部品管理用プログラム及び部品管理装置
【課題】図面中で選択した部品に対応する部品表中の部品属性情報を比較的簡単にかつ強調して知らせることができる部品管理用プログラム及び部品管理装置を提供する。
【解決手段】図面と部品表とが表示された部品管理画面において、図面中のリンク番号が選択(クリック)されると(S21)、その選択されたリンク番号を反転表示する(S22)。次にリンク番号座標情報を参照して、選択された位置の座標情報に対応するリンク番号を取得する(S23)。そして、部品表におけるリンク番号に対応する行をハイライト表示する(S24)。
【解決手段】図面と部品表とが表示された部品管理画面において、図面中のリンク番号が選択(クリック)されると(S21)、その選択されたリンク番号を反転表示する(S22)。次にリンク番号座標情報を参照して、選択された位置の座標情報に対応するリンク番号を取得する(S23)。そして、部品表におけるリンク番号に対応する行をハイライト表示する(S24)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば機械図、建築図、電器図及び土木図等の図面を、部品表と関連付けて管理する部品管理用プログラム及び部品管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CAD(computer aided design)で作成された機械図、建築図、電器図及び土木図等の設計図などの図面と、図面中の各部品の部品名や品番等の部品属性情報が記載された部品表とは、紙面に印刷されて別々のファイルに管理されていた。しかし、例えば部品を発注する場合、部品表のファイルの中から手めくりで該当する部品を探し出し、その探し出した部品の部品名や部品番号等の部品属性情報を発注書に書き写し、その発注書をメーカー等の発注先へ送付している。この場合、図面で部品形状などを確認しないまま、部品名や部品番号等の部品属性情報を部品表で探すことになっていたため、部品の間違えが起きやすく、誤発注が発生し易いという問題があった。一方、図面では部品形状などを視覚的に確認できるものの、発注に必要な部品名や部品番号等の部品属性情報が分からないため、別途、部品表のファイルを手めくりで調べざるを得なかった。
【0003】
例えば特許文献1〜3には、部品の階層構造をツリー表示する階層ツリーと図面とが表示され、階層ツリーで部品を選択すると、選択した部品に対応する図面が表示される構成が開示されている。また、特許文献4、5には、図面中の部品に番号等の符号が付された図面と、符号に対応する部品の部品属性情報が一覧で記載された部品表とが表示される構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−328497号公報(例えば段落0025、図4)
【特許文献2】特開2010−113425号公報(例えば図2)
【特許文献3】特開2003−316834号公報(例えば図2)
【特許文献4】特開2009−116743号公報(例えば段落0035、図18)
【特許文献5】特開平8−314985号公報(例えば図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1〜3の技術によれば、階層ツリーで選択した部品等の図面を表示させて部品等を視覚的に確認できるものの、発注に必要な一部の部品属性情報が不足している場合は、別途、部品表からその部品の部品属性情報を探さなければならないという問題がある。また、特許文献4及び5の技術では、図面中の部品に付された符号と同じ符号を、部品表から探し出す必要があった。特に図面中に多数の部品がある場合は、部品表をスクロールしながら同じ番号の部品を探す必要があり、探す部品数が多い場合は全ての部品を探し終わるまでに相当の時間を要するという問題がある。さらに、部品表で同じ符号の行を見つけても、例えば注文書を作成する際に部品番号(図面番号)や部品名を書き写すときに、見間違えにより違う行の部品番号や部品名を書き写してしまう虞があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に着目してなされたものであって、その目的は、図面中で選択した部品に対応する部品表中の部品属性情報を比較的簡単にかつ強調して知らせることができる部品管理用プログラム及び部品管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的の達成のために、本発明は、図面と部品表とを表示して部品を管理するためにコンピュータに実行させる部品管理用プログラムであって、コンピュータに、記憶手段から、部品と符号とが対応付けて描かれた図面を表示するための図面データと、前記部品の部品属性情報が前記符号に対応付けられた部品表を表示するための部品表データとを読み出して、当該図面データに基づく前記図面と、当該部品表データに基づく前記部品表とを、入力手段の操作で前記図面中の前記符号を選択可能な状態で表示する表示手順と、前記図面中の符号が前記入力手段の操作で選択されると、当該選択された符号の座標情報を取得するとともに、前記図面中の前記符号と当該符号の座標情報とが関連付けられた符号座標情報を記憶手段から読み出して、当該取得した座標情報を基に前記符号座標情報を参照して当該座標情報に対応する前記符号を取得し、前記部品表における当該取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する表示制御手順と、を実行させることを要旨とする。
【0008】
この発明によれば、コンピュータがプログラムを実行することにより、表示手順において、図面と部品表とが、入力手段の操作で図面中の符号の選択が可能な状態で表示される。表示制御手順では、図面中の符号が入力手段の操作で選択されると、その選択された符号の座標情報を取得してその座標情報を基に符号座標情報を参照して当該座標情報に対応する符号が取得される。さらに、部品表におけるその取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する。従って、図面中で選択された部品に対応する部品表中の部品属性情報を比較的簡単にかつ強調して知らせることができる。
【0009】
また、本発明の部品管理用プログラムでは、部品と符号とが対応付けて描かれた図面のCADデータを記憶手段から読み出して、当該CADデータ中の前記符号と当該符号の座標情報とを当該CADデータから抽出して、前記符号と前記座標情報とを関連付けた前記符号座標情報を生成して前記記憶手段に記憶する符号座標情報生成手順を、更に備えることが好ましい。
【0010】
この発明によれば、符号座標情報生成手順において、CADデータ中の符号と当該符号の座標情報とを当該CADデータから抽出して、符号と座標情報とを関連付けた符号座標情報を生成し、その生成した符号座標情報を記憶手段に記憶する。よって、符号座標情報はCADデータから自動で作成されて記憶手段に保存されるので、符号座標情報の生成の手間がかからない。
【0011】
また、本発明の部品管理用プログラムでは、前記CADデータをCAD対応形式からブラウザで表示可能なブラウザ対応形式に変換して、当該ブラウザ対応形式の前記図面データを前記記憶手段に記憶する変換手順を更に備え、前記表示手順では、前記ブラウザ対応形式の前記図面データに基づく前記図面と、前記部品表データに基づく部品表とを、ブラウザを起動させて表示することが好ましい。
【0012】
この発明によれば、変換手順において、CADデータが、CAD対応形式からブラウザ対応形式に変換され、その変換後の図面データが記憶手段に記憶される。そして、表示手順では、ブラウザを起動させて、記憶手段から読み出されたブラウザ対応形式の図面データに基づく図面と、部品表データに基づく部品表とが表示される。このため、CAD表示用ソフトがインストールされていないコンピュータでも、ブラウザさえインストールされていれば、図面と部品表とを表示できる。また、コンピュータがCADデータをブラウザ対応形式の図面データに変換するので、ブラウザによる図面の表示に必要なブラウザ対応形式の図面データを作成する手間が不要である。
【0013】
さらに本発明の部品管理用プログラムでは、前記部品表の中から前記入力手段の操作で1つの部品を特定する行が選択されると、選択された行に対応する符号に基づき前記符号座標情報を参照して当該符号の座標情報を取得し、前記図面における前記座標情報で示される位置にある符号を強調表示する第2の表示制御手順を、更に備えることが好ましい。
【0014】
この発明によれば、第2の表示制御手順では、部品表の中から入力手段の操作で1つの部品を特定可能な行が選択されると、その選択行に対応する符号に基づき、符号座標情報を参照して当該符号の座標情報を取得し、図面における座標情報で示される位置にある符号を強調表示する。従って、部品表における1つの部品を特定可能な行を入力手段の操作で選択すれば、図面中のその部品を比較的簡単に見つけることができる。
【0015】
また、本発明の部品管理用プログラムでは、前記部品表には前記符号及び前記部品属性情報を含む行毎に選択か非選択かを入力可能な行選択部が設けられ、前記入力手段の操作でデータ出力の指示を受け付けると、前記行選択部で選択の入力がなされた行に対応する前記部品属性情報に基づく注文データを出力する出力手順を、更に備えるのが好ましい。
【0016】
この発明によれば、入力手段の操作で、部品表中の注文したい部品の行の行選択部に選択の入力をしたうえで、入力手段の操作でデータ出力の指示を行うと、その選択の入力がなされた行に対応する部品属性情報に基づく注文データをコンピュータから出力できる。このため、部品の注文を比較的簡単に行うことができるうえ、部品属性情報(部品名称や部品番号(例えば図面番号)等)の書き写しミスなどによる誤発注を回避し易くなる。
【0017】
また、本発明は、図面と部品表とを表示して部品を管理する部品管理装置であって、部品と符号とが対応付けて描かれた図面を表示するための図面データと、前記部品の部品属性情報が前記符号に対応付けられた部品表を表示するための部品表データと、前記図面中の前記符号と当該符号の座標情報とが関連付けられた符号座標情報とが記憶された記憶手段と、前記記憶手段から前記図面データと前記部品表データとを読み出して、当該図面データに基づく前記図面と、前記部品表データに基づく前記部品表とを、入力手段の操作で前記図面中の前記符号を選択可能な状態で表示する表示手段と、前記図面中の符号が前記入力手段の操作で選択されると、当該選択された符号の座標情報を取得するとともに、前記符号座標情報を記憶手段から読み出して、当該取得した座標情報を基に前記符号座標情報を参照して当該座標情報に対応する前記符号を取得し、前記部品表における当該取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する表示制御手段と、を備えたことを要旨とする。この部品管理装置に係る発明によれば、部品管理用プログラムと同様の作用効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、図面中で選択した部品に対応する部品表中の部品属性情報を比較的簡単にかつ強調して知らせることができる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】一実施形態における部品管理システムの構成を示すブロック図。
【図2】部品管理装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】図面データの説明図。
【図4】(a)テキストレイヤの模式図、(b)リンク番号の座標情報を示す説明図。
【図5】リンク番号座標情報を示すテーブル図。
【図6】部品表データを示すテーブル図。
【図7】部品管理画面の構成及び部品表の反転表示制御を説明する画面図。
【図8】図面中のリンク番号の反転表示制御を説明する画面図。
【図9】部品を選択する際の部品表を示す模式図。
【図10】抽出処理により表示される依頼確認画表の模式図。
【図11】注文書が表示された帳票画面の模式図。
【図12】(a)添付操作の説明図、(b)文書が添付された階層ツリーの模式図。
【図13】図面取込処理ルーチンを示すフローチャート。
【図14】部品表取込処理ルーチンを示すフローチャート。
【図15】表示制御処理ルーチンを示すフローチャート。
【図16】発注支援処理ルーチンを示すフローチャート。
【図17】受注確認処理ルーチンを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図17に基づいて説明する。
部品管理システム10は、サーバー11とクライアント12とからなる。サーバー11とクライアント12は、ネットワークNW(例えばインターネット)を介して互いに通信可能に接続されている。サーバー11とクライアント12は、例えばパーソナルコンピューター(PC)により構成され、それぞれ本体13及びモニタ14を備える。本体13には入力手段の一例としてキーボード15及びマウス16が接続されるとともに、出力手段の一例としてプリンタ17が接続されている。
【0021】
図1に示すように、本体13には、CPU21、RAM22及びハードディスク23(HDD)等が備えられている。そして、サーバー11のハードディスク23には、部品管理用プログラムP(以下、単に「プログラムP」とも称す。)、ブラウザB(ブラウザソフト)がインストールされている。また、サーバー11のハードディスク23には、外部から読み込んだ、CAD対応形式の図面データD1(CADデータ)、及びCSV形式の部品表データP1が記憶されている。CPU21がプログラムPを実行することにより、サーバー11内には、部品管理装置100(図2参照)が構築される。本実施形態では、例えばサーバー11がメーカー側で、クライアント12がユーザー側となる。なお、プログラムPには、図13〜図17にフローチャートで示されるプログラムが含まれる。
【0022】
クライアント12は、サーバー11がネットワークNWを介して提供する部品管理画面20(図7参照)を、ブラウザBを起動させることでモニタ14に表示する。このため、ユーザーはサーバー11が提供する部品管理画面20をクライアント12のモニタ14で閲覧可能である。クライアント12側で例えば部品発注を行う場合、モニタ14に表示された部品管理画面20で、図面中の部品と、その部品に対応する部品表中の部品属性情報とを確認しつつ、部品を発注することが可能である。
【0023】
また、ユーザーが、メーカー側から配布されたプログラムP、図面データD1及び部品表データP1(図1では二点鎖線で示す)を、クライアント12のハードディスク23にインストールした場合は、クライアント12側にもサーバー11側と同様の部品管理装置100(図2参照)が構築される。この場合、クライアント12はオフライン環境下でも、モニタ14に図7に示す部品管理画面20を表示させて、図面と部品表とを確認しつつ発注作業を行うことが可能である。
【0024】
図2は、サーバー11内のCPU21がプログラムPを実行することによりサーバー11内に構築される部品管理装置100の機能構成を示すブロック図である。以下、図2に示す部品管理装置100の詳細を説明する。部品管理装置100は、データ生成部31、データ格納部32及び制御処理部33を備えている。部品管理装置100は、部品管理画面20に図面を表示させるための図面データと、部品表を表示させるために必要な部品表データとを必要とする。そのため、本実施形態では、部品管理装置100を構築する場合、使用者(本例ではサーバー側)は、CAD装置で作成された設計図面等のCADデータを利用できるようになっており、CADデータからなる図面データD1と、カンマ「,」で区切る形式であるCSV形式の部品表データP1とを予め用意し、サーバー11のハードディスク23内の所定のフォルダF1,F2に保存しておく。
【0025】
データ生成部31は、ハードディスク23内の所定のフォルダF1に予め格納されたCAD対応形式の図面データD1(CADデータ)に必要な処理を施して、ブラウザBで表示可能なブラウザ対応形式(例えばPNG形式)の図面データD2を生成する。また、データ生成部31は、ハードディスク23内の所定のフォルダF2に予め格納されたCSV形式の部品表データP1から、ブラウザBの表示処理に都合のよい構造に整理し直した同じくCSV形式の部品表情報P2(部品表データ)を生成する。これらの機能を実現するため、データ生成部31は、図面取込部35、図面形式変換部36、リンク番号座標情報生成部37及び部品表取込部38を備えている。
【0026】
図面取込部35は、指定された所定のフォルダF1からCAD対応形式の図面データD1をRAM22に読み込むことで取得する。
ここで、CAD対応形式の図面データD1について説明する。CAD装置で作成された図面データD1は、例えば加工装置等の機械であれば、その機械の全体図、その機械を構成するユニットの部品図、さらに部品が複数の子部品からなる親部品である場合はその親部品の部品図など、階層別に作成された設計図面データ群からなる。
【0027】
図3は、本実施形態で一例として挙げた電柱の「引込装柱図」を示すCAD対応形式の図面データD1である。図3に示すように、図面データD1は、引込装柱図の図面が描かれた図面レイヤDLと、電柱の引込装柱図において電柱を構成している各部品に矢印と共に例えば「1」から順番の数字が付されたリンク番号LN(符号)が記入されたテキストレイヤTLとを含んでいる。このように図面データD1は、リンク番号LNが付された状態で作成されることが前提となっている。なお、図3におけるリンク番号LNは円形の枠線で囲まれているが、必ずしも枠線で囲む必要はない。また、リンク番号LNに対応する部品を指し示す線は、矢印線に替えて引き出し線でもよい。
【0028】
図2に示す図面形式変換部36は、CAD対応形式(例えばDWG形式)の図面データD1を、ブラウザ対応形式(PNG形式)の図面データD2へ変換する。そして、図面形式変換部36は、生成した図面データD2をデータ格納部32の所定のフォルダF3に保存する。また、図面形式変換部36は、各階層の図面データD2の保存場所のアドレスを示す画像ファイルパスFPを、データ格納部32の所定記憶領域に保存する。
【0029】
リンク番号座標情報生成部37は、リンク番号LNと、図面におけるリンク番号LNの位置を示す座標との対応関係を示すリンク番号座標情報LDを作成する。図4(a)は、テキストレイヤTLの一部を示す。テキストレイヤTLは、リンク番号LNと、そのリンク番号LNの位置を示す座標情報とを含む。図4(a)に示すリンク番号「1」を例にすると、図4(b)に示すように、座標情報には、リンク番号LNの起点座標(x1,y1)(番号を囲む矩形の左下の点)と、起点座標(x1,y1)からその矩形のX方向への幅(横幅)X1と、Y方向の高さ(縦幅)Y1とが含まれる。例えばリンク番号LNが「k」(但し、k=1,2,…,n)の場合、起点座標(xk,yk)、横幅Xk、縦幅Ykと表される。
【0030】
そして、図2に示すリンク番号座標情報生成部37は、テキストレイヤTLに含まれるリンク番号LNと座標情報とを用いて、両者を対応付けた図5に示すリンク番号座標情報LDを作成し、これをデータ格納部32の所定記憶領域に保存する。
【0031】
また、部品表取込部38は、部品表データP1を取り込んで部品表情報P2としてデータ格納部32の所定記憶領域に保存する。ここで、図6に示す部品表データP1は、表計算ソフトやテキスト編集ソフトなどを用いてCSV形式で作成される。図6に示すように、部品表データP1は、部品表ID、親図面番号、子図面番号、展開有無区分、子使用数、基準交換時間、リンク番号、英語名称及び日本語名称の各項目からなる。部品表IDは、部品表の識別子であり、本例では資料番号「PL01」が付されている。親図面番号は、複数の部品(子部品)から構成されるユニット又は部品(「親部品」と総称する)の図面番号であり、子図面番号とは親部品を構成する個々の部品の図面番号である。図6の例では、親図面番号「A100」の図面には子図面番号「B100」〜「B133」の部品が描かれている。さらに子図面番号「B103」と「B131」をそれぞれ親図面番号とする子図面番号「C100」〜「C110」、子図面番号「D100」〜「D110」がある。ここで、本例では、部品番号が図面番号として使用されている。
【0032】
展開有無区分とは、親部品である場合に「1」、親部品でない場合に「0」が付される。子使用数とは、子図面番号の部品の個数を指す。基準交換時間とは、部品交換の目安となる交換時間を指す。基準交換時間の単位は、基本的に時間であるが、分、日、月、年でもよく、電柱の例では「年」を使用している。リンク番号は、図3に示す図面データ中の各部品に付されたリンク番号LNを指す。英語名称及び日本語名称は、それぞれ部品の英語と日本語の名称を指す。
【0033】
ここで、部品表データP1は、表計算ソフトを用いて作成される場合が多く、ユーザーがCSV形式で保存し忘れた場合、表計算形式の拡張子の場合もありうる。このように間違った拡張子の部品表データP1が用意されても、部品表取込部38は、部品表データP1のデータ形式を拡張子等から判別し、表計算形式の拡張子を自動でCSV形式に変換する機能を有している。
【0034】
一方、図2に示す制御処理部33は、各種の要求を受け付ける要求受付部40、図7に示す部品管理画面20を生成する画面生成部41、及び部品管理画面20に表示させるべき図面の検索の要求を受け付けると、その要求された図面の検索を行う検索部42を備える。要求受付部40は、キーボード15やマウス16などの入力手段の操作によって入力した各種の要求を受け付ける。また、画面生成部41は、要求受付部40が部品管理装置100の起動の要求を受け付けると、プログラムPが使用するために予めハードディスク23に格納された画面表示用データ(図示せず)を基に図7に示す部品管理画面20の画像を生成してモニタ14に表示させる。
【0035】
ここで、図7に示す部品管理画面20について説明する。図7の部品管理画面20には、図面検索等の各種の入力操作を行う操作フレーム61F、図面番号(部品番号)の階層ツリー62の表示領域である階層フレーム62F、図面63の表示領域である図面フレーム63F、部品表64の表示領域である部品表フレーム64Fがある。
【0036】
操作フレーム61Fには、キーワード等の検索条件を入力する入力欄70、検索を実行させるために操作される検索ボタン71、及び印刷を実行させるために操作される印刷ボタン72が設けられている。また、操作フレーム61Fには、部品表64の中から注文依頼時に選択した部品の依頼内容(注文内容)を確認するために操作される依頼確認ボタン73、メーカー側のサーバー11へ注文データ等のデータを出力させるために操作されるデータ出力ボタン74、及びユーザー側のクライアント12から受信した注文データ等のデータをサーバー11に取り込むために操作されるデータ取込ボタン75が設けられている。さらに、操作フレーム61Fには、文書等の添付データを階層ツリー62の所望の階層に添付するために操作される添付ボタン76が設けられている。また、操作フレーム61Fには、「図番検索」のラジオボタン71A、「和文名称検索」のラジオボタン71B、「英文名称検索」のラジオボタン71Cが設けられ、検索ボタン71を操作したときには3つのラジオボタン71A〜71Cのうち選択された1つの検索機能による検索を行うことが可能である。
【0037】
図面フレーム63Fには、例えば検索機能で検索して得た図面63が表示される。このとき、階層フレーム62Fにその図面63に係る資料番号「P01」の「引込装柱図」全体の階層を示す階層ツリー62が表示されるとともに、部品表フレーム64Fにその図面63に対応する部品表64が表示される。
【0038】
図2に示す検索部42は、例えば部品表情報P2を入力欄70に入力されたキーワードで検索を行い、キーワードの種類に応じて、図番検索部52、第1検索部53及び第2検索部54を備える。図番検索部52は、図番検索のラジオボタン71Aが選択された状態で検索ボタン71の操作を受け付けると、入力欄70に入力された図番を検索し、検索された図番に対応する図面データD2をフォルダF3から読み出してその図面データD2に基づく図面63を図面フレーム63Fに表示させる。また、第1検索部53は、和文名称のラジオボタン71Bが選択された状態で検索ボタン71の操作を受け付けると、入力欄70に入力された和文名称を検索し、検索された和文名称に対応する図面番号の図面データD2に基づく図面63を図面フレーム63Fに表示させる。さらに、第2検索部54は、英文名称のラジオボタン71Cが選択された状態で検索ボタン71の操作を受け付けると、入力欄70に入力された英文名称を検索し、検索された英文名称に対応する図面番号の図面データD2に基づく図面63を図面フレーム63Fに表示させる。
【0039】
また、図2に示す制御処理部33は、部品管理画面20の表示制御を行う第1表示制御部43及び第2表示制御部44を備える。第1表示制御部43は、図7における図面63中の部品を指し示すリンク番号LNがマウス16で選択操作(クリック)されると、その選択されたリンク番号LNに対応する部品表64中の行をハイライト表示(例えば反転表示)させる表示制御を行う。第1表示制御部43は、その表示制御を行うために、座標取得部55、リンク番号取得部56及び第1反転表示制御部57を備える。座標取得部55は、マウス16でクリックされた位置の図面における座標を取得する。リンク番号取得部56は、図5に示すリンク番号座標情報LDを参照して、その座標に対応するリンク番号を取得する。詳しくは、リンク番号取得部56は、クリック位置の座標が、起点、横幅及び縦幅により規定される矩形領域内に属するか否かを判定し、矩形領域内に属する座標であると判定すれば、リンク番号座標情報LDを基にその座標情報に対応するリンク番号を取得する。第1反転表示制御部57は、部品表情報P2を参照して、取得したリンク番号に対応する部品表64中の行を特定し、その特定した行をハイライト表示(例えば反転表示)する。こうして図面63中のリンク番号LNをクリックすれば、そのリンク番号LNに対応する部品表64中の行がハイライト表示されるので、その部品の図面番号(部品番号)などの部品属性情報を、簡単かつ正確に知ることができる。
【0040】
一方、第2表示制御部44は、図7に示す部品表64中の所望の部品の行がマウス16で選択操作(クリック)されると、図面63において、その選択された行のリンク番号と同じリンク番号LNを反転表示させる表示制御を行う。第2表示制御部44は、その表示制御を行うために、リンク番号取得部58、座標取得部59及び第2反転表示制御部60を備える。リンク番号取得部58は、部品表64で選択された行中のリンク番号を取得する。座標取得部59は、図5に示すリンク番号座標情報LDを参照し、そのリンク番号に対応する座標情報(起点、横幅、縦幅)を取得する。第2反転表示制御部60は、図面63において、座標情報により規定される画面座標系の表示領域(例えば矩形領域に内接する円領域)の座標を演算し、その座標で示される表示領域を反転表示する。こうして部品表64中の所望の部品の行をクリックすれば、その行に対応する図面63中のリンク番号LNが反転表示されるので、その所望の部品を図面63で視覚的に確認できる。
【0041】
さらに、図2に示す制御処理部33は、部品管理画面20における部品表64の各行の先頭に設けられたチェックボックス78(図7参照)にチェックを入れて選択された依頼部品の行を抽出する抽出処理部45、及び依頼部品のデータを基に注文書を自動で作成する注文書作成部46を備えている。また、制御処理部33は、依頼部品のデータ又は注文書のデータ(以下、総称して「注文データ」という。)を出力するデータ出力部47、及び注文データを印刷のため出力する印刷出力部48を備えている。また、制御処理部33は、例えばクライアント12から送られてきた注文データをサーバー11に取り込ませるデータ取込部49、取り込んだ注文データを部品管理画面20中の部品表64に反映させる注文反映処理部50を備えている。
【0042】
詳しくは、抽出処理部45は、図7に示す部品表64中の行頭のチェックボックス78にマウス16の操作でチェックが入れられた状態で、依頼確認ボタン73がクリックされると、チェックの入った行のみを例えば部品表情報P2から抽出し、その抽出された行のみが配列された依頼確認表80(図10参照)を部品表フレーム64Fに表示する。
【0043】
また、注文書作成部46は、依頼確認表80が表示された状態で、依頼確認ボタン73がクリックされると、依頼確認表80中の全行の部品属性情報を基に、チェックの入った部品を注文する際の注文書を自動作成する注文書作成処理を行う。そして、注文書作成部46は、図11に示す帳票画面81を起動して注文書82を表示する。このとき、注文書作成部46は、注文書82の注文データODをデータ格納部32に記憶する。
【0044】
また、図2に示すデータ出力部47は、注文書82の作成後にデータ出力ボタン74がクリックされると、注文データODをサーバー11へ出力する。また、データ出力部47は、図7に示す部品表64中のチェックボックス78にチェックが入れられた状態(図9又は図10)で、データ出力ボタン74がクリックされると、チェックの入った行の部品属性情報を例えば部品表情報P2から取得して、部品属性情報からなる注文データODを例えばクライアント12からサーバー11へ出力する。
【0045】
また、図2に示す印刷出力部48は、注文書82の作成後に印刷ボタン72がクリックされると、データ格納部32中の注文データODを例えばPC内のプリンタドライバ(不図示)へ出力することで、プリンタ17に注文書82を印刷させる。さらに印刷出力部48は、部品管理画面20の図面フレーム63Fが選択された状態で印刷ボタン72がクリックされると、図面63をプリンタ17に印刷させ、部品表フレーム64Fが選択された状態で印刷ボタン72がクリックされると、部品表64をプリンタ17に印刷させる。
【0046】
一方、図2に示すデータ取込部49は、例えば注文を受け付けたメーカー側のサーバー11で使用される。データ取込部49は、注文データODの受信後、データ取込ボタン75がクリックされると、ハードディスク23内の例えば受信フォルダに一時格納されていた注文データODを、部品管理装置100のデータ格納部32に取込む。
【0047】
また、注文反映処理部50は、注文データODの取込み後、依頼確認ボタン73がクリックされると、データ格納部32の注文データODを基に、部品表64において注文部品に対応する行のチェックボックス78にチェックを入れる処理を行う。
【0048】
さらに、制御処理部33は、部品管理画面20中の階層ツリー62の所望の階層に文書などを添付する機能をもつ添付処理部51を備えている。添付処理部51は、図7に示す階層ツリー62において添付対象の部品の階層が選択された状態で、添付ボタン76がクリックされると、図12(a)に示す添付ファイル指定画面84を表示させる。そして、この添付ファイル指定画面84でファイル一覧表85を参照してファイル名入力欄86にファイル名が入力され、その後、保存ボタン87がクリックされると、指定されたファイルを、添付対象の階層の部品に対応付けて添付情報ADとしてデータ格納部32に記憶する。そして、添付処理部51は、階層ツリー62の添付した階層の図面番号の前に、添付文書の存在を視覚的に知らせる図12(b)に示す添付マーク90を追加表示する。
【0049】
次に、図13〜図17に示すフローチャートに従って、部品管理装置100の作用を説明する。本実施形態のフローチャートは、部品管理画面20に図面を表示するために用いられる図面データ、及び図面中のリンク番号や部品表中の行の反転表示制御に用いられるリンク番号座標情報LDなどを作成する図面取込処理(図13)と、部品表データを取り込む部品表取込処理(図14)とを含む。
【0050】
まず図面取込処理を図13に従って説明する。図面取込処理では、CAD対応形式の図面データD1をブラウザ対応形式の図面データD2に変換する。併せて図面63中のリンク番号LNと部品表64中の対応する行とのうち、一方がマウス16で選択されると他方を反転表示する表示制御の際に参照するリンク番号座標情報LDを作成する。なお、各フローチャートで示されるプログラムはCPU21が実行するが、以下の説明では、図2における各機能部が行う処理として説明する。例えば不図示の指示画面でフォルダF1中の図面データD1(図2参照)のファイル名を指定したうえで、マウス16の操作で指示画面に用意された「図面取込」の実行ボタンをクリックすると、CPU21は図13に示す図面取込処理ルーチンを実行する。
【0051】
ステップS1では、図面取込部35が、CAD対応形式の図面データを取込む。
ステップS2では、図面形式変換部36が、図面データD1を、CAD対応形式からブラウザ対応形式に変換し、ブラウザ対応形式の図面データD2を取得する。本例では、図面データD1をDWG形式からPNG形式へ変更する。
【0052】
ステップS3では、画像ファイルパスFPを取得する。すなわち、ブラウザ対応形式の画像ファイル(図面ファイル)の保存先とすべきアドレスを示す画像ファイルパスFPを取得する。
【0053】
ステップS4では、ブラウザ対応形式の図面データD2と画像ファイルパスFPとを、データ格納部32に保存する。なお、図面データD2の保存処理を先に行い、その保存先の画像ファイルパスFPを後からデータ格納部32に格納してもよい。
【0054】
ステップS5では、親図面データ(CAD対応形式)からリンク番号座標情報LDを作成する。部品表データP1(図6)の展開界有区分の値が「1」である親図面(図6の例では図面番号「A100」「B103」「B131」)についてリンク番号座標情報LDを作成する。そして、ステップS6では、リンク番号座標情報LDをデータ格納部32に保存する。なお、ステップS2,S4の処理が、変換手順に相当する。
【0055】
ここで、リンク番号座標情報LDの作成手順を、図4、図5を用いて説明する。ここでは、図面番号「A100」の全体親図面(図3に示す「引込装柱図」)を用いて説明する。図3に示すCAD対応形式の図面データD1は、図面とテキストが別々のレイヤDL,TLで管理されている。このため、リンク番号はテキストレイヤTLに含まれる。テキストレイヤTLには、リンク番号の表示位置を決めるための座標情報も管理されている。
【0056】
図4(a)は、リンク番号の位置を、画面表示座標系(x、y座標系)で示すものである。テキストレイヤTLには、図4(a)に示すリンク番号の位置座標が含まれる。図4(b)は、リンク番号の座標情報の一例を示す。同図に示すように、リンク番号「1」のテキストを含む表示領域(矩形領域)を規定しうる、起点(x1,y1)、横幅X1、縦幅Y1の座標情報が取得される。
【0057】
そして、親図面データの全てのリンク番号について上記の座標情報を取得し、図5に示すリンク番号座標情報LDを作成する。リンク番号座標情報LDには、リンク番号「k」、起点(xk,yk)、横幅Xk、縦幅Yk(但しk=1,2,…n)の座標情報が含まれる。図5ではリンク番号座標情報LDはテーブルの形態で示しているが、実際は、XML形式に整えられたXMLファイルとしてデータ格納部32に格納される。こうしてCAD対応形式の図面データD1から、ブラウザ対応形式の図面データD2と、リンク番号と座標情報とが対応付けられたリンク番号座標情報LDとが作成される。なお、ステップS1,S5及びS6の処理が、符号座標情報生成手順に相当する。
【0058】
次に部品表データP1を取り込む部品表取込処理を図14に従って説明する。部品表取込処理は、部品表取込部38が行う。例えば不図示の指示画面でフォルダF2中の部品表データP1(図2参照)のファイル名を指定したうえで、マウス16の操作で指示画面に用意された「部品表取込」の実行ボタンをクリックすると、CPU21は図14に示す部品表取込処理ルーチンを実行する。なお、部品表データP1は、CSV形式ではなく、表計算形式である場合がある。
【0059】
まずステップS11では、部品表データP1を取込む。ハードディスク23内のフォルダF2に予め保存しておいたものを、キーボード15等の操作で指定されたフォルダF2のアドレスから取り込む。
【0060】
ステップS12では、表計算形式か否かを判定する。すなわち、表計算形式かCSV形式であるかを判定する。表計算形式であればステップS13に進み、一方、表計算形式でなければ(つまりCSV形式であれば)ステップS14に進む。なお、この判定処理では、表計算形式とCSV形式以外の他の形式と判定した場合は、当該ルーチンを中止し、データ形式エラーの旨をモニタ14に表示する。
【0061】
ステップS13では、部品表データを、表計算形式からCSV形式に変換する。なお、この処理では、ブラウザ表示に適したデータ構造に整理し直す処理を併せて行い、CSV形式の部品表情報P2を生成する。
【0062】
部品管理画面20を起動させる起動要求を要求受付部40が受け付けると、画面生成部41は、フレーム63F,64Fが未表示の部品管理画面20をモニタ14に表示させる。例えば検索部42を使って検索された図面のファイル名が指定されると、画面生成部41は、その指定されたファイル名から特定される図面データD2を読み出し、その図面データD2に基づく図面63を図面フレーム63Fに表示するとともに、その図面データD2に対応する部品表情報P2に基づく部品表64を部品表フレーム64Fに表示する。こうして図7に示す部品管理画面20がモニタ14に表示される。なお、この画面生成部41による表示処理が、表示手順に相当する。
【0063】
ステップS14では、部品表情報P2(CSV形式)をデータ格納部32に保存する。こうして図6に示す部品表データP1は部品表情報P2に変換されてデータ格納部32に保存される。
【0064】
次に表示制御処理を図15に従って説明する。図面63中のリンク番号LNをマウス16で選択(クリック)すると、部品表64中の同じリンク番号の行がハイライト表示(例えば反転表示)される。反対に、部品表64中の所望の部品の行をマウス16で選択すると、図面においてその行のリンク番号と同じリンク番号LNが反転表示される。このうち前者の第1表示制御は第1表示制御部43が行い、後者の第2表示制御は第2表示制御部44が行う。なお、図15においてステップS21〜S24の処理が第1表示制御部43による第1表示制御処理(表示制御手順)に相当し、ステップS25〜S29の処理が第2表示制御部44による第2表示制御処理(第2の表示制御手順)に相当する。
【0065】
まずステップS21では、図面中のリンク番号が選択されたか否かを判定する。リンク番号が選択された場合はステップS22に進み、一方、リンク番号が選択されていない場合は第1表示制御を行うことなくステップS25に進む。
【0066】
ステップS22では、リンク番号を反転表示する。すなわち、マウス16で選択したリンク番号自体が反転表示する。
次のステップS23では、リンク番号座標情報LDを参照して、選択された位置の座標に対応するリンク番号を取得する。詳しくは、図5に示すリンク番号座標情報LDを参照し、選択された位置の座標が、リンク番号座標情報LDにおける起点、横幅、縦幅で規定されるどの表示領域に属するか否かを判定し、その座標が属する表示領域に対応するリンク番号を取得する。なお、ステップS21においても、選択された位置の座標が表示領域に存在するか否かを判定することでリンク番号の選択の有無を判定しており、選択位置の座標が全ての表示領域に属さない場合は、リンク番号の選択ではないと判定する。
【0067】
ステップS24では、部品表におけるリンク番号に対応する行をハイライト表示する。例えば図7に示すように、マウス16の操作で図面63中のリンク番号「4」にポインタPTを合わせてクリックすると、部品表64中のそのリンク番号「4」に対応する行がハイライト表示(強調表示)される。このため、ユーザーは図面63上で、部品を形状などから視覚的に確認したうえで、部品表64でハイライト表示された行を見ることで、その部品の部品属性情報を簡単かつ正確に知ることができる。
【0068】
ステップS25では、部品表中の行が選択されたか否かを判定する。詳しくは、選択された位置の座標を基に、部品表64中の各行の領域(行領域)を特定可能な座標情報とリンク番号とを対応付ける不図示のテーブルを参照し、選択された位置の座標を含む行領域が存在するか否かを判定する。マウス16で選択された位置の座標が部品表中のいずれかの行領域に属すると、部品表中の行が選択されたと判定する。部品表中の行が選択された場合はステップS26に進み、行が選択されていない場合は第2表示制御を行うことなく当該ルーチンを終了する。
【0069】
ステップS26では、部品表中の選択行をハイライト表示する。すなわち、選択位置の座標を含む行領域をハイライト表示する。
次のステップS27では、選択行のリンク番号を取得する。すなわち、リンク番号取得部58が部品表情報P2(図6)を参照して、選択行に対応するリンク番号を取得する。
【0070】
ステップS28では、リンク番号座標情報LDを参照して、リンク番号に対応する座標を取得する。すなわち、座標取得部59が、リンク番号に対応する座標情報(起点、横幅、縦幅)を取得する。
【0071】
ステップS29では、座標で規定される図面中の位置にあるリンク番号を反転表示する。例えば第2表示制御部44は、図面63において座標情報で規定される表示領域に属するリンク番号を囲む円領域を反転表示する。
【0072】
例えば図8に示すように、マウス16の操作で部品表64中の例えば所望の部品の行にポインタPTを合わせてクリックすると、図面63中のその選択行に対応するリンク番号「4」が反転表示(強調表示)される。このため、ユーザーは部品表64において所望の部品の行を選択すれば、図面63で反転表示されるリンク番号LNに対応する部品を見ることで、その部品が所望のものかどうかを部品の組付位置や形状などから視覚的に確認できる。また、一組数量が複数個である部品の行を選択した場合は、図面63における対応するリンク番号が複数個反転表示することで、その部品の複数箇所の組付位置や個数を確認できるため、例えば注文時に部品の個数を間違えにくくなる。
【0073】
次に、発注支援処理を図16に従って説明する。例えば図7に示す部品管理画面20において図面63中のリンク番号LNや部品表64中の行のハイライト表示を利用して、注文すべき部品及び個数が決まると、ユーザーは発注処理を行う。本実施形態の部品管理装置100は、部品を注文する発注処理を支援する発注支援機能を有している。発注支援機能を利用する場合、ユーザーは、図9に示す部品表64において注文部品の行頭にある「依頼」のチェックボックス78にマウス16の操作でチェックを入れるとともに、その注文部品の行における「依頼数量」の項目の欄にキーボード15の操作で注文個数を入力する。そして、全ての注文部品に対応する行にチェック及び注文個数の入力を終えると、図7に示す部品管理画面20中の依頼確認ボタン73を、マウス16でクリックする。すると、このクリック操作がトリガとなって図16に示す発注支援処理が実行される。
【0074】
まずステップS31では、依頼確認の選択があったか否かを判定する。依頼確認の選択があればステップS32に進み、依頼確認の選択がなければステップS34に進む。
ステップS32では、部品表で「依頼」にチェックされた行の部品属性情報を取得する。このとき、抽出処理部45が、部品表64において「依頼」にチェックされた行のみを抽出し、図10に示す依頼確認表80を表示する。このため、注文部品が部品表64の中で離れて存在したり、複数の図面に跨って存在しても、注文部品のみを確認できるので、誤発注等が発生しにくい。
【0075】
ステップS33では、部品属性情報を用いて注文書82を作成し、帳票画面81に表示する。すなわち、部品属性情報を基に、注文部品の部品番号及び部品名等の注文に必要な情報が記載された図11に示す注文書82を作成し、この注文書82を図11に示すように帳票画面81に表示する。
【0076】
ステップS34では、データ出力の操作がなされたか否かを判定する。すなわち、ユーザーが部品管理画面20中のデータ出力ボタン74を操作したか否かを判定する。データ出力の操作ありの場合はステップS35へ進み、データ出力の操作なしの場合はステップS36へ進む。
【0077】
ステップS35では、注文書をネットワーク経由でメーカーのサーバーへ送信する。注文書82の注文データODがサーバー11へ送信することで、発注処理が行われる。
ステップS36では、印刷操作があったか否かを判定する。印刷操作があればステップS37に進んで注文書を印刷する。一方、印刷操作がなければ当該ルーチンを終了する。なお、ステップS32〜S35の処理が、出力手順に相当する。
【0078】
次に、受注確認処理を図17に従って説明する。部品管理装置100は、サーバー11がクライアント12から受けた注文内容の確認を支援する受注確認機能を有している。受注確認機能を利用する場合、サーバー11側のモニタ14に表示された部品管理画面20中のデータ取込ボタン75を操作(クリック)して注文データを取り込んだ後、依頼確認ボタン73を操作する。
【0079】
まずステップS41では、データ取込の操作があったか否かを判定する。データ取込ボタン75の操作があればステップS42に進み、データ取込ボタン75の操作がなければステップS44に進む。
【0080】
ステップS42では、顧客からの注文データを取り込む。例えば受信フォルダに一時的に格納されていた注文データODをデータ取込部49が取り込む。
次のステップS43では、注文データに基づき、部品表における注文のあった行に注文内容を反映する受注反映処理を行う。詳しくは、注文反映処理部50が、部品表64中の注文のあった部品の行のチェックボックス78に、図9に示すようにチェックを表示させることにより注文内容を反映させる。注文データODに含まれる部品番号(図面番号)や部品名等のうち少なくとも一つを基に部品表情報P2を参照して部品表64における行を特定し、その特定した行のチェックボックス78にチェックを入れる表示処理を行う。
【0081】
ステップS44では、依頼確認の選択があったか否かを判定する。依頼確認の選択があればステップS45に進み、依頼確認の選択がなければその選択があるまで待機する。
ステップS45では、部品表で依頼にチェックされた行の部品属性情報を取得する。すなわち、依頼にチェックされた行の部品属性情報のうち注文書に必要な部品番号(図面番号)、和文名称及び依頼数量などを取得する。
【0082】
ステップS46では、部品属性情報を用いて注文書を作成し、帳票画面に表示する。例えば、部品管理画面20とは別画面の帳票画面81(図11)を起動し、その帳票画面81に注文書82を表示する。
【0083】
ステップS47では、印刷操作があったか否かを判定する。すなわち、部品管理画面20中の印刷ボタン72が操作されたか否かを判定する。印刷操作があればステップS48に進んで注文書82を印刷する。一方、印刷操作がなければ当該ルーチンを終了する。このとき、受注処理では、注文データODに基づく受注内容の反映結果、及び注文書82を見ることで、顧客からの注文内容を間違いなく把握できる。
【0084】
以上詳述したようにこの実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)図面63中のリンク番号LN(符号)をマウス16で選択すると、その選択したリンク番号LNと対応する部品表64中の部品属性情報がハイライト表示(強調表示)される。このため、図面63で部品形状などから視覚的に部品を確認したうえで、その部品の部品属性情報を簡単かつ正確に知ることができる。このとき、図面63においてマウス16で選択された位置の座標を基に、リンク番号座標情報LDを参照してリンク番号を取得し、その取得したリンク番号に対応する部品表64中の行を強調表示する。よって、図面63で選択されたリンク番号LNに対応する部品属性情報を比較的簡単な処理で特定し強調表示できる。また、部品表64中の対応する行が強調表示されるので、行を間違えずに正しい部品番号や部品名を取得することができる。
【0085】
(2)CADデータからなる図面データD1のテキストレイヤTLからリンク番号LN(符号)のテキストと座標情報とを取得し、リンク番号LNと座標情報とを対応付けたリンク番号座標情報LDを作成する。よって、ハイライト表示に必要なリンク番号座標情報LDを、CADデータを利用して自動作成されるので、反転制御に必要なリンク番号座標情報LDをユーザーが作成する必要はない。
【0086】
(3)図面データD1を、CAD対応形式(DWG形式)からブラウザ対応形式(PNG形式)に変換する図面形式変換部36を備えるので、クライアント12へ提供した部品管理画面20をモニタ14にブラウザBを用いて表示させることができる。すなわち、図面データD2に基づく図面63と、部品表情報P2に基づく部品表64とを、ブラウザBを用いてモニタ14に表示できる。このようにブラウザBで表示できることから、CAD表示用ソフトがインストールされていないクライアント12においても、ブラウザBさえインストールされていれば、モニタ14に部品管理画面20を表示させることができる。
【0087】
(4)部品表64の中からマウス16の操作で1つの部品の行(つまりリンク番号又は部品属性情報)を選択すると、その選択した部品の行に対応する図面63中のリンク番号LNを強調表示する第2表示制御部44を備える。よって、部品表64中の図面番号あるいは部品名に対応する部品を図面63で視覚的に確認することができる。また、同じ部品が複数個使用されている場合は、図面63中の対応する全てのリンク番号LNが強調表示されるため、その部品がどこに何個使用されているかも確認できる。例えばその部品を注文すべき個数を確認できる。
【0088】
(5)データ出力ボタン74を選択すれば、部品表64でチェックボックス78にチェックを入れた部品の部品属性情報のデータを出力することができる。例えば、その出力されたデータを注文書の部品欄に貼り付ければ、注文書を作成できる。よって、部品属性情報の書き写しミスに起因する誤発注を低減できる。また、図面63中のリンク番号LNを選択して部品表64中の対応する行がハイライト表示される度にその行のチェックボックス78にチェックを入れておくことで、調べた部品属性情報を覚えておくことができる。
【0089】
(6)依頼確認ボタン73を操作すれば、部品表64でチェックボックス78にチェックを入れた行に属する部品属性情報のみが抽出された依頼確認表80が表示される。よって、依頼確認表80により依頼内容が確認し易いため、誤発注を低減できる。また、依頼確認表80の表示状態で、依頼確認ボタン73を操作すれば、注文書82が自動作成される。よって、注文書82の作成の手間を省けるうえ、注文部品情報の書き写しミスのない注文書82でメーカー側へ発注を行うことができる。
【0090】
(7)サーバー11側ではクライアント12から受け付けた注文内容が、部品表64のチェックボックス78に反映されるので、注文内容を間違いなく把握できる。
(8)階層ツリー62で所望の部品を指定した状態で添付ボタン76を操作して起動される添付ファイル指定画面84でファイルを指定したうえで、保存ボタン87を操作すれば、その指定した部品に関連付けて文書を添付できる。従って、部品管理装置100により図面63と部品表64を一元管理できるうえ、取扱説明書や作業標準手順などの文書も合わせて一元管理できる。
【0091】
前記実施形態は上記に限定されず、以下の態様に変更することもできる。
・強調表示は、反転表示に限らず、反転色以外の色に変更する表示や、背景色のみを変更する表示、リンク番号の色(文字色)のみを変更する表示などでもよい。さらに点滅表示でもよい。また、部品表64の行全体をハイライト表示する構成に替え、行の一部、例えばリンク番号のみ、又は部品属性情報のみをハイライト表示する構成としてもよい。
【0092】
・符号は番号(リンク番号)に限定されず、アルファベットや、アルファベットと数字との組合せからなる文字列でもよい。また、「イ」「ロ」「ハ」…等の片仮名でもよい。
・図面63中の対応するリンク番号LNを強調表示させる際に選択する部品表中の箇所は、行全体に限らず、行中の一部、例えばリンク番号(符号)を選択したり、1つの部品属性情報(図面番号又は部品名)を選択したりする構成としてもよい。
【0093】
・CAD対応形式は、DWG形式以外に、DXF形式、DWF形式、JWK形式、JWC形式、JWW形式、MPP形式、MCD形などでもよい。また、ブラウザ対応形式は、PNG形式に限定されず、GIF形式でもよい。
【0094】
・図14のステップS12における表計算形式か否かの判断、及びステップS13における部品表データの変換は人が行ってもよい。また、ステップS12の判断はプログラムが行ってその判断結果からデータ形式が間違っている場合は形式エラーの警告を行い、部品表データのデータ形式変換については人が行う構成でもよい。
【0095】
・部品表64において行毎に選択/非選択の入力が可能な行選択部は、チェックボックスに限定されず、ラジオボタンでもよい。また、行選択部をテキストボックスとし、例えば「1」などの規定文字(数字)が入力されると選択、「0」などの他の規定文字が入力されると非選択とする構成でもよい。
【0096】
・リンク番号座標情報LD中の座標情報は、円領域や楕円領域、矩形以外の多角形の領域などの座標情報でもよい。さらに座標情報は領域の中心点の座標のみでもよい。
・図面は電柱の設計図(引込装柱図)の例に限定されず、例えば機械図、建築図、電器図及び土木図等の設計図でもよい。
【0097】
・データ生成部31を備えない部品管理装置100としてもよい。この場合、予め作成した図面データD2、リンク番号座標情報LD、部品表情報P2などの必要なデータをデータ格納部32に保存しておく構成とする。
【0098】
前記実施形態及び変形例から把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)図面と部品表とを画面を表示して部品を管理する部品管理方法であって、記憶手段から、部品と符号とが対応付けて描かれた図面を表示するための図面データと、前記部品の部品属性情報が前記符号に対応付けられた部品表を表示するための部品表データとを読み出して、当該図面データに基づく前記図面と、当該部品表データに基づく前記部品表とを、前記図面中の前記符号を入力手段の操作で選択可能な状態で画面に表示する表示手順と、前記画面における前記図面中の符号が前記入力手段の操作で選択されると、当該選択された符号の位置の座標を取得するとともに、前記図面中の前記符号と当該符号の座標とが関連付けられた符号座標情報を記憶手段から読み出して、当該取得した座標を基に前記符号座標情報を参照して当該座標に対応する前記符号を取得し、前記画面中の部品表における当該取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する表示制御手順と、を備えたことを特徴とする部品管理方法。この方法によれば、部品管理用プログラム及び部品管理装置と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0099】
10…部品管理システム、11…サーバー、12…クライアント、14…モニタ、15…入力手段としてのキーボード、16…入力手段としてのマウス、17…プリンタ、20…部品管理画面、21…CPU、23…ハードディスク、31…データ生成部、32…記憶手段としてのデータ格納部、33…制御処理部、35…図面取込部、36…図面形式変換部、37…符号座標情報作成部としてのリンク番号座標情報生成部、38…部品表取込部、41…表示手段としての画面生成部、43…表示制御手段としての第1表示制御部、44…第2表示制御部、45…抽出処理部、46…注文書作成部、47…データ出力部、48…印刷出力部、49…データ取込部、50…注文反映処理部、51…添付処理部、62…階層ツリー、63…図面、64…部品表、73…依頼確認ボタン、74…データ出力ボタン、75…データ取込ボタン、76…添付ボタン、78…行選択部としてのチェックボックス、82…注文書、90…添付マーク、100…部品管理装置、P…部品管理用プログラムとしてのプログラム、B…ブラウザ、D1…CAD対応形式の図面データ(CADデータ)、D2…ブラウザ対応形式の図面データ、P1…部品表データ、P2…部品表データとしての部品表情報、FP…画像ファイルパス、LN…符号としてのリンク番号、LD…符号座標情報としてのリンク番号座標情報、OD…注文データ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば機械図、建築図、電器図及び土木図等の図面を、部品表と関連付けて管理する部品管理用プログラム及び部品管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CAD(computer aided design)で作成された機械図、建築図、電器図及び土木図等の設計図などの図面と、図面中の各部品の部品名や品番等の部品属性情報が記載された部品表とは、紙面に印刷されて別々のファイルに管理されていた。しかし、例えば部品を発注する場合、部品表のファイルの中から手めくりで該当する部品を探し出し、その探し出した部品の部品名や部品番号等の部品属性情報を発注書に書き写し、その発注書をメーカー等の発注先へ送付している。この場合、図面で部品形状などを確認しないまま、部品名や部品番号等の部品属性情報を部品表で探すことになっていたため、部品の間違えが起きやすく、誤発注が発生し易いという問題があった。一方、図面では部品形状などを視覚的に確認できるものの、発注に必要な部品名や部品番号等の部品属性情報が分からないため、別途、部品表のファイルを手めくりで調べざるを得なかった。
【0003】
例えば特許文献1〜3には、部品の階層構造をツリー表示する階層ツリーと図面とが表示され、階層ツリーで部品を選択すると、選択した部品に対応する図面が表示される構成が開示されている。また、特許文献4、5には、図面中の部品に番号等の符号が付された図面と、符号に対応する部品の部品属性情報が一覧で記載された部品表とが表示される構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−328497号公報(例えば段落0025、図4)
【特許文献2】特開2010−113425号公報(例えば図2)
【特許文献3】特開2003−316834号公報(例えば図2)
【特許文献4】特開2009−116743号公報(例えば段落0035、図18)
【特許文献5】特開平8−314985号公報(例えば図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1〜3の技術によれば、階層ツリーで選択した部品等の図面を表示させて部品等を視覚的に確認できるものの、発注に必要な一部の部品属性情報が不足している場合は、別途、部品表からその部品の部品属性情報を探さなければならないという問題がある。また、特許文献4及び5の技術では、図面中の部品に付された符号と同じ符号を、部品表から探し出す必要があった。特に図面中に多数の部品がある場合は、部品表をスクロールしながら同じ番号の部品を探す必要があり、探す部品数が多い場合は全ての部品を探し終わるまでに相当の時間を要するという問題がある。さらに、部品表で同じ符号の行を見つけても、例えば注文書を作成する際に部品番号(図面番号)や部品名を書き写すときに、見間違えにより違う行の部品番号や部品名を書き写してしまう虞があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に着目してなされたものであって、その目的は、図面中で選択した部品に対応する部品表中の部品属性情報を比較的簡単にかつ強調して知らせることができる部品管理用プログラム及び部品管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的の達成のために、本発明は、図面と部品表とを表示して部品を管理するためにコンピュータに実行させる部品管理用プログラムであって、コンピュータに、記憶手段から、部品と符号とが対応付けて描かれた図面を表示するための図面データと、前記部品の部品属性情報が前記符号に対応付けられた部品表を表示するための部品表データとを読み出して、当該図面データに基づく前記図面と、当該部品表データに基づく前記部品表とを、入力手段の操作で前記図面中の前記符号を選択可能な状態で表示する表示手順と、前記図面中の符号が前記入力手段の操作で選択されると、当該選択された符号の座標情報を取得するとともに、前記図面中の前記符号と当該符号の座標情報とが関連付けられた符号座標情報を記憶手段から読み出して、当該取得した座標情報を基に前記符号座標情報を参照して当該座標情報に対応する前記符号を取得し、前記部品表における当該取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する表示制御手順と、を実行させることを要旨とする。
【0008】
この発明によれば、コンピュータがプログラムを実行することにより、表示手順において、図面と部品表とが、入力手段の操作で図面中の符号の選択が可能な状態で表示される。表示制御手順では、図面中の符号が入力手段の操作で選択されると、その選択された符号の座標情報を取得してその座標情報を基に符号座標情報を参照して当該座標情報に対応する符号が取得される。さらに、部品表におけるその取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する。従って、図面中で選択された部品に対応する部品表中の部品属性情報を比較的簡単にかつ強調して知らせることができる。
【0009】
また、本発明の部品管理用プログラムでは、部品と符号とが対応付けて描かれた図面のCADデータを記憶手段から読み出して、当該CADデータ中の前記符号と当該符号の座標情報とを当該CADデータから抽出して、前記符号と前記座標情報とを関連付けた前記符号座標情報を生成して前記記憶手段に記憶する符号座標情報生成手順を、更に備えることが好ましい。
【0010】
この発明によれば、符号座標情報生成手順において、CADデータ中の符号と当該符号の座標情報とを当該CADデータから抽出して、符号と座標情報とを関連付けた符号座標情報を生成し、その生成した符号座標情報を記憶手段に記憶する。よって、符号座標情報はCADデータから自動で作成されて記憶手段に保存されるので、符号座標情報の生成の手間がかからない。
【0011】
また、本発明の部品管理用プログラムでは、前記CADデータをCAD対応形式からブラウザで表示可能なブラウザ対応形式に変換して、当該ブラウザ対応形式の前記図面データを前記記憶手段に記憶する変換手順を更に備え、前記表示手順では、前記ブラウザ対応形式の前記図面データに基づく前記図面と、前記部品表データに基づく部品表とを、ブラウザを起動させて表示することが好ましい。
【0012】
この発明によれば、変換手順において、CADデータが、CAD対応形式からブラウザ対応形式に変換され、その変換後の図面データが記憶手段に記憶される。そして、表示手順では、ブラウザを起動させて、記憶手段から読み出されたブラウザ対応形式の図面データに基づく図面と、部品表データに基づく部品表とが表示される。このため、CAD表示用ソフトがインストールされていないコンピュータでも、ブラウザさえインストールされていれば、図面と部品表とを表示できる。また、コンピュータがCADデータをブラウザ対応形式の図面データに変換するので、ブラウザによる図面の表示に必要なブラウザ対応形式の図面データを作成する手間が不要である。
【0013】
さらに本発明の部品管理用プログラムでは、前記部品表の中から前記入力手段の操作で1つの部品を特定する行が選択されると、選択された行に対応する符号に基づき前記符号座標情報を参照して当該符号の座標情報を取得し、前記図面における前記座標情報で示される位置にある符号を強調表示する第2の表示制御手順を、更に備えることが好ましい。
【0014】
この発明によれば、第2の表示制御手順では、部品表の中から入力手段の操作で1つの部品を特定可能な行が選択されると、その選択行に対応する符号に基づき、符号座標情報を参照して当該符号の座標情報を取得し、図面における座標情報で示される位置にある符号を強調表示する。従って、部品表における1つの部品を特定可能な行を入力手段の操作で選択すれば、図面中のその部品を比較的簡単に見つけることができる。
【0015】
また、本発明の部品管理用プログラムでは、前記部品表には前記符号及び前記部品属性情報を含む行毎に選択か非選択かを入力可能な行選択部が設けられ、前記入力手段の操作でデータ出力の指示を受け付けると、前記行選択部で選択の入力がなされた行に対応する前記部品属性情報に基づく注文データを出力する出力手順を、更に備えるのが好ましい。
【0016】
この発明によれば、入力手段の操作で、部品表中の注文したい部品の行の行選択部に選択の入力をしたうえで、入力手段の操作でデータ出力の指示を行うと、その選択の入力がなされた行に対応する部品属性情報に基づく注文データをコンピュータから出力できる。このため、部品の注文を比較的簡単に行うことができるうえ、部品属性情報(部品名称や部品番号(例えば図面番号)等)の書き写しミスなどによる誤発注を回避し易くなる。
【0017】
また、本発明は、図面と部品表とを表示して部品を管理する部品管理装置であって、部品と符号とが対応付けて描かれた図面を表示するための図面データと、前記部品の部品属性情報が前記符号に対応付けられた部品表を表示するための部品表データと、前記図面中の前記符号と当該符号の座標情報とが関連付けられた符号座標情報とが記憶された記憶手段と、前記記憶手段から前記図面データと前記部品表データとを読み出して、当該図面データに基づく前記図面と、前記部品表データに基づく前記部品表とを、入力手段の操作で前記図面中の前記符号を選択可能な状態で表示する表示手段と、前記図面中の符号が前記入力手段の操作で選択されると、当該選択された符号の座標情報を取得するとともに、前記符号座標情報を記憶手段から読み出して、当該取得した座標情報を基に前記符号座標情報を参照して当該座標情報に対応する前記符号を取得し、前記部品表における当該取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する表示制御手段と、を備えたことを要旨とする。この部品管理装置に係る発明によれば、部品管理用プログラムと同様の作用効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、図面中で選択した部品に対応する部品表中の部品属性情報を比較的簡単にかつ強調して知らせることができる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】一実施形態における部品管理システムの構成を示すブロック図。
【図2】部品管理装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】図面データの説明図。
【図4】(a)テキストレイヤの模式図、(b)リンク番号の座標情報を示す説明図。
【図5】リンク番号座標情報を示すテーブル図。
【図6】部品表データを示すテーブル図。
【図7】部品管理画面の構成及び部品表の反転表示制御を説明する画面図。
【図8】図面中のリンク番号の反転表示制御を説明する画面図。
【図9】部品を選択する際の部品表を示す模式図。
【図10】抽出処理により表示される依頼確認画表の模式図。
【図11】注文書が表示された帳票画面の模式図。
【図12】(a)添付操作の説明図、(b)文書が添付された階層ツリーの模式図。
【図13】図面取込処理ルーチンを示すフローチャート。
【図14】部品表取込処理ルーチンを示すフローチャート。
【図15】表示制御処理ルーチンを示すフローチャート。
【図16】発注支援処理ルーチンを示すフローチャート。
【図17】受注確認処理ルーチンを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図17に基づいて説明する。
部品管理システム10は、サーバー11とクライアント12とからなる。サーバー11とクライアント12は、ネットワークNW(例えばインターネット)を介して互いに通信可能に接続されている。サーバー11とクライアント12は、例えばパーソナルコンピューター(PC)により構成され、それぞれ本体13及びモニタ14を備える。本体13には入力手段の一例としてキーボード15及びマウス16が接続されるとともに、出力手段の一例としてプリンタ17が接続されている。
【0021】
図1に示すように、本体13には、CPU21、RAM22及びハードディスク23(HDD)等が備えられている。そして、サーバー11のハードディスク23には、部品管理用プログラムP(以下、単に「プログラムP」とも称す。)、ブラウザB(ブラウザソフト)がインストールされている。また、サーバー11のハードディスク23には、外部から読み込んだ、CAD対応形式の図面データD1(CADデータ)、及びCSV形式の部品表データP1が記憶されている。CPU21がプログラムPを実行することにより、サーバー11内には、部品管理装置100(図2参照)が構築される。本実施形態では、例えばサーバー11がメーカー側で、クライアント12がユーザー側となる。なお、プログラムPには、図13〜図17にフローチャートで示されるプログラムが含まれる。
【0022】
クライアント12は、サーバー11がネットワークNWを介して提供する部品管理画面20(図7参照)を、ブラウザBを起動させることでモニタ14に表示する。このため、ユーザーはサーバー11が提供する部品管理画面20をクライアント12のモニタ14で閲覧可能である。クライアント12側で例えば部品発注を行う場合、モニタ14に表示された部品管理画面20で、図面中の部品と、その部品に対応する部品表中の部品属性情報とを確認しつつ、部品を発注することが可能である。
【0023】
また、ユーザーが、メーカー側から配布されたプログラムP、図面データD1及び部品表データP1(図1では二点鎖線で示す)を、クライアント12のハードディスク23にインストールした場合は、クライアント12側にもサーバー11側と同様の部品管理装置100(図2参照)が構築される。この場合、クライアント12はオフライン環境下でも、モニタ14に図7に示す部品管理画面20を表示させて、図面と部品表とを確認しつつ発注作業を行うことが可能である。
【0024】
図2は、サーバー11内のCPU21がプログラムPを実行することによりサーバー11内に構築される部品管理装置100の機能構成を示すブロック図である。以下、図2に示す部品管理装置100の詳細を説明する。部品管理装置100は、データ生成部31、データ格納部32及び制御処理部33を備えている。部品管理装置100は、部品管理画面20に図面を表示させるための図面データと、部品表を表示させるために必要な部品表データとを必要とする。そのため、本実施形態では、部品管理装置100を構築する場合、使用者(本例ではサーバー側)は、CAD装置で作成された設計図面等のCADデータを利用できるようになっており、CADデータからなる図面データD1と、カンマ「,」で区切る形式であるCSV形式の部品表データP1とを予め用意し、サーバー11のハードディスク23内の所定のフォルダF1,F2に保存しておく。
【0025】
データ生成部31は、ハードディスク23内の所定のフォルダF1に予め格納されたCAD対応形式の図面データD1(CADデータ)に必要な処理を施して、ブラウザBで表示可能なブラウザ対応形式(例えばPNG形式)の図面データD2を生成する。また、データ生成部31は、ハードディスク23内の所定のフォルダF2に予め格納されたCSV形式の部品表データP1から、ブラウザBの表示処理に都合のよい構造に整理し直した同じくCSV形式の部品表情報P2(部品表データ)を生成する。これらの機能を実現するため、データ生成部31は、図面取込部35、図面形式変換部36、リンク番号座標情報生成部37及び部品表取込部38を備えている。
【0026】
図面取込部35は、指定された所定のフォルダF1からCAD対応形式の図面データD1をRAM22に読み込むことで取得する。
ここで、CAD対応形式の図面データD1について説明する。CAD装置で作成された図面データD1は、例えば加工装置等の機械であれば、その機械の全体図、その機械を構成するユニットの部品図、さらに部品が複数の子部品からなる親部品である場合はその親部品の部品図など、階層別に作成された設計図面データ群からなる。
【0027】
図3は、本実施形態で一例として挙げた電柱の「引込装柱図」を示すCAD対応形式の図面データD1である。図3に示すように、図面データD1は、引込装柱図の図面が描かれた図面レイヤDLと、電柱の引込装柱図において電柱を構成している各部品に矢印と共に例えば「1」から順番の数字が付されたリンク番号LN(符号)が記入されたテキストレイヤTLとを含んでいる。このように図面データD1は、リンク番号LNが付された状態で作成されることが前提となっている。なお、図3におけるリンク番号LNは円形の枠線で囲まれているが、必ずしも枠線で囲む必要はない。また、リンク番号LNに対応する部品を指し示す線は、矢印線に替えて引き出し線でもよい。
【0028】
図2に示す図面形式変換部36は、CAD対応形式(例えばDWG形式)の図面データD1を、ブラウザ対応形式(PNG形式)の図面データD2へ変換する。そして、図面形式変換部36は、生成した図面データD2をデータ格納部32の所定のフォルダF3に保存する。また、図面形式変換部36は、各階層の図面データD2の保存場所のアドレスを示す画像ファイルパスFPを、データ格納部32の所定記憶領域に保存する。
【0029】
リンク番号座標情報生成部37は、リンク番号LNと、図面におけるリンク番号LNの位置を示す座標との対応関係を示すリンク番号座標情報LDを作成する。図4(a)は、テキストレイヤTLの一部を示す。テキストレイヤTLは、リンク番号LNと、そのリンク番号LNの位置を示す座標情報とを含む。図4(a)に示すリンク番号「1」を例にすると、図4(b)に示すように、座標情報には、リンク番号LNの起点座標(x1,y1)(番号を囲む矩形の左下の点)と、起点座標(x1,y1)からその矩形のX方向への幅(横幅)X1と、Y方向の高さ(縦幅)Y1とが含まれる。例えばリンク番号LNが「k」(但し、k=1,2,…,n)の場合、起点座標(xk,yk)、横幅Xk、縦幅Ykと表される。
【0030】
そして、図2に示すリンク番号座標情報生成部37は、テキストレイヤTLに含まれるリンク番号LNと座標情報とを用いて、両者を対応付けた図5に示すリンク番号座標情報LDを作成し、これをデータ格納部32の所定記憶領域に保存する。
【0031】
また、部品表取込部38は、部品表データP1を取り込んで部品表情報P2としてデータ格納部32の所定記憶領域に保存する。ここで、図6に示す部品表データP1は、表計算ソフトやテキスト編集ソフトなどを用いてCSV形式で作成される。図6に示すように、部品表データP1は、部品表ID、親図面番号、子図面番号、展開有無区分、子使用数、基準交換時間、リンク番号、英語名称及び日本語名称の各項目からなる。部品表IDは、部品表の識別子であり、本例では資料番号「PL01」が付されている。親図面番号は、複数の部品(子部品)から構成されるユニット又は部品(「親部品」と総称する)の図面番号であり、子図面番号とは親部品を構成する個々の部品の図面番号である。図6の例では、親図面番号「A100」の図面には子図面番号「B100」〜「B133」の部品が描かれている。さらに子図面番号「B103」と「B131」をそれぞれ親図面番号とする子図面番号「C100」〜「C110」、子図面番号「D100」〜「D110」がある。ここで、本例では、部品番号が図面番号として使用されている。
【0032】
展開有無区分とは、親部品である場合に「1」、親部品でない場合に「0」が付される。子使用数とは、子図面番号の部品の個数を指す。基準交換時間とは、部品交換の目安となる交換時間を指す。基準交換時間の単位は、基本的に時間であるが、分、日、月、年でもよく、電柱の例では「年」を使用している。リンク番号は、図3に示す図面データ中の各部品に付されたリンク番号LNを指す。英語名称及び日本語名称は、それぞれ部品の英語と日本語の名称を指す。
【0033】
ここで、部品表データP1は、表計算ソフトを用いて作成される場合が多く、ユーザーがCSV形式で保存し忘れた場合、表計算形式の拡張子の場合もありうる。このように間違った拡張子の部品表データP1が用意されても、部品表取込部38は、部品表データP1のデータ形式を拡張子等から判別し、表計算形式の拡張子を自動でCSV形式に変換する機能を有している。
【0034】
一方、図2に示す制御処理部33は、各種の要求を受け付ける要求受付部40、図7に示す部品管理画面20を生成する画面生成部41、及び部品管理画面20に表示させるべき図面の検索の要求を受け付けると、その要求された図面の検索を行う検索部42を備える。要求受付部40は、キーボード15やマウス16などの入力手段の操作によって入力した各種の要求を受け付ける。また、画面生成部41は、要求受付部40が部品管理装置100の起動の要求を受け付けると、プログラムPが使用するために予めハードディスク23に格納された画面表示用データ(図示せず)を基に図7に示す部品管理画面20の画像を生成してモニタ14に表示させる。
【0035】
ここで、図7に示す部品管理画面20について説明する。図7の部品管理画面20には、図面検索等の各種の入力操作を行う操作フレーム61F、図面番号(部品番号)の階層ツリー62の表示領域である階層フレーム62F、図面63の表示領域である図面フレーム63F、部品表64の表示領域である部品表フレーム64Fがある。
【0036】
操作フレーム61Fには、キーワード等の検索条件を入力する入力欄70、検索を実行させるために操作される検索ボタン71、及び印刷を実行させるために操作される印刷ボタン72が設けられている。また、操作フレーム61Fには、部品表64の中から注文依頼時に選択した部品の依頼内容(注文内容)を確認するために操作される依頼確認ボタン73、メーカー側のサーバー11へ注文データ等のデータを出力させるために操作されるデータ出力ボタン74、及びユーザー側のクライアント12から受信した注文データ等のデータをサーバー11に取り込むために操作されるデータ取込ボタン75が設けられている。さらに、操作フレーム61Fには、文書等の添付データを階層ツリー62の所望の階層に添付するために操作される添付ボタン76が設けられている。また、操作フレーム61Fには、「図番検索」のラジオボタン71A、「和文名称検索」のラジオボタン71B、「英文名称検索」のラジオボタン71Cが設けられ、検索ボタン71を操作したときには3つのラジオボタン71A〜71Cのうち選択された1つの検索機能による検索を行うことが可能である。
【0037】
図面フレーム63Fには、例えば検索機能で検索して得た図面63が表示される。このとき、階層フレーム62Fにその図面63に係る資料番号「P01」の「引込装柱図」全体の階層を示す階層ツリー62が表示されるとともに、部品表フレーム64Fにその図面63に対応する部品表64が表示される。
【0038】
図2に示す検索部42は、例えば部品表情報P2を入力欄70に入力されたキーワードで検索を行い、キーワードの種類に応じて、図番検索部52、第1検索部53及び第2検索部54を備える。図番検索部52は、図番検索のラジオボタン71Aが選択された状態で検索ボタン71の操作を受け付けると、入力欄70に入力された図番を検索し、検索された図番に対応する図面データD2をフォルダF3から読み出してその図面データD2に基づく図面63を図面フレーム63Fに表示させる。また、第1検索部53は、和文名称のラジオボタン71Bが選択された状態で検索ボタン71の操作を受け付けると、入力欄70に入力された和文名称を検索し、検索された和文名称に対応する図面番号の図面データD2に基づく図面63を図面フレーム63Fに表示させる。さらに、第2検索部54は、英文名称のラジオボタン71Cが選択された状態で検索ボタン71の操作を受け付けると、入力欄70に入力された英文名称を検索し、検索された英文名称に対応する図面番号の図面データD2に基づく図面63を図面フレーム63Fに表示させる。
【0039】
また、図2に示す制御処理部33は、部品管理画面20の表示制御を行う第1表示制御部43及び第2表示制御部44を備える。第1表示制御部43は、図7における図面63中の部品を指し示すリンク番号LNがマウス16で選択操作(クリック)されると、その選択されたリンク番号LNに対応する部品表64中の行をハイライト表示(例えば反転表示)させる表示制御を行う。第1表示制御部43は、その表示制御を行うために、座標取得部55、リンク番号取得部56及び第1反転表示制御部57を備える。座標取得部55は、マウス16でクリックされた位置の図面における座標を取得する。リンク番号取得部56は、図5に示すリンク番号座標情報LDを参照して、その座標に対応するリンク番号を取得する。詳しくは、リンク番号取得部56は、クリック位置の座標が、起点、横幅及び縦幅により規定される矩形領域内に属するか否かを判定し、矩形領域内に属する座標であると判定すれば、リンク番号座標情報LDを基にその座標情報に対応するリンク番号を取得する。第1反転表示制御部57は、部品表情報P2を参照して、取得したリンク番号に対応する部品表64中の行を特定し、その特定した行をハイライト表示(例えば反転表示)する。こうして図面63中のリンク番号LNをクリックすれば、そのリンク番号LNに対応する部品表64中の行がハイライト表示されるので、その部品の図面番号(部品番号)などの部品属性情報を、簡単かつ正確に知ることができる。
【0040】
一方、第2表示制御部44は、図7に示す部品表64中の所望の部品の行がマウス16で選択操作(クリック)されると、図面63において、その選択された行のリンク番号と同じリンク番号LNを反転表示させる表示制御を行う。第2表示制御部44は、その表示制御を行うために、リンク番号取得部58、座標取得部59及び第2反転表示制御部60を備える。リンク番号取得部58は、部品表64で選択された行中のリンク番号を取得する。座標取得部59は、図5に示すリンク番号座標情報LDを参照し、そのリンク番号に対応する座標情報(起点、横幅、縦幅)を取得する。第2反転表示制御部60は、図面63において、座標情報により規定される画面座標系の表示領域(例えば矩形領域に内接する円領域)の座標を演算し、その座標で示される表示領域を反転表示する。こうして部品表64中の所望の部品の行をクリックすれば、その行に対応する図面63中のリンク番号LNが反転表示されるので、その所望の部品を図面63で視覚的に確認できる。
【0041】
さらに、図2に示す制御処理部33は、部品管理画面20における部品表64の各行の先頭に設けられたチェックボックス78(図7参照)にチェックを入れて選択された依頼部品の行を抽出する抽出処理部45、及び依頼部品のデータを基に注文書を自動で作成する注文書作成部46を備えている。また、制御処理部33は、依頼部品のデータ又は注文書のデータ(以下、総称して「注文データ」という。)を出力するデータ出力部47、及び注文データを印刷のため出力する印刷出力部48を備えている。また、制御処理部33は、例えばクライアント12から送られてきた注文データをサーバー11に取り込ませるデータ取込部49、取り込んだ注文データを部品管理画面20中の部品表64に反映させる注文反映処理部50を備えている。
【0042】
詳しくは、抽出処理部45は、図7に示す部品表64中の行頭のチェックボックス78にマウス16の操作でチェックが入れられた状態で、依頼確認ボタン73がクリックされると、チェックの入った行のみを例えば部品表情報P2から抽出し、その抽出された行のみが配列された依頼確認表80(図10参照)を部品表フレーム64Fに表示する。
【0043】
また、注文書作成部46は、依頼確認表80が表示された状態で、依頼確認ボタン73がクリックされると、依頼確認表80中の全行の部品属性情報を基に、チェックの入った部品を注文する際の注文書を自動作成する注文書作成処理を行う。そして、注文書作成部46は、図11に示す帳票画面81を起動して注文書82を表示する。このとき、注文書作成部46は、注文書82の注文データODをデータ格納部32に記憶する。
【0044】
また、図2に示すデータ出力部47は、注文書82の作成後にデータ出力ボタン74がクリックされると、注文データODをサーバー11へ出力する。また、データ出力部47は、図7に示す部品表64中のチェックボックス78にチェックが入れられた状態(図9又は図10)で、データ出力ボタン74がクリックされると、チェックの入った行の部品属性情報を例えば部品表情報P2から取得して、部品属性情報からなる注文データODを例えばクライアント12からサーバー11へ出力する。
【0045】
また、図2に示す印刷出力部48は、注文書82の作成後に印刷ボタン72がクリックされると、データ格納部32中の注文データODを例えばPC内のプリンタドライバ(不図示)へ出力することで、プリンタ17に注文書82を印刷させる。さらに印刷出力部48は、部品管理画面20の図面フレーム63Fが選択された状態で印刷ボタン72がクリックされると、図面63をプリンタ17に印刷させ、部品表フレーム64Fが選択された状態で印刷ボタン72がクリックされると、部品表64をプリンタ17に印刷させる。
【0046】
一方、図2に示すデータ取込部49は、例えば注文を受け付けたメーカー側のサーバー11で使用される。データ取込部49は、注文データODの受信後、データ取込ボタン75がクリックされると、ハードディスク23内の例えば受信フォルダに一時格納されていた注文データODを、部品管理装置100のデータ格納部32に取込む。
【0047】
また、注文反映処理部50は、注文データODの取込み後、依頼確認ボタン73がクリックされると、データ格納部32の注文データODを基に、部品表64において注文部品に対応する行のチェックボックス78にチェックを入れる処理を行う。
【0048】
さらに、制御処理部33は、部品管理画面20中の階層ツリー62の所望の階層に文書などを添付する機能をもつ添付処理部51を備えている。添付処理部51は、図7に示す階層ツリー62において添付対象の部品の階層が選択された状態で、添付ボタン76がクリックされると、図12(a)に示す添付ファイル指定画面84を表示させる。そして、この添付ファイル指定画面84でファイル一覧表85を参照してファイル名入力欄86にファイル名が入力され、その後、保存ボタン87がクリックされると、指定されたファイルを、添付対象の階層の部品に対応付けて添付情報ADとしてデータ格納部32に記憶する。そして、添付処理部51は、階層ツリー62の添付した階層の図面番号の前に、添付文書の存在を視覚的に知らせる図12(b)に示す添付マーク90を追加表示する。
【0049】
次に、図13〜図17に示すフローチャートに従って、部品管理装置100の作用を説明する。本実施形態のフローチャートは、部品管理画面20に図面を表示するために用いられる図面データ、及び図面中のリンク番号や部品表中の行の反転表示制御に用いられるリンク番号座標情報LDなどを作成する図面取込処理(図13)と、部品表データを取り込む部品表取込処理(図14)とを含む。
【0050】
まず図面取込処理を図13に従って説明する。図面取込処理では、CAD対応形式の図面データD1をブラウザ対応形式の図面データD2に変換する。併せて図面63中のリンク番号LNと部品表64中の対応する行とのうち、一方がマウス16で選択されると他方を反転表示する表示制御の際に参照するリンク番号座標情報LDを作成する。なお、各フローチャートで示されるプログラムはCPU21が実行するが、以下の説明では、図2における各機能部が行う処理として説明する。例えば不図示の指示画面でフォルダF1中の図面データD1(図2参照)のファイル名を指定したうえで、マウス16の操作で指示画面に用意された「図面取込」の実行ボタンをクリックすると、CPU21は図13に示す図面取込処理ルーチンを実行する。
【0051】
ステップS1では、図面取込部35が、CAD対応形式の図面データを取込む。
ステップS2では、図面形式変換部36が、図面データD1を、CAD対応形式からブラウザ対応形式に変換し、ブラウザ対応形式の図面データD2を取得する。本例では、図面データD1をDWG形式からPNG形式へ変更する。
【0052】
ステップS3では、画像ファイルパスFPを取得する。すなわち、ブラウザ対応形式の画像ファイル(図面ファイル)の保存先とすべきアドレスを示す画像ファイルパスFPを取得する。
【0053】
ステップS4では、ブラウザ対応形式の図面データD2と画像ファイルパスFPとを、データ格納部32に保存する。なお、図面データD2の保存処理を先に行い、その保存先の画像ファイルパスFPを後からデータ格納部32に格納してもよい。
【0054】
ステップS5では、親図面データ(CAD対応形式)からリンク番号座標情報LDを作成する。部品表データP1(図6)の展開界有区分の値が「1」である親図面(図6の例では図面番号「A100」「B103」「B131」)についてリンク番号座標情報LDを作成する。そして、ステップS6では、リンク番号座標情報LDをデータ格納部32に保存する。なお、ステップS2,S4の処理が、変換手順に相当する。
【0055】
ここで、リンク番号座標情報LDの作成手順を、図4、図5を用いて説明する。ここでは、図面番号「A100」の全体親図面(図3に示す「引込装柱図」)を用いて説明する。図3に示すCAD対応形式の図面データD1は、図面とテキストが別々のレイヤDL,TLで管理されている。このため、リンク番号はテキストレイヤTLに含まれる。テキストレイヤTLには、リンク番号の表示位置を決めるための座標情報も管理されている。
【0056】
図4(a)は、リンク番号の位置を、画面表示座標系(x、y座標系)で示すものである。テキストレイヤTLには、図4(a)に示すリンク番号の位置座標が含まれる。図4(b)は、リンク番号の座標情報の一例を示す。同図に示すように、リンク番号「1」のテキストを含む表示領域(矩形領域)を規定しうる、起点(x1,y1)、横幅X1、縦幅Y1の座標情報が取得される。
【0057】
そして、親図面データの全てのリンク番号について上記の座標情報を取得し、図5に示すリンク番号座標情報LDを作成する。リンク番号座標情報LDには、リンク番号「k」、起点(xk,yk)、横幅Xk、縦幅Yk(但しk=1,2,…n)の座標情報が含まれる。図5ではリンク番号座標情報LDはテーブルの形態で示しているが、実際は、XML形式に整えられたXMLファイルとしてデータ格納部32に格納される。こうしてCAD対応形式の図面データD1から、ブラウザ対応形式の図面データD2と、リンク番号と座標情報とが対応付けられたリンク番号座標情報LDとが作成される。なお、ステップS1,S5及びS6の処理が、符号座標情報生成手順に相当する。
【0058】
次に部品表データP1を取り込む部品表取込処理を図14に従って説明する。部品表取込処理は、部品表取込部38が行う。例えば不図示の指示画面でフォルダF2中の部品表データP1(図2参照)のファイル名を指定したうえで、マウス16の操作で指示画面に用意された「部品表取込」の実行ボタンをクリックすると、CPU21は図14に示す部品表取込処理ルーチンを実行する。なお、部品表データP1は、CSV形式ではなく、表計算形式である場合がある。
【0059】
まずステップS11では、部品表データP1を取込む。ハードディスク23内のフォルダF2に予め保存しておいたものを、キーボード15等の操作で指定されたフォルダF2のアドレスから取り込む。
【0060】
ステップS12では、表計算形式か否かを判定する。すなわち、表計算形式かCSV形式であるかを判定する。表計算形式であればステップS13に進み、一方、表計算形式でなければ(つまりCSV形式であれば)ステップS14に進む。なお、この判定処理では、表計算形式とCSV形式以外の他の形式と判定した場合は、当該ルーチンを中止し、データ形式エラーの旨をモニタ14に表示する。
【0061】
ステップS13では、部品表データを、表計算形式からCSV形式に変換する。なお、この処理では、ブラウザ表示に適したデータ構造に整理し直す処理を併せて行い、CSV形式の部品表情報P2を生成する。
【0062】
部品管理画面20を起動させる起動要求を要求受付部40が受け付けると、画面生成部41は、フレーム63F,64Fが未表示の部品管理画面20をモニタ14に表示させる。例えば検索部42を使って検索された図面のファイル名が指定されると、画面生成部41は、その指定されたファイル名から特定される図面データD2を読み出し、その図面データD2に基づく図面63を図面フレーム63Fに表示するとともに、その図面データD2に対応する部品表情報P2に基づく部品表64を部品表フレーム64Fに表示する。こうして図7に示す部品管理画面20がモニタ14に表示される。なお、この画面生成部41による表示処理が、表示手順に相当する。
【0063】
ステップS14では、部品表情報P2(CSV形式)をデータ格納部32に保存する。こうして図6に示す部品表データP1は部品表情報P2に変換されてデータ格納部32に保存される。
【0064】
次に表示制御処理を図15に従って説明する。図面63中のリンク番号LNをマウス16で選択(クリック)すると、部品表64中の同じリンク番号の行がハイライト表示(例えば反転表示)される。反対に、部品表64中の所望の部品の行をマウス16で選択すると、図面においてその行のリンク番号と同じリンク番号LNが反転表示される。このうち前者の第1表示制御は第1表示制御部43が行い、後者の第2表示制御は第2表示制御部44が行う。なお、図15においてステップS21〜S24の処理が第1表示制御部43による第1表示制御処理(表示制御手順)に相当し、ステップS25〜S29の処理が第2表示制御部44による第2表示制御処理(第2の表示制御手順)に相当する。
【0065】
まずステップS21では、図面中のリンク番号が選択されたか否かを判定する。リンク番号が選択された場合はステップS22に進み、一方、リンク番号が選択されていない場合は第1表示制御を行うことなくステップS25に進む。
【0066】
ステップS22では、リンク番号を反転表示する。すなわち、マウス16で選択したリンク番号自体が反転表示する。
次のステップS23では、リンク番号座標情報LDを参照して、選択された位置の座標に対応するリンク番号を取得する。詳しくは、図5に示すリンク番号座標情報LDを参照し、選択された位置の座標が、リンク番号座標情報LDにおける起点、横幅、縦幅で規定されるどの表示領域に属するか否かを判定し、その座標が属する表示領域に対応するリンク番号を取得する。なお、ステップS21においても、選択された位置の座標が表示領域に存在するか否かを判定することでリンク番号の選択の有無を判定しており、選択位置の座標が全ての表示領域に属さない場合は、リンク番号の選択ではないと判定する。
【0067】
ステップS24では、部品表におけるリンク番号に対応する行をハイライト表示する。例えば図7に示すように、マウス16の操作で図面63中のリンク番号「4」にポインタPTを合わせてクリックすると、部品表64中のそのリンク番号「4」に対応する行がハイライト表示(強調表示)される。このため、ユーザーは図面63上で、部品を形状などから視覚的に確認したうえで、部品表64でハイライト表示された行を見ることで、その部品の部品属性情報を簡単かつ正確に知ることができる。
【0068】
ステップS25では、部品表中の行が選択されたか否かを判定する。詳しくは、選択された位置の座標を基に、部品表64中の各行の領域(行領域)を特定可能な座標情報とリンク番号とを対応付ける不図示のテーブルを参照し、選択された位置の座標を含む行領域が存在するか否かを判定する。マウス16で選択された位置の座標が部品表中のいずれかの行領域に属すると、部品表中の行が選択されたと判定する。部品表中の行が選択された場合はステップS26に進み、行が選択されていない場合は第2表示制御を行うことなく当該ルーチンを終了する。
【0069】
ステップS26では、部品表中の選択行をハイライト表示する。すなわち、選択位置の座標を含む行領域をハイライト表示する。
次のステップS27では、選択行のリンク番号を取得する。すなわち、リンク番号取得部58が部品表情報P2(図6)を参照して、選択行に対応するリンク番号を取得する。
【0070】
ステップS28では、リンク番号座標情報LDを参照して、リンク番号に対応する座標を取得する。すなわち、座標取得部59が、リンク番号に対応する座標情報(起点、横幅、縦幅)を取得する。
【0071】
ステップS29では、座標で規定される図面中の位置にあるリンク番号を反転表示する。例えば第2表示制御部44は、図面63において座標情報で規定される表示領域に属するリンク番号を囲む円領域を反転表示する。
【0072】
例えば図8に示すように、マウス16の操作で部品表64中の例えば所望の部品の行にポインタPTを合わせてクリックすると、図面63中のその選択行に対応するリンク番号「4」が反転表示(強調表示)される。このため、ユーザーは部品表64において所望の部品の行を選択すれば、図面63で反転表示されるリンク番号LNに対応する部品を見ることで、その部品が所望のものかどうかを部品の組付位置や形状などから視覚的に確認できる。また、一組数量が複数個である部品の行を選択した場合は、図面63における対応するリンク番号が複数個反転表示することで、その部品の複数箇所の組付位置や個数を確認できるため、例えば注文時に部品の個数を間違えにくくなる。
【0073】
次に、発注支援処理を図16に従って説明する。例えば図7に示す部品管理画面20において図面63中のリンク番号LNや部品表64中の行のハイライト表示を利用して、注文すべき部品及び個数が決まると、ユーザーは発注処理を行う。本実施形態の部品管理装置100は、部品を注文する発注処理を支援する発注支援機能を有している。発注支援機能を利用する場合、ユーザーは、図9に示す部品表64において注文部品の行頭にある「依頼」のチェックボックス78にマウス16の操作でチェックを入れるとともに、その注文部品の行における「依頼数量」の項目の欄にキーボード15の操作で注文個数を入力する。そして、全ての注文部品に対応する行にチェック及び注文個数の入力を終えると、図7に示す部品管理画面20中の依頼確認ボタン73を、マウス16でクリックする。すると、このクリック操作がトリガとなって図16に示す発注支援処理が実行される。
【0074】
まずステップS31では、依頼確認の選択があったか否かを判定する。依頼確認の選択があればステップS32に進み、依頼確認の選択がなければステップS34に進む。
ステップS32では、部品表で「依頼」にチェックされた行の部品属性情報を取得する。このとき、抽出処理部45が、部品表64において「依頼」にチェックされた行のみを抽出し、図10に示す依頼確認表80を表示する。このため、注文部品が部品表64の中で離れて存在したり、複数の図面に跨って存在しても、注文部品のみを確認できるので、誤発注等が発生しにくい。
【0075】
ステップS33では、部品属性情報を用いて注文書82を作成し、帳票画面81に表示する。すなわち、部品属性情報を基に、注文部品の部品番号及び部品名等の注文に必要な情報が記載された図11に示す注文書82を作成し、この注文書82を図11に示すように帳票画面81に表示する。
【0076】
ステップS34では、データ出力の操作がなされたか否かを判定する。すなわち、ユーザーが部品管理画面20中のデータ出力ボタン74を操作したか否かを判定する。データ出力の操作ありの場合はステップS35へ進み、データ出力の操作なしの場合はステップS36へ進む。
【0077】
ステップS35では、注文書をネットワーク経由でメーカーのサーバーへ送信する。注文書82の注文データODがサーバー11へ送信することで、発注処理が行われる。
ステップS36では、印刷操作があったか否かを判定する。印刷操作があればステップS37に進んで注文書を印刷する。一方、印刷操作がなければ当該ルーチンを終了する。なお、ステップS32〜S35の処理が、出力手順に相当する。
【0078】
次に、受注確認処理を図17に従って説明する。部品管理装置100は、サーバー11がクライアント12から受けた注文内容の確認を支援する受注確認機能を有している。受注確認機能を利用する場合、サーバー11側のモニタ14に表示された部品管理画面20中のデータ取込ボタン75を操作(クリック)して注文データを取り込んだ後、依頼確認ボタン73を操作する。
【0079】
まずステップS41では、データ取込の操作があったか否かを判定する。データ取込ボタン75の操作があればステップS42に進み、データ取込ボタン75の操作がなければステップS44に進む。
【0080】
ステップS42では、顧客からの注文データを取り込む。例えば受信フォルダに一時的に格納されていた注文データODをデータ取込部49が取り込む。
次のステップS43では、注文データに基づき、部品表における注文のあった行に注文内容を反映する受注反映処理を行う。詳しくは、注文反映処理部50が、部品表64中の注文のあった部品の行のチェックボックス78に、図9に示すようにチェックを表示させることにより注文内容を反映させる。注文データODに含まれる部品番号(図面番号)や部品名等のうち少なくとも一つを基に部品表情報P2を参照して部品表64における行を特定し、その特定した行のチェックボックス78にチェックを入れる表示処理を行う。
【0081】
ステップS44では、依頼確認の選択があったか否かを判定する。依頼確認の選択があればステップS45に進み、依頼確認の選択がなければその選択があるまで待機する。
ステップS45では、部品表で依頼にチェックされた行の部品属性情報を取得する。すなわち、依頼にチェックされた行の部品属性情報のうち注文書に必要な部品番号(図面番号)、和文名称及び依頼数量などを取得する。
【0082】
ステップS46では、部品属性情報を用いて注文書を作成し、帳票画面に表示する。例えば、部品管理画面20とは別画面の帳票画面81(図11)を起動し、その帳票画面81に注文書82を表示する。
【0083】
ステップS47では、印刷操作があったか否かを判定する。すなわち、部品管理画面20中の印刷ボタン72が操作されたか否かを判定する。印刷操作があればステップS48に進んで注文書82を印刷する。一方、印刷操作がなければ当該ルーチンを終了する。このとき、受注処理では、注文データODに基づく受注内容の反映結果、及び注文書82を見ることで、顧客からの注文内容を間違いなく把握できる。
【0084】
以上詳述したようにこの実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)図面63中のリンク番号LN(符号)をマウス16で選択すると、その選択したリンク番号LNと対応する部品表64中の部品属性情報がハイライト表示(強調表示)される。このため、図面63で部品形状などから視覚的に部品を確認したうえで、その部品の部品属性情報を簡単かつ正確に知ることができる。このとき、図面63においてマウス16で選択された位置の座標を基に、リンク番号座標情報LDを参照してリンク番号を取得し、その取得したリンク番号に対応する部品表64中の行を強調表示する。よって、図面63で選択されたリンク番号LNに対応する部品属性情報を比較的簡単な処理で特定し強調表示できる。また、部品表64中の対応する行が強調表示されるので、行を間違えずに正しい部品番号や部品名を取得することができる。
【0085】
(2)CADデータからなる図面データD1のテキストレイヤTLからリンク番号LN(符号)のテキストと座標情報とを取得し、リンク番号LNと座標情報とを対応付けたリンク番号座標情報LDを作成する。よって、ハイライト表示に必要なリンク番号座標情報LDを、CADデータを利用して自動作成されるので、反転制御に必要なリンク番号座標情報LDをユーザーが作成する必要はない。
【0086】
(3)図面データD1を、CAD対応形式(DWG形式)からブラウザ対応形式(PNG形式)に変換する図面形式変換部36を備えるので、クライアント12へ提供した部品管理画面20をモニタ14にブラウザBを用いて表示させることができる。すなわち、図面データD2に基づく図面63と、部品表情報P2に基づく部品表64とを、ブラウザBを用いてモニタ14に表示できる。このようにブラウザBで表示できることから、CAD表示用ソフトがインストールされていないクライアント12においても、ブラウザBさえインストールされていれば、モニタ14に部品管理画面20を表示させることができる。
【0087】
(4)部品表64の中からマウス16の操作で1つの部品の行(つまりリンク番号又は部品属性情報)を選択すると、その選択した部品の行に対応する図面63中のリンク番号LNを強調表示する第2表示制御部44を備える。よって、部品表64中の図面番号あるいは部品名に対応する部品を図面63で視覚的に確認することができる。また、同じ部品が複数個使用されている場合は、図面63中の対応する全てのリンク番号LNが強調表示されるため、その部品がどこに何個使用されているかも確認できる。例えばその部品を注文すべき個数を確認できる。
【0088】
(5)データ出力ボタン74を選択すれば、部品表64でチェックボックス78にチェックを入れた部品の部品属性情報のデータを出力することができる。例えば、その出力されたデータを注文書の部品欄に貼り付ければ、注文書を作成できる。よって、部品属性情報の書き写しミスに起因する誤発注を低減できる。また、図面63中のリンク番号LNを選択して部品表64中の対応する行がハイライト表示される度にその行のチェックボックス78にチェックを入れておくことで、調べた部品属性情報を覚えておくことができる。
【0089】
(6)依頼確認ボタン73を操作すれば、部品表64でチェックボックス78にチェックを入れた行に属する部品属性情報のみが抽出された依頼確認表80が表示される。よって、依頼確認表80により依頼内容が確認し易いため、誤発注を低減できる。また、依頼確認表80の表示状態で、依頼確認ボタン73を操作すれば、注文書82が自動作成される。よって、注文書82の作成の手間を省けるうえ、注文部品情報の書き写しミスのない注文書82でメーカー側へ発注を行うことができる。
【0090】
(7)サーバー11側ではクライアント12から受け付けた注文内容が、部品表64のチェックボックス78に反映されるので、注文内容を間違いなく把握できる。
(8)階層ツリー62で所望の部品を指定した状態で添付ボタン76を操作して起動される添付ファイル指定画面84でファイルを指定したうえで、保存ボタン87を操作すれば、その指定した部品に関連付けて文書を添付できる。従って、部品管理装置100により図面63と部品表64を一元管理できるうえ、取扱説明書や作業標準手順などの文書も合わせて一元管理できる。
【0091】
前記実施形態は上記に限定されず、以下の態様に変更することもできる。
・強調表示は、反転表示に限らず、反転色以外の色に変更する表示や、背景色のみを変更する表示、リンク番号の色(文字色)のみを変更する表示などでもよい。さらに点滅表示でもよい。また、部品表64の行全体をハイライト表示する構成に替え、行の一部、例えばリンク番号のみ、又は部品属性情報のみをハイライト表示する構成としてもよい。
【0092】
・符号は番号(リンク番号)に限定されず、アルファベットや、アルファベットと数字との組合せからなる文字列でもよい。また、「イ」「ロ」「ハ」…等の片仮名でもよい。
・図面63中の対応するリンク番号LNを強調表示させる際に選択する部品表中の箇所は、行全体に限らず、行中の一部、例えばリンク番号(符号)を選択したり、1つの部品属性情報(図面番号又は部品名)を選択したりする構成としてもよい。
【0093】
・CAD対応形式は、DWG形式以外に、DXF形式、DWF形式、JWK形式、JWC形式、JWW形式、MPP形式、MCD形などでもよい。また、ブラウザ対応形式は、PNG形式に限定されず、GIF形式でもよい。
【0094】
・図14のステップS12における表計算形式か否かの判断、及びステップS13における部品表データの変換は人が行ってもよい。また、ステップS12の判断はプログラムが行ってその判断結果からデータ形式が間違っている場合は形式エラーの警告を行い、部品表データのデータ形式変換については人が行う構成でもよい。
【0095】
・部品表64において行毎に選択/非選択の入力が可能な行選択部は、チェックボックスに限定されず、ラジオボタンでもよい。また、行選択部をテキストボックスとし、例えば「1」などの規定文字(数字)が入力されると選択、「0」などの他の規定文字が入力されると非選択とする構成でもよい。
【0096】
・リンク番号座標情報LD中の座標情報は、円領域や楕円領域、矩形以外の多角形の領域などの座標情報でもよい。さらに座標情報は領域の中心点の座標のみでもよい。
・図面は電柱の設計図(引込装柱図)の例に限定されず、例えば機械図、建築図、電器図及び土木図等の設計図でもよい。
【0097】
・データ生成部31を備えない部品管理装置100としてもよい。この場合、予め作成した図面データD2、リンク番号座標情報LD、部品表情報P2などの必要なデータをデータ格納部32に保存しておく構成とする。
【0098】
前記実施形態及び変形例から把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)図面と部品表とを画面を表示して部品を管理する部品管理方法であって、記憶手段から、部品と符号とが対応付けて描かれた図面を表示するための図面データと、前記部品の部品属性情報が前記符号に対応付けられた部品表を表示するための部品表データとを読み出して、当該図面データに基づく前記図面と、当該部品表データに基づく前記部品表とを、前記図面中の前記符号を入力手段の操作で選択可能な状態で画面に表示する表示手順と、前記画面における前記図面中の符号が前記入力手段の操作で選択されると、当該選択された符号の位置の座標を取得するとともに、前記図面中の前記符号と当該符号の座標とが関連付けられた符号座標情報を記憶手段から読み出して、当該取得した座標を基に前記符号座標情報を参照して当該座標に対応する前記符号を取得し、前記画面中の部品表における当該取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する表示制御手順と、を備えたことを特徴とする部品管理方法。この方法によれば、部品管理用プログラム及び部品管理装置と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0099】
10…部品管理システム、11…サーバー、12…クライアント、14…モニタ、15…入力手段としてのキーボード、16…入力手段としてのマウス、17…プリンタ、20…部品管理画面、21…CPU、23…ハードディスク、31…データ生成部、32…記憶手段としてのデータ格納部、33…制御処理部、35…図面取込部、36…図面形式変換部、37…符号座標情報作成部としてのリンク番号座標情報生成部、38…部品表取込部、41…表示手段としての画面生成部、43…表示制御手段としての第1表示制御部、44…第2表示制御部、45…抽出処理部、46…注文書作成部、47…データ出力部、48…印刷出力部、49…データ取込部、50…注文反映処理部、51…添付処理部、62…階層ツリー、63…図面、64…部品表、73…依頼確認ボタン、74…データ出力ボタン、75…データ取込ボタン、76…添付ボタン、78…行選択部としてのチェックボックス、82…注文書、90…添付マーク、100…部品管理装置、P…部品管理用プログラムとしてのプログラム、B…ブラウザ、D1…CAD対応形式の図面データ(CADデータ)、D2…ブラウザ対応形式の図面データ、P1…部品表データ、P2…部品表データとしての部品表情報、FP…画像ファイルパス、LN…符号としてのリンク番号、LD…符号座標情報としてのリンク番号座標情報、OD…注文データ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
図面と部品表とを表示して部品を管理するためにコンピュータに実行させる部品管理用プログラムであって、
コンピュータに、
記憶手段から、部品と符号とが対応付けて描かれた図面を表示するための図面データと、前記部品の部品属性情報が前記符号に対応付けられた部品表を表示するための部品表データとを読み出して、当該図面データに基づく前記図面と、当該部品表データに基づく前記部品表とを、入力手段の操作で前記図面中の前記符号を選択可能な状態で表示する表示手順と、
前記図面中の符号が前記入力手段の操作で選択されると、当該選択された符号の座標情報を取得するとともに、前記図面中の前記符号と当該符号の座標情報とが関連付けられた符号座標情報を記憶手段から読み出して、当該取得した座標情報を基に前記符号座標情報を参照して当該座標情報に対応する前記符号を取得し、前記部品表における当該取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する表示制御手順と、
を実行させることを特徴とする部品管理用プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の部品管理用プログラムにおいて、
部品と符号とが対応付けて描かれた図面のCADデータを記憶手段から読み出して、当該CADデータ中の前記符号と当該符号の座標情報とを当該CADデータから抽出して、前記符号と前記座標情報とを関連付けた前記符号座標情報を生成して前記記憶手段に記憶する符号座標情報生成手順を、更に備えたことを特徴とする部品管理用プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載の部品管理用のプログラムにおいて、
前記CADデータをCAD対応形式からブラウザで表示可能なブラウザ対応形式に変換して、当該ブラウザ対応形式の前記図面データを前記記憶手段に記憶する変換手順を更に備え、
前記表示手順では、前記ブラウザ対応形式の前記図面データに基づく前記図面と、前記部品表データに基づく部品表とを、ブラウザを起動させて表示することを特徴とする部品管理用プログラム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の部品管理用プログラムにおいて、
前記部品表の中から前記入力手段の操作で1つの部品を特定する行が選択されると、選択された行に対応する符号に基づき前記符号座標情報を参照して当該符号の座標情報を取得し、前記図面における前記座標情報で示される位置にある符号を強調表示する第2の表示制御手順を、更に備えたことを特徴とする部品管理用プログラム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の部品管理用プログラムにおいて、
前記部品表には前記符号及び前記部品属性情報を含む行毎に選択か非選択かを入力可能な行選択部が設けられ、
前記入力手段の操作でデータ出力の指示を受け付けると、前記行選択部で選択の入力がなされた行に対応する前記部品属性情報に基づく注文データを出力する出力手順を、更に備えたことを特徴とする部品管理用プログラム。
【請求項6】
図面と部品表とを表示して部品を管理する部品管理装置であって、
部品と符号とが対応付けて描かれた図面を表示するための図面データと、前記部品の部品属性情報が前記符号に対応付けられた部品表を表示するための部品表データと、前記図面中の前記符号と当該符号の座標情報とが関連付けられた符号座標情報とが記憶された記憶手段と、
前記記憶手段から前記図面データと前記部品表データとを読み出して、当該図面データに基づく前記図面と、前記部品表データに基づく前記部品表とを、入力手段の操作で前記図面中の前記符号を選択可能な状態で表示する表示手段と、
前記図面中の符号が前記入力手段の操作で選択されると、当該選択された符号の座標情報を取得するとともに、前記符号座標情報を記憶手段から読み出して、当該取得した座標情報を基に前記符号座標情報を参照して当該座標情報に対応する前記符号を取得し、前記部品表における当該取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする部品管理装置。
【請求項1】
図面と部品表とを表示して部品を管理するためにコンピュータに実行させる部品管理用プログラムであって、
コンピュータに、
記憶手段から、部品と符号とが対応付けて描かれた図面を表示するための図面データと、前記部品の部品属性情報が前記符号に対応付けられた部品表を表示するための部品表データとを読み出して、当該図面データに基づく前記図面と、当該部品表データに基づく前記部品表とを、入力手段の操作で前記図面中の前記符号を選択可能な状態で表示する表示手順と、
前記図面中の符号が前記入力手段の操作で選択されると、当該選択された符号の座標情報を取得するとともに、前記図面中の前記符号と当該符号の座標情報とが関連付けられた符号座標情報を記憶手段から読み出して、当該取得した座標情報を基に前記符号座標情報を参照して当該座標情報に対応する前記符号を取得し、前記部品表における当該取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する表示制御手順と、
を実行させることを特徴とする部品管理用プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の部品管理用プログラムにおいて、
部品と符号とが対応付けて描かれた図面のCADデータを記憶手段から読み出して、当該CADデータ中の前記符号と当該符号の座標情報とを当該CADデータから抽出して、前記符号と前記座標情報とを関連付けた前記符号座標情報を生成して前記記憶手段に記憶する符号座標情報生成手順を、更に備えたことを特徴とする部品管理用プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載の部品管理用のプログラムにおいて、
前記CADデータをCAD対応形式からブラウザで表示可能なブラウザ対応形式に変換して、当該ブラウザ対応形式の前記図面データを前記記憶手段に記憶する変換手順を更に備え、
前記表示手順では、前記ブラウザ対応形式の前記図面データに基づく前記図面と、前記部品表データに基づく部品表とを、ブラウザを起動させて表示することを特徴とする部品管理用プログラム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の部品管理用プログラムにおいて、
前記部品表の中から前記入力手段の操作で1つの部品を特定する行が選択されると、選択された行に対応する符号に基づき前記符号座標情報を参照して当該符号の座標情報を取得し、前記図面における前記座標情報で示される位置にある符号を強調表示する第2の表示制御手順を、更に備えたことを特徴とする部品管理用プログラム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の部品管理用プログラムにおいて、
前記部品表には前記符号及び前記部品属性情報を含む行毎に選択か非選択かを入力可能な行選択部が設けられ、
前記入力手段の操作でデータ出力の指示を受け付けると、前記行選択部で選択の入力がなされた行に対応する前記部品属性情報に基づく注文データを出力する出力手順を、更に備えたことを特徴とする部品管理用プログラム。
【請求項6】
図面と部品表とを表示して部品を管理する部品管理装置であって、
部品と符号とが対応付けて描かれた図面を表示するための図面データと、前記部品の部品属性情報が前記符号に対応付けられた部品表を表示するための部品表データと、前記図面中の前記符号と当該符号の座標情報とが関連付けられた符号座標情報とが記憶された記憶手段と、
前記記憶手段から前記図面データと前記部品表データとを読み出して、当該図面データに基づく前記図面と、前記部品表データに基づく前記部品表とを、入力手段の操作で前記図面中の前記符号を選択可能な状態で表示する表示手段と、
前記図面中の符号が前記入力手段の操作で選択されると、当該選択された符号の座標情報を取得するとともに、前記符号座標情報を記憶手段から読み出して、当該取得した座標情報を基に前記符号座標情報を参照して当該座標情報に対応する前記符号を取得し、前記部品表における当該取得した符号に対応する部品属性情報を強調表示する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする部品管理装置。
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図3】
【図7】
【図8】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図3】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2013−84100(P2013−84100A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223191(P2011−223191)
【出願日】平成23年10月7日(2011.10.7)
【出願人】(504188637)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ東海 (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月7日(2011.10.7)
【出願人】(504188637)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ東海 (3)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]