説明

遺伝子サイレンシングに有用なHBVおよびHCV保存配列

【課題】dsRNA介在性遺伝子サイレンシングは、少なくとも部分的な二本鎖dsRNAを提供する組成物を利用し、極めて困難な問題である慢性HBVおよび/またはHCV感染症を含め、HBVおよび/またはHCVを含むウイルス感染症に対し極めて有益な治療薬および/または予防薬を提供することが期待される。
【解決手段】哺乳動物細胞中でのウイルスの発現を阻害するのに有用である、既知のB型肝炎ウイルス株および既知のC型肝炎ウイルス株由来の保存コンセンサス配列が提供される。これらの配列はHBVおよびHCVの遺伝子をサイレンシングするのに有用であり、それによりヒトにおけるHBVおよびHCVウイルス感染症に対する治療上の有用性を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物体内細胞中のB型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する方法であって、前記細胞に、Tに対しUが置換される、配列番号18、配列番号19、配列番号21、配列番号22、配列番号23、および配列番号49からなる群より選択される配列を含んでなる少なくとも1個の二本鎖RNAエフェクター分子を投与するステップを含んでなる、方法。
【請求項2】
少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子が前記細胞に投与され、各々が配列番号18、配列番号19、配列番号23、および配列番号49からなる群より選択される配列を含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記細胞に、配列番号18、配列番号19、配列番号23、および配列番号49を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子を投与するステップを含んでなる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記投与するステップが、前記哺乳動物体内細胞に、配列番号18、配列番号19、配列番号21、配列番号22、配列番号23、および配列番号49からなる群より選択される配列を含んでなる少なくとも1個の二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する少なくとも1個の発現ベクターを提供することにより達成される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記哺乳動物体内細胞に、配列番号18、配列番号19、配列番号21、配列番号22、配列番号23、および配列番号49からなる群より選択される配列を含んでなる少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する少なくとも1個の発現ベクターを提供するステップを含んでなる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
配列番号18、配列番号19、配列番号23、および配列番号49からなる群より選択される配列を含んでなる少なくとも4個の二本鎖RNAエフェクター分子を発現するステップを含んでなる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1個の発現ベクターが、RNAポリメラーゼIプロモーター、RNAポリメラーゼIIプロモーター、T7ポリメラーゼプロモーター、SP6ポリメラーゼプロモーター、RNAポリメラーゼIIIプロモーター、tRNAプロモーター、およびミトコンドリアプロモーターからなる群より選択されるプロモーターを含んでなり、前記プロモーターが1個またはそれ以上の前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記哺乳動物細胞がヒト細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
哺乳動物体内細胞中のB型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する組成物であって、少なくとも1個の二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなり、各二本鎖RNAエフェクター分子が、Tに対しUが置換される、配列番号18、配列番号19、配列番号21、配列番号22、配列番号23、および配列番号49からなる群より選択される配列を含んでなる、組成物。
【請求項10】
哺乳動物細胞中での少なくとも1個の前記二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する少なくとも1個の発現ベクターを含んでなる、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記発現ベクターが、ポリメラーゼIプロモーター、ポリメラーゼIIIプロモーター、U6プロモーター、H1プロモーター、7SKプロモーター、およびミトコンドリアプロモーターからなる群より選択される少なくとも1個のプロモーターを含んでなり、前記プロモーターが1個またはそれ以上の前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
哺乳動物体内細胞中での、Tに対しUが置換される、配列番号18を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子;配列番号19を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子;配列番号23を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子;および配列番号49を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子;の発現能を有する少なくとも1個の発現ベクターを含んでなる、請求項9に記載の組成物。
【請求項13】
請求項10に記載の発現ベクターを含んでなる哺乳動物細胞。
【請求項14】
哺乳動物体内細胞中のB型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する方法であって、前記細胞に少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子を投与するステップを含んでなり、各二本鎖RNAエフェクター分子が、Tに対しUが置換される、(a)配列番号54、配列番号55、配列番号57、配列番号58、配列番号59、および配列番号62からなる群より選択される配列、(b)前記選択された配列の逆相補体、および(c)場合により、配列(a)および(b)を連結する配列、を含んでなる、方法。
【請求項15】
前記少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子が前記細胞に前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする少なくとも1個の発現ベクターを提供することにより投与される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記二本鎖RNAエフェクター分子がヘアピンdsRNA分子である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記発現ベクターが、ポリメラーゼIプロモーター、ポリメラーゼIIIプロモーター、U6プロモーター、H1プロモーター、7SKプロモーター、およびミトコンドリアプロモーターからなる群より選択される少なくとも1個のプロモーターを含んでなり、前記プロモーターが1個またはそれ以上の前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
哺乳動物体内細胞中のB型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する組成物であって、少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなり、各二本鎖RNAエフェクター分子が、Tに対しUが置換される、(a)配列番号54、配列番号55、配列番号57、配列番号58、配列番号59、および配列番号62からなる群より選択される配列、(b)前記選択された配列の逆相補体、および(c)場合により、配列(a)および(b)を連結する配列、を含んでなる、組成物。
【請求項19】
前記少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子をコードする少なくとも1個の発現ベクターを含んでなる、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
前記二本鎖RNAエフェクター分子がヘアピンdsRNA分子である、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記発現ベクターが、ポリメラーゼIプロモーター、ポリメラーゼIIIプロモーター、U6プロモーター、H1プロモーター、7SKプロモーター、およびミトコンドリアプロモーターからなる群より選択される少なくとも1個のプロモーターを含んでなり、前記プロモーターが1個またはそれ以上の前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項19に記載の組成物。
【請求項22】
哺乳動物体内細胞中のC型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する方法であって、前記細胞に、(a)配列位置9510〜9531、9510〜9533、9510〜9534、9510〜9535、9510〜9536、9514〜9534、9514〜9535、9514〜9536、9514〜9539、9514〜9540、9514〜9542、9517〜9539、9517〜9540、9517〜9542、9517〜9544、9518〜9539、9518〜9540、9518〜9542、9518〜9544、9520〜9540、9520〜9542、9520〜9544、9520〜9548、9521〜9542、9521〜9544、9521〜9548、9521〜9549、9522〜9542、9522〜9544、9522〜9548、9522〜9549、9527〜9548、9527〜9549、9527〜9551、9527〜9552、9527〜9553、9527〜9555、9528〜9548、9528〜9549、9528〜9551、9528〜9552、9528〜9553、9528〜9555、9530〜9551、9530〜9552、9530〜9553、9530〜9555、9530〜9557、9530〜9558、9532〜9552、9532〜9553、9532〜9555、9532〜9557、9532〜9558、9532〜9559、9532〜9560、9537〜9557、9537〜9558、9537〜9559、9537〜9560、9537〜9561、9537〜9564、9538〜9558、9538〜9559、9538〜9560、9538〜9561、9538〜9564、9538〜9566、9541〜9561、9541〜9564、9541〜9566、9541〜9568、9541〜9569、9543〜9564、9543〜9566、9543〜9568、9543〜9569、9543〜9571、9545〜9566、9545〜9568、9545〜9569、9545〜9571、9545〜9573、9546〜9564、9546〜9566、9546〜9569、9546〜9571、9546〜9573、9547〜9568、9547〜9569、9547〜9571、9547〜9573、9547〜9575、9550〜9571、9550〜9573、9550〜9575、9550〜9577、9550〜9578、9554〜9575、9554〜9577、9554〜9578、9554〜9580、9556〜9577、9556〜9578、9556〜9580、9556〜9584、9562〜9584、9562〜9586、9562〜9587、9562〜9588、9562〜9589、9563〜9584、9563〜9586、9563〜9587、9563〜9588、9563〜9589、9563〜9591、9565〜9586、9565〜9587、9565〜9588、9565〜9589、9565〜9591、9565〜9593、9567〜9587、9567〜9588、9567〜9589、9567〜9591、9567〜9593、9567〜9595、9570〜9591、9570〜9593、9570〜9595、9570〜9596、9570〜9598、9572〜9593、9572〜9595、9572〜9596、9572〜9598、9574〜9595、9574〜9596、9574〜9598、9574〜9601、9576〜9596、9576〜9598、9576〜9601、9576〜9604、9579〜9601、9579〜9604、9581〜9601、9581〜9604、および9583〜9604位からなる群より選択されるC型肝炎ウイルスDNAコード鎖配列と等しいRNA配列、(b)前記選択されたC型肝炎ウイルスDNAコード鎖配列の逆相補体であるRNA配列、および、場合により、(c)(a)および(b)を連結する配列、を含んでなる少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子を投与するステップを含んでなる、方法。
【請求項23】
前記投与するステップが、前記哺乳動物細胞中での前記少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する1個またはそれ以上の発現ベクターを提供することにより達成される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記1個またはそれ以上の発現ベクターが、RNAポリメラーゼIプロモーター、RNAポリメラーゼIIプロモーター、T7ポリメラーゼプロモーター、SP6ポリメラーゼプロモーター、RNAポリメラーゼIIIプロモーター、tRNAプロモーター、およびミトコンドリアプロモーターより選択される少なくとも1個のプロモーターを含んでなり、前記プロモーターが少なくとも1個の前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
少なくとも1個の発現ベクターが少なくとも2個の発現カセットを含んでなり、各発現カセットが、U6プロモーター、7SKプロモーター、H1プロモーター、およびMRPプロモーターからなる群より選択される少なくとも1個のRNAポリメラーゼIIIプロモーターを含んでなる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記哺乳動物細胞がヒト細胞である、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
哺乳動物体内細胞中のC型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する組成物であって、少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなり、各々が、(a)配列位置9510〜9531、9510〜9533、9510〜9534、9510〜9535、9510〜9536、9514〜9534、9514〜9535、9514〜9536、9514〜9539、9514〜9540、9514〜9542、9517〜9539、9517〜9540、9517〜9542、9517〜9544、9518〜9539、9518〜9540、9518〜9542、9518〜9544、9520〜9540、9520〜9542、9520〜9544、9520〜9548、9521〜9542、9521〜9544、9521〜9548、9521〜9549、9522〜9542、9522〜9544、9522〜9548、9522〜9549、9527〜9548、9527〜9549、9527〜9551、9527〜9552、9527〜9553、9527〜9555、9528〜9548、9528〜9549、9528〜9551、9528〜9552、9528〜9553、9528〜9555、9530〜9551、9530〜9552、9530〜9553、9530〜9555、9530〜9557、9530〜9558、9532〜9552、9532〜9553、9532〜9555、9532〜9557、9532〜9558、9532〜9559、9532〜9560、9537〜9557、9537〜9558、9537〜9559、9537〜9560、9537〜9561、9537〜9564、9538〜9558、9538〜9559、9538〜9560、9538〜9561、9538〜9564、9538〜9566、9541〜9561、9541〜9564、9541〜9566、9541〜9568、9541〜9569、9543〜9564、9543〜9566、9543〜9568、9543〜9569、9543〜9571、9545〜9566、9545〜9568、9545〜9569、9545〜9571、9545〜9573、9546〜9564、9546〜9566、9546〜9569、9546〜9571、9546〜9573、9547〜9568、9547〜9569、9547〜9571、9547〜9573、9547〜9575、9550〜9571、9550〜9573、9550〜9575、9550〜9577、9550〜9578、9554〜9575、9554〜9577、9554〜9578、9554〜9580、9556〜9577、9556〜9578、9556〜9580、9556〜9584、9562〜9584、9562〜9586、9562〜9587、9562〜9588、9562〜9589、9563〜9584、9563〜9586、9563〜9587、9563〜9588、9563〜9589、9563〜9591、9565〜9586、9565〜9587、9565〜9588、9565〜9589、9565〜9591、9565〜9593、9567〜9587、9567〜9588、9567〜9589、9567〜9591、9567〜9593、9567〜9595、9570〜9591、9570〜9593、9570〜9595、9570〜9596、9570〜9598、9572〜9593、9572〜9595、9572〜9596、9572〜9598、9574〜9595、9574〜9596、9574〜9598、9574〜9601、9576〜9596、9576〜9598、9576〜9601、9576〜9604、9579〜9601、9579〜9604、9581〜9601、9581〜9604、および9583〜9604位からなる群より選択されるC型肝炎ウイルスDNAコード鎖配列と等しいRNA配列、(b)前記選択されたC型肝炎ウイルスDNAコード鎖配列の逆相補体であるRNA配列、および、場合により、(c)(a)および(b)を連結する配列、を含んでなる、組成物。
【請求項28】
請求項27に記載の組成物をコードする発現ベクター。
【請求項29】
請求項28に記載の発現コンストラクトを含んでなる哺乳動物細胞。
【請求項30】
RNAポリメラーゼIプロモーター、RNAポリメラーゼIIプロモーター、T7ポリメラーゼプロモーター、SP6ポリメラーゼプロモーター、RNAポリメラーゼIIIプロモーター、tRNAプロモーター、およびミトコンドリアプロモーターより選択される少なくとも1個のプロモーターを含んでなり、前記プロモーターが少なくとも1個の前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項28に記載の発現ベクター。
【請求項31】
少なくとも2個の発現カセットを含んでなり、各発現カセットがU6プロモーター、7SKプロモーター、H1プロモーター、およびMRPプロモーターからなる群より選択される少なくとも1個のRNAポリメラーゼIIIプロモーターを含んでなり、前記RNAポリメラーゼIIIプロモーターの各々が二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項30に記載の発現ベクター。
【請求項32】
哺乳動物体内細胞中のB型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する方法であって、前記細胞に、Tに対しUが置換される、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、および配列番号10からなる群より選択される配列内由来の少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子を投与するステップを含んでなる、方法。
【請求項33】
少なくとも2個の前記二本鎖RNAエフェクター分子が同一哺乳動物細胞に投与される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子が、配列番号1〜配列番号10のうちの2以上の配列内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記投与するステップが、前記哺乳動物細胞中での前記少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する1個またはそれ以上の発現ベクターを提供することにより達成される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記1個またはそれ以上の発現ベクターが、RNAポリメラーゼIプロモーター、RNAポリメラーゼIIプロモーター、T7ポリメラーゼプロモーター、SP6ポリメラーゼプロモーター、RNAポリメラーゼIIIプロモーター、tRNAプロモーター、およびミトコンドリアプロモーターより選択されるプロモーターをさらに含んでなり、前記プロモーターが少なくとも1個の前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
哺乳動物体内細胞中のC型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する方法であって、前記細胞に、Tに対しUが置換される、配列番号11および配列番号12からなる群より選択される配列内由来の少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子を投与するステップを含んでなる、方法。
【請求項38】
少なくとも2個の前記二本鎖RNAエフェクター分子が同一哺乳動物細胞に投与される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記少なくとも2個の二本鎖エフェクター分子が、配列番号11、配列番号12、および配列番号27のうちの2以上の配列内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記投与するステップが、前記哺乳動物細胞中での前記少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する1個またはそれ以上の発現ベクターを提供することにより達成される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記1個またはそれ以上の発現ベクターが、RNAポリメラーゼIプロモーター、RNAポリメラーゼIIプロモーター、T7ポリメラーゼプロモーター、SP6ポリメラーゼプロモーター、RNAポリメラーゼIIIプロモーター、tRNAプロモーター、およびミトコンドリアプロモーターより選択される1個またはそれ以上のプロモーターを含んでなり、前記プロモーターが少なくとも1個の前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
少なくとも1個の発現ベクターが少なくとも2個の発現カセットを含んでなり、各発現カセットが、U6プロモーター、7SKプロモーター、H1プロモーター、およびMRPプロモーターからなる群より選択される少なくとも1個のRNAポリメラーゼIIIプロモーターを含んでなり、前記RNAポリメラーゼIIIプロモーターの各々が前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
同一哺乳動物体内細胞中のB型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列およびC型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の双方の発現を阻害する方法であって、前記細胞に、Tに対しUが置換される、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、および配列番号10からなる群より選択される配列内由来の第1の少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子、および、Tに対しUが置換される、配列番号11、配列番号12、および配列番号27からなる群より選択される配列内由来の第2の少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子を投与するステップを含んでなる、方法。
【請求項44】
配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、および配列番号10内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子、および配列番号11、配列番号12、および配列番号27内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子が、前記同一哺乳動物体内細胞に投与される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記投与するステップが、前記哺乳動物細胞中での前記二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する1個またはそれ以上の発現ベクターを提供することにより達成される、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記1個またはそれ以上の発現ベクターが、RNAポリメラーゼIプロモーター、RNAポリメラーゼIIプロモーター、T7ポリメラーゼプロモーター、SP6ポリメラーゼプロモーター、RNAポリメラーゼIIIプロモーター、tRNAプロモーター、およびミトコンドリアプロモーターより選択される1個またはそれ以上のプロモーターを含んでなり、前記プロモーターが少なくとも1個の前記二本鎖RNAエフェクター分子をコードする配列に操作可能に連結される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
哺乳動物体内細胞中のB型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する組成物であって、Tに対しUが置換される、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、および配列番号10からなる群より選択される配列内由来の少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる、組成物。
【請求項48】
少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる組成物であって、前記エフェクター分子が配列番号1〜配列番号10のうちの2以上の配列内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる、請求項47に記載の組成物。
【請求項49】
配列番号5、配列番号6、配列番号7、および配列番号8のうちの2以上の配列内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる、請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
各々が配列番号5、配列番号6、配列番号7、および配列番号8のうちの少なくとも3の配列内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる少なくとも3個の二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
哺乳動物体内細胞中のC型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する組成物であって、Tに対しUが置換される、配列番号11および配列番号12からなる群より選択される配列内由来の少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる、組成物。
【請求項52】
少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる組成物であって、配列番号11、配列番号12、および配列番号27のうちの2以上の配列内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなるエフェクター分子が前記組成物中に存在する、請求項51に記載の組成物。
【請求項53】
哺乳動物体内細胞中での少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する少なくとも1個の発現コンストラクトを含んでなる、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
単一哺乳動物体内細胞中のB型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列およびC型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の双方の発現を阻害する組成物であって、Tに対しUが置換される、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、および配列番号10からなる群より選択される配列内由来の第1の少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子、および、Tに対しUが置換される、配列番号11、配列番号12、および配列番号27からなる群より選択される配列内由来の第2の少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる、組成物。
【請求項55】
哺乳動物体内細胞中での少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する少なくとも1個の発現コンストラクトを含んでなる、請求項54に記載の組成物。
【請求項56】
配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、および配列番号10内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子、および、配列番号11、配列番号12、および配列番号27内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる、請求項54に記載の組成物。
【請求項57】
前記二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する少なくとも1個の発現ベクターを含んでなる、請求項56に記載の組成物。
【請求項58】
配列番号5、配列番号6、配列番号7、および配列番号8内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる、請求項56に記載の組成物。
【請求項59】
哺乳動物体内細胞中での前記少なくとも2個の二本鎖RNAエフェクター分子の発現能を有する少なくとも1個の発現ベクターを含んでなる、請求項58に記載の組成物。
【請求項60】
配列番号14〜配列番号26、および配列番号49より選択される配列を含んでなるポリヌクレオチド配列。
【請求項61】
配列番号14〜配列番号26、および配列番号49より選択される配列のヌクレオチド1〜19、1〜20、1〜21、2〜20、2〜21、または3〜21を含んでなるポリヌクレオチド配列。
【請求項62】
配列番号27〜配列番号44、配列番号50〜配列番号62、および配列番号72〜76より選択される配列内由来の少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなるポリヌクレオチド配列。
【請求項63】
哺乳動物細胞中のC型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する組成物であって、Tに対しUが置換される、配列番号27内に由来する少なくとも19連続塩基対のヌクレオチド配列を含んでなる二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる、組成物。
【請求項64】
哺乳動物細胞中のC型肝炎ウイルスのポリヌクレオチド配列の発現を阻害する組成物であって、Tに対しUが置換される、(a)配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号42、配列番号44、配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号75、および配列番号76からなる群より選択される配列、および(b)前記選択された配列の逆相補体、および、場合により、(c)配列(a)および(b)を連結する配列、を含んでなる少なくとも1個の二本鎖RNAエフェクター分子を含んでなる、組成物。
【請求項65】
前記少なくとも1個の二本鎖RNAエフェクター分子が、配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号75、および配列番号76からなる群より選択される配列を含んでなる、請求項64に記載の組成物。
【請求項66】
請求項64に記載の二本鎖RNAエフェクター分子をコードする発現ベクター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図15−3】
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【公開番号】特開2012−223202(P2012−223202A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−179638(P2012−179638)
【出願日】平成24年8月13日(2012.8.13)
【分割の表示】特願2007−548393(P2007−548393)の分割
【原出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【出願人】(505369158)アルナイラム ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (51)
【氏名又は名称原語表記】ALNYLAM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】