説明

部品の防水取付構造

【課題】 本発明は、ガスケットの適正な圧縮量を均一に保持するようにした、部品、特に車両用灯具の防水取付構造を提供することを目的とする。
【解決手段】 締結用ボルト11cを備えた部品11と、この部品を取り付けるべき取付部12の取付面に対向して当該締結用ボルトの軸部を包囲するガスケット13と、取付部の取付面に設けられた取付孔に挿通された前記締結用ボルトをこの取付面の裏側から締め付けるナット14と、を含んでいる部品の防水取付構造10であって、前記部品の締結用ボルトに隣接して、部品取付時に取付部の取付面に接触して、締結ボルトとナットの締付量を規制するリブ11dを備えるように、部品の防水取付構造10を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車両用灯具等の部品をガスケットを介して例えば車体側の取付部に対して、例えばボルト・ナットにより締付固定するようにした部品の防水取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用灯具の取付構造においては、車体側の取付孔からの浸水を防止するために、取付孔の周囲を包囲するように設けられたシール構造が採用されている。
このような車両用灯具の取付構造は、例えば図6に示すように構成されている。
即ち、図6において、車両用灯具の取付構造1は、車両用灯具2を車体側の取付部3に取り付けるように構成されている。
【0003】
車両用灯具2は、図7に示すように、図示しない光源やレンズ等を包囲するハウジング2aから構成されている。
また、車両用灯具2は、その取付部3に対する取付面2bに、複数個(図示の場合、二個)の締結用ボルト2cを備えている。
【0004】
ここで、車両用灯具2が車体側の取付部3に取り付けられた状態で、取付面2bの各締結用ボルト2cの周縁部2d及び締結用ボルト2cの座面2eが、車体側の取付部3の取付面3aに対して、所定の間隙をもって且つ防水用のガスケット4を挟んで対向するようになっている。
このガスケット4は、取付面2bにて各締結用ボルト2cの全周に亘って取付部3に対して液密的に密閉するように環状に形成されている。
【0005】
各締結用ボルト2cは、車両用灯具2の取付面2bに対して例えばインサート成形等によって一体に備えられている。
そして、この締結用ボルト2cは、車体側の取付部3に設けられた対応する取付孔3bに挿入され、それぞれ反対側からナット5により締め付けられる。これにより、車両用灯具2が取付部3に対して固定保持されるようになっている。
【0006】
このような構成の車両用灯具の取付構造1によれば、車両用灯具2を車体側の取付部3に取り付ける場合、以下のようにして取付作業が行なわれる。
即ち、まず車両用灯具2の取付面2bに対して、ガスケット4が装着される。 続いて、車両用灯具2の各締結用ボルト2cがそれぞれ車体側の取付部3の対応する取付孔3bに挿入され、ハウジング2aが車体側の取付部3に対して所定の取付位置に持ち来たされる。
【0007】
これにより、各締結用ボルト2cの周囲の取付面2bが、それぞれガスケット4を介して、車体側の取付部3の取付面3aに対して当接する。
次に、車体側の取付部3の裏側に突出している車両用灯具2の各締結用ボルト2cに対して、車体側の取付部3の裏側から、それぞれナット5が嵌められ、締め付けられる。
この際、車両用灯具2がナット5の締付に伴って、ガスケット4を圧縮しながら、車体側の取付部3に対して接近する。
このようにして、ナット5がそれぞれ締め付けられることによって、車両用灯具2が車体側の取付部3に対して固定保持されることになる。
【0008】
これに対して、特許文献1には、ランプの灯具ボディに突設したボルトを車体パネルの前面に直接当接させた状態でナットにより締結し、車体に設けた開口を包囲する領域にて前記灯具ボディにシール壁を立設して、ランプと車体パネルとの間に介在されたシートパッキングをこのシール壁の先端により車体パネルに押圧して、防水効果を得るようにした、車両用灯具の取付構造が開示されている。
【0009】
また、特許文献2には、車体パネルと、この車体パネルに取り付けられるランプとのシール面がループ状に形成され、このシール面により包囲される車体パネル面にランプ側に膨出する湾曲部が設けられており、この膨出部のほぼ中央にて、ランプに埋め込まれたボルトが車体パネルの反対側からナットにより締め付けられることにより、ランプが車体パネルに対して締結されている車両用ランプの取付構造が開示されている。
【特許文献1】特開平08−183387号公報
【特許文献2】特開2000−190775号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、このような車両用灯具の取付構造1においては、図9に示すように、ナット5の締付に伴って、ガスケット4が圧縮され、車両用灯具2の取付面2bが車両側の取付部3の取付面3aに対して接近することになる。
このため、ナット5の締付力によって、ガスケット4の圧縮量、即ち取付面2bの各締結用ボルト2cの周縁部2d及び締結用ボルト2cの座面2eと取付部3の取付面3aとの間隔dが変化し、車両用灯具2の車体に対する組み付け位置がずれることになる。
【0011】
また、車両用灯具2が車体側の取付部3に取り付けられた状態で、車両用灯具2に対して締結用ボルト2cの軸方向に力が加えられると、この力によって車両用灯具2がガスケット4が圧縮されてしまい、車両用灯具2の車体側の取付部3に対するグラツキが発生する。
【0012】
特に、車両用灯具2が二箇所で締結用ボルト2cにより車体側の取付部3に対して取り付けられる場合には、この二箇所を結ぶ直線方向に対して垂直な方向に大きなグラツキが発生してしまう。
さらに、ナット5の締付力によっては、ガスケット4に亀裂や裂断が生ずることがあり、ガスケット4のシール性能が損なわれてしまう。
【0013】
これに対して、特許文献1による車両用灯具の取付構造においては、ボルト締付位置とシール壁との間が離れているので、シール材(ガスケット)の適正な圧縮は、車体の防水管理上、重要な管理項目である。
しかしながら、車体側が一般的に複雑な三次元曲面から構成されていることもあって、シール部分の総延長が長くなるにつれて、ガスケットの適正な圧縮量の保持、即ち防水性能の維持が困難になる。従って、このような車両用灯具の取付構造は、防水性能の耐久性の点で好ましくない。
【0014】
また、特許文献2による車両用ランプの取付構造においては、凸状の湾曲部のほぼ中央にランプが取り付けられるが、この場合も、ボルト締付位置とシール面との間が互いに離れており、同様にシール材(ガスケット)の適正な圧縮量を管理することは困難である。
【0015】
また、車両用灯具2に限らず、各種の部品を取付部に対してガスケットを介して取り付けるようにした部品の防水取付構造においても、同様である。
【0016】
本発明は、以上の点から、ガスケットの圧縮量を均一に保持するようにした、部品、特に車両用灯具の防水取付構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的は、本発明によれば、締結用ボルトを備えた部品と、この部品を取り付けるべき取付部の取付面に対向して当該締結用ボルトの軸部を包囲するガスケットと、取付部の取付面に設けられた取付孔に挿通された前記締結用ボルトをこの取付面の裏側から締め付けるナットと、を含んでいる部品の防水取付構造であって、前記部品の締結用ボルトに隣接して、部品取付時に取付部の取付面に接触して、当該部品の取付部の取付面に対する間隔を規制するリブを備えていることを特徴とする、部品の防水取付構造により、達成される。
【0018】
本発明による車両用灯具の取付構造は、好ましくは、前記締結用ボルトの座面と前記リブの先端が異なる平面内に配置されており、前記リブの先端が前記締結用ボルトの座面に対してボルト先端方向に高くなるように形成されている。
【0019】
本発明による車両用灯具の取付構造は、好ましくは、前記リブが、前記締結用ボルトを挟むように両側で互いにほぼ平行に延びる二線状に形成されている。
【0020】
本発明による車両用灯具の取付構造は、好ましくは、前記リブが、前記締結用ボルトを包囲するようにほぼ円環状に形成されている。
【0021】
本発明による車両用灯具の取付構造は、好ましくは、前記部品が車両用灯具である。
【発明の効果】
【0022】
上記構成によれば、部品がガスケットを挟んで取付部の取付面に対して持ち来たされ、各締結用ボルトの先端が取付部の取付面に設けられた取付孔に挿入されて、取付部の取付面の裏側から各締結用ボルトにそれぞれナットが螺合され、締め付けられる。
その際、部品の各締結用ボルトに隣接して設けられたリブの先端が、取付部の取付面に当接する。これにより、部品が取付部の取付面に対して所定間隔に位置決めされ保持される。
【0023】
この状態で、各ナットが締め付けられ、部品が取付部の取付面に対して所定間隔で固定されることになる。このとき、部品と取付部の取付面との間隔即ちナットの締付量がリブの長さによって規制されることになり、ガスケットの圧縮量が適正な値に調整されることになる。
【0024】
前記締結用ボルトの座面と前記リブの先端が異なる平面内に配置されており、前記リブの先端が前記締結用ボルトの座面に対してボルト先端方向に高くなるように形成されている場合には、このリブ先端の前記締結用ボルトの座面に対する突出量により、ガスケット圧縮量が決定される。従って、この突出量を適宜に設定することにより、ガスケット圧縮量が最適化され得る。
【0025】
前記リブが前記締結用ボルトを挟むように両側で互いにほぼ平行に延びる二線状に形成されている場合、または前記リブが前記締結用ボルトを包囲するようにほぼ円環状に形成されている場合には、部品が取付部に対して二箇所の締結用ボルトにより固定される所謂二点取付において、この二点を結ぶ直線に垂直な方向における部品のガタツキが抑制され得ることになる。
【0026】
前記部品が車両用灯具である場合には、例えばリヤコンビネーションランプやハイマウントストップランプ等の車両用灯具が、取付部としての車体に対して、所定の間隔で組み付けられ得る。これにより、車両用灯具の車体に対する組み付け誤差が大幅に低減され、組み付け精度が向上することになる。
【0027】
このようにして、本発明によれば、車両用灯具等の部品が、この部品を取り付けるべき取付部に対して、所定の間隔で、即ち所定のガスケット圧縮量で、取り付けられ得ることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、この発明の好適な実施形態を図1から図5を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0029】
[実施例1]
図1は、本発明による車両用灯具の防水取付構造の第一の実施形態の構成を示している。
図1において、車両用灯具の防水取付構造10は、車両用灯具11を車体側の取付部12に取り付けるように構成されている。
【0030】
上記車両用灯具11は、例えばハイマウントストップランプであって、図2に示すように、図示しない光源やレンズ等を包囲するハウジング11aから構成されている。
また、上記車両用灯具11は、その取付部12に対する取付面11bに、複数個(図示の場合、二個)の締結用ボルト11cを備えている。
【0031】
さらに、上記車両用灯具11は、その取付面11bにて、各締結用ボルト11cに隣接して、リブ11dを有している。
このリブ11dは、図2に示すように、各締結用ボルト11cの横方向に関して両側にて、互いにほぼ平行に延びる二線状に形成されている。
ここで、上記リブ11dは、図1に示すように、その先端が、上記締結用ボルト11cの先端方向に延びていて、上記締結用ボルト11cの座面11eより距離Dだけ突出している。
【0032】
従って、上記車両用灯具11が車体側の取付部12に取り付けられた状態で、上記リブ11dの先端が取付部12の取付面12aに当接する。このため、上記車両用灯具11が取付部12に対して、上記締結用ボルト11cの軸方向に関して位置決めされる。
これにより、取付面11bの各締結用ボルト11cの周縁部11f及び締結用ボルト11cの座面11eは、車体側の取付部12の取付面12aに対して、所定の間隙Dをもって且つ防水用のガスケット13を挟んで対向するようになっている。
このガスケット13は環状に形成されており、ガスケット13は、取付面11bにて各締結用ボルト11cの全周に亘って取付部12に対して液密的に密閉する。
【0033】
各締結用ボルト11cは、車両用灯具11の取付面11bに対して例えばインサート成形等によって一体に備えられている。
この締結用ボルト11cは、車体側の取付部12に設けられた対応する取付孔12bに挿入され、それぞれ反対側からナット14により締め付けられる。これにより、車両用灯具11が取付部12に対して固定保持されるようになっている。
【0034】
本発明実施形態による車両用灯具の防水取付構造10は、以上のように構成されており、車両用灯具11を車体側の取付部12に取り付ける場合、以下のようにして取付作業が行なわれる。
即ち、まず車両用灯具11の取付面11bに対して、ガスケット13が装着される。
続いて、車両用灯具11の各締結用ボルト11cがそれぞれ車体側の取付部12の対応する取付孔12bに挿入される。また、ハウジング11aが車体側の取付部12に対して所定の取付位置に持ち来たされる。
【0035】
次に、車体側の取付部12の裏側に突出している車両用灯具11の各締結用ボルト11cに対して、車体側の取付部12の裏側から、それぞれナット14が嵌められ、締め付けられる。
この際、車両用灯具11がナット14の締付に伴って、ガスケット13を圧縮しながら、車体側の取付部12に対して接近する。
車両用灯具11の各リブ11dの先端が取付部12の取付面12aに当接すると、各締結用ボルト11cの周囲の取付面11bが、それぞれガスケット13を介して、車体側の取付部3の取付面3aに対して所定距離Dに位置決めされる。
【0036】
このようにして、ナット14がそれぞれ締め付けられる。これにより、車両用灯具11が車体側の取付部12に対して所定距離Dで固定保持されることになる。
この場合、ガスケット13の圧縮量D即ちナット14の締付量は、各リブ11dの先端の締結用ボルト11cの座面11eからの突出量により規制される。従って、ガスケット13の圧縮量Dは、常に一定に調整され得ることになる。
【0037】
このようにして、本発明実施形態による車両用灯具の防水取付構造10によれば、車両用灯具11は、ナット14の締付力によって変動するようなことがなく、常に車体の取付部12に対して同じ組み付け位置で固定保持される。
従って、例えば外部から車両用灯具11に対して力が加えられたとしても、ガスケット13が圧縮されて、車両用灯具11の車体側の取付部12に対するグラツキが発生するようなことがない。
【0038】
また、ガスケット13の圧縮量Dが一定であることから、ナット14の締付力によって、ガスケット13に亀裂や裂断が生じて、ガスケット13のシール性能が損なわれてしまうようなこともない。
さらに、上述したリブ11dが縦方向に延びていることによって、車両用灯具11に対して二つの締結用ボルト11cを結ぶ直線方向に対して垂直な方向、即ち図2にて上下方向にグラツキが発生するようなことがない。
【0039】
[実施例2]
図4は、本発明による車両用灯具の防水取付構造の第二の実施形態における車両用灯具を示している。
この第二の実施形態においては、図1に示した車両用灯具の防水取付構造10とはリブ11cの配置が異なる点を除いて、図1に示した車両用灯具の防水取付構造とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
この第二の実施形態における車両用灯具20は、図1に示した車両用灯具11の取付面11bに設けられたリブ11dの代わりに、図4に示すように、各締結用ボルト11cの縦方向に関して両側に、即ち上側及び下側にて、互いにほぼ平行に延びる二線状に形成されたリブ21を備えている。
【0040】
このような構成の車両用灯具20の防水取付構造によれば、図1に示した車両用灯具の防水取付構造10と同様に作用する。
さらに、上述したリブ21が各締結用ボルト11cの上側及び下側にそれぞれ配置されている。これにより、車両用灯具11に対して二つの締結用ボルト11cを結ぶ直線方向に対して垂直な方向、即ち上下方向にグラツキが発生するようなことがない。
【0041】
[実施例3]
図5は、本発明による車両用灯具の防水取付構造の第三の実施形態における車両用灯具を示している。
この第三の実施形態においては、図1に示した車両用灯具の防水取付構造10とはリブ11cの配置が異なる点を除いて、図1に示した車両用灯具の防水取付構造とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
この第三の実施形態における車両用灯具30は、図1に示した車両用灯具11の取付面11bに設けられたリブ11dの代わりに、図5に示すように、各締結用ボルト11cの周囲に、即ちほぼ円環状に形成されたリブ31を備えている。
【0042】
このような構成の車両用灯具30の防水取付構造によれば、図1に示した車両用灯具の防水取付構造10と同様に作用する。
さらに、上述したリブ31が各締結用ボルト11cの周囲に配置されていることによって、車両用灯具30が取付部12に対して安定的に保持され得る。また、車両用灯具11に対して二つの締結用ボルト11cを結ぶ直線方向に対して垂直な方向、即ち上下方向にグラツキが発生するようなことがない。
【0043】
上述した実施形態においては、車両用灯具11,20,30がハイマウントストップランプである場合について説明したが、これに限らず、例えばリヤコンビネーションランプ等の他の種類の車両用灯具に対して本発明を適用し得ることは明らかである。
また、上述した実施形態においては、リブ11c及び21は二線状に形成されており、リブ31は円環状に形成されているが、これに限らず、他の任意の形状に形成されていてもよいことは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明による防水取付構造10は、ハイマウントストップランプ等の車両用灯具を車体の取付部に対して取り付けるように構成されているが、これに限らず、部品をガスケットを介して車体等の取付部に取り付けるための防水取付構造に本発明を適用することが可能である。
【0045】
このようにして、本発明によれば、ガスケットの適正な圧縮量を均一に保持するようにした、極めて優れた部品、特に車両用灯具の防水取付構造が提供され得ることになる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による車両用灯具の防水取付構造の第一の実施形態の構成を示す要部縦断面図である。
【図2】図1の車両用灯具の防水取付構造における車両用灯具の取付面側から見た背面図である。
【図3】図1の車両用灯具の防水取付構造における要部横断面図である。
【図4】本発明による車両用灯具の防水取付構造の第二の実施形態における車両用灯具の取付面側から見た背面図である。
【図5】本発明による車両用灯具の防水取付構造の第三の実施形態における車両用灯具の取付面側から見た背面図である。
【図6】従来の車両用灯具の防水取付構造の一例の構成を示す要部縦断面図である。
【図7】図6の車両用灯具の防水取付構造における車両用灯具の取付面側から見た背面図である。
【図8】図6の車両用灯具の防水取付構造におけるガスケットの圧縮状態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0047】
10 車両用灯具の防水取付構造
11,20,30 車両用灯具
11a ハウジング
11b 取付面
11c 締結用ボルト
11d,21,31 リブ
11e 座面
11f 周縁部
12 車体側の取付部
12a 取付面
12b 取付孔
13 ガスケット
14 ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
締結用ボルトを備えた部品と、この部品を取り付けるべき取付部の取付面に対向して当該締結用ボルトの軸部を包囲するガスケットと、取付部の取付面に設けられた取付孔に挿通された前記締結用ボルトをこの取付面の裏側から締め付けるナットと、を含んでいる部品の防水取付構造であって、
前記部品の締結用ボルトに隣接して、部品取付時に取付部の取付面に接触して、当該部品の取付部の取付面に対する間隔を規制するリブを備えていることを特徴とする、部品の防水取付構造。
【請求項2】
前記締結用ボルトの座面と前記リブの先端が異なる平面内に配置されており、 前記リブの先端が前記締結用ボルトの座面に対してボルト先端方向に高くなるように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の部品の防水取付構造。
【請求項3】
前記リブが、前記締結用ボルトを挟むように両側で互いにほぼ平行に延びる二線状に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の部品の防水取付構造。
【請求項4】
前記リブが、前記締結用ボルトを包囲するようにほぼ円環状に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の部品の防水取付構造。
【請求項5】
前記部品が車両用灯具であることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の防水取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−146634(P2009−146634A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−320440(P2007−320440)
【出願日】平成19年12月12日(2007.12.12)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】