説明

部品情報管理装置

【課題】料金装置の交換部品を早期に入手することを可能にする。
【解決手段】道路料金課金、又は料金収受装置の交換部品に関する情報を管理する部品情報管理装置10は、部品の在庫状況を保持する在庫データ123および互換部品に関する情報を保持する互換部品データ122を記憶する記憶部120と、交換部品の在庫の問合せに対して、問合せ対象の交換部品の在庫状況を在庫データ123から検索した結果とともに、互換部品データ122から検索した当該問合せ対象の交換部品の互換部品の在庫状況を在庫データ123から検索した結果を応答する制御部130とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、料金装置の部品を管理する部品情報管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高速道路の料金所には、料金を精算するための料金装置が設置される。ここでいう料金装置には、例えば、通行券を発行する通行券自動発行装置や、料金を収受するための料金収受装置および道路料金課金装置が含まれる。料金装置は、多数の部品から構成されており、着脱可能な多数のユニットを内蔵する料金装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、消耗品の発注作業の効率を向上させる発注システムが知られている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−5151号公報
【特許文献2】特開2004−86414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
料金装置は、24時間稼働を想定されており、万一障害が発生した場合には、早急に対処を行って稼働を再開させることが求められている。このため、料金所またはその近隣に十分な数の交換部品を保管しておくことが望ましいが、スペースやコストの制約からそのような運用を行うことは難しい。また、消耗品と異なり、交換部品はいつ必要になるか予測できないため、効率的に発注を管理することは難しい。
【0006】
そこで、料金装置について、交換部品が手近な場所に保管されていない場合でも、できるだけ早急に交換部品を入手できるようにすることが要望されている。本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、交換部品を早期に入手することを可能にする部品情報管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る部品情報管理装置は、道路料金課金、又は料金収受装置の交換部品に関する情報を管理する部品情報管理装置であって、交換部品の在庫状況を保持する在庫データおよび互換部品に関する情報を保持する互換部品データを記憶する記憶部と、交換部品の在庫の問合せに対して、問合せ対象の交換部品の在庫状況を前記在庫データから検索した結果とともに、前記互換部品データから検索した当該問合せ対象の交換部品の互換部品の在庫状況を前記在庫データから検索した結果を応答する制御部とを備える。
【0008】
また、本発明の望ましい態様として、前記記憶部は、交換部品の納品履歴を保持する納品データをさらに記憶し、前記制御部は、前記問合せ対象の交換部品およびその互換部品の納品履歴のうち、前記問合せの問合せ元と同一の高速道路を運営する顧客が納品先となっている納品履歴を前記納品データから検索した結果を応答に含める。
【0009】
また、本発明の望ましい態様として、前記制御部は、前記納品データから検索した結果を、納品先が前記問合せの問合せ元から近い順に並び替えて応答する。
【0010】
また、本発明の望ましい態様として、前記制御部は、前記納品データから検索した結果を、納品日からの経過日数が少ない順に並び替えて応答する。
【0011】
また、本発明の望ましい態様として、前記互換部品データは、互換部品を用いる場合の注意事項に関する情報を含み、前記制御部は、前記問合せに対応する応答に含まれる互換部品と対応づけて、前記互換部品データから取得した、当該互換部品を用いる場合の注意事項に関する情報を前記問合せに対応する応答に含める。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る部品情報管理装置は、料金装置の交換部品を早期に入手することを可能にするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本実施例に係る在庫管理・発注システムを示す図である。
【図2】図2は、部品情報管理装置によって提供される画面の一例を示す図である。
【図3】図3は、互換部品の注意事項を表示する例を示す図である。
【図4】図4は、部品情報管理装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、構成データの一例を示す図である。
【図6】図6は、互換部品データの一例を示す図である。
【図7】図7は、在庫データの一例を示す図である。
【図8】図8は、顧客データの一例を示す図である。
【図9】図9は、納品データの一例を示す図である。
【図10】図10は、部品の在庫に関する問合せを受けた場合の部品情報管理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る部品情報管理装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
【実施例】
【0015】
まず、図1を参照しながら本実施例に係る在庫管理・発注システム1について説明する。図1は、本実施例に係る在庫管理・発注システム1を示す図である。図1に示すように、在庫管理・発注システム1は、料金装置のメーカに設置された部品情報管理装置10と、A高速道路運営会社に設置された発注端末21a〜21nと、B高速道路運営会社に設置された発注端末22a〜22nとを含む。部品情報管理装置10、発注端末21a〜21n、発注端末22a〜22nは、インターネット等のネットワーク2によって接続される。
【0016】
発注端末21a〜21nは、料金装置の部品の発注や在庫の確認を行う装置である。発注端末21a〜21nは、A高速道路の運営を担当する運営会社がA高速道路の料金所の近隣に有する各営業所に例えば1台ずつ設置される。発注端末22a〜22nは、料金装置の部品の発注や在庫の確認を行う装置である。発注端末22a〜22nは、B高速道路の運営を担当する運営会社がB高速道路の料金所の近隣に有する各営業所に例えば1台ずつ設置される。
【0017】
部品情報管理装置10は、発注端末21a〜21nおよび発注端末22a〜22nの要求に応じて、料金装置の部品の在庫状況を示す画面を提供したり、発注処理を実行したりする。図2は、部品情報管理装置10によって提供される画面の一例を示す図である。図2に示す在庫状況画面4は、発注端末21a等からの部品の在庫の問合せに応じて、部品情報管理装置10によって、例えば、HTML(HyperText Markup Language)データとして作成され、問合せ元の端末の表示部に表示される。
【0018】
図2に示す在庫状況画面4は、問合せ条件領域4aと、在庫情報領域4bと、納品情報領域4cとを含む。問合せ条件領域4aは、問合せ元から送信された問合せ条件が表示される領域である。図2に示す問合せ条件領域4aは、在庫状況を問い合わせる対象として、「M01」という識別番号で識別される機種の「P01−234−567」という型番で識別される部品が指定されたことを示している。
【0019】
在庫情報領域4bは、メーカでの部品の在庫状況が表示される領域である。在庫情報領域4bには、部品毎に、型番、リビジョン(Rev)、在庫数、調達期間が表示される。型番は、指定された部品の交換部品として用いることができる部品の識別番号であり、リビジョンは、その部品のバージョンを示す番号である。在庫数は、メーカがその部品を在庫している数である。調達期間は、その部品を納品するまでに要する期間である。また、在庫情報領域4bでは、部品毎に「発注する」というリンクが設けられ、そのリンクを選択すると、対応する部品を発注するための発注画面が表示される。
【0020】
在庫情報領域4bを見ると、問合せ対象として指定された「P01−234−567」以外の型番の部品が出力されていることが分かる。これは、部品情報管理装置10が、問合せ対象として指定された部品だけでなく、指定された部品の互換部品の在庫を出力するように構成されているためである。互換部品は、指定された部品の代わりに用いても指定された部品と同様に機能する部品である。互換部品には、例えば、型番が同一でリビジョンが古い部品や、実質的に同一の部品でありながら機種や上位階層の部品が異なるために異なる型番を与えられている部品が含まれる。
【0021】
図2に示す例の在庫情報領域4bでは、指定された部品と互換部品とを容易に区別できるように、互換部品の型番の先頭に「*」が付加されている。また、互換部品のうち、互換部品として用いるにあたって何らかの注意事項がある場合、その互換部品の型番にはリンクが設けられている。そして、互換部品の型番に設けられたリンクが選択されると、図3に示すように、注意事項ウインドウ4dが表示される。注意事項ウインドウ4dには、互換部品として用いるにあたっての注意事項(例えば、構成変更に関する作業指示や、制限事項)が表示される。
【0022】
納品情報領域4cは、問合せ元と同一の高速道路を運営する営業所へ、指定された部品またはその互換部品を納品した履歴が表示される領域である。納品情報領域4cには、部品毎に、型番、リビジョン(Rev)、納品先、納品数、納品日が表示される。型番は、指定された部品の交換部品として用いることができる部品の番号であり、リビジョンは、その部品のバージョンを示す番号である。納品先は、部品がどの高速道路の運営会社のどの営業所に納品されたかを示す。納品数は、部品を納めた数であり、納品日は、部品を納めた日付である。
【0023】
納品情報領域4cにおいても、問合せ対象として指定された部品だけでなく、指定された部品の互換部品に関する情報が出力されている。そして、指定された部品と互換部品とを容易に区別できるように、互換部品の型番の先頭には「*」が付加されている。また、互換部品として用いるにあたって何らかの注意事項がある場合、その互換部品の型番には注意事項ウインドウ4dを表示させるリンクが設けられる。
【0024】
このように、部品情報管理装置10は、指定された部品の在庫の在庫状況だけでなく、問合せ元と同一の高速道路を運営する営業所へその部品を納入した納品履歴を在庫状況画面4に表示する。このため、問合せ元は、メーカに部品の在庫がない場合でも、他の営業所に問い合わせて部品を入手することができる。ここで、高速道路の運営会社の営業所は、高速道路の料金所の近隣に設けられていることが多いため、他の営業所に部品が在庫していることが分かった場合、高速道路を使って移動することで部品を短時間で入手することができる。
【0025】
また、部品情報管理装置10は、在庫状況や納品履歴として、指定された部品そのものの情報だけでなく、その互換部品に関する情報を在庫状況画面4に表示する。このため、問合せ元は、指定した部品の在庫がない場合に、その部品と同様に機能する部品を代替品として入手することができる。また、互換部品は部品情報管理装置10によって選択されるため、問合せ元は、部品の互換性に関する知識がなくても、互換部品に関する情報を取得することができる。
【0026】
次に、図1に示した部品情報管理装置10の構成について説明する。図4は、部品情報管理装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図4に示すように、部品情報管理装置10は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。通信部110は、ネットワーク2を介して、発注端末21a〜21nおよび発注端末22a〜22nとの間で要求や応答のやりとりを行う。
【0027】
記憶部120は、フラッシュメモリや磁気記憶装置等の不揮発性を有する記憶装置を有し、部品情報管理装置10を動作させるためのプログラムやデータを記憶装置に記憶させる。記憶部120が記憶するデータには、構成データ121と、互換部品データ122と、在庫データ123と、顧客データ124と、納品データ125とが含まれる。
【0028】
構成データ121は、メーカが製造する料金装置に含まれる部品についての情報を保持する。図5は、構成データ121の一例を示す図である。図5に示すように、構成データ121は、機種ID、型番、リビジョン(Rev)といった項目を有し、部品毎にデータが格納される。機種IDは、部品が使用される料金装置の機種を識別する識別番号である。型番は、部品を識別するための識別番号である。リビジョンは、部品の最新のバージョンを示す番号である。
【0029】
互換部品データ122は、互換部品についての情報を保持する。図6は、互換部品データ122の一例を示す図である。図6に示すように、互換部品データ122は、機種ID、型番、互換部品の機種ID、互換部品の型番、互換部品のリビジョン(Rev)、注意事項といった項目を有する。そして、互換部品データ122は、型番毎に、互換部品の機種ID、互換部品の型番、互換部品のリビジョン(Rev)、注意事項の組み合わせを複数格納できるように構成されている。
【0030】
機種IDは、部品が使用される料金装置の機種を識別する識別番号である。型番は、部品を識別するための識別番号である。互換部品の機種ID、互換部品の型番、互換部品のリビジョンは、型番が示す部品の互換部品を特定するための情報である。具体的には、互換部品の機種IDは、互換部品が使用される料金装置の機種を識別する識別番号である。互換部品の型番は、互換部品を識別するための識別番号である。リビジョンは、互換部品のバージョンを示す番号である。なお、リビジョンの項目には、「2〜3」のように互換性があるバージョンの範囲を示す値や、「*」のように全てのバージョンと互換性があることを示す値が設定されることがある。注意事項は、型番が示す部品の代わりに互換部品を用いるにあたっての注意事項である。
【0031】
互換部品データ122は、例えば、料金装置の設計者がもっている知識に基づいて更新される。なお、図6に示した例では、互換部品データ122は、最新バージョンの部品の互換部品に関する情報を保持しているが、型番に対応するリビジョンの値を格納する項目を設けて、古いバージョンの部品の互換部品に関する情報も保持できるようにしてもよい。
【0032】
在庫データ123は、メーカにおける部品の在庫状況についての情報を保持する。図7は、在庫データ123の一例を示す図である。図7に示すように、在庫データ123は、機種ID、型番、リビジョン(Rev)、在庫数、調達期間といった項目を有し、部品毎にデータが格納される。
【0033】
機種IDは、部品が使用される料金装置の機種を識別する識別番号である。型番は、部品を識別するための識別番号である。リビジョンは、部品のバージョンを示す番号である。在庫数は、メーカがその部品を在庫している数である。調達期間は、その部品を納品するまでに要する期間である。
【0034】
顧客データ124は、料金装置の納品先についての情報を保持する。なお、顧客データ124では、会社単位ではなく、料金装置や部品が納品される営業所単位で顧客が管理される。図8は、顧客データ124の一例を示す図である。図8に示すように、顧客データ124は、顧客ID、運営対象、顧客名、住所といった項目を有し、顧客毎にデータが格納される。顧客IDは、顧客を識別するための識別番号である。運営対象は、顧客が運営している高速道路を示す値である。顧客名は、顧客の名称である。住所は、顧客の住所である。
【0035】
納品データ125は、部品の納入履歴についての情報を保持する。図9は、納品データ125の一例を示す図である。図9に示すように、納品データ125は、顧客ID、顧客名、機種ID、型番、リビジョン(Rev)、納品数、納品日といった項目を有し、納品した部品毎にデータが格納される。
【0036】
顧客IDは、納品先の顧客を識別するための識別番号である。顧客名は、納品先の顧客の名称である。機種IDは、部品が使用される料金装置の機種を識別する識別番号である。型番は、部品を識別するための識別番号である。リビジョンは、部品のバージョンを示す番号である。納品数は、納品した部品の数である。納品日は、部品を納品した日付である。
【0037】
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、プログラムやデータを展開するメモリとを有し、演算装置が実行するプログラムに従って部品情報管理装置10の各部を制御する。制御部130は、各種の制御を実行するために、記憶部120に記憶されているプログラムをメモリに展開して実行することによって各種の機能部を実現させる。プログラムを実行することによって実現される機能部には、互換部品検索部131と、在庫情報検索部132と、納品情報検索部133とが含まれる。
【0038】
互換部品検索部131は、互換部品データ122を検索して、指定された型番の部品の互換部品に関する情報を取得する。在庫情報検索部132は、在庫データ123を検索して、指定された型番の部品およびその互換部品の在庫状況に関する情報を取得する。
【0039】
納品情報検索部133は、納品データ125を検索して、指定された型番の部品およびその互換部品の納品履歴に関する情報を取得する。なお、納品情報検索部133は、顧客データ124から、問合せ元と同じ高速道路を運営している顧客を抽出し、抽出した顧客へ部品を納品した履歴に関する情報のみを取得する。なお、問合せ元がどの高速道路を運営しているかについては、例えば、問合せに先立って行われる認証処理において送信されるログインユーザIDや、問合せ元の発注端末21または22のネットワークアドレスに基づいて特定することができる。
【0040】
次に、図4に示した部品情報管理装置10の動作について説明する。図10は、部品の在庫に関する問合せを受けた場合の部品情報管理装置10の動作を示すフローチャートである。図10に示すように、部品情報管理装置10の制御部130は、まず、問合せの要求メッセージから検索対象部品の機種ID、型番、リビジョン等を取得する(ステップS101)。そして、制御部130は、取得した情報を用いて互換部品データ122を検索して、検索対象部品の互換部品に関する情報を取得する(ステップS102)。
【0041】
続いて、制御部130は、検索対象部品の在庫状況に関する情報を在庫データ123から取得し(ステップS103)、互換部品の在庫状況に関する情報を在庫データ123から取得する(ステップS104)。
【0042】
そして、制御部130は、検索対象部品の納品履歴に関する情報のうち、問合せ元と同じ高速道路を運営している顧客への納品に関する情報を納品データ125から取得する(ステップS105)。また、制御部130は、互換部品の納品履歴に関する情報のうち、問合せ元と同じ高速道路を運営している顧客への納品に関する情報を納品データ125から取得する(ステップS106)。ここで、納品履歴に関する情報は、現在から所定の期間内に納品された部品に関するものだけ取得できればよい。所定の期間は、好適には、部品が使用されずに保管されている可能性が高い期間である。
【0043】
そして、制御部130は、ステップS103からステップS106で取得した情報を所定の形式のデータに整形して問合せ元へ応答する(ステップS107)。ここで、所定の形式のデータとは、例えば、図2に示したような画面を表示させるためのHTMLであってもよいし、XML(Extensible Markup Language)やCSV(Comma-Separated Values)のようにデータ処理に適した形式のデータであってもよい。
【0044】
また、在庫状況または納品履歴に関する情報に含まれる互換部品を交換部品として用いる場合の注意事項に関する情報がステップS102で取得されていた場合、互換部品と対応づけて注意事項に関する情報が応答に含められる。
【0045】
なお、情報を整形するに際して、問合せ元で利用しやすいように情報を並べ替えてもよい。例えば、機種IDと型番が同一の部品、機種IDが同一で型番が異なる部品、機種IDが異なる部品という順に情報を並び替えることにより、検索対象部品との同一性を認識しやすい順に情報を並べることができる。また、納品履歴に関する情報については、納品日からの経過日数が少ない順に情報を並び替えることにより、納品先でまだ使用されていない可能性が高い順に情報を並べることができる。また、納品履歴に関する情報については、納品先が問合せ元から近い順に情報を並び替えることにより、部品の入手までに要する時間が短い順に情報を並べることができる。
【0046】
上述してきたように、本実施例では、部品情報管理装置10が、交換部品の在庫の問合せに対して、互換部品の在庫状況に関する情報や、交換部品および互換部品の納品履歴に関する情報を応答することとしたので、問合せ元が交換部品を早期に入手することができる。
【0047】
なお、上記の実施例で示した構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。例えば、部品情報管理装置10は、料金装置を扱う商社や料金装置を運用する運営会社の施設内に設置されていてもよい。また、本発明は、料金装置以外の装置の部品を管理する装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 在庫管理・発注システム
2 ネットワーク
10 部品情報管理装置
21a〜21n、22a〜22n 発注端末
110 通信部
120 記憶部
121 構成データ
122 互換部品データ
123 在庫データ
124 顧客データ
125 納品データ
130 制御部
131 互換部品検索部
132 在庫情報検索部
133 納品情報検索部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路料金課金、又は料金収受装置の交換部品に関する情報を管理する部品情報管理装置であって、
交換部品の在庫状況を保持する在庫データおよび互換部品に関する情報を保持する互換部品データを記憶する記憶部と、
交換部品の在庫の問合せに対して、問合せ対象の交換部品の在庫状況を前記在庫データから検索した結果とともに、前記互換部品データから検索した当該問合せ対象の交換部品の互換部品の在庫状況を前記在庫データから検索した結果を応答する制御部と
を備えることを特徴とする部品情報管理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、交換部品の納品履歴を保持する納品データをさらに記憶し、
前記制御部は、前記問合せ対象の交換部品およびその互換部品の納品履歴のうち、前記問合せの問合せ元と同一の高速道路を運営する顧客が納品先となっている納品履歴を前記納品データから検索した結果を応答に含めることを特徴とする請求項1に記載の部品情報管理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記納品データから検索した結果を、納品先が前記問合せの問合せ元から近い順に並び替えて応答することを特徴とする請求項2に記載の部品情報管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記納品データから検索した結果を、納品日からの経過日数が少ない順に並び替えて応答することを特徴とする請求項2に記載の部品情報管理装置。
【請求項5】
前記互換部品データは、互換部品を用いる場合の注意事項に関する情報を含み、
前記制御部は、前記問合せに対応する応答に含まれる互換部品と対応づけて、前記互換部品データから取得した、当該互換部品を用いる場合の注意事項に関する情報を前記問合せに対応する応答に含めることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の部品情報管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−160057(P2012−160057A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−19750(P2011−19750)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】