選択的アンドロゲン受容体調節剤化合物の代謝物及びその使用方法
【課題】アンドロゲン受容体に対する非ステロイド性リガンドとしてのアンドロゲン活性及びタンパク同化作用を示す新規なアンドロゲン受容体標的物質を提供する。
【解決手段】本発明に係るSARM化合物及び/又はその代謝物は、単独で使用しても医薬組成物として使用しても、次の(a)〜(h)に役立つ。(a)男性の避妊。(b)様々なホルモンに関連する病気(例えば、高齢男性におけるアンドロゲン減少に関連する病気の治療。(c)女性におけるアンドロゲン減少に関連する病気の治療。(d)急性及び/又は慢性の筋萎縮症の治療及び/又は予防。(e)ドライアイの治療及び/又は予防。(f)経口アンドロゲン代償療法。(g)前立腺癌の発生率の減少、前立腺癌の進行抑制又は退行。(h)癌細胞の。
【解決手段】本発明に係るSARM化合物及び/又はその代謝物は、単独で使用しても医薬組成物として使用しても、次の(a)〜(h)に役立つ。(a)男性の避妊。(b)様々なホルモンに関連する病気(例えば、高齢男性におけるアンドロゲン減少に関連する病気の治療。(c)女性におけるアンドロゲン減少に関連する病気の治療。(d)急性及び/又は慢性の筋萎縮症の治療及び/又は予防。(e)ドライアイの治療及び/又は予防。(f)経口アンドロゲン代償療法。(g)前立腺癌の発生率の減少、前立腺癌の進行抑制又は退行。(h)癌細胞の。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の化学構造式Iで表される選択的アンドロゲン受容体調節剤(SARM)化合物の代謝物。
ただし、
Gは、O又はSであり、
Xは、Oであり、
Tは、OH、OR、−NHCOCH3又はNHCORであり、
Zは、NO2、CN、COOH、COR、NHCOR又はCONHRであり、
Yは、H、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルアルデヒド、CF3、F、I、Br、Cl、CN、CR3又はSnR3であり、
Rは、アルキル、ハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、CH2F、CHF2、CF3、CF2CF3、アリル、フェニル、ハロゲン、アルケニル又はOHであり、
R1は、CH3、CH2F、CHF2、CF3、CH2CH3又はCF2CF3であり、
Aは、
であって、R2、R3、R4、R5、R6は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、NHCOCF3、アセトアミド又はトリフルオロアセトアミドである。
【請求項2】
GがOであることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項3】
TがOHであることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項4】
R1がCH3であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項5】
ZがCNであることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項6】
YがCF3であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項7】
Qがパラ位にあることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項8】
Zがパラ位にあることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項9】
Yがメタ位にあることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項10】
アンドロゲン受容体作動薬であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項11】
アンドロゲン受容体拮抗薬であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項12】
前記SARM化合物が次の化学構造式IIで表されることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項13】
前記SARM化合物が次の化学構造式VIIで表されることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項14】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項13に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項15】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項13に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドであり、
NR2はNO、NHOH、NHOSO3、NHO−グルコロナイドである。
【請求項16】
前記SARM化合物が次の化学構造式VIIIで表されることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項17】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項16に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項18】
前記した化学構造式Iで表されるSARM化合物の水酸化誘導体であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項19】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項18に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項20】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項18に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項21】
前記した化学構造式Iで表わされるSARM化合物のO−グルコロナイド誘導体であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項22】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項21に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項23】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項21に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項24】
前記した化学構造式Iで表わされるSARM化合物のメチル化誘導体であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項25】
前記SARM化合物が次の化学構造式IIIで表されることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項26】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項25に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項27】
前記SARM化合物が次の化学構造式IVで表されることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項28】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項27に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項29】
前記した化学構造式IVで表わされるSARM化合物の水酸化誘導体であることを特徴とする請求項27に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項30】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項29に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項31】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項29に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項32】
前記した化学構造式Iで表わされるSARM化合物のO−グルコロナイド誘導体であることを特徴とする請求項27に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項33】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項32に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項34】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項32に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項35】
前記した化学構造式IVで表わされるSARM化合物のメチル化誘導体であることを特徴とする請求項27に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項36】
請求項1に記載のSARM化合物の代謝物と、適切な担体又は希釈剤とを含む組成物。
【請求項37】
有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物と、薬学的に許容される担体又は希釈剤とを含む医薬組成物。
【請求項38】
SARM化合物をアンドロゲン受容体に結合させる方法であって、
前記SARM化合物の代謝物を前記アンドロゲン受容体に結合させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前記アンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項39】
精子形成を抑制する方法であって、
精子生成を抑制するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項40】
男性患者の避妊方法であって、
精子生成を抑制するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前記患者に投与するステップを含み、それによって前記患者の避妊を効果的に行う方法。
【請求項41】
ホルモン療法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項42】
ホルモン補充療法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項43】
ホルモンに関連する病気の患者を治療する方法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前記患者に投与するステップを含む方法。
【請求項44】
前立腺癌を治療する方法であって、
前立腺癌を治療するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項45】
前立腺癌を予防する方法であって、
前立腺癌を予防するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項46】
前立腺癌の進行を遅延させる方法であって、
前立腺癌の進行を遅延させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項47】
前立腺癌の再発を防止する方法であって、
前立腺癌の再発を防止するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項48】
前立腺癌の再発を治療する方法であって、
前立腺癌の再発を治療するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項49】
ドライアイを治療する方法であって、
ドライアイを治療するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、ドライアイ患者に投与するステップを含む方法。
【請求項50】
ドライアイを予防する方法であって、
ドライアイを予防するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、ドライアイ患者に投与するステップを含む方法。
【請求項51】
癌細胞のアポトーシスを誘発させる方法であって、
アポトーシスを誘発させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前記癌細胞に接触させるステップを含む方法。
【請求項52】
次の化学構造式IIで表される選択的アンドロゲン受容体調節剤(SARM)化合物の代謝物。
ただし、
Xは、Oであり、
Zは、NO2、CN、COOH、COR、NHCOR又はCONHRであり、
Yは、CF3、F、I、Br、Cl、CN、CR3又はSnR3であり、
Qは、アセトアミド又はトリフルオロアセトアミドであり、
Rは、アルキル、ハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、CH2F、CHF2、CF3、CF2CF3、アリル、フェニル、F、Cl、Br、I、アルケニル又はOHであり、
R1は、CH3、CH2F、CHF2、CF3、CH2CH3又はCF2CF3である。
【請求項53】
ZがCNであることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項54】
YがCF3であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項55】
アンドロゲン受容体作動薬であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項56】
アンドロゲン受容体拮抗薬であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項57】
前記SARM化合物が次の化学構造式IXで表されることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項58】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項57に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項59】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項57に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項60】
前記SARM化合物が次の化学構造式Xで表されることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項61】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項60に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項62】
前記した化学構造式IIで表わされるSARM化合物の水酸化誘導体であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項63】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項62に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項64】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項62に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項65】
前記した化学構造式IIで表わされるSARM化合物のO−グルコロナイド誘導体であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項66】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項65に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項67】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項65に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項68】
前記した化学構造式IIで表わされるSARM化合物のメチル化誘導体であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項69】
前記SARM化合物が次の化学構造式IIIで表されることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項70】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項69に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項71】
前記SARM化合物が次の化学構造式IVで表されることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項72】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項71に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項73】
化学構造式IVで表わされるSARM化合物の水酸化誘導体であることを特徴とする請求項71に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項74】
前記SARM化合物が次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項73に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項75】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項73に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項76】
前記した化学構造式IVで表わされるSARM化合物のO−グルコロナイド化誘導体であることを特徴とする請求項71に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項77】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項76に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項78】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項76に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項79】
前記した化学構造式IVで表わされるSARM化合物のメチル化誘導体であることを特徴とする請求項71に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項80】
請求項52に記載のSARM化合物の代謝物と、適切な担体又は希釈剤とを含む組成物。
【請求項81】
有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物と、薬学的に許容される担体又は希釈剤とを含む医薬組成物。
【請求項82】
SARM化合物をアンドロゲン受容体に結合させる方法であって、
前記SARM化合物の代謝物を前記アンドロゲン受容体に結合させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前記アンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項83】
精子形成を抑制する方法であって、
精子生成を抑制するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項84】
男性患者の避妊方法であって、
精子生成を抑制するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前記患者に投与するステップを含み、それによって前記患者の避妊を効果的に行う方法。
【請求項85】
ホルモン療法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項86】
ホルモン補充療法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項87】
ホルモンに関連する病気の患者を治療する方法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前記患者に投与するステップを含む方法。
【請求項88】
前立腺癌を治療する方法であって、
前立腺癌を治療するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項89】
前立腺癌を予防する方法であって、
前立腺癌を予防するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項90】
前立腺癌の進行を遅延させる方法であって、
前立腺癌の進行を遅延させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項91】
前立腺癌の再発を防止する方法であって、
前立腺癌の再発を防止するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項92】
前立腺癌の再発を治療する方法であって、
前立腺癌の再発を治療するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項93】
ドライアイを治療する方法であって、
ドライアイを治療するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、ドライアイ患者に投与するステップを含む方法。
【請求項94】
ドライアイを予防する方法であって、
ドライアイを予防するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、ドライアイ患者に投与するステップを含む方法。
【請求項95】
癌細胞のアポトーシスを誘発させる方法であって、
アポトーシスを誘発させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前記癌細胞に接触させるステップを含む方法。
【請求項1】
次の化学構造式Iで表される選択的アンドロゲン受容体調節剤(SARM)化合物の代謝物。
ただし、
Gは、O又はSであり、
Xは、Oであり、
Tは、OH、OR、−NHCOCH3又はNHCORであり、
Zは、NO2、CN、COOH、COR、NHCOR又はCONHRであり、
Yは、H、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルアルデヒド、CF3、F、I、Br、Cl、CN、CR3又はSnR3であり、
Rは、アルキル、ハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、CH2F、CHF2、CF3、CF2CF3、アリル、フェニル、ハロゲン、アルケニル又はOHであり、
R1は、CH3、CH2F、CHF2、CF3、CH2CH3又はCF2CF3であり、
Aは、
であって、R2、R3、R4、R5、R6は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、NHCOCF3、アセトアミド又はトリフルオロアセトアミドである。
【請求項2】
GがOであることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項3】
TがOHであることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項4】
R1がCH3であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項5】
ZがCNであることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項6】
YがCF3であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項7】
Qがパラ位にあることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項8】
Zがパラ位にあることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項9】
Yがメタ位にあることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項10】
アンドロゲン受容体作動薬であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項11】
アンドロゲン受容体拮抗薬であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項12】
前記SARM化合物が次の化学構造式IIで表されることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項13】
前記SARM化合物が次の化学構造式VIIで表されることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項14】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項13に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項15】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項13に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドであり、
NR2はNO、NHOH、NHOSO3、NHO−グルコロナイドである。
【請求項16】
前記SARM化合物が次の化学構造式VIIIで表されることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項17】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項16に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項18】
前記した化学構造式Iで表されるSARM化合物の水酸化誘導体であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項19】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項18に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項20】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項18に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項21】
前記した化学構造式Iで表わされるSARM化合物のO−グルコロナイド誘導体であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項22】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項21に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項23】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項21に記載のSARM化合物の代謝物。
ただし、Qはアセトアミド又はトリフロロアセトアミドである。
【請求項24】
前記した化学構造式Iで表わされるSARM化合物のメチル化誘導体であることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項25】
前記SARM化合物が次の化学構造式IIIで表されることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項26】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項25に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項27】
前記SARM化合物が次の化学構造式IVで表されることを特徴とする請求項1に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項28】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項27に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項29】
前記した化学構造式IVで表わされるSARM化合物の水酸化誘導体であることを特徴とする請求項27に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項30】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項29に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項31】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項29に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項32】
前記した化学構造式Iで表わされるSARM化合物のO−グルコロナイド誘導体であることを特徴とする請求項27に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項33】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項32に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項34】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項32に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項35】
前記した化学構造式IVで表わされるSARM化合物のメチル化誘導体であることを特徴とする請求項27に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項36】
請求項1に記載のSARM化合物の代謝物と、適切な担体又は希釈剤とを含む組成物。
【請求項37】
有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物と、薬学的に許容される担体又は希釈剤とを含む医薬組成物。
【請求項38】
SARM化合物をアンドロゲン受容体に結合させる方法であって、
前記SARM化合物の代謝物を前記アンドロゲン受容体に結合させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前記アンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項39】
精子形成を抑制する方法であって、
精子生成を抑制するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項40】
男性患者の避妊方法であって、
精子生成を抑制するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前記患者に投与するステップを含み、それによって前記患者の避妊を効果的に行う方法。
【請求項41】
ホルモン療法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項42】
ホルモン補充療法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項43】
ホルモンに関連する病気の患者を治療する方法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前記患者に投与するステップを含む方法。
【請求項44】
前立腺癌を治療する方法であって、
前立腺癌を治療するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項45】
前立腺癌を予防する方法であって、
前立腺癌を予防するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項46】
前立腺癌の進行を遅延させる方法であって、
前立腺癌の進行を遅延させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項47】
前立腺癌の再発を防止する方法であって、
前立腺癌の再発を防止するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項48】
前立腺癌の再発を治療する方法であって、
前立腺癌の再発を治療するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項49】
ドライアイを治療する方法であって、
ドライアイを治療するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、ドライアイ患者に投与するステップを含む方法。
【請求項50】
ドライアイを予防する方法であって、
ドライアイを予防するのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、ドライアイ患者に投与するステップを含む方法。
【請求項51】
癌細胞のアポトーシスを誘発させる方法であって、
アポトーシスを誘発させるのに有効な量の請求項1に記載のSARM化合物の代謝物を、前記癌細胞に接触させるステップを含む方法。
【請求項52】
次の化学構造式IIで表される選択的アンドロゲン受容体調節剤(SARM)化合物の代謝物。
ただし、
Xは、Oであり、
Zは、NO2、CN、COOH、COR、NHCOR又はCONHRであり、
Yは、CF3、F、I、Br、Cl、CN、CR3又はSnR3であり、
Qは、アセトアミド又はトリフルオロアセトアミドであり、
Rは、アルキル、ハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、CH2F、CHF2、CF3、CF2CF3、アリル、フェニル、F、Cl、Br、I、アルケニル又はOHであり、
R1は、CH3、CH2F、CHF2、CF3、CH2CH3又はCF2CF3である。
【請求項53】
ZがCNであることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項54】
YがCF3であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項55】
アンドロゲン受容体作動薬であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項56】
アンドロゲン受容体拮抗薬であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項57】
前記SARM化合物が次の化学構造式IXで表されることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項58】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項57に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項59】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項57に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項60】
前記SARM化合物が次の化学構造式Xで表されることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項61】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項60に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項62】
前記した化学構造式IIで表わされるSARM化合物の水酸化誘導体であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項63】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項62に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項64】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項62に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項65】
前記した化学構造式IIで表わされるSARM化合物のO−グルコロナイド誘導体であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項66】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項65に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項67】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項65に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項68】
前記した化学構造式IIで表わされるSARM化合物のメチル化誘導体であることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項69】
前記SARM化合物が次の化学構造式IIIで表されることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項70】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項69に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項71】
前記SARM化合物が次の化学構造式IVで表されることを特徴とする請求項52に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項72】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項71に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項73】
化学構造式IVで表わされるSARM化合物の水酸化誘導体であることを特徴とする請求項71に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項74】
前記SARM化合物が次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項73に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項75】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項73に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項76】
前記した化学構造式IVで表わされるSARM化合物のO−グルコロナイド化誘導体であることを特徴とする請求項71に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項77】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項76に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項78】
次の化学構造式で表されることを特徴とする請求項76に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項79】
前記した化学構造式IVで表わされるSARM化合物のメチル化誘導体であることを特徴とする請求項71に記載のSARM化合物の代謝物。
【請求項80】
請求項52に記載のSARM化合物の代謝物と、適切な担体又は希釈剤とを含む組成物。
【請求項81】
有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物と、薬学的に許容される担体又は希釈剤とを含む医薬組成物。
【請求項82】
SARM化合物をアンドロゲン受容体に結合させる方法であって、
前記SARM化合物の代謝物を前記アンドロゲン受容体に結合させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前記アンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項83】
精子形成を抑制する方法であって、
精子生成を抑制するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項84】
男性患者の避妊方法であって、
精子生成を抑制するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前記患者に投与するステップを含み、それによって前記患者の避妊を効果的に行う方法。
【請求項85】
ホルモン療法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項86】
ホルモン補充療法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、患者のアンドロゲン受容体に接触させるステップを含む方法。
【請求項87】
ホルモンに関連する病気の患者を治療する方法であって、
アンドロゲン依存状態を変化させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前記患者に投与するステップを含む方法。
【請求項88】
前立腺癌を治療する方法であって、
前立腺癌を治療するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項89】
前立腺癌を予防する方法であって、
前立腺癌を予防するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項90】
前立腺癌の進行を遅延させる方法であって、
前立腺癌の進行を遅延させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項91】
前立腺癌の再発を防止する方法であって、
前立腺癌の再発を防止するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項92】
前立腺癌の再発を治療する方法であって、
前立腺癌の再発を治療するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前立腺癌患者に投与するステップを含む方法。
【請求項93】
ドライアイを治療する方法であって、
ドライアイを治療するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、ドライアイ患者に投与するステップを含む方法。
【請求項94】
ドライアイを予防する方法であって、
ドライアイを予防するのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、ドライアイ患者に投与するステップを含む方法。
【請求項95】
癌細胞のアポトーシスを誘発させる方法であって、
アポトーシスを誘発させるのに有効な量の請求項52に記載のSARM化合物の代謝物を、前記癌細胞に接触させるステップを含む方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図30D】
【図30E】
【図30F】
【図30G】
【図30H】
【図30I】
【図30J】
【図30K】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図30D】
【図30E】
【図30F】
【図30G】
【図30H】
【図30I】
【図30J】
【図30K】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【公表番号】特表2007−538094(P2007−538094A)
【公表日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527445(P2007−527445)
【出願日】平成17年3月19日(2005.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/017588
【国際公開番号】WO2005/113565
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(504326686)ユニバーシティ・オブ・テネシー・リサーチ・ファウンデーション (22)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月19日(2005.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/017588
【国際公開番号】WO2005/113565
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(504326686)ユニバーシティ・オブ・テネシー・リサーチ・ファウンデーション (22)
【Fターム(参考)】
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