミノキサンは各種の方法で作られる。その方法については特に制限はなく、公知の方法に準じて作ればよい。例えば、トリアルキルアルミニウム（例えば、トリメチルアルミニウムなど）を適当な有機溶剤（ベンゼン、脂肪族ハイドロカルビルなど）に溶かした溶液を水と接触させて作る。また、トリアルキルアルミニウム（例えば、トリメチルアルミニウムなど）を結晶水を含んでいる金属塩（例えば、硫酸銅水和物など）に接触させて作る方法が例示できる。
【０１６２】
化合物（Ｂ１）〜（Ｂ３）において、Ｑ１、Ｑ２、Ｑ３およびＱ４は、好ましくは、ハロゲン原子またはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数１〜２０のハイドロカルビル基である。Ｔ＋における無機のカチオンとしては、例えば、フェロセニウムカチオン、アルキル置換フェロセニウムカチオン、銀陽イオンなどが挙げられ、有機のカチオンとしては、例えば、トリフェニルメチルカチオンなどが挙げられる。（ＢＱ1Ｑ2Ｑ3Ｑ4）−としては、例えば、テトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、テトラキス（２，３，５，６−テトラフルオロフェニル）ボレート、テトラキス（２，３，４，５−テトラフルオロフェニル）ボレート、テトラキス（３，４，５−トリフルオロフェニル）ボレート、テトラキス（２，３，４−トリフルオロフェニル）ボレート、フェニルトリス（ペンタフルオロフェニル）ボレ−ト、テトラキス（３，５−ビストリフルオロメチルフェニル）ボレートなどが挙げられる。ブレンステッド酸である（Ｌ−Ｈ）＋としては、例えば、トリアルキル置換アンモニウム、Ｎ，Ｎ−ジアルキルアニリニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアリールホスホニウムなどが挙げられる。
【０１６３】
一般式 ＢＱ１Ｑ２Ｑ３で表されるホウ素化合物（Ｂ１）としては、例えば、トリス（ペンタフルオロフェニル）ボラン、トリス（２，３，５，６−テトラフルオロフェニル）ボラン、トリス（２，３，４，５−テトラフルオロフェニル）ボラン、トリス（３，４，５−トリフルオロフェニル）ボラン、トリス（２，３，４−トリフルオロフェニル）ボラン、フェニルビス（ペンタフルオロフェニル）ボランなどが挙げられる。
【０１６４】
一般式Ｔ＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物（Ｂ２）としては、例えば、フェロセニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、１，１’−ビス−トリメチルシリルフェロセニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、銀テトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリフェニルメチルテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリフェニルメチルテトラキス（３，５−ビストリフルオロメチルフェニル）ボレートなどを挙げられる。
【０１６５】
一般式（Ｌ−Ｈ）＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物（Ｂ３）としては、例えば、トリエチルアンモニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリ（ノルマルブチル）アンモニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリ（ノルマルブチル）アンモニウムテトラキス（３，５−ビストリフルオロメチルフェニル）ボレート、Ｎ，Ｎ−ジメチルアニリニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、Ｎ，Ｎ−ビス−トリメチルシリルアニリニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、Ｎ，Ｎ−ジエチルアニリニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、Ｎ，Ｎ−２，４，６−ペンタメチルアニリニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、Ｎ，Ｎ−ビス−トリメチルシリルアニリニウムテトラキス（３，５−ビストリフルオロメチルフェニル）ボレート、ジイソプロピルアンモニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリフェニルホスホニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリ（メチルフェニル）ホスホニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリ（ビス−トリメチルシリルフェニル）ホスホニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリ（ジメチルフェニル）ホスホニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレートなどが挙げられる。
【０１６６】
＜三量化用触媒＞
本発明の三量化用触媒とは、上記の遷移金属錯体（１）と活性化助触媒成分とを接触させて得られる三量化用触媒であり、エチレンを三量化させて１−ヘキセンを製造することができる触媒である。
【０１６７】
かかる活性化助触媒成分としては上記の化合物（Ａ）及び化合物（Ｂ）を挙げることができる。また化合物（Ａ）と化合物（Ｂ）を併用してもよい。
【０１６８】
各触媒成分の使用量としては、化合物（Ａ）（アルミニウム原子換算）と触媒成分として使用する遷移金属錯体（１）のモル比（化合物（Ａ）（アルミニウム原子換算）／遷移金属錯体（１））は、通常０．０１〜１００００であり、好ましくは５〜５０００である。また、化合物（Ｂ）と触媒成分として使用する遷移金属錯体（１）のモル比（化合物（Ｂ）／遷移金属錯体（１））は、通常０．０１〜１００、好ましくは０．５〜１０である。
【０１６９】
各触媒成分を溶液状態で使用する場合、触媒成分として使用する遷移金属錯体（１）の濃度は、通常０．０００１〜５ミリモル／リットルであり、好ましくは、０．００１〜１ミリモル／リットルである。化合物（Ａ）の濃度は、アルミニウム原子換算で、通常０．０１〜５００ミリモル／リットルで、好ましくは、０．１〜１００ミリモル／リットルである。化合物（Ｂ）の濃度は、通常０．０００１〜５ミリモル／リットルであり、好ましくは、０．００１〜１ミリモル／リットルである。
【０１７０】
各触媒成分を接触させる方法は、特に限定されるものではない。遷移金属錯体（１）と活性化助触媒成分とを予め接触させて三量化用触媒を調製し、該三量化用触媒を反応器に供給してもよい。また、各触媒成分を任意の順序で反応器に供給し、反応器内で接触処理を行ってもよい。
【０１７１】
＜１−ヘキセンの製造方法＞
本発明の１−ヘキセンの製造方法とは、エチレンから１−ヘキセンを製造する方法であり、三量化用触媒の存在下、エチレンの三量化反応により１−ヘキセンを製造する方法である。
【０１７２】
三量化反応は、特に限定されるものではないが、例えば、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族ハイドロカルビル、ベンゼン、トルエン等の芳香族ハイドロカルビル、又はメチレンジクロライド、クロロベンゼン等のハロゲン化ハイドロカルビルを溶媒として用いる三量化反応、又はスラリー状態での三量化反応、ガス状のエチレン中での三量化反応等が可能である。
【０１７３】
三量化反応は、回分式、半連続式、連続式のいずれかの方法において行うことができる。
【０１７４】
三量化反応におけるエチレンの圧力は、通常、常圧〜１０ＭＰａであるが、好ましくは常圧〜５ＭＰａの範囲である。
【０１７５】
三量化反応の温度は、通常−５０℃〜２２０℃の範囲を取り得る。好ましくは０℃〜１７０℃の範囲であり、より好ましくは５０℃〜１２０℃の範囲である。
【０１７６】
三量化反応の時間は、一般的に、目的とする反応装置により適宜決定されるが、１分間〜２０時間の範囲を取ることができる。
【実施例】
【０１７７】
以下、実施例および比較例により本発明を説明する。
＜遷移金属錯体の製造＞
物性測定は次の方法で行った。
（１）プロトン核磁気共鳴スペクトル（1Ｈ−ＮＭＲ）
装置：ブルカーバイオスピン社製 ＤＰＸ３００
試料セル：５ｍｍφチューブ
測定溶媒：ＣＤＣｌ３
試料濃度：約１０ｍｇ／０．５ｍＬ
測定温度：室温（約２５℃）
測定パラメータ：５ｍｍφプローブ、ＯＢＮＵＣ 1Ｈ、ＰＵＬＰＲＯＧ ｚｇ３０、積算回数１６回以上
繰り返し時間：ＡＣＱＴＭ ２．７秒、ＰＤ １秒
内部標準：ＣＤＣｌ３（７．２６ｐｐｍ）
【０１７８】
（２）カーボン核磁気共鳴スペクトル（１３Ｃ−ＮＭＲ）
装置：ブルカーバイオスピン社製 ＤＰＸ３００
試料セル：５ｍｍφチューブ
測定溶媒：ＣＤＣｌ３
試料濃度：約１０ｍｇ／０．５ｍＬ
測定温度：室温（約２５℃）
測定パラメータ：５ｍｍφプローブ、ＯＢＮＵＣ １３Ｃ、ＰＵＬＰＲＯＧ ｚｇｐｇ３０、積算回数 ２５６回以上
繰り返し時間：ＡＣＱＴＭ １．３６秒、ＰＤ ２秒
内部標準：ＣＤＣｌ３（７７．０ｐｐｍ）
【０１７９】
（３）電子イオン化質量分析（ＥＩ−ＭＳ）
装置：日本電子社製 ＪＭＳ−Ｔ１００ＧＣ
イオン化電圧：７０ｅＶ
イオン源温度：２３０℃
加速電圧：７ｋＶ
ＭＡＳＳ ＲＡＮＧＥ：ｍ／ｚ ３５−１２００
【０１８０】
（４）電界脱離質量分析（ＦＤ−ＭＳ）
装置：日本電子社製 ＪＭＳ−７００
加速電圧：８ｋＶ
カソード：０ｋＶ
カーボンエミッター
ＭＡＳＳ ＲＡＮＧＥ：ｍ／ｚ １０−２０００
【０１８１】
［実施例１］
「［１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体１」という。）の合成」
【０１８２】
「クロロトリス（３−トリメチルシリルフェニル）シランの合成」
窒素雰囲気下、１−ブロモ−３−トリメチルシリルベンゼン（２０．００ｇ、８７．２７ｍｍｏｌ）にジエチルエーテル（１００ｍＬ）を加えた。この混合物を−７８℃に冷却し、ｎ−ブチルリチウムの１．６５Ｍヘキサン溶液（５３．７３ｍＬ、８８．６５ｍｍｏｌ）を滴下し、０℃まで昇温させた後、その温度で２時間攪拌した。得られた混合物を−７８℃で、テトラクロロシラン（４．７１ｇ、２７．７０ｍｍｏｌ）をジエチルエーテル（３３ｍＬ）に溶解させた溶液に送液した。−７８℃で５０分攪拌した後、徐々に室温まで昇温させた。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘキサンを加えて濾過することにより不溶物を除去した。濾液から溶媒を減圧下で濃縮し、クロロトリス（３−トリメチルシリルフェニル）シランを定量的に得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．２０（ｓ、２７Ｈ）、７．３６（ｔ、Ｊ＝７．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．６０（ｄ、Ｊ＝８．４Ｈｚ、６Ｈ）、７．７９（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．０２、１２７．４４、１３２．２５、１３５．７５、１３５．８０、１４０．１５、１４０．２２
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：５１０（Ｍ＋）
【０１８３】
「１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンの合成」
窒素雰囲気下、ミネラルオイル中に分散した水素化カリウムをヘキサンで洗浄することでミネラルオイルを除去した。その後、得られた水素化カリウム（１．２０ｇ、３０．００ｍｍｏｌ）、テトラヒドロフラン（４３ｍＬ）を混合した。この混合物を５０℃に昇温し、１，２，３，４−テトラメチルシクロペンタ−１，３−ジエン（２．６９ｇ、２２．００ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（９ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で３時間半攪拌した。この溶液にクロロトリス（３−トリメチルシリルフェニル）シラン（１０．２３ｇ、２０．００ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（４３ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で８時間攪拌した。得られた混合物を０℃で１０％炭酸ナトリウム水溶液（４０ｍｌ）に滴下した。トルエン（６０ｍＬ）を加えて分液し、油相を水（６０ｍＬ）で２回洗浄し、さらに飽和食塩水（６０ｍＬ）で洗浄した。油相を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過して溶媒を減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンを得た（７．０８ｇ、収率５９．３％）。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．２０（ｓ、２７Ｈ）、１．５１（ｓ、６Ｈ）、１．５４（ｓ、６Ｈ）、３．７６（ｓ、１Ｈ）、７．１９−７．３３（ｍ、３Ｈ）、７．４６−７．６０（ｍ、６Ｈ）、７．７７（ｓ、３Ｈ）
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：５９６（Ｍ＋）
【０１８４】
「錯体１の合成」
窒素雰囲気下、１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン（０．８８ｇ、１．４７ｍｍｏｌ）、トリエチルアミン（０．７５ｇ、７．３７ｍｍｏｌ）のトルエン溶液（２０ｍＬ）に、−７８℃でｎ−ブチルリチウムの１．６５Ｍヘキサン溶液（０．９８ｍＬ、１．６２ｍｍｏｌ）を滴下し、徐々に室温まで昇温させた後、５０℃で７時間攪拌した。得られた混合物を−４５℃になるまで冷却し、同温度で四塩化チタン（０．３１ｇ、１．６２ｍｍｏｌ）をトルエン（２ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下した。徐々に室温まで昇温させた後、室温で終夜攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘプタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮した。得られた固体にペンタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮することにより、錯体１及び２，２’−ビス｛トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル｝−１，１’，３，３’，４，４’，５，５’−オクタメチル−５，５’−ビ−１，３−シクロペンタジエニルの混合物をオレンジ色固体として得た。フェロセンを内部標準物質として用いて１Ｈ−ＮＭＲにより決定した錯体１の含量は１１．７ｗｔ％であった（７６．４ｍｇ、収率６．９％）
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．１８（ｓ、２７Ｈ）、１．９９（ｓ、６Ｈ）、２．３３（ｓ、６Ｈ）、７．１６−７．３５（ｍ、３Ｈ）、７．４２−７．６１（ｍ、６Ｈ）、７．７６（ｓ、３Ｈ）
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：７５０（Ｍ−）
【０１８５】
［実施例２］
「［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体２」という。）の合成」
「クロロトリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シランの合成」
窒素雰囲気下、５−メチル−３−トリメチルシリル−１−ブロモベンゼン（２０．０６ｇ、８２．４９ｍｍｏｌ）、ジエチルエーテル（２００ｍＬ）を加えた。この混合物を−７８℃に冷却し、ｎ−ブチルリチウムの１．６５Ｍヘキサン溶液（５０．００ｍＬ、８２．４９ｍｍｏｌ）を滴下し、０℃まで昇温させた後、その温度で３時間攪拌した。得られた混合物を−７８℃で、テトラクロロシラン（４．４５ｇ、２６．１９ｍｍｏｌ）をジエチルエーテル（４４ｍＬ）に溶解させた溶液に送液した。−７８℃で１０分攪拌した後、徐々に室温まで昇温させた。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘキサンを加えてヘキサン不溶部をセライト濾過により除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮することでクロロトリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン（１３．１０ｇ、収率９０．４％）を淡黄色オイルとして得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）： ０．２４（ｓ、２７Ｈ）、２．３７（ｓ、９Ｈ）、７．４５（ｓ、３Ｈ）、７．４８（ｓ、３Ｈ）、７．６４（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−０．９８、２１．７２、１３２．２５、１３６．４１、１３６．４９、１３６．６２、１３７．３７、１３９．９４
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：５５２（Ｍ＋）
【０１８６】
「１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンの合成」
窒素雰囲気下、ミネラルオイル中に分散した水素化カリウム（水素化カリウムとして０．８８ｇ、２１．８２ｍｍｏｌ）をヘキサンで洗浄した。テトラヒドロフラン（３８ｍＬ）を加え、この混合物を５０℃に昇温し、１，２，３，４−テトラメチルシクロペンタ−１，３−ジエン（２．００ｇ、１６．３７ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（８ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で１時間攪拌した。この溶液にクロロトリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン（７．８１ｇ、１４．１１ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（３８ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、６５℃で３時間攪拌した。得られた混合物を０℃で１０％炭酸水素ナトリウム（３８ｍＬ）と１０％炭酸ナトリウム（３８ｍＬ）の混合溶液に滴下した。トルエン（３８ｍＬ）を加えて分液した。油相を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過して溶媒を減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンを得た（５．４０ｇ、収率５９．９％）。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）： ０．２２（ｓ、２７Ｈ）、１．５３（ｓ、６Ｈ）、１．５６（ｓ、６Ｈ）、２．２９（ｓ、９Ｈ）、３．７８（ｓ、１Ｈ）、７．３１（ｓ、３Ｈ）、７．３７（ｓ、３Ｈ）、７．６３（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−０．９０、１１．２５、１５．０５、２１．７７、５１．３８、１３３．２２、１３３．５２、１３４．８３、１３５．６５、１３６．９２、１３６．９９、１３８．０６、１３８．７９
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：６３８（Ｍ＋）
【０１８７】
「錯体２の合成」
窒素雰囲気下、１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン（１．８４ｇ、２．８８ｍｍｏｌ）、トリエチルアミン（１．４６ｇ、１４．４０ｍｍｏｌ）のトルエン溶液（５５ｍＬ）に、−７８℃でｎ−ブチルリチウムの１．６３Ｍヘキサン溶液（２．１２ｍＬ、３．４６ｍｍｏｌ）を滴下し、徐々に室温まで昇温させた後、５０℃で８時間攪拌した。得られた混合物を−５０℃になるまで冷却し、同温度で四塩化チタン（０．６０ｇ、３．１７ｍｍｏｌ）をトルエン（６ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下した。再び、昇温し、室温で終夜攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘプタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮した。ペンタンを加えて得られた上澄みを減圧下で濃縮することにより、錯体２及び２，２’−ビス｛トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル｝−１，１’，３，３’，４，４’，５，５’−オクタメチル−５，５’−ビ−１，３−シクロペンタジエニルの混合物をオレンジ色固体として得た。フェロセンを内部標準物質として用いて１Ｈ−ＮＭＲにより決定した錯体２の含量は１８．１ｗｔ％であった（１４６．０ｍｇ、収率６．４％）
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．１９（ｓ、２７Ｈ）、２．０２（ｓ、６Ｈ）、２．３０（ｓ、９Ｈ）、２．３５（ｓ、６Ｈ）、７．３８（ｓ、３Ｈ）、７．４１（ｓ、３Ｈ）、７．５９（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１７、１４．３２、１７．６３、２１．６１、１３１．９４、１３５．５１、１３６．１１、１３７．０５、１３７．７８、１３９．２１、１３９．４４、１４２．４３、１４５．８３
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：７９２（Ｍ−）
【０１８８】
［実施例３］
「［１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体３」という。）の合成」
「クロロトリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シランの合成」
窒素雰囲気下、３，５−ビス（トリメチルシリル）−１−ブロモベンゼン（２５．０３ｇ、８３．０５ｍｍｏｌ）にジエチルエーテル（２５０ｍＬ）を加えた。この混合物を−７８℃に冷却し、ｎ−ブチルリチウムの１．６５Ｍヘキサン溶液（５０．３４ｍＬ、８３．０５ｍｍｏｌ）を滴下し、０℃まで昇温させた後、その温度で３時間攪拌した。得られた混合物を−７８℃で、テトラクロロシラン（４．５５ｇ、２６．７９ｍｍｏｌ）をジエチルエーテル（４６ｍＬ）に溶解させた溶液に送液した。−７８℃で１０分攪拌した後、徐々に室温まで昇温させた。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘキサンを加えて濾過することによりヘキサン可溶部をセライト濾過により除去し、ヘキサン不溶部をトルエンで抽出した。得られたトルエン抽出溶液から溶媒を減圧下で濃縮した。ペンタンを加えて得られた固体を濾過して少量のペンタンで洗浄した後、減圧乾燥することにより、クロロトリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン（１３．５５ｇ、収率６９．６％）を白色固体として得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．２４（ｓ、５４Ｈ）、７．７７（ｔ、Ｊ＝１．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．８３（ｄ、Ｊ＝１．３Ｈｚ、６Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１１、１３１．１５、１３８．７２、１４０．３０、１４０．４６
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：７２６（Ｍ＋）
【０１８９】
「１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンの合成」
窒素雰囲気下、ミネラルオイル中に分散した水素化カリウム（水素化カリウムとして１．１９ｇ、２９．７８ｍｍｏｌ）にテトラヒドロフラン（１０８ｍＬ）を加えた。この混合物を５０℃に昇温し、１，２，３，４−テトラメチルシクロペンタ−１，３−ジエン（２．７３ｇ、２２．３４ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（２７ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で１時間攪拌した。この溶液にクロロトリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン（１３．５５ｇ、１８．６２ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（２７ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で５時間攪拌した。得られた混合物を０℃で１０％炭酸水素ナトリウム（６８ｍＬ）と１０％炭酸ナトリウム（６８ｍＬ）の混合溶液に滴下した。トルエン（６８ｍＬ）を加えて分液した。油相を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過して溶媒を減圧下で濃縮した。ヘキサンを加えて得られた白色固体を濾過することにより１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンを得た（７．０１ｇ、収率４６．２％）。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）： ０．２３（ｓ、５４Ｈ）、１．４７（ｓ、６Ｈ）、１．５３（ｓ、６Ｈ）、３．８３（ｓ、１Ｈ）、７．６４（ｔ、Ｊ＝１．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．８０（ｄ、Ｊ＝１．３Ｈｚ、６Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−０．９７、１１．１６、１４．９８、５１．０１、１３２．２７、１３２．８０、１３６．７１、１３７．６２、１３８．８１、１４０．９８
質量スペクトル（ＦＤ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：８１３（Ｍ＋）
【０１９０】
「錯体３の合成」
窒素雰囲気下、１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン（１．４８ｇ、１．８２ｍｍｏｌ）、トリエチルアミン（０．９２ｇ、９．０８ｍｍｏｌ）のトルエン溶液（３０ｍＬ）に、−７８℃でｎ−ブチルリチウムの１．６５Ｍヘキサン溶液（１．３２ｍＬ、２．１８ｍｍｏｌ）を滴下し、徐々に室温まで昇温させた後、５０℃で８時間攪拌した。得られた混合物を−７８℃になるまで冷却し、同温度で四塩化チタン（０．３８ｇ、２．００ｍｍｏｌ）をトルエン（２ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下した。再び、昇温し、室温で終夜攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘプタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮した。ペンタンを加えて得られた固体を濾過して少量のペンタンで洗浄した後、減圧乾燥することにより、錯体３（０．１０ｇ、収率５．７％）を黄土色固体として得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）： ０．１９（ｓ、５４Ｈ）、１．９５（ｓ、６Ｈ）、２．３４（ｓ、６Ｈ）、７．７１（ｓ、３Ｈ）、７．７７（ｓ、６Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１０、１４．１８、１７．４０、６５．８６、１３０．９８、１３８．４７、１３９．５８、１４２．１６、１４２．５３、１４５．７０
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：９６６（Ｍ−）
【０１９１】
［実施例４］
「［１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体１」という。）の合成」
【０１９２】
「［１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシドの合成」
窒素雰囲気下、ミネラルオイル中に分散した水素化カリウムをヘキサンで洗浄することでミネラルオイルを除去した後（水素化カリウムとして０．１３ｇ、３．２５ｍｍｏｌ）、テトラヒドロフラン（３４ｍＬ）を加えた。この混合物に、１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン（１．４９ｇ、２．５０ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（１１ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で６時間攪拌した。得られた混合物を室温になるまで冷却し、不溶物を濾過することで除去した。得られた濾液を−７８℃になるまで冷却し、同温度でクロロトリイソプロポキシチタニウム（０．６５ｇ、２．５０ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（７ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下した。徐々に室温まで昇温させた後、室温で終夜攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にペンタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮することにより、［１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシドを橙色オイルとして定量的に得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．１５（ｓ、２７Ｈ）、１．０９（ｄ、Ｊ＝６．２Ｈｚ、１８Ｈ）、１．６６（ｓ、６Ｈ）、１．９９（ｓ、６Ｈ）、４．５３（ｓｅｐ、Ｊ＝６．２Ｈｚ、３Ｈ）、７．３１（ｔ、Ｊ＝７．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．５０（ｄ、Ｊ＝７．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．６１（ｓ、３Ｈ）、７．８２（ｄ、Ｊ＝７．３Ｈｚ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１３、１１．６５、１５．０１、２６．４４、７５．６３、１１２．２０、１２６．６０、１３１．５４、１３３．７０、１３５．５４、１３６．１２、１３７．７０、１３８．４４、１４１．３８
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：８２０（Ｍ＋）
【０１９３】
「錯体１の合成」
窒素雰囲気下、［１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシド（２．０５ｇ、２．５０ｍｍｏｌ）のトルエン溶液（４２ｍＬ）に、０℃で四塩化ケイ素（４．２５ｇ、２５．００ｍｍｏｌ）をトルエン（２１ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、徐々に室温まで昇温させた後、室温で３時間攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘプタンを加えて濾過することにより不溶物を除去した。濾液から溶媒を減圧下で濃縮し、ペンタンから再結晶することで錯体１をオレンジ固体として得た（０．３０ｇ、収率１５．８％）。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．２１（ｓ、２７Ｈ）、２．０１（ｓ、６Ｈ）、２．３５（ｓ、６Ｈ）、７．３４（ｔ、Ｊ＝７．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．５３（ｄｔ、Ｊ＝７．３、１．４Ｈｚ、３Ｈ）、７．５９（ｄｔ、Ｊ＝７．３、１．４Ｈｚ、３Ｈ）、７．８６（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１９、１４．３２、１７．５９、１２７．１４、１３２．００、１３４．８９、１３６．０８、１３７．０６、１３９．８３、１４２．０８、１４２．４４、１４５．７６
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：７５０（Ｍ−）
【０１９４】
［実施例５］
「［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体２」という。）の合成」
【０１９５】
「［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシドの合成」
窒素雰囲気下、ミネラルオイル中に分散した水素化カリウムをヘキサンで洗浄することでミネラルオイルを除去した後（水素化カリウムとして０．２９ｇ、７．２４ｍｍｏｌ）、テトラヒドロフラン（３６ｍＬ）を加えた。この混合物を５０℃に昇温し、１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン（３．５６ｇ、５．５７ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（１９ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で６時間攪拌した。得られた混合物を室温になるまで冷却し、不溶物を濾過することで除去した。得られた濾液を−７８℃になるまで冷却し、同温度でクロロトリイソプロポキシチタニウム（１．４５ｇ、５．５７ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（１０ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下した。徐々に室温まで昇温させた後、室温で終夜攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にペンタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮することにより、［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシドを淡黄色固体として定量的に得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）： ０．１４（ｓ、２７Ｈ）、１．０８（ｄ、Ｊ＝６．２Ｈｚ、１８Ｈ）、１．６７（ｓ、６Ｈ）、１．９８（ｓ、６Ｈ）、２．３２（ｓ、９Ｈ）、４．５０（ｑｕｉｎ、Ｊ＝６．２Ｈｚ、３Ｈ）、７．２９（ｓ、３Ｈ）、７．３７（ｓ、３Ｈ）、７．６２（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１２、１１．６２、１５．０３、２１．７０、２６．５２、７５．６６、１１２．５９、１２６．６９、１３１．２８、１３４．４１、１３５．２８、１３５．５２、１３８．１７、１３８．９４
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：８６２（Ｍ＋）
【０１９６】
「錯体２の合成」
窒素雰囲気下、［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシド（４．８１ｇ、５．５７ｍｍｏｌ）のトルエン溶液（９６ｍＬ）に、０℃で四塩化ケイ素（９．４７ｇ、５５．７１ｍｍｏｌ）をトルエン（５６ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、徐々に室温まで昇温させた後、室温で３時間攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘプタンを加えて濾過することにより不溶物を除去した。濾液から溶媒を減圧下で濃縮し、ペンタンから再結晶することで錯体２をオレンジ固体として得た（１．０７ｇ、収率２４．４％）。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．１９（ｓ、２７Ｈ）、２．０２（ｓ、６Ｈ）、２．３０（ｓ、９Ｈ）、２．３５（ｓ、６Ｈ）、７．３８（ｓ、３Ｈ）、７．４１（ｓ、３Ｈ）、７．５９（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１７、１４．３２、１７．６３、２１．６１、１３１．９４、１３５．５１、１３６．１１、１３７．０５、１３７．７８、１３９．２１、１３９．４４、１４２．４３、１４５．８３
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：７９２（Ｍ−）
【０１９７】
［実施例６］
「［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］トリメチルチタニウム（以下、「錯体４」という。）の合成」
【０１９８】
窒素雰囲気下、［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（錯体２）（４４６ｍｇ、０．５６ｍｍｏｌ）のジエチルエーテル溶液（２２ｍＬ）に、−２０℃でヨウ化メチルマグネシウムの３．００Ｍジエチルエーテル溶液（０．９４ｍＬ、２．８１ｍｍｏｌ）を滴下し、攪拌しながら徐々に室温まで昇温させた。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘキサンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮した。ペンタンから再結晶することで、錯体４（３７０ｍｇ、収率８９．９％）を淡黄色固体として得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤ２Ｃｌ２、δｐｐｍ）：０．１９（ｓ、２７Ｈ）、０．９４（ｓ、９Ｈ）、１．５８（ｓ、６Ｈ）、１．９５（ｓ、６Ｈ）、２．２８（ｓ、９Ｈ）、７．３５（ｓ、６Ｈ）、７．５０（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤ２Ｃｌ２、δｐｐｍ）：−１．０５、１２．３８、１５．３９、２１．６８、６３．５９、１１８．０６、１２９．３４、１３０．４７、１３４．７６、１３５．２９、１３６．２９、１３８．０９、１３９．４０
【０１９９】
＜１−ヘキセンの製造＞
（１）１−ヘキセン活性
ガスクロマトグラフィー（島津ＧＣ−２０１０、ＤＢ−１カラム）を用いて分析した。
（２）公知な遷移金属錯体の合成
［ジメチルフェニルシリルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体５」という。）は公知の手法（Ｊ．Ｏｒｇａｎｏｍｅｔ．Ｃｈｅｍ．１９９９，５９２，８４−９４．）に従って合成した。
［１−（１−メチル−１−（３，５−ジメチルフェニル）エチル）−３−トリメチルシリルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体６」という。）は公知の手法（Ｏｒｇａｎｏｍｅｔａｌｌｉｃｓ ２００２，２１，５１２２−５１３５．）に従って合成した。
【０２００】
［実施例７］
減圧乾燥後、アルゴンで置換した０．４リットルの攪拌機付きオートクレーブに、トルエン６０ｍＬ、Ａｌ濃度が９．０ｗｔ％（３．５ｍｍｏｌ／ｍＬ）であるメチルアルミノキサンのトルエン溶液（東ソー・ファインケム社製 ＴＭＡＯ−ｓ）０．８８ｍＬを仕込み、系内の温度を４０℃まで昇温した後、エチレンを分圧が０．５ＭＰａになるように導入し、系内を安定させた。これに、実施例１で得られた錯体１の混合物のトルエン溶液（錯体１の濃度：１μｍｏｌ／ｍＬ）０．６０ｍＬを投入した。反応中は全圧を一定に維持するように、エチレンガスを連続的に供給しながら、４０℃で３０分反応し、エタノールを１．０ｍＬ投入して反応を停止した。その後、エチレンをパージして、オートクレーブ内の内容物をエタノール−塩酸で脱灰し、ろ過した。１−ヘキセンが１０．７０×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．２６×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０１】
［実施例８］
減圧乾燥後、アルゴンで置換した０．４リットルの攪拌機付きオートクレーブに、トルエン６０ｍＬ、Ａｌ濃度が９．０ｗｔ％（３．５ｍｍｏｌ／ｍＬ）であるメチルアルミノキサンのトルエン溶液（東ソー・ファインケム社製 ＴＭＡＯ−ｓ）０．８８ｍＬを仕込み、系内の温度を４０℃まで昇温した後、エチレンを分圧が０．５ＭＰａになるように導入し、系内を安定させた。これに、実施例２で得られた錯体２の混合物のトルエン溶液（錯体２の濃度：１μｍｏｌ／ｍＬ）０．６０ｍＬを投入した。反応中は全圧を一定に維持するように、エチレンガスを連続的に供給しながら、４０℃で３０分反応し、エタノールを１．０ｍＬ投入して反応を停止した。その後、エチレンをパージして、オートクレーブ内の内容物をエタノール−塩酸で脱灰し、ろ過した。１−ヘキセンが７．３９×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．１０×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０２】
［実施例９］
減圧乾燥後、アルゴンで置換した０．４リットルの攪拌機付きオートクレーブに、トルエン９０ｍＬ、Ａｌ濃度が９．０ｗｔ％（３．４ｍｍｏｌ／ｍＬ）であるメチルアルミノキサンのトルエン溶液（東ソー・ファインケム社製 ＴＭＡＯ−ｓ）０．７４ｍＬを仕込み、系内の温度を８０℃まで昇温した後、エチレンを分圧が０．５ＭＰａになるように導入し、系内を安定させた。これに、実施例４で得られた錯体１のトルエン溶液（１μｍｏｌ／ｍＬ）１．０ｍＬを投入した。反応中は全圧を一定に維持するように、エチレンガスを連続的に供給しながら、８０℃で３０分反応し、エタノールを１．０ｍＬ投入して反応を停止した。その後、エチレンをパージして、オートクレーブ内の内容物をエタノール−塩酸で脱灰し、ろ過した。１−ヘキセンが１．５５×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．０２×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０３】
［実施例１０］
減圧乾燥後、アルゴンで置換した０．４リットルの攪拌機付きオートクレーブに、トルエン９０ｍＬ、Ａｌ濃度が９．０ｗｔ％（３．４ｍｍｏｌ／ｍＬ）であるメチルアルミノキサンのトルエン溶液（東ソー・ファインケム社製 ＴＭＡＯ−ｓ）０．７４ｍＬを仕込み、系内の温度を８０℃まで昇温した後、エチレンを分圧が０．５ＭＰａになるように導入し、系内を安定させた。これに、実施例５で得られた錯体２のトルエン溶液（１μｍｏｌ／ｍＬ）１．０ｍＬを投入した。反応中は全圧を一定に維持するように、エチレンガスを連続的に供給しながら、８０℃で３０分反応し、エタノールを１．０ｍＬ投入して反応を停止した。その後、エチレンをパージして、オートクレーブ内の内容物をエタノール−塩酸で脱灰し、ろ過した。１−ヘキセンが２．８５×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．０３×１０５ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０４】
［実施例１１］
減圧乾燥後、アルゴンで置換した０．４リットルの攪拌機付きオートクレーブに、トルエン６０ｍＬ、Ａｌ濃度が９．４ｗｔ％（３．６ｍｍｏｌ／ｍＬ）であるメチルアルミノキサンのトルエン溶液（東ソー・ファインケム社製 ＴＭＡＯ−ｓ）０．８３ｍＬを仕込み、系内の温度を４０℃まで昇温した後、エチレンを分圧が０．５ＭＰａになるように導入し、系内を安定させた。これと別に、１０ｍｍｏｌ／Ｌに調製したＴＩＢＡのトルエン溶液で、実施例６で得られた錯体４を溶解し、錯体濃度が１ｍｍｏｌ／Ｌとなるように調製した。このトルエン溶液の０．６０ｍＬをオートクレーブに投入した。反応中は全圧を一定に維持するように、エチレンガスを連続的に供給しながら、４０℃で３０分反応し、エタノールを１．０ｍＬ投入して反応を停止した。その後、エチレンをパージして、オートクレーブ内の内容物をエタノール−塩酸で脱灰し、ろ過した。１−ヘキセンが７．５２×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．１１×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０５】
［比較例１］
錯体１のかわりに、錯体５を使用した以外は、実施例７と同様な操作を行った結果、１−ヘキセンが０．３５×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．１３×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０６】
［比較例２］
錯体１のかわりに、錯体６を使用した以外は、実施例７と同様な操作を行った結果、１−ヘキセンが４．１７×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．０６×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０７】
［比較例３］
錯体１のかわりに、錯体５を使用した以外は、実施例９と同様な操作を行った結果、１−ヘキセンが０．０６×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．０２×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０８】
［比較例４］
錯体１のかわりに、錯体６を使用した以外は、実施例９と同様な操作を行った結果、１−ヘキセンが０．４３×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．０７×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、遷移金属錯体、該遷移金属錯体の製造方法、三量化用触媒、１−ヘキセンの製造方法、置換シクロペンタジエン化合物、及び、該置換シクロペンタジエン化合物の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
α−オレフィンは金属触媒によるエチレンのオリゴマー化により製造される工業的に重要な原料モノマーである。しかしながら、エチレンのオリゴマー化は通常Ｓｃｈｕｌｚ−Ｆｌｏｒｙ分布に従いα−オレフィンの混合物を与えるため、選択的なα−オレフィンを製造しうる触媒系の開発は産業的に非常に重要である。
【０００３】
例えば、特許文献１には、式（Ｃｐ−Ｂ（Ｒ）ｎＡｒ）ＴｉＲ１３で示されるハーフメタロセンチタン錯体が、活性化助触媒成分の存在下、選択的なエチレンの三量化用触媒成分として働くことが報告されている。
これらの選択的エチレン三量化用触媒の中で、［１−（１−メチル−１−（３，５−ジメチルフェニル）エチル）−３−トリメチルシリルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライドなどの炭素原子でシクロペンタジエンと置換アリール基が結合されたハーフメタロセンチタン錯体（炭素架橋Ｃｐ−Ａｒ錯体）が、活性化助触媒成分としてＭＡＯ（メチルアルミノキサン）を使用し、３０℃の条件で効率的なエチレン三量化用触媒成分として働くことが報告されている（例えば非特許文献１参照）。一方で、ケイ素原子でシクロペンタジエンと置換アリール基が結合されたハーフメタロセンチタン錯体（ケイ素架橋Ｃｐ−Ａｒ錯体）の一つである［ジメチルフェニルシリルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライドは、同じ条件下においてエチレン三量化反応の触媒活性は低く、１−ヘキセン選択性も低いことが報告されている（非特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特表２００４−５２４９５９
【非特許文献】
【０００５】
【非特許文献１】Ｏｒｇａｎｏｍｅｔａｌｌｉｃｓ ２００２，２１，５１２２−５１３５．
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
かかる状況のもと、本発明が解決しようとする課題は、エチレンの三量化反応により１−ヘキセンを効率的に、選択性よく製造することが可能な触媒成分となる新規なケイ素架橋Ｃｐ−Ａｒ遷移金属錯体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
すなわち、本発明の第１は、一般式（１）で表される遷移金属錯体にかかるものである。
（式中、Ｍは元素の周期律表の第４族の遷移金属原子を表し、
Ｘ１、Ｘ２、Ｘ３、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、
Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち少なくとも一つは、該アルコキシ基、該アリールオキシ基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該２置換アミノ基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよい。）
【０００８】
また、本発明の第２は、前記遷移金属錯体と活性化助触媒成分とを接触させて得られる三量化用触媒にかかるものである。
【０００９】
さらに、本発明の第３は、三量化用触媒の存在下、エチレンを三量化させる１−ヘキセンの製造方法にかかるものである。
【００１０】
また、本発明の第４は、前記一般式（１）で表される遷移金属錯体の製造方法にかかるものである。
【００１１】
さらに、本発明の第５は、一般式（２）で示される置換シクロペンタジエン化合物にかかるものである。
（式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、
Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち少なくとも一つは、該アルコキシ基、該アリールオキシ基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該２置換アミノ基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、
【００１２】
また、本発明の第６は、前記一般式（２）で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法にかかるものである。
【発明の効果】
【００１３】
本発明により、高温条件においてもエチレンの三量化反応により１−ヘキセンを効率的に、選択性よく製造することが可能な触媒成分に好適な遷移金属錯体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
本発明において「置換基」という語は、化合物や基を構成するハロゲン原子を包含したものである。
さらに、本発明において、一般式（２）及び（４）で表される置換シクロペンタジエン化合物には、各シクロペンタジエン環の二重結合位置がそれぞれ異なる異性体が存在するが、本発明においては、該置換シクロペンタジエン化合物は、それらのうちのいずれか、またはそれらの混合物を表わす。
【００１５】
＜遷移金属錯体（１）（三量化用触媒成分）＞
以下、一般式（１）で表される遷移金属錯体（以下、「遷移金属錯体（１）」と略す）について詳述する。
遷移金属錯体（１）において、Ｍは元素周期律表の第４族元素を示し、例えばチタン原子、ジルコニウム原子及びハフニウム原子等が挙げられる。これらの中でも、チタン原子が好ましい。
【００１６】
前記遷移金属錯体（１）において、置換基Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８、Ｒ９、Ｘ１、Ｘ２及びＸ３は上述のとおりの定義であり、その具体例を以下に示す。
【００１７】
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、好ましくは塩素原子である。
【００１８】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基の「炭素原子数１〜２０のアルキル基」の具体例としては、メチル基、エチル基、ｎ−プロピル基、イソプロピル基、ｎ−ブチル基、ｓｅｃ−ブチル基、ｔｅｒｔ−ブチル基、ｎ−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基、ｎ−ヘキシル基、ヘプチル基、ｎ−オクチル基、ｎ−ノニル基、ｎ−デシル基、ｎ−ドデシル基、ｎ−トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基及びｎ−エイコシル基などが挙げられる。これらのうち好ましいアルキル基としては、炭素原子数１〜１０のアルキル基であり、さらに好ましくはメチル基、エチル基、イソプロピル基、ｔｅｒｔ−ブチル基及びアミル基等を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアルキル基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アルキル基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数１〜２０の範囲であると好ましく、炭素原子数１〜１０の範囲がさらに好ましい。好適なハロゲン原子を置換基として有するアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、ブロモメチル基、ジブロモメチル基、トリブロモメチル基、フルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基等を挙げることができる。
【００１９】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基の「炭素原子数６〜２０のアリール基」の具体例としては、フェニル基、２−トリル基、３−トリル基、４−トリル基、２，３−キシリル基、２，４−キシリル基、２，５−キシリル基、２，６−キシリル基、３，４−キシリル基、３，５−キシリル基、２，３，４−トリメチルフェニル基、２，３，５−トリメチルフェニル基、２，３，６−トリメチルフェニル基、２，４，６−トリメチルフェニル基、３，４，５−トリメチルフェニル基、２，３，４，５−テトラメチルフェニル基、２，３，４，６−テトラメチルフェニル基、２，３，５，６−テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、エチルフェニル基、ｎ−プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、ｎ−ブチルフェニル基、ｓｅｃ−ブチルフェニル基、ｔｅｒｔ−ブチルフェニル基、ｎ−ペンチルフェニル基、ネオペンチルフェニル基、ｎ−ヘキシルフェニル基、ｎ−オクチルフェニル基、ｎ−デシルフェニル基、ｎ−ドデシルフェニル基、ｎ−テトラデシルフェニル基、ナフチル基及びアントラセニル基などが挙げられる。これらのうち好ましいアリール基としては、炭素原子数６〜１０のアリール基であり、さらに好ましはフェニル基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアリール基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アリール基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数は６〜２０の範囲であると好ましく、６〜１０の範囲がさらに好ましい。具体的に好適な、ハロゲン原子を置換基として有するアリール基は、フルオロフェニル基、ジフルオロフェニル基、トリフルオロフェニル基、テトラフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、ヨードフェニル基等を挙げることができる。
【００２０】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基の「炭素原子数７〜２０のアラルキル基」の具体例としては、ベンジル基、（２−メチルフェニル）メチル基、（３−メチルフェニル）メチル基、（４−メチルフェニル）メチル基、（２，３−ジメチルフェニル）メチル基、(２，４−ジメチルフェニル)メチル基、(２，５−ジメチルフェニル)メチル基、(２，６−ジメチルフェニル)メチル基、(３，４−ジメチルフェニル)メチル基、(３，５−ジメチルフェニル)メチル基、(２，３，４−トリメチルフェニル)メチル基、(２，３，５−トリメチルフェニル)メチル基、(２，３，６−トリメチルフェニル)メチル基、(３，４，５−トリメチルフェニル)メチル基、(２，４，６−トリメチルフェニル)メチル基、(２，３，４，５−テトラメチルフェニル)メチル基、(２，３，４，６−テトラメチルフェニル)メチル基、(２，３，５，６−テトラメチルフェニル)メチル基、(ペンタメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニル)メチル基、(ｎ−プロピルフェニル)メチル基、(イソプロピルフェニル)メチル基、(ｎ−ブチルフェニル)メチル基、(ｓｅｃ−ブチルフェニル)メチル基、(ｔｅｒｔ−ブチルフェニル)メチル基、(ｎ−ペンチルフェニル)メチル基、(ネオペンチルフェニル)メチル基、(ｎ−ヘキシルフェニル)メチル基、(ｎ−オクチルフェニル)メチル基、(ｎ−デシルフェニル)メチル基、(ｎ−ドデシルフェニル)メチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基などが挙げられる。これらのうち好ましいアラルキル基としては、炭素原子数７〜１０のアラルキル基であり、さらに好ましくはベンジル基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアラルキル基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アラルキル基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数は７〜２０の範囲であると好ましく、７〜１０の範囲がさらに好ましい。
【００２１】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基の「炭素原子数１〜２０のアルコキシ基」の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、ｎ−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ｎ−ブトキシ基、ｓｅｃ−ブトキシ基、ｔｅｒｔ−ブトキシ基、ｎ−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、ｎ−ヘキシルオキシ基、ｎ−オクチルオキシ基、ｎ−ノニルオキシ基、ｎ−デシルオキシ基、ｎ−ウンデシルオキシ基、ｎ−ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ｎ−ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、ノナデシルオキシ基、ｎ−エイコシルオキシ基などが挙げられる。これらのうち好ましいアルコキシ基としては、炭素原子数１〜１０のアルコキシ基であり、さらに好ましくはメトキシ基、エトキシ基及びｔｅｒｔ−ブトキシ基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアルコキシ基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アルコキシ基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数１〜２０の範囲であると好ましく、１〜１０の範囲がさらに好ましい。
【００２２】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数２〜２０のアルコキシ基の「炭素原子数２〜２０のアルコキシ基」の具体例としては、エトキシ基、ｎ−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ｎ−ブトキシ基、ｓｅｃ−ブトキシ基、ｔｅｒｔ−ブトキシ基、ｎ−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、ｎ−ヘキシルオキシ基、ｎ−オクチルオキシ基、ｎ−ノニルオキシ基、ｎ−デシルオキシ基、ｎ−ウンデシルオキシ基、ｎ−ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ｎ−ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、ノナデシルオキシ基、ｎ−エイコシルオキシ基などが挙げられる。これらのうち好ましいアルコキシ基としては、炭素原子数２〜１０のアルコキシ基であり、さらに好ましくはエトキシ基及びｔｅｒｔ−ブトキシ基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアルコキシ基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アルコキシ基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数２〜２０の範囲であると好ましく、２〜１０の範囲がさらに好ましい。
【００２３】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基の「炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基」の具体例としては、フェノキシ基、２−メチルフェノキシ基、３−メチルフェノキシ基、４−メチルフェノキシ基、２，３−ジメチルフェノキシ基、２，４−ジメチルフェノキシ基、２，５−ジメチルフェノキシ基、２，６−ジメチルフェノキシ基、３，４−ジメチルフェノキシ基、３，５−ジメチルフェノキシ基、２，３，４−トリメチルフェノキシ基、２，３，５−トリメチルフェノキシ基、２，３，６−トリメチルフェノキシ基、２，４，５−トリメチルフェノキシ基、２，４，６−トリメチルフェノキシ基、３，４，５−トリメチルフェノキシ基、２，３，４，５−テトラメチルフェノキシ基、２，３，４，６−テトラメチルフェノキシ基、２，３，５，６−テトラメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、ｎ−プロピルフェノキシ基、イソプロピルフェノキシ基、ｎ−ブチルフェノキシ基、ｓｅｃ−ブチルフェノキシ基、ｔｅｒｔ−ブチルフェノキシ基、ｎ−ヘキシルフェノキシ基、ｎ−オクチルフェノキシ基、ｎ−デシルフェノキシ基、ｎ−テトラデシルフェノキシ基、ナフトキシ基及びアントラセノキシ基などが挙げられる。これらのうち好ましいアリールオキシ基としては、炭素原子数６〜１０のアリールオキシ基であり、さらに好ましくはフェノキシ基、２−メチルフェノキシ基、３−メチルフェノキシ基、４−メチルフェノキシ基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアリールオキシ基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アリールオキシ基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数は６〜２０の範囲であると好ましく、６〜１０の範囲がさらに好ましい。
【００２４】
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基の「炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基」の具体例としては、ベンジルオキシ基、(２−メチルフェニル)メトキシ基、(３−メチルフェニル)メトキシ基、(４−メチルフェニル)メトキシ基、(２，３−ジメチルフェニル)メトキシ基、(２，４−ジメチルフェニル)メトキシ基、(２，５−ジメチルフェニル)メトキシ基、(２，６−ジメチルフェニル)メトキシ基、(３，４−ジメチルフェニル)メトキシ基、(３，５−ジメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，４−トリメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，５−トリメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，６−トリメチルフェニル)メトキシ基、(２，４，５−トリメチルフェニル)メトキシ基、(２，４，６−トリメチルフェニル)メトキシ基、(３，４，５−トリメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，４，５−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，４，６−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(２，３，５，６−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ基、(エチルフェニル)メトキシ基、(ｎ−プロピルフェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキシ基、(ｎ−ブチルフェニル)メトキシ基、(ｓｅｃ−ブチルフェニル)メトキシ基、(ｔｅｒｔ−ブチルフェニル)メトキシ基、(ｎ−ヘキシルフェニル)メトキシ基、(ｎ−オクチルフェニル)メトキシ基、(ｎ−デシルフェニル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基などが挙げられる。これらのうち好ましいアラルキルオキシ基としては、炭素原子数７〜１０のアラルキルオキシ基であり、さらに好ましくはベンジルオキシ基を挙げることができる。また、「ハロゲン原子を置換基として有していてもよいアラルキルオキシ基」の「ハロゲン原子を置換基として有していてもよい」とは、アラルキルオキシ基にある水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子で置き換わっていてもよいことを意味し、該ハロゲン原子の具体例は上述のとおりである。なお、ハロゲン原子を置換基として有する場合、その炭素原子数は７〜２０の範囲であると好ましく、７〜１０の範囲がさらに好ましい。
【００２５】
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基又はハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基において、Ｒ１０はそれぞれ独立に、水素原子；炭素原子数１〜１０のアルキル基（メチル基、エチル基、ｎ−プロピル基、イソプロピル基、ｎ−ブチル基、ｓｅｃ−ブチル基、ｔｅｒｔ−ブチル基、イソブチル基、ｎ−ペンチル基、ｎ−ヘキシル基、シクロヘキシル基、ｎ−ヘプチル基、ｎ−オクチル基、ｎ−ノニル基、ｎ−デシル基など）、アリール基（フェニル基など）などのハイドロカルビル基；ハイドロカルビル基にある水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わったハロゲン化ハイドロカルビル基であり、３つのＲ１０部分の炭素原子数の合計が１〜２０の範囲である。この３つのＲ１０部分の炭素原子数の合計は３〜１８の範囲が好ましい。該置換シリル基の具体例としては、メチルシリル基、エチルシリル基、フェニルシリル基、これらの基においてハイドロカルビル基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基などのハイドロカルビル基又はハロゲン化ハイドロカルビル基を１つ有する１置換シリル基；ジメチルシリル基、ジエチルシリル基、ジフェニルシリル基、これらの基においてハイドロカルビル基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基などのハイドロカルビル基及び／又はハロゲン化ハイドロカルビル基を２つ有する２置換シリル基；トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリ−ｎ−プロピルシリル基、トリイソプロピルシリル基、トリ−ｎ−ブチルシリル基、トリ−ｓｅｃ−ブチルシリル基、トリ−ｔｅｒｔ−ブチルシリル基、トリ−イソブチルシリル基、ｔｅｒｔ−ブチル−ジメチルシリル基、トリ−ｎ−ペンチルシリル基、トリ−ｎ−ヘキシルシリル基、トリシクロヘキシルシリル基、トリフェニルシリル基、これらの基においてハイドロカルビル基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基などのハイドロカルビル基及び／又はハロゲン化ハイドロカルビル基を３つ有する３置換シリル基などが挙げられる。これらのうち好ましくは３置換シリル基であり、さらに好ましくはトリメチルシリル基、ｔｅｒｔ−ブチルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基、これらの基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基である。
【００２６】
−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基又はハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基において、Ｒ１１はそれぞれ独立に、ハイドロカルビル基又はハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分の炭素原子数の合計が２〜２０の範囲であり、２〜１０の範囲がさらに好ましい。かかるハイドロカルビル基およびハロゲン化ハイドロカルビル基は、前記置換シリル基のハイドロカルビル基およびハロゲン化ハイドロカルビル基として説明したものと同じである。また、この２つのＲ１１部分は互いに結合して、これらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成していてもよい。かかる２置換アミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−ｎ−プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−ｎ−ブチルアミノ基、ジ−ｓｅｃ−ブチルアミノ基、ジ−ｔｅｒｔ−ブチルアミノ基、ジ−イソブチルアミノ基、ｔｅｒｔ−ブチルイソプロピルアミノ基、ジ−ｎ−ヘキシルアミノ基、ジ−ｎ−オクチルアミノ基、ジ−ｎ−デシルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ビストリメチルシリルアミノ基、ビス−ｔｅｒｔ−ブチルジメチルシリルアミノ基、ピロリル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、カルバゾリル基、ジヒドロインドリル基、ジヒドロイソインドリル基、これらの基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基などが挙げられる。これらのうち、好ましくはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、これらの基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換わった基である。
【００２７】
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する基同士は結合して、それらが結合している炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する基同士は結合して、それらが結合している炭素原子と一緒になって環を形成していてもよい。ここでいう環とは、炭素原子数１〜２０のハイドロカルビル基で置換された、飽和もしくは不飽和のハイドロカルビル環などである。その具体例としては、シクロプロパン環、シクロプロペン環、シクロブタン環、シクロブテン環、シクロペンタン環、シクロペンテン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、シクロヘプタン環、シクロヘプテン環、シクロオクタン環、シクロオクテン環、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環である。
【００２８】
前記遷移金属錯体（１）においてＲ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基であり、好ましくは、−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基である。
【００２９】
前記遷移金属錯体（１）において、Ｘ１、Ｘ２及びＸ３は、それぞれ独立に、好ましくは、ハロゲン原子、炭素原子数１〜２０のアルキル基、炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、または炭素原子数７〜２０のアラルキル基であり、より好ましくはハロゲン原子、炭素原子数１〜２０のアルキル基である。
【００３０】
前記一般式（１）において、Ｒ６は、好ましくは、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基である。
また、前記一般式（１）において、Ｒ６およびＲ８は、好ましくは、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基である。
さらに、前記一般式（１）において、Ｒ６が、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基であって、Ｒ８が
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基
である遷移金属錯体も好ましい。
【００３１】
前記遷移金属錯体（１）において、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４は、それぞれ独立に、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数１〜２０のアルキル基、炭素原子数６〜２０のアリール基、または炭素原子数７〜２０のアラルキル基であり、より好ましくは炭素原子数１〜２０のアルキル基であり、さらに好ましくはメチル基である。
【００３２】
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４の具体例としては、その部分構造式（６）
（式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４は前記と同じ意味を表す。）
において、例えば、次のような部分構造を挙げることができる。
【００３３】
シクロペンタジエニル、メチルシクロペンタジエニル、エチルシクロペンタジエニル、ｎ−プロピルシクロペンタジエニル、イソプロピルシクロペンタジエニル、ｎ−ブチルシクロペンタジエニル、ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエニル、ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエニル、ジメチルシクロペンタジエニル、トリメチルシクロペンタジエニル、テトラメチルシクロペンタジエニル、フェニルシクロペンタジエニル、ベンジルシクロペンタジエニル、インデニル、フルオレニル、テトラヒドロインデニル、メチルテトラヒドロインデニル、ジメチルテトラヒドロインデニル、オクタヒドロフルオレニル。
【００３４】
ここに例示したシクロペンタジエニル部分構造のうち、好ましいシクロペンタジエニル部分構造はテトラメチルシクロペンタジエニルなどである。
【００３５】
Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９の好ましい組み合わせとしては、その部分構造式（７）
（式中、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は前記と同じ意味を表す。）
において、例えば、次のような部分構造を挙げることができる。
【００３６】
トリメチルシリルフェニル、メチル（トリメチルシリル）フェニル、ジメチル（トリメチルシリル）フェニル、トリメチル（トリメチルシリル）フェニル、テトラメチル（トリメチルシリル）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチル（トリメチルシリル）フェニル、ジ−ｔｅｒｔ−ブチル（トリメチルシリル）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチルメチル（トリメチルシリル）フェニル、ジ（ｔｅｒｔ−ブチル）メチル（トリメチルシリル）フェニル、クロロ（トリメチルシリル）フェニル、ジクロロ（トリメチルシリル）フェニル、フルオロ（トリメチルシリル）フェニル、ビス（トリフルオロメチル）（トリメチルシリル）フェニル、メトキシ（トリメチルシリル）フェニル、ビス（トリメチルシリル）フェニル、トリス（トリメチルシリル）フェニル。
【００３７】
メトキシフェニル、メトキシ（メチル）フェニル、メトキシ（ジメチル）フェニル、メトキシ（トリメチル）フェニル、メトキシ（テトラメチル）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチル（メトキシ）フェニル、ジ−ｔｅｒｔ−ブチル（メトキシ）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチルメチル（メトキシ）フェニル、ジ（ｔｅｒｔ−ブチル）メチル（メトキシ）フェニル、クロロ（メトキシ）フェニル、ジクロロ（メトキシ）フェニル、フルオロ（メトキシ）フェニル、ビス（トリフルオロメチル）（メトキシ）フェニル、ジメトキシフェニル、トリメトキシフェニル。
【００３８】
ジメチルアミノフェニル、メチル（ジメチルアミノ）フェニル、ジメチル（ジメチルアミノ）フェニル、トリメチル（ジメチルアミノ）フェニル、テトラメチル（ジメチルアミノ）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチル（ジメチルアミノ）フェニル、ジ−ｔｅｒｔ−ブチル（ジメチルアミノ）フェニル、ｔｅｒｔ−ブチルメチル（ジメチルアミノ）フェニル、ジ（ｔｅｒｔ−ブチル）メチル（ジメチルアミノ）フェニル、クロロ（ジメチルアミノ）フェニル、ジクロロ（ジメチルアミノ）フェニル、フルオロ（ジメチルアミノ）フェニル、ビス（トリフルオロメチル）（ジメチルアミノ）フェニル、ビス（ジメチルアミノ）フェニル、トリス（ジメチルアミノ）フェニル。
【００３９】
ここに例示した部分構造のうち、好ましい部分構造はトリメチルシリルフェニル、ビス（トリメチルシリル）フェニル、メチル（トリメチルシリル）フェニル、ジメチル（トリメチルシリル）フェニル、などである。
【００４０】
遷移金属錯体（１）を具体的に例示すると、次のような錯体を挙げることができる。
【００４１】
［１−トリス（２−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４２】
［１−トリス（２−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４３】
［１−トリス（３−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４４】
［１−トリス（４−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４５】
［１−トリス（２，３−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４６】
［１−トリス（２，４−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４７】
［１−トリス（２，５−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４８】
［１−トリス（２，６−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，６−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００４９】
［１−トリス（３，４−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５０】
［１−トリス（３，５−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５１】
［１−トリス（２−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５２】
［１−トリス（２−メチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５３】
［１−トリス（３−メチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５４】
［１−トリス（４−メチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−メチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５５】
［１−トリス（２，３−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５６】
［１−トリス（２，４−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５７】
［１−トリス（２，５−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５８】
［１−トリス（２，６−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，６−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ジメトキシ−−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００５９】
［１−トリス（３，４−ジメチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６０】
［１−トリス（３，５−ジメチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，５−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６１】
［１−トリス（２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６２】
［１−トリス（２−メチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２−メチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６３】
［１−トリス（３−メチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６４】
［１−トリス（４−メチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−メチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６５】
［１−トリス（２，３−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，３−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６６】
［１−トリス（２，４−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，４−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６７】
［１−トリス（２，５−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，５−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６８】
［１−トリス（２，６−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（２，６−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００６９】
［１−トリス（３，４−ジメチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，４−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、
【００７０】
［１−トリス（３，５−ジメチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，５−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライドなどの塩素化チタン錯体が挙げられる。
【００７１】
また、ここに例示する塩素化チタン錯体において「２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル」を「シクロペンタジエニル」、「２−メチルシクロペンタジエニル」、「３−メチルシクロペンタジエニル」、「２，３−ジメチルシクロペンタジエニル」、「２，４−ジメチルシクロペンタジエニル」、「２，５−ジメチルシクロペンタジエニル」、「２，３，５−トリメチルシクロペンタジエニル」、「２−エチルシクロペンタジエニル」、「３−エチルシクロペンタジエニル」、「２−ｎ−プロピルシクロペンタジエニル」、「３−ｎ−プロピルシクロペンタジエニル」、「２−イソプロピルシクロペンタジエニル」、「３−イソプロピルシクロペンタジエニル」、「２−ｎ−ブチルシクロペンタジエニル」、「３−ｎ−ブチルシクロペンタジエニル」、「２−ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエニル」、「３−ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエニル」、「２−ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエニル」、「３−ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエニル」、「２−フェニルシクロペンタジエニル」、「３−フェニルシクロペンタジエニル」、「２−ベンジルシクロペンタジエニル」、「３−ベンジルシクロペンタジエニル」、「インデニル」、「２−メチルインデニル」、「フルオレニル」、「テトラヒドロインデニル」、「２−メチルテトラヒドロインデニル」、「オクタヒドロフルオレニル」に置き換えた、塩素化チタン錯体も同様に遷移金属錯体（１）として例示される。
【００７２】
さらに、ここに例示する錯体において、「チタニウム」を「ジルコニウム」に置き換えた塩素化ジルコニウム錯体、又は「ハフニウム」に置き換えた塩素化ハフニウム錯体などの塩素化遷移金属錯体、「クロライド」を「フルオリド」に置き換えたフッ素化チタン錯体、「ブロマイド」に置き換えた臭素化チタン錯体、「アイオダイド」に置き換えたヨウ素化チタン錯体などのハロゲン化チタン錯体、「ハイドライド」に置き換えた水素化チタン錯体、「メチル」に置き換えたメチル化チタン錯体などのアルキル化チタン錯体、「フェニル」に置き換えたフェニル化チタン錯体などのアリール化チタン錯体、「ベンジル」に置き換えたベンジル化チタン錯体などのアラルキル化チタン錯体、「メトキシド」に置き換えたメトキシ化チタン錯体、「ｎ−ブトキシド」に置き換えたｎ−ブトキシ化チタン錯体、「イソプロポキシド」に置き換えたイソプロポキシ化チタン錯体などのアルコキシ化チタン錯体、「フェノキシド」に置き換えたフェノキシ化チタン錯体などのアリールオキシ化チタン錯体、「ベンジロキシド」に置き換えたベンジロキシ化チタン錯体などのアラルキルオキシ化チタン錯体、「ジメチルアミド」に置き換えたジメチルアミド化チタン錯体、「ジエチルアミド」に置き換えたジエチルアミド化チタン錯体などのアミド化チタン錯体も同様に遷移金属錯体（１）として例示される。
【００７３】
式（１）の遷移金属錯体として、好ましくは、［１−トリス（２−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，５−ジメチル−４−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（４−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（５−メチル−３−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３，５−ジメチル−４−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス｛３，５−ジメトキシフェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド、［１−トリス（３−ジメチルアミノフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライドなどが挙げられる。
【００７４】
＜遷移金属錯体（１）の製造方法＞
遷移金属錯体（１）は例えば、式（２）
［式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は前記と同義である。］
で示される置換シクロペンタジエン化合物（以下、「置換シクロペンタジエン化合物（２）」という。）と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程；
前記置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基との反応物に、
以下の一般式（３）
（式中、Ｍ、Ｘ１、Ｘ２及びＸ３は前記と同義であり、Ｘ４は、水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
又は−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、ｍは０または１を表す。）
で示される遷移金属化合物（以下、「遷移金属化合物（３）」という。）を反応させる工程を有する製造方法により製造することができる。以下、前記置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程を「第１反応工程」、前記置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基との反応物に、遷移金属化合物（３）を反応させる工程を「第２反応工程」ということがある。
【００７５】
前記置換シクロペンタジエン化合物（２）において、そのシクロペンタジエン環の二重結合の位置が異なる異性体は以下の構造異性体のことである。
置換シクロペンタジエン化合物（２）には、各シクロペンタジエン環の二重結合位置がそれぞれ異なる異性体が存在するが、本発明においてはそれらのうちのいずれか、またはそれらの混合物を表わす。
【００７６】
前記遷移金属化合物（３）において、置換基Ｘ４は上述のとおりの定義であり、その具体例としてはＸ１、Ｘ２及びＸ３で挙げたものと同様のものを挙げることができる。
【００７７】
前記遷移金属化合物（３）としては、例えば、四塩化チタン、三塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタンなどのハロゲン化チタン；テトラキス（ジメチルアミノ）チタン、ジクロロビス（ジメチルアミノ）チタン、トリクロロ（ジメチルアミノ）チタン、テトラキス（ジエチルアミノ）チタンなどのアミドチタン；テトライソプロポキシチタン、テトラ−ｎ−ブトキシチタン、ジクロロジイソプロポキシチタン、トリクロロイソプロポキシチタンなどのアルコキシチタンなどが挙げられる。また、これらの各化合物の「チタン」を「ジルコニウム」又は「ハフニウム」に置き換えた化合物などが挙げられる。これらのうち、好ましい遷移金属化合物（３）は四塩化チタンである。
【００７８】
前記第１反応工程において、置換シクロペンタジエン化合物（２）と反応させる塩基としては、例えば、メチルリチウム、エチルリチウム、ｎ−ブチルリチウム、ｓｅｃ−ブチルリチウム、ｔｅｒｔ−ブチルリチウム、リチウムトリメチルシリルアセチリド、リチウムアセチリド、トリメチルシリルメチルリチウム、ビニルリチウム、フェニルリチウム及びアリルリチウムなどの有機リチウム化合物に代表される有機アルカリ金属化合物などが挙げられる。
【００７９】
塩基の使用量は、置換シクロペンタジエン化合物（２）１モルあたり、０．５〜５モルの範囲であればよい。
【００８０】
前記第１反応工程における置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基との反応においては、アミン化合物が用いられる。かかるアミン化合物としては、例えば、メチルアミン、エチルアミン、ｎ−プロピルアミン、イソプロピルアミン、ｎ−ブチルアミン、ｔｅｒｔ−ブチルアミン、ｎ−オクチルアミン、ｎ−デシルアミン、アニリン、エチレンジアミンなどの第１級アミン化合物；ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−ｎ−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−ｎ−ブチルアミン、ジ−ｔｅｒｔ−ブチルアミン、ジ−ｎ−オクチルアミン、ジ−ｎ−デシルアミン、ピロリジン、ヘキサメチルジシラザン、ジフェニルアミンなどの第２級アミン化合物；トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−ｎ−プロピルアミン、トリ−ｎ−ブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ−ｎ−オクチルアミン、トリ−ｎ−デシルアミン、トリフェニルアミン、Ｎ，Ｎ−ジメチルアニリン、Ｎ，Ｎ，Ｎ’，Ｎ’−テトラメチルエチレンジアミン、Ｎ−メチルピロリジン、４−ジメチルアミノピリジンなどの第３級アミン化合物；が挙げられる。かかるアミン化合物の使用量は、塩基１モルあたりに、１０モル以下であると好ましく、０．５〜１０モルの範囲であるとより好ましく、１〜５モルの範囲であるとさらに好ましい。
【００８１】
前記第１反応工程において、置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基とを反応させる際には溶媒の存在下で反応させることが好ましい。また、溶媒を用いるときには、該溶媒中で置換シクロペンタジエン化合物（２）及び塩基を反応させた後、この反応混合物中に遷移金属化合物（３）を加えることにより、置換シクロペンタジエン化合物（２）及び塩基の反応物に、遷移金属化合物（３）をさらに反応させることができる。なお、置換シクロペンタジエン化合物（２）及び塩基を反応させた反応混合物には固体が析出することがあるが、この場合には、析出した固体が溶解するまで溶媒を追加したり、析出した固体をろ過等により、一旦分離してもよく、分離した固体に溶媒を加えて溶解させたり、懸濁させた後で、遷移金属化合物（３）を加えてもよい。また、溶媒を用いる場合、該溶媒に置換シクロペンタジエン化合物（２）、塩基、アミン化合物及び遷移金属化合物（３）を同時に加えることにより、第１反応工程と第２反応工程とを略同時に実施することもできる。
【００８２】
第１反応工程又は、第１反応工程及び第２反応工程に用いる溶媒は、これらの工程に係る反応の進行を著しく妨げない不活性な溶媒が用いられる。かかる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエンなどの芳香族ハイドロカルビル系溶媒；ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族ハイドロカルビル系溶媒；ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、１，４−ジオキサンなどのエーテル系溶媒；ヘキサメチルホスホリックアミド、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶媒；アセトニトリル、プロピオニトリル、アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどの極性溶媒；ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン系溶媒といった非プロトン性溶媒などが例示される。かかる溶媒は単独もしくは２種以上を混合して用いることができ、その使用量は、置換シクロペンタジエン化合物（２）１重量部にあたり、１〜２００重量部が好ましく、３〜５０重量部がさらに好ましい。
【００８３】
遷移金属化合物（３）の使用量は、置換シクロペンタジエン化合物（２）１モルあたり、０．５〜３モルの範囲が好ましく、０．７〜１．５モルの範囲がさらに好ましい。
【００８４】
第１反応工程及び第２反応工程における反応温度は、−１００℃以上、溶媒の沸点以下であればよく、好ましくは−８０〜１００℃の範囲である。
【００８５】
かくして第１反応工程及び第２反応工程を経て得られた反応混合物からは各種公知の精製方法により、生成した遷移金属錯体（１）を取り出すことができる。例えば、第１反応工程及び第２反応工程の後に、生成した沈殿を濾別後、濾液を濃縮して遷移金属錯体を析出させた後、これを濾取する方法などによって目的の遷移金属錯体（１）を得ることができる。
【００８６】
また、遷移金属錯体（１）のＸ１、Ｘ２及びＸ３のいずれかが、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
またはハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基である化合物は、遷移金属錯体（１）のＸ１、Ｘ２及びＸ３がハロゲン原子である化合物と、対応するアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基をもつリチウム化合物、ナトリウム化合物、カリウム化合物またはマグネシクム化合物との反応によっても得ることができる。
【００８７】
＜置換シクロペンタジエン化合物（２）＞
【００８８】
前記置換シクロペンタジエン化合物（２）において、置換基Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は上述のとおりの定義である。
【００８９】
前記置換シクロペンタジエン化合物（２）としては、例えば、次のような化合物を挙げることができる。
【００９０】
１−トリス（２−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９１】
１−トリス（２−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９２】
１−トリス（３−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９３】
１−トリス（４−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９４】
１−トリス（２，３−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９５】
１−トリス（２，４−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９６】
１−トリス（２，５−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９７】
１−トリス（２，６−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，６−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９８】
１−トリス（３，４−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【００９９】
１−トリス（３，５−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１００】
１−トリス（２−メトキシフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０１】
１−トリス（２−メチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０２】
１−トリス（３−メチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０３】
１−トリス（４−メチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−メチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０４】
１−トリス（２，３−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリメトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０５】
１−トリス（２，４−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０６】
１−トリス（２，５−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０７】
１−トリス（２，６−ジメチル−３−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，６−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０８】
１−トリス（３，４−ジメチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−５−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−６−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１０９】
１−トリス（３，５−ジメチル−２−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，５−ジメチル−４−メトキシ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ジメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリメトキシ−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１０】
１−トリス（２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１１】
１−トリス（２−メチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２−メチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１２】
１−トリス（３−メチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３−メチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１３】
１−トリス（４−メチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（４−メチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１４】
１−トリス（２，３−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，３−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１５】
１−トリス（２，４−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，４−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，４−ジメチル−３，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１６】
１−トリス（２，５−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，５−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１７】
１−トリス（２，６−ジメチル−３−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（２，６−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１８】
１−トリス（３，４−ジメチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−５−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，４−ジメチル−６−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、
【０１１９】
１−トリス（３，５−ジメチル−２−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス（３，５−ジメチル−４−ジメチルアミノ−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４−ビス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン、１−トリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）−フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンなどの置換シクロペンタジエン化合物が挙げられる。
【０１２０】
また、ここに例示する置換シクロペンタジエン化合物において「２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン」を「シクロペンタジエン」、「２−メチルシクロペンタジエン」、「３−メチルシクロペンタジエン」、「２，３−ジメチルシクロペンタジエン」、「２，４−ジメチルシクロペンタジエン」、「２，５−ジメチルシクロペンタジエン」、「２，３，５−トリメチルシクロペンタジエン」、「２−エチルシクロペンタジエン」、「３−エチルシクロペンタジエン」、「２−ｎ−プロピルシクロペンタジエン」、「３−ｎ−プロピルシクロペンタジエン」、「２−イソプロピルシクロペンタジエン」、「３−イソプロピルシクロペンタジエン」、「２−ｎ−ブチルシクロペンタジエン」、「３−ｎ−ブチルシクロペンタジエン」、「２−ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエン」、「３−ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエン」、「２−ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエン」、「３−ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエン」、「２−フェニルシクロペンタジエン」、「３−フェニルシクロペンタジエン」、「２−ベンジルシクロペンタジエン」、「３−ベンジルシクロペンタジエン」、「インデン」、「２−メチルインデン」、「フルオレン」、「テトラヒドロインデン」、「２−メチルテトラヒドロインデン」、「オクタヒドロフルオレン」に置き換えた、置換シクロペンタジエン化合物も同様に置換シクロペンタジエン化合物（２）として例示される。
【０１２１】
ここに例示する置換シクロペンタジエン化合物において、シクロペンタジエン環の二重結合の位置が異なる異性体が存在する場合、これらの異性体混合物であってもよい。
【０１２２】
＜置換シクロペンタジエン化合物（２）の製造方法＞
一般式（２）で示される置換シクロペンタジエン化合物は、例えば一般式（４）で示される置換シクロペンタジエン化合物（以下「置換シクロペンタジエン化合物（４）」と略す）と、塩基とを反応させる工程；
前記置換シクロペンタジエン化合物（４）と塩基との反応物に、一般式（５）で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程により製造することができる。
【０１２３】
一般式（４）で示される置換シクロペンタジエン化合物は、下記のとおりである。
［式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４は前記と同義であり
【０１２４】
前記置換シクロペンタジエン化合物（４）としては、例えば、次のような化合物を挙げることができる。
【０１２５】
シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン、１，２−ジメチルシクロペンタジエン、１，３−ジメチルシクロペンタジエン、１，２，３−トリメチルシクロペンタジエン、１，３，４−トリメチルシクロペンタジエン、１，２，３，４−テトラメチルシクロペンタジエン、エチルシクロペンタジエン、１，２−ジエチルシクロペンタジエン、１，３−ジエチルシクロペンタジエン、１，２，３−トリエチルシクロペンタジエン、１，３，４−トリエチルシクロペンタジエン、１，２，３，４−テトラエチルシクロペンタジエン、ｎ−プロピルシクロペンタジエン、イソプロピルシクロペンタジエン、ｎ−ブチルシクロペンタジエン、ｓｅｃ−ブチルシクロペンタジエン、ｔｅｒｔ−ブチルシクロペンタジエン、ｎ−ペンチルシクロペンタジエン、ネオペンチルシクロペンタジエン、ｎ−ヘキシルシクロペンタジエン、ｎ−オクチルシクロペンタジエン、フェニルシクロペンタジエン、ナフチルシクロペンタジエン、トリメチルシリルシクロペンタジエン、トリエチルシリルシクロペンタジエン、ｔｅｒｔ−ブチルジメチルシリルシクロペンタジエン、インデン、２−メチルインデン、テトラヒドロインデン、２−メチルテトラヒドロインデン、３−メチルテトラヒドロインデン、２，３−ジメチルテトラヒドロインデン、２−エチルテトラヒドロインデン、２−ｎ−プロピルテトラヒドロインデン、２−イソプロピルテトラヒドロインデン、２−ｎ−ブチルテトラヒドロインデン、２−ｓｅｃ−ブチルテトラヒドロインデン、２−ｔｅｒｔ−ブチルテトラヒドロインデン、２−ｎ−ペンチルテトラヒドロインデン、２−ネオペンチルテトラヒドロインデン、２−アミルテトラヒドロインデン、２−ｎ−ヘキシルテトラヒドロインデン、２−シクロヘキシルテトラヒドロインデン、２−ｎ−オクチルテトラヒドロインデン、２−ｎ−デシルテトラヒドロインデン、２−フェニルテトラヒドロインデン、２−ベンジルテトラヒドロインデン、２−ナフチルテトラヒドロインデン、２−メトキシテトラヒドロインデン、２−フェノキシテトラヒドロインデン、２−ベンジルオキシテトラヒドロインデン、２−ジメチルアミノテトラヒドロインデン、２−トリメチルシリルテトラヒドロインデン、フルオレン、オクタヒドロフルオレンなどの置換シクロペンタジエン化合物が挙げられる。
【０１２６】
ここに例示する置換シクロペンタジエン化合物（４）において、シクロペンタジエン環の二重結合の位置が異なる異性体が存在する場合、これらの異性体混合物であってもよい。
【０１２７】
一般式（５）で示されるハロゲン化ケイ素化合物（以下「ハロゲン化ケイ素化合物（５）」と略す）は、下記の通りである。
［式中、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は前記と同義であり、Ｘ５はハロゲン原子である。］
【０１２８】
ハロゲン化ケイ素化合物（５）としては、例えば、次のような化合物を挙げることができる。
【０１２９】
クロロトリス（２−トリメチルシリルフェニル）シラン、クロロトリス（３−トリメチルシリルフェニル）シラン、クロロトリス（４−トリメチルシリルフェニル）シラン、クロロトリス｛２，３−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン
【０１３０】
クロロトリス（２−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、
【０１３１】
クロロトリス（３−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン
【０１３２】
クロロトリス（４−メチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（４−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン
【０１３３】
クロロトリス（２，３−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，３−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，３−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛２，３−ジメチル−４，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３−ジメチル−４，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３４】
クロロトリス（２，４−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛２，４−ジメチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ジメチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ジメチル−２，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３５】
クロロトリス（２，５−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，５−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛２，５−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ジメチル−３，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ジメチル−４，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ジメチル−３，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３６】
クロロトリス（２，６−ジメチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（２，６−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛２，６−ジメチル−３，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，６−ジメチル−３，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，６−ジメチル−３，４，５−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３７】
クロロトリス（３，４−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３，４−ジメチル−５−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３，４−ジメチル−６−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛３，４−ジメチル−２，５−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ジメチル−２，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ジメチル−５，６−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ジメチル−２，５，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３８】
クロロトリス（３，５−ジメチル−２−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス（３，５−ジメチル−４−トリメチルシリル−フェニル）シラン、クロロトリス｛３，５−ジメチル−２，４−ビス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，５−ジメチル−２，４，６−トリス（トリメチルシリル）−フェニル｝シラン、
【０１３９】
クロロトリス（２−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（３−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（４−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス｛２，３−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５−テトラメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，６−テトラメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５，６−ペンタメトキシフェニル｝シラン
【０１４０】
クロロトリス（２−メチル−３−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−４−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−５−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−６−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−５，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラメトキシフェニル｝シラン、
【０１４１】
クロロトリス（３−メチル−２−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−４−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−５−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−６−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−５，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラメトキシフェニル｝シラン
【０１４２】
クロロトリス（４−メチル−２−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス（４−メチル−３−メトキシフェニル）シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，６−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−３，５−ジメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，６−トリメトキシフェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラメトキシフェニル｝シラン
【０１４３】
クロロトリス（２−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（３−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（４−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス｛２，３−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２，３，４，５，６−ペンタキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン
【０１４４】
クロロトリス（２−メチル−３−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−４−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−５−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（２−メチル−６−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛２−メチル−３，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、
【０１４５】
クロロトリス（３−メチル−２−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−４−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−５−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（３−メチル−６−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−５，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−４，５，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛３−メチル−２，４，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン
【０１４６】
クロロトリス（４−メチル−２−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス（４−メチル−３−ジメチルアミノフェニル）シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，６−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−３，５−ビス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，６−トリス（ジメチルアミノ）フェニル｝シラン、クロロトリス｛４−メチル−２，３，５，６−テトラキス（ジメチルアミノ）フェニル｝シランなどのハロゲン化ケイ素化合物が挙げられる。
【０１４７】
ここに例示する化合物において、「クロロ」を「フルオロ」、「ブロモ」、「ヨード」に置き換えたものも同様にハロゲン化ケイ素化合物（５）として例示される。
【０１４８】
置換シクロペンタジエン化合物（４）と反応させる塩基としては、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのアルカリ金属水素化物、水素化カルシウムなどのアルカリ土類金属水素化物、メチルリチウム、エチルリチウム、ｎ−ブチルリチウム、ｓｅｃ−ブチルリチウム、ｔｅｒｔ−ブチルリチウム、リチウムトリメチルシリルアセチリド、リチウムアセチリド、トリメチルシリルメチルリチウム、ビニルリチウム、フェニルリチウム及びアリルリチウムなどの有機リチウム化合物に代表される有機アルカリ金属化合物などが挙げられ、その使用量は置換シクロペンタジエン化合物（４）に対して通常０．５〜３モル倍、好ましくは０．９〜２モル倍の範囲である。水素化ナトリウム、水素化カリウムについては、通常市販されているミネラルオイル含有品をそのまま使用できるが、もちろんヘキサン等のハイドロカルビル系溶媒でミネラルオイルを洗浄除去後使用してもよい。
【０１４９】
置換シクロペンタジエン化合物（４）と、塩基とを反応させる工程においては、アミン化合物を用いてもよい。かかるアミン化合物としては、例えば、アニリン、クロロアニリン、ブロモアニリン、フルオロアニリン、ジクロロアニリン、ジブロモアニリン、ジフルオロアニリン、トリクロロアニリン、トリブロモアニリン、トリフルオロアニリン、テトラクロロアニリン、テトラブロモアニリン、テトラフルオロアニリン、ペンタクロロアニリン、ペンタフルオロアニリン、ニトロアニリン、ジニトロアニリン、ヒドロキシアニリン、フェニレンジアミン、アニシジン、ジメトキシアニリン、トリメトキシアニリン、エトキシアニリン、ジエトキシアニリン、トリエトキシアニリン、ｎ−プロポキシアニリン、イソプロポキシアニリン、ｎ−ブトキシアニリン、ｓｅｃ−ブトキシアニリン、イソブトキシアニリン、ｔ−ブトキシアニリン、フェノキシアニリン、メチルアニリン、エチルアニリン、ｎ−プロピルアニリン、イソプロピルアニリン、ｎ−ブチルアニリン、ｓｅｃ−ブチルアニリン、イソブチルアニリン、ｔ−ブチルアニリン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、ジ−ｎ−プロピルアニリン、ジイソプロピルアニリン、ジ−ｎ−ブチルアニリン、ジ−ｓｅｃ−ブチルアニリン、ジイソブチルアニリン、ジ−ｔ−ブチルアニリン、トリメチルアニリン、トリエチルアニリン、ジイソプロピルアニリン、フェニルアニリン、ベンジルアニリン、アミノ安息香酸、アミノ安息香酸メチルエステル、アミノ安息香酸エチルエステル、アミノ安息香酸ｎ−プロピルエステル、アミノ安息香酸イソプロピルエステル、アミノ安息香酸ｎ−ブチルエステル、アミノ安息香酸イソブチルエステル、アミノ安息香酸ｓｅｃ−ブチルエステル、アミノ安息香酸ｔ−ブチルエステル等の１級アニリン類、さらにナフチルアミン、ナフチルメチルアミン、ベンジルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、２−アミノピリジン、３−アミノピリジン、４−アミノピリジン等も含む１級アミン、
【０１５０】
Ｎ−メチルアニリン、Ｎ−エチルアニリン、ジフェニルアミン、Ｎ−メチルクロロアニリン、Ｎ−メチルブロモアニリン、Ｎ−メチルフルオロアニリン、Ｎ−メチルアニシジン、Ｎ−メチルメチルアニリン、Ｎ−メチルエチルアニリン、Ｎ−メチル−ｎ−プロピルアニリン、Ｎ−メチルイソプロピルアニリン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、モルホリン、ピペリジン、２，２，６，６−テトラメチルピペリジン、ピロリジン、２−メチルアミノピリジン、３−メチルアミノピリジン、４−メチルアミノピリジン、等の２級アミン、
【０１５１】
Ｎ，Ｎ−ジメチルアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチルクロロアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチルブロモアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチルフルオロアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチルアニシジン、Ｎ，Ｎ−ジメチルエチルアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチル−ｎ−プロピルアニリン、Ｎ，Ｎ−ジメチルイソプロピルアニリン、１、４−ジアザビシクロ［２．２．２］オクタン、１、５−ジアザビシクロ［４．３．０］ノナ−５−エン、１、８−ジアザビシクロ［５．４．０］ウンデカ−７−エン、２−ジメチルアミノピリジン、３−ジメチルアミノピリジン、４−ジメチルアミノピリジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−ｎ−プロピルアミン、トリ−ｎ−ブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ−ｎ−オクチルアミン、トリ−ｎ−デシルアミン、トリフェニルアミン等の３級アミンが挙げられ、好ましくは１級アミンまたは２級アミン、より好ましくは１級アニリン類が使用される。
【０１５２】
かかるアミン化合物の使用量は塩基に対して通常０．００１〜２モル倍、好ましくは０．０１〜０．５モル倍の範囲である。反応は通常、反応に対して不活性な溶媒中で行われる。かかる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族ハイドロカルビル系溶媒、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族ハイドロカルビル系溶媒、ジエチルエーテル、メチルｔ−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、１，４−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ヘキサメチルホスホリックアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、Ｎ−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン系溶媒といった非プロトン性溶媒が挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独もしくは２種以上を混合して用いられ、その使用量はシクロペンタジエン類に対して通常１〜２００重量倍、好ましくは３〜３０重量倍の範囲である。
【０１５３】
反応に際しては、例えば溶媒中で置換シクロペンタジエン化合物（４）、塩基、アミン化合物を同時に混合してもよいし、予め塩基とアミン化合物を混合した後に置換シクロペンタジエン化合物（４）を添加してもよい。反応温度は特に制限はないが、低温設備を必要としない温度領域が工業的には良く、例えば０〜７０℃、好ましくは１０〜６０℃の範囲である。かかる反応によって置換シクロペンタジエン化合物（４）の金属塩が効率よく生成する。かくして得られた置換シクロペンタジエン化合物（４）の金属塩は、反応混合物のまま用いてもよいし、該反応混合物から取り出して用いてもよいが、通常前者で充分である。
【０１５４】
置換シクロペンタジエン化合物（２）を得る反応は通常、反応に対して不活性な溶媒中で行われる。かかる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族ハイドロカルビル系溶媒、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族ハイドロカルビル系溶媒、ジエチルエーテル、メチルｔ−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、１，４−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ヘキサメチルホスホリックアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、Ｎ−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン系溶媒といった非プロトン性溶媒が挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独もしくは２種以上を混合して用いられ、その使用量は置換シクロペンタジエン化合物（４）に対して通常１〜２００重量倍、好ましくは３〜３０重量倍の範囲である。本反応は、例えば溶媒中で塩基、アミン化合物および置換シクロペンタジエン化合物（４）を混合した後、ハロゲン化ケイ素化合物（５）を添加することによって行われるのが通常であるが、一度に混合する方法を採用しても目的の置換シクロペンタジエン化合物（２）は生成する。反応温度は特に制限はないが、低温設備を必要としない温度領域が工業的には有利であり、例えば０〜７０℃、好ましくは１０〜６０℃の範囲である。
【０１５５】
置換シクロペンタジエン類（４）の使用量はハロゲン化ケイ素化合物（５）に対して通常０．５〜５モル倍、好ましくは０．８〜３モル倍の範囲である。
【０１５６】
反応終了後、得られた反応混合物に水、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、塩化アンモニウム水溶液、または塩酸などの水溶液などを加えたのち、有機層と水層とに分液し、有機層として置換シクロペンタジエン化合物（２）の溶液が得られる。反応において水と相溶性の溶媒を用いた場合や反応における溶媒の使用量が少ないために有機層と水層とを容易に分液できない場合には、必要により該反応混合物にトルエン、酢酸エチル、クロロベンゼンなどの水に不溶の有機溶媒を加えた後に分液すればよい。得られた有機層を濃縮すれば置換シクロペンタジエン化合物（２）が得られるが、必要により、蒸留、カラムクロマトグラフ処理などの方法によって精製してもよい。
【０１５７】
＜活性化助触媒成分＞
活性化助触媒成分としては、次の化合物（Ａ）及び化合物（Ｂ）を挙げることができる。化合物（Ａ）と化合物（Ｂ）を併用してもよい。
化合物（Ａ）：下記化合物（Ａ１）、（Ａ２）および（Ａ３）からなる化合物群から選ばれる１種以上のアルミニウム化合物
（Ａ１）：一般式 （Ｅ１）ａＡｌ（Ｇ）３−ａで表される有機アルミニウム化合物
（Ａ２）：一般式 ｛−Ａｌ（Ｅ２）−Ｏ−｝ｂで表される構造を有する環状のアルミノキサン
（Ａ３）：一般式 Ｅ３｛−Ａｌ（Ｅ３）−Ｏ−｝ｃＡｌ（Ｅ３）２で表される構造を有する線状のアルミノキサン
（式中、Ｅ１、Ｅ２およびＥ３は、炭素原子数１〜８のハイドロカルビル基を表し、Ｇは、水素原子またはハロゲン原子を表し、ａは１〜３の整数を表し、ｂは２以上の整数を表し、ｃは１以上の整数を表す。Ｅ１が複数ある場合、複数のＥ１部分は互いに同じであっても異なっていてもよい。Ｇが複数ある場合、複数のＧは互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のＥ２は互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のＥ３は互いに同じであっても異なっていてもよい。）
化合物（Ｂ）：下記化合物（Ｂ１）、（Ｂ２）および（Ｂ３）からなる化合物群から選ばれる１種以上のホウ素化合物
（Ｂ１）：一般式 ＢＱ１Ｑ２Ｑ３で表されるホウ素化合物
（Ｂ２）：一般式Ｔ＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物
（Ｂ３）：一般式（Ｌ−Ｈ）＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物
（式中、Ｂは３価の原子価状態のホウ素原子を表し、Ｑ１、Ｑ２、Ｑ３およびＱ４は、それぞれ同一または相異なり、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数１〜２０のハイドロカルビル基、炭素原子数１〜２０のハイドロカルビルシリル基、炭素原子数１〜２０のアルコキシ基または炭素原子数２〜２０のジハイドロカルビルアミノ基を表し、Ｔ＋は無機または有機のカチオンを表し、（Ｌ−Ｈ）＋はブレンステッド酸を表す。）
【０１５８】
化合物（Ａ１）〜（Ａ３）において、Ｅ１、Ｅ２およびＥ３における炭素原子数１〜８のハイドロカルビル基としては、例えば、炭素原子数１〜８のアルキルなどが挙げられ、炭素原子数１〜８のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ノルマルペンチル基、ネオペンチル基などが挙げられる。
【０１５９】
一般式 （Ｅ１）ａＡｌ（Ｇ）３−ａで表される有機アルミニウム化合物（Ａ１）としては、例えば、トリアルキルアルミニウム、ジアルキルアルミニウムクロライド、アルキルアルミニウムジクロライド、ジアルキルアルミニウムハイドライドなどが挙げられ、トリアルキルアルミニウムとしては、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウムなどが挙げられ、ジアルキルアルミニウムクロライドとしては、例えば、ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、ジプロピルアルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムクロライド、ジヘキシルアルミニウムクロライドなどが挙げられ、アルキルアルミニウムジクロライドとしては、例えば、メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、プロピルアルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライド、ヘキシルアルミニウムジクロライドなどが挙げられ、ジアルキルアルミニウムハイドライドとしては、例えば、ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジプロピルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジヘキシルアルミニウムハイドライドなどが挙げられる。
【０１６０】
（Ａ２）：式｛−Ａｌ（Ｅ２）−Ｏ−｝ｂで表される構造を有する環状のアルミノキサン又は（Ａ３）式Ｅ３｛−Ａｌ（Ｅ３）−Ｏ−｝ｃＡｌ（Ｅ３）２で表される構造を有する線状のアルミノキサンにおけるＥ２及びＥ３としては、例えば、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ノルマルペンチル基及びネオペンチル基等のアルキル基があげられる。ｂは２以上の整数であり、ｃは１以上の整数である。好ましくは、Ｅ２及びＥ３はそれぞれ独立にメチル基又はイソブチル基であり、ｂは２〜４０であり、ｃは１〜４０である。
【０１６１】
上記のアルミノキサンは各種の方法で作られる。その方法については特に制限はなく、公知の方法に準じて作ればよい。例えば、トリアルキルアルミニウム（例えば、トリメチルアルミニウムなど）を適当な有機溶剤（ベンゼン、脂肪族ハイドロカルビルなど）に溶かした溶液を水と接触させて作る。また、トリアルキルアルミニウム（例えば、トリメチルアルミニウムなど）を結晶水を含んでいる金属塩（例えば、硫酸銅水和物など）に接触させて作る方法が例示できる。
【０１６２】
化合物（Ｂ１）〜（Ｂ３）において、Ｑ１、Ｑ２、Ｑ３およびＱ４は、好ましくは、ハロゲン原子またはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数１〜２０のハイドロカルビル基である。Ｔ＋における無機のカチオンとしては、例えば、フェロセニウムカチオン、アルキル置換フェロセニウムカチオン、銀陽イオンなどが挙げられ、有機のカチオンとしては、例えば、トリフェニルメチルカチオンなどが挙げられる。（ＢＱ1Ｑ2Ｑ3Ｑ4）−としては、例えば、テトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、テトラキス（２，３，５，６−テトラフルオロフェニル）ボレート、テトラキス（２，３，４，５−テトラフルオロフェニル）ボレート、テトラキス（３，４，５−トリフルオロフェニル）ボレート、テトラキス（２，３，４−トリフルオロフェニル）ボレート、フェニルトリス（ペンタフルオロフェニル）ボレ−ト、テトラキス（３，５−ビストリフルオロメチルフェニル）ボレートなどが挙げられる。ブレンステッド酸である（Ｌ−Ｈ）＋としては、例えば、トリアルキル置換アンモニウム、Ｎ，Ｎ−ジアルキルアニリニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアリールホスホニウムなどが挙げられる。
【０１６３】
一般式 ＢＱ１Ｑ２Ｑ３で表されるホウ素化合物（Ｂ１）としては、例えば、トリス（ペンタフルオロフェニル）ボラン、トリス（２，３，５，６−テトラフルオロフェニル）ボラン、トリス（２，３，４，５−テトラフルオロフェニル）ボラン、トリス（３，４，５−トリフルオロフェニル）ボラン、トリス（２，３，４−トリフルオロフェニル）ボラン、フェニルビス（ペンタフルオロフェニル）ボランなどが挙げられる。
【０１６４】
一般式Ｔ＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物（Ｂ２）としては、例えば、フェロセニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、１，１’−ビス−トリメチルシリルフェロセニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、銀テトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリフェニルメチルテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリフェニルメチルテトラキス（３，５−ビストリフルオロメチルフェニル）ボレートなどを挙げられる。
【０１６５】
一般式（Ｌ−Ｈ）＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物（Ｂ３）としては、例えば、トリエチルアンモニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリ（ノルマルブチル）アンモニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリ（ノルマルブチル）アンモニウムテトラキス（３，５−ビストリフルオロメチルフェニル）ボレート、Ｎ，Ｎ−ジメチルアニリニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、Ｎ，Ｎ−ビス−トリメチルシリルアニリニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、Ｎ，Ｎ−ジエチルアニリニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、Ｎ，Ｎ−２，４，６−ペンタメチルアニリニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、Ｎ，Ｎ−ビス−トリメチルシリルアニリニウムテトラキス（３，５−ビストリフルオロメチルフェニル）ボレート、ジイソプロピルアンモニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリフェニルホスホニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリ（メチルフェニル）ホスホニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリ（ビス−トリメチルシリルフェニル）ホスホニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレート、トリ（ジメチルフェニル）ホスホニウムテトラキス（ペンタフルオロフェニル）ボレートなどが挙げられる。
【０１６６】
＜三量化用触媒＞
本発明の三量化用触媒とは、上記の遷移金属錯体（１）と活性化助触媒成分とを接触させて得られる三量化用触媒であり、エチレンを三量化させて１−ヘキセンを製造することができる触媒である。
【０１６７】
かかる活性化助触媒成分としては上記の化合物（Ａ）及び化合物（Ｂ）を挙げることができる。また化合物（Ａ）と化合物（Ｂ）を併用してもよい。
【０１６８】
各触媒成分の使用量としては、化合物（Ａ）（アルミニウム原子換算）と触媒成分として使用する遷移金属錯体（１）のモル比（化合物（Ａ）（アルミニウム原子換算）／遷移金属錯体（１））は、通常０．０１〜１００００であり、好ましくは５〜５０００である。また、化合物（Ｂ）と触媒成分として使用する遷移金属錯体（１）のモル比（化合物（Ｂ）／遷移金属錯体（１））は、通常０．０１〜１００、好ましくは０．５〜１０である。
【０１６９】
各触媒成分を溶液状態で使用する場合、触媒成分として使用する遷移金属錯体（１）の濃度は、通常０．０００１〜５ミリモル／リットルであり、好ましくは、０．００１〜１ミリモル／リットルである。化合物（Ａ）の濃度は、アルミニウム原子換算で、通常０．０１〜５００ミリモル／リットルで、好ましくは、０．１〜１００ミリモル／リットルである。化合物（Ｂ）の濃度は、通常０．０００１〜５ミリモル／リットルであり、好ましくは、０．００１〜１ミリモル／リットルである。
【０１７０】
各触媒成分を接触させる方法は、特に限定されるものではない。遷移金属錯体（１）と活性化助触媒成分とを予め接触させて三量化用触媒を調製し、該三量化用触媒を反応器に供給してもよい。また、各触媒成分を任意の順序で反応器に供給し、反応器内で接触処理を行ってもよい。
【０１７１】
＜１−ヘキセンの製造方法＞
本発明の１−ヘキセンの製造方法とは、エチレンから１−ヘキセンを製造する方法であり、三量化用触媒の存在下、エチレンの三量化反応により１−ヘキセンを製造する方法である。
【０１７２】
三量化反応は、特に限定されるものではないが、例えば、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族ハイドロカルビル、ベンゼン、トルエン等の芳香族ハイドロカルビル、又はメチレンジクロライド、クロロベンゼン等のハロゲン化ハイドロカルビルを溶媒として用いる三量化反応、又はスラリー状態での三量化反応、ガス状のエチレン中での三量化反応等が可能である。
【０１７３】
三量化反応は、回分式、半連続式、連続式のいずれかの方法において行うことができる。
【０１７４】
三量化反応におけるエチレンの圧力は、通常、常圧〜１０ＭＰａであるが、好ましくは常圧〜５ＭＰａの範囲である。
【０１７５】
三量化反応の温度は、通常−５０℃〜２２０℃の範囲を取り得る。好ましくは０℃〜１７０℃の範囲であり、より好ましくは５０℃〜１２０℃の範囲である。
【０１７６】
三量化反応の時間は、一般的に、目的とする反応装置により適宜決定されるが、１分間〜２０時間の範囲を取ることができる。
【実施例】
【０１７７】
以下、実施例および比較例により本発明を説明する。
＜遷移金属錯体の製造＞
物性測定は次の方法で行った。
（１）プロトン核磁気共鳴スペクトル（1Ｈ−ＮＭＲ）
装置：ブルカーバイオスピン社製 ＤＰＸ３００
試料セル：５ｍｍφチューブ
測定溶媒：ＣＤＣｌ３
試料濃度：約１０ｍｇ／０．５ｍＬ
測定温度：室温（約２５℃）
測定パラメータ：５ｍｍφプローブ、ＯＢＮＵＣ 1Ｈ、ＰＵＬＰＲＯＧ ｚｇ３０、積算回数１６回以上
繰り返し時間：ＡＣＱＴＭ ２．７秒、ＰＤ １秒
内部標準：ＣＤＣｌ３（７．２６ｐｐｍ）
【０１７８】
（２）カーボン核磁気共鳴スペクトル（１３Ｃ−ＮＭＲ）
装置：ブルカーバイオスピン社製 ＤＰＸ３００
試料セル：５ｍｍφチューブ
測定溶媒：ＣＤＣｌ３
試料濃度：約１０ｍｇ／０．５ｍＬ
測定温度：室温（約２５℃）
測定パラメータ：５ｍｍφプローブ、ＯＢＮＵＣ １３Ｃ、ＰＵＬＰＲＯＧ ｚｇｐｇ３０、積算回数 ２５６回以上
繰り返し時間：ＡＣＱＴＭ １．３６秒、ＰＤ ２秒
内部標準：ＣＤＣｌ３（７７．０ｐｐｍ）
【０１７９】
（３）電子イオン化質量分析（ＥＩ−ＭＳ）
装置：日本電子社製 ＪＭＳ−Ｔ１００ＧＣ
イオン化電圧：７０ｅＶ
イオン源温度：２３０℃
加速電圧：７ｋＶ
ＭＡＳＳ ＲＡＮＧＥ：ｍ／ｚ ３５−１２００
【０１８０】
（４）電界脱離質量分析（ＦＤ−ＭＳ）
装置：日本電子社製 ＪＭＳ−７００
加速電圧：８ｋＶ
カソード：０ｋＶ
カーボンエミッター
ＭＡＳＳ ＲＡＮＧＥ：ｍ／ｚ １０−２０００
【０１８１】
［実施例１］
「［１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体１」という。）の合成」
【０１８２】
「クロロトリス（３−トリメチルシリルフェニル）シランの合成」
窒素雰囲気下、１−ブロモ−３−トリメチルシリルベンゼン（２０．００ｇ、８７．２７ｍｍｏｌ）にジエチルエーテル（１００ｍＬ）を加えた。この混合物を−７８℃に冷却し、ｎ−ブチルリチウムの１．６５Ｍヘキサン溶液（５３．７３ｍＬ、８８．６５ｍｍｏｌ）を滴下し、０℃まで昇温させた後、その温度で２時間攪拌した。得られた混合物を−７８℃で、テトラクロロシラン（４．７１ｇ、２７．７０ｍｍｏｌ）をジエチルエーテル（３３ｍＬ）に溶解させた溶液に送液した。−７８℃で５０分攪拌した後、徐々に室温まで昇温させた。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘキサンを加えて濾過することにより不溶物を除去した。濾液から溶媒を減圧下で濃縮し、クロロトリス（３−トリメチルシリルフェニル）シランを定量的に得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．２０（ｓ、２７Ｈ）、７．３６（ｔ、Ｊ＝７．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．６０（ｄ、Ｊ＝８．４Ｈｚ、６Ｈ）、７．７９（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．０２、１２７．４４、１３２．２５、１３５．７５、１３５．８０、１４０．１５、１４０．２２
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：５１０（Ｍ＋）
【０１８３】
「１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンの合成」
窒素雰囲気下、ミネラルオイル中に分散した水素化カリウムをヘキサンで洗浄することでミネラルオイルを除去した。その後、得られた水素化カリウム（１．２０ｇ、３０．００ｍｍｏｌ）、テトラヒドロフラン（４３ｍＬ）を混合した。この混合物を５０℃に昇温し、１，２，３，４−テトラメチルシクロペンタ−１，３−ジエン（２．６９ｇ、２２．００ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（９ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で３時間半攪拌した。この溶液にクロロトリス（３−トリメチルシリルフェニル）シラン（１０．２３ｇ、２０．００ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（４３ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で８時間攪拌した。得られた混合物を０℃で１０％炭酸ナトリウム水溶液（４０ｍｌ）に滴下した。トルエン（６０ｍＬ）を加えて分液し、油相を水（６０ｍＬ）で２回洗浄し、さらに飽和食塩水（６０ｍＬ）で洗浄した。油相を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過して溶媒を減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンを得た（７．０８ｇ、収率５９．３％）。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．２０（ｓ、２７Ｈ）、１．５１（ｓ、６Ｈ）、１．５４（ｓ、６Ｈ）、３．７６（ｓ、１Ｈ）、７．１９−７．３３（ｍ、３Ｈ）、７．４６−７．６０（ｍ、６Ｈ）、７．７７（ｓ、３Ｈ）
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：５９６（Ｍ＋）
【０１８４】
「錯体１の合成」
窒素雰囲気下、１−トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン（０．８８ｇ、１．４７ｍｍｏｌ）、トリエチルアミン（０．７５ｇ、７．３７ｍｍｏｌ）のトルエン溶液（２０ｍＬ）に、−７８℃でｎ−ブチルリチウムの１．６５Ｍヘキサン溶液（０．９８ｍＬ、１．６２ｍｍｏｌ）を滴下し、徐々に室温まで昇温させた後、５０℃で７時間攪拌した。得られた混合物を−４５℃になるまで冷却し、同温度で四塩化チタン（０．３１ｇ、１．６２ｍｍｏｌ）をトルエン（２ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下した。徐々に室温まで昇温させた後、室温で終夜攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘプタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮した。得られた固体にペンタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮することにより、錯体１及び２，２’−ビス｛トリス（３−トリメチルシリルフェニル）シリル｝−１，１’，３，３’，４，４’，５，５’−オクタメチル−５，５’−ビ−１，３−シクロペンタジエニルの混合物をオレンジ色固体として得た。フェロセンを内部標準物質として用いて１Ｈ−ＮＭＲにより決定した錯体１の含量は１１．７ｗｔ％であった（７６．４ｍｇ、収率６．９％）
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．１８（ｓ、２７Ｈ）、１．９９（ｓ、６Ｈ）、２．３３（ｓ、６Ｈ）、７．１６−７．３５（ｍ、３Ｈ）、７．４２−７．６１（ｍ、６Ｈ）、７．７６（ｓ、３Ｈ）
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：７５０（Ｍ−）
【０１８５】
［実施例２］
「［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体２」という。）の合成」
「クロロトリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シランの合成」
窒素雰囲気下、５−メチル−３−トリメチルシリル−１−ブロモベンゼン（２０．０６ｇ、８２．４９ｍｍｏｌ）、ジエチルエーテル（２００ｍＬ）を加えた。この混合物を−７８℃に冷却し、ｎ−ブチルリチウムの１．６５Ｍヘキサン溶液（５０．００ｍＬ、８２．４９ｍｍｏｌ）を滴下し、０℃まで昇温させた後、その温度で３時間攪拌した。得られた混合物を−７８℃で、テトラクロロシラン（４．４５ｇ、２６．１９ｍｍｏｌ）をジエチルエーテル（４４ｍＬ）に溶解させた溶液に送液した。−７８℃で１０分攪拌した後、徐々に室温まで昇温させた。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘキサンを加えてヘキサン不溶部をセライト濾過により除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮することでクロロトリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン（１３．１０ｇ、収率９０．４％）を淡黄色オイルとして得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）： ０．２４（ｓ、２７Ｈ）、２．３７（ｓ、９Ｈ）、７．４５（ｓ、３Ｈ）、７．４８（ｓ、３Ｈ）、７．６４（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−０．９８、２１．７２、１３２．２５、１３６．４１、１３６．４９、１３６．６２、１３７．３７、１３９．９４
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：５５２（Ｍ＋）
【０１８６】
「１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンの合成」
窒素雰囲気下、ミネラルオイル中に分散した水素化カリウム（水素化カリウムとして０．８８ｇ、２１．８２ｍｍｏｌ）をヘキサンで洗浄した。テトラヒドロフラン（３８ｍＬ）を加え、この混合物を５０℃に昇温し、１，２，３，４−テトラメチルシクロペンタ−１，３−ジエン（２．００ｇ、１６．３７ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（８ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で１時間攪拌した。この溶液にクロロトリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シラン（７．８１ｇ、１４．１１ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（３８ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、６５℃で３時間攪拌した。得られた混合物を０℃で１０％炭酸水素ナトリウム（３８ｍＬ）と１０％炭酸ナトリウム（３８ｍＬ）の混合溶液に滴下した。トルエン（３８ｍＬ）を加えて分液した。油相を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過して溶媒を減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンを得た（５．４０ｇ、収率５９．９％）。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）： ０．２２（ｓ、２７Ｈ）、１．５３（ｓ、６Ｈ）、１．５６（ｓ、６Ｈ）、２．２９（ｓ、９Ｈ）、３．７８（ｓ、１Ｈ）、７．３１（ｓ、３Ｈ）、７．３７（ｓ、３Ｈ）、７．６３（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−０．９０、１１．２５、１５．０５、２１．７７、５１．３８、１３３．２２、１３３．５２、１３４．８３、１３５．６５、１３６．９２、１３６．９９、１３８．０６、１３８．７９
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：６３８（Ｍ＋）
【０１８７】
「錯体２の合成」
窒素雰囲気下、１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン（１．８４ｇ、２．８８ｍｍｏｌ）、トリエチルアミン（１．４６ｇ、１４．４０ｍｍｏｌ）のトルエン溶液（５５ｍＬ）に、−７８℃でｎ−ブチルリチウムの１．６３Ｍヘキサン溶液（２．１２ｍＬ、３．４６ｍｍｏｌ）を滴下し、徐々に室温まで昇温させた後、５０℃で８時間攪拌した。得られた混合物を−５０℃になるまで冷却し、同温度で四塩化チタン（０．６０ｇ、３．１７ｍｍｏｌ）をトルエン（６ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下した。再び、昇温し、室温で終夜攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘプタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮した。ペンタンを加えて得られた上澄みを減圧下で濃縮することにより、錯体２及び２，２’−ビス｛トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル｝−１，１’，３，３’，４，４’，５，５’−オクタメチル−５，５’−ビ−１，３−シクロペンタジエニルの混合物をオレンジ色固体として得た。フェロセンを内部標準物質として用いて１Ｈ−ＮＭＲにより決定した錯体２の含量は１８．１ｗｔ％であった（１４６．０ｍｇ、収率６．４％）
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．１９（ｓ、２７Ｈ）、２．０２（ｓ、６Ｈ）、２．３０（ｓ、９Ｈ）、２．３５（ｓ、６Ｈ）、７．３８（ｓ、３Ｈ）、７．４１（ｓ、３Ｈ）、７．５９（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１７、１４．３２、１７．６３、２１．６１、１３１．９４、１３５．５１、１３６．１１、１３７．０５、１３７．７８、１３９．２１、１３９．４４、１４２．４３、１４５．８３
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：７９２（Ｍ−）
【０１８８】
［実施例３］
「［１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体３」という。）の合成」
「クロロトリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シランの合成」
窒素雰囲気下、３，５−ビス（トリメチルシリル）−１−ブロモベンゼン（２５．０３ｇ、８３．０５ｍｍｏｌ）にジエチルエーテル（２５０ｍＬ）を加えた。この混合物を−７８℃に冷却し、ｎ−ブチルリチウムの１．６５Ｍヘキサン溶液（５０．３４ｍＬ、８３．０５ｍｍｏｌ）を滴下し、０℃まで昇温させた後、その温度で３時間攪拌した。得られた混合物を−７８℃で、テトラクロロシラン（４．５５ｇ、２６．７９ｍｍｏｌ）をジエチルエーテル（４６ｍＬ）に溶解させた溶液に送液した。−７８℃で１０分攪拌した後、徐々に室温まで昇温させた。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘキサンを加えて濾過することによりヘキサン可溶部をセライト濾過により除去し、ヘキサン不溶部をトルエンで抽出した。得られたトルエン抽出溶液から溶媒を減圧下で濃縮した。ペンタンを加えて得られた固体を濾過して少量のペンタンで洗浄した後、減圧乾燥することにより、クロロトリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン（１３．５５ｇ、収率６９．６％）を白色固体として得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．２４（ｓ、５４Ｈ）、７．７７（ｔ、Ｊ＝１．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．８３（ｄ、Ｊ＝１．３Ｈｚ、６Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１１、１３１．１５、１３８．７２、１４０．３０、１４０．４６
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：７２６（Ｍ＋）
【０１８９】
「１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンの合成」
窒素雰囲気下、ミネラルオイル中に分散した水素化カリウム（水素化カリウムとして１．１９ｇ、２９．７８ｍｍｏｌ）にテトラヒドロフラン（１０８ｍＬ）を加えた。この混合物を５０℃に昇温し、１，２，３，４−テトラメチルシクロペンタ−１，３−ジエン（２．７３ｇ、２２．３４ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（２７ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で１時間攪拌した。この溶液にクロロトリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シラン（１３．５５ｇ、１８．６２ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（２７ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で５時間攪拌した。得られた混合物を０℃で１０％炭酸水素ナトリウム（６８ｍＬ）と１０％炭酸ナトリウム（６８ｍＬ）の混合溶液に滴下した。トルエン（６８ｍＬ）を加えて分液した。油相を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過して溶媒を減圧下で濃縮した。ヘキサンを加えて得られた白色固体を濾過することにより１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエンを得た（７．０１ｇ、収率４６．２％）。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）： ０．２３（ｓ、５４Ｈ）、１．４７（ｓ、６Ｈ）、１．５３（ｓ、６Ｈ）、３．８３（ｓ、１Ｈ）、７．６４（ｔ、Ｊ＝１．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．８０（ｄ、Ｊ＝１．３Ｈｚ、６Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−０．９７、１１．１６、１４．９８、５１．０１、１３２．２７、１３２．８０、１３６．７１、１３７．６２、１３８．８１、１４０．９８
質量スペクトル（ＦＤ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：８１３（Ｍ＋）
【０１９０】
「錯体３の合成」
窒素雰囲気下、１−トリス｛３，５−ビス（トリメチルシリル）フェニル｝シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン（１．４８ｇ、１．８２ｍｍｏｌ）、トリエチルアミン（０．９２ｇ、９．０８ｍｍｏｌ）のトルエン溶液（３０ｍＬ）に、−７８℃でｎ−ブチルリチウムの１．６５Ｍヘキサン溶液（１．３２ｍＬ、２．１８ｍｍｏｌ）を滴下し、徐々に室温まで昇温させた後、５０℃で８時間攪拌した。得られた混合物を−７８℃になるまで冷却し、同温度で四塩化チタン（０．３８ｇ、２．００ｍｍｏｌ）をトルエン（２ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下した。再び、昇温し、室温で終夜攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘプタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮した。ペンタンを加えて得られた固体を濾過して少量のペンタンで洗浄した後、減圧乾燥することにより、錯体３（０．１０ｇ、収率５．７％）を黄土色固体として得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）： ０．１９（ｓ、５４Ｈ）、１．９５（ｓ、６Ｈ）、２．３４（ｓ、６Ｈ）、７．７１（ｓ、３Ｈ）、７．７７（ｓ、６Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１０、１４．１８、１７．４０、６５．８６、１３０．９８、１３８．４７、１３９．５８、１４２．１６、１４２．５３、１４５．７０
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：９６６（Ｍ−）
【０１９１】
［実施例４］
「［１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体１」という。）の合成」
【０１９２】
「［１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシドの合成」
窒素雰囲気下、ミネラルオイル中に分散した水素化カリウムをヘキサンで洗浄することでミネラルオイルを除去した後（水素化カリウムとして０．１３ｇ、３．２５ｍｍｏｌ）、テトラヒドロフラン（３４ｍＬ）を加えた。この混合物に、１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン（１．４９ｇ、２．５０ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（１１ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で６時間攪拌した。得られた混合物を室温になるまで冷却し、不溶物を濾過することで除去した。得られた濾液を−７８℃になるまで冷却し、同温度でクロロトリイソプロポキシチタニウム（０．６５ｇ、２．５０ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（７ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下した。徐々に室温まで昇温させた後、室温で終夜攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にペンタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮することにより、［１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシドを橙色オイルとして定量的に得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．１５（ｓ、２７Ｈ）、１．０９（ｄ、Ｊ＝６．２Ｈｚ、１８Ｈ）、１．６６（ｓ、６Ｈ）、１．９９（ｓ、６Ｈ）、４．５３（ｓｅｐ、Ｊ＝６．２Ｈｚ、３Ｈ）、７．３１（ｔ、Ｊ＝７．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．５０（ｄ、Ｊ＝７．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．６１（ｓ、３Ｈ）、７．８２（ｄ、Ｊ＝７．３Ｈｚ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１３、１１．６５、１５．０１、２６．４４、７５．６３、１１２．２０、１２６．６０、１３１．５４、１３３．７０、１３５．５４、１３６．１２、１３７．７０、１３８．４４、１４１．３８
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：８２０（Ｍ＋）
【０１９３】
「錯体１の合成」
窒素雰囲気下、［１−トリス（３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシド（２．０５ｇ、２．５０ｍｍｏｌ）のトルエン溶液（４２ｍＬ）に、０℃で四塩化ケイ素（４．２５ｇ、２５．００ｍｍｏｌ）をトルエン（２１ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、徐々に室温まで昇温させた後、室温で３時間攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘプタンを加えて濾過することにより不溶物を除去した。濾液から溶媒を減圧下で濃縮し、ペンタンから再結晶することで錯体１をオレンジ固体として得た（０．３０ｇ、収率１５．８％）。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．２１（ｓ、２７Ｈ）、２．０１（ｓ、６Ｈ）、２．３５（ｓ、６Ｈ）、７．３４（ｔ、Ｊ＝７．３Ｈｚ、３Ｈ）、７．５３（ｄｔ、Ｊ＝７．３、１．４Ｈｚ、３Ｈ）、７．５９（ｄｔ、Ｊ＝７．３、１．４Ｈｚ、３Ｈ）、７．８６（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１９、１４．３２、１７．５９、１２７．１４、１３２．００、１３４．８９、１３６．０８、１３７．０６、１３９．８３、１４２．０８、１４２．４４、１４５．７６
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：７５０（Ｍ−）
【０１９４】
［実施例５］
「［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体２」という。）の合成」
【０１９５】
「［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシドの合成」
窒素雰囲気下、ミネラルオイル中に分散した水素化カリウムをヘキサンで洗浄することでミネラルオイルを除去した後（水素化カリウムとして０．２９ｇ、７．２４ｍｍｏｌ）、テトラヒドロフラン（３６ｍＬ）を加えた。この混合物を５０℃に昇温し、１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエン（３．５６ｇ、５．５７ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（１９ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、５０℃で６時間攪拌した。得られた混合物を室温になるまで冷却し、不溶物を濾過することで除去した。得られた濾液を−７８℃になるまで冷却し、同温度でクロロトリイソプロポキシチタニウム（１．４５ｇ、５．５７ｍｍｏｌ）をテトラヒドロフラン（１０ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下した。徐々に室温まで昇温させた後、室温で終夜攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にペンタンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮することにより、［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシドを淡黄色固体として定量的に得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）： ０．１４（ｓ、２７Ｈ）、１．０８（ｄ、Ｊ＝６．２Ｈｚ、１８Ｈ）、１．６７（ｓ、６Ｈ）、１．９８（ｓ、６Ｈ）、２．３２（ｓ、９Ｈ）、４．５０（ｑｕｉｎ、Ｊ＝６．２Ｈｚ、３Ｈ）、７．２９（ｓ、３Ｈ）、７．３７（ｓ、３Ｈ）、７．６２（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１２、１１．６２、１５．０３、２１．７０、２６．５２、７５．６６、１１２．５９、１２６．６９、１３１．２８、１３４．４１、１３５．２８、１３５．５２、１３８．１７、１３８．９４
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：８６２（Ｍ＋）
【０１９６】
「錯体２の合成」
窒素雰囲気下、［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリイソプロポキシド（４．８１ｇ、５．５７ｍｍｏｌ）のトルエン溶液（９６ｍＬ）に、０℃で四塩化ケイ素（９．４７ｇ、５５．７１ｍｍｏｌ）をトルエン（５６ｍＬ）に溶解させた溶液を滴下し、徐々に室温まで昇温させた後、室温で３時間攪拌した。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘプタンを加えて濾過することにより不溶物を除去した。濾液から溶媒を減圧下で濃縮し、ペンタンから再結晶することで錯体２をオレンジ固体として得た（１．０７ｇ、収率２４．４％）。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：０．１９（ｓ、２７Ｈ）、２．０２（ｓ、６Ｈ）、２．３０（ｓ、９Ｈ）、２．３５（ｓ、６Ｈ）、７．３８（ｓ、３Ｈ）、７．４１（ｓ、３Ｈ）、７．５９（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３、δｐｐｍ）：−１．１７、１４．３２、１７．６３、２１．６１、１３１．９４、１３５．５１、１３６．１１、１３７．０５、１３７．７８、１３９．２１、１３９．４４、１４２．４３、１４５．８３
質量スペクトル（ＥＩ−ＭＳ、ｍ／ｚ）：７９２（Ｍ−）
【０１９７】
［実施例６］
「［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］トリメチルチタニウム（以下、「錯体４」という。）の合成」
【０１９８】
窒素雰囲気下、［１−トリス（５−メチル−３−トリメチルシリル−フェニル）シリル−２，３，４，５−テトラメチルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（錯体２）（４４６ｍｇ、０．５６ｍｍｏｌ）のジエチルエーテル溶液（２２ｍＬ）に、−２０℃でヨウ化メチルマグネシウムの３．００Ｍジエチルエーテル溶液（０．９４ｍＬ、２．８１ｍｍｏｌ）を滴下し、攪拌しながら徐々に室温まで昇温させた。反応後、溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘキサンを加えて濾過することにより不溶物を除去し、濾液から溶媒を減圧下で濃縮した。ペンタンから再結晶することで、錯体４（３７０ｍｇ、収率８９．９％）を淡黄色固体として得た。
１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤ２Ｃｌ２、δｐｐｍ）：０．１９（ｓ、２７Ｈ）、０．９４（ｓ、９Ｈ）、１．５８（ｓ、６Ｈ）、１．９５（ｓ、６Ｈ）、２．２８（ｓ、９Ｈ）、７．３５（ｓ、６Ｈ）、７．５０（ｓ、３Ｈ）
１３Ｃ−ＮＭＲ（ＣＤ２Ｃｌ２、δｐｐｍ）：−１．０５、１２．３８、１５．３９、２１．６８、６３．５９、１１８．０６、１２９．３４、１３０．４７、１３４．７６、１３５．２９、１３６．２９、１３８．０９、１３９．４０
【０１９９】
＜１−ヘキセンの製造＞
（１）１−ヘキセン活性
ガスクロマトグラフィー（島津ＧＣ−２０１０、ＤＢ−１カラム）を用いて分析した。
（２）公知な遷移金属錯体の合成
［ジメチルフェニルシリルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体５」という。）は公知の手法（Ｊ．Ｏｒｇａｎｏｍｅｔ．Ｃｈｅｍ．１９９９，５９２，８４−９４．）に従って合成した。
［１−（１−メチル−１−（３，５−ジメチルフェニル）エチル）−３−トリメチルシリルシクロペンタジエニル］チタニウムトリクロライド（以下、「錯体６」という。）は公知の手法（Ｏｒｇａｎｏｍｅｔａｌｌｉｃｓ ２００２，２１，５１２２−５１３５．）に従って合成した。
【０２００】
［実施例７］
減圧乾燥後、アルゴンで置換した０．４リットルの攪拌機付きオートクレーブに、トルエン６０ｍＬ、Ａｌ濃度が９．０ｗｔ％（３．５ｍｍｏｌ／ｍＬ）であるメチルアルミノキサンのトルエン溶液（東ソー・ファインケム社製 ＴＭＡＯ−ｓ）０．８８ｍＬを仕込み、系内の温度を４０℃まで昇温した後、エチレンを分圧が０．５ＭＰａになるように導入し、系内を安定させた。これに、実施例１で得られた錯体１の混合物のトルエン溶液（錯体１の濃度：１μｍｏｌ／ｍＬ）０．６０ｍＬを投入した。反応中は全圧を一定に維持するように、エチレンガスを連続的に供給しながら、４０℃で３０分反応し、エタノールを１．０ｍＬ投入して反応を停止した。その後、エチレンをパージして、オートクレーブ内の内容物をエタノール−塩酸で脱灰し、ろ過した。１−ヘキセンが１０．７０×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．２６×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０１】
［実施例８］
減圧乾燥後、アルゴンで置換した０．４リットルの攪拌機付きオートクレーブに、トルエン６０ｍＬ、Ａｌ濃度が９．０ｗｔ％（３．５ｍｍｏｌ／ｍＬ）であるメチルアルミノキサンのトルエン溶液（東ソー・ファインケム社製 ＴＭＡＯ−ｓ）０．８８ｍＬを仕込み、系内の温度を４０℃まで昇温した後、エチレンを分圧が０．５ＭＰａになるように導入し、系内を安定させた。これに、実施例２で得られた錯体２の混合物のトルエン溶液（錯体２の濃度：１μｍｏｌ／ｍＬ）０．６０ｍＬを投入した。反応中は全圧を一定に維持するように、エチレンガスを連続的に供給しながら、４０℃で３０分反応し、エタノールを１．０ｍＬ投入して反応を停止した。その後、エチレンをパージして、オートクレーブ内の内容物をエタノール−塩酸で脱灰し、ろ過した。１−ヘキセンが７．３９×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．１０×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０２】
［実施例９］
減圧乾燥後、アルゴンで置換した０．４リットルの攪拌機付きオートクレーブに、トルエン９０ｍＬ、Ａｌ濃度が９．０ｗｔ％（３．４ｍｍｏｌ／ｍＬ）であるメチルアルミノキサンのトルエン溶液（東ソー・ファインケム社製 ＴＭＡＯ−ｓ）０．７４ｍＬを仕込み、系内の温度を８０℃まで昇温した後、エチレンを分圧が０．５ＭＰａになるように導入し、系内を安定させた。これに、実施例４で得られた錯体１のトルエン溶液（１μｍｏｌ／ｍＬ）１．０ｍＬを投入した。反応中は全圧を一定に維持するように、エチレンガスを連続的に供給しながら、８０℃で３０分反応し、エタノールを１．０ｍＬ投入して反応を停止した。その後、エチレンをパージして、オートクレーブ内の内容物をエタノール−塩酸で脱灰し、ろ過した。１−ヘキセンが１．５５×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．０２×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０３】
［実施例１０］
減圧乾燥後、アルゴンで置換した０．４リットルの攪拌機付きオートクレーブに、トルエン９０ｍＬ、Ａｌ濃度が９．０ｗｔ％（３．４ｍｍｏｌ／ｍＬ）であるメチルアルミノキサンのトルエン溶液（東ソー・ファインケム社製 ＴＭＡＯ−ｓ）０．７４ｍＬを仕込み、系内の温度を８０℃まで昇温した後、エチレンを分圧が０．５ＭＰａになるように導入し、系内を安定させた。これに、実施例５で得られた錯体２のトルエン溶液（１μｍｏｌ／ｍＬ）１．０ｍＬを投入した。反応中は全圧を一定に維持するように、エチレンガスを連続的に供給しながら、８０℃で３０分反応し、エタノールを１．０ｍＬ投入して反応を停止した。その後、エチレンをパージして、オートクレーブ内の内容物をエタノール−塩酸で脱灰し、ろ過した。１−ヘキセンが２．８５×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．０３×１０５ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０４】
［実施例１１］
減圧乾燥後、アルゴンで置換した０．４リットルの攪拌機付きオートクレーブに、トルエン６０ｍＬ、Ａｌ濃度が９．４ｗｔ％（３．６ｍｍｏｌ／ｍＬ）であるメチルアルミノキサンのトルエン溶液（東ソー・ファインケム社製 ＴＭＡＯ−ｓ）０．８３ｍＬを仕込み、系内の温度を４０℃まで昇温した後、エチレンを分圧が０．５ＭＰａになるように導入し、系内を安定させた。これと別に、１０ｍｍｏｌ／Ｌに調製したＴＩＢＡのトルエン溶液で、実施例６で得られた錯体４を溶解し、錯体濃度が１ｍｍｏｌ／Ｌとなるように調製した。このトルエン溶液の０．６０ｍＬをオートクレーブに投入した。反応中は全圧を一定に維持するように、エチレンガスを連続的に供給しながら、４０℃で３０分反応し、エタノールを１．０ｍＬ投入して反応を停止した。その後、エチレンをパージして、オートクレーブ内の内容物をエタノール−塩酸で脱灰し、ろ過した。１−ヘキセンが７．５２×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．１１×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０５】
［比較例１］
錯体１のかわりに、錯体５を使用した以外は、実施例７と同様な操作を行った結果、１−ヘキセンが０．３５×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．１３×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０６】
［比較例２］
錯体１のかわりに、錯体６を使用した以外は、実施例７と同様な操作を行った結果、１−ヘキセンが４．１７×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．０６×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０７】
［比較例３］
錯体１のかわりに、錯体５を使用した以外は、実施例９と同様な操作を行った結果、１−ヘキセンが０．０６×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．０２×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【０２０８】
［比較例４］
錯体１のかわりに、錯体６を使用した以外は、実施例９と同様な操作を行った結果、１−ヘキセンが０．４３×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られ、重合体が０．０７×１０６ｇ／ｍｏｌ錯体／ｈの活性で得られた。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
下記一般式（１）で表される遷移金属錯体。
（式中、Ｍは元素の周期律表の第４族の遷移金属原子を表し、
Ｘ１、Ｘ２、Ｘ３、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、
Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち少なくとも一つは、該アルコキシ基、該アリールオキシ基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該２置換アミノ基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよい。）
【請求項２】
Ｍがチタン原子である請求項１に記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【請求項３】
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４がそれぞれメチル基である請求項１または２に記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【請求項４】
Ｒ６が
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基
である請求項１〜３のいずれかに記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【請求項５】
Ｒ６およびＲ８が
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基
である請求項１〜４のいずれかに記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【請求項６】
Ｒ６が
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基であり、
Ｒ８が
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基
である請求項１〜４のいずれかに記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【請求項７】
請求項１〜６のいずれかに記載の遷移金属錯体からなる三量化用触媒成分。
【請求項８】
請求項１〜６のいずれかに記載の遷移金属錯体と活性化助触媒成分とを接触させて得られる三量化用触媒。
【請求項９】
活性化助触媒成分が次の化合物（Ａ）を含む請求項８に記載の三量化用触媒。
化合物（Ａ）：下記化合物（Ａ１）、（Ａ２）および（Ａ３）からなる化合物群から選ばれる１種以上のアルミニウム化合物
（Ａ１）：一般式 （Ｅ１）ａＡｌ（Ｇ）３−ａで表される有機アルミニウム化合物
（Ａ２）：一般式 ｛−Ａｌ（Ｅ２）−Ｏ−｝ｂで表される構造を有する環状のアルミノキサン
（Ａ３）：一般式 Ｅ３｛−Ａｌ（Ｅ３）−Ｏ−｝ｃＡｌ（Ｅ３）２で表される構造を有する線状のアルミノキサン
（式中、Ｅ１、Ｅ２およびＥ３は、それぞれ炭素原子数１〜８のハイドロカルビル基を表し、Ｇは、水素原子またはハロゲン原子を表し、ａは１〜３の整数を表し、ｂは２以上の整数を表し、ｃは１以上の整数を表す。Ｅ１が複数ある場合、複数のＥ１部分は互いに同じであっても異なっていてもよい。Ｇが複数ある場合、複数のＧは互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のＥ２は互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のＥ３は互いに同じであっても異なっていてもよい。）
【請求項１０】
活性化助触媒成分が次の化合物（Ｂ）を含む請求項８または９に記載の三量化用触媒。
化合物（Ｂ）：下記化合物（Ｂ１）、（Ｂ２）および（Ｂ３）からなる化合物群から選ばれる１種以上のホウ素化合物
（Ｂ１）：一般式 ＢＱ１Ｑ２Ｑ３で表されるホウ素化合物
（Ｂ２）：一般式Ｔ＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物
（Ｂ３）：一般式（Ｌ−Ｈ）＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物
（式中、Ｂは３価の原子価状態のホウ素原子を表し、Ｑ１、Ｑ２、Ｑ３およびＱ４は、それぞれ同一または相異なり、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数１〜２０のハイドロカルビル基、炭素原子数１〜２０のハイドロカルビルシリル基、炭素原子数１〜２０のアルコキシ基または炭素原子数２〜２０のジハイドロカルビルアミノ基を表し、Ｔ＋は無機または有機のカチオンを表し、（Ｌ−Ｈ）＋はブレンステッド酸を表す。）
【請求項１１】
請求項８〜１０のいずれかに記載の三量化用触媒の存在下、エチレンを三量化させる１−ヘキセンの製造方法。
【請求項１２】
一般式（２）
［式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は前記と同義であり
で表される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程；および
前記置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基との反応物に、
以下の一般式（３）
（式中、Ｍ、Ｘ１、Ｘ２及びＸ３は前記と同義であり、Ｘ４は、水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、ｍは０または１を表す。）
で示される遷移金属化合物を反応させる工程を有する、請求項１に記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体の製造方法。
【請求項１３】
一般式（２）
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
（式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、
Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち少なくとも一つは、該アルコキシ基、該アリールオキシ基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該２置換アミノ基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、
【請求項１４】
一般式（４）
［式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とを反応させる工程；
前記置換シクロペンタジエン化合物（４）と塩基との反応物に、
以下の一般式（５）
［式中、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は前記と同義であり、Ｘ５はハロゲン原子である。］
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項１３に記載の一般式（２）で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項１】
下記一般式（１）で表される遷移金属錯体。
（式中、Ｍは元素の周期律表の第４族の遷移金属原子を表し、
Ｘ１、Ｘ２、Ｘ３、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、
Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち少なくとも一つは、該アルコキシ基、該アリールオキシ基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該２置換アミノ基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよい。）
【請求項２】
Ｍがチタン原子である請求項１に記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【請求項３】
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４がそれぞれメチル基である請求項１または２に記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【請求項４】
Ｒ６が
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基
である請求項１〜３のいずれかに記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【請求項５】
Ｒ６およびＲ８が
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基
である請求項１〜４のいずれかに記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【請求項６】
Ｒ６が
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基であり、
Ｒ８が
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基
である請求項１〜４のいずれかに記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体。
【請求項７】
請求項１〜６のいずれかに記載の遷移金属錯体からなる三量化用触媒成分。
【請求項８】
請求項１〜６のいずれかに記載の遷移金属錯体と活性化助触媒成分とを接触させて得られる三量化用触媒。
【請求項９】
活性化助触媒成分が次の化合物（Ａ）を含む請求項８に記載の三量化用触媒。
化合物（Ａ）：下記化合物（Ａ１）、（Ａ２）および（Ａ３）からなる化合物群から選ばれる１種以上のアルミニウム化合物
（Ａ１）：一般式 （Ｅ１）ａＡｌ（Ｇ）３−ａで表される有機アルミニウム化合物
（Ａ２）：一般式 ｛−Ａｌ（Ｅ２）−Ｏ−｝ｂで表される構造を有する環状のアルミノキサン
（Ａ３）：一般式 Ｅ３｛−Ａｌ（Ｅ３）−Ｏ−｝ｃＡｌ（Ｅ３）２で表される構造を有する線状のアルミノキサン
（式中、Ｅ１、Ｅ２およびＥ３は、それぞれ炭素原子数１〜８のハイドロカルビル基を表し、Ｇは、水素原子またはハロゲン原子を表し、ａは１〜３の整数を表し、ｂは２以上の整数を表し、ｃは１以上の整数を表す。Ｅ１が複数ある場合、複数のＥ１部分は互いに同じであっても異なっていてもよい。Ｇが複数ある場合、複数のＧは互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のＥ２は互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のＥ３は互いに同じであっても異なっていてもよい。）
【請求項１０】
活性化助触媒成分が次の化合物（Ｂ）を含む請求項８または９に記載の三量化用触媒。
化合物（Ｂ）：下記化合物（Ｂ１）、（Ｂ２）および（Ｂ３）からなる化合物群から選ばれる１種以上のホウ素化合物
（Ｂ１）：一般式 ＢＱ１Ｑ２Ｑ３で表されるホウ素化合物
（Ｂ２）：一般式Ｔ＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物
（Ｂ３）：一般式（Ｌ−Ｈ）＋（ＢＱ１Ｑ２Ｑ３Ｑ４）−で表されるボレート化合物
（式中、Ｂは３価の原子価状態のホウ素原子を表し、Ｑ１、Ｑ２、Ｑ３およびＱ４は、それぞれ同一または相異なり、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数１〜２０のハイドロカルビル基、炭素原子数１〜２０のハイドロカルビルシリル基、炭素原子数１〜２０のアルコキシ基または炭素原子数２〜２０のジハイドロカルビルアミノ基を表し、Ｔ＋は無機または有機のカチオンを表し、（Ｌ−Ｈ）＋はブレンステッド酸を表す。）
【請求項１１】
請求項８〜１０のいずれかに記載の三量化用触媒の存在下、エチレンを三量化させる１−ヘキセンの製造方法。
【請求項１２】
一般式（２）
［式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は前記と同義であり
で表される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程；および
前記置換シクロペンタジエン化合物（２）と塩基との反応物に、
以下の一般式（３）
（式中、Ｍ、Ｘ１、Ｘ２及びＸ３は前記と同義であり、Ｘ４は、水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、ｍは０または１を表す。）
で示される遷移金属化合物を反応させる工程を有する、請求項１に記載の一般式（１）で表される遷移金属錯体の製造方法。
【請求項１３】
一般式（２）
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
（式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数１〜２０のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数６〜２０のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数７〜２０のアラルキルオキシ基、
−Ｓｉ（Ｒ１０）３（３つのＲ１０部分はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、３つのＲ１０部分にある炭素原子数の合計が１〜２０である。）で示される置換シリル基、
または−Ｎ（Ｒ１１）２（２つのＲ１１部分はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、２つのＲ１１部分にある炭素原子数の合計が２〜２０である。）で示される２置換アミノ基を表し、
Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち少なくとも一つは、該アルコキシ基、該アリールオキシ基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該２置換アミノ基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９のうち、隣接した２つの炭素原子に結合する２つの基は結合して、該２つの基が結合している２つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、
【請求項１４】
一般式（４）
［式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３及びＲ４は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とを反応させる工程；
前記置換シクロペンタジエン化合物（４）と塩基との反応物に、
以下の一般式（５）
［式中、Ｒ５、Ｒ６、Ｒ７、Ｒ８及びＲ９は前記と同義であり、Ｘ５はハロゲン原子である。］
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項１３に記載の一般式（２）で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【公開番号】特開２０１２−２１４４５８（Ｐ２０１２−２１４４５８Ａ）
【公開日】平成２４年１１月８日（２０１２．１１．８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−７１３００（Ｐ２０１２−７１３００）
【出願日】平成２４年３月２７日（２０１２．３．２７）
【出願人】（０００００２０９３）住友化学株式会社 (8,981)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１１月８日（２０１２．１１．８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２４年３月２７日（２０１２．３．２７）
【出願人】（０００００２０９３）住友化学株式会社 (8,981)
【Ｆターム（参考）】
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