説明

部品の誤組み付け防止方法

【課題】部品の組み付けの検査を行い、誤組み付けが判別された場合にはセット後の製品の流出を防止する方法を提供する。
【解決手段】バーコードラベルをバーコードリーダー16で右ハンドル用カバロアーの仕様の読み取り作業を行った後、検査台11上にセットして検査開始ボタン27を押圧して右ハンドル製品検出センサー26のみが検出すると、仕様検査用パソコン14が右ハンドル用ロック機構23を作動させてロックする。その後、CCDカメラ32が右ハンドル用カバロアーの色彩識別部及びスイッチユニットを撮像する。仕様検査用パソコン14は読み取ったバーコードをキーとして入手した右ハンドル用カバロアーの仕様マスターと撮像された画像とのマッチングを画像処理コントローラに行わせ、不合格の場合には管理者が持つQRコードリーダーで解除用QRコードを読み取ってロック状態を解除できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品を製品に取り付ける際の部品の誤組み付け防止方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
部品の誤組み付け防止方法として、例えば特許文献1には、検出装置が組付け順序違いを検出したときに、作業ラインを停止させるように制御したり、作業者にその旨を報知するようにする技術が開示されているが、部品を製品に取り付けた後に、作業者が生産された製品について、仕様書と見比べて誤組み付けがあるか否か確認するのが一般的である。
【特許文献1】特開2002−331427号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、わざわざ作業者が誤組み付けがあるか否かを確認しなければならず、ときに確認を誤ることもあった。このように、誤組み付けされた製品は不良品であり、また誤組み付けされた製品が他の製品に組み付けられる場合には不良品を生産するという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、作業者が部品を製品に組み付けしたときに、誤組み付け有無の検査が行なえると共に、そのような誤組み付けが判別された場合に、誤組み付けがされた製品の流出を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため第1の発明は、部品を製品に取り付ける際の部品の誤組み付け防止方法において、
前記部品が取り付けられた前記製品に付されたこの製品の仕様を表す識別表を作業者がリーダーで読み取り、
検査台上に前記製品をセットして検査開始スイッチを操作して当該製品に対応する製品検出装置のみが検出すると対応するロック機構を作動させて前記製品をロックして保持し、
前記ロックの後に前記製品に取り付けられた前記部品の有無を検出スイッチが検出し、
前記検出スイッチが前記部品が取り付けられていることを検出した場合には前記ロック機構によるロックを解除し、
前記検出スイッチが前記部品が取り付けられていないことを検出した場合には前記ロックが維持されて作業者の管理者が行なう特別な操作により前記ロック機構によるロックの解除がなされる
ことを特徴とする。
【0006】
第2の発明は、部品を製品に取り付ける際の部品の誤組み付け防止方法において、
前記部品が取り付けられた前記製品に付されたこの製品の仕様を表す識別表を作業者がリーダーで読み取り、
検査台上に前記製品をセットして検査開始スイッチを操作して当該製品に対応する製品検出装置のみが検出すると対応するロック機構を作動させて前記製品をロックして保持し、
前記ロックの後にカメラが前記製品を撮像し、
前記リーダーで読み取った内容をキーとして入手した前記製品の仕様マスターと撮像された画像とのマッチングを行い、
合格の場合には前記ロック機構によるロックを解除し、不合格の場合には前記ロックが維持されて作業者の管理者が行なう特別な操作により前記ロック機構によるロックの解除がなされる
ことを特徴とする。
【0007】
第3の発明は、部品を製品に取り付ける際の部品の誤組み付け防止方法において、
前記部品が取り付けられた前記製品に付されたこの製品の仕様を表す識別表を作業者がリーダーで読み取り、
検査台上に前記製品をセットして検査開始スイッチを操作して当該製品に対応する製品検出装置のみが検出すると対応するロック機構を作動させて前記製品をロックして保持し、
前記ロックの後にカメラが前記製品に取り付けられた部品を撮像し、
前記リーダーで読み取った内容をキーとして入手した前記製品の仕様マスターから得られた当該製品に対応する画像判定用の画像登録番号及び画像判定開始のためのトリガー信号をコンピュータが画像処理コントローラに送信し、
受信した画像処理コントローラは画像判定用の画像登録番号に基づく画像と撮像された画像とを比較して判定し、
判定結果が合格であれば合格である旨をコンピュータに送信して前記ロック機構によるロックを解除させ、
不合格であれば作業者の管理者のみが操作するリーダーで解除用コードを読み取ることにより前記ロック機構によるロックが解除される
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、作業者が部品を製品に組み付けしたときに、誤組み付けの検査が行なえると共に、そのような誤組み付けが判別された場合には、誤組み付けがされた製品の流出を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。先ず、図1は仕様検査対象製品である左ハンドル用カバーロアー1の斜視図、図2は同じく右ハンドル用カバーロアー2の斜視図、図3は組立て部品の誤組み付け防止装置が搭載された検査デスク10の斜視図を示す。
【0010】
先ず、図1及び図2において、仕様検査対象製品としての左ハンドル用カバロアー1と右ハンドル用カバロアー2とは左右対称の形状を呈しており、これには部品、例えばスイッチユニット3や小銭用のコインボックス4などが作業者により組み付けられ、更に検査対象製品の仕様情報をバーコードで表示した識別表であるバーコードラベル5が付されると共に前記スイッチユニット3の近くに仕様情報の1つである色彩識別部6が設けられる。
【0011】
なお、前記スイッチユニット3は複数種類あり、例えば右ハンドル用カバロアー2用又は左ハンドル用カバロアー1用のものがあり、更には4個のスイッチ3A、3B、3C、3Dの配列が異なるものがある。また、仕様検査対象製品によって、表裏に貫通した開口部に嵌合してコインボックス4が取付けられるものや、取付けられてないものもある。
【0012】
次に、図3に基づき、前記検査デスク10について説明する。この検査デスク10は、検査台11と、その下段の下棚板12と、前記検査台11の上段の上棚板13とから構成される。そして、前記下棚板12上には組立て部品の誤組み付け防止装置の統括制御装置としての仕様検査用パーソナルコンピュータ(以下、「仕様検査用パソコン」という。)14及びこの仕様検査用パソコン14に接続される入力装置としてのキーボード15が載置される。この仕様検査用パソコン14には、内部にマイクロコンピュータを備え、記憶装置としてのハードディスクには仕様検査対象製品の各機種毎の画像と仕様の代表的なポイントとから成る仕様情報とから構成される仕様マスターが格納されている。16は前記仕様検査用パソコン14に接続されたバーコードリーダーであり、作業者によりバーコードラベル5のバーコードが読み取られる。
【0013】
そして、前記検査台11には、左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2をセットする際にこの左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2の手前側を規制する断面がL字形状の前ストッパー20と、この左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2の左右側を規制する断面がL字形状の一対の横ストッパー21と、左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2の左右を横ストッパー21で規制している状態でこの左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2の切欠部1A又は2Aを前ストッパー20に押圧保持してロックするための左ハンドル用ロック機構22及び右ハンドル用ロック機構23とが設けられる。この左ハンドル用ロック機構22及び右ハンドル用ロック機構23は、断面がL字形状を呈して、図示しないエアシリンダーにより移動する。
【0014】
また、前記検査台11には、共に近接センサーである、左ハンドル用カバロアー1の有無の検出を行なう左ハンドル製品検出センサー25と、右ハンドル用カバロアー2の有無の検出を行なう右ハンドル製品検出センサー26とが設けられ、左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2が検査台11にセットされたときに、左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2に貼付された又は埋め込まれた鉄製のフィルム(図示せず)に対応する位置に配設された左ハンドル製品検出センサー25又は右ハンドル製品検出センサー26が左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2の存在を検出することとなる。
【0015】
更に、前記検査台11には、コインボックス有無検出スイッチ28A、28Bが設けられ、左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2に取付けられた前記コインボックス4の有無検出を行なう。即ち、前記コインボックス4の左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2裏面より下方へ突出した部位により閉成するマイクロスイッチなどでこのコインボックス有無検出スイッチ28A、28Bは構成され、左ハンドル用カバロアー1又は右ハンドル用カバロアー2の有無の検出がされる。
【0016】
27は検査開始ボタンで、作業者により押圧されると検査開始スイッチ27Aが作動し、部品の誤組み付けがされたか否かの検査が開始される。
【0017】
前記検査台11の上段の上棚板13には、前記仕様検査用パソコン14に接続される第1モニター29及び第2モニター30が設けられる。また、31は音声で報知するためのスピーカー、32はスイッチユニット3や色彩識別部6を撮像するためのCCDカメラ、34は異常の場合に点灯するLEDなどの赤表示灯、35は正常の場合に点灯するLEDなどの緑表示灯である。
【0018】
なお、前記仕様検査用パソコン14は仕様検査製品の仕様マスターと前記CCDカメラ32により撮像された画像とのマッチングを行うに際して、仕様マスターから得られた仕様検査製品に対応する画像判定用の画像登録番号を画像処理コントローラ36に送信すると共に画像判定開始のためのトリガー信号を画像処理コントローラ36に送信する。画像処理コントローラ36は画像判定用の画像登録番号に基づく画像と撮像された画像とをパターンマッチングにより比較し、その結果を仕様検査用パソコン14に送信する構成である。
【0019】
以上の構成により、この右ハンドル用カバロアー2に正しく部品が取付けられたか否かの検査、言い換えると部品の誤組み付けがされたか否かの検査について、以下説明する。初めに、前記バーコードラベル5に記載されているバーコードをバーコードリーダー16を用いて、作業者がこの右ハンドル用カバロアー2の仕様の読み取り作業を行う。このバーコードリーダー16にてこの仕様検査対象製品である右ハンドル用の右ハンドル用カバロアー2の仕様が読み取られると、仕様検査用パソコン14に、これから仕様の検査が行なわれる検査の予約登録がなされる。
【0020】
ここで、作業者は仕様の読み取り作業を行った後、前記右ハンドル用カバロアー2を検査デスク10の検査台11に設けられた前ストッパー20及び横ストッパー21上に載置してセットし、検査開始ボタン27を押圧する。すると、検査開始スイッチ27Aが作動し、仕様検査用パソコン14が検査動作を開始する。この場合、前述した検査の予約登録がなされていない場合には、仕様検査用パソコン14は右の第1モニター29、スピーカー31及び赤表示灯34にて「予約登録がなされていない」旨を報知させる。即ち、第1モニター29で「予約登録がなされていない」旨を表示し、スピーカー31にて音声で「予約登録がなされていない」旨を報知し、赤表示灯34を点灯させる。
【0021】
また、誤って作業者が前記右ハンドル用カバロアー2を検査台10上にセットしていない状態で検査開始ボタン27を押圧した場合には、近接センサーである左ハンドル製品検出センサー25及び右ハンドル製品検出センサー26が共に検出しないので、仕様検査用パソコン14は第1モニター29、スピーカー31及び赤表示灯32にて「セットされていない」旨を報知させる。即ち、第1モニター29で「セットされていない」旨を表示し、スピーカー31にて音声で「セットされていない」旨を報知し、赤表示灯34を点灯させる。
【0022】
逆に、本来であれば右ハンドル用カバロアー2であるのにも拘わらず、右ハンドル製品検出センサー26及び左ハンドル製品検出センサー25が共に検出すると、検査対象製品のセット異常又は異物検出であるとして、仕様検査用パソコン14は第1モニター29、スピーカー31及び赤表示灯34にてその旨を報知させる。また、左ハンドル用カバロアー1であるのにも拘わらず、右ハンドル製品検出センサー26及び左ハンドル製品検出センサー25が共に検出した場合も同様である。
【0023】
そして、前述のように、作業者が右ハンドル用カバロアー2を検査台11上にセットして、前記検査開始ボタン27を押圧し、右ハンドル製品検出センサー26のみが検出すると、仕様検査用パソコン14がエアシリンダーを作動させてこれに対応した右ハンドル用ロック機構23を作動させて、前ストッパー20にこの右ハンドル用カバロアー2を押圧保持してロックする。このとき、実際に検査されるべき製品が左ハンドル用カバロアー1であった場合には、右ハンドル用カバロアー1を意味するバーコードラベル5を読み取って検査予約を行なっている場合でも、左ハンドル製品検出センサー25が検出している実際にセットされている製品、即ちこの左ハンドル用カバロアー1に対応した左ハンドル用ロック機構22を作動させてロックを行なう。これは、実際にセットされている製品を傷付けたりするのを防止し、その他のトラブル発生を防止するためである。
【0024】
次に、仕様検査用パソコン14は、前記検査開始ボタン27が押圧されてから右ハンドル用ロック機構23が作動して右ハンドル用カバロアー2をロックするのに十分な時間が経過すると、右ハンドル用カバロアー2をCCDカメラ32が右ハンドル用カバロアー2を、即ち製品の仕様を表す色彩識別部6及びスイッチユニット3を撮像する。
【0025】
そして、仕様検査用パソコン14は、前記バーコードリーダー16で読み取った識別用のバーコードをキーとして入手した自己の記憶装置(ハードディスクなど)に格納されているこの右ハンドル用カバロアー2の仕様マスターと撮像された画像とのマッチングを画像処理コントローラ36に行わせる。このとき、読み取った識別用のバーコードをキーとして仕様マスターを入手できなかった場合、即ち仕様マスターに未登録であったことがわかると、仕様検査用パソコン14は第1モニター29、スピーカー31及び赤表示灯34にてその旨を報知させる。
【0026】
そして、仕様検査用パソコン14は入手した仕様マスターに基づいて右ハンドル用カバロアー2の特徴を第1モニター29に表示させるように制御すると共に、仕様検査用パソコン14は右ハンドル用カバロアー2の仕様の確認を行なうが、仕様内容が右ハンドル用カバロアー2で左ハンドル製品検出センサー25が検出している状態や、同じく仕様内容が左ハンドル用カバロアー1で右ハンドル製品検出センサー26が検出している状態の場合には、仕様検査用パソコン14は第1モニター29、スピーカー31及び赤表示灯34にてその旨を報知させる。
【0027】
また、仕様の確認をする際に、仕様検査用パソコン14はその他の物理的な特徴についての追加検査をも行なう。例えば、コインボックス4の有無検査などを行い、仕様内容が右ハンドル用カバロアー2にも拘わらず、コインボックス有無検出スイッチ28Bが「無し」を検出すると、第1モニター29、スピーカー31及び赤表示灯34にてその旨を報知させる。
【0028】
そして、右ハンドル用カバロアー2の仕様マスターと撮像された画像とのマッチングを行うに際して、仕様検査用パソコン14は入手した仕様マスターから得られた右ハンドル用カバロアー2に対応する画像判定用の画像登録番号を画像処理コントローラ36に送信する。また、仕様検査用パソコン14は画像判定開始のためのトリガー信号を画像処理コントローラ36に送信する。従って、画像処理コントローラ36は画像判定用の画像登録番号に基づく画像と撮像された画像とをパターンマッチングにより比較して判定し、判定結果が同一であれば、合格である旨を仕様検査用パソコン14に送信する。
【0029】
そして、合格である旨を受信した仕様検査用パソコン14は、合格である旨を第1モニター29、スピーカー31及び緑表示灯35にて報知させる。そして、前記右ハンドル用ロック機構23を作動させて、ロックを解除させると共に、合格数カウンター37を「1」インクリメントさせて第2モニター30に累計数を表示させ、仕様検査用パソコン14は履歴管理を行なう。また、この合格の場合には、検査結果合格の旨のスタンプを右ハンドル用カバロアー2の所定位置に印刷装置(図示せず)でスタンプしてもよい。
【0030】
しかし、画像処理コントローラ36から不合格である旨を仕様検査用パソコン14が受信すると、仕様検査用パソコン14は第1モニター29、スピーカー31及び赤表示灯34にて不合格である旨を報知させる。
【0031】
即ち、色彩識別部6、スイッチユニット3における各スイッチの配列やコインボックス4について、第1モニター29にそれぞれ検査結果が、例えば○×で表示される。
【0032】
なお、以上説明したように、各種検査時に異常と検査すると、即ち検査の予約登録がなされていない場合や、前記右ハンドル用カバロアー2をセットしていない状態で検査開始ボタン27を押圧した場合(近接センサーである右ハンドル製品検出センサー26及び左ハンドル製品検出センサー25が共に右ハンドル用カバロアー2を検出しない)や、右ハンドル用カバロアー2か左ハンドル用カバロアー1をセットしたにも拘わらず右ハンドル製品検出センサー26及び左ハンドル製品検出センサー25が共に検出した場合や、仕様マスターに未登録であった場合や、製品として左右の別が一致しない場合や、仕様通りでない製品であった場合には、仕様検査用パソコン14は第1モニター29、スピーカー31及び赤表示灯34にてその旨を報知させるが、この場合に、作業者ではなくて、その管理者が持つQRコードリーダー(図示せず)で解除用のQRコードを読み取ることによってこの状態を解除できる。即ち、第1モニター29のエラー表示を解除したり、赤表示灯34を消灯させたり、ロック機構のロックを解除するように、仕様検査用パソコン14は制御する。
【0033】
従って、作業者が誤組み付けがなされた製品を流出させることが防止でき、誤組み付けがされた製品がそのまま利用されることが防止されることとなる。そして、前記各種検査時に異常と検査された際に、前記報知状態が管理者によって解除されると、仕様検査用パソコン14は不合格数カウンター38を「1」インクリメントさせて、その累計数を第1モニター29に表示させる。
【0034】
以上本発明の実施形態について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】左ハンドル用カバーロアーの斜視図である。
【図2】右ハンドル用カバーロアーの斜視図である。
【図3】検査デスクの斜視図である。
【図4】組立て部品の誤組み付け防止装置に係る制御ブロック図である。
【図5】フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1 左ハンドル用カバロアー
2 右ハンドル用カバロアー
3 スイッチユニット
5 バーコードラベル
6 色彩識別部
11 検査台
14 仕様検査用パソコン
16 バーコードリーダー
22 左ハンドル用ロック機構
23 右ハンドル用ロック機構
25 左ハンドル製品検出センサー
26 右ハンドル製品検出センサー
27 検査開始ボタン
28A、28B コインボックス有無検出スイッチ
32 CCDカメラ
36 画像処理コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を製品に取り付ける際の部品の誤組み付け防止方法において、
前記部品が取り付けられた前記製品に付されたこの製品の仕様を表す識別表を作業者がリーダーで読み取り、
検査台上に前記製品をセットして検査開始スイッチを操作して当該製品に対応する製品検出装置のみが検出すると対応するロック機構を作動させて前記製品をロックして保持し、
前記ロックの後に前記製品に取り付けられた前記部品の有無を検出スイッチが検出し、
前記検出スイッチが前記部品が取り付けられていることを検出した場合には前記ロック機構によるロックを解除し、
前記検出スイッチが前記部品が取り付けられていないことを検出した場合には前記ロックが維持されて作業者の管理者が行なう特別な操作により前記ロック機構によるロックの解除がなされる
ことを特徴とする部品の誤組み付け防止方法。
【請求項2】
部品を製品に取り付ける際の部品の誤組み付け防止方法において、
前記部品が取り付けられた前記製品に付されたこの製品の仕様を表す識別表を作業者がリーダーで読み取り、
検査台上に前記製品をセットして検査開始スイッチを操作して当該製品に対応する製品検出装置のみが検出すると対応するロック機構を作動させて前記製品をロックして保持し、
前記ロックの後にカメラが前記製品を撮像し、
前記リーダーで読み取った内容をキーとして入手した前記製品の仕様マスターと撮像された画像とのマッチングを行い、
合格の場合には前記ロック機構によるロックを解除し、不合格の場合には前記ロックが維持されて作業者の管理者が行なう特別な操作により前記ロック機構によるロックの解除がなされる
ことを特徴とする部品の誤組み付け防止方法。
【請求項3】
部品を製品に取り付ける際の部品の誤組み付け防止方法において、
前記部品が取り付けられた前記製品に付されたこの製品の仕様を表す識別表を作業者がリーダーで読み取り、
検査台上に前記製品をセットして検査開始スイッチを操作して当該製品に対応する製品検出装置のみが検出すると対応するロック機構を作動させて前記製品をロックして保持し、
前記ロックの後にカメラが前記製品に取り付けられた部品を撮像し、
前記リーダーで読み取った内容をキーとして入手した前記製品の仕様マスターから得られた当該製品に対応する画像判定用の画像登録番号及び画像判定開始のためのトリガー信号をコンピュータが画像処理コントローラに送信し、
受信した画像処理コントローラは画像判定用の画像登録番号に基づく画像と撮像された画像とを比較して判定し、
判定結果が合格であれば合格である旨をコンピュータに送信して前記ロック機構によるロックを解除させ、
不合格であれば作業者の管理者のみが操作するリーダーで解除用コードを読み取ることにより前記ロック機構によるロックが解除される
ことを特徴とする部品の誤組み付け防止方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−268683(P2007−268683A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−100078(P2006−100078)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(000100366)しげる工業株式会社 (95)
【Fターム(参考)】