選択的ドーパミンD3アゴニストとしてのアミノピリジン誘導体
本発明は、ドーパミンアゴニストの類であり、より具体的には、D2と比べてD3に選択的であるアゴニストの類である式(I)の化合物を提供する。これらの化合物は、性機能不全、例えば女性の性機能不全(FSD)、特に、女性の性的喚起障害(FSAD)、性的欲求低下障害(HSDD;セックスへの関心の欠如)、女性のオルガスムス障害(FOD;オルガスム不能);及び、男性の性的機能不全、特に、男性の勃起不全(MED)の治療及び/又は予防のために有用である。本明細書に言及されるように男性の性的機能不全は、早漏のような射精障害、快感欠如(オルガスム不能)、又は性的欲求低下障害(HSDD;セックスへの関心の欠如)のような欲求障害を含むことが意味される。これらの化合物はまた、神経精神障害及び神経変性障害を治療するのに有用である。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
[式中、
R1は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;
R2は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;
R3は、
【化2】
{式中、
Aは、O、S又はCH2を表し;
nは、1又は2であり;
R4は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;ここで、前記(C1−C6)アルキルは、(C1−C6)アルキル、OR7、フェニル、置換されたフェニル及びヘテロアリールから各々独立に選択される1又は2個の置換基で場合により置換されてもよく;
R5は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;ここで、前記(C1−C6)アルキルは、場合により、1又は2個のOR7基で置換されてもよく;
R6は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;
R7は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;ここで、前記(C1−C6)アルキルは、場合により、フェニル、又は置換されたフェニル基で置換されてもよく;
R8は、H、メチル、エチル、メトキシ、及びエトキシから選択され;
R9は、(C1−C6)アルキルを表し;そして、
R10は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;ここで、前記(C1−C6)アルキルは、OR7、フェニル又は置換されたフェニルから各々独立に選択される1又は2個の置換基で場合により置換されてもよく;
ここで、ヘテロアリールは、5〜7員の芳香族環を意味し、1〜4個のヘテロ原子を含有し、当該へテロ原子は、独立して、O、S及びNから選択され;前記ヘテロアリールは、(C1−C6)アルキル、ハロ及びOR7から各々独立に選択される1又はそれ以上の置換基で場合により置換されてもよく、各置換基は同一であるか又は異なっていてもよく;そして、
ここで、置換されたフェニルは、(C1−C6)アルキル、ハロ及びOR7から各々独立に選択される1又はそれ以上の置換基で置換されたフェニルを意味し、各置換基は同一であるか又は異なっていてもよく;
ただし:
R1及びR2がHであり、R3が部分(II)であり、AがOであり、R5がH又は(C1−C6)アルキルであり、及びR6がH又は(C1−C6)アルキルである場合、R4はn−プロピルであることができない}
から選択される]
で表される化合物、又はその医薬として許容される塩、溶媒和物、多形若しくはプロドラッグ。
【請求項2】
R1及びR2が、各々、独立して、H及びメチルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R3が、部分(II)である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
Aが、O又はCH2から選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
R4が、フェニルで場合により置換された(C1−C4)アルキルであり;R5が、メチル及びエチルから選択され、ここで、前記メチル及び前記エチルが、OR7基で場合により置換されてもよく;そして、R6が、H及びメチルから選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
R3が、部分(III)である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項7】
nが1であり、及びR4が、エチル、プロピル又はブチルから選択され、前記アルキル基がフェニル基によって場合により置換される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R3が、部分(IV)であり、R8が、H及びメトキシから選択され;そして、R10が、H及びメチルから選択される、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項9】
5−(モルホリン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−(3−フェニルプロピル)モルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[(2R,5S)−5−メチルモルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[(2S,5S)−5−メチル−4−(3−フェニルプロピル)モルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[(2S,5S)−4−ブチル−5−メチルモルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−{(2R,5S)−5−[(ベンジルオキシ)メチル]−4−プロピルモルホリン−2−イル}ピリジン−2−アミン;
[6−(6−アミノピリジン−3−イル)−4−プロピルモルホリン−3−イル]メタノール;
4−メチル−5−(4−プロピルモルホリン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
5−[(2S,5S)−4,5−ジエチルモルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[(2R,5S)−4,5−ジエチルモルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;及び
5−(2R,5S)−(4−エチル−5−メチルモルホリン−2−イル)−ピリジン−2−イルアミン
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
医薬として使用するための請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
性機能不全を治療するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項12】
性機能不全が、男性の勃起不全又は女性の性機能不全である、請求項11に記載の使用。
【請求項13】
うつ病又は精神障害を治療するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
神経変性を治療するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項15】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、及び医薬として許容される希釈剤又は担体を含む医薬組成物。
【請求項1】
式(I):
【化1】
[式中、
R1は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;
R2は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;
R3は、
【化2】
{式中、
Aは、O、S又はCH2を表し;
nは、1又は2であり;
R4は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;ここで、前記(C1−C6)アルキルは、(C1−C6)アルキル、OR7、フェニル、置換されたフェニル及びヘテロアリールから各々独立に選択される1又は2個の置換基で場合により置換されてもよく;
R5は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;ここで、前記(C1−C6)アルキルは、場合により、1又は2個のOR7基で置換されてもよく;
R6は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;
R7は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;ここで、前記(C1−C6)アルキルは、場合により、フェニル、又は置換されたフェニル基で置換されてもよく;
R8は、H、メチル、エチル、メトキシ、及びエトキシから選択され;
R9は、(C1−C6)アルキルを表し;そして、
R10は、H及び(C1−C6)アルキルから選択され;ここで、前記(C1−C6)アルキルは、OR7、フェニル又は置換されたフェニルから各々独立に選択される1又は2個の置換基で場合により置換されてもよく;
ここで、ヘテロアリールは、5〜7員の芳香族環を意味し、1〜4個のヘテロ原子を含有し、当該へテロ原子は、独立して、O、S及びNから選択され;前記ヘテロアリールは、(C1−C6)アルキル、ハロ及びOR7から各々独立に選択される1又はそれ以上の置換基で場合により置換されてもよく、各置換基は同一であるか又は異なっていてもよく;そして、
ここで、置換されたフェニルは、(C1−C6)アルキル、ハロ及びOR7から各々独立に選択される1又はそれ以上の置換基で置換されたフェニルを意味し、各置換基は同一であるか又は異なっていてもよく;
ただし:
R1及びR2がHであり、R3が部分(II)であり、AがOであり、R5がH又は(C1−C6)アルキルであり、及びR6がH又は(C1−C6)アルキルである場合、R4はn−プロピルであることができない}
から選択される]
で表される化合物、又はその医薬として許容される塩、溶媒和物、多形若しくはプロドラッグ。
【請求項2】
R1及びR2が、各々、独立して、H及びメチルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R3が、部分(II)である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
Aが、O又はCH2から選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
R4が、フェニルで場合により置換された(C1−C4)アルキルであり;R5が、メチル及びエチルから選択され、ここで、前記メチル及び前記エチルが、OR7基で場合により置換されてもよく;そして、R6が、H及びメチルから選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
R3が、部分(III)である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項7】
nが1であり、及びR4が、エチル、プロピル又はブチルから選択され、前記アルキル基がフェニル基によって場合により置換される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R3が、部分(IV)であり、R8が、H及びメトキシから選択され;そして、R10が、H及びメチルから選択される、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項9】
5−(モルホリン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−(3−フェニルプロピル)モルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[(2R,5S)−5−メチルモルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[(2S,5S)−5−メチル−4−(3−フェニルプロピル)モルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[(2S,5S)−4−ブチル−5−メチルモルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−{(2R,5S)−5−[(ベンジルオキシ)メチル]−4−プロピルモルホリン−2−イル}ピリジン−2−アミン;
[6−(6−アミノピリジン−3−イル)−4−プロピルモルホリン−3−イル]メタノール;
4−メチル−5−(4−プロピルモルホリン−2−イル)ピリジン−2−アミン;
5−[(2S,5S)−4,5−ジエチルモルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[(2R,5S)−4,5−ジエチルモルホリン−2−イル]ピリジン−2−アミン;及び
5−(2R,5S)−(4−エチル−5−メチルモルホリン−2−イル)−ピリジン−2−イルアミン
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
医薬として使用するための請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
性機能不全を治療するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項12】
性機能不全が、男性の勃起不全又は女性の性機能不全である、請求項11に記載の使用。
【請求項13】
うつ病又は精神障害を治療するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
神経変性を治療するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項15】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、及び医薬として許容される希釈剤又は担体を含む医薬組成物。
【公表番号】特表2008−500331(P2008−500331A)
【公表日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−514200(P2007−514200)
【出願日】平成17年5月17日(2005.5.17)
【国際出願番号】PCT/IB2005/001554
【国際公開番号】WO2005/115985
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月17日(2005.5.17)
【国際出願番号】PCT/IB2005/001554
【国際公開番号】WO2005/115985
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]