説明

配管ラインのフィルター切替え方法および装置

【課題】複数に並列分岐した配管ラインの少なくとも1列の送液を停めずに、フィルターを切り替える。
【解決手段】配管ライン6,16のフィルター2,12の上流側に設けた開閉弁(A)およびフィルターの下流側に設けた開閉弁(F)を閉状態にして、開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する液体をドレンした後、フィルターと開閉弁(A)の間およびフィルターと開閉弁(F)の間にそれぞれ設けた開閉弁(B)および開閉弁(E)を閉状態にして、開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および開閉弁(E)と開閉弁(F)の間を蒸気等の滅菌手段の配管との開閉弁で開の接続状態とし、蒸気等によるそれぞれ滅菌バリアゾーンおよび滅菌バリアゾーンとして、開閉弁(A)の上流側および開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、フィルター2,12を切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充填機等へ液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に異物除去等の目的で設けたフィルターの切替え方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、配管ラインの途中に設けたフィルターの切替えについては、配管を並列に分岐し、それぞれにフィルターを設けて、何れか一方を使用し、他方は異物による目詰まり除去のために洗浄をするというフィルター交互使用での切替え(交換)により、生産性の効率向上が図られてきた。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭64−5563号公報(第1図)
【0004】
近年、食品液、医薬液等の液体を容器に無菌充填することが多くなっており、充填機等へ液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターが目詰まりを生じた場合に、充填機を停めることなく、フィルター切替え(交換)の際の再滅菌を効率的に行って、生産性を向上させるようにとの要求が高まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1によれば、連続式塩析血漿処理システムで使用する血液中の不要物(異物)を分離除去する不要物除去装置において、2個(複数個)の不要物除去フィルター(ここでは、単にフィルターと称する。)を並列的に配置して、このフィルターの何れか一方へ前記血液を導入して不要物を除去し、他方はフィルターを目詰まり除去のために洗浄又は交換するというフィルターの交互使用としている。
【0006】
しかしながら、前記血液の不要物分離除去を無菌状態で行う必要がある場合には、前記特許文献1の技術では、不要物で目詰りしたフィルターを洗浄又は交換する際に無菌状態が解除されてしまい、運転を続行しようとすると、前記血漿処理システムの血液が流れる前記フィルターを含めたライン全体を再滅菌して無菌状態にする必要があるため、生産性が悪くなってしまうという恐れがあると共に、フィルターの洗浄又は交換を人手で行う際に、フィルター開放時フィルター内に残存して大気圧よりも高い圧力になっている液体が噴出し、危険を伴うという恐れがある。
【0007】
本発明は、無菌状態で液体を送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える方法および装置において、フィルター切替え対象の前記フィルター部の上流側および下流側の配管ラインを無菌状態に保持したままフィルター切替え(洗浄又は交換)を行うことができるようにして、複数に並列分岐した配管ラインの少なくとも1列の送液を停めることなく、即ち、送液先の充填機を停めることなく、生産性を向上させるフィルター切替え方法および装置、また、フィルター切替え後の配管ラインの再滅菌を効率的に行えるフィルター切替え方法および装置、更には、フィルターの人手切替えの際に安全にフィルター切替えができるフィルター切替え方法および装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題に対し、本発明は以下の手段により解決を図る。
(1)第1の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える方法において、前記配管ラインの前記フィルターの上流側に設けた開閉弁(A)および前記フィルターの下流側に設けた開閉弁(F)を閉状態にして、該開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する前記液体をドレンした後、前記フィルターと開閉弁(A)の間および前記フィルターと開閉弁(F)の間にそれぞれ設けた開閉弁(B)および開閉弁(E)を閉状態にして、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間を蒸気等の滅菌手段の配管との開閉弁で開の接続状態とし、蒸気等によるそれぞれ滅菌バリアゾーン(ST1)および滅菌バリアゾーン(ST2)として、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをすることを特徴とする。
【0009】
(2)第2の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第1の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記配管ラインの前記フィルターと開閉弁(B)の間および前記フィルターと開閉弁(E)の間にさらにそれぞれ設けた開閉弁(C)および開閉弁(D)を閉状態にして、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間を無菌エア供給配管との開閉弁で開の接続状態とし、無菌エアによる陽圧状態にしたそれぞれ無菌エアゾーン(AS1)および無菌エアゾーン(AS2)として、前記開閉弁(C)と開閉弁(D)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをすることを特徴とする。
【0010】
(3)第3の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える方法において、前記配管ラインの前記フィルターの上流側に設けた開閉弁(A)および前記フィルターの下流側に設けた開閉弁(F)を閉状態にして、該開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する前記液体をドレンした後、前記フィルターと開閉弁(A)の間および前記フィルターと開閉弁(F)の間にそれぞれ設けた開閉弁(B)および開閉弁(E)を閉状態にして、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間をそれぞれ無菌エア供給配管との開閉弁で開の接続状態とし、無菌エアによる陽圧状態にしたそれぞれ無菌エアゾーン(AS3)および無菌エアゾーン(AS4)として、また、前記配管ラインの前記フィルターと開閉弁(B)の間および前記フィルターと開閉弁(E)の間にそれぞれ設けた開閉弁(C)および開閉弁(D)を閉状態にして、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間をそれぞれ蒸気等の滅菌手段の配管との開閉弁で開の接続状態とし、蒸気等によるそれぞれ滅菌バリアゾーン(ST3)および滅菌バリアゾーン(ST4)として、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをすることを特徴とする。
【0011】
(4)第4の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第3の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記配管ラインの前記フィルターと開閉弁(C)の間および前記フィルターと開閉弁(D)の間にさらにそれぞれ設けた開閉弁(G)および開閉弁(H)を閉状態にして、前記開閉弁(C)と開閉弁(G)の間および前記開閉弁(H)と開閉弁(D)の間をそれぞれ無菌エア供給配管との開閉弁で開の接続状態とし、無菌エアによる陽圧状態にしたそれぞれ無菌エアゾーン(AS5)および無菌エアゾーン(AS6)として、前記開閉弁(G)と開閉弁(H)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをすることを特徴とする。
【0012】
(5)第5の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第1又は第2又は第3又は第4の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記フィルター直前と直後のそれぞれ開閉弁(B)と開閉弁(E)の間、又は、開閉弁(C)と開閉弁(D)の間、又は、開閉弁(C)と開閉弁(D)の間、又は、開閉弁(G)と開閉弁(H)の間を定置洗浄液供給配管との開閉弁で開の接続状態として定置洗浄することにより、前記フィルターを洗浄することを特徴とする。
【0013】
(6)第6の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第5の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記定置洗浄液を前記配管ラインの前記液体の送液方向と逆方向に送液して、前記フィルターを逆洗浄することを特徴とする。
【0014】
(7)第7の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第5および第6の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記切替え対象フィルターを前記配管ラインから取り外さないで自動洗浄することを特徴とする。
【0015】
(8)第8の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第5から第7の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記切替えフィルターを定置洗浄した後に、前記開閉弁(A)と開閉弁(F)の間を、蒸気等の滅菌手段の配管との開閉弁で開の接続状態として蒸気等により所定の条件(温度、時間等)で滅菌すること、或いは、さらに前記蒸気等による滅菌後に無菌エア供給配管との開閉弁で開の接続状態として無菌エアの送風で冷却することを特徴とする。
【0016】
(9)第9の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第8の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記開閉弁(A)と開閉弁(F)の間を、前記無菌エアの送風で冷却した後に、無菌エアで陽圧状態に保持することを特徴とする。
【0017】
(10)第10の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第1および第5から第9の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、滅菌バリアゾーン(ST1)および滅菌バリアゾーン(ST2)を設けて、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをすることを特徴とする。
【0018】
(11)第11の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第2および第5から第9の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、滅菌バリアゾーン(ST1)および滅菌バリアゾーン(ST2)、無菌エアゾーン(AS1)および無菌エアゾーン(AS2)を設けて、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記開閉弁(C)と開閉弁(D)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをすることを特徴とする。
【0019】
(12)第12の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第3および第5から第9の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、無菌エアゾーン(AS3)および無菌エアゾーン(AS4)と滅菌バリアゾーン(ST3)および滅菌バリアゾーン(ST4)を設けて、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをすることを特徴とする。
【0020】
(13)第13の手段の配管ラインのフィルター切替え方法は、前記第4および第5から第9の手段の配管ラインのフィルター切替え方法において、前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(G)、開閉弁(H)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、無菌エアゾーン(AS3)および無菌エアゾーン(AS4)と滅菌バリアゾーン(ST3)および滅菌バリアゾーン(ST4)、さらに無菌エアゾーン(AS5)および無菌エアゾーン(AS6)を設けて、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記開閉弁(G)と開閉弁(H)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをすることを特徴とする。
【0021】
(14)第14の手段の配管ラインのフィルター切替え装置は、液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える装置において、前記配管ラインに前記フィルターの上流側および下流側にそれぞれ開閉弁(A)および開閉弁(F)を設け、閉状態とした前記開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する前記液体をドレンできるようにドレン配管との開閉接続機構を設けた構成とし、また、前記フィルターと開閉弁(A)および前記フィルターと開閉弁(F)の間にそれぞれ開閉弁(B)および開閉弁(E)を設け、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間をそれぞれ蒸気等の滅菌手段の配管との開閉接続機構を設けることによって、それぞれ蒸気等の滅菌バリアゾーンとして構成して、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする。
【0022】
(15)第15の手段の配管ラインのフィルター切替え装置は、前記第14の手段の配管ラインのフィルター切替え装置において、前記フィルターと開閉弁(B)の間および前記フィルターと開閉弁(E)の間にそれぞれ開閉弁(C)および開閉弁(D)を設け、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間をそれぞれ無菌エア供給配管との開閉接続機構を設けることによって、それぞれ陽圧の無菌エアゾーンとして構成して、前記開閉弁(C)と開閉弁(D)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする。
【0023】
(16)第16の手段の配管ラインのフィルター切替え装置は、液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える装置において、前記配管ラインに前記フィルターの上流側および下流側にそれぞれ開閉弁(A)および開閉弁(F)を設けて、閉状態とした前記開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する前記液体をドレンできるようにドレン配管との開閉接続機構を設けた構成とし、また、前記フィルターと開閉弁(A)および前記フィルターと開閉弁(F)の間にそれぞれ開閉弁(B)および開閉弁(E)を設けて、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間をそれぞれ無菌エア供給配管との開閉接続機構を設けることによって、それぞれ陽圧の無菌エアゾーンとして構成して、さらに、前記フィルターと開閉弁(B)の間および前記フィルターと開閉弁(E)の間にそれぞれ開閉弁(C)および開閉弁(D)を設け、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間をそれぞれ蒸気等の滅菌手段の配管との開閉接続機構を設けることによって、それぞれ蒸気等の滅菌バリアゾーンとして構成して、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする。
【0024】
(17)第17の手段の配管ラインのフィルター切替え装置は、前記第16の手段の配管ラインのフィルター切替え装置において、前記配管ラインの前記フィルターと開閉弁(C)の間および前記フィルターと開閉弁(D)の間にそれぞれ開閉弁(G)および開閉弁(H)を設けて、前記開閉弁(C)と開閉弁(G)の間および前記開閉弁(H)と開閉弁(D)の間をそれぞれ無菌エア供給配管との開閉接続機構を設けることによって、それぞれ陽圧の無菌エアゾーンとして構成して、前記開閉弁(G)と開閉弁(H)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする。
【0025】
(18)第18の手段の配管ラインのフィルター切替え装置は、前記第14又は15又は16又は17の手段の配管ラインのフィルター切替え装置において、前記フィルター直前と直後のそれぞれ開閉弁(B)と開閉弁(E)の間、又は、開閉弁(C)と開閉弁(D)の間、又は、開閉弁(C)と開閉弁(D)の間、又は、開閉弁(G)と開閉弁(H)の間に定置洗浄液供給配管との開閉接続機構を設けた構成として、前記フィルターを自動洗浄できるようにしたことを特徴とする。
【0026】
(19)第19の手段の配管ラインのフィルター切替え装置は、前記第14および18の手段の配管ラインのフィルター切替え装置において、前記配管ラインを複数列に分岐して、該分岐したそれぞれの分岐配管に、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する液体をドレンするドレン配管との開閉接続機構、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間にそれぞれ前記滅菌バリアゾーンを設けた構成として、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをできるようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする。
【0027】
(20)第20の手段の配管ラインのフィルター切替え装置は、前記第15および18の手段の配管ラインのフィルター切替え装置において、前記配管ラインを複数列に分岐して、該分岐したそれぞれの分岐配管に、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する液体をドレンするドレン配管との開閉接続機構、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間にそれぞれの前記滅菌バリアゾーン、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間にそれぞれの前記無菌エアゾーンを設けた構成として、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記開閉弁(C)と開閉弁(D)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする。
【0028】
(21)第21の手段の配管ラインのフィルター切替え装置は、前記第16および18の手段の配管ラインのフィルター切替え装置において、前記配管ラインを複数列に分岐して、該分岐したそれぞれの分岐配管に、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する液体をドレンするドレン配管との開閉接続機構、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間にそれぞれ前記無菌エアゾーン、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間にそれぞれ前記滅菌バリアゾーンを設けた構成として、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをできるようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする。
【0029】
(22)第22の手段の配管ラインのフィルター切替え装置は、前記第17および18の手段の配管ラインのフィルター切替え装置において、前記配管ラインを複数列に分岐して、該分岐したそれぞれの分岐配管に、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(G)、開閉弁(H)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する液体をドレンするドレン配管との開閉接続機構、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間にそれぞれ前記無菌エアゾーン、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間にそれぞれ前記滅菌バリアゾーン、さらに前記開閉弁(C)と開閉弁(G)の間および前記開閉弁(H)と開閉弁(D)の間にそれぞれ前記無菌エアゾーンを設けた構成として、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記開閉弁(G)と開閉弁(H)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
請求項1および14に係わる本発明は、液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える方法および装置において、前記配管ラインの前記フィルターの上流側に設けた開閉弁(A)および前記フィルターの下流側に設けた開閉弁(F)を閉状態にして、該開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する前記液体をドレンした後に、前記フィルターと前記開閉弁(A)の間および前記フィルターと前記開閉弁(F)の間に蒸気等によるそれぞれ滅菌バリアゾーン(ST1)および滅菌バリアゾーン(ST2)を設けてフィルター切替えを行うようにしたことにより、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルターを切替えることができるという効果を有する。また、フィルター開放時フィルター内に高圧の液体が残留していることがないので、安全に前記フィルターを切替えることができるという効果を有する。
【0031】
請求項2および15に係わる本発明は、前記請求項1および14に記載する配管ラインのフィルター切替え方法および装置において、前記配管ラインの前記フィルターと滅菌バリアゾーン(ST1)の間および前記フィルターと滅菌バリアゾーン(ST2)の間に、それぞれ陽圧の無菌エアゾーン(AS1)および無菌エアゾーン(AS2)を設けてフィルター切替えを行うようにしたことにより、前記開閉弁(C)と開閉弁(D)の間の前記フィルター設置区間の隣接ゾーンを非高温状態として、火傷を生じることもなく、安全に前記フィルターを切替えることができるという効果を有する。
【0032】
請求項3および16に係わる本発明は、液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える方法および装置において、前記配管ラインの前記フィルターの上流側に設けた開閉弁(A)と滅菌バリアゾーン(ST3)の間および前記フィルターの下流側に設けた開閉弁(F)と滅菌バリアゾーン(ST4)の間に、無菌エアゾーン(AS3)および無菌エアゾーン(AS4)を設けたことにより、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインの液体が、それぞれ滅菌バリアゾーン(ST3)と滅菌バリアゾーン(ST4)の高温の熱影響による品質の劣化を生じる恐れがなくなるという効果を有する。また、フィルター開放時フィルター内に高圧の液体が残留していることがないので、安全に前記フィルターを切替えることができるという効果を有する。
【0033】
請求項4および17に係わる本発明は、前記請求項3および16に記載する配管ラインのフィルター切替え方法および装置において、前記フィルターと滅菌バリアゾーン(ST3)の間および滅菌バリアゾーン(ST4)の間に、無菌エアゾーン(AS5)および無菌エアゾーン(AS6)を設けてフィルター切替えを行うようにしたことにより、前記フィルターの設置区間の隣接ゾーンを非高温状態として、火傷を生じることもなく、安全に前記フィルターを切替えることができるという効果を有する。
【0034】
請求項5および18に係わる本発明は、前記請求項1又は2又は3又は4および14又は15又は16又は17に記載する配管ラインのフィルター切替え方法および装置において、前記フィルター設置箇所を定置洗浄液供給配管と開閉接続できるようにしたことにより、前記フィルター切替え時に、ライン全体でなく、フィルター近辺のみを定置洗浄できるようになり、効率的であるという効果を有する。
【0035】
請求項6に係わる本発明は、前記請求項5に記載する配管ラインのフィルター切替え方法において、前記定置洗浄の洗浄液を前記配管ラインの前記液体の送液方向と逆方向に送液するようにしたことにより、前記切替えフィルターを逆洗浄でき、洗浄効率が高くなるという効果を有する。
【0036】
請求項7に係わる本発明は、前記請求項5および6に記載する配管ラインのフィルター切替え方法において、前記フィルターを前記配管ラインから取り外さないで自動洗浄することにより、前記フィルター切替えを安全にかつ効率的に行うことができるという効果を有する。
【0037】
請求項8に係わる本発明は、前記請求項5から7に記載する配管ラインのフィルター切替え方法において、前記フィルター切替えの際、前記定置洗浄をした後に、蒸気等により所定の条件(温度と時間等)で滅菌し、引続いて無菌エアの送風で冷却できるようにしたことにより、前記フィルター切替え時に、ライン全体でなく、フィルター近辺のみを再滅菌できるようになり、効率的であるという効果を有する。
【0038】
請求項9に係わる本発明は、前記請求項8に記載する配管ラインのフィルター切替え方法において、前記無菌エアの送風で冷却した後に、無菌エアで陽圧状態に保持することができるようにしたことにより、フィルター切替え対象配管ラインの生産運転再開に際して、待機状態としておくことができて効率的であるという効果を有する。
【0039】
請求項10および19に係わる本発明は、前記請求項1と5から9および14と18に記載する配管ラインのフィルター切替え方法および装置において、前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、滅菌バリアゾーン(ST1)および滅菌バリアゾーン(ST2)を設けて、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにしたことにより、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく生産運転を続行しながら、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、フィルター切替えをすることができるという効果を有する。
【0040】
請求項11および20に係わる本発明は、前記請求項2と5から9および15と18に記載する配管ラインのフィルター切替え方法および装置において、前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記フィルターの前後の区間に前記無菌エアゾーン(AS1)および無菌エアゾーン(AS2)を設けてフィルター切替えを行うようにしたことにより、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく生産運転を続行しながら、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター設置区間の隣接ゾーンを非高温状態として、火傷を生じることもなく、安全に前記フィルターを切替えることができるという効果を有する。
【0041】
請求項12および21に係わる本発明は、液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える方法および装置において、前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記配管ラインの前記フィルターの上流側および下流側に設けた開閉弁(A)および開閉弁(F)と滅菌バリアゾーン(ST3)および滅菌バリアゾーン(ST4)の間に、それぞれ無菌エアゾーン(AS3)および無菌エアゾーン(AS4)を設けたことにより、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく生産運転を続行しながら、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインの液体が、それぞれ滅菌バリアゾーン(ST3)と滅菌バリアゾーン(ST4)の高温の熱影響による品質の劣化を生じる恐れがなくなるという効果を有する。
【0042】
請求項13および22に係わる本発明は、前記請求項12および21に記載する配管ラインのフィルター切替え方法および装置において、前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記フィルターと滅菌バリアゾーン(ST3)および前記フィルターと滅菌バリアゾーン(ST4)の間に、それぞれ無菌エアゾーン(AS5)および無菌エアゾーン(AS6)を設けてフィルター切替えを行うようにしたことにより、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく生産運転を続行しながら、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター設置区間の隣接ゾーンを非高温状態として、火傷を生じることもなく、安全に前記フィルターを切替えることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置を組み込んだラインの摸式図である。
【図2】図1において、配管ラインおよび機器が定置洗浄されている状態を説明する図である。
【図3】図1において、配管ラインおよび機器が蒸気滅菌されている状態を説明する図である。
【図4】図1において、配管ラインおよび機器が無菌エアの送風で冷却されている状態を説明する図である。
【図5】図1において、一方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーで充填され、他方のフィルター側で待機となっている状態を説明する図である。
【図6】図1において、一方のフィルター側から他方のフィルター側へ充填液の送液を切替えしようとしている状態を説明する図である。
【図7】図1において、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーで充填され、それまで使用されていた一方のフィルター側で残存している充填液をドレンしている状態を説明する図である。
【図8】図1において、一方のフィルター側でフィルターを洗浄のため取り外そうとし、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーが充填中の状態を説明する図である。
【図9】図1において、一方のフィルター側でフィルター上流側及び下流側を蒸気バリアにした状態で、フィルターを切替えて定置洗浄し、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーが充填中の状態を説明する図である。
【図10】図1において、一方のフィルター側でフィルターを切替えて定置洗浄した後蒸気滅菌し、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーが充填中の状態を説明する図である。
【図11】図1において、一方のフィルター側で蒸気滅菌後無菌エアの送風で冷却し、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーが充填中の状態を説明する図である。
【図12】図1において、一方のフィルター側で配管ラインを無菌エアの陽圧状態で待機とし、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーが充填中の状態を説明する図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置を組み込んだラインの摸式図で、図1に相当する図である。
【図14】図13において、フィルター切替え時の滅菌バリアゾーンを説明する図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置を組み込んだラインの摸式図で、図1に相当する図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置を組み込んだラインの摸式図で、図1、図15に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、この発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0045】
(発明の第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1から図12に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置を組み込んだラインの摸式図である。
図2は、図1において、配管ラインおよび機器が定置洗浄されている状態を説明する図である。
図3は、図1において、配管ラインおよび機器が蒸気滅菌されている状態を説明する図である。
図4は、図1において、配管ラインおよび機器が無菌エアの送風で冷却されている状態を説明する図である。
図5は、図1において、一方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーで充填され、他方のフィルター側で待機となっている状態を説明する図である。
図6は、図1において、一方のフィルター側から他方のフィルター側へ充填液の送液を切替えしようとしている状態を説明する図である。
図7は、図1において、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーで充填され、それまで使用されていた一方のフィルター側で残存している充填液をドレンしている状態を説明する図である。
図8は、図1において、一方のフィルター側でフィルターを洗浄のため取り外そうとし、他方のフィルターで配管ラインに充填液が送液されてフィラーが充填中の状態を説明する図である。
図9は、図1において、一方のフィルター側でフィルター上流側及び下流側を蒸気バリアにした状態で、フィルターを切替えて定置洗浄し、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーが充填中の状態を説明する図である。
図10は、図1において、一方のフィルター側でフィルターを切替えて定置洗浄した後蒸気滅菌し、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーが充填中の状態を説明する図である。
図11は、図1において、一方のフィルター側で蒸気滅菌後無菌エアの送風で冷却し、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーが充填中の状態を説明する図である。
図12は、図1において、一方のフィルター側で配管ラインを無菌エアの陽圧状態で待機とし、他方のフィルター側で配管ラインに充填液が送液されてフィラーが充填中の状態を説明する図である。
【0046】
図1において、矢印S1方向から液体タンク20へ送液され、貯蔵された液体が、前記液体タンク20から配管ライン22の分岐点5aで2列の配管ライン6又は配管ライン16に2分岐されて送液されるようになっており、さらに合流点5bを経由してフィラー21へ送液されるようになっている。
【0047】
前記配管ライン6と配管ライン16にはフィルター切替え装置1が設けられており、前記フィルター切替え装置1は、前記配管ライン6および配管ライン16の途中にそれぞれフィルター2およびフィルター12が設けられていて、送液される前記液体中の異物が除去されるようになっており、また、前記フィルター2の上流側および下流側の前記配管ライン6には、開閉弁6aおよび開閉弁6fが設けられ、並びに、前記フィルター12の上流側および下流側の前記配管ライン16には、開閉弁16aおよび開閉弁16fが設けられて、前記液体の送液が開閉されるようになっている。
【0048】
また、前記フィルター切替え装置1には、前記フィルター2の上流側の配管ライン6に開閉弁6aの他に前記フィルター2側に向けて開閉弁6b、開閉弁6cが設けられ、前記フィルター2の下流側の配管ライン6に開閉弁6fの他に前記フィルター2側に向けて開閉弁6e、開閉弁6dが設けられていて、前記フィルター2と前記開閉弁6dの間には、定置洗浄液供給装置7から配管7pを経由して洗浄液を配管ライン6に供給する開閉弁7a、並びに、前記フィルター2と前記開閉弁6cの間には配管ライン6内の定置洗浄液を矢印7dの方向へ送液する開閉弁7bが設けられて配管ライン6との開閉接続機構を形成している。
【0049】
また、前記配管ライン6の前記開閉弁6aと開閉弁6bの間、および、前記開閉弁6eと開閉弁6fの間には、蒸気供給装置9から配管9pと配管9pから2分岐したそれぞれ配管9p1および配管9p2を経由して蒸気を配管ライン6に供給する開閉弁9aおよび開閉弁9b、並びに、配管ライン6から蒸気をそれぞれ矢印9d1および矢印9d2の方向へドレンする開閉弁9cおよび開閉弁9dが設けられて配管ライン6との開閉接続機構を形成している。
【0050】
また、前記配管ライン6の前記開閉弁6bと開閉弁6cの間、および、前記開閉弁6dと開閉弁6eの間には、無菌エア(清浄エア。以下無菌エアと称する。)供給装置8から配管8pと配管8pから2分岐したそれぞれ配管8p1および配管8p2を経由して無菌エアを配管ライン6に供給する開閉弁8aおよび開閉弁8b、並びに、配管ライン6から無菌エアをそれぞれ矢印8d1および矢印8d2の方向へパージする開閉弁8cおよび開閉弁8dが設けられて配管ライン6との開閉接続機構を形成している。
【0051】
さらに、前記フィルター切替え装置1には、前記フィルター12の上流側の配管ライン16に、前記配管ライン6の場合と同様に、開閉弁16aの他に前記フィルター12側に向けて開閉弁16b、開閉弁16cが設けられ、前記フィルター12の下流側の配管ライン16に開閉弁16fの他に前記フィルター12側に向けて開閉弁16e、開閉弁16dが設けられていて、前記フィルター12と前記開閉弁16dの間には定置洗浄液供給装置7から配管17pを経由して洗浄液を配管ライン16に供給する開閉弁17a、並びに、前記フィルター12と前記開閉弁16cの間には配管ライン16内の定置洗浄液を矢印17dの方向へ送液する開閉弁17bが設けられて配管ライン16との開閉接続機構を形成している。
【0052】
また、前記開閉弁16aと開閉弁16bの間、および、開閉弁16eと開閉弁16fの間には、蒸気供給装置9から配管19pと配管19pから2分岐したそれぞれ配管19p1および配管19p2を経由して蒸気を配管ライン16に供給する開閉弁19aおよび開閉弁19b、並びに、配管ライン16から蒸気をそれぞれ矢印19d1および矢印19d2の方向へドレンする開閉弁19cおよび開閉弁19dが設けられて配管ライン16との開閉接続機構を形成している。
【0053】
また、前記配管ライン16の前記開閉弁16bと開閉弁16cの間、および、開閉弁16dと開閉弁16eの間には、無菌エア供給装置8から配管18pと配管18pから2分岐したそれぞれ配管18p1および配管18p2を経由して無菌エアを配管ライン16に供給する開閉弁18aおよび開閉弁18b、並びに、配管ライン16から無菌エアをそれぞれ矢印18d1および矢印18d2の方向へパージする開閉弁18cおよび開閉弁18dが設けられて配管ライン16との開閉接続機構を形成している。
【0054】
ここで、前記開閉弁6aから開閉弁6f、前記開閉弁7aと開閉弁7b、前記開閉弁8aから開閉弁8d、前記開閉弁9aから開閉弁9d、並びに、前記開閉弁16aから開閉弁16f、前記開閉弁17aと開閉弁17b、前記開閉弁18aから開閉弁18d、前記開閉弁19aから開閉弁19d等は、図示しない操作盤の操作或いは制御装置10の制御により作動するようになっている。
【0055】
なお、前記定置洗浄液供給装置7から図示しない配管ラインを経由して矢印S1方向へ洗浄液が供給されることにより、前記液体タンク20から配管ライン22、配管ライン6又は配管ライン16、配管ライン22を経由してフィラー21への液体通路が定置洗浄され、フィラー21から矢印S2の方向の図示しない配管ラインを経由して前記定置洗浄液供給装置7へ戻されて、所定時間における所定種類の洗浄液の循環により、前記液体を送液する配管ラインおよび機器の定置洗浄が行われるようになっている。
【0056】
また、前記蒸気供給装置9から図示しない配管ラインを経由して矢印S1方向へ蒸気が供給されることにより、前記液体タンク20から配管ライン22、配管ライン6又は配管ライン16、配管ライン22を経由してフィラー21への液体通路が蒸気滅菌され、フィラー21から矢印S2の方向の図示しない配管により蒸気がドレンされるようになっている。
【0057】
さらに、前記無菌エア供給装置8から図示しない配管を経由して矢印S1方向へ無菌エアが供給されることにより、前記液体タンク20から配管ライン22、配管ライン6又は配管ライン16、配管ライン22を経由してフィラー21への液体通路が前記蒸気滅菌の後に無菌エアの送風で冷却が行われ、フィラー21から矢印S2の方向の図示しない配管ラインへ無菌エアがパージされるようになっている。
【0058】
前記説明のように、前記液体タンク20から配管ライン22、配管ライン6又は配管ライン16、配管22を経由したフィラー21への液体通路は、定置洗浄とその後の蒸気滅菌、さらにその後の無菌エア送風での冷却が行われた後、液体(飲料、医薬液等)が図示しない配管ラインを経由して矢印S1方向へ供給され、液体タンク20から配管ライン22、配管ライン6又は配管ライン16、配管ライン22を経由してフィラー21へ供給され、フィラー21で図示しない容器に充填されるようになっている。
【0059】
次に、本発明の第1の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置1の作用を説明する。
前記開閉弁7a、開閉弁7b、開閉弁8a、開閉弁8b、開閉弁8c、開閉弁8d、開閉弁9a、開閉弁9b、開閉弁9c、開閉弁9d、および、前記開閉弁17a、開閉弁17b、開閉弁18a、開閉弁18b、開閉弁18c、開閉弁18d、開閉弁19a、開閉弁19b、開閉弁19c、開閉弁19dを閉とし、前記開閉弁6a、開閉弁6b、開閉弁6c、開閉弁6d、開閉弁6e、開閉弁6f、および、前記開閉弁16a、開閉弁16b、開閉弁16c、開閉弁16d、開閉弁16e、開閉弁16fを開として、矢印S1方向から定置洗浄液を供給すると、前記液体タンク20から配管ライン22、配管ライン6又は配管ライン16、配管ライン22を経由するフィラー21への液体通路は、図2に破線の太線で示すように洗浄液が循環して定置洗浄が行われ、その後矢印S1方向から蒸気を供給すると、図3に一点鎖線の太線で示すように蒸気が供給されて蒸気滅菌され、その後矢印S1方向から無菌エアを供給すると、図4に二点鎖線の太線で示すように無菌エアが送風されることにより冷却が行われて無菌充填の準備が完了する。
【0060】
その後、前記開閉弁16aおよび開閉弁16fを閉として、前記開閉弁16aと開閉弁16fの間を無菌エア供給装置8からの無菌エアの供給で陽圧状態とし、開閉弁6a、開閉弁6b、開閉弁6c、開閉弁6d、開閉弁6e、開閉弁6fを開状態として、矢印S1方向から液体を供給すると、図5に実線の太線で示すように液体がフィルター2を通過してフィラー21へ供給され、フィラー21から図示しない容器に液体が充填できるようになる。
なお、フィラー21への液体の供給は、前記説明では説明の便宜上配管ライン6のみとしているが、配管ライン6および配管ライン16の両方を経由するとしてもよい。これについては本発明の意図を限定する内容ではないので、詳細な説明は省略する。
【0061】
前記フィルター2の液体通過が所定時間経過してフィルター2が目詰まり等で洗浄又は交換が必要になった時には、開閉弁16a、開閉弁16b、開閉弁16c、開閉弁16d、開閉弁16e、開閉弁16fを開として、図6に実線の太線で示すように、配管ライン6と配管ライン16の両方に液体が通過するようにした後、先ず、開閉弁6aおよび開閉弁6fを閉とし、図7に実線の太線で示すように配管ライン16側のみに液体が通過するようにして、開閉弁7aと開閉弁9a、開閉弁9bを閉状態とし、開閉弁7b、又は、開閉弁7b、開閉弁8c、開閉弁8d、開閉弁9c、開閉弁9dを開として、図7に二点鎖線の太線で示すように無菌エア供給装置8から開閉弁8a、開閉弁8bを経由して配管ライン6に無菌エアを供給することにより、開閉弁6aと開閉弁6fの間の配管ライン6内に残留していた液体が、開閉弁7b、又は、開閉弁7b、開閉弁8c、開閉弁8d、開閉弁9c、開閉弁9dからドレンされる。
【0062】
また、前記図6に示した二点鎖線の太線は、無菌エアの供給が開閉弁8a、開閉弁8b、および開閉弁18a、開閉弁18b(何れも閉状態)で止まっている状態を表している。なお、図7は、開閉弁7b、開閉弁8c、開閉弁8d、開閉弁9c、開閉弁9dから液体がドレンされている状態を示しており、また、液体のドレンは二点鎖線の太線で示している。(以下、この説明は重複するので、省略することがある。)
【0063】
開閉弁6aと開閉弁6fの間の配管ライン6内に残留していた液体がドレンされた後、開閉弁6bおよび開閉弁6eを閉とし、開閉弁9a、開閉弁9b、開閉弁9c、開閉弁9dを開として、図8に一点鎖線の太線で示すように、蒸気供給装置9から配管ライン6に蒸気を供給することにより、配管ライン6の開閉弁6aと開閉弁6bの間、および、開閉弁6eと開閉弁6fの間が蒸気滅菌バリアとなってそれぞれ滅菌バリアゾーンST1および滅菌バリアゾーンST2となり、配管ライン6の開閉弁6aより上流側および開閉弁6fより下流側は、液体が無菌状態のまま保持される。
【0064】
また、図8に二点鎖線の太線で示すように、開閉弁8a、開閉弁8b、開閉弁8c、開閉弁8dを開にして開閉弁6bと開閉弁6cの間および開閉弁6dと開閉弁6eの間に無菌エア供給装置8から無菌エアを供給することにより、開閉弁6cと開閉弁6dの区間が前記滅菌バリアゾーンST1および滅菌バリアゾーンST2と隔離された状態になるので、フィルター2を手で洗浄又は交換をする際に、滅菌バリアゾーンST1および滅菌バリアゾーンST2の蒸気滅菌による熱影響を受けることなく、即ち、開閉弁6cと開閉弁6dの区間の隣接ゾーンを非高温状態として、火傷を生じることもなく、安全に前記フィルター2の取り外し、取付け(切替え)をすることができる。
【0065】
前記説明のように、滅菌バリアゾーンST1および滅菌バリアゾーンST2により配管ライン6の開閉弁6aより上流側および開閉弁6fより下流側の液体を無菌状態に保持のまま、目詰まり等で切替えを要するフィルター2を配管ライン6から手で取り外して洗浄することができるが、この場合、前記フィルター2内は、残留していた液体が前記説明のようにドレンされているので、大気圧よりも高い圧力とはなっておらず、安全に取り外しを行うことができる。
【0066】
フィルター2を洗浄して装着後、開閉弁8a、開閉弁8b、開閉弁8c、開閉弁8d、開閉弁9a、開閉弁9b、開閉弁9c、開閉弁9dを閉に、開閉弁7aと開閉弁7bを開とし、図9に破線の太線で示すように、定置洗浄液供給装置7から配管ライン6に定置洗浄液を供給して、配管ライン6の開閉弁6bと開閉弁6eの間がフィルター2も含めて定置洗浄される。(図9では、開閉弁8a、開閉弁8bを閉にしたまま、配管8p1および配管8p2に無菌エアが供給されている状態を示している。)
【0067】
なお、前記説明では、フィルター2を手で取り外し、洗浄および装着する場合を説明したが、前記フィルター2を手で取り外すことなく、装着したままの状態で定置洗浄により自動洗浄することもできる。
前記説明のフィルター2の自動洗浄は、前記フィルター2への定置洗浄液の送液方向が前記液体の送液方向と逆で、所謂逆洗浄としてある。前記フィルター2への定置洗浄液の送液方向は前記液体の送液方向と同じとしてもよいが、前記逆洗浄の方が、洗浄効果が高く、望ましい。
【0068】
また、フィルター2の定置洗浄の際、配管ライン6の開閉弁6aと開閉弁6bの間、および、開閉弁6eと開閉弁6fの間が蒸気滅菌バリアとなっているので、前記定置洗浄液が配管ライン6の開閉弁6aの上流側および開閉弁6fの下流側に流入する恐れはなく、前記液体は汚染されることなく安全である。
【0069】
前記開閉弁6cと開閉弁6dの間のフィルター2も含めた定置洗浄後、開閉弁8a、開閉弁8b、開閉8c、開閉弁8dを閉にしたまま、開閉弁7aを閉とし、開閉弁9a、開閉弁9b、開閉弁9c、開閉弁9dを開状態のまま、開閉弁6bと開閉弁6eを開とすると、図10に一点鎖線の太線で示すように、配管ライン6の開閉弁6aと開閉弁6fの間が蒸気滅菌される。
【0070】
引続いて、開閉弁9a、開閉弁9bを閉とし、開閉弁6b、開閉弁6e、開閉弁8a、開閉弁8b、開閉弁8c、開閉弁8dを開状態として、図11に二点鎖線の太線で示すように、無菌エア供給装置8から配管ライン6に無菌エアが供給されることにより、配管ライン6の開閉弁6aと開閉弁6fの間が無菌エアの送風で無菌状態のまま冷却される。
【0071】
前記無菌エア送風で冷却後、開閉弁8c、開閉弁8d、開閉弁9c、開閉弁9dを閉にして、図12に二点鎖線の太線で示すように、無菌エア供給装置8から配管ライン6に無菌エアを供給したままとすることにより、配管ライン6の開閉弁6aと開閉弁6fの間が無菌エアの陽圧状態で、フィルター2即ちフィルター切替え装置1は待機状態となり、フィルター2の切替えが完了するが、配管ライン6の液体通過を再開する際には、前記開閉弁8a、開閉弁8bを閉にする等の対処がなされる。
【0072】
前記フィルター12の液体通過が所定時間経過してフィルター12が目詰まり等で洗浄が必要になった時には、開閉弁6aおよび開閉弁6fを開として、配管ライン6と配管ライン16の両方に液体が通過するようにした後、開閉弁16aおよび開閉弁16fを閉として、配管ライン6側のみに液体が通過するようにし、開閉弁17a、開閉弁19a、開閉弁19bを閉状態とし、開閉弁17d、又は、開閉弁17d、開閉弁18c、開閉弁18d、開閉弁19c、開閉弁19dを開とし、無菌エア供給装置8から開とした開閉弁18a、開閉弁18bを経由して配管ライン16内に無菌エアを供給することにより、開閉弁16aと開閉弁16fの間の配管ライン16内に残留していた液体が開閉弁17d、又は、開閉弁17d、開閉弁18c、開閉弁18d、開閉弁19c、開閉弁19dからドレンされ、以下前記フィルター2の洗浄又は交換の場合と同様にして、フィルター12を洗浄又は交換できるが、重複する内容となるので、詳細な説明は省略する。
【0073】
前記説明では、配管ライン22を2列の配管ライン6および配管ライン16に分岐し、該分岐した配管ライン6および配管ライン16の途中にそれぞれフィルター2およびフィルター12を設けた場合を説明したが、フィルターを設けた分岐配管ラインを3列以上設けてもよく、この場合も、フィルター切替え対象配管ラインを滅菌バリアゾーンによって開閉弁6aの上流側および開閉弁6fの下流側の液体を無菌状態に保持のまま、フィルター洗浄又は交換できるが、その方法および装置は類似内容となるので、詳細な説明は省略する。
【0074】
次に、本発明の第2の実施の形態のフィルター切替え装置31について図13および図14に基づいて説明する。
図13は、本発明の第2の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置を組み込んだラインの摸式図で、図1に相当する図である。
図14は、図13において、フィルター切替え時の滅菌バリアゾーンを説明する図である。
図13および図14において、図1と同じ構造のものは同じ符号を付してあり、重複する説明は省略する。
【0075】
図13および図14において、フィルター切替え装置31は、配管ライン6に設ける開閉弁を開閉弁6a、開閉弁6b、開閉弁6e、開閉弁6fの4箇所とし、フィルター2を開閉弁6bと開閉弁6eの間に配置して、蒸気供給装置9からの配管との開閉接続機構を開閉弁6aと開閉弁6bの間および開閉弁6eと開閉弁6fの間に設け、開閉弁6aと開閉弁6bの間および開閉弁6eと開閉弁6fの間を滅菌バリアゾーンST1および滅菌バリアゾーンST2とするとともに、無菌エア供給装置8からの配管との開閉接続機構を前記開閉弁6aと開閉弁6bの間および前記開閉弁6eと開閉弁6fの間に設け、フィルター2を洗浄後に開閉弁6bと開閉弁6eの区間の定置洗浄、開閉弁6aと開閉弁6fの間の蒸気滅菌をしてから無菌エア供給装置8からの配管と開閉弁8aおよび開閉弁8bの開の接続によって無菌エアを送風して冷却する構成としてある。
なお、配管ライン16についても同様であるが、重複する内容となるので、説明を省略している。
【0076】
ここで、前記開閉弁6aから開閉弁6f、前記開閉弁7aと開閉弁7b、前記開閉弁8aから開閉弁8d、前記開閉弁9aから開閉弁9d、並びに、前記開閉弁16aから開閉弁16f、前記開閉弁17aと開閉弁17b、前記開閉弁18aから開閉弁18d、前記開閉弁19aから開閉弁19d等は、図示しない操作盤の操作或いは制御装置30の制御により作動するようにしてある。
【0077】
本発明の第2の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置31の作用を説明する。
フィルター2を切替える場合には、開閉弁16a、開閉弁16b、開閉弁16e、開閉弁16fを開として、配管ライン16に液体が通過するようにした状態で、開閉弁6aおよび開閉弁6fを閉として、開閉弁7aと開閉弁9a、開閉弁9bを閉状態とし、開閉弁7b、又は、開閉弁7b、開閉弁8c、開閉弁8d、開閉弁9c、開閉弁9dを開として、無菌エア供給装置8から開閉弁8a、開閉弁8bを経由して配管ライン6に無菌エアを供給することにより、開閉弁6aと開閉弁6fの間の配管ライン6内に残留していた液体が、開閉弁7b、又は、開閉弁7b、開閉弁8c、開閉弁8d、開閉弁9c、開閉弁9dからドレンされる。
【0078】
開閉弁6aと開閉弁6fの間の配管ライン6内に残留していた液体がドレンされた後、開閉弁6bおよび開閉弁6eを閉とし、開閉弁8a、開閉弁8b、開閉弁8c、開閉弁8dを閉として、開閉弁9a、開閉弁9b、開閉弁9c、開閉弁9dを開として、蒸気供給装置9から配管ライン6に蒸気を供給することにより、図14に一点鎖線の太線で示すように、配管ライン6の開閉弁6aと開閉弁6bの間、および、開閉弁6eと開閉弁6fの間をそれぞれ滅菌バリアゾーンST1および滅菌バリアゾーンST2として、配管ライン6の開閉弁6aより上流側および開閉弁6fより下流側は液体が無菌状態のまま保持される。
【0079】
この状態で、開閉弁6bと開閉弁6eの区間にあるフィルター2を配管ライン6から手で取り外して洗浄し、洗浄後のフィルター2を装着できる。この場合、前記フィルター2内は、残留していた液体が前記説明のようにドレンされているので、大気圧よりも高い圧力とはなっておらず、安全に取り外しを行うことができるが、前記フィルター2を手で取り外す際、開閉弁6bと開閉弁6eの区間の隣接ゾーンが高温状態であるので、安全上前記フィルター2をできるだけ手で取り外さないで、自動洗浄とすることが望ましい。
フィルター2の装着後、又は、フィルター2の自動洗浄態勢の状態で、開閉弁6bと開閉弁6eを閉に、開閉弁8a、開閉弁8b、開閉弁8c、開閉弁8d、開閉弁9a、開閉弁9b、開閉弁9c、開閉弁9dを閉に、開閉弁7aと開閉弁7bを開とし、定置洗浄液供給装置7から配管ライン6に定置洗浄液を供給して、配管ライン6の開閉弁6bと開閉弁6eの間がフィルター2も含めて定置洗浄される。
【0080】
前記フィルター2の定置洗浄後、開閉弁8a、開閉弁8b、開閉弁8c、開閉弁8dを閉とし、開閉弁9a、開閉弁9b、開閉弁9c、開閉弁9dを開として、蒸気供給装置9から蒸気を配管ライン6に供給することにより、開閉弁6aと開閉弁6fの間が蒸気滅菌される。
前記蒸気滅菌の後で、開閉弁9a、開閉弁9b、開閉弁9c、開閉弁9dを閉とし、開閉弁8a、開閉弁8b、開閉弁8c、開閉弁8dを開として、無菌エア供給装置8から無菌エアを配管ライン6に供給することにより、開閉弁6aと開閉弁6fの間が無菌エアにより冷却され、冷却後は開閉弁8c、開閉弁8dを閉として、開閉弁6aと開閉弁6fの間が無菌エアによる陽圧状態に保持されて、フィルター2の切替えが完了する。
【0081】
フィルター12の切替えも前記説明のフィルター2の切替えと同様であるので、重複する説明は省略するが、第2の実施の形態の場合は、配管ライン6および配管ライン16に設ける開閉弁の個数を、第1の実施の形態の場合のそれぞれ6個(開閉弁6aから開閉弁6fおよび開閉弁16aから開閉弁16f)からそれぞれ4個に減らすことができる。
【0082】
次に、本発明の第3の実施の形態のフィルター切替え装置41について図15に基づいて説明する。
図15は、本発明の第3の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置を組み込んだラインの摸式図で、図1に相当する図である。
図15において、図1と同じ構造のものは同じ符号を付してあり、重複する説明は一部省略する。
図15において、矢印S1方向から液体タンク20へ送液され、貯蔵された液体が、前記液体タンク20から配管ライン22の分岐点5aで2列の配管ライン36又は配管ライン46に2分岐されて送液されるようになっており、さらに合流点5bを経由してフィラー21へ送液されるようになっている。
【0083】
前記配管ライン36と配管ライン46にはフィルター切替え装置41が設けられており、該フィルター切替え装置41には、前記配管ライン36および配管ライン46の途中にそれぞれフィルター2およびフィルター12が設けられていて、送液される前記液体中の異物が除去されるようになっており、また、前記フィルター2の上流側および下流側の前記配管ライン36には、開閉弁36aおよび開閉弁36fが設けられ、並びに、前記フィルター12の上流側および下流側の前記配管ライン46には、開閉弁46aおよび開閉弁46fが設けられて、前記液体の送液が開閉されるようになっている。
【0084】
また、前記フィルター切替え装置41には、前記フィルター2の上流側の配管ライン36に開閉弁36aの他に前記フィルター2側に向けて開閉弁36b、開閉弁36cが設けられ、前記フィルター2の下流側の配管ライン36に開閉弁36fの他に前記フィルター2側に向けて開閉弁36e、開閉弁36dが設けられていて、前記フィルター2と前記開閉弁36dの間には、定置洗浄液供給装置7から配管7pを経由して洗浄液を配管ライン36に供給する開閉弁7a、並びに、前記フィルター2と前記開閉弁36cの間には配管ライン36内の定置洗浄液を矢印7dの方向へ送液する開閉弁7bが設けられて配管ライン36との開閉接続機構を形成している。
【0085】
また、前記配管ライン36の前記開閉弁36aと開閉弁36bの間、および、前記開閉弁36eと開閉弁36fの間には、無菌エア供給装置38から配管38pと配管38pから2分岐したそれぞれ配管38p1および配管38p2を経由して無菌エアを配管ライン36に供給する開閉弁38aおよび開閉弁38b、並びに、配管ライン36から無菌エアをそれぞれ矢印38d1および矢印38d2の方向へパージする開閉弁38cおよび開閉弁38dが設けられて配管ライン36との開閉接続機構を形成している。
【0086】
また、前記配管ライン36の前記開閉弁36bと開閉弁36cの間、および、前記開閉弁36dと開閉弁36eの間には、蒸気供給装置39から配管39pと配管39pから2分岐したそれぞれ配管39p1および配管39p2を経由して蒸気を配管ライン36に供給する開閉弁39aおよび開閉弁39b、並びに、配管ライン36から蒸気をそれぞれ矢印39d1および矢印39d2の方向へドレンする開閉弁39cおよび開閉弁39dが設けられて配管ライン36との開閉接続機構を形成している。
【0087】
さらに、前記フィルター切替え装置41には、前記フィルター12の上流側の配管ライン46に、前記配管ライン36の場合と同様に、開閉弁46aの他に前記フィルター12側に向けて開閉弁46b、開閉弁46cが設けられ、前記フィルター12の下流側の配管ライン46に開閉弁46fの他に前記フィルター12側に向けて開閉弁46e、開閉弁46dが設けられていて、前記フィルター12と前記開閉弁46dの間には定置洗浄液供給装置7から配管17pを経由して洗浄液を配管ライン46に供給する開閉弁17a、並びに、前記フィルター12と前記開閉弁46cの間には配管ライン46内の定置洗浄液を矢印17dの方向へ送液する開閉弁17bが設けられて配管ライン46との開閉接続機構を形成している。
【0088】
また、前記配管ライン46の前記開閉弁46aと開閉弁46bの間、および、開閉弁46eと開閉弁46fの間には、無菌エア供給装置38から配管48pと配管48pから2分岐したそれぞれ配管48p1および配管48p2を経由して無菌エアを配管ライン46に供給する開閉弁48aおよび開閉弁48b、並びに、配管ライン46から無菌エアをそれぞれ矢印48d1および矢印48d2の方向へパージする開閉弁48cおよび開閉弁48dが設けられて配管ライン46との開閉接続機構を形成している。
【0089】
また、前記開閉弁46bと開閉弁46cの間、および、開閉弁46dと開閉弁46eの間には、蒸気供給装置39から配管49pと配管49pから2分岐したそれぞれ配管49p1および配管49p2を経由して蒸気を配管ライン46に供給する開閉弁49aおよび開閉弁49b、並びに、配管ライン46から蒸気をそれぞれ矢印49d1および矢印49d2の方向へドレンする開閉弁49cおよび開閉弁49dが設けられて配管ライン46との開閉接続機構を形成している。
【0090】
ここで、前記開閉弁36aから開閉弁36f、前記開閉弁7aと開閉弁7b、前記開閉弁38aから開閉弁38d、前記開閉弁39aから開閉弁39d、並びに、前記開閉弁46aから開閉弁46f、前記開閉弁17aと開閉弁17b、前記開閉弁48aから開閉弁48d、前記開閉弁49aから開閉弁49d等は、図示しない操作盤の操作或いは制御装置40の制御により作動するようになっている。
【0091】
なお、前記液体タンク20から配管ライン22、配管ライン36又は配管ライン46、配管ライン22を経由してフィラー21への液体通路が、前記定置洗浄液供給装置7から供給される洗浄液による定置洗浄、前記蒸気供給装置39から供給される蒸気による蒸気滅菌、前記無菌エア供給装置38から供給される無菌エアによる冷却が行われるようになっていることは、図1の場合と同様であるので、重複する説明は省略する。
【0092】
前記説明のように、前記液体タンク20から配管ライン22、配管ライン36又は配管ライン46、配管22を経由したフィラー21への液体通路は、定置洗浄とその後の蒸気殺菌、さらにその後の無菌エアの送風での冷却が行われた後、液体(飲料、医薬液等)が図示しない配管ラインを経由して矢印S1方向へ供給され、液体タンク20から配管ライン22、配管ライン36又は配管ライン46、配管ライン22を経由してフィラー21へ供給され、フィラー21で図示しない容器に充填されるようになっている。
【0093】
次に、本発明の第3の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置41の作用を説明する。
前記液体タンク20から配管ライン22、配管ライン36および配管ライン46、配管ライン22を経由してフィラー21への液体通路は、定置洗浄、蒸気滅菌、無菌エア送風での冷却により無菌充填の準備が完了し、その後、開閉弁46aおよび開閉弁46fを閉にして、開閉弁36aと開閉弁36fの間を無菌エア供給装置38からの無菌エアの供給で陽圧とし、開閉弁36a、開閉弁36b、開閉弁36c、開閉弁36d、開閉弁36e、開閉弁36fを開状態として、矢印S1方向から液体を供給すると、液体がフィルター2を通過してフィラー21へ供給されてフィラー21から図示しない容器に液体が充填できるようになるが、前記第1の実施の形態での説明と類似の重複した内容となるので、詳細な説明は省略する。
【0094】
前記フィルター2の液体通過が所定時間経過してフィルター2が目詰まり等で洗浄又は交換が必要になった時には、開閉弁46a、開閉弁46b、開閉弁46c、開閉弁46d、開閉弁46e、開閉弁46fを開として、配管ライン46に液体が通過するようにした状態で、開閉弁36aおよび開閉弁36fを閉として、開閉弁7aと開閉弁39a、開閉弁39bを閉状態とし、開閉弁7b、又は、開閉弁7b、開閉弁38c、開閉弁38d、開閉弁39c、開閉弁39dを開として、無菌エア供給装置38から開閉弁38a、開閉弁38bを経由して配管ライン36に無菌エアを供給することにより、開閉弁36aと開閉弁36fの間の配管ライン36内に残留していた液体が開閉弁7b、又は、開閉弁7b、開閉弁38c、開閉弁38d、開閉弁39c、開閉弁39dからドレンされる。
【0095】
開閉弁36aと開閉弁36fの間の配管ライン36内に残留していた液体がドレンされた後、開閉弁36b、開閉弁36c、開閉弁36d、開閉弁36e、および、開閉弁38a、開閉弁38b、開閉弁38c、開閉弁38dを閉とし、開閉弁39a、開閉弁39b、開閉弁39c、開閉弁39dを開として、蒸気供給装置39から開閉弁39aおよび開閉弁39bを経由して配管ライン36に蒸気を供給することにより、配管ライン36の開閉弁36bと開閉弁36cの間、および、開閉弁36dと開閉弁36eの間が蒸気によるそれぞれ滅菌バリアゾーンST3および滅菌バリアゾーンST4となって、また、開閉弁36aと開閉弁36bの間、および、開閉弁36eと開閉弁36fの間に無菌エア供給装置38から開閉弁38aおよび開閉弁38bを経由で無菌エアを供給することにより、開閉弁36aと開閉弁36bの間、および、開閉弁36eと開閉弁36fの間が無菌エアで陽圧のそれぞれ無菌エアゾーンAS3および無菌エアゾーンAS4となって、配管ライン36の開閉弁36aより上流側および開閉弁36fより下流側の液体を無菌状態に保持のまま、目詰まり等で切替えを要するフィルター2を配管ライン36から手で取り外して洗浄し、洗浄後のフィルター2を装着できる。
【0096】
フィルター2の装着後、開閉弁7aと開閉弁7bを開として、定置洗浄液供給装置7から配管ライン36に定置洗浄液を循環供給することにより、配管ライン36の開閉弁36cと開閉弁36dの間がフィルター2も含めて定置洗浄される。
【0097】
なお、前記説明では、フィルター2を手で取り外し、洗浄および装着する場合を説明したが、前記フィルター2を手で取り外すことなく、装着したまま定置洗浄により自動洗浄することもできる。
このフィルター2の自動洗浄は、前記フィルター2への定置洗浄液の送液方向が液体の送液方向と逆で、所謂逆洗浄としてある。前記フィルター2への定置洗浄液の送液方向は液体の送液方向と同じとしてもよいが、前記逆洗浄の方が、洗浄効果が高く、望ましい。
【0098】
また、前記フィルター2の取付け、取外し或いは定置洗浄の際、配管ライン36の開閉弁36aと滅菌バリアゾーンST3の間および開閉弁36fと滅菌バリアゾーンST4の間にそれぞれ無菌エアゾーンAS3および無菌エアゾーンAS4が配置されているので、配管ライン36の開閉弁36aの上流側および開閉弁36fの下流側の前記液体が蒸気滅菌の熱影響を受けることはなく、前記液体の熱による変質等を防止することができる。
また、フィルター2の定置洗浄の際、前記滅菌バリアゾーンST3および滅菌バリアゾーンST4、並びに、前記無菌エアゾーンAS3および無菌エアゾーンAS4の存在により、前記定置洗浄液が配管ライン36の開閉弁36aの上流側および開閉弁36fの下流側に流入する恐れはなく、前記液体は汚染されることなく安全である。
【0099】
前記開閉弁36cと開閉弁36dの間のフィルター2も含めた定置洗浄後、開閉弁7a、開閉弁38a、開閉弁38b、開閉38c、開閉弁38dを閉とし、開閉弁39a、開閉弁39b、開閉弁39c、開閉弁39dを開とし、開閉弁36b、開閉弁36c、開閉弁36d、開閉弁36eを開として、蒸気供給装置39から配管ライン36に蒸気を供給することにより、配管ライン36の開閉弁36aと開閉弁36fの間が蒸気滅菌される。
【0100】
引続いて、開閉弁39a、開閉弁39b、開閉弁39c、開閉弁39dを閉とし、開閉弁38a、開閉弁38b、開閉弁38c、開閉弁38dを開として、無菌エア供給装置38から配管ライン36に無菌エアを供給することにより、配管ライン36の開閉弁36aと開閉弁36fの間が無菌エアの送風で無菌状態のまま冷却される。
【0101】
前記無菌エア送風で冷却後、開閉弁38c、開閉弁38dを閉にして、無菌エア供給装置38から配管ライン36に無菌エアを供給したままとすることにより、配管ライン36の開閉弁36aと開閉弁36fの間が無菌エアの陽圧状態で、フィルター2即ちフィルター切替え装置41は待機状態となり、フィルター2の切替えが完了するが、配管ライン36の液体通過を再開する際には、前記開閉弁38a、開閉弁38bを閉にする等の対処がなされる。
【0102】
前記フィルター12の液体通過が所定時間経過してフィルター12が目詰まり等で洗浄が必要になった時のフィルター12の切替えについても、前記フィルター2の切替えの場合と同様となるので、詳細な説明は省略する。
【0103】
次に、本発明の第4の実施の形態のフィルター切替え装置51について図16に基づいて説明する。
図16は、本発明の第4の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置を組み込んだラインの摸式図で、図1、図15に相当する図である。
図16において、図1、図15と同じ構造のものは同じ符号を付してあり、重複する説明は省略する。
フィルター切替え装置51には、配管ライン36のフィルター2と開閉弁36cの間およびフィルター2と開閉弁36dの間に、それぞれ開閉弁36gおよび開閉弁36hが設けられ、前記フィルター2と前記開閉弁36hの間には、定置洗浄液供給装置7から配管7pを経由して洗浄液を配管ライン36に供給する開閉弁7a、並びに、前記フィルター2と前記開閉弁36gの間には配管ライン36内の定置洗浄液を矢印7dの方向へ送液する開閉弁7bが設けられて配管ライン36との開閉接続機構を形成している。
【0104】
また、フィルター切替え装置51には、前記開閉弁36cと開閉弁36gの間および前記開閉弁36hと開閉弁36dの間に、無菌エア供給装置38から配管38pおよび配管38pから分岐した配管38p3および配管38p4を経由して無菌エアを配管ライン36に供給する開閉弁38eおよび開閉弁38f、並びに、配管ライン36から無菌エアをそれぞれ矢印38d3および矢印38d4の方向へパージする開閉弁38gおよび開閉弁38hが設けられて配管ライン36との開閉接続機構を形成し、前記開閉弁36cと開閉弁36gの間および前記開閉弁36hと開閉弁36dの間が無菌エアで陽圧のそれぞれ無菌エアゾーンAS5および無菌エアゾーンAS6となるように構成されている。
【0105】
さらに、前記フィルター切替え装置51には、前記配管ライン46のフィルター12と開閉弁46cの間およびフィルター12と開閉弁46dの間に、それぞれ開閉弁46gおよび開閉弁46hが設けられ、前記フィルター12と開閉弁46hの間には、定置洗浄液供給装置7から配管17pを経由して洗浄液を配管ライン46に供給する開閉弁17a、並びに、前記フィルター12と開閉弁46gの間には配管ライン46内の定置洗浄液を矢印17dの方向へ送液する開閉弁17bが設けられて配管ライン46との開閉接続機構を形成している。
【0106】
また、フィルター切替え装置51には、前記開閉弁46cと開閉弁46gの間および前記開閉弁46hと開閉弁46dの間に、無菌エア供給装置38から配管48pおよび配管48pから分岐した配管48p3および配管48p4を経由して無菌エアを配管ライン46に供給する開閉弁48eおよび開閉弁48f、並びに、配管ライン46から無菌エアをそれぞれ矢印48d3および矢印48d4の方向へパージする開閉弁48gおよび開閉弁48hが設けられて配管ライン46との開閉接続機構を形成し、前記開閉弁46cと開閉弁46gの間および前記開閉弁46hと開閉弁46dの間がそれぞれ無菌エアゾーンとなるように構成されている。
【0107】
なお、配管ライン36の開閉弁36aと開閉弁36bの間、および、開閉弁36eと開閉弁36fの間が無菌エアで陽圧のそれぞれ無菌エアゾーンAS3および無菌エアゾーンAS4となっていること、また、配管ライン36の開閉弁36bと開閉弁36cの間、および、開閉弁36dと開閉弁36eの間が蒸気によるそれぞれ滅菌バリアゾーンST3および滅菌バリアゾーンST4となっていること、さらに、配管ライン46においても、同様に無菌エアゾーンと滅菌バリアゾーンが設けてあることは、前記第3の実施の形態の場合と同様であるので、重複する説明は省略する。
【0108】
ここで、前記開閉弁36aから開閉弁36h、前記開閉弁7aと開閉弁7b、前記開閉弁38aから開閉弁38h、前記開閉弁39aから開閉弁39d、並びに、前記開閉弁46aから開閉弁46h、前記開閉弁17aと開閉弁17b、前記開閉弁48aから開閉弁48h、前記開閉弁49aから開閉弁49d等は、図示しない操作盤の操作或いは制御装置50の制御により作動するようになっている。
【0109】
本発明の第4の実施の形態に係わる配管ラインのフィルター切替え装置51の作用を説明する。
フィルター2を切替える場合に、開閉弁36cと開閉弁36gの間および開閉弁36hと開閉弁36dの間に無菌エアを供給し、それぞれ無菌エアゾーンAS5又は無菌エアゾーンAS6としてあるので、フィルター2を手で洗浄又は交換する際に、開閉弁36bと開閉弁36cの間および開閉弁36dと開閉弁36eの間の蒸気滅菌による熱影響を受けることはない。これにより開閉弁36gと開閉弁36hの区間の隣接ゾーンを非高温状態として、火傷を生じることもなく、安全に前記フィルター2を取り外し、取付け(切替え)をすることができる。
なお、フィルター12を切替える場合も、フィルター2を切替える場合と同様であるので、重複する説明は省略する。
【符号の説明】
【0110】
1、31、41、51 配管ラインのフィルター切替え装置
2、12 フィルター
5a 分岐点
5b 合流点
6、16、36、46 (分岐した)配管ライン
6a〜6f、16a〜16f、36a〜36h、46a〜46h 開閉弁
7 定置洗浄液供給装置
7a、7b、17a、17b 開閉弁
7p、17p 配管
8、38 無菌(清浄)エア供給装置
8a〜8d、18a〜18d、38a〜38d、48a〜48d 開閉弁
8p、8p1〜8p4、18p1〜18p4 配管
9、39 蒸気供給装置
9a〜9d、19a〜19d、39a〜39d、49a〜49d 開閉弁
9p、9p1、9p2、19p、19p1、19p2 配管
10、30、40、50 制御装置
20 液体タンク
21 フィラー
22 配管ライン
38p、38p1〜38p4、48p1〜48p4 配管
39p、39p1、39p2、49p、49p1、49p2 配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える方法において、
前記配管ラインの前記フィルターの上流側に設けた開閉弁(A)および前記フィルターの下流側に設けた開閉弁(F)を閉状態にして、該開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する前記液体をドレンした後、前記フィルターと開閉弁(A)の間および前記フィルターと開閉弁(F)の間にそれぞれ設けた開閉弁(B)および開閉弁(E)を閉状態にして、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間を蒸気等の滅菌手段の配管との開閉弁で開の接続状態とし、蒸気等によるそれぞれ滅菌バリアゾーン(ST1)および滅菌バリアゾーン(ST2)として、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをすることを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項2】
請求項1に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記配管ラインの前記フィルターと開閉弁(B)の間および前記フィルターと開閉弁(E)の間にさらにそれぞれ設けた開閉弁(C)および開閉弁(D)を閉状態にして、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間を無菌エア供給配管との開閉弁で開の接続状態とし、無菌エアによる陽圧状態にしたそれぞれ無菌エアゾーン(AS1)および無菌エアゾーン(AS2)として、前記開閉弁(C)と開閉弁(D)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをすることを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項3】
液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える方法において、
前記配管ラインの前記フィルターの上流側に設けた開閉弁(A)および前記フィルターの下流側に設けた開閉弁(F)を閉状態にして、該開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する前記液体をドレンした後、前記フィルターと開閉弁(A)の間および前記フィルターと開閉弁(F)の間にそれぞれ設けた開閉弁(B)および開閉弁(E)を閉状態にして、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間をそれぞれ無菌エア供給配管との開閉弁で開の接続状態とし、無菌エアによる陽圧状態にしたそれぞれ無菌エアゾーン(AS3)および無菌エアゾーン(AS4)として、また、前記配管ラインの前記フィルターと開閉弁(B)の間および前記フィルターと開閉弁(E)の間にそれぞれ設けた開閉弁(C)および開閉弁(D)を閉状態にして、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間をそれぞれ蒸気等の滅菌手段の配管との開閉弁で開の接続状態とし、蒸気等によるそれぞれ滅菌バリアゾーン(ST3)および滅菌バリアゾーン(ST4)として、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをすることを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項4】
請求項3に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記配管ラインの前記フィルターと開閉弁(C)の間および前記フィルターと開閉弁(D)の間にさらにそれぞれ設けた開閉弁(G)および開閉弁(H)を閉状態にして、前記開閉弁(C)と開閉弁(G)の間および前記開閉弁(H)と開閉弁(D)の間をそれぞれ無菌エア供給配管との開閉弁で開の接続状態とし、無菌エアによる陽圧状態にしたそれぞれ無菌エアゾーン(AS5)および無菌エアゾーン(AS6)として、前記開閉弁(G)と開閉弁(H)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをすることを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記フィルター直前と直後のそれぞれ開閉弁(B)と開閉弁(E)の間、又は、開閉弁(C)と開閉弁(D)の間、又は、開閉弁(C)と開閉弁(D)の間、又は、開閉弁(G)と開閉弁(H)の間を定置洗浄液供給配管との開閉弁で開の接続状態として定置洗浄することにより、前記フィルターを洗浄することを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項6】
請求項5に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記定置洗浄液を前記配管ラインの前記液体の送液方向と逆方向に送液して、前記フィルターを逆洗浄することを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記切替え対象フィルターを前記配管ラインから取り外さないで自動洗浄することを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項8】
請求項5から7のいずれか一項に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記切替えフィルターを定置洗浄した後に、前記開閉弁(A)と開閉弁(F)の間を、蒸気等の滅菌手段の配管との開閉弁で開の接続状態として蒸気等により所定の条件(温度、時間等)で滅菌すること、或いは、さらに前記蒸気等による滅菌後に無菌エア供給配管との開閉弁で開の接続状態として無菌エアの送風で冷却することを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項9】
請求項8に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記開閉弁(A)と開閉弁(F)の間を、蒸気により滅菌後、前記無菌エアの送風で冷却した後に、無菌エアで陽圧状態に保持することを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項10】
請求項1、請求項5から9のいずれか一項に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、滅菌バリアゾーン(ST1)および滅菌バリアゾーン(ST2)を設けて、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをすることを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項11】
請求項2、請求項5から9のいずれか一項に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、滅菌バリアゾーン(ST1)および滅菌バリアゾーン(ST2)、無菌エアゾーン(AS1)および無菌エアゾーン(AS2)を設けて、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記開閉弁(C)と開閉弁(D)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをすることを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項12】
請求項3、請求項5から9のいずれか一項に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、無菌エアゾーン(AS3)および無菌エアゾーン(AS4)と滅菌バリアゾーン(ST3)および滅菌バリアゾーン(ST4)を設けて、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをすることを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項13】
請求項4、請求項5から9のいずれか一項に記載した配管ラインのフィルター切替え方法において、
前記配管ラインを複数列に分岐した分岐配管のそれぞれに、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(G)、開閉弁(H)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、無菌エアゾーン(AS3)および無菌エアゾーン(AS4)と滅菌バリアゾーン(ST3)および滅菌バリアゾーン(ST4)、さらに無菌エアゾーン(AS5)および無菌エアゾーン(AS6)を設けて、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記開閉弁(G)と開閉弁(H)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをすることを特徴とする配管ラインのフィルター切替え方法。
【請求項14】
液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える装置において、
前記配管ラインに前記フィルターの上流側および下流側にそれぞれ開閉弁(A)および開閉弁(F)を設け、閉状態とした前記開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する前記液体をドレンできるようにドレン配管との開閉接続機構を設けた構成とし、また、前記フィルターと開閉弁(A)および前記フィルターと開閉弁(F)の間にそれぞれ開閉弁(B)および開閉弁(E)を設け、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間をそれぞれ蒸気等の滅菌手段の配管との開閉接続機構を設けることによって、それぞれ蒸気等の滅菌バリアゾーンとして構成して、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする配管ラインのフィルター切替え装置。
【請求項15】
請求項14に記載した配管ラインのフィルター切替え装置において、
前記フィルターと開閉弁(B)の間および前記フィルターと開閉弁(E)の間にそれぞれ開閉弁(C)および開閉弁(D)を設け、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間をそれぞれ無菌エア供給配管との開閉接続機構を設けることによって、それぞれ陽圧の無菌エアゾーンとして構成して、前記開閉弁(C)と開閉弁(D)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする配管ラインのフィルター切替え装置。
【請求項16】
液体を無菌状態で送液する配管ラインの途中に設けたフィルターを切替える装置において、
前記配管ラインに前記フィルターの上流側および下流側にそれぞれ開閉弁(A)および開閉弁(F)を設けて、閉状態とした前記開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する前記液体をドレンできるようにドレン配管との開閉接続機構を設けた構成とし、また、前記フィルターと開閉弁(A)および前記フィルターと開閉弁(F)の間にそれぞれ開閉弁(B)および開閉弁(E)を設けて、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間をそれぞれ無菌エア供給配管との開閉接続機構を設けることによって、それぞれ陽圧の無菌エアゾーンとして構成して、さらに、前記フィルターと開閉弁(B)の間および前記フィルターと開閉弁(E)の間にそれぞれ開閉弁(C)および開閉弁(D)を設け、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間をそれぞれ蒸気等の滅菌手段の配管との開閉接続機構を設けることによって、それぞれ蒸気等の滅菌バリアゾーンとして構成して、前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする配管ラインのフィルター切替え装置。
【請求項17】
請求項16に記載した配管ラインのフィルター切替え装置において、
前記配管ラインの前記フィルターと開閉弁(C)の間および前記フィルターと開閉弁(D)の間にそれぞれ開閉弁(G)および開閉弁(H)を設けて、前記開閉弁(C)と開閉弁(G)の間および前記開閉弁(H)と開閉弁(D)の間をそれぞれ無菌エア供給配管との開閉接続機構を設けることによって、それぞれ陽圧の無菌エアゾーンとして構成して、前記開閉弁(G)と開閉弁(H)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする配管ラインのフィルター切替え装置。
【請求項18】
請求項14から17のいずれか一項に記載した配管ラインのフィルター切替え装置において、
前記フィルター直前と直後のそれぞれ開閉弁(B)と開閉弁(E)の間、又は、開閉弁(C)と開閉弁(D)の間、又は、開閉弁(C)と開閉弁(D)の間、又は、開閉弁(G)と開閉弁(H)の間に定置洗浄液供給配管との開閉接続機構を設けた構成として、前記フィルターを自動洗浄できるようにしたことを特徴とする配管ラインのフィルター切替え装置。
【請求項19】
請求項14又は18に記載した配管ラインのフィルター切替え装置において、
前記配管ラインを複数列に分岐して、該分岐したそれぞれの分岐配管に、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する液体をドレンするドレン配管との開閉接続機構、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間にそれぞれ前記滅菌バリアゾーンを設けた構成として、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをできるようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする配管ラインのフィルター切替え装置。
【請求項20】
請求項15又は18に記載した配管ラインのフィルター切替え装置において、
前記配管ラインを複数列に分岐して、該分岐したそれぞれの分岐配管に、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する液体をドレンするドレン配管との開閉接続機構、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間にそれぞれの前記滅菌バリアゾーン、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間にそれぞれの前記無菌エアゾーンを設けた構成として、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記開閉弁(C)と開閉弁(D)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする配管ラインのフィルター切替え装置。
【請求項21】
請求項16又は18に記載した配管ラインのフィルター切替え装置において、
前記配管ラインを複数列に分岐して、該分岐したそれぞれの分岐配管に、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する液体をドレンするドレン配管との開閉接続機構、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間にそれぞれ前記無菌エアゾーン、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間にそれぞれ前記滅菌バリアゾーンを設けた構成として、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをできるようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする配管ラインのフィルター切替え装置。
【請求項22】
請求項17又は18に記載した配管ラインのフィルター切替え装置において、
前記配管ラインを複数列に分岐して、該分岐したそれぞれの分岐配管に、前記フィルター、開閉弁(A)、開閉弁(B)、開閉弁(C)、開閉弁(G)、開閉弁(H)、開閉弁(D)、開閉弁(E)、開閉弁(F)、開閉弁(A)と開閉弁(F)の間に残留する液体をドレンするドレン配管との開閉接続機構、前記開閉弁(A)と開閉弁(B)の間および前記開閉弁(E)と開閉弁(F)の間にそれぞれ前記無菌エアゾーン、前記開閉弁(B)と開閉弁(C)の間および前記開閉弁(D)と開閉弁(E)の間にそれぞれ前記滅菌バリアゾーン、さらに前記開閉弁(C)と開閉弁(G)の間および前記開閉弁(H)と開閉弁(D)の間にそれぞれ前記無菌エアゾーンを設けた構成として、前記分岐配管の1列又は一部列で液体を無菌状態で送液し、残りの他列でフィルター切替えをするようにして、前記配管ラインの上流側から下流側への前記液体の送液を停めることなく、フィルター切替え対象分岐配管の前記開閉弁(A)の上流側および前記開閉弁(F)の下流側の配管ラインを無菌状態に保持のまま、前記開閉弁(G)と開閉弁(H)の区間の隣接ゾーンを非高温状態で前記フィルター切替えをできるようにしたことを特徴とする配管ラインのフィルター切替え装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−179506(P2012−179506A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−42314(P2011−42314)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(505193313)三菱重工食品包装機械株式会社 (146)
【Fターム(参考)】